JP3455360B2 - 壁倣い無人車の待避誘導方法 - Google Patents

壁倣い無人車の待避誘導方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシールドトンネル等
において使用される壁倣い無人車の待避誘導方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネルの形成工事は、シール
ド掘進機による掘進を行い乍ら、トンネル壁を形成する
セグメントを組立てることによって行う。このようなセ
グメント等の資材を搬送するために、例えば特開平7−
91199号公報に示すような壁倣い無人車が資材搬送
車として使用されている。図5はシールドトンネルに配
置された壁倣い無人車の構造の一例を示すもので、同図
において、1は複数個のセグメント1s1、1s2、1s
3・・・を組合せて形成されるシールドトンネル、2は
トンネル内に設けられる歩道で、この歩道は支柱3によ
り支えられている。なお、支柱3にはトンネルの進行方
行に沿って給電用のトロリー線4とガイドレール5が設
けられている。6は壁倣い無人車で、平行リンク構造の
トロリーアーム7を備えている。このトロリーアーム7
の先端部には集電器8とガイドレール用車輪9を備えて
おり、集電器8はトロリー線4と接触することにより給
電され、一方ガイドレール用車輪9はガイドレール5に
嵌合されることによりトンネル内の走行路面をガイドレ
ールというガイド壁を倣うようにし、壁倣い無人車をガ
イドレールに沿って誘導走行させるようにしている。な
お、トンネル内のカーブ等によって壁倣い無人車とトロ
リー線の距離が多少変動するが、トロリーアーム7の水
平方向及び垂直方向の平行リンク機構の動作で追従でき
るようになっている。なお、10はセグメント等の運搬
用資材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
用途に使用される壁倣い無人車はシールドトンネル内を
資材運搬等のために往復走行する。従って、常時、複数
の壁倣い無人車がシールドトンネル内を走行することに
なり、図6に示すように、進行方向の違う上記無人車が
同一走行路上を同時刻に進行すると衝突する恐れがあっ
た。また、進行方向が同一の場合であっても走行速度が
異なる場合には、衝突が生ずる。本発明はこのような事
態に対処するための壁倣い無人車の待避誘導方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の壁倣い無人車の
待避誘導方法は、上記課題を解決するために、倣い壁に
設けた給電部から給電を受けつつ、壁倣い無人車に付属
の壁倣い手段により前記倣い壁に沿って壁倣い走行を行
うようにした壁倣い無人車の誘導方法において、給電部
を備えた本線走行用倣い壁、この本線走行用倣い壁の反
対側に所定範囲の給電部を備えた待避用倣い壁を設け、
上記本線走行用倣い壁に沿って走行中の2台の壁倣い無
人車が前方又は後方から接近したとき、一方の壁倣い無
人車は、その壁倣い手段を本線走行用倣い壁から離合し
上記待避用倣い壁側に切り替え、上記待避用倣い壁に
沿って待避させるように誘導し、他方の壁倣い無人車
その壁倣い手段を本線走行用倣い壁に対する接触を維持
することにより本線走行用倣い壁に沿っての走行を持続
させるようにした。この場合、このような用途に適用さ
れる壁倣い無人車として、一方の側面だけにトロリーア
ーム等の壁倣い手段を備えた無人車と、双方の側面にト
ロリーアーム等の壁倣い手段を設け、これらの壁倣い手
段を本線用壁倣い手段とするか待避用壁倣い手段とする
かを使い分けるようにした無人車とがある。各無人車の
構成に対応して、上記本線走行用倣い壁、待避用倣い壁
これらの倣い壁に関連する制御手段を、以下のように
構成するものである。構成その1: 上記の壁倣い無人車として走行方向の一方の側面にだけ
トロリーアーム等の壁倣い手段を備えたものを用いると
きは、 上記待避用倣い壁は中央の待避用平坦部の両端部
に本線走行用倣い壁とは未連結の状態の本線離合用斜面
部と本線復帰用斜面部を夫々形成し、一方、これらの各
斜面部に略対向する本線走行用倣い壁には、部分的に横
方向に回動して上記各斜面部に連結可能な第1及び第2
の可動壁を設けることにより、 上記2台の壁倣い無人車
の内、離合車となる壁倣い無人車が離合地点にきたとき
は、上記第1及び第2の可動壁の内、一方の可動壁が回
動して本線走行用倣い壁から離合して本線離合用斜面部
と連結され、上記壁倣い無人車を待避用倣い壁 に沿って
走行するように誘導して待避用倣い壁の所定位置で待避
させるようにし一方、本線走行車となる壁倣い無人車
は、他方の可動壁を回動させないで、本線走行用倣い壁
に沿っての走行を持続するようにした。 構成その2: 上記壁倣い無人車として当該無人車の一方の側面にトロ
リーアーム等の本線用壁倣い手段を設けると共に、他方
の側面にトロリーアーム等の待避用壁倣い手段を設けた
ものを用いるときは、 上記待避用倣い壁は、その中央の
待避用平坦部の両端部に、少くとも本線離合用斜面部と
本線復帰用斜面部を有するように形成し、 上記2台の壁
倣い無人車の内、離合車となる壁倣い無人車が離合地点
にきたときは、本線用壁倣い手段から待避用壁倣い手段
に切替えることにより本線走行用倣い壁を離合して待避
用倣い壁に沿って走行するように誘導して待避用倣い壁
の所定位置で待避するようにし、 一方、本線走行車とな
る壁倣い無人車は、本線用壁倣い手段によって本線走行
用倣い壁に沿っての走行を持続するようにした。 構成その3: 上記の2台の壁倣い無人車が離合車か本線走行車かを示
す指令を、システム制御装置から本線走行路中の所定地
点に設けた運転制御通信器により上記2台の各壁倣い無
人車に内蔵される運転制御受信器に与えることにより、
これらの指令に基づいて各壁倣い無人車の待避用又は本
線用のいずれかの壁倣い手段を用いるかの切替制御を行
うようにした。 構成その4: 上記の2台の壁倣い無人車が離合車か本線走行車かを示
す指令を、システム制御装置から本線走行路中の所定地
点に設けた各可動壁操作用アクチュエータに与え、 その
指令が離合車の指令のときは、前記アクチュエータを作
動して該当する可動壁を横方向に回動して待避用倣い壁
の端部と連結するようにした後、本線走行車の通過前
に、上記可動壁を前記アクチュエータの作動により本線
走行用倣い壁側に復帰させ、 一方、その指令が本線走行
車の指令のときは、該当する可動壁操作用アクチュエー
タの作動は行わないようにした。 構成その5: 上記待避用倣い壁とその関連設備は、本線走行用倣い壁
中の必要個所に所要数設けることにより、夫々の待避用
倣い壁区間で、壁倣い無人車の待避誘導を行い得るよう
にした 。上記のように構成すると、シールドトンネル等
で使用される複数台の壁倣い無人車が、往復走行される
場合や、速度の異なる上記無人車があった場合、本線の
走行路を一本にしても、待避用倣い壁へ、一方の壁倣い
無人車を誘導することによって複数台の壁倣い無人車の
交差走行を適切に行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図1乃至図4の各図を用いて
本発明の各実施の形態を説明する。 第1の実施の形態:図1及び図2は本発明の第1の実施
の形態を示すもので、図1(A)は本線走行路における
壁倣い無人車(以下無人車と略す)と、この待避誘導手
段及び待避用倣い壁の関係を示す正面図、同図(B)は
本実施の形態で使用する無人車の概略構成を示す平面
図、同図(C)は離合指令を受けた無人車が本線走行用
倣い壁から待避用倣い壁へ誘導される状況を示すシール
ドトンネル内の部分正面図である。また、図2(A)乃
至(D)は夫々本線走行用倣い壁、待避用倣い壁及び可
動壁等の配置及び無人車の待避の状況を示す平面図であ
る。図1、図2において、11はシールドトンネル1内
を走行する無人車の本線となる走行路11Hに沿って設
けられた本線走行用倣い壁(以下走行用壁と略す)、1
2は待避用倣い壁(以下待避用壁と略す)である。待避
用壁12には図2(A)に示すように、シールドトンネ
ル1内の走行用壁11の奥行方向に存在し、本線離合用
斜面部12aと、待避用平坦部12bと、本線復帰用斜
面部12cとから形成される。なお、図1(A)では、
待避用壁12は無人車の走行路が平坦道路の場合は走行
用壁11と重なって表示され見づらくなるため、平面図
的に表示したものである。なお、待避用壁12がシール
ドトンネル1内に設けられる場合は、図1(C)に示す
ように走行路が球面状となるため、走行用壁11よりも
待避用壁12が上位位置に配置されることになるので、
この場合も含めて誇張して示したものと考えて良い。同
図において、19は停止用送信器で、これは待避用壁1
2の待避用平坦部12bの所定位置に設けられる。13
a及び13bは夫々走行用壁11中の待避用壁12の各
斜面部12a、12cに略対向するP1−P2間及びP3
−P4間の各位置に設けられる第1及び第2の可動壁で
ある。14a及び14bは夫々第1及び第2の可動壁操
作用のアクチュエータである。第1の可動壁13aはア
クチュエータ14aの操作でP1を支点として反時計方
向に回動(旋回)して、図2(A)の状態から図2
(B)のように待避用壁12の本線離合用斜面部12a
の先端に連結される。一方、この状態において、アクチ
ュエータ14aの操作でP1を支点にして時計方向に第
1の可動壁13aを回動すると図2(C)に示すように
第1の可動壁13aは本線の走行用壁11と連結され、
本線側に復帰するようになっている。同様に、第2の可
動壁13bもアクチュエータ14bの操作でP4を支点
として時計方向に回動すると図2(D)に示すように、
本線から離合して待避用壁12の本線復帰用斜面部12
cに連結され、この状態から反時計方向に回動すると図
2(A)乃至(C)に示すように本線の走行用壁11と
連結され、本線に復帰するようになっている。15a及
び15bは夫々第1及び第2の運転制御通信器で、図1
(A)に示すように本線の走行用壁11中の位置P1
り前方の所定位置P0及びP4より後方の所定位置P5
夫々配置される。本実施の形態に使用される無人車16
は、図1(B)に示すように、進行方向の片面側に壁倣
い用トロリーアーム27a、27bを備えることと、運
転制御受信器17、車両コントローラ18を備えるほ
か、図示しないが車輪の操向制御を行うステアリング機
構、駆動輪に駆動力を与えるモータ等の駆動制御機構及
びこの駆動制御機構に給電するための集電子等の所要の
機構を備えているものとする。また、走行用壁11及び
待避用壁12にも、無人車16のトロリーアーム27
a、27bと連結されるガイドレール等が設けられてい
るものとする。また、図示しないが、上記運転制御通信
器15a、15b、可動壁操作用のアクチュエータ14
a、14bに内蔵されるコントローラ等に後述する離合
車、本線走行車を示す指令等の各種指令を与えるための
システム制御装置が別置されているものとする。なお、
システム制御装置は、マイクロコンピュータ等の演算記
憶機能を主体に構成すれば良い。
【0006】次に、図2(A)乃至(D)を主体にし、
図1(A)、(B)、(C)も参照して、本実施の形態
の壁倣い無人車(ここでも無人車と略す)の待避誘導方
法を説明する。なお、図2(A)乃至(D)に示すよう
に、本線の走行用壁に沿って互いに走行方向が異なる第
1の無人車16−1と第2の無人車16−2が走行した
場合の待避について説明するが、これらの各無人車16
−1、16−2は図1(B)に示す無人車16と同等の
構成のものである。先ず、図2(A)に示すように、第
1の無人車16−1が本線の走行用壁11をそのトロリ
ーアーム27a、27bが倣うことにより本線の走行路
11Hを右方に向かって走行し、一方、第2の無人車1
6−2が図2(B)に示すように走行用壁11をそのト
ロリーアーム27a、27bが倣い乍ら本線の走行路1
1Hを左方に向って走行しているものとする。ここで、
何らかの制御を行わないと、図6に示すように衝突を生
ずる恐れがある。しかし、本実施の形態では、前記の諸
設備が設置されているので、走行中の第1の無人車16
−1の運転制御受信器17に対して、システム制御装置
から運転制御通信器15aを介して第1の無人車16−
1が離合車か本線走行車かの指令を与えると共に、同指
令を第1の可動壁操作用アクチュエータ14aに内蔵さ
れるコントローラにも与える。この場合は、無人車16
−1は離合車であるため、離合の指令が与えられ、アク
チュエータ14aは第1の可動壁13aを図2(B)に
示すように反時計方向に回動し、離合可能なように第1
の可動壁13aを待避用壁12の本線離合用斜面部12
aの先端に連結する。なお、走行中の無人車16−1に
は、前述のように運転制御通信器15aの近傍を通過す
るときに、自身の運転制御受信器17に対して離合車で
あることが指令されているので、図2(B)に示すよう
にトロリーアーム27a、27bが対象とする倣い壁
は、これ迄の走行用壁11から待避用壁12へと切り替
り、車輪もその方向へ車体を向けるように操向制御され
るので待避用壁12に沿って本線の走行用壁11から離
合するように誘導され(図1(C)参照)、待避用壁1
2の平坦部12bに到達すると停止用送信器19からの
停止指令を受けて図2(C)に示すように停止し、待避
状態となる。一方、第2の無人車16−2は位置P5
きたときに、運転制御通信器15bから自身の運転制御
受信器17に対して本線走行車であるとの指令を与えら
れるので、第2の可動壁13bは本線の走行用壁11を
維持しており、図2(B)に示すように走行用壁11を
トロリーアーム27a、27bで倣い乍ら本線の走行路
11Hをそのまま左方へ走行する。なお、第1の可動壁
13aは第1の無人車16−1が待避用壁12に沿って
離合したことに伴い、所定のタイミング(例えば停止用
送信器19の停止指令との連動等)でアクチュエータ1
4aの操作で図2(C)に示すように時計方向に回動し
て本線位置に戻され、走行用壁11を形成しているもの
とする。従って、第2の無人車16−2は図2(D)に
示すように、そのまま走行用壁11を走行することがで
きる。また、本線走行車である第2の無人車16−2が
待避用壁12に対向する走行用壁11に沿って走行した
後、システム制御装置より第1の無人車16−1に対す
る本線復帰指令に関連して第2の可動壁操作用アクチュ
エータ14bに内蔵されるコントローラに対し、システ
ム制御装置の作動指令に基づきアクチュエータ11bを
作動し第2の可動壁13bを時計方向に回動して待避用
壁12の本線復帰用斜面部12cに連結する。従って、
待避していた第1の無人車16−1は図2(D)に示す
ように待避用壁12の本線復帰用の斜面部12cに沿っ
て走行した後、本線の走行路に復帰し、右方への走行を
行う。その後、第2の可動壁13bは本線側に復帰され
る。
【0007】第2の実施の形態:次に、本発明の第2の
実施の形態を図3及び図4を用いて説明する。図3
(A)は本線の走行路における無人車と、この待避誘導
手段及び待避用壁の関係を示す正面図、同図(B)は本
実施の形態で使用する無人車の概略構成を示す平面図で
ある。また、図4(A)、(B)は夫々本線走行用倣い
壁及び待避用倣い壁の配置と無人車の待避の状況を示す
平面図である。図3(A)及び図4(A)、(B)にお
いて、31は無人車が走行する本線走行路31Hに沿っ
て設けられる本線走行用倣い壁(ここでも走行用壁と略
す)、32は待避用倣い壁(これも待避用壁と略す)で
ある。待避用壁32は図4(A)に示すように本線離合
前平坦部32a、本線離合用斜面部32b、待避用平坦
部32c、本線復帰用斜面部32d及び本線復帰前平坦
部32eより成り、走行用壁31の対向側に設けられて
いる。34は停止用送信器である。なお、図3(A)は
正面図のため、道路が平坦に形成された場合、待避用壁
32が走行用壁31と重なって見ずらくなるので 、平
面図的に破線で図示したが走行路がシールドトンネルの
ように球面の場合は、待避用壁32が、このように走行
用壁31よりも上位位置に配置されることになるので、
この場合も含めて誇張して示したものとする(図1
(C)参照)。図3(A)において、33a及び33b
は夫々第1及び第2の運転制御通信器で、夫々待避用壁
32の本線離合前平坦部32a及び本線復帰前平坦部3
2eに対向する走行用壁31直下の本線走行路31Hに
設けられる。同図(B)は本実施の形態で使用される無
人車35の概略構成を示すもので、同図に示すように進
行方向の一方の(図示のものでは下方)側面に本線走行
用壁倣い用のトロリーアーム36a、36b及び進行方
向の他方(図示のものでは上方)の側面に待避用壁倣い
用のトロリーアーム37a、37bを設けると共に、運
転制御受信器38及び車両コントローラ39を備える。
なお、本無人車35も、無人車16と同様、車輪の操行
制御を行うステアリング機構、駆動輪に駆動力を与える
モータ等の駆動制御機構及びこの駆動制御機構に給電す
るための集電子等の所要の機構が設けられているものと
する。また、走行用壁31及び待避用壁32には無人車
35のトロリーアーム36a、36b及び37a、37
bとガイドレール用車輪等を介して連結されるガイドレ
ールが設けられているものとする。
【0008】次に、図4(A)、(B)を主体にし、図
3(A)、(B)も参照して本実施の形態における無人
車の待避誘導方法を説明する。図3(A)、図4(A)
に示すように本線の走行路31H上を走行用壁31に沿
って右方へ走行する第1の無人車35−1と左方に走行
する第2の無人車35−2とが存在するものとする。第
1の無人車35−1が離合車であるときは運転制御通信
器33aを通過するときに、予めシステム制御装置から
与えられている離合指令を第1の無人車35−1の運転
制御受信器38に与えるから、この離合指令によって車
両コントローラ39は第1の無人車35−1の壁倣い方
向を、これ迄の本線用のトロリーアーム36a、36b
から離合用のトロリーアーム37a、37bへ切換える
と共に、ステアリング機構によって車輪の操向制御を行
って、走行用壁31からトロリーアーム36a、36b
を離合させて第1の無人車35−1を図4(A)の状態
を経て、同図(B)に示すように待避用壁32に沿って
走行するように誘導し、待避用平坦部32cの所定位置
にきたとき、停止用送信器34からの停止指令を受けて
停止し、待避状態となり、第2の無人車35−2の通過
を待つ。一方、第2の無人車35−2は、運転制御通信
器33bを通過するときに、予め、システム制御装置か
ら運転制御通信器33bに与えられていた本線走行車で
あることを告げる指令を運転制御受信器38から与えら
れ、車両コントローラ39によって本線走行が指示され
るから、車輪のステアリング機構も作動されない。従っ
て、第2の無人車35−2は図4(B)に示すように、
走行用壁31を本線用のトロリーアーム36a、36b
が継続して倣い乍ら、本線の走行路31Hを左方へ向け
て走行する。待避状態にあった第1の無人車35−1は
第2の無人車35−2が待避用壁31に対向する走行用
壁31の区間を走行した後、システム制御装置からの本
線復帰指令により待避用壁32の本線復帰用斜面部32
dに沿って走行を開始し、待避用壁32の本線復帰前平
坦部32eにきたとき、運転用制御通信器33bから本
線復帰の指令を受けて、待避用壁倣い用のトロリーアー
ム37a、37bから本線用の走行用壁倣い用のトロリ
ーアーム36a、36bに切り換え、本線の走行路31
Hに復帰し、以降は右方へ走行するものである。
【0009】本発明は上記の各実施の形態で説明した構
成に限定されるものではない。例えば、第1及び第2の
各実施の形態とも、説明の都合上、対向車の内、右方へ
向う第1の無人車を離合車とし、左方へ向う第2の無人
車を本線走行車としたが、これは逆であっても良い。ま
た、各実施の形態とも、待避用倣い壁を平面図でみて本
線側の走行用倣い壁の上方側に設けた場合で説明した
が、この配置も逆に配置されても良い。また、本発明は
上記各実施の形態では走行方向の異なる2台の無人車の
場合で説明したが、走行方向が同一であって、走行速度
の異なる2台の無人車についても適用できるものであ
り、この場合は、例えば先行無人車に対して、後方の無
人車が接近することを直接又はシステム制御装置を介し
て教示することにより、先行無人車を待避用壁へ誘導し
て待避させ、後方の無人車を通過させるようにすれば良
い。また、第2の実施の形態における待避用倣い壁中の
本線離合前平坦部、本線復帰後平坦部は夫々削除しても
良い。さらに、このような待避用壁は本線通路区間中に
複数個設けるようにすれば長距離のシールドトンネル等
の通路において使用される複数車両の待避誘導を各待避
用壁毎に適切に、効率的に行うことができる。また、本
発明はシールドトンネル内を走行する無人車の適用例で
説明したが、これ以外の場所、例えば坑内を含む各種場
所における壁倣い方式による無人車の走行を必要とする
横幅の限定された走行路を走行する用途で使用される複
数無人車の走行制御に適用可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明の壁倣い無人車の待避誘導方法は
上記のように行うので、次のような優れた効果を有す
る。 シールドトンネルの工事等の場所で使用される複数台
の壁倣い無人車が、往復走行される場合や、速度の異な
る上記無人車があった場合、本線の走行路を一本にして
適切に車両の交差走行を誘導制御できるので、この用途
に往復2回線の走行路を設けるものに比べ、設備費が大
幅に安価にできる。 しかも、このような場合の一方の無人車を待避誘導す
るための待避用倣い壁への誘導も第1の実施の形態のも
のでは、離合車の誘導のために可動壁の回動制御によっ
て行い、また第2の実施の形態では無人車側に本線用と
離合用の両方の壁倣い用のトロリーアーム等の壁倣い手
段を設け、これらの壁倣い手段を切替えることによって
行うという簡単な構成と操作で行うものであるから、実
用性は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、同図
(A)は本線走行路における壁倣い無人車(以下無人車
と略す)とこの待避誘導手段及び待避用倣い壁の関係を
示す正面図、同図(B)は本実施の形態で使用する無人
車の概略構成を示す平面図、同図(C)は離合指令を受
けた無人車が本線走行用倣い壁から待避用倣い壁へ誘導
される状況を示すシールドトンネル内の部分正面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態を示すもので、同図(A)乃
至(D)は夫々走行用倣い壁、待避用倣い壁及び可動壁
等の配置及び無人車の待避の状況を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すもので、同図
(A)は本線の走行路における無人車とこの待避用壁倣
い手段及び待避用倣い壁の関係を示す正面図、同図
(B)は本実施の形態で使用する無人車の概略構成を示
す平面図である。
【図4】第2の実施の形態を示すもので、同図(A)、
(B)は夫々走行用倣い壁及び待避用倣い壁の配置と無
人車の待避の状況を示す平面図である。
【図5】本発明の解決課題を説明するための無人車の構
成とシールドトンネル内での走行状況を示す要部正面図
である。
【図6】本発明の解決課題を説明するための2台の無人
車の衝突状況を示す側面図である。
【符号の説明】
11、31:本線走行用倣い壁(走行用壁) 12、32:待避用倣い壁(待避用壁) 13a、13b:可動壁 14a、14b:可動壁用アクチュエータ 15a、15b、33a、33b:運転制御通信器 16、16−1、16−2、35、35−1、35−
2:壁倣い無人車(無人車) 7a、7b、36a、36b、37a、37b:トロリ
ーアーム(壁倣い手段) 17、38:運転制御受信器 18、39:車両コントローラ 19、34:停止用送信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 利夫 三重県伊勢市竹ケ鼻町100番地 神鋼電 機株式会社伊勢製作所内 (56)参考文献 特開 平7−91200(JP,A) 特開 平7−71198(JP,A) 特開 平7−91199(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21F 13/00 - 13/06 E21D 11/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倣い壁に設けた給電部から給電を受けつ
    つ、壁倣い無人車に付属の壁倣い手段により前記倣い壁
    に沿って壁倣い走行を行うようにした壁倣い無人車の誘
    導方法において、 給電部を備えた 本線走行用倣い壁、この本線走行用倣い
    の反対側に所定範囲の給電部を備えた待避用倣い壁を
    設け、 上記本線走行用倣い壁に沿って走行中の2台の壁倣い無
    人車が前方又は後方から接近したとき、 一方の壁倣い無人車は、その壁倣い手段を本線走行用倣
    い壁から離合して上記待避用倣い壁側に切り替え、上記
    待避用倣い壁に沿って待避させるように誘導し、他方の
    壁倣い無人車はその壁倣い手段を本線走行用倣い壁に対
    する接触を維持することにより本線走行用倣い壁に沿っ
    ての走行を持続させるようにしたことを特徴とする壁倣
    い無人車の待避誘導方法。
  2. 【請求項2】 上記の壁倣い無人車として走行方向の一
    方の側面にトロリーアーム等の壁倣い手段を備えたもの
    を用いるときは、 上記待避用倣い壁は中央の待避用平坦部の両端部に本線
    離合用斜面部と本線復帰用斜面部を有するように形成
    し、一方、これらの各斜面部に略対向する本線走行用倣
    い壁には、部分的に横方向に回動して上記各斜面部に連
    結可能な第1及び第2の可動壁を設けることにより、 上記2台の壁倣い無人車の内、離合車となる壁倣い無人
    車が離合地点にきたときは、一方の可動壁が回動して本
    線走行用倣い壁から離合して本線離合用斜面部と連結さ
    れ、上記壁倣い無人車を待避用倣い壁に沿って走行する
    ように誘導して待避用倣い壁の所定位置で待避させるよ
    うにし、 一方、本線走行車となる壁倣い無人車は、他方の可動壁
    を回動させないで、本線走行用倣い壁に沿っての走行を
    持続するようにした請求項1記載の壁倣い無人車の待避
    誘導方法。
  3. 【請求項3】 上記壁倣い無人車として走行方向の一方
    の側面にトロリーアーム等の本線用壁倣い手段を設ける
    と共に、走行方向の他方の側面にトロリーアーム等の待
    避用壁倣い手段を設けたものを用いるときは、 上記待避用倣い壁は、その中央の待避用平坦部の両端部
    に、少くとも本線離合用斜面部と本線復帰用斜面部を有
    するように形成し、 上記2台の壁倣い無人車の内、離合車となる壁倣い無人
    車が離合地点にきたときは、本線用壁倣い手段から待避
    用壁倣い手段に切替えることにより本線走行用倣い壁を
    離合して待避用倣い壁に沿って走行するように誘導して
    待避用倣い壁の所定位置で待避するようにし、 一方、本線走行車となる壁倣い無人車は、本線用壁倣い
    手段によって本線走行用倣い壁に沿っての走行を持続す
    るようにした請求項1記載の壁倣い無人車の待避誘導方
    法。
  4. 【請求項4】 上記の2台の壁倣い無人車が離合車か本
    線走行車かを示す指令を、システム制御装置から本線走
    行路中の所定地点に設けた運転制御通信器により上記2
    台の各壁倣い無人車に内蔵される運転制御受信機に与え
    ることにより、これらの指令に基づいて各壁倣い無人車
    の待機用又は本線用のいずれかの壁倣い手段を用いるか
    の切替制御を行うようにした請求項3記載の壁倣い無人
    車の待避誘導方法。
  5. 【請求項5】 上記の2台の壁倣い無人車が離合車か本
    線走行車かを示す指令を、システム制御装置から本線走
    行路中の所定地点に設けた各可動壁操作用アクチュエー
    タに与え、 その指令が離合車の指令のときは、前記アクチュエータ
    を作動して該当する可動壁を横方向に回動して待避用倣
    い壁の端部と連結するようにした後、本線走行車の通過
    前に、上記可動壁を前記アクチュエータの作動により本
    線走行用倣い壁側に復帰させ、 一方、その指令が本線走行車の指令のときは、該当する
    可動壁操作用アクチュエータの作動は行わないようにし
    た請求項2記載の壁倣い無人車の待避誘導方法。
  6. 【請求項6】 上記待避用倣い壁とその関連設備は、本
    線走行用倣い壁中の必要個所に所要数設けることによ
    り、夫々の待避用倣い壁区間で、壁倣い無人車の待避誘
    導を行い得るようにした請求項1乃至5のいずれかに記
    載の壁倣い無人車の待避誘導方法。
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