JP3458212B2 - 感光フィルム上の画像を基にした入射線量または線源の測定 - Google Patents
感光フィルム上の画像を基にした入射線量または線源の測定Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光フィルムに記
録された画像に基づいて、その画像を感光させた線量や
さらにその線源の量を比較したり、あるいはその定量を
する方法に関する。
録された画像に基づいて、その画像を感光させた線量や
さらにその線源の量を比較したり、あるいはその定量を
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線フィルムなどの感光フィルムは、化
学発光やベータ線などの検出と記録に広く利用されてい
る。フィルム上の画像は、デジタル化することにより、
その画像濃度及び画像面積を簡単に算出することができ
る。例えば、フィルム上の画像を多数の微小区間に細分
化し、それぞれを例えば256段階の濃度からなる画素
に変換することによって上記画像濃度及び/又は画像面
積を得ることができる。この濃度からその微小区間の線
量を合計すれば、フィルムへの入射線量を求めることが
でき、かつその線量から線源の量を算出することができ
る。
学発光やベータ線などの検出と記録に広く利用されてい
る。フィルム上の画像は、デジタル化することにより、
その画像濃度及び画像面積を簡単に算出することができ
る。例えば、フィルム上の画像を多数の微小区間に細分
化し、それぞれを例えば256段階の濃度からなる画素
に変換することによって上記画像濃度及び/又は画像面
積を得ることができる。この濃度からその微小区間の線
量を合計すれば、フィルムへの入射線量を求めることが
でき、かつその線量から線源の量を算出することができ
る。
【0003】すなわち、上記の画像のデジタル化技術に
より、感光フィルムの画像濃度及び/又は画像面積から
フィルムへの入射線量及び/又は線源の量を算出するこ
とができる。このデジタル化技術を用いて、例えば、分
子生物学実験における定量測定方法が望まれている。
より、感光フィルムの画像濃度及び/又は画像面積から
フィルムへの入射線量及び/又は線源の量を算出するこ
とができる。このデジタル化技術を用いて、例えば、分
子生物学実験における定量測定方法が望まれている。
【0004】例えば、予め32Pでラベル化したDNA
をある反応に付する場合、得られる数種のDNA及び原
料であるDNAの反応時間による経時定量化が望まれて
いる。まず、定性測定法については、従来よりゲル電気
泳動による分離法などが行われている。例えば、同じ反
応器から採取した時間毎の試料を各ウエルに配置し、ゲ
ル電気泳動によって分子量毎に分離することにより、原
料であるDNA及び得られるDNAの有無、即ち定性分
析を行うことができる。
をある反応に付する場合、得られる数種のDNA及び原
料であるDNAの反応時間による経時定量化が望まれて
いる。まず、定性測定法については、従来よりゲル電気
泳動による分離法などが行われている。例えば、同じ反
応器から採取した時間毎の試料を各ウエルに配置し、ゲ
ル電気泳動によって分子量毎に分離することにより、原
料であるDNA及び得られるDNAの有無、即ち定性分
析を行うことができる。
【0005】また、定量化については、従来、次のよう
に行われていた。即ち、ここで得られた電気泳動結果を
32Pの放射性からX線写真に画像化し、該画像の濃度
を視認比較することにより、大略的な定量化が行われて
いた。
に行われていた。即ち、ここで得られた電気泳動結果を
32Pの放射性からX線写真に画像化し、該画像の濃度
を視認比較することにより、大略的な定量化が行われて
いた。
【0006】したがって、視認の代わりに上述のデジタ
ル化技術を用いることにより、画像濃度を定量化するこ
とができ、ひいては分離された、ある分子量のDNA濃
度についても定量化することができるものと考えられ
た。
ル化技術を用いることにより、画像濃度を定量化するこ
とができ、ひいては分離された、ある分子量のDNA濃
度についても定量化することができるものと考えられ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光フ
ィルムにおいて形成される銀(還元銀)の量、即ち画像
濃度は、入射線量と線形的に比例しないことが一般的に
知られている。線形比例しないことを上記X線写真を例
にとり説明すると、X線写真の画像濃度をたとえ定量化
しても、それが即座にあるDNAの濃度を定量したもの
とはならないことを意味する。また、還元される銀の量
は、そのフィルムの特性によっても異なってくる。
ィルムにおいて形成される銀(還元銀)の量、即ち画像
濃度は、入射線量と線形的に比例しないことが一般的に
知られている。線形比例しないことを上記X線写真を例
にとり説明すると、X線写真の画像濃度をたとえ定量化
しても、それが即座にあるDNAの濃度を定量したもの
とはならないことを意味する。また、還元される銀の量
は、そのフィルムの特性によっても異なってくる。
【0008】そこで、本発明の目的は、フィルム特性に
依存せずに、画像濃度を含めた画像データから入射線量
及び/又は線源の量を、相対的及び/又は絶対的に求め
る方法を提供することにある。また、本発明の目的は、
上記目的に加えて、多数の標準を設けなくとも、十分に
精度の高い絶対入射線量及び/又は線源の量を求める方
法を提供することにある。
依存せずに、画像濃度を含めた画像データから入射線量
及び/又は線源の量を、相対的及び/又は絶対的に求め
る方法を提供することにある。また、本発明の目的は、
上記目的に加えて、多数の標準を設けなくとも、十分に
精度の高い絶対入射線量及び/又は線源の量を求める方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結
果、次の発明により、上記課題を解決できることを見出
した。即ち、<1> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る工
程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像を、前記第
1の光源と同じであっても異なってもよい第2の光源に
より露光して定量化対象画像を含む第3のフィルムを得
る工程、該第3のフィルムを現像する工程、及び該現像
したフィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記
相対内部標準を用いて規格化して該定量化対象画像の基
である相対線量を算出する工程を有する、定量化対象画
像の基となる線量の測定方法。
果、次の発明により、上記課題を解決できることを見出
した。即ち、<1> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る工
程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像を、前記第
1の光源と同じであっても異なってもよい第2の光源に
より露光して定量化対象画像を含む第3のフィルムを得
る工程、該第3のフィルムを現像する工程、及び該現像
したフィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記
相対内部標準を用いて規格化して該定量化対象画像の基
である相対線量を算出する工程を有する、定量化対象画
像の基となる線量の測定方法。
【0010】<2> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る工
程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像及び既知線
量を有する絶対内部標準画像を、前記第1の光源と同じ
であっても異なってもよい第2の光源により露光して定
量化対象画像及び絶対内部標準画像を含む第3のフィル
ムを得る工程、該第3のフィルムを現像する工程、該現
像したフィルム上に得られた定量化対象画像及び絶対内
部標準画像の濃度を前記相対内部標準を用いて規格化し
て前記定量化対象画像の基である第1の相対線量及び前
記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る工程、及び前記第2の相対線量及び既知線量を用いて
第1の相対線量から絶対線量を算出する工程を有する、
定量化対象画像の基となる絶対線量の測定方法。
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る工
程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像及び既知線
量を有する絶対内部標準画像を、前記第1の光源と同じ
であっても異なってもよい第2の光源により露光して定
量化対象画像及び絶対内部標準画像を含む第3のフィル
ムを得る工程、該第3のフィルムを現像する工程、該現
像したフィルム上に得られた定量化対象画像及び絶対内
部標準画像の濃度を前記相対内部標準を用いて規格化し
て前記定量化対象画像の基である第1の相対線量及び前
記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る工程、及び前記第2の相対線量及び既知線量を用いて
第1の相対線量から絶対線量を算出する工程を有する、
定量化対象画像の基となる絶対線量の測定方法。
【0011】<3> 上記<2>において、絶対内部標
準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなるの
がよい。
準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなるの
がよい。
【0012】<4> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源によ
り露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィル
ムを得る工程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像
を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第
2の光源により露光して定量化対象画像を含む第3のフ
ィルムを得る工程、第2及び第3のフィルムを得る工程
とは別に、第4の感光フィルム上に第1の相対内部標準
を第1の光源により露光して第2の相対内部標準画像を
含む第5のフィルムを得る工程、前記第5のフィルム上
に第1の既知線量を有する絶対内部標準画像を第2の光
源により露光して絶対内部標準画像を含む絶対外部標準
フィルムを得る工程、該第3のフィルム及び絶対外部標
準フィルムを同条件で現像する工程、現像された第3の
フィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記第1
の相対内部標準画像を用いて規格化して前記定量化対象
画像の基である第1の相対線量を算出する工程、現像さ
れた絶対外部標準フィルム上に得られた絶対内部標準画
像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規格化して
前記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出
する工程、及び前記第2の相対線量及び第1の既知線量
を用いて第1の相対線量から絶対線量を算出する工程を
有する、定量化対象画像の基となる絶対線量の測定方
法。
階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源によ
り露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィル
ムを得る工程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像
を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第
2の光源により露光して定量化対象画像を含む第3のフ
ィルムを得る工程、第2及び第3のフィルムを得る工程
とは別に、第4の感光フィルム上に第1の相対内部標準
を第1の光源により露光して第2の相対内部標準画像を
含む第5のフィルムを得る工程、前記第5のフィルム上
に第1の既知線量を有する絶対内部標準画像を第2の光
源により露光して絶対内部標準画像を含む絶対外部標準
フィルムを得る工程、該第3のフィルム及び絶対外部標
準フィルムを同条件で現像する工程、現像された第3の
フィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記第1
の相対内部標準画像を用いて規格化して前記定量化対象
画像の基である第1の相対線量を算出する工程、現像さ
れた絶対外部標準フィルム上に得られた絶対内部標準画
像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規格化して
前記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出
する工程、及び前記第2の相対線量及び第1の既知線量
を用いて第1の相対線量から絶対線量を算出する工程を
有する、定量化対象画像の基となる絶対線量の測定方
法。
【0013】<5> 上記<4>において、絶対内部標
準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなる請
求項4記載の方法。
準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなる請
求項4記載の方法。
【0014】<6> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源によ
り露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィル
ムを得る工程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像
及び第1の既知線量を有する第1の絶対内部標準画像
を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第
2の光源により露光して定量化対象画像及び第1の絶対
内部標準画像を含む第3のフィルムを得る工程、第2及
び第3のフィルムを得る工程とは別に、第4の感光フィ
ルム上に第1の相対内部標準を第1の光源により露光し
て第2の相対内部標準画像を含む第5のフィルムを得る
工程、前記第5のフィルム上に第1の既知線量を有する
第1の絶対内部標準画像を第2の光源により露光して第
2の絶対内部標準画像を含む絶対外部標準フィルムを得
る工程、該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを
同条件で現像する工程、現像された第3のフィルム上に
得られた定量化対象画像の濃度を前記第1の相対内部標
準画像を用いて規格化して前記定量化対象画像の基であ
る第1の相対線量を算出する工程、現像された第3のフ
ィルム上に得られた第1の絶対内部標準画像の濃度を前
記第1の相対内部標準画像を用いて規格化して前記第1
の絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る工程、第1の既知線量及び第2の相対線量を用いて第
1の相対線量から第1の絶対線量を算出する工程、現像
された絶対外部標準フィルム上に得られた第2の絶対内
部標準画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規
格化して前記第2の絶対内部標準画像の基である第3の
相対線量を算出する工程、及び前記第3の相対線量及び
第1の既知線量を用いて第1の絶対線量から最終絶対線
量を算出する工程を有する、定量化対象画像の基となる
絶対線量の測定方法。
階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源によ
り露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィル
ムを得る工程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像
及び第1の既知線量を有する第1の絶対内部標準画像
を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第
2の光源により露光して定量化対象画像及び第1の絶対
内部標準画像を含む第3のフィルムを得る工程、第2及
び第3のフィルムを得る工程とは別に、第4の感光フィ
ルム上に第1の相対内部標準を第1の光源により露光し
て第2の相対内部標準画像を含む第5のフィルムを得る
工程、前記第5のフィルム上に第1の既知線量を有する
第1の絶対内部標準画像を第2の光源により露光して第
2の絶対内部標準画像を含む絶対外部標準フィルムを得
る工程、該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを
同条件で現像する工程、現像された第3のフィルム上に
得られた定量化対象画像の濃度を前記第1の相対内部標
準画像を用いて規格化して前記定量化対象画像の基であ
る第1の相対線量を算出する工程、現像された第3のフ
ィルム上に得られた第1の絶対内部標準画像の濃度を前
記第1の相対内部標準画像を用いて規格化して前記第1
の絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る工程、第1の既知線量及び第2の相対線量を用いて第
1の相対線量から第1の絶対線量を算出する工程、現像
された絶対外部標準フィルム上に得られた第2の絶対内
部標準画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規
格化して前記第2の絶対内部標準画像の基である第3の
相対線量を算出する工程、及び前記第3の相対線量及び
第1の既知線量を用いて第1の絶対線量から最終絶対線
量を算出する工程を有する、定量化対象画像の基となる
絶対線量の測定方法。
【0015】<7> 上記<6>において、第1及び/
又は第2の絶対内部標準画像は、線量が既知である複数
の画像を有してなる請求項6記載の方法。
又は第2の絶対内部標準画像は、線量が既知である複数
の画像を有してなる請求項6記載の方法。
【0016】<8> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る手
段、前記第2のフィルム上に定量化対象画像を、前記第
1の光源と同じであっても異なってもよい第2の光源に
より露光して定量化対象画像を含む第3のフィルムを得
る手段、該第3のフィルムを現像する手段、及び該現像
したフィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記
相対内部標準を用いて規格化して該定量化対象画像の基
である相対線量を算出する手段を備える、定量化対象画
像の基となる線量の測定装置。
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る手
段、前記第2のフィルム上に定量化対象画像を、前記第
1の光源と同じであっても異なってもよい第2の光源に
より露光して定量化対象画像を含む第3のフィルムを得
る手段、該第3のフィルムを現像する手段、及び該現像
したフィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記
相対内部標準を用いて規格化して該定量化対象画像の基
である相対線量を算出する手段を備える、定量化対象画
像の基となる線量の測定装置。
【0017】<9> 第1の感光フィルム上に複数濃度
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る手
段、前記第2のフィルム上に定量化対象画像及び既知線
量を有する絶対内部標準画像を、前記第1の光源と同じ
であっても異なってもよい第2の光源により露光して定
量化対象画像及び絶対内部標準画像を含む第3のフィル
ムを得る手段、該第3のフィルムを現像する手段、該現
像したフィルム上に得られた定量化対象画像及び絶対内
部標準画像の濃度を前記相対内部標準を用いて規格化し
て前記定量化対象画像の基である第1の相対線量及び前
記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る手段、及び前記第2の相対線量及び既知線量を用いて
第1の相対線量から絶対線量を算出する手段を備える、
定量化対象画像の基となる絶対線量の測定装置。
階調を有してなる相対内部標準を第1の光源により露光
して相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る手
段、前記第2のフィルム上に定量化対象画像及び既知線
量を有する絶対内部標準画像を、前記第1の光源と同じ
であっても異なってもよい第2の光源により露光して定
量化対象画像及び絶対内部標準画像を含む第3のフィル
ムを得る手段、該第3のフィルムを現像する手段、該現
像したフィルム上に得られた定量化対象画像及び絶対内
部標準画像の濃度を前記相対内部標準を用いて規格化し
て前記定量化対象画像の基である第1の相対線量及び前
記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る手段、及び前記第2の相対線量及び既知線量を用いて
第1の相対線量から絶対線量を算出する手段を備える、
定量化対象画像の基となる絶対線量の測定装置。
【0018】<10> 上記<9>において、絶対内部
標準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなる
のがよい。
標準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなる
のがよい。
【0019】<11> 第1の感光フィルム上に複数濃
度階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源に
より露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィ
ルムを得る手段、前記第2のフィルム上に定量化対象画
像を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい
第2の光源により露光して定量化対象画像を含む第3の
フィルムを得る手段、第2及び第3のフィルムを得る手
段とは別に、第4の感光フィルム上に第1の相対内部標
準を第1の光源により露光して第2の相対内部標準画像
を含む第5のフィルムを得る手段、前記第5のフィルム
上に第1の既知線量を有する絶対内部標準画像を第2の
光源により露光して絶対内部標準画像を含む絶対外部標
準フィルムを得る手段、該第3のフィルム及び絶対外部
標準フィルムを同条件で現像する手段、現像された第3
のフィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記第
1の相対内部標準画像を用いて規格化して前記定量化対
象画像の基である第1の相対線量を算出する手段、現像
された絶対外部標準フィルム上に得られた絶対内部標準
画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規格化し
て前記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算
出する手段、及び前記第2の相対線量及び第1の既知線
量を用いて第1の相対線量から絶対線量を算出する手段
を備える、定量化対象画像の基となる絶対線量の測定装
置。
度階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源に
より露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィ
ルムを得る手段、前記第2のフィルム上に定量化対象画
像を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい
第2の光源により露光して定量化対象画像を含む第3の
フィルムを得る手段、第2及び第3のフィルムを得る手
段とは別に、第4の感光フィルム上に第1の相対内部標
準を第1の光源により露光して第2の相対内部標準画像
を含む第5のフィルムを得る手段、前記第5のフィルム
上に第1の既知線量を有する絶対内部標準画像を第2の
光源により露光して絶対内部標準画像を含む絶対外部標
準フィルムを得る手段、該第3のフィルム及び絶対外部
標準フィルムを同条件で現像する手段、現像された第3
のフィルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記第
1の相対内部標準画像を用いて規格化して前記定量化対
象画像の基である第1の相対線量を算出する手段、現像
された絶対外部標準フィルム上に得られた絶対内部標準
画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規格化し
て前記絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算
出する手段、及び前記第2の相対線量及び第1の既知線
量を用いて第1の相対線量から絶対線量を算出する手段
を備える、定量化対象画像の基となる絶対線量の測定装
置。
【0020】<12> 上記<11>において、絶対内
部標準画像は、線量が既知である複数の画像を有してな
るのがよい。
部標準画像は、線量が既知である複数の画像を有してな
るのがよい。
【0021】<13> 第1の感光フィルム上に複数濃
度階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源に
より露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィ
ルムを得る手段、前記第2のフィルム上に定量化対象画
像及び第1の既知線量を有する第1の絶対内部標準画像
を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第
2の光源により露光して定量化対象画像及び第1の絶対
内部標準画像を含む第3のフィルムを得る手段、第2及
び第3のフィルムを得る手段とは別に、第4の感光フィ
ルム上に第1の相対内部標準を第1の光源により露光し
て第2の相対内部標準画像を含む第5のフィルムを得る
手段、前記第5のフィルム上に第1の既知線量を有する
第1の絶対内部標準画像を第2の光源により露光して第
2の絶対内部標準画像を含む絶対外部標準フィルムを得
る手段、該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを
同条件で現像する手段、現像された第3のフィルム上に
得られた定量化対象画像の濃度を前記第1の相対内部標
準画像を用いて規格化して前記定量化対象画像の基であ
る第1の相対線量を算出する手段、現像された第3のフ
ィルム上に得られた第1の絶対内部標準画像の濃度を前
記第1の相対内部標準画像を用いて規格化して前記第1
の絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る手段、第1の既知線量及び第2の相対線量を用いて第
1の相対線量から第1の絶対線量を算出する手段、現像
された絶対外部標準フィルム上に得られた第2の絶対内
部標準画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規
格化して前記第2の絶対内部標準画像の基である第3の
相対線量を算出する手段、及び前記第3の相対線量及び
第1の既知線量を用いて第1の絶対線量から最終絶対線
量を算出する手段を有する、定量化対象画像の基となる
絶対線量の測定装置。
度階調を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源に
より露光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィ
ルムを得る手段、前記第2のフィルム上に定量化対象画
像及び第1の既知線量を有する第1の絶対内部標準画像
を、前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第
2の光源により露光して定量化対象画像及び第1の絶対
内部標準画像を含む第3のフィルムを得る手段、第2及
び第3のフィルムを得る手段とは別に、第4の感光フィ
ルム上に第1の相対内部標準を第1の光源により露光し
て第2の相対内部標準画像を含む第5のフィルムを得る
手段、前記第5のフィルム上に第1の既知線量を有する
第1の絶対内部標準画像を第2の光源により露光して第
2の絶対内部標準画像を含む絶対外部標準フィルムを得
る手段、該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを
同条件で現像する手段、現像された第3のフィルム上に
得られた定量化対象画像の濃度を前記第1の相対内部標
準画像を用いて規格化して前記定量化対象画像の基であ
る第1の相対線量を算出する手段、現像された第3のフ
ィルム上に得られた第1の絶対内部標準画像の濃度を前
記第1の相対内部標準画像を用いて規格化して前記第1
の絶対内部標準画像の基である第2の相対線量を算出す
る手段、第1の既知線量及び第2の相対線量を用いて第
1の相対線量から第1の絶対線量を算出する手段、現像
された絶対外部標準フィルム上に得られた第2の絶対内
部標準画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用いて規
格化して前記第2の絶対内部標準画像の基である第3の
相対線量を算出する手段、及び前記第3の相対線量及び
第1の既知線量を用いて第1の絶対線量から最終絶対線
量を算出する手段を有する、定量化対象画像の基となる
絶対線量の測定装置。
【0022】<14> 上記<13>において、第1及
び/又は第2の絶対内部標準画像は、線量が既知である
複数の画像を有してなるのがよい。 <15> 感光フィルム上に記録された放射線や電磁波
による画像の濃度を測定して、その放射線や電磁波の線
量ないし線源の量を比較する作業において、用いたフィ
ルムの感度特性を、同じフィルム上にもうけた既知量の
電磁波の系列による画像を外部標準として補正する方
法。 <16> 感光フィルムにおいて、上記<15>の外部
標準と被測定線源に対する感度の差を測定し、それに基
づいて感光フィルムの画像濃度データを補正し、画像の
もとになった線量や線源の量を絶対的に定量する方法。
び/又は第2の絶対内部標準画像は、線量が既知である
複数の画像を有してなるのがよい。 <15> 感光フィルム上に記録された放射線や電磁波
による画像の濃度を測定して、その放射線や電磁波の線
量ないし線源の量を比較する作業において、用いたフィ
ルムの感度特性を、同じフィルム上にもうけた既知量の
電磁波の系列による画像を外部標準として補正する方
法。 <16> 感光フィルムにおいて、上記<15>の外部
標準と被測定線源に対する感度の差を測定し、それに基
づいて感光フィルムの画像濃度データを補正し、画像の
もとになった線量や線源の量を絶対的に定量する方法。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。本発明の定量化対象画像の基となる線量の測定方法
は、複数濃度階調を有してなる相対内部標準を用いる。
本明細書において、「相対内部標準」とは、定量化対象
画像の基となる線量を相対的に測定するための、該定量
化対象画像と同一フィルム内部に設けられる標準であ
る。また、「相対内部標準」は、後述の絶対外部標準フ
ィルム内に設けることもできる。
る。本発明の定量化対象画像の基となる線量の測定方法
は、複数濃度階調を有してなる相対内部標準を用いる。
本明細書において、「相対内部標準」とは、定量化対象
画像の基となる線量を相対的に測定するための、該定量
化対象画像と同一フィルム内部に設けられる標準であ
る。また、「相対内部標準」は、後述の絶対外部標準フ
ィルム内に設けることもできる。
【0024】本発明の方法は、相対内部標準を第1の感
光フィルム上に第1の光源により露光して相対内部標準
画像を含む第2のフィルムを得る工程を有する。なお、
後述するが、相対内部標準は、定量化対象画像及び/又
は絶対内部標準画像と重なり合わないように、露光、配
置するのがよい。
光フィルム上に第1の光源により露光して相対内部標準
画像を含む第2のフィルムを得る工程を有する。なお、
後述するが、相対内部標準は、定量化対象画像及び/又
は絶対内部標準画像と重なり合わないように、露光、配
置するのがよい。
【0025】第1の光源と相対内部標準との組合せは、
最終的に得られる相対内部標準画像が所望の階調を有す
るのであれば、特に制限がない。例えば、第1の感光フ
ィルムがX線用フィルムであれば、第1の光源が白色光
であり相対内部標準が白色光による白黒14階調のいわ
ゆるグレースケールであってもよい。
最終的に得られる相対内部標準画像が所望の階調を有す
るのであれば、特に制限がない。例えば、第1の感光フ
ィルムがX線用フィルムであれば、第1の光源が白色光
であり相対内部標準が白色光による白黒14階調のいわ
ゆるグレースケールであってもよい。
【0026】露光時間は、最終的に得られる相対内部標
準画像が所望の階調を有するのであれば、特に制限がな
い。但し、測定すべき定量化対象画像が複数枚のフィル
ムにわたる場合、該フィルム同士で同一の露光時間を用
いるのが、該複数枚のフィルムで画像の基となる線量を
相対比較を行う際に好ましい。一方、フィルム間で異な
る露光時間を用いる場合、該露光時間で規格化した相対
又は絶対線量を用いるのが好ましい。
準画像が所望の階調を有するのであれば、特に制限がな
い。但し、測定すべき定量化対象画像が複数枚のフィル
ムにわたる場合、該フィルム同士で同一の露光時間を用
いるのが、該複数枚のフィルムで画像の基となる線量を
相対比較を行う際に好ましい。一方、フィルム間で異な
る露光時間を用いる場合、該露光時間で規格化した相対
又は絶対線量を用いるのが好ましい。
【0027】濃度階調は、その階調が多数であれば測定
上の誤差が小さくなる傾向にある。現実的には、濃度階
調は、14階調以上であるのがよく、64階調以上が好
ましく、理想的には256階調以上(例えば300階
調)であるのがよい。
上の誤差が小さくなる傾向にある。現実的には、濃度階
調は、14階調以上であるのがよく、64階調以上が好
ましく、理想的には256階調以上(例えば300階
調)であるのがよい。
【0028】相対内部標準画像を含む第2のフィルム上
に、次いで、定量化対象画像を露光して、第3のフィル
ムを得る。なお、定量化対象画像は、相対内部標準画像
と重なり合わないように、露光、配置するのがよい。
に、次いで、定量化対象画像を露光して、第3のフィル
ムを得る。なお、定量化対象画像は、相対内部標準画像
と重なり合わないように、露光、配置するのがよい。
【0029】定量化対象画像の露光に際しての光源は、
第1の光源と同じであっても異なってもよい。但し、用
いる感光フィルムによっては、定量化対象画像の露光に
際しての光源と第1の光源とが同じであるのが好まし
い。即ち、例えば市販のカラーフィルムを用いる場合、
該フィルムに用いられる感光色素が光源の波長に依存す
る特性を有するため、第1の光源と定量化対象画像の露
光に際しての光源とを同一にするのがよい。
第1の光源と同じであっても異なってもよい。但し、用
いる感光フィルムによっては、定量化対象画像の露光に
際しての光源と第1の光源とが同じであるのが好まし
い。即ち、例えば市販のカラーフィルムを用いる場合、
該フィルムに用いられる感光色素が光源の波長に依存す
る特性を有するため、第1の光源と定量化対象画像の露
光に際しての光源とを同一にするのがよい。
【0030】また、露光時間は、定量化対象画像が所望
の濃度となるように設定することができる。なお、露光
時間は、測定すべき定量化対象画像が複数枚のフィルム
にわたる場合、該フィルム同士で同一の露光時間を用い
るのが、該複数枚のフィルムで画像の基となる線量を相
対比較を行う際に好ましい。但し、フィルム間で異なる
露光時間を用いてもよく、その場合、露光時間で規格化
した相対又は絶対線量を用いるのが好ましい。
の濃度となるように設定することができる。なお、露光
時間は、測定すべき定量化対象画像が複数枚のフィルム
にわたる場合、該フィルム同士で同一の露光時間を用い
るのが、該複数枚のフィルムで画像の基となる線量を相
対比較を行う際に好ましい。但し、フィルム間で異なる
露光時間を用いてもよく、その場合、露光時間で規格化
した相対又は絶対線量を用いるのが好ましい。
【0031】第3のフィルムを得る際、定量化対象画像
の他に、絶対内部標準画像を露光することもできる。
「絶対内部標準」とは、その線量が既知であるため、定
量化対象画像の基となる線量の絶対値を測定することが
できる、該定量化対象画像と同一フィルム内部に設けら
れる標準である。また、「絶対内部標準」は、相対内部
標準と共に、絶対外部標準フィルムに設けることができ
る。
の他に、絶対内部標準画像を露光することもできる。
「絶対内部標準」とは、その線量が既知であるため、定
量化対象画像の基となる線量の絶対値を測定することが
できる、該定量化対象画像と同一フィルム内部に設けら
れる標準である。また、「絶対内部標準」は、相対内部
標準と共に、絶対外部標準フィルムに設けることができ
る。
【0032】絶対内部標準画像は、単一であっても複数
であってもよい。複数の絶対内部標準画像を有すること
により、その絶対線量の精度を高めることができる。一
方、あまりに多数の絶対内部標準画像を有すると、定量
化対象画像のための露光範囲が狭くなる傾向にある。例
えば電気泳動において、絶対内部標準としての既知試料
と未知試料とをウエルに配置する場合、既知試料が多す
ぎると未知試料のためのウエルが確保できなくなる傾向
が生じる。
であってもよい。複数の絶対内部標準画像を有すること
により、その絶対線量の精度を高めることができる。一
方、あまりに多数の絶対内部標準画像を有すると、定量
化対象画像のための露光範囲が狭くなる傾向にある。例
えば電気泳動において、絶対内部標準としての既知試料
と未知試料とをウエルに配置する場合、既知試料が多す
ぎると未知試料のためのウエルが確保できなくなる傾向
が生じる。
【0033】次いで、得られた第3のフィルムを現像す
る。第3のフィルムが複数枚にわたり、該複数枚に含ま
れる画像の基となる線量同士を比較する場合、現像工程
は、同一条件で行うのが好ましい。
る。第3のフィルムが複数枚にわたり、該複数枚に含ま
れる画像の基となる線量同士を比較する場合、現像工程
は、同一条件で行うのが好ましい。
【0034】その後、得られた現像済みフィルムから定
量化対象画像の基である相対線量を算出する。算出に際
しては、前述の相対内部標準の画像を用いる。相対内部
標準の画像は、ある階調を有してなり、該階調をそれぞ
れデジタル化してデジタル化階調を得る。このデジタル
化階調を用いて、定量化対象画像を規格化して、該定量
化対象画像の相対線量を算出する。
量化対象画像の基である相対線量を算出する。算出に際
しては、前述の相対内部標準の画像を用いる。相対内部
標準の画像は、ある階調を有してなり、該階調をそれぞ
れデジタル化してデジタル化階調を得る。このデジタル
化階調を用いて、定量化対象画像を規格化して、該定量
化対象画像の相対線量を算出する。
【0035】同じフィルム内に存在する他の定量化対象
画像についても、同様にして相対線量を算出する。この
ように算出された、複数の相対線量は、線形補正されて
いるため、相対的に比較することができる。即ち、同一
フィルム内の2以上の定量化対象画像の線量を相対的に
比較することができる。
画像についても、同様にして相対線量を算出する。この
ように算出された、複数の相対線量は、線形補正されて
いるため、相対的に比較することができる。即ち、同一
フィルム内の2以上の定量化対象画像の線量を相対的に
比較することができる。
【0036】線量を相対的に比較するだけでなく、絶対
線量を求めることもできる。即ち、上述の絶対内部標準
画像を用いることにより、次のように1つ又は2以上の
定量化対象画像の絶対線量を求めることができる。
線量を求めることもできる。即ち、上述の絶対内部標準
画像を用いることにより、次のように1つ又は2以上の
定量化対象画像の絶対線量を求めることができる。
【0037】1つ又は2以上の絶対内部標準画像も、定
量化対象画像と同様に、相対内部標準画像を用いて、該
絶対内部標準画像の相対線量を算出することができる。
一方、絶対内部標準画像は、元来、その絶対量が既知で
ある。したがって、その既知である量に基づいて、絶対
内部標準画像の相対線量を絶対量に置き換えることがで
きる。この置き換えと同様に、上述で得られた、1つ又
は2以上の定量化対象画像の相対線量から絶対量を得る
ことができる。
量化対象画像と同様に、相対内部標準画像を用いて、該
絶対内部標準画像の相対線量を算出することができる。
一方、絶対内部標準画像は、元来、その絶対量が既知で
ある。したがって、その既知である量に基づいて、絶対
内部標準画像の相対線量を絶対量に置き換えることがで
きる。この置き換えと同様に、上述で得られた、1つ又
は2以上の定量化対象画像の相対線量から絶対量を得る
ことができる。
【0038】このように、同一のフィルムA内に、相対
内部標準Bを有し、且つ該フィルムA内に第1の定量化
対象画像C1を有することにより、該定量化対象画像C
1の基となる線量D1を相対的に求めることができる。
また、同一フィルムA内に、第2の定量化対象画像C2
を有することにより、該定量化対象画像C2の基となる
線量D2を相対的に求めることができる。上記D1及び
D2は、線形補正されているので、その値を直接比較す
ることができる。
内部標準Bを有し、且つ該フィルムA内に第1の定量化
対象画像C1を有することにより、該定量化対象画像C
1の基となる線量D1を相対的に求めることができる。
また、同一フィルムA内に、第2の定量化対象画像C2
を有することにより、該定量化対象画像C2の基となる
線量D2を相対的に求めることができる。上記D1及び
D2は、線形補正されているので、その値を直接比較す
ることができる。
【0039】さらに、同一フィルムA内に、既知線量X
Eを有する絶対内部標準Eを設けることにより、上記相
対線量D1及びD2を絶対線量に補正することができ
る。即ち、相対内部標準Bより絶対内部標準Eの相対線
量DEを得、この値を既知線量XEに置換する同条件
で、相対線量D1及びD2を絶対線量に補正することが
できる。
Eを有する絶対内部標準Eを設けることにより、上記相
対線量D1及びD2を絶対線量に補正することができ
る。即ち、相対内部標準Bより絶対内部標準Eの相対線
量DEを得、この値を既知線量XEに置換する同条件
で、相対線量D1及びD2を絶対線量に補正することが
できる。
【0040】上記において、同一フィルム内での相対線
量の比較又は絶対線量の比較について説明したが、この
ような比較は複数枚のフィルムであっても同様に行うこ
とができる。
量の比較又は絶対線量の比較について説明したが、この
ような比較は複数枚のフィルムであっても同様に行うこ
とができる。
【0041】より具体的に説明するために、同一フィル
ム内での定量化対象画像の相対線量の比較又は絶対線量
の比較、並びに複数枚のフィルムにわたる定量化対象画
像の相対線量の比較又は絶対線量の比較を、図を用いて
説明する。
ム内での定量化対象画像の相対線量の比較又は絶対線量
の比較、並びに複数枚のフィルムにわたる定量化対象画
像の相対線量の比較又は絶対線量の比較を、図を用いて
説明する。
【0042】図1は、第1のフィルム1に第1の相対内
部標準11及び第1の定量化対象画像101を露光する
工程を模式的に示した図である。工程(a)において、
第1のフィルム1に第1の相対内部標準11を露光し、
工程(b)において、第1の定量化対象画像101を、
第1の相対内部標準画像11と重なり合わないように、
露光、配置する。現像後に得られた第1の相対内部標準
画像11をデジタル階調化し、該デジタル階調により、
第1の定量化対象画像101の相対線量R1を求める。
部標準11及び第1の定量化対象画像101を露光する
工程を模式的に示した図である。工程(a)において、
第1のフィルム1に第1の相対内部標準11を露光し、
工程(b)において、第1の定量化対象画像101を、
第1の相対内部標準画像11と重なり合わないように、
露光、配置する。現像後に得られた第1の相対内部標準
画像11をデジタル階調化し、該デジタル階調により、
第1の定量化対象画像101の相対線量R1を求める。
【0043】図2は、図1の第1の相対内部標準11及
び第1の定量化対象画像101の他に、第2の定量化対
象画像102を有する場合の模式図である。第2の定量
化対象画像102の相対線量R2を、R1と同様に求め
る。R1とR2とは、線形補正されているので、その値
を直接比較することができる。
び第1の定量化対象画像101の他に、第2の定量化対
象画像102を有する場合の模式図である。第2の定量
化対象画像102の相対線量R2を、R1と同様に求め
る。R1とR2とは、線形補正されているので、その値
を直接比較することができる。
【0044】図3は、図2の第1のフィルム1とは別
に、第2のフィルム2に、第2の相対内部標準12、並
びに第3の定量化対象画像103及び第4の定量化対象
画像104を有する場合の模式図である。第3の定量化
対象画像103及び第4の定量化対象画像104の相対
線量をそれぞれR3とR4として得ることができる。第
2の相対内部標準画像を得る際の露光条件、画像103
及び104を得る際の露光条件、及び第2のフィルムの
現像条件などを第1のフィルムと同一にすることによ
り、R1及びR2並びにR3及びR4を直接比較するこ
とができる。なお、上記の諸条件について補正可能であ
れば、異なる露光条件等を用いることができる。
に、第2のフィルム2に、第2の相対内部標準12、並
びに第3の定量化対象画像103及び第4の定量化対象
画像104を有する場合の模式図である。第3の定量化
対象画像103及び第4の定量化対象画像104の相対
線量をそれぞれR3とR4として得ることができる。第
2の相対内部標準画像を得る際の露光条件、画像103
及び104を得る際の露光条件、及び第2のフィルムの
現像条件などを第1のフィルムと同一にすることによ
り、R1及びR2並びにR3及びR4を直接比較するこ
とができる。なお、上記の諸条件について補正可能であ
れば、異なる露光条件等を用いることができる。
【0045】図4は、絶対線量を求める場合の模式図で
ある。図4は、図2にさらに既知線量A5を有する絶対
内部標準画像105を露光した図である。絶対内部標準
画像105の相対線量は相対内部標準よりR5として求
めることができる。但し、絶対内部標準画像105の絶
対線量A5は既知であるため、R5とA5との値から、
R1及びR2の絶対線量A1及びA2を求めることがで
きる。
ある。図4は、図2にさらに既知線量A5を有する絶対
内部標準画像105を露光した図である。絶対内部標準
画像105の相対線量は相対内部標準よりR5として求
めることができる。但し、絶対内部標準画像105の絶
対線量A5は既知であるため、R5とA5との値から、
R1及びR2の絶対線量A1及びA2を求めることがで
きる。
【0046】図5は、定量化対象画像が複数枚のフィル
ムにわたる際の絶対線量を求める場合の模式図である。
図5は、図4で得たフィルムを用いる。また、これに加
えて、図3で用いたフィルムにさらに既知線量A5を有
する絶対内部標準画像105’を露光したフィルム2を
用いる。画像101、102及び105の相対線量は、
R1、R2及びR5である。また、フィルム2の画像1
03、104及び105’の相対線量は、R3、R4及
びR5’である。
ムにわたる際の絶対線量を求める場合の模式図である。
図5は、図4で得たフィルムを用いる。また、これに加
えて、図3で用いたフィルムにさらに既知線量A5を有
する絶対内部標準画像105’を露光したフィルム2を
用いる。画像101、102及び105の相対線量は、
R1、R2及びR5である。また、フィルム2の画像1
03、104及び105’の相対線量は、R3、R4及
びR5’である。
【0047】絶対内部標準画像105及び105’の絶
対線量A5は既知であるため、R5とA5との値、及び
R5’とA5との値から、R1及びR2の絶対線量A1
及びA2並びにR3及びR4の絶対線量A3及びA4を
求めることができる。また、図5において、フィルム1
及び2に共通した絶対内部標準を用いることにより、露
光条件、現像条件などの諸条件に依存せず、且つ用いる
フィルムの特性に依存せずに、複数枚にわたるフィルム
間の画像の線量を絶対値として比較することができる。
対線量A5は既知であるため、R5とA5との値、及び
R5’とA5との値から、R1及びR2の絶対線量A1
及びA2並びにR3及びR4の絶対線量A3及びA4を
求めることができる。また、図5において、フィルム1
及び2に共通した絶対内部標準を用いることにより、露
光条件、現像条件などの諸条件に依存せず、且つ用いる
フィルムの特性に依存せずに、複数枚にわたるフィルム
間の画像の線量を絶対値として比較することができる。
【0048】次いで、絶対外部標準フィルムを用いる、
精度を向上させた絶対線量の測定方法について説明す
る。絶対外部標準フィルムは、上記の定量化対象画像を
含むフィルムとは別個に用意しても、定量化対象画像を
含むものとして用意してもよい。
精度を向上させた絶対線量の測定方法について説明す
る。絶対外部標準フィルムは、上記の定量化対象画像を
含むフィルムとは別個に用意しても、定量化対象画像を
含むものとして用意してもよい。
【0049】簡略化するため、ここでは、定量化対象画
像を含むフィルムとは別個に用意する場合について、ま
ず説明する。絶対外部標準フィルムは次のように調製す
る。即ち、まず、第4の感光フィルム上に第1の相対内
部標準を第1の光源により露光して第2の相対内部標準
画像を含む第5のフィルムを得る工程に付される。第1
の相対内部標準及び第1の光源は、定量化対象画像を含
むフィルムと同じ条件を用いるのが好ましい。第2の相
対内部標準画像は、用いるフィルム特性により、定量化
対象画像を含むフィルムに含まれる第1の相対内部画像
とは、その濃度が多少異なってくる。
像を含むフィルムとは別個に用意する場合について、ま
ず説明する。絶対外部標準フィルムは次のように調製す
る。即ち、まず、第4の感光フィルム上に第1の相対内
部標準を第1の光源により露光して第2の相対内部標準
画像を含む第5のフィルムを得る工程に付される。第1
の相対内部標準及び第1の光源は、定量化対象画像を含
むフィルムと同じ条件を用いるのが好ましい。第2の相
対内部標準画像は、用いるフィルム特性により、定量化
対象画像を含むフィルムに含まれる第1の相対内部画像
とは、その濃度が多少異なってくる。
【0050】次いで、第5のフィルム上に第1の既知線
量を有する第1の絶対内部標準画像を第2の光源により
露光する工程に付されて、第2の絶対内部標準画像を含
む絶対外部標準フィルムを調製する。ここで、第1の絶
対内部標準画像は、1つであっても2以上であってもよ
い。2以上含む場合、得られる絶対線量の精度を向上さ
せることができる。
量を有する第1の絶対内部標準画像を第2の光源により
露光する工程に付されて、第2の絶対内部標準画像を含
む絶対外部標準フィルムを調製する。ここで、第1の絶
対内部標準画像は、1つであっても2以上であってもよ
い。2以上含む場合、得られる絶対線量の精度を向上さ
せることができる。
【0051】絶対外部標準フィルムに含まれる第2の相
対内部標準画像から、第1の絶対内部標準画像の第2の
相対線量を求めることができる。この第2の相対線量
は、元来、既知の絶対線量である。これを基に、別個に
得られていた、定量化対象画像を含むフィルムの該画像
の第1の相対線量から絶対線量を求めることができる。
特に、第1の絶対内部標準画像を2つ以上用いることに
より、第2の相対線量と第1の既知線量とから、検量線
を形成することができる。該検量線により、第1の相対
線量から容易に絶対線量を求めることができる。
対内部標準画像から、第1の絶対内部標準画像の第2の
相対線量を求めることができる。この第2の相対線量
は、元来、既知の絶対線量である。これを基に、別個に
得られていた、定量化対象画像を含むフィルムの該画像
の第1の相対線量から絶対線量を求めることができる。
特に、第1の絶対内部標準画像を2つ以上用いることに
より、第2の相対線量と第1の既知線量とから、検量線
を形成することができる。該検量線により、第1の相対
線量から容易に絶対線量を求めることができる。
【0052】また、定量化対象画像を含むフィルムに、
絶対外部標準フィルムに含まれる絶対内部標準と同じ絶
対内部標準画像を含めることにより、絶対線量の精度を
より向上させることができる。
絶対外部標準フィルムに含まれる絶対内部標準と同じ絶
対内部標準画像を含めることにより、絶対線量の精度を
より向上させることができる。
【0053】絶対外部標準フィルムを用いる方法を、図
を参照しつつ説明する。図6は、フィルム6に相対内部
標準16を露光し且つ既知線量A11〜A14を有する
絶対内部標準画像111〜114を露光した絶対外部標
準フィルム6を表す図である。相対内部標準16から絶
対内部標準画像111〜114について、相対線量R
11〜R14を得ることができる。この相対線量R11
〜R14と既知線量A11〜A14とから検量線Lを形
成することができる。一方、フィルム1は、図1と同じ
ものを用いている。検量線を用いて、画像101の相対
線量R1から絶対線量A1を得ることができる。
を参照しつつ説明する。図6は、フィルム6に相対内部
標準16を露光し且つ既知線量A11〜A14を有する
絶対内部標準画像111〜114を露光した絶対外部標
準フィルム6を表す図である。相対内部標準16から絶
対内部標準画像111〜114について、相対線量R
11〜R14を得ることができる。この相対線量R11
〜R14と既知線量A11〜A14とから検量線Lを形
成することができる。一方、フィルム1は、図1と同じ
ものを用いている。検量線を用いて、画像101の相対
線量R1から絶対線量A1を得ることができる。
【0054】図7は、さらに精度の向上させた絶対線量
の測定方法を示す図である。図7(a)において、フィ
ルム7は、相対内部標準17と、定量化対象画像101
と、既知線量A12及びA13をそれぞれ有する絶対内
部標準画像112’及び113’とを露光したものであ
る。相対内部標準から画像101の相対線量R1並びに
画像112’及び113’の相対線量R12’及びR
13’を求める。また、画像112’及び113’は、
上述のように、既知線量A12及びA13をそれぞれ有
する。図7(b)において、図6で求めた検量線Lを補
正する。補正において、既知線量A12及び相対線量R
12’との関係並びに既知線量A13及び相対線量R
13’との関係を用い、検量線L’を形成する。この補
正を行った検量線L’に基づいて、相対線量R1の絶対
線量A1を求めることができる。
の測定方法を示す図である。図7(a)において、フィ
ルム7は、相対内部標準17と、定量化対象画像101
と、既知線量A12及びA13をそれぞれ有する絶対内
部標準画像112’及び113’とを露光したものであ
る。相対内部標準から画像101の相対線量R1並びに
画像112’及び113’の相対線量R12’及びR
13’を求める。また、画像112’及び113’は、
上述のように、既知線量A12及びA13をそれぞれ有
する。図7(b)において、図6で求めた検量線Lを補
正する。補正において、既知線量A12及び相対線量R
12’との関係並びに既知線量A13及び相対線量R
13’との関係を用い、検量線L’を形成する。この補
正を行った検量線L’に基づいて、相対線量R1の絶対
線量A1を求めることができる。
【0055】図7の方法は、絶対外部標準フィルムと、
該フィルムに含まれる絶対内部標準と同じ絶対内部標準
を定量化対象画像を含むフィルムに含ませることによ
り、フィルム特性に依存せず且つ露光条件などの諸条件
に依存せず、定量化対象画像の絶対線量を求めることが
でき、かつその精度を向上させることができる。なお、
図7において、既知線量を有する画像は、112’及び
113’の複数であったが、既知線量を有する画像は単
数であってもよい。既知線量を有する画像が多いほど、
補正検量線L’の精度を高めることができる。
該フィルムに含まれる絶対内部標準と同じ絶対内部標準
を定量化対象画像を含むフィルムに含ませることによ
り、フィルム特性に依存せず且つ露光条件などの諸条件
に依存せず、定量化対象画像の絶対線量を求めることが
でき、かつその精度を向上させることができる。なお、
図7において、既知線量を有する画像は、112’及び
113’の複数であったが、既知線量を有する画像は単
数であってもよい。既知線量を有する画像が多いほど、
補正検量線L’の精度を高めることができる。
【0056】また、本発明は、次のように、表すことが
できる。フィルムの特性は、現像手段が同一ならロット
ごとに一定と考えられる。そこで、そのロットに共通す
るスタンダードフィルムを作成し、そのスタンダードフ
ィルムの特性を測定し、これと被試験フィルムとを比較
することで試験のデータを補正し、解析する。
できる。フィルムの特性は、現像手段が同一ならロット
ごとに一定と考えられる。そこで、そのロットに共通す
るスタンダードフィルムを作成し、そのスタンダードフ
ィルムの特性を測定し、これと被試験フィルムとを比較
することで試験のデータを補正し、解析する。
【0057】スタンダードフィルムと試験用のフィルム
との比較のために、共通の外部標準を設ける。これはい
くつかの既知強度の電磁波のセットで、たとえば図8と
図9に示したような装置によってフィルムに印画され
る。図8は装置の概念を、図9はこの装置の減衰フィル
ターと減衰スケールを示す。ここでは白色光をつかう密
着焼付け型の装置の例を示したが、既知の量の光を投影
するような装置でもかまわない。
との比較のために、共通の外部標準を設ける。これはい
くつかの既知強度の電磁波のセットで、たとえば図8と
図9に示したような装置によってフィルムに印画され
る。図8は装置の概念を、図9はこの装置の減衰フィル
ターと減衰スケールを示す。ここでは白色光をつかう密
着焼付け型の装置の例を示したが、既知の量の光を投影
するような装置でもかまわない。
【0058】スタンダードフィルムには、共通外部標準
の他に、測定したい線源で作成した既知のエネルギー強
度をもつ別の標準系列を露出し(図10)、現像する。
さらに、得たフィルムの画像をデジタル化する。
の他に、測定したい線源で作成した既知のエネルギー強
度をもつ別の標準系列を露出し(図10)、現像する。
さらに、得たフィルムの画像をデジタル化する。
【0059】デジタル化した画像を用いて、共通外部標
準の強度と被測定線量との関数を求める(図11に作業
のチャートを示す)。まず共通外部標準と、被測定線源
による標準系列との、それぞれの区画の画像ごとに平均
濃度xを求める。
準の強度と被測定線量との関数を求める(図11に作業
のチャートを示す)。まず共通外部標準と、被測定線源
による標準系列との、それぞれの区画の画像ごとに平均
濃度xを求める。
【0060】つぎに共通外部標準の光の強度yとxの関
数を求める。これはたとえばxの値によって区切られた
いくつかの区間ごとにy=−log(x/255)とし
て近似可能である。
数を求める。これはたとえばxの値によって区切られた
いくつかの区間ごとにy=−log(x/255)とし
て近似可能である。
【0061】また、被測定線源による標準系列の線量z
とxの関数を求める。これはたとえばxの値によって区
切られたいくつかの区間ごとにz=−log(x/25
5)として近似可能である。
とxの関数を求める。これはたとえばxの値によって区
切られたいくつかの区間ごとにz=−log(x/25
5)として近似可能である。
【0062】得た二つの関数から、共通外部標準の標準
系列の線量zと光の強度yの関数を得る。これはたとえ
ばy の一次式として近似可能である。
系列の線量zと光の強度yの関数を得る。これはたとえ
ばy の一次式として近似可能である。
【0063】試験用のフィルムに被測定線源からの放射
を印画し、測定に用いる(図12に作業のチャートを示
す)。この際に、印画した時間を測定しておく。
を印画し、測定に用いる(図12に作業のチャートを示
す)。この際に、印画した時間を測定しておく。
【0064】試験用のフィルムには前記の共通外部標準
を印画する。このフィルムを用いて画像を記録し、さら
にデジタル化する。
を印画する。このフィルムを用いて画像を記録し、さら
にデジタル化する。
【0065】デジタル化した画像の画素の濃度を、その
画像にふくまれている外部標準を元にして、先に求めた
式によって電磁波の強度yへと変換する。デジタル化に
際して、画像の明暗には施行ごとのちらばりが生じる
が、この変換で補正される。またフィルムやデジタル化
装置の特性もこの段階で補正される。得た値yをさらに
線量zへと変換する。
画像にふくまれている外部標準を元にして、先に求めた
式によって電磁波の強度yへと変換する。デジタル化に
際して、画像の明暗には施行ごとのちらばりが生じる
が、この変換で補正される。またフィルムやデジタル化
装置の特性もこの段階で補正される。得た値yをさらに
線量zへと変換する。
【0066】あるシグナルを形成するすべての画素の線
量zの総和を得ることで、そのシグナルをあたえた物質
の、露出時間あたりの線量を算定する。
量zの総和を得ることで、そのシグナルをあたえた物質
の、露出時間あたりの線量を算定する。
【0067】また、時間あたりの線量と物質量とを対応
させることで、シグナルをあたえた物質の量を測定する
ことができる。物質の出すエネルギーと物質量の比は、
試験ごとに異なる一定の値である。いくつかの方法でこ
の値を測定できるが、たとえば既知の量の物質を数点用
意し、共通外部標準を持つフィルムに一定時間露出して
画像を得れば、スタンダードフィルムとの比較が可能に
なり、そこから算出することができる。
させることで、シグナルをあたえた物質の量を測定する
ことができる。物質の出すエネルギーと物質量の比は、
試験ごとに異なる一定の値である。いくつかの方法でこ
の値を測定できるが、たとえば既知の量の物質を数点用
意し、共通外部標準を持つフィルムに一定時間露出して
画像を得れば、スタンダードフィルムとの比較が可能に
なり、そこから算出することができる。
【0068】または、スタンダードフィルム上の既知の
エネルギー強度の標準系列を、既知の量の物質による標
準系列におきかえれば、前記のエネルギーと物質量との
対応を省いて直接に物質量を測定することができる。
エネルギー強度の標準系列を、既知の量の物質による標
準系列におきかえれば、前記のエネルギーと物質量との
対応を省いて直接に物質量を測定することができる。
【0069】上記のような絶対的な定量を必要としない
実験作業において、相対的な比較だけをおこなう場合
は、スタンダードフィルムとの比較が不用になる。すな
わち、共通外部標準を印画した試験用フィルムに被試験
物を印画し、その画像濃度xを先に求めた式によって外
部標準の光強度yへと変換する。このyの値を相対値と
して、同一の製造ロットのフィルムなら直接に比較でき
る。
実験作業において、相対的な比較だけをおこなう場合
は、スタンダードフィルムとの比較が不用になる。すな
わち、共通外部標準を印画した試験用フィルムに被試験
物を印画し、その画像濃度xを先に求めた式によって外
部標準の光強度yへと変換する。このyの値を相対値と
して、同一の製造ロットのフィルムなら直接に比較でき
る。
【0070】この発明により、これまで定量分析に不向
きとされていた感光フィルムの画像を用いて、正確に物
質の定量を行うことが可能になる。
きとされていた感光フィルムの画像を用いて、正確に物
質の定量を行うことが可能になる。
【0071】
【実施例】(実施例A)本発明を、分子生物学的な実験
に応用した例を説明する。これはあるタンパク質を化学
発光により検出し、その量を測定するための実験例であ
る。
に応用した例を説明する。これはあるタンパク質を化学
発光により検出し、その量を測定するための実験例であ
る。
【0072】あるビオチンタンパク質標品を用いて希釈
系列をつくり、それぞれをSDS−PAGEで分離して
メンブランにブロッティングし、アビジン-パーオキシ
ダーゼ複合体酵素と反応させた。
系列をつくり、それぞれをSDS−PAGEで分離して
メンブランにブロッティングし、アビジン-パーオキシ
ダーゼ複合体酵素と反応させた。
【0073】メンブランに発光基質を与え、標識酵素に
よる発光を、X線フィルムと一定時間コンタクト露光す
ることで検出した。このX線フィルムにはあらかじめ共
通外部標準を設けた。
よる発光を、X線フィルムと一定時間コンタクト露光す
ることで検出した。このX線フィルムにはあらかじめ共
通外部標準を設けた。
【0074】このフィルムを現像することでスタンダー
ドフィルムを得た。さらにこれを市販の透過型フラット
ベッドスキャナーで8ビットのデジタル画像に変換し、
共通外部標準の光の強度y とタンパク質の相対量Z との
関数を得た。
ドフィルムを得た。さらにこれを市販の透過型フラット
ベッドスキャナーで8ビットのデジタル画像に変換し、
共通外部標準の光の強度y とタンパク質の相対量Z との
関数を得た。
【0075】測定用のフィルムには共通外部標準を露出
した。このフィルムを用いて一定時間のコンタクト露出
をおこない、サンプルの発光を検出し、デジタル化し
た。この共通外部標準によって補正曲線を作成し(図1
3に実施例Aを示す)、画素の濃度(ここでは吸光度)
を光の強度yへと変換した。図13ではコンピューター
上の計算を容易にするために曲線を複数区間の直線であ
らわしたが、濃度の関数であれば一次式以外のものでも
かまわない。
した。このフィルムを用いて一定時間のコンタクト露出
をおこない、サンプルの発光を検出し、デジタル化し
た。この共通外部標準によって補正曲線を作成し(図1
3に実施例Aを示す)、画素の濃度(ここでは吸光度)
を光の強度yへと変換した。図13ではコンピューター
上の計算を容易にするために曲線を複数区間の直線であ
らわしたが、濃度の関数であれば一次式以外のものでも
かまわない。
【0076】このようにして得た光の強度yの値をさら
にタンパク量zへと変換し、画素のzの値をバンドの画
像ごとに積分することで、目的のバンドのタンパク量の
相対値を得ることができた。同一量のタンパク質をSD
S−PAGEで分離した際の、実際の量と算定値との関
係を示す(図14)。
にタンパク量zへと変換し、画素のzの値をバンドの画
像ごとに積分することで、目的のバンドのタンパク量の
相対値を得ることができた。同一量のタンパク質をSD
S−PAGEで分離した際の、実際の量と算定値との関
係を示す(図14)。
【0077】(実施例B)
<相対内部標準を有するフィルムFの調製>X−OMA
T ARフィルム(イーストマン・コダック社製)を、
該フィルムのしきい値の下げるために、60cmの距離
から、Sensitize(Amersham Pharmacia Biotech Co.
製)で予備露光した。この予備露光したフィルム上に、
14階調を有するT−14コントロールスケール(イー
ストマン・コダック社製)を配置し、残りの箇所をアル
ミニウムシートで覆った。このフィルムに0.6ルクス
の白色光を露光し、相対内部標準を有するフィルムFの
調製した。
T ARフィルム(イーストマン・コダック社製)を、
該フィルムのしきい値の下げるために、60cmの距離
から、Sensitize(Amersham Pharmacia Biotech Co.
製)で予備露光した。この予備露光したフィルム上に、
14階調を有するT−14コントロールスケール(イー
ストマン・コダック社製)を配置し、残りの箇所をアル
ミニウムシートで覆った。このフィルムに0.6ルクス
の白色光を露光し、相対内部標準を有するフィルムFの
調製した。
【0078】<既知量の32Pラベル化RNAの調製及
びその定性検出>Arabiodopsis thaliana acc1 cDN
Aの515bpのフラグメントを用いて、周知の方法に
より、0.1pg(ピコグラム)、0.2pg、0.3
pg、0.4pg、0.5pg、1pg、2pg、2.
9pg及び3.8pgの32Pラベル化RNAを調製し
た。このRNAを、変性条件下で、6%T PAGEに
付した。ゲルを乾燥し、X−OMAT ARフィルム
(イーストマン・コダック社製)を用いてオートラジオ
グラフィーに付した。放射線を露光したフィルムを現像
して、絶対外部標準画像フィルムGを調製した。得られ
たフィルムGの画像を図15に示す。
びその定性検出>Arabiodopsis thaliana acc1 cDN
Aの515bpのフラグメントを用いて、周知の方法に
より、0.1pg(ピコグラム)、0.2pg、0.3
pg、0.4pg、0.5pg、1pg、2pg、2.
9pg及び3.8pgの32Pラベル化RNAを調製し
た。このRNAを、変性条件下で、6%T PAGEに
付した。ゲルを乾燥し、X−OMAT ARフィルム
(イーストマン・コダック社製)を用いてオートラジオ
グラフィーに付した。放射線を露光したフィルムを現像
して、絶対外部標準画像フィルムGを調製した。得られ
たフィルムGの画像を図15に示す。
【0079】<画像取込み及び解析>スキャナ(シャー
プ社製JX−320M)又はCCDカメラシステム(At
to社製Printgraph AE6911)により、フィルムGの相対
内部標準画像及び絶対外部標準画像をコンピュータに取
り込んだ。すべての画像を画像解析ソフト(NIHIm
age、米国国立衛生研究所よりインターネットを介し
て入手可能、http://rsb.info.nih.gov/nih-image/)で
解析し、絶対外部標準画像を相対内部標準画像で規格化
した値(L価)及び絶対外部標準画像それ自身の値(T
価)を得た。
プ社製JX−320M)又はCCDカメラシステム(At
to社製Printgraph AE6911)により、フィルムGの相対
内部標準画像及び絶対外部標準画像をコンピュータに取
り込んだ。すべての画像を画像解析ソフト(NIHIm
age、米国国立衛生研究所よりインターネットを介し
て入手可能、http://rsb.info.nih.gov/nih-image/)で
解析し、絶対外部標準画像を相対内部標準画像で規格化
した値(L価)及び絶対外部標準画像それ自身の値(T
価)を得た。
【0080】<L値及びT値と既知量との比較>横軸の
上記RNAの既知量、縦軸にL値及びT値をとるグラフ
を作成した(図16参照のこと)。図16より明らかな
ように、RNAの既知量とL価とは、0点を通る、ほぼ
直線を形成した。一方、RNAの既知量とT価とでは、
直線を示すと判断することは難しく、且つたとえ直線近
似しても0点を通過しなかった。このことから、絶対外
部標準画像を相対内部標準画像で規格化した値(L価)
は、RNAの量を絶対的に、又は相対的に比較すること
ができることがわかる。
上記RNAの既知量、縦軸にL値及びT値をとるグラフ
を作成した(図16参照のこと)。図16より明らかな
ように、RNAの既知量とL価とは、0点を通る、ほぼ
直線を形成した。一方、RNAの既知量とT価とでは、
直線を示すと判断することは難しく、且つたとえ直線近
似しても0点を通過しなかった。このことから、絶対外
部標準画像を相対内部標準画像で規格化した値(L価)
は、RNAの量を絶対的に、又は相対的に比較すること
ができることがわかる。
【0081】
【発明の効果】本発明により、フィルム特性に依存せず
に、画像濃度を含めた画像データから入射線量及び/又
は線源の量を、相対的及び/又は絶対的に求める方法を
提供することができる。また、本発明により、上記効果
に加えて、多数の標準を設けなくとも、十分に精度の高
い絶対入射線量及び/又は線源の量を求める方法を提供
することができる。
に、画像濃度を含めた画像データから入射線量及び/又
は線源の量を、相対的及び/又は絶対的に求める方法を
提供することができる。また、本発明により、上記効果
に加えて、多数の標準を設けなくとも、十分に精度の高
い絶対入射線量及び/又は線源の量を求める方法を提供
することができる。
【図1】 第1のフィルムに第1の相対内部標準及び第
1の定量化対象画像を露光する工程を模式的に示した図
である。
1の定量化対象画像を露光する工程を模式的に示した図
である。
【図2】 第1の相対内部標準、並びに第1の定量化対
象画像及び第2の定量化対象画像をフィルムに露光する
場合の模式図である。
象画像及び第2の定量化対象画像をフィルムに露光する
場合の模式図である。
【図3】 第2のフィルムに第2の相対内部標準、並び
に第3の定量化対象画像及び第4の定量化対象画像を露
光する場合の模式図である。
に第3の定量化対象画像及び第4の定量化対象画像を露
光する場合の模式図である。
【図4】 絶対線量を求める場合の模式図である。
【図5】 定量化対象画像が複数枚のフィルムにわたる
際の絶対線量を求める場合の模式図である。
際の絶対線量を求める場合の模式図である。
【図6】 絶対外部標準フィルムを用いて絶対線量を測
定する場合の模式図である。
定する場合の模式図である。
【図7】 絶対外部標準フィルムを用いて、より高精度
の絶対線量を測定する場合の模式図である。
の絶対線量を測定する場合の模式図である。
【図8】 共通の外部標準を与えるための装置の一例で
ある。
ある。
【図9】 共通の外部標準を与えるための装置に用いる
フィルターセットの一例である。
フィルターセットの一例である。
【図10】 作成するスタンダードフィルムの一例であ
る。
る。
【図11】 共通外部標準の強度と被測定線量との関数
を求める作業のチャートである。
を求める作業のチャートである。
【図12】 試験用のフィルムに被測定線源からの放射
を印画し、画像濃度から放射を測定する作業のチャート
である。
を印画し、画像濃度から放射を測定する作業のチャート
である。
【図13】 実施例Aでの、共通外部標準と画像濃度と
の関係を表す図である。被試験フィルムで測定した画像
濃度を、このようなグラフから求めた関数で共通外部標
準などの値に変換することができる。
の関係を表す図である。被試験フィルムで測定した画像
濃度を、このようなグラフから求めた関数で共通外部標
準などの値に変換することができる。
【図14】 実施例Aでの、ビオチンタンパク質の相対
量を算定するグラフである。
量を算定するグラフである。
【図15】 実施例Bで得られたフィルムGの画像を示
す図である。
す図である。
【図16】 実施例BにおけるRNAの既知量を横軸、
RNAの相対量(L価又はT価)を縦軸にとるグラフで
ある。
RNAの相対量(L価又はT価)を縦軸にとるグラフで
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01T 1/00 - 7/12
Claims (14)
- 【請求項1】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調を
有してなる相対内部標準を第1の光源により露光して相
対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る工程、前記
第2のフィルム上に定量化対象画像を、前記第1の光源
と同じであっても異なってもよい第2の光源により露光
して定量化対象画像を含む第3のフィルムを得る工程、
該第3のフィルムを現像する工程、及び該現像したフィ
ルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記複数濃度
階調を有してなる前記相対内部標準画像より得られるデ
ジタル化階調を用いて線形補正する規格化を行い該定量
化対象画像の基である相対線量を算出する工程を有す
る、定量化対象画像の基となる線量の測定方法。 - 【請求項2】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調を
有してなる相対内部標準を第1の光源により露光して相
対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る工程、前記
第2のフィルム上に定量化対象画像及び既知線量を有す
る絶対内部標準画像を、前記第1の光源と同じであって
も異なってもよい第2の光源により露光して定量化対象
画像及び絶対内部標準画像を含む第3のフィルムを得る
工程、該第3のフィルムを現像する工程、該現像したフ
ィルム上に得られた定量化対象画像及び絶対内部標準画
像の濃度を前記複数濃度階調を有してなる前記相対内部
標準画像より得られるデジタル化階調を用いて線形補正
する規格化を行い前記定量化対象画像の基である第1の
相対線量及び前記絶対内部標準画像の基である第2の相
対線量を算出する工程、及び前記第2の相対線量及び既
知線量を用いて第1の相対線量から絶対線量を算出する
工程を有する、定量化対象画像の基となる絶対線量の測
定方法。 - 【請求項3】 前記絶対内部標準画像は、線量が既知で
ある複数の画像を有してなる請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調を
有してなる第1の相対内部標準を第1の光源により露光
して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得
る工程、前記第2のフィルム上に定量化対象画像を、前
記第1の光源と同じであっても異なってもよい第2の光
源により露光して定量化対象画像を含む第3のフィルム
を得る工程、第2及び第3のフィルムを得る工程とは別
に、第4の感光フィルム上に第1の相対内部標準を第1
の光源により露光して第2の相対内部標準画像を含む第
5のフィルムを得る工程、前記第5のフィルム上に第1
の既知線量を有する絶対内部標準画像を第2の光源によ
り露光して絶対内部標準画像を含む絶対外部標準フィル
ムを得る工程、 該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを同条件で
現像する工程、 現像された第3のフィルム上に得られた定量化対象画像
の濃度を前記複数濃度階調を有してなる前記第1の相対
内部標準画像より得られたデジタル化階調を用いて線形
補正する規格化を行い前記定量化対象画像の基である第
1の相対線量を算出する工程、 現像された絶対外部標準フィルム上に得られた絶対内部
標準画像の濃度を前記複数濃度階調を有してなる前記第
2の相対内部標準画像より得られたデジタル化階調を用
いて線形補正する規格化を行い前記絶対内部標準画像の
基である第2の相対線量を算出する工程、及び前記第2
の相対線量及び第1の既知線量を用いて第1の相対線量
から絶対線量を算出する工程を有する、定量化対象画像
の基となる絶対線量の測定方法。 - 【請求項5】 前記絶対内部標準画像は、線量が既知で
ある複数の画像を有してなる請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調を
有してなる第1の相対内部標準を第1の光源により露光
して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィルムを得
る工程、 前記第2のフィルム上に定量化対象画像及び第1の既知
線量を有する第1の絶対内部標準画像を、前記第1の光
源と同じであっても異なってもよい第2の光源により露
光して定量化対象画像及び第1の絶対内部標準画像を含
む第3のフィルムを得る工程、 第2及び第3のフィルムを得る工程とは別に、第4の感
光フィルム上に第1の相対内部標準を第1の光源により
露光して第2の相対内部標準画像を含む第5のフィルム
を得る工程、 前記第5のフィルム上に第1の既知線量を有する第1の
絶対内部標準画像を第2の光源により露光して第2の絶
対内部標準画像を含む絶対外部標準フィルムを得る工
程、 該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを同条件で
現像する工程、 現像された第3のフィルム上に得られた定量化対象画像
の濃度を前記複数濃度階調を有してなる前記第1の相対
内部標準画像より得られたデジタル化階調を用いて線形
補正する規格化を行い前記定量化対象画像の基である第
1の相対線量を算出する工程、 現像された第3のフィルム上に得られた第1の絶対内部
標準画像の濃度を前記複数濃度階調を有してなる前記第
1の相対内部標準画像より得られたデジタル化階調を用
いて線形補正する規格化を行い前記第1の絶対内部標準
画像の基である第2の相対線量を算出する工程、 第1の既知線量及び第2の相対線量を用いて第1の相対
線量から第1の絶対線量を算出する工程、 現像された絶対外部標準フィルム上に得られた第2の絶
対内部標準画像の濃度を前記第2の相対内部標準を用い
て規格化して前記第2の絶対内部標準画像の基である第
3の相対線量を算出する工程、及び前記第3の相対線量
及び第1の既知線量を用いて第1の絶対線量から最終絶
対線量を算出する工程を有する、定量化対象画像の基と
なる絶対線量の測定方法。 - 【請求項7】 前記第1及び/又は第2の絶対内部標準
画像は、線量が既知である複数の画像を有してなる請求
項6記載の方法。 - 【請求項8】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調を
有してなる相対内部標準を第1の光源により露光して相
対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る手段、前記
第2のフィルム上に定量化対象画像を、前記第1の光源
と同じであっても異なってもよい第2の光源により露光
して定量化対象画像を含む第3のフィルムを得る手段、
該第3のフィルムを現像する手段、及び該現像したフィ
ルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記複数濃度
階調を有してなる前記相対内部標準画像より得られたデ
ジタル化階調を用いて線形補正する規格化を行い該定量
化対象画像の基である相対線量を算出する手段を備え
る、定量化対象画像の基となる線量の測定装置。 - 【請求項9】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調を
有してなる相対内部標準を第1の光源により露光して相
対内部標準画像を含む第2のフィルムを得る手段、前記
第2のフィルム上に定量化対象画像及び既知線量を有す
る絶対内部標準画像を、前記第1の光源と同じであって
も異なってもよい第2の光源により露光して定量化対象
画像及び絶対内部標準画像を含む第3のフィルムを得る
手段、該第3のフィルムを現像する手段、該現像したフ
ィルム上に得られた定量化対象画像及び絶対内部標準画
像の濃度を前記複数濃度階調を有してなる前記相対内部
標準画像より得られたデジタル化階調を用いて線形補正
する規格化を行い前記定量化対象画像の基である第1の
相対線量及び前記絶対内部標準画像の基である第2の相
対線量を算出する手段、及び前記第2の相対線量及び既
知線量を用いて第1の相対線量から絶対線量を算出する
手段を備える、定量化対象画像の基となる絶対線量の測
定装置。 - 【請求項10】 前記絶対内部標準画像は、線量が既知
である複数の画像を有してなる請求項9記載の装置。 - 【請求項11】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調
を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源により露
光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィルムを
得る手段、前記第2のフィルム上に定量化対象画像を、
前記第1の光源と同じであっても異なってもよい第2の
光源により露光して定量化対象画像を含む第3のフィル
ムを得る手段、第2及び第3のフィルムを得る手段とは
別に、第4の感光フィルム上に第1の相対内部標準を第
1の光源により露光して第2の相対内部標準画像を含む
第5のフィルムを得る手段、前記第5のフィルム上に第
1の既知線量を有する絶対内部標準画像を第2の光源に
より露光して絶対内部標準画像を含む絶対外部標準フィ
ルムを得る手段、該第3のフィルム及び絶対外部標準フ
ィルムを同条件で現像する手段、現像された第3のフィ
ルム上に得られた定量化対象画像の濃度を前記複数濃度
階調を有してなる前記第1の相対内部標準画像より得ら
れたデジタル化階調を用いて線形補正する規格化を行い
前記定量化対象画像の基である第1の相対線量を算出す
る手段、現像された絶対外部標準フィルム上に得られた
絶対内部標準画像の濃度を前記複数濃度階調を有してな
る前記第2の相対内部標準画像より得られたデジタル化
階調を用いて線形補正する規格化を行い前記絶対内部標
準画像の基である第2の相対線量を算出する手段、及び
前記第2の相対線量及び第1の既知線量を用いて第1の
相対線量から絶対線量を算出する手段を備える、定量化
対象画像の基となる絶対線量の測定装置。 - 【請求項12】 前記絶対内部標準画像は、線量が既知
である複数の画像を有してなる請求項11記載の装置。 - 【請求項13】 第1の感光フィルム上に複数濃度階調
を有してなる第1の相対内部標準を第1の光源により露
光して第1の相対内部標準画像を含む第2のフィルムを
得る手段、前記第2のフィルム上に定量化対象画像及び
第1の既知線量を有する第1の絶対内部標準画像を、前
記第1の光源と同じであっても異なってもよい第2の光
源により露光して定量化対象画像及び第1の絶対内部標
準画像を含む第3のフィルムを得る手段、第2及び第3
のフィルムを得る手段とは別に、第4の感光フィルム上
に第1の相対内部標準を第1の光源により露光して第2
の相対内部標準画像を含む第5のフィルムを得る手段、
前記第5のフィルム上に第1の既知線量を有する第1の
絶対内部標準画像を第2の光源により露光して第2の絶
対内部標準画像を含む絶対外部標準フィルムを得る手
段、該第3のフィルム及び絶対外部標準フィルムを同条
件で現像する手段、現像された第3のフィルム上に得ら
れた定量化対象画像の濃度を前記第1の相対内部標準画
像を用いて規格化して前記定量化対象画像の基である第
1の相対線量を算出する手段、現像された第3のフィル
ム上に得られた第1の絶対内部標準画像の濃度を前記複
数濃度階調を有してなる前記第1の相対内部標準画像よ
り得られたデジタル化階調を用いて線形補正する規格化
を行い前記第1の絶対内部標準画像の基である第2の相
対線量を算出する手段、第1の既知線量及び第2の相対
線量を用いて第1の相対線量から第1の絶対線量を算出
する手段、現像された絶対外部標準フィルム上に得られ
た第2の絶対内部標準画像の濃度を前記複数濃度階調を
有してなる前記第2の相対内部標準画像より得られたデ
ジタル化階調を用いて線形補正する規格化を行い前記第
2の絶対内部標準画像の基である第3の相対線量を算出
する手段、及び前記第3の相対線量及び第1の既知線量
を用いて第1の絶対線量から絶対線量を算出する手段を
有する、定量化対象画像の基となる絶対線量の測定装
置。 - 【請求項14】 前記第1及び/又は第2の絶対内部標
準画像は、線量が既知である複数の画像を有してなる請
求項13記載の装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001107755A JP3458212B2 (ja) | 2000-04-07 | 2001-04-05 | 感光フィルム上の画像を基にした入射線量または線源の測定 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2000105832 | 2000-04-07 | ||
JP2000-105832 | 2000-04-07 | ||
JP2001107755A JP3458212B2 (ja) | 2000-04-07 | 2001-04-05 | 感光フィルム上の画像を基にした入射線量または線源の測定 |
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- 2001-04-05 JP JP2001107755A patent/JP3458212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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