JP3457694B2 - インフルエンザ感染予防・治療薬 - Google Patents

インフルエンザ感染予防・治療薬

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JP3457694B2
JP3457694B2 JP01753693A JP1753693A JP3457694B2 JP 3457694 B2 JP3457694 B2 JP 3457694B2 JP 01753693 A JP01753693 A JP 01753693A JP 1753693 A JP1753693 A JP 1753693A JP 3457694 B2 JP3457694 B2 JP 3457694B2
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浩之 高瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインフルエンザ感染の予
防・治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インフ
ルエンザウイルス(IFV)の感染は、ウイルス粒子が
宿主細胞レセプターへ吸着し、エンドサイトーシスによ
って細胞内に入りエンドゾームやリソゾーム内へ取り込
まれた後に、これらの顆粒内の弱酸性pH下でウイルス膜
と顆粒膜とが融合してウイルス粒子が脱殻することで成
立する。A型インフルエンザウイルス(IFV−A)粒
子表面には宿主由来の脂質膜(エンベロープ)に埋め込
まれた二種の糖蛋白、ヘマグルチニン(HA)とノイラ
ミニダーゼ(NA)がスパイク状に存在しており、その
うちHAはIFV感染に必須であるレセプター(シアル
酸含有複合糖質)への吸着と、膜融合を介したIFVの
細胞内への侵入に関与している。そして、その膜融合活
性能獲得には、HA分子の329番目アミノ酸であるア
ルギニン部位がトリプシン様プロテアーゼによって切断
され、HA1とHA2の二つのサブユニットに開裂(活
性化)する必要がある。最近、発育鶏卵の漿尿膜でのI
FV−A増殖におけるHA開裂には漿尿液中に存在する
鶏血液凝固因子Xa(CFXa)が働いていることが報
告された(B.Gotoh et al.,EMBO
J.vol.9(12),4189−4195(199
0))。
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、ヒ
トにおいてもヒト血液凝固因子Xa(HFXa)がヒト
インフルエンザ感染に関与している可能性に着目し、こ
れを阻害することによってインフルエンザ感染の予防及
び治療を実現すべく研究を行った結果、ヒト血液凝固因
子Xa(HFXa)阻害活性を有する芳香族アミジン誘
導体と呼ばれる一連の化合物にインフルエンザ感染の予
防・治療効果があることを見出し、本発明を完成した。
【0003】すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0004】
【化4】
【0005】(式中の置換基等の定義は次の通りであ
る。R1 は水素原子又はアルコキシル基を意味する。R
2 は水素原子、アルキル基、アルコキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル
基、又はアルコキシカルボニルアルキル基を意味する。
3 は水素原子、カルボキシル基、アルコキシカルボニ
ル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルア
ルキル基、カルボキシアルコキシル基、又はアルコキシ
カルボニルアルコキシル基を意味する。R4 は水素原
子、水酸基、アルキル基、又はアルコキシル基を意味す
る。nは0乃至4の整数を意味する。Aは炭素数1乃至
4のアルキレン基を意味し、これは1個又は2個のヒド
ロキシアルキル、カルボキシル、アルコキシカルボニ
ル、カルボキシアルキル、もしくはアルコキシカルボニ
ルアルキルが置換していてもよい。Xは単結合、酸素原
子、硫黄原子、又はカルボニル基を意味する。Yは5乃
至6員の飽和もしくは不飽和環状炭化水素基、5乃至6
員の飽和もしくは不飽和複素環基、アミノ基、又はアミ
ノアルキル基を意味し、これらはそれぞれが置換基を有
することがある。
【0006】
【化5】
【0007】で示される基は、インドリル基、インドリ
ニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンズ
イミダゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ベンゾチアゾ
リル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、インデ
ニル基、又はインダニル基を意味する。)で表わされる
化合物又はその塩を有効成分とするインフルエンザ感染
予防又は治療薬を提供するものである。
【0008】本発明で有効成分として用いられる一般式
(1)で表わされる化合物において、アルキル基として
は、例えば炭素数1〜6の直鎖状、分枝状又は環状のア
ルキル基を挙げることができ、具体例としてはメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二級又は
第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基等が
挙げられる。アルコキシル基としては炭素数1〜6のも
のを挙げることができ、具体例としてはメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第二級
又は第三級ブトキシ基が挙げられる。アルコキシカルボ
ニル基としてはメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル基等が
挙げられる。カルボキシアルキル基としてはカルボキシ
メチル、カルボキシエチル、カルボキシプロピル基等が
挙げられる。アルコキシカルボニルアルキル基としては
メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチ
ル、プロポキシカルボニルメチル、メトキシカルボニル
エチル、エトキシカルボニルエチル、メトキシカルボニ
ルプロピル、エトキシカルボニルプロピル基等が挙げら
れる。カルボキシアルコキシル基としてはカルボキシメ
トキシ、カルボキシエトキシ、カルボキシプロポキシ基
等が挙げられ、アルコキシカルボニルアルコキシル基と
してはメトキシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボ
ニルメトキシ基、プロポキシカルボニルメトキシ基、メ
トキシカルボニルエトキシ基、エトキシカルボニルエト
キシ基等が挙げられる。ヒドロキシアルキル基としては
ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル、ヒドロキシブチル基等が挙げられる。炭素数1〜
4のアルキレン基としてはメチレン、エチレン、トリメ
チレン、テトラメチレン基等が挙げられる。
【0009】また、飽和もしくは不飽和の5〜6員の複
素環式基としては、ヘテロ原子として1〜2個の窒素原
子又は酸素原子を含む複素環式基が好ましい。このよう
な複素環の具体例としてはピロリジン、ピペリジン、イ
ミダゾリン、ピペラジン、テトラヒドロフラン、ヘキサ
ヒドロピリミジン、ピロール、イミダゾール、ピラジ
ン、ピロリジノン、ピペリジノン、モルホリン等が挙げ
られる。また、飽和もしくは不飽和の環状炭化水素基と
しては、シクロペンチル、シクロヘキシル基等が挙げら
れる。また、アミノアルキル基としては、アミノメチル
基、アミノエチル基、アミノプロピル基等が挙げられ
る。なお、これらの複素環式基又は環状炭化水素基に置
換し得る基としては低級アルキル、低級アルカノイル、
カルバモイル、モノもしくはジアルキルカルバモイル、
ホルムイミドイル、アルカノイミドイル、ベンズイミド
イル、カルボキシル、アルコキシカルボニル、カルボキ
シアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アミノアル
キル、アルカノイルアミノ、アルカノイルアミノアルキ
ル、イミノ、アルコキシカルボニルイミノ基等が挙げら
れる。また、アミノ基又はアミノアルキル基のアミノ部
分に置換し得る基としては、低級アルキル、ピロリジニ
ル、ピラジル、カルバモイル、モノもしくはジアルキル
カルバモイル、低級アルカノイル、ホルムイミドイル、
アルカノイミドイル、ベンズイミドイル、アルコキシカ
ルボニル基等が挙げられる。なお、ここで示したアルキ
ル、アルコキシル、アルカノイル等の基の炭素数は1〜
6が好ましい。
【0010】これらの化合物(1)には、不斉炭素原子
が存在することがあり、当該不斉炭素原子に基づく光学
異性体あるいは立体異性体が存在するが、これらの光学
異性体、立体異性体及びこれらの混合物のいずれも使用
することができる。
【0011】また、化合物(1)の塩としては、医薬的
に許容し得る塩であれば特に限定されないが、具体的に
は、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、燐酸塩、
硝酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩類;メタンスルホン酸塩、2
−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩等の有機スルホン酸塩類;並びに酢酸塩、プロピ
オン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、グル
タル酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リ
ンゴ酸塩、マンデル酸塩等の有機カルボン酸塩類が挙げ
られる。
【0012】これらの化合物(1)のうち、特に好まし
いものを例示すれば以下の通りである。 ・2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミ
ジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 ・(+)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミド
イル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 ・(2S)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミ
ドイル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 ・(2R)−2−[4−[((3R)−1−アセトイミ
ドイル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 ・2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジ
ニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ−2−
ナフチル)プロピオン酸 ・(+)−2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−
ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジ
ノ−2−ナフチル)プロピオン酸 ・2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジ
ニル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジノベンゾ
〔b〕チエン−2−イル)プロピオン酸 ・2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイル−2
−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−(5−ア
ミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 ・(+)−2−[4−[((2S)−1−アセトイミド
イル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 ・3−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−4−(5−アミ
ジノベンゾ[b]チエン−2−イル)酪酸 ・2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミ
ジノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオン酸 ・2−[4−[((3R)−1−アセトイミドイル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミ
ジノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオン酸 ・2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジ
ニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジノ−1−
エチル−2−インドリル)プロピオン酸
【0013】化合物(1)は、基本的には、例えば以下
の反応式に従って製造することができる。
【0014】
【化6】
【0015】すなわち、式(3)で表わされるニトリル
体にハロゲン化水素の存在下アルコール(R5OH)を
反応させ、得られるイミダート体(4)にアンモニアを
反応させることにより、芳香族アミジン誘導体(1a)
が製造される。
【0016】ニトリル体(3)とアルコール(R5
H)との反応は、例えばニトリル体(3)に塩化水素、
臭化水素等のハロゲン化水素の存在下、当量〜大過剰の
メタノール、エタノール、プロパノール等の炭素数1〜
6のアルコール(R5OH)を作用させることにより行
われる。必要ならば溶媒として、ジエチルエーテル等の
脂肪族エーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン等の
ハロゲン化炭化水素類、ベンゼン等の非プロトン性溶媒
又はこれらの混合溶媒を使用してもよい。反応は通常−
20℃〜+60℃の温度で3〜220時間行われる。好
ましくは大過剰のメタノール、あるいはエタノール存在
下クロロホルム又はジクロロメタン等のハロゲン化炭化
水素類を溶媒として−8℃〜+30℃で10〜96時間
行われる。
【0017】得られたイミダート体(4)とアンモニア
の反応は、例えばイミダート体(4)にエタノール、プ
ロパノール等の炭素数1〜4のアルコール類、ジエチル
エーテル等の脂肪族エーテル類、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類、ベンゼン等の非プロトン性溶媒、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の溶媒中あるいはこれらの混合溶媒中アンモニアを反
応させることにより行われる。この反応は通常、−10
℃〜+140℃の温度で0.5〜200時間行われる。
好ましくはエタノール中−8℃〜+30℃で10〜96
時間行われる。
【0018】原料として用いるニトリル体(3)中にカ
ルボキシル基が存在する場合又はアルコキシカルボニル
基が存在する場合は、上記のイミダート化反応により当
該カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基はエステ
ル化、又は使用するアルコール(R5OH)とエステル
交換される。従って、この反応で得られる化合物(1
a)中のカルボキシル基はエステル化されており、芳香
族アミジン誘導体のうち、遊離カルボキシル基を有する
化合物を得ようとする場合は、この化合物(1a)を更
に加水分解反応に付す必要がある。この加水分解反応
は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸又はp−トルエンスルホ
ン酸等の有機酸の水溶液中−10℃〜加熱還流の条件下
0.5〜550時間の条件で処理することにより、好ま
しくは−5℃〜加熱還流の条件下で0.5〜350時間
処理することにより行われる。
【0019】また、この加水分解反応に際し、化合物
(1a)中に強酸により分解しやすい他の基が存する場
合、加水分解反応に先立ち、アミジノ基をtert−ブ
トキシカルボニル基等の保護基で保護し、塩基性条件下
でエステル加水分解を行った後、脱保護を行うのが好ま
しい。ここでアミジノ基の保護は、例えば(1a)に
水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、アセトンあるいはこれらの混合溶媒中、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等
の塩基の存在下2−(tert−ブトキシカルボニルオ
キシイミノ)−2−フェニルアセトニトリルを反応させ
ることにより行われる。反応は通常、0〜50℃の温度
で0.5〜48時間行われ、好ましくは5〜30℃の温
度で1〜24時間行われる。得られる保護体のエステル
加水分解、及びこれにつづく脱保護は、例えば水、ある
いは含水エタノール、含水メタノール、含水テトラヒド
ロフラン、含水ジオキサンなどの溶媒中、保護体を水酸
化ナトリウム、あるいは水酸化カリウム等の水溶液で処
理し、更に塩酸で処理することにより行われる。エステ
ル加水分解の反応は通常0〜50℃の温度で0.5〜4
8時間行われ、好ましくは5〜30℃の温度で1〜24
時間行われる。脱保護の反応は通常、0〜60℃の温度
で0.5〜24時間、好ましくは25℃の温度で1〜6
時間行われる。
【0020】また、化合物(1a)の基A中、1個の炭
素原子上に2個のアルコキシカルボニル基が結合してい
る場合には、下記の反応式に従い、加水分解と脱炭酸を
同時に行わせることもできる。
【0021】
【化7】
【0022】この反応は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸又
はp−トルエンスルホン酸等の有機酸の水溶液中−20
℃〜加熱還流の条件下0.5〜550時間の条件で処理
することにより、好ましくは−5℃〜加熱還流の条件下
で0.5〜350時間処理することにより行われる。
【0023】また、化合物(1)のうち、基Y中にイミ
ドイル基を有する化合物(1e)を得ようとする場合
は、下記反応式に従い、基Y中に一級又は二級アミノ基
を有する化合物(1d)にイミダート化合物(5)を反
応させればよい。
【0024】
【化8】
【0025】このイミドイル化反応は、例えば化合物
(1d)に水、エタノール、プロパノール等の炭素数1
〜4のアルコール類、あるいはジエチルエーテル等の脂
肪族エーテル類、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の溶媒又はこれらの混合溶媒中、当量〜大過剰の
イミダート化合物(5)を、トリエチルアミン、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基存在下反応させる
ことにより行われる。反応は通常−20℃〜+70℃で
1分〜168時間、好ましくは−10℃〜+40℃で1
分〜72時間行われる。また、化合物(1e)にアルコ
キシカルボニル基が結合している場合には必要に応じ加
水分解を行うことができる。この反応は、例えば塩酸、
硫酸等の鉱酸又はp−トルエンスルホン酸等の有機酸の
水溶液中−20℃〜加熱還流の条件下0.5〜550時
間の条件で処理することにより、好ましくは−5℃〜加
熱還流の条件下で0.5〜350時間処理することによ
り行われる。
【0026】本発明においては、原料化合物中にカルボ
キシル基、アミノ基等の置換基が存在する場合、かかる
官能基を適宜保護して必要な反応を行い、しかる後に該
保護基を脱離せしめることが望ましい。一方、アミジノ
化、イミダート化等の反応に際し、悪影響を与えなけれ
ば、かかる官能基を保護することなく反応を行うことも
できる。ここで一級又は二級アミノ基の保護基としては
tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、ト
リフェニルメチル基等が挙げられる。更に、例えば以下
の反応のように、アミジノ化反応又はイミダート化反応
の後にエステル加水分解を行い、後に必要に応じて再度
エステル化することによりアルコキシカルボニル置換体
を得ることもできる。
【0027】
【化9】
【0028】すなわち、式(6)で表わされるニトリル
体にハロゲン化水素の存在下アルコール(R5OH)を
反応させ、得られるイミダート・エステル体を塩基処理
し加水分解を行って、イミダート・カルボン酸誘導体
(7)とし、アンモニアを反応させることによりアミジ
ノ基置換芳香族化合物(1f)が製造される。当該化合
物(1f)をエステル化することにより(1g)が製造
される。ニトリル体(6)とアルコール(R5OH)の
反応は、例えば式(6)で表わされるニトリル体に塩化
水素、臭化水素等のハロゲン化水素の存在下、当量〜大
過剰のメタノール、エタノール、プロパノール等の炭素
数1〜6のアルコール(R5OH)を作用させることに
より行われる。必要ならば溶媒として、ジエチルエーテ
ル等の脂肪族エーテル系溶媒、クロロホルム、ジクロロ
メタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン等の非プロ
トン性溶媒又はこれらの混合溶媒を使用してもよい。反
応は通常−10℃〜+60℃の温度で3〜120時間行
われる。好ましくは大過剰のメタノール、あるいはエタ
ノール存在下クロロホルム又はジクロロメタン等のハロ
ゲン化炭化水素を溶媒として−8℃〜+30℃で10〜
96時間行われる。ついで、反応液を濃縮乾固後、残留
物を強アルカリ水溶液で処理することにより、中和並び
にエステルの加水分解が行われ、式(7)で表わされる
イミダート・カルボン酸体が製造される。反応は通常、
水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムの水溶液中
で、−10℃〜+60℃で0.2〜5時間、好ましくは
0〜25℃で0.5〜2時間行われる。
【0029】得られたイミダート・カルボン酸体(7)
とアンモニアの反応は、例えばイミダート・カルボン酸
体(7)にエタノール、プロパノール等の炭素数1〜4
のアルコール類、ジエチルエーテル等の脂肪族エーテル
系溶媒、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン等の非プロトン性溶媒、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中あるいはこれら
の混合溶媒中塩化アンモニウム、アンモニアあるいはこ
れらの混合物を反応させることにより行われる。反応は
通常、−10℃〜+140℃の温度で0.5〜200時
間行われる。好ましくはエタノール中−8℃〜+30℃
で10〜96時間行われる。式(1f)で表わされるア
ミジノ化合物のエステル化は、例えば式(1f)で表わ
されるアミジノ化合物にエタノール、プロパノール等の
炭素数1〜4のアルコール類中、塩化チオニルあるいは
臭化チオニル等のハロゲン化チオニルを作用させること
により行われる。反応は、通常0℃〜加熱還流の条件下
で10分〜36時間、好ましくは10℃〜60℃で10
分〜24時間行われる。
【0030】化合物(1)の結晶化は、例えば反応終了
後の溶液を強塩基性イオン交換樹脂の(OH)型、ある
いは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を用いて付加
塩の数を調節し、更に水、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、アセトン等の溶媒中あるいはこれらの
混合溶媒中、−10℃〜+30℃の条件下処理すること
により、好ましくは付加塩の数を1に調節した後、水と
エタノールの混合物中0℃〜25℃で処理することによ
り行われる。
【0031】かくして得られた芳香族アミジン誘導体
(1)及びその塩は、特異的かつ優れたFXa阻害作用
を有し、インフルエンザ感染の予防・治療剤として有用
である。この化合物(1)は経口投与でも効果を発揮す
るため、経口、非経口のいずれでも投与することができ
る。化合物(1)の投与量は患者の症状、年齢、体重等
により適宜増減してもよい。一般的には経口投与の場合
成人1人当り5〜1000mg/日、好ましくは10〜
500mg/日が適当である。投与剤型としては錠剤、
カプセル剤、散剤、顆粒剤等が挙げられる。これらは通
常の賦形剤、滑沢剤、結合剤等の添加物と共に、公知の
製剤技術により製造できる。又、非経口投与の場合成人
1人当り0.1〜100mg/日、好ましくは0.5〜
30mg/日を皮下、静脈内注入、点滴静脈内注入する
のが適当である。
【0032】
【発明の効果】化合物(1)はインフルエンザウイルス
に対する強い増殖阻害活性を有し、カゼ症候群の原因で
あるインフルエンザウイルスの感染予防・治療薬として
有用である。
【0033】
【実施例】以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本
発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。
【0034】参考例1 (5−シアノ−3−メチル−2−ベンゾフラニル)メチ
ルトリフェニルホスホニウム クロリド a)2−アセチル−4−ブロモフェノール13.31
g、ブロモ酢酸 エチルエステル11.0g及び無水炭
酸カリウム9.7gをアセトン70ml中で2時間加熱
還流した。不溶物をろ去し、ろ液を濃縮乾固した。得ら
れた残渣をクロロホルムに溶解して水洗後乾燥、溶媒留
去した。得られた残渣をエタノールとn−ヘキサンの混
合物で洗い、不溶の結晶をろ取して、無色板状晶の(2
−アセチル−4−ブロモフェニル)オキシ酢酸 エチル
エステル16.82gを得た。 mp 66−68℃ b)金属ナトリウム1.2gを溶解した無水エタノール
100mlに、a項で得た(2−アセチル−4−ブロモ
フェニル)オキシ酢酸 エチルエステル16.8gを加
え溶解し、室温で1.5時間攪拌した。反応液を水に注
加し、酢酸 エチルエステルにて抽出、有機層を水洗後
乾燥した。溶媒を留去し、析出した結晶をろ取、これを
エタノールで洗って無色微細針状晶の5−ブロモ−3−
メチル−2−ベンゾフランカルボン酸 エチルエステル
5.3gを得た。 mp 96−97℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.44(3H,t,J
=8Hz),2.54(3H,s),4.45(2H,
q,J=8Hz),7.43(2H),7.73(1
H,s) c)窒素気流下N−メチル−2−ピロリドン40ml
中、b項で得た5−ブロモ−3−メチル−2−ベンゾフ
ランカルボン酸 エチルエステル4.9g、シアン化第
一銅2.0g及び触媒量の硫酸銅を浴温200℃で6時
間加熱攪拌した。冷後反応液を水にあけ、不溶物をろ去
した。ろ液を酢酸 エチルエステルで抽出した。有機層
を水洗、乾燥し、濃縮して析出した結晶をろ取すること
により、淡褐色の5−シアノ−3−メチル−2−ベンゾ
フランカルボン酸 エチルエステル3.16gを得た。 mp 156−158℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.45(3H,t,J
=8Hz),2.60(3H,s),4.45(2H,
q,J=8Hz),7.67(2H),7.99(1
H,s) d)c項で得た5−シアノ−3−メチル−2−ベンゾフ
ランカルボン酸 エチルエステル3.1gをテトラヒド
ロフラン60mlに溶解し、氷冷下ヨウ化カルシウム・
4水和物2.1g、水素化ホウ素ナトリウム0.63g
及び触媒量の炭酸水素ナトリウムを加えて18時間室温
で攪拌した。更に、ヨウ化カルシウム・4水和物2.1
g、水素化ホウ素ナトリウム0.63gを追加し18時
間室温で攪拌した。反応液に酢酸 エチルエステルを加
えて希釈し、水洗後乾燥して溶媒を留去した。得られた
残渣をクロロホルムを展開溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、2−ヒドロキシメチル
−3−メチル−5−ベンゾフランカルボニトリル1.9
6gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.8(1H,br),
2.28(3H,s),4.78(2H,s),7.5
2(2H),7.82(1H,s) e)d項で得た2−ヒドロキシメチル−3−メチル−5
−ベンゾフランカルボニトリル1.92gをジエチルエ
ーテル50mlに加え氷冷下ピリジン3滴、塩化チオニ
ル1.65mlを加えて室温で4.5時間攪拌した。反
応液を氷水にあけ、クロロホルムで抽出し、有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液ついで水で洗い乾燥
後濃縮乾固し、2−クロロメチル−3−メチル−5−ベ
ンゾフランカルボニトリル1.68gを得た。 f)e項で得た2−クロロメチル−3−メチル−5−ベ
ンゾフランカルボニトリル1.68g及びトリフェニル
ホスフィン3gをキシレン中5時間加熱還流した。冷
後、析出した結晶をろ取し、標題化合物3.63gを得
た。 mp >270℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.0(1.5H,
s),2.04(1.5H,s),6.09(2H,
d,J=16Hz),7.7(18H,m)
【0035】参考例2 (5−シアノ−3−ベンゾフラニル)メチルトリフェニ
ルホスホニウム ブロミド a)参考例1のc項で得た5−シアノ−3−メチル−2
−ベンゾフランカルボン酸 エチルエステル12.15
gをエタノール60mlに溶解し、水酸化ナトリウム5
g、水100mlを加え30〜40℃で2時間加熱攪拌
した。反応液を氷冷し、希塩酸水を加えpH2とし、析出
晶をろ取、乾燥して無色プリズム晶の5−シアノ−3−
メチル−2−ベンゾフランカルボン酸10.6gを得
た。 275−285℃で昇華1 H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),
7.88(2H),8.44(1H) b)a項で得た5−シアノ−3−メチル−2−ベンゾフ
ランカルボン酸10.64g及び銅粉2.5gをキノリ
ン65mlに加えて浴温210℃で30分加熱攪拌し
た。氷水を加えて塩酸でpH1としクロロホルム抽出後、
有機層を乾燥し減圧乾固した。残渣をトルエンを展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、無色の3−メチル−5−ベンゾフランカルボニト
リル6.89gを得た。 mp 73℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.26(3H,d,J
=1.5Hz),7.53(3H),7.85(1H,
s) c)b項で得た3−メチル−5−ベンゾフランカルボニ
トリル7.28gの四塩化炭素50mlの溶液を光照射
下加熱還流し、この反応液の中へN−ブロモコハク酸イ
ミド8.25gと2,2−アゾビス−iso−ブチロニ
トリル160mgの混合物を少量ずつ加えた。3時間加
熱還流後析出物をろ去し、ろ液を乾固して残留物をトル
エンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、原料の3−メチル−5−ベンゾフラ
ンカルボニトリルと3−ブロモメチル−5−ベンゾフラ
ンカルボニトリル2:5の混合物8.65gを得た。こ
の粗ブロモメチル体8.65gをキシレンに溶解し、ト
リフェニルホスフィン10gを加えて20分間加熱し
た。冷後析出晶をろ取して無色結晶の標題化合物14.
73gを得た。 mp >290℃1 H−NMR(CDCl3)δ:5.88(2H,d,J
=16Hz),7.0−8.0(19H,m)
【0036】参考例3 (5−シアノ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)メ
チルトリフェニルホスホニウム クロリド a)5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズ
アルデヒド10.0gをN,N−ジメチルホルムアミド
39mlに溶解した中に、無水炭酸カリウム11.9g
を加え室温で攪拌した。同温でこの反応液にクロルアセ
トン5.0gを滴下し、滴下終了後80℃で更に1時間
攪拌した。反応液を酢酸 エチルエステルで希釈し、濃
塩酸でpH2とし有機層を分取した。有機層を乾燥後溶媒
を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製して2−アセチル−5−ブロモ−
7−メトキシベンゾフラン4.0gを得た。 mp 107−109℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.62(3H,s),
3.83(3H,s),7.02(1H),7.39
(2H) b)5規定水酸化ナトリウム水溶液107.6mlに−
5℃以下で臭素26.8gを滴下した。ついで、a項で
得た2−アセチル−5−ブロモ−7−メトキシベンゾフ
ラン15.0gのジオキサン100ml溶液をゆっくり
滴下し、滴下終了後反応液の温度をゆっくり昇温して6
0℃で30分攪拌した。冷後濃塩酸にて反応液をpH2と
し酢酸 エチルエステルで抽出、有機層を乾燥後濃縮
し、析出した結晶をろ取し、5−ブロモ−7−メトキシ
−2−ベンゾフランカルボン酸を得た。この結晶をエタ
ノール200mlに懸濁し、室温攪拌下塩化チオニル1
0mlを滴下した。更に反応液を2時間加熱還流し、冷
後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和、水を加えて析
出する結晶をろ取した。この結晶をクロロホルムを展開
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製して、5−ブロモ−7−メトキシ−2−ベンゾフラ
ンカルボン酸 エチルエステル11.33gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J
=7.0Hz),4.00(3H,s),4.43(2
H,q,J=7Hz),7.02(1H,d),7.3
9(1H,d),7.42(1H,s) c)b項で得た5−ブロモ−7−メトキシ−2−ベンゾ
フランカルボン酸 エチルエステル2.0g、シアン化
第一銅1.26g、N−メチル−2−ピロリドン100
ml及び触媒量の硫酸銅の混合物をアルゴン気流下浴温
180−190℃で2時間加熱攪拌した。冷後トルエン
と酢酸 エチルエステルの混合物(1:1)及び水を加
えて不溶物をろ去し、有機層を水洗後乾燥した。溶媒を
留去し、析出する結晶をろ取し、エタノールで洗って、
5−シアノ−7−メトキシ−2−ベンゾフランカルボン
酸 エチルエステル1.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,t,J
=7.0Hz),4.06(3H,s),4.46(2
H,t,J=7.0Hz),7.10(1H,d,J=
1.0Hz),7.53(1H,s),7,64(1
H,d) d)c項で得た5−シアノ−7−メトキシ−2−ベンゾ
フランカルボン酸 エチルエステル8.55g、をテト
ラヒドロフラン250mlに溶解し、氷冷下ヨウ化カル
シウム・4水和物13.74g、水素化ホウ素ナトリウ
ム2.12g及び触媒量の炭酸水素ナトリウムを加えて
1.5時間室温で攪拌した。更に、ヨウ化カルシウム・
4水和物13.74g、水素化ホウ素ナトリウム2.1
2gを追加し1時間室温で攪拌した。氷冷下反応液に濃
塩酸を加えてpH2とし、溶媒を留去した。残渣をクロロ
ホルムで抽出し、水洗後乾燥して溶媒を留去した。得ら
れた残渣をクロロホルムとエタノールの混合物を展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、2−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−5−ベンゾ
フランカルボニトリル1.96gを得た。 mp 149−150℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.17(1H,t,J
=6.1),4.02(3H,s),4.80(2H,
d,J=6.1Hz),6.71(1H,s),6.9
9(1H,d,J=1.3Hz),7.50(1H,
d,J=1.3Hz) e)d項で得た2−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−
5−ベンゾフランカルボニトリル5.0gをジエチルエ
ーテル100mlに溶解し、ピリジン数滴を加えた。氷
冷攪拌下塩化チオニル5.86gを滴下し、滴下終了後
ゆっくり昇温して室温で1時間攪拌した。氷冷下水を加
え有機層を分取、水洗し乾燥して溶媒を留去することに
より2−クロロメチル−7−メトキシ−5−ベンゾフラ
ンカルボニトリルを得た。ここに得たクロル体及びトリ
フェニルホスフィン9.67gをキシレン50ml中、
18時間加熱還流し、冷後析出した結晶をろ取し、標題
化合物10.54gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.89(3H,
s),5.6−6.0(2H,br)
【0037】参考例4 (5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)メチルト
リフェニルホスホニウム クロリド a)5−ブロモサリシルアルデヒド8.13gをアセト
ン100mlに溶解し、無水炭酸カリウム6.7gを加
え、室温攪拌下N,N−ジメチルチオカルバモイル ク
ロリド5.0gを加え同温で2時間攪拌した。反応液を
氷水中に注ぎ析出晶をろ取、乾燥して5−ブロモ−2−
[(N,N−ジメチルチオカルバモイル)オキシ]ベン
ズアルデヒド9.2gを得た。 mp 141−143℃ IR(KBr):1690,1596,1546,14
70,1396cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ:
3.42(3H,s),3.47(3H,s),7.0
3(1H,d,J=8.3Hz),7.72(1H,d
d,J=8.3and 2.2Hz),8.01(1
H,d,J=2.2Hz) b)a項で得た5−ブロモ−2−[(N,N−ジメチル
チオカルバモイル)オキシ]ベンズアルデヒド9.0g
を210〜220℃の油浴上で10分間加熱溶融した。
反応液を1mlのトルエンに溶解し、6mlのメタノー
ルを加え析出する結晶をろ取、粗製の5−ブロモ−2−
[(N,N−ジメチルカルバモイル)チオ]ベンズアル
デヒド4.0gを得た。 mp 118−120℃ IR(KBr):1677,1365,1185cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:3.09(6H,s),
7.31(1H,d,J=9.6Hz),7.70(1
H,dd,J=9.6 and 1.8Hz),8.1
4(1H,d,J=1.8Hz),10.25(1H,
s) c)b項で得た5−ブロモ−2−[(N,N−ジメチル
カルバモイル)チオ]ベンズアルデヒド21.0gをオ
ルト蟻酸メチル50mlに溶解し、p−トルエンスルホ
ン酸1.0gを加えて50分間加熱還流した。冷後反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ込みベンゼンで
抽出した。有機層を乾燥後溶媒を留去した。得られた残
留物をメタノール100mlに溶解し、この中へ2規定
水酸化ナトリウム37mlを加えて窒素気流下1時間加
熱還流した。冷後濃塩酸により反応液をpH1とした後、
ベンゼンで抽出し、乾燥後溶媒を留去した。得られた残
留物をアセトン20mlに溶解し、クロロアセトン6.
74g、無水炭酸カリウム22.1g及びアセトン15
0mlの攪拌混合物の中へ室温で滴下した。30分攪拌
後、30分加熱還流した。冷後不溶物をろ去し、ろ液を
濃縮乾固した。残留物をトルエンを流出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、更にエ
タノールより再結晶して2−アセチル−5−ブロモベン
ゾ[b]チオフェン7.5gを得た。 mp 120−121℃ IR(KBr):1668,1512,1326,12
66cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:2.67(3H,s),
7.54(1H,dd,J=8.8 and 1.8H
z),7.75(1H,d,J=8.8Hz),7.8
5(1H,s),8.03(1H,d,J=1.8H
z) d)5規定水酸化ナトリウム水溶液を−5〜0℃に冷却
し、攪拌下臭素5.4mlを滴下した。ついで−5℃以
下でc項で得た2−アセチル−5−ブロモベンゾ[b]
チオフェンのジオキサン50ml溶液を滴下し、室温で
30分、50℃で30分攪拌した。この反応液の中へ氷
冷下濃塩酸を加え反応液をpH2とし、析出する結晶をろ
取、水洗した。結晶を酢酸 エチルエステルに溶解し、
乾燥後濃縮して析出する結晶をろ取、トルエンで洗浄し
5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸
6.6gを得た。 mp 238−241℃ IR(KBr):1671,1554,1518,14
43cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:7.57(1H,dd,
J=8.6 and 1.8Hz),7.82(1H,
d,J=8.6Hz),8.00(1H,s),8.0
7(1H,d,J=1.8Hz) e)d項で得た5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−2
−カルボン酸6.4gをエタノール250mlに懸濁
し、氷冷下攪拌しながら、塩化チオニル4.45gを滴
下し、1時間加熱還流した。氷冷下更に塩化チオニル
8.15gを滴下し2時間加熱還流した。反応液を濃縮
後、氷冷下に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えpH9
とし、析出する結晶をろ取、乾燥して5−ブロモベンゾ
[b]チオフェン−2−カルボン酸 エチルエステル
7.0gを得た。一部をメタノールより再結晶し、針状
晶を得た。 mp 94−95℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J
=7.0Hz),4.41(2H,q,J=7.0H
z),7.54(1H,dd,J=8.8 and1.
8Hz),7.73(1H,d,J=8.8Hz),
7.96(1H,s),8.01(1H,d) f)5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン
酸 エチルエステル7.0g及びシアン化第一銅5.4
gをN−メチル−2−ピロリドン70mlに懸濁し、窒
素気流下200℃の浴温で加熱しながら2時間攪拌し
た。冷後酢酸 エチルエステルで希釈し、不溶物をろ去
して、ろ液を水で洗浄後乾燥した。溶媒を留去し、析出
する結晶をろ取、エタノールで洗浄して5−シアノベン
ゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸 エチルエステル
5.02gの鱗片状晶を得た。 mp 138−139℃ IR(KBr):2232,1728,1262cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,t,J
=7.0Hz),4.45(2H,q,J=7.0H
z),7.70(1H,dd,J=9.0 and1.
8Hz),8.04(1H,d,J=9.0Hz),
8.08(1H),8.20(1H) g)f項で得た5−シアノベンゾ[b]チオフェン−2
−カルボン酸 エチルエステル4.92gをテトラヒド
ロフラン150mlを加えこれにヨウ化カルシウムの4
水和物3.33gを加え、氷冷攪拌下水素化ホウ素ナト
リウム1.0g、触媒量の炭酸水素ナトリウムを加え室
温で1時間攪拌した。更に、ヨウ化カルシウムの4水和
物3.33gを加え、氷冷攪拌下水素化ホウ素ナトリウ
ム1.0gを加え室温で1時間攪拌した。更に1時間後
ヨウ化カルシウムの4水和物3.33gを加え、氷冷攪
拌下水素化ホウ素ナトリウム1.0gを加えて1時間攪
拌した。反応液を水で希釈し、酢酸 エチルエステルで
抽出、乾燥後溶媒を留去して、析出する結晶をろ取、ベ
ンゼンとn−ヘキサンの混合物で洗浄することにより2
−ヒドロキシメチルベンゾ[b]チオフェン−5−カル
ボニトリル4.0gを得た。 mp 78−79℃ IR(KBr):3496,2236,1026cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:4.97(2H,s),
7.26(1H),7.51(1H,dd,J=8.3
and 1.8Hz),7.90(1H,d,J=
8.3Hz),8.03(1H) h)g項で得た2−ヒドロキシメチルベンゾ[b]チオ
フェン−5−カルボニトリル4.0gをジエチルエーテ
ル100mlに溶解し、ピリジン0.1mlを加えた。
氷冷攪拌下塩化チオニル5.5gのジエチルエーテル5
ml溶液を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を氷水
中に注ぎ、ベンゼンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗い、乾燥後濃縮乾固した。残留物
をキシレン100mlに溶解し、トリフェニルホスフィ
ン7.2gを加え10時間加熱還流した。析出する結晶
をろ取して標題化合物6.3gを得た。 mp 271−274℃(分解)1 H−NMR(CDCl3)δ:6.70(2H,d,J
=15.1Hz),7.30−8.10(19H,m)
【0038】参考例5 (7−シアノ−2−ナフチル)メチルトリフェニルホス
ホニウム ブロミド a) オーストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミスト
リーの方法[Australian Journal
of Chemistry,18,1351−136
4,1965年]により得た7−メチル−2−ナフタレ
ンカルボン酸11.0gを塩化チオニル70mlと混合
し4時間加熱還流した。反応液を濃縮乾固し、得られた
残渣に冷却下濃アンモニア水300mlを加えた。室温
にて3時間攪拌し、酢酸 エチルエステルにて抽出し
た。水、飽和食塩水にて有機層を洗浄し、乾燥後溶媒を
留去して無色針状晶の7−メチル−2−ナフタレンカル
ボキサミド8.5gを得た。 mp 210−212℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.50(3H,
s),7.4−8.5(6H,m) b)a項で得た7−メチル−2−ナフタレンカルボキサ
ミド8.0gをテトラヒドロフラン100mlに懸濁
し、室温でトリフェニルホスフィン22.66gの四塩
化炭素100ml溶液を加えた。室温にて30分攪拌後
浴温60℃にて40時間攪拌した。室温まで冷却し不溶
物をろ去、ろ液を減圧濃縮した。残留物28.35gを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ノルマル
ヘキサンと酢酸 エチルエステルの混合溶媒で溶出し、
無色鱗片状晶の7−メチル−2−ナフタレンカルボニト
リル5.73gを得た。 mp 134−136℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),
7.4−8.2(6H,m) c)b項で得た7−メチル−2−ナフタレンカルボニト
リル5.7gを四塩化炭素100mlに懸濁しN−ブロ
ムコハク酸イミド6.37g、2,2−アゾビス−is
o−ブチロニトリル30mgを加え2時間加熱還流し
た。反応液をジクロロメタンにて希釈し、水、飽和食塩
水にて洗浄し、乾燥した。溶媒を留去し、7−ブロムメ
チル−2−ナフタレンカルボニトリル8.34gを淡黄
色針状晶として得た。 mp 110−116℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.65(2H,s),
7.55−8.28(6H,m) d)c項で得た7−ブロムメチル−2−ナフタレンカル
ボニトリル8.34gをキシレン200mlに溶解し、
トリフェニルホスフィン11.6gを加え16時間加熱
還流した。ジエチルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥
して標題化合物12.10gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:5.96(2H,d,J
=15.3Hz),7.1−8.0(21H,m)
【0039】参考例6 (6−シアノ−1−メチル−2−インドリル)メチルト
リフェニルホスホニウム ブロミド a)リービッヒ・アンナーレン・デア・ケミエの方法
[Liebigs Annalen der Chem
ie,1986,438−455ペ−ジ]により得た6
−シアノ−2−インドールカルボン酸 メチルエステル
1.5gをN,N−ジメチルホルムアミド20mlに溶
解し、氷冷攪拌下60%水素化ナトリウム320mgを
加え、室温にて10分攪拌した。ついで、ヨウ化メチル
0.47mlを反応液に加え室温にて2時間攪拌した。
飽和塩化アンモニウム水溶液を加え析出晶をろ取、メタ
ノールにて洗浄した。ジクロロメタンとメタノールの混
合物より再結晶して6−シアノ−1−メチル−2−イン
ドールカルボン酸 メチルエステル1.4gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.92(3H,
s),4.10(3H,s),7.42(1H,s),
7.52(1H,dd),7.98(1H,d),8.
38(1H,br) b)a項で得た6−シアノ−1−メチル−2−インドー
ルカルボン酸 メチルエステル5.7gをテトラヒドロ
フラン120mlに溶解し、氷冷攪拌下触媒量の炭酸水
素ナトリウム及びヨウ化カルシウム5.6g及び水素化
ホウ素ナトリウム1.8gを加え5時間攪拌した。氷水
と酢酸を加え、テトラヒドロフランを留去後酢酸 エチ
ルエステルにて抽出し、乾燥した。溶媒留去後得られた
残渣をジクロロメタン50mlに溶解し、氷冷攪拌下、
反応液の中へ三臭化リン1mlのジクロロメタン10m
l溶液を滴下、同温にて2時間攪拌し、さらに、室温で
2時間攪拌した。氷水を加え、炭酸ナトリウム水溶液に
て洗浄後乾燥した。有機層を約半分に減圧濃縮後トリフ
ェニルホスフィン15gを加えて12時間加熱還流し
た。析出物をろ取することにより、標題化合物10.5
gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.33(3H,
s),5.55(2H,d),6.26(1H,s),
7.20−8.10(18H,m) 参考例6と同様の方法に従い、参考例7〜10の化合物
を合成した。
【0040】参考例7 (6−シアノ−1−エチル−2−インドリル)メチルト
リフェニルホスホニウム ブロミド1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t),3.83(2H),5.57(2H,d),6.
26(1H,s),7.39(1H,d),7.59
(1H,d),7.70−8.00(16H,m)
【0041】参考例8 (5−シアノ−1−エチル−2−インドリル)メチルト
リフェニルホスホニウム ブロミド1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.00(3H,
t),3.83(2H),5.47(2H,d,J=1
7.07Hz),6.16(1H),7.49(1H,
d),7.59(1H,d),7.70−8.00(1
6H,m)
【0042】参考例9 (5−シアノ−1−iso−ブチル−2−インドリル)
メチルトリフェニルホスホニウム ブロミド1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.70(6H,
d),1.87(1H,m),3.63(2H,d,J
=7.8Hz),5.45(2H,d,J=15.5H
z),6.14(1H),7.47(1H,d),7.
61(1H,d),7.70−8.00(16H,m)
【0043】参考例10 [1−(2−クロロエチル)−6−シアノ−2−インド
リル]メチルトリフェニルホスホニウム ブロミド1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.40−3.80
(2H),4.30−4.60(2H),5.60(2
H,d),6.25(1H,s),7.10−8.00
(18H,m)
【0044】参考例11 2−ブロモメチル−6−ベンゾチアゾールカルボニトリ
ル a)6−ブロモ−2−メチルベンゾチアゾール21.2
gをN−メチル−2−ピロリドン200mlに溶解し、
シアン化第一銅10.0g、及び触媒量の硫酸銅を加え
て窒素気流下190℃で2時間加熱攪拌した。反応液を
水に注ぎ、不溶物をろ取した。ろ取したものにエチレン
ジアミン15ml、及び水35mlの混合物を加え良く
攪拌し、ベンゼンにて抽出した。有機層を水洗後乾燥
し、ベンゼンを留去した。得られた残留物をエタノール
にて洗浄し、淡褐色結晶の2−メチル−6−ベンゾチア
ゾールカルボニトリル7.9gを得た。 mp 147−149℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.89(3H,s),
7.75(1H,dd),7.97(1H,d),8.
15(1H,d) b)a項で得た2−メチル−6−ベンゾチアゾールカル
ボニトリル5.98gを四塩化炭素250mlに溶解
し、光照射下加熱還流した。この反応液にN−ブロモコ
ハク酸イミド6.11gと2,2−アゾビス−iso−
ブチロニトリル120mgの混合物を少量ずつ加えた
後、20時間加熱還流した。冷後、不溶物をろ去し、溶
媒を留去した。得られた残留物をトルエンを流出溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、淡黄色プリズム晶の標題化合物2.12gを得た。 mp 117−119℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.84(2H,s),
7.77(1H,dd),8.02(1H,d,J=
9.5Hz),8.20(1H,d,J=1.5Hz)
【0045】参考例12 2−ブロモメチル−5−ベンゾチアゾールカルボニトリ
ル a)5−ブロモ−2−メチルベンゾチアゾール28.0
gをN−メチル−2−ピロリドン200mlに溶解し、
シアン化第一銅13.8g、及び触媒量の硫酸銅を加え
て窒素気流下180〜190℃で4時間加熱攪拌した。
反応液を水に注ぎ、不溶物をろ取した。ろ取したものに
エチレンジアミン22ml、及び水50mlの混合物を
加え良く攪拌し、ベンゼンにて抽出した。有機層を水洗
後乾燥し、ベンゼンを留去した。得られた残留物をエタ
ノールにて洗浄し、淡褐色結晶の2−メチル−5−ベン
ゾチアゾールカルボニトリル10.22gを得た。 mp 158−160℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.90(3H,s),
7.60(1H,dd),7.95(1H,d),8.
25(1H,d) b)a項で得た2−メチル−5−ベンゾチアゾールカル
ボニトリル7.46gを四塩化炭素250mlに溶解
し、光照射下加熱還流した。この反応液にN−ブロモコ
ハク酸イミド7.62gと2,2−アゾビス−iso−
ブチロニトリル150mgの混合物を少量ずつ加えた
後、20時間加熱還流した。冷後、不溶物をろ去し、溶
媒を留去した。得られた残留物をトルエンを流出溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、淡黄色プリズム晶の標題化合物2.18gを得た。 mp 185−186℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.83(2H,s),
7.67(1H,dd),8.02(1H,d),8.
34(1H,d)
【0046】参考例13 (6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナ
フチル)メチルトリフェニルホスホニウム p−トルエ
ンスルホン酸塩 a)6−ヒドロキシメチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−2−ナフタレンカルボン酸 メチルエステル1
0.0gを2,3−ジヒドロピラン3.82gに加え、
濃硫酸5滴を添加して1時間攪拌した。更に、2,3−
ジヒドロピラン1.00g、濃硫酸3滴を添加して5時
間攪拌した。反応液にジエチルエーテル100mlを加
えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水
で洗浄し、乾燥した。溶媒留去して、黄色油状物の6−
[(2−テトラヒドロピラニル)オキシメチル]−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸
メチルエステル13.72gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.50−3.00(1
3H,m),3.30−4.10(4H,m),3.8
6(3H,s),4.60(1H,br),7.10
(1H,d),7.80−7.90(2H,m) b)a項で得た6−[(2−テトラヒドロピラニル)オ
キシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナ
フタレンカルボン酸 メチルエステル13.72gをを
メタノール180mlに溶解し、水酸化ナトリウム2.
96gの水60ml溶液を加えて3時間加熱還流した。
冷却後、溶媒を減圧濃縮し、クロロホルム及び水を加え
て酢酸にて中和した。有機層を水、飽和食塩水にて洗浄
し乾燥した。溶媒留去して得られる残留物をイソプロピ
ルエーテルにて結晶化して、6−[(2−テトラヒドロ
ピラニル)オキシメチル]−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−2−ナフタレンカルボン酸10.51gを得た。 mp 120−123℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.50−3.00(1
3H,m),3.30−4.00(4H,m),4.6
0(1H,br),7.16(1H,d),7.80−
7.90(2H,m) c)b項で得た6−[(2−テトラヒドロピラニル)オ
キシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナ
フタレンカルボン酸12.0g及びトリエチルアミン
4.1gをテトラヒドロフラン100mlに溶解し−1
5℃に冷却した中に、攪拌下クロロ蟻酸 イソブチルエ
ステル5.64gを加える。反応液を20分同温にて攪
拌後、反応液を氷冷下アンモニアを14%(w/v)含
有するエタノール200mlに注ぎ込み、不溶物をろ去
し、ろ液を減圧下に乾固した。得られた残留物をn−ヘ
キサンと酢酸 エチルエステルの混合溶媒を流出溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、イソプロピルエーテルにて結晶化して、6−[(2
−テトラヒドロピラニル)オキシメチル]−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボキサミド
7.20gを得た。 mp 137−139℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.40−3.00(1
3H,m),3.30−4.00(4H,m),4.6
0(1H,br),6.10(2H,br),7.20
(1H,d),7.50−7.70(2H,m) d)c項で得た6−[(2−テトラヒドロピラニル)オ
キシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナ
フタレンカルボキサミド15.0gをジオキサン60m
lに懸濁し、ピリジン8.35mlを加えた。この懸濁
液を−8〜0℃に冷却し、攪拌下無水トリフルオロ酢酸
7.89mlを滴下した。−5℃にて反応液を30分攪
拌し、更に室温で2時間攪拌した。反応液をクロロホル
ムで希釈し、水、ついで飽和食塩水で洗浄した。有機層
を乾燥後、溶媒を留去して6−[(2−テトラヒドロピ
ラニル)オキシメチル]−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−2−ナフタレンカルボニトリル9.78gを油状物
として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.50−3.00(1
3H,m),3.30−4.00(4H,m),4.6
1(1H,br),7.05−7.50(3H,m) e)d項で得た6−[(2−テトラヒドロピラニル)オ
キシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナ
フタレンカルボニトリル9.78gをエタノール100
mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸100mgを加
えて室温で15時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液にて反応液を中和し、溶媒を留去した。得られた
残留物をクロロホルムに溶解し、水、ついで飽和食塩水
で洗浄した。有機層を乾燥後、溶媒を留去し、イソプロ
パノールより結晶化して無色の6−ヒドロキシメチル−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ニトリル5.26gを得た。 mp 83−85℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30−3.00(7
H,m),3.64(2H,d,J=6.0Hz),
7.05−7.50(3H,m) f)e項で得た6−ヒドロキシメチル−5,6,7,8
−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボニトリル15.
0g及びp−トルエンスルホニル クロリド30.5g
をピリジン150mlに溶解して室温で15時間攪拌し
た。反応液を氷水に注ぎ、析出する結晶をろ取、水、つ
いでイソプロパノールで洗浄後乾燥し、無色の5,6,
7,8−テトラヒドロ−6−[(p−トルエンスルホニ
ル)オキシメチル]−2−ナフタレンカルボニトリル2
4.72gを得た。 mp 100−102℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.20−3.80(7
H,m),2.47(3H,s),4.00(2H,
d,J=6.0Hz),7.10(1H,d,J=9.
0Hz),7.30−7.50(4H,m),7.80
(2H,d) g)f項で得た5,6,7,8−テトラヒドロ−6−
(p−トルエンスルホニル)オキシメチル−2−ナフタ
レンカルボニトリル24.00g及びトリフェニルホス
フィン18.38gを混合し、密封容器中130−14
0℃で15時間加熱した。反応物をアセトンとn−ヘキ
サンの混合物より結晶化して淡黄色粉末の表題化合物2
3.3gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.40−2.90(7
H,m),2.27(3H,s),3.60−3.90
(2H,m),6.80−7.30(5H,m),7.
40−8.00(17H,m)
【0047】参考例14 (6−シアノ−2−ナフチル)メチルトリフェニルホス
ホニウム ブロミド a)6−メチル−2−ナフタレンカルボニトリル6.1
1gを四塩化炭素100mlに溶解し、N−ブロモコハ
ク酸イミド6.63g及び2,2−アゾビス−iso−
ブチロニトリル30mgを加え4時間加熱還流した。反
応液にクロロホルムを加え、水洗し乾燥した。溶媒を留
去し、無色の6−ブロモメチル−2−ナフタレンカルボ
ニトリル7.07gを得た。 mp 134−137℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.65(2H,s),
7.60−7.80(2H,m),7.80−8.00
(3H,m),8.22(1H,s) b)a項で得た6−ブロモメチル−2−ナフタレンカル
ボニトリル2.0g及びトリフェニルホスフィン2.7
7gをキシレン50mlに溶解し、18時間加熱還流し
た。析出する結晶をろ取し、標題化合物3.31gを得
た。 mp >270℃1 H−NMR(CDCl3)δ:5.93(2H,d,J
=15.2Hz),740−8.00(21H,m)
【0048】参考例15 (S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン (S)−(−)−1,2,4−ブタントリオール25g
にp−トルエンスルホン酸0.23gを加えて100℃
にて5分間攪拌し、ついで180〜200℃にて10分
攪拌した。反応液を蒸留し、95〜100℃/30mm
Hg留分をとることにより標題化合物16.2gを油状
物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.80−2.20(2
H,m),3.76(2H,d),3.70−4.10
(2H,m),4.40−4.60(1H,m)
【0049】参考例16 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
オキソ酢酸 エチルエステル 2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ酢酸 エ
チルエステル1.8g、(3R)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン1.74
g、及びトリフェニルホスフィン2.92gをテトラヒ
ドロフラン40mlに溶解し、室温にてこの溶液の中に
アゾジカルボン酸 ジエチルエステル1.94gを加え
18時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた残留物を酢
酸エチルエステルに溶解し、水洗後乾燥した。溶媒を留
去後、得られた残留物をトルエンとクロロホルムの混合
物を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、粘性油状の標題化合物2.53gを得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J
=7.0Hz),1.46(9H,s),2.00−
2.40(2H,m),3.30−3.75(4H,
m),4.43(2H,q,J=7.0Hz),5.0
0(1H,br),6.93(2H,d,J=9.0H
z),8.00(2H,d,J=9.0Hz) 参考例16と同様の方法に従い、参考例17〜30の化
合物を合成した。
【0050】参考例17 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
オキソ酢酸 メチルエステル (粘性油状物)
【0051】参考例18 2−[4−[((3R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
オキソ酢酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,t,J
=7.0Hz),1.46(9H,s),2.00−
2.35(2H,m),3.45−3.75(4H,
m),4.40(2H,q,J=7.0Hz),4.9
−5.1(1H,br),6.95(2H,d,J=
9.0Hz),8.00(2H,d,J=9.0Hz) (粘性油状物)
【0052】参考例19 2−[4−[((2R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−2
−オキソ酢酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,t),
1.46(9H,s),2.00(4H,br),3.
37(2H,br),4.20(3H,br),4.4
2(2H,q),7.0(2H,d),7.97(2
H,d) (粘性油状物)
【0053】参考例20 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−2
−オキソ酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t),
1.47(9H,s),2.0(4H,br),3.3
7(2H,br),4.20(3H,br),4.43
(2H,q),7.0(2H,d),7.95(2H,
d)
【0054】参考例21 2−[4−[((2S,4S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−2−カルバモイル−4−ピロリジニル)
オキシ]フェニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J
=7.0Hz),1.48(9H,s),2.20−
2.90(2H,br),3.64−3.90(2H,
br),4.30−4.60(1H,br),4.42
(2H,q,J=7.0Hz),5.06(1H,b
r),6.97(2H,d,J=9.0Hz),8.0
7(2H,d,J=9.0Hz)
【0055】参考例22 2−[4−[((2S,4S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−2−ジメチルカルバモイル−4−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]−2−オキソ酢酸エチルエ
ステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37−1.50(1
2H,m),1.96−2.30(1H,m),2.5
0−2.82(1H,m),2.90−3.15(6
H,br),3.70(1H,dd,J=10.8 a
nd 5.1Hz),3.90−4.16(1H,
m),4.46(2H,q,J=7.0Hz),4.6
0−5.14(2H,m),7.00(2H,d,J=
9.4Hz),8.08(2H,d,J=9.4Hz)
【0056】参考例23 2−[4−[2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−
1−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)エトキ
シ]フェニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.00−1.70(2
1H,br),2.80−3.80(4H,m),4.
20−4.60(3H,m),7.10(2H,d,J
=8.3Hz),7.98(2H,d,J=8.3H
z)
【0057】参考例24 2−[4−[((3R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−2−
オキソ酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.3−1.5(12
H,m),1.6−2.1(4H,m),3.0−4.
1(4H,m),4.4(2H,q,J=7.0H
z),6.98(2H,d,J=9.0Hz),7.9
9(2H,d,J=9.0Hz)
【0058】参考例25 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−4
−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−2−オキソ酢酸
エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J
=6Hz),1.49(9H,s),1.8−2.0
(4H,m),3.2−4.0(4H,m),4.46
(2H,q,J=6Hz),4.6−4.8(1H,
m),7.01(2H,d,J=9Hz),8.04
(2H,d,J=9Hz)
【0059】参考例26 2−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ
エトキシ)フェニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステ
ル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J
=7.0Hz),1.46(9H,s),3.56(2
H,q,J=5.4Hz),4.12(2H,quin
tet,J=5.4Hz),4.44(2H,q,J=
7.0Hz),5.04(1H,br),6.98(2
H,d,J=9.0Hz),8.00(2H,d,J=
9.0Hz)
【0060】参考例27 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−4
−ピペリジニル)メトキシ]フェニル]−2−オキソ酢
酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.2−1.3(2H,
m),1.42(3H,t,J=7.1Hz),1.4
7(9H,s),1.65−1.80(2H,m),
3.89(2H,d),4.10−4.25(2H,
m),4.43(2H,q,J=7.1Hz),6.9
5(2H,d,J=8.8Hz),7.99(2H,
d,J=8.8Hz)
【0061】参考例28 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−5−オキソ−2−ピロリジニル)メトキシ]フ
ェニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t),
1.41(9H),1.80−2.20(2H,m),
2.47(2H,t),4.05(2H,br),4.
41(2H,q),4.70−5.00(1H,m),
6.98(2H,d),8.00(2H,d)
【0062】参考例29 2−[4−[((2R,4S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−2−メチル−4−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.20−1.42(6
H,m),1.47(9H,s),2.20−2.60
(1H,m),3.50−3.80(2H,m),3.
90−4.22(1H,m),4.42(2H,q),
4.90−5.10(1H,m),6.95(2H,
d),8.00(2H,d)
【0063】参考例30 2−オキソ−2−[4−[((3R)−テトラヒドロ−
3−フラニル)オキシ]フェニル]酢酸 メチルエステ
ル (粘性油状物)
【0064】参考例31 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
エトキシカルボニル酢酸 エチルエステル a)4−メトキシフェニル酢酸 エチルエステル27.
7g及び炭酸 ジエチルエステル34mlをN,N−ジ
メチルホルムアミド150mlに溶解し加熱還流した中
へ、1時間かけて水素化ナトリウム6.5gを少しずつ
加えた。更に2時間加熱還流した後、反応液を氷水と塩
酸の混合物中に注ぎ、酢酸 エチルエステルで抽出し
た。有機層を水洗後乾燥して溶媒を留去した。得られた
残留物をトルエンを展開溶媒とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、2−エトキシカルボニ
ル−2−(4−メトキシフェニル)酢酸 エチルエステ
ル26.7gを淡黄色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(6H,t,J
=7.0Hz),3.79(3H,s),4.20(4
H,q,J=7.0Hz),4.55(1H,s),
6.88(2H,d,J=8.0Hz),7.32(2
H,d,J=8.0Hz) b)a項で得た2−エトキシカルボニル−2−(4−メ
トキシフェニル)酢酸エチルエステル5.8gをジクロ
ロメタン70mlに溶解し、−40℃に冷却下攪拌した
この溶液に三臭化ホウ素6.2mlのジクロロメタン5
ml溶液を滴下した。滴下終了後室温まで昇温し30分
攪拌した。反応液を氷水と塩酸の混合物に注ぎクロロホ
ルムで抽出した。有機層を乾燥後溶媒留去して得られる
残留物をクロロホルムを流出溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、2−エトキシカル
ボニル−2−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸 エチル
エステル4.7gを無色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.27(6H,t,J
=7.0Hz),4.22(4H,q,J=7.0H
z),4.55(1H,s),5.66(1H,b
r),6.76(2H,d,J=8.0Hz),7.2
5(2H,d,J=8.0Hz) c)b項で得た2−エトキシカルボニル−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸エチルエステル4.7g、トリ
フェニルホスフィン6.58g及び(3R)−1−te
rt−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン
4.7gをテトラヒドロフラン150mlに溶解し、攪
拌しているこの溶液の中へアゾジカルボン酸 ジエチル
エステル4.37gを加え、ついで18時間攪拌した。
溶媒を留去後、残留物をトルエンと酢酸 エチルエステ
ルの混合物を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、無色油状物の標題化合物4.0
gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(6H,t,J
=7.0Hz),1.46(9H,s),2.1(2
H,br),3.55(4H,br),4.20(4
H,q,J=7.0Hz),4.52(1H,s),
4.82(1H,br),6.82(2H,d,J=
8.0Hz),7.28(2H,d,J=8.0Hz) 参考例31と同様の方法に従い、参考例32の化合物を
合成した。
【0065】参考例32 2−[4−[((2R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−2
−エトキシカルボニル酢酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(6H,t,J
=7.0Hz),1.47(9H,s),2.0(4
H,br),3.40(2H,br),3.9(1
H),4.20(6H),4.54(1H,s),6.
82(2H,d,J=8.0Hz),7.28(2H,
d,J=8.0Hz)
【0066】参考例33 2−エトキシカルボニル−2−[4−[(2−イミダゾ
リン−2−イル)メトキシ]フェニル]酢酸 エチルエ
ステル a)2−エトキシカルボニル−2−(4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸 エチルエステル14.58g、ブロモア
セトニトリル8.8gを、無水炭酸カリウム9.6gを
アセトン150mlに加え5時間加熱還流した。不溶物
をろ去し、濃縮乾固した。得られた残留物をトルエンを
流出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製し、無色油状物の2−[4−(シアノメトキ
シ)フェニル]−2−エトキシカルボニル酢酸 エチル
エステル14.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,t,J
=8.0Hz),4.22(4H,q,J=8.0H
z),4.58(1H,s),4.75(2H,s),
7.02(2H,d,J=9.0Hz),7.36(2
H,d,J=9.0Hz) b)a項で得た2−[4−(シアノメトキシ)フェニ
ル]−2−エトキシカルボニル酢酸 エチルエステル1
4.2gをエタノール20mlとジエチルエーテル15
0mlの混合物に溶解し、この中へ氷冷攪拌下塩化水素
を吹き込み室温で18時間攪拌した。溶媒を留去して固
体の2−エトキシカルボニル−2−[4−(2−エトキ
シ−2−イミノエトキシ)フェニル]酢酸 エチルエス
テル塩酸塩16.9gを得た。 c)エチレンジアミン0.6gのエタノール10ml溶
液に、氷冷攪拌下b項で得た2−エトキシカルボニル−
2−[4−(2−エトキシ−2−イミノエトキシ)フェ
ニル]酢酸 エチルエステル3.6gのエタノール40
ml溶液を滴下し、1.5時間室温で攪拌した。ついで
この反応液を0.5時間加熱還流した。冷後、13%
(w/v)の塩酸を含むエタノールで酸性とし、濃縮乾
固した。得られた残留物を水に溶解し、ジエチルエーテ
ルで洗浄した。水層を希水酸化ナトリウム水溶液でpH9
〜10とし、析出した結晶をろ取することにより、無色
結晶の標題化合物1.83gを得た。 mp 72−110℃(徐々に湿潤) FAB MS (m/z):335(M++1)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(6H,t,J
=8.0Hz),3.62(4H,s),4.10(4
H,q,J=8.0Hz),4.52(1H,s),
4.68(2H,s),6.94(2H,d,J=1
0.0Hz),7.26(2H,d,J=10.0H
z)
【0067】参考例34 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル a)2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシ
カルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−
2−オキソ酢酸 エチルエステル3.12gをテトラヒ
ドロフラン100mlに溶解し、(5−シアノ−2−ベ
ンゾフラニル)メチルトリフェニルホスホニウム クロ
リド4.65gを加えた。反応液に水素化ナトリウム
(60%)400mgを加え、さらに攪拌下エタノール
3mlを滴下し室温で1時間攪拌した。反応液を10%
クエン酸で中和し、酢酸 エチルエステルにて抽出し
て、乾燥後溶媒を留去した。残留物をトルエンと酢酸
エチルエステルの混合溶媒を流出溶媒とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付しE体とZ体の混合物と
して粘性のある油状の2−[4−[((3S)−1−t
ert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]−3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)アクリル酸 エチルエステル3.1gを得た。一部
分をE体とZ体に分離した。 E体 (less polar)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J
=7.6Hz),1.49(9H,s),1.70−
2.40(2H,m),3.0−3.80(4H,
m),4.30(2H,q,J=7.6Hz),4.9
2(1H,br),6.26(1H,s),6.94
(2H,d,J=9.0Hz),7.24(2H,d,
J=9.0Hz),7.38(1H,d,J=8.6H
z),7.56(1H,d,J=8.6Hz),7.7
4(1H,s),7.77(1H,s)Z体 1H−NM
R(CDCl3)δ:1.10−1.60(12H,
m),2.00−2.30(2H,m),3.30−
3.80(4H,m),4.50(2H,q,J=7.
2Hz),4.92(1H,br),6.76(1H,
s),6.81(1H,s),6.88(2H,d,J
=8.75Hz),7.88(2H,d,J=8.75
Hz),7.31−7.60(2H),7.85(1
H,s) b)a項で得た2−[4−[((3S)−1−tert
−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フ
ェニル]−3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)ア
クリル酸 エチルエステル3.1gをテトラヒドロフラ
ン100mlとエタノール100mlの混合溶媒に溶解
し、アンゲバンデット・ケミエの方法[ANGEWAN
DTE CHEMIE,67巻,785,1955]に
より得た酸化パラジウム・1水和物・硫酸バリウム70
0mgを加え、6時間常圧接触還元に付した。触媒をろ
去し、ろ液を濃縮した。残留物をトルエンと酢酸 エチ
ルエステルを流出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、粘性のある油状物の標題化合物1.
9gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.00−1.40(3
H,m),1.46(9H,s),2.00−2.30
(2H,m),3.16(1H,dd,J=14.4
and 7.2Hz),3.40−3.80(5H,
m),3.90−4.30(3H,m),4.94(1
H,br),6.40(1H,s),6.80(2H,
d,J=8.7Hz),7.25(2H,d,J=8.
7Hz),7.46(2H,s),7.76(1H,
s)
【0068】参考例35 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸エチルエス
テル a)(7−シアノ−2−ナフチル)メチルトリフェニル
ホスホニウム ブロミド8.40gと2−[4−
[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−オキソ酢酸
エチルエステル5.0gをテトラヒドロフラン100
mlとエタノール100mlの混合物に懸濁し攪拌した
中に、室温で1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン2.51gを加え3時間攪拌した。溶媒
を留去し、得られた残留物をn−ヘキサンと酢酸 エチ
ルエステルの混合物を流出溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーより精製し、E体とZ体の混合物と
して2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシ
カルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−
3−(7−シアノ−2−ナフチル)アクリル酸 エチル
エステル6.06gを得た。一部分をE体とZ体に分離
した。 E体 mp 104−106℃(エタノールより結晶化)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J
=7.3Hz),1.48(9H,s),2.05−
2.30(2H,m),3.45−3.70(4H,
m),4.31(2H,q,J=7.3Hz),4.9
2(1H,br),6.86(2H,d,J=8.8H
z),7.16(2H,d,J=8.8Hz),7.2
0(1H,dd,J=8.8 and 1.5Hz),
7.56(1H,dd,J=8.3Hz and 1.
5Hz),7.62(1H,d,J=8.8Hz),
7.73(1H,s),7.80(1H,d,J=8.
3Hz),7.93(1H,s),8.07(1H,
s) Z体1 H−NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,t,J
=7.3Hz),1.48(9H,s),2.05−
2.30(2H,m),3.45−3.70(4H,
m),4.29(2H,q,J=7.3Hz),4.9
3(1H,br),6.90(2H,d,J=8.8H
z),7.09(1H,s),7.44(2H,d),
7.60(1H,dd,J=8.3 and 1.5H
z),7.63(1H,dd,J=8.8Hz and
1.5Hz),7.85(1H,d,J=8.8H
z),7.88(1H,s),7.90(1H,d,J
=8.3Hz),8.18(1H,s) b)a項で得たE体とZ体の混合物の2−[4−
[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−シア
ノ−2−ナフチル)アクリル酸 エチルエステル6.0
6gをテトラヒドロフラン80mlとエタノール80m
lの混合物に溶解し酸化パラジウム・1水和物・硫酸バ
リウム2.0gを加えて、3.5時間常圧接触還元に付
した。触媒をろ去後、溶媒を留去して得られる残留物
を、n−ヘキサンと酢酸 エチルエステルの混合物を流
出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製して一部固化した標題化合物6.24gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J
=7.3Hz),1.47(9H,s),2.00−
2.33(2H,m),3.18(1H,dd,J=1
4.2 and 6.8Hz),3.40−3.65
(5H,m),3.88(1H,t,J=7.5H
z),4.06(2H,q,J=7.3Hz),4.8
5(1H,br),6.80(2H,d,J=8.8H
z),7.24(2H,d),7.42(1H,dd,
J=8.8 and 1.5Hz),7.54(1H,
dd,J=8.3 and 1.5Hz),7.62
(1H,s),7.77(1H,d,J=8.8H
z),7.85(1H,d,J=8.3Hz),8.1
3(1H,s) 参考例35と同様の方法に従い、参考例36〜48の化
合物を合成した。
【0069】参考例36 2−[4−[((3R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸エチルエス
テル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J
=7.3Hz),1.47(9H,s),2.00−
2.35(2H,m),3.18(1H,dd,J=1
4.2 and 6.8Hz),3.40−3.70
(5H,m),3.88(1H,br),4.06(2
H,q,J=7.3Hz),4.85(1H,br),
6.80(2H,d,J=8.8Hz),7.24(2
H),7.42(1H,dd,J=8.8 and
1.5Hz),7.54(1H,dd,J=8.3 a
nd 1.5Hz),7.62(1H,s),7.77
(1H,d,J=8.8Hz),7.84(1H,d,
J=8.3Hz),8.11(1H,s)
【0070】参考例37 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−4
−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−シア
ノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t),
1.49(9H,s),1.70−2.00(4H,
m),3.00−4.10(9H,m),4.45(1
H,br),6.80−8.10(10H,m) FAB MS (m/z):418(M++1)
【0071】参考例38 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸エチルエ
ステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t,J
=7.0Hz),1.47(9H,s),1.90−
2.10(4H,m),3.20−3.60(2H,
m),3.90−4.50(8H,m),6.80−
8.20(10H,m)
【0072】参考例39 2−[4−[((3R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸エチルエス
テル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t),
1.41(9H,s),1.60−2.10(2H,
m),3.00−4.60(8H,m),6.80(2
H,d,J=9.0Hz),7.24(2H,d,J=
9.0Hz),7.40−8.20(6H,m)
【0073】参考例40 2−[4−[((2R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸
エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t),
1.47(9H,s),2.00(4H,br),3.
00−4.20(6H,m),4.10(2H),6.
39(1H,s),6.90(2H,d),7.18
(2H,d),7.48(2H),7.78(1H)
【0074】参考例41 2−[4−[((2S,4S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−2−カルバモイル−4−ピロリジニル)
オキシ]フェニル]−3−(5−シアノ−2−ベンゾフ
ラニル)プロピオン酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J
=7.0Hz),1.47(9H,s),2.10−
2.80(2H,br),3.16(1H,dd,J=
14.4 and 7.2Hz),3.40−4.50
(6H,m),5.08(1H,br),5.80(1
H,br),6.39(1H,s),6.76(2H,
d,J=8.35Hz),7.26(2H,d,J=
8.35Hz),7.50(2H,s),7.80(1
>H)
【0075】参考例42 2−[4−[((2S,4S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−2−ジメチルカルバモイル−4−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−シアノ−2−
ベンゾフラニル)プロピオン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t),
1.44(9H,s),1.90−2.30(1H,b
r),2.40−2.80(1H,br),2.98
(1H,s),3.10−4.23(7H,m),4.
40−5.00(2H,br),6.38(1H,
s),6.90(2H,d,J=8.3Hz),7.2
0(2H,d,J=8.35Hz),7.45(2H,
s),7.76(1H,s)
【0076】参考例43 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−3−メチル−2−ベンゾフラニル)プロ
ピオン酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t),
1.47(9H,s),2.02(3H,s),2.1
(2H,br),3.1(1H,br),3.6(5
H,br),4.1(3H,m),4.85(1H,b
r),6.83(2H,d),7.15(2H,d),
7.46(2H),7.7(1H,s)
【0077】参考例44 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)プ
ロピオン酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7Hz),1.46(9H,s),2.00−2.3
0(2H,m),3.16(1H,dd,J=14.5
and 7.4Hz),3.40−3.76(5H,
m),3.80−4.30(3H,m),4.02(3
H,s),4.70−5.00(1H,br),6.3
7(1H,s),6.80(2H,d,J=8.75H
z),6.95(1H,d,J=1.3Hz),7.2
3(2H,d,J=8.75Hz),7.41(1H,
d,J=1.3Hz)
【0078】参考例45 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7.0Hz),1.46(9H,s),1.90−
2.30(2H,m),3.18(1H,dd),3.
36−3.80(5H,m),3.94−4.30(3
H,m),4.75−4.96(1H,br),6.4
1(1H,s),6.81(2H,d,J=8.75H
z),7.24(2H,d,J=8.75Hz),7.
42(1H,dd,J=7.6 and 1.0H
z),7.54(1H,d,J=7.6Hz),7.6
9(1H,d,J=1.0Hz)
【0079】参考例46 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−3−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,t),
1.45(9H,s),2.12(2H,br),2.
90−4.00(7H,m),4.08(2H,q),
4.84(1H,br),6.85(2H,d),7.
2(2H,d),7.41(1H,s),7.50(2
H),7.72(1H)
【0080】参考例47 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸エチルエス
テル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J
=7.0Hz),1.46(9H,s),2.00−
2.20(2H,m),3.00−4.00(7H,
m),4.08(2H,q),4.85(1H,b
r),6.80−8.20(10H,m)
【0081】参考例48 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−4
−ピペリジニル)メトキシ]フェニル]−3−(7−シ
アノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エチルエステル1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=7.1Hz),1.1−1.2(2H,m),
1.39(9H,s),1.68−1.76(2H,
m),2.65−2.75(2H,m),3.78(2
H,d),3.9−4.1(5H,m),4.55−
4.65(1H,m),6.85(2H,d,J=8.
3Hz),7.25(2H,d,J=8.3Hz),
7.55−7.65(1H,m),7.68−7.73
(1H,m),7.82(1H,s),7.90−7.
95(1H,m),8.03(1H,d,J=8.8H
z),8.44(1H,s)
【0082】参考例49 (+)−2−[4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]−3−(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸
エチルエステルと(−)−2−[4−[((3S)−
1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]−3−(7−シアノ−2−ナフ
チル)プロピオン酸 エチルエステル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸エチルエス
テル2.0gをエタノール10mlに加温して溶解し、
室温まで冷却して析出晶をろ取、得られた結晶をエタノ
ールより2回再結晶して(+)−2−[4−[((3
S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−シアノ−2−
ナフチル)プロピオン酸 エチルエステル640mgを
得た。 mp 132−133.5℃ [α]D 24=+117.4°(c=1.008,CHC
31 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J
=7.3Hz),1.47(9H,s),2.00−
2.30(2H,m),3.18(1H,dd,J=1
4.2 and 6.8Hz),3.40−3.70
(5H,m),3.87(1H,t,J=7.6H
z),4.00−4.10(2H,m),4.85(1
H,br),6.80(2H,d,J=8.8Hz),
7.20−7.30(2H,m),7.42(1H,
d,J=8.3Hz),7.55(1H,d,J=8.
3Hz),7.63(1H,s),7.77(1H,
d,J=8.3Hz),7.85(1H,d,J=8.
3Hz),8.12(1H,s) HPLC カラム :アミロース系光学異性体分
離用カラム(CHIRALPAK AD 4.6φ×2
50mm ダイセル化学工業) 溶媒 :iso−プロパノール:n−ヘキサン=
15:85(v/v) 流速 :1ml/分 カラム温度 :25℃ 保持時間 :31.37分 ろ液を濃縮乾固し、n−ヘキサンとエタノールの混合物
より結晶化した。得られた結晶を同じ混合物より再結晶
して(−)−2−[4−[((3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]−3−(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン
酸 エチルエステル80mgを得た。 mp 82.5−85.0℃ [α]D 24=−85.0°(c=0.53,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J
=7.3Hz),1.47(9H,s),2.00−
2.30(2H,m),3.18(1H,dd,J=1
4.2 and 6.8Hz),3.40−3.66
(5H,m),3.87(1H,t,J=7.6H
z),4.00−4.10(2H,m),4.85(1
H,br),6.80(2H,d,J=8.8Hz),
7.20−7.30(2H,m),7.42(1H,
d,J=8.3Hz),7.56(1H,d,J=8.
3Hz),7.62(1H,s),7.77(1H,
d,J=8.3Hz),7.85(1H,d,J=8.
3Hz),8.12(1H,s) HPLC カラム :アミロース系光学異性体分
離用カラム(CHIRALPAK AD 4.6φ×2
50mm ダイセル化学工業) 溶媒 :iso−プロパノール:n−ヘキサン=
15:85(v/v) 流速 :1ml/分 カラム温度 :25℃ 保持時間 :23.22分
【0083】参考例50 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4−
[((3S)−1−メチル−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]プロピオン酸 エチルエステル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル1.8gを蟻酸28mlに溶解し、70℃
で1時間攪拌した。反応液を濃縮乾固し、得られた残留
物を蟻酸8mlに溶解して37%ホルムアルデヒド0.
29mlを加え窒素気流下4時間加熱還流した。冷後、
反応液にクロロホルムを加えアンモニア水でpH10〜1
1とし、有機層を分取、乾燥した。溶媒留去し、残留物
をクロロホルムとメタノールの混合物を展開溶媒とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状の
標題化合物1.07gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J
=7.2Hz),1.60−2.30(2H,m),
2.38(3H,s),2.00−4.00(7H,
m),4.11(2H,q,J=7.2Hz),4.6
0−4.90(1H,br),6.39(1H,s),
6.78(2H,d,J=8.8Hz),7.21(2
H,d,J=8.8Hz),7.47(2H,s),
7.77(1H,s)
【0084】参考例51 2−[4−[((3S)−1−アセチル−3−ピロリジ
ニル)オキシ]フェニル]−3−(5−シアノ−2−ベ
ンゾフラニル)プロピオン酸 エチルエステル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル2.3gをアニソール3mlに溶解し、氷
冷下トリフルオロ酢酸25mlを加え、室温で1時間攪
拌した。トリフルオロ酢酸を減圧留去し、得られた残留
物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH10〜11とし
クロロホルム抽出乾燥した。有機層に室温でトリエチル
アミン2ml、次いでアセチルクロリド555mgを加
え同温にて0.5時間攪拌した。溶媒を留去して残留物
をクロロホルムとエタノールの混合溶媒を展開溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、飴状の
標題化合物1.8gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7.0Hz),2.04(1.5H),2.08
(1.5H),3.14(1H,dd,J=15.1a
nd 3.6Hz),3.40−4.30(8H,
m),4.70−5.04(1H,br),6.40
(1H,s),6.60−6.92(2H,m),7.
10(2H,m),7.47(2H,s),7.77
(1H,s)
【0085】参考例52 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4−
[((3S)−1−ジメチルカルバモイル−3−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエス
テル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル2.3gをアニソール3mlに溶解し、氷
冷下トリフルオロ酢酸25mlを加え、室温で1時間攪
拌した。トリフルオロ酢酸を減圧留去し、残留物を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液でpH10〜11としクロロホ
ルム抽出乾燥した。有機層に室温でトリエチルアミン2
ml、次いでN,N−ジメチルカルバモイルクロリド7
60mgを加え同温にて1時間攪拌した。溶媒を留去し
て残留物をクロロホルムとエタノールの混合溶媒を展開
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、飴状の標題化合物1.7gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7.0Hz),1.9−2.20(2H,m),2.
86(6H,s),3.14(1H,dd,J=16.
0 and 7.2Hz),3.30−4.50(8
H,m),4.72−4.96(1H,br),6.4
1(1H,s),6.83(2H,d,J=8.7H
z),7.25(2H,d,J=8.7Hz),7.4
9(2H,s),7.78(1H,s)
【0086】参考例53 2−(4−アセトキシフェニル)−2−オキソ酢酸 エ
チルエステル 2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ酢酸 エ
チルエステル7.25gをピリジン15mlに溶解し、
無水酢酸4mlを加えて室温で1時間攪拌した。反応液
を水にあけジエチルエーテルにて抽出、有機層を水洗、
乾燥後濃縮乾固した。残留物をベンゼンに溶解し、濃縮
して油状の標題化合物8.3gを得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t),
2.32(3H,s),4.43(2H,q),7.2
9(2H,d),8.01(2H,d)
【0087】参考例54 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−(4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル a)(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)メチルトリフ
ェニルホスホニウム クロリド15.93g、2−(4
−アセトキシフェニル)−2−オキソ酢酸 エチルエス
テル8.29gをテトラヒドロフラン80mlとエタノ
ール80mlの混液に溶解し、室温で1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセン5.34gを加
え18時間室温で攪拌した。反応液を濃縮乾固し、得ら
れた残渣をトルエンと酢酸エチルエステルの混合物を展
開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、E体とZ体の混合物として2−(4−アセトキシ
フェニル)−3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)
アクリル酸 エチルエステル11.28gを淡黄色結晶
として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t),
2.36(3H,s),4.30(2H,q),6.3
0(1H,s),7.2−7.8(8H,m) b)a項で得た2−(4−アセトキシフェニル)−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)アクリル酸 エチ
ルエステル3.8gをエタノールとテトラヒドロフラン
の混合溶媒に溶解し、酸化パラジウム・1水和物・硫酸
バリウム750mgを加え常圧接触還元に付した。触媒
をろ去し、濃縮乾固して2−(4−アセトキシフェニ
ル)−3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピ
オン酸 エチルエステル3.8gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J
=7.2Hz),2.25(3H,s),3.20(1
H,dd,J=16.2 and 7.0Hz),3.
40−4.30(4H,m),6.50(1H,s),
7.10(2H,d,J=8.3Hz),7.40(2
H,d,J=8.3Hz),7.56(2H,s),
7.86(1H,s) c)b項で得た2−(4−アセトキシフェニル)−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル8.1gをアンモニア15%を含有するエ
タノール溶液100mlに溶解し、18時間室温で放置
した。濃縮乾固し、得られた残留物をクロロホルムを展
開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製して無色結晶の標題化合物5.62gを得た。 mp 140−142℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,t),
3.0−4.0(3H,m),4.1(2H,q),
4.98(1H,s),6.39(1H,s),6.7
6(2H,d),7.15(2H,d),7.45(2
H),7.75(1H)
【0088】参考例55 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−3−(4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル a)5−ブロモサリシルアルデヒド20g、2−ブロモ
−4−メトキシアセトフェノン22.9g及び無水炭酸
カリウム27.6gをアセトン150mlに懸濁し、室
温で4時間攪拌した。反応液を濃縮乾固し水を加えて析
出晶をろ取した。水洗の後エタノールより再結晶して無
色プリズム晶の5−ブロモ−2−(4−メトキシベンゾ
イル)ベンゾフラン14.02gを得た。 mp 143−146℃ IR(KBr):1644,1605,1257cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.35(3H,
s),7.15(2H,d,J=9Hz),7.72
(3H,m),8.0−8.2(3H) b)a項で得た5−ブロモ−2−(4−メトキシベンゾ
イル)ベンゾフラン15.0g及びシアン化第一銅6.
09gをN−メチル−2−ピロリドン75mlに懸濁
し、窒素気流下200〜220℃にて5時間加熱攪拌し
た。冷後、クロロホルムにて希釈し不溶物をろ去、ろ液
を希塩酸にて洗浄した。有機層を乾燥後減圧濃縮し、粉
末の2−(4−メトキシベンゾイル)−5−ベンゾフラ
ンカルボニトリル6.60gを得た。 IR(KBr):2224,1644cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.30(3H,
s),7.15(2H,d,J=9Hz),7.83
(1H,s),8.00(2H,d),8.07(2
H,d,J=9Hz),8.42(1H,s) c)ジエチルホスホノ酢酸 エチルエステル1.85g
をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、室温攪拌下6
0%水素化ナトリウム320mgを加えた。反応液が澄
明となった10分後、b項で得た2−(4−メトキシベ
ンゾイル)−5−ベンゾフランカルボニトリル1.75
gを加え、30分加熱還流した。冷後反応液を濃縮乾固
し、残渣に希塩酸を加え、ジクロロメタンにて抽出、飽
和食塩水にて洗浄、乾燥後濃縮乾固した。得られた残留
物をn−ヘキサンとジクロロメタンの混合液を展開溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、E体とZ体の混合物として3−(5−シアノ−2−
ベンゾフラニル)−3−(4−メトキシフェニル)アク
リル酸 エチルエステル1.78gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.20(3H,t,J
=7Hz),3.84(3H,s),4.18(2H,
q,J=7Hz),6.32(1H,s),6.8−
7.4(5H,m),7.56(2H,s),7.93
(1H,br) d)c項で得たE体、Z体の混合物の3−(5−シアノ
−2−ベンゾフラニル)−3−(4−メトキシフェニ
ル)アクリル酸 エチルエステル1.78gをテトラヒ
ドロフラン6mlとエタノール20mlの混液に溶解
し、5%パラジウム炭素触媒200mgを加えて1.5
時間常圧接触還元に付した。触媒をろ去し、ろ液を濃縮
乾固して3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−3
−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸 エチルエス
テル1.79gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J
=7Hz),2.9−3.1(2H,m),3.78
(3H,s),4.09(2H,q,J=7Hz),
4.5−4.7(1H,m),6.47(1H,s),
6.88(2H,d,J=9Hz),7.24(2H,
d,J=9Hz),7.47(2H,s),7.80
(1H,s) e)d項で得た3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸 エ
チルエステル1.79gを無水ジクロロメタン20ml
に溶解し、−50℃にて三臭化ホウ素1.36mlのジ
クロロメタン10ml溶液を滴下した。ゆっくり昇温し
て室温で3時間攪拌し、ジクロロメタンにて希釈、有機
層を希塩酸、飽和食塩水にて洗浄、乾燥後濃縮乾固する
ことにより油状の標題化合物1.34gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,t,J
=7Hz),2.9−3.3(2H,m),4.09
(2H,q,J=7Hz),4.5−4.7(1H,
m),6.15(1H,br),6.46(1H,
s),6.80(2H,d,J=9Hz),7.15
(2H,d,J=9Hz),7.42(2H,s),
7.76(1H,s)
【0089】参考例56 2−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エチ
ル]−5−ヒドロキシ安息香酸 エチルエステル a)2−ホルミル−5−メトキシ安息香酸4.87gを
クロロホルム30mlに溶解し、室温攪拌下ジャーナル
・オブ・ケミカル・ソサイアティー・パーキンIの方法
[JOURNAL OF THE CHEMICAL
SOCIETY,PARKIN I 1975,203
0−2033]により調整したジフェニルジアゾメタン
のベンゼンとn−ヘキサンの混合溶液(1:1)を反応
液が赤紫色を呈するようになるまで加えた。反応液をト
ルエンと酢酸 エチルエステルの混合物を展開溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
2−ホルミル−5−メトキシ安息香酸 ジフェニルメチ
ルエステル8.2gを飴状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.87(3H,s),
7.13(1H,dd,J=11.5 and 2.9
Hz),7.20(1H,s),7.24(11H,
m),7.97(1H,d,J=11.5Hz),1
0.45(1H,s) b)2−ホルミル−5−メトキシ安息香酸 ジフェニル
メチルエステル6.0g及び(5−シアノ−2−ベンゾ
フラニル)メチルトリフェニルホスホニウム クロリド
8.1gをテトラヒドロフラン70mlとメタノール7
0mlの混液に溶解し、室温攪拌下1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−7−ウンデセン2.91gを加え
て同温で2時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた残留
物をトルエンとクロロホルムの混合物を展開溶媒とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、E
体とZ体の混合物として2−[2−(5−シアノ−2−
ベンゾフラニル)ビニル]−5−メトキシ安息香酸 ジ
フェニルメチルエステル8.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.84(1H,s),
3.88(3H,s),6.20−8.28(19H,
m) c)b項で得たE体とZ体の混合物の2−[2−(5−
シアノ−2−ベンゾフラニル)ビニル]−5−メトキシ
安息香酸 ジフェニルメチルエステル8.2gをテトラ
ヒドロフラン60mlとエタノール60mlの混液に溶
解し、酸化パラジウム・1水和物・硫酸バリウム2.0
gを加え常圧接触還元に付した。触媒をろ去し、ろ液を
濃縮して析出する結晶をろ取、2−[2−(5−シアノ
−2−ベンゾフラニル)エチル]−5−メトキシ安息香
酸4.45gを得た。 mp 179−182℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.90−3.42(4
H,m),3.75(3H,s),6.67(1H,
s),7.01(1H,dd,J=8.7 and2.
2Hz),7.24(1H,d,J=8.7Hz),
7.34(1H,d,J=2.2Hz),7.69(2
H,s),8.06(1H,s),12.98(1H,
br) FD MS(m/z):321(M+),311,28
3 d)c項で得た2−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフ
ラニル)エチル]−5−メトキシ安息香酸4.45gを
エタノール200mlに溶解し、濃硫酸4mlを加え1
6時間加熱還流した。冷後、飽和炭酸水素ナトリウム溶
液で中和し、エタノールを留去した。得られた残渣を酢
酸 エチルエステルで抽出、乾燥し、溶媒を留去した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、更にn−ヘキサンより再結晶して無色針状晶の2
−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エチル]
−5−メトキシ安息香酸 エチルエステル4.11gを
得た。 mp 92−93℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,t,J
=7.0Hz),2.90−3.48(4H,m),
3.82(3H,s),4.34(2H,q,J=7.
0Hz),6.41(1H,s),6.96(1H,d
d,J=8.7 and 2.6Hz),7.10(1
H,d,J=8.7Hz),7.46(1H,d,J=
2.6Hz),7.48(2H,s),7.79(1
H,s) e)d項で得た2−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフ
ラニル)エチル]−5−メトキシ安息香酸 エチルエス
テル4.11gをジクロロメタン40mlに溶解し、−
78℃に冷却した。同温で三臭化ホウ素8.85gを滴
下し、ゆっくり昇温し、−5〜0℃で1時間攪拌した。
反応液を氷水に注加し、酢酸 エチルエステルで抽出し
た。有機層を4規定塩酸、水で洗い乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、プリズム晶の標題化合物2.80gを得た。 mp 133−135℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,t,J
=7.0Hz),2.96−3.50(4H,m),
4.36(2H,q,J=7.0Hz),6.45(1
H,s),6.93(1H,dd,J=8.7 and
2.9Hz),7.13(1H,d,J=8.7H
z),7.50(1H,d,J=2.9Hz),7.5
6(2H,s),7.84(1H,s)
【0090】参考例57 2−[2−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)
エチル]−5−ヒドロキシフェニル]酢酸 エチルエス
テル a)2−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−メトキシ安息香酸2.0gをベンゼン10
mlに懸濁し、塩化チオニル1mlを加え1時間加熱還
流して濃縮乾固することにより粗酸クロリドを得た。ト
リメチルシリルジアゾメタンを10%(w/v)含有す
るn−ヘキサン溶液10ml、トリエチルアミン1.3
ml、アセトニトリル10ml及びテトラヒドロフラン
10mlの混液を−5℃に冷却し、氷冷攪拌下上記の粗
酸クロリドのアセトニトリル5ml溶液を滴下した。反
応液を0℃で48時間攪拌し、減圧低温下に溶媒を留去
した。得られた残留物をコリジン4ml−ベンジルアル
コ−ル4mlの混合溶媒に溶解し、窒素気流下180℃
で7分間加熱攪拌した。反応液をベンゼンに溶解し、1
0%クエン酸で洗浄後乾燥した。溶媒を留去し得られた
残留物をトルエンと酢酸 エチルエステルの混合物を展
開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、2−[2−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)エチル]−5−メトキシフェニル]酢酸 ベンジル
エステル830mgを得た。 mp 127−128℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.00(4H),3.
68(2H,s),3.76(3H,s),5.13
(2H,s),6.32(1H,s),6.76(1
H,dd,J=7.9 and 1.3Hz),6.8
0(1H,s),7.08(1H,d,J=7.9H
z),7.30(5H,s),7.48(1H,d,J
=1.3Hz),7.77(1H,s) b)a項で得た2−[2−[2−(5−シアノ−2−ベ
ンゾフラニル)エチル]−5−メトキシフェニル]酢酸
ベンジルエステル855mgをジクロロメタン20m
lに溶解し、−50℃に冷却した。この反応液の中へ三
臭化ホウ素1.75gのジクロロメタン5ml溶液を滴
下し、15℃までゆっくり昇温させ同温で20分攪拌し
た。反応液を酢酸 エチルエステルで抽出、希塩酸で洗
浄し乾燥した。溶媒を濃縮乾固して得られる残渣をエタ
ノール30mlに溶解し、塩化チオニル2mlを加えて
1時間加熱還流した。冷後反応液を酢酸 エチルエステ
ルで希釈し有機層を水洗して乾燥後溶媒を留去した。得
られた残留物をクロロホルムを展開溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、粉末の標題
化合物680mgを得た。 mp 84−86℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J
=7.0Hz),3.02(4H),3.59(2H,
s),4.57(2H,q,J=7.0Hz),6.1
9(1H,s),6.41(1H,s),6.55−
6.84(2H,m),6.99(1H,d,J=7.
9Hz),7.48(2H,s),7.77(1H,
s)
【0091】参考例58 5−シアノ−2−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エ
チル]−3−ベンゾフランカルボン酸 エチルエステル a)(5−ブロモ−2−ベンゾフラニル)メチルトリフ
ェニルホスホニウム クロリド91.5g及びp−アニ
スアルデヒド25gをテトラヒドロフラン180mlと
エタノール180mlの混液に溶解し、室温攪拌下1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン2
7.58gを加え18時間攪拌した。反応液を濃縮し、
析出晶をろ取し、一方の立体異性体の5−ブロモ−2−
[2−(4−メトキシフェニル)ビニル]ベンゾフラン
32.8gを得た。 mp 190−194℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.83(3H,s),
6.54(1H,s),6.9(3H),7.25(1
H,d,J=17Hz),7.31(2H),7.45
(2H,d),7.62(1H) ろ液を濃縮乾固し、残留物をトルエンを展開溶媒とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、他の
異性体の5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシフェニ
ル)ビニル]ベンゾフラン22gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.84(3H,s),
6.35(1H,d,J=14Hz),6.53(1
H,s),6.62(1H,d,J=14Hz),6.
9(2H,d),7.24(2H),7.3(2H,
d),7.38(1H) b)a項で得た5−ブロモ−[2−(4−メトキシフェ
ニル)ビニル]ベンゾフランの2種の立体異性体を混合
したもの84gをジクロロメタン600mlに溶解し、
氷冷攪拌下アセチルクロリド18.5mlを加え四塩化
チタン28.9mlを滴下した。反応液を氷水にあけ、
クロロホルムで抽出、有機層を希塩酸、水で洗い乾燥後
溶媒を留去した。残渣をエーテルに懸濁し、不溶の結晶
をろ取して黄色微細針状晶の3−アセチル−5−ブロモ
−2−[2−(4−メトキシフェニル)ビニル]ベンゾ
フラン76gを得た(E体、Z体のいずれからも同一の
異性体が生成する)。 mp 163−165℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.69(3H,s),
3.85(3H,s),6.95(2H,d,J=10
Hz),7.4(2H,m),7.6(2H,d,J=
10Hz),7.65(2H,s),8.08(1H) c)b項で得た3−アセチル−5−ブロモ−2−[2−
(4−メトキシフェニル)ビニル]ベンゾフラン20.
7g、シアン化第一銅6g及びN−メチル−2−ピロリ
ドン800mlの混合物を窒素気流下、浴温210〜2
20℃で8.5時間加熱攪拌した。氷水に反応液をあけ
析出物をろ去し、酢酸 エチルエステルにて抽出した。
不溶物をろ去し、有機層を水洗後乾燥して溶媒留去し
た。残留物をトルエンを展開溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、更にメタノールで
洗浄して黄色微細結晶の3−アセチル−2−[2−(4
−メトキシフェニル)ビニル]−5−ベンゾフランカル
ボニトリル7.82gを得た。 mp 190−191℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.69(3H,s),
3.85(3H,s),6.98(2H,d,J=10
Hz),7.50−7.80(6H,m),8.36
(1H) d)c項で得た3−アセチル−2−[2−(4−メトキ
シフェニル)ビニル]−5−ベンゾフランカルボニトリ
ル7.8gをテトラヒドロフラン600mlとエタノー
ル500mlの混液に溶解し、酸化パラジウム・1水和
物・硫酸バリウム900mgを加えて3.5時間常圧接
触還元を行なった。触媒をろ去し、ろ液を濃縮乾固し
た。残留物を酢酸 エチルエステルにて抽出、有機層を
水洗後乾燥して溶媒を留去した。残留物をメタノールで
洗ってろ取し、無色プリズム晶の3−アセチル−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−5−ベンゾ
フランカルボニトリル5.47gを得た。 mp 130−131℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),
3.04(2H,m),3.4(2H,m),3.77
(3H,s),6.85(2H,d,J=10Hz),
7.05(2H,d),7.57(2H,s),8.3
3(1H) e)水酸化ナトリウム5.2gの水30ml溶液を0℃
以下に冷却し、攪拌下臭素2.7mlを滴下した。この
反応液に、d項で得た3−アセチル−2−[2−(4−
メトキシフェニル)エチル]−5−ベンゾフランカルボ
ニトリル4.14gのジオキサン40ml溶液を攪拌下
0℃で加え、同温で45分、氷冷で1時間攪拌した。反
応液に水を加え、濃塩酸でpH2としクロロホルムで抽出
した。有機層を水洗、乾燥して溶媒を留去し、残留物を
クロロホルムを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製して5−シアノ−2−[2−
(4−メトキシフェニル)エチル]−3−ベンゾフラン
カルボン酸1.44gを得た。 mp 205−208℃(メタノールより再結晶:微細
プリズム晶)1 H−NMR(CDCl3)δ:3.13(2H,m),
3.5(2H,m),3.78(3H,s),6.83
(2H,d),7.07(2H,d),7.56(2
H,s),8.34(1H) f)塩化チオニル5mlにe項で得た5−シアノ−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−3−ベンゾ
フランカルボン酸1.81gを加え1時間加熱還流し
た。反応液を濃縮乾固し、残渣にエタノールを加え50
℃で30分攪拌た。析出した結晶をろ取して5−シアノ
−2−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−3−
ベンゾフランカルボン酸 エチルエステル1.82gを
得た。 mp 135−139℃(微細プリズム晶) IR(KBr):2224,1695,1614,15
87,1515cm-1g)f項で得た5−シアノ−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−3−ベンゾ
フランカルボン酸 エチルエステル1.78gを参考例
55のe項と同様の方法により処理し、微細針状晶の標
題化合物2.27gを得た。 mp 182−183℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.45(3H,t,J
=8.0Hz),3.0(2H,m),3.4(2H,
m),4.4(2H,q,J=8.0Hz),6.7
(2H,d),7.1(2H,d),7.55(2
H),8.29(1H)
【0092】参考例59 [5−シアノ−2−[2−(4−ヒドロキシフェニル)
エチル]−3−ベンゾフラニル]酢酸 エチルエステル a)5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシフェニル)
ビニル]ベンゾフランの2種の立体異性体混合物128
gをテトラヒドロフラン1.3l及びエタノール0.7
lに溶解し、二酸化白金3.0gを加え4時間常圧接触
還元に付した。触媒をろ去し、ろ液を濃縮して析出した
結晶をろ取し、エタノールで洗って、5−ブロモ−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラン
97.08gを得た。 mp 109−111℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.00(4H,s),
3.77(3H,s),6.28(1H,s),6.8
8(2H,d,J=9.0Hz),7.08(2H,
d,J=9.0Hz),7.32(2H),7.60
(1H) b)a項で得た5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシ
フェニル)エチル]ベンゾフラン97gを参考例58の
b項と同様の方法で処理し、3−アセチル−5−ブロモ
−2−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾ
フラン79.9gを得た。 mp 100−101℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.52(3H,s),
3.05(2H,m),3.35(2H,m),3.7
6(3H,s),6.80(2H,d,J=9.0H
z),7.10(2H,d,J=9.0Hz),7.3
5(2H,m),8.05(1H) c)b項で得た3−アセチル−5−ブロモ−2−[2−
(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラン79.
9gを参考例58のe項と同様の方法で処理し、5−ブ
ロモ−2−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−
3−ベンゾフランカルボン酸64.2gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.00(2H,
m),3.35(2H,m),3.69(3H,s),
6.80(2H,d,J=8.0Hz),7.07(2
H,d,J=8.0Hz),7.50(1H,dd),
7.55(1H,d),8.00(1H,d) d)c項で得た5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシ
フェニル)エチル]−3−ベンゾフランカルボン酸6
4.2gをエタノール900mlに懸濁し、氷冷下塩化
チオニル30mlを滴下し、5時間加熱還流した。さら
に塩化チオニル50mlを追加し3時間加熱還流した。
反応液を濃縮乾固し、得られた残留物に水を加えて不溶
物をろ取、これを酢酸エチルエステルに溶解して飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、
乾燥後溶媒を留去した。残渣をエタノールに懸濁してろ
取し、5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシフェニ
ル)エチル]−3−ベンゾフランカルボン酸 エチルエ
ステル59.23gを得た。 mp 73−75℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,t,J
=8.9Hz),3.10(2H,m),3.40(2
H,m),3.77(3H,s),4.40(2H,
q,J=8.9Hz),6.80(2H,d),7.2
(2H,d),7.33(2H,m),8.10(1
H) e)d項で得た5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシ
フェニル)エチル]−3−ベンゾフランカルボン酸 エ
チルエステル35.5gをテトラヒドロフラン400m
lに溶解し、リチウムアルミニウムヒドリド3.5gを
少量ずつ加え、1時間室温で攪拌した。反応液を水に注
加し、塩酸でpH2としてベンゼン抽出した。有機層を水
洗後乾燥し、濃縮乾固して結晶の5−ブロモ−3−ヒド
ロキシメチル−2−[2−(4−メトキシフェニル)エ
チル]ベンゾフラン30gを得た。 mp 65−75℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.95(4H,s),
3.69(3H,s),4.33(2H,s),6.7
7(2H,d),6.90(2H,d),7.26(2
H,m),7.65(1H) f)e項で得た5−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−2
−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラ
ン30gをジエチルエーテル150mlに懸濁し、ピリ
ジン12滴を加え、更に氷冷下塩化チオニル12mlを
滴下した。この反応液を室温で1時間攪拌した。反応液
を氷水にあけジエチルエーテルにて抽出した。有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄し乾燥後濃縮乾固
することにより5−ブロモ−3−クロロメチル−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラン
28.3gを得た。 mp 70−75℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.00(4H,s),
3.76(3H,s),4.38(2H,s),6.8
2(2H,d),6.97(2H,d),7.31(2
H),7.68(1H) g)f項で得た5−ブロモ−3−クロロメチル−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラン
10.82g、シアン化カリウム3.7g及び18−ク
ラウン−6−エーテル0.6gをアセトニトリル75m
l中で2.5時間加熱還流した。反応液に水を加えてベ
ンゼンで抽出した。有機層を水洗後乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残留物をトルエンとn−ヘキサンの混合
物を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製して5−ブロモ−3−シアノメチル−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラン
9.17gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.95(4H,s),
3.20(2H,s),3.73(3H,s),6.8
0(2H,d),6.90(2H,d),7.33(2
H),7.61(1H) h)g項で得た5−ブロモ−3−シアノメチル−2−
[2−(4−メトキシフェニル)エチル]ベンゾフラン
9.17gをエタノール100mlと濃硫酸5mlの混
液に加え18時間加熱還流した。反応液を水にあけ、酢
酸 エチルエステルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液ついで水で洗浄し、乾燥後溶媒を
留去して、[5−ブロモ−2−[2−(4−メトキシフ
ェニル)エチル]−3−ベンゾフラニル]酢酸 エチル
エステル8.96gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J
=7.0Hz),2.96(4H,s),3.34(2
H,s),3.74(3H,s),4.10(2H,
q,J=7.0Hz),6.80(2H,d,J=9H
z),7.00(2H,d,J=7.0Hz),7.2
8(2H),7.59(1H) i)h項で得た[5−ブロモ−2−[2−(4−メトキ
シフェニル)エチル]−3−ベンゾフラニル]酢酸 エ
チルエステル8.2gを参考例58のc項と同様の方法
により処理し、無色針状晶の[5−シアノ−2−[2−
(4−メトキシフェニル)エチル]−3−ベンゾフラニ
ル]酢酸 エチルエステル4.5gを得た。 mp 85−86℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J
=7.0Hz),3.01(4H,s),3.40(2
H,s),3.75(3H,s),4.11(2H,
q,J=7.0Hz),6.80(2H,d,J=9H
z),7.00(2H,d,J=7.0Hz),7.4
7(2H),7.81(1H) j)h項で得た[5−シアノ−2−[2−(4−メトキ
シフェニル)エチル]−3−ベンゾフラニル]酢酸 エ
チルエステル4.45gを参考例55のe項と同様に処
理し、標題化合物2.98gを無色結晶として得た。 mp 134−136℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J
=7.0Hz),2.98(4H,s),3.39(2
H,s),4.12(2H,q,J=7.0Hz),
6.74(2H,d,J=9.0Hz),6.91(2
H,d,J=7.0Hz),7.48(2H),7.8
0(1H)
【0093】参考例60 3−[2−[2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2
−イル)エチル]−4−エトキシ−5−ヒドロキシフェ
ニル]プロピオン酸 エチルエステル a)フェルリック酸(ferulic acid)2
0.0gをメタノール250mlに溶解し、10%パラ
ジウム炭素触媒(50%湿潤型)で3時間常圧接触還元
した。触媒をろ去し、ろ液を濃縮して析出する結晶をろ
取し、19.3gの3−(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シフェニル)プロピオン酸を得た。 mp 87−89℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.5−3.0(4H,
m),3.85(3H,s),6.5−6.9(3H,
m) b)a項で得た3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフ
ェニル)プロピオン酸19.3gをエタノール300m
lに溶かし、濃硫酸2.0mlを加え2時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮後クロロホルムで抽出し、水洗し
乾燥した。溶媒を留去し、油状の3−(4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステ
ル23.0gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J
=7.2Hz),2.4−3.0(4H,m),3.8
5(3H,s),4.12(2H,q,J=7.12H
z),6.6−6.9(3H,m) c)b項で得た3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフ
ェニル)プロピオン酸エチルエステル10.0gをテト
ラヒドロフラン300mlに溶解し、60%水素化ナト
リウム1.96gを加えて50℃で30分攪拌した。つ
いで臭化エチル7.17gを滴下し、6時間加熱還流し
た。反応液を水にあけ、クロロホルム抽出し、水洗後乾
燥し減圧下に濃縮した。残留物をクロロホルムを展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
油状の3−(4−エトキシ−3−メトキシフェニル)プ
ロピオン酸 エチルエステル5.6gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J
=7.2Hz),1.43(3H,t,J=7.1H
z),2.4−3.0(4H,m),3.85(3H,
s),4.06(2H,q,J=7.1Hz),4.1
1(2H,q,J=7.12Hz),6.7−6.9
(3H,m) d)c項で得た3−(4−エトキシ−3−メトキシフェ
ニル)プロピオン酸 エチルエステル9.3gを酢酸1
0mlに溶解し、クロロメチル メチルエーテル7.4
gを加え室温で22時間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ
酢酸 エチルエステルで抽出、水洗し乾燥後溶媒を留去
した。残留物をキシレン10mlに溶解し、トリフェニ
ルホスフィン8.54gを加え、室温にて18時間攪拌
した。さらに70〜80℃で5時間攪拌し、冷後キシレ
ンをデカンテーションで除き、n−ヘキサンを加え固化
することにより粗[5−エトキシ−2−(2−エトキシ
カルボニルエチル)−4−メトキシフェニル]メチルト
リフェニルホスホニウム クロリド6.0gを得た。 e)5−シアノベンゾ[b]チオフェン−2−カルバル
デヒド1.5g及びd項で得た粗[5−エトキシ−2−
(2−エトキシカルボニルエチル)−4−メトキシフェ
ニル]メチルトリフェニルホスホニウム クロリド6.
34gをテトラヒドロフラン50mlとエタノール50
mlの混液に溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセン1.83gを加え室温で18
時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をテトラヒド
ロフラン20mlとエタノール20mlの混液に溶解
し、10%パラジウム炭素触媒(50%湿潤型)1.7
0gを加えて、水素を吸収しなくなるまで常圧接触還元
に付した。触媒をろ去し、溶媒を留去して残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、油状の3
−[2−[2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−
イル)エチル]−4−エトキシ−5−メトキシフェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル1.2gを得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J
=7.1Hz),1.36(3H,t,J=7.0H
z),2.4−3.3(8H,m),3.84(3H,
s),3.98(2H,q,J=7.0Hz),4.1
3(2H,q,J=7.1Hz),6.64(1H,
s),6.70(1H,s),7.04(1H,s),
7.46(1H,dd,J=8.4 and 1.5H
z),7.83(1H,d,J=8.4Hz),7.9
6(1H,s) f)e項で得た3−[2−[2−(5−シアノベンゾ
[b]チエン−2−イル)エチル]−4−エトキシ−5
−メトキシフェニル]プロピオン酸 エチルエステル
2.1gをγ−コリジン20mlに溶解し、ヨウ化リチ
ウム7.94gを加えて18時間加熱還流した。反応液
を水に注ぎクロロホルム抽出、水洗後乾燥した。溶媒を
留去後残渣をエタノール100mlに溶解し、濃硫酸
0.3mlを加えて1時間加熱還流した。溶媒を減圧留
去し、クロロホルムで希釈し、水洗後乾燥して溶媒留去
した。残留物をクロロホルムを展開溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、油状の標題化
合物2.0gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J
=7.1Hz),1.35(3H,t,J=7.0H
z),2.4−3.3(8H,m),3.98(2H,
q,J=7.0Hz),4.13(2H,q,J=7.
1Hz),6.60(1H,s),6.75(1H,
s),7.44(1H,dd,J=8.4 and
1.5Hz),7.82(1H,d,J=8.4H
z),7.96(1H,s),7.94(1H,s)
【0094】参考例61 3−[2−[2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2
−イル)エチル]−5−ヒドロキシフェニル]プロピオ
ン酸 エチルエステル a)6−メトキシ−2−テトラロン33.5gをエタノ
ール27.6mlに溶解し、オルト蟻酸エチル37.8
ml及び濃硫酸1滴を加え100℃で4時間加熱攪拌し
た。溶媒を減圧留去し、残留物をクロロホルムを展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、目的物を含むフラクションを濃縮して析出する結晶
をろ取することにより3,4−ジヒドロ−2−エトキシ
−6−メトキシナフタレン5.82gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J
=7.0Hz),2.20−3.00(4H,m),
3.79(3H,s),3.84(2H,q,J=7.
0Hz),5.48(1H,s),6.60−7.00
(3H,m) b)a項で得た3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−6−
メトキシナフタレン5.8gをエタノール90mlとジ
クロロメタン10mlの混液に溶解し、攪拌下−20℃
に冷却し、オゾンを通じて酸化を行った。同温にてジメ
チルスルフィド10mlをゆっくり滴下し、室温まで昇
温して30分攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をテト
ラヒドロフランとエタノールの等量混合物100mlに
溶解し、(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)
メチルトリフェニルホスホニウムクロリド12.5gを
加え、更に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン4.46mlを加えた後5時間攪拌した。
反応液を減圧濃縮し残留物をクロロホルムを展開溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
た。精製物をエタノールとテトラヒドロフランの等量混
合物60mlに溶解し、10%パラジウム炭素触媒(5
0%湿潤型)3.9gを加え3時間接触常圧還元を行い
3−[2−[2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2
−イル)エチル]−5−メトキシフェニル]プロピオン
酸 エチルエステル2.75gを得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J
=7.2Hz),2.2−3.4(8H,m),3.7
6(3H,s),4.16(2H,q,J=7.2H
z),6.60−7.30(4H,m),7.48(1
H,d,J=8.2Hz),7.85(1H,d,J=
8.2Hz),7.99(1H,s) c)b項で得た3−[2−[2−(5−シアノベンゾ
[b]チエン−2−イル)エチル]−5−メトキシフェ
ニル]プロピオン酸 エチルエステルの2.75gを参
考例55のe項と同様の方法により処理し、油状の標題
化合物2.3gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J
=7.1Hz),2.4−3.34(8H,m),4.
13(2H,q,J=7.2Hz),5.60(1H,
s),6.50−7.20(3H,m),7.25(1
H,s),7.44(1H,d,J=8.3Hz),
7.82(1H,d,J=8.3Hz),7.92(1
H,s)
【0095】参考例62 2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−3
−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 エチルエ
ステル a)5−ブロモ−2−ヒドロキシメチルベンゾ[b]チ
オフェン0.5gをジクロロメタン20mlに溶解し、
三臭化リン230mgを加え1時間室温で攪拌した。反
応液に水を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
後乾燥し、溶媒を留去した。残留物をアセトニトリル1
0mlとジメチルスルホキシド3mlの混合物に溶解
し、シアン化第一銅300mgを加え2時間加熱還流し
た。冷後トルエンを加え不溶物をろ去し、ろ液を水洗し
乾燥後濃縮した。析出する結晶をろ取して、5−ブロモ
−2−シアノメチルベンゾ[b]チオフェン200mg
を得た。 mp 94−96℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.98(2H,s),
7.25(1H,s),7.42(1H,dd,J=
8.5 and 1.8Hz),7.65(1H,d,
J=8.5Hz),7.90(1H,d,J=1.8H
z) b)a項で得た5−ブロモ−2−シアノメチルベンゾ
[b]チオフェン12.0gをエタノール80mlに溶
解し、水1.0ml及び濃硫酸7mlを加え7時間加熱
還流した。更にエタノール40ml、濃硫酸15ml及
び水0.5mlを加え2時間加熱還流した。冷後水を加
え、トルエンと酢酸 エチルエステルの等量混合物で抽
出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄後乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、2−(5−ブロモベ
ンゾ[b]チエン−2−イル)酢酸 エチルエステル
8.0gを得た。 mp 56−57℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J
=7.0Hz),3.88(2H,s),4.23(2
H,q,J=7.0Hz),7.11(1H,s),
7.38(1H,dd,J=8.3 and 1.8H
z),7.68(1H,d,J=8.3Hz),7.8
2(1H,d,J=1.8Hz) c)b項で得た2−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)酢酸 エチルエステル800mg、炭酸ジエ
チル965mgをN,N−ジメチルホルムアミド4ml
に溶解し、120〜130℃の油浴で加温しながら水素
化ナトリウム(60%)162mgを加えた。同温にて
10分攪拌後更に水素化ナトリウム(60%)30mg
を加え10分攪拌した。反応液をトルエンと酢酸 エチ
ルエステルの等量混合物で希釈し、希塩酸、水で洗い乾
燥した。溶媒を留去し、得られる残留物をトルエンと酢
酸 エチルエステルの混合物を溶出溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(5−
ブロモベンゾ[b]チエン−2−イル)−2−エトキシ
カルボニル酢酸 エチルエステル600mgを得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.28(6H,t,J
=7.0Hz),4.25(4H,q,J=7.0H
z),4.95(1H,s),7.17(1H,s),
7.35(1H,dd,J=8.3 and 2.1H
z),7.62(1H,d,J=8.3Hz),7.8
3(1H,d,J=2.1Hz) d)c項で得た2−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−エトキシカルボニル酢酸 エチルエス
テル6.2g、4−メトキシベンジルクロリド5.2g
をN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、室
温で水素化ナトリウム(60%)1.34gを加え3時
間攪拌した。氷冷下に10%クエン酸水溶液を加えトル
エンにて抽出し、水洗後乾燥した。溶媒を留去し、残留
物をトルエンを溶出液とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し2−(5−ブロモベンゾ[b]チエン
−2−イル)−2−エトキシカルボニル−3−(4−メ
トキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル8.2
gを得た。 mp 58−60℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(6H,t,J
=7.0Hz),3.65(5H,s),4.30(4
H,q,J=7.0Hz),6.60(2H,d,J=
8.5Hz),6.79(2H,d,J=8.5H
z),7.31(1H,s),7.35(1H,dd,
J=8.8 and 1.8Hz),7.60(1H,
d,J=8.8Hz),7.82(1H,d,J=1.
8Hz) e)d項で得た2−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−エトキシカルボニル−3−(4−メト
キシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル3.0g
をエタノール25mlに溶解し、水酸化カリウム0.9
1gの水2.5ml溶液を加えて室温で4日間攪拌し
た。氷冷下に希塩酸を加え酢酸 エチルエステル抽出し
た。有機層を水洗後乾燥し溶媒を留去した。得られた残
留物をエタノール60mlに溶解し、濃硫酸4mlを加
えて1時間加熱還流した。冷後氷冷下に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、ついで水で洗い乾燥して溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−2−イ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸 エ
チルエステル1.6gを得た。 mp 62−65℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,t,J
=7.0Hz),3.08(1H,dd,J=13.5
and 7.3Hz),3.37(1H,dd,J=
13.5 and 7.3Hz),3.71(3H,
s),4.10(2H,q,J=7.0Hz),4.1
4(1H,t,J=7.3Hz),6.75(2H,
d,J=8.7Hz),6.83(1H,s),7.0
5(2H,d,J=8.7Hz),7.30(1H,d
d,J=8.8 and 2.3Hz),7.57(1
H,d,J=8.8Hz),7.74(1H,d,J=
2.3Hz) f)e項で得た2−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン
酸 エチルエステル1.6gを参考例58のc項と同様
に処理し、2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−
イル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸
エチルエステル1.0gを得た。 mp 93−96℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7.0Hz),3.09(1H,dd,J=14.0
and 8.0Hz),3.39(1H,dd,J=
14.0 and 8.0Hz),3.73(3H,
s),4.12(2H,q,J=7.0Hz),4.1
6(1H,t),6.75(2H,d,J=8.8H
z),7.05(2H,d,J=8.8Hz),7.1
3(1H,s),7.43(1H,dd,J=8.3
and 1.3Hz),7.81(1H,d,J=8.
3Hz),7.92(1H,br) g)f項で得た2−(5−シアノベンゾ[b]チエン−
2−イル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン
酸 エチルエステル3.3gを参考例55のe項と同様
の方法により処理し、標題化合物2.8gを得た。 mp 146−147℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,t,J
=7.0Hz),3.09(1H,dd,J=13.5
and 7.5Hz),3.38(1H,dd,J=
13.5 and 7.5Hz),4.13(2H,
q,J=7.0Hz),4.18(1H,t),6.7
0(2H,d,J=8.5Hz),7.00(2H,
d,J=8.5Hz),7.15(1H,s),7.4
7(1H,dd,J=8.3 and 1.3Hz),
7.85(1H,d,J=8.3Hz),7.95(1
H,br)
【0096】参考例63 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸
エチルエステル 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−(4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル1
g、(2S)−1−tert−ブトキシカルボニル−2
−ピロリジンメタノール1.2g、及びトリフェニルホ
スフィン1.56gのテトラヒドロフラン300ml溶
液にアゾジカルボン酸 ジエチルエステル1.04gを
加え18時間室温で攪拌する。反応液に(2S)−1−
tert−ブトキシカルボニル−2−ピロリジンメタノ
ール0.6g、トリフェニルホスフィン0.78g、及
びアゾジカルボン酸 ジエチルエステル0.52gを追
加して更に18時間室温で攪拌した。反応液を濃縮乾固
し、残留物をトルエンと酢酸 エチルエステルの混合物
を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製して、無色油状の標題化合物790mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,t),
1.46(9H,s),1.98(4H,br),3.
0−4.2(8H,m),4.1(2H),6.37
(1H,s),6.9(2H,d),7.2(2H,
d),7.45(2H),7.76(1H,s) 参考例63と同様の方法に従い、参考例64〜71の化
合物を合成した。
【0097】参考例64 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−シア
ノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エチルエステ
1 H−NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,t),
1.40(9H,s),1.50−2.0(4H,
m),3.0−4.5(8H,m),4.1(2H),
6.43(1H,s),6.9(2H,d,J=9H
z),7.2(2H,d,J=9Hz),7.52(2
H),7.83(1H,s)
【0098】参考例65 3−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J
=7Hz),1.46(9H,s),2.0−2.2
(2H,m),2.8−3.2(2H,m),3.5−
3.7(4H,m),4.10(2H,q,J=7H
z),4.5−4.7(1H,m),4.9(1H,
m),6.49(1H,s),6.82(2H,d,J
=9Hz),7.23(2H,d,J=9Hz),7.
47(2H,s),7.80(1H,s)
【0099】参考例66 5−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル
−3−ピロリジニル)オキシ]−2−[2−(5−シア
ノ−2−ベンゾフラニル)エチル]安息香酸エチルエス
テル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,t,J
=7.0Hz),1.48(9H,s),2.00−
2.30(2H,m),2.96−3.76(8H,
m),4.36(2H,q),4.90(1H,b
r),6.44(1H,s),6.93(1H,dd,
J=8.8 and 2.7Hz),7.15(1H,
d,J=8.8Hz),7.48(1H,d,J=2.
7Hz),7.52(2H,s),7.80(1H,
s)
【0100】参考例67 2−[5−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]−2−[2−(5
−シアノ−2−ベンゾフラニル)エチル]フェニル]酢
酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J
=7.0Hz),1.47(9H,s),1.90−
2.30(2H,m),3.04(4H,s),3.3
6−3.70(6H,m),4.16(2H,q,J=
7.0Hz),4.90−5.12(1H,br),
6.42(1H,s),6.60−6.80(2H,
m),7.08(1H,d,J=7.6Hz),7.4
8(2H,s),7.77(1H,d,J=0.87H
z)
【0101】参考例68 2−[2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
エチル]−5−シアノ−3−ベンゾフランカルボン酸
エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46(12H,
m),2.05(2H,m),2.95(2H,m),
3.5(6H,m),4.4(2H,q),4.80
(1H,br),6.82(2H,d),7.08(2
H,d),7.55(2H),8.30(1H)
【0102】参考例69 3−[5−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]−2−[2−(5
−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)エチル]−4
−エトキシフェニル]プロピオン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J
=7.2Hz),1.33(3H,t,J=7.0H
z),1.47(9H,s),2.00−3.30(1
0H,m),3.4−3.7(4H,m),3.94
(2H,q,J=7.0Hz),4.12(2H,q,
J=7.2Hz),4.70−5.00(1H,b
r),6.67(1H,s),6.72(1H,s),
7.05(1H,s),7.46(1H,dd,J=
8.4 and 1.6Hz),7.84(1H,d,
J=8.4Hz),7.95(1H,d,J=1.6H
z)
【0103】参考例70 3−[5−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]−2−[2−(5
−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)エチル]フェ
ニル]プロピオン酸 エチルエステル mp 117−119℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J
=7.1Hz),1.47(9H,s),1.6−3.
6(14H,m),4.13(2H,q,J=7.1H
z),4.6−4.9(1H,m),6.50−7.2
0(4H,m),7.45(1H,d,J=8.5H
z),7.83(1H,d,J=8.5Hz),7.9
5(1H,s)
【0104】参考例71 3−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオ
ン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J
=7.0Hz),1.45(9H,s),3.08(1
H,dd,J=13.7 and 7.4Hz),3.
30−3.70(5H,m),4.11(2H,q,J
=7.0Hz),4.00−4.30(1H),6.7
2(2H,d,J=8.3Hz),7.07(2H,
d,J=8.3Hz),7.10(1H,s),7.4
0(1H,dd,J=8.3 and 1.3Hz),
7.77(1H,d,J=8.3Hz),7.89(1
H,br)
【0105】参考例72 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4−
[(テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 メチルエステル 3−ヒドロキシテトラヒドロフラン3g、2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−オキソ酢酸 メチルエステル
6.5g、及びトリフェニルホスフィン9gをテトラヒ
ドロフラン30mlに溶解し、アゾジカルボン酸 ジエ
チルエステル6.5gを加え2時間攪拌した。溶媒を留
去後、残留物をジクロロメタンを展開溶媒とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、油状の2−
[4−[(テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]フェ
ニル]−2−オキソ酢酸 メチルエステル7.5gを油
状物として得た。上記により得た2−[4−[(テトラ
ヒドロ−3−フラニル)オキシ]フェニル]−2−オキ
ソ酢酸 メチルエステル2.2g、(5−シアノ−2−
ベンゾフラニル)メチルトリフェニルホスホニウム ク
ロリド3.6gをテトラヒドロフラン30mlとメタノ
ール50mlの混液に溶解し、氷冷下1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセン1.5mlを加
え18時間室温で攪拌した。反応液を濃縮乾固し、残渣
をクロロホルムとアセトンの混合物を展開溶媒とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、E体とZ
体の混合物として3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−2−[4−[(テトラヒドロ−3−フラニル)オ
キシ]フェニル]アクリル酸 メチルエステルを得た。
このアクリル酸誘導体をメタノール80mlに溶解し、
酸化パラジウム・1水和物・硫酸バリウム4gを加え常
圧接触還元に付した。触媒をろ去し、濃縮乾固して残渣
をクロロホルムとアセトンの混合物を展開溶媒とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合
物2.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.0−2.3(2H,
m),3.2(1H,dd),3.6(1H,dd),
3.65(3H,s),3.97(2H,d),3.8
−4.2(1H,m),4.8−5.0(1H,m),
6.40(1H,s),6.8(2H,d),7.25
(2H,d),7.5(2H,s),7.79(1H,
s)
【0106】参考例73 3−(5−シアノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3R)−テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 メチルエステル (S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン
3.0g、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキ
ソ酢酸 メチルエステル6.6g及びトリフェニルホス
フィン8.90gをテトラヒドロフラン30mlに溶解
し、アゾジカルボン酸 ジエチルエステル6.0gを加
え2時間攪拌した。溶媒を留去し、残留物をクロロホル
ムを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し油状の2−[4−[((3R)−テトラヒ
ドロ−3−フラニル)オキシ]フェニル]−2−オキソ
酢酸 メチルエステル4.60gを得た。ここに得た2
−[4−[((3R)−テトラヒドロ−3−フラニル)
オキシ]フェニル]−2−オキソ酢酸 メチルエステル
1.70gと(5−シアノ−2−インドリル)メチルト
リフェニルホスホニウムブロミド3.0gをテトラヒド
ロフラン30mlとメタノール30mlの混合物に溶解
し氷冷下攪拌した中に、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセン2.1mlを加え、室温で2
時間攪拌した。溶媒留去して得られた残留物をクロロホ
ルムとアセトンの混合物を流出溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、E体とZ体の混
合物として3−(5−シアノ−2−インドリル)−2−
[4−[((3R)−テトラヒドロ−3−フラニル)オ
キシ]フェニル]アクリル酸 メチルエステルを得た。
このE体とZ体の混合物をメタノール50mlに溶解
し、酸化パラジウム・1水和物・硫酸バリウム4.0g
を加え室温で3時間常圧接触還元に付した。触媒をろ去
後、溶媒を留去して得られる残留物を、クロロホルムと
アセトンの混合物を流出溶媒とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、粘稠な油状物として標
題化合物1.50gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.10(1H,d
d),3.60(3H,s),3.78−4.10(5
H,m),4.75−5.00(1H,m),6.25
(1H,br),6.80(2H,d),7.20(2
H,d),7.30−7.90(3H,m),10.0
0(1H,s)
【0107】参考例74 3−(5−シアノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3S)−テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 メチルエステル a)(S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフラ
ン5.0g、蟻酸3.3g及びトリフェニルホスフィン
17.0gをテトラヒドロフラン80mlに溶解し、氷
冷下攪拌した中にアゾジカルボン酸 ジエチルエステル
12.0gを滴下し、室温にて2時間攪拌した。溶媒を
留去して得られた残留物をクロロホルムを流出溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
蟻酸 (S)−(+)−テトラヒドロ−3−フラニルエ
ステルを得た。これをエタノール50mlに溶解し、攪
拌下水酸化ナトリウム5.0gの水5ml溶液を加え、
3時間攪拌した。溶媒を留去して得られた残留物をジエ
チルエーテルに溶解し、不溶物をろ去した。溶媒を留去
して粗(R)−(−)−3−ヒドロキシテトラヒドロフ
ラン4.50gを得た。 b)a項で得た(R)−(−)−3−ヒドロキシテトラ
ヒドロフランを参考例73と同様に処理し標題化合物を
粘稠な油状物として1.50g得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.15(1H,d
d),3.65(3H,s),3.80−4.20(5
H,m),4.80−5.05(1H,m),6.30
(1H,br),6.82(2H,d),7.22(2
H,d),7.30−7.90(3H,m),9.30
(1H,br)
【0108】参考例75 3−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 メ
チルエステル a)2−アセチル−5−ベンゾフランカルボニトリル2
1.0gをジクロロメタン300mlに溶解し、攪拌下
−10℃で臭素18.2gのジクロロメタン30ml溶
液を滴下した。氷冷までゆっくりと昇温し、反応液にク
ロロホルムを加え、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液で
洗浄した。有機層を乾燥後濃縮乾固し、得られた残留物
をベンゼンとn−ヘキサンの混合物より再結晶して無色
の2−(2−ブロモ−1−オキソエチル)−5−ベンゾ
フランカルボニトリル21.0gを得た。 mp 156−158℃ IR(KBr):2228,1696,1616,15
64,1290,1166,1122cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:4.44(2H,s),
7.60−7.90(3H,m),8.11(1H,
s) FD MS(m/z):263(M+),265(M+) b)二酸化ゼレン444mgを乾燥メタノール10ml
に熱時溶解し、a項で得た2−(2−ブロモ−1−オキ
ソエチル)−5−ベンゾフランカルボニトリル1.05
6gを加え、12時間加熱還流した。冷後不溶物をろ去
し、濃縮乾固して得られた残留物をトルエンと酢酸 エ
チルエステルの混合物を展開溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、無色針状晶の2−(5
−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−オキソ酢酸 メ
チルエステル129mgを得た。 mp 196−199℃ IR(KBr):1740,1674,1614,15
52cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:4.03(3H,s),
7.66−7.96(2H,m),8.17(2H,
s) FD MS(m/z):321(M++92),229
(M+) c)b項で得た2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−2−オキソ酢酸 メチルエステル3.1g、(4
−メトキシフェニル)メチルトリフェニルホスホニウム
クロリド6.2gをテトラヒドロフラン100mlと
メタノール100mlの混液に溶解し、室温攪拌下1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
2.19gを加えて1時間攪拌した。更に(4−メトキ
シフェニル)メチルトリフェニルホスホニウム クロリ
ド1.3g、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン0.65gを追加し、さらに1時間攪拌
した。溶媒を留去し、得られた残留物をクロロホルムを
展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、E体とZ体の混合物として粘性油状のオレフィ
ン体を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.78(1.5H,
s),3.84(3H,s),3.87(1.5H,
s),6.60(9H,m) 上記オレフィン体をテトラヒドロフラン100mlとメ
タノール100mlの混液に溶解し、酸化パラジウム・
1水和物・硫酸バリウム1.1gを加え3時間常圧接触
還元に付した。触媒をろ去し、溶媒を留去して得られる
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、粘性油状の2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸 メ
チルエステル4.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.20(1H,dd,
J=14.4 and7.8Hz),3.41(1H,
dd,J=14.4 and 7.4Hz),3.69
(3H,s),3.75(3H,s),4.10(1
H,dd,J=7.8 and 7.4Hz),6.6
0(1H,s),6.76(2H,d,J=8.8H
z),7.05(2H,d,J=8.8Hz),7.5
3(2H),7.82(1H,s) d)c項で得た2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸 メ
チルエステル4.2gをジクロロメタン150mlに溶
解し、−50℃に冷却攪拌下三臭化ホウ素9.97gの
ジクロロメタン30ml溶液を滴下した。反応液を徐々
に昇温し、15℃で30分攪拌後クロロホルムで希釈
し、希塩酸水で洗浄後乾燥し、溶媒を留去した。得られ
た残留物をクロロホルムとエタノールの混合溶媒を展開
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、溶媒を濃縮して析出する結晶をベンゼンで洗ってろ
取し、無色結晶の2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
メチルエステル3.1gを得た。 mp 110−111℃ IR(KBr):2228,1722,1594,15
18,1272cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ:
3.18(1H,dd,J=14.4 and7.8H
z),3.36(1H,dd,J=14.4 and
7.4Hz),3.69(3H,s),4.09(1
H,dd,J=7.8 and 7.4Hz)6.60
(1H,s),6.69(2H,d,J=8.4H
z),7.00(2H,d,J=8.4Hz),7.5
3(2H,s),7.83(1H,s) e)d項で得た2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
メチルエステル3.0g、(3R)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン1.92
g及びトリフェニルホスフィン2.69gを乾燥テトラ
ヒドロフラン150mlに溶解し、室温攪拌下アゾジカ
ルボン酸 ジエチルエステル1.79gを加え1時間攪
拌した。溶媒を留去し、残留物をトルエンと酢酸 エチ
ルエステルを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して、原料2−(5−シアノ−2−ベ
ンゾフラニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオン酸 メチルエステルと標題化合物との混合物を得
た。上記混合物をテトラヒドロフラン100mlに溶解
し、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ヒドロキシピロリジン0.95g及びトリフェニルホ
スフィン1.35gを加え、さらにアゾジカルボン酸
ジエチルエステル0.85gを加えて室温で16時間攪
拌した。上記と同様に処理精製し、標題化合物2.02
gを粘性の油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),
1.88−2.24(2H,m),3.10−3.60
(6H,m),3.69(3H,s),4.10(1
H,t),4.81(1H,br),6.61(1H,
s),6.73(2H,d,J=8.3Hz),7.0
4(2H,d,J=8.3Hz),7.54(2H,
s),7.83(1H,s) FD MS(m/z):321(M+
【0109】参考例76 3−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−4−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)酪酸 エ
チルエステル a)2−エトキシカルボニル−2−(4−メトキシフェ
ニル)酢酸 エチルエステル14.2gのテトラヒドロ
フラン150ml溶液に氷冷攪拌下水素化ナトリウム
2.6g(油性,60%)を加え20分攪拌した。さら
に5−ブロモ−2−ブロモメチルベンゾ[b]チオフェ
ン17.2gを加え室温で18時間攪拌した。反応液に
塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸 エチルエステルで
抽出した。乾燥後溶媒を留去し、クロロホルムを溶出溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−エトキシカルボニル−2−(4−メトキシフェニル)
プロピオン酸 エチルエステル24.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.2(6H,t),
3.78(3H,s),3.85(2H,s),6.7
5−7.0(3H,m),7.2−7.8(5H,m) b)a項で得た3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−エトキシカルボニル−2−(4−メト
キシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル24.2
gのエタノール200ml溶液に水酸化カリウム7.3
gの水20ml溶液を加え、4日間攪拌した。冷却した
希塩酸中に注ぎ析出晶をろ取した。これを酢酸 エチル
エステルに溶解し、乾燥後溶媒を留去した。残留物をエ
タノール200mlに溶かし、濃硫酸3mlを加えて2
時間加熱還流した。冷後反応液を濃縮し、クロロホルム
を加え水洗し乾燥した。溶媒留去後クロロホルムを展開
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−2−イ
ル)−2−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸エチ
ルエステル20gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t),
3.2(1H,dd),3.55(1H,dd),3.
77(3H,s),3.81(1H,dd),4.10
(2H,q),6.82(2H,d),7.2−7.8
(6H,m) c)b項で得た3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロピオン
酸 エチルエステル20gをテトラヒドロフラン200
mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム12gを加え、
氷冷下メタノール80mlを滴下し、3時間攪拌した。
反応液を濃塩酸にてpH6とし酢酸 エチルエステルで抽
出した。有機層を乾燥後溶媒を留去し、残留物をクロロ
ホルムとメタノールの混合物を溶出液とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、3−(5−ブロモベ
ンゾ[b]チエン−2−イル)−2−(4−メトキシフ
ェニル)−1−プロパノール16gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.9−3.4(3H,
m),3.73(3H,s),3.62−3.90(2
H,br),6.70−7.80(8H,m) d)c項で得た3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−(4−メトキシフェニル)−1−プロ
パノール16gをジクロロメタン40mlに溶解し、氷
冷攪拌下トリエチルアミン6.3ml及びメタンスルホ
ニルクロリド4mlを加え2時間攪拌した。ジクロロメ
タンを加え、水洗後乾燥した。溶媒を留去し、残留物を
クロロホルムを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、メタンスルホン酸 3−
(5−ブロモベンゾ[b]チエン−2−イル)−2−
(4−メトキシフェニル)プロピルエステル18.5g
を得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:3.78(3H,s),
3.9−4.5(3H,m),3.70(3H,s),
4.3(2H,m),6.70−7.80(8H,m) e)90℃にてシアン化ナトリウムをジメチルスルホキ
シド30mlに溶解し、d項で得たメタンスルホン酸
3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−(4−メトキシフェニル)プロピルエステル18.5
gをゆっくり加えて80℃で1時間攪拌した。反応液に
酢酸エチルエステルとトルエンの混合物を加え水洗、乾
燥後溶媒を留去した。析出した結晶をエタノールで洗浄
し、乾燥することにより5g、またこの洗液を濃縮し、
クロロホルムを溶出溶媒とするシルカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製することにより2gの3−(5−ブ
ロモベンゾ[b]チエン−2−イル)−2−(4−メト
キシフェニル)ブチロニトリルを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.5−2.7(2H,
br),3.2−3.4(3H,br),3.76(3
H,s),6.70−7.80(8H,m) MS m/z:386,388 f)e項で得た3−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−(4−メトキシフェニル)ブチロニト
リル7gをエタノール80mlに懸濁し、濃硫酸5m
l、水数滴を加えて7日間加熱還流した。溶媒を留去後
クロロホルム及び水を加え、有機層を乾燥後溶媒留去し
た。残留物をクロロホルムを溶出溶媒とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、4−(5−ブロモベ
ンゾ[b]チエン−2−イル)−3−(4−メトキシフ
ェニル)酪酸 エチルエステル6.3gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,t),
2.65(2H,dd),3.10−3.80(3H,
m),3.76(3H,s),4.01(2H,q),
6.70−6.95(3H,m),7.10(2H,
d),7.20−7.40(1H),7.55(1H,
d),7.72(1H,d) FAB MS (m/z):433,435 g)f項で得た4−(5−ブロモベンゾ[b]チエン−
2−イル)−3−(4−メトキシフェニル)酪酸 エチ
ルエステル6.0gのN−メチル−2−ピロリドン50
ml溶液にシアン化第一銅1.6g及び触媒量の硫酸銅
を加え、浴温190−200℃でアルゴン気流下加熱攪
拌した。酢酸 エチルエステルとトルエンを加え、水洗
した。乾燥後溶媒を留去し、残留物をクロロホルムとア
セトンの混合物を溶出液とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、4−(5−シアノベンゾ
[b]チエン−2−イル)−3−(4−メトキシフェニ
ル)酪酸 エチルエステル4.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t),
2.70(2H,dd),3.16−3.70(3H,
m),3.78(3H,s),4.02(2H,q),
6.85(2H,d),6.98(1H,s),7.1
8(2H,d),7.5(1H,dd),7.8(1
H,d),7.96(1H,d) h)g項で得た4−(5−シアノベンゾ[b]チエン−
2−イル)−3−(4−メトキシフェニル)酪酸 エチ
ルエステル4.5gのジクロロメタン20ml溶液に−
70℃で三臭化ホウ素3.4mlを加え、室温にて1時
間攪拌した。反応液に氷を加えジクロロメタン層を分
取、乾燥後溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラ
ン50mlに溶解し、(3R)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン1.9g、ト
リフェニルホスフィン3.2g及びアゾジカルボン酸
ジエチルエステル2.3gを氷冷攪拌アルゴン気流下に
加え、室温で18時間攪拌した。溶媒を留去後残留物を
n−ヘキサンと酢酸 エチルエステルの混合物を溶出溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、標題化合物4gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),
1.95−2.20(2H,m),2.65(2H,d
d),3.15−3.70(7H,m),4.78−
5.00(1H,m),6.80(2H,d),6.9
8(1H,s),7.17(2H,d),7.5(1
H,dd),7.82(1H,d),7.98(1H,
d)
【0110】参考例77 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)チオ]フェニル]−3−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2−エ
トキシカルボニルプロピオン酸 エチルエステル a)4−メルカプトフェニル酢酸 エチルエステル2
0.2gをテトラヒドロフラン450mlに溶解し、
(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ヒ
ドロキシピロリジン21.0g、トリフェニルホスフィ
ン29.4g及びアゾジカルボン酸 ジエチルエステル
19.5gを氷冷攪拌下に加え、室温で18時間攪拌し
た。溶媒を留去後残留物をn−ヘキサンと酢酸 エチル
エステルの混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し2−[4−[((3S)
−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニ
ル)チオ]フェニル]酢酸 エチルエステル7.0gを
得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J
=7.2Hz),1.45(9H,s),1.7−2.
4(2H,m),3.2−4.4(5H,m),3.5
8(2H,s),4.15(2H,q,J=7.2H
z),7.0−7.6(4H,m) b)a項で得た2−[4−[((3S)−1−tert
−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)チオ]フェ
ニル]酢酸 エチルエステル4.0g、をN,N−ジメ
チルホルムアミド21mlに溶かし、炭酸ジエチルエス
テル4.02mlを加え、浴温を130℃に保ち、攪拌
下水素化ナトリウム530mg(60%)を加え10分
攪拌した。更に水素化ナトリウム106mg加え10分
攪拌した。反応液を氷水に注ぎ希塩酸で中和後、酢酸
エチルエステルで抽出した。乾燥後溶媒を留去し残渣を
n−ヘキサンと酢酸 エチルエステルの混合物を溶出溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、油状の2−[4−[((3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−ピロリジニル)チオ]フェニ
ル]−2−エトキシカルボニル酢酸 エチルエステル
1.74gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.27(6H,t,J
=7.2Hz),1.46(9H,s),1.4−2.
4(2H,m),3.0−4.0(5H,m),4.2
2(4H,q,J=7.2Hz),4.58(1H,
s),7.2−7.5(4H,m) c)b項で得た2−[4−[((3S)−1−tert
−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)チオ]フェ
ニル]−2−エトキシカルボニル酢酸 エチルエステル
1.7gをテトラヒドロフラン20mlとN,N−ジメ
チルホルムアミド1mlの混液に溶解し、水素化ナトリ
ウム(60%)155mgを加え20分間攪拌した。こ
の反応液中へ2−ブロモメチルベンゾ[b]チオフェン
−5−カルボニトリル980mgを加え24時間攪拌し
た。反応物を氷水中に注ぎ、酢酸エチルエステルにて抽
出し、乾燥後溶媒を留去した。残渣をn−ヘキサンと酢
酸エチルエステルの混合物を溶出溶媒とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、油状の標題化合
物2.05gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(6H,t,J
=7.2Hz),1.46(9H,s),1.50−
2.50(2H,m),3.2−4.4(5H,m),
3.89(2H,s),4.25(4H,q,J=7.
2Hz),7.28(4H,s),7.44(1H,d
d,J=8.4 and 1.5Hz),7.78(1
H,d,J=8.4Hz),7.91(1H,dd)
【0111】参考例78 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオ
ン酸 エチルエステル (5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)メチルト
リフェニルホスホニウム クロリド3.0g及び2−
[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−オキ
ソ酢酸 エチルエステル2.55gをテトラヒドロフラ
ン50mlとエタノール50mlの混液に溶解し、室温
にて攪拌下1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン1.07gを加え1時間室温で攪拌した。
溶媒を留去し、残留物をトルエンと酢酸 エチルエステ
ルの混合物を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、E体とZ体の混合物として2
−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボ
ニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)アクリル
酸 エチルエステルを得た。これをテトラヒドロフラン
50mlとエタノール50mlの混液に溶解し、10%
パラジウム炭素触媒(50%湿潤型)5.0gを加え常
圧接触還元に付した。触媒をろ去後溶媒を留去し、残留
物をトルエンと酢酸 エチルエステルの混合物を展開溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、粘性のある油状の標題化合物2.2gを得た1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7.0Hz),1.47(9H,s),1.90−
2.20(2H,m),3.10−3.95(7H,
m),4.10(2H,q,J=7.0Hz),4.8
4(1H,br),6.81(2H,d,J=9.0H
z),7.20(1H,s),7.25(2H,d,J
=9.0Hz),7.44(1H,dd,J=9.0
and 1.6Hz),7.81(1H,dd,J=
9.0 and 1.6Hz),7.94(1H,s) 参考例78と同様の方法により参考例79〜85の化合
物を合成した。
【0112】参考例79 2−[4−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチ
ル)エトキシ]フェニル]−3−(5−シアノベンゾ
[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 エチルエステ
ル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J
=7.0Hz),1.45(18H,s),2.90−
4.50(8H,m),6.80−7.35(5H),
7.45(1H,dd,J=8.3 and 1.3H
z),7.80(1H,d,J=8.3Hz),7.9
3(1H)
【0113】参考例80 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t),
1.47(9H,s),2.00(4H,br),3.
40(2H,br),3.60−4.30(6H),
6.90(2H,d,J=10Hz),7.25(2
H,d,J=10Hz),7.00−8.00(4H,
m)
【0114】参考例81 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−4
−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−シア
ノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 エチ
ルエステル (固体)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,t,J
=6.0Hz),1.50(9H,s),1.70−
2.00(4H,m),3.20−4.00(4H,
m),4.15(2H,q),4.30−4.60(1
H,br),6.80−8.10(8H)
【0115】参考例82 2−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ
エトキシ)フェニル]−3−(5−シアノベンゾ[b]
チエン−2−イル)プロピオン酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J
=7.0Hz),1.45(9H,s),3.05−
4.40(9H),5.12(1H,br),6.84
(2H,d,J=8.3Hz),7.01(1H,
s),7.25(2H,d,J=8.3Hz),7.4
1(1H,dd,J=8.3 and 1.2Hz),
7.77(1H,d,J=8.3Hz),7.89(1
H,s)
【0116】参考例83 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−5−オキソ−2−ピロリジニル)メトキシ]フ
ェニル]−3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−
イル)プロピオン酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t),
1.42(9H,s),1.80−2.25(2H,
m),2.30−2.60(2H,m),3.20(1
H,dd),3.37(1H,dd),3.50−3.
82(1H,dd),3.82−4.50(4H,
m),4.80−5.10(1H,m),6.75−
8.10(8H,m)
【0117】参考例84 2−[4−[((2R,4S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−2−メチル−4−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]−3−(5−シアノベンゾ[b]チエン
−2−イル)プロピオン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.15−1.50(6
H,m),1.50(9H,s),1.80−2.60
(2H,m),3.00−4.50(8H,m),4.
80−5.10(1H,m),6.80−8.20(8
H,m)
【0118】参考例85 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオ
ン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t),
1.46(9H,s),2.10(2H,m),3.6
0(6H,m),3.83(1H,m),4.10(2
H,q),4.85(1H,br),6.86(2H,
d),7.04(1H,s),7.25(2H),7.
55(1H,dd),7.65(1H,d),8.04
(1H)
【0119】参考例86 (+)−2−[4−[((2S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニ
ル]−3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イ
ル)プロピオン酸 エチルエステル及び(−)−2−
[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオ
ン酸 エチルエステル 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 エチルエステル5.0gを光学異性体分離用カ
ラムにより(+)体と(−)体の分離を行い、(+)体
の標題化合物2.5gと(−)体の標題化合物1.7g
を得た。 (−)体 mp 102−104℃ [α]D 24=−142.00°(c=1.000,Et
OH)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.13−1.22(3
H,m),1.47(9H,s),1.80−2.10
(4H,m),3.25−3.50(4H,m),3.
64−3.75(1H,m),3.70−3.90(1
H,br),3.90(1H,br),4.05−4.
20(4H,m),6.88(2H,d,J=8.3H
z),7.02(1H,s),7.23(2H,d,J
=8.3Hz),7.45(1H,d,J=8.3H
z),7.80(1H,d,J=8.3Hz),7.9
4(1H,s) HPLC カラム:アミロース系光学異性体分離
用カラム(CHIRALPAK AD 20φ×250
mmダイセル化学工業) 溶媒:n−ヘキサン:iso−プロパノール=70:3
0 流速:4ml/min 保持時間:20−23分 (+)体 mp 111−112℃ [α]D 24=+55.19°(c=1.000,EtO
H)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.13−1.22(3
H,m),1.47(9H,s),1.80−2.10
(4H,m),3.25−3.50(4H,m),3.
64−3.75(1H,m),3.70−3.90(1
H,br),3.90(1H,br),4.05−4.
20(4H,m),6.88(2H,d,J=8.3H
z),7.02(1H,s),7.23(2H,d,J
=8.3Hz),7.45(1H,d,J=8.3H
z),7.80(1H,d,J=8.3Hz),7.9
4(1H,s) HPLC カラム:アミロース系光学異性体分離用
カラム(CHIRALPAK AD 20φ×250m
mダイセル化学工業) 溶媒:n−ヘキサン:iso−プロパノール=70:3
0 流速:4ml/min 保持時間:23−27分
【0120】参考例87 (−)−2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エチルエ
ステルと(+)−2−[4−[(1−tert−ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]
−3−(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エ
チルエステル (−)体 [α]D 24=+100.78°(c=1.024,CH
Cl3 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J
=6.9Hz),1.47(9H,s),1.70−
1.80(2H,m),1.85−1.95(2H,
m),3.15−3.20(1H,m),3.30−
3.40(2H,m),3.50−3.60(1H,
m),3.65−3.75(2H,m),3.85−
3.90(1H,br),4.0−4.1(2H,
m),4.40−4.45(1H,m),6.85(2
H,d,J=8.3Hz),7.23(2H,d),
7.40−7.45(1H,m),7.53−7.58
(1H,m),7.62(1H,s),7.77(2
H,d),7.85(1H,d,J=8.3Hz),
8.12(1H,s) HPLC カラム:アミロース系光学異性体分離用
カラム(CHIRALPAK AD 4.6φ×250
mmダイセル化学工業) 溶媒:n−ヘキサン:iso−プロパノール=90:1
0 流速:1ml/min 保持時間:26.9分 (+)体 [α]D 24=+95.84°(c=1.010,CHC
3 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J
=7.3Hz),1.65−1.70(2H,m),
1.85−2.00(2H,m),3.15−3.20
(1H,m),3.30−3.35(2H,m),3.
50−3.60(1H,m),3.65−3.75(2
H,m),3.85−3.90(1H,br),4.0
−4.1(2H,m),4.40−4.45(1H,
m),6.85(2H,d,J=8.8Hz),7.2
3(2H,d,J=8.3Hz),7.40−7.45
(1H,m,Ar−H),7.52−7.57(1H,
m),7.62(1H,s),7.77(1H,d,J
=8.3Hz),7.85(1H,d,J=8.3H
z),8.11(1H,s) HPLC カラム:アミロース系光学異性体分離用
カラム(CHIRALPAK AD 4.6φ×250
mmダイセル化学工業) 溶媒:n−ヘキサン:iso−プロパノール=90:1
0 流速:1ml/min 保持時間:31分
【0121】参考例88 (+)−2−[4−[((2S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニ
ル]−3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イ
ル)プロピオン酸 エチルエステル 2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 エチルエステル54.0gを乾燥エタノール4
00mlに熱時溶解し、乾燥n−ヘキサン800mlを
加えた。この混合物に水素化ナトリウム(60%)10
0mg、及び(+)−2−[4−[((2S)−1−t
ert−ブトキシカルボニル−2−ピロリジニル)メト
キシ]フェニル]−3−(5−シアノベンゾ[b]チエ
ン−2−イル)プロピオン酸 エチルエステルの種晶を
加え室温で4時間攪拌した。この攪拌溶液中へさらに水
素化ナトリウム(60%)100mgを加えて、室温で
18時間攪拌し、析出した結晶をろ取した。この結晶を
22倍量(w/v)のエタノールとn−ヘキサンの混合
物(30:70w/v)より3回再結晶し、99.5%
以上のジアステレオマー純度の標題化合物37.0gを
得た。参考例88と同様の方法により、参考例89の化
合物を得た。
【0122】参考例89 (+)−2−[4−[((3S)−tert−ブトキシ
カルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−
3−(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エチ
ルエステル
【0123】参考例90 2−[4−[((2R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2−
エトキシカルボニルプロピオン酸 エチルエステル 2−[4−[((2R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−2
−エトキシカルボニル酢酸 エチルエステル4.1gを
テトラヒドロフラン100mlに溶解し、この溶液に室
温で60%水素化ナトリウム0.38gを加え30分攪
拌した。ついでこの反応液中に室温攪拌下2−ブロモメ
チルベンゾ[b]チオフェン−5−カルボニトリル2.
1gのテトラヒドロフラン10ml溶液を滴下した。反
応液を濃縮乾固し、得られた残留物をトルエンとクロロ
ホルムを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにより精製し、油状の標題化合物4.34gを得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.21(6H),1.
46(9H,s),2.0(4H,br),3.40
(2H,br),3.88(3H),4.22(6
H),6.90(3H),7.20(2H,d),7.
50(1H),7.78(1H,d),7.93(1
H,d) 参考例90と同様の方法により参考例91〜93の化合
物を合成した。
【0124】参考例91 3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−エトキシカルボニル−2−[4−[(2−イミダゾリ
ン−2−イル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸 エ
チルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(6H,t),
3.63(4H,s),3.89(2H,s),4.2
4(4H),4.69(2H,s),6.86(3
H),7.27(2H),7.42(1H),7.76
(1H),7.88(1H)
【0125】参考例92 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−ベンゾチアゾリル)−2−エトキシ
カルボニルプロピオン酸 エチルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.21(6H,t),
1.46(9H,s),2.09(2H,br),3.
56(4H,br),4.12(2H),4.26(4
H,q),4.84(1H,br),6.82(2H,
d),7.26(2H,d),7.65(1H,d
d),7.92(1H,d),8.10(1H,d)
【0126】参考例93 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾチアゾリル)−2−エトキシ
カルボニルプロピオン酸 エチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(6H,t),
1.46(9H,s),2.09(2H,br),3.
56(4H,br),4.13(2H),4.28(4
H,q),4.85(1H,br),6.82(2H,
d),7.26(2H,d),7.63(1H,d
d),7.95(1H,d),8.25(1H,d)
【0127】参考例94 3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−[4−[[2−(エトキシカルボニルイミノ)ヘキサ
ヒドロピリミジン−5−イル]オキシ]フェニル]プロ
ピオン酸 エチルエステル 2−[4−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチ
ル)エトキシ]フェニル]−3−(5−シアノベンゾ
[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 エチルエステ
ル 1.0gをアニソール2mlに溶解し、氷冷攪拌下トリ
フルオロ酢酸10mlを加え室温で1時間攪拌した。反
応液を減圧下に濃縮し、残留物を水に溶解してn−ヘキ
サンで洗った。水層を濃アンモニア水でpH9〜10とし
クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥後濃縮乾固し
た。残留物を無水エタノール20mlに溶解し、ジャー
ナル・オブ・ケミカル・ソサイアティ・パーキンIの方
法(JOURNAL OF THE CHEMICAL
SOCIETY,PARKINI 1973,264
4〜2646ペ−ジ]により合成したエチル N−(エ
トキシ(メチルチオ)メチレン)カルバメート300m
gを加え20時間攪拌し析出した標題化合物560mg
を得た。 mp 179−182℃ IR(KBr):2230,1725,1638,15
12,1337cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ:
1.13(3H,t,J=7.0Hz),1.17(3
H,t,J=7.0Hz),3.10−4.30(11
H,m),4.50−4.80(1H,m),6.89
(2H,d,J=8.75Hz),7.03(1H,
s),7.26(2H,d,J=8.75Hz),7.
46(1H,dd,J=8.31 and 1.75H
z),7.82(1H,d,J=8.31Hz),7.
95(1H,d),8.70−9.50(2H,br)
【0128】参考例95 3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−[4−[[2−(イミノ)ヘキサヒドロピリミジン−
5−イル]オキシ]フェニル]プロピオン酸エチルエス
テル 塩酸塩 a)チオシアン酸カリウム2.9gを乾燥アセトン15
0mlに溶解し、氷冷攪拌下、アセトン20mlに溶解
したp−ニトロベンジルクロロホルメート6.8gを滴
下した。氷冷下2時間攪拌し、メタノール1.15gを
加え室温で20時間攪拌した。析出晶をろ取、クロロホ
ルムで洗浄し、粉末のp−ニトロベンジルメトキシ(チ
オカルバモイル)カルバメート2.88gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:4.03(3H,s),
5.33(2H,s),7.70(2H,d,J=9.
0Hz),8.80(2H,d,J=9.0Hz) b)a項で得たp−ニトロベンジル メトキシ(チオカ
ルバモイル)カルバメート3.5g及び無水炭酸カリウ
ム1.79gを水40mlとジオキサン40mlの混液
に溶解し、ジメチル硫酸1.72gをゆっくり滴下し、
室温で30分攪拌した。更に、無水炭酸カリウム300
mgを反応液に加え、ジメチル硫酸300mgを滴下し
た。反応液を酢酸 エチルエステルで希釈し、水、飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後濃縮して析出し
た結晶をろ取、n−ペンタンで良く洗いp−ニトロベン
ジル N−(メトキシ(メチルチオ)メチレン)カルバ
メート3.23gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.40(3H,s),
4.00(3H,s),5.28(2H,s),7.5
6(2H,d,J=9.0Hz),8.22(2H,
d,J=9.0Hz) c)2−[4−[2−(tert−ブトキシカルボニル
アミノ)−1−(tret−ブトキシカルボニルアミノ
メチル)エトキシ]フェニル]−3−(5−シアノベン
ゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 エチルエス
テル2.0gをアニソール10mlに溶解し、氷冷攪拌
下トリフルオロ酢酸30mlを加え室温で2時間攪拌し
た。反応液を減圧下に濃縮し、残留物を水に溶解してn
−ヘキサンで洗った。水層を濃アンモニア水でpH10と
しクロロホルムで抽出した。有機層を乾燥後濃縮乾固し
た。残留物をテトラヒドロフラン50mlに溶解し、b
項で得たp−ニトロベンジル N−(メトキシ(メチル
チオ)メチレン)カルバメート921mgを加え18時
間攪拌して、溶媒を留去した。得られた残留物をクロロ
ホルムとエタノールの混合物を溶出溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、粘性のある
油状物の3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イ
ル)−2−[4−[[2−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルイミノ)ヘキサヒドロピリミジン−5−イ
ル]オキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエステル
1.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J
=7.0Hz),3.00−4.30(1H,m),
4.40−4.70(1H,m),5.08(2H,
s),6.81(2H,d,J=8.3Hz),7.0
3(1H,s),7.10−7.56(5H,m),
7.81(1H,d,J=9.3Hz),7.94(1
H,s),8.10(2H,d,J=8.75Hz),
8.70−9.40(2H,br) d)c項で得た3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−
2−イル)−2−[4−[[2−(p−ニトロベンジル
オキシカルボニルイミノ)ヘキサヒドロピリミジン−5
−イル]オキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエス
テル1.5gをエタノール100mlに溶解し、塩化ア
ンモニウム0.5g及び10%パラジウム炭素触媒0.
5g(50%湿潤型)を加え、2時間常圧接触還元を行
なった。触媒をろ去し、溶媒を留去後、残留物をクロロ
ホルムとエタノールの混合物を溶出溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物
1.0gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J
=7.0Hz),3.00−3.90(7H,m),
4.17(2H,q,J=7.0Hz),4.50−
4.80(1H,br),6.87(2H,d,J=
8.75Hz),7.01(1H,s),7.06−
7.36(5H),7.44(1H,dd,J=7.0
and 1.3Hz),7.81(1H,s),8.
07(2H,s)
【0129】参考例96 3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−[4−[2−[(1−ピロリン−2−イル)アミノ]
エトキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエステル
塩酸塩 2−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ
エトキシ)フェニル]−3−(5−シアノベンゾ[b]
チエン−2−イル)プロピオン酸 エチルエステル1.
3gをエタノール50mlに溶解し攪拌した中へ、13
%(w/v)の塩酸を含有するエタノール25mlを加
え、50℃で30分攪拌した。溶媒を留去して得た残留
物をエタノール50mlに溶解し攪拌した中に、2−エ
トキシ−1−ピロリン782mgを加え、1.5時間加
熱還流した。冷後析出した結晶をろ取することにより標
題化合物1.1gを得た。 mp 212−215℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.14(1.5H,
t,J=7.0Hz),1.16(1.5H,t,J=
7.0Hz),2.16(2H,t,J=7.5H
z),2.87(2H,t,8.0Hz),3.20−
4.40(9H),6.87(2H,d,J=8.3H
z),7.13(1H,s),7.27(2H,d,J
=8.3Hz),7.48(1H,dd,J=8.3
and 1.3Hz),7.92(1H,d,J=8.
3Hz),8.04(1H,s),10.04(1H,
br),10.40(1H,br)
【0130】参考例97 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸メチルエ
ステル (5−シアノ−2−インドリル)メチルトリフェニルホ
スホニウム ブロミド5.0g及び2−[4−[((3
S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]−2−オキソ酢酸 メチル
エステル3.6gをテトラヒドロフラン50mlとメタ
ノール50mlの混液に溶解し、室温にて攪拌下1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン1.
07gを加え2時間室温で攪拌した。溶媒を留去し、残
留物をジクロロメタンとアセトンの混合物を展開溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、E体とZ体の混合物として2−[4−[((3S)
−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]−3−(5−シアノ−2−イン
ドリル)アクリル酸 メチルエステルを得た。これをテ
トラヒドロフラン50mlとメタノール50mlの混液
に溶解し、酸化パラジウム・1水和物・硫酸バリウム
5.0gを加え常圧接触還元に付した。触媒をろ去後溶
媒を留去し、残留物をジクロロメタンとアセトンの混合
物を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、粘性のある油状の標題化合物3.5g
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),
2.00−2.20(2H,m),2.95−4.22
(7H,m),4.75−4.90(1H,br),
6.23(1H,d),6.80(2H,d),7.1
8(2H,d),7.20−7.40(2H,m),
7.80(1H,s),8.80(1H,br) 参考例97と同様の方法により参考例98〜106の化
合物を合成した。
【0131】参考例98 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオ
ン酸 メチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t),
1.45(9H,s),3.05(1H,dd),3.
62(3H,s),4.70−4.90(1H,m),
6.30(1H,s),6.80(2H,d),7.3
0(2H,d),7.30−7.80(2H,m),
7.80(1H,s)
【0132】参考例99 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(1−iso−ブチル−5−シアノ−2−インドリル)
プロピオン酸 メチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:0.9(6H,t),
1.46(9H,s),2.00−2.30(3H,
m),2.95−4.20(9H,m)3.65(3
H,s),4.75−5.00(1H,m),6.32
(1H,s),6.83(2H,d),7.20−7.
50(4H,m),7.82(1H,s)
【0133】参考例100 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸メチルエ
ステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.50(9H,s),
2.00−2.25(2H,br),3.13(1H,
dd),3.37−3.75(3H,m),3.97
(1H,dd),4.70−4.90(1H,br),
6.37(1H,s),6.80(2H,d),7.1
0−7.70(5H,m),9.25(1H)
【0134】参考例101 2−[4−[((3R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸エチルエ
ステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,t),
1.48(9H,s),2.10(2H,br),3.
16−4.00(3H,m),3.55(4H),4.
10(2H,q),4.85(1H,br),6.32
(1H,s),6.80(2H,d),7.10−7.
70(5H,m)
【0135】参考例102 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−1−メチル−2−インドリル)プロピオ
ン酸 メチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.45(9H,s),
2.00−2.25(2H,br),3.13(1H,
dd),3.60(3H,s),3.62(3H,
s),3.90−4.10(1H,dd),4.75−
4.90(1H,br),6.30(1H,s),6.
80(2H,d),7.10−7.70(5H,m),
9.25(1H)
【0136】参考例103 2−[4−[((3R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオ
ン酸 メチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J
=7.2Hz),1.47(9H,s),2.00−
2.30(2H,m),2.90−3.30(3H,
m),3.40−3.80(4H,m),3.66(3
H,s),4.15(2H,q,J=7.2Hz),
4.70−5.00(1H,br),6.30(1H,
s),6.84(2H,d,J=8.8Hz),7.2
7(2H,d,J=8.8Hz),7.26(1H,
d,J=7.0Hz),7.54(1H,d,J=7.
0Hz)
【0137】参考例104 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオ
ン酸 メチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J
=7.2Hz),1.48(9H,s),2.00−
2.30(2H,m),2.90−3.30(3H,
m),3.40−3.80(4H,m),3.64(3
H,s),4.15(2H,q,J=7.2Hz),
4.70−5.00(1H,br),6.30(1H,
s),6.84(2H,d,J=8.8Hz),7.2
6(2H,d,J=8.8Hz),7.26(1H,
d,J=7.0Hz),7.54(1H,d,J=7.
0Hz)
【0138】参考例105 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
[1−(2−クロロエチル)−6−シアノ−2−インド
リル]プロピオン酸 メチルエステル (粘性油状物)1 H−NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),
2.00−2.30(2H,m),3.00−4.20
(9H,m),3.66(3H,s),4.20−4.
60(2H,m),4.80−5.00(1H,m),
6.37(1H,s),6.84(2H,d),7.2
0−7.80(5H,m)
【0139】参考例106 2−[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−4
−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−シア
ノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオン酸 メチ
ルエステル1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t),
1.60−2.00(4H,m),3.10(1H,d
d),3.30−3.40(2H,m),3.57(1
H,dd),3.62−3.75(2H,m),3.9
0−4.30(3H,m),4.35(1H,m),
6.30(1H,s),6.90(2H,d),7.3
0(3H,m),7.54(1H,d),7.58(1
H,s)
【0140】参考例107 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−1−メチル−2−インドリル)プロピオ
ン酸 メチルエステル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸 メチルエステル3.0gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド30mlに溶解し氷冷下攪拌した中に、60%水素化
ナトリウム270mgを加え10分攪拌した。ついでこ
の反応液にヨウ化メチル0.4mlを加え、室温で1時
間攪拌した。反応液をトルエンと酢酸 エチルエステル
の混合物で希釈し、塩化アンモニウム水溶液で洗浄し
た。有機層を乾燥後、溶媒を留去して得られた残留物
を、ジクロロメタンとアセトンの混合物を溶出溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
粘稠な油状物の標題化合物2.0gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.45(9H,s),
2.00−2.22(2H,m),3.05(1H,d
d),3.35−3.80(5H,m),3.63(3
H,s),4.00(1H,dd),4.75−5.0
0(1H,br),6.25(1H,d),6.85
(2H,d),7.20−7.50(2H,m),7.
90(1H,s)
【0141】参考例108 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナ
フチル)プロピオン酸 エチルエステル (6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナ
フチル)メチルトリフェニルホスホニウム p−トルエ
ンスルホン酸塩9.0gをテトラヒドロフラン150m
lに懸濁し、60%水素化ナトリウム600mgをゆっ
くり加えた。この反応液を20分間加熱還流した後室温
まで冷却し、2−[4−[((3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステル4.16gの
テトラヒドロフラン10ml溶液を加えた。この反応液
を10分間攪拌し、更に2時間加熱還流した。室温まで
冷却し、反応物を酢酸 エチルエステルに溶解し、水、
ついで飽和食塩水にて洗浄して有機層を乾燥した。溶媒
留去して得られた残留物をn−ヘキサンと酢酸 エチル
エステルの混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、黄色油状の2−[4−
[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−シア
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)ア
クリル酸 エチルエステルをE体とZ体の混合物として
3.90gを得た。このE体とZ体の混合物2.58g
をエタノール40mlに溶解し、酸化パラジウム・1水
和物・硫酸バリウム650mgを加えて5時間常圧接触
還元に付した。触媒をろ去し、溶媒を留去して得られる
残留物を、n−ヘキサンと酢酸 エチルエステルを溶出
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製して、黄色油状物の標題化合物1.69gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.20(3H,t,J
=7.0Hz),1.45(9H,s),1.50−
3.90(16H,m),4.10(2H,q),4.
82(1H,m),6.81(2H,q,J=9.0H
z),7.00−7.40(5H,m)
【0142】参考例109 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンズイミダゾリル)プロピオン酸
エチルエステル a)3,4−ジアミノベンゾニトリル3.42g及びエ
チル クロロアセトイミデート 塩酸塩4.06gをエ
タノール100mlに溶解し、3時間加熱還流した。冷
後溶媒を留去し、残留物を酢酸 エチルエステルに溶解
して水洗し、乾燥した。溶媒を留去して析出する結晶を
ろ取、2−クロロメチル−5−ベンズイミダゾールカル
ボニトリル2.7gを得た。 mp 144−146℃1 H−NMR(CDCl3)δ:4.83(2H,s),
7.48(1H,d,J=7.1Hz),7.57(1
H,d,J=7.1Hz),7.95(1H,s) b)a項で得た2−クロロメチル−5−ベンズイミダゾ
ールカルボニトリル1.0g及びトリフェニルホスフィ
ン2.19gを30ml 1,2−ジクロロエタンに溶
解し、140℃で1時間加熱した。冷後溶媒を留去し、
得られた残留物と2−[4−[((3S)−1−ter
t−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]−2−オキソ酢酸 エチルエステル2.03
gをテトラヒドロフラン20mlとエタノール20ml
の混合物に溶解し攪拌した中に、室温で1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン1.1gを加
え72時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた残留物を
クロロホルムとエタノールの混合物を溶出溶媒とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、油状
の2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカ
ルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3
−(5−シアノ−2−ベンズイミダゾリル)アクリル酸
エチルエステルをE体とZ体の混合物として1.5g
得た。このE体とZ体の混合物をテトラヒドロフラン5
0mlとエタノール50mlの混合物に溶解し、酸化パ
ラジウム・1水和物・硫酸バリウム1.5gを加え、常
圧接触還元に付した。触媒をろ去後、溶媒を留去し、得
られた残留物を、クロロホルムとエタノールの混合物を
溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製し、粘性油状の標題化合物320mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,t,J
=7.0Hz),1.48(9H,s),1.90−
2.30(2H,br),3.05−3.90(6H,
m),4.12(2H,q,J=7.0Hz),4.0
0−4.30(1H),4.70−4.95(1H,b
r),6.79(2H,d,J=8.8Hz),7.1
9(2H,d,J=8.8Hz),7.35−8.10
(3H,m)FD MS (m/z):504
(M+),505(M++1)
【0143】参考例110 (+)−2−[4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]−3−(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン
酸 ((2S)−1−p−トルエンスルホニル−2−ピ
ロリジニル)メチルエステル及び (−)−2−[4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]−3−(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン
酸 ((2S)−1−p−トルエンスルホニル−2−ピ
ロリジニル)メチルエステル a)2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシ
カルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−
3−(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸 メ
チルエステル22gのメタノール100ml溶液に水酸
化ナトリウム3gを水10mlにとかした溶液を加え2
4時間室温で攪拌した。溶媒を留去後クエン酸にてpH4
〜5とし、酢酸 エチルエステルで抽出した。乾燥後溶
媒を留去して2−[4−[((3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]−3−(6−シアノ−2−インドリル)プロピオ
ン酸20gを得た。 IR(KBr):3352,2218,1710,16
77cm-1 b)a項で得た2−[4−[((3S)−1−tert
−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フ
ェニル]−3−(6−シアノ−2−インドリル)プロピ
オン酸20g、((2S)−1−p−トルエンスルホニ
ル−2−ピロリジニル)メタノール11.9gをジオキ
サン300mlに溶解し、氷冷攪拌下触媒量の4−ジメ
チルアミノピリジンと1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド9gを加え24時間室温で攪拌した。析出物を
ろ去後、溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより分離精製し、クロロホル
ムとアセトンの混合物で溶出することにより(+)−2
−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボ
ニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸 ((2
S)−1−p−トルエンスルホニル−2−ピロリジニ
ル)メチルエステル10.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.00−1.80(4
H,m),1.46(9H,s),2.00−2.30
(2H,m),2.43(3H,s),3.00−4.
40(12H,m),4.75−5.00(1H,
m),6.30(1H,s),6.82(2H,d),
7.10−7.90(9H,m),9.00(1H,
s) 更に同じ溶媒で溶出することにより、(−)−2−[4
−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−
3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−シ
アノ−2−インドリル)プロピオン酸 ((2S)−1
−p−トルエンスルホニル−2−ピロリジニル)メチル
エステル 9.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.10−2.00(4
H,m),1.44(9H,s),2.00−2.25
(2H,m),2.41(3H,s),2.95−4.
10(10H,m),4.20(2H,d),4.70
−4.90(1H,m),6.25(1H,s),6.
80(2H,d),7.10−7.80(9H,m),
9.20(1H,s)
【0144】参考例111 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−1−エトキシカルボニルメチル−2−イ
ンドリル)プロピオン酸 メチルエステル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸 メチルエステル3.0gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド30mlに溶解し、氷冷攪拌下60%水素化ナトリウ
ム280mgを加え20分間同温で攪拌した。この反応
液にブロモ酢酸 エチルエステル0.7mlを加え、1
時間攪拌した。反応液に希塩酸を加えトルエンと酢酸
エチルエステルの混合物で抽出し、水洗後乾燥した。溶
媒留去後、得られた残留物をジクロロメタンとアセトン
の混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、粘稠な油状の標題化合物3.2
gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t),
1.46(9H,s),3.02(1H,dd),3.
30−3.70(5H,m),3.66(3H,s),
4.00(1H,dd),4.20(2H,q),4.
80(2H,s),4.78−4.90(1H,m),
6.40(1H,s),6.90(2H,d),7.2
0−7.70(5H,m)
【0145】参考例112 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロパノール 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン酸 メチルエステルを2.7gテトラヒドロフラン30ml
に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム660mgを加え
た。この溶液を氷冷攪拌し、メタノール12mlを滴下
して室温で3時間攪拌した。反応液に10%クエン酸水
溶液を加え、ジクロロメタンにて抽出し、乾燥した。溶
媒を留去して得られる残留物をジクロロメタンとメタノ
ールの混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、油状の標題化合物2.2g
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),
1.95−2.25(2H,m),2.48(1H,
t),3.00−3.22(2H,m),3.40−
3.69(6H,m),3.70−3.90(1H,
m),4.70−4.90(1H,m),6.21(1
H,s),6.80(2H,d),7.00−7.65
(5H,m),9.20(1H,s)
【0146】参考例113 2−[2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
−3−ヒドロキシプロピル]−6−シアノ−1−インド
ール酢酸 エチルエステル 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(6−シアノ−2−インドリル)プロパノール2.0g
をジメチルホルムアミド30mlに溶解し、氷冷攪拌下
60%水素化ナトリウム280mgを加え20分間同温
で攪拌した。この反応液にブロモ酢酸エチルエステル
0.5mlを加え、1時間攪拌した。反応液に塩化アン
モニウム水溶液を加えトルエンと酢酸 エチルエステル
の混合物で抽出し、水洗後乾燥した。溶媒留去後、得ら
れた残留物をジクロロメタンとアセトンの混合物を溶出
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、粘稠な油状の標題化合物1.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t),
1.45(9H,s),1.90−2.20(2H,
s),4.20(2H,q),4.50−4.90(3
H),6.20(1H,s),6.78(2H,d)
【0147】参考例114 2−[2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
エチル]−6−インドールカルボニトリル a)p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.31g、(3
R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ヒドロ
キシピロリジン1.87g及びトリフェニルホスフィン
2.88gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、室
温攪拌下アゾジカルボン酸 ジエチルエステル1.91
gを加え45分間攪拌した。溶媒を留去し、得られた残
留物をベンゼンと酢酸 エチルエステルの混合物を溶出
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、油状の4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]ベンズア
ルデヒド2.9gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),
2.00−2.40(2H,m),3.30−3.80
(4H,m),4.90−5.10(1H,m),6.
98(2H,d,J=9.0Hz),7.84(2H,
d,J=9.0Hz),9.89(1H,s) b)a項で得た4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]ベンズア
ルデヒド0.93gと(6−シアノ−2−インドリル)
メチルトリフェニルホスホニウム ブロミド1.6gを
メタノール20mlとテトラヒドロフラン20mlの混
合液に溶解し、氷冷攪拌下1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン490mgを加え3時
間室温で攪拌した。溶媒を留去し、得られた残留物をク
ロロホルムとメタノールの混合物を溶出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、E体と
Z体の混合物として2−[2−[4−[((3S)−1
−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)
オキシ]フェニル]ビニル]−6−インドールカルボニ
トリル700mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.43(9H,s),
1.90−2.23(2H,m),3.30−3.70
(4H,m),4.75−4.95(1H,m),8.
65(1H,br) c)b項で得た2−[2−[4−[((3S)−1−t
ert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]ビニル]−6−インドールカルボニトリ
ル700mgをメタノール20mlとテトラヒドロフラ
ン40mlの混合物に溶解し、酸化パラジウム・1水和
物・硫酸バリウム70mgを加え、3時間常圧接触還元
に付した。触媒をろ去し、溶媒を留去して得られる残留
物をクロロホルムとメタノールの混合物を溶出溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
粘稠な油状物の標題化合物650mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.50(9H,s),
1.95−2.20(H,m),4.70−4.90
(1H,m),6.30(1H,s),6.75(2
H,d),7.10(2H,d),7.10−7.65
(3H,m),9.46(1H,br)
【0148】参考例115 2−[2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
エチル]−6−シアノ−1−インドール酢酸エチルエス
テル 2−[2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
エチル]−6−インドールカルボニトリル2.4gを
N,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解し、氷冷
攪拌下60%水素化ナトリウム300mgを加え室温に
昇温して20分間攪拌した。氷冷攪拌下、ブロモ酢酸
エチルエステル0.76mlを加え、1時間攪拌した。
塩化アンモニウム水溶液を加え、トルエンと酢酸 エチ
ルエステルの混合物で抽出し、有機層を水洗後乾燥し
た。溶媒を留去して得られた残留物を、ジクロロメタン
とアセトンの混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製し、粘稠な油状物の標題
化合物2.3gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.2(3H,t),
2.00−2.20(2H,m),2.95(4H,
s),3.30−3.60(4H,m),4.18(2
H,q),4.70(2H,s),6.36(1H,
s),6.75(2H,d),7.00−7.60(5
H,m)
【0149】参考例116 2−[[4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−
4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]メチル]−5−
ベンゾフランカルボニトリル a)ジエチレングリコール30mlに水酸化カリウム
5.07gを加え室温にて攪拌した中に80%ヒドラジ
ン・2水和物5.5g及び5−ブロモ−2−(4−メト
キシベンゾイル)ベンゾフラン5.0gを加え加熱還流
した。冷後反応液をpH4〜5としてベンゼンにて抽出、
乾燥後溶媒を留去した。得られた残留物をn−ヘキサン
とiso−プロパノールの混合物を溶出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、5−ブ
ロモ−2−(4−メトキシベンジル)ベンゾフラン3.
95gを褐色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.80(3H,s),
4.02(2H,s),6.23(1H,s),6.9
0(2H,d,J=9.0Hz),7.20−7.40
(4H,m),7.57(1H,m) b)a項で得た5−ブロモ−2−(4−メトキシベンジ
ル)ベンゾフラン3.95g及びシアン化第一銅1.6
7gをN−メチル−2−ピロリドン20mlに懸濁し、
窒素気流下200〜220℃で加熱した。冷後、反応物
をクロロホルムに溶解し、不溶物をろ去した。有機層を
水洗後乾燥して濃縮乾固し、残渣をn−ヘキサンとis
o−プロピルエーテルの混合物を溶出溶媒とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(4
−メトキシベンジル)−5−ベンゾフランカルボニトリ
ル3.10gを得た。 mp 78−80℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.80(3H,s),
4.10(2H,s),6.39(1H,s),6.9
0(2H,d,J=9.0Hz),7.22(2H,
d),7.46(2H),7.78(1H,s) c)b項で得た2−(4−メトキシベンジル)−5−ベ
ンゾフランカルボニトリル3.0gをジクロロメタン3
0mlに溶解し、−50℃に冷却し攪拌した中に三臭化
ホウ素2.23mlのジクロロメタン20ml溶液を滴
下した。ゆっくり昇温し、室温で1時間攪拌した。反応
液をクロロホルムで希釈し、希塩酸で洗浄後乾燥した。
溶媒を留去し、析出する結晶をろ取して黄色プリズム晶
の2−(4−ヒドロキシベンジル)−5−ベンゾフラン
カルボニトリル2.48gを得た。 1 H−NMR(CDCl3)δ:4.02(2H,s),
6.45(1H,s),6.77(2H,d,J=9.
0Hz),7.10(2H,d),7.48(2H),
7.81(1H,s) d)c項で得た2−(4−ヒドロキシベンジル)−5−
ベンゾフランカルボニトリル1.50g、トリフェニル
ホスフィン2.37g及び1−tert−ブトキシカル
ボニル−4−ヒドロキシピペリジン1.21gをテトラ
ヒドロフラン50mlに溶解し、室温にて攪拌下アゾジ
カルボン酸 ジエチルエステル1.57gを加えて40
時間攪拌した。溶媒留去後得られた残留物をn−ヘキサ
ンと酢酸エチルエステルの混合物を溶出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色針
状晶の標題化合物1.30gを得た。 mp 144−146℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),
1.60−2.00(4H,m),3.20−3.90
(4H,m),4.05(2H,s),4.44(1
H,m),6.41(1H,s),6.87(2H,
d,J=9.0Hz),7.20(2H,d,J=9.
0Hz),7.47(2H),7.79(1H,s)
【0150】参考例117 3−[3−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピル]−5−ベンゾフランカルボニトリル a)(5−シアノ−3−ベンゾフラニル)メチルトリフ
ェニルホスホニウム クロリド2.14gと4−メトキ
シフェニルアセトアルデヒド0.7gをテトラヒドロフ
ラン100mlとエタノール100mlの混合物に溶解
し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウン
デセン0.71gを加え24時間攪拌した。溶媒を留去
し、得られた残留物をトルエンを溶出溶媒とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、E体とZ
体の混合物として3−[3−(4−メトキシフェニル)
アリル]−5−ベンゾフランカルボニトリル0.86g
を黄色油状物として得た。得られたE体とZ体の混合物
をエタノール100mlに溶解し、5%パラジウム炭素
触媒370mgを加えて常圧接触還元に付した。触媒を
ろ去し、溶媒を留去して3−[3−(4−メトキシフェ
ニル)プロピル]−5−ベンゾフランカルボニトリル
0.6gを得た。ここに得られたメトキシ体をジクロロ
メタン20mlに溶解し、攪拌下−40℃で三臭化ホウ
素0.4mlのジクロロメタン10ml溶液を滴下し
た。室温まで昇温し、2時間攪拌し、反応液を冷希塩酸
水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥し、
溶媒を留去して得られた残留物をトルエンを溶出溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、3−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]
−5−ベンゾフランカルボニトリル280mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.0(2H,m),
2.64(4H,m),6.80(2H,d),7.1
6(2H,d),7.52(3H,m),7.79(1
H) b)a項で得た3−[3−(4−ヒドロキシフェニル)
プロピル]−5−ベンゾフランカルボニトリル280m
g、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ヒドロキシピロリジン280mg及びトリフェニルホ
スフィン400mgをテトラヒドロフラン20mlに溶
解し、室温攪拌下にアゾジカルボン酸 ジエチルエステ
ル265mgを加え、室温で24時間攪拌した。溶媒を
留去し、得られた残留物をn−ヘキサンと酢酸 エチル
エステルの混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、黄色油状物の標題化合
物400mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),
2.05(4H,m),2.66(4H,m),3.6
0(4H,br),4.85(1H,br),6.85
(2H,d),7.05(2H,d),7.53(3
H,m),7.83(1H)
【0151】参考例118 4−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル
−3−ピロリジニル)オキシ]−3−メトキシベンズア
ルデヒド バニリン3.04g、(3R)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン3.74g及
びトリフェニルホスフィン5.24gをテトラヒドロフ
ラン50mlに溶解し、アゾジカルボン酸 ジエチルエ
ステル4.00gを加え室温で18時間攪拌した。反応
液を濃縮し、得られた残渣を、エタノールとクロロホル
ムの混合物を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製して標題化合物5.0gを油状物
として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),
2.00−2.40(2H,m),3.50−3.80
(4H,m),3.90(3H,s),5.02(1
H,br),6.80−7.60(3H,m),9.8
6(1H,s) 参考例118と同様にして参考例119の化合物を合成
した。
【0152】参考例119 4−[[4−(N−アセチル)アミノメチルシクロヘキ
シル]メトキシ]ベンズアルデヒド1 H−NMR(CDCl3)δ:0.80−2.10(1
0H,m),3.13(2H,dd,J=6.1 an
d 6.1Hz),3.84(2H,d,J=6.1H
z),5.56(1H,br),6.97(2H,d,
J=8.7Hz),7.82(2H,d,J=8.7H
z),9.88(1H,s)
【0153】参考例120 3−アセチルオキシ−4−[((3S)−1−アセチル
−3−ピロリジニル)オキシ]ベンズアルデヒド a)4−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボ
ニル−3−ピロリジニル)オキシ]−3−メトキシベン
ズアルデヒド5.5gをジクロロメタン20mlに溶解
し、蟻酸30mlを加え、室温で1時間、50℃で1時
間攪拌した。溶媒及び蟻酸を減圧下に留去した。得られ
た残渣をテトラヒドロフラン100mlに溶解し、アセ
チルクロリド2.68gを加え、氷冷攪拌下トリエチル
アミン8.63gを滴下した。溶媒を留去し、得られた
残留物をクロロホルムに溶解し水洗した。有機層を乾燥
後溶媒を留去、得られた残留物をトルエンを溶出溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、4
−[((3S)−1−アセチル−3−ピロリジニル)オ
キシ]−3−メトキシベンズアルデヒド4.3gを飴状
物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.04(5H,m),
3.50−4.00(4H,m),3.90(3H,
s),5.10(1H,br),6.80−7.60
(3H,m),9.86(1H,s) b)a項で得た4−[((3S)−1−アセチル−3−
ピロリジニル)オキシ]−3−メトキシベンズアルデヒ
ド4.3gをジクロロメタン40mlに溶解し、−70
℃に冷却攪拌下三臭化ホウ素12.6gを滴下した。反
応液を0℃まで昇温し、反応液を氷水に注加してクロロ
ホルムで抽出した。有機層を乾燥濃縮して、得られた残
留物をクロロホルム−n−ヘキサンにより結晶化して4
−[((3S)−1−アセチル−3−ピロリジニル)オ
キシ]−3−ヒドロキシベンズアルデヒド2.0gを得
た。これ以上精製せず、次の反応に用いた。1 H−NMR(CDCl3:DMSO−d6=9:1)
δ:2.00−2.50(5H,m),3.50−4.
00(4H,m),5.32(1H,br),6.96
(1H,d,J=8.0Hz),7.22−7.58
(2H,m),9.81(1H,s) c)b項で得た4−[((3S)−1−アセチル−3−
ピロリジニル)オキシ]−3−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド1.1gをピリジン5mlに懸濁し、無水酢酸0.
86gを加えて室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下
に乾固し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製しエタノールとクロロホルムの混合物
で溶出して、油状物の標題化合物1.30gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.06(3H,s),
2.28(3H,s),2.00−2.40(2H,
m),3.40−3.90(4H,m),5.60(1
H,br),6.90−7.90(3H,m),9.9
0(1H,s)
【0154】参考例121 4−[(1−トリチル−4−イミダゾリル)メトキシ]
ベンズアルデヒド p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.22g及び4−ク
ロロメチル−1−トリチルイミダゾール4.08gを
N,N−ジメチルホルムアミド40mlに溶解し、無水
炭酸カリウム1.66gを加え、室温で40時間攪拌し
た。反応液を水とベンゼンで分配し、有機層を乾燥後濃
縮乾固した。得られた残留物を、クロロホルムを溶出溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、n−ヘキサンとベンゼンの混合物より結晶化して
標題化合物2.3gを得た。 mp 181−182℃1 H−NMR(CDCl3)δ:5.09(2H,s),
6.90(1H,d,J=1.1Hz),7.00−
7.40(17H,m),7.47(1H,d,J=
1.1Hz),7.81(2H,d,J=8.8H
z),9.88(1H,s)
【0155】参考例122 2−[2−[4−[((3S)−1−アセチル−3−ピ
ロリジニル)オキシ]−3−ヒドロキシフェニル]エチ
ル]−5−ベンゾフランカルボニトリル a)3−アセチルオキシ−4−[((3S)−1−アセ
チル−3−ピロリジニル)オキシ]ベンズアルデヒド
1.3g及び(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)メチ
ルトリフェニルホスホニウム クロリド2.22gをテ
トラヒドロフラン10mlとエタノール10mlの混合
物に溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン0.943gを加え、2時間室温で攪拌
した。さらに、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン1.88g及び水3mlを加え2時間
攪拌した。反応液を10%クエン酸水溶液でpH4〜5と
し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をクロロホルム
にて抽出し乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を、
クロロホルムとエタノールの混合物を溶出溶媒とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、E体と
Z体の混合物として、2−[2−[4−[((3S)−
1−アセチル−3−ピロリジニル)オキシ]−3−ヒド
ロキシフェニル]ビニル]−5−ベンゾフランカルボニ
トリル1.8gを粉末として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.00−2.50(5
H,m),3.40−4.00(4H,m),5.00
(1H,br),6.30−7.90(9H,m) b)上記2−[2−[4−[((3S)−1−アセチル
−3−ピロリジニル)オキシ]−3−ヒドロキシフェニ
ル]ビニル]−5−ベンゾフランカルボニトリル1.8
gをテトラヒドロフラン300mlとエタノール300
mlの混液に溶解し、酸化パラジウム・1水和物・硫酸
バリウム340mgを加え、5時間常圧接触還元に付し
た。触媒をろ去し、ろ液を濃縮、析出する結晶をろ取し
て無色の標題化合物1.6gを得た。 mp 191−193℃ IR(KBr):2224,1644,1512cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:2.09(3H,s),
2.00−2.50(2H,m),3.04(4H,
s),3.50−3.90(4H,m),4.96(1
H,br),6.40(1H,s),6.50−6.9
0(3H,m),7.50(2H,s),7.80(1
H,s) 参考例122と同様の方法により参考例123〜124
の化合物を合成した。
【0156】参考例123 2−[2−[4−[[4−(N−アセチル)アミノメチ
ルシクロヘキシル]メトキシ]フェニル]エチル]−5
−ベンゾフランカルボニトリル mp 159−161℃1 H−NMR(CDCl3)δ:0.80−2.10(1
0H,m),1.99(3H,s),3.04(4H,
s),3.19(2H,dd,J=6.1 and
6.1Hz),3.63(2H,d,J=6.1H
z),5.50(1H,br),6.40(1H,
s),6.79(2H,d,J=8.3Hz),7.0
8(2H,d,J=8.3Hz),7.49(2H),
7.79(1H)
【0157】参考例124 2−[2−[4−[(1−トリチル−4−イミダゾリ
ル)メトキシ]フェニル]エチル]−5−ベンゾフラン
カルボニトリル mp 165−167℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.03(4H,s),
4.97(2H,s),6.38(1H,s),6.9
0−7.70(22H,m),7.78(1H,s)
【0158】参考例125 2−[2−[4−[(1−イミダゾリル)メチル]フェ
ニル]エチル]−5−ベンゾフランカルボニトリル a)4−ヒドロキシメチルベンズアルデヒド911m
g、及び(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)メチルト
リフェニルホスホニウム クロリド2.0gをテトラヒ
ドロフラン10mlとエタノール10mlの混合物に溶
解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン845mgを加えて室温で1時間攪拌した。溶
媒を留去して残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、E体とZ体の混合物として2−[2
−(4−ヒドロキシメチルフェニル)ビニル]−5−ベ
ンゾフランカルボニトリル2.3gを得た。ここに得た
E体とZ体の混合物2.3gをテトラヒドロフラン10
mlとエタノール10mlの混合物に溶解し、酸化パラ
ジウム・1水和物・硫酸バリウム800mgを加えて7
時間常圧接触還元に付した。触媒をろ去し、溶媒を留去
後クロロホルムを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製し、結晶の2−[2−(4−
ヒドロキシメチルフェニル)エチル]−5−ベンゾフラ
ンカルボニトリル835mgを得た。 mp 123−124℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.60(1H,s),
3.10(4H,s),4.67(2H,s),6.4
1(1H,s),7.20(2H,d,J=8.2H
z),7.34(2H,d,J=8.2Hz),7.5
2(2H,s),7.82(1H,s) b)a項で得た2−[2−(4−ヒドロキシメチルフェ
ニル)エチル]−5−ベンゾフランカルボニトリル83
5mgを塩化チオニル15mlに溶解し、室温で1時間
攪拌した。塩化チオニルを留去し得られた残留物、N−
アセチルイミダゾール550mg及びヨウ化ナトリウム
600mgをアセトニトリル30mlに溶解し、3時間
加熱還流した。溶媒を留去し、得られた残留物をクロロ
ホルムを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにより精製し、褐色晶の標題化合物800mgを
得た。 mp 72−73℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.08(4H,s),
5.09(2H,s),6.40(1H,s),6.8
9(1H,s),7.00−7.18(5H,m),
7.49(2H,s),7.56(1H,s),7.7
9(1H,s)
【0159】参考例126 4−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エチ
ル]安息香酸 a)4−ホルミルベンゼンカルボン酸 メチルエステル
5.17g及び(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)メ
チルトリフェニルホスホニウム クロリド13.97g
をテトラヒドロフラン50mlとメタノール50mlの
混合物に溶解し、氷冷攪拌下1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン5.02gを加え、2
時間室温で攪拌した。析出した結晶をろ取することによ
り、E体とZ体の混合物として4−[2−(5−シアノ
−2−ベンゾフラニル)ビニル]安息香酸 メチルエス
テルを得た。この結晶をテトラヒドロフラン300ml
とエタノール100mlの混液に溶解し、酸化パラジウ
ム・1水和物・硫酸バリウム2.0gを加え、2時間常
圧接触還元に付した。触媒をろ去し、ろ液を濃縮、得ら
れた残留物をベンゼンを溶媒溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製してプリズム晶の4−
[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エチル]安
息香酸 メチルエステル8.1gを得た。 mp 114−115℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.13(4H,s),
3.90(3H,s),6.31(1H,s),7.2
6(2H,d,J=8.5Hz),7.50(2H,
s),7.80(1H,s),7.98(2H,d,J
=8.5Hz) b)a項で得た4−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフ
ラニル)エチル]安息香酸 メチルエステル1.5gを
テトラヒドロフラン20mlとエタノール20mlの混
合物に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液11ml
を加え室温で14時間攪拌した。反応液を濃塩酸でpH2
とし、析出する結晶をろ取、水洗、乾燥して標題化合物
1.41gを得た。 mp 234−235℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.13(4H,
s),6.70(1H,s),7.44(2H,d,J
=8.0Hz),7.69(2H,s),7.88(2
H,d,J=8.0Hz),8.06(1H,s)
【0160】参考例127 2−[2−[4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)
カルボニル]フェニル]エチル]−5−ベンゾフランカ
ルボニトリル 4−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エチ
ル]安息香酸1.35gを塩化チオニル15ml中で2
時間加熱還流した。塩化チオニルを留去し、得られた残
留物をテトラヒドロフラン10mlに溶解し、氷冷下攪
拌している1−メチルピペラジン1.0gのテトラヒド
ロフラン20ml溶液中へ滴下した。室温で1時間攪拌
後溶媒を留去し、得られた残留物をクロロホルムに溶解
して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機
層を乾燥後、溶媒を留去して得られた残留物をクロロホ
ルムとエタノールの混合物を溶出溶媒とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、結晶の標題化
合物1.35gを得た。 mp 115−116℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.34(3H,
s),2.43(4H,br),3.11(4H,
s),3.64(4H,br),6.42(1H,
s),7.26(2H,d,J=9.0Hz),7.4
0(2H,d,J=9.0Hz),7.50(2H,
s),7.80(1H,s)
【0161】参考例128 2−[2−[4−[[(2−ピラジニル)アミノ]カル
ボニル]フェニル]エチル]−5−ベンゾフランカルボ
ニトリル a)4−[2−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]安息香酸1g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル578mgをジクロロメタン100mlに溶解し室温
で、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド780m
gを加えて3時間室温で攪拌した。溶媒を留去し、得ら
れた残留物をクロロホルムとエタノールの混合物を溶出
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、ベンゼンとn−ヘキサンの混合物より結晶化する
ことにより粉末の2−[2−[4−[[(1−ベンゾト
リアゾリル)オキシ]カルボニル]フェニル]エチル]
−5−ベンゾフランカルボニトリル1.1gを得た。 mp 171−172℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.14(4H,s),
6.48(1H,s),7.30−8.30(11H,
m) MS (m/z):409(M++1) b)a項で得た2−[2−[4−[[(1−ベンゾトリ
アゾリル)オキシ]カルボニル]フェニル]エチル]−
5−ベンゾフランカルボニトリル100mg、及びアミ
ノピラジン23.3mgをN,N−ジメチルホルムアミ
ド2mlに溶解し60%水素化ナトリウム13.0mg
を加えて室温で2時間攪拌した。反応液を酢酸 エチル
エステルで希釈し、水洗後乾燥した。溶媒を留去し、得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製し、粉末の標題化合物55mgを得た。 mp 183−185℃1 H−NMR(CDCl3)δ:3.17(4H,s),
6.42(1H,s),7.34(2H,d,J=9.
0Hz),7.59(2H,s),7.81(1H,
s),7.90(2H,d,J=9.0Hz),8.2
6(1H,dd,J=3.0 and 1.6Hz),
8.40(1H,d,J=3.0Hz),8.65(1
H,br),9.74(1H,d,J=1.6Hz)
【0162】参考例129 [5−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]−2−[2−(5−シ
アノ−2−ベンゾフラニル)エチル]フェニル]オキシ
酢酸 エチルエステル a)2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド1.38
g、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−ヒドロキシピロリジン1.87gおよびトリフェニル
ホスフィン2.88gをテトラヒドロフラン40mlに
溶解し、アゾジカルボン酸 ジエチルエステル1.91
gを室温で加え1時間攪拌した。溶媒を留去し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、粘性
のある油状物として4−[((3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]−2
−ヒドロキシベンズアルデヒド1.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),
2.00−2.36(2H,m),3.30−3.75
(4H,m),4.94(1H,quint),6.3
8(1H,d,J=2.1Hz),6.52(1H,d
d,J=8.0and 2.1Hz),7.44(1
H,d,J=8.0Hz),9.72(1H,s),1
1.45(1H,s) b)a項で得た4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]−2−ヒ
ドロキシベンズアルデヒド1.27gおよびブロム酢酸
エチルエステル0.884gをアセトン100mlに
溶解し、無水炭酸カリウム1.12gを加え1.5時間
加熱還流した。冷後不溶物をろ去し、溶媒を留去した。
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、粘性のある油状物として[2−ホルミル−5
−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−
3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]オキシ酢酸 エ
チルエステル1.44gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J
=7.0Hz),1.47(9H,s),2.00−
2.28(2H,m),3.36−3.70(4H,
m),4.28(2H,q),4.71(2H,s),
4.94(1H,quint),6.31(1H,d,
J=2.2Hz),6.53(1H,dd,J=8.8
and 2.2Hz),7.84(1H,s),1
0.39(1H,s) c)b項で得た[2−ホルミル−5−[((3S)−1
−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)
オキシ]フェニル]オキシ酢酸 エチルエステル1.4
4gおよび(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)メチル
トリフェニルホスホニウムクロリド1.71gをテトラ
ヒドロフラン10mlとメタノール10mlの混液に溶
解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン0.664gを加え、1時間攪拌した。溶媒を
留去し、ベンゼンと酢酸 エチルエステルの混合物を展
開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、E体およびZ体の混合物としてオレフィン体
1.8gを得た。このオレフィン体1.8gをテトラヒ
ドロフラン40mlとエタノール40mlの混液に溶解
し、酸化パラジウム・硫酸バリウム・1水和物0.22
gを加え常圧接触還元した。触媒をろ去し、残留物をベ
ンゼンと酢酸 エチルエステルを展開溶媒とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し標題化合物1.
6gを粘性のある油状物として得た。(反応中エステル
交換した。)1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.46(9H,
s),1.96−2.08(2H,m),3.08(4
H,s),3.36−3.68(4H,m),3.80
(3H,m),4.62(2H,s),4.80(1
H,br),6.30(1H,s),6.36(1H,
d,J=8.0Hz),6.43(1H,s),7.0
2(1H,d,J=8.0Hz),7.46(2H,
s),7.77(1H,s)
【0163】実施例1 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 エ
チルエステル1.96gをエタノール150mlに溶解
し、この中へ氷冷攪拌下塩化水素を吹き込み飽和して、
18時間放置した。減圧下に濃縮乾固し、得られた残留
物をアンモニア15%(w/v)を含有するエタノール
溶液300mlに溶解し18時間放置した。溶媒留去
後、残留物をハイポーラスポリマー型合成吸着剤(スチ
レン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイオン HP−
20)のカラムクロマトグラフィーに付し、水とアセト
ニトリルの混合溶媒で溶出、ついでオクタデシル基化学
結合型シリカゲルを充填剤とする逆相系高速液体クロマ
トグラフィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で
溶出し目的物のフラクションに希塩酸を加えて濃縮乾固
することにより固体の標題化合物610mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.08(3H,
t,J=7.0Hz),1.90−2.30(2H,
m),3.00−3.80(6H,m),3.80−
4.30(3H,m),5.08(1H,br),6.
73(1H,s),6.93(2H,d,J=8.3H
z),7.33(2H,d,J=8.3Hz),7.7
3(2H,s),8.08(1H,s),9.25(2
H,br),9.40(2H,br),9.50−1
0.00(2H,br) 実施例1と同様の方法に従い、実施例2〜19の化合物
を合成した。
【0164】実施例2 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((2S,4S)−2−カルバモイル−4−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエス
テル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.10(3H,
t,J=7.0Hz),1.70−3.20(2H,
m),3.00−4.50(8H,m),5.00−
5.30(1H,br),6.71(1H,s),6.
87(2H,d,J=8.3Hz),7.30(2H,
d,J=8.3Hz),7.72(2H,s),8.1
0(1H,s),9.00−10.00(6H)
【0165】実施例3 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((2S,4S)−2−ジメチルカルバモイル−4
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 エ
チルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.11(3H,
t,J=7.0Hz),1.70−3.30(2H,
m),2.91(3H,s),2.96(3H,s),
3.00−4.20(7H,m),4.70(1H,b
r),5.10(1H,br),6.69(1H,
s),6.86(2H,d,J=8.7Hz),7.2
9(2H,d,J=8.7Hz),7.69(2H,
s),8.07(1H,s),8.80(1H,b
r),9.10(2H,br),9.34(2H,b
r),10.08(1H,br)
【0166】実施例4 2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−3−(4
−[[(3S)−3−ピロリジニル]オキシ]フェニ
ル)プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.08(3H,
t,J=7.0Hz),1.80−2.30(2H,b
r),2.70−3.70(6H,m),4.08(2
H,q,J=7.0Hz),4.35(1H,t,J=
7.9Hz),5.08(1H,br),6.84(2
H,d,J=8.3Hz),6.96(1H,s),
7.17(2H,d,J=8.3Hz),7.79(2
H,s),8.12(1H,s),9.33(2H,b
r),9.51(2H,br),9.80(2H,b
r)
【0167】実施例5 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−3−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,
t,J=7Hz),2.0−2.2(2H,m),3.
0−3.8(6H,m),4.07(2H,q),4.
5−4.7(1H,m),5.13(1H,m),6.
94(1H,s),6.94(2H,d,J=9H
z),7.32(2H,d,J=9Hz),7.73
(2H,s),8.13(1H,s),9.21(2
H,br),9.40(2H,br),9.4−10.
0(2H,br)
【0168】実施例6 3−(6−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.10(3H,
t,J=7.0Hz),1.90−2.40(2H,
m),3.00−3.70(6H,m),5.00−
5.28(1H,br),6.71(1H,s),6.
93(2H,d,J=8.3Hz),7.31(2H,
d,J=8.3Hz),7.72(2H,s),8.2
0(1H,s),9.23(2H,br),9.44
(2H,br),9.40−10.20(2H,br)
【0169】実施例7 3−(5−アミジノ−3−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.06(3H,
t),2.10(2H,br),3.0−3.7(7
H),4.05(2H,q),5.09(1H,b
r),6.95(2H,d),7.28(2H,d),
7.77(3H),8.21(1H,s),9.2−
9.8(6H)
【0170】実施例8 2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エチ
ル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
安息香酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.29(3H,
t,J=7.0Hz),2.00−2.35(2H,
m),2.90−3.60(8H,m),4.18(2
H,q,J=7.0Hz),5.20(1H,br),
6.75(1H,s),7.20(1H,dd,J=
7.9 and 2.8Hz),7.39(1H,d,
J=7.9Hz),7.41(1H,d,J=2.8H
z),7.74(2H,s),8.09(1H,s),
9.23(2H,br),9.40(2H,br),
9.50−10.20(2H,br)
【0171】実施例9 [2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]酢酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,
t,J=7.0Hz),2.0−2.30(2H,
m),3.02(4H,s),3.00−4.00(6
H,m),4.90(2H,q,J=7.0Hz),
5.12(1H,br),6.80−7.00(3H,
m),7.24(1H,d,J=8.64Hz),7.
76(2H,s),8.12(1H,s),9.29
(2H,br),9.45(2H,br),9.40−
10.10(2H,br)
【0172】実施例10 5−アミジノ−2−[2−[4−[((3S)−3−ピ
ロリジニル)オキシ]フェニル]エチル]−3−ベンゾ
フランカルボン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.36(3H,
t),2.08(2H,m),4.30(2H),5.
00(1H,br),6.90(2H,d),7.10
(2H,d),7.83(2H),8.34(1H,
s),9.27(2H,br),9.51(4H,b
r)
【0173】実施例11 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.19(3H,
t,J=7.0Hz),2.00−2.40(2H,
m),3.00−4.20(9H,m),5.08(1
H,br),6.92(2H,d,J=8.75H
z),7.27(1H,s),7.31(2H,d,J
=8.75Hz),7.68(1H,dd,J=8.3
and 1.5Hz),8.10(1H,d,J=
8.3Hz),8.27(1H,d,J=1.5H
z),9.19(2H,br),9.42(2H,b
r),9.10−10.00(2H,br)
【0174】実施例12 3−(6−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.05(3H,
t),2.10(2H,m),3.30(7H,m),
4.0(2H,q),5.05(1H,br),6.9
0(2H,d),7.22(3H,m),7.60−
7.90(2H,m),8.38(1H,s),9.1
0(2H,br),9.35(2H,br),9.40
(2H,br)
【0175】実施例13 3−(6−アミジノ−1−エチル−2−インドリル)−
2−[4−[(4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.05(3H,
t),1.28(3H),1.83(2H,br),
2.08(2H,br),2.90−3.20(5H,
br),3.90−4.40(3H,m),4.62
(1H,br),6.34(1H,s),6.97(2
H,d),7.34(2H),7.47(1H,d),
7.58(1H,d),8.13(1H,s),8.9
0−9.40(6H,br)
【0176】実施例14 3−(6−アミジノ−1−エチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3R)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.08(3H,
t,J=7.0Hz),1.31(3H,t,J=7.
0Hz),2.10−2.30(2H,br),3.1
7(1H,dd),3.20−3.40(2H,m),
3.90−4.40(5H,m),5.14(1H,b
r),6.37(1H,s),6.97(2H,d,J
=8.8Hz),7.38(2H,d,J=8.8H
z),7.49(1H,d,J=8.3Hz),7.6
2(1H,d,J=8.3Hz),8.14(1H,
s),8.99(2H,br),9.32(2H,b
r),9.50−9.70(2H,br)
【0177】実施例15 3−(6−アミジノ−1−メチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩
(エタノール溶媒のためエステル交換した。) 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.05(3H,
t),1.95−2.30(2H,m),3.76(3
H,s),4.02(2H,q),4.00−4.30
(1H,m),5.00−5.20(1H,m),6.
38(1H,s),7.00(2H,d),7.40
(2H,d),7.50−7.70(2H,m),8.
25(1H,s),9.30−10.10(6H)
【0178】実施例16 3−(6−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.06(3H,
t,J=7.0Hz),2.00−2.20(2H,
m),3.00−4.00(7H,m),3.99(2
H,q,J=7.0Hz),5.11(1H,m),
6.92(2H,d,J=9.0Hz),7.31(2
H,d,J=9.0Hz),7.55(1H,d,J=
8.0Hz),7.80−8.10(4H,m),8.
51(1H,s),9.40(2H,br),9.58
(2H,br),9.50−10.00(2H,br)
【0179】実施例17 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=7.0Hz),2.00−2.20(2H,
m),3.10−3.80(7H,m),3.98(2
H,q,J=7.0Hz),5.10(1H,m),
6.93(2H,d,J=9.0Hz),7.32(2
H,d,J=9.0Hz),7.50−8.10(5
H,m),8.44(1H,m),9.41(2H,b
r),9.59(2H,br),9.30−10.00
(2H,br)
【0180】実施例18 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3R)−3−ピペリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.97(3H,
t,J=7Hz),1.5−2.0(4H,m),3.
0−4.1(m),4.6−4.8(1H,br),
6.96(2H,d,J=9.0Hz),7.33(2
H,d,J=9.0Hz),7.5−8.4(6H),
9.30(2H,br),9.56(2H,br),
9.5−9.8(2H,br)
【0181】実施例19 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[(4−ピペリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=7.1Hz),1.45−1.55(2H,
m),1.85−1.95(2H,m),2.80−
2.95(2H,m),3.15−3.50(5H,
m),3.81(2H,d),3.95−4.05(2
H,m),4.05−4.15(1H,m),6.87
(2H,d,J=8.3Hz),7.27(2H,d,
J=8.3Hz),7.58−7.63(1H,m),
7.75−7.80(1H,m),7.84(1H,
s),7.95(1H,d,J=8.8Hz),8.0
7(1H,d,J=8.8Hz),8.40(1H,
s),9.29(2H),9.53(2H)
【0182】実施例20 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[(4−ピペリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオ
ン酸 塩酸塩 1水和物 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[(4−ピペリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩1.51gを濃塩酸5
0mlに溶解し、62時間室温下密封放置した。反応液
を減圧下乾固し、残渣をハイポーラスポリマー型合成吸
着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:HP−2
0)にて精製した。必要なフクラションを集めて濃縮
し、少量のEtOHを加え、析出した結晶をろ取するこ
とにより、標題化合物0.79gを結晶として得た。 mp 285−287℃(decomp.) (生成物が難溶性であるため、塩酸を加え2塩酸塩とし
た後に乾燥したもののNMRを測定した。)1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.45−1.60
(2H,m),1.85−1.95(2H,m),1.
95−2.05(1H,br),2.8−2.9(2
H,m),3.1−3.2(1H,m),3.2−3.
3(2H,m),3.4−3.5(1H,m),3.8
0(2H,d,J=6.4Hz),3.9−4.0(1
H,m),6.87(2H,d,J=8.8Hz),
7.27(2H,d,J=8.8Hz),7.60(1
H,d,J=8.8Hz),7.75−7.80(1
H,m),7.83(1H,s),7.94(1H,
d,J=8.8Hz),8.07(1H,d,J=8.
3Hz),8.40(1H,s),8.8−8.9(1
H,br),9.33(2H),9.54(2H)
【0183】実施例21 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プ
ロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩3.2gを2規
定塩酸80mlに溶解し、30分加熱還流攪拌した。冷
後溶媒を留去し、残留物をハイポーラスポリマー型合成
吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイ
オンHP−20)を担体とするカラムクロマトグラフィ
ーで精製した。5〜10%アセトニトリルで溶出し、目
的物を含む部分を希塩酸を加えてpH2〜3とした後濃縮
乾固して固体の標題化合物1.25gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.30
(2H,m),3.0−3.80(6H,m),4.1
0(1H,t,J=7.2Hz),5.10(1H,b
r),6.74(1H,s),6.94(2H,d,J
=8.3Hz),7.40(2H,d,J=8.3H
z),7.74(2H,s),8.09(1H,s),
9.22(2H,br),9.40(2H,br),
9.10−10.00(2H,br) 実施例21と同様の方法に従い、実施例22〜33の化
合物を合成した。
【0184】実施例22 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((2S,4S)−2−ジメチルカルバモイル−4
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二
塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80−3.00
(2H,m),2.89(3H,s),2.95(3
H,s),3.00−3.70(4H,m),4.09
(1H,t,J=7.9Hz),4.70(1H,b
r),5.12(1H,br),6.71(1H,
s),6.86(2H,d,J=8.3Hz),7.3
0(2H,d,J=8.3Hz),7.73(2H,
s),8.10(1H,s),8.76(1H,b
r),9.30(2H,br),9.46(2H,b
r),10.80(1H,br)
【0185】実施例23 2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−3−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.30
(2H,m),2.90−3.70(6H,m),4.
26(1H,t,J=7.9Hz),5.06(1H,
br),6.83(2H,d,J=8.3Hz),6.
93(1H,s),7.17(2H,d,J=8.3H
z),7.78(2H,s),8.14(1H,s),
9.30(2H,br),9.47(2H,br),
9.80(2H,br)
【0186】実施例24 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−3−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.0−2.2(2
H,m),3.0−4.0(6H,m),4.6(1
H,m),5.10(1H,m),6.92(1H,
s),6.92(2H,d,J=9.0Hz),7.3
2(2H,d,J=9.0Hz),7.73(2H,
s),8.16(1H,s),9.30(2H,b
r),9.46(2H,br),9.6−10.0(2
H,br)
【0187】実施例25 3−(6−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.30
(2H,m),2.60−3.90(6H,m),4.
08(1H,t,J=7.0Hz),4.96−5.2
0(1H,br),6.71(1H,s),6.92
(2H,d,J=8.7Hz),7.32(2H,d,
J=8.7Hz),7.72(2H,s),8.09
(1H,s),9.23(2H,br),9.43(2
H,br),9.10−10.20(2H,br)
【0188】実施例26 2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エチ
ル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
安息香酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.30
(2H,m),2.90−3.70(8H,m),4.
96(1H,br),6.75(1H,s),7.08
(1H,dd,J=7.9 and 2.8Hz),
7.28(1H,d,J=7.9Hz),7.41(1
H,d,J=2.8Hz),7.75(2H,s),
8.09(1H,s),9.25(2H,br),9.
42(2H,br),9.50−10.00(2H,b
r)
【0189】実施例27 [2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]酢酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95−2.30
(2H,m),3.03(4H,s),5.04(1
H,br),6.68−6.90(3H,m),7.1
4(1H,d,J=8.3Hz),7.74(2H,
s),8.10(1H,s),9.38(2H,b
r),9.66(2H,br),9.00−10.00
(2H,br)
【0190】実施例28 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.40
(2H,m),3.00−4.10(7H,m),5.
14(1H,br),6.93(2H,d,J=8.2
Hz),7.28(1H,s),7.33(2H,d,
J=8.2Hz),7.70(1H,d,J=8.8H
z),8.09(1H,d,J=8.8Hz),8.2
6(1H,s),9.24(2H,br),9.47
(2H,br),9.00−10.20(2H,br)
【0191】実施例29 3−(6−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.1(2H,
m),3.40(6H),3.90(1H),5.10
(1H,br),6.96(2H,d),7.30(3
H,m),7.70(1H,d),7.88(1H,
d),8.42(1H,s),9.18(2H,b
r),9.40(2H,br),9.50(2H,b
r)
【0192】実施例30 3−(6−アミジノ−1−メチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.40
(2H,m),4.00−4.30(1H,m),5.
15−5.35(1H,m),6.50(1H,s),
7.10(2H,d),7.55(2H,d),7.6
0−7.90(2H,m),8.35(1H,s),
9.20−10.10(6H)
【0193】実施例31 3−(6−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.20
(2H,m),3.00−3.60(6H,m),3.
90(1H,m),5.11(1H,m),6.91
(2H,d,J=9.0Hz),7.31(2H,d,
J=9.0Hz),7.55(1H,d,J=8.0H
z),7.80−8.10(4H,m),8.52(1
H,s),9.41(2H,br),9.45(2H,
br),9.50−10.00(2H,br)
【0194】実施例32 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.20
(2H,m),3.00−3.70(6H,m),4.
01(1H,m),5.11(1H,m),6.92
(2H,d,J=9.0Hz),7.33(2H,d,
J=9.0Hz),7.50−8.20(5H,m),
8.43(1H,s),9.00−10.50(6H)
【0195】実施例33 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3R)−3−ピペリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.6−2.0(4
H,m),3.0−4.1(m),4.6−4.8(1
H,br),6.96(2H,d,J=9.0Hz),
7.33(2H,d,J=9.0Hz),7.5−8.
4(6H),9.15(2H,br),9.52(2
H,br),9.0−910.0(2H,br)
【0196】実施例34 (+)−3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 (+)−2−[4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]−3−(7−シアノ−2−ナフチル)プロピオン酸
エチルエステル 123.1gをジクロロメタン48
0ml及びエタノール1286mlの混合物に溶解し
た。この溶液を攪拌下−10℃に冷却し、塩化水素を導
入し飽和させた。この反応液を−8〜−5℃で26時間
放置した。反応液を10℃以下の温度で減圧濃縮し15
4gの油状物を得た。得られた油状物をエタノール14
80mlに溶解し、冷却して内温を−10℃以下に保ち
ながらアンモニアガスを濃度が21%(w/w)以上と
なるまで導入した。−8℃〜−5℃で107時間放置し
た後、反応液を10℃以下で減圧下留去し、得られた残
留物を水200mlに溶解し、この溶液を希塩酸により
pH3〜5として水とアセトニトリルの混合物を溶出溶媒
とするハイポーラスポリマー型合成吸着剤(スチレン−
ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイオンHP−20)の
カラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物を含む部
分に少量の希塩酸を加えて濃縮乾固して標題化合物10
7gを無色固体として得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=7.2Hz),2.00−2.30(2H,
m),3.1−3.6(6H,m),3.90−4.0
5(2H,m),4.05−4.15(1H,m),
5.10(1H,br),6.93(2H,d,J=
8.8Hz),7.32(2H),7.60(1H,
d,J=8.3Hz),7.78(1H,d,J=8.
3Hz),7.85(1H,s),7.96(1H,
d,J=8.3Hz),8.08(1H,d,J=8.
3Hz),8.41(1H,s),9.20−9.30
(2H,br),9.40−9.70(4H,br) 実施例34と同様の方法により、実施例35〜39の化
合物を合成した。
【0197】実施例35 (−)−3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.02(3H,
t,J=7.2Hz),2.00−2.30(2H,
m),3.1−3.6(6H,m),3.90−4.0
5(2H,m),4.05−4.15(1H,m),
5.10(1H,br),6.94(2H,d,J=
8.8Hz),7.32(2H),7.60(1H,
d,J=8.3Hz),7.78(1H,d,J=8.
3Hz),7.86(1H,s),7.96(1H,
d,J=8.3Hz),8.08(1H,d,J=8.
3Hz),8.42(1H,s),9.20−9.30
(2H,br),9.40−9.70(4H,br)
【0198】実施例36 (+)−3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−
イル)−2−[4−[((2S)−2−ピロリジニル)
メトキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエステル
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.10(3H,
t,J=7.3Hz),1.73(1H,dq,J=1
2.3 and 8.3Hz),1.84−2.05
(2H,m),2.06−2.16(1H,m),3.
12−3.27(2H,br),3.39(1H,d
d,J=15.0 and 7.8Hz),3.64
(1H,dd,J=15.0 and 7.8Hz),
3.80−3.93(1H,br),4.00−4.2
4(5H,m),6.93(2H,d,J=8.3H
z),7.30(1H,s),7.31(2H,d),
7.67(1H,d,J=8.3Hz),8.11(1
H,d,J=8.3Hz),8.23(1H,s),
9.12−9.30(3H),9.25(2H,s),
9.43(2H,s),9.74−9.94(1H,b
r)
【0199】実施例37 (−)−3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−
イル)−2−[4−[((2S)−2−ピロリジニル)
メトキシ]フェニル]プロピオン酸 エチルエステル
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.09(3H,
t,J=7.3Hz),1.72(1H,dq,J=1
2.1 and 8.3Hz),1.84−2.03
(2H,m),2.06−2.16(1H,m),3.
12−3.27(2H,br),3.39(1H,d
d,J=15.0 and 7.8Hz),3.64
(1H,dd,J=15.0 and 7.8Hz),
3.80−3.93(1H,br),4.00−4.2
4(5H,m),6.93(2H,d,J=8.8H
z,2×ArH),7.30(1H,s),7.31
(2H,d,J=8.8Hz),7.67(1H,d
d,J=8.3 and 1.5Hz),8.11(1
H,d,J=8.3Hz),8.23(1H,d,J=
1.5Hz),9.10−9.25(1H,br),
9.21(2H,s),9.43(2H,s),9.7
4−9.84(1H,br)
【0200】実施例38 (+)−3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−
[4−[(4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]プロ
ピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=7.1Hz),1.75−1.85(2H,
m),2.05−2.15(2H,m),3.0−3.
1(2H,m),3.1−3.2(3H,m),3.9
−4.0(2H,m),4.0−4.1(1H,b
r),4.1−4.2(1H,m),4.61(1H,
br),6.95(2H,d,J=8.8Hz),7.
29(2H,d,J=8.8Hz),7.61(1H,
d,J=8.3Hz),7.78(1H,d,J=8.
3Hz),7.84(1H,s),7.95(1H,
d,J=8.3Hz),8.07(1H,d,J=8.
8Hz),8.38(1H,s),8.9−9.1(2
H,br),9.20(2H,br),9.49(2
H,br)
【0201】実施例39 (−)−3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−
[4−[(4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]プロ
ピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=7.1Hz),1.75−1.80(2H,
m),2.05−2.15(2H,m),3.0−3.
1(2H,m),3.1−3.3(3H,m),3.5
0−3.60(1H,m),3.65−3.75(2
H,m),3.9−4.0(2H,m),4.0−4.
1(1H,br),4.1−4.2(1H,m),4.
61(1H,br),6.95(2H,d,J=8.3
Hz),7.29(2H,d,J=8.3Hz),7.
61(1H,d,J=8.8Hz),7.78(1H,
d,J=8.3Hz),7.84(1H,s),7.9
5(1H,d,J=8.3Hz),8.07(1H,
d,J=8.8Hz),8.39(1H,s),8.9
−9.1(1H,br),9.23(2H,br),
9.50(2H,br)
【0202】実施例40 (+)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7
−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エチルエス
テル 二塩酸塩 (+)−3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩10
5.3gをエタノール1000mlに溶解した。室温攪
拌下、この溶液にエチルアセトイミダート塩酸塩51.
5gを加えた。続いて氷冷攪拌下、この溶液を内温3〜
5℃に保ちながらトリエチルアミン89mlを滴下し
た。内温5℃以下に保ちながら2時間半攪拌した。溶媒
をを低温減圧下に留去して希塩酸によりpH4〜5とし
て、再び溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を水とア
セトニトリルの混合物を溶出溶媒とする、ハイポーラス
ポリマー型合成吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重
合体:ダイヤイオンHP−20)のカラムクロマトグラ
フィーにて精製し、目的物を含む部分に少量の希塩酸を
加えて濃縮乾固して標題化合物110.1gを無色固体
として得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.02(3H,
m),2.10−2.35(2H,m),2.26
(1.5H,s),2.31(1.5H,s),3.1
9(1H,m),3.40−3.85(5H,m),
3.90−4.05(2H,m),4.05−4.15
(1H,m),5.13(0.5H,br),5.20
(0.5H,br),6.90−6.97(2H,
m),7.32(2H,m),7.61(1H,d,J
=8.3Hz),7.80(1H,dd,J=8.3
and 1.5Hz),7.85(1H,s),7.9
6(1H,d,J=8.3Hz),8.08(1H,
d,J=8.3Hz),8.43(1H,s),8.5
2(0.5H,br),8.61(0.5H,br),
9.28−9.40(3H,br),9.50−9.6
0(2H,br) 実施例40と同様の方法により、実施例41〜45の化
合物を合成した。
【0203】実施例41 (−)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7
−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 エチルエス
テル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.02(3H,
m),2.10−2.35(2H,m),2.26
(1.5H,s),2.30(1.5H,s),3.1
9(1H,m),3.40−3.85(5H,m),
3.90−4.05(2H,m),4.05−4.15
(1H,m),5.13(0.5H,br),5.20
(0.5H,br),6.90−6.97(2H,
m),7.32(2H,m),7.61(1H,d,J
=8.3Hz),7.80(1H,dd,J=8.3
and 1.5Hz),7.84(1H,s),7.9
6(1H,d,J=8.3Hz),8.08(1H,
d,J=8.3Hz),8.42(1H,s),8.5
2(0.5H,br),8.61(0.5H,br),
9.28−9.40(3H,br),9.50−9.6
0(2H,br)
【0204】実施例42 (+)−2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−アミノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.09(3H,
t,J=7.3Hz),1.95−2.60(4H,
m),2.26(1H,s),2.47(2H,s),
3.30−3.70(4H,m),3.90−4.10
(5H,m),4.40−4.60(1H,m),6.
85−6.95(2H,m),7.28−7.33(3
H,m),7.67(1H,d,J=8.3Hz),
8.11(1H,d,J=8.3Hz),8.23(1
H,s),8.54(2/3H,s),8.69(1/
3H,s),9.23(2H,s),9.35−9.5
0(3H,m)
【0205】実施例43 (−)−2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 エチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.09(3H,
t,J=7.3Hz),1.95−2.60(4H,
m),2.26(1H,s),2.47(2H,s),
3.30−3.70(4H,m),3.90−4.10
(5H,m),4.40−4.60(1H,m),6.
85−6.95(2H,m),7.28−7.33(3
H,m),7.67(1H,d,J=8.3Hz),
8.10(1H,d,J=8.3Hz),8.23(1
H,s),8.51(2/3H,s),8.66(1/
3H,s),9.16(2H,s),9.30−9.4
8(3H,m)
【0206】実施例44 (+)−2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピ
ペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ
−3−ナフチル)プロピオン酸 エチルエステル 二塩
酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01(3H,
t,J=6.9Hz),1.65−1.80(2H,
m),2.0−2.1(2H,m),2.30(3H,
s),3.1−3.2(1H,m),3.2−3.8
(5H,m),3.9−4.0(2H,m),4.0−
4.1(1H,br),4.67(1H,br),6.
95(2H,d,J=8.8Hz),7.30(2H,
d,J=8.8Hz),7.61(1H,d,J=8.
3Hz),7.78−7.84(1H,m),7.84
(1H,s),7.95(1H,d,J=8.3H
z),8.08(1H,d,J=8.3Hz),8.4
0(1H,s),8.80−9.55(6H)
【0207】実施例45 (−)−2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピ
ペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ
−2−ナフチル)プロピオン酸 エチルエステル 二塩
酸塩 固体 [α]D 24=−67.69°(c=0.585,H2O)
【0208】実施例46 (+)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7
−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 内温を−5℃以下に保ちながら(+)−2−[4−
[((3S)−1−アセトイミドイル−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ−2−ナ
フチル)プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩11
0.1gを濃塩酸3300mlに溶解した。反応液を5
℃で232時間放置した。反応液より塩酸と水を減圧下
留去し濃縮して、この溶液を水とアセトニトリルの混合
物を溶出溶媒とする、ハイポーラスポリマー型合成吸着
剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイオン
HP−20)のカラムクロマトグラフィーにて精製し、
目的物を含む部分に少量の希塩酸を加えて濃縮乾固して
標題化合物103.6gを淡黄色固体として得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.10−2.4
(2H,m),2.28(1.5H,s),2.31
(1.5H,s),3.10−3.30(1H,m),
3.40−4.10(6H,m),5.14(0.5
H,br),5.20(0.5H,br),6.90−
7.00(2H,m),7.35−7.40(2H,
m),7.60(1H,d,J=8.3Hz),7.8
0(1H,d,J=8.3Hz),7.84(1H,
s),7.94(1H,d,J=8.3Hz),8.0
6(1H,d,J=8.3Hz),8.42(1H,
s),8.55(0.5H,br),8.65(0.5
H,br),9.30−9.70(5H) HPLC カラム :D−ペニシラミンを光学活性部
位とする配位子交換型カラム(SUMICHIRAL
OA−5000 4.6φ×150mm 住化分析センター) 溶媒 :2mM 硫酸銅水溶液:アセトニトリル=
85:15(v/v) 流速 :1ml/分 カラム温度:60℃ 保持時間 :43.60分 実施例46と同様の方法により実施例47〜51の化合
物を合成した。
【0209】実施例47 (−)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7
−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.05−2.4
(2H,m),2.28(1.5H,s),2.31
(1.5H,s),3.10−3.30(1H,m),
3.40−4.10(6H,m),5.13(0.5
H,br),5.20(0.5H,br),6.90−
7.00(2H,m),7.35−7.40(2H,
m),7.60(1H,d,J=8.3Hz),7.8
1(1H,d,J=8.3Hz),7.84(1H,
s),7.94(1H,d,J=8.3Hz),8.0
6(1H,d,J=8.3Hz),8.42(1H,
s),8.55(0.5H,br),8.64(0.5
H,br),9.30−9.70(5H) HPLC カラム :D−ペニシラミンを光学活性部
位とする配位子交換型カラム(SUMICHIRAL
OA−5000 4.6φ×150mm 住化分析センター) 溶媒 :2mM 硫酸銅水溶液:アセトニトリル=
85:15(v/v) 流速 :1ml/分 カラム温度:60℃ 保持時間 :38.14分
【0210】実施例48 (+)−2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイ
ル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95−2.60
(4H,m),2.25(1H,s),2.44(2
H,s),3.15−3.80(5H,m),4.40
−4.60(1H,m),6.83−6.95(2H,
m),7.26(1H,s),7.32(2H,d,J
=8.8Hz),7.61(1H,d,J=8.5H
z),8.04(1H,d,J=8.5Hz),8.2
1(1H,s),8.40−10.90(6H)
【0211】実施例49 (−)−2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイ
ル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95−2.60
(4H,m),2.25(1H,s),2.44(2
H,s),3.15−3.75(4H,m),3.82
(1H,t,J=7.5Hz),4.40−4.60
(1H,m),6.83−6.95(2H,m),7.
27(1H,s),7.31(2H,d,J=8.8H
z),7.64(1H,d,J=8.8Hz),8.0
6(1H,d,J=8.8Hz),8.21(1H,
s),8.40−10.40(6H)
【0212】実施例50 (+)−2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピ
ペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ
−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.65−1.80
(2H,m),1.95−2.05(2H,m),2.
31(3H,s),3.1−3.2(1H,m),3.
3−3.9(5H,m),3.95−4.05(1H,
m),4.66(1H,br),6.95(2H,d,
J=8.8Hz),7.29(2H,d,J=8.3H
z),7.60(1H,d,J=8.8Hz),7.8
1(1H,d,J=8.8Hz),7.84(1H,
s),7.95(1H,d,J=8.8Hz),8.0
7(1H,d,J=8.8Hz),8.43(1H,
s),8.80−9.65(6H)
【0213】実施例51 (−)−2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピ
ペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ
−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.65−1.80
(2H,m),2.00−2.10(2H,m),2.
30(3H,s),3.1−3.2(1H,m),3.
3−3.85(5H,m),3.95−4.05(1
H,m),4.66(1H,m),6.95(2H,
d,J=8.8Hz),7.30(2H,d,J=8.
8Hz),7.61(1H,d,J=8.8Hz),
7.78(1H,d,J=8.8Hz),7.85(1
H,s),7.95(1H,d,J=8.8Hz),
8.08(1H,d,J=8.8Hz),8.40(1
H,s),8.60−9.65(6H)
【0214】実施例52 (+)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7
−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 塩酸塩 5
水和物 (+)−2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7
−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩1
02.6gを水1000mlに溶解し、攪拌下この溶液
にOH型強塩基性イオン交換樹脂(アンバーライトIR
A−410)を少量ずつ加え溶液のpHを4.8に調整
し、樹脂をろ去した。ろ液を濃縮乾固し残渣94.6g
を得た。得られた残渣を水142mlに溶解しエタノー
ル1570mlを加え、室温で1時間攪拌した後、析出
してきた結晶をろ去した。この母液に、結晶の種を入れ
8℃で40時間攪拌放置する。析出してきた結晶を吸引
ろ取しエタノールにて洗浄した。更に6.5時間60〜
70%の相対湿度下で常圧で通風乾燥し、無色プリズム
晶の標題化合物70.3gを得た。X線分析より本化合
物は(2S)−2−[4−[((3S)−1−アセトイ
ミドイル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3
−(7−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸である
と判断された。 [α]D 24=+57.4°(c=1.000,H2O)
(40℃で溶解、同温30分加温の後測定)1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.20−2.35
(2H,m),2.29(1.5H,s),2.32
(1.5H,s),2.80−2.95(1H,m),
3.30−4.00(6H,m),5.16(0.5
H,br),5.22(0.5H,br),6.90−
7.00(2H,m),7.45−7.51(2H,
m),7.57(1H,d,J=8.3Hz),7.6
6(1H,d,J=8.3Hz),7.93(1H,
d,J=8.3Hz),7.97(1H,d,J=8.
3Hz),8.11(1H,s),8.68(1H,b
r),8.70−9.30(br),11.50−1
2.20(br) 元素分析 理論値(C262843・HCl・5H2O): C,54.68;H,6.88;N,9.80;Cl,
6.21 分析値:C,54.77;H,6.76;N,9.6
8;Cl,6.42
【0215】実施例53 (+)−3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 メチルエステル 二塩酸塩 ジクロロメタン10mlとメタノール20mlの混合物
に氷冷下塩化水素を吹き込み飽和させた。この溶液に
(+)−2−[4−[((3S)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]−3−(6−シアノ−2−インドリル)プロピオン
酸 ((2S)−1−p−トルエンスルホニル−2−ピ
ロリジニル)メチルエステル450mgのジクロロメタ
ン10ml溶液を加え、5℃で72時間放置した。40
℃以下で減圧濃縮乾固し、得られた残留物をアンモニア
14%(w/v)を含有するエタノール溶液20mlに
溶解し、24時間室温にて攪拌した。溶媒留去後得られ
た残留物をオクタデシル基化学結合型シリカゲルを充填
剤とする逆相系高速液体クロマトグラフィーに付し、水
とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し目的物のフラクシ
ョンに希塩酸を加えて濃縮乾固することにより固体の標
題化合物95mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.30(2H,
m),3.30(1H,dd),3.50−3.60
(5H,m),3.70(3H,s),4.20(1
H,t),5.20(1H,m),6.33(1H,
s),6.96(2H,d),7.33(2H,d),
7.40(1H,d),7.64(1H,d),7.8
0(1H,s),9.30−9.80(6H,m) 実施例53と同様の方法により、実施例54の化合物を
合成した。
【0216】実施例54 (−)−3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 メチルエステル 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.30(2H,
m),3.30(1H,dd),3.50−3.60
(5H,m),3.70(3H,s),4.20(1
H,t),5.20(1H,m),6.33(1H,
s),6.96(2H,d),7.33(2H,d),
7.40(1H,d),7.64(1H,d),7.8
0(1H,s),9.30−9.80(6H,m)
【0217】実施例55 (+)−3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 二塩酸塩 (+)−3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 メチルエステル 二塩酸塩1.8
gを濃塩酸60mlに溶解し、5℃にて7日間攪拌し
た。50℃以下で減圧乾固し、オクタデシル基化学結合
型シリカゲルを充填剤とする逆相系高速液体クロマトグ
ラフィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出
し目的物のフラクションに希塩酸を加えて濃縮乾固する
ことにより固体の標題化合物1.3gを得た。 IR(KBr):3600−3300,1730,16
80cm-1 実施例55と同様の方法により、実施例56の化合物を
合成した。
【0218】実施例56 (−)−3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体 IR(KBr):3600−3300,1730,16
80cm-1
【0219】実施例57 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−1−メチル−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4−
[((3S)−1−メチル−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]プロピオン酸 エチルエステル1.0g
をエタノール70mlに溶解し、氷冷攪拌下塩化水素を
吹き込み飽和させ、25℃で20時間放置した。溶媒を
減圧留去し、残留物をアンモニア14%を含有する(w
/v)エタノール溶液50mlに溶解して25℃で20
時間放置した。溶媒を留去することにより、3−(5−
アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4−[((3
S)−1−メチル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩を得た。
このエステル体を2規定塩酸50mlに溶解し、30分
間加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をハイ
ポーラスポリマー型合成吸着剤(スチレン−ジビニルベ
ンゼン重合体:ダイヤイオンHP−20)のカラムクロ
マトグラフィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒
で溶出、ついでオクタデシル基化学結合型シリカゲルを
充填剤とする逆相系高速液体クロマトグラフィーに付
し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し目的物のフ
ラクションに希塩酸を加えて濃縮乾固することにより固
体の標題化合物200mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.40−3.40
(6H,m),2.92(3H,m),5.10−5.
40(1H,br),6.82(1H,s),7.01
(2H,d,J=8.4Hz),7.43(2H,d,
J=8.4Hz),7.82(2H,s),8.17
(1H,s),9.34(2H,br),9.53(2
H,br) 実施例57と同様の方法に従い、実施例58〜94の化
合物を合成した。
【0220】実施例58 2−[4−[((3S)−1−アセチル−3−ピロリジ
ニル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジノ−2−
ベンゾフラニル)プロピオン酸 塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.38
(5H,m),3.00−3.90(6H,m),4.
06(1H,t,J=7.2Hz),4.88(1H,
br),6,67(1H,s),6.87(2H,d,
J=8.3Hz),7.29(2H,d,J=8.3H
z),7.70(2H,s),8.08(1H,s),
9.20(2H,br),9.41(2H,br)
【0221】実施例59 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−1−ジメチルカルバモイル−3−ピロ
リジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.84−2.20
(2H,m),2.75(6H,s),3.00−3.
90(6H,m),4.09(1H,t,J=7.2H
z),4.87−5.10(1H,br),6,68
(1H,s),6.87(2H,d,J=8.75H
z),7.29(2H,d,J=8.75Hz),7.
70(2H,s),8.07(1H,s),9.23
(2H,br),9.39(2H,br)
【0222】実施例60 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[(((2S)−2−ピロリジニル)メトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95(4H,b
r),6.71(1H,s),6.97(2H,d),
7.27(2H,d),7.71(2H,s),8.0
6(1H,s),9.15−9.35(5H),9.7
(1H)
【0223】実施例61 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((2R)−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95(4H,b
r),6.71(1H,s),6.96(2H,d),
7.27(2H,d),7.7(2H,s),8.06
(1H,s),9.15−9.35(5H),9.7
(1H)
【0224】実施例62 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−3−[4
−[((3S)−3−ピペリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80−2.00
(4H,m),3.0−3.6(6H,m),3.9−
4.1(1H,m),4.7(1H,m),6.73
(1H,s),7.00(2H,d),7.30(2
H,d),7.75(2H,s),8.10(1H,
s),9.26(2H,br),9.58(2H),
9.6−10.0(2H,br)
【0225】実施例63 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[(テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.6−2.4(2
H,m),3.0−3.9(6H,m),4.0(1
H,dd),4.8−5.1(1H,m),6.75
(1H,s),6.9(2H,d),7.32(2
H),7.77(2H,s),8.1(1H,s),
9.37(4H,d)
【0226】実施例64 3−(5−アミジノ−3−メチル−2−ベンゾフラニ
ル)−2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オ
キシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.06(5H,
m),5.05(1H,br),6.94(2H,
d),7.22(2H,d),7.70(2H,s),
8.08(1H,s),9.10−9.50(6H,
m)
【0227】実施例65 3−(5−アミジノ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)−2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オ
キシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.40
(2H,m),2.90−3.80(6H,m),4.
03(3H,s),5.00−5.20(1H,b
r),6.65(1H,s),6.91(2H,d,J
=8.3Hz),7.31(2H,d,J=8.3H
z),7.32(1H,s),7.68(1H,s),
9.16(2H,br),9.40(2H,br),
9.20−10.0(2H,br)
【0228】実施例66 3−(5−アミジノ−3−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.1(2H,b
r),3.00−4.00(7H,m),5.08(1
H,br),6.90(2H,d,J=8Hz),7.
30(2H,d,J=8Hz),7.77(3H),
8.22(1H,s),9.0−10.00(6H)
【0229】実施例67 5−アミジノ−2−[2−[4−[((3S)−3−ピ
ロリジニル)オキシ]フェニル]エチル]−3−ベンゾ
フランカルボン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.07(2H,
m),3.00−3.50(8H),5.05(1H,
br),6.85(2H,d,J=8.0Hz),7.
15(2H,d,J=8.0Hz),7.82(2H,
s),8.35(1H,s),9.30(2H,b
r),9.50(4H,br)
【0230】実施例68 3−[2−[2−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−
2−イル)エチル]−4−エトキシ−5−[((3S)
−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.30(3H,
t,J=7.0Hz),2.00−3.90(14H,
m),4.01(2H,q,J=7.0Hz),6.9
4(1H,s),6.96(1H,s),7.39(1
H,s),7.79(1H,d,J=9.0Hz),
8.20(1H,d,J=9.0Hz),8.37(1
H,s),9.41(2H,br),9.59(2H,
br),9.0−10.0(2H,br)
【0231】実施例69 3−[2−[2−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−
2−イル)エチル]5−[((3S)−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−4.80
(14H,m),5.08(1H,m),6.77(1
H,d,J=8.5Hz),6.82(1H,s),
7.18(1H,d,J=8.5Hz),7.35(1
H,s),7.72(1H,d,J=8.7Hz),
8.16(1H,d,J=8.7Hz),8.29(1
H,s),9.31(2H,br),9.51(2H,
br),9.3−9.8(2H,br)
【0232】実施例70 4−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
3−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]酪酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.30
(2H,m),5.00−5.20(1H,m),6.
85(2H,d),7.20(1H,s),7.25
(2H,d),7.65(1H,dd),8.05−
8.25(2H,m)
【0233】実施例71 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[[2−(エトキシカルボニルイミノ)ヘキ
サヒドロピリミジン−5−イル]オキシ]フェニル]プ
ロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.27(3H,
t,J=7.0Hz),3.00−4.04(br),
4.24(2H,q,J=7.0Hz),4.90−
5.10(1H,br),6.99(2H,d,J=
8.3Hz),7.34(2H,d,J=8.3H
z),7.39(1H,s),7.68(1H,dd,
J=9.0 and 1.8Hz),8.10(1H,
d,J=9.0Hz),8.24(1H,d,J=1.
8Hz),8.98(2H,br),9.23(2H,
br),9.44(2H,br),11.65(1H,
s)
【0234】実施例72 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[[2−(イミノ)ヘキサヒドロピリミジン
−5−イル]オキシ]フェニル]プロピオン酸二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.20−4.20
(3H,m),3.44(4H),4.80−5.00
(1H,br),6.98(2H,d,J=8.31H
z),7.17(2H,s),7.29(1H,s),
7.34(2H,d,J=8.31Hz),7.70
(1H,dd,J=8.2 and 2.0Hz),
8.06(2H,s),8.12(1H,d,J=8.
2Hz),8.25(1H,s),9.46(2H,b
r),9.57(2H,br)
【0235】実施例73 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((2S)−2−ピロリジニル)メトキ
シ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95(4H,
m),3.00−4.20(8H,m),6.95(2
H,d,J=8.0Hz),7.28(3H),7.7
0(1H,d,J=8.0Hz),8.06(1H,
d,J=8.0Hz),8.23(1H,s),9.2
0−9.50(6H)
【0236】実施例74 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[(4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80−2.15
(4H,m),3.00−3.25(4H,m),3.
30−4.00(3H,m),4.60−4.70(1
H,m),6.97(2H,d,J=8.3Hz),
7.31(3H,m),7.69(1H,dd),8.
13(1H,d,J=8.8Hz),8.26(1H,
s),9.31(2H,br),9.50(2H,b
r),9.00−10.00(2H,br)
【0237】実施例75 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[(2−アミノエチル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.00−4.40
(7H,m),6.93(2H,d,J=8.3H
z),7.29(1H,s),7.32(2H,d,J
=8.3Hz),7.67(1H,dd,J=9.0
and 1.0Hz),8.20(1H,d,J=9.
0Hz),8.32(1H,s),8.10−8.60
(3H,br),9.24(2H,br),9.46
(2H,br)
【0238】実施例76 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[2−[(1−ピロリン−2−イル)アミ
ノ]エトキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.88−2.30
(2H,m),2.60−3.00(2H,m),3.
00−4.30(9H,m),6.90(2H,d,J
=8.3Hz),7.30(1H,s),7.31(2
H,d,J=8.3Hz),7.70(1H,dd,J
=8.50 and 1.00Hz),8.11(1
H,d,J=8.50Hz),8.25(1H,s),
9.28(2H,br),9.48(2H,br),1
0.00(1H,br),10.19(1H,br)
【0239】実施例77 3−(5−アミジノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.35
(2H,m),4.00−4.30(1H,m),5.
00−5.30(1H,br),6.37(1H,
s),7.00(2H,d),7.40(2H,d),
7.60(2H,d),8.10(1H,s),11.
60(1H,s)
【0240】実施例78 3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.20(2H,
m),3.40(4H,m),5.16(1H,b
r),6.36(1H,s),7.00(2H,d),
7.27(2H,d),7.36−7.96(3H,
m),9.20−9.50(6H,m),11.80
(1H,s)
【0241】実施例79 3−(6−アミジノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3R)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.98−2.25
(2H,m)2.62−4.30(7H,m),5.0
0−5.22(1H,br),6.30(1H,s),
7.00(2H,d),7.23−7.80(4H,
m),8.98(1H,s),11.80(1H,s)
【0242】実施例80 3−(5−アミジノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3R)−テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:5.00(1H,b
r),6.28(1H,s),6.82(2H,d),
7.30(2H,d),7.58(2H,s),8.0
0(1H,s),9.10(4H),11.8(1H,
s)
【0243】実施例81 3−(5−アミジノ−2−インドリル)−2−[4−
[((3S)−テトラヒドロ−3−フラニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:5.10(1H,b
r),6.27(1H,s),6.82(2H,d),
7.29(2H,d),7.58(2H,s),8.0
0(1H,s),9.12(4H),11.8(1H,
s)
【0244】実施例82 3−(5−アミジノ−1−メチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.25
(2H,m),3.73(3H,s),5.00−5.
20(1H,br),6.40(1H,s),6.95
(2H,d),7.40(2H,d),7.62(2
H,s),8.10(1H,s),9.00−9.80
(6H,br)
【0245】実施例83 3−(5−アミジノ−1−エチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.27(3H),
1.95−2.25(2H,m),3.10−3.70
(6H,m),3.90−4.40(3H,m),5.
00−5.30(1H,br),6.45(1H,
s),7.00(2H,d),7.50(2H,d),
7.70(2H,s),8.15(1H,s),9.0
0−9.80(6H,br)
【0246】実施例84 3−(5−アミジノ−1−iso−ブチル−2−インド
リル)−2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)
オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.85(6H,
d),2.00−2.35(3H,m),2.90−
4.30(9H,m),5.00−5.25(1H,
m),6.50(1H,s),7.00(2H,d),
7.42(2H,d),7.63(2H,m),8.1
2(1H,s),9.10−9.80(6H,br)
【0247】実施例85 3−(6−アミジノ−1−エチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.30(3H,
t),1.95−2.30(2H,m),5.10(1
H,m),6.37(1H,s),6.92(2H,
d),7.30−7.70(4H,m),8.10(1
H,s),9.30−9.90(6H,br)
【0248】実施例86 3−(6−アミジノ−1−エチル−2−インドリル)−
2−[4−[((3R)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.31(3H,
t),2.00−4.50(11H),5.11(1
H,br),6.38(1H,s),6.96(2H,
d,J=8.4Hz),7.30−7.70(4H,
m),8.17(1H,s),9.07(2H,b
r),9.34(2H,br),9.30−10.00
(2H,br)
【0249】実施例87 3−[6−アミジノ−1−(2−クロロエチル)−2−
インドリル]−2−[4−[((3S)−3−ピロリジ
ニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−5.00
(13H),5.13(1H,br),6.42(1
H,s),6.97(2H,d,J=8.4Hz),
7.40(2H,d,J=8.4Hz),7.50−
7.70(2H,m),8.22(1H,s),9.1
3(2H,br),9.39(2H,br),9.50
−10.00(2H,br)
【0250】実施例88 3−(6−アミジノ−1.2.3.4−テトラヒドロ−
2−ナフチル)−2−[4−[((3S)−3−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.30−4.00
(16H,m),5.10(1H,m),6.94(2
H,d,J=9.0Hz),7.20−7.70(5
H,m),9.18(2H,br),9.34(2H,
br),9.50−10.00(2H,br)
【0251】実施例89 3−(5−アミジノ−2−ベンズイミダゾリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.98−2.28
(2H,br),3.00−4.80(7H,m),
5.00−5.20(1H,br),6.93(2H,
d,J=9.0Hz),7.34(2H,d,J=9.
0Hz),7.91(2H,s),8.28(1H,
s),9.36(2H,br),9.61(2H,b
r),9.40−10.10(2H,br)
【0252】実施例90 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3R)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.20
(2H,m),3.00−4.20(7H,m),5.
10(1H,br),6.92(2H,d,J=9.0
Hz),7.33(2H,d,J=9.0Hz),7.
50−8.20(5H,m),8.43(1H,s),
9.39(2H,br),9.60(2H,br),
9.50−10.00(2H,br)
【0253】実施例91 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[(4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン
酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.70−2.20
(4H,m),2.80−4.10(7H,m),4.
50−4.80(1H,m),6.95(2H,d,J
=8.0Hz),7.30(2H,d,J=8.0H
z),7.60−8.50(6H,m),9.35(2
H,br),9.57(2H,br),9.10−9.
80(2H,br)
【0254】実施例92 3−(6−アミジノ−1−カルボキシメチル−2−イン
ドリル)−2−[4−[((3S)−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.98−2.30
(2H,m),2.80−3.80(6H,m),3.
90−4.25(1H,t),5.00−5.50(3
H,br),6.41(1H,s),7.00(2H,
d),7.42(2H,d),7.60−7.90(2
H,m),8.30(1H,s),9.10−10.0
0(6H,br)
【0255】実施例93 6−アミジノ−2−[3−ヒドロキシ−2−[4−
[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピル]−1−インドール酢酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95−2.20
(2H,m),4.90−5.15(3H,m),6.
20(1H,s),6.90(2H,d),7.25
(2H,d),7.57(2H,m),8.20(1
H,s),9.20−9.90(6H,br)
【0256】実施例94 6−アミジノ−2−[2−[4−[((3S)−3−ピ
ロリジニル)オキシ]フェニル]エチル]−1−インド
ール酢酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.30
(2H,m),3.10−3.50(4H,m),4.
80−5.30(3H,br),6.42(1H,
s),6.90(2H,d),7.25(2H,d),
7.60(3H,m),8.25(1H,s),9.2
0−10.00(6H,br)
【0257】実施例95 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−エトキシカルボニル−2−[4−[((2R)−2
−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸
エチルエステル 二塩酸塩 2−[4−[((2R)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3
−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2−
エトキシカルボニルプロピオン酸 エチルエステル4.
34gをエタノール150mlに溶解したものに、氷冷
攪拌下塩化水素を吹き込み飽和させ室温で18時間放置
した。溶媒を減圧留去して得た残渣を、13%アンモニ
ア(w/v)を含有するエタノール100mlに溶解し
て24時間放置した。溶媒を留去して得られた残留物を
ハイポーラスポリマー型合成吸着剤(スチレン−ジビニ
ルベンゼン重合体:ダイヤイオン HP−20)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し水とアセトニトリルの混合
溶媒にて溶出、ついでオクタデシル基化学結合型シリカ
ゲルを充填剤とする逆相系高速液体クロマトグラフィー
に付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し目的物
のフラクションに希塩酸を加えて乾固することにより淡
黄色固体の標題化合物1.0gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.15(6H,
t,J=7.0Hz),2.0(4H,br),3.0
0−4.00(3H),3.95(2H),4.2(4
H),7.00(2H,d),7.16(1H),7.
31(2H,d),7.70(1H,dd),8.10
(1H,d),8.26(1H,d),9.20−9.
60(5H),9.9(1H)
【0258】実施例96 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((2R)−2−ピロリジニル)メトキ
シ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−エトキシカルボニル−2−[4−[((2R)−2
−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸
エチルエステル 二塩酸塩2.0gを5規定塩酸100
mlに溶解し、1時間加熱還流した。溶媒を留去して得
られた残留物をハイポーラスポリマー型合成吸着剤(ス
チレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイオンHP−
20)のカラムクロマトグラフィーに付し水とアセトニ
トリルの混合溶媒にて溶出、ついでオクタデシル基化学
結合型シリカゲルを充填剤とする逆相系高速液体クロマ
トグラフィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で
溶出し目的物のフラクションに希塩酸を加えて乾固する
ことにより、淡黄色固体の標題化合物1.5gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.50−2.20
(4H,m),3.00−4.00(3H,m),4.
15(2H,d),6.95(2H,d,J=8.6H
z),7.28(3H,m),7.74(1H,d,J
=8.6Hz),8.07(1H,d,J=8.6H
z),8.25(1H,s),9.20−9.60(5
H),9.85(1H)
【0259】実施例97 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[(2−イミダゾリン−2−イル)メトキ
シ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 3−(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)−2
−エトキシカルボニル−2−[4−[(2−イミダゾリ
ン−2−イル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸 エ
チルエステル1.6gをエタノール100mlに溶解し
たものに、氷冷攪拌下塩化水素を吹き込み飽和させ5℃
で18時間放置した。溶媒を減圧留去して得た残渣を、
アンモニアを13%含有する(w/v)エタノール溶液
100mlに溶解して室温で24時間放置した。溶媒を
留去して3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−
イル)−2−エトキシカルボニル−2−[4−[(2−
イミダゾリン−2−イル)メトキシ]フェニル]プロピ
オン酸 エチルエステル二塩酸塩を得た。このエステル
体を5規定塩酸50mlに溶解し、1時間加熱還流し
た。溶媒を留去して得られた残留物をハイポーラスポリ
マー型合成吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合
体:ダイヤイオンHP−20)のカラムクロマトグラフ
ィーに付し水とアセトニトリルの混合溶媒にて溶出、つ
いでオクタデシル基化学結合型シリカゲルを充填剤とす
る逆相系高速液体クロマトグラフィーに付し、水とアセ
トニトリルの混合溶媒で溶出し目的物のフラクションに
希塩酸を加えて乾固することにより、淡黄色固体の標題
化合物200mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.35(1H,d
d),3.65(1H,dd),3.89(4H,
s),3.99(1H,t),5.07(2H,s),
6.98(2H,d),7.32(1H,s),7.3
7(2H,d),7.66(1H,d),8.12(1
H,d),8.21(1H,s),9.10(2H),
9.39(2H),10.38(2H) 実施例97と同様の方法に従い、実施例98〜100の
化合物を合成した。
【0260】実施例98 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)チオ]フ
ェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.5−4.5(1
0H,m),6.95(2H,d),7.32(1H,
s),7.40(2H,d),7.71(1H,d),
8.13(1H,d),8.28(1H,s),9.3
(2H,br),9.5(2H,br),9.8(2
H,br)
【0261】実施例99 3−(6−アミジノ−2−ベンゾチアゾリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.12(2H,b
r),3.00−4.30(7H),5.11(1H,
br),6.95(2H,d),7.35(2H,
d),7.90(1H,dd),8.13(1H,
d),8.60(1H,d),9.30−9.80(6
H) FAB MS (m/z):411(M++1)
【0262】実施例100 3−(5−アミジノ−2−ベンゾチアゾリル)−2−
[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.08(2H,b
r),3.00−4.25(7H),5.10(1H,
br),6.95(2H,d),7.34(2H,
d),7.82(1H,dd),8.29(1H,
d),8.41(1H,d),9.20−9.60(6
H) FAB MS (m/z):411(M++1)
【0263】実施例101 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジ
ノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 二塩酸塩 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 二塩酸塩1.1gを水20mlに溶
解し、氷冷攪拌下1規定水酸化ナトリウム水溶液でpH
8.5に調節しつつ、エチル アセトイミデート塩酸塩
1.4gを少量ずつ加えた。氷冷下に更に15分攪拌
し、希塩酸を加えてpH2.0とし濃縮乾固した。残留
物をオクタデシル基化学結合型シリカゲルを充填剤とす
る逆相系高速液体クロマトグラフィーに付し、水とアセ
トニトリルの混合溶媒で溶出し目的物のフラクションに
希塩酸を加えて濃縮乾固することにより固体の標題化合
物780mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.40
(5H,m),2.90−4.30(7H,br),
4.96(1H,br),6.73(1H,s),6.
93(2H,d,J=8.8Hz),7.33(2H,
d,J=8.8Hz),7.73(2H,s),8.1
0(1H,s),8.50−8.80(1H,br),
9.33(2H,br),9.46(3H,br) 実施例101と同様の方法に従い、実施例102〜11
0の化合物を合成した。
【0264】実施例102 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジ
ノ−2−ベンゾフラニル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.40
(5H,m),3.00−4.20(7H,br),
4.90−5.34(1H,br),6.70(1H,
s),6.93(2H,d,J=8.31Hz),7.
34(2H,d,J=8.31Hz),7.73(2
H,s),8.13(1H,s),8.50−8.80
(1H,br),9.29(2H,br),9.52
(3H,br)
【0265】実施例103 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジ
ノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 二塩
酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.50
(5H,m),3.10−4.20(7H,m),4.
96(1H,br),6.93(2H,d,J=7.9
Hz),7.29(1H,s),7.34(2H,d,
J=7.9Hz),7.73(1H,d,J=8.3H
z),8.10(1H,d,J=8.3Hz),8.3
0(1H,s),8.50−9.30(1H,br),
9.37(2H,br),9.54(2H,br)
【0266】実施例104 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジ
ノ−2−ベンゾチアゾリル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00(2H,b
r),2.26(1.5H),2.30(1.5H),
3.00−4.25(7H),5.17(1H,b
r),6.99(2H,d),7.31(2H,d),
7.88(1H,d),8.25(1H,d),8.4
4(1H,d),8.50(1H),9.33(2H,
br),9.55(2H,br)
【0267】実施例105 2−[4−[((3R)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジ
ノ−2−インドリル)プロピオン酸 二塩酸塩固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.10−2.40
(5H,m),3.00−4.20(7H,m),5.
15(1H,m),6.24(1H,s),6.95
(2H,d,J=8.0Hz),7.26(2H,d,
J=8.0Hz),7.30−7.60(2H,m),
7.88(1H,s),8.55(1H),9.05−
9.45(5H)
【0268】実施例106 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジ
ノ−1−メチル−2−インドリル)プロピオン酸 二塩
酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.40
(5H,m),3.00−4.30(7H,m),5.
15(1H,m),6.55(1H,s),7.10
(2H,d,J=8.0Hz),7.55(2H,d,
J=8.0Hz),7.78(2H,m),8.27
(1H,s),8.70−8.90(1H),9.20
−9.80(5H)
【0269】実施例107 2−[4−[((3R)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジ
ノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオン酸 二塩
酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.31(3H,
t,J=7.0Hz),2.15−2.40(2H,
m),2.28(1.5H),2.31(1.5H),
3.15(1H,dd),3.40−4.05(5
H),4.10(1H,t),4.28(2H,m),
5.16(0.5H,br),5.22(0.5H,b
r),6.40(1H,s),6.97(2H,d
d),7.40(2H),7.48(1H,d,J=
8.3Hz),7.62(1H,d,J=8.3H
z),8.13(1H,s),8.50(0.5H,
s),8.59(0.5H,s),8.98(2H,
s),9.32(2H,s),9.25−9.35(1
H)
【0270】実施例108 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジ
ノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.40
(5H,m),3.20−4.60(7H,m),5.
28(1H,br),6.91(2H,d,J=9.0
Hz),7.31(2H,d,J=9.0Hz),7.
55(1H,d,J=8.0Hz),7.80−8.1
0(4H,m),8.60−8.90(2H,m),
9.41(2H,br),9.55(2H,br)
【0271】実施例109 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジ
ノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.40
(5H,m),2.90−4.10(7H,m),5.
15(1H,br),6.93(2H,d,J=8.0
Hz),7.33(2H,d,J=8.0Hz),7.
50−8.40(6H,m),8.50−8.70(1
H),9.30(3H,br),9.55(2H,b
r)
【0272】実施例110 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジ
ノ−1−カルボキシメチル−2−インドリル)プロピオ
ン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.30
(2H,m),2.28(1.5H),2.30(1.
5H),5.00−5.30(3H,br),6.18
(1H,s),7.00(2H,d),7.40(2
H,d),7.50−7.95(2H,m),8.29
(1H,s),9.10−10.00(5H,br)
【0273】実施例111 2−[4−[((2R)−1−アセトイミドイル−2−
ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−(5−アミ
ジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 二
塩酸塩 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−エトキシカルボニル−2−[4−[((2R)−2
−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸
エチルエステル 二塩酸塩1.0gをエタノール20m
lに溶解し、エチル アセトイミデート塩酸塩0.42
gを加えた。この溶液の中へ氷冷攪拌下トリエチルアミ
ン0.51gを加え、室温に昇温して18時間攪拌し
た。溶媒を留去して2−[4−[((2R)−1−アセ
トイミドイル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニ
ル]−2−エトキシカルボニル−3−(5−アミジノベ
ンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 エチルエ
ステル 二塩酸塩を得た。このエステル体を5規定塩酸
50mlに溶解して60分加熱還流した。溶媒を留去し
て得られた残渣をハイポーラスポリマー型合成吸着剤
(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイオンH
P−20)のカラムクロマトグラフィーに付し、水とア
セトニトリルの混合溶媒で溶出した。目的物を含む部分
を濃縮して得られる残渣を、オクタデシル基化学結合型
シリカゲルを充填剤とする逆相系高速液体クロマトグラ
フィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し
目的物のフラクションに希塩酸を加えて乾固することに
より淡黄色固体の標題化合物360mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00(4H,b
r),2.24−2.43(3H),3.00−4.0
0(5H),4.00(2H),4.50(1H,b
r),6.90(2H,d),7.30(3H),7.
70(1H,d),8.10(1H,d),8.23
(1H,s),9.20−9.60(5H,m)
【0274】実施例112 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−ベンズイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩
酸塩 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩
1.0gをエタノール15mlに溶解し、ベンゾニトリ
ルを塩酸触媒下エタノールと反応させることにより得た
エチル ベンズイミダート塩酸塩773mgを加えた。
この溶液の中へ氷冷攪拌下トリエチルアミン631mg
を加え、室温に昇温して18時間攪拌した。溶媒を留去
し3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)
−2−[4−[((3S)−1−ベンズイミドイル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 エ
ステル 二塩酸塩を得た。このエステル体を3規定塩酸
60mlに溶解して30分加熱還流した。溶媒を留去し
て得られた残渣をハイポーラスポリマー型合成吸着剤
(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイオンH
P−20)のカラムクロマトグラフィーに付し、水とア
セトニトリルの混合溶媒で溶出した。目的物を含む部分
を濃縮して得られる残渣を、オクタデシル基化学結合型
シリカゲルを充填剤とする逆相系高速液体クロマトグラ
フィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し
目的物のフラクションに希塩酸を加えて乾固することに
より淡黄色固体の標題化合物350mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.80
(2H,m),3.00−3.30(7H,m),4.
04(0.5H,br),4.30(0.5H,b
r),6.80−7.90(11H,m),8.12
(1H,d,J=8.3Hz),8.30(1H,
s),9.20−9.70(6H,m) 実施例112と同様の方法に従い、実施例113〜12
5の化合物を合成した。
【0275】実施例113 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−プロパンイミドイル−3
−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二
塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.14(1.5
H,t,J=7.2Hz),1.20(1.5H,t,
J=7.2Hz),2.00−2.84(4H,m),
3.10−4.20(7H,m),5.20(1H,b
r),6.94(2H,d,J=8.3Hz),7.3
0(1H,s),7.25(2H,d,J=8.3H
z),7.74(1H,d,J=8.7Hz),8.1
0(1H,d,J=8.7Hz),8.31(1H,
s),8.65−8.90(1H,br),9.38
(2H,br),9.59(2H,br)
【0276】実施例114 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−n−ブタンイミドイル−
3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.92(1.5
H,t,J=7.0Hz),0.97(1.5H,t,
J=7.0Hz),1.40−1.90(2H,m),
2.00−2.80(4H,m),3.10−4.20
(7H,m),5.20(1H,br),6.94(2
H,d,J=8.3Hz),7.30(1H,s),
7.34(2H,d,J=8.3Hz),7.75(1
H,d,J=8.3Hz),8.10(1H,d,J=
8.3Hz),8.15(1H,s),8.70−8.
95(1H,br),9.39(2H,br),9.6
1(2H,br)
【0277】実施例115 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−n−ペンタンイミドイル
−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.80−1.00
(3H,m),1.25−1.70(4H,m),2.
15−2.40(2H,m),2.45−2.60(2
H,m),3.20−3.92(6H,m),3.97
(1H,t,J=7.8Hz),5.15(0.5H,
br),5.20(0.5H,br),6.90−7.
0(2H,m),7.25−7.40(3H,m),
7.70(1H,d,J=8.7Hz),8.10(1
H,d,J=8.7Hz),8.27(1H,s),
8.61(0.5H,s),8.70(0.5H,
s),9.10−9.40(3H,br),9.50
(2H,br)
【0278】実施例116 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−n−ヘキサンイミドイル
−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.80−0.95
(3H,m),1.20−1.40(4H,m),1.
45−1.70(2H,m),2.15−2.40(2
H,m),2.45−2.60(2H,m),3.25
−3.90(6H,m),3.96(1H,t,J=
7.5Hz),6.85−7.00(2H,m),7.
25−7.40(3H,m),7.69(1H,dd,
J=8.3and 1.5Hz),8.11(1H,
d,J=8.3Hz),8.25(1H,s),8.5
8(0.5H,s),8.66(0.5H,s),9.
20−9.30(3H,br),9.47(2H,b
r)
【0279】実施例117 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−シクロプロパンカルボキ
シイミドイル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.90−1.30
(3H,m),1.80−4.10(10H,m),
5.10−5.30(1H,m),6.96(2H,
d,J=8.4Hz),7.32(1H,s),7.3
6(2H,d,J=8.4Hz),7.71(1H,
d,J=7.4Hz),8.14(1H,d,J=7.
4Hz),8.29(1H,s),8.40−8.70
(2H,m),9.36(2H,br),9.52(2
H,br)
【0280】実施例118 2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイル−2−
ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−(5−アミ
ジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 二
塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.05(4H,b
r),2.25−2.43(3H),3.00−4.5
0(8H),6.95(2H),7.30(3H),
7.70(1H,d),8.10(1H,d),8.2
5(1H,s),8.60(1H,s),9.20−
9.60(5H,m)
【0281】実施例119 2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジニ
ル)オキシ]フェニル]−3−(5−アミジノベンゾ
[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.65−2.10
(4H,m),2.32(3H,s),3.20−4.
00(7H,m),4.60−4.70(1H,m),
6.96(2H,d,J=8.3Hz),7.30(3
H,m),7.69(1H,d,J=8.3Hz),
8.10(1H,d,J=8.3Hz),8.26(1
H,s),8.95(1H,s),9.32(2H,b
r),9.52(2H,br)
【0282】実施例120 2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジニ
ル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジノ−1−エ
チル−2−インドリル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.30(3H,
t,J=7.0Hz),1.73−2.10(4H,
m),2.31(3H,s),3.10(1H,m),
3.30−3.80(5H),4.05(1H,t),
4.30(2H,m),4.70(1H,br),6.
38(1H,s),6.97(2H,d,J=8.5H
z),7.37(2H,d,J=8.5Hz),7.4
8(1H,d,J=8.3Hz),7.61(1H,
d,J=8.3Hz),8.14(1H,s),8.8
6(1H,br),9.15−9.50(5H,m)
【0283】実施例121 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−1−プロパンイミドイル−3−ピロリジ
ニル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.03(3H,
m),2.00−4.10(11H,m),5.10
(1H,br),6.80(2H,d,J=8.0H
z),7.26(2H,d,J=8.0Hz),7.3
0−8.10(5H,m),8.33(1H,s),
8.40−8.70(1H),9.00−10.00
(5H)
【0284】実施例122 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−1−ブタンイミドイル−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.60−4.00
(16H),5.00(1H,br),6.79(2
H,d,J=8.0Hz),7.21(2H,d,J=
8.0Hz),7.30−8.10(5H,m),8.
34(1H,s),8.30(1H,s),8.40−
8.70(1H),9.00−10.00(5H)
【0285】実施例123 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[((3S)−1−ベンズイミドイル−3−ピロリジニ
ル)オキシ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−4.10
(9H),4.90(0.5H,br),5.20
(0.5H,br),6.70−8.10(14H,
m),8.32(1H,s),9.10−9.50(4
H)
【0286】実施例124 2−[4−[((3R)−1−アセトイミドイル−3−
ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジ
ノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.60−2.00
(4H,m),2.11(1.5H,s),2.33
(1.5H,s),3.00−4.10(7H,m),
4.60−4.80(1H,br),6.91(2H,
d,J=9.0Hz),7.31(2H,d,J=9.
0Hz),7.50−8.40(6H,m),8.60
−9.00(1H),9.20−9.70(5H)
【0287】実施例125 2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジニ
ル)メトキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ−2−
ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.25−1.45
(2H,m),1.8−1.9(2H,m),2.0−
2.2(1H,br),2.31(3H,s),3.0
5−3.25(2H,m),3.82(2H,d,J=
6.4Hz),3.9−4.3(3H,m),6.87
(2H,d,J=8.8Hz),7.28(2H,d,
J=8.8Hz),7.61(1H,d,J=8.3H
z),7.8−7.9(2H,m),7.95(1H,
d,J=8.3Hz),8.07(1H,d,J=8.
8Hz),8.45(1H,s),8.86(1H),
9.44(3H),9.65(2H)
【0288】実施例126 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−1−(N−メチルアセトイミ
ドイル)−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロ
ピオン酸 二塩酸塩 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]
フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩2.0gを水10m
lとアセトニトリル10mlに溶解し、攪拌下2規定水
酸化ナトリウム水溶液でpH8.5に保ちながらザ・ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリーの方法
[The Journal of Organic C
hemistry,33,1679−1681,196
8]によって合成したエチル(N−メチル)アセトイミ
デート塩酸塩20gを少量ずつ加えた。溶媒を留去し、
残留物をジクロロメタンで洗浄してアセトニトリルと水
の混合物を溶出溶媒とするハイポーラスポリマー型合成
吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイ
オンHP−20)のカラムクロマトグラフィーに付し脱
塩を行い、更にオクタデシル基化学結合型シリカゲルを
充填剤とする逆相系高速液体クロマトグラフィーに付し
精製した。目的物を含むフラクションを濃縮し、強塩基
性イオン交換樹脂(日本錬水 ダイヤイオンSA−1
0)のCl型に通じ濃縮乾固して固体標題化合物370
mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.44
(2H,m),2.30(1.5H),2.33(1.
5H),2.98(3H),3.06−4.20(7
H,m),5.00−5.40(1H,br),6.9
2(2H,d,J=8.3Hz),7.28(1H,
s),7.33(2H,d,J=8.3Hz),7.7
2(1H,d,J=9.0Hz),8.06(1H,
d,J=9.0Hz),8.28(1H,s),8.8
0−9.20(1H,br),9.23(2H,b
r),9.50(2H,br)
【0289】実施例127 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((2R)−2−アミノ−1−ブチル)オキシ]フ
ェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)−2−(4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル
1.1g、(2R)−2−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−ブタノール1.24g、及びトリフェニ
ルホスフィン1.72gのテトラヒドロフラン300m
l溶液にアゾジカルボン酸 ジエチルエステル1.14
gを加え18時間室温で攪拌した。更に、(2R)−2
−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−ブタノー
ル0.83g、及びトリフェニルホスフィン1.2g及
びアゾジカルボン酸 ジエチルエステル0.76gを追
加し18時間室温で攪拌した。反応液を濃縮乾固し、残
留物をトルエンと酢酸 エチルエステルの混合物を展開
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製して、無色油状の2−[4−[((2R)−2−t
ert−ブトキシカルボニルアミノ−1−ブチル)オキ
シ]フェニル]−3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニ
ル)プロピオン酸 エチルエステル660mgを得た。
上記により得た2−[4−[((2R)−2−tert
−ブトキシカルボニルアミノ−1−ブチル)オキシ]フ
ェニル]−3−(5−シアノ−2−ベンゾフラニル)プ
ロピオン酸 エチルエステル660mgを実施例57と
同様に処理、精製し固体の標題化合物78mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.04(3H,
t),1.70(2H),3.0−4.2(6H),
6.71(1H,s),6.99(2H,d),7.2
7(2H,d),7.72(2H,s),8.07(1
H,s),8.3(3H,br),9.34−9.40
(4H)
【0290】実施例128 3−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)−2−[4
−[((2S)−2−アミノ−1−ブチル)オキシ]フ
ェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 (2R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−
1−ブタノールに換えて(2S)−2−tert−ブト
キシカルボニルアミノ−1−ブタノールを用い、実施例
127と同様に処理、精製することにより固体の標題化
合物620mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.04(3H,
t),1.70(2H),3.0−4.2(6H),
6.68(1H,s),6.96(2H,d),7.2
4(2H,d),7.70(2H,s),8.05(1
H,s),8.4(3H,br),9.40(4H,b
r)
【0291】実施例129 3−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−4−(5−アミジ
ノベンゾ[b]チエン−2−イル)酪酸 二塩酸塩 エタノール50mlに塩化チオニル1mlを滴下後、室
温攪拌下4−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−
イル)−3−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)
オキシ]フェニル]酪酸 二塩酸塩1.0gを加え、1
時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去し、良く減圧乾
燥して4−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イ
ル)−3−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オ
キシ]フェニル]酪酸 エチルエステル 二塩酸塩を得
た。このエステル体をテトラヒドロフラン20mlに溶
解し、氷冷攪拌下トリエチルアミン、ついでエチルアセ
トイミデート塩酸塩360mgを加え、1時間攪拌し
た。溶媒留去後、残留物をハイポーラスポリマー型合成
吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤイ
オンHP−20)のカラムクロマトグラフィーに付し、
水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し、濃縮乾固し
た。残渣を2規定塩酸50mlに溶解し、1時間加熱還
流した。溶媒留去後、残留物をハイポーラスポリマー型
合成吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイ
ヤイオンHP−20)のカラムクロマトグラフィーに付
し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出、ついでオク
タデシル基化学結合型シリカを充填剤とする逆相系高速
液体クロマトグラフィーに付し、水とアセトニトリルの
混合溶媒で溶出し目的物のフラクションに希塩酸を加え
て濃縮乾固することにより固体の標題化合物850mg
を得た。 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.0−2.45
(2H,m),2.32(3H,d),2.5−2.9
(2H,m),3.1−4.0(7H,m),5.1−
5.35(1H,m),6.92(2H,d),7.3
0(2H,d),7.8(1H,d),8.20(1
H,d),8.37(1H,s),8.6−8.9(1
H,m),9.30−9.80(5H) FAB MS(m/z):465 実施例129と同様の方法に従い、実施例130の化合
物を合成した。
【0292】実施例130 2−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(6−アミジ
ノ−1−エチル−2−インドリル)プロピオン酸 二塩
酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.35(3H,
t),2.37(3H),4.10−4.40(1H,
m),6.42(1H,s),7.00(2H,d),
7.45(2H,d),7.60(2H,m),8.3
0(1H,s),8.70(1H,br),9.25−
9.80(5H)
【0293】実施例131 3−[4−[((3S)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−(5−アミジ
ノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸 二塩
酸塩 3−[4−[((3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−2−
(5−シアノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオ
ン酸 エチルエステル2.0gをエタノール100ml
に溶解し、氷冷攪拌下に塩化水素を吹き込み飽和して室
温で18時間放置した。溶媒を留去後残留物を13%の
アンモニアを含むエタノール100mlに溶解し、18
時間放置した。溶媒を留去し、残留物をハイポーラスポ
リマー型合成吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合
体:ダイヤイオンHP−20)のカラムクロマトグラフ
ィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出、2
−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−3
−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オキシ]フ
ェニル]プロピオン酸 エチルエステル 二塩酸塩1.
1gを得た。この1.1gをエタノール15mlに溶解
しエチルアセトイミデート塩酸塩566mg、ついでト
リエチルアミン694mgを加え室温で18時間攪拌し
た。溶媒を留去し、残留物を2規定塩酸50mlに溶解
して30分加熱還流した。冷後溶媒を留去し、残留物を
ハイポーラスポリマー型合成吸着剤(スチレン−ジビニ
ルベンゼン重合体:ダイヤイオンHP−20)のカラム
クロマトグラフィーに付し、水とアセトニトリルの混合
溶媒で溶出、ついでオクタデシル基化学結合型シリカゲ
ルを充填剤とする逆相系高速液体クロマトグラフィーに
付し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し目的物の
フラクションに希塩酸を加えて濃縮乾固することにより
固体の標題化合物490mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.1−2.4(2
H,m),2.22(1.5H),2.29(1.5
H),3.08(1H,dd,J=13.7 and
7.8Hz),3.30−4.00(5H,m),4.
36(1H),5.00−5.20(1H),6.80
−6.90(2H,m),7.15−7.25(2H,
m),7.44(1H,s),7.72(1H,d,J
=8.3Hz),8.15(1H,d,J=8.3H
z),8.32(1H,s),8.58(0.5H),
8.66(0.5H),9.32(2H,br),9.
38(0.5H),9.45(0.5H),9.50
(2H,br) 実施例131と同様の方法により実施例132〜137
の化合物を合成した。
【0294】実施例132 2−[4−[((3R)−1−アセトイミドイル−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジ
ノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.00−2.40
(5H,m),2.90−4.10(7H,m),5.
20(1H,br),6.93(2H,d,J=8.0
Hz),7.33(2H,d,J=8.0Hz),7.
56(1H,d),7.70−8.20(4H,m),
8.45(1H,s),8.50−8.80(1H),
9.45(3H,br),9.63(2H,br)
【0295】実施例133 2−[4−[(1−アセトイミドイル−4−ピペリジニ
ル)オキシ]フェニル]−3−(7−アミジノ−2−ナ
フチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.50−2.10
(4H,m),2.31(3H,s),3.00−4.
20(7H,m),4.60−4.80(1H,m),
6.95(2H,d,J=9.0Hz),7.31(2
H,d,J=9.0Hz),7.50−8.50(6
H,m),8.93(1H),9.45(3H,b
r),9.62(2H,br)
【0296】実施例134 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[(1−プロパンイミドイル−4−ピペリジニル)オキ
シ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.15(3H,
t),1.73(2H,br),2.03(2H,b
r),2.61(2H,q),3.15(1H,m),
3.45−3.85(5H,m),3.98(1H,
t),4.68(1H,m),6.95(2H,d,J
=9.0Hz),7.30(2H,d,J=9.0H
z),7.60−8.10(6H,m),8.79(1
H),9.23(1H,br),9.26(2H,b
r),9.53(2H,br)
【0297】実施例135 3−(7−アミジノ−2−ナフチル)−2−[4−
[(1−ブタンイミドイル−4−ピペリジニル)オキ
シ]フェニル]プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.96(3H,
t,J=7.0Hz),1.57(2H,m),1.7
1(2H,br),2.03(2H,br),2.52
(2H,t),3.18(1H,m),3.40−3.
90(5H),4.00(1H,t),4.68(1
H,br),6.96(2H,d,J=8.0Hz),
7.30(2H,d,J=8.0Hz),7.60−
8.40(6H,m),8.86(1H),9.32
(3H,br),9.58(2H,br)
【0298】実施例136 2−[4−[((2S)−1−アセトイミドイル−2−
ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−(7−アミ
ジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.60
(7H,m),3.00−4.70(8H,m),6.
92(2H,d,J=9.0Hz),7.31(2H,
d,J=9.0Hz),7.80−8.10(5H,
m),8.45(1H,s),8.50−8.70(1
H),9.10−9.60(5H,br)
【0299】実施例137 2−[4−[((2R,4S)−1−アセトイミドイル
−2−メチル−4−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
−3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)
プロピオン酸 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.35(3H,
m),2.27(1.5H,s),2.37(1.5
H,s),5.10−5.50(1H,br),7.0
0(2H,d),7.10−8.70(6H,m),
9.10−9.60(6H,br) FAB MS(m/z):465(M++1)
【0300】実施例138 3−(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)−
2−[4−[((2S)−5−オキソ−2−ピロリジニ
ル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸 塩酸塩 a)2−[4−[((2S)−1−tert−ブトキシ
カルボニル−5−オキソ−2−ピロリジニル)メトキ
シ]フェニル]−3−(5−シアノベンゾ[b]チエン
−2−イル)プロピオン酸 エチルエステル3.2gを
エタノール50mlとジクロロメタン50mlの混合物
に溶解し、この溶液に氷冷攪拌下塩化水素を吹き込み飽
和させた。反応混合物を5℃で48時間放置した。溶媒
を留去後、得られた残留物をアンモニア13%(w/
v)を含むエタノール100mlに溶解し、室温で24
時間放置した。溶媒を留去して3−(5−アミジノベン
ゾ[b]チエン−2−イル)−2−[4−[((2S)
−5−オキソ−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニ
ル]プロピオン酸 エチルエステル 塩酸塩を得た。こ
のエステル体をテトラヒドロフラン30mlと水30m
lの混液に溶解し、この混合物に2−(tert−ブト
キシカルボニルイミノ)−2−フェニルアセトニトリル
1.6g及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン2mlを加え、室温で24時間攪拌し
た。反応液を酢酸エチルエステルで抽出し、乾燥後溶媒
を留去して得られる残留物を、クロロホルムとメタノー
ルの混合物を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、固体の3−[5−(N−te
rt−ブトキシカルボニル)アミノイミノメチルベンゾ
[b]チエン−2−イル)−2−[4−[((2S)−
5−オキソ−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]
プロピオン酸 エチルエステル2.4gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t),
1.58(9H,s),1.80−2.50(4H,
m),3.28(1H,dd),3.70(1H,d
d),3.80−4.50(6H,m) b)a項で得た3−[5−(N−tert−ブトキシカ
ルボニル)アミノイミノメチルベンゾ[b]チエン−2
−イル]−2−[4−[((2S)−5−オキソ−2−
ピロリジニル)メトキシ]フェニル]プロピオン酸 塩
酸塩2.4gをテトラヒドロフラン30mlに溶解し、
この溶液に水酸化ナトリウム200mgの水5ml溶液
を加えて72時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた残
留物を濃塩酸10ml溶解し1時間室温で攪拌した。溶
媒を留去して得られた残渣をハイポーラスポリマー型合
成吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイヤ
イオンHP−20)のカラムクロマトグラフィーに付
し、水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出した。目的物
を含む部分に塩酸を加え濃縮乾固し、標題化合物1.1
gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.70−2.30
(4H,m),6.90(2H,d),7.29(2
H,d),7.30(1H,s) FAB MS (m/z):438(M++1)
【0301】実施例139 2−[2−[4−[(4−イミダゾリル)メトキシ]フ
ェニル]エチル]−5−ベンゾフランカルボキサミジン
二塩酸塩 2−[2−[4−[(1−トリチル−4−イミダゾリ
ル)メトキシ]フェニル]エチル]−5−ベンゾフラン
カルボニトリル3.53gをエタノール150mlとジ
クロロメタン100mlの混合物に溶解したものの中
へ、氷冷攪拌下塩化水素を吹き込み飽和させ、室温にて
24時間放置した。溶媒を留去し得られた残留物を、ア
ンモニア15%(w/v)を含有するエタノール溶液に
溶解し、室温で80時間攪拌した。溶媒を留去し、残留
物を蟻酸100mlと濃塩酸2mlの混合物に溶解し、
6時間攪拌した。蟻酸を留去して得られた残留物を熱水
に溶解し、不溶物をろ去した。得られたろ液を濃縮乾固
し、ハイポーラスポリマー型合成吸着剤(スチレン−ジ
ビニルベンゼン重合体:ダイヤイオンHP−20)のカ
ラムクロマトグラフィーに付し、水とアセトニトリルの
混合溶媒で溶出した。目的物を含む部分を濃縮して得ら
れる残渣を、オクタデシル基化学結合型シリカゲルを充
填剤とする逆相系高速液体クロマトグラフィーに付し、
水とアセトニトリルの混合溶媒で溶出し目的物のフラク
ションに希塩酸を加えて乾固することにより淡黄色固体
の標題化合物730mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.95(4H,
m),5.12(2H,s),6.72(1H,s),
6.94(2H,d,J=8.7Hz),7.20(2
H,d,J=8.7Hz),7.72(2H,s),
7.75(1H,s),8.08(1H,s),9.1
3(3H,br),9.38(2H,br)
【0302】実施例140 2−[2−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オ
キシ]フェニル]エチル]−6−インドールカルボキサ
ミジン 二塩酸塩 2−[2−[4−[((3S)−1−tert−ブトキ
シカルボニル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]
エチル]−6−インドールカルボニトリル650mgの
エタノール100mlとジクロロメタン30ml溶液
に、氷冷攪拌下塩化水素を吹き込み飽和させ、室温にて
24時間放置した。溶媒を留去し得られた残留物を、ア
ンモニア11%(w/v)を含有するエタノール溶液に
溶解し、室温で24時間攪拌した。溶媒留去後得られた
残留物をオクタデシル基化学結合型シリカゲルを充填剤
とする逆相系高速液体クロマトグラフィーに付し、水と
アセトニトリルの混合溶媒で溶出し目的物のフラクショ
ンに希塩酸を加えて乾固することにより結晶の標題化合
物90mgを得た。 mp 229−233℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.95−2.35
(2H,m),5.00−5.30(1H,br),
6.36(1H,s),6.80−7.80(7H,
m),8.00(1H,s),9.30−9.60(6
H,br) 実施例140と同様の方法により実施例141〜148
の化合物を合成した。
【0303】実施例141 2−[3−ヒドロキシ−2−[4−[((3S)−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]プロピル]−6−イ
ンドールカルボキサミジン 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.97−2.30
(2H,m),2.9−4.60(9H,m),5.0
0−5.20(1H,br),6.22(1H,s),
6.90(2H,d),7.18−7.70(2H,
m),7.96(1H,s),9.10−9.90(6
H,br),11.05(1H,s)
【0304】実施例142 2−[2−[4−[[(2−ピラジニル)アミノ]カル
ボニル]フェニル]エチル]−5−ベンゾフランカルボ
キサミジ 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.20(4H,
s),6.78(1H,s),7.08(1H,b
r),7.48(2H,d,J=7.9Hz),7.8
0(2H,s),8.03(2H,d,J=7.9H
z),8.12(1H,s),8.40−8.60(2
H,m),9.25(2H,br),9.39(3H,
br),11.05(1H,s)
【0305】実施例143 2−[2−[4−[(1−イミダゾリル)メチル]フェ
ニル]エチル]−5−ベンゾフランカルボキサミジン
二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:3.10(4H,
s),5.45(2H,s),6.72(1H,s),
7.24(2H,d,J=8.3Hz),7.40(2
H,d,J=8.3Hz),7.66(1H,s),
7.72(2H,s),7.80(1H,s),8.1
2(1H,s),9.30(2H,br),9.45
(3H,br)
【0306】実施例144 2−[2−[4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)
カルボニル]フェニル]エチル]−5−ベンゾフランカ
ルボキサミジン 二塩酸塩1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.80(3H,
s),4.09(4H,s),3.10(4H,b
r),4.00(4H,br),6.74(1H,
s),7.36(4H,s),7.74(2H,s),
8.12(1H,s),9.28(2H,br),9.
48(2H,br)
【0307】実施例145 3−[3−[4−[((3S)−3−ピロリジニル)オ
キシ]フェニル]プロピル]−5−ベンゾフランカルボ
キサミジン 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.10(4H,
m),2.70(4H,m),3.30(4H),5.
07(1H,br),6.90(2H,d),7.15
(2H,d),7.79(2H,s),8.00(1
H,s),8.23(1H,s),9.20−9.80
(6H,br)
【0308】実施例146 2−[[4−[(4−ピペリジニル)オキシ]フェニ
ル]メチル]−5−ベンゾフランカルボキサミジン 二
塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.70−2.20
(2H,m),2.70−3.30(4H,m),4.
14(2H,s),4.60−4.80(1H,m),
6.79(1H,s),6.97(2H,d,J=9.
0Hz),7.26(2H,d,J=9.0Hz),
7.74(2H,s),8.13(1H,s),9.3
0(2H,br),9.44(2H,br),9.00
−9.60(2H,br)
【0309】実施例147 2−[2−[4−[((3S)−1−アセチル−3−ピ
ロリジニル)オキシ]−3−ヒドロキシフェニル]エチ
ル]−5−ベンゾフランカルボキサミジン 塩酸塩 mp 175−176℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80−2.20
(5H,m),2.70−3.80(8H,m),4.
88(1H,br),6.60(1H,d,J=8.3
Hz),6.77(1H,s),6.82(1H,d,
J=8.3Hz),7.72(1H,d,J=8.1H
z),7.80(1H,d,J=8.1Hz),8.0
8(1H,s),8.90−8.98(1H),9.2
3(2H,br),9.40(2H,br)
【0310】実施例148 2−[2−[4−[[4−(N−アセチル)アミノメチ
ルシクロヘキシル]メトキシ]フェニル]エチル]−5
−ベンゾフランカルボキサミジン 塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.70−2.00
(10H,m),1.83(3H,s),2.75−
3.20(6H,m),3.70(2H,d,J=5.
7Hz),6.64(1H,s),6.77(2H,
d,J=8.8Hz),7.15(2H,d,J=8.
8Hz),7.65−7.68(3H),8.04(1
H,s),9.00(2H,br),9.31(2H,
br)
【0311】実施例149 2−[2−[4−[((3S)−1−ホルムイミドイル
−3−ピロリジニル)オキ]フェニル]エチル]−5−
ベンゾフランカルボキサミジン 二塩酸塩 a)参考例114と同様の方法に従い、2−[2−[4
−[((3S)−1−tret−ブトキシカルボニル−
3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]エチル]−5−
ベンゾフランカルボニトリルを合成した。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.66(9H,s),
3.04(4H,s)3.30−3.70(4H,b
r),4.85(1H),6.40(1H,s),6.
80(2H,d),7.12(2H,d),7.52
(2H,s),7.82(1H,s) b)a項で得た2−[2−[4−[((3S)−1−t
ert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]エチル]−5−ベンゾフランカルボニト
リル1.66gを実施例140と同様の方法により処
理、精製し2−[2−[4−[((3S)−3−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]エチル]−5−ベンゾフラ
ンカルボキシミジン 二塩酸塩800mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.30
(2H,m),3.06(4H,br),3.00−
3.80(4H,br),5.08(1H,br),
6.73(1H,s),6.88(2H,d),7.1
9(2H,d),7.74(2H,s),8.11(1
H,s),9.26(2H,br),9.47(2H,
br) c)b項で得た2−[2−[4−[((3S)−ピロリ
ジニル)オキシ]フェニル]エチル]−5−ベンゾフラ
ンカルボキサミジン 二塩酸塩1.0gを水15mlに
溶解し、氷冷攪拌下、1規定水酸化ナトリウム水溶液で
反応液がpH8を維持するように調整しながら、フェニル
メチル メタンイミダート 塩酸塩1.83gを加え
た。氷冷下に20分攪拌し、希塩酸で反応液をpH2.0
に調整し、ジエチルエーテルで洗浄した後濃縮乾固し
た。残留物をアセトニトリルと水の混合物を溶離液とす
るハイポーラス ポリマー型合成吸着剤(スチレン−ジ
ビニルベンゼン重合体:ダイヤイオンHP−20)にて
精製し、固体の標題化合物0.76gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80−2.60
(2H,m),3.08(4H,br),3.20−
4.00(4H,br),5.14(1H,br),
6.80(1H,s),6.92(2H,d),7.2
5(2H,d),7.76(1H,d),7.86(1
H,d),8.21(1H,s),8.40(1H,b
r),9.08(1H,br),9.18(2H,b
r),9.57(3H,br)
【0312】実施例150 2−[2−[3−ヒドロキシ−4−[((3S)−3−
ピロリジニル)オキシ]フェニル]エチル]−5−ベン
ゾフランカルボキサミジン 二塩酸塩 2−[2−[4−[((3S)−1−アセチル−3−ピ
ロリジニル)オキシ]−3−ヒドロキシフェニル]エチ
ル]−5−ベンゾフランカルボキサミジン 塩酸塩1.
0gを6規定塩酸30mlに溶解し、4時間加熱還流し
た。溶媒を留去し得た残渣を、ハイポーラスポリマー型
合成吸着剤(スチレン−ジビニルベンゼン重合体:ダイ
ヤイオンHP−20)のカラムクロマトグラフィーに付
し、水とアセトニトリルの混合溶媒で流出することによ
り標題化合物320mgを得た。 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.90−2.20
(2H,m),2.70−3.50(8H,m),5.
08(1H,br),6.66(1H,dd,J=9.
0 and 1.8Hz),6.80(2H,s),
6.94(1H,s),7.76(2H,s),8.1
2(1H,s),9.26(2H,br),9.44
(2H,br),9.74(2H,br) 実施例150と同様の方法により実施例151の化合物
を合成した。
【0313】実施例151 2−[2−[4−[(4−アミノメチルシクロヘキシ
ル)メトキシ]フェニル]エチル]−5−ベンゾフラン
カルボキサミジン 二塩酸塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.80−2.00
(10H,m),2.90−3.20(4H,m),
3.73(4H,m),6.72(1H,s),6.7
9(2H,d,J=8.5Hz),7.14(2H,
d,J=8.5Hz),7.73(2H,s),8.0
7(3H,br),9.18(2H,br),9.38
(2H,br)
【0314】実施例152 [2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]オキシ酢酸 二塩酸塩 [5−[((3S)−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−3−ピロリジニル)オキシ]−2−[2−(5−シ
アノ−2−ベンゾフラニル)エチル]フェニル]オキシ
酢酸 メチルエステル1.6gをエタノール100ml
に溶解し、氷冷攪拌下に塩化水素を通じ飽和した。室温
まで昇温し、18時間放置した。溶媒を留去し、得られ
た残留物をエタノール20mlに溶解し、攪拌下5規定
水酸化ナトリウム水溶液中へ滴下し10分間攪拌した。
反応液に塩化ナトリウムを飽和させた後、クロロホルム
(200ml,100ml,100ml)で抽出し、炭
酸カリウムと硫酸マグネシウムの混合物で乾燥した。溶
媒を留去し残留物をエタノール50mlに溶解し、塩化
アンモニウム1.0gを加えさらにアンモニアを12%
含有するエタノール溶液200mlを加えて96時間攪
拌した。溶媒を留去し得られた残留物をオクタデシル基
化学結合型シリカゲルを充填剤とする逆相系高速液体ク
ロマトグラフィーに付し、水とアセトニトリルの混合溶
媒で溶出し目的物のフラクションに希塩酸を加えて濃縮
乾固することにより、粉末の標題化合物0.7gを得
た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.96−2.32
(2H,br),2.80−3.60(8H,br),
4.75(2H,s),5.10(1H,br),6.
48(1H,d,J=8.8Hz),6.51(1H,
s),6.76(1H,s),7.54(1H,d,J
=8.8Hz),7.74(2H,s),8.10(1
H,s),9.27(2H,br),9.42(2H,
br),9.00−10.20(2H,br)
【0315】実施例153 [2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]オキシ酢酸 エチルエステル 二塩酸塩 [2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]オキシ酢酸 二塩酸塩0.65gをエタ
ノール50mlに溶解し、氷冷下塩化チオニル0.2m
lを加えて室温で18時間攪拌した。反応液を濃縮乾固
し、一度水に溶解して再び濃縮乾固して固体の標題化合
物0.65gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.20(3H,
t),2.11(2H,br),3.30(4H,b
r),4.20(2H,q),4.84(2H,s),
5.08(1H,br),6.53(2H,s),6.
75(1H,s),7.10(1H,d),7.72
(2H,s),8.07(1H,s),9.18(2
H),9.38(2H),9.66(2H,br) 実施例153と同様の方法に従い実施例154の化合物
を合成した。
【0316】実施例154 [2−[2−(5−アミジノ−2−ベンゾフラニル)エ
チル]−5−[((3S)−3−ピロリジニル)オキ
シ]フェニル]オキシ酢酸 n−ブチルエステル二塩酸
塩 固体1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.85(3H,
t),1.50(4H,m),2.09(2H,b
r),3.00−3.40(8H,m),4.13(2
H,t),4.87(2H,s),5.08(1H,
s),6.54(2H,s),6.76(1H,s),
7.10(1H,d),7.74(2H,s),8.0
9(1H,s),9.25(2H),9.40(2
H),9.77(2H,br)
【0317】試験例 1.抗インフルエンザウイルス作用 (1)材料及び方法: ウイルス及び宿主細胞;ウイルスはinfluenza
A/PR/8/34株(−80℃で凍結保存されてい
るもの)を、宿主細胞はMDCK細胞を用いた。細胞増
殖用培地としては、ウシ胎児血清(FBS:Hyclo
ne,Logan,Utah,USA)を7.5%、フ
ァンギゾン(日本スクイブ、東京)を2μg/ml及びM
EM VITAMINE SOLUTION(GIBC
O,Grand Island,NY,USA)を1ml
/500ml含むイーグル基礎培地(イーグルMEM:日
水製薬、東京)を用いた。また、ウイルス増殖にはウシ
血清アルブミン(BSA:SIGMA,St Loui
s,MO,USA)を0.4%、ファンギゾンを2μg
/ml及びMEM VITAMINE SOLUTION
を1ml/500ml含むイーグル基礎培地にヒト血液凝固
因子Xa(HFXa:Enzyme Reserch,
South Bend,IN,USA)又はアセチルト
リプシン(Ac−Tr:SIGMA)を必要量加えて用
いた。Xaの基質としてはS−2222(第一化学)を
用いた。
【0318】薬剤;試験検体としては以下のDV−76
31、DW−7973、DW−8109及びDW−81
83を用い、対照としてソイビーン・トリプシン・イン
ヒビター(SBTI:SIGMA)を用いた。 (DV−7631):2−[4−[(1−アセトイミド
イル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸
塩 (DW−7973):2−[4−[(1−アセトイミド
イル−2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−
(5−アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピ
オン酸 二塩酸塩 (DW−8109):2−[4−[(1−アセトイミド
イル−3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(1−エチル−6−アミジノ−2−インドリル)プロピ
オン酸 二塩酸塩 (DW−8183):2−[4−[(1−アセトイミド
イル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−
(7−アミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸 二塩酸
【0319】(2)インフルエンザウイルス(IFV)
増殖性の検討:96wellプレートに5×105ce
lls/mlのMDCK細胞懸濁液を100μl/wel
lずつ播き、37℃、5%CO2下で24時間培養して
モノレイヤーを作成した。次いで、培養上清を取り除き
PBS(−)で細胞を洗浄後、IFV希釈液を100μ
l/well(10〜300TCID50/well)接
種し、37℃で1時間IFVを吸着させた。その後上清
液を取り除き、HFXa(0〜2unit/ml)又はA
c−Tr(0〜10μg/ml)を含むIFV増殖用培地
を100μl/wellずつ加え、37℃、5%CO2
下で培養した。感染2〜3日後に培養上清の採取(4w
ell分をプール)と細胞の染色を行った。培養上清は
赤血球凝集(HA)価を測定し、細胞は吸光度(OD
590)を測定し、その吸光度(4wellの平均値)か
ら式1に従って細胞変性率(CPE%)を算出した。
【0320】式1:細胞変性率(%)=〔(ODC−O
I)/ODC〕×100 ODC :ウイルス非感染細胞のOD590 ODI :ウイルス感染細胞のOD590
【0321】(3)IFV増殖阻害効果試験及び細胞毒
性試験:IFV増殖阻害効果試験では、上記方法と同様
にMDCK細胞モノレイヤーにIFVを接種した後、H
FXaを2unit/ml又はAc−Trを2μg/mlを
含むウイルス増殖用培地を50μl/wellずつ加
え、更に種々の濃度の薬剤を含む培地を50μl/we
llずつ加えて、マイクロミキサーでよく混和し、37
℃、5%CO2下で培養した。各濃度あたり4well
を使用した。感染3日後に上記同様培養上清のHA価と
染色した細胞の吸光度を測定し、その吸光度(平均値)
から式2に従って各薬剤濃度における細胞変性阻害率
(ウイルス増殖阻害率:CPIE%)を算出し、片対数
グラフ上にプロットして50%細胞変性阻害濃度(CP
IE50)を求めた。一方、細胞毒性試験ではIFVを接
種せず、種々の濃度の薬剤を含む培地を100μl/w
ellずつ加え同様に培養した(3日間)。その後染色
した細胞の吸光度を測定し、式3に従って各薬剤濃度に
おける細胞致死率(細胞毒性:CLE%)を算出し、片
対数グラフ上にプロットして50%細胞致死濃度(CL
50)を求めた。
【0322】式2:細胞変性阻害率(%)=〔(ODS
−ODI)/(ODC−ODI)〕×100 式3:細胞致死率(%)=〔(ODC−ODM)/O
C〕×100 ODC :ウイルス非感染細胞のOD590 ODI :ウイルス感染細胞のOD590 ODM :薬剤処理非感染細胞のOD590 ODS :薬剤処理ウイルス感染細胞のOD590
【0323】(4)吸光度の測定:96wellプレー
ト上の細胞は0.05%クリスタル紫−ホルマリン液で
30分間固定染色し、水洗、乾燥後、Titertek
Multiskan PLUS(Titertek)
を用いてOD590を測定した。 (5)赤血球凝集(HA)価の測定:HA価の測定はマ
イクロタイター法によって行った。すなわち、96we
llのHA用プレートを用いPBS(−)で2倍段階希
釈した培養上清(50μl/well)に0.5%ニワ
トリ赤血球(50μl/well)を加え(最終希釈1
0〜1280倍)、マイクロミキサーで混和し室温で6
0分反応させた後に以下の様に判定した。一面に広がる
淡紅色の凝集像を認めるものを[完全凝集]、凝集像を
認めるが中心にかすかな円盤を認めるものを[部分凝
集]、直径の小さい明確な円盤を作るものを[陰性]、
その円盤の輪郭のぼやけているものを[擬陽性]とし、
完全凝集及び部分凝集を+、陰性及び擬陽性を−と判定
した。
【0324】 2.ヒト血液凝固因子Xa(HFXa)阻害作用の測定 (1)方法 トリス−塩酸緩衝液(pH8.4)200μlに、試験検
体の生理食塩水溶液を180μl及び基質としてS−2
222(第一化学)を74.13μg含有した水溶液1
00μlを混合し、37℃で数分間プレインキュベート
した。上記溶液にHFXaを0.6ユニット/ml含有す
るトリス−塩酸緩衝生理食塩液(pH7.45:TBS)
を20μl加え、37℃、15分間インキュベートし、
酵素反応を行なった。60%酢酸溶液を100μl加
え、反応を停止させ、反応液の吸光度(OD405)を測
定した。式4に従って各薬剤濃度におけるHFXa活性
阻害率(IC)を算出し、対数確立グラフ上にプロット
して50%HFXa活性阻害濃度(IC50)を求めた。
【0325】式4:HFXa活性阻害率(%)=[1−
(ODS−ODC)/(ODI−ODC)]×100 ODC :非酵素反応液1) ODI :薬剤非含有酵素反応液 ODS :薬剤含有酵素反応液 1) 酵素添加前に反応停止液(60%酢酸溶液)を加え
てインキュベートした。
【0326】3.結果 HFXa存在下におけるIFV増殖性:HFXa存在下
におけるIFVの増殖性について、HFXa濃度、IF
V接種量及び培養日数の条件を変え、細胞変性率(CP
E%)及び培養上清の赤血球凝集(HA)価を指標とし
て検討した。また、IFV増殖に通常用いられるトリプ
シン存在下でも同様の検討を行い対照とした。トリプシ
ンの場合と同様、HFXa存在下でその濃度に依存した
CPE%の上昇が認められた。HA価もHFXa濃度上
昇に相関して上昇する傾向が認められたが、HA試験で
は2倍以下の小さな変動を捕らえることができないた
め、CPE%ほどその傾向は明確ではなかった。また、
トリプシン、HFXaのいずれの場合もIFV接種量を
30より300TCID50/well、あるいは培養日
数を2日間より3日間とした方が、CPE%及びHA価
は高くなる傾向にあった。
【0327】以上のように、培養細胞を用いたIFV増
殖系において、HFXaを用いてもIFV増殖が可能で
あった。また、HFXa阻害剤のIFV増殖阻害効果を
検討するための条件としては、十分なCPEを認め得る
IFV接種量300TCID 50/well、HFXa濃
度1unit/mlあるいはAc−Tr濃度1μg/ml、
培養日数3日間とすることとした。
【0328】HFXa阻害剤のIFV増殖阻害効果:上
記条件に従い、HFXa阻害剤4検体及びSBTIのI
FV増殖阻害効果の検討を行った。HFXa存在下及び
トリプシン存在下、いずれの場合も薬剤濃度の上昇にと
もなうCPIE%の上昇が見られた。逆にHA価(ウイ
ルス量)は減少し、高いCPIE%を示す薬剤濃度では
HA価は検出限界以下(<10)であった。すなわち、
細胞変性阻害効果とIFV増殖量の両面からIFV増殖
阻害効果が確認された。
【0329】表1には、薬剤濃度とCPIE%の関係か
ら求めた各薬剤の50%細胞変性阻害活性(CPI
50)、及び50%HFXa阻害活性(IC50)を示し
た。
【0330】
【表1】
【0331】表1の結果より、HFXa存在下のIFV
増殖系におけるHFXa阻害剤4検体のCPIE50
は、いずれも0.5μg/ml以下であり、高いIFV増
殖阻害活性が確認された。一方、トリプシン存在下にお
いてもこれら4検体は、HFXa存在下に比べ約2〜9
倍劣るもののIFV増殖阻害活性を示した。これらのI
FV増殖阻害活性は、抗HFXa活性とほぼ相関してい
た。ただし、HFXa存在下でのDW−8183のIF
V増殖阻害活性は、抗HFXa活性に比べ相対的にやや
弱かった。また、SBTIのIFV増殖阻害活性はHF
Xa存在下では弱く、トリプシン存在下におけるそれの
20分の1以下であった。なお、いずれの検体において
も細胞毒性は弱く、50%細胞致死濃度(CLE50)は
100μg/ml以上であった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/40 A61K 31/40 31/415 31/415 31/42 31/42 31/425 31/425 A61P 31/16 A61P 31/16 // C07D 207/12 C07D 207/12 209/18 209/18 211/40 211/40 211/48 211/48 263/56 263/56 307/79 307/79 307/80 307/80 333/54 333/54 333/56 333/56 401/12 401/12 403/12 403/12 405/12 405/12 409/12 409/12 413/12 413/12 417/12 417/12 C07F 9/50 C07F 9/50 9/655 9/655 9/6553 9/6553 (72)発明者 村上 要一 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社東京研究開発センター 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/155 A61K 31/19 A61K 31/215 A61K 31/34 A61K 31/38 A61K 31/40 A61K 31/415 A61K 31/42 A61K 31/425 C07D 207/12 C07D 209/18 C07D 211/40 C07D 211/48 C07D 263/56 C07D 307/79 C07D 307/80 C07D 333/54 C07D 333/56 C07D 401/12 C07D 403/12 C07D 405/12 C07D 409/12 C07D 413/12 C07D 417/12 C07F 9/50 C07F 9/655 C07F 9/6553 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中の置換基等の定義は次の通りである。R1 は水素
    原子又はアルコキシル基を意味する。R2 は水素原子、 アルキル基、 アルコキシル基、 カルボキシル基、 アルコキシカルボニル基、 カルボキシアルキル基、又はアルコキシカルボニルアル
    キル基を意味する。R3 は水素原子、 カルボキシル基、 アルコキシカルボニル基、 カルボキシアルキル基、 アルコキシカルボニルアルキル基、 カルボキシアルコキシル基、又はアルコキシカルボニル
    アルコキシル基を意味する。R4 は水素原子、 水酸基、 アルキル基、又はアルコキシル基を意味する。nは0乃
    至4の整数を意味する。Aは炭素数1乃至4のアルキレ
    ン基を意味し、これは1個又は2個のヒドロキシアルキ
    ル、 カルボキシル、 アルコキシカルボニル、 カルボキシアルキル、もしくはアルコキシカルボニルア
    ルキルが置換していてもよい。Xは単結合、 酸素原子、 硫黄原子、又はカルボニル基を意味する。Yは5乃至6
    員の飽和もしくは不飽和環状炭化水素基、 5乃至6員の飽和もしくは不飽和複素環基、 アミノ基、又はアミノアルキル基を意味し、 これらはそれぞれが置換基を有することがある。 【化2】 で示される基は、 インドリル基、 インドリニル基、 ベンゾフラニル基、 ベンゾチエニル基、 ベンズイミダゾリル基、 ベンズオキサゾリル基、 ベンゾチアゾリル基、 ナフチル基、 テトラヒドロナフチル基、 インデニル基、又はインダニル基を意味する。)で表わ
    される化合物又はその塩を有効成分とするインフルエン
    ザ感染予防又は治療薬。
  2. 【請求項2】 一般式(1)中、 【化3】 で示される基が、ナフチル、ベンゾチエニル又はインド
    リル基である請求項1記載のインフルエンザ感染予防又
    は治療薬。
  3. 【請求項3】 2−[4−[(1−アセトイミドイル−
    3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(1−エ
    チル−6−アミジノ−2−インドリル)プロピオン酸又
    はその塩を有効成分とするインフルエンザ感染予防又は
    治療薬。
  4. 【請求項4】 2−[4−[(1−アセトイミドイル−
    2−ピロリジニル)メトキシ]フェニル]−3−(5−
    アミジノベンゾ[b]チエン−2−イル)プロピオン酸
    又はその塩を有効成分とするインフルエンザ感染予防又
    は治療薬。
  5. 【請求項5】 2−[4−[(1−アセトイミドイル−
    3−ピロリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−ア
    ミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸又はその塩を有効
    成分とするインフルエンザ感染予防又は治療薬。
  6. 【請求項6】 2−[4−[(1−アセトイミドイル−
    4−ピペリジニル)オキシ]フェニル]−3−(7−ア
    ミジノ−2−ナフチル)プロピオン酸又はその塩を有効
    成分とするインフルエンザ感染予防又は治療薬。
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