JP3458265B2 - トンネル掘進システム - Google Patents

トンネル掘進システム

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JP3458265B2
JP3458265B2 JP30749297A JP30749297A JP3458265B2 JP 3458265 B2 JP3458265 B2 JP 3458265B2 JP 30749297 A JP30749297 A JP 30749297A JP 30749297 A JP30749297 A JP 30749297A JP 3458265 B2 JP3458265 B2 JP 3458265B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘進機の
後部に、材料用後続台車、操作用後続台車、制御用後続
台車等の後続台車を連結してなるトンネル掘進システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル掘進システムは、図14,15
に示すように、筒型マウント1aの前面にカッターヘッ
ド1bを回転駆動自在に支持したトンネル掘進機1の後
部に、材料用後続台車2、操作用後続台車3、制御用後
続台車4、動力供給用後続台車5、換気用後続台車6及
び給気給水用後続台車7等の各種後続台車を連結した構
成のものである。
【0003】これら後続台車2〜7は、トンネル掘進機
1の掘進に従って牽引されることにより、トンネル8内
に敷設した軌条9上を前進するものである。また、後続
台車2〜7の上部には、トンネル掘進機1で掘削した土
砂を搬出する搬送コンベア10が乗載されている。
【0004】ところで、図15に示すように、トンネル
8内にたとえば岩盤の崩落等の要補修箇所8aが生じた
場合には、その要補修箇所8aに対して、直ちに、コン
クリート填充、鋼製支保工の建て込み、ロックボルト打
設等の補修作業を行う必要がある。
【0005】要補修箇所8aが後続台車列の上方で発生
した場合には、それに対応する位置のたとえば制御用後
続台車4と動力供給用後続台車5の連結を解き、その動
力供給用後続台車5とともに換気用後続台車6及び給気
給水用後続台車7を後退させて、該要補修箇所8aの補
修に必要な作業用空間Sを確保する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各後続
台車2〜7はトンネル掘進機1に牽引されて前進するよ
うにしていたために、換言すると、トンネル掘進機1に
よって牽引されなければ移動できないために、要補修箇
所8aより後方の後続台車5〜7を人力で後退させるか
あるいは人力による移動が困難な場合には、それらを牽
引できる適宜の動力車を別に用意する必要がある。しか
も、人力による移動や動力車の準備には長時間を要する
ために、作業用空間Sを迅速に確保できず、従って、要
補修箇所8aの発生に即応して補修作業を開始できない
という問題がある。
【0007】補修作業が完了した後は、それら後退させ
ていた動力供給用後続台車5,換気用後続台車6及び給
気給水用後続台車7の各後続台車を、前方の後続台車に
連結し直すために、それらを再度人力等で前進させる必
要もある。
【0008】また、トンネル8の掘進中においては、上
記したようにトンネル掘進機1の掘進力により後続台車
2〜7を牽引しているので、その分だけ該トンネル掘進
機1の掘進力を減殺することになる。
【0009】さらに、トンネル8の掘削が完了した後
は、後続台車どうしの連結を解き、それらを個々にトン
ネル8外の解体ヤード等の作業ヤードに移動させること
になるが、この時にも全後続台車を人力等により移動さ
せなければならない。
【0010】しかも、上記トンネル掘進機により複数の
トンネルを掘削する場合には、既に掘削が完了したトン
ネルから、未掘削のトンネル坑口に各後続台車を移動し
なければならないが、そのためには、各後続台車を解体
するとともに、それらを盛り換えるための大型のクレー
ン等を必要とし、しかもその盛換え作業に時間を要して
いる。
【0011】そこで本発明は、人力や動力車等によって
移動させることなく、各後続台車を連結した状態のまま
又は後続台車単独で迅速に移動させられるとともに、ト
ンネル掘進機の掘進力を減殺することがないトンネル掘
進システムを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明ト
ンネル掘進システムは、トンネル掘進機の後部に材料用
等の後続台車を複数台連結するとともに、その複数台の
後続台車に土砂搬出用のベルトコンベアを搭載してなる
トンネル掘進システムにおいて、上記後続台車のそれぞ
れが、走行駆動装置Aおよびケーブルリール39を搭載
するとともに、各フレームシャーシ18の前後に連結器
37,37を備え、かつ、同各フレームシャーシ18上
には、土砂搬出用のベルトコンベアを支承する支持ロー
ラ44を有するコンベア支持具42を配置してなり、上
記走行駆動装置Aは各々の後続台車を前進又は後退させ
るべく駆動し、上記ケーブルリール39は各後続台車間
に架設のケーブルをその間隔に従って引き出し又は巻き
取り、上記連器37,37は各後続台車を連結又は切
り離し自在であることを内容とする。
【0013】請求項2記載の本発明は、上記ベルトコン
ベアが全後続台車に対応する長さを有する一連のもので
あるとともに、後続台車だけが、そのコンベア支持具4
2に該ベルトコンベアを支承したままで、前進又は後退
することができるようにしてなる請求項1記載のトンネ
ル掘進システムである。
【0014】請求項3記載の本発明は、上記ベルトコン
ベアが、所要複数台の後続台車に対応する長さからなる
一連の部分搬送コンベアを連設してなり、後続台車だけ
が、 そのコンベア支持具42に当該ベルトコンベアを支
承したままで、前進又は後退することができるようにし
てなる請求項1記載のトンネル掘進システムである。
【0015】請求項4記載の本発明は、上記部分搬送コ
ンベアを乗載している所要複数台の後続台車の間隔に従
って、その部分搬送コンベアの有効長さを調整する長さ
調整装置を、当該後続台車に搭載してなる請求項3記載
のトンネル掘進システムである。
【0016】請求項5記載の本発明は、上記ベルトコン
ベアが、1台の後続台車に対応する長さからなる一連の
部分搬送コンベアである請求項1記載のトンネル掘進シ
ステムである。
【0017】請求項6記載の本発明は、所要数台の後続
台車に対応する長さからなる一連の部分搬送コンベア
と、1台の後続台車に対応する長さからなる一連の部分
搬送コンベアとを混用連設している請求項1記載のトン
ネル掘進システムである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。本発明の第1の実施形態に係るト
ンネル掘進システムは、前述したトンネル掘進機1の後
部に、本発明の第1の実施形態に係る後続台車として、
材料用後続台車11、操作用後続台車12、制御用後続
台車13、動力供給用後続台車14、換気用後続台車1
5及び給気給水用後続台車16を順次連結してなる(図
1)。
【0019】17はトンネル掘進機1の搬送コンベア1
cから供給された土砂を搬出する搬送コンベアとしての
ベルトコンベアであり、それは、トンネル掘進機1に連
結されている全後続台車11〜16に対応する長さから
なる一連のもの、換言すると、トンネル掘進機1に連結
されている先頭の材料用後続台車11から最後尾の給気
給水用後続台車16までの全長よりもやや長く、しかも
一体的に形成されているものである。また、そのベルト
コンベア17の受入端17aは、トンネル掘進機1の搬
送コンベア1cの後端部分の下方に位置するように、下
側に向けて傾設されている。
【0020】材料用後続台車11、操作用後続台車1
2、制御用後続台車13、動力供給用後続台車14、換
気用後続台車15及び給気給水用後続台車16の各後続
台車は、以下に説明する基本構造を共通に備えたもので
ある。ここでは、動力供給用後続台車14を例として説
明する。
【0021】18はフレームシャーシであり、それは、
外側フレーム部材19,19と内側フレーム部材20,
20の両端部を横架フレーム部材21,21で連結した
下部枠22,22と、側部フレーム部材23,23の両
端部を横架フレーム部材24,24で連結した上部枠2
5とを、前後の横架フレーム部材21…の両端部毎に配
設した起立フレーム部材26…で連結してなるものであ
る(図2,3)。
【0022】下部枠22,22の前側には、トンネル8
内に敷設した2本の軌条、すなわち、断面I字形の軌条
27,27に対向する位置に走行駆動装置Aが各々配設
されており、また、下部枠22,22の後側には、従動
輪28,28が配設されている。
【0023】走行駆動装置Aは、図4(A),(B)に
示すように、前側の横架フレーム部材21に固定した支
持部材29と、これに垂設したブラケット30に回転自
在に支持された鉄輪31と、支持部材29の上面に配設
した駆動源としてのギヤードモータ32とからなる。
【0024】ギヤードモータ32の駆動軸32aに固定
したスプロケット33と、鉄輪31の回転軸31aの一
端部に固定したスプロケット34との間にはローラーチ
ェーン35が張架されており、ギヤードモータ32の回
転駆動に従って、鉄輪31を正逆回転させるようにして
いる。なお、図2に示す36は走行駆動装置A,Aに電
力を供給する発電機である。
【0025】37,37は前側の横架フレーム部材2
1,21の前面中央部に配設した連結器であり、それら
には連結杆38が連結されるようになっている。また、
後側の横架フレーム部材21,21の後面中央部にも同
じ連結器37,37が配設されている。
【0026】39は前側の起立フレーム部材26…のう
ち、外側に配置したものの側面に配設したケーブルリー
ルであり、これには、制御用後続台車13に接続され、
たとえば走行駆動装置Aに対する制御信号や電力等を伝
送するケーブル40が巻き回されている。ケーブルリー
ル39は、ケーブル40を所定長さだけ巻き取ってお
き、それに作用する引張力に従って該ケーブル40を引
き出し、また、該引張力が所定値になるまで該ケーブル
40を巻き取るようになっている。具体的には、動力供
給用後続台車14と制御用後続台車13との間隔に従っ
てケーブル40の伸び出している長さを調整できるよう
にしている。
【0027】41は後側の横架フレーム部材21上面に
載置した端子盤であり、これには、ケーブル40の先端
部が着脱自在にコネクタ接続されている。
【0028】42…はベルトコンベア17を乗載するコ
ンベア支持具であり、それらは、上部枠25の前端部か
ら後端部にかけて所要の間隔で配列されている。コンベ
ア支持具42は、両側部に配置した正面コ字形のブラケ
ット43,43と、それらブラケット43,43間に回
転自在に横架された支持ローラ44とからなり、その支
持ローラ44上にベルトコンベア17を載置するように
している。従って、ベルトコンベア17を乗載したま
ま、動力供給用後続台車14だけを前進及び後退させら
れる。
【0029】トンネル8を掘進するときには、後続台車
11〜16に搭載した各走行駆動装置A…をトンネル掘
進機1の掘進に同期して駆動し、それらの後続台車11
〜16をトンネル掘進機1の掘進速度と同じ速度で前進
させる。これにより、トンネル掘進機1の掘進力を減殺
することがない。
【0030】なお、上記のように全ての後続台車11〜
16の走行駆動装置A…を駆動してもよいが、たとえば
1基の走行駆動装置Aの駆動力が、2台以上の後続台車
を走行させられるような場合には、全ての走行駆動装置
Aを駆動しなくともよい。
【0031】たとえば制御用後続台車13の後方上部の
トンネル壁面に要補修箇所8aが発生した場合には、該
制御用後続台車13と動力供給用後続台車14を連結し
ている連結杆38を互いの連結器37から切り離す(図
5,6)。そして、動力供給用後続台車14、換気用後
続台車15及び給気給水用後続台車16に搭載している
走行駆動装置A…を駆動して、これら後続台車14〜1
6を後退させる(図5,6)。
【0032】すなわち、当該後続台車どうしを連結して
いる連結杆38を連結器37から取り外しさえすれば、
走行駆動装置Aを駆動することにより後続台車の移動を
行えるので、作業用空間Sを要補修箇所8aに迅速に設
けることができるようになる。
【0033】動力供給用後続台車14、換気用後続台車
15及び給気給水用後続台車16の後退に従って、動力
供給用後続台車14のケーブルリール39が、これに巻
回されているケーブル40を引き出すように回転して、
該ケーブル40が、制御用後続台車13と動力供給用後
続台車14の間隔に応じた長さに引き出される。
【0034】補修作業完了後は、後退させていた動力供
給用後続台車14、換気用後続台車15及び給気給水用
後続台車16の走行駆動装置Aを駆動して、それらの後
続台車14〜16を前進させ、制御用後続台車13に動
力供給用後続台車14を連結し直すとともに掘削作業を
再開する。
【0035】掘削作業が完了した後は、トンネル掘進機
1に連結していた後続台車11〜16の走行駆動装置A
…を駆動して、全ての後続台車11〜16をトンネル8
外の解体ヤード等の作業ヤードに後退移動させる。
【0036】また、それらの後続台車11〜16をたと
えば他の未掘削のトンネル坑口に移動するには、既掘削
のトンネル8と未掘削のトンネル坑口との間の作業ヤー
ドにレールを仮設しておき、その仮設レールに沿って上
記の後続台車11〜16を走行させればよい。この場
合、後続台車11〜16は、これらに搭載している発電
機を電力源として走行駆動装置Aを駆動できるので、個
々の後続台車に切り離した状態で移動することもでき
る。
【0037】次に、本発明トンネル掘進システムの第2
の実施形態と、後続台車の第2の実施形態について説明
する。第2の実施形態に係るトンネル掘進システムは、
トンネル掘進機1の後部に、前述した材料用後続台車1
1、操作用後続台車12及び制御用後続台車13を連結
するとともに、さらに、その制御用後続台車13の後部
に、第2の実施形態に係る動力供給用後続台車45、換
気用後続台車46及び給気給水用後続台車47を順次連
結してなるものである(図7)。
【0038】48は、前側の3台の後続台車、すなわ
ち、材料用後続台車11、操作用後続台車12及び制御
用後続台車13に乗載した部分搬送コンベアとしてのベ
ルトコンベアである。
【0039】ベルトコンベア48は、3台の後続台車1
1〜13に対応する長さからなる一連のものであり、そ
れは、前側に配置した張設ローラ49aと後側に配置し
た張設ローラ49bとにベルト49cを張架してなるコ
ンベア本体49と、これの下部に配設した長さ調整装置
としてのベルト調整装置50とからなる。ベルト調整装
置50は、材料用後続台車11、操作用後続台車12及
び制御用後続台車13の間隔に従ってベルトコンベア4
8の有効長さを調整できるものであり、具体的には、張
設ローラ49aと張設ローラ49bとの距離に対応し
て、それらに張架したベルト49cが一定の張力となる
ように上下移動する2本のベルト調整ローラ51,51
を有してなるものである。
【0040】たとえば材料用後続台車11の後方のトン
ネル壁面に要補修箇所8bが生じた場合には、材料用後
続台車11と操作用後続台車12とを連結している上記
連結杆38を連結器37から外し、操作用後続台車12
の走行駆動装置Aを駆動して、制御用後続台車13、動
力供給用後続台車45、換気用後続台車46及び給気給
水用後続台車47を後退させる(図9)。
【0041】材料用後続台車11から操作用後続台車1
2が離れるに従って、換言すると、張設ローラ49aと
張設ローラ49bとが離れるのに従って、ベルト調整装
置50のベルト調整ローラ51,51が、これらに襞状
にして吸収保持しているベルト部分を繰り出しながら上
方に移動する。
【0042】動力供給用後続台車45、換気用後続台車
46及び給気給水用後続台車47の各後続台車は、前記
動力供給用後続台車14と基本構造を同じくするもので
あるが、それら各後続台車毎に、部分搬送コンベアとし
てのベルトコンベア52を乗載している点が異なるもの
である。ここでは、前記動力供給用後続台車14におい
て説明したものと同じものについてはそれと同一の符号
を付して説明を省略するとともに、その動力供給用後続
台車14と同じ種類の後続台車である動力供給用後続台
車45を例として説明する(図8)。
【0043】ベルトコンベア52は、1台の後続台車に
対応する長さからなる一連のものであり、それは、上部
枠25に取付け片53によって固定されているととも
に、フレームシャーシ18の前側に突出した受入端52
aが、制御用後続台車13側に乗載しているベルトコン
ベア48の後端部の下側に位置するように下向きに傾設
されているものである。
【0044】ベルトコンベア52は、材料用後続台車1
1、操作用後続台車12及び制御用後続台車13に乗載
されているベルトコンベア48の搬送速度と同じ搬送速
度で駆動されるようになっている。
【0045】たとえば制御用後続台車13後方上部のト
ンネル壁面に要補修箇所8c(図9)が生じた場合に
は、該制御用後続台車13と動力供給用後続台車45を
連結している連結杆38を連結器37から外し、動力供
給用後続台車45、換気用後続台車46及び給気給水用
後続台車47の走行駆動装置A…を駆動して、それら動
力供給用後続台車45等を後退させる。
【0046】このようにして、当該後続台車どうしを連
結している連結杆38を連結器37から取り外しさえす
れば、走行駆動装置Aを駆動するだけで後続台車の移動
を行えるので、作業用空間Sを要補修箇所8cに迅速に
設けることができる。
【0047】また、要補修箇所8cの下方に、土砂搬送
用コンベア54の搬送始端部を配置し、それの搬送終端
部を動力供給用後続台車45のベルトコンベア52の搬
送始端部上に重ね合わせるように配置すれば、トンネル
8内に壊落した土砂を効率良く搬出できる。
【0048】次に、第3の実施形態に係る後続台車につ
いて説明する。図10,11には、後続台車として、レ
ールを敷設することなく、トンネル8及び作業ヤード内
の地面上を自由走行できるようにした動力供給用後続台
車55を示しており、それは、前記動力供給用後続台車
14のものと同じフレームシャーシ18の前側下面に走
行駆動装置A′が配設されるとともに、後側に従動輪5
6を配設しているものである。
【0049】走行駆動装置A′は、地面上を自由走行で
きる、ホイール57にタイヤ58を装着してなる車輪5
9と、これを回転自在に支持するブラケット60と、こ
のブラケット60の内側に固定した駆動源としてのギヤ
ードモータ61とからなる。従動装置56は、地面上を
自由走行できる、ホイール57′にタイヤ58′を装着
してなる車輪59′と、これを回転自在に支持するブラ
ケット60′とからなる。
【0050】走行駆動装置A′のブラケット60とフレ
ームシャーシ18の下面との間、及び従動装置56のブ
ラケット60とフレームシャーシ18の下面との間に
は、断面三角形のスペーサー62が挿入できるようにな
っており、該スペーサー62の挿入によって、それら走
行駆動装置A′及び従動装置56の車輪59′の向きを
接地面の法線方向に一致させられるようにしている。
【0051】次に、第4の実施形態に係る後続台車につ
いて説明する。図12,13には、後続台車として、上
記動力供給用後続台車55と同じくレールを敷設するこ
となく、トンネル8及び作業ヤード内の地面上を直接自
由走行できるようにした動力供給用後続台車63を示し
ており、それは、前記動力供給用後続台車14のものと
同じフレームシャーシ18の前側と後側の下面にそれぞ
れ走行駆動装置A″を配設している。
【0052】走行駆動装置A″は、たとえば鋼製の走行
用無端帯体66をブラケット64に回転自在に支持した
ホイール65,65に巻回してなるクローラ67と、ブ
ラケット64の内側に固定され、ホイール65を回転駆
動する駆動源としてのギヤードモータ68とからなる。
【0053】走行駆動装置A″のブラケット64とフレ
ームシャーシ18の下面との間には、断面三角形のスペ
ーサー69が挿入できるようになっており、該スペーサ
ー69の挿入によって、それら走行装置A″,A″の向
きを変えられるようにしている。
【0054】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明トンネル掘進システムは、後続 台車のそれぞれ
が、走行駆動装置およびケーブルリールを搭載するとと
もに、フレームシャーシの前後に連結器を備え、かつ、
同フレームシャーシ上には、土砂搬出用のベルトコンベ
アを支承する支持ローラを有するコンベア支持具を配置
してなり、上記走行駆動装置は各々の後続台車を前進又
は後退させるべく駆動し、上記ケーブルリールは各後続
台車間に架設のケーブルをその間隔に従って引き出し又
は巻き取り、上記連結器は各後続台車を連結又は切り離
し自在であるから、その後続台車を、連結した状態のま
ま又は単独で迅速に移動させることができるものであ
り、従って、たとえばトンネル壁面に生じた要補修箇所
後方の後続台車を人力等で後退させるという苦渋な作業
をなくすことができるとともに動力車を別に準備しなく
ともよい。
【0055】また、それら後続台車の移動を短時間で行
うことができるので、作業用空間を迅速に確保すること
ができ、これにより、要補修箇所の発生に即応して補修
作業を開始することができるようになる。
【0056】さらに、数台の後続台車に対応する長さか
らなる一連の部分搬送コンベアが、これを乗載している
後続台車の間隔に従ってその有効長さを調整できるよう
にしているので、要補修箇所に、これに見合った大きさ
の作業用空間を迅速に確保することができる。
【0057】また、後続台車の間隔を広げるだけで、そ
れらの間に部分搬送コンベアが架橋されていない作業用
空間を確保することができ、補修作業を行いやすいとと
もに、後続台車間に架設されているケーブルを、それら
後続台車の間隔に従って引き出し又は巻き取るケーブル
リールが各後続台車毎に設けられているので、後続台車
の間隔を広げるときにもケーブルを取り外さなくともよ
い。従って、補修作業を行っている場合にも、後続台車
間にたとえば制御信号や電力を供給しておくことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトンネル掘進シ
ステムを示す側面図である。
【図2】同上の一部の後続台車の拡大側面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】走行駆動装置の一例を示すものであり、(A)
はその拡大側面図、(B)はその正面図である。
【図5】トンネル掘進機の後部に連結されている後続台
車の一部を後退させた状態を示す側面図である。
【図6】その一部を拡大して示す側面図である。
【図7】本発明本発明第2の実施形態に係るンネル掘進
システムを示す側面図である。
【図8】同上の一部の後続台車の拡大側面図である。
【図9】それら後続台車の一部を後退させた状態を示す
側面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る後続台車の側
面図である。
【図11】その正面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る後続台車の側
面図である。
【図13】その正面図である。
【図14】トンネル掘進機に従来の後続台車を連結して
なる従来のトンネル掘進システムを示す側面図である。
【図15】それらの後続台車の一部を後退させた状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 トンネル掘進機 11〜16、45〜47 後続台車 17 搬送コンベアとしてのベ
ルトコンベア 27 軌条 31 鉄輪 32,61,67 駆動源たるギヤードモー
タ 36 発電機 39 ケーブルリール 40 ケーブル 48,52 部分搬送コンベアとして
のベルトコンベア 50 長さ調整装置としてのベ
ルト調整装置 59 車輪 65 ホイール 66 無端走行用帯体 67 クローラ A,A′,A″ 走行駆動装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−66087(JP,A) 特開 平7−127399(JP,A) 特開 平6−212889(JP,A) 特開 平8−86192(JP,A) 特開 昭58−11300(JP,A) 特開 平9−256786(JP,A) 特開 平5−33600(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 E21D 9/12 E21F 13/02 E21D 11/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル掘進機の後部に材料用等の後続台
    車を複数台連結するとともに、その複数台の後続台車に
    土砂搬出用のベルトコンベアを搭載してなるトンネル掘
    進システムにおいて、 上記後続台車のそれぞれが、走行駆動装置およびケーブ
    ルリールを搭載するとともに、フレームシャーシの前後
    に連結器を備え、かつ、同フレームシャーシ上には、土
    砂搬出用のベルトコンベアを支承する支持ローラを有す
    るコンベア支持具を配置してなり、 上記走行駆動装置は各々の後続台車を前進又は後退させ
    るべく駆動し、上記ケーブルリールは各後続台車間に架
    設のケーブルをその間隔に従って引き出し又は巻き取
    り、上記連結器は各後続台車を連結又は切り離し自在で
    あることを特徴とするトンネル掘進システム。
  2. 【請求項2】上記ベルトコンベアが全後続台車に対応す
    る長さを有する一連のものであるとともに、後続台車だ
    けが、そのコンベア支持具に該ベルトコンベアを支承し
    たままで、前進又は後退することができるようにしてな
    ることを特徴とする請求項1記載のトンネル掘進システ
    ム。
  3. 【請求項3】上記ベルトコンベアが、所要複数台の後続
    台車に対応する長さからなる一連の部分搬送コンベアを
    連設してなり、後続台車だけが、そのコンベア支持具4
    2に当該ベルトコンベアを支承したままで、前進又は後
    退することができるようにしてなることを特徴とする請
    求項1記載のトンネル掘進システム。
  4. 【請求項4】上記部分搬送コンベアを乗載している所要
    複数台の後続台車の間隔に従って、その部分搬送コンベ
    アの有効長さを調整する長さ調整装置を、当該後続台車
    に搭載してなることを特徴とする請求項3記載のトンネ
    ル掘進システム。
  5. 【請求項5】上記ベルトコンベアが、1台の後続台車に
    対応する長さからなる一連の部分搬送コンベアであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトンネル掘進システム
  6. 【請求項6】所要数台の後続台車に対応する長さからな
    る一連の部分搬送コンベアと、1台の後続台車に対応す
    る長さからなる一連の部分搬送コンベアとを混用連設し
    ていることを特徴とする請求項1記載のトンネル掘進シ
    ステム。
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