JP3457843B2 - 小魚の選別装置 - Google Patents

小魚の選別装置

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能久 岡本
静男 疋田
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能久 岡本
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明はシラス魚その他の小魚
を魚体の長さで分級するのに好適な選別装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、小魚を製品とする場合、必要な魚
長を有するものと、そうでないものとに分級することが
行われるが、その手段として、図5で示すように、ベル
トコンベアのコンベアベルトBに所定の断面積を有する
丸、または四角形の孔Hの多数を設け、これに小魚を載
せて揺り動かし、それらの孔を通過するものとしないも
のとに分別してした。すなわち、魚体の太さを基準にし
て大小に分級する形式となっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、魚体は
頭部と尾部が小さく胴部が太いため、比較的大きい魚が
選別孔に入り込むと通過できなくなり、選別板が詰まっ
てしまって連続的な選別ができず、効率よく選別するこ
とができなかった。他方、魚体が長い魚は比較的小さい
ものでも選別孔を通過しにくいため、細長い上、魚体が
柔らかいシラスなどの選別には高い精度が期待できなか
った。さらに、魚体の大きさを魚体の太さ基準で選別す
ると、魚体の太さにはばらつきが少ないため、選別され
た魚の魚長が大きくばらつき、目視による再選別を余儀
なくされていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】選別コンベアをなすベル
トコンベアの無端コンベアベルトを、被選別魚である小
魚における短魚が入る底付きの選別孔を設けた選別板と
し、その選別板を小魚の安息角近傍の角度に傾斜させて
支持した上、その無端コンベアベルトの上側走行部が下
方から上方に向かう方向へ運転される構成とし、前記選
別孔の平面形状を無端コンベアベルトの長手(走行)方
向の長さが同ベルトの幅方向の長さより大きい長方形と
するとともに、前記ベルトコンベアは無端コンベアベル
トに加えて主フレームと、主フレームの直上に平行に配
置され薄い帯状のバネ部材によって主フレームに弾性的
に支持された副フレームと、前記主フレームの直下で主
フレームに支持された加振器とを備えたものであり、前
記加振器は前記選別板を選別板上面に対して直角の方向
へ加振することによって解決される。 【0005】 【作用】選別板上へ載せられる被選別魚は、選別孔にあ
る底のため選別孔の底、あるいは選別孔の上に横たわ
る。よって、魚体はその長さが選別孔より大きいか否か
が選別の基準となり、従来と同様に大きいものは選別板
上を滑って落下し、小さいものは選別孔の底に横たわ
る。それらの中間の魚長をもつ魚体は頭部あるいは尾部
が選別孔に入り、残部は選別孔の外に残る。なお、選別
板がベルトコンベアのコンベアベルトとして構成される
ときは、選別孔に落ちたものはコンベアベルトと共に上
方へ移動し、選別孔に入らなかったものはコンベアベル
ト上を滑って下方に移動する。また、選別孔の平面形状
を四角形とし、特に、上下方向の長さが幅方向の長さよ
り大きい長方形とすれば、対角線の長さが長大化するこ
とに伴う選別精度の低下が回避される。さらに、前記選
別板は加振装置によって面方向に加振され、頭部あるい
は尾部だけが選別孔に落ちた、中間的な魚体を再び選別
孔の外へ取出し得る。 【0006】 【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1中、10はこの発明に係る小魚の選別装置で
あり、具体的には煮干しの材料となるシラス魚の選別装
置である。選別装置10は架台11によって支持された
ベルト式の選別コンベア20を有する。選別コンベア2
0は被選別魚に対する安息角、すなわち、滑り落ちるか
落ちないかの臨界角に近いおよそ45゜の角度に傾斜し
て設置され、そのコンベアベルト25は被選別魚Fを下
から上へ移送するようになっている。被選別魚たるシラ
ス魚は魚長が10〜30mm、太さが4〜5mmであ
る。12は選別された過小の魚体を取り出すための短魚
箱、13は所定の大きさを持った魚体を取り出すための
長魚箱であり、共に、前記架台11によって支持されて
いる。14は前記選別コンベア20上へ被選別魚Fを供
給するための供給コンベアであり、従来から周知となっ
ているベルトコンベアである。 【0007】選別コンベア20は2本の溝形鋼を所定の
間隔を隔てゝ向かい合わせに溶接した主フレーム21
と、主フレーム21の直上に平行に配置された副フレー
ム22とを有する。主フレーム21には上端部に駆動ロ
ーラ23と下端部に従動ローラ24とが軸受され、両ロ
ーラ23、24の間にコンベアベルト25が捲回されて
いる。コンベアベルト25の上面は前記副フレーム22
に設けたローラ27、27に案内され、下面はテンショ
ナ26によって下方へ張られている。28は前記駆動ロ
ーラ23を駆動する電動機である。電動機28は主フレ
ーム21の上端部に結合された電動機フレーム21aに
支持されており、Vベルト28aとプーリ29、29に
よって前記駆動ローラ23を駆動する。かくて、電動機
28が運転されると、Vベルト28aを介して駆動ロー
ラ23が回転し、コンベアベルト25は上側の駆動ロー
ラ23によって引かれて、従動ローラ24の解き側から
副フレーム22の上面を経て駆動ローラ23に巻き込ま
れる。 【0008】副フレーム22は主フレーム21よりやゝ
小さい2本の溝形鋼を、所定の間隔を隔てゝ向かい合わ
せに溶接したものである。副フレーム22はローラ2
7、27の多数を回転可能に支持する一方、一端と他端
との2箇所において薄い帯状のバネ部材35、35によ
って主フレーム21に対し弾性的に支持されている。そ
の結果、副フレーム22は主フレーム21に対し若干の
上下動が可能となっている。すなわち、バネ部材35は
図2で拡大して示すように、一端で主フレーム21に連
結され、他端で副フレーム22にそれぞれボルトによっ
て連結されていて、それ自体が湾曲することによって、
矢印で示す方向に副フレーム22が変位するのを可能に
している。 【0009】副フレーム22は、また、主フレーム21
に支持した加振器30に連結されている。加振器30は
図3で示すように、加振電動機31によって駆動される
クランク軸32と、そのクランク軸32のクランクピン
33に結合されたコンロッド34などで構成され、前記
コンロッド34の小端部が前記副フレーム22へ回動可
能に枢着されている。かくて、加振電動機31がクラン
ク軸32を回転させると、コンロッド34の小端部が、
前記クランクピン33の偏位量の2倍の距離だけ往復動
する。この往復運動によって副フレーム22が外方へ移
動しコンベアベルト25が緊張するとき、テンショナ2
6が退去してコンベアベルト25を弛緩させる。この運
動によって、前記コンベアベルト25は従動ローラ24
から駆動ローラ23に達する間に副フレーム22の上面
で面方向に揺り動かされる。 【0010】こゝで、前記コンベアベルト25は表面側
に底のある多数の選別孔40を有する。換言すれば、コ
ンベアベルト25はベルト本体25aの上面に四角形の
壁部材25bを一体的に形成して選別孔40としてあ
る。選別孔40はコンベアベルト25の進行方向に長い
長方形をなし、各辺の長さは、対角線が前記長魚の魚長
と略同程度に設定されている。また、選別孔40の深さ
は魚体の太さのおよそ3倍の深さを持っている。さら
に、選別孔40を形成する隔壁の厚さは少なくとも魚体
と同程度とされ、選別孔40の縁は魚体を傷付けたり、
魚体が引っ掛かって選別精度を低下させることがないよ
う滑らかに作られている。 【0011】上記選別装置10によれば、供給コンベア
14から被選別魚Fが選別コンベア20の上へ供給され
ると、選別コンベアは被選別魚の安息角程度に傾斜して
いるので、被選別魚Fの一部は自重でコンベアベルト2
5上を滑り落ち、残部は加振器30によって与えられる
振動により下方へ移動する。このとき、魚長の短い短魚
は選別孔40の上に達すると、選別孔40の中へ落ち、
コンベアベルト25によって上方へ移送され、駆動ロー
ラ23でコンベアベルト25が反転すると短魚箱12内
へ落下する。魚長の長い長魚は選別孔40の中へは入れ
ないので、コンベアベルト25の前記壁部材25bの上
をそのまゝ下方へ滑り長魚箱13の中へ落下する。すな
わち、長魚は頭部、尾部など魚体の一部が一旦選別孔4
0の中へ落ちても、魚体全体は選別孔40に入り切ら
ず、残部は選別孔40の外に残るので、コンベアベルト
25が加振器30により揺られると、選別孔40から放
り出され、自重によってコンベアベルト25の移動方向
とは反対に下方へ滑落する。かくて、被選別魚Fは魚長
の長短により短魚と長魚とに分級される。 【0012】なお、本願発明において、前記底付きの選
別孔には水抜きのためなど、被選別魚が通過しない程度
の小さい透孔を設けても本願発明の概念に包含される 【0013】 【発明の効果】本願発明によれば、 1.小魚など細長い物体を、構造の簡単な装置により、
長さを基準に大小を選別することができる。 2.選別コンベアに供給される被選別魚はコンベアベル
トに従って上方へ運ばれるものと、選別孔に入らずに落
下するものとに、自動的に分別される。 3.被選別魚は選別孔の短い方向には入り切らないか
ら、選別されるときの被選別魚の姿勢が一定し、選別精
度が高くなる。 4.被選別魚は選別板上で揺り動かされ、大きい魚が選
別孔に引っ掛かって落下せず、小さい魚として選別され
る誤選別が防止される。などの効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例に係る小魚の選別装置を示
す側面図である。 【図2】その要部Aを拡大して示す側面図である。 【図3】さらに他の要部Bを拡大して示す側面図であ
る。 【図4】選別コンベアのコンベアベルトを示す正面図、
および、そのZ−Z断面図である。 【図5】従来の選別コンベアのコンベアベルトを示す図
4相当の断面図である。 【図6】選別板の平面図、および、そのY−Y断面図で
ある。 【符号の説明】 10・・・・小魚の選別装置 11・・・・架
台 12・・・・短魚箱 13・・・・長
魚箱 14・・・・供給コンベア F・・・・被
選別魚 20・・・・選別コンベア 21・・・・主
フレーム 21a・・・電動機フレーム 22・・・・副
フレーム 23・・・・駆動ローラ 24・・・・従
動ローラ 25・・・・コンベアベルト 25a・・・ベ
ルト本体 25b・・・壁部材 26・・・・テンショナ 27・・・・ロ
ーラ 28・・・・電動機 28a・・・V
ベルト 29・・・・プーリ 30・・・・加
振器 31・・・・加振電動機 32・・・・ク
ランク軸 33・・・・クランクピン 34・・・・コ
ンロッド 35・・・・バネ部材 40・・・・選別孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00 A01K 61/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】選別コンベアをなすベルトコンベアの無端
    コンベアベルトを、被選別魚である小魚における短魚が
    入る底付きの選別孔を設けた選別板とし、その選別板を
    小魚の安息角近傍の角度に傾斜させて支持した上、その
    無端コンベアベルトの上側走行部が下方から上方に向か
    う方向へ運転される構成とし、前記選別孔の平面形状を
    無端コンベアベルトの長手(走行)方向の長さが同ベル
    トの幅方向の長さより大きい長方形とするとともに、前
    記ベルトコンベアは無端コンベアベルトに加えて主フレ
    ームと、主フレームの直上に平行に配置され薄い帯状の
    バネ部材によって主フレームに弾性的に支持された副フ
    レームと、前記主フレームの直下で主フレームに支持さ
    れた加振器とを備えたものであり、前記加振器は前記選
    別板を選別板上面に対して直角の方向へ加振してなる小
    魚の選別装置。
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