JP3456015B2 - 電解槽 - Google Patents

電解槽

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JP3456015B2
JP3456015B2 JP14015694A JP14015694A JP3456015B2 JP 3456015 B2 JP3456015 B2 JP 3456015B2 JP 14015694 A JP14015694 A JP 14015694A JP 14015694 A JP14015694 A JP 14015694A JP 3456015 B2 JP3456015 B2 JP 3456015B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺菌に有効な次亜塩素
酸等の生成、水道水、井戸水等の原水を電解してアルカ
リイオン水や酸性水等の生成、あるいは各種工業・研究
所などで使用される脱イオン水の生成あるいは電解質の
濃縮などを行うための電解槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の次亜塩素酸発生用の電解
槽の構造図であり、陽極板1と陰極板2が交互に複数配
列されている。この電解槽に塩化物イオンを含有した被
処理水が供給された状態で、陽極板1と陰極板2の間に
直流電流が印加されると、陽極板1の表面では次の反応
で塩素ガスが生成する。
【0003】2Cl- →Cl2 +2e- 生成した塩素ガスは次の反応により次亜塩素酸を生成す
る。
【0004】2Cl2 +H2 O→1HClO+HCl したがって電解室3から次亜塩素酸が増加した処理水が
得られ、殺菌等に利用される。
【0005】また、図12は従来のアルカリイオン整水
器用の電解槽の構造図であり、交互に配置された複数の
陽極板1と陰極板2の間に隔膜5が一枚配置されてい
る。この電解槽に電解質を含有した被処理水が供給され
た状態で、陽極板1と陰極板2の間に直流電流が印加さ
れると、隔膜5と陽極板1の間に陽極室3が、また隔膜
5と陰極板2の間に陰極室4が形成される。そして電気
による陽イオン、陰イオンの泳動が起こり、陽極室3か
らは陽イオン濃度が減少し、また陰イオン濃度が増加
し、pHが低下した処理水が得られる。また、陰極室4
からは陽イオン濃度が増加し、また陰イオン濃度が減少
し、pHが上昇した処理水が得られる。したがって目的
によって陽極室処理水か陰極室処理水の一方あるいは双
方を利用する。
【0006】図13は従来の電気透析装置用の電解槽の
構造図であり、陽極板1と陰極板2の間に陰イオン交換
膜5と陽イオン交換膜6が交互に複数配列されている。
この電解槽に電解質を含有した被処理水が供給された状
態で、陽極板1と陰極板2の間に直流電流が印加される
と、陰イオン交換膜5と陽イオン交換膜6の間に脱塩室
7と濃縮室8が交互に形成される。また、陽極板1と陰
イオン交換膜5の間に陽極室3と、陰極板2と陽イオン
交換膜6の間に陰極室4が形成され、脱塩室7からは電
解質が減少した脱塩水が、濃縮室8からは電解質が増加
した濃縮水が得られ、目的によって脱塩水か濃縮水の一
方あるいは双方を利用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電解槽では
電解質移動、電極板での化学的反応等をより進行させる
ためには、その駆動力である電流を大きくする必要があ
るが、電気透析では限界電流密度を超える電流を印加し
ても性能は向上しない。この限界電流密度は印加してい
る電流値を電極の面積で除した値であるから、電極面積
を増やすことが必要となる。しかしながら、従来の電解
槽は平板箱型、フィルタープレス型の構造をとるのが一
般的であり、電極面積を大きくするには装置の大型化、
あるいは多段の処理が必要であった。つまり、電解槽体
積に対する電極面積の充填密度が小さいことが問題点と
なっていた。
【0008】本発明は以上の問題点を解決するもので、
電解槽体積に対する電極の有効面積を大きくとれる小型
コンパクトな水処理を行うための電解槽を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、複数のシート状の電極板と、電解室とな
るシート状のスペーサーと、電極板の始端部を当接する
ためのエッジが形成された芯材とを設け、該エッジに始
端部が当接された電極板とスペーサーを芯材の周囲に
パイラル状に巻回して水処理を行うための電解槽とした
ものである。
【0010】また複数のシート状の電極板と、陽極室
と陰極室となるシート状のスペーサーと、シート状の隔
と、電極板の始端部を当接するためのエッジが形成さ
れた芯材とを設け、該エッジに始端部が当接された電極
板とスペーサーと隔膜をスパイラル状に巻回して水処理
を行うための電解槽としたものである。
【0011】また複数のシート状の電極板と、陽極室
と陰極室となるシート状のスペーサーと、シート状の中
間室と、電極板の始端部を当接するためのエッジが形成
された芯材とを設け、該エッジに始端部が当接された電
極板とスペーサーと中間室をスパイラル状に巻回して
処理を行うための電解槽としたものである。
【0012】また複数のシート状の電極板と、陽極室
と陰極室となるシート状のスペーサーと、シート状の脱
塩室および濃縮室と、電極板の始端部を当接するための
エッジが形成された芯材とを設け、該エッジに始端部が
当接された電極板と前記スペーサー、前記脱塩室および
濃縮室とを前記芯材の周囲にスパイラル状に巻回して
処理を行うための電解槽としたものである。
【0013】また中間室内や脱塩室内に固体のイオン交
換物質を充填したものである。さらに、芯材を水処理カ
ートリッジとしたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、電解槽体積に対
する電極の有効面積を大きくとれ、小型コンパクトな
処理を行うための電解槽を得ることができる。
【0015】またシート状の中間室、あるいはシート状
の脱塩室および濃縮室をスパイラル状に巻回することに
より、電気透析用の水処理を行うための電解槽を小型コ
ンパクトに構成できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の第一実施例の次亜塩素
酸発生用の電解槽の断面図、図2は同陽極板と陰極板を
開いた状態の斜視図、図3は同電解槽の斜視図、図4は
同電解槽の縦断面図である。図1および図2において、
この電解槽20は、棒状の芯材21にシート状の陽極板
22と陰極板23をシート状のスペーサー24を間には
さんでスパイラル状に巻回して形成されている。このス
ペーサー24は電解室となる。図1に示すように、芯材
21の周面には陽極板22と陰極板23の始端部を当接
させるためのエッジ25,26が形成されている。この
芯材21については後述する。また図2に示すように陽
極板22と陰極板23の終端部の側端部には端子27,
28が一体的に形成されている。これらの端子27,2
8は導線を介して直流電源(図外)に接続される。
【0017】図3および図4において、63は電解槽の
本体となる外筒であって、その両側部には導水口側キャ
ップ64と吐水口側キャップ65が装着されており、被
処理水を電解室(スペーサー24)に導水するための導
水口61と、処理水を吐水するための吐水口62がそれ
ぞれ付設されている。66は陽極板端子であって、上記
端子27に接続されている。また67は陰極板端子であ
って、上記端子28に接続されている。68はOリン
グ、69はブラインシール、70はクランプ、71およ
び72は漏電防止用コーキング、73は端子27と陽極
板端子66を結線する絶縁体被覆導線である。
【0018】陽極板22と陰極板23は本実施例におい
ては、厚さ0.1mmのシート状の白金メッキされたチ
タン材を使用した。他の材質・厚みであっても長期にわ
たって電圧を印加できるものであれば問題ない。加え
て、本実施例では、陽極板22と陰極板23に電圧を印
加するための端子27,28を陽極板22と陰極板23
をそれぞれ切り出すことで設けている。他の手法であっ
ても、電圧を印加することが可能な構造であればよい。
また、スペーサー24は厚さ1.5mmのネットにより
形成されており、本実施例ではポリプロピレン製のもの
を使用した。他の材質・形状・厚みであっても電解室の
空間を維持し、液体が流れる通水性構造のものであれば
よい。また、電解槽20のスケール等の洗浄のために、
陽極板22と陰極板23の極性を自動または手動にて逆
転させる手段を有することで電解槽20の長期的な運転
の安全性を図ることができる。
【0019】ところで芯材21は、例えば塩化ビニール
等で形成されており、シート状の陽極板22、陰極板2
3を巻きつけるための芯となるものである。また、芯材
21には、水処理カートリッジとしての機能をもたせる
こともできる。すなわち、芯材21の内部を空胴にし、
例えば活性炭、中空糸膜を内蔵させて導水口61から給
水された原水をこの芯材21の内部を介して浄化した後
電解槽に導入するのである。芯材21の水処理カートリ
ッジとしての機能は浄水を行うものが代表的であるが、
目的に応じた水処理手段を適宜選択できるものである。
このように水処理カートリッジをシート状の陽極板2
2,陰極板23とシート状のスペーサー24の中心部に
内蔵させることによって水処理を行うための電解槽をコ
ンパクトなものにすることができる。
【0020】このように構成された電解槽20の水の流
れについて説明する。図2において、陽極板22と陰極
板23に電圧が印加された状態において、導水口より導
かれた被処理水は、電解槽20の一端よりスペーサー2
4に流入する。スペーサー24では、次亜塩素酸の生成
が起こり、次亜塩素酸を含有した水が電解槽20の他端
より吐出される。また、本実施例は電極の対の数は1対
であるが、複数であってもよい。
【0021】このような構造の電解槽20とすることで
下記のような条件での本実施例では単位体積当たりの面
積は780m2 /m3 となり、下記のような条件で計算
した従来のフィルタープレス型のモジュールでは単位体
積当たりの面積は510m2/m3 となり、約53%電
解槽の電解槽体積に対する電極の有効面積を大きくとれ
る。
【0022】 <共通条件> 電極有効面積 1.2m2 陽極板厚み 0.1mm 陰極板厚み 0.1mm 電解室厚み 1.5mm <本実施例> 芯材外経 20 mm モジュール外経 100 mm モジュール長さ 200 mm <フィルタープレス型> 締付板厚み 10 mm 締付板幅 100 mm 締付板高さ 200 mm 図5は本発明の第二実施例のアルカリイオン水および酸
性水製造用の電解槽の断面図、図6は同電解槽の陽極板
と陰極板を開いた状態の斜視図である。図5に示すよう
に、本電解槽30は2枚のシート状の陽極板22と陰極
板23、シート状の隔膜34、加えて陽極室31と陰極
室32を形成するためのシート状スペーサーを交互に芯
材33を中心としてスパイラル状に巻回している。また
図には示されていないが被処理水を陽極室31と陰極室
32に導水するための導水口と処理水を吐水するための
吐水口がそれぞれ付設されている。また、図6に示すよ
うに、陽極板22に正の電圧を、陰極板23に負の電圧
を印加するための端子27,28よりそれぞれ付設さ
れ、別置の直流電源に接続される。
【0023】陽極板22および陰極板23は、第一実施
例と同様の素材により同様に形成されている。また、陽
極室31と陰極室32はそれぞれ厚さ1.5mmのネッ
ト状のスペーサーにより形成されており、本実施例では
ポリプロピレン製のものを使用した。他の材質・形状・
厚みであっても陽極室31と陰極室32の空間を維持
し、液体が流れる構造のものであればよい。また、隔膜
34は本実施例では、平均孔経2.5μmの多孔性プラ
スチックの中性膜を使用した。他の隔膜でも、隔膜中で
イオンの移動が電界中で起こり、長期にわたり経済的な
電気抵抗を維持できる中性膜、弱塩基性陰イオン交換
膜、強塩基性陰イオン交換膜、弱酸性陽イオン交換膜お
よび強酸性陽イオン交換膜であれば問題ない。またこの
ものも、電解槽30のスケール等の洗浄のために、陽極
板22と陰極板23の極性を自動または手動にて逆転さ
せる手段を有することで電解槽の長期的な運転の安全性
を図ることもできる。
【0024】このように構成された電解槽30の水の流
れについて説明する。図6において、陽極板22と陰極
板23に電圧が印加された状態において、導水口より導
かれた被処理水は、電解槽30の一端より陽極室31と
陰極室32に流入する。陽極室31では、陰イオンの濃
縮が起こり、pHが低下する。陰極室32では、陽イオ
ンの濃縮が起こり、pHが上昇する。陰極室32で処理
された水は、電解槽30の他端より吐出される。陽極室
31で処理された水は陽極室31の吐水口側に設けられ
た中間室集水管35に流れ込む。中間室集水管35は他
端が芯材33に接合されており、芯材33に設けられた
流路を通過して吐出口より処理水として吐出される。
【0025】本実施例では、陽極室31が2室あるため
芯材33に設けられた流路には中間室集水管35が2本
合流している。また本実施例は電極の対の数は1対であ
るが、複数であっても問題はない。また、本実施例は中
間室集水管35として内径が1mm、外径が2mmのシ
リコンゴム管に多数の穴を形成したものを使用した。管
の材質はスパイラル状に曲げることが可能で、十分な通
水ができれば問題ない。加えて、本実施例は集水機構に
管を利用したものであるが、十分な集水ができ、室内に
均一に液体を通過させることができれば集水機構の形態
は特に問わない。陽極室31または陰極室32に導水さ
れる水はスケール等の発生で不適合が起こる場合は被処
理水とは別の適切な電解質溶液を供給することもでき
る。この場合、導水は2種類となるため、導水系統毎の
導水口を設けることとなる。
【0026】このような構造の電解槽30とすることで
下記のような条件での本実施例では単位体積当たりの面
積は380m2 /m3 となり、下記のような条件で計算
した従来のフィルタープレス型のモジュールでは単位体
積当たりの面積は260m2/m3 となり、約46%電
解槽の電解槽体積に対する電極の有効面積を大きくとれ
る。
【0027】 <共通条件> 電極有効面積 0.6m2 陽極板厚み 0.1mm 陰極板厚み 0.1mm 陽極室厚み 1.5mm 陰極室厚み 1.5mm 隔膜厚み 0.2mm <本実施例> 芯材外径 20mm モジュール外径 100mm モジュール長さ 200mm <フィルタープレス型> 締付板厚み 10mm 締付板幅 100mm 締付板高さ 200mm 図7は本発明の第三実施例の電気透析用の電解槽の断面
図、図8は同陽極板と陰極板を開いた状態の斜視図であ
る。図7に示すように、本電解槽40は2枚のシート状
の陽極板22と陰極板23、シート状の陰イオン交換膜
41、シート状の陽イオン交換膜42、加えて陽極室3
1と陰極室32および中間室43を形成するためのシー
ト状スペーサーを交互に芯材44を中心としてスパイラ
ル状に巻回しており、図には示されていないが被処理水
を陽極室31、陰極室32および中間室43に導水する
ための導水口と処理水を吐水するための吐水口がそれぞ
れ付設されている。
【0028】陽極板22、陰極板23、陽極室31、陰
極室32は上記第二実施例と同様の素材により同様に形
成されている。また、陰イオン交換膜41は本実施例で
は、輸率99%以上の強塩基性陰イオン交換膜を使用し
た。他の隔膜でも、隔膜中でイオンの移動が電界中で起
こり、長期にわたり経済的な電気抵抗を維持できる中性
膜、弱塩基性陰イオン交換膜および強塩基性陰イオン交
換膜であれば問題ない。また、陽イオン交換膜42は本
実施例では、輸率99%以上の強酸性陽イオン交換膜を
使用した。他の隔膜でも、隔膜中でイオンの移動が電界
中で起こり、長期にわたり経済的な電気抵抗を維持でき
る中性膜、弱酸性陽イオン交換膜および強酸性陽イオン
交換膜であればよい。また、中間室43内の固体のイオ
ン交換物質が陽イオン交換物質と陰イオン交換物質の混
合体または積層体であって陽イオン交換物質と陰イオン
交換物質のイオン交換容量比が1:3と3:1の間で中
間室43に充填することで、イオンの移動を容易にする
こともできる。
【0029】陽イオン交換物質としては陽イオン交換樹
脂、陽イオン交換繊維等陽イオン交換能を有する固体、
陰イオン交換物質としては陰イオン交換樹脂、陰イオン
交換繊維等の陰イオン交換能を有する固体が使用でき
る。また、電解槽40のスケール等の洗浄のために、陽
極板22と陰極板23の極性を自動または手動にて逆転
させる手段を有することで電解槽40の長期的な運転の
安全性を図ることもできる。また、本実施例では、中間
室43において、被処理水中の電解質の脱塩を目的に構
成されているが、陽極板22と陰極板23の極性を入れ
替えた形で運転することで被処理水中の電解質の濃縮に
使用することもできる。
【0030】このように構成された電解槽40の水の流
れについて説明する。図8における陽極板22と陰極板
23に電圧が印加された状態において、導水口より導か
れた被処理水は、電解槽40の一端より陽極室31、陰
極室32および中間室43に流入する。陽極室31では
陰イオンの濃縮が起こり、pHが低下する。陰極室32
では陽イオンの濃縮が起こり、pHが上昇する。これら
陽極室31と陰極室32で濃縮された水は電解槽40の
他端より合流した後吐出される。陽極室31と陰極室3
2に導水される水はスケール等の発生で不適合が起こる
場合は被処理水とは別の適切な電解質溶液を供給するこ
ともできる。この場合、導水は2ないし3種類となるた
め、導水系統毎の導水口を設けることとなる。
【0031】中間室43では、陰イオン、陽イオンの脱
塩が起こり、中間室43の吐水口側に設けられた中間室
集水管45に流れ込む。中間室集水管45は他端が芯材
44に接合されており、芯材44に設けられた流路を通
過して吐出口より処理水として吐出される。本実施例で
は、中間室43が2室あるため芯材44に設けられた流
路には中間室集水管45が2本合流している。また本実
施例では電極の対の数は1対であるが、複数であっても
問題はない。また、本実施例は中間室集水管45として
内径が1mm、外径が2mmのシリコンゴム管に多数の
穴を形成したものを使用した。管の材質はスパイラル状
に曲げることが可能で、十分な通水ができれば問題な
い。加えて、本実施例は集水機構に管を利用したもので
あるが、十分な集水ができ、室内に均一に液体を通過さ
せることができれば集水機構の形態は特に問わない。
【0032】このような構造の電解槽40とすることで
下記のような条件での本実施例では単位体積当たりの面
積は190m2 /m3 となり、下記のような条件で計算
したフィルタープレス型のモジュールでは単位体積当た
りの面積は130m2 /m3となり、約46%電解槽の
電解槽体積に対する電極の有効面積を大きくとれる。
【0033】 <共通条件> 電極有効面積 0.3m2 陽極板厚み 0.1mm 陰極板厚み 0.1mm 陽極室厚み 1.5mm 陰極室厚み 1.5mm 中間室厚み 3.0mm 陽イオン交換膜厚み 0.15mm 陰イオン交換膜厚み 0.15mm <本実施例> 芯材外径 20mm モジュール外径 100mm モジュール長さ 200mm <フィルタープレス型> 締付板厚み 10mm 締付板幅 100mm 締付板高さ 200mm 図9は本発明の第四実施例の電気透析用の電解槽の断面
図、図10は同陽極板と陰極板を開いた状態の斜視図で
ある。この電解槽50は、芯材51に、それぞれがシー
ト状の陽極板22、陰極板23、陽極室31、陰極室3
2、陰イオン交換膜52、陽イオン交換膜53、脱塩室
54、濃縮室55をスパイラル状に巻回して形成されて
いる。56は脱塩室集水管である。これらの素材の材料
などは前記各実施例と同様であり、本実施例もコンパク
トな電解槽50を構成できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数のシ
ート状の電極板を、電解室となるシート状のスペーサー
を間にはさんでスパイラル状に巻回して電解槽を構成し
ているので、電解槽の電解槽体積に対する電極の有効面
積を大きくとれ、小型コンパクトな水処理を行うための
電解槽を実現できる。また同様に、シート状の中間室、
あるいはシート状の脱塩室および濃縮室をスパイラル状
に巻回することにより、電気透析用の電解槽を小型コン
パクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の次亜塩素酸発生用の電解
槽の断面図
【図2】本発明の第一実施例の次亜塩素酸発生用の電解
槽の陽極板と陰極板を開いた状態の斜視図
【図3】本発明の第一実施例の次亜塩素酸発生用の電解
槽の斜視図
【図4】本発明の第一実施例の次亜塩素酸発生用の電解
槽の縦断面図
【図5】本発明の第二実施例のアルカリイオン水および
酸性水製造用の電解槽の断面図
【図6】本発明の第二実施例の電解槽の陽極板と陰極板
を開いた状態の斜視図
【図7】本発明の第三実施例の電気透析用の電解槽の断
面図
【図8】本発明の第三実施例の電気透析用の電解槽の陽
極板と陰極板を開いた状態の斜視図
【図9】本発明の第四実施例の電気透析用の電解槽の断
面図
【図10】本発明の第四実施例の電気透析用の電解槽の
陽極板と陰極板を開いた状態の斜視図
【図11】従来の次亜塩素酸発生用の電解槽の構造図
【図12】従来のアルカリイオン整水器用の電解槽の構
造図
【図13】従来の電気透析装置用の電解槽の構造図
【符号の説明】
20,30,40,50 電解槽 22 陽極板 23 陰極板 24 スペーサー(電解室) 31 陽極室 32 陰極室 43 中間室 54 脱塩室 55 濃縮室

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシート状の電極板と、電解室となる
    シート状のスペーサーと、前記電極板の始端部が当接さ
    れるためのエッジが形成された芯材とを備え、該エッジ
    に始端部が当接された電極板と前記スペーサーが、前記
    芯材の周囲にスパイラル状に巻回されたことを特徴とす
    水処理を行うための電解槽。
  2. 【請求項2】複数のシート状の電極板と、陽極室と陰極
    となるシート状のスペーサーと、シート状の隔膜と、
    前記電極板の始端部が当接されるためのエッジが形成さ
    れた芯材とを備え、該エッジに始端部が当接された電極
    板と前記スペーサーと前記隔膜が、前記芯材の周囲に
    パイラル状に巻回されたことを特徴とする水処理を行う
    ための電解槽。
  3. 【請求項3】複数のシート状の電極板と、陽極室と陰極
    となるシート状のスペーサーと、シート状の中間室
    と、前記電極板の始端部が当接されるためのエッジが形
    成された芯材とを備え、該エッジに始端部が当接された
    電極板と前記スペーサーと前記中間室が、前記芯材の周
    囲にスパイラル状に巻回されたことを特徴とする水処理
    を行うための電解槽。
  4. 【請求項4】複数のシート状の電極板と、陽極室と陰極
    となるシート状のスペーサーと、シート状の脱塩室お
    よび濃縮室と、前記電極板の始端部が当接されるための
    エッジが形成された芯材とを備え、該エッジに始端部が
    当接された電極板と前記スペーサー、前記脱塩室および
    濃縮室とが、前記芯材の周囲にスパイラル状に巻回され
    ことを特徴とする水処理を行うための電解槽。
  5. 【請求項5】前記中間室内に固体のイオン交換物質を充
    填することを特徴とする請求項3記載の水処理を行うた
    めの電解槽。
  6. 【請求項6】前記脱塩室内に固体のイオン交換物質を充
    填することを特徴とする請求項4記載の水処理を行うた
    めの電解槽。
  7. 【請求項7】前記芯材が水処理カートリッジであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水処理を
    行うための電解槽。
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