JP3455230B2 - インターロイキン―およびtnfアンタゴニストとして有用なピリジルピロール化合物 - Google Patents

インターロイキン―およびtnfアンタゴニストとして有用なピリジルピロール化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、新規なピリジルピロール化合物、その製
法、サイトカイン類が仲介する疾患および/または細胞
接着分子が仲介する疾患の治療におけるその使用法、並
びにこのような治療に用いる医薬組成物に関する。
背景技術 サイトカイン類は、多数の調節および炎症作用を有す
る。インターロイキン−1(IL−1)および腫瘍壊死因
子(TNF)は、単球またはマクロファージのような種々
の細胞により産生される生物学的物質である。IL−1
は、免疫調節および、炎症のような他の生理学的症状に
おいて重要であると考えられる種々の生物学的活性を仲
介することが示されてきた。
過度または未調節のIL−1産生が、疾患の一層の悪化
および/または発症と関係している多数の疾患状態があ
る。これらとしては、慢性関節リウマチ(RA)、変形性
関節症(OA)、内毒素血症および/またはトキシックシ
ョック症候群、内毒素または炎症性腸疾患(IBD)によ
り誘導される炎症反応のような他の急性および慢性炎症
疾患状態、結核、アテローム動脈硬化症、筋肉変性、悪
液質、乾癬性関節炎、ライター症候群、痛風、外傷性関
節炎、風疹関節炎および急性滑膜炎が挙げられる。ま
た、最近の確証は、IL−1活性と糖尿病を結び付ける。
過度または未調節のTNF産生は、RA、リウマチ様脊椎
炎、OA、痛風性関節炎および他の関節炎症状;敗血症、
敗血症性ショック、エンドトキシンショック、グラム陰
性敗血症、トキシックショック症候群、成人型呼吸窮迫
症候群(ARDS)、脳性マラリア、慢性肺性炎症疾患、珪
肺、肺サルコイドーシス、骨吸収疾患、再灌流障害、移
植片対宿主反応、同種移植片拒絶反応、インフルエンザ
のような感染による発熱および筋肉痛、感染または悪性
腫瘍に次ぐ悪液質、後天性免疫不全症候群(AIDS)に次
ぐ悪液質、ARC(エイズ関連症候群)、ケロイド形成、
瘢痕組織形成、クローン病、潰瘍性大腸炎または発熱を
含む多数の疾患の仲介または一層の悪化と関係してき
た。抗−TNF治療の概念は、可溶性TNF受容体およびTNF
に対する中和モノクローナル抗体(MAbs)が、種々の前
臨床および臨床研究において治療効力を示したという実
証により根拠あるものとされてきた(例えば、エリオッ
トM.J.(Elliott M.J.)等,The Lancet,1994,344,112
5、ダルメンH.M.V.(Dullemen H.M.V.)等,Gastroenter
ology,1995,109,129)。
インターロイキン−8(IL−8)は、1987年に初めて
同定され特徴付けられた走化性因子である。IL−8は、
好中球、単核細胞、線維芽細胞、内皮細胞、上皮細胞お
よび角化細胞を含むいくつかの細胞型により産生され
る。RA、痛風性関節炎、乾癬性鱗屑およびARDSの関節炎
における高IL−8水準が、報告されてきた。内皮細胞か
らのその産生は、IL−1、TNFまたはリポ多糖類(LPS)
により誘導される。IL−8は、好中球、T−リンパ球お
よび好塩基球に対する化学誘引物質特性を有することが
示されてきた。更に、それは、血管新生ならびにリソソ
ーム酵素放出およびレスピラトリーバーストを含む好中
球活性化を促進する。また、IL−8は、好中球上のMac
−1(CD11b/CD18)の表面発現を増加させることが示さ
れてきており、これは、好中球の血管内皮細胞への増大
した接着に寄与することができる。多くの疾患が、大量
の好中球浸潤により特徴付けられる。増大したIL−8産
生と関係した症状は、IL−8産生を抑制する化合物によ
り恩恵を受けるであろう。
IL−1およびTNFは、種々の細胞および組織に影響
し、これらのサイトカイン類ならびに他の白血球誘導サ
イトカイン類は、種々の疾患状態および症状の重要且つ
決定的炎症メディエーターである。これらのサイトカイ
ン類の阻害は、これら多数の疾患状態を、制御、軽減お
よび緩和するのに役立つ。
細胞の移動および接着は、外的刺激に対する基礎的生
物学的応答である。炎症応答中、白血球は、血漿区画を
出て抗原傷害地点まで移動する必要がある。この移動事
象のメカニズムは、可溶性メディエーターと膜結合細胞
接着分子間の複雑な相互作用である。損傷を受けた組織
で種々の定住細胞により産生される可溶性の細胞走化性
因子は、血漿区画に至るまでの化学的濃度勾配を作り出
す。これらの因子と白血球上のそれらの受容体との相互
作用は、増大する濃度の走化性因子の方への白血球の方
向性移動をもたらす。同時に、種々の接着分子は、内皮
組織上での最初のローリング、活性化内皮組織上の特異
的リガンドへの結合、および最後に内皮細胞から組織へ
の移動を仲介する白血球上でアップレギュレートされ
る。この一連の事象の各段階は、“細胞接着分子(CAM
s)”と呼ばれる細胞表面特異的蛋白質の相互作用によ
り仲介される。E−セレクチン(ELAM−1、即ち内皮白
血球接着分子−1)、ICAM−1(細胞内接着分子−
1)、およびVCAM−1(血管細胞接着分子−1)は、内
皮細胞上でのその発現が、炎症刺激での処理によりアッ
プレギュレートされる3つの主要な接着分子である。IC
AM−1は、休止内皮上で低水準で発現し、IL−1、TNF
およびインターフェロン−γ(IFN−γ)のようなサイ
トカイン類に応答して著しく誘導される。VCAM−1は、
休止内皮では発現されないが、IL−1、TNFおよびIL−
4によって誘導される。ICAM−1およびVCAM−1の両方
の誘導は、サイトカイン類処理の4から6時間後に起こ
り、細胞表面の発現は、サイトカインでの処理後72時間
までの間上昇したままである。他方、IL−1およびTNF
のようなサイトカイン類によるE−セレクチン遺伝子の
転写の誘導は、攻撃後約4−6時間をピークとする内皮
細胞表面上での発現の増加に帰し、24時間までに基礎的
水準の発現に戻る。
抗−CAMs治療の概念は、ICAM−1に対するMAbsおよび
ICAM−1に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドが、
種々の前臨床および臨床研究において治療効力を示した
という実証により根拠あるものとされてきた(A.F.カバ
ノフ(A.F.Kavanaugh)等,Arthritis Rheum,1994,37,99
2;C.E.ホーグ(C.E.Haug)等,Transplantation,1993,5
5,766;およびJ.E.Jr.スライ(J.E.Jr.Sligh)等,Proc.N
atl.Acad.Sci.,1993,90,8529)。更なる支持は、sLeXお
よび関連炭水化物、即ちE−セレクチンが仲介する接着
のアンタゴニストのインビボの活性の報告に由来する
(M.S.ミューリガン(M.S.Mulligan)等。Nature,1993,
364,149−151)。従って、CAMs阻害物質の潜在的治療標
的は、多くの進行中の進展活性から明白であるように、
RA、IBDおよび乾癬から虚血/再灌流障害、自己免役糖
尿病、臓器移植、ARDS、腫瘍転位およびAIDSに及ぶが、
それらに制限される訳ではない。CAMsの機能の調節は、
これら多くの疾患状態の制御、軽減および緩和に有益で
ある。この分野において、サイトカイン類産生および/
またはCAMs発現を阻害することのできる化合物での治療
の必要性が依然として存在する。本発明のピリジルピロ
ール類は、サイトカイン類産生および/またはCAMs発現
を阻害することをインビトロ測定で示した。
国際特許出願WO 95/18122は、農薬活性を有する2−
ヘテロアリール−2−シアノピロール化合物を開示して
いる。
英国特許第GB1311336は、抗細菌および真菌特性を有
するピロリルピリジン化合物(例えば、4,4′−(3,4−
ジメチルピロール−2,5−ジイル)ビス(1−n−ヘプ
チルピリジニウムブロミド)の四級塩を開示している。
発明の簡単な開示 本発明は、下記一般式の化合物及びその薬学的に許容
することのできる塩を提供する: [ここで、R1は、以下のものから選ばれ: (a)水素、R6−,R6−NH−、ヒドロキシ−R6−またはR
6−O−R6−; (b)R6−CO−、R6−O−CO−R6、カルボキシ−R6−、
NH2−CO−またはR6−NH−CO−;および (c)Ar−、Ar−R6−、Ar−NH−またはAr−CO−; {ここで、Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノ
リル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリル、ベン
ゾチエニルおよびベンゾフリルから選ばれ(ここで、そ
のアリールまたはヘテロアリール基は、C1-4アルキル、
C1-4アルコキシ、ハロ−置換したC1-4アルキル、ハロ−
置換したC1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミ
ノ、R6−NH−、(R62N−、ハロ、ホルミル、ハロ−置
換したフェノキシ、ハロ−置換したフェニル、C1-4アル
キル−置換したフェノキシ、ハロ−置換したフェニルチ
オ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルチオおよ
びC1-4アルキル−SO−から選ばれる1個または2個の置
換基で任意に置換される);そして R6は、4個までのハロゲン原子により任意に置換された
C1-6アルキルである}; R2およびR4は、以下のものから独立に選ばれ: (d)水素、ハロ、R6−、C2-6アルケニル、C2-6アルキ
ニル、ヒドロキシ−R6−、R6−O−R6−、メルカプト−
R6−、R6−S−R6−、−NH2、R6−NH−、(R6−N
−、R6−O−、R6−S−、R6−SO−およびR6−SO2−; (e)1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]−デカニ
ル、 {ここで、Yは、−NH、−N−R6、−N−Ar、Oおよび
Sから選ばれ;1は、0、1、2、3、4もしくは5であ
り;nは、独立に、0、1もしくは2であり;そしてAr
は、上記で定義した通りである}; (f)Ar−、Ar−R6−、Ar−C2-6アルケニル、Ar−C2-6
アルキニル、Ar−O−、Ar−O−R6−、Ar−R6−O−、
Ar−S−、Ar−R6−S−、Ar−NH−、(Ar)−R6−、
Ar−R6−NH−もしくは(Ar)−N−; (g)R6−CO−、−NO2、NH2−CO−、R6−NH−CO−、
(R6−N−CO−、Ar−CO−、(Ar−R6−N−CO
−、Ar−R6−CO−、Ar−NH−CO−もしくはAr−R6−NH−
CO−;および (h)R6−CO−NH−、Ar−CO−NH−、Ar−R6−CO−NH−
もしくはH2N−CO−NH−; {ここで、ArおよびR6は、上記で定義した通りである
が、但し、R2は、Arではない}; R3は、以下のものから選ばれ: (i)C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、ヒドロ
キシ−R6−、R6−O−R6、R6−S−R6、Ar−、NH2−R6
−もしくはR6−NH−R6; (j)ホルミル、カルボキシ、カルボキシ−R6−、テト
ラゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリ
ル、チアゾリル、R6−CO−、C2-6アルケニル−CO−、C
2-6アルキニル−CO−、R6−CO−R6−、C2-6アルケニル
−CO−R6−、C2-6アルキニル−CO−R6−、R6−O−CO
−、R6−O−CO−R6−、R6−S−CO−、C2-6アルケニル
−O−CO−、C2-6アルキニル−O−CO−もしくはR6−O
−R6−CO−; (k)R6−CO−NH−、Ar−CO−NH−、Ar−R6−CO−NH
−、−NH2、R6−NH−、(R6−N−、H2N−CO−NH
−、R6−NH−CO−NH−、(R6−N−CO−NH−、Ar−
NH−CO−NH−、(Ar)−N−CO−NH−、HO−N=CH−
R6−、R6O−N=CH−もしくはR6O−N=CH−R6−; (l)R6−SO−、R6−NH−SO2−R6−SO2−、−SO2NH2
−SONH2、R6−NH−SO−、Ar−SO−、Ar−R6−SO−、Ar
−SO2−、C2-6アルケニル−SO2−、C2-6アルキニル−SO
2−、Ar−R6−SO2−、Ar−NH−SO2−、Ar−R6−NH−SO2
−、Ar−NH−SO−もしくはAr−R6−NH−SO−;および (m)Ar−CO−、Ar−R6−CO−、Ar−C2-6アルケニル−
CO−、Ar−C2-6アルキニル−CO−、Ar−O−CO−、Ar−
O−R6−CO−、Ar−S−R6−CO−、Ar−R6−O−CO−、
Ar−R6−S−CO−、(Ar)−C2-6アルケニル−CO−、
(Ar)−C2-6アルキニル−CO−、(Ar)−R6−O−
CO−もしくは(Ar)−R6−S−CO−; {ここで、ArおよびR6は、上記で定義した通りであ
る};または R2、R3およびR4の内2つは、A1およびA3が結合している
炭素原子と共に5個から8個の環原子を有する環を規定
する一般式−A1−B1−A2−B2−A3−の基を共に形成し、
この環は、ヒドロキシ、R6、C1-4アルコキシおよびArか
ら選ばれる1個または2個の置換基で任意に置換され、
ここで、A1、A2およびA3は、独立に、直接結合またはC
1-4アルキレンであり、B1およびB2は、独立に、直接結
合、O、S、SO、CO、NHもしくはNR6であり; R5は、以下のものから独立に選ばれ: (n)水素、ハロ、R6−、ヒドロキシ−R6−もしくはR6
−O−R6−; (o)Ar−、Ar−R6−、Ar−O−、Ar−S−、Ar−NH−
もしくはAr−CO−;および (p)R6−CO−、R6−O−CO−もしくはR6−NH−CO−;
または ピリジン環上の隣接する炭素原子に結合しているR5の内
2つは、縮合ベンゼン環を完成し、このベンゼン環は、
C1-4アルキル、ハロ−置換したC1-4アルキル、ハロ−置
換したC1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノお
よびハロから選ばれる1個または2個の置換基で任意に
置換され; {ここで、R6およびArは、上記で定義した通りであ
る}; mは、0、1、2、3または4であり;そして ピロール環の5の位置に結合しているピリジル環の窒素
原子は、Nオキシド基により任意に置換される]。
また、本発明は、治療上効果的な量のこの一般式
(I)の化合物又はその薬学的に許容することのできる
担体を含む、サイトカインが仲介する疾患またはCAMsが
仲介する疾患の治療または緩和用医薬組成物を提供す
る。
本発明は、更に、哺乳類対象者に治療上効果的な量の
一般式(I)の化合物を投与することを含む、この対象
者における、サイトカインメディエーターまたはCAMsメ
ディエーターにより引き起こされる疾患状態の治療法を
提供する。
また、本発明は、サイトカインが仲介する疾患またはCA
Msが仲介する疾患の治療または緩和用医薬組成物であっ
て、治療上効果的な量の一般式(I)の化合物:および
その薬学的に許容することのできる塩を含む、前記医薬
組成物を提供する[ここで、 R1は、以下のものから選ばれ: (a)水素、R6−,R6−NH−、ヒドロキシ−R6−またはR
6−O−R6−; (b)R6−CO−、R6−O−CO−R6、カルボキシ−R6−、
NH2−CO−またはR6−NH−CO−;および (c)Ar−、Ar−R6−、Ar−NH−またはAr−CO−; {ここで、Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノ
リル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリル、ベン
ゾチエニルおよびベンゾフリルから選ばれ(ここで、そ
のアリールまたはヘテロアリール基は、C1-4アルキル、
C1-4アルコキシ、ハロ−置換したC1-4アルキル、ハロ−
置換したC1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミ
ノ、R6−NH、(R62N−、ハロ、ホルミル、ハロ−置換
したフェノキシ、ハロ−置換したフェニル、C1-4アルキ
ル−置換したフェノキシ、ハロ−置換したフェニルチ
オ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルチオおよ
びC1-4アルキル−SO−から選ばれる1個または2個の置
換基で任意に置換される);そして R6は、4個までのハロゲン原子により任意に置換された
C1-6アルキルである}; R2およびR4は、以下のものから独立に選ばれ: (d)水素、ハロ、R6−、C2-6アルケニル、C2-6アルキ
ニル、ヒドロキシ−R6−、R6−O−R6−、メルカプト−
R6−、R6−S−R6−、−NH2、R6−NH−、(R6−N
−、R6−O−、R6−S−、R6−SO−およびR6−SO2−; (e)1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]−デカニ
ル、 {ここで、Yは、−NH、−N−R6、−N−Ar、Oおよび
Sから選ばれ;1は、0、1、2、3、4もしくは5であ
り;nは、独立に、0、1もしくは2であり;そしてAr
は、上記で定義した通りである}; (f)Ar−、Ar−R6−、Ar−C2-6アルケニル、Ar−C2-6
アルキニル、Ar−O−、Ar−O−R6−、Ar−R6−O−、
Ar−S−、Ar−R6−S−、Ar−NH−、(Ar)−R6−、
Ar−R6−NH−もしくは(Ar)−N−; (g)R6−CO−、−NO2、NH2−CO−、R6−NH−CO−、
(R6−N−CO−、Ar−CO−、(Ar−R6−N−CO
−、Ar−R6−CO−、Ar−NH−CO−もしくはAr−R6−NH−
CO−;および (h)R6−CO−NH−、Ar−CO−NH−、Ar−R6−CO−NH−
もしくはH2N−CO−NH−; {ここで、ArおよびR6は、上記で定義した通りである
が、但し、R2は、Arではない}、 R3は、以下のものから選ばれ: (i)C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、ヒドロ
キシ−R6−、R6−O−R6、R6−S−R6−、Ar−、NH2−R
6−もしくはR6−NH−R6−; (j)シアノ、H2N−CO−、ホルミル、カルボキシ、カ
ルボキシ−R6−、テトラゾリル、トリアゾリル、イミダ
ゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、R6−CO−、C2-6
ルケニル−CO−、C2-6アルキニル−CO−、R6−CO−R
6−、C2-6アルケニル−CO−R6−、C2-6アルキニル−CO
−R6−、R6−O−CO−、R6−O−CO−R6−、R6−S−CO
−、C2-6アルケニル−O−CO−、C2-6アルキニル−O−
CO−もしくはR6−O−R6−CO−; (k)R6−CO−NH−、Ar−CO−NH−、Ar−R6−CO−NH
−、−NH2、R6−NH−、(R6−N−、H2N−CO−NH
−、R6−NH−CO−NH−、(R6−N−CO−NH−、Ar−
NH−CO−NH−、(Ar)−N−CO−NH−、HO−N=CH−
R6−、R6O−N=CH−もしくはR6O−N=CH−R6−; (l)R6−SO−、R6−NH−SO2−R6−SO2−、−SO2NH2
−SONH2、R6−NH−SO−、Ar−SO−、Ar−R6−SO−、Ar
−SO2−、C2-6アルケニル−SO2−、C2-6アルキニル−SO
2−、Ar−R6−SO2−、Ar−NH−SO2−、Ar−R6−NH−SO2
−、Ar−NH−SO−もしくはAr−R6−NH−SO−;および (m)Ar−CO−、Ar−R6−CO−、Ar−C2-6アルケニル−
CO−、Ar−C2-6アルキニル−CO−、Ar−O−CO−、Ar−
O−R6−CO−、Ar−S−R6−CO−、Ar−R6−O−CO−、
Ar−R6−S−CO−、(Ar)−C2-6アルケニル−CO−、
(Ar)−C2-6アルキニル−CO−、(Ar)−R6−O−
CO−もしくは(Ar)−R6−S−CO−; {ここで、ArおよびR6は、上記で定義した通りであ
る};または R2、R3およびR4の内2つは、A1およびA3が結合している
炭素原子と共に5個から8個の環原子を有する環を規定
する一般式−A1−B1−A2−B2−A3−の基を共に形成し、
この環は、ヒドロキシ、R6、C1-4アルコキシまたはArの
ような置換基1個または2個で任意に置換され、ここ
で、A1、A2およびA3は、独立に、直接結合またはC1-4
ルキレンであり、B1およびB2は、独立に、直接結合、
O、S、SO、CO、NHもしくはNR6であり; R5は、以下のものから独立に選ばれ: (n)水素、ハロ、R6−、ヒドロキシ−R6−もしくはR6
−O−R6−; (o)Ar−、Ar−R6−、Ar−O−、Ar−S−、Ar−NH−
もしくはAr−CO−;および (p)R6−CO−、R6−O−CO−もしくはR6−NH−CO−;
または ピリジン環上の隣接する炭素原子に結合しているR5の内
2つは、縮合ベンゼン環を完成し、このベンゼン環は、
C1-4アルキル、ハロ−置換したC1-4アルキル、ハロ−置
換したC1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノお
よびハロから選ばれる1個または2個の置換基で任意に
置換され; {ここで、R6およびArは、上記で定義した通りであ
る}; mは、0、1、2、3または4であり;そして ピロール環の5の位置に結合しているピリジル環の窒
素原子は、Nオキシド基により任意に置換される]。
発明の詳細な説明 本明細書で用いる限り、“C1-6アルキル”とは、1個
から6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の飽和した基を
意味し、それとしては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、二級−ブ
チル、三級−ブチル等が挙げられるが、これらに制限さ
れる訳ではない。
本明細書で用いる限り、“C2-6アルケニル”とは、2
個から6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の未飽和の基
を意味し、それとしては、エテニル、1−プロペニル、
2−プロペニル(アリル)、イソプロペニル、2−メチ
ル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル等が
挙げられるが、これらに制限される訳ではない。
本明細書で用いる限り、“ハロ”とは、フルオロ、ク
ロロ、ブロモおよびヨードを意味する。
本明細書で用いる限り、“Nオキシド基”とは、以下
の一般式: により表されるものを意味する。
本明細書で用いる限り、“R2a−C(O)−CH2−R7
同等物”とは、R2a−C(O)−CH2−R7と同様の反応性
を有する化合物、またはR2a−C(NH2)=CH−R7エナミ
ン同等物、もしくはR2a−C(OR3a)=CH−R7エノール
エーテル同等物のようなその場でR2a−C(O)−CH2
R7に変換することのできる化合物を意味する。
一般式(I)において、置換されたR6の置換基(例え
ば、ヒドロキシ−R6−、カルボキシ−R6−、R6−O−R6
−等)は、R6のいずれの炭素原子にも結合することがで
きる。
基“(Ar)−R6−”において、2つのArは、同じで
あっても良いし、または相互に異なってもよく、R6の同
じ炭素原子または異なる炭素原子に結合することができ
る。
本発明の化合物の好ましい群としては、R1が、群
(a)から選ばれ;R2が、群(d)、(e)または
(f)から選ばれるが、但しR2は、Arではなく;R3は、
群(i)、(j)、(k)および(m)から選ばれる
が、但し、R3は、Ar、テトラゾリル、トリアゾリル、イ
ミダゾリル、オキサゾリルまたはチアゾリルではなく;R
4が、群(d)、(e)または(f)から選ばれ;R5が、
群(n)から選ばれ;そしてmが、0、1または2であ
る、一般式(I)の化合物が挙げられる。
本発明の化合物の更に好ましい群としては、R1が、水
素、C1-4アルキル、C1-4アルキルアミノ、ハロ−置換し
たC1-4アルキル、ヒドロキシ−C1-4アルキル、C1-4アル
コキシアルキルまたはハロC1-4アルコキシ−C1-4アルキ
ルであり;R2が、水素、ハロ、R6−、ヒドロキシ−R6
またはR6−O−R6−であり;R3が、C2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、ハロ、ヒドロキシ−R6−、R6−O−
R6、R6−S−R6−、R6−NH−R6−、ホルミル、カルボキ
シ、カルボキシ−R6−、R6−CO−、C2-6アルケニル−CO
−、C2-6アルキニル−CO−、R6−CO−R6−、C2-6アルケ
ニル−CO−R6−、C2-6アルキニル−CO−R6−、R6−O−
CO−、R6−O−CO−R6−、R6−S−CO−、C2-6アルケニ
ル−O−CO−またはR6−O−R6−CO−であり;R4が、水
素、R6−、1個、2個もしくは3個のC1-4アルキルもし
くはフェニルにより任意に置換されたモルホリノ、1
個、2個もしくは3個のC1-4アルキルもしくはフェニル
により任意に置換された1−ピペリジニル、C1-4アルキ
ルもしくはフェニル、ピリジル、キノリル、フリル、チ
エニルまたはピロリルによりその1の位置で任意に置換
された4−ピペラジニル、フェニル、ナフチル、ピリジ
ル、キノリル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリ
ル、ベンゾチエニルまたはベンゾフリルであり(ここ
で、これらのフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリ
ル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリル、ベンゾ
チエニルまたはベンゾフリルは、C1-4アルキル、C1-4
ルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、ホルミル、C1-4ハロ−置
換したアルキル、ハロ−置換したフェノキシ、ハロ−置
換したフェニルチオ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4
アルキルチオおよびC1-4アルキル−SO−から独立に選ば
れる1個または2個の置換基で任意に置換することがで
きる);R5が、水素、ハロ、C1-4アルキルまたはハロ置
換したC1-4アルキルであり;そしてmが、0または1で
ある、一般式(I)の化合物が挙げられる。
本発明の化合物の更に好ましい群としては、R1が、水
素、C1-4アルキル、またはC1-4アルコキシ−C1-4アルキ
ルであり;R2が、水素、ハロ、ハロにより任意に置換さ
れたC1-4アルキル、ヒドロキシ−C1-4アルキルまたはC
1-4アルコキシ−C1-4アルキルであり;R3が、C2-4アルケ
ニル、C2-4アルキニル、ハロ、ヒドロキシ−C1-4アルキ
ル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、ホルミル、カルボ
キシ、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニ
ル−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−カルボニル、C1-4
アルコキシカルボニル−C1-4アルキル、C2-4アルケニル
オキシカルボニルまたはC1-4アルキルオキシ−C1-4アル
キルカルボニルであり;R2およびR3が、それぞれピロー
ル環の4および3の位置にあり;R4が、C1-4アルキル、
モルホリノ、ジメチルモルホリノ、1−ピペリジニル、
C1-4アルキル、フェニルもしくはピリジルによりその1
の位置で任意に置換された4−ピペラジニル、フェニ
ル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエニル、フリル
またはピロリルであり(ここで、これらのフェニル、ナ
フチル、ピリジル、キノリル、チエニル、フリルまたは
ピロリルは、C1-4アルキル、ヒドロキシ、C1-4アルコキ
シ、ハロ、ホルミル、フルオロフェノキシ、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、メチルチオ、エチルチ
オおよびメチル−SO−から独立に選ばれる1個または2
個の置換基で任意に置換することができる);そしてR5
が、水素またはハロである、一般式(I)の化合物が挙
げられる。
本発明の化合物の更に好ましい群としては、R1が、水
素、C1-4アルキル、またはC1-4アルコキシ−C1-4アルキ
ルであり;R2が、ハロにより任意に置換されたC1-4アル
キル、ヒドロキシ−C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシ
−C1-4アルキルであり;R3が、C2-4アルケニル、ヒドロ
キシ−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、
ホルミル、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカル
ボニル−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−カルボニル、
C1-4アルコキシカルボニル−C1-4アルキルであり;R
4が、モルホリノ、1−ピペリジニル、4−フェニル−
ピペラジン−1−イル、1−(2−ピリジル)−ピペラ
ジン−4−イル、ピリジル、フェニル、ナフチル、ピロ
リル、フリルまたはチエニルである(ここで、これらの
ピリジル、フェニル、ナフチル、ピロリル、フリルまた
はチエニルは、C1-4アルコキシ、ハロ、ホルミル、4−
フルオロフェノキシ、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニルまたはメチルチオで任意に置換することができ
る);そしてR5が、水素である、一般式(I)の化合物
が挙げられる。
本発明の化合物の好ましい群としては、3の位置のR3
および2の位置のR4が、A1およびA3が結合している炭素
原子と共に5個から8個の環原子を有する環を規定する
一般式−A1−B1−A2−B2−A3−の基を共に形成し、この
環が、ヒドロキシ、R6、C1-4アルコキシおよびArから選
ばれる1個以上の置換基で任意に置換される(ここで、
A1、A2およびA3は、独立に、直接結合またはC1-4アルキ
レンであり、B1およびB2は、独立に、直接結合、O、
S、SO、CO、NHもしくはNR6である)、一般式(I)の
化合物が挙げられる。
これらの中で更に好ましい本発明の化合物群として
は、−A1−B1−A2−B2−A3−が、−CO−(CH2−、
−CO−(CH2−、−CO−CH2−C(CH3−CH2−、
−CO−(CH2−C(CH3−、−CO−(CH2
−、−CO−CH2−CH(CH3)−CH2−、−CO−O−CH(C
H3)−CH2−および−CO−CH2−S−CH2−から選ばれ
る、一般式(I)の化合物が挙げられる。
やはり、本発明の化合物の特に好ましい群としては、
R1が、水素、メチルまたはメトキシエチルであり;R
2が、メチル、エチル、モノフルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、フェニル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、メトキシ
メチル、ニトロフェニル、ヒドロキシメチルまたはピリ
ジルであり;R3が、アセチル、プロパノイル、ペンタノ
イル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、ホル
ミル、メタンスルホニル、ヒドロキシエチル、ヒドロキ
シメチル、ベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカ
ルボニル、カルボキシル、メチルエトキシカルボニル、
1,1−ジメチルエトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルまたはメトキシエトキシカル
ボニルであり;R2およびR3が、それぞれピロール環の4
および3の位置にあり;R4が、メチル、フェニル、2−
フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオ
ロフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエニ
ル、フェニル、水素、モルホリノ、1−ピペリジニル、
(1−フェニル)−4−ピペラジニルまたは(2−ピリ
ジル)−4−ピペラジニルであり;そしてR5が、水素で
ある、一般式(I)の化合物が挙げられる。
一般式(I)の化合物の中で、最も好ましい化合物
は、以下のものの一つである: 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール; 3−アセチル−4−エチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール; 3−アセチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−4−トリフ
ルオロメチル−1H−ピロール; 3−メトキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
−1H−ピロール; 3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール; 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3−アセチル−2−(4−フルオロフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2−(2−フルオロフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 4−オキソ−2−(4−ピリジル)3,6,6−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3,6−ジメチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−
4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 4−オキソ−2−(4−ピリジル)3,7,7−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ1H−インドール; 3−アセチル−2−{(4−メトキシカルボニル)フェ
ニル}−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロ
ール; 3−アセチル−4−メチル−2−(1−ピペリジニル)
−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−4−メチル−2−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル; 3−アセチル−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル; 3−アセチル−2−(4−クロロフェニル)−4−メチ
ル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2−(4−メトキシフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール;および 3−アセチル−4−メチル−2−(4−モルホリノ)−
5−(4−ピリジル)−1H−ピロール。
また、本発明は、下記一般式の化合物: {ここで、R1、R5およびmは、請求項1で定義され;R2a
は、独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、ArまたはAr−C1-4アルキルであり;そ
してR7は、−C(O)R3a、−C(O)OR3a、−CNまた
は−SO2R3aである(ここで、R3aは、水素、C1-6アルキ
ル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ArまたはAr−C
1-4アルキルである)}の調製法であって、下記一般式
の化合物: 又はこの化合物の同等物と下記一般式の化合物: およびアミンR1NH2とを、反応に不活性な溶媒中で反応
させることを含む、前記調製法を提供する。
本発明の一般式(I)の化合物は、喘息、関節炎、炎
症性腸疾患、敗血症、敗血症性ショック、鼻炎、器官の
炎症、AIDS、種々の炎症性疾患、心血管疾患、乾癬、血
栓症、クローン病、悪液質、ウィルス感染、痛風、移植
片対宿主疾患、移植片拒絶反応等の治療または緩和用有
効成分として用いることができる。
本発明の好ましい医薬組成物は、R1が、群(a)から
選ばれ;R2が、群(d)、(e)または(f)から選ば
れるが、但しR2は、Arではなく;R3は、群(i)、
(j)、(k)および(m)から選ばれるが;但し、R3
は、Ar、テトラゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、
オキサゾリルまたはチアゾリルではなく;R4が、群
(d)、(e)または(f)から選ばれ;R5が、群
(n)から選ばれ;そしてmが、0、1または2であ
る、一般式(I)のそれである。
本発明の化合物の更に好ましい医薬組成物は、R1が、
水素、C1-4アルキル、C1-4アルキルアミノ、ハロ−置換
したC1-4アルキル、ヒドロキシ−C1-4アルキル、C1-4
ルコキシアルキルまたはハロC1-4アルコキシ−C1-4アル
キルであり;R2が、水素、ハロ、R6−、ヒドロキシ−R6
−またはR6−O−R6−であり;R3が、C2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、ハロ、ヒドロキシ−R6−、R6−O−
R6、R6−S−R6−、R6−NH−R6−、ホルミル、カルボキ
シ、カルボキシ−R6−、R6−CO−、C2-6アルケニル−CO
−、C2-6アルキニル−CO−、R6−CO−R6−、C2-6アルケ
ニル−CO−R6−、C2-6アルキニル−CO−R6−、R6−O−
CO−、R6−O−CO−R6−、R6−S−CO−、C2-6アルケニ
ル−O−CO−またはR6−O−R6−CO−であり;R4が、水
素、R6−、1個、2個もしくは3個のC1-4アルキルもし
くはフェニルにより任意に置換されたモルホリノ、1
個、2個もしくは3個のC1-4アルキルもしくはフェニル
により任意に置換された1−ピペリジニル、フェニルも
しくはC1-4アルキル、ピリジル、キノリル、フリル、チ
エニルまたはピロリルによりその1の位置で任意に置換
された4−ピペラジニル、フェニル、ナフチル、ピリジ
ル、キノリル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリ
ル、ベンゾチエニルまたはベンゾフリルであり(ここ
で、これらのフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリ
ル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリル、ベンゾ
チエニルまたはベンゾフリルは、C1-4アルキル、C1-4
ルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、ホルミル、C1-4ハロ−置
換したアルキル、ハロ−置換したフェノキシ、ハロ−置
換したフェニルチオ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4
アルキルチオおよびC1-4アルキル−SO−から独立に選ば
れる1個または2個の置換基で任意に置換することがで
きる);R5が、水素、ハロ、C1-4アルキルまたはハロ置
換したC1-4アルキルであり;そしてmが、0または1で
ある、一般式(I)のそれである。
本発明の更に好ましい医薬組成物は、R1が、水素、C
1-4アルキル、またはC1-4アルコキシ−C1-4アルキルで
あり;R2が、水素、ハロ、ハロにより任意に置換されたC
1-4アルキル、ヒドロキシ−C1-4アルキルまたはC1-4
ルコキシ−C1-4アルキルであり;R3が、C2-4アルケニ
ル、C2-4アルキニル、ハロ、ヒドロキシ−C1-4アルキ
ル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、ホルミル、カルボ
キシ、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニ
ル−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−カルボニル、C1-4
アルコキシカルボニル−C1-4アルキル、C2-4アルケニル
オキシカルボニルまたはC1-4アルキルオキシ−C1-4アル
キルカルボニルであり;R2およびR3が、それぞれピロー
ル環の4および3の位置にあり;R4が、C1-4アルキル、
モルホリノ、ジメチルモルホリノ、1−ピペリジニル、
C1-4アルキル、フェニルもしくはピリジルによりその1
の位置で任意に置換された4−ピペラジニル、フェニ
ル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエリル、フリル
またはピロリルであり(ここで、これらのフェニル、ナ
フチル、ピリジル、キノリル、チエニル、フリルまたは
ピロリルは、C1-4アルキル、ヒドロキシ、C1-4アルコキ
シ、ハロ、ホルミル、フルオロフェノキシ、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、メチルチオ、エチルチ
オおよびメチル−SO−から独立に選ばれる1個または2
個の置換基で任意に置換することができる);そしてR5
が、水素またはハロである、一般式(I)のそれであ
る。
本発明の更により好ましい医薬組成物は、R1が、水
素、C1-4アルキル、またはC1-4アルコキシ−C1-4アルキ
ルであり;R2が、ハロにより任意に置換されたC1-4アル
キル、ヒドロキシ−C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシ
−C1-4アルキルであり;R3が、C2-4アルケニル、ヒドロ
キシ−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、
ホルミル、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカル
ボニル−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−カルボニル、
C1-4アルコキシカルボニル−C1-4アルキルであり;R
4が、モルホリノ、1−ピペリジニル、4−フェニル−
ピペラジン−1−イル、1−(2−ピリジル)−ピペラ
ジン−4−イル、ピリジル、フェニル、ナフチル、ピロ
リル、フリルまたはチエニルである(ここで、これらの
ピリジル、フェニル、ナフチル、ピロリル、フリルまた
はチエニルは、C1-4アルコキシ、ハロ、ホルミル、4−
フルオロフェノキシ、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニルまたはメチルチオで任意に置換することができ
る);そしてR5が、水素である、一般式(I)のそれで
ある。
本発明の別の好ましい医薬組成物は、3の位置のR3
よび2の位置のR4が、A1およびA3が結合している炭素原
子と共に5個から8個の環原子を有する環を規定する一
般式−A1−B1−A2−B2−A3−の基を共に形成し、この環
が、ヒドロキシ、R6、C1-4アルコキシおよびArから選ば
れる1個以上の置換基で任意に置換される(ここで、
A1、A2およびA3は、独立に、直接結合またはC1-4アルキ
レンであり、B1およびB2は、独立に、直接結合、O、
S、SO、CO、NHもしくはNR6である)、一般式(I)の
それである。
これらの中で更に好ましい本発明の医薬組成物は、−
A1−B1−A2−B2−A3−が、−CO−(CH2−、−CO−
(CH2−、−CO−CH2−C(CH3−CH2−、−CO−
(CH2−C(CH3−、−CO−(CH2−、−CO
−CH2−CH(CH3)−CH2−、−CO−O−CH(CH3)−CH2
−および−CO−CH2−S−CH2−から選ばれる、一般式
(I)のそれである。
やはり、本発明の特に好ましい医薬組成物は、R1が、
水素、メチルまたはメトキシエチルであり;R2が、メチ
ル、エチル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、フェニル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、メトキシメチル、ニ
トロフェニル、ヒドロキシメチルまたはピリジルであ
り;R3が、アセチル、プロパノイル、ペンタノイル、エ
トキシカルボニル、メトキシカルボニル、ホルミル、メ
タンスルホニル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシメチ
ル、ベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニ
ル、カルボキシル、メチルエトキシカルボニル、1,1−
ジメチルエトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
ブトキシカルボニルまたはメトキシエトキシカルボニル
であり;R2およびR3が、それぞれピロール環の4および
3の位置にあり;R4が、メチル、フェニル、2−フルオ
ロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェ
ニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエニル、フェ
ニル、水素、モルホリノ、1−ピペリジニル、(1−フ
ェニル)−4−ピペラジニルまたは(2−ピリジル)−
4−ピペラジニルであり;そしてR5が、水素である、一
般式(I)のそれである。
本発明の本医薬組成物の好ましい個々の化合物は下記
のものである: 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール; 3−アセチル−4−エチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール; 3−アセチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−4−トリフ
ルオロメチル−1H−ピロール; 3−メトキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
−1H−ピロール; 3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール; 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3−アセチル−2−(4−フルオロフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2−(2−フルオロフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 4−オキソ−2−(4−ピリジル)3,6,6−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3,6−ジメチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−
4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 4−オキソ−2−(4−ピリジル)3,7,7−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3−アセチル−2−{(4−メトキシカルボニル)フェ
ニル}−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロ
ール; 3−アセチル−4−メチル−2−(1−ピペリジニル)
−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−4−メチル−2−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル; 3−アセチル−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル; 3−アセチル−2−(4−クロロフェニル)−4−メチ
ル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2−(4−メトキシフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール;および 3−アセチル−4−メチル−2−(4−モルホリノ)−
5−(4−ピリジル)−1H−ピロール。
一般的合成 本発明の化合物は、種々の合成経路により調製するこ
とができる。代表的手法を、以下の通りに概説する。
1. パラジウムが触媒する交差カップリングによるピリ
ジルピロール類の合成 一般式(I)の化合物は、スティル(Stille)または
スズキ(Suzuki)の方法(例えば、スニエッカスV.(Sn
ieckus V.)等,J.Org.Chem.,1995,60,292、スティルJ.
K.(Stille J.K.)Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,1986,25,5
08、ミッチェルM.B.(Mitchell M.B.)等,Tetrahedron
Lett.,1991,32,2273、マテソンD.S.(Matteson D.S.),
Tetrahedron,1989,45,1859)を用いることにより調製す
ることができる。
(ここで、Rは、トリアルキルスタンニル、ジアルキル
ボロニル、硼酸のような有機金属基または塩化亜鉛、臭
化亜鉛もしくは沃化亜鉛のようなハロゲン化亜鉛であ
り;R1、R2、R3、R4およびR5は、上記で既に定義した通
りであり;そして、Xは、Cl、BrまたはIのようなハロ
である)。
模式図1に示すように、ピロール化合物(I)は、適
切な条件下で、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドのよ
うな不活性な溶媒、好ましくはジオキサン中で、触媒、
好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウムまたはビス(トリフェニルホスフェン)パラジウ
ム(II)クロリドの存在下、化合物(1−1)とハロゲ
ン化ピロリル(1−2)との反応により調製することが
できる。
トリアルキル(4−ピリジル)スタンナン(1−1)
とハロゲン化ピロリル(1−2)との反応は、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメチルホルムアミドのような不活性な溶媒、好
ましくはジオキサン中で、塩化リチウムおよび触媒の存
在下で行うことができる。触媒は、いわゆるスティル反
応に代表的に用いられるもの(例えば、テトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウムまたはビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド)から選
ぶことができる。反応は、20から160℃の範囲の温度、
好ましくは60から130℃で、10分から5日間、通常30分
から15時間行うことができる。
ジアルキル(4−ピリジル)ボラン(1−1)とハロ
ゲン化ピロリル(1−2)との反応は、代表的には、水
酸化カリウム、トリエチルアミン、ナトリウムエトキシ
ド、酢酸ナトリウムまたはハロゲン化四級アンモニウム
のような塩基、好ましくは水酸化カリウムの存在下、ベ
ンゼン、トルエン、テトラヒドロフランのような不活性
な溶媒、好ましくはトルエン中で行うことができる。触
媒は、いわゆるスズキ反応に代表的に用いられるもの
(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウムまたはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリド)から選ぶことができる。反応は、20
から160℃の範囲の温度、好ましくは60から130℃で、10
分から5日間、通常30分から15時間行う。
4−ピリジンボロン酸(1−1)とハロゲン化ピロリ
ル(1−2)との反応は、代表的には、水酸化カリウ
ム、トリエチルアミン、重炭酸ナトリウムのような塩
基、好ましくは重炭酸ナトリウム、または水と上記化合
物の組み合わせ、好ましくは水とジメトキシエタンの存
在下、ベンゼン、トルエン、ジメトキシエタン、ジメチ
ルホルムアミドのような溶媒、好ましくはジメトキシエ
タン中で行うことができる。触媒は、いわゆるスズキ反
応に代表的に用いられるもの(例えば、テトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(II)クロリドまたは{ビス
(ジフェニルホスフィノ)ブタン}パラジウム(II)ク
ロリド)から選ぶことができる。反応は、20から160℃
の範囲の温度、好ましくは60から130℃で、10分から5
日間、通常30分から15時間行う。
これらのカップリング反応を実施する手法および条件
は、当業者等に公知であり、いくつかの技術文献に記載
されている。例えば、アルキルスタナン類にはグロノウ
ィツS.(Gronowitz S.)等およびスニエッカスV.等の手
法が、J.Het.Chem.,1990,27,2165およびJ.Org.Chem.,19
95,60,292に記載されており;アルキルボラン類にはテ
ラシマM.(Terashima M.)等の手法が、Heterocycles,1
984,22,265および2471、ならびにChem.Pharm.Bull.,198
3,31,4573にあり;そして硼酸にはフィッシャーF.C.(F
ischer F.C.)、ミッチェルM.B.等およびマッキロップ
A.(Mckillop A.)等の手法が、J.Red.Trav.Chim.Pays
−Bays,1965,84,439、Tetrahedron Lett.,1991,32,2273
およびTetrahedron,1992,48,8117にある。
4−金属ピリジン類(1−1)(R=金属)は、上記
文献の手法により調製することができる。必要条件のハ
ロゲン化ピロール類(1−2)は、当業界で公知のハロ
ゲン化により相当するピロール類から調製することがで
きる。ハロゲン化のためのピロール類は、商業的に入手
可能であるか又は、当業界で公知の方法、例えば、ハン
チュの方法、ファイストの方法、クノルの方法およびカ
トリツスキー(Katritzky)の方法(Tetrahedron,1995,
51,13271)を用いて調製することができるかのいずれか
である。
当業者に明白なように、化合物(I)は、化合物(1
−1)(ここで、Rは、ハロである)と、化合物(1−
2)(ここで、Xは、Me3Sn、Bu3Sn−、Et2B−、(HO)
2B−またはハロゲン化亜鉛のような有機金属基により置
換される)との反応から得ることもできる。ハロゲン原
子の有機金属基による置換は、ハロゲン−金属交換、続
いて塩化トリメチル錫、塩化トリブチル錫、ジエチルメ
トキシボランまたは硼酸トリメチルのような好適な試薬
との反応により行うことができる。
2. 2,5−ジアリールピロール類の合成法 一般式(I a)の化合物は、以下の新規な方法により
調製することができる。
(ここで、R1、R5およびmは、上記で定義した通りであ
り;R2aおよびR3aは、独立に、水素、C1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ArまたはAr−C1-4
ルキルであり;そしてR7は、C(O)R3a、C(O)OR
3a、CNまたはSO2R3aにより例示される電子吸引基であ
る。) 模式図2に示すように、一般式(I a)の化合物は、
反応に不活性な溶媒中のアルデヒド(2−1)、1,3−
ジオン(2−2a)およびアミン(2−3)の反応から調
製することができる。例えば、3−アセチル−4−メチ
ル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール(I a)
(R1=R5=H、R2a=メチル、R7=C(O)CH3)は、一
工程で、アンモニア(2−3)(R1=H)の存在下、4
−ピリジンカルボキサルデヒド(2−1)(R5=H)お
よび2,4−ペンタンジオン(2−2a)(R2a=R3a=メチ
ル)から効率的に調製することができる。
この反応は、反応に不活性な溶媒、例えば、エタノー
ル、メタノール、トルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、塩化メチレン、好ましくはエタノール中で行うこ
とができる。しかしながら、溶媒は、必ずしも必要であ
るとは限らない。このピロール合成の新規な反応は、通
常、−20から250℃の範囲の温度、好ましくは0から150
℃、更に好ましくは40から110℃で、10分から3日間、
通常、30分から15時間続く。
カルボニルの代わりにアルキルカルボキシ、シアノま
たはスルホニルのような種々の官能基を有する化合物
(I a)の類似体は、上記反応で1,3−ジオン類(2−2
a)の代わりに1,3−ジオン類のβ−ケトエステル類(2
−2b)、β−ケトニトリル類(2−2c)、β−ケトスル
ホン類(2−2d)又はそれらの同等物を用いることによ
り合成することができる。
アルデヒド類(2−1)として、キノリンカルボキサ
ルデヒド類(2つのR5は、ピリジン環上の隣接する炭素
原子に結合して縮合ベンゼン環を完成している)を、4
−ピリジンカルボキサルデヒドの代わりに、この反応に
用いて2,5−ジキノリルピロール化合物を得ることもで
きる。また、2および5の位置で異なるアリール環を有
する2,5−ジアリールピロール類(I a)は、2種類のア
リールアルデヒド(2−1)の混合物と1,3−ジオン
(2−2a)またはその同等物((2−2b)−(2−2
d))およびアミン(2−3)との反応により調製する
ことができる。例えば、2−ピリジル−5−キノリルピ
ロール類は、4−ピリジンカルボキサルデヒド(2−
1)と4−キノリンカルボキサルデヒド(2−1)の混
合物、1,3−ジオン(2−2a)またはその同等物((2
−2b)−(2−2d))およびアミン(2−3)との反応
により調製することができる。模式図2bに示すように、
3−アセチル−4−メチル−2−(4−ピリジル)−5
−(4−キノリル)−1H−ピロールは、一工程で、4−
ピリジンカルボキサルデヒド、4−キノリンカルボキサ
ルデヒド、2,4−ペンタンジオンおよびアンモニアから
効率的に調製することができる。
アミン(2−3)として、酢酸アンモニウムのような
他のアンモニア源を、この反応に用いることができる。
上記の反応にアルキルアミン類またはアリールアミンの
ような置換したアミン類(2−3)(R1=アルキル、ア
リール)を用いることにより、相当する1−置換ピロー
ル類を得ることができる。
更に、上記で調製するピロール類の1−、3−または
4−の位置の官能基は、当業者に公知の方法により種々
の官能基に変換することができる。
3. 環化付加反応によるピリジルピロール類の合成 一般式(I b)または(I c)の化合物は、模式図3に
説明するような[3+2]環化付加によっても調製する
ことができる。
(ここで、Btは、ベンズトリアゾールである) 模式図3において、一般式(I bまたはI c)の化合物
は、チオアミダート類((3−2)または(3−4))
およびα,β−未飽和ケトン類(マイケル受容体)(3
−3)の[3+2]環化付加により調製することができ
る。この反応は、塩基、好ましくは水素化ナトリウムの
存在下、テトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミ
ドのような不活性な溶媒中で行うことができる。この反
応は、−20から150℃の範囲の温度、好ましくは0から1
00℃で、10分から3日間、通造30分から15時間行うこと
ができる。反応の手法および条件は、例えば、カトリツ
スキー等,Tetrahedron,1995,51,13271に述べられてい
る。
チオアミド類(3−1)は、文献の手法により、置換
したイソニコチノイルチオアミド、アルデヒドおよびベ
ンズトリアゾールのマンニッヒ縮合により容易に得るこ
とができる。水素化ブチルリチウムまたはナトリウムの
ような塩基1当量でのチオアミド類(3−1)の処理、
続いてアルキルヨーダイドとの反応により、チオイミダ
ート類(3−2)を得る。この反応は、反応に不活性な
溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル
または塩化メチレン、好ましくはテトラヒドロフラン中
で、−100から50℃の範囲の温度、好ましくは−78から2
0℃で、10分から2日間、通常30分から3時間行うこと
ができる。
更に、チオイミダート類(3−2)は、化合物(3−
4)に導く、α−位置でアルキル化することもできる。
あるいは、一般式(I)の化合物は、クノルの方法、
ファイストの方法、およびハンチュの方法のような当業
界で公知の種々の方法によっても調製することができ
る。
4. ピリジルピロール類の合成 また、一般式(I)の化合物は、スティルもしくはス
ズキの方法を用いることにより又は模式図4で説明する
ような求核置換反応により(4−1)から調製すること
もできる。
(ここで、R1、R2、R3、R4、およびR5は、既に上記で定
義した通りであり;そしてXは、Cl、Br、またはIのよ
うなハロである)。ハロゲン化ピロール類(4−1)
は、当業界で公知のハロゲン化により相当するピロール
類から調製することができる。
一般式(I)の化合物は、適切な条件下で、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメチルホルムアミドのような不活性な溶媒、好
ましくはジオキサン中で、触媒、好ましくはテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウムまたはビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドの存
在下、化合物(4−1)とトリアルキルスタンニル、ジ
アルキルボロニル、硼酸のような適切な有機金属試薬と
の反応により調製することができる。
例えば、フェニルボロン酸と化合物(4−1)との反
応は、代表的には、水酸化カリウム、トリエチルアミ
ン、重炭酸ナトリウムのような塩基、好ましくは重炭酸
ナトリウム、または水と上記化合物の組み合わせ、好ま
しくは水とジメトキシエタンの存在下、ベンゼン、トル
エン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミドのよう
な溶媒、好ましくはジメトキシエタン中で行うことがで
きる。触媒は、いわゆるスズキ反応に代表的に用いられ
るもの(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)クロリドまたは{ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン}パラジウム(II)クロリド)から選ぶこ
とができる。反応は、20から160℃の範囲の温度、通常6
0から130℃で、10分から5日間、通常30分から15時間行
う。これらのカップリング反応を行う手法および条件
は、当業者等に公知である。
一般式(I)の化合物は、溶媒無しで、化合物(4−
1)と適切なアルキルアミンまたはピペリジン、ピペラ
ジン、もしくはモルホリンのような環式アミンとの反応
により調製することができる。この反応は、20から250
℃の範囲の温度、好ましくは80から150℃で、10分から
3日間、通常30分から15時間続ける。この反応は、適切
な条件下、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドのような
不活性な溶媒、好ましくはジオキサン中で、触媒、好ま
しくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ムまたはビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリドの存在下で行うこともできる。これら
のカップリング反応を行う手法および条件は、当業者等
に公知である(例えば、ブチワルドS.L.(Buchwald S.
L.)等,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,1995,34,1348)。
本発明のピリジルピロール化合物は、少なくとも1つ
の不斉中心を有することができることから、これらは、
種々の立体異性形態または配置で存在することができ
る。従って、本化合物は、分離した(+)−および
(−)−の光学的に活性な形態で、同様にそのラセミま
たは(±)−混合物で存在することができる。本発明
は、その範囲内にこのような形態の全てを含む。個々の
異性体は、最終生成物又はその中間体の調製において光
学的選択反応またはクロマトグラフィーによる分離のよ
うな公知の方法により得ることができる。
本発明のピリジルピロール化合物が塩基性化合物であ
る限り、これらは、種々の無機および有機酸と種々の異
なる塩を形成することができる。
本発明の一般式(I)の前述のピリジルピロール塩基
化合物の薬学的に許容することのできる酸付加塩を調製
するのに用いる酸は、非毒性の酸付加塩、即ち、塩化
物、臭化物、沃化物、硝酸塩、硫酸塩もしくは重硫酸
塩、燐酸塩もしくは酸性燐酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエ
ン酸塩もしくは酸性クエン酸塩、酒石酸塩もしくは重酒
石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グル
コン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、
エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩およびパモ酸塩(即ち、1,1′−メチ
レン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート))
のような薬学的に許容することのできるアニオンを有す
る塩を形成するものである。
また、本発明の薬学的に許容することのできる塩とし
ては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウム等のようなアルカリまたはアルカリ土類金
属塩並びに、それらに限定される訳ではないが、アンモ
ニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアン
モニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、エチルアミン等を含む、非
毒性のアンモニウム、四級アンモニウム、およびアミン
カチオンが含まれる。本発明の化合物およびハロゲン化
C1-4アルキルから得られる四級塩も、含まれる。本発明
に用いることのできる他の薬学的に許容することのでき
る塩は、J.Pharmaceutical Science,1977,66,1−19に述
べられている。
これらの塩は、従来法により調製することができる。
治療の方法 上述のように調製した本発明の化合物(I)は、腫瘍
壊死因子アルファ(TNF−α)およびインターロイキン
−1β(IL−1β)のような炎症性刺激が誘導するサイ
トカイン類の産生を阻害し、喘息、関節炎、炎症性腸疾
患(IBD)、敗血症、敗血症性ショック、鼻炎、器官の
炎症(例えば、肝炎)、AIDSおよび種々の炎症性疾患の
ような種々のサイトカイン仲介疾患の治療または緩和に
有用である。更に本発明の化合物は、白血球の他の白血
球および他の細胞型への接着を調節する蛋白質の炎症性
刺激誘導による合成を阻害し、関節炎およびIBDのよう
な炎症性および免疫疾患;心血管疾患、乾癬および移植
片拒絶反応の治療に潜在的用途を有する。
本発明の一般式(I)のピリジルピロール化合物は、
経口、非経口または局所経路を通じて哺乳類に投与する
ことができる。治療する対象者の体重および症状、治療
する疾患状態および選択した特定の投与経路に依存し
て、変形が必然的に起こるが、通常、これらの化合物
は、1日当たり0.3mgから750mg、KCNC ましくは1日当たり10mgから500mgの用量範囲でヒトに
最も望ましく投与される。しかしながら、例えば、1日
当たり体重kg当たり0.06mgから2mgの範囲にある用量水
準が、炎症の治療には最も望ましく用いられる。
本発明の化合物(I)は、前に示した上記経路のいず
れかにより、単独で、又は薬学的に許容することのでき
る担体または希釈剤と組み合わせて投与することがで
き、このような投与は、1回または複数回用量で行うこ
とができる。更に詳しくは、本発明の新規な治療薬は、
種々の異なる剤形で投与することができる、即ち、これ
らは、錠剤、カプセル剤、トローチ剤(lozenges)、ト
ローチ剤(troches)、ハードキャンディー剤、散剤、
スプレー剤、クリーム剤、軟膏剤(salves)、坐剤、ゼ
リー剤、ゲル剤、パスタ剤、ローション剤、軟膏剤(oi
ntments)、水性懸濁剤、注射用液剤、エリキシル剤、
シロップ剤等の形態で種々の薬学的に許容することので
きる不活性な担体と組み合わせることができる。このよ
うな担体としては、固形希釈剤または賦形剤、滅菌水性
媒体および種々の非毒性の有機溶媒等が挙げられる。更
に、経口医薬組成物は、適切に甘味付けおよび/または
着香することができる。通常、治療に効果的な本発明の
化合物は、このような剤形中に、5%から70重量%、好
ましくは10%から50重量%の範囲の濃度水準で存在す
る。
経口投与には、デンプン、好ましくはトウモロコシ、
バレイショまたはタピオカデンプン、アルギン酸および
特定の複合珪酸塩のような種々の崩壊剤ならびに、ポリ
ビニルピロリドン、ショ糖、ゼラチンおよびアラビアゴ
ムのような造粒結合剤と共に、微結晶セルロース、クエ
ン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、燐酸二カリウムおよ
びグリシンのような種々の医薬品添加物を含有する錠剤
を用いることができる。更に、ステアリン酸マグネシウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクのような滑沢
剤は、しばしば、錠剤目的に非常に有用である。同様の
型の固形組成物を、ゼラチンカプセル剤の賦形剤として
も用いることができる。また、これに関する好ましい材
料としては、ラクトース即ち乳糖および高分子量ポリエ
チレングリコール類が挙げられる。水性懸濁剤および/
またはエリキシル剤を経口投与に所望である場合、有効
成分を、水、エタノール、プロピレングリコール、グリ
セリン及びそれらの種々の組み合わせのような希釈剤と
共に、種々の甘味剤または着香剤、着色剤または染料お
よび、そのような所望であれば、同様に乳化剤および/
または懸濁化剤と組み合わせることができる。
非経口投与には、ゴマもしくは落花生油のいずれか又
は水性プロピレングリコール中の本発明の化合物の液剤
を用いることができる。水性液剤は、必要に応じて適切
に緩衝化すべきであり(好ましくはpH>8)、液体希釈
剤は、初めに等張にすべきである。これらの水性液剤
は、静脈注射目的に好適である。油性液剤は、関節内、
筋肉内および皮下注射目的に好適である。滅菌条件下で
のこれら全ての液剤の調製は、当業者等に周知の標準製
薬技法により容易に成し遂げられる。更に、皮膚の炎症
症状を治療する場合、本発明の化合物を局所的に投与す
ることも可能であり、これは、好ましくは、標準製薬慣
習により、クリーム剤、ゼリー剤、ゲル剤、パスタ剤、
軟膏剤等により行うことができる。
TNFα生合成およびCAMs発現を阻害する一般式(I)
の化合物の能力は、以下の手法によりインビトロで実証
することができる。
TNFα生合成およびCAMs発現の阻害を測定する方法 1.細胞および細胞培養: L929細胞を、10%FCS、50U/mLのペニシリンおよび50
μg/mLのストレプトマイシンを追加した最小必須培地
(MEM)(ギブコ(Gibco)BRL NY)で生育させる。ヒ
ト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)を、モリナガから入手
し、10%仔牛胎児血清(FCS、バイオホワイタッカー(B
iowhitakker)、Walkersville,MD)、10ng/mLのECF、1
μg/mLのヒドロコルチゾン、および1:100希釈の牛脳抽
出物(クラボー、日本)を追加した内皮細胞生育培地
(E−GM UV、クラボー、日本)中で、37℃で5%CO2
中で生育させる。ヒトの前骨髄球細胞系、HL−60細胞
を、10%FCSならびにペニシリン(50U/mL)およびスト
レプトマイシン(50μg/mL)を追加したPRMI−1640(ニ
ッスイ製薬、東京、日本)中で生育させる。
TNFα生合成を阻害する一般式(I)の化合物の能力
は、以下の手法2によりインビトロで実証することがで
きる。
2.TNFα生成: ヒトの末梢血単核細胞(HPBMNC)を、フィコール−パ
ク(ファルマシア、スウェーデン)密度遠心によりヘパ
リン添加ヒト全血から単離し、Ca−Mgを含まない燐酸緩
衝生理食塩水(PBS、ニッスイ製薬、東京、日本)で洗
浄し、10%FCSを含有するRPMI 1640に懸濁し、48ウェ
ルのプレート(ファルコン(Falcon)、ベクトンデッキ
ンソン(Becton Dickinson)、ニュージャージー)中に
2X106細胞/ウェルでプレーティングする。単球を、37
℃で1時間インキュベートすることによりプレートに付
着させ、次いで、上澄を吸出し、新たな1%FCS含有RPM
I−1640培地を再充填する。
試験化合物を、100mMジメチルスルホキシド(Me2SO)
ストック溶液として調製し、最終試験濃度を得られるよ
うに培地で希釈する。0.1μM〜100μMの用量範囲の試
験化合物を有する10μg/mLのLPS(大腸菌055:B5、ディ
フコ(Difco)、MI)の存在下で37℃で4時間、HMoをイ
ンキュベートする。測定は、200μL/ウェルの容量で行
う。上澄を、L929細胞の細胞毒性測定によるTNFαの定
量化に供する。実験当日、L929細胞を、トリプシン処理
により離し、MEMで洗浄し、1%FCS含有MEMで再懸濁す
る。50μLの容量のL929細胞(8X510細胞/ウェル)
を、平底の96ウェルのプレート(コーニング(Cornin
g)、NY)にプレーティングし、50μLの連続して希釈
した上澄と共に最終的に0.5μg/mLのアクチノマイシン
D(ワコー、日本)の存在下で、5%CO2中で37℃で18
時間インキュベートする。インキュベーション後、培養
培地を除去し、生存細胞を、20%エタノールに溶解した
0.2%クリスタルバイオレットで染色する。細胞を、水
道水で洗浄し、室温で風乾する。その結果できたクリス
タルバイオレットを、100μlの100%メタノールに溶解
し、BIO−RADプレートリーダー(リッチモンド、CA)に
より595nmで光学密度を測定する。標準としてのヒト組
み換えTNFα(ワコー、日本)により、TNFαの濃度を回
帰する。賦形剤処理した細胞と薬物処理した細胞で吸収
を比較することによりパーセント阻害を決定する。平均
阻害値の線形回帰分析を用いてIC50sを決定する。
下記のような実施例で調製したいくつかの化合物を、
この方法により試験した処、TNFα生合成の阻害に関し
て100nMから10μMのIC50値を示した。
CAMs発現を阻害する一般式(I)の化合物の能力は、
以下の手法3および4によりインビトロで実証すことが
できる。
3.細胞ELISA: 最終試験濃度が得られるように試験化合物を培地で希
釈する。平底の96ウェルの培養プレート(コーニング、
NY)で生育したHUVECs(1.2X104/ウェル)を、試験化合
物の存在下または非存在下、ヒトTNFα(3U/mL、ワコ
ー、東京、日本)で刺激する。細胞を6時間インキュベ
ートし、次いで、PBS中で洗浄し、4%パラホルムアル
デヒド中で15分間固定し、洗浄し、PBS中で4℃で1−
3日間貯蔵する。
接着分子を、ELISAを用いて検出する。細胞を、ICAM
−1(0.5μg/mL)(BBA#3、R&Dシステムズ(R&
D Systems))またはE−セレクチン(0.5μg/mL)(BB
A#1、R&Dシステムズ)のいずれかに対する一次抗
体と共にインキュベートする。ペルオキシダーゼが結合
した抗−マウスIg種特異的F(ab′)断片(ヒツジ由
来)(アマーシャム;1:2500希釈)を二次抗体として用
い、続いてペルオキシダーゼ基質、即ちo−フェニレン
ジアミンを加える。各ウェルの吸収を、バイオ−ラッド
プレートリーダーを用い490nmで読み取り、655nMでのバ
ックグラウンドを差し引く。刺激しなかったHUVECsの吸
収を、TNFαで刺激した細胞の吸収値から差し引く。賦
形剤処理した細胞と薬物処理した細胞とで吸収を比較す
ることによりパーセント阻害を決定する。平均阻害値の
線形回帰分析を用いてIC50sを決定する。
下記のような実施例で調製したいくつかの化合物を、
この方法により試験した処、CAMs発現の阻害に関して50
nMから10μMのIC50値を示した。
4.細胞接着測定: 熱不活性化10%FCSを追加したRPMI−1640中の1.25%M
e2SOにより、HL−60細胞が顆粒球様細胞へと分化するよ
うに誘導する。次いで、細胞を、300μMの蛍光染料、
即ち二酢酸5(6)−カルボキシルフルオレセインと共
に37℃で30分間インキュベートし、ハンクス液で3回洗
浄する。96ウェルのプレート中で生育したHUVECs(1.2x
104/ウェル)を、最終試験濃度が得られるように培地で
希釈した試験化合物および30U/mLのTNFαで6時間、同
時に処理する。標識した細胞(5x105/ウェル)を、最終
容量0.1mL中のTNFα刺激したHUVECsに加え、温ハンクス
液で穏やかに4回洗浄し、残存細胞を、1%ノニデット
(Nonidet)P−40で溶解する。フルオロスキャン(Flu
oroscan)IIを用いて蛍光強度(485nmでの励起および53
8nmでの発光)を測定することにより接着細胞の数を測
定する。賦形剤処理した細胞と薬物処理した細胞とで蛍
光強度を比較することによりパーセント阻害を決定す
る。平均阻害値の線形回帰分析を用いてIC50sを決定す
る。
下記のような実施例で調製したいくつかの化合物を、
この方法により試験した処、TNFαにより刺激されたHUV
ECsへのHL−60の接着阻害に関して50nMから10μMのIC
50値を示した。
実施例 本発明を、以下の実施例により具体的に説明する。し
かしながら、本発明は、これらの実施例の特定の細部に
制限されるものではないことは、当然のことである。融
点は、ブッチ(Buchi)ミクロ融点計測装置を用いて測
定し、未補正である。質量スペクトルは、JEOL JMS−AM
120またはAP1−III(パーキン−エルマー(Perkin−Elm
er)SCIEX)三重−四重極質量分析計により記録した。
赤外線吸収スペクトル(IR)は、シマズ赤外分光計(IR
−470)により測定した。1Hおよび13C核磁気共鳴スペク
トル(NMR)は、特に断らない限り、CDCl3中でJEOL NMR
分光計(JNM−GX270、270MHz)により測定し、ピークの
位置は、テトラメチルシランからの百万分率(ppm)下
流磁場で表す。ピークの形状は、以下の通りに示す:s、
一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;b
r、幅広。結合定数(J)は、ヘルツで記録する。以下
の略号を用いる:メタノールはMeOH、エタノールはEtO
H、ジメチルスルホキシドはDMSO、N,N−ジメチルホルム
アミドはDMF、テトラヒドロフランはTHF、塩化水素はHC
lまたはジクロロメタンはCH2Cl2
実施例1 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール EtOH(15mL)中の4−ピリジンカルボキサルデヒド
(14.8g;0.138モル)および2,4−ペンタンジオン(12.5
g;0.125モル)の攪拌溶液に、室温で、25%アンモニア
水溶液(8mL)を加えた。その結果できた混合液を、室
温で15分間攪拌し、次いで、3時間還流温度で加熱し
た。冷却後、得られた沈殿物を濾過により集めて18.7g
を得た。EtOHからの再結晶化により、標記化合物(14.1
g、41%収率)を無色固形物として得た。X線分析(EtO
H/H2Oから再結晶化した)は、標記構造物を示した。
融点:237−239.5℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.00(br.s,1H),8.66(dd,J=
4.4,1.9Hz,2H),8.62(dd,J=4.4,1.9Hz,2H),7.54(d
t,J=4.4,1.9Hz,4H),2.35(s,3H),2.18(s,3H). MS(EI)m/z277(M+). C17H15N3Oから算定した理論値:C,73.63;H,5.45;N,15.1
5. 測定値:C,73.44;H,5.39;N,15.20. 実施例2 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール二塩酸塩一水塩 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジ
ル)−1H−ピロールを、10%HCl−MeOHに溶解した。揮
発分の留去後、粗製塩を、EtOHから再結晶化して標記化
合物を得た。
融点:238−241℃(EtOHから再結晶化)1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.0(s,1H),8.66(dd,J=4.4,
1.9Hz,2H),8.62(dd,J=4.4,1.9Hz,2H),7.55(dd,J=
4.4,1.5Hz,2H),7.53(dd,J=4.4,1.5Hz,2H),2.35(s,
3H),2.18(s,3H). MS(EI)m/z278(M+H). C17H15N3O2HClH2Oから算定した理論値:C,55.45;H,5.20;
N,11.41;Cl,19.25. 測定値:C,55.21;H,5.17;N,11.48;C
l,19.19. 実施例3から7の化合物を、実施例1の手法により、
2,4−ペンタンジオンの代わりに相当する1,3−ジオン類
を用いて精製した。
実施例3 4−エチル−3−プロパノイル−2,5−ジ(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール 融点:209−211℃. IR(KBr)ν3500,1660,1600,1460,1430,1420,1220,100
0,940,840,820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.90(br.s,1H),8.66(dd,J=
4.4Hz,1.5Hz,2H),8.62(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2H),7.53
(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2H),7.47(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2
H),2.71(q,J=7.3Hz,2H),2.41(q,J=7.3Hz,2H),1.
16(t,J=7.3Hz,3H),0.95(t,J=7.3Hz,3H). C19H19N3Oから算定した理論値:C,74.73;H,6.27;N,13.7
6. 測定値:C,74.68;H,6.35;N,13.69. 実施例4 3−アセチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−4−トリフ
ルオロメチル−1H−ピロール 融点:250−255℃(酢酸エチルから再結晶化)1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.50(br.s,1H),8.72(dd,J=
4.4Hz,1.5Hz,2H),8.68(dd,J=4.4Hz,1.8Hz,2H),7.88
−7.83(m,2H),7.67−7.61(m,2H),2.32(s,3H) C17H12N3OF3から算定した理論値:C,61.63;H,3.65;N,12.
68. 測定値:C,61.79;H,3.57;N,12.48. 実施例5 4−メチル−3−プロパノイル−2,5−ジ(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール 融点:237−238℃. IR(KBr)ν1670,1600,1460,1430,1410,1320,1000,820c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.90(br.s,1H),8.66−8.60
(m,4H),7.58−7.46(m,4H),2.49−2.43(m,2H),2.3
1(s,3H),0.97(t,J=7.3Hz,3H) MS(EI)m/z291(M+). C18H17N3O1.4H2Oから算定した理論値:C,68.29;H,6.30;
N,13.27. 測定値:C,67.93;H,5.90;N,12.97. 実施例6 4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−3−ペンタノ
イル−1H−ピロール 融点:88−89℃(酢酸エチル−ヘキサンから再結晶化) IR(KBr)ν3400,1660,1600,1460,1440,1320,1000,830c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.95(br.s,1H),8.65(d,J=
5.9Hz,2H),8.61(d,J=5.5Hz,2H),7.55(d,J=5.9Hz,
2H),7.48(d,J=5.5Hz,2H),2.50−2.41(m,2H),2.30
(s,3H),1.47(q,J=7.3Hz,2H),1.22−1.08(m,2H),
0.75(t,J=7.3Hz,3H) C20H21N3O1.25H2Oから算定した理論値:C,70.26;H,6.93;
N,12.29. 測定値:C,70.15;H,6.76;N,12.40. 実施例7 3−アセチル4−フェニル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール 融点:208−210℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.30(br.s.1H),8.75−8.60
(m,2H),8.45−8.36(m,2H),7.70−7.20(m,9H),1.8
8(s,3H). 実施例8の化合物を、実施例1の手法により、4−ピ
リジンカルボキサルデヒドの代わりに4−キノリンカル
ボキサルデヒドを用いて調製した。
実施例8 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−キノリル)
−1H−ピロール 融点>260℃(酢酸エチル−ヘキサンから再結晶化)1 H−NMR(CDCl3)δ10.24(s,1H),8.74(dd,J=4.0,2.
5Hz,2H),8.03−7.83(m,4H),7.73−7.50(m,4H),7.3
9(d,J=4.4Hz,1H),7.33(d,J=4.4Hz,1H),2.27(s,3
H),1.87(s,3H). C25H19N3Oから算定した理論値:C,79.55;H,5.07;N,11.1
3. 測定値:C,79.15;H,5.08;N,10.99. 実施例9 3−アセチル−4−メチル−2−(4−ピリジル)−5
−(4−キノリル)−1H−ピロール EtOH(40mL)中の4−キノリンカルボキサルデヒド
(2.3g;14.8ミリモル)、4−ピリジンカルボキサルデ
ヒド(1.6g;14.8ミリモル)の攪拌溶液に、室温で、2,4
−ペンタンジオン(2g;20ミリモル)および25%アンモ
ニア水溶液(8mL)を加えた。混合物を、18時間還流温
度で加熱した。冷却後、揮発分を蒸発により留去した。
CH2Cl2−EtOH(20:1−>8:1)で溶出する残分のシリカ
ゲル上のクロマトグラフィーによる精製により1.1gを
得、EtOHから再結晶化して標記化合物(0.82g、17%収
率)を淡黄色固形物として得た。
融点:237−239℃1 H−NMR(CDCl3)δ10.84(s,1H),8.70(d,J=4.4Hz,1
H),8.39(d,J=5.1Hz,2H),7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.
87(d,J=7.7Hz,1H),7.64(t,J=7.0Hz,1H),7.52(t,
J=7.0Hz,1H),7.40(d,J=5.9Hz,2H),7.26(d,J=4.4
Hz,1H),2.31(s,3H),2.16(s,3H). C21H17N3Oから算定した理論値:C,77.04;H,5.23;N,12.8
3. 測定値:C,77.26;H,5.23;N,12.77. 実施例10 3−エトキシカルボニル−4−エチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール EtOH(10mL)中のプロピオニル酢酸エチル(2.03g、1
3.7ミリモル)の攪拌溶液に、4−ピリジンカルボキサ
ルデヒド(2.92g、27.3ミリモル)および25%アンモニ
ア水溶液(4mL、58.8ミリモル)を室温で加えた。混合
物を、7時間還流温度で加熱した。冷却後、その結果で
きた沈殿物を濾過により集め、酢酸エチルで洗浄して標
記生成物(1.44g、37%収率)を固形物として得た。
融点:212−215℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.99(br.s,1H),8.62(dt,J=
4.4Hz,1.8Hz,4H),7.53(dt,J=4.4Hz,1.8Hz,4H),4.14
(q,J=7.0Hz,2H),2.81(q,J=7.3Hz,2H),1.22(t,J
=7.3Hz,3H),1.13(t,J=7.0Hz,3H) IR(KBr)ν3000,1700,1600,1580,1460,1280,1170,114
0,1100,820cm-1 C19H19N3O2から算定した理論値:C,71.01;H,5.96;N,13.0
7. 測定値:C,71.05;H,5.95;N,12.98. 実施例11から25の化合物を、実施例10の手法により、
プロピオニル酢酸エチルの代わりに相当するβ−ケトエ
ステル類を用いて精製した。
実施例11 3−エトキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール 融点:206−208℃ IR(KBr)ν1700,1600,1580,1470,1260,1140,1080,820c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.01(br.s.1H),8.65−8.55
(m,4H),7.57−7.46(m,4H),4.14(q,J=7.0Hz,2H),
2.40(s,3H),1.13(t,J=7.0Hz,3H). MS(EI)m/z307(M+). C18H17N3O2から算定した理論値:C,70.34;H,5.57;N,13.6
1. 測定値:C,70.18;H,5.60;N,13.45. 実施例12 3−メトキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール 融点:245−247℃(酢酸エチル−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν1700,1600,1460,1360,1260,1080,1000,820c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.03(br.s.1H),8.62(d,J=
5.8Hz,4H),7.56(d,J=5.8Hz,2H),7.53(d,J=5.8Hz,
2H),3.66(s,3H),2.39(s,3H) C17H15N3O2から算定した理論値:C,69.61;H,5.15;N,14.3
3. 測定値:C,69.93;H,5.09;N,14.38. 実施例13 3−ベンジルオキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ
(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:204−205℃(水−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν3400,1700,1600,1550,1250,1150,1060,820,
690,660cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ9.51(br.s.1H),8.59−8.46(m,4
H),7.36−7.22(m,9H),5.23(s,2H),2.50(s,3H). MS(EI)m/z369(M+). C23H19N3O22OH2Oから算定した理論値:C,71.30;H,5.46;
N,10.85. 測定値:C,71.36;H,5.33;N,10.90. 実施例14 3−アリルオキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ
(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:224−224.5℃(水−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν3450,1690,1600,1580,1460,1270,1140,108
0,990,830cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.05(br.s.1H),8.63−8.59
(m,4H),7.57−7.52(m,4H),5.95−5.80(m,1H),5.1
8−5.16(m,1H),5.12(t,J=1.6Hz,1H),4.63(dt,J=
1.4,1.4and5.5Hz,2H),2.41(s,3H). MS(EI)m/z319(M+). C19H17N3O2から算定した理論値:C,71.46;H,5.37;N,13.1
6. 測定値:C,71.61;H,5.30;N,13.13. 実施例15 4−メチル−3−(1−メチルエトキシ)カルボニル−
2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:218−221℃(水−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν3300,1700,1600,1590,1470,1280,1150,108
0,1000,830cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.99(br.s,1H),8.62(d,J=
6.2Hz,4H),7.57−7.52(m,4H),5.06−4.97(m,1H),
2.39(s,3H),1.14(d,J=6.2Hz,6H). C19H19N3O2・0.65H2Oから算定した理論値:C,68.51;H,6.
14;N,12.62. 測定値:C,68.15;H,6.18;N,12.97. MS(EI)m/z,321(M+). 実施例16 4−メチル−3−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニ
ル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:265−267℃(水−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν3450,1690,1610,1580,1340,1270,1150,108
0,1000,820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.93(br.s,1H),8.65−8.58
(m,4H),7.56−7.49(m,4H),2.38(s,3H),1.36(s,9
H). MS(EI)m/z,335(M+). C20H21N3O2から算定した理論値:C,71.62;H,6.31;N,12.5
3. 測定値:C,71.54;H,6.31;N,12.54. 実施例17 4−メチル−3−プロポキシカルボニル−2,5−ジ(4
−ピリジル)−1H−ピロール 融点:215−218℃(水−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν3400,1700,1600,1590,1460,1280,1140,108
0,1000,830cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.02(br.s,1H),8.61(d,J=
5.9Hz,4H),7.56−7.47(m,4H),4.05(t,J=6.4Hz,2
H),2.40(s,3H),1.59−1.45(m,2H),0.75(t,J=7.3
Hz,3H). MS(EI)m/z,321(M+). C19H19N3O20.8H2Oから算定した理論値:C,67.96;H,6.18;
N,12.51. 測定値:C,67.84;H,6.16;N,12.60. 実施例18 3−エトキシカルボニル−4−フェニル−2,5−ジ(4
−ピリジル)−1H−ピロール 融点:99−100℃(酢酸エチル−ヘキサンから再結晶化) IR(KBr)ν3400,1710,1600,1590,1460,1280,1150,110
0,1000,830cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ9.92(br.s,1H),8.63−8.57(m,2
H),8.38−8.33(m,2H),7.58−7.01(m,9H),4.02(q,
J=7.2Hz,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H). MS(EI)m/z,369(M+). C23H19N3O21.2H2Oから算定した理論値:C,70.65;H,5.52;
N,10.75. 測定値:C,70.51;H,5.34;N,11.13. 実施例19 3−ブトキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール 融点:182−186℃(エタノール−ヘキサンから再結晶
化) IR(KBr)ν3400,1700,1600,1580,1460,1260,1140,108
0,1000,830cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.01(br.s,1H),8.61(d,J=
5.9Hz,4H),7.57−7.53(m,4H),4.08(t,J=6.4Hz,2
H),2.40(s,3H),1.52−1.42(m,2H),1.22−1.08(m,
2H),0.80(t,J=7.3Hz,3H). MS(EI)m/z,335(M+). C20H21N3O2から算定した理論値:C,71.62;H,6.31;N,12.5
3. 測定値:C,71.65;H,6.39;N,12.66. 実施例20 3−(2−メトキシエトキシ)カルボニル−4−メチル
−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:174−177℃(水−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν3450,1700,1600,1580,1470,1260,1080,830c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.02(br.s,1H),8.63−8.60
(m,4H),7.57−7.54(m,4H),4.23(t,J=4.6Hz,2H),
3.47(t,J=4.6Hz,2H),3.19(s,3H),2.40(s,3H). MS(EI)m/z,337(M+). C19H19N3O3H2Oから算定した理論値:C,64.21;H,5.96;N,1
1.82. 測定値:C,63.97;H,5.98;N,11.80. 実施例21 3−エトキシカルボニル−4−プロピル−2,5−ジ(4
−ピリジル)−1H−ピロール 融点:209−211℃ IR(KBr)ν3500,1690,1600,1580,1460,1270,1140,820c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.99(br.s,1H),8.65−8.58
(m,4H),7.56−7.48(m,4H),4.13(q,J=7.3Hz,2H),
2.82−2.71(m,2H),1.64−1.50(m,2H),1.13(t,J=
7.3Hz,3H),0.92(t,J=7.3Hz,3H). C20H21N3O2から算定した理論値:C,71.62;H,6.31;N,12.5
3. 測定値:C,71.66;H,6.34;N,12.40. 実施例22 3−エトキシカルボニル−4−(1−メチルエチル)−
2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:245−247℃ IR(KBr)ν3000,1700,1600,1580,1460,1300,1260,118
0,1140,1100,1030,820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.90(br.s,1H),8.67−8.57
(m,4H),7.48−7.44(m,4H),4.15(q,J=7.0Hz,2H),
3.24−3.12(m,1H),1.30(d,J=7.0Hz,6H),1.06(t,J
=7.0Hz,3H). C20H21N3Oから算定した理論値:C,71,62;H,6.31;N,12.5
3. 測定値:C,71.32;H,6.30;N,12.36. 実施例23 3−エトキシカルボニル−4−ブチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール 融点:256−258℃ IR(KBr)ν3000,1700,1600,1580,1460,1280,1260,117
0,1100,1070,820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.98(br.s,1H),8.61(dt,J=
4.8Hz,1.5Hz,4H),7.52(dt,J=4.8Hz,1.5Hz,4H),4.14
(dd,J=14.4Hz,7.3Hz,2H),2.80−2.76(m,2H),1.63
−1.47(m,2H),1.41−1.27(m,2H),1.13(t,J=7.3H
z,3H),0.89(t,J=7.3Hz,3H) C21H23N3O2から算定した理論値:C,72.18;H,6.63;N,12.0
3. 測定値:C,71.85;H,6.69;N,11.98. 実施例24 3−メトキシカルボニル−4−メトキシメチル−2,5−
ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:97−99℃ IR(KBr)ν3400,1710,1600,1590,1470,1260,1200,108
0,1000,820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.28(br.s,1H),8.70−8.60
(m,4H),7.63(d,J=4.8Hz,2H),7.55(d,J=4.8Hz,2
H),4.53(s,2H),3.68(s,3H),3.34(s,3H). C18H17N3O31.0H20から算定した理論値:C,63.33;H,5.61;
N,12.31. 測定値:C,63.30;H,5.64;N,12.20. 実施例25 3−エトキシカルボニル−4−(4−ニトロフェニル)
−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:274−276℃ IR(KBr)ν1700,1600,1580,1510,1470,1440,1380,114
0,1100,930cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.53(br.s,1H),8.67(d,J=
4.8Hz,2H),8.46(d,J=4.8Hz,2H),8.23(d,J=4.8Hz,
2H),7.65(d,J=4.8Hz,2H),7.52(d,J=4.4Hz,2H),
7.19(d,J=4.7Hz,2H),3.94(q,J=7.3Hz,2H),0.85
(t,J=7.3Hz,3H). C23H18N4O4から算定した理論値:C,66.66;H,4.38;N,13.5
2. 測定値:C,66.39;H,4.33;N,13.33. 実施例26 3−ホルミル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール 2,4−ペンタンジオンの代わりにトランス−4−メト
キシ−3−ブテン−2−オンまたは1,1−ジメトキシブ
タン−3−オンのいずれかを用い、実施例1の手法によ
り、標記化合物を調製した。
融点:278−280℃(EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν1670,1600,1590,1460,1220,1000,820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.31(br.s,1H),9.94(s,1
H),8.70(d,J=5.9Hz,2H),8.65(d,J=5.9Hz,2H),7.
68(d,J=5.9Hz,2H),7.60(d,J=5.9Hz,2H),2.50(s,
3H). C16H13N3O1.0H2Oから算定した理論値:C,68.31;H,5.37;
N,14.94. 測定値:C,68.49;H,5.35;N,14.85. 実施例27 3−メタンスルホニル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 2,4−ペンタンジオンの代わりにメタンスルホニルア
セトンを用い、実施例1の手法により、標記化合物を調
製した。
融点:232−234℃ IR(KBr)ν3350,1600,1410,1290,1120,820,770cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.34(br.s,1H),8.64(d,J=
4.8Hz,4H),7.57(dd,J=10.0Hz,6.0Hz,4H),3.19(s,3
H),2.44(s,3H). MS(EI)m/z313(M+). 実施例28 3−アセチル−4−エチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール DMSO(15mL)中の水素化ナトリウム(NaH)(60%油
分散液、1.78g、44.5ミリモル)の懸濁液を、窒素下で7
0℃で2.5時間加熱した。冷却後、その結果できたメチル
スルフィニルカルボアニオンの溶液を、3−エトキシカ
ルボニル−4−エチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H
−ピロール(1.43g、4.45ミリモル)に加えた。混合物
を、窒素下で70℃で1時間加熱した。冷却後、混合物
を、ベンゼン(25mL)および水(5mL)で希釈した。そ
の結果できた混合液に亜鉛(0.87g、13.4ミリモル)を
加え、次いで、還流温度で15時間加熱した。冷却後、混
合液に水を加え、次いで、酢酸エチル−EtOH(5:1、100
mLx3)で抽出した。合わせた有機層を、食塩水(50mL)
で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。粗生成
物を、CH2Cl2−EtOH(5:1)で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製して標記生成物(270mg、21
%収率)を無色固形物として得た。
融点:241−243℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.90(br.s,1H),8.64−8.55
(m,4H),7.48(d,J=4.4Hz,4H),2.74−2.66(m,2H),
2.07(s,3H),1.20−1.10(m,3H). IR(KBr)ν1660,1600,1460,1430,1410,1000,820cm-1 MS(EI)m/z291(M+). C18H17N3O0.3H2Oから算定した理論値:C,72.85;H,5.98;
N,14.16. 測定値:C,72.69;H,5.98;N,13.81. 実施例29から32の化合物を、実施例28の手法により、
3−エトキシカルボニル−4−エチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロールの代わりに相当するメトキシ
−またはエトキシカルボニルピロールを用いて調製し
た。
実施例29 3−アセチル−4−プロピル−2,5−ジ(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール 融点:111−113℃ IR(KBr)ν3400,1660,1600,1460,1430,1000,830,770,5
20cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.96(br.s,1H),8.68−8.58
(m,4H),7.55−7.48(m,4H),2.76−2.64(m,2H),2.1
2(s,3H),1.64−1.45(m,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3
H). 実施例30 3−アセチル−4−(1−メチルエチル)−2,5−ジ
(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点:270−275℃(酢酸エチルから再結晶化) IR(KBr)ν1670,1600,1450,1420,1350,1250,1000,960,
820,540cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.89(br.s,1H),8.65(d,J=
5.1Hz,4H),7.46(t,J=4.6Hz,4H),3.18−3.07(m,1
H),2.16(s,3H),1.26(d,J=7.0Hz,6H). C19H19N3O0.4H2Oから算定した理論値:C,73.01;H,6.38;
N,13.44. 測定値:C,73.23;H,6.25;N,13.29. 実施例31 3−アセチル−4−ブチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール 融点:93−95℃ IR(KBr)ν3400,1660,1600,1460,1430,1000,830cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.95(br.s,1H),8.69−8.57
(m,4H),7.55−7.48(m,4H),2.78−2.67(m,2H),2.1
2(s,3H),1.56−1.42(m,2H),1.36−1.24(m,2H),0.
87(t,J=7.3Hz,3H). C20H21N3O1.3H2Oから算定した理論値:C,70.07;H,6.94;
N,12.26. 測定値:C,70.02;H,6.89;N,11.94. 実施例32 3−アセチル−4−メトキシメチル−2,5−ジ(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 融点:154−156℃ IR(KBr)ν3500,1660,1600,1460,1430,1270,1090,830,
820cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.21(br.s,1H),8.68−8.62
(m,4H),7.61−7.52(m,4H),4.44(s,2H),3.33(s,3
H),2.28(s,3H). C18H17N3O20.5H2Oから算定した理論値:C,68.34;H,5.73;
N,13.28. 測定値:C,68.68;H,5.64;N,13.18. 実施例33 3−アセチル−4−ヒドロキシメチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール 3−アセチル−4−メトキシメチル−2,5−ジ(4−
ピリジル)−1H−ピロール(0.36g、1.17ミリモル)
を、10%HCl水溶液(14mL)に溶解した。混合液を、70
℃で15時間加熱した。冷却後、混合液を、飽和重炭酸ナ
トリウム水溶液で中和した。不溶性物質を濾去し、濾液
を酢酸エチル−EtOH(5:1、200mLx2)で抽出した。合わ
せた有機層を、食塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4上で乾
燥し、真空で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチルから再
結晶化して標記生成物(150mg、44%収率)を固形物と
して得た。
融点:205−207℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.13(br.s,1H),8.64(d,J=
5.1Hz,4H),7.67(d,J=4.8Hz,2H),7.52(d,J=4.8Hz,
2H),5.03(t,J=4.4Hz,1H),4.54(d,J=4.4Hz,2H),
2.34(s,3H). IR(KBr)ν3400,1670,1600,1460,1430,1260,1000,840c
m-1 C17H15N3O20.75H2Oから算定した理論値:C,66.55;H,5.4
2;N,13.69. 測定値:C,66.80;H,5.08;N,13.37. 実施例34 3−(1−ヒドロキシエチル)−4−メチル−2,5−ジ
(4−ピリジル)−1H−ピロール EtOH(12mL)中の3−アセチル−4−メチル−2,5−
ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール(1.11g;4.0ミリモ
ル)の攪拌溶液に、水素化硼素ナトリウム(NaBH4)
(0.15g;4.0ミリモル)を室温で加えた。1時間攪拌
後、更なるNaBH4(0.05g;1.3ミリモル)を加えた。混合
物を30分間攪拌し、次いで、揮発分を蒸発により除去し
た。反応混合物に水(30mL)を加え、全体を酢酸エチル
−EtOH(10:1、70mLx3)で抽出した。合わせた有機層
を、水(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4上で
乾燥し、真空で濃縮した。残分をEtOHから再結晶化して
標記化合物(0.432g、39%収率)を無色固形物として得
た。
融点:250−252℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.29(s,1H),8.59(dd.J=6.
2,1.8Hz,2H),8.56(dd,J=6.2,1.8Hz,2H),7.56(dd,J
=4.8,1.8Hz,2H),7.54(dd,J=4.8,1.8Hz,2H),5.00
(s,1H),4.98(q,J=6.6Hz,1H),2.38(s,3H),1.45
(d,J=6.6Hz,3H). C17H17N3O0.1H2Oから算定した理論値:C,72.63;H,6.17;
N,14.95. 測定値:C,72.47;H,6.14;N,14.86. 実施例35 4−メチル−3−(メチルオキシイミノ−1−エチル)
−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール塩酸塩 エタノール−ピリジン(8mL−2mL)中の3−アセチル
−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル(0.7g;2.5ミリモル)の攪拌溶液に、O−メチルヒド
ロキシルアミン塩酸塩(0.27g;3.3ミリモル)を室温で
加え、混合物を15時間攪拌した。その結果できた沈殿物
を濾過により集め、得られた固形物をEtOH−MeOHから再
結晶化して標記生成物(0.16g、19%収率)を無色固形
物として得た。
融点:213−216℃(EtOHから再結晶化)1 H−NMR(DMSO−d6)δ13.1(s,1H),8.90(d,J=6.5H
z,2H),8.87(d,J=7.0Hz,2H),8.37(d,J=7.0Hz,2
H),7.81(d,J=6.5Hz,2H),3.90(s,3H),2.33(s,3
H),2.12(s,3H). MS(EI)m/z306(M+). C18H18N4O1.8HCl1.6H2Oから算定した理論値:C,53.94;H,
5.78;N,13.9;Cl,15.92. 測定値:C,53.65;H,5.57;N,13.
76;Cl,15.67. 実施例36 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール−N,N′−ジオキシド類 ならびに4−{3−アセチル−4−メチル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール−2−イル}ピリジン−N−
オキシドと4−{3−アセチル−4−メチル−2−(4
−ピリジル)−1H−ピロール−5−イル}ピリジン−N
−オキシドとの混合物(2.5:1) CH2Cl2(15mL)中の3−アセチル−4−メチル−2,5
−ジ(4−ピリジル−1H−ピロール(1.0g;3.6ミリモ
ル)の攪拌懸濁液に、m−クロル過安息香酸(MCPBA)
(0.71g;2.9ミリモル)を室温で加えた。30分間攪拌
後、揮発分を、蒸発により除去した。残分を、CH2Cl2
EtOH(10:1−>6:1)で溶出するフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製してモノ−オキシド(0.24g、23%
収率)をより小さい極性の生成物およびジオキシド(0.
2g、18%収率)を極性生成物として得た。
より小さい極性の生成物: 融点:>280℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.98(s,1H),8.65(d,J=7.3H
z,2H),8.27(d,J=7.3Hz,2H),7.57(d,J=7.3Hz,2
H),7.52(d,J=7.3Hz,2H),2.31(s,3Hz),2.17(s,3
H). MS(EI)m/z293(M+). C17H15N3O20.1H2Oから算定した理論値:C,69.19;H,5.19;
N,14.24. 測定値:C,69.14;H,5.10;N,14.18. より極性が大きい生成物: 融点:301−302℃(酢酸エチルから再結晶化)1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.91(s,1H),8.28(d,J=6.3H
z,2H),8.27(d,J=6.3Hz,2H),7.56(d,J=6.3Hz,2
H),7.54(dd,J=6.3Hz,2H),2.31(s,3H),2.24(s,3
H). MS(EI)m/z309(M+). C17H15N3O3から算定した理論値:C,66.01;H,4.89;N,13.5
8. 測定値:C,65.65;H,4.88;N,13.41. 実施例37 3−アセチル−1−メトキシメチル−4−メチル−2,5
−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール DMF(5mL)中の3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ
(4−ピリジル)−1H−ピロール(1.0g、3.6ミリモ
ル)の攪拌溶液に、NaH(60%油分散液;0.29g、7.2ミリ
モル)を室温で加えた。混合物を、70−80℃で30分間加
熱し、0℃に冷却後、クロルメチルメチルエーテル(0.
41mL、5.4ミリモル)を加えた。混合物を15時間攪拌
し、飽和水性NaHCO3(30mL)を反応混合物に加えた。全
体を酢酸エチル(50mLx3)で抽出した。合わせた有機層
を、水(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4上で
乾燥し、真空で濃縮した。残存油状物質を、調製用TLC
(1mmx3)により精製して標記化合物(0.1g、9%収
率)を淡い茶色の粉末として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ8.78−8.71(m,4H),7.47−7.40
(m,4H),4.68(s,2H),3.12(s,3H),2.26(s,3H),2.
03(s,3H). MS(EI)m/z321(M+). C19H19N3O20.6H2Oから算定した理論値:C,68.70;H,6.13;
N,12.65. 測定値:C,68.61;H,5.92;N,12.31. 実施例38 3−アセチル−1−(2−メトキシ−1−エチル)−4
−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール クロルメチルメチルエーテルの代わりに2−クロルエ
チルメチルエーテルを用い、実施例37の手法により、標
記化合物を調製した。
融点:油状物質1 H−NMR(CDCl3)δ8.76(dd,J=4.4,1.4Hz,2H),8.77
(dd,J=4.4,1.4Hz,2H),7.38(dd,J=4.4,1.4Hz,2H),
7.29(dd,J=4.4,1.4Hz,2H),3.89(t,J=5.9Hz,2H),
3.00(t,J=5.9Hz,2H),2.97(s,3H),2.21(s,3H),1.
98(s,3H). 実施例39 3−ヒドロキシメチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 3−エトキシカルボニル−1−メトキシメチル−4−メ
チル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジ
ル)−1H−ピロールの代わりに3−エトキシカルボニル
−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロー
ルを用い、実施例37の手法により、副標題化合物を調製
した。1 H−NMR(CDCl3)δ8.72(t,J=1.8Hz,2H),8.70(t,J
=1.8Hz,2H),7.42−7.38(m,4H),4.72(s,2H),4.14
(q,J=7.0Hz,2H),3.08(s,3H),2.29(s,3H),1.06
(t,J=7.0Hz,3H). 3−ヒドロキシメチル−1−メトキシメチル−4−メチ
ル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール 水素化アルミニウムリチウム(LAH)(88mg、2.31ミ
リモル)の攪拌懸濁液に、窒素下、0℃で3−エトキシ
カルボニル−1−メトキシメチル−4−メチル−2,5−
ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール(270mg、0.77ミリ
モル)を加えた。2時間攪拌後、反応混合液を室温に温
め3日間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50m
L)を混合液に加え、全体を酢酸エチル(70mLx2)で抽
出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、Mg
SO4上で乾燥し、真空で濃縮して副標題化合物(180mg、
5.8%収率)を固形物として得た。
融点:181−183℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.70−8.66(m,4H),7.57(dd,J=
4.4Hz,1.5Hz,2H),7.44(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2H),4.82
(s,2H),4.53(s,2H),3.19(s,3H),2.22(s,3H). 3−ヒドロキシメチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 3−ヒドロキシメチル−1−メトキシメチル−4−メ
チル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H−ピロール(150m
g、0.49ミリモル)を、10%HCl水溶液(20mL)に溶解
し、混合物を、室温で1日間攪拌し、次いで、還流温度
で1時間加熱した。冷却後、混合物を、飽和重炭酸ナト
リウム水溶液で中和した。揮発分を蒸発により除去し、
残分をEtOHに懸濁した。濾過による不溶性物質の除去
後、濾液を真空で濃縮した。粗生成物を、CH2Cl2−EtOH
(5:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィー、続
いてEtOHからの再結晶化により精製して標記化合物(30
mg、23%収率)を固形物として得た。
融点:258−261℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.44(br.s,1H),8.61−8.56
(m,4H),7.72−7.56(m,4H),4.94(t,J=4.8Hz,1H),
4.41(d,J=4.8Hz,2H),2.29(s,3H). C16H15N3O0.8H2Oから算定した理論値:C,68.70;H,5.98;
N,15.02. 測定値:C,68.90;H,5.56;N,14.71. 実施例40 3−アミノカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 3−シアノ−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール(200mg、0.77ミリモル)を、硫酸(3m
L)に溶解し、混合液を85℃で15時間攪拌した。冷却
後、発煙硫酸(1滴)を反応混合液に加え、室温で1時
間攪拌した。反応混合液を飽和NaHCO3水溶液により中和
し、その結果できた沈殿物を濾過により集めた。EtOHか
らの再結晶化により標記化合物(110mg、51%収率)を
得た。
融点:212−215℃ IR(KBr)ν3400,1640,1600,1480,1420,1380,1320,100
0,820,520cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.63(br.s,1H),8.60(d,J=
6.2Hz,2H),8.55(d,J=6.2Hz,2H),7.63(d,J=6.2Hz,
2H),7.62(br.s,1H),7.57(d,J=6.2Hz,2H),7.34(b
r.s,1H),2.26(s,3H). MS(EI)m/z278(M+). 実施例41 3−カルボキシル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジ
ル)−1H−ピロールモルホリニウム塩 10%DMSOを有するTHF(4mL)中の3−アリルオキシカ
ルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1H
−ピロール(100mg、0.313ミリモル)溶液に、Pd(PP
h3(36.2mg、0.0313ミリモル)およびモルホリン
(0.27ml、3.13ミリモル)を室温で加えた。混合物を、
Ar下、暗所で同じ温度で5時間攪拌し、次いで、蒸発さ
せて油状残分を得、酢酸エチルから結晶化した。固形物
をMeOHから再結晶化して30.2mgの標記化合物をモリホリ
ニウム塩として得た。
融点:223−224℃(MeOHから再結晶化) IR(KBr)ν3400,1600,1560,1480,1430,1370,1310,122
0,830cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.84(br.s,1H),8.61−8.57
(m,4H),7.63−7.54(m,4H),3.50(t,J=4.6Hz,2H),
2.67(t,J=4.8Hz,2H),2.54(s,5H),2.38(s,2H). MS(FAB)m/z,280(M+H)+. 実施例42 3−アセチル−2−メチル−4,5−ジ(4−ピリジル)
−1H−ピロール 酢酸(20mL)中のγ−ピリドイン(1.8g、8.4ミリモ
ル)(文献;特開平07−002737の手法により調製)およ
び2,4−ペンタンジオン(1.35g、13.5ミリモル)の攪拌
溶液に、酢酸アンモニウム(2.6g、33.7ミリモル)を室
温で加えた。その結果できた混合物を、還流温度で9時
間加熱し、室温で一晩攪拌した。揮発分を、蒸発により
除去し、混合物を、飽和水性NaHCO3により中和した。そ
の全体を、酢酸エチル(50mLx3)、CH2Cl2−EtOH(5:
1、50mLx2)で抽出し、MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮し
た。残分を、CH2Cl2−EtOH(15:1−>10:1)で溶出する
フラッシュクロマトグラフィーにより精製して標記化合
物(0.2g、9%収率)を無色固形物として得た。
融点:236−239℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.03(s,1H),8.57(d,J=5.9H
z,2H),8.38(d,J=6.2Hz,2H),7.27(d,J=5.9Hz,2
H),7.03(d,J=6.2Hz,2H),2.53(s,3H),1.93(s,3
H). C17H15N3O0.2H2Oから算定した理論値:C,72.68;H,5.53;
N,14.96. 測定値:C,72.72;H,5.43;N,14.89. 実施例43 3−アセチル−2−メチル−5−(4−ピリジル)−1H
−ピロール AcOH(25mL)中の臭化水素酸4−(ブロモアセチル)
ピリジン(2.64g、10ミリモル)、2,4−ペンタジオン
(1.62g、16ミリモル)およびNH4OAc(3.1g、40ミリモ
ル)の混合物を、還流温度下で17時間加熱した。冷却
後、この結果できた溶液が塩基性溶液(pH=8〜9)に
なるまで10%KOH水溶液および飽和NaHCO3水溶液を加え
た。全体を酢酸エチル(50mLx3)で抽出し、合わせた有
機層を食塩水(20mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真
空で濃縮した。残分を、CH2Cl2−EtOH(20−15:1)で溶
出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標
記化合物(70mg、4%収率)を得た。
融点:236−237℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.90(s,1H),8.50(d,J=6.2H
z,2H),7.62(d,J=6.2Hz,2H),7.28(d,J=2.6Hz,1
H),2.50(s,3H),2.36(s,3H) IR(ヌジョール)ν1650,990,730cm-1 MS(EI)m/z200(M+). C12H12N2Oから算定した理論値:C,71.68;H,6.06;N,13.8
6. 測定値:C,71.98,H,6.04;N,13.99. 実施例44 3−エトキシカルボニル−4−メチル−5−フェニル−
2−(4−ピリジル)−1H−ピロール 酢酸(50mL)中の1−アミノ−1−フェニル−プロパ
ン−2−オン塩酸塩(10.5g、50.5ミリモル)、イソニ
コチノイル酢酸エチル(8.1g、42.1ミリモル)、および
酢酸アンモニウム(6.5g、84.2ミリモル)の混合物を、
6時間還流温度下で加熱した。冷却後、混合物を、氷−
水(50mL)で希釈した。全体をCH2Cl2(30mLx3)で抽出
し、合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、真空で濃縮し
た。残分を、ヘキサン−酢酸エチル(2:1)で溶出する
フラッシュクロマトグラフィーにより精製して標記生成
物(2.1g、16%収率)を淡黄色固形物として得た。
融点:179−181℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.53(s,1H),8.49(d,J=5.9Hz,2
H),7.50−7.27(m,7H),4.24(q,J=7.3Hz,2H),2.41
(s,3H),1.23(t,J=7.3Hz,3H) IR(KBr)ν3000,1698,1600,1470,1250,1070,700cm-1 MS(EI)m/z306(M+). C19H18N2O20.2H2Oから算定した理論値:C,73.62;H,5.98;
N,9.04. 測定値:C,73.67;H,5.85;N,9.00. 実施例45 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
−1H−ピロール 方法A 3−アセチル−2,4−ジメチル−1−{2−(トリメチ
ルシリル)エトキシメチル}−1H−ピロール(工程1) DMF(40mL)中の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−
ピロール(Aldrich Chem.Co.Incから商業的に入手可
能、1.50g、10.6ミリモル)の攪拌溶液に、窒素下、室
温でNaH(60%油分散液、0.85g、21.2ミリモル)を加え
た。室温で30分間攪拌後、その結果できた懸濁液を0℃
に冷却し、塩化2−(トリメチルシリル)エトキシメチ
ル(3mL、15.9ミリモル)を加えた。反応混合物を室温
に温め、3時間攪拌した。混合物を、飽和NaHCO3水溶液
で反応停止し、全体をジエチルエーテル(100mLx2)で
抽出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。酢酸エチル−ヘキ
サン(1:10)で溶出する粗生成物のクロマトグラフィー
精製により、副標題生成物(2.32g、82%収率)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ6.37(s,1H),5.09(s,2H),3.44
(t,J=8.1Hz,2H),2.50(s,3H),2.40(s,3H),2.22
(s,3H),0.87(t,J=8.1Hz,2H),−0.04(s,9H). 3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1−{2
−(トリメチルシリル)エトキシメチル}−1H−ピロー
ル(工程2) THF(40mL)中の3−アセチル−2,4−ジメチル−1−
{2−(トリメチルシリル)エトキシメチル}−1H−ピ
ロール(1.75g、6.91ミリモル)の攪拌溶液に、窒素
下、−78℃でN−ブロモスクシンイミド(NBS;1.29g、
7.25ミリモル)を加えた。同じ温度で30分間攪拌した
後、混合物を室温に温め1時間攪拌した。揮発分を蒸発
により除去し、残分を、酢酸エチル−ヘキサン(1:15)
で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
て副標題生成物(1.50g、67%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ5.30(s,2H),3.56(t,J=8.1Hz,2
H),2.57(s,3H),2.44(s,3H),2.26(s,3H),0.91
(t,J=8.1Hz,2H),0.00(s,9H). 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
−1−{2−(トリメチルシリル)エトキシメチル}−
1H−ピロール(工程3) トルエン(5mL)中の3−アセチル−5−ブロモ−2,4
−ジメチル−1−{2−(トリメチルシリル)エトキシ
メチル}−1H−ピロール(309mg、0.85ミリモル)の攪
拌溶液に、窒素下、室温でジエチル(4−ピリジル)ボ
ラン[M.テラシマ(M.Terashima)等,Heterocycles,198
4,22,2471の方法により調製](250mg、1.70ミリモ
ル)、水酸化カリウム(85%の純度、168mg、2.55ミリ
モル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)(100mg、0.085ミリモル)を加えた。
混合物を、3時間還流温度で加熱した。冷却後、揮発分
を蒸発により除去した。残分を、酢酸エチル−ヘキサン
(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製して標題生成物(105mg、36%収率)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ8.73−8.66(m,2H),7.31−7.26
(m,2H),5.05(s,2H),3.38(dd,J=8.3Hz,8.1Hz,2
H),2.62(s,3H),2.50(s,3H),2.22(dd,J=8.3Hz,8.
1Hz,2H),−0.01(s,9H). 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
−1H−ピロール(工程4) 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジ
ル)−1−{2−(トリメチルシリル)エトキシメチ
ル}−1H−ピロール(1.12g、3.39ミリモル)を、EtOH
(10mL)および10%HCl水溶液(30mL)で溶解し、混合
液を85℃で4時間加熱した。冷却後、混合液を飽和NaHC
O3水溶液で中和した。全体を酢酸エチル(150mLx2)で
抽出し、合わせた有機層を、食塩水(50mL)で洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。その結果できた固
形物は、3−アセチル−1−ヒドロキシメチル−2,4−
ジメチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロールと3−
アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)−1H
−ピロールとの混合物であった。この混合物を、飽和酢
酸ナトリウム水溶液で懸濁し、次いで、還流温度で15分
間加熱した。冷却後、この混合液を酢酸エチル(100mLx
2)で抽出した。合わせた有機層を、食塩水(50mL)洗
浄し、MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。残分を、酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶化して標記生成物(205m
g、28%収率)を淡黄色固形物として得た。
融点:205−207℃ IR:ν3250,1620,1605,1460,1420,1170,1080,955,820cm
-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.52(br.s,1H),8.56(dd,J=
4.4Hz,1.5Hz,2H),7.42(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2H),2.50
(s,3H),2.37(s,6H). MS(EI)m/z214(M+). C13H14N2O0.1H2Oから算定した理論値:C,72.27;H,6.62;
N,12.96. 測定値:C,72.09;H,6.75;N,12.60. 方法B 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジ
ル)−1−{2−(トリメチルシリル)エトキシメチ
ル}−1H−ピロールは、以下のように工程3のジエチル
(4−ピリジル)ボランの代わりにトリ−n−ブチル
(4−ピリジル)スタナンを用いることにより調製する
ことができる; ジオキサン(50mL)中の3−アセチル−5−ブロモ−
2,4−ジメチル−1−{2−(トリメチルシリル)エト
キシメチル}−1H−ピロール(1.50g、4.65ミリモル)
の攪拌溶液に、窒素下、室温でトリ−ブチル(4−ピリ
ジル)スタナン[V.スニエッカス等,J.Org.Chem.,1995,
60,292の方法により調製](1.71g、4.65ミリモル)、
塩化リチウム(0.49g、11.6ミリモル)およびテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.54g、0.4
7ミリモル)を加えた。混合物を還流温度で2日間加熱
し、更なるトリ−ブチル(4−ピリジル)スタナン(1.
00g、2.72ミリモル)およびテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0.50g、0.43ミリモル)を、
反応混合物に加えた。還流温度で3日間攪拌後、トリ−
ブチル(4−ピリジル)スタナン(1.00g、2.72ミリモ
ル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0.37g、0.32ミリモル)を、再度、混合物に加
えた。次いで、混合物を還流温度で更に2日間撹拌し
た。冷却後、混合物を、セライトパッドを介して濾過
し、濾液を真空で濃縮した。残分を、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2.5)で溶出するフラッシュクロマトグラフィ
ーにより精製して副標題生成物(1.12g、73%収率)を
得た。
方法C あるいは、3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4
−ピリジル)−1H−ピロールを、以下のように更に効率
的に調製した; 3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H−ピロ
ール(工程1) THF(80mL)中の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−
ピロール(2.89g、21.1ミリモル)の攪拌懸濁液に、窒
素下、−78℃でNBS(3.75g、21.1ミリモル)を加えた。
同じ温度で30分間攪拌後、混合液を室温に温め、1時間
攪拌した。亜硫酸ナトリウム(4.3g)を混合液に加え、
揮発分を、蒸発により除去した。水(100mL)を混合物
に加え、沈殿物を濾過により集めて5.33g(定量的、含
水)の副標題生成物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ8.08(br.s,1H),2.49(s,3H),2.4
2(s,3H),2.22(s,3H). 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
−1H−ピロール(工程2) ジメトキシエタン(DME;60mL)中の3−アセチル−5
−ブロモ−2,4−ジメチル−1H−ピロール(5.33g、21.1
ミリモル、含水)の攪拌溶液に、窒素下、室温で、水
(20mL)、重炭酸ナトリウム(5.32g、63.3ミリモ
ル)、4−ピリジンボロン酸[フィッシャーF.C.等,J.R
ed.Trav.Chim.Pays−Bays,1965,84,439の方法により調
製](3.11g、25.3ミリモル)および塩化ビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.48g、2.11ミ
リモル)を加えた。混合物を還流温度で8時間加熱し、
4−ピリジンボロン酸(0.5g、4.07ミリモル)および塩
化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)
(1.48g、2.11ミリモル)を反応混合物に更に加え、還
流温度で6時間攪拌した。冷却後、反応混合物を、セラ
イトパッドを介して濾過した。濾液を酢酸エチル(150m
L)で希釈し、全体を水(50mL)で洗浄した。水層を酢
酸エチル(150mL)で抽出し、合わせた有機層を、食塩
水(50mL)および10%HCl水溶液(100mLx2)で洗浄し
た。合わせた酸性水層を、飽和NaHCO3水溶液で中和し
た。全体を酢酸エチル(100mLx3)で抽出し、合わせた
有機層をMgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。その結果
できた固形物をジエチルエーテルで洗浄して2.00gの粗
生成物を得、MeOHから再結晶化して標記生成物(1.13
g、25%収率)を得た。
実施例46 3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール 3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−1H−ピロー
ルおよび3−アセチル−4−メチル−5−フェニル−1H
−ピロール(工程1) NaH(60%油分散液;700mg、17.5ミリモル)を、乾燥E
t2O(10mLx2)で洗浄し、減圧下で乾燥した。NaHに、TH
F(20mL)およびDMSO(5mL)中のN−(ベンゾトリアゾ
ール−1−イル−メチル)−α−(メチルチオ)フェニ
ルイミン(カトリツスキーA.R.等,Tetrahedron,1995,5
1,13271)(1.41g、5.0ミリモル)および3−ペンテン
−1−オン(0.84mL、8.6ミリモル)の溶液を加えた。
その結果できた混合物を40℃で2時間攪拌し、H2O(30m
L)により反応停止した。全体をEt2O(30mLx2)で抽出
し、合わせた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、MgSO4
上で乾燥し、真空で濃縮した。残分を、ヘキサン−酢酸
エチル(5:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィ
ーにより精製して、より極性の小さい生成物(0.58g、5
8%収率)を固形物として、及び極性生成物(0.22g、22
%収率)を白色固形物として得た。
3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−1H−ピロー
ル(より小さい極性): 融点156−157℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.14(br.s,1H),7.41(s,5H),6.5
9−6.56(m,1H),2.30(d,J=1.1Hz,3H),2.09(s,3
H). MS(EI)m/z199(M+). C13H13NOから算定した理論値:C,78.36;H,6.58;N,7.03.
測定値:C,78.47;H,6.57;N,7.12. 3−アセチル−4−メチル−5−フェニル−1H−ピロー
ル(極性): 融点156−157℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.43(br.s,1H),7.47−7.37(m,5
H),7.36−7.27(m,1H),2.45(s,3H),2.44(s,3H). MS(EI)m/z199(M+). C13H13NOから算定した理論値:C,78.36;H,6.58;N,7.03.
測定値:C,78.36;H,6.56;N,6.96. 3−アセチル−5−ブロモ−4−メチル−2−フェニル
−1H−ピロール(工程2) 副標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−
1H−ピロールを用いて調製した。
融点158−159℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.15(s,1H),7.50−7.35(m,5H),
2.24(s,3H),2.06(s,3H) MS(EI)m/z279(M+),277(M+) 3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール(工程3) DME(1.5mL)および飽和水性NaHCO3(0.50mL)中の4
−アセチル−2−ブロモ−3−メチル−5−フェニル−
1H−ピロール(139mg、0.50ミリモル)、4−ピリジル
ボロン酸(307mg、2.5ミリモル)の攪拌懸濁液に、窒素
下でPd(PPh32Cl2(70mg、0.10ミリモル)を加えた。
混合物を12時間還流加熱した。冷却後、混合物を、酢酸
エチル(5mL)および水(10mL)で希釈した。有機層を
分離し、次いで、水層を、酢酸エチル(5mLx2)で抽出
した。合わせた有機層を1Mの水性HCl(3mLx2)で抽出し
た。合わせた水層を、10%水性KOHの添加によりpH=8
になるまで中和した。全体をCH2Cl2(10mLx3)で抽出
し、合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、真空で濃縮し
た。残分を、ヘキサン−酢酸エチル(1:2−>EtOAcの
み)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精
製して標記生成物(42mg、30%収率)を無色固形物とし
て得た。
融点202−203℃ IR(ヌジョール)1670,1650,1600,720cm-1.1 H−NMR(CDCl3)δ8.59(dd,J=4.6,1.7Hz,3H),7.47
(s,5H),7.35(dd,J=4.6,1.7Hz,2H),2.47(s,3H),
2.11(s,3H). MS(EI)m/z276(M+). C18H16N2Oから算定した理論値:C,78.24;H,5.84;N,10.1
4. 測定値:C,78.21;H,5.75;N,9.96. 実施例47 3−アセチル−4−メチル−5−フェニル−2−(4−
ピリジル)−1H−ピロール 標記化合物を、実施例46の手法により、工程2の3−
アセチル−4−メチル−2−フェニル−1H−ピロールの
代わりに3−アセチル−4−メチル−5−フェニル−1H
−ピロールを用いて調製した。
融点208−209℃ IR(KBr)3100,1730,1700,1680,1450,1420,1350,990,97
0,825,760,700cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ8.62(br.s,3H),7.55−7.30(m,7
H),2.37(s,3H),2.31(s,3H). MS(EI)m/z276(M+). C18H16N2Oから算定した理論値:C,78.24;H,5.84;N,10.1
4. 測定値:C,78.06;H,5.80;N,10.01. 実施例48 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H
−ピロール 3−アセチル−4−メチル−5−ブロモ−1H−ピロール
(工程1) 副標題化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに3−アセチル−4−メチル−1H−ピロールを
用いて調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ8.46(br.s,1H),7.35(d,J=3.3H
z,1H),2.39(s,3H),2.26(s,3H). 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H
−ピロール(工程2) 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに3−アセチル−4−メチル−5−
ブロモ−1H−ピロールを用いて調製した。
融点210−211℃ IR(KBr)ν1650,1600,1490,1400,1360,1200,1000,820,
720cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.86(br.s,1H),8.57(d,J=
5.9Hz,2H),7.81(s,1H),7.46(d,J=5.9Hz,2H),2.43
(s,3H),2.36(s,3H). C12H12N2O0.1H2Oから算定した理論値:C,71.34;H,6.09;
N,13.87. 測定値:C,71.16;H,6.07;N,13.54. 実施例49 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H
−インドール(工程1) 副標題化合物を、文献の手法(ハウプトマンS.(Haup
tmann S)等,Z.Chem.,1966,3,107.ラビナE.(Ravina
E.)等,Bio.Med.Chem.Lett.,1995,5,579)により調製し
た。抗−ピルビンアルデヒド1−オキシム(1.3g、15ミ
リモル)、1,3−シクロヘキサンジオン(1.7g、15ミリ
モル)、氷酢酸(12mL)および水(3.0mL)の混合物
を、室温で激しく攪拌した。温度を60℃未満に維持しな
がら亜鉛末(3g)を徐々に加えた。添加後、この結果で
きた褐色溶液を還流温度下で2時間加熱した。冷却後、
反応混合物を、1Mの水性KOHの添加により塩基性にし
た。全体をCH2Cl2(50mLx3)で抽出し、合わせた有機層
をMgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。残分を、ヘキサ
ン−酢酸エチル(3:1−>EtOAcのみ)で溶出するフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製して副標題化合物
(1.0g、46%収率)を黄色固形物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ8.40(br.s,1H),6.40(s,1H),2.7
8(t,J=6.3Hz,2H),2.45(t,J=6.5Hz,2H),2.29(d,J
=1.1Hz,3H),2.17−2.07(m,2H). 2−ブロモ−3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テト
ラヒドロ−1H−インドール(工程2) 副標題化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラ
ヒドロ−1H−インドールを用いて調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ8.19(br.s,1H),2.75(t,J=6.2H
z,2H),2.45(t,J=6.4Hz,2H),2.23(s,3H),2.17−2.
07(m,2H). MS(EI)m/z229(M+),227(M+). 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−4,5,
6,7−テトラヒドロ−1H−インドール(工程3) 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに2−ブロモ−3−メチル−4−オ
キソ−4,5,6,7テトラヒドロ−1H−インドールを用いて
調製した。
融点248−249℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.58(br.s,1H),8.56(dd,J=4.6,
1.6Hz,2H),7.35(dd,J=4.6,1.6Hz,2H),2.88(t,J=
6.2Hz,2H),2.55(s,3H),2.50(t,J=6.4Hz,2H),2.21
−2.11(m,2H). MS(EI)m/z227,226(M+). C14H14N2O0.7H2Oから算定した理論値:C,70.39;H,6.20;
N,11.73. 測定値:C,70.45;H,6.12;N,11.64. 実施例50 3−アセチル−2−ブロモ−4−メチル−5−(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロールの
代わりに3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジ
ル)−1H−ピロールを用いて調製した。
融点205−206℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.51(br.s,3H),7.34(d,J=5.9H
z,2H),2.62(s,3H),2.45(s,3H). MS(EI)m/z280(M+),278(M+). 実施例51 3−アセチル−2−(4−フルオロフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 標記化合物を、実施例46の手法により、工程3の4−
ピリジルボロン酸の代わりに4−フルオロフェニルボロ
ン酸を用いて3−アセチル−2−ブロモ−4−メチル−
5−(4−ピリジル)−1H−ピロールから調製した。
融点202−203℃ IR(KBr)ν2860,2760,1650,1600,1495,1460,1430,122
5,1100,840,830cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ8.60(br.s,1H),8.59(d,J=6.2H
z,2H),7.45(dd,J=8.4,5.1Hz,2H),7.34(dd,J=5.1,
1.3Hz,2H),7.17(t,J=8.4Hz,2H),2.46(s,3H),2.11
(s,3H) MS(EI)m/z294(M+). C18H15N2OF0.3H2Oから算定した理論値:C,72.13;H,5.25;
N,9.35. 測定値:C,72.05;H,5.27;N,9.05. 実施例52 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−2
−(2−チエニル)−1H−ピロール 標記化合物を、実施例46の手法により、工程3の4−
ピリジルボロン酸の代わりに2−チエニルボロン酸を用
いて3−アセチル−2−ブロモ−4−メチル−5−(4
−ピリジル)−1H−ピロールから調製した。
融点231−232℃ IR(KBr)3200,1650,1600,1430,1350,1220,1000,820,70
0cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ8.65−8.57(m,2H),8.50(br.s,1
H),7.46(dd,J=5.1,1.1Hz,1H),7.34(dd,J=4.4,1.8
Hz,2H),7.25(d,J=1.1Hz,1H),7.14(dd,J=5.1,3.7H
z,1H),2.45(s,3H),2.25(s,3H) MS(EI)m/z284,283,282(M+). C16H14N2OSから算定した理論値:C,68.06;H,5.00;N,9.9
2. 測定値:C,67.74;H,5.00;N,9.68. 実施例53 4−オキソ−3−フェニル−1−(4−ピリジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロイソインドール 7−オキソ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロイ
ソインドールおよび4−オキソ−1−フェニル−4,5,6,
7−テトラヒドロイソインドール(工程1) NaH(60%油分散液;420mg、10.5ミリモル)を、Et2O
(2x15mL)で洗浄し、減圧下で乾燥した。NaHに、THF
(12mL)およびDMSO(3mL)中のN−(ベンゾトリアゾ
ール−1−イルメチル)−α−(メチルチオ)フェニル
イミン(988mg、3.5ミリモル)および2−シクロヘキセ
ン−1−オン(0.41mL、4.3ミリモル)の溶液を、N
2下、0℃で加えた。反応混合物を40℃で2時間攪拌
し、水(15mL)により反応停止した。全体をEt2O(2x15
mL)および酢酸エチル(15mL)で抽出し、合わせた有機
層を食塩水(15mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過
した。濾液を濃縮し、残分(異性体比=約6.6:1)を、
ヘキサン−酢酸エチル(5:1−>2:1)で溶出するフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製して、より極性の小
さい生成物(85mg、11%収率)および極性生成物(541m
g、73%収率)を得た。
7−オキソ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロイ
ソインドール(より小さい極性):1 H−NMR(CDCl3)δ8.44(br.s,1H),7.76(dd,J=8.5,
1.9Hz,2H),7.45−7.29(m,3H),6.61(t,J=1.1Hz,1
H),2.76(t,J=6.3Hz,2H),2.53(t,J=6.5Hz,2H),2.
13−2.04(m,2H). MS(EI)m/z221(M+). 4−オキソ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロイ
ソインドール(極性):1 H−NMR(CDCl3)δ9.18(br.s,1H),7.50−7.37(m,5
H),7.33−7.23(m,1H),2.89(t,J=5.9Hz,2H),2.53
(dd,J=7.2,5.7Hz,2H),2.14−2.04(m,2H) MS(EI)m/z221(M+). 1−ブロモ−4−オキソ−3−フェニル−4,5,6,7−テ
トラヒドロイソインドール 副標題化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに7−オキソ−1−フェニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロイソインドールを用いて調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ8.38(br.s,1H),7.72(dd,J=7.7,
1.5Hz,2H),7.47−7.32(m,3H),2.64(t,J=6.2Hz,2
H),2.52(t,J=6.5Hz,2H),2.13−2.03(m,2H). MS(EI)m/z291(M+),289(M+) 4−オキソ−3−フェニル−1−(4−ピリジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロイソインドール 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに1−ブロモ−4−オキソ−3−フ
ェニル−4,5,6,7−テトラヒドロイソインドールを用い
て調製した。
融点259−260℃。1 H−NMR(CDCl3)δ8.75(br.s,1H),8.63(d,J=6.2H
z,2H),7.81−7.76(m,2H),7.49−7.37(m,3H),7.33
(dd,J=4.6,1.6Hz,2H),3.00(t,J=6.0Hz,2H),2.59
(t,J=6.4Hz,2H),2.20−2.10(m,2H). MS(EI)m/z288(M+). 実施例54 7−オキソ−3−フェニル−1−(4−ピリジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロイソインドール 1−ブロモ−7−オキソ−3−フェニル−4,5,6,7−テ
トラヒドロイソインドール 副標題化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに4−オキソ−1−フェニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロイソインドールを用いて調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ8.95(br.s,1H),7.47−7.26(m,5
H),2.88(t,J=6.1Hz,2H),2.54(t,J=6.4Hz,2H),2.
12−2.02(m,2H). MS(EI)m/z291(M+),289(M+) 7−オキソ−3−フェニル−1−(4−ピリジル)−4,
5,6,7−テトラヒドロイソインドール 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに1−ブロモ−7−オキソ−3−フ
ェニル−4,5,6,7−テトラヒドロイソインドールを用い
て調製した。
融点254−255℃。
IR(KBr)2950,1660,1600,1585,1450,1000,820,720,700
cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ8.91(br.s,1H),8.68−8.60(m,2
H),7.76(dd,J=4.6,1.6Hz,2H),7.48(d,J=4.4Hz,2
H),7.42−7.30(m,1H),2.94(t,J=6.2Hz,2H),2.61
(t,J=6.4Hz,2H),2.17−2.07(m,2H). MS(EI)m/z288(M+). C19H16N2O0.1H2Oから算定した理論値:C,78.65;H,5.63;
N,9.65. 測定値:C,78.40;H,5.50;N,9.55. 実施例55 4−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,6,6−トリメチ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 標記化合物を、実施例49の手法により、工程1の1,3
−シクロヘキサンジオンの代わりに2,2−ジメチル−1,3
−シクロヘキサンジオンを用いて調製した。
融点241−241.5℃ IR(KBr)2950,1660,1605,1480,1375,1000,825cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ8.61(dd,J=4.6,1.7Hz,2H),8.44
(br.s,1H),7.31(dd,J=4.6Hz,1.7Hz,2H),2.71(s,2
H),2.55(s,3H),2.37(s,2H),1.15(s,6H). MS(EI)m/z254(M+). C16H18N2Oから算定した理論値:C,75.56;H,7.13;N,11.0
1. 測定値:C,75.19;H,7.21;N,10.86. 実施例56 3−メチル−4−オキソ−6−フェニル−2−(4−ピ
リジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 標記化合物を、実施例49の手法により、工程1の1,3
−シクロヘキサンジオンの代わりに2−フェニル−1,3
−シクロヘキサンジオンを用いて調製した。
融点256−257℃ IR(KBr)3220,1620,1600,1485,1440,1380,1070,820,76
0,700cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ8.61(d,J=6.2Hz,2H),7.35−7.25
(m,7H),3.62−3.49(m,1H),3.15−3.06(m,2H),2.8
0−2.76(m,2H),2.60(s,3H). MS(EI)302(M+). C20H18N2O0.2H2Oから算定した理論値:C,78.97;H,6.03;
N,9.21. 測定値:C,79.00;H,5.99;N,9.12. 実施例57 3−シアノ−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−1
H−ピロール 標記化合物を、2,4−ペンタンジオンの代わりにβ−
アミノクロトノニトリルを用い実施例1の手法により調
製した。
融点270−275℃(酢酸エチル−EtOHから再結晶化) IR(KBr)ν2200,1610,1590,14430,1320,1220,1000,82
0,770,680,520cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6)δ12.52(br.s,1H),8.73(dd,J=
4.8Hz,1.8Hz,2H),8.68(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2H),7.85
(dd,J=4.8Hz,1.5Hz,2H),7.64(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2
H),2.37(s,3H). C16H12N41.0H2Oから算定した理論値:C,69.05;H,5.07;N,
20.13. 測定値:C,68.71;H,4.98;N,20.07. 実施例58−74の化合物を、実施例46の手法により、工
程3の4−ピリジルボロン酸の代わりに相当するボロン
酸または錫試薬を用いて調製した。
実施例58 3−アセチル−2−(3−アミノフェニル)−4−メチ
ル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点193−195℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.61(dd,J=4.8Hz,1.9Hz,2H),8.4
2(bs,1H),7.34(dd,J=4.8Hz,1.9Hz,2H),7.28−7.21
(m,1H),6.84(d,J=7.7Hz,1H),6.77−6.74(m,2H),
3.81(br.s,2H),2.45(s,3H),2.17(s,3H). MS(FAB)m/z292(M+H)+. C18H17N3O0.4H2Oから算定した理論値:C,72.41;H,6.01;
N,14.07. 測定値:C,72.50;H,5.83;N,13.92. 実施例59 3−アセチル−4−メチル−2−(2−ナフチル)−5
−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点116−123℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.78(br.s,1H),8.61−8.57(m,2
H),7.95−7.84(m,4H),7.60−7.53(m,3H),7.39−7.
35(m,2H),2.47(s,3H),2.13(s,3H). MS(FAB)m/z327(M+H)+. C22H18N2O0.2H2Oから算定した理論値:C,80.07;H,5.62;
N,8.42. 測定値:C,80.23;H,5.67;N,8.25. 実施例60 3−アセチル−2−(4−ホルミルフェニル)−4−メ
チル−5(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点97−100℃1 H−NMR(CDCl3)δ10.06(s,1H),9.21(br.s,1H),8.
58(d,J=5.9Hz,2H),7.96(d,J=8.0Hz,2H),7.66(d,
J=8.0Hz,2H),7.38(d,J=5.9Hz,2H),2.44(s,3H),
2.21(s,3H). MS(EI)m/z304(M+). 実施例61 3−アセチル−4−メチル−2−(1−ナフチル)−5
−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点218−220℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.69(s,1H),8.57(d,J=6.2Hz,2
H),8.00−7.92(m,2H),7.78−7.68(m,1H),7.60−7.
48(m,3H),7.42−7.33(m,3H),2.58(s,3H),1.77
(s,3H). MS(EI)m/z326(M+). 実施例62 3−アセチル−2−{3−(4−フルオロフェノキシ)
フェニル}−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−
ピロール 融点158−159℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.63−8.60(m,2H),8.43(br.s,1
H),7.45−7.38(m,1H),7.34−7.32(m,2H),7.20−7.
17(m,1H),7.07−7.02(m,6H),2.44(s,3H),2.16
(s,3H). MS(FAB)m/z387(M+H)+. C24H19N2O2F0.1H2Oから算定した理論値:C,74.25;H,4.9
8;N,7.22. 測定値:C,74.44;H,4.92;N,6.84. 実施例63 3−アセチル−2−{(4−メトキシカルボニル)フェ
ニル}−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロ
ール 融点187−189℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.25(br.s,1H),8.54(d,J=4.8H
z,2H),8.09(d,J=8.1Hz,2H),7.54(d,J=8.1Hz,2
H),7.37(d,J=4.8Hz,2H),3.93(s,3H),2.43(s,3
H),2.15(s,3H). MS(FAB)m/z335(M+H)+. C20H18N2O30.2H2Oから算定した理論値:C,71.08;H,5.49;
N,8.29. 測定値:C,71.25;H,5.45;N,8.03. 実施例64 3−アセチル−4−メチル−2−(3−ニトロフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点214−217℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.35(br.s,1H),8.57(d,J=5.1H
z,2H),8.37(t,J=1.9Hz,1H),8.28−8.24(m,1H),7.
85−7.80(m,1H),7.62(t,J=8.1Hz,1H),7.39−7.35
(m,2H),2.44(s,3H),2.25(s,3H). MS(FAB)m/z335(M+H)+. C18H15N3O3H2Oから算定した理論値:C,63.71;H,5.05;N,1
2.38. 測定値:C,63.46;H,4.56;N,12.00. 実施例65 3−アセチル−4−メチル−2−(3−ピリジル)−5
−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点182−186℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.77(br.s,1H),8.73−8.70(m,1
H),8.60−8.54(m,3H),7.86−7.81(m,1H),7.40−7.
34(m,3H),2.47(s,3H),2.18(s,3H). MS(FAB)m/z278(M+H)+. C17H15N3O0.8H2Oから算定した理論値:C,69.99;H,5.74;
N,14.40. 測定値:C,69.82;H,5.28;N,14.22. 実施例66 3−アセチル−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル 融点206−209℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.43(br.s,1H),8.50(br.d,J=6.
2Hz,2H),7.55(dd,J=6.9Hz,2.2Hz,1H),7.37−7.32
(m,3H),7.21(t,J=8.8Hz,1H),2.43(s,3H),2.16
(s,3H). MS(ESI)m/z328(M+H)+. C18H14N2OClFから算定した理論値:C,65.76;H,4.29;N,8.
52. 測定値:C,66.16;H,4.40;N,8.26. 実施例67 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−2
−ビニル−1H−ピロール 融点150−155℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.64(dd,J=4.7Hz,1.8Hz,2H),8.6
5−8.60(br.s,1H),7.32(dd,J=4.7Hz,1.8Hz,2H),7.
20(dd,J=17.5Hz,11.4Hz,1H),5.57(d,J=17.5Hz,1
H),5.38(d,J=11.4Hz,1H),2.52(s,3H),2.43(s,3
H). MS(EI)m/z226(M+). 実施例68 3−アセチル−2−(4−クロロフェニル)−4−メチ
ル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点187.5−189.5℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.91(br.s,1H),8.56(br.s,J=6.
2Hz,2H),7.48−7.40(m,4H),7.35(br.d,J=6.2Hz,2
H),2.44(s,3H),2.14(s,3H). MS(ESI)m/z309(M−H)-. C18H15N2OClから算定した理論値:C,69.57;H,4.86;N,9.0
1. 測定値:C,69.21;H,5.01;N,8.74. 実施例69 3−アセチル−2−(2−フリル)−4−メチル−5−
(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点218−220℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.95(br.s,1H),8.65(br.d,J=6.
2Hz,2H),7.48(d,J=1.8Hz,1H),7.37−7.34(m,2H),
7.21(d,J=3.3Hz,1H),6.53(dd,J=3.3Hz,1.8Hz,1
H),2.47(s,3H),2.46(s,3H). MS(ESI)m/z267(M+H)+. C16H14N2O2から算定した理論値:C,72.17;H,5.30;N,10.5
2. 測定値:C,71.81;H,5.40;N,10.44. 実施例70 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−2
−(3−チエニル)−1H−ピロール 融点240−244℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.94(s,1H),8.55(br.d,J=6.2H
z,2H),7.49−7.42(m,2H),7.34(br.d,J=6.2Hz,2
H),7.22(dd,J=5.1Hz,1.4Hz,1H),2.46(s,3H),2.18
(s,3H). MS(ESI)m/z283(M+H)+. C16H14N2OS0.1H2Oから算定した理論値:C,67.63;H,5.04;
N,9.86. 測定値:C,67.53;H,4.93;N,9.59. 実施例71 3−アセチル−4−メチル−2−(4−メチルチオフェ
ニル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点169−172℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.10(s,1H),8.53(dd,J=4.4Hz,
1.4Hz,2H),7.40−7.26(m,6H),2.52(s,3H),2.44
(s,3H),2.13(s,3H). MS(ESI)m/z323(M+H)+. C19H18N2OS0.2H2Oから算定した理論値:C,70.00;H,5.69;
N,8.59. 測定値:C,69.95;H,5.83;N,8.38. 実施例72 3−アセチル−2−(2−フルオロフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点220−222℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.76(br.s,1H),8.60(dd,J=4.7H
z,1.4Hz,2H),7.48−7.40(m,2H),7.35(dd,J=4.7Hz,
1.4Hz,2H),7.29−7.17(m,2H),2.47(s,3H),2.16
(s,3H). MS(ESI)m/z295(M+H)+. C18H15N2OF0.2H2Oから算定した理論値:C,72.57;H,5.21;
N,9.40. 測定値:C,72.87;H,5.14;N,9.47. 実施例73 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピロール 融点178.5−179.5℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.14(bs,1H),8.57−8.53(m,2
H),7.74−7.59(m,4H),7.36(dd,J=4.6Hz,1.7Hz,2
H),2.44(s,3H),2.17(s,3H). IR(KBr)3200,1640,1600,1460,1425,1320,1170,1130,1
070,1020,950,930cm-1. MS(EI)m/z344(M+). C14H15N2OF30.2H2Oから算定した理論値:C,65.59;H,4.4
6;N,8.05. 測定値:C,65.32;H,4.40;N,8.08. 実施例74 3−アセチル−2−(4−メトキシフェニル)−4−メ
チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点185−186℃。1 H−NMR(CDCl3)δ8.61(dd,J=4.4Hz,1.8Hz,2H),8.4
0(bs,1H),7.39(dd,J=6.6Hz,2.2Hz,2H),7.35(dd,J
=4.6,1.7Hz,2H),6.99(dd,J=6.8,2.0Hz,2H),3.87
(s,3H),2.47(s,3H),2.11(s,3H). IR(KBr)3200,1600,1490,1460,1420,1405,1280,1250,1
180,1040,840,820cm-1. MS(EI)m/z306(M+). C19H18N2O20.3H2Oから算定した理論値:C,73.20;H,6.01;
N,8.99. 測定値:C,73.18;H,5.79;N,8.93. 実施例75 3−アセチル−4−メチル−2−(4−メチルスルフィ
ニルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール メタノール(8mL)中の3−アセチル−4−メチル−
2−(4−メチルチオフェニル)−5−(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール(0.24g、0.74ミリモル)の攪拌溶
液に、水(16mL)中のNaIO4(0.6g)の溶液を室温で加
えた。15時間攪拌後、沈殿物を、濾過により集めた。濾
液をCH2Cl2−EtOH(10:1、50mLx2)で抽出し、MgSO4
で乾燥し、真空で濃縮した。固形物を、CH2Cl2−EtOH
(10:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製して標記化合物(0.24g、定量的収率)を得た。
融点249−250℃1 H−NMR(CDCl3)δ10.8(s,1H),8.56(d,J=5.9Hz,2
H),7.60(d,J=8.1Hz,2H),7.50−7.45(m,4H),2.69
(s,3H),2.47(s,3H),2.18(s,3H). MS(ESI)m/z339(M+H)-. C19H18N2O2S0.2H2Oから算定した理論値:C,66.72;H,5.4
2;N,8.19. 測定値:C,66.52;H,5.64;N,8.10. 実施例76 3−アセチル−4−メチル−2−(4−モルホリノ)−
5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 3−アセチル−2−ブロモ−4−メチル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール(1.6g、5.74ミリモル)とモ
ルホリン(12mL)の混合物を135℃で12時間加熱した。
冷却後、沈殿物を、濾過により集めた。濾液を、CH2Cl2
−EtOH(10:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィ
ーにより精製して0.72gの黄色固体物を得た。酢酸エチ
ル−EtOHからの再結晶化により標記化合物(0.65g、40
%収率)を得た。
融点218−220℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.57(br.s,1H),8.53(d,J=5.9H
z,2H),7.26−7.23(m,2H),3.89(t,J=4.4Hz,4H),3.
18(t,J=4.4Hz,4H),2.55(s,3H),2.42(s,3H). MS(FAB)m/z286(M+H)+. C16H19N3O2から算定した理論値:C,67.35;H,6.71;N,14.7
3. 測定値:C,67.27;H,7.07;N,14.77. 実施例77−81の化合物を、モルホリンの代わりに相当
する乾式アミン類を用い実施例76の手法により調製し
た。
実施例77 3−アセチル−4−メチル−2−(1−ピペリジニル)
−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点204−207℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.55−8.52(m,2H),8.23(br.s,1
H),7.25−7.22(m,2H),3.11(t,J=5.1Hz,4H),2.54
(s,3H),2.41(s,3H),1.77−1.61(m,6H). MS(FAB)m/z284(M+H)+. C17H21N3O0.2H2Oから算定した理論値:C,71.15;H,7.52;
N,14.64. 測定値:C,71.23;H,7.61;N,14.36. 実施例78 3−アセチル−4−メチル−2−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
ル 融点218−220℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.57−8.53(m,2H),8.46(br.s,1
H),7.33−7.24(m,4H),6.99−6.89(m,3H),3.50−3.
34(m,8H),2.57(s,3H),2.43(s,3H). MS(FAB)m/z361(M+H)+. C22H24N4O0.2H2Oから算定した理論値:C,72.58;H,6.76;
N,15.39. 測定値:C,72.52;H,6.86;N,15.15. 実施例79 3−アセチル−2−{(1,4−ジオキサ−8−アザスピ
ロ[4.5]−デカン)−8−イル}−4−メチル−5−
(4−ピリジル)−1H−ピロール 融点200−203℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.55(d,J=6.3Hz,2H),8.25(br.
s,1H),7.23(d,J=6.3Hz,2H),4.00(s,4H),3.25(t,
J=5.1Hz,4H),2.55(s,3H),2.42(s,3H),1.92(t,J
=5.1Hz,4H). MS(FAB)m/z342(M+H)+. C19H23N3O30.4H2Oから算定した理論値:C,65.46;H,6.88;
N,12.05. 測定値:C,65.32;H,6.73;N,12.30. 実施例80 3−アセチル−2−(シス−2,6−ジメチルモルホリン
−4−イル)−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H
−ピロール 融点95−100℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.42(br.s,1H),8.43(d,J=5.8H
z,2H),7.28−7.24(m,2H),3.92−3.83(m,2H),3.24
(br.s,1H),3.20(br.s,1H),2.72−2.62(m,2H),2.5
3(s,3H),2.41(s,3H),1.20(d,J=6.3Hz,6H). MS(EI)m/z313(M+). 実施例81 3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジル)−2
−{4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル}−1H
−ピロール 融点89−92℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.75(br.s,1H),8.51(d,J=5.1H
z,2H),8.22(d,J=4.0Hz,1H),7.52(t,J=8.1Hz,1
H),7.24(d,J=5.1Hz,2H),6.71−6.66(m,2H),3.75
−3.72(m,4H),3.31−3.27(m,4H),2.58(s,3H),2.4
2(s,3H). MS(ESI)m/z362(M+H)+. C21H23N5O0.1H2Oから算定した理論値:C,69.44;H,6.44;
N,19.28. 測定値:C,69.14;H,6.57;N,18.98. 実施例82 4−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,5,5−トリメチ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドールおよび4
−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,7,7−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 4−オキソ−3,5,5−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−1H−インドールおよび4−オキソ−3,7,7−トリメ
チル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 副標題化合物を、実施例49の手法により、工程1のシ
クロヘキサン−1,3−ジオンの代わりに4,4−ジメチルシ
クロヘキサン−1,3−ジオンを用いて調製した。
4−オキソ−3,5,5−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−1H−インドール1 H−NMR(CDCl3)δ7.92(br.s,1H),6.41(s,1H),2.7
9(t,J=6.2Hz,2H),2.29(d,J=1.1Hz,3H),1.97(t,J
=6.2Hz,2H),1.18(s,6H). 4−オキソ−3,7,7−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−1H−インドール1 H−NMR(CDCl3)δ8.10(br.s,1H),6.40(d,J=1.1H
z,1H),2.54(t,J=6.2Hz,2H),2.29(d,J=1.1Hz,3
H),1.96(t,J=6.2Hz,2H),1.34(s,6H). 2−ブロモ−4−オキソ−3,5,5−トリメチル−4,5,6,7
−テトラヒドロ−1H−インドールおよび2−ブロモ−4
−オキソ−3,7,7−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ
−1H−インドール 副標題化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに4−オキソ−3,5,5−トリメチル−4,5,6,7−
テトラヒドロ−1H−インドールおよび4−オキソ−3,7,
7−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドー
ルを用いて調製した。
2−ブロモ−4−オキソ−3,5,5−トリメチル−4,5,6,7
−テトラヒドロ−1H−インドール1 H−NMR(CDCl3)δ8.15(br.s.1H),2.77(t,J=6.3H
z,2H),2.29(s,3H),1.97(t,J=6.3Hz,2H),1.17(s,
6H). 2−ブロモ−4−オキソ−3,7,7−トリメチル−4,5,6,7
−テトラヒドロ−1H−インドール1 H−NMR(CDCl3)δ8.15(br.s,1H),2.54(t,J=6.3H
z,2H),2.22(d,J=1.1Hz,3H),1.96(t,J=6.3Hz,2
H),1.34(s,6H). 4−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,5,5−トリメチ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドールおよび4
−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,7,7−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに2−ブロモ−4−オキソ−3,5,5
−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドー
ルおよび2−ブロモ−4−オキソ−3,7,7−トリメチル
−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドールを用いて調
製した。
4−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,5,5−トリメチ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 融点237−239℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.77(br.s,1H),8.59−8.56(m,2
H),7.33−7.30(m,2H),2.89(t,J=6.2Hz,2H),2.54
(s,3H),2.02(t,J=6.2Hz,2H),1.21(s,6H). MS(FAB)m/z255(M+H)+. C16H18N2O0.3H2Oから算定した理論値:C,73.99;H,7.22;
N,10.79. 測定値:C,74.05;H,7.15;N,10.52. 4−オキソ−2−(4−ピリジル)−3,7,7−トリメチ
ル−4,5,6,7−テロラヒドロ−1H−インドール 融点278−280℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.61−8.58(m,2H),8.49(br.s,1
H),7.33−7.28(m,2H),2.58(t,J=6.2Hz,2H),2.54
(s,3H),2.00(t,J=6.2Hz,2H),1.42(s,6H). MS(FAB)m/z255(M+H)+. C16H18N2O0.2H2Oから算定した理論値:C,74.51;H,7.19;
N,10.86. 測定値:C,74.53;H,7.31;N,10.63. 実施例83 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−シク
ロヘプテノ(b)ピロール 標記化合物を、実施例49の手法により、工程1のシク
ロヘキサン−1,3−ジオンの代わりにシクロヘプタン−
1,3−ジオンを用いて調製した。
3−メチル−4−オキソ−シクロヘプテノ(b)ピロー
1 H−NMR(CDCl3)δ9.50(br.s,1H),6.35(s,1H),2.9
0−2.80(m,2H),2.70−2.60(m,2H),2.26(s,3H),1.
95−1.85(m,4H). 2−ブロモ−3−メチル−4−オキソ−シクロヘプテノ
(b)ピロール1 H−NMR(CDCl3)δ8.60(br.s,1H),2.88(t,J=5.9H
z,2H),2.67(t,J=5.5Hz,2H),2.21(s,3H),1.90−1.
86(m,4H). 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−シク
ロヘプテノ(b)ピロール 融点205−210℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.85(br.s,1H),8.57−8.53(m,2
H),7.32−7.25(m,2H),3.00−2.95(m,2H),2.73−2.
68(m,2H),2.48(s,3H),1.98−1.93(m,4H). MS(ESI)m/z241(M+H)+. C15H16N2O0.5H2Oから算定した理論値:C,72.26;H,6.87;
N,11.24. 測定値:C,71.98;H,6.46;N,11.29. 実施例84 3−アセチル−4−メチル−2−ニトロ−5−(4−ピ
リジル)−1H−ピロール 冷却した(−10〜20℃)無水酢酸(1.2mL)に、発煙
硝酸(0.13mL)および硫酸(1滴)を加えた。3分間攪
拌後、3−アセチル−4−メチル−5−(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール(0.2g、1ミリモル)を、混合物に
加えた。その結果できた混合物を室温に温め、更に1時
間攪拌した。混合物を、飽和水性NaHCO3に注ぎ入れた。
全体を酢酸エチル(30mLx4)で抽出し、合わせた有機層
を、食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮し
た。残分を、酢酸エチル−ヘキサン(2:1)で溶出する
フラッシュクロマトグラフィーにより精製して標記化合
物(35mg、14%収率)を得た。
融点187−188℃1 H−NMR(CDCl3)δ10.95(br.s,1H),8.67(d,J=5.9H
z,2H),7.43−7.40(m,2H),2.62(s,3H),2.23(s,3
H). MS(EI)m/z245(M+). C12H11N3O30.25H2Oから算定した理論値:C,57.71;H,4.6
4;N,16.83. 測定値:C,58.23;H,4.50;N,16.28. 実施例85 2,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチル−5−(4
−ピリジル)−1H−ピロール2,4−ジメチル−3−トリ
フルオロアセチル−1H−ピロール 文献の手法(チスウェルB.(Chiswell B.)Inorganic
a Chimica Acta.1972,629)に従い、抗−ピルビンアル
デヒド1−オキシム(1.3g、15ミリモル)、1,1,1−ト
リフルオロ−2,4−ペンタジオン(1.85mL、15ミリモ
ル)、氷酢酸(12mL)およびH2O(3.0mL)の混合物を、
室温で激しく攪拌した。このフラスコに、温度を60℃未
満に維持しながら亜鉛末(3g)を徐々に加えた。添加
後、その結果できた褐色溶液を還流条件下で2時間加熱
した。室温に冷ました後、反応混合物を、2Mの水性NaOH
の添加により塩基性にし、次いで、濾過した。濾液をCH
2Cl2(20mLx3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO4上で
乾燥し、真空で濃縮した。残分を、フラッシュクロマト
グラフィー(1−3:1CH2Cl2−ヘキサン)により精製し
て副標題化合物(0.42g、15%収率)を油状物質として
得た。1 H−NMR(CDCl3)δ8.15(br.s,1H),6.41(q,J=1.1H
z,1H),2.52(s,3H),2.23(t,J=1.1Hz,3H). MS(EI)m/z191(M+). 2−ブロモ−3,5−ジメチル−4−トリフルオロアセチ
ル−1H−ピロール 副標題化合物を、実施例45の手法(方法C)により、
工程1の3−アセチル−2,4−ジメチル−1H−ピロール
の代わりに2,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチル
−1H−ピロールを用いて調製した。1 H−NMR(CDCl3)δ8.45(br.s,1H),2.50(s,3H),2.1
9(s,3H). MS(EI)m/z271(M+),269(M+). 2,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチル−5−(4
−ピリジル)−1H−ピロール 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに2−ブロモ−3,5−ジメチル−4
−トリフルオロアセチル−1H−ピロールを用いて調製し
た。
融点169−170℃1 H−NMR(CDCl3)δ10.3(br.s,1H),8.52(d,J=4.8H
z,2H),7.34(dd,J=4.6Hz,1.7Hz,2H),2.61(s,3H),
2.42(s,3H). MS(EI)m/z268(M+). IR(KBr)3000,1665,1605,1475,1440,1425,1280,1200,1
160,1040,1000,920,830,735cm-1. C13H11N2OFから算定した理論値:C,58.21;H,4.13;N,10.4
4. 測定値:C,57.91;H,4.08;N,10.37. 実施例86 3,6−ジメチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−
4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 文献の手法(チスウェルB.Inorganica Chimica Acta.
1972,629)に従い、1−ヒドロキシイミノ−1−(4−
ピリジル)−2−プロパノン(タナカA.(Tanaka A.)
等,Chem.Pharm.Bull.,1992,40,3206)(0.49g、3.0ミリ
モル)、5−メチル−1,3−シクロヘキサンジオン(0.3
8g、3.0ミリモル)、氷酢酸(2.4mL)およびH2O(0.6m
L)の混合物を、室温で激しく攪拌した。このフラスコ
に、温度を60℃未満に維持しながら亜鉛末(0.6g)を徐
々に加えた。添加後、その結果できた褐色溶液を還流条
件下で2時間加熱した。室温に冷ました後、反応混合物
を、2Mの水性NaOHの添加により塩基性にし、次いで、濾
過した。濾液をCH2Cl2(20mLx3)で抽出し、合わせた有
機層をMgSO4上で乾燥し、真空で濃縮した。残分を、フ
ラッシュクロマトグラフィー(1−5:1EtOAc−ヘキサン
次いで、EtOAcのみ)により精製して所望の生成物(0.1
2g、17%収率)を得た。
融点247−248℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.59(dd,J=4.6Hz,1.6Hz,3H),7.3
1(dd,J=4.6Hz,1.6Hz,2H),2.95−2.86(m,1H),2.60
−2.30(m,3H),2.54(s,3H),2.30−2.19(m,1H),1.1
6(d,J=6.2Hz,3H). IR(KBr)2950,1650,1600,1520,1480,1420,1380,1220,1
070,995,835,680cm-1. MS(EI)m/z240(M+). C15H16N2O0.1H2Oから算定した理論値:C,74.42;H,6.74;
N,11.57. 測定値:C,74.18;H,6.80;N,11.23. 実施例87 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−6−
チア−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール 文献の手法(チスウェルB.Inorganica Chimica Acta.
1972,629)に従い、1−ヒドロキシイミノ−1−(4−
ピリジル)−2−プロパノン(0.45g、2.7ミリモル)、
チアシクロヘキサン−3,5−ジオン(テラサワT.(Teras
awa T.),オカダT.(Okada T.),J.Org.Chem.1977,42,
1163)(0.39g、3.0ミリモル)、氷酢酸(2.4mL)およ
びH2O(0.6mL)の混合物を、室温で激しく攪拌した。こ
のフラスコに、温度を60℃未満に維持しながら亜鉛末
(0.6g)を徐々に加えた。添加後、その結果できた褐色
溶液を還流条件下で2時間加熱した。室温に冷ました
後、反応混合物を、2Mの水性NaOHの添加により塩基性に
し、次いで、濾過した。濾液をCH2Cl2(20mLx3)で抽出
し、合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、真空で濃縮し
た。残分を、フラッシュクロマトグラフィー(2−4:1
酢酸エチル−ヘキサン次いで、EtOAcのみ)、次いで熱
酢酸エチルおよびヘキサンからの再結晶化により精製し
て標記化合物(0.10g、15%収率)を得た。
融点209−210℃1 H−NMR(CDCl3)δ8.98(br.s,1H),8.60(dd,J=4.6,
1.7Hz,2H),7.31(dd,J=4.6,1.7Hz,2H),3.86(s,2
H),3.41(s,2H),2.52(s,3H). IR(KBr)2900,2750,1640,1600,1480,1420,1370,1060,1
000,830cm-1. MS(EI)m/z244(M+). C13H12N2OSから算定した理論値:C,63.91;H,4.95;N,11.4
7. 測定値:C,64.11;H,5.06;N,11.37. 実施例88 3−アセチル−2−ホルミル−4−メチル−5−(4−
ピリジル)−1H−ピロール 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール(800mg、3.74ミリモル)を、THF
(37mL)、酢酸(45mL)および水(37mL)で溶解した。
硝酸セリウム(IV)アンモニウム(8.38g、15.3ミリモ
ル)を、室温で混合液に加え、1.5時間攪拌した。混合
液を2MのNaOH水溶液で中和し、酢酸エチル(150mLx3)
で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4
上で乾燥し、真空で蒸発させた。残分を、酢酸エチル−
ヘキサン(2:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフ
ィーにより精製して標記化合物(190mg、22%収率)を
固形物として得た。
融点208−209℃ IR(KBr)ν1660,1600,1470,1430,1280,1250,840cm-1.1 H−NMR(CDCl3)δ10.07(s,1H),9.99(s,1H),8.72
(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2H),7.39(dd,J=4.4Hz,1.5Hz,2
H),2.65(s,3H),2.45(s,3H). C13H12N2O20.1H2Oから算定した理論値:C,67.87;H,5.35;
N,12.18. 測定値:C,67.81;H,5.33;N,11.95. 実施例89 3−アセチル−2−ヒドロキシメチル−4−メチル−5
−(4−ピリジル)−1H−ピロール CH2Cl2(2mL)およびメタノール(2mL)中の3−アセ
チル−2−ホルミル−4−メチル−5−(4−ピリジ
ル)−1H−ピロール(84mg、0.37ミリモル)の攪拌溶液
に、0℃で、水素化硼素ナトリウム(14mg、0.37ミリモ
ル)を加え、室温で30分間攪拌した。混合物を水(15m
L)に注ぎ入れ、酢酸エチル−エタノール(10:1、20mLx
3)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgS
O4上で乾燥し、真空で濃縮した。酢酸エチルからの再結
晶化により、標記化合物(20mg、24%収率)を固形物と
して得た。
融点:163−165℃1 H−NMR(CDCl3)δ9.20(s,1H),8.87−8.58(m,2H),
7.35−7.20(m,2H),4.80(s,2H),2.53(s,3H),2.48
(s,3H). IR(KBr)ν1640,1600,1580,1480,1370,1060,1000,940,
830cm-1. C13H14N2O20.4H2Oから算定した理論値:C,65.75;H,6.28;
N,11.80. 測定値:C,65.97;H,6.16;N,11.53. 実施例90 4−メチル−3−(3−メチルブタノイル)−2,5−ジ
(4−ピリジル)−1H−ピロール 標記化合物を、実施例1の手法により、2,4−ペンタ
ンジオンの代わりに6−メチル−2,4−ヘプタンジオン
を用いて調製した。
融点199−201℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ11.96(br.s,1H),8.68−8.52
(m,4H),7.58−7.40(m,4H),2.35(d,J=7.0Hz,2H),
2.31(s,3H),2.08−1.90(m,1H),0.75(d,J=6.6z,6
H) C20H21N3Oから算定した理論値:C,75.21;H,6.63;N,13.1
6. 測定値:C,75.08;H,6.61;N,13.19. 実施例91 4−メチル−2−フェニル−5−(4−ピリジル)ピロ
ール−3−カルボン酸メチル 4−メチル−2−フェニルピロール−3−カルボン酸メ
チル THF(20mL)およびDMSO(5mL)中のN−(ベンゾトリ
アゾール−1−イル−メチル)−α−(メチルチオ)フ
ェニルイミン(カトリツスキーA.R.等,Tetrahedron,199
5,51,13271)(1.65g、5.84ミリモル)、3−オキソブ
タン酸メチル(878mg、8.77ミリモル)および油中の60
%NaH(701mg、17.5ミリモル)の混合物を室温で4時間
攪拌した。過剰のNaHを、水で慎重に反応停止した。混
合物をジエチルエーテル(150mL)で希釈し、水性10%N
aOH(50mLx3)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真空で濃縮
した。残分を、酢酸エチル−ヘキサン(1:5)で溶出す
るフラッシュクロマトグラフィーにより精製して副標題
化合物(973mg、78%収率)を油状物質として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:8.31(s,1H),7.47−7.25(m,5
H),6.53(s,1H),3.67(s,3H),2.29(s,3H). 5−ブロモ−4−メチル−2−フェニルピロール−3−
カルボン酸メチル THF(1.5mL)中の4−メチル−2−フェニルピロール
−3−カルボン酸メチル(74mg、0.341ミリモル)の溶
液に、NBS(67mg、0.375ミリモル)を−78℃で加えた。
同じ温度で0.25時間攪拌した後、混合液を室温に温め
た。混合液を氷−水(5mL)に注ぎ入れた。全体を酢酸
エチル(20mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、真空で濃
縮した。残分を、酢酸エチル−ヘキサン(1:8)で溶出
するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して副標
題化合物(97mg、97%収率)を結晶として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:8.44(br.s,1H),7.43−7.25(m,5
H),3.66(s,3H),2.23(s,3H). 4−メチル−2−フェニル−5−(4−ピリジル)ピロ
ール−3−カルボン酸メチル ジメトキシエタン(1.5mL)中の5−ブロモ−4−メ
チル−2−フェニルピロール−3−カルボン酸メチル
(82mg、0.278ミリモル)、4−ピリジルボロン酸(68m
g、0.556ミリモル)、PdCl2(PPh3(20mg、0.0278
ミリモル)、および飽和水性NaHCO3(0.3mL)の混合物
を16時間還流した。混合物をCH2Cl2(10mLx3)で抽出
し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、真空で濃縮し
た。残分を、アセトン−ヘキサン(1:2)を用いたPTLC
(1mm)により精製して標記化合物(37mg、46%収率)
を得た。
融点:202−204℃1 H−NMR(CDCl3)δ:9.72(br,s,1H),8.46(br.s,2
H),7.66−7.26(m,7H),3.70(s,3H),2.49(s,3H). IR(KBr)ν:3450,1700,1600,1470,1440,1260,1080,700
cm-1. MS(EI)m/z292(M+). C18H15N3O20.2C4H10O0.1H2Oから算定した理論値:C,73.0
9;H,5.94;N,9.07. 測定値:C,73.12;H,5.44;N,8.72. 実施例92 (6RS)−6−メチル−1,3−ジ(4−ピリジル)−6,7
−ジヒドロ−2H−ピラノ[3,4−c]−4−オン エタノール(5mL)中の4−ピリジンカルボキサルデ
ヒド(2.09g、19.5ミリモル)、5,6−ジヒドロ−4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−2H−ピラン−2−オン(1.00
g、7.80ミリモル)、および25%アンモニア溶液(2.0m
L)の混合物を、7時間還流した。室温に冷ました後、
混合物を真空で濃縮した。残存油状物質を、メタノール
−CH2Cl2(1:15)で溶出するフラッシュクロマトグラフ
ィーにより精製して108mgを得た。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して標記化合物(60mg、2.5%収率)を得
た。
融点:>280℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:12.39(br.s,1H),8.53−8.46
(m,4H),7.26−7.13(m,4H),4.74(ddq,J=11.4,6.2,
および3.9Hz,1H),3.04(dd,J=16.5および3.9Hz,1H),
2.88(dd,J=16.5および11.4Hz,1H),1.44(d,J=6.2H
z,3H). IR(KBr)ν:3450,1680,1600,2580,1480,1420,1380,108
0,1040,820cm-1. C18H15N3O20.2C4H8O2から算定した理論値:C,69.92;H,5.
18;N,13.01. 測定値:C,69.54;H,5.19;N,13.01. 実施例93 2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)ピロール−3−
カルボン酸エチル 標記化合物を、実施例45の手法(方法C)により、工
程2の3−アセチル−5−ブロモ−2,4−ジメチル−1H
−ピロールの代わりに5−ブロモ−2,4−ジメチルピロ
ール−3−カルボン酸エチル(コーデルG.A.(Cordell
G.A.),J.Org.Chem.,1975,40,3161)を用いて調製し
た。
融点:180−181.5℃1 H−NMR(CDCl3)δ:9.18(br.s,1H),8.54(d,J=4.4H
z,1H),8.53(d,J=4.8Hz,1H),7.31(d,J=4.8Hz,1
H),7.30(d,J=4.4Hz,1H),4.31(q,J=7.0Hz,2H),2.
57(s,3H),2.47(s,3H),1.37(t,J=7.0Hz,3H). IR(KBr)ν:3450,1690,1600,1430,1260,1100,1000,830
cm-1. C14H16N2O20.1H2Oから算定した理論値:C,68.33;H,6.64;
N,11.38. 測定値:C,68.00;H,6.66;N,11.30. 実施例94 2−(2−メトキシエチル)−4−メチル−5−(4−
ピリジル)ピロール−3−カルボン酸メチル 氷酢酸(18mL)中の1−ヒドロキシイミノ−1−(4
−ピリジル)−2−プロパノン(500mg、3.05ミリモ
ル)の溶液に、5−メトキシ−3−オキソペンタン酸メ
チル(634mg、3.96ミリモル)を室温で加えた。混合物
に亜鉛末(597mg、9.14ミリモル)を室温で加え、混合
物を100℃で1時間加熱した。混合物を、セライトのパ
ッドを介して濾過し、パッドを酢酸で十分に洗浄した。
濾液を蒸発させて油状残分を得、アセトン−ヘキサン
(1:2)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製して標記化合物(220mg、26%収率)を得た。
融点:177−179℃1 H−NMR(CDCl3)δ:9.81(br.s,1H),8.56−8.53(m,2
H),7.29−7.27(m,2H),3.83(s,3H),3.72(t,J=5.7
Hz,2H),3.41(s,3H),3.29(t,J=5.7Hz,2H),2.45
(s,3H). IR(KBr)ν:3450,1690,1610,1480,1360,1260,1120,100
0,830cm-1. C15H18N2O3から算定した理論値:C,65.68;H,6.61;N,10.2
1. 測定値:C,65.79;H,6.65;N,10.13. 実施例95 2,5−ジ(4−ピリジル)ピロール−3−カルボン酸メ
チル 標記化合物を、実施例10の手法により、プロピオニル
酢酸エチルの代わりに3−メトキシアクリル酸メチルを
用いて調製した。
融点:>270℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:12.40(br.s,1H),8.53(d,J=
5.9Hz,2H),8.42(d,J=6.2Hz,2H),7.75(s,1H),7.23
(d,J=4.8Hz,2H),7.09(d,J=5.5Hz,2H),3.66(s,3
H). IR(KBr)ν:3450,1700,1600,1430,1420,1350,1190,830
cm-1. C16H13N3O20.5H2CO3から算定した理論値:C,63.87;H,4.5
5;N,13.54. 測定値:C,63.56;H,4.45;N,13.81. 更に、上記の実施例で調製した化合物の化学的構造
を、以下の表にまとめる。表においては、以下の略号を
用いる:メチルはMe、エチルはEtまたはフェニルはPh、
そして、R2は、ピロール環の4の位置に結合しており、
R3は、ピロール環の3の位置に結合している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/5377 A61K 31/5377 A61P 1/00 A61P 1/00 7/02 7/02 9/00 9/00 11/06 11/06 17/06 17/06 19/02 19/02 19/06 19/06 29/00 29/00 31/00 31/00 31/12 31/12 37/06 37/06 43/00 43/00 111 111 C07D 401/14 C07D 401/14 405/14 405/14 409/14 409/14 (72)発明者 榊原 稔 愛知県知多郡武豊町字二ケ崎2―113 (56)参考文献 特開 平10−324687(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 401/04 C07D 401/14 C07D 405/14 C07D 409/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式の化合物及びその薬学的に許容
    することのできる塩: [ここで、R1は、以下のものから選ばれ: (a)水素、R6−,R6−NH−、ヒドロキシ−R6−またはR
    6−O−R6−; (b)R6−CO−、R6−O−CO−R6−、カルボキシ−R
    6−、NH2−CO−またはR6−NH−CO−;および (c)Ar−、Ar−R6−、Ar−NH−またはAr−CO−; {ここで、Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノ
    リル、チエニル、フリル、ピロリル、インドリル、ベン
    ゾチエニルおよびベンゾフリルから選ばれ(ここで、そ
    のアリールまたはヘテロアリール基は、C1-4アルキル、
    C1-4アルコキシ、ハロ−置換したC1-4アルキル、ハロ−
    置換したC1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミ
    ノ、R6−NH−、(R62N−、ハロ、ホルミル、ハロ−置
    換したフェノキシ、ハロ−置換したフェニル、C1-4アル
    キル−置換したフェノキシ、ハロ−置換したフェニルチ
    オ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルチオおよ
    びC1-4アルキル−SO−から選ばれる1個または2個の置
    換基で任意に置換される);そして R6は、4個までのハロゲン原子により任意に置換された
    C1-6アルキルである}; R2およびR4は、以下のものから独立に選ばれ: (d)水素、ハロ、R6−、C2-6アルケニル、C2-6アルキ
    ニル、ヒドロキシ−R6−、R6−O−R6−、メルカプト−
    R6−、R6−S−R6−、−NH2、R6−NH−、(R6−N
    −、R6−SO−およびR6−SO2−; (e)1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]−デカニ
    ル、 {ここで、Yは、−NH、−N−R6、−N−Ar、Oおよび
    Sから選ばれ;1は、0、1、2、3、4もしくは5であ
    り;nは、独立に、0、1もしくは2であり;そしてAr
    は、上記で定義した通りである}; (f)Ar−、Ar−R6−、Ar−C2-6アルケニル、Ar−C2-6
    アルキニル、Ar−O−、Ar−O−R6−、Ar−R6−O−、
    Ar−S−、Ar−R6−S−、Ar−NH−、(Ar)−R6−、
    Ar−R6−NH−もしくは(Ar)−N−; (g)R6−CO−、−NO2、NH2−CO−、R6−NH−CO−、
    (R6−N−CO−、Ar−CO−、(Ar−R6−N−CO
    −、Ar−R6−CO−、Ar−NH−CO−もしくはAr−R6−NH−
    CO−;および (h)R6−CO−NH−、Ar−CO−NH−、Ar−R6−CO−NH−
    もしくはH2N−CO−NH−; {ここで、ArおよびR6は、上記で定義した通りである
    が、但し、R2は、Arではない}; R3は、以下のものから選ばれ: (i)C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、ヒドロ
    キシ−R6−、R6−O−R6、R6−S−R6−、NH2−R6−も
    しくはR6−NH−R6−; (j)ホルミル、カルボキシ、カルボキシ−R6−、R6
    CO−、C2-6アルケニル−CO−、C2-6アルキニル−CO−、
    R6−CO−R6−、C2-6アルケニル−CO−R6−、C2-6アルキ
    ニル−CO−R6−、R6−O−CO−、R6−O−CO−R6−、R6
    −S−CO−、C2-6アルケニル−O−CO−、C2-6アルキニ
    ル−O−CO−もしくはR6−O−R6−CO−; (k)R6−CO−NH−、Ar−CO−NH−、Ar−R6−CO−NH
    −、−NH2、R6−NH−、(R6−N−、H2N−CO−NH
    −、R6−NH−CO−NH−、(R6−N−CO−NH−、Ar−
    NH−CO−NH−、(Ar)−N−CO−NH−、HO−N=CH−
    R6−、R6O−N=CH−もしくはR6O−N=CH−R6−; (l)R6−SO−、R6−NH−SO2−R6−SO2−、−SO2NH2
    −SONH2、R6−NH−SO−、Ar−SO−、Ar−R6−SO−、Ar
    −SO2−、C2-6アルケニル−SO2−、C2-6アルキニル−SO
    2−、Ar−R6−SO2−、Ar−NH−SO2−、Ar−R6−NH−SO2
    −、Ar−NH−SO−もしくはAr−R6−NH−SO−;および (m)Ar−CO−、Ar−R6−CO−、Ar−C2-6アルケニル−
    CO−、Ar−C2-6アルキニル−CO−、Ar−O−CO−、Ar−
    O−R6−CO−、Ar−S−R6−CO−、Ar−R6−O−CO−、
    Ar−R6−S−CO−、(Ar)−C2-6アルケニル−CO−、
    (Ar)−C2-6アルキニル−CO−、(Ar)−R6−O−
    CO−もしくは(Ar)−R6−S−CO−; {ここで、ArおよびR6は、上記で定義した通りであ
    る};または R2、R3およびR4の内2つは、A1およびA3が結合している
    炭素原子と共に5個から8個の環原子を有する環を規定
    する一般式−A1−B1−A2−B2−A3−の基を共に形成し、
    この環は、ヒドロキシ、R6、C1-4アルコキシおよびArか
    ら選ばれる1個または2個の置換基で任意に置換され、
    ここで、A1、A2およびA3は、独立に、直接結合またはC
    1-4アルキレンであり、B1およびB2は、独立に、直接結
    合、O、S、SO、CO、NHもしくはNR6であり; R5は、以下のものから独立に選ばれ: (n)水素、ハロ、R6−、ヒドロキシ−R6−もしくはR6
    −O−R6−; (o)Ar−、Ar−R6−、Ar−O−、Ar−S−、Ar−NH−
    もしくはAr−CO−;および (p)R6−CO−、R6−O−CO−もしくはR6−NH−CO−;
    または ピリジン環上の隣接する炭素原子に結合しているR5の内
    2つは、縮合ベンゼン環を完成し、このベンゼン環は、
    C1-4アルキル、ハロ−置換したC1-4アルキル、ハロ−置
    換したC1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノお
    よびハロから選ばれる1個または2個の置換基で任意に
    置換され; {ここで、R6およびArは、上記で定義した通りであ
    る}; mは、0、1、2、3または4であり;そして ピロール環の5の位置に結合しているピリジル環の窒素
    原子は、Nオキシド基により任意に置換される]。
  2. 【請求項2】R1が、群(a)から選ばれ;R2が、群
    (d)、(e)または(f)から選ばれるが、但しR
    2は、Arではなく;R3は、群(i)、(j)、(k)およ
    び(m)から選ばれ;R4が、群(d)、(e)または
    (f)から選ばれ;R5が、群(n)から選ばれ;そして
    mが、0、1または2である、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】R1が、水素、C1-4アルキル、C1-4アルキル
    アミノ、ハロ−置換したC1-4アルキル、ヒドロキシ−C
    1-4アルキル、C1-4アルコキシアルキルまたはハロC1-4
    アルコキシ−C1-4アルキルであり;R2が、水素、ハロ、R
    6−、ヒドロキシ−R6−またはR6−O−R6−であり;R
    3が、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、ヒドロ
    キシ−R6−、R6−O−R6、R6−S−R6−、R6−NH−R
    6−、ホルミル、カルボキシ、カルボキシ−R6−、R6−C
    O−、C2-6アルケニル−CO−、C2-6アルキニル−CO−、R
    6−CO−R6−、C2-6アルケニル−CO−R6−、C2-6アルキ
    ニル−CO−R6−、R6−O−CO−、R6−O−CO−R6−、R6
    −S−CO−、C2-6アルケニル−O−CO−またはR6−O−
    R6−CO−であり;R4が、水素、R6−、1個、2個もしく
    は3個のC1-4アルキルもしくはフェニルにより任意に置
    換されたモルホリノ、1個、2個もしくは3個のC1-4
    ルキルもしくはフェニルにより任意に置換された1−ピ
    ペリジニル、C1-4アルキルもしくはフェニル、ピリジ
    ル、キノリル、フリル、チエニルまたはピロリルにより
    その1の位置で任意に置換された4−ピペラジニル、フ
    ェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエニル、フ
    リル、ピロリル、インドリル、ベンゾチエニルまたはベ
    ンゾフリルであり(ここで、当該フェニル、ナフチル、
    ピリジル、キノリル、チエニル、フリル、ピロリル、イ
    ンドリル、ベンゾチエニルまたはベンゾフリルは、C1-4
    アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、ホルミ
    ル、C1-4ハロ−置換したアルキル、ハロ−置換したフェ
    ノキシ、ハロ−置換したフェニルチオ、C1-4アルコキシ
    カルボニル、C1-4アルキルチオおよびC1-4アルキル−SO
    −から独立に選ばれる1個または2個の置換基で任意に
    置換することができる);R5が、水素、ハロ、C1-4アル
    キルまたはハロ置換したC1-4アルキルであり;そしてm
    が、0または1である、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が、水素、C1-4アルキル、またはC1-4
    ルコキシ−C1-4アルキルであり;R2が、水素、ハロ、ハ
    ロにより任意に置換されたC1-4アルキル、ヒドロキシ−
    C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシ−C1-4アルキルであ
    り;R3が、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ、ヒ
    ドロキシ−C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキ
    ル、ホルミル、カルボキシ、C1-4アルキルカルボニル、
    C1-4アルキルカルボニル−C1-4アルキル、C1-4アルコキ
    シ−カルボニル、C1-4アルコキシカルボニル−C1-4アル
    キル、C2-4アルケニルオキシカルボニルまたはC1-4アル
    キルオキシ−C1-4アルキルカルボニルであり;R2およびR
    3が、それぞれピロール環の4および3の位置にあり;R4
    が、C1-4アルキル、モルホリノ、ジメチルモルホリノ、
    1−ピペリジニル、C1-4アルキル、フェニルもしくはピ
    リジルによりその1の位置で任意に置換された4−ピペ
    ラジニル、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、
    チエニル、フリルまたはピロリルであり(ここで、当該
    フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエニル、
    フリルまたはピロリルは、C1-4アルキル、ヒドロキシ、
    C1-4アルコキシ、ハロ、ホルミル、フルオロフェノキ
    シ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチル
    チオ、エチルチオおよびメチル−SO−から独立に選ばれ
    る1個または2個の置換基で任意に置換することができ
    る);そしてR5が、水素またはハロである、請求項3に
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1が、水素、C1-4アルキル、またはC1-4
    ルコキシ−C1-4アルキルであり;R2が、ハロにより任意
    に置換されたC1-4アルキル、ヒドロキシ−C1-4アルキル
    またはC1-4アルコキシ−C1-4アルキルであり;R3が、C
    2-4アルケニル、ヒドロキシ−C1-4アルキル、C1-4アル
    コキシ−C1-4アルキル、ホルミル、C1-4アルキルカルボ
    ニル、C1-4アルキルカルボニル−C1-4アルキル、C1-4
    ルコキシ−カルボニル、C1-4アルコキシカルボニル−C
    1-4アルキルであり;R4が、モルホリノ、1−ピペリジニ
    ル、4−フェニル−ピペラジン−1−イル、1−(2−
    ピリジル)−ピペラジン−4−イル、ピリジル、フェニ
    ル、ナフチル、ピロリル、フリルまたはチエニルである
    (ここで、当該ピリジル、フェニル、ナフチル、ピロリ
    ル、フリルまたはチエニルは、C1-4アルコキシ、ハロ、
    ホルミル、4−フルオロフェノキシ、メトキシカルボニ
    ル、エトキシカルボニルまたはメチルチオで任意に置換
    することができる);そしてR5が、水素である、請求項
    4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】3の位置のR3および2の位置のR4が、A1
    よびA3が結合している炭素原子と共に5個から8個の環
    原子を有する環を規定する一般式−A1−B1−A2−B2−A3
    −の基を共に形成し、この環が、ヒドロキシ、R6、C1-4
    アルコキシおよびArから選ばれる1個以上の置換基で任
    意に置換される(ここで、A1、A2およびA3は、独立に、
    直接結合またはC1-4アルキレンであり、B1およびB2は、
    独立に、直接結合、O、S、SO、CO、NHもしくはNR6
    ある)、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】−A1−B1−A2−B2−A3−が、−CO−(C
    H2−、−CO−(CH2−、−CO−CH2−C(CH3
    −CH2−、−CO−(CH2−C(CH3−、−CO−
    (CH2−、−CO−CH2−CH(CH3)−CH2−、−CO−O
    −CH(CH3)−CH2−および−CO−CH2−S−CH2−から選
    ばれる、請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1が、水素、メチルまたはメトキシエチル
    であり;R2が、メチル、エチル、モノフルオロメチル、
    ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フェニル、n
    −プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
    メトキシメチル、ニトロフェニル、ヒドロキシメチルま
    たはピリジルであり;R3が、アセチル、プロパノイル、
    ペンタノイル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニ
    ル、ホルミル、メタンスルホニル、ヒドロキシエチル、
    ヒドロキシメチル、ベンジルオキシカルボニル、アリル
    オキシカルボニル、カルボキシル、メチルエトキシカル
    ボニル、1,1−ジメチルエトキシカルボニル、プロポキ
    シカルボニル、ブトキシカルボニルまたはメトキシエト
    キシカルボニルであり;R2およびR3が、それぞれピロー
    ル環の4および3の位置にあり;R4が、メチル、フェニ
    ル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4
    −フルオロフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、
    チエニル、フェニル、水素、モルホリノ、1−ピペリジ
    ニル、(1−フェニル)−4−ピペラジニルまたは(2
    −ピリジル)−4−ピペラジニルであり;そしてR5が、
    水素である、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】以下のものの一つである、請求項1に記載
    の化合物: 3−アセチル−4−メチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
    −1H−ピロール; 3−アセチル−4−エチル−2,5−ジ(4−ピリジル)
    −1H−ピロール; 3−アセチル−2,5−ジ(4−ピリジル)−4−トリフ
    ルオロメチル−1H−ピロール; 3−メトキシカルボニル−4−メチル−2,5−ジ(4−
    ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2,4−ジメチル−5−(4−ピリジル)
    −1H−ピロール; 3−アセチル−4−メチル−2−フェニル−5−(4−
    ピリジル)−1H−ピロール; 3−メチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−4,5,
    6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3−アセチル−2−(4−フルオロフェニル)−4−メ
    チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2−(2−フルオロフェニル)−4−メ
    チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 4−オキソ−2−(4−ピリジル)3,6,6−トリメチル
    −4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3,6−ジメチル−4−オキソ−2−(4−ピリジル)−
    4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 4−オキソ−2−(4−ピリジル)3,7,7−トリメチル
    −4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール; 3−アセチル−2−{(4−メトキシカルボニル)フェ
    ニル}−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロ
    ール; 3−アセチル−4−メチル−2−(1−ピペリジニル)
    −5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−4−メチル−2−(4−フェニルピペラ
    ジン−1−イル)−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
    ル; 3−アセチル−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
    ル)−4−メチル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロー
    ル; 3−アセチル−2−(4−クロロフェニル)−4−メチ
    ル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール; 3−アセチル−2−(4−メトキシフェニル)−4−メ
    チル−5−(4−ピリジル)−1H−ピロール;および 3−アセチル−4−メチル−2−(4−モルホリノ)−
    5−(4−ピリジル)−1H−ピロール。
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