JP3454442B2 - 大断面地下空間の掘削方法及びその装置 - Google Patents

大断面地下空間の掘削方法及びその装置

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JP3454442B2 JP25749294A JP25749294A JP3454442B2 JP 3454442 B2 JP3454442 B2 JP 3454442B2 JP 25749294 A JP25749294 A JP 25749294A JP 25749294 A JP25749294 A JP 25749294A JP 3454442 B2 JP3454442 B2 JP 3454442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超大断面トンネルや地
下鉄構内などの大断面地下空間を掘削する方法に係り、
特に掘削すべき大断面地下空間の周囲に、相互に連結し
た複数の小径トンネルを構築し、これらのトンネルによ
って囲まれた領域を掘削する大断面地下空間の基礎周壁
構築物、掘削方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大断面トンネルを構築する場合、このト
ンネルの径に合わせた径を有するカッタヘッドを備えた
シールド掘削装置を用いることが検討されている。とこ
ろが、このような大径のカッタヘッドを備えた掘削装置
は、大きすぎて製作や組立てが困難であって価格が非常
に高価となるばかりでなく、掘削装置の運搬や据え付け
も容易でない。このため、掘削しようとする大断面トン
ネルの周囲に多数の小径トンネルを側部が相互に連結す
るように構築して大断面トンネルの周囲の地山を補強し
たのち、小径トンネルによって囲った領域内をエキスカ
ベータ等の他の掘削手段によって掘削することが提案さ
れている。
【0003】先ず、大断面地下空間の基礎周壁構築物に
関する従来の技術について、図14、図15に示される
特開平4−80499号公報、および図16に示される
特開平4−85499号公報により説明する。図14に
おいて、一定間隔置きに、かつ長手方向に相互に平行に
構築された複数の先行トンネル101は、その外周面を
掘削土とコンクリートよりなる、均質で一定厚の改良土
105により覆われている。前記隣合う先行トンネル1
01,101を覆う改良土105,105の間に、その
改良土105,105の一部を食い込むように掘削し、
その掘削跡に場所打ちコンクリートにより構築された後
行トンネル103は、前記隣合う先行トンネル101,
101の改良土105,105と一体に連結されて大断
面地下空間106の基礎周壁構築物が形成されている。
図15において、一定間隔置きに、かつ長手方向に相互
に平行に構築された先行トンネル101a,101b
は、その各外周面を掘削土とコンクリートよりなる、均
質で一定厚の改良土105a,105bにより覆われて
いる。これら両先行トンネル101a,101bを覆う
各改良土105a,105bの間に、その各改良土10
5a,105bの一部に食い込むように、外周を改良土
105cで覆った後行トンネル101cを構築すること
により、各トンネル101a〜101c間の改良土10
5a〜105cを一体に連結して大断面地下空間の基礎
周壁構築物が形成されている。
【0004】図16において、大断面トンネル235は
半円形断面のトンネル覆工242を有しており、大断面
トンネル235の底部にはインバート243が構築され
ている。また、トンネル覆工242の外周部の地山21
9部分には、アーチ状に形成された支保工233が埋設
されており、この支保工233は複数本のパイプルーフ
241から構成されている。すなわち、外径D2 ,内径
D3 の円筒状に形成されたコンクリート等からなるパイ
プルーフ241が複数個、トンネル覆工242に沿って
横方向に円環状に連続して埋設されており、これらパイ
プルーフ241が全体としてアーチ状の支保工233を
形成している。前記パイプルーフ241を構成する各パ
イプは現場打ちのコンクリート層221とその外周部に
設けられた止水層205から形成され、これらパイプル
ーフ241からなる支保工233を構築する際に、前記
止水層205を互いに重なるように構成して、掘削空間
234の外部の地山219から地下水等の水分215が
侵入するのを確実に防止している。
【0005】次に、大断面地下空間の掘削方法に関する
従来の技術について、図11に示される特開平4−80
499号公報、および図16に示される特開平4−85
499号公報により説明する。図11において、構築予
定の大断面トンネルの外殻形状に沿って、互いに平行、
かつ一定間隔を置いて先行トンネル101を構築する際
に、この先行トンネル101より所定量大径の大径トン
ネルを掘削し、その大径トンネル中にこれとほぼ同心状
に先行トンネル101のセグメントを組み立てる。前記
先行トンネル101のセグメント外周と大径トンネルの
周壁間の空間に、削土の一部をセメントと混練した改良
土105を圧送して、その空間を均質で一定厚の改良土
105で充填する。次に、前記隣合う先行トンネル10
1,101を覆う改良土105,105の一部に食い込
んで掘削され、その掘削跡に場所打ちコンクリートによ
り形成される後行トンネル103を構築する。この場所
打ちコンクリートにより、前記隣合う先行トンネル10
1,101を覆う改良土105,105と、後行トンネ
ル103とを一体に連結する。前記のように先行トンネ
ル101,101を覆う改良土105,105と場所打
ちコンクリートによる後行トンネル103とを連続的に
連結して、両トンネル101,103群が包囲する空間
内を掘削して所定の大断面地下空間を得る。
【0006】図16において、掘削すべき空間234の
掘削方向の両側にそれぞれ立穴(図示せず)を設け、こ
れら立穴を連通する形で掘削すべき空間234の断面に
沿って、筒状支保埋設穴を複数個穿設する。これら筒状
支保埋設穴に、現場打ちのコンクリート等からなるコン
クリート層221およびその外周部に設けられた所定厚
さT2 の止水層205から構成されるパイプルーフ24
1により、支保工233を構築する。この支保工233
を構築する際に、前記互いに隣接するパイプルーフ24
1,241の各止水層205,205は互いに重なる形
で施工され、この止水層205は全体として、掘削すべ
き空間234の上半断面に沿って円環状に一体に連続し
た形で形成され、パイプルーフ241を互いに横方向に
接続してアーチ状の支保工233を構築し、前記構築さ
れた支保工233の下方の地山219部分をパワーショ
ベル等の掘削手段(図示せず)により掘削して大断面ト
ンネル235を構築する。前記パイプルーフ241の施
工順序は、先行トンネルを、P1からP8まで順次形成
した後、これら隣接する先行トンネルP1〜P8の間に
後行トンネルP9からP17までを順次構築する。
【0007】大断面地下空間の掘削装置に関する従来の
技術について、図10、図11に示される特開平4−8
0499号公報により説明する。図10は先行トンネル
用先行シールド機の構成を示す図で、先行シールド機1
02は切羽掘削用の回転カッタ121と、削土運搬用の
スクリュコンベア122と、掘進用ジャッキ123と、
セグメント組立用のエレクタ装置(図示せず)とを備え
ている点は従来機と同じである。この先行シールド機1
02はテール部が同軸心上に設けられ、外側テールプレ
ート124と内側テールプレート125とにより構成さ
れ、テール部が内外二重構造になっており、両テールプ
レート124,125の周面間は円盤場の仕切板126
で仕切られている。以上のように、両テールプレート1
24,125で構成される空間域が地山の改良範囲とな
り、内側テールプレート125の内側がセグメント組立
用の空間となる。また、この先行シールド機102は回
収した一部の削土にセメントを加えて混練するミキサー
127を装備しており、混練した削土を二重のテールプ
レート124,125内へ圧送する圧送ポンプ128お
よび配管129を装備している。図11は後行トンネル
103用の後行シールド機104を示す図で、この後行
シールド機104は公知の場所打ち式のシールドである
ため詳細については省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平4−
80499号公報に記載された大断面地下空間の基礎周
壁構築物、および大断面地下空間の掘削方法は、隣り合
う各先行トンネル101,101の周囲を覆う改良土1
05,105同志を後行トンネル103の周囲を覆うコ
ンクリートにより連結するか、または隣り合う各先行ト
ンネル101a,101bの周囲を覆う改良土105
a,105b同志を後行トンネル101cの周囲を覆う
改良土105cにより連結することによって、先行トン
ネル101,101aと後行トンネル103,101b
とを連結している。従って、両トンネル101,103
間を改良土105とコンクリート、あるいは両トンネル
101a,101b間を改良土105a,105b,1
05cにより連結しており、しかもセグメントが他方の
改良土またはコンクリートと結合していないため結合強
度が小さく、大断面トンネルの周囲地山を充分に補強す
ることができないおそれがある。さらに、先行トンネル
の周囲を覆う改良土を削土と固結材とを混練して形成し
ており、削土中に含まれる不純物が混入するため、安定
した品質の改良土を得ることができない。また、特開平
4−85499号公報に記載された構成では、パイプル
ーフ241からなる支保工233を構築する際に相対的
に薄い止水層205を互いに重ねるようにして構成して
いるため、特開平4−80499号公報と同様に大断面
トンネルの周囲地山を充分に補強することができないお
それがある。
【0009】また、上記特開平4−80499号公報に
記載された大断面地下空間の掘削装置は、先行トンネル
101を構築する際に、トンネル径より大きく掘削する
ため、先行トンネル掘削用シールド機102と後行トン
ネル掘削用シールド機104とのカッタヘッドの径を異
ならせる必要があり、同一のシールド機によって先行ト
ンネル101と後行トンネル103とを掘削することが
できず、両トンネル101,103を別々の掘削機を使
用して掘削しなければならないためにコスト高となる。
また、掘削断面、またはその周囲の充填材の調整が不可
能であるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、第1に、強固な大断面地
下空間を形成するための基礎周壁構築物を得ることであ
り、第2にそれを構築するのに相応しい掘削工法を提供
することであり、第3に先行トンネルと後行トンネルを
掘削する掘削装置の本体を共用することにより、大断面
地下空間の構築費を低減することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る大断面地下空間の基礎周壁構築物は
次の構成からなる。掘削しようとする大断面トンネルの
周囲に、多数の小口径トンネルを側部が相互に連結する
ようにして構築する基礎周壁構築物を構築後、前記基礎
周壁構築物によって囲まれた領域内を掘削する大断面地
下空間の掘削方法において、前記多数の小口径トンネル
は、先行トンネルと後行トンネルをシールド工法にて交
互に形成することからなり、先行トンネルは、先行トン
ネルセグメントとその周囲に環状壁を有し、後行トンネ
ルは、後行トンネルセグメントとその周囲に裏込層を有
し、先行トンネルの環状壁の一部に、後行トンネルセグ
メントと裏込め層を食い込ませて設置した。前記先行ト
ンネルセグメントと後行トンネルセグメントとは、同一
寸法形状のセグメントを用いて構築される。
【0012】本発明に係る大断面地下空間の第1の掘削
方法は次の各工程からなる。掘削すべき大断面地下空間
の周囲に予め定めた間隔で大径の先行トンネルを掘削す
る第1工程と、前記大径の先行トンネルの空間よりかな
り小径の先行トンネルセグメントを組立配置する第2工
程と、前記先行トンネルセグメント周囲のトンネル空間
内に充填材を注入して環状壁を形成する第3工程と、先
行トンネルを複数形成した後、各先行間に小径の後行ト
ンネルを掘削形成し、その際隣接する前記環状壁の一部
を掘削しながら形成する第4工程と、前記後行トンネル
の空間よりやや小径の後行トンネルセグメントを組立配
置する第5工程と、前記後行トンネルセグメント周囲の
トンネル空間内に裏込め材を注入して裏込め層を形成
し、先行トンネルと後行トンネルとを連結する第6工程
と、両トンネルによって囲まれた内部領域を掘削する第
7工程。
【0013】本発明に係る大断面地下空間の第2の掘削
方法は次の工程からなる。掘削すべき大断面地下空間の
周囲に予め定めた間隔で大径の先行トンネルを掘削する
際,掘削装置本体に、大径カッタヘッドと,前記本体の
周面に取り外し可能に設けた前記カッタヘッドとほぼ同
径の拡大胴とを取付けて、本体より大径の掘削空間を形
成する第1工程と、前記大径の先行トンネルの空間より
かなり小径の先行トンネルセグメントを組立配置する第
2工程と、前記先行トンネルセグメント周囲のトンネル
空間に充填材を注入して環状壁を形成する第3工程と、
先行トンネルを複数形成した後、各先行トンネル間に小
径の後行トンネルを掘削形成し、その際隣接する前記環
状壁の一部を掘削しながら形成する際、掘進装置本体に
取付けられている大径カッタヘッドを、本体とほぼ同径
のカッタヘッドに交換するとともに、拡大胴を取り外し
てから、本体とほぼ同径の掘削空間を形成する第4工程
と、前記後行トンネルの空間よりやや小径の後行トンネ
ルセグメントを組立配置する第5工程と、前記後行トン
ネルセグメント周囲のトンネル空間内に裏込め材を注入
して裏込め層を形成し、先行トンネルと後行トンネルを
連結する第6工程と、両トンネルによって囲まれた内部
領域を掘削する第7工程。前記先行トンネルと前記後行
トンネルとは、同一寸法形状のセグメントを用いて同径
に形成することができる。
【0014】本発明に係る大断面地下空間の掘削装置は
次の構成からなる。掘削する穴の径に応じて本体より大
径のカッタヘッド、またはほぼ本体と同径のカッタヘッ
ドがカッタヘッドの回転軸受を介して本体に交換可能に
装着してあるとともに、前記大径のカッタヘッドが装着
されているときに、大径のカッタヘッドとほぼ同径に形
成した拡大胴を本体と拡大胴との間隔保持部材を介して
前記本体の周面に取り外し可能に取り付けられる。前記
拡大シールド胴の後端部と前記本体の後端部との間に
は、拡大シールド胴内側の空間と掘削した空間とを仕切
る隔壁が設けてあるとともに、この隔壁に本体後方の前
記掘削空間に充填材を注入する充填材注入口が設置され
る。
【0015】
【作用】請求項1記載の大断面地下空間の基礎周壁構築
物においては、後行セグメント及びその裏込め層とが、
先行トンネルの環状壁に一部食い込んでいるため、固い
後行セグメントが固い先行トンネルの環状壁に支持され
る状態となっている。そのため強固な連結を維持でき
る。また、後行セグメントの周囲には薄い裏込め層を形
成していることと、後行トンネルを形成する時、先行ト
ンネルの環状壁を一部掘削しつつ形成しているので、各
セグメント同志はかなり接近して配置することができ
る。そのため、でき上がった基礎周壁構造物はセグメン
トとう骨組みがしっかりしているため、構造上強固な構
造物となる。請求項2記載の大断面地下空間の基礎周壁
構築物においては、セグメント形成を同径にしたため、
先行トンネルと後行トンネルにて同じセグメントが使用
できる。従って、組立部品や組立装置も同じものが使用
できる。
【0016】請求項3記載の大断面地下空間の掘削方法
においては、最初に先行トンネルに環状壁を作って、次
の後行トンネルを環状壁に一部重ねるようにして掘進す
る。それによって、環状壁が後行トンネル掘進とともに
削り取られるため、後行セグメントおよびその裏込め材
の一部を、環状壁に食い込ませる空間を形成できる。請
求項4記載の大断面地下空間の掘削方法においては、カ
ッタヘッドの交換と拡大胴の着脱により、大径の先行ト
ンネルと小径の後行トンネルを掘削しているので、本体
は共用して使用してできる。請求項5記載の大断面地下
空間の掘削装置においては、セグメント形成を同径にし
たため、先行トンネルと後行トンネルにて同じセグメン
トが使用できる。従って組立部品や組立装置も同じもの
が使用できる。
【0017】請求項6記載の大断面地下空間の掘削装置
においては、カッタヘッドは、軸受けを介して交換可能
にし、拡大胴は、本体と拡大胴との間隔保持部材を書い
て着脱可能とした。そのため本体は同一とすることがで
きた。請求項7記載の大断面地下空間の掘削装置におい
ては、装置後方の充填材や土砂等が隔壁に阻まれて、拡
大胴の内部に入りこまない。
【0018】
【実施例】本発明に係る大断面地下空間の基礎周壁構築
物、掘削方法およびその装置の好ましい実施例を添付図
面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は大断面地下
空間の基礎周壁構築物の実施例を示す図で、図1は本発
明に係る大断面地下空間の第1実施例を示す全体図、図
2は本発明に係る大断面地下空間の第2実施例を示す全
体図、図3は図1および図2の要部拡大図である。
【0019】本発明の大断面地下空間の基礎周壁構築物
の第1実施例を示す図1において、掘削しようとする大
断面地下空間60の周囲に多数の先行トンネル62a〜
62nを構築後、図3にその要部を示すように前記各先
行トンネル62a〜62nの間に、先行トンネル62a
〜62nの環状壁50を切欠くように後行トンネル64
a〜64nを構築して、各先行トンネル62a〜62n
の切欠部に後行トンネル64a〜64nを、その裏込材
により結合して基礎周壁構築物を構築してその基礎周壁
構築物によって囲まれた領域内を掘削して大断面地下空
間60を得る。従って、先行トンネル62a〜62nは
セグメント44とその周囲に環状壁50を有し、後行ト
ンネル64a〜64nはセグメント44とその周囲に裏
込層66を有する。なお、地下空間60の周囲を覆工し
て枠61と埋込材63からなる化粧層を設けてもよい。
また、本実施例のように先行トンネルセグメント44と
後行トンネルセグメント44とを同一寸法にすれば安価
に施工することができる。
【0020】本発明の大断面地下空間の基礎周壁構築物
の第2実施例を示す図2において、大断面地下空間70
が半円状を成している。この場合にも大断面地下空間7
0の周囲に、前記第1実施例と同様にして先行トンネル
62a〜62nと後行トンネル64a〜64nとを重ね
るように構築し、その後、先行トンネル62a〜62n
と後行トンネル64a〜64nとによって囲まれた領域
70を掘削する。なお、大断面地下空間60,70の形
状は、上記の各実施例に限定されず矩形状等であっても
よい。
【0021】次に図1乃至図9に示す大断面地下空間の
掘削方法およびその装置の実施例について説明する。図
4乃至図9は大断面地下空間の掘削装置を示す図で、図
4は本発明に係る大断面地下空間の掘削装置におけるシ
ールド本体の実施例を示す断面図、図5は図4のシール
ド本体12に大径カッタヘッド16と拡大シールド胴2
0を取付けた時の断面図、図6は図5の正面図、図7は
図5の背面図、図8は図4のシールド本体12に小径カ
ッタヘッド56を取付けた時の断面図、図9図8の正面
図である。
【0022】本発明に係る大断面地下空間の掘削装置に
おけるシールド本体12の実施例を示す図4において、
円筒状のシールド本体12の先端部には前方の地山(図
示せず)との間に土砂取込みのチャンバ30を形成する
ための隔壁14が設けてあり、その隔壁14には大径カ
ッタヘッド16を駆動するための油圧モータ18、およ
びその油圧モータ18と大径カッタヘッド16の間には
歯車装置19が設置されている。また、シールド本体1
2内には、隔壁14の前面側のチャンバ30に泥水を注
入する送泥管32と、大径カッタヘッド16によって掘
削した土砂を、送泥管32が供給した泥水と共に後方に
移送する排泥管34とが配設してある。そして、送泥管
32と排泥管34との間には、バイパス管36が接続し
てあって、バイパス管36に設けたバルブを開閉するこ
とにより、両者を連通、遮断することができるようにな
っている。また、排泥管34には、礫取り箱40が設け
てあって、排泥管34によって吸引した泥水中の大きな
石などを取り除き、掘削土砂の排出に支障がないように
している。
【0023】シールド本体12内の内部後方には、エレ
クタ42が設けてある。このエレクタ42は、鋼製のセ
グメント44をリング状に組み立てる際、セグメント4
4をシールド本体12内周面の周方向の任意の位置に支
持する。さらに、隔壁14の後方には、本体12の周方
向に地山に向けて伸長する複数のシールドジャッキ46
が等間隔で設けてある。このシールドジャッキ46が組
み立てられたセグメント44に反力を取ってシールド掘
削装置10を前方の地山に向けて推進するようになって
いる。
【0024】図5において、図4のシールド本体12の
歯車装置19に大径カッタヘッド16が回転可能に取付
けられている。従って、大径カッタヘッド16は隔壁1
4の背面に設けた油圧モータ18に歯車装置19を介し
て接続されていて、油圧モータ18によって回転駆動さ
れることによりシールド本体12より大径の穴を掘削で
きるようになっている。シールド掘削装置10は、シー
ルド本体12の先端部に設けられた隔壁14と前方の地
山(図示せず)との間に土砂取込みのチャンバ30が形
成されている。
【0025】一方、シールド本体12の周囲には、着脱
可能な間隔保持部材22を介して大径カッタヘッド16
の外径とほぼ等しい外径を有する回転しない拡大シール
ド胴20が着脱可能に取付けてある。この拡大シールド
胴20は、シールド本体12の周面にボルトなどによっ
て着脱可能に固定した間隔保持部材(複数のリング板ま
たはシールド本体12の周方向に適宜の間隔で配置した
支柱)22に着脱可能に支持されている。そして、拡大
シールド胴20の先端部と後端部との内周面には、内周
側をシールド本体12に取付けた隔壁リング26が設け
てあり、シールド本体12と拡大シールド胴20との間
の間隙28に泥水や後述する充填材が浸入するのを防止
している。
【0026】シールド本体12と拡大シールド胴20と
の間に形成された間隙28には、充填材注入管48が複
数配設してある。これらの充填材注入管48は、先端が
シールド本体12後端部の隔壁リング26を貫通して本
体後方の掘削空間に開口しており、基端側がシールド本
体12の内部に引き込まれている。そして、充填材注入
管48の基端側は、後述するように、後行トンネルを掘
削する際に、セグメント44に形成した裏込め注入孔
(図示せず)からセグメント44の周囲に裏込め材を注
入するための図示しない裏込め材注入ポンプに接続して
ある。この注入ポンプは、先行トンネルを構築する際
に、シールド本体12後方の先行トンネルを形成するセ
グメント44の周囲の掘削空間に、環状壁50を形成す
るための充填材であるコンクリート(またはモルタル)
を充填材注入管48を介して注入する。また、充填材注
入管48の先端部には、シールド本体12の内部から引
き出された洗浄管52が接続してあって、充填材注入管
48に残留する充填材を洗い流すことができるようにな
っている。そして、シールド本体12の後端部内周面に
は、ワイヤブラシ式のテールシール54が取り付けてあ
り、シールド本体12とセグメント44との間から泥水
や充填材がシールド本体12の内部に浸入するのを防止
している。なお、29は拡大シールド胴20を補強する
ための補強リブである。
【0027】先行トンネル62の掘削が完了すると、続
いて後行トンネル64を掘削するために、まず、シール
ド本体12の歯車装置19から大径カッタヘッド16の
取付ブラケット17を外すと共に、シールド本体12か
ら拡大シールド胴20を取り外して図4に示される状態
とする。そして小径カッタヘッド56の取付ブラケット
57をシールド本体12の歯車装置19に取り付けるこ
とにより図8の状態とする。図8に示したように、小径
カッタヘッド56は先行トンネル62を掘削するための
大径カッタヘッド16より小径に形成してあり、シール
ド本体12の外径とほぼ同径の標準的な径を有するもの
であって、シールド本体12内の隔壁14に回転可能に
支持された歯車装置19に大径カッタヘッド16と交換
して取り付けられるようになっている。後行トンネル6
4を掘削するときの裏込材の注入は通常のシールド工法
と同様にセグメント44に予め設けた裏込材注入穴15
により行われる。
【0028】次に、このように構成されたシールド掘削
装置10を用た大断面地下空間60の掘削方法について
図1乃至図9により説明する。まず、図1に示してある
ように、掘削しようとする大断面地下空間60の周囲
に、環状壁50を有する先行トンネル62a〜62nを
所定の間隔をもって構築する。すなわち、シールド掘削
装置10のシールド本体12に大径カッタヘッド16と
拡大シールド胴20とを取り付け、このシールド掘削装
置10を推進して断面円形の大断面地下空間60と同心
円上に所定の間隔を隔ててシールド本体12外径に比べ
てより大径の掘削穴を形成する。そして、シールド掘削
装置10の掘進に伴って、既に組み立てたセグメント4
4に連結して新たなセグメント44をエレクタ42を用
いてシールド本体12内で組み立てる。次に、図示しな
い裏込め材注入ポンプを作動し、シールド本体12後方
のセグメント44の周囲の掘削空間に充填材であるコン
クリート(またはモルタル)等を充填材注入管48を介
して注入し、これを固化させてセグメント44の周囲に
コンクリートからなる環状壁50を形成し、環状壁50
を備えた先行トンネル62a〜62nを構築する。
【0029】先行トンネル62a〜62nの構築間隔
は、図3に示してあるように、隣接する先行トンネル
(例えば、先行トンネル62a、62b)間に、先行ト
ンネル62a〜62nの中心を結ぶ円上に中心を有する
後行トンネル64が掘削できる大きさを有するととも
に、後行トンネル64のセグメント44(例えば、後行
トンネル64a)と両側の先行トンネル62a、62b
の環状壁50とが一部重なり合い、かつ後行トンネル6
4のセグメント44と先行トンネル62のセグメント4
4とがなるべく接近するように決定される。これは、後
行トンネル64を環状壁50により大きく食い込ませた
状態にすることにより、後行トンネル64のセグメント
44および裏込材が先行トンネル62の環状壁50によ
って支持され、先行トンネル62と後行トンネル64と
の連結性をより安定にし、大断面地下空間60の周辺の
トンネル全体の安定性を高めるためである。
【0030】上記のようにして先行トンネル62a〜6
2nを構築したならば、シールド本体12から大径カッ
タヘッド16と拡大シールド胴20、充填材注入管48
を取り外したのち、シールド本体12とほぼ同径の小径
カッタヘッド56をシールド本体12に取り付け、後行
トンネル掘削用の掘削装置に変える。その後、後行トン
ネル用のシールド掘削装置10を各先行トンネル62間
に配置し、両側の先行トンネル62の環状壁50の一部
を削除しつつ掘進させ、シールド本体12とほぼ同径の
掘削穴を形成する。そして、前記の先行トンネル62の
構築の場合と同様に、シールド掘削装置10の掘進に伴
って、先行トンネル62を構築した際に使用したのと同
じ寸法形状を有するセグメント44を用いて、通常のト
ンネル工事と同様にセグメント44のリングを組み立
て、また裏込め材注入ポンプを作動してシールド本体1
2後方のセグメント44の周囲に、セグメント44に形
成した裏込材注入穴15を介してコンクリート(または
モルタル)からなる裏込め材を注入して裏込め層66を
形成し、この裏込め層66を介して後行トンネル64と
先行トンネル62とを結合する。
【0031】このようにして図1に示したように、掘削
しようとする大断面地下空間60の周囲に、先行トンネ
ル62a〜62nと後行トンネル64a〜64nとを連
結する。そしてその両トンネル62,64のセグメント
44内をコンクリート等で充填し、基礎周壁構築物を構
築する。この基礎周壁構築物の内側を任意の手段によっ
て掘削し、大断面地下空間60を構築する。なお、大断
面地下空間60の周囲を覆工して枠61と埋込材63と
からなる化粧層を設けてもよい。
【0032】このように、実施例においては、先行トン
ネル62を掘削する際には、シールド本体12より大径
の大径カッタヘッド16と拡大シールド胴20とをシー
ルド本体12に取り付けて掘進し、後行トンネル64を
掘削するときには、大径カッタヘッド16をシールド本
体12とほぼ同径の小径カッタヘッド56に付け替える
とともに、拡大シールド胴20を取り外して後行トンネ
ル64を掘削するようにしているため、先行トンネル6
2掘削用の掘削装置と後行トンネル64掘削用の掘削装
置とを共用することができ、大断面地下空間60を構築
する費用を低減することができる。そして、実施例にお
いては、先行トンネル62と後行トンネル64とが同径
であって、両トンネルに共用できる同一寸法形状のセグ
メント44を使用しているため、セグメント44の製作
費を低減でき、また後行トンネル64を通常のトンネル
施工と同じように行うため、大断面地下空間60の構築
コストをより低減することができる。
【0033】また、実施例においては、後行トンネル6
4を先行トンネル62の周囲に形成した環状壁50の一
部に嵌入させた状態で構築してあるため、先行トンネル
62と後行トンネル64との結合強度が大きくなり、大
断面地下空間60の安定性、安全性を向上することがで
きる。しかも、実施例においては、先行トンネル62の
環状壁50をコンクリート(またはモルタル)によって
形成しているため、大きな強度が得られるばかりでな
く、安定した品質の環状壁50を形成することができ
る。しかも、実施例においては、後行トンネル64に設
けた裏込め層66が先行トンネル62の環状壁50を構
成している充填材と同じコンクリート(またはモルタ
ル)によって構成されているため、環状壁50と裏込め
層66とが強固に結合し、先行トンネル62と後行トン
ネル64とにより形成した補強層の強度をより高めるこ
とができる。
【0034】図2は、大断面地下空間60の第2実施例
を示したもので、大断面地下空間70が半円状をないし
ている。この場合にも、大断面地下空間70の周囲に、
図3に示されるように前記実施例と同様にして先行トン
ネル62a〜62nと後行トンネル64a〜64nとを
重ねるように構築し、その後、先行トンネル62と後行
トンネル64とによって囲まれた領域を掘削する。前記
二つの実施例では先行トンネル62a〜62nの中心を
結ぶ円上に中心を有する後行トンネル64a〜64nを
掘削したが、後行トンネル64a〜64nの中心は、必
ずしも先行トンネル62a〜62nの中心を結ぶ円上に
配置する必要のないことは勿論である。なお、大断面地
下空間60,70の形状は、上記の実施例に限定され
ず、矩形状等であってもよい。
【0035】また、前記実施例においては、泥水加圧式
シールド掘削装置について説明したが、他の(例えばオ
ーガスクリュー式や泥土圧式)掘削装置にも適用するこ
とができる。さらに、前記実施例においては、拡大シー
ルド胴20をボルトによってシールド本体12に取り付
けた場合について説明したが、間隔保持部材22の周方
向を適宜の間隔で溶接してシールド本体12に固着し、
拡大シールド胴20をシールド本体12から取り外す場
合、溶接部をグラインダによって削除するようにしても
よい。このように、溶接によって拡大シールド胴20を
取り付けるようにすると、シールド本体12との連結強
度を大きくでき、ボルト締結をした際に発生するボルト
の緩みなどをなくすことができる。なお、実施例に係る
シールド掘削装置10は、通常のトンネルの掘削にも使
用することができることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
(1)請求項1に記載された大断面地下空間の基礎周壁
構造物は、強固な連結を維持し、構造的にも強固である
ため、内部領域を掘削している際、掘削した後におい
て、トンネル周囲の地山からの剪断圧力等に対して、十
分耐え得る基礎周壁構造物となる。従って、大断面地下
空間の安定性、安全性を向上できると共に、止水効果も
向上できる。 (2)請求項2に記載された大断面地下空間の基礎周壁
構造物は、違うものを使うよりも大幅に安価となる。 (3)請求項3に記載された大断面地下空間の掘削方法
は、最初に先行トンネルに環状壁を作って、次の後行ト
ンネルを環状壁に一部重ねるようにして掘進することに
よって、環状壁が後行トンネルの掘進と共に削り取られ
るため、後行セグメントおよびその裏込め材の一部を、
環状壁に食い込ませる空間を形成するので、トンネル周
囲の地山からの剪断圧力等に対して、十分耐え得る基礎
周壁構造物となる。 (4)請求項4に記載された大断面地下空間の掘削方法
は、本体内の装置は全て共用できると共に、本体にそっ
てセグメントを設置すればよいので先行、後行セグメン
トを同一径に作成することが容易であり、工費も安価と
なる。 (5)請求項5に記載された大断面地下空間の掘削方法
は、違うものを使うよりも工費が大幅に経済的になる。 (6)請求項6に記載された大断面地下空間の掘削装置
は、1台の本体で異なった径のトンネルを掘削可能とな
り、しかも1台の本体で拡大胴を着脱可能としたので、
セグメントは同じ径、拡大胴やカッタヘッドの径によっ
てセグメント周囲の空間を自由にコントロールでき、そ
のためセグメント周囲の空間の充填材の注入形成を自由
にコントロールできる。また、本体は共有であるため2
台の別の装置を製作するよりも安価となる。 (7)請求項7に記載された大断面地下空間の掘削装置
は、拡大胴の中の間隔保持部材や、充填材の配管等を傷
めない。充填材が入り込まないので、拡大胴が充填材に
よって本体と固着されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大断面地下空間の第1実施例を示
す全体図である。
【図2】本発明に係る大断面地下空間の第2実施例を示
す全体図である。
【図3】図1および図2の要部拡大図である。
【図4】本発明に係る大断面地下空間の掘削装置におけ
るシールド本体の実施例を示す断面図である。
【図5】図4のシールド本体に大径カッタヘッドと拡大
シールド胴を取付けた時の断面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】図5の背面図である。
【図8】図4のシールド本体に小径カッタヘッドを取付
けた時の断面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】第1の従来の技術を示す図である。
【図11】第1の従来の技術を示す図である。
【図12】第1の従来の技術を示す図である。
【図13】第1の従来の技術を示す図である。
【図14】第1の従来の技術を示す図である。
【図15】第1の従来の技術を示す図である。
【図16】第2の従来の技術を示す図である。
【符号の説明】 10…シールド掘削装置 34…排泥管 12…シールド本体 42…エレクタ 14…隔壁 44…セグメン
ト 15…裏込材注入穴 46…シールド
ジャッキ 16…大径カッタヘッド 48…充填材注
入管 17,57…取付ブラケット 50…環状壁 18…油圧モータ 54…テールシ
ール 19…歯車装置 56…小径カッ
タヘッド 20…拡大シールド胴 60,70…大
断面地下空間 22…間隔保持部材 61…枠 24,26…リング隔壁 62,62a〜
62n…先行トンネル 28…間隙 63…埋込材 30…チャンバ 64,64a〜
64n…後行トンネル 32…送泥管 66…裏込層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各工程からなる大断面地下空間の掘
    削方法。 第1工程;掘削すべき大断面地下空間の周囲に予め定め
    た間隔で大径の先行トンネルを掘削する。その際、掘削
    装置本体に、大径カッタヘッドと、前記本体の周面に取
    り外し可能に設けた前記カッタヘッドとほぼ同径の拡大
    シールド胴とを取り付けて、本体より大径の掘削空間を
    形成する。 第2工程;前記大径の先行トンネルの空間よりかなり小
    径の先行トンネルセグメントを組立配置する。 第3工程;前記先行トンネルセグメント周囲のトンネル
    空間に充填材を注入して環状壁を形成する。 第4工程;先行トンネルを複数形成した後、各先行トン
    ネル間に小径の後行トンネルを掘削形成し、その際隣接
    する前記環状壁の一部を掘削しながら形成する。その
    際、掘進装置本体に取付けられている大径カッタヘッド
    を、本体とほぼ同径のカッタヘッドに交換するととも
    に、拡大シールド胴を取り外してから、本体とほぼ同径
    の掘削空間を形成する。 第5工程;前記後行トンネルの空間よりやや小径の後行
    トンネルセグメントを組立配置する。 第6工程;前記後行トンネルセグメント周囲のトンネル
    空間内に裏込め材を注入して裏込め層を形成し、先行ト
    ンネルと後行トンネルとを連結する。 第7工程;両トンネルによって囲まれた内部領域を掘削
    する。
  2. 【請求項2】 前記先行トンネルと前記後行トンネルと
    は、同一寸法形状のセグメントを用いて同径に形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の大断面地下空間の掘
    削方法。
  3. 【請求項3】 掘削する穴の径に応じて本体より大径の
    カッタヘッドまたはほぼ本体と同径のカッタヘッドがカ
    ッタヘッドの回転軸受を介して本体に交換可能に装着し
    てあるとともに、前記大径のカッタヘッドが装着されて
    いるときに、大径のカッタヘッドとほぼ同径に形成した
    拡大シールド胴を本体と拡大シールド胴との間隔保持部
    材を介して前記本体の周面に取り外し可能に取り付けら
    れていることを特徴とする大断面地下空間の掘削装置。
  4. 【請求項4】 前記拡大シールド胴の後端部と前記本体
    の後端部との間には、拡大シールド胴内側の空間と掘削
    した空間とを仕切る隔壁が設けてあるとともに、この隔
    壁に本体後方の前記掘削空間に充填材を注入する充填材
    注入口を設けたことを特徴とする請求項3に記載の大断
    面地下空間の掘削装置。
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