JP3456856B2 - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

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JP3456856B2
JP3456856B2 JP01987697A JP1987697A JP3456856B2 JP 3456856 B2 JP3456856 B2 JP 3456856B2 JP 01987697 A JP01987697 A JP 01987697A JP 1987697 A JP1987697 A JP 1987697A JP 3456856 B2 JP3456856 B2 JP 3456856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット装置に関
し、詳細には、各種作業を行う把持機構(手首機構)を
平面内での並進と回転運動を行うことができるととも
に、原点位置調整を簡単に行うことのできるロボット装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業製品の加工・組立作業等において
は、ロボットの導入によりラインの自動化が図られてお
り、作業時間の短縮化とコストの削減が行われている。
【0003】このようなロボット装置を使用した組立作
業においては、組立部品の公差、位置決め誤差及びロボ
ットの位置決め精度等により、ロボットが正確に該当部
品を把持、組立できなくなり、作業が遂行できなくな
り、最悪の場合には、ロボット本体やロボットのハンド
を破損する場合もあり、重要な問題となっている。
【0004】そこで、従来、この位置ずれを吸収するた
めに、ロボットアームとハンド(把持機構)との間に、
該アームに対しハンドを変位自在に連結する平行板ばね
式コンプライアンス機構とコンプライアンス機構の変位
自由度を切り換える駆動手段を有する組立ロボットの手
首機構であって、x方向変位用の一対の並行板ばね間に
継鉄、コイルプレート、永久磁石、継鉄を重ねて形成し
た第一のリニアモータを設けるとともに、y方向変位用
の一対の並行板ばね間に該第一のリニアモータの駆動方
向に対し垂直方向の駆動を与える第二のリニアモータを
第一のリニアモータと上下重ねて配置した組立ロボット
の手首機構が提案されている(特公平4−20755号
公報参照)。この従来の組立ロボットの手首機構によれ
ば、x方向及びy方向に対しては、コンプライアンス機
構によりコンプライアンス性を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のロボットの手首機構にあっては、2軸方向、
すなわち、x方向とy方向に対しては、適切なコンプラ
イアンス性を確保することができるが、回転方向(θ方
向)のコンプラインアンスを得ることができないという
問題があった。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、ハンドの
設けられた可動体を、2つの1自由度回転関節と1自由
度の直動機構を有する3組のリンクの当該1自由度回転
関節により支持させ、当該リンクを当該1自由度回転関
節を介してそれぞれモータのモータ軸に連結するととも
に、原点位置調整モードにおいて、可動体が所定の正方
向と負方向にリンクの直動機構の移動範囲を制限するリ
ミット機構が作動するまで回転されると、当該可動体の
回転に伴って回転するモータの回転角度情報に基づいて
原点位置を算出することにより、可動体の平面内での並
進及び回転方向の移動を可能として、適切なコンプライ
アンスを得るとともに、ロボット装置の電源がオフにさ
れたとき等のようにモータの原点位置情報が消失された
ときに、特別な治具を使用することなく、簡単に原点位
置情報を取得して、原点位置調整を簡単に行うことので
きるロボット装置を提供することを目的としている。
【0007】請求項2記載の発明は、ハンドの設けられ
た可動体を、2つの1自由度回転関節と1自由度の直動
機構を有する3組のリンクの当該1自由度回転関節によ
り支持させ、当該リンクを当該1自由度回転関節を介し
てそれぞれモータのモータ軸に連結するとともに、原点
位置調整モードにおいて、各モータを所定の順序で1個
ずつ駆動して可動体を正方向にリンクの直動機構の移動
範囲を制限するリミット機構が作動するまで回転させ、
リンクの直動機構の移動範囲を制限するリミット機構が
作動した位置のモータの回転角度情報を取得し、各モー
タの正方向の回転を完了すると、各モータを順次所定の
順序で1個ずつ駆動して可動体を負方向にリミット機構
が作動するまで回転させ、リミット機構が作動した位置
のモータの回転角度情報を取得し、正方向及び負方向の
回転角度情報に基づいて原点位置を算出することによ
り、可動体の平面内での並進及び回転方向の移動を可能
として、適切なコンプライアンスを得るとともに、ロボ
ット装置の電源がオフにされたとき等のようにモータの
原点位置情報が消失されたときに、特別な治具を使用す
ることなく、自動的に原点位置情報を取得して、原点位
置調整をより一層簡単に行うことのできるロボット装置
を提供することを目的としている。
【0008】請求項3記載の発明は、原点位置調整モー
ドにおいて、各モータを同じ大きさの負荷で同時に正方
向にリミット機構が作動するまで回転させ、リミット機
構の作動した位置のモータの回転角度情報を取得し、各
モータの正方向の回転を完了すると、各モータを同じ大
きさの負荷で同時に負方向にリミット機構が作動するま
で回転させ、リミット機構の作動した位置のモータの回
転角度情報を取得し、正方向及び負方向の回転角度情報
に基づいて原点位置を算出することにより、より一層簡
単に、かつ、短時間に原点位置調整を行うことのできる
ロボット装置を提供することを目的としている。
【0009】請求項4記載の発明は、各モータにかかる
負荷を、各モータと各リンクの間に設けられ、各モータ
と各リンクの間にかかるトルクを検出するトルク検出手
段で検出することにより、各モータにかかる負荷をトル
クとして検出し、精度良く原点位置調整を自動的に行う
ことのできるロボット装置を提供することを目的として
いる。
【0010】請求項5記載の発明は、各モータにかかる
負荷を、各モータに供給される駆動電流を検出する電流
検出手段で検出することにより、各モータにかかる負荷
を各モータに供給される駆動電流として検出し、簡単な
構成で各モータにかかる負荷を検出し、安価に、かつ、
精度良く原点位置調整を自動的に行うことのできるロボ
ット装置を提供することを目的としている。
【0011】請求項6記載の発明は、可動体が正方向に
リミット機構が作動する位置まで回転されたときのモー
タの回転角度情報から3個のモータの正方向リミット角
度θi1(i=1、2、3)を取得し、可動体が負方向
にリミット機構が作動する位置まで回転されたときのモ
ータの回転角度情報から3個のモータの負方向リミット
角度θi2(i=1、2、3)を取得し、正方向リミッ
ト角度θi1と負方向リミット角度θi2から原点位置
である原点角度θi0を、θi0=θi1−θi2によ
り算出することにより、簡単な演算処理により原点位置
を精度良く調整することのできるロボット装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のロ
ボット装置は、ロボットアームの先端部に取り付けられ
たベース部材と、種々の作業を行うハンドの設けられた
可動体と、前記ベース部材に取り付けられた3個のモー
タと、1自由度の直動機構の一端部に設けられた1自由
度回転関節を介して前記モータの回転軸に連結されると
ともに前記直動機構の他端部に設けられた1自由度回転
関節を介して前記可動体に連結された3組のリンクと、
前記各リンクの前記直動機構に設けられ当該直動機構の
移動範囲を制限するリミット機構と、前記モータに設け
られ当該モータの回転を検出するエンコーダと、前記エ
ンコーダの検出結果をカウントして前記モータの回転角
度情報に変換するカウンタと、前記各モータを駆動して
前記各リンクを駆動させて前記可動体を回転させて前記
ハンドを作業位置に回転駆動させる制御手段と、を備え
たロボット装置であって、前記制御手段は、前記モータ
の原点位置調整モードを有し、当該原点位置調整モード
において、前記可動体が所定の正方向と負方向に前記リ
ミット機構が作動するまで回転されると、当該可動体の
回転に伴って回転する前記モータの回転を前記エンコー
ダにより検出させ、当該エンコーダの検出結果を前記カ
ウンタにより回転角度情報に変換させて、当該回転角度
情報に基づいて原点位置を算出することにより、上記目
的を達成している。
【0013】上記構成によれば、ハンドの設けられた可
動体を、2つの1自由度回転関節と1自由度の直動機構
を有する3組のリンクの当該1自由度回転関節により支
持させ、当該リンクを当該1自由度回転関節を介してそ
れぞれモータのモータ軸に連結するとともに、原点位置
調整モードにおいて、可動体が所定の正方向と負方向に
リンクの直動機構の移動範囲を制限するリミット機構が
作動するまで回転されると、当該可動体の回転に伴って
回転するモータの回転角度情報に基づいて原点位置を算
出するので、可動体の平面内での並進及び回転方向の移
動を可能とすることができ、適切なコンプライアンスを
得ることができるとともに、ロボット装置の電源がオフ
にされたとき等のようにモータの原点位置情報が消失さ
れたときに、特別な治具を使用することなく、簡単に原
点位置情報を取得することができ、原点位置調整を簡単
に行うことができる。
【0014】請求項2記載の発明のロボット装置は、ロ
ボットアームの先端部に取り付けられたベース部材と、
種々の作業を行うハンドの設けられた可動体と、前記ベ
ース部材に取り付けられた3個のモータと、1自由度の
直動機構の一端部に設けられた1自由度回転関節を介し
て前記モータの回転軸に連結されるとともに前記直動機
構の他端部に設けられた1自由度回転関節を介して前記
可動体に連結された3組のリンクと、前記各リンクの前
記直動機構に設けられ当該直動機構の移動範囲を制限す
るリミット機構と、前記モータに設けられ当該モータの
回転を検出するエンコーダと、前記エンコーダの検出結
果をカウントして前記モータの回転角度情報に変換する
カウンタと、前記各モータを駆動して前記各リンクを駆
動させて前記可動体を回転させて前記ハンドを作業位置
に回転駆動させる制御手段と、を備えたロボット装置で
あって、前記制御手段は、前記モータの原点位置調整モ
ードを有し、当該原点位置調整モードにおいて、前記各
モータを順次所定の順序で1個ずつ駆動して前記可動体
を所定の正方向に前記リミット機構が作動するまで回転
させ、前記モータの回転を前記エンコーダにより検出さ
せ、当該エンコーダの検出結果を前記カウンタにより回
転角度情報に変換させて前記リミット機構が作動した位
置の当該回転角度情報を取得し、前記各モータの正方向
の回転を完了すると、前記各モータを順次所定の順序で
1個ずつ駆動して前記可動体を負方向に前記リミット機
構が作動するまで回転させ、前記モータの回転を前記エ
ンコーダにより検出させ、当該エンコーダの検出結果を
前記カウンタにより回転角度情報に変換させて前記リミ
ット機構が作動した位置の当該回転角度情報を取得し、
前記正方向及び負方向の前記回転角度情報に基づいて原
点位置を算出することにより、上記目的を達成してい
る。
【0015】上記構成によれば、ハンドの設けられた可
動体を、2つの1自由度回転関節と1自由度の直動機構
を有する3組のリンクの当該1自由度回転関節により支
持させ、当該リンクを当該1自由度回転関節を介してそ
れぞれモータのモータ軸に連結するとともに、原点位置
調整モードにおいて、各モータを所定の順序で1個ずつ
駆動して可動体を正方向にリンクの直動機構の移動範囲
を制限するリミット機構が作動するまで回転させ、リン
クの直動機構の移動範囲を制限するリミット機構が作動
した位置のモータの回転角度情報を取得し、各モータの
正方向の回転を完了すると、各モータを順次所定の順序
で1個ずつ駆動して可動体を負方向にリミット機構が作
動するまで回転させ、リミット機構が作動した位置のモ
ータの回転角度情報を取得し、正方向及び負方向の回転
角度情報に基づいて原点位置を算出するので、可動体の
平面内での並進及び回転方向の移動を可能とすることが
でき、適切なコンプライアンスを得ることができるとと
もに、ロボット装置の電源がオフにされたとき等のよう
にモータの原点位置情報が消失されたときに、特別な治
具を使用することなく、自動的に原点位置情報を取得す
ることができ、原点位置調整をより一層簡単に行うこと
ができる。
【0016】この場合、例えば、請求項3に記載するよ
うに、前記ロボット装置は、前記各モータにかかる負荷
を検出する負荷検出手段を、さらに備え、前記制御手段
は、前記原点位置調整モードにおいて、前記負荷検出手
段の検出結果に基づいて、前記各モータを同じ大きさの
負荷で同時に正方向に前記リミット機構が作動するまで
回転させ、前記リミット機構の作動した位置の前記カウ
ンタの変換した前記回転角度情報を取得し、前記各モー
タの正方向の回転を完了すると、前記各モータを同じ大
きさの負荷で同時に負方向に前記リミット機構が作動す
るまで回転させ、前記リミット機構の作動した位置の前
記カウンタの変換した前記回転角度情報を取得し、前記
正方向及び負方向の前記回転角度情報に基づいて前記原
点位置を算出するものであってもよい。
【0017】上記構成によれば、原点位置調整モードに
おいて、各モータを同じ大きさの負荷で同時に正方向に
リミット機構が作動するまで回転させ、リミット機構の
作動した位置のモータの回転角度情報を取得し、各モー
タの正方向の回転を完了すると、各モータを同じ大きさ
の負荷で同時に負方向にリミット機構が作動するまで回
転させ、リミット機構の作動した位置のモータの回転角
度情報を取得し、正方向及び負方向の回転角度情報に基
づいて原点位置を算出するので、より一層簡単に、か
つ、短時間に原点位置調整を行うことができる。
【0018】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記負荷検出手段は、前記各モータと前記各リンク
の間に設けられ、前記各モータと前記各リンクの間にか
かるトルクを検出するトルク検出手段であってもよい。
【0019】上記構成によれば、各モータにかかる負荷
を、各モータと各リンクの間に設けられ、各モータと各
リンクの間にかかるトルクを検出するトルク検出手段で
検出するので、各モータにかかる負荷をトルクとして検
出することができ、精度良く原点位置調整を自動的に行
うことができる。
【0020】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記負荷検出手段は、前記各モータに供給される駆
動電流を検出する電流検出手段であってもよい。
【0021】上記構成によれば、各モータにかかる負荷
を、各モータに供給される駆動電流を検出する電流検出
手段で検出するので、各モータにかかる負荷を各モータ
に供給される駆動電流として検出することができ、簡単
な構成で各モータにかかる負荷を検出し、安価に、か
つ、精度良く原点位置調整を自動的に行うことができ
る。
【0022】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記制御手段は、前記可動体が前記正方向に前記リ
ミット機構が作動する位置まで回転されたときの前記カ
ウンタの変換した前記回転角度情報から前記3個のモー
タの正方向リミット角度θi1(i=1、2、3)を取
得し、前記可動体が前記負方向に前記リミット機構が作
動する位置まで回転されたときの前記カウンタの変換し
た前記回転角度情報から前記3個のモータの負方向リミ
ット角度θi2(i=1、2、3)を取得し、前記正方
向リミット角度θi1と前記負方向リミット角度θi2
から原点位置である原点角度θi0を、θi0=θi1
−θi2により算出してもよい。
【0023】上記構成によれば、可動体が正方向にリミ
ット機構が作動する位置まで回転されたときのモータの
回転角度情報から3個のモータの正方向リミット角度θ
i1(i=1、2、3)を取得し、可動体が負方向にリ
ミット機構が作動する位置まで回転されたときのモータ
の回転角度情報から3個のモータの負方向リミット角度
θi2(i=1、2、3)を取得し、正方向リミット角
度θi1と負方向リミット角度θi2から原点位置であ
る原点角度θi0を、θi0=θi1−θi2により算
出するので、簡単な演算処理により原点位置を精度良く
調整することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0025】図1〜図8は、本発明のロボット装置の第
1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明のロボ
ット装置の第1の実施の形態を適用したロボット装置の
構成図である。
【0026】図1において、ロボット装置1は、ロボッ
トアーム2の先端部に手首機構3が取り付けられてい
る。すなわち、手首機構3は、ロボットアーム2の先端
にベース部材4が固定されており、ベース部材4には、
図2〜図4に示すように、3組のリンクL1、L2、L
3を介して可動体5が取り付けられている。可動体5に
は、ハンド6が取り付けられており、ハンド6により作
業対象の組立部品等を把持する。各リンクL1、L2、
L3は、図5に示すように、シリンダ筒7a、7b、7
cとシリンダ軸8a、8b、8cからなる直動機構を備
え、シリンダ軸8a、8b、8cの端部は、それぞれ1
自由度回転関節9a、9b、9cを介して可動体5に連
結されている。リンクL1、L2、L3のシリンダ筒7
a、7b、7cの端部は、1自由度回転関節10a、1
0b、10cを介してモータ軸11a、11b、11c
(図4に示すJa軸、Jb軸、Jc軸に対応する。)に
連結されている。各モータ軸11a、11b、11cの
上部のベース部材4には、それぞれモータ12a、12
b、12cが取り付けられており、モータ12a、12
b、12cは、ベース部材4のリンクL1、L2、L3
と反対側の面に取り付けられている。そして、上記リン
クL1、L2、L3は、シリンダ軸8a、8b、8cが
シリンダ筒7a、7b、7cから突出する方向(以下、
伸び方向という。)に移動してシリンダ筒7a、7b、
7cのシリンダ軸8a、8b、8c側の端部に当接する
ことによりリンクL1、L2、L3の伸びが規制され、
また、シリンダ軸8a、8b、8cがシリンダ筒7a、
7b、7c内に侵入する方向(以下、縮み方向とい
う。)に移動してシリンダ筒7a、7b、7cの先端側
の端部に当接することにより、リンクL1、L2、L3
の縮み方向の移動が規制される。すなわち、リンクL
1、L2、L3は、1自由度回転関節9a、9b、9c
と1自由度回転関節10a、10b、10c及びシリン
ダ筒7a、7b、7cとシリンダ軸8a、8b、8cか
らなる直動機構を備え、可動体5とモータ12a、12
b、12cを連結するとともに、可動体5をベース部材
4に平行な状態で所定角度回転可能に保持している。そ
して、リンクL1、L2、L3は、その直動機構の伸び
方向と縮み方向にハードリミッタが設けられたものとな
っている。
【0027】上記モータ12a、12b、12cは、図
示しないが、それぞれモータ12a、12b、12cの
回転を検出するエンコーダを内蔵しており、それぞれ図
1に示したドライバ・カウンタ部D1、D2、D3によ
り回転駆動される。すなわち、ドライバ・カウンタ部D
1、D2、D3は、モータ12a、12b、12cのド
ライバ回路、カウンタ及びA/D変換回路等を備え、モ
ータコントローラ13からの制御信号に基づいて、モー
タ12a、12b、12cを回転駆動するとともに、モ
ータ12a、12b、12cのエンコーダからのエンコ
ーダ値をそのカウンタでカウントして、A(アナログ)
/D(ディジタル)変換し、モータ12a、12b、1
2cの回転角度情報としてモータコントローラ13に出
力する。
【0028】モータコントローラ13は、例えば、CP
U(Central Processing Unit )、ROM(Read Only
Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備
え、ROM内には、ロボット装置1のモータ12a、1
2b、12cを駆動制御するモータ制御処理プログラム
及び原点位置調整処理プログラムが格納されているとと
もに、これらの処理プログラムを実行するのに必要な各
種データが格納されている。モータコントローラ13
は、ROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメ
モリとして使用しつつ、ドライバ・カウンタ部D1、D
2、D3を介してモータ12a、12b、12cの駆動
制御を行うとともに、原点位置調整処理を行う。モータ
コントローラ13は、上記原点位置調整処理において取
得した原点位置情報をRAMに記憶するが、ロボット装
置1の電源がオフにされると、RAM内に記憶されてい
る原点位置情報は、消失される。
【0029】次に、本実施の形態の動作を説明する。ロ
ボット装置1は、ハンド6の取り付けられた可動体5
が、1自由度回転関節9a、9b、9cと1自由度回転
関節10a、10b、10c及びシリンダ筒7a、7
b、7cとシリンダ軸8a、8b、8cからなる直動機
構を備えた3個のリンクL1、L2、L3により支持さ
れ、当該リンクL1、L2、L3の他端が、それぞれロ
ボットアーム2の先端に取り付けられたベース部材4に
固定されたモータ12a、12b、12cのモータ軸1
1a、11b、11cに取り付けられている。
【0030】したがって、ハンド6の取り付けられた可
動体5は、ベース部材4に平行に並進可能であるととも
に、所定角度回転可能となっており、ハンド6に対して
部品のはめ合い作業で、X方向、Y方向(ベース部材4
に平行な方向)あるいはθ(回転)方向の位置ずれが生
じた場合、可動体5の位置ずれの方向に対応するリンク
L1、L2、L3を、モータ12a、12b、12cを
駆動して、伸縮あるいは回転させることにより、可動体
5を位置ずれ方向に並進あるいは回転させることができ
る。その結果、ハンド6と部品との位置ずれを吸収させ
ることができ、適切なコンプライアンス性を発揮させる
ことができる。
【0031】そして、上記モータ12a、12b、12
cは、その原点位置を基準として、回転駆動されること
により、適切にリンクL1、L2、L3を伸縮あるいは
回転させ、適切なコンプライアンス性を発揮する。とこ
ろが、ロボット装置1は、その原点位置情報をモータコ
ントローラ13のRAMに記憶しており、ロボット装置
1の電源がオフにされると、このRAMに記憶されてい
た原点位置情報が消失される。そのため、ロボット装置
1の原点位置情報が消失されると、原点位置情報を新た
にモータコントローラ13のRAMに記憶させる必要が
ある。
【0032】そこで、ロボット装置1は、電源が投入さ
れると、ロボット装置1の電源がオフにされたときにモ
ータコントローラ13のRAMに記憶されていた原点位
置情報は、消失されているため、モータコントローラ1
3のROM内の原点位置調整処理プログラムに基づいて
原点位置調整処理を行う。
【0033】すなわち、モータコントローラ13は、ロ
ボット装置1の電源が投入されると、モータ12a、1
2b、12cのエンコーダのカウントを行う状態にする
が、このとき、モータ12a、12b、12cのサーボ
コントロールをオフにし、フリー状態(外部からの力に
より、モータ12a、12b、12cが回転できる状
態)にする。
【0034】この状態で、ロボット装置1のオペレータ
が、手動により可動体5をZ軸周り、すなわち、ロボッ
トアーム2の中心軸周りに回転する。すなわち、ロボッ
ト装置1の電源が投入されたとき、リンクL1、L2、
L3及び可動体5の位置が、図6に示すような初期状態
の位置にあったとすると、ロボット装置1のオペレータ
により、可動体5が、まず、図7に示すように、正方向
(図6及び図7の時計方向)に回転されると、リンクL
1、L2、L3は、図7に示すように、シリンダ軸8
a、8b、8cが伸び方向に移動して、シリンダ軸8
a、8b、8cは、シリンダ筒7a、7b、7cの伸び
方向の端部に当接することにより、ハードリミットがか
かり、図7に示すロック状態に陥る。そして、このと
き、モータ12a、12b、12cのモータ軸11a、
11b、11cは、リンクL1、L2、L3により回転
され、このモータ12a、12b、12cの回転をモー
タ12a、12b、12cに内蔵されているエンコーダ
が検出して、ドライバ・カウンタ部D1、D2、D3に
出力する。ドライバ・カウンタ部D1、D2、D3は、
モータ12a、12b、12cのエンコーダから入力さ
れるエンコーダ値をカウントして回転角度情報としてモ
ータコントローラ13に出力する。モータコントローラ
13は、可動体5がハードリミットによりロック状態に
陥ると、このときドライバ・カウンタ部D1、D2、D
3から入力される各モータ12a、12b、12cのエ
ンコーダのカウント値である回転角度情報を、それぞれ
θi1(i=a、b、c)として内部RAMに記憶す
る。ここで、iは、各モータ12a、12b、12cに
対応する識別子であり、リンクL1、L2、L3がロッ
ク状態にあるとき、リンクL1、L2、L3は、図7に
示すように、図6の初期状態から角度θa1、θb1、
θc1の状態にある。
【0035】次に、ロボット装置1のオペレータは、可
動体5をZ軸周りに逆方向である負方向に回転させる。
可動体5が負方向に回転されると、図8に示すように、
シリンダ軸8a、8b、8cは、一旦縮み方向に移動し
た後、再度伸び方向に移動して、シリンダ軸8a、8
b、8cがシリンダ筒7a、7b、7cの伸び方向の端
部に当接することにより、ハードリミットがかかり、図
8に示すロック状態に陥る。そして、このとき、モータ
12a、12b、12cのモータ軸11a、11b、1
1cは、リンクL1、L2、L3により回転され、この
モータ12a、12b、12cの回転をモータ12a、
12b、12cに内蔵されているエンコーダが検出し
て、ドライバ・カウンタ部D1、D2、D3に出力す
る。ドライバ・カウンタ部D1、D2、D3は、モータ
12a、12b、12cのエンコーダから入力されるエ
ンコーダ値をカウントして回転角度情報としてモータコ
ントローラ13に出力する。モータコントローラ13
は、可動体5がハードリミットによりロック状態に陥る
と、このときドライバ・カウンタ部D1、D2、D3か
ら入力される各モータ12a、12b、12cのエンコ
ーダのカウント値である回転角度情報を、それぞれθi
2(i=a、b、c)として内部RAMに記憶する。上
記リンクL1、L2、L3がロック状態にあるとき、リ
ンクL1、L2、L3は、図8に示すように、図6の初
期状態から角度θa2、θb2、θc2の状態にある。
【0036】上記正方向及び負方向のロック位置の角度
θi1(i=a、b、c)及びθi2(i=a、b、
c)を取得すると、モータコントローラ13は、こられ
の角度から原点角度θi0(i=a、b、c)を、次式
により算出する。
【0037】θi0=θi1−θi2・・・(1) 上記(1)式により原点角度θi0(i=a、b、c)
を算出すると、モータコントローラ13は、ドライバ・
カウンタ部D1、D2、D3を介して各モータ12a、
12b、12cを制御して、各モータ12a、12b、
12cを原点角度θi0(i=a、b、c)に回転駆動
する。モータコントローラ13は、各モータ12a、1
2b、12cを原点角度θi0(i=a、b、c)に回
転させると、その状態で停止させ、エンコーダのカウン
ト値をゼロに設定して、当該原点角度θi0(i=a、
b、c)の位置を原点と設定した後、原点位置調整処理
を終了する。
【0038】このように、本実施の形態によれば、ハン
ド6の設けられた可動体5を、2つの1自由度回転関節
9a、9b、9c、1自由度回転関節10a、10b、
10cと1自由度の直動機構であるシリンダ筒7a、7
b、7cとシリンダ軸8a、8b、8cを有する3組の
リンクL1、L2、L3の当該1自由度回転関節9a、
9b、9cにより支持させ、当該リンクL1、L2、L
3を当該1自由度回転関節10a、10b、10cを介
してそれぞれモータ12a、12b、12cのモータ軸
11a、11b、11cに連結するとともに、原点位置
調整モードにおいて、可動体5が所定の正方向と負方向
にリンクL1、L2、L3の直動機構の移動範囲を制限
するリミット機構が作動するまで回転されると、当該可
動体5の回転に伴って回転するモータ12a、12b、
12cの回転角度情報に基づいて原点位置を算出してい
るので、可動体5の平面内での並進及び回転方向(θ方
向)の移動を可能とすることができ、適切なコンプライ
アンスを得ることができるとともに、ロボット装置1の
電源がオフにされたとき等のようにモータ12a、12
b、12cの原点位置情報が消失されたときに、特別な
治具を使用することなく、簡単に原点位置情報を取得す
ることができ、原点位置調整を簡単に行うことができ
る。
【0039】図9〜図11は、本発明のロボット装置の
第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、上
記実施の形態の原点位置調整処理をモータコントローラ
に自動的に行わせるものである。
【0040】本実施の形態は、上記第1の実施の形態の
ロボット装置と同様のロボット装置に適用したものであ
り、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の
形態と同様の構成部分には、同一の符号を用い、その詳
細な説明を省略する。
【0041】図9は、本実施の形態のロボット装置20
の手首機構21を示す図であり、手首機構21には、そ
のモータ軸11a、11b、11cに、トルクセンサ2
2a、22b、22c(22cは、図示せず。)がそれ
ぞれ設けられている。各トルクセンサ22a、22b、
22cは、それぞれ当該モータ軸11a、11b、11
cに作用するトルクを検出してモータコントローラ13
に出力する。モータコントローラ13は、トルクセンサ
22a、22b、22cの検出センサに基づいて、モー
タ12a、12b、12cを駆動する際のトルク制御を
行う。
【0042】モータコントローラ13は、そのROM
に、上記原点位置調整処理を自動で行う原点位置調整処
理プログラム及び各モータ12a、12b、12cの目
標トルクTr(例えば、モータ12a、12b、12c
の定格トルク程度のトルク)が格納されており、原点位
置調整処理プログラムに基づいて、図10に示すような
原点位置調整処理を行う。
【0043】すなわち、モータコントローラ13は、各
モータ12a、12b、12c毎に当該モータ12a、
12b、12cのモータ軸11a、11b、11c(J
a軸、Jb軸、Jc軸)について、それぞれ加減算器2
3、比例−ゲイン回路(PIゲイン回路)24を構成
し、比例−ゲイン回路24の出力に基づいて、ドライバ
・カウンタ部D1、D2、D3を介してモータ12a、
12b、12cを駆動制御する。このモータ12a、1
2b、12cのモータ軸11a、11b、11cにかか
るトルクTa、Tb、Tcをトルクセンサ22a、22
b、22cで検出して、モータコントローラ13に出力
し、モータコントローラ13がその加減算器23でトル
クセンサ22a、22b、22cから入力されるトルク
Ta、Tb、Tcを目標トルクTrから減算して、比例
−積分ゲイン回路24に出力する。比例−積分ゲイン回
路24は、加減算器23の加減算結果に基づいて、制御
ループの比例ゲイン(P)と積分ゲイン(I)を変化さ
せて、モータ12a、12b、12cの駆動制御を行
う。このモータ12a、12b、12cが回転駆動され
ることにより、リンクL1、L2、L3を介して可動体
5が回転し、ハンド6の回転方向(θ方向)の位置制御
を行う。なお、図10には、上記モータ12a、12
b、12cから先の駆動機構であるモータ軸11a、1
1b、11c、リンクL1、L2、L3、可動体5及び
ハンド6を機構25として示している。
【0044】次に、本実施の形態の動作を説明する。ロ
ボット装置20は、電源が投入されると、モータコント
ローラ13の図示しない上位の制御装置(例えば、ロボ
ットコントローラ等)から原点調整の指令が入力され、
モータコントローラ13は、この原点調整の指令が入力
されると、ドライバ・カウンタ部D1、D2、D3を介
して各モータ12a、12b、12cを順次1個ずつ任
意の位置から正方向に回転させる。1個のモータ12
a、12b、12cが正方向に回転されると、回転駆動
されたモータ12a、12b、12cのリンクL1、L
2、L3に隣接するリンクL1、L2、L3がその伸び
側のハードリミットにより、ロック状態に陥り、モータ
コントローラ13は、このときの回転角度情報θi1
(i=a、b、c)を取得する。上記処理を各モータ1
2a、12b、12cについて順次行い、正方向につい
て全てのモータ12a、12b、12cの回転角度情報
θi1(i=a、b、c)を取得する。
【0045】次に、モータコントローラ13は、負方向
について、上記同様の処理を行って、このときの回転角
度情報θi2(i=a、b、c)を各モータ12a、1
2b、12cについて取得する。正方向及び負方向の回
転角度情報θi1、θi2(i=a、b、c)を取得す
ると、モータコントローラ13は、上記同様に、(1)
式により、原点角度θi0を算出して、原点位置調整処
理を終了する。
【0046】すなわち、モータコントローラ13は、上
位の制御装置から原点調整の指令が入力されると、図1
1に示すように、Ja軸であるモータ12aを回転駆動
してモータ軸11aを正方向に回転させ(ステップS
1)、ハードリミットであるか、すなわち、トルクリミ
ットであるかをトルクセンサ22aからのトルクTaに
基づいてチェックする(ステップS2)。なお、このと
き、他のモータ12b、12cは、フリーの状態とす
る。ステップS2で、トルクリミットでないときには、
モータコントローラ13は、ステップS1に戻って、J
a軸の正回転を続け、トルクリミットになると、モータ
12aを停止させて、Ja軸の回転を停止する(ステッ
プS3)。また、モータコントローラ13は、モータ1
2a、12cをフリーの状態として、モータ12bを回
転駆動して、モータ軸11bであるJb軸を正回転させ
(ステップS4)、トルクリミットであるかをトルクセ
ンサ22bからのトルクTbに基づいてチェックする
(ステップS5)。トルクリミットでないときには、モ
ータコントローラ13は、ステップS4に戻って、Jb
軸の正回転を続け、トルクリミットになると、モータ1
2bを停止させて、Jb軸の回転を停止する(ステップ
S6)。さらに、モータコントローラ13は、モータ1
2a、12bをフリーの状態として、モータ12cを回
転駆動して、モータ軸11cであるJc軸を正回転させ
(ステップS7)、トルクリミットであるかをトルクセ
ンサ22cからのトルクTcに基づいてチェックする
(ステップS8)。トルクリミットでないときには、モ
ータコントローラ13は、ステップS7に戻って、Jc
軸の正回転を続け、トルクリミットになると、モータ1
2cを停止させて、Jc軸の回転を停止する(ステップ
S9)。
【0047】上記処理により正方向のトルクリミット位
置を検出すると、モータコントローラ13は、ドライバ
・カウンタ部D1、D2、D3から入力される各モータ
12a、12b、12cのエンコーダのカウント値であ
る回転角度情報を、それぞれθi1(i=a、b、c)
として内部RAMに記憶する。
【0048】次に、モータコントローラ13は、ステッ
プS1に戻って、上記同様の処理を行うが、このときに
は、各軸Ja、Jb、Jcを負方向に回転させる。負方
向について、トルクリミット位置を検出すると、モータ
コントローラ13は、ドライバ・カウンタ部D1、D
2、D3から入力される各モータ12a、12b、12
cのエンコーダのカウント値である回転角度情報を、そ
れぞれθi2(i=a、b、c)として内部RAMに記
憶する。モータコントローラ13は、正方向及び負方向
の回転角度情報θi1、θi2(i=a、b、c)を取
得すると、上記同様に、(1)式により、原点角度θi
0を算出する。モータコントローラ13は、上記処理を
複数回行って、原点位置の正確な取得を行うと、上位制
御装置に原点調整完了信号を出力し、原点位置調整処理
を終了する。
【0049】したがって、本実施の形態によれば、ハン
ド6の設けられた可動体5を、2つの1自由度回転関節
9a、9b、9c、1自由度回転関節10a、10b、
10cと1自由度の直動機構であるシリンダ筒7a、7
b、7cとシリンダ軸8a、8b、8cを有する3組の
リンクL1、L2、L3の当該1自由度回転関節9a、
9b、9cにより支持させ、当該リンクL1、L2、L
3を当該1自由度回転関節10a、10b、10cを介
してそれぞれモータ12a、12b、12cのモータ軸
11a、11b、11cに連結するとともに、原点位置
調整モードにおいて、各モータ12a、12b、12c
を所定の順序で1個ずつ駆動して可動体5を正方向にリ
ンクL1、L2、L3の直動機構の移動範囲を制限する
リミット機構が作動するまで回転させ、リンクL1、L
2、L3の直動機構の移動範囲を制限するリミット機構
が作動した位置のモータ12a、12b、12cの回転
角度情報を取得し、各モータ12a、12b、12cの
正方向の回転を完了すると、各モータ12a、12b、
12cを順次所定の順序で1個ずつ駆動して可動体5を
負方向にリミット機構が作動するまで回転させ、リミッ
ト機構が作動した位置のモータ12a、12b、12c
の回転角度情報を取得し、正方向及び負方向の回転角度
情報に基づいて原点位置を算出しているので、可動体5
の平面内での並進及び回転方向の移動を可能とすること
ができ、適切なコンプライアンスを得ることができると
ともに、ロボット装置1の電源がオフにされたとき等の
ようにモータの原点位置情報が消失されたときに、特別
な治具を使用することなく、自動的に原点位置情報を取
得することができ、原点位置調整をより一層簡単に行う
ことができる。
【0050】なお、上記第2の実施の形態においては、
各モータ12a、12b、12cを順次1個ずつリミッ
ト位置まで回転駆動して、順次各モータ12a、12
b、12cの正負のリミット位置の回転角度情報を取得
しているが、モータ12a、12b、12cの回転方法
は、これに限るものではなく、例えば、各モータ12
a、12b、12cを上記図10の制御ブロックに基づ
いて、同時に所定の同じ大きさのトルク、例えば、目標
トルクTrで回転駆動して、ハードリミットでロック状
態となったときの回転角度情報を取得するようにしても
よい。この場合、各モータ12a、12b、12cを同
じ大きさのトルクで回転させると、各リンクL1、L
2、L3は、力の釣り合いにより、ハードリミットでロ
ック状態となり、適切に回転角度情報を取得することが
できる。したがって、より一層簡単に、かつ、短時間に
原点位置調整を行うことができる。
【0051】また、上記第2の実施の形態においては、
各モータ12a、12b、12cにかかる負荷を検出す
るのに、各モータ12a、12b、12cと各リンクL
1、L2、L3の間に設けられたトルクセンサ22a、
22b、22cをしようしているので、各モータ12
a、12b、12cにかかる負荷をトルクとして検出す
ることができ、精度良く原点位置調整を自動的に行うこ
とができる。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0053】例えば、上記第2の実施の形態において
は、トルクセンサ22a、22b、22cを用いてモー
タ12a、12b、12cの負荷制御を行っているが、
負荷制御は、トルクセンサ22a、22b、22cを用
いるものに限るものではなく、例えば、各モータ12
a、12b、12cへの駆動電流を検出することによ
り、行ってもよい。
【0054】このようにすると、負荷を各モータ12
a、12b、12c供給される駆動電流として検出する
ことができ、簡単な構成で各モータ12a、12b、1
2cにかかる負荷を検出し、安価に、かつ、精度良く原
点位置調整を自動的に行うことができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明のロボット装置によ
れば、ハンドの設けられた可動体を、2つの1自由度回
転関節と1自由度の直動機構を有する3組のリンクの当
該1自由度回転関節により支持させ、当該リンクを当該
1自由度回転関節を介してそれぞれモータのモータ軸に
連結するとともに、原点位置調整モードにおいて、可動
体が所定の正方向と負方向にリンクの直動機構の移動範
囲を制限するリミット機構が作動するまで回転される
と、当該可動体の回転に伴って回転するモータの回転角
度情報に基づいて原点位置を算出するので、可動体の平
面内での並進及び回転方向の移動を可能とすることがで
き、適切なコンプライアンスを得ることができるととも
に、ロボット装置の電源がオフにされたとき等のように
モータの原点位置情報が消失されたときに、特別な治具
を使用することなく、簡単に原点位置情報を取得するこ
とができ、原点位置調整を簡単に行うことができる。
【0056】請求項2記載の発明のロボット装置によれ
ば、ハンドの設けられた可動体を、2つの1自由度回転
関節と1自由度の直動機構を有する3組のリンクの当該
1自由度回転関節により支持させ、当該リンクを当該1
自由度回転関節を介してそれぞれモータのモータ軸に連
結するとともに、原点位置調整モードにおいて、各モー
タを所定の順序で1個ずつ駆動して可動体を正方向にリ
ンクの直動機構の移動範囲を制限するリミット機構が作
動するまで回転させ、リンクの直動機構の移動範囲を制
限するリミット機構が作動した位置のモータの回転角度
情報を取得し、各モータの正方向の回転を完了すると、
各モータを順次所定の順序で1個ずつ駆動して可動体を
負方向にリミット機構が作動するまで回転させ、リミッ
ト機構が作動した位置のモータの回転角度情報を取得
し、正方向及び負方向の回転角度情報に基づいて原点位
置を算出するので、可動体の平面内での並進及び回転方
向の移動を可能とすることができ、適切なコンプライア
ンスを得ることができるとともに、ロボット装置の電源
がオフにされたとき等のようにモータの原点位置情報が
消失されたときに、特別な治具を使用することなく、自
動的に原点位置情報を取得することができ、原点位置調
整をより一層簡単に行うことができる。
【0057】請求項3記載の発明のロボット装置によれ
ば、原点位置調整モードにおいて、各モータを同じ大き
さの負荷で同時に正方向にリミット機構が作動するまで
回転させ、リミット機構の作動した位置のモータの回転
角度情報を取得し、各モータの正方向の回転を完了する
と、各モータを同じ大きさの負荷で同時に負方向にリミ
ット機構が作動するまで回転させ、リミット機構の作動
した位置のモータの回転角度情報を取得し、正方向及び
負方向の回転角度情報に基づいて原点位置を算出するの
で、より一層簡単に、かつ、短時間に原点位置調整を行
うことができる。
【0058】請求項4記載の発明のロボット装置によれ
ば、各モータにかかる負荷を、各モータと各リンクの間
に設けられ、各モータと各リンクの間にかかるトルクを
検出するトルク検出手段で検出するので、各モータにか
かる負荷をトルクとして検出することができ、精度良く
原点位置調整を自動的に行うことができる。
【0059】請求項5記載の発明のロボット装置によれ
ば、各モータにかかる負荷を、各モータに供給される駆
動電流を検出する電流検出手段で検出するので、各モー
タにかかる負荷を各モータに供給される駆動電流として
検出することができ、簡単な構成で各モータにかかる負
荷を検出し、安価に、かつ、精度良く原点位置調整を自
動的に行うことができる。
【0060】請求項6記載の発明のロボット装置によれ
ば、可動体が正方向にリミット機構が作動する位置まで
回転されたときのモータの回転角度情報から3個のモー
タの正方向リミット角度θi1(i=1、2、3)を取
得し、可動体が負方向にリミット機構が作動する位置ま
で回転されたときのモータの回転角度情報から3個のモ
ータの負方向リミット角度θi2(i=1、2、3)を
取得し、正方向リミット角度θi1と負方向リミット角
度θi2から原点位置である原点角度θi0を、θi0
=θi1−θi2により算出するので、簡単な演算処理
により原点位置を精度良く調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロボット装置の第1の実施の形態を適
用したロボット装置のシステム構成図。
【図2】図1の手首機構の拡大正面図。
【図3】図2の手首機構のモータ部分の拡大正面部分断
面図。
【図4】図2のベース部材部分の底面図。
【図5】図4のリンクの拡大正面断面図。
【図6】図1のロボット装置による原点位置調整処理の
初期状態のベース部材部分の底面部分断面図。
【図7】図6のモータを正方向に回転させてロック状態
にあるときのベース部材部分の底面部分断面図。
【図8】図6のモータを負方向に回転させてロック状態
にあるときのベース部材部分の底面部分断面図。
【図9】本発明のロボット装置の第2の実施の形態を適
用したロボット装置の手首機構の拡大正面図。
【図10】図9のロボット装置の原点位置調整処理の制
御ブロックを示す図。
【図11】図9のロボット装置による原点位置調整処理
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ロボット装置 2 ロボットアーム 3 手首機構 4 ベース部材 5 可動体 6 ハンド 7a、7b、7c シリンダ筒 8a、8b、8c シリンダ軸 9a、9b、9c 1自由度回転関節 11a、11b、11c モータ軸 12a、12b、12c モータ L1、L2、L3 リンク 13 モータコントローラ D1、D2、D3 ドライバ・カウンタ部 20 ロボット装置 21 手首機構 22a、22b、22c トルクセンサ 23 加減算器 24 比例−ゲイン回路 25 機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−11080(JP,A) 特開 平3−138220(JP,A) 特開 平9−38886(JP,A) 特開 平9−309089(JP,A) 特開 昭59−197904(JP,A) 特開 平2−56606(JP,A) 特開 平7−171740(JP,A) 実開 平3−113787(JP,U) 特公 平7−4789(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 11/00 - 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームの先端部に取り付けられた
    ベース部材と、種々の作業を行うハンドの設けられた可
    動体と、前記ベース部材に取り付けられた3個のモータ
    と、1自由度の直動機構の一端部に設けられた1自由度
    回転関節を介して前記モータの回転軸に連結されるとと
    もに前記直動機構の他端部に設けられた1自由度回転関
    節を介して前記可動体に連結された3組のリンクと、前
    記各リンクの前記直動機構に設けられ当該直動機構の移
    動範囲を制限するリミット機構と、前記モータに設けら
    れ当該モータの回転を検出するエンコーダと、前記エン
    コーダの検出結果をカウントして前記モータの回転角度
    情報に変換するカウンタと、前記各モータを駆動して前
    記各リンクを駆動させて前記可動体を回転させて前記ハ
    ンドを作業位置に回転駆動させる制御手段と、を備えた
    ロボット装置であって、前記制御手段は、前記モータの
    原点位置調整モードを有し、当該原点位置調整モードに
    おいて、前記可動体が所定の正方向と負方向に前記リミ
    ット機構が作動するまで回転されると、当該可動体の回
    転に伴って回転する前記モータの回転を前記エンコーダ
    により検出させ、当該エンコーダの検出結果を前記カウ
    ンタにより回転角度情報に変換させて、当該回転角度情
    報に基づいて原点位置を算出することを特徴とするロボ
    ット装置。
  2. 【請求項2】ロボットアームの先端部に取り付けられた
    ベース部材と、種々の作業を行うハンドの設けられた可
    動体と、前記ベース部材に取り付けられた3個のモータ
    と、1自由度の直動機構の一端部に設けられた1自由度
    回転関節を介して前記モータの回転軸に連結されるとと
    もに前記直動機構の他端部に設けられた1自由度回転関
    節を介して前記可動体に連結された3組のリンクと、前
    記各リンクの前記直動機構に設けられ当該直動機構の移
    動範囲を制限するリミット機構と、前記モータに設けら
    れ当該モータの回転を検出するエンコーダと、前記エン
    コーダの検出結果をカウントして前記モータの回転角度
    情報に変換するカウンタと、前記各モータを駆動して前
    記各リンクを駆動させて前記可動体を回転させて前記ハ
    ンドを作業位置に回転駆動させる制御手段と、を備えた
    ロボット装置であって、前記制御手段は、前記モータの
    原点位置調整モードを有し、当該原点位置調整モードに
    おいて、前記各モータを順次所定の順序で1個ずつ駆動
    して前記可動体を所定の正方向に前記リミット機構が作
    動するまで回転させ、前記モータの回転を前記エンコー
    ダにより検出させ、当該エンコーダの検出結果を前記カ
    ウンタにより回転角度情報に変換させて前記リミット機
    構が作動した位置の当該回転角度情報を取得し、前記各
    モータの正方向の回転を完了すると、前記各モータを順
    次所定の順序で1個ずつ駆動して前記可動体を負方向に
    前記リミット機構が作動するまで回転させ、前記モータ
    の回転を前記エンコーダにより検出させ、当該エンコー
    ダの検出結果を前記カウンタにより回転角度情報に変換
    させて前記リミット機構が作動した位置の当該回転角度
    情報を取得し、前記正方向及び負方向の前記回転角度情
    報に基づいて原点位置を算出することを特徴とするロボ
    ット装置。
  3. 【請求項3】前記ロボット装置は、前記各モータにかか
    る負荷を検出する負荷検出手段を、さらに備え、前記制
    御手段は、前記原点位置調整モードにおいて、前記負荷
    検出手段の検出結果に基づいて、前記各モータを同じ大
    きさの負荷で同時に正方向に前記リミット機構が作動す
    るまで回転させ、前記リミット機構の作動した位置の前
    記カウンタの変換した前記回転角度情報を取得し、前記
    各モータの正方向の回転を完了すると、前記各モータを
    同じ大きさの負荷で同時に負方向に前記リミット機構が
    作動するまで回転させ、前記リミット機構の作動した位
    置の前記カウンタの変換した前記回転角度情報を取得
    し、前記正方向及び負方向の前記回転角度情報に基づい
    て前記原点位置を算出することを特徴とする請求項2記
    載のロボット装置。
  4. 【請求項4】前記負荷検出手段は、前記各モータと前記
    各リンクの間に設けられ、前記各モータと前記各リンク
    の間にかかるトルクを検出するトルク検出手段であるこ
    とを特徴とする請求項3記載のロボット装置。
  5. 【請求項5】前記負荷検出手段は、前記各モータに供給
    される駆動電流を検出する電流検出手段であることを特
    徴とする請求項3記載のロボット装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記可動体が前記正方向
    に前記リミット機構が作動する位置まで回転されたとき
    の前記カウンタの変換した前記回転角度情報から前記3
    個のモータの正方向リミット角度θi1(i=1、2、
    3)を取得し、前記可動体が前記負方向に前記リミット
    機構が作動する位置まで回転されたときの前記カウンタ
    の変換した前記回転角度情報から前記3個のモータの負
    方向リミット角度θi2(i=1、2、3)を取得し、
    前記正方向リミット角度θi1と前記負方向リミット角
    度θi2から原点位置である原点角度θi0を、θi0
    =θi1−θi2により算出することを特徴とする請求
    項1から請求項5のいずれかに記載のロボット装置。
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