JP3455899B2 - 冷却媒体移送式冷却装置 - Google Patents

冷却媒体移送式冷却装置

Info

Publication number
JP3455899B2
JP3455899B2 JP36603998A JP36603998A JP3455899B2 JP 3455899 B2 JP3455899 B2 JP 3455899B2 JP 36603998 A JP36603998 A JP 36603998A JP 36603998 A JP36603998 A JP 36603998A JP 3455899 B2 JP3455899 B2 JP 3455899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling medium
link
transfer
cooling
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36603998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000213845A (ja
Inventor
俊治 山田
佐藤  文昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP36603998A priority Critical patent/JP3455899B2/ja
Publication of JP2000213845A publication Critical patent/JP2000213845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3455899B2 publication Critical patent/JP3455899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却媒体移送式冷却
装置にかかるもので、とくに半導体の製造にあたってシ
リコンウェハーなどに各種のイオンを注入するイオン注
入装置におけるシリコンウェハーの冷却操作、あるいは
プラズマ表面処理装置などにおけるコーティング時の冷
却操作などに用いられる冷却媒体移送式冷却装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、集積回路(IC)やトランジ
スターのような半導体部品の製造時に、シリコンウェハ
ー上にトランジスターを作る構成において、半導体をP
型やN型にするため不純物のイオン注入が行われてい
る。イオン注入では、高電圧で加速した不純物イオンを
シリコンウェハーに衝突させて打ち込みを行う。この打
ち込みの際に、イオンの持っていた運動エネルギーは、
打ち込まれたシリコンウェハー内部で熱に変わり、シリ
コンウェハーの温度を上昇させる。とくにイオン注入を
大電流で行う場合には、この温度上昇が大きく、シリコ
ンウェハーの特性を悪化させるという問題がある。
【0003】通常は、この温度上昇を少なくするため
に、シリコンウェハーを載せる台(プラテン、あるいは
ペデスタル)を水で冷却し、発生熱を除去している。し
かしながら、製造するトランジスターの種類によって
は、水冷却では不十分で、さらに特性の改善のために
は、液体窒素などの冷却媒体を使用して上記プラテンな
どを極低温まで冷却し、低温注入を行う必要性が生じて
きた。ところが、従来の冷却装置では、極低温まで冷却
することができないとともに、液体窒素などを用いる場
合にも不具合が発生するという問題がある。
【0004】図11ないし図15にもとづき概説する。
図11は、半導体製造装置1の概略断面図であって、半
導体製造装置1は、密閉室2と、イオン加速機3と、イ
オン注入装置4と、を有する。密閉室2内は、常温・常
圧で、その外部から内部のイオン加速機3およびイオン
注入装置4を操作可能としている。イオン加速機3は、
所定のイオンを加速するとともに、イオン分離を行っ
て、共通の高真空となっているイオンガイドパイプ5を
介してこのイオンをイオン注入装置4に供給する。イオ
ン注入装置4は、その真空仕切り壁6内を真空室7とし
てあり、その注入窓口8からイオンの供給を受け、三次
元方向設定角度可変型装置9においてイオンをシリコン
ウェハーに打ち込む。
【0005】図12は、イオン注入装置4および三次元
方向設定角度可変型装置9の概略側面図である。一般に
イオン注入装置4は、大きく分けて二種類あり、ディス
ク型と呼ばれる装置と、枚葉型と呼ばれる装置と、があ
る。ディスク型装置は、大量のシリコンウェハーを処理
する場合に用いられ、円盤(ディスク)上にシリコンウ
ェハーを載せる台(ペデスタル)を多数配置して、これ
を高速回転させながら、イオン注入を行う。枚葉型装置
は、比較的小量のシリコンウェハーを処理するときに用
いられ、一枚づつのシリコンウェハーを処理する。本発
明に関連して説明するイオン注入装置4は、この枚葉型
に関する。
【0006】三次元方向設定角度可変型装置9は、シリ
コンウェハーSを載置するプラテン10と、プラテン1
0を回動方向に駆動するプラテン回動機構11と、プラ
テン10をスキャン方向(往復動方向)に往復動させる
プラテンスキャン機構12と、ガイド13と、を有す
る。プラテン10は、プラテン回動機構11およびプラ
テンスキャン機構12により注入窓口8の部分に対向す
るように案内駆動され、シリコンウェハーSへのイオン
注入を可能とする。
【0007】図13は、プラテン回動機構11を側面か
ら見た図であって、プラテン回動機構11は、真空仕切
り壁6の側面に固定した回転中心軸14にこれを回転可
能に支持し、プラテンスキャン機構12は、プラテン回
動機構11に所定の直線方向に往復動可能にこれを取り
付けてある。なお、プラテン10へのシリコンウェハー
Sの供給および取出しを行うハンドリングアーム、ハン
ドリングアームを出し入れする扉、ロードロック室、お
よび真空排気装置などは、これを省略してある。
【0008】図14は、プラテン回動機構11を駆動し
たときの概略断面図、図15は、プラテンスキャン機構
12を駆動したときの概略断面図である。図14に示す
ように、プラテン回動機構11によってプラテン10を
回動させ、シリコンウェハーに対して垂直にイオンを注
入するときの位置まで移動させる。必要に応じて、この
回動角度(シリコンウェハーSに対するイオンの注入角
度)は、図14に図示の状態から約±25度だけ変化す
る。イオン注入にあたっては、プラテンスキャン機構1
2によりプラテン10を移動させ、図14に示す状態か
ら図15に示す状態にプラテン10(シリコンウェハー
S)を位置させ、イオンをシリコンウェハーS全面に均
一に注入可能とする。この注入深さは、イオンの加速電
圧によりこれを調整する。イオン注入が終了すると、プ
ラテン回動機構11は図示とは逆方向に回動して、図1
2に示したシリコンウェハーSの取出し状態に戻る。
【0009】上述のように、プラテン10、ならびにプ
ラテン10を支持するプラテン回動機構11およびプラ
テンスキャン機構12は、回動および往復動をともなっ
た複雑な動きを行うとともに、その動作範囲も大きいも
のである。
【0010】さて、図示は省略してあるが、プラテン回
動機構11の軸(回転中心軸14を含む軸)は多重構造
となっており、一方プラテン10の冷却水の通路は、そ
の往復流路で互いに熱交換しないことが必要であって、
多重軸構造の内部にこれを設けることは難しい。したが
って、プラテン10への冷却水は、プラテン回動機構1
1およびプラテンスキャン機構12の外部に沿って設け
たプラスチック製のチューブを通してこれを供給する。
なお冷却水用のチューブ以外にも、プラテン回動機構1
1およびプラテンスキャン機構12の電気信号線もあ
り、冷却水の通水に使用可能なチューブの外径は非常に
小さく、たとえば約6mm程度にすぎない。また、従来
の冷却水の配管は電気信号線と束になって配置されてい
たが、液体窒素を流す場合には、この束にすることもで
きない。すなわち、液体窒素に接している電線の絶縁被
覆が凍って、無理に動かすと砕けてしまうからである。
【0011】しかして、プラテン10を極低温にまで冷
却するために、上述のような配管構造であるプラスチッ
クチューブに冷却媒体(たとえば液体窒素)を流すこと
ができれば好都合である。しかしながら液体窒素は、1
気圧のもとでは温度77K(−196℃)であるためこ
のプラスチックチューブは凍り、その弾性変形範囲の変
形(実際には、金属と同様)しか許容することができな
くなる。したがってプラスチックチューブは、注入窓口
8に向かうプラテン10の大きな動作には追従すること
ができず、無理にこれを動かすと、非常に大きな力を要
するとともに、弾性限界をこえると、砕け散るように破
壊してしまうという問題がある。
【0012】上記プラスチックチューブの代わりとして
金属製のベローズなどによっても冷却媒体移送は困難で
ある。ベローズは、ステンレス鋼など薄い金属の管(あ
るいは溶接の場合には板)を蛇腹状にして、大きな変形
が可能なように製作されている。したがって、ベローズ
になっていない管に比較して大きな変形が可能である。
しかしながら、既述のようにプラテン10の動作範囲が
あまりに大きいため、ベローズであってもその金属の弾
性範囲内では追従が困難である。すなわち、金属ベロー
ズの場合には、前記プラスチックチューブの場合のよう
に液体窒素を流しても、その硬さ(動きに対する抵抗
力)はあまり大きくはならないが、プラテン10をその
動作範囲で動かすと、ベローズの応力は弾性限度をこえ
て、塑性変形に入る。したがって、金属ベローズでは、
数百回程度のイオン注入でひび割れを生ずる可能性があ
る。
【0013】寿命を長くするには、非常に長いベローズ
を、一様に弾性限度内に変形させればよいが、ベローズ
およびその支持機構が大きくなり、真空室7内にこれを
収納することができなくなる。さらにベローズは、その
変形位置を正確に制御することができないので、設置場
所に大きな隙間を必要とするという問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、液体窒素その他の冷
却媒体を使用してイオン注入装置などにおけるプラテン
その他の被冷却物を冷却可能な冷却媒体移送式冷却装置
を提供することを課題とする。
【0015】また本発明は、動作範囲が大きなイオン注
入装置あるいはプラズマ表面処理装置などにおいても、
その動作範囲内の所定部分に冷却媒体を移送可能な冷却
媒体移送式冷却装置を提供することを課題とする。
【0016】また本発明は、イオン注入装置などにおけ
る三次元方向設定角度可変型装置の所定部分(たとえば
プラテン)など、動作範囲が大きな被冷却物に追従が可
能な冷却媒体移送式冷却装置を提供することを課題とす
る。
【0017】また本発明は、冷却媒体の往復流路を形成
可能で、効率的な冷却作用が可能な冷却媒体移送式冷却
装置を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、いわ
ゆるバイヨネット式の継ぎ手構造を採用すること(ただ
しこれを屈伸可能とすること)、液体窒素その他の冷却
媒体を移送可能な配管をリンク構造とすること、このリ
ンク構造を多節として屈伸可能とし、イオン注入装置な
どにおける三次元方向設定角度可変型装置など動作範囲
の大きな装置に追従可能とすることに着目したもので、
第一の発明は、冷却媒体を被冷却物に移送してこれを冷
却する冷却媒体移送式冷却装置であって、上記冷却媒体
を第1の方向へ移送可能な軸方向移送リンクと、この第
1の方向に交差する第2の方向に上記冷却媒体を移送可
能な回動方向移送リンクと、この回動方向移送リンク
よび上記軸方向移送リンクを相対的に回動可能に連結可
能な回動継ぎ手部と、を用いて多関節状に接続した多節
リンクを設け、この多節リンクの一端側の上記軸方向移
送リンクから上記冷却媒体を供給可能とするとともに、
この多節リンクを経て他端側の上記軸方向移送リンクか
ら上記被冷却物に上記冷却媒体を移送するようにした
とを特徴とする冷却媒体移送式冷却装置である。また第
二の発明は、真空室内の三次元方向設定角度可変型装置
に装着し三次元空間内で任意の姿勢に制御可能としてあ
る被冷却物に、冷却媒体を移送してこれを冷却する冷却
媒体移送式冷却装置であって、上記冷却媒体を第1の方
向へ移送可能な軸方向移送リンクと、この第1の方向に
交差する第2の方向に上記冷却媒体を移送可能な回動方
向移送リンクと、この回動方向移送リンクおよび上記軸
方向移送リンクを相対的に回動可能に連結可能な回動継
ぎ手部と、を用いて多関節状に接続し上記三次元方向設
定角度可変型装置の動作に追従可能な多節リンクを設
け、上記真空室の真空仕切り壁に形成した供給側入り口
部からこの多節リンクに上記冷却媒体を供給可能とする
とともに、この多節リンクを経て上記被冷却物に上記冷
却媒体を移送するようにしたことを特徴とする冷却媒体
移送式冷却装置である。
【0019】上記被冷却物は、たとえば既述のイオン注
入装置におけるプラテンなどであって、三次元空間内で
任意の姿勢にこれを制御可能であることができる。
【0020】上記多節リンクは、上記回動継ぎ手部を介
してこれを屈伸可能とすることができる。
【0021】上記軸方向移送リンクは、第1の断熱パイ
プを有し、上記回動方向移送リンクは、第2の断熱パイ
プを有するとともに、これら第1の断熱パイプおよび第
2の断熱パイプを互いに嵌合させてその内部に上記冷却
媒体の流路を形成することができる。
【0022】上記冷却媒体の上記流路に上記冷却媒体の
供給流路および帰還流路を互いに独立して形成すること
ができる。もちろん、流路として、単一なものを形成す
ることもできる。
【0023】上記多節リンクの上記軸方向移送リンク
よび上記回動方向移送リンクは、これを断熱真空部、帰
還流路、および供給流路、の三重構造とすることができ
る。
【0024】上記多節リンクの上記軸方向移送リンク
よび上記回動方向移送リンクは、これを第1の断熱真空
部、第2の断熱真空部、これら第1の断熱真空部および
第2の断熱真空部の間の付属断熱部、帰還流路、ならび
に供給流路、の五重構造とすることができる。
【0025】上記付属断熱部に、Oリングなどのシール
部材を設けることができる。
【0026】上記付属断熱部に、脱落防止用ストッパー
を設けて上記軸方向移送リンクおよび上記回動方向移送
リンクが相対的に脱落しないようにすることができる。
【0027】上記多節リンクは、シール部材および取付
けフランジを介してこれを真空仕切り壁にその一端を固
定し、この真空仕切り壁により形成した真空室内にこれ
を可動可能とし、動作範囲の大きな被冷却物に追従可能
とすることができる。
【0028】上記冷却媒体は、これを液体窒素とするこ
とができる。もちろん、任意の極低温まで冷却可能な液
体ヘリウムその他の媒体を採用可能である。
【0029】本発明による冷却媒体移送式冷却装置にお
いては、冷却媒体を移送可能な軸方向移送リンクおよび
回動方向移送リンクを設け、これを回動継ぎ手部を介し
て多関節状に接続したので(多節リンクの内部は、冷却
系配管を兼用している)、これら移送リンクのいずれか
一方をたとえばイオン注入装置の外壁部(真空仕切り
壁)に固定するとともに、他方を三次元方向設定角度可
変型装置などのプラテンあるいはその他の装置部分に固
定した状態で、三次元方向設定角度可変型装置が所定動
作範囲内に回動ないしスキャニング操作を行っても、
方向移送リンクおよび回動方向移送リンクは、互いにそ
の回動継ぎ手部において相対的に回動し、三次元方向設
定角度可変型装置のプラテン回動機構あるいはプラテン
スキャン機構などの動作範囲の大きな動作に的確に追従
することができる。したがって、液体窒素や液体ヘリウ
ムなど極低温にまで冷却することが可能な冷却媒体であ
っても、軸方向移送リンクおよび回動方向移送リンク
必要であれば複数本の組み合わせにより、その内部に流
路を構成して、三次元方向設定角度可変型装置の他の駆
動部分とは独立して、任意の部位の被冷却物に冷却媒体
を供給可能な冷却媒体配管が可能で、既述のようなプラ
スチックチューブあるいは金属製ベローズとは異なり、
三次元方向設定角度可変型装置の動作によく追従し、自
由度が高い状態で所定の冷却機能を発揮することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態によ
る冷却媒体移送式冷却装置をイオン注入装置に適用した
場合を例に取って、図1ないし図9にもとづき説明す
る。ただし、図11ないし図15と同様の部分には同一
符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、図1
2と同様の、イオン注入装置20および三次元方向設定
角度可変型装置21の概略断面図、図2は、図13と同
様の、プラテン回動機構11を側面から見た図であっ
て、三次元方向設定角度可変型装置21は、従来の三次
元方向設定角度可変型装置9(図12、図13)に加え
て、本発明による冷却媒体移送式冷却装置22を有す
る。
【0031】冷却媒体移送式冷却装置22は、図1中、
ハッチングで示した回動用多節リンク23と、ハッチン
グを付していないプラテン回動機構用固定リンク24
と、ハッチングで示したスキャン用多節リンク25と、
ハッチングを示していないプラテン用固定リンク26
と、を有する。これらリンク23、24、25、26の
内部構造自体は、図5、図6、図7、図8などにもとづ
いて後述するように基本的には事実上同一である。
【0032】回動用多節リンク23は、イオン注入装置
4の真空仕切り壁6に形成した供給側入口部27から冷
却冷媒(たとえば液体窒素)を供給され、当該冷却媒体
移送式冷却装置22を介してプラテン回動機構11(プ
ラテン10)側に送り込む部分である。プラテン回動機
構用固定リンク24は、回動用多節リンク23とスキャ
ン用多節リンク25とを連結するもので、プラテン回動
機構11にこれを固定してある。スキャン用多節リンク
25は、回動用多節リンク23からプラテン回動機構用
固定リンク24を介して受けた冷却冷媒をプラテンスキ
ャン機構12側に供給する。プラテン用固定リンク26
は、スキャン用多節リンク25とプラテン10とを連結
するもので、プラテン10にこれを固定し、冷却媒体に
よるプラテン10の冷却を可能とする。
【0033】図3は、プラテン回動機構11が駆動され
て、プラテン10が注入窓口8の方向に対向した状態を
示す、図14と同様の概略断面図、図4は、プラテンス
キャン機構12を駆動したときの、図15と同様の概略
断面図であって、供給側入口部27からの冷却媒体は、
所定の屈折を行う回動用多節リンク23、固定状態のプ
ラテン回動機構用固定リンク24、所定の屈折を行うス
キャン用多節リンク25、および固定状態のプラテン用
固定リンク26を通って、プラテン10を冷却し、ガス
化して、逆方向に帰還して供給側入口部27に戻る。
【0034】回動用多節リンク23、プラテン回動機構
用固定リンク24、スキャン用多節リンク25およびプ
ラテン用固定リンク26、ならびにその接続構造は、事
実上同様の構成とすることができるので、回動用多節リ
ンク23の構造についてのみ以下説明する。
【0035】図5は、回動用多節リンク23の斜視図、
図6は、回動用多節リンク23の断面図および直線状態
で示す側面図であって、回動用多節リンク23は、第1
の軸方向移送リンク28(第1の移送リンク)と、第1
の回動方向移送リンク29(第2の移送リンク)と、第
2の軸方向移送リンク30(第1の移送リンク)と、第
2の回動方向移送リンク31(第2の移送リンク)と、
第3の軸方向移送リンク32(第1の移送リンク)と、
を有する。第1の軸方向移送リンク28と第1の回動方
向移送リンク29とは、第1の回動継ぎ手部33によ
り、互いに相対的に回動可能にこれを連結してある。第
1の回動方向移送リンク29と第2の軸方向移送リンク
30とは、折り曲がり部34において直角に折り曲げた
一体の移送リンクである。第2の軸方向移送リンク30
と第2の回動方向移送リンク31とは、第2の回動継ぎ
手部35により、互いに相対的に回動可能にこれを連結
してある。第2の回動方向移送リンク31と第3の軸方
向移送リンク32とは、第3の回動継ぎ手部36によ
り、互いに相対的に回動可能にこれを連結してある。第
3の軸方向移送リンク32は、第1の回動継ぎ手部3
3、第2の回動継ぎ手部35あるいは第3の回動継ぎ手
部36と同様の継ぎ手構造により、プラテン回動機構用
固定リンク24の端部にこれを接続し、互いに相対的に
回動可能としてある。
【0036】回動用多節リンク23において、第1の軸
方向移送リンク28と第1の回動方向移送リンク29と
の間の連結機構、第2の軸方向移送リンク30と第2の
回動方向移送リンク31との間の連結機構、第2の回動
方向移送リンク31と第3の軸方向移送リンク32との
間の連結機構は事実上同様であって、図7においてその
一例を説明する。図7は、回動用多節リンク23のうち
の一例として、第1の軸方向移送リンク28の部分、お
よび第1の回動方向移送リンク29と間の第1の回動継
ぎ手部33の部分を示す断面図であって、第1の軸方向
移送リンク28は、第1の断熱パイプ37と、第2の断
熱パイプ38と、液体窒素供給管39と、を有する。
【0037】第1の断熱パイプ37は、二重管構造であ
って、その内部を第1の断熱真空部40としてある。第
2の断熱パイプ38も、二重管構造であって、その内部
を第2の断熱真空部41としてある。第1の断熱パイプ
37の端部はこれを凹部として、この内部に第2の断熱
パイプ38の凸部とした端部を所定長さ(差込み部4
2)にわたって挿入し、この嵌合部分のわずかな間隙部
を付属断熱部43としてある。この付属断熱部43の最
奥部(第1の回動継ぎ手部33の部分)に、Oリング4
4(シール部材)と、差込み部42が抜けてしまうこと
を防止可能な脱落防止用ストッパー45および脱落防止
用フランジ46と、を設けてある。したがって、第1の
断熱パイプ37および第2の断熱パイプ38(すなわち
第1の軸方向移送リンク28および第1の回動方向移送
リンク29)は、軸方向には一体で相対的に移動するこ
とはなく、第1の回動継ぎ手部33ないし差込み部42
において相対的に回動可能となっている。液体窒素供給
管39どおしの接続部には、U型シール47を設けてあ
る。このU型シール47の部分からわずかに漏れがあっ
ても、第1の断熱パイプ37および第2の断熱パイプ3
8の内部であるので、問題にはならない。
【0038】液体窒素供給管39内部が液体窒素LNの
供給流路48となり、液体窒素供給管39と第2の断熱
パイプ38あるいは第1の断熱パイプ37との間がガス
化した窒素ガスGNの帰還流路49となる。
【0039】なお、付属断熱部43の部分から窒素ガス
GNが外方(真空室7方向)に漏れ出る可能性はある
が、Oリング44によりシールしてあるとともに、付属
断熱部43はわずかな隙間しかないので、この間に進入
した窒素ガスGNは多少の温度差があっても対流するこ
とはほとんどできず、低温の窒素ガスGNの存在によ
り、断熱作用を呈することができる。また、Oリング4
4部分は、室温程度となっているので、Oリング44が
凍ることはないし、グリースなどで潤滑することができ
る。さらに、第1の断熱パイプ37および第2の断熱パ
イプ38は、薄肉のステンレス鋼材料によりこれを構成
しているので、この部分を伝わって低温部に入る侵入熱
はこれを非常に少なくすることができる。
【0040】かくして、第1の軸方向移送リンク28な
いし回動用多節リンク23は、断熱真空部40、41、
帰還流路49、および供給流路48、の三重構造となっ
ている。あるいは、第1の断熱真空部40、第2の断熱
真空部41、第1の断熱真空部40および第2の断熱真
空部41の間の付属断熱部43、帰還流路49、ならび
に供給流路48、の五重構造ということもできる。
【0041】図8は、真空仕切り壁6の供給側入口部2
7部分に第1の軸方向移送リンク28を固定する場合の
断面図であって、第1の断熱パイプ37の端部に一体形
成したフランジ部材50を真空仕切り壁6の内壁部に設
け、内壁部との間にOリング51を設けてシールすると
ともに、一方の第2の断熱パイプ38を直角に折り曲げ
てある。このフランジ部材50の部分が、前記第1の回
動継ぎ手部33に相当することになる。
【0042】こうした構成の第1の軸方向移送リンク2
8および回動用多節リンク23、さらには、同様の構成
によるプラテン回動機構用固定リンク24、スキャン用
多節リンク25およびプラテン用固定リンク26を有す
る冷却媒体移送式冷却装置22においては、とくに図7
に示すように、液体窒素LNが一定供給方向に流れると
ともに、図1ないし図4に示すように、三次元方向設定
角度可変型装置9のプラテン10に到達してこれを極低
温に冷却しガス化した窒素ガスGNが帰還流路49内を
反対帰還方向に流れる。したがって、液体窒素供給管3
9は、対向流の熱交換器のようになるが、プラテン10
の温度が低温となれば、蒸発した窒素ガスGNは液体窒
素LNの温度に近いので、供給流路48および帰還流路
49の間ではほとんど熱交換作用はない。また、多少の
温度差があっても、液体窒素供給管39における途中の
侵入熱は少ないので、プラテン10までの液体窒素LN
の供給は保障される。
【0043】さらに、第1の断熱パイプ37と第2の断
熱パイプ38とは互いに軸方向には移動不可能である
が、回動方向には任意の角度だけ回動可能であるため、
冷却媒体移送式冷却装置22は、イオン注入工程にとも
なうプラテン10の動きによく追従して冷却機能を維持
することができる。
【0044】図9は、回動用多節リンク23と真空仕切
り壁6との相対関係、すなわち折り曲がり部34および
第2の回動継ぎ手部35、さらに第3の回動継ぎ手部3
6の動作可能範囲を示す側面図であって、折り曲がり部
34、第2の回動継ぎ手部35および第3の回動継ぎ手
部36部分における回動作用により、第1の回動方向移
送リンク29および第2の回動方向移送リンク31は図
示のように移動可能である。たとえば第3の回動継ぎ手
部36は、図9のハッチングを施した範囲内を可動であ
る。したがって、第1の軸方向移送リンク28、第1の
回動方向移送リンク29、第2の軸方向移送リンク30
および第2の回動方向移送リンク31の長さをそれぞれ
所定長さに設定することにより、三次元方向設定角度可
変型装置9およびプラテン10との衝突部分を避けて、
これらとは独立にプラテン10の動作に追従可能である
とともに、供給側入口部27からプラテン10に液体窒
素LNを供給してこれを冷却し、窒素ガスGNを帰還さ
せることができる。
【0045】かくして、プラテン回動機構11およびプ
ラテンスキャン機構12がイオン注入装置4の真空室7
内においてどの位置ないし状態にあっても、冷却媒体移
送式冷却装置22によりプラテン10に液体窒素LNを
供給し、これを冷却することができる。液体窒素LNに
より冷却されたプラテン10とシリコンウェハーSとは
熱的に接触されているので、プラテン10と同じ温度ま
で冷却され、極低温でイオン注入を行うことができる。
【0046】なお本発明においては、図7に示すような
供給流路48および帰還流路49の循環路を形成する場
合とは別に、一方向に液体窒素LNを供給可能とする場
合もある。図10は、一方向に液体窒素LNを供給する
場合の第1の軸方向移送リンク60(第1の移送リン
ク)の断面図であって、第1の軸方向移送リンク60
は、第1の断熱パイプ61および第2の断熱パイプ62
を組み合わせ、その間の付属断熱部63にOリング64
を設けることができる。すなわち、第1の軸方向移送リ
ンク60は、図7において既述した第1の軸方向移送リ
ンク28と同様に構成し、液体窒素供給管39、脱落防
止用ストッパー45および脱落防止用フランジ46を省
略した構造である。第1の断熱パイプ61は、二重管構
造であって、その内部を第1の断熱真空部65としてあ
る。第2の断熱パイプ62も、二重管構造であって、そ
の内部を第2の断熱真空部66としてある。脱落防止用
ストッパー45および脱落防止用フランジ46に相当す
る構造を採用してもよい。
【0047】第1の断熱パイプ61および第2の断熱パ
イプ62により形成された供給流路67内を液体窒素L
Nを一方向に供給可能であるとともに、プラテン10な
どの被冷却物との熱的接触によりガス化した窒素ガスG
Nと混相状態で供給帰還させることができる。
【0048】かくして、第1の軸方向移送リンク60
は、断熱真空部65、66、および供給流路67、の二
重構造となっている。あるいは、第1の軸方向移送リン
ク60は、第1の断熱真空部65、第2の断熱真空部6
6、付属断熱部63、および供給流路67、の四重構造
ということもできる。
【0049】こうした構成の第1の軸方向移送リンク6
0によっても、第1の断熱パイプ61および第2の断熱
パイプ62の相対的な回動運動を保障しつつ、冷却媒体
(液体窒素LN)をプラテン10などの被冷却物に供給
してこれを冷却することができる。とくに、図1に示し
たスキャン用多節リンク25とプラテン10との間に接
続するプラテン用固定リンク26は、プラテン10との
間では相対的に移動不要で、液体窒素LNをプラテン1
0に熱接触させることができればよいので、これを上記
第1の軸方向移送リンク60により構成することができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多節リン
クによる液体窒素の供給構造としたので、イオン注入装
置における三次元方向設定角度可変型装置などの大きな
動作範囲に追従して確実に液体窒素などの冷却媒体を供
給し、プラテンなど所定部分を極低温に冷却可能であ
る。また、配管設計上、大きな応力を発生する部品がな
いため、長寿命かつ信頼製の高い冷却装置とすることが
できるとともに、比較的大きな流路断面積を確保可能
で、大きな冷却能力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による冷却媒体移送式冷却
装置22を装備した、イオン注入装置20および三次元
方向設定角度可変型装置21の、図12と同様の概略断
面図である。
【図2】同、図13と同様の、プラテン回動機構11を
側面から見た図である。
【図3】同、プラテン回動機構11が駆動されて、プラ
テン10が注入窓口8の方向に対向した状態を示す、図
14と同様の概略断面図である。
【図4】同、プラテンスキャン機構12を駆動したとき
の、図15と同様の概略断面図である。
【図5】同、回動用多節リンク23の斜視図である。
【図6】同、回動用多節リンク23の断面図および直線
状態で示す側面図である。
【図7】同、回動用多節リンク23のうちの一例として
第1の軸方向移送リンク28の部分、および第1の回動
方向移送リンク29と間の第1の回動継ぎ手部33の部
分を示す断面図である。
【図8】同、真空仕切り壁6の供給側入口部27部分に
第1の軸方向移送リンク28を固定する場合の断面図で
ある。
【図9】同、回動用多節リンク23と真空仕切り壁6と
の相対関係、すなわち折り曲がり部34および第2の回
動継ぎ手部35、さらに第3の回動継ぎ手部36の動作
可能範囲を示す側面図である。
【図10】同、一方向に液体窒素LNを供給する場合の
第1の軸方向移送リンク60(第1の移送リンク)の断
面図である。
【図11】従来の半導体製造装置1の概略断面図であ
る。
【図12】同、イオン注入装置4および三次元方向設定
角度可変型装置9の概略側面図である。
【図13】同、プラテン回動機構11を側面から見た図
である。
【図14】同、プラテン回動機構11を駆動したときの
概略断面図である。
【図15】同、プラテンスキャン機構12を駆動したと
きの概略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体製造装置(図11) 2 密閉室 3 イオン加速機 4 イオン注入装置 5 イオンガイドパイプ 6 真空仕切り壁 7 真空室 8 注入窓口 9 三次元方向設定角度可変型装置 10 プラテン 11 プラテン回動機構 12 プラテンスキャン機構 13 ガイド 14 三次元方向設定角度可変型装置9の回転中心軸 20 イオン注入装置(図1) 21 三次元方向設定角度可変型装置 22 冷却媒体移送式冷却装置(実施の形態、図1) 23 回動用多節リンク(図5、図6) 24 プラテン回動機構用固定リンク(図1) 25 スキャン用多節リンク(図1) 26 プラテン用固定リンク(図1) 27 供給側入口部(図1) 28 第1の軸方向移送リンク(第1の移送リンク)
(図7、図8) 29 第1の回動方向移送リンク(第2の移送リンク) 30 第2の軸方向移送リンク(第1の移送リンク) 31 第2の回動方向移送リンク(第2の移送リンク) 32 第3の軸方向移送リンク(第1の移送リンク) 33 第1の回動継ぎ手部(図5、図6) 34 折り曲がり部(図5、図6) 35 第2の回動継ぎ手部(図5、図6) 36 第3の回動継ぎ手部(図5、図6) 37 第1の断熱パイプ(図7、図8) 38 第2の断熱パイプ(図7、図8) 39 液体窒素供給管 40 第1の断熱真空部 41 第2の断熱真空部 42 第1の断熱パイプ37と第2の断熱パイプ38と
の間の差込み部 43 差込み部42における付属断熱部 44 Oリング 45 脱落防止用ストッパー 46 脱落防止用フランジ 47 U型シール 48 供給流路 49 帰還流路 50 フランジ部材(図8) 51 Oリング 60 第1の軸方向移送リンク(図10) 61 第1の断熱パイプ 62 第2の断熱パイプ 63 付属断熱部 64 Oリング 65 第1の断熱真空部 66 第2の断熱真空部 67 供給流路 S シリコンウェハー LN 液体窒素 GN 窒素ガス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−343024(JP,A) 特開 平5−302697(JP,A) 特開 平1−250081(JP,A) 実開 昭58−52396(JP,U) 実公 平1−43595(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 3/10 H01L 21/265 603

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却媒体を被冷却物に移送してこれを
    冷却する冷却媒体移送式冷却装置であって、 前記冷却媒体を第1の方向へ移送可能な軸方向移送リン
    と、 この第1の方向に交差する第2の方向に前記冷却媒体を
    移送可能な回動方向移送リンクと、 この回動方向移送リンクおよび前記軸方向移送リンク
    相対的に回動可能に連結可能な回動継ぎ手部と、 を用いて多関節状に接続した多節リンクを設け この多節リンクの一端側の前記軸方向移送リンクから前
    記冷却媒体を供給可能とするとともに、この多節リンク
    を経て他端側の前記軸方向移送リンクから前記被冷却物
    に前記冷却媒体を移送するようにした ことを特徴とする
    冷却媒体移送式冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記多節リンクは、前記回動継ぎ手部
    を介してこれを屈伸可能としたことを特徴とする請求項
    1記載の冷却媒体移送式冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記軸方向移送リンクは、第1の断熱
    パイプを有し、 前記回動方向移送リンクは、第2の断熱パイプを有する
    とともに、 これら第1の断熱パイプおよび第2の断熱パイプを互い
    に嵌合させてその内部に前記冷却媒体の流路を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の冷却媒体移送式冷却装
    置。
  4. 【請求項4】 前記冷却媒体の前記流路に前記冷却媒
    体の供給流路および帰還流路を互いに独立して形成した
    ことを特徴とする請求項記載の冷却媒体移送式冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 前記多節リンクの前記軸方向移送リン
    および前記回動方向移送リンクは、 これを断熱真空部、帰還流路、および供給流路、の三重
    構造としたことを特徴とする請求項1記載の冷却媒体移
    送式冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記多節リンクの前記軸方向移送リン
    および前記回動方向移送リンクは、 これを第1の断熱真空部、第2の断熱真空部、これら第
    1の断熱真空部および第2の断熱真空部の間の付属断熱
    部、帰還流路、ならびに供給流路、の五重構造としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷却媒体移送式冷却装
    置。
  7. 【請求項7】 前記付属断熱部に、シール部材を設け
    たことを特徴とする請求項記載の冷却媒体移送式冷却
    装置。
  8. 【請求項8】 前記付属断熱部に、脱落防止用ストッ
    パーを設けたことを特徴とする請求項記載の冷却媒体
    移送式冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記多節リンクは、 シール部材および取付けフランジを介してこれを真空仕
    切り壁にその一端を固定し、 この真空仕切り壁により形成した真空室内にこれを可動
    可能としたことを特徴とする請求項1記載の冷却媒体移
    送式冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記冷却媒体は、これを液体窒素と
    したことを特徴とする請求項1記載の冷却媒体移送式冷
    却装置。
  11. 【請求項11】 真空室内の三次元方向設定角度可変
    型装置に装着し三次元空間内で任意の姿勢に制御可能と
    してある被冷却物に、冷却媒体を移送してこれを冷却す
    る冷却媒体移送式冷却装置であって、 前記冷却媒体を第1の方向へ移送可能な軸方向移送リン
    クと、 この第1の方向に交差する第2の方向に前記冷却媒体を
    移送可能な回動方向移送リンクと、 この回動方向移送リンクおよび前記軸方向移送リンクを
    相対的に回動可能に連結可能な回動継ぎ手部と、 を用いて多関節状に接続し前記三次元方向設定角度可変
    型装置の動作に追従可能な多節リンクを設け、 前記真空室の真空仕切り壁に形成した供給側入り口部か
    らこの多節リンクに前記冷却媒体を供給可能とするとと
    もに、この多節リンクを経て前記被冷却物に前記冷却媒
    体を移送するようにしたことを特徴とする 冷却媒体移送
    式冷却装置。
JP36603998A 1998-12-09 1998-12-09 冷却媒体移送式冷却装置 Expired - Fee Related JP3455899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36603998A JP3455899B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 冷却媒体移送式冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36603998A JP3455899B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 冷却媒体移送式冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000213845A JP2000213845A (ja) 2000-08-02
JP3455899B2 true JP3455899B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=18485770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36603998A Expired - Fee Related JP3455899B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 冷却媒体移送式冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3455899B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100084117A1 (en) * 2008-10-02 2010-04-08 Fish Roger B Platen cooling mechanism for cryogenic ion implanting
JP5974645B2 (ja) * 2012-06-04 2016-08-23 日新イオン機器株式会社 イオンビーム照射装置
JP2014164891A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオンビーム照射装置及び基板冷却方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000213845A (ja) 2000-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI413168B (zh) 低溫離子植入技術
US6689221B2 (en) Cooling gas delivery system for a rotatable semiconductor substrate support assembly
US9478446B2 (en) Load lock chamber
US6298684B1 (en) Substrate transfer robot
CN109314078A (zh) 保持装置
US6863736B2 (en) Shaft cooling mechanisms
KR20090077800A (ko) 고온 연결 부재 및 저온 연결 부재를 구비하고 상기 연결 부재들에 연결되는 열교환 튜브를 구비하는 냉각 설비
JP3455899B2 (ja) 冷却媒体移送式冷却装置
ES2369767T3 (es) Sistema de tratamiento de superficie, procedimiento de tratamiento de superficie y producto producido mediante el procedimiento de tratamiento de superficie.
US6349546B1 (en) Liquid gas exchanger
US8020398B2 (en) Fluid delivery mechanism for vacuum wafer processing system
JP4016279B2 (ja) ウエハの受け台傾斜機構及び冷却システム
US20210175096A1 (en) Load lock fast pump vent
JP3338932B2 (ja) 低温流体用バイヨネット継ぎ手
KR101849755B1 (ko) 냉각 장치
JP2726319B2 (ja) 試料冷却ステージ
KR20210108229A (ko) 극저온 냉각 시스템 및 이를 구비하는 발전 시스템
KR20150130428A (ko) 로터리 플렉스 유니온
JP2000329268A (ja) 低温流体用バイヨネット継ぎ手
JPH0136696B2 (ja)
JPS6357712B2 (ja)
JPH10134759A (ja) イオン注入対象基板支持装置
TW202430677A (zh) 用於冷卻基板支撐件的方法和設備
JPH01276557A (ja) 真空装置
JPH04206517A (ja) ウエハ冷却機構およびエッチング装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees