JP3457903B2 - 車いす兼用エスカレータ - Google Patents

車いす兼用エスカレータ

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JP3457903B2
JP3457903B2 JP34704298A JP34704298A JP3457903B2 JP 3457903 B2 JP3457903 B2 JP 3457903B2 JP 34704298 A JP34704298 A JP 34704298A JP 34704298 A JP34704298 A JP 34704298A JP 3457903 B2 JP3457903 B2 JP 3457903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車いすでの利用が
可能なエスカレータに係り、特に車いす搭載用の踏段の
構造を改良した車いす兼用エスカレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エスカレータは歩行可能な健常者
を対象として設備されていたが、近年の福祉向上気運の
高まりから車いす利用者を対象とするサービスが要求さ
れるようになり、車いすで乗込めるエスカレータに対す
る工夫がなされるようになってきている。
【0003】具体的な例としては、特開昭61−221
082号公報に示される車いす兼用エスカレータが一般
的である。このエスカレータの構成を図10に示してあ
り、図において1はトラス等からなるエスカレータの本
体、2は本体1の上部左右に立設された欄干、3は複数
の踏段4が無端状に列をなして連結され、本体1内を走
行して循環移動する踏段列で、この踏段列3のうちの少
なくとも1つが車いす搭載用の特殊踏段4aとなってい
る。
【0004】また5および6は、建屋の下部および上部
の乗降口7,8の近傍部分の本体1内に設置され、特殊
踏段4aを動作させるための電源に導通する受給電装
置、9は各乗降口7,8に設けられ、車いす利用者がエ
スカレータを使用するときに係員を呼ぶための呼び装
置、10および11は乗降口7,8の近傍部分の欄干2
に設けられた車いす運転設定用の操作盤である。
【0005】このエスカレータの作用について昇り運転
の場合を例に挙げて説明すると、まず車いすの利用者が
エスカレータの下部の乗降口7に到着したときには、呼
び装置9を操作して係員を呼ぶ。
【0006】呼ばれた係員は操作盤10を操作してエス
カレータの運転を車いす運転の設定に切換える。車いす
運転が設定されると、無端走行している踏段列3のうち
の特殊踏段4aが下部の乗降口7に到達して図11に示
すように受給電装置5の直上の位置に配置したときに踏
段列3が停止する。
【0007】受給電装置5の直上の位置に停止した特殊
踏段4aは、その受給電装置5との間で電力授受を行
い、車いすの乗り込みが可能な形態に切り換わる。特殊
踏段4aは図12に示すように、通常時は他の踏段3と
ほぼ同じ外形を保っているが、車いすの搭載時には図1
3に示す形態に切り換わる。
【0008】すなわちこの特殊踏段4aは、車いす搭載
時にその車いすを搭載するための踏面を拡張させ、非搭
載時にその踏面を元の状態に復帰させる踏面拡張機構、
およびこの踏面拡張機構を駆動する駆動源を備えてい
る。
【0009】さらに具体的に説明すると、特殊踏段4a
は図12および図13に示すように、上昇踏板20と拡
張踏板21とを有し、上昇踏板20は複数のリンクバー
22a,22bからなる上昇用のリンク機構22によっ
て踏段基部25に対して昇降可能に支持されている。
【0010】拡張踏板21は上昇踏板20の一端縁部に
ヒンジ23を介して回動自在に取り付けられているとと
もに、複数のリンクバー24a,24b,24cからな
る拡張用のリンク機構24を介して上昇踏板21に連結
され、通常時には上昇踏板20の上面の上に重なって踏
面を構成している。
【0011】上昇踏板20を昇降させるリンク機構22
は踏段基部25に設けられたボールネジ26に連結さ
れ、このボールネジ26は歯車27,28を介して駆動
源としての電動機29により駆動されて正逆に回転し、
その正回転でリンク機構22を介して上昇踏板20が上
昇し、この上昇に応じて上昇踏板20の上面の上に重な
っている拡張踏板21がリンク機構24を介して上昇踏
板20の一端縁側の外方に展開し、この展開で踏面が拡
張し、またボールネジ26の逆回転で展開状態の拡張踏
板21が上昇踏板20の上面の上に重なり、この重なり
で踏面が元の状態に復帰するようになっている。
【0012】特殊踏段4aの踏段基部25には受給電部
30が設けられ、この受給電部30に本体1に設けられ
た受給電装置5の本体側接点5aと接触可能な踏段側接
点30aが設けられ、この踏段側接点30aと前記電動
機29とが電線31を介して接続されている。
【0013】また踏段基部25には一対の検出スイッチ
32,33が組み込まれており、これら検出スイッチ3
2,33により上昇踏板20が電動機29に駆動されて
昇降したときのその上昇端部位置および下降端部位置が
それぞれ検出され、これら検出の信号が電線34を介し
て踏段側接点30aから本体側接点5aを通して本体1
内に設けられた制御装置(図示しない)に送られ、この
制御装置により電動機29の駆動が制御されるようにな
っている。
【0014】特殊踏段4aが受給電装置5の直上の位置
に達したときには、踏段側接点30aが本体側接点5a
に接触してその特殊踏段4aが停止する。そして本体側
接点5aと踏段側接点30aとの接触で電動機29が駆
動され、この駆動で上昇踏板20が所定のレベルの高さ
まで上昇するとともに、拡張踏板21が展開して特殊踏
段4aの踏面が拡張し、車いすの搭載が可能となる。
【0015】この後、係員は下部の乗降口7から特殊踏
段4aの踏面に車いすを押し進めて搭載し、操作盤10
を操作してエスカレータを起動させる。これにより車い
すは水平を保ったまま、上部の乗降口8まで搬送され
る。
【0016】特殊踏段4aは上部の乗降口8に到達して
上部の受給電装置6の直上に配置したときに停止し、ま
た踏段側接点30aがその上部の受給電装置6における
本体側接点5aに接触する。
【0017】ここで、係員は車いすを特殊踏段4aから
乗降口8へ降ろし、この後、上部の操作盤11を操作す
る。この操作に応じて特殊踏段4aは上部の受給電装置
6と電力の授受を行い、電動機29が下部の乗降口7の
ときと逆の方向に駆動され、この駆動で展開していた拡
張踏板21が上昇踏板20の上に格納され、また上昇踏
板20が下降して特殊踏段4aが通常時の状態に復帰す
る。これでエスカレータは車いす運転を終了し、通常運
転の設定状態となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成において
は、車いす運転の設定で特殊踏段4aが拡張動作を行う
際に、本体側接点5aと踏段側接点30aとからなる接
点機構が電気的に確実に接触し、必要な電力や信号を正
確に授受できることが必要である。
【0019】エスカレータはその設置される場所の環境
から考えて塵や埃、また油や水分などが前記接点機構に
付着するといったことが考えられ、これによって接点機
構での接触の信頼性が低下し、この結果、電力や信号の
授受が正しく行われなくなることが懸念される。
【0020】このような場合、特殊踏段4aが拡張や元
の状態への復帰が行えなくなり、車いすの搬送ができな
くなるが、迅速に処置ができれば搬送手段としての機能
の低下・喪失は一時的な範囲にとどめることができる。
しかし、復旧に手間取ると車いすの搬送はおろか一般健
常者の搬送もできなくなり、人の流れの動線の大幅な混
乱を招くことになる。このような観点で見た場合、上述
した構成では一旦接点機構での接触障害が発生すると、
その原因が自然に排除されないかぎりエスカレータを起
動させられなくなり、しかも接点機構は踏段の下方にあ
り、たとえ構造に詳しい保守作業員といえども不具合箇
所に手が届かないため、簡単に復旧させることができな
い。
【0021】復旧には特殊踏段4aを本体1から取り出
して接点機構の清掃や場合によっては交換を必要とする
が、特殊踏段4aをはじめとするすべての踏段4は乗降
口7,8の区間では踏段4が上下に振動して利用者の靴
などが挟まれないように、図12に示すように踏段4の
走行ガイドレール部に押えレール36を設けて踏段4の
上方への移動を阻止しており、したがって乗降口7,8
の近傍区間では踏段4を取り出すことはできない。
【0022】このため、踏段4を押えレール36の設け
られていない傾斜区間へ移動させてから取り外すことに
なるが、特殊踏段4aが拡張した状態で故障し停止して
いる場合は取り扱いを慎重に行わないと特殊踏段4aの
各機構部分を破損させてしまい2次故障を誘発する恐れ
もあり、そうなると特殊踏段4aの交換も必要になって
そのための作業時間は大幅に増加することとなる。
【0023】このようなことから、乗降口7の区間で特
殊踏段4aが拡張しかけたときに接点機構の故障でその
拡張動作が停止したり、拡張している特殊踏段4aが乗
降口8の区間に達したときに接点機構の故障で特殊踏段
4aの復帰動作が不能となったような場合には、その拡
張状態の特殊踏段4aを元の状態に復帰させて特殊踏段
4aを傾斜区間に移動させ得ることが要求されるが、従
来構造ではそれが不可能となっている。
【0024】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、接点機構の故障で特
殊踏段の拡張動作が停止したり、拡張している特殊踏段
が接点機構の故障で元の状態への復帰動作が不能となっ
た場合に、その接点機構の故障にかかわらず特殊踏段を
容易に能率よく元の状態に復帰させることができる車い
す兼用エスカレータを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の踏段が無端状に連結された踏段列を有し、こ
の踏段列における少なくとも1つの踏段が車いす搭載用
の特殊踏段となっており、この特殊踏段は、車いす搭載
時に踏面を拡張させ、非搭載時に元の状態に復帰させる
踏面拡張機構、およびこの踏面拡張機構を駆動する駆動
源とを備え、前記踏段列を支持した本体と前記特殊踏段
との間には、踏段列の走行に応じて特殊踏段が所定の位
置に達したときに本体側の電源と特殊踏段の前記電動機
との間での電流の授受を可能にする接点機構が設けられ
ている車いす兼用エスカレータにおいて、前記特殊踏段
における踏板に、前記接点機構とは別に、少なくとも前
記電動機との電流の授受が可能な外部受給電栓を設けた
ことを特徴としている。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車いす兼用エスカレータにおいて、特殊踏段に設けた
外部受給電栓をコネクタ構造に構成してあることを特徴
としている。
【0027】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の車いす兼用エスカレータにおいて、エスカレ
ータの欄干に、前記外部受給電栓に少なくとも前記電動
機に対する駆動用の電流を供給することの可能な電源部
およびその電流の流れを開閉する電流開閉操作部を有す
る外部給電装置を設けたことを特徴としている。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の車いす兼用エスカレータにおいて、エスカレ
ータの乗降板の一部に、前記外部受給電栓に少なくとも
前記電動機に対する駆動用の電流を供給することの可能
な電源部およびその電流の流れを開閉する電流開閉操作
部を有する外部給電装置を設けたことを特徴としてい
る。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の車いす兼用エスカレータにおいて、エスカレ
ータの本体の機械室に、前記外部受給電栓に少なくとも
前記電動機に対する駆動用の電流を供給することの可能
な電源部およびその電流の流れを開閉する電流開閉操作
部を有する外部給電装置を設けたことを特徴としてい
る。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項3、4ま
たは5に記載の車いす兼用エスカレータにおいて、前記
外部受給電栓と前記外部給電装置とを接続する外部給電
ケーブルと、この外部給電ケーブルを収納する収納部と
を備えていることを特徴としている。
【0031】請求項7に記載の発明は、請求項1または
2に記載の車いす兼用エスカレータにおいて、外部受給
電栓に少なくとも電動機に対する駆動用の電流を供給す
ることの可能な電源部を有する外部給電装置と、前記外
部受給電栓と前記外部給電装置とを接続する外部給電ケ
ーブルと、前記外部給電ケーブルの中間部に設けられた
電流開閉操作部とを有していることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1ないし図9を参照して説明する。なお、従来の構
成と対応する部分に同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0033】図1には本発明の第1の実施形態を示して
あり、この実施形態における車いす兼用エスカレータの
特殊踏段4aは、その上面の一側部に踏段基部25と一
体的な固定踏板部40を有し、この固定踏板部40の側
部に上昇踏板20およびこの上昇踏板20に連結された
拡張踏板21が設けられている。
【0034】そして通常時には拡張踏板21が上昇踏板
20の上面の上に重なり、その拡張踏板21が固定踏板
部40の上面とほぼ同一のレベルに配置する格納状態に
保持されるようになっている。
【0035】固定踏板部40には開口部40aが形成さ
れ、この開口部40aに蓋板41を着脱可能に嵌着し、
ねじ42で固定踏板部40に取り付けてその開口部40
を閉塞することができるようになっている。
【0036】そしてこの開口部40aの内側下部に複数
の外部受給電栓43が絶縁板44を介して取り付けられ
ている。これら外部受給電栓43は、前記上昇踏板20
および拡張踏板21の駆動源として踏段基部25内に組
み込まれた電動機29および検出スイッチ32,33に
それぞれ電線45,46を介して接続されている。
【0037】また、車いす運転を行っている際に踏段側
接点30aと本体側接点5aとからなる接点機構に接触
障害が生じたときに、その接触障害を外部に表示する表
示ランプ等の表示手段が例えば車いす運転用の操作盤に
設けられている。
【0038】このような構成においては、車いす運転の
際に、乗降口の区間で特殊踏段4aの踏面が拡張しかけ
たときに接点機構の故障でその拡張動作が停止したり、
踏面が拡張している特殊踏段4aが乗降口の区間に達し
たときに接点機構の接触障害で踏面の元の状態への復帰
が不能となったような場合に、これが前記表示手段によ
り表示される。
【0039】この表示に基づいて保守作業員は、特殊踏
段4aの上面の蓋板41を取り外し、開口部40aを開
いて外部受給電栓43に外部電源を接続し、この外部電
源から電動機29に電流を流して電力を供給する。この
電力の供給により電動機29が起動するから、この電動
機29による駆動で拡張状態にある特殊踏段4aを元の
状態に復帰させることができる。
【0040】なお、特殊踏段4aの上昇踏板20や拡張
踏板21の動作は目視により監視し、特殊踏段4aが元
の状態に復帰したときに、外部受給電栓43に対する外
部電源の接続を外す。
【0041】図3には第2の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、特殊踏段4aにおける固定踏板
部40の開口部40aにコネクタレセプタクルからなる
外部受給電栓43が設けられ、このコネクタ構造の外部
受給電栓43はその内部に図4に示すように複数の接触
子51を有しており、これら接触子51と特殊踏段4a
内の電動機29および検出スイッチ32,33とが電線
45,46を介して接続されている。
【0042】図5に示す52はコネクタ構造の外部受給
電栓43に適合するコネクタプラグ50を先端に設けた
外部給電ケーブルで、この外部給電ケーブル52の反対
側の端部には接続クリップ53が設けられている。また
54は、例えば電動機29を駆動できる容量をもった電
源部としてのバッテリーである。
【0043】この構成においては、外部給電ケーブル5
2のコネクタプラグ51を特殊踏段4aの外部受給電栓
43に接続し、接続クリップ53をバッテリ−54に接
続することにより電動機29を駆動して特殊踏段4aの
踏面を拡張状態から元の状態に復帰させることができ
る。
【0044】この場合、電動機29として直流12ボル
トあるいは直流24ボルトで駆動できるものを選定して
おけば、電源部として例えば自動車用のバッテリーを使
用することができる。そしてバッテリーへの接続クリッ
プ53の接続極性を変えれば簡単に電動機29の動作を
正転と逆転とに切り換えることもできる。
【0045】この実施形態によれば、外部受給電栓43
をコネクタ構造としたので、外部空電ケーブル52をそ
の外部受給電栓43に接続する際の手間が簡素化すると
共に接続間違いを防止して確実に電動機29を操作する
ことができる。
【0046】図6には第3の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、エスカレータの乗降口7におけ
る欄干2に特殊踏段4aに対する外部給電装置60が設
けられ、この外部給電装置60は電源部としての受け栓
61および電流開閉操作部としての操作スイッチ62を
備えている。また63は外部給電ケーブルである。
【0047】そして、特殊踏段4aの外部受給電栓43
と外部給電装置60の受け栓61とを外部給電ケーブル
63で接続し、操作スイッチ62を操作することにより
電動機29に電流を流して電力を供給し、また操作スイ
ッチ62の操作の切り換えにより電動機29の動作を正
転と逆転とに切り換えることができるようになってい
る。
【0048】したがってこの実施形態においては、電動
機29の正転、逆転の切り換えを電源の接続極性を変え
るような煩雑な作業を要することなく行なえ、また電源
に接続する際の短絡などのミスを防止して安全で確実な
作業とすることができる。
【0049】図6に示す構成では、外部受給電装置60
が欄干2の表面部に露出した状態となっているが、外部
受給電装置60を欄干2に設けられた車いす用の操作盤
の背面部に設置して常時は見えないようにしておき、必
要に応じて前記操作盤を取り外してその内側にある外部
受給電装置を操作するような構成を採用することも可能
である。
【0050】図7には第4の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、エスカレータの乗降口7に設け
られた乗降板70の一部に開閉可能な蓋体71aを備え
る開口部71が設けられ、この開口部71の内側に外部
受給電装置60が設けられている。そしてこの外部受給
電装置60が第3の実施形態の場合と同様に電源部とし
ての受け栓61および電流開閉操作部としての操作スイ
ッチ62を備えている。
【0051】また、欄干2を構成する内面パネル74の
一部に外部給電ケーブル格納用の収納部73が設けら
れ、この収納部73に対してカバーパネル75が着脱可
能に設けられている。
【0052】通常時には、収納部73内に外部給電ケー
ブル63が格納され、フック77を介して支持され、ま
た収納部73の開口部にカバーパネル75がねじ76に
より固定され、その開口部が閉塞されている。
【0053】この状態から特殊踏段4aの電動機29に
外部電源の供給が必要となったときには、前記カバーパ
ネル75を取り外し、収納部73内から外部給電ケーブ
ル63を取り出し、このケーブル63で特殊踏段4aの
外部受給電栓43と外部給電装置60の受け栓61とを
接続し、操作スイッチ62を操作する。この操作により
電動機29に電力を供給して電動機29を駆動すること
ができ、よって前記第3の実施形態の場合と同様に操作
の容易化および作業の確実化を図ることができる。
【0054】さらにこの第4の実施形態においては、通
常のエスカレータにおいてその運転の駆動や制御用の機
器を収納してある機械室72の直上に外部受給電装置6
0を設けることができるので、外部受給電装置60と機
械室72の間のケーブルが短くて済むというメリットが
あり、また欄干2の収納部73内に外部給電ケーブル6
3を収納して保管してあるから、外部受給電装置60を
使用する際、その接続用のケーブルをその都度保守作業
員が別途用意する必要がなく、したがって確実で迅速な
処置対応ができる。
【0055】特殊踏段4aに対する処置が済んだ後に
は、外部給電ケーブル63を収納部73内に格納し、ま
た収納部73の開口部にカバーパネル75を取り付けて
閉塞する。
【0056】図8には第5の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、外部受給電装置60を機械室7
2に直接収納し、特殊踏段4aの電動機29に電力を供
給するときに、乗降口7の乗降板70を外し、この状態
で特殊踏段4aの外部受給電栓43と外部受給電装置6
0とを外部給電ケーブル63を介して接続するようにし
たものである。
【0057】このような実施形態によれば、欄干2や乗
降板70の一部に特別な加工を施すことなく外部受給電
装置60を設けることができるので、比較的低コストで
構成することができ、また施工済みの車いす兼用エスカ
レータに対しても、外観上の意匠の変更を伴わずに外部
電源を用いて特殊踏段4aの踏面を復帰させることが可
能な機能を付加することができ、容易に保守性の向上を
図ることができる。
【0058】図9には第6の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては外部給電ケーブル63の途中の中
間部に、電流開閉操作部としての操作スイッチ62を有
する操作箱80が設けられている。また、乗降口7にお
ける欄干2には、電源部としての受け栓61を有する外
部給電装置60が設けられている。
【0059】そして、特殊踏段4aの外部受給電栓43
と外部給電装置60の受け栓61とを外部給電ケーブル
63で接続し、操作箱80の操作スイッチ62を操作す
ることにより電源部としての受け栓61から電動機29
に電流を流して電動機29を駆動することができるよう
になっている。
【0060】このような構成においては、外部給電ケー
ブル63を接続した後、保守作業員が操作箱80を手で
持ち、特殊踏段4aの近くで操作スイッチ62を操作す
ることができ、したがって特殊踏段4aの動きを正確に
把握しながら作業することができ、このため作業の能率
がより向上すると共に作業の安全性も向上する。
【0061】なお、前記第3、第4、第5および第6の
実施形態の場合、電源部としての受け栓61を、特殊踏
段4aに設けられている検出スイッチ32,33の信号
に基づいて電動機29の駆動を制御する本体側の制御装
置を含む電源回路に接続するようにすれば、受け栓61
と特殊踏段4aの外部受給電栓43とを外部給電ケーブ
ル63で接続したときに、検出スイッチ32,33の信
号が外部給電ケーブル63を介して前記制御装置に送ら
れて電動機29の駆動が自動的に制御されるから、特に
特殊踏段4aの動作を監視することなく、その特殊踏段
4aの踏面を適正に元の状態に復帰させることができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
点機構の故障で特殊踏段の拡張動作が停止したり、拡張
している特殊踏段が接点機構の故障で復帰が不能となっ
た場合に、特殊踏段を容易に能率よく元の状態に復帰さ
せることができ、したがってその復帰させた特殊踏段を
容易に傾斜区間に移動させてエスカレータの復旧作業を
能率よく進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図。
【図2】その第1の実施形態における特殊踏段の断面
図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す断面図。
【図4】その第2の実施形態における特殊踏段の一部を
拡大して示す断面図。
【図5】その第2の実施形態における特殊踏段に外部給
電ケーブルを接続した状態を示す断面図。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す断面図。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す断面図。
【図8】本発明の第5の実施形態を示す断面図。
【図9】本発明の第6の実施形態を示す断面図。
【図10】従来一般の車いす兼用エスカレータの構成を
概略的に示す構成図。
【図11】その車いす兼用エスカレータの作用を説明す
るための構成図。
【図12】その車いす兼用エスカレータにおける特殊踏
段の通常時の状態を示す構成図。
【図13】その車いす兼用エスカレータにおける特殊踏
段の拡張時の状態を示す構成図。
【符号の説明】
1…本体 2…欄干 3…踏段列 4…踏段 4a…特殊踏段 5a…本体側接点 29…電動機 30a…踏段側接点 43…外部受給電栓 52…外部給電ケーブル 60…外部給電装置 61…受け栓(電源部) 62…操作スイッチ(電流開閉操作部) 63…外部給電ケーブル 73…収納部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の踏段が無端状に連結された踏段列を
    有し、この踏段列における少なくとも1つの踏段が車い
    す搭載用の特殊踏段となっており、この特殊踏段は、車
    いす搭載時に踏面を拡張させ、非搭載時に元の状態に復
    帰させる踏面拡張機構、およびこの踏面拡張機構を駆動
    する駆動源とを備え、前記踏段列を支持した本体と前記
    特殊踏段との間には、踏段列の走行に応じて特殊踏段が
    所定の位置に達したときに本体側の電源と特殊踏段の前
    記電動機との間での電流の授受を可能にする接点機構が
    設けられている車いす兼用エスカレータにおいて、 前記特殊踏段における踏板に、前記接点機構とは別に、
    少なくとも前記電動機との電流の授受が可能な外部受給
    電栓が設けられていることを特徴とする車いす兼用エス
    カレータ。
  2. 【請求項2】前記特殊踏段に設けた外部受給電栓はコネ
    クタ構造に構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の車いす兼用エスカレータ。
  3. 【請求項3】エスカレータの欄干に、前記外部受給電栓
    に少なくとも前記電動機に対する駆動用の電流を供給す
    ることの可能な電源部およびその電流の流れを開閉する
    電流開閉操作部を有する外部給電装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車いす兼用
    エスカレータ。
  4. 【請求項4】エスカレータの乗降板の一部に、前記外部
    受給電栓に少なくとも前記電動機に対する駆動用の電流
    を供給することの可能な電源部およびその電流の流れを
    開閉する電流開閉操作部を有する外部給電装置が設けら
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の車
    いす兼用エスカレータ。
  5. 【請求項5】エスカレータの本体の機械室に、前記外部
    受給電栓に少なくとも前記電動機に対する駆動用の電流
    を供給することの可能な電源部およびその電流の流れを
    開閉する電流開閉操作部を有する外部給電装置が設けら
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の車
    いす兼用エスカレータ。
  6. 【請求項6】前記外部受給電栓と前記外部給電装置とを
    接続する外部給電ケーブルと、この外部給電ケーブルを
    収納する収納部とを備えていることを特徴とする請求項
    3、4または5に記載の車いす兼用エスカレータ。
  7. 【請求項7】前記外部受給電栓に少なくとも前記電動機
    に対する駆動用の電流を供給することの可能な電源部を
    有する外部給電装置と、前記外部受給電栓と前記外部給
    電装置とを接続する外部給電ケーブルと、前記外部給電
    ケーブルの中間部に設けられた電流開閉操作部とを有す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の車いす兼
    用エスカレータ。
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