JP3458334B1 - 交流電子負荷装置 - Google Patents

交流電子負荷装置

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Abstract

【要約】 【課題】 交流電子負荷装置の被試験交流電源装置に対
する負荷電流周波数応答特性を改善する。 【解決手段】負荷電流制御用トランジスタのソースに直
列に周波数特性補償用インダクタンスを付与することに
より、交流電子負荷の負荷電流制御帰還ループの周波数
応答特性を大幅に改善し、電流極性が正負に切り替わる
クロスオーバーポイントにおいても、従来技術に比して
歪みの極めて少ない交流電子負荷として動作し、かつ従
来の交流電子負荷よりも大幅に高い周波数の被試験交流
電源装置にも使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、交流電源装置ある
いは無停電電源装置などの負荷として使用される交流電
子負荷装置において、特にインバータ電源や高周波電源
などの高い周波数の交流電力を出力する被試験交流電源
等の特性を試験するための交流電子負荷装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図1は、従来技術による交流電子負荷装
置1において被試験交流電源2の正極性側半波の動作原
理を説明するための原理図である。被試験交流電源2の
等価回路を正弦波電圧発生器E2および内部抵抗R0の
直列回路として示しており、この被試験交流電源と同位
相の基準信号交流電圧E1によって一定の負荷電流を流
すように負荷電流制御回路が構成されている。 【0003】図1において基準信号交流電圧E1、差動
増幅器入力抵抗R1(R2と等価抵抗値とする)、差動
増幅器帰還抵抗R3(R4と等価抵抗値とする)、負荷
電流検出用シャント抵抗をR5とすると、演算増幅器X
1によって増幅された基準信号交流電圧との誤差電圧に
よってトランジスタQ1のゲートが駆動される負帰還ル
ープを形成し、式1に示す負荷電流iL[A]が流れ
る。 【数1】 【0004】すなわち、負荷電流iLは、負荷電圧には
無関係に基準信号交流電圧E1に比例し、かつ基準信号
交流電圧波形と相似の負荷電流を流す交流電子負荷とな
り、この負荷モードを定電流モードと呼んでいる。ここ
で交流として動作する電子負荷とするには正負両極性に
て動作できるようにする必要があり、その一例としては
図1に示す回路と同等の回路を2回路用意し、それぞれ
の回路に付与する基準信号交流電圧の極性を反転して図
2に示すように直列接続する方法がある。 【0005】図2の回路において、負荷電圧が一方の極
性の場合に、他方の極性の負荷電流を駆動するトタンジ
スタはフライホイールダイオードにより導通状態となる
ことによって、正負極性ごとに交互に動作する交流電子
負荷として動作するが、高い周波数の被試験交流電源用
の交流電子負荷として動作するためには、当該交流電子
負荷の負帰還ループの周波数帯域をできるだけ広くする
必要がある。一方で、この負帰還ループは接続ケーブル
のインダクタンスと負荷トランジスタの内部寄生静電容
量による共振現象によって制御系の安定度が大きく左右
される。従来技術では、演算増幅器の帰還回路によって
制御ループの周波数補償を行っているが、高速応答に対
応させるべく帰還ループの周波数特性を広帯域にするに
従って、系の安定度が阻害され過渡特性のオーバーシュ
ートやリンギング、ひいては発振現象を招くことになる
ために、これをさけるために演算増幅器X1、X11の
帰還回路のコンデンサC1、C11の容量を大きくして
帰還周波数帯域を犠牲にしなければならず、高速かつ広
帯域の交流電子負荷装置を実現することができなかっ
た。(例えば、特許文献1および特許文献2参照。) 【0006】 【特許文献1】特開平06−189554号広報 (第
5−11項、第1図) 【特許文献2】特開平07−92215号広報 (第6
−15項、第1図) 【0007】 【発明が解決しようとする課題】高い周波数の被試験交
流電源や、高いクレストファクターの負荷電流に対応し
た交流電子負荷を実現するには高いスルーレートの負荷
電流変化が求められ、これを実現するためには図2にお
ける演算増幅器X1,X11および負荷トランジスタQ
1、Q11から構成される負荷電流制御ループの周波数
特性を可能な限り広帯域にすることによって交流電子負
荷の制御応答特性を高速にする必要がある。 【0008】また、もう一つの問題として、被試験交流
電源との接続ケーブルの等インダクタンスLが交流電
子負荷の制御ループ特性に大きな影響を与える。高速応
答を求めて負荷電流制御ループの周波数帯域を広くする
と、被試験交流電源との接続ケーブルのインダクタンス
Lの増大とともに負荷電流制御ループ特性の振幅余裕、
位相余裕が減少して過渡特性にオーバーシュートが発生
し、ひいては交流電子負荷が連続発振を起こすこともあ
り、従来技術では被試験交流電源の接続ケーブルのイン
ダクタンスLがある程度大きくなっても発振にいたらな
いように図2のC1,C11、C2、C12等によって
負荷電流制御ループの周波数帯域を下げ、応答特性を大
幅に犠牲にしなければならなかった。このことによっ
て、高速応答の交流電子負荷を実現する上での大きな障
害となっていたが、本発明によると、被試験交流電源と
の接続ケーブルの等価インダクタンスが比較的大きな場
合でも、負荷電流制御ループの周波数帯域を犠牲にする
ことなく高速応答の交流電子負荷を実現することができ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】図4に示す、被試験交流
電源の負荷として動作するトランジスタQ1、Q11
と、所定の負荷電流値に応じた電流を当該トランジスタ
に流すように制御する制御回路とを含む交流電子負荷装
置において、当該負荷トランジスタのソースに直列にイ
ンダクタンスL3、L13を挿入した構成とすることに
より、従来の技術による交流電子負荷装置に比して大幅
に高速応答が可能な交流電子負荷装置を実現することが
できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に本発明による実施の形態を
図と表を参照しながら説明する。 【0011】 【実施例】従来技術による交流電子負荷装置の一例を図
3に、請求項1に記載する本発明による一実施例を図4
に示し、シミュレーション結果の波形図面とともに、本
発明による作用および効果を詳細に説明する。なお、図
3の従来技術による回路構成、図4の本発明による回路
構成での比較に際しては回路構成の違いによる周波数補
償回路以外はすべて同一の部品モデルとし、かつ被試験
交流電源の接続ケーブルの等価インダクタンスや被試験
交流電源の等価モデル等の条件を同一にして比較を行っ
ている。 【0012】なお、本件出願の実施例においては説明の
煩雑さを防ぐために、正負極性のトランジスタが1個の
場合について説明するが、必要とする負荷電流や負荷電
力の大きさに応じて、負荷電流制御ループを含む本件出
願における実施例の回路を複数ブロック並列接続するこ
とによって所望の交流電子負荷を実現できることは言う
までもない。 【0013】図3および図4において、演算増幅器X1
および負荷トランジスタQ1により構成される帰還ルー
プは被試験交流電源が正電圧の期間に能動的に動作し、
演算増幅器X11および負荷トランジスタQ11により
構成される帰還ループは被試験交流電源が負電圧の期間
に能動的に動作する。この正電圧期間、負電圧期間に動
作する演算増幅器X1、X11への基準電圧信号は基準
交流電圧源E1より、入力抵抗R1、R2および入力抵
抗R11、R12にて供給され、またシャント抵抗から
の帰還抵抗R3、R4および帰還抵抗R13、R14は
それぞれ差動信号として動作するように構成している。 【0014】電流検出用シャント抵抗R5、R15に直
列に挿入されているインダクタンスL1、L11はシャ
ント抵抗の持つ微少な残留インダクタンスを表している
が、場合によっては帰還ループの位相補償用として外付
けする場合もある。この実施例でのシミュレーションに
おいては電流検出用シャント抵抗R5、R15を0.2
[Ω]に、残留インダクタンスL1、L11を0.1
[μH]としている。この残留インダクタンスに起因す
る帰還ループの伝達関数は時定数をτ1とすると 【数2】 式2で表される一次進み要素として働き、負荷電流検出
回路として負荷電流を忠実に検出しない弊害を生ずる。
しかし、基準電圧信号の入力抵抗R1、R2および入力
抵抗R11、R12に同じ時定数τ1となるようなコン
デンサC3,C4およびコンデンサC12、C13を挿
入することによってこの問題を排除することができる。 【0015】また、被試験交流電源と結線する負荷接続
ケーブルの長さに応じて生じる当該ケーブルの片線の等
価インダクタンスをL21、L22とし、この一対の負
荷接続ケーブルを並行線またはツイスト線とすることに
よって互いに磁束を交差させ、その相互インダクタンス
をMとすると、被試験交流電源と交流電子負荷との間に
は式3のLに相当する等価インダクタンスLと見なすこ
とができる。 【数3】 また、当該ケーブルの等価インダクタンスL21、L2
2に並列に挿入した抵抗R21,R22は、被試験交流
電源との負荷接続ケーブルによるインダクタンスのQを
高周波数において実体の値に近づける目的で挿入した損
失抵抗であり、本実施例での効果説明における一巡ルー
プ特性においては、負荷接続ケーブルの片線インダクタ
ンスを1[μH]、10[μH]、100[μH]、1
[mH]の場合について、負荷接続ケーブルの往復線間
結合係数K=0.9とし、被試験交流電源の負荷電圧1
00[V]、負荷電流1[A]として図3に示す従来技
術による交流電子負荷装置と、図4に示す本発明による
交流電子負荷装置の特性をシミュレーションした。な
お、図3におけるコンデンサC1、C11は帰還ループ
の主要周波数補償用コンデンサであり、これに対応した
差動インピーダンス素子として同じ定数のコンデンサC
2、C12を挿入してあり、図4に示す本発明による一
実施例の回路構成では、負荷トランジスタQ1、Q11
のソースに直列に挿入してあるインダクタンンスL3、
L13が帰還ループの主要周波数補償として動作し、図
3の従来技術による回路での主要周波数補償用コンデン
サC1、C11は挿入しないか、またはごくわずかの容
量の定数とするものとする。 【0016】まず、負荷電流制御ループにおける回路各
部の周波数特性と、一巡する帰還ループ特性について図
3に示す従来技術による交流電子負荷装置における特性
を図5に、図4に示す本発明の請求項1の一実施例にお
ける特性を図6に示す。図5および図6ともに被試験交
流電源2との接続ケーブルの片線インダクタンスが1
[μH]、10[μH]、100[μH]、1[mH]
の場合についての特性の変化を重ね書きしてあり、図5
(C)および図6(C)は図3および図4の回路構成に
おけるループの振幅特性を、図5(D)および図6
(D)は同様に図3および図4の回路構成における位相
特性(位相特性カーブと縦軸:位相角度0度との位相差
が位相余裕)である。 【0017】図3に示す従来技術での回路構成では、被
試験交流電源2との接続ケーブルのインダクタンス変化
に対するループの振幅余裕と位相余裕を確保するための
周波数補償をコンデンサC1、C11およびコンデンサ
C2、C12にて行った結果、ループゲインが1となる
周波数はおよそ200[KHz]となった。一方、図4
にしめす本発明の回路構成では周波数補償を負荷トラン
ジスタのソースに挿入したインダクタンスL3、L13
で行っており、当該インダクタンスをそれぞれ5[μ
H]とした場合の特性を図6(C)、(D)に示してお
り、ループゲインが1となる周波数はおよそ2〜5[M
Hz]となり、従来技術による回路構成での周波数特性
よりも10倍以上の広帯域な特性が得られている。 【0018】また、帰還ループの周波数特性について
も、図5(A)、図6(A)に示す従来技術による回路
構成と、本発明での回路構成による負荷電流検出用シャ
ント抵抗R5と当該シャント抵抗の残留インダクタンス
であるL1の両端電圧を入力とする演算増幅器X1の出
力電圧の周波数特性は、図5(A)にしめす従来技術に
よる回路構成ではループの周波数補償を演算増幅器の帰
還コンデンサC1、C11で行っているためにゲインが
1となる周波数はおよそ400[KHz]と低くなって
いるのに対して、図6(A)にしめす本発明による回路
構成ではおよそ50〜60[MHz]と極めて高くなっ
ており、後述する時間領域における波形歪みにも大きな
差となって表れることから、本発明による回路構成のも
う一つの利点といえる。 【0019】図5(B)、図6(B)は同様に従来技術
による回路構成と、本発明による回路構成で負荷トラン
ジスタQ1のゲート・ドレイン間電圧の利得の周波数特
性であり、本発明ではループの周波数補償を負荷トラン
ジスタQ1、Q11のソースに挿入されたインダクタン
スL3、L13で行っているために、被試験交流電源2
との接続ケーブルのインダクタンスの変化に対しても平
坦な周波数特性となっていることにより交流電子負荷と
しての総合ループ特性においても当該接続ケーブルのイ
ンダクタンスによる影響が少なく安定な上、広帯域な制
御系となっている。 【0020】次に、時間領域における特性について図3
に示す従来技術による交流電子負荷の回路構成と、図4
に示す本発明の一実施例による交流電子負荷の回路構成
との比較を行う。各回路構成ともに、負荷電流設定用基
準交流電圧源E1により基準電圧信号を正弦波電圧で与
え、±10[Vp]の電圧の時に負荷電流が±1.0
[Ap]となるように各部の定数を設定し、負荷電流設
定用基準交流電圧源E1による基準交流電圧を±2[V
p]から2[V]ステップにて±10[Vp]まで変化
させたときの各部のシミュレーション波形を図7および
図8に示している。なお、被試験交流電源の電圧は±1
00[Vp]一定とした。 【0021】図7は、図3に示す従来技術による交流電
子負荷の回路構成(コンデンサC1,C11およびC
2、C12を1[nF]と設定)による特性波形の一例
であり、図8は、図4に示す本発明による一実施例の回
路構成(インダクタンスL3、L13を5[uH]と設
定)による特性波形の一例であり、図7および図8の
(A)は基準電圧信号の波形、(B)は負荷トランジス
タQ1のゲート・ソース間電圧、(C)は負荷トランジ
スタQ1のドレイン電圧、(D)は負荷トランジスタQ
11のゲート・ソース間電圧、(E)は負荷トランジス
タQ11のドレイン電圧、(F)は負荷電流波形を表し
ている。基準信号周波数を10[KHz]として比較し
た場合、従来技術による交流電子負荷の回路構成におい
ては図5(C)に示しているように約26dBという必
要最小限ではあるが負帰還が掛かっているものの、図7
(F)における負荷電流の極性が変わるクロスオーバー
ポイントにおいて、著しい波形歪みを伴っている。この
原因としては、図7(B)および(D)におけるゲート
・ソース間電圧が負荷トランジスタを駆動する演算増幅
器X1、X11の帰還コンデンサC1、C11によって
誤差信号が大きいにもかかわらずスルーレートを大幅に
制限されているために負荷電流極性の切り替わる微少電
流領域において一定時間の不感帯が生じ、結果として大
きなクロスオーバー歪みが発生している。 【0022】一方、図4に示す本発明による一実施例の
回路構成においては図6(C)に示しているように基準
信号周波数10[KHz]において約69[dB]の充
分な負帰還が掛かっていおり、かつ誤差増幅段から負荷
トランジスタのゲート電圧までの周波数帯域が極めて高
く、図8(B)および(D)に示しているように負荷ト
ランジスタのゲート・ソース間電圧は演算増幅器X1、
X11の無帰還時の高いスルーレートが保たれた状態で
極めて忠実に誤差信号を反映した制御が行われており、
結果として図8(F)に示しているようにほとんどクロ
スオーバー歪みが無い良好な負荷電流の応答波形となっ
ている。また、基準信号周波数を100[KHz]とし
た場合の図4に示している本発明による一実施例の回路
構成における応答波形を図9に示しているが、基準周波
数を10倍高くしたにもかかわらず、図3の従来技術に
よる回路構成における基準周波数10[KHz]での応
答特性を示した図7の結果よりも優れた応答特性であ
り、本発明による交流電子負荷の回路方式により極めて
高速な交流電子負荷が実現できることがわかる。 【0023】次に、負荷トランジスタのピンチオフ電圧
の変化に伴う負荷電流波形歪みに対する影響について、
従来技術と本発明による回路構成での特性の違いについ
て詳述する。正極性側負荷トランジスタQ1と負極性側
負荷トランジスタQ11の制御が切り替わるクロスオー
バーポイントにおいて、負荷電流歪みを最適化するため
に両トランジスタのゲート・ソース間のピンチオフ電圧
に対応したバイアス電圧を与えなければならない。この
ピンチオフ電圧は使用するトランジスタ個々によって、
あるいは温度の変化によって変動するものであり、この
変化に対応して演算増幅器によるゲート駆動電圧も追従
しなければならないが、従来技術の回路構成において
は、前述したごとくスルーレートが極めて低くなってし
まい、これに反比例した一定の時間の間、比例制御が行
われない飽和状態が発生するためにクロスオーバー歪み
の増大となって表れ、結果として負荷トランジスタの温
度変化によって負荷電流波形が影響を受けやすくなって
いた。これに対して、本発明による回路構成では負荷ト
ランジスタゲート駆動電圧のスルーレートを高くできる
ため、帰還制御の飽和時間が極めて短時間となり、負荷
トランジスタのピンチオフ電圧の変動による負荷電流歪
みの影響も大幅に軽減できる特徴がある。 【0024】以上述べてきた本発明の実施例では、正極
性側負荷制御回路と負極性側負荷制御回路の二つを直列
に接続した構成について述べているが、もう一つの実施
例について説明する。図10は、負荷電流検出用シャン
ト抵抗R5とその残留インダクタンスL1と周波数補償
用インダクタンスL3とを正極性側、負極正側負荷制御
回路で共用した回路構成であり、シャント抵抗による負
荷電流の検出を演算増幅器の差動信号として検出してい
るので、動作説明は図4の実施例と同じであり、図11
に図10に示す回路構成で基準信号周波数を10[KH
z]とした応答波形を示している。他の条件は図8での
説明と同一条件であり、図4での回路構成における応答
特性とほとんど変わらない応答特性が示されている。 【0025】図12にはもう一つの実施例における回路
構成を、図13には図12での回路構成で基準信号周波
数を10[KHz]とした応答特性波形を示す。図12
の回路構成は負荷トランジスタをNチャンネル型トラン
ジスタとPチャンネル型トランジスタとし、それぞれに
逆電圧阻止用のダイオードを各トランジスタのドレイン
に直列に接続している。負荷電流検出用シャント抵抗や
演算増幅器は負荷電流の正負極性を兼ねている以外の動
作は前述の説明と同様である。負荷トランジスタの逆電
圧阻止ダイオードが入るために、ダイオードの内部抵抗
に起因する順電圧損失が加わり、低い負荷電圧における
電流波形のクロスオーバー歪みは若干犠牲になるもの
の、従来技術による交流電子負荷よりは優れた応答特性
であり、部品コストの低減を図りながら本発明による交
流電子負荷の応答特性を改善できる一実施例である。 【0026】 【発明の効果】以上述べてきたように、本発明による交
流電子負荷の回路構成では、負荷トランジスタのソース
に直列に周波数補償用インダクタンスを接続することに
より、負荷制御ループの周波数応答特性を大幅に改善で
き、従来技術による交流電子負荷における正負極性切り
替わり時のクロスオーバー歪みもほとんど発生しない交
流電子負荷装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】従来技術による交流電子負荷装置の正極性半波
部分の原理図である。 【図2】従来技術による交流電子負荷装置の原理図であ
る。 【図3】図2の原理図に接続ケーブルの影響を付加した
回路構成図である。 【図4】本発明の請求項1に記載する一実施例の回路構
成である。 【図5】図3の回路構成における周波数応答特性図であ
る。 【図6】図4の回路構成における周波数応答特性図であ
る。 【図7】図3の回路構成における電流波形応答特性図で
ある。 【図8】図4の回路構成における電流波形応答特性図で
ある。 【図9】図4の回路構成における電流波形応答特性図で
ある。 【図10】本発明の請求項1に記載するもう一つの実施
例の回路構成図である。 【図11】図10の回路構成における電流波形応答特性
図である。 【図12】本発明の請求項1に記載するもう一つの実施
例の回路構成図である。 【図13】図12の回路構成における電流波形応答特性
図である。 【符号の説明】 1 電子負荷装置 2 被試験交流電源等 E1〜E4 電源 X1、X11 増幅器 Q1〜Q11 トランジスタ R0〜R24 抵抗 C1〜C12 コンデンサ L1〜L22 インダクタンス D1、D2 ダイオード ZD1、ZD2 ツエナーダイオード

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】被試験交流電源の負荷として動作する負荷
    電流制御トランジスタのソース側に直列にインダクタン
    スと負荷電流検出用シャント抵抗が接続され、被試験交
    流電源の出力電流を流すループを形成し所定の負荷電流
    設定値に見合ったゲート駆動電流を当該トランジスタに
    出力する制御回路とにより構成される交流電子負荷の回
    路方式および交流電子負荷装置。
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