JP3454524B2 - 第二世代冷媒使用冷凍サイクル - Google Patents

第二世代冷媒使用冷凍サイクル

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮式冷凍サイクルに
関し、特に詳しくはHFC−134aなどの第二世代の
冷媒を使用した冷凍サイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒の圧縮/膨張を繰り返して、冷/暖
房運転や冷凍などを行うタイプの冷凍サイクルでは、昔
はアンモニアが、近年はフロンが広く冷媒として使用さ
れている。フロンは周知のように燃性、爆発性、毒性が
なく、また、通常の状態では金属を腐食することもない
など、極めて使用特性に優れている。
【0003】しかし、化学的に極めて安定であるとして
広く使用されてきたフロンも、大気中に放出されると成
層圏に入り、紫外線によって分解されるまで極めて長期
間に渡って滞留し、紫外線を遮って地上の人間を含む生
物を保護しているオゾン層を破壊するとして、その使用
が国際的に制限されて来ている。このため、従来使用の
フロンに代替し得る無害なフロンの開発が鋭意進められ
ており、一部には既に第二世代冷媒と呼ばれているHC
FC−22、−123、−141b、HFC−134a
などのフロンが開発されている。
【0004】しかし、新規に開発されたこれら第二世代
のフロンは、何れも従来使用のフロンCFC−11、−
12、−502、−131b1などに比べると、冷凍機
油として従来使用してきた鉱油や合成油との相性が悪
く、二液に分離するので駆動部が摩耗したり、スラッジ
を生成し易いと云った問題点がある。
【0005】このため、第二世代フロンと相性の良い冷
凍機油の開発・改良も鋭意進められており、例えば新規
に開発したヒンダードエステルなどの特殊エステル油を
使用することにより、この問題を解決しようとする試み
があるが、この特殊エステル油には水分吸着性が大凡2
000ppmと従来の鉱油の水分吸着性50ppm程度
より極めて高いと云った性質があり、従来と同様にシス
テムを組み上げたのでは、システム内に多量の水分が残
留することになり、この水分が冷媒の断熱膨張時に氷結
して膨張弁を詰まらせ、冷凍作用が行われなくなる。ま
た、水分がHFCと特殊エステル油に作用して加水分解
して有機酸を生じ、金属部を腐食すると云った問題点も
あった。
【0006】前記特殊エステルに酸化防止剤などを添加
して酸化を防止する方法もあるが、添加量には制限があ
り、部品の清浄度と残留成分とに大きく左右される。
【0007】冷媒中に脂肪酸鉄塩などのスラッジが生成
すると、冷媒温度が低下するキャピラリチューブの出口
部に析出して冷媒の流れを疎外し、冷凍サイクルとして
機能しなくなるため、従来はドライヤーの出口側にスラ
ッジキャッチーをセットしてスラッジを補集していた
が、スラッジキャッチーを通過するときの冷媒温度が高
いため、スラッジが育成されていても補集することが可
能な程には固形物になっていないものが多く、十分な補
集効果を上げることができていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、スラッジの
生成を抑えることができると共に、発生したスラッジを
効果的に除去することのできる冷凍サイクルを開発する
必要があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するための具体的手段として、コンプレッ
サ、コンデンサ、ドライヤー、エバポレータ、アキュム
レータなどを環状に配管接続し、第二世代冷媒を使用す
る冷凍サイクルであって、前記キャピラリチューブを二
段階絞り構造に形成し、この中間部にフィルターを取付
けたことを特徴とする第二世代冷媒使用冷凍サイクル
と、
【0010】フィルターの略中間部とアキュムレータ上
流側とを冷媒管で連結し、フィルターに流入した冷媒の
一部がリキッドサクション作用により、該冷媒管を経由
してアキュムレータ上流側に直接流入可能に設けられた
ことを特徴とする前記記載の第二世代冷媒使用冷凍サイ
クルと、を提供することにより、前記した従来技術の課
題を解決するものである。
【0011】
【作用】フィルターには、キャピラリチューブの前半部
を通過して温度低下した冷媒が流入するため、冷媒中に
脂肪酸鉄塩などが生成されていれば、固形のスラッジと
なって析出するのでフィルターによって容易に補集され
る。
【0012】また、フィルターの略中間部からアキュム
レータの上流側に直接流入する温度の低い液状冷媒が、
エバポレータで冷却作用を発揮し、自身は高温のガス状
冷媒となった大部分の冷媒をアキュムレータ入口側で効
果的に冷却するので、コンプレッサーに流入する冷媒温
度が低下する。このため、冷凍機油として注入した特殊
エステルの粘性が失われたり、膜厚が異常に薄くなるこ
とがないので、冷凍機油としての機能が正常に発揮され
る。したがって、金属部の摩耗が減少し、スラッジ発生
の原因と考えられる脂肪酸の発生も抑制されることか
ら、結果的にスラッジの生成が抑えられる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明すると、1はコンプレッサー、2はコンデンサー、3
はドライヤー、4はキャピラリチューブ、5はフィルタ
ー、6はエバポレータ、7はアキュムレータであり、冷
媒管Lにより環状に連結されて、冷媒循環路が形成され
ている。
【0014】前記した機器の内、コンプレッサー1、コ
ンデンサー2、ドライヤー3、エバポレータ6、アキュ
ムレータ7は、何れもそれ自体は従来周知のものであ
る。
【0015】本発明におけるキャピラリチューブ4は二
段階絞り構造になっており、上流側キャピラリチューブ
41と下流側キャピラリチューブ42との間に、前記フ
ィルター5が設置されている。
【0016】フィルター5は、セラミックス、活性アル
ミナ成形体、活性炭、パンチングメタル、金属繊維など
からなる濾過部材51を内部に有し、略中間部に設けら
れた分岐口52と冷媒管Lのアキュムレータ7上流側と
が、冷媒管L1を介して連通し、このフィルター5に流
入した液状冷媒の一部、例えば4〜5%がアキュムレー
タ7に液状のままで流入するように構成されている。
【0017】したがって、コンプレッサー1で圧縮され
て高温・高圧となった冷媒ガスは、コンデンサー2で冷
却されて凝縮し、ドライヤー3の合成ゼオライトなどに
より冷媒中の水分が吸着除去され、上流側キャピラリチ
ューブ41に流入する。この上流側キャピラリチューブ
41において、冷媒の圧力と温度が低下する。
【0018】このように、フィルター5に流入する冷媒
は温度が低下しているので、冷媒中に脂肪酸などが生成
されていれば固形のスラッジとして析出しており、例え
ば多孔質セラミックスからなる濾過部材51を通過する
際に濾過されて容易に固形物が補集される。
【0019】そして、濾過された液状冷媒の一部(この
場合、4〜5%程度)が、分岐口52から冷媒管L1を
経由してアキュムレータ7の上流側冷媒管Lに流れ、下
流側キャピラリチューブ42を経由し、エバポレータ6
で冷却作用を発揮して来た温度の高い大部分のガス状冷
媒と混合され、アキュムレータ7に流入する。
【0020】このため、アキュムレータ7に流入する冷
媒の温度は、エバポレータ6のみを経由してきた時に比
べ、効果的に冷却されて大凡10℃も温度が低下する。
【0021】コンプレッサー1に流入する冷媒の温度が
低下するため、コンプレッサー自身の温度上昇も抑えら
れるので、冷凍機油として注入した特殊エステルの粘性
が失われることもないし、膜厚が異常に薄くなることも
ないから、冷凍機油としての機能を失うことがない。
【0022】したがって、冷媒に第二世代のフロンR−
134aを用い、冷凍機油に特殊エステルを使用した場
合にも、冷凍機油として正常に機能するので、金属部の
摩耗が減少すると共に、スラッジ発生の原因となる脂肪
酸の発生が抑えられるから、結果的にスラッジの生成が
大幅に抑えられる
【0023】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、コンプレ
ッサ、コンデンサ、ドライヤー、エバポレータ、アキュ
ムレータなどを環状に配管接続し、第二世代冷媒を使用
する冷凍サイクルであって、前記キャピラリチューブを
二段階絞り構造に形成し、この中間部にフィルターを取
付けたことを特徴とする第二世代冷媒使用冷凍サイクル
であり、フィルターの略中間部とアキュムレータ上流側
とを冷媒管で連結し、フィルターに流入した冷媒の一部
がリキッドサクション作用により、該冷媒管を経由して
アキュムレータ上流側に直接流入可能に設けられたこと
を特徴とする第二世代冷媒使用冷凍サイクルであるの
で、
【0025】スラッジの生成が少なく、また、生成した
スラッジが容易に除去できる。しかも、フィルターを保
守点検し易い位置に設置することができるので、定期的
にフィルターを交換することによって長期に渡る安定し
た使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の説明図である。
【図2】フィルターの説明図である
【符号の説明】
1 コンプレッサー 2 コンデンサー 3 ドライヤー 4 キャピラリチューブ 41 上流側キャピラリチューブ 42 下流側キャピラリチューブ 5 フィルター 51 濾過部材 6 エバポレータ 7 アキュムレータ L、L1 冷媒管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−168570(JP,A) 特開 平4−283367(JP,A) 実開 昭58−162385(JP,U) 実開 昭57−87268(JP,U) 実開 昭61−46376(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 304 F25B 1/00 101 F25B 41/06 F25B 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ、コンデンサ、ドライヤ
    ー、エバポレータ、アキュムレータなどを環状に配管接
    続し、第二世代冷媒を使用する冷凍サイクルであって、
    前記キャピラリチューブを二段階絞り構造に形成し、こ
    の中間部にフィルターを取付けたことを特徴とする第二
    世代冷媒使用冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 フィルターの略中間部とアキュムレータ
    上流側とを冷媒管で連結し、フィルターに流入した冷媒
    の一部がリキッドサクション作用により、該冷媒管を経
    由してアキュムレータ上流側に直接流入可能に設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の第二世代冷媒使用冷
    凍サイクル。
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