JP3454358B2 - 難燃性ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂成形板及びその製造方法 - Google Patents

難燃性ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂成形板及びその製造方法

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JP3454358B2
JP3454358B2 JP2001208660A JP2001208660A JP3454358B2 JP 3454358 B2 JP3454358 B2 JP 3454358B2 JP 2001208660 A JP2001208660 A JP 2001208660A JP 2001208660 A JP2001208660 A JP 2001208660A JP 3454358 B2 JP3454358 B2 JP 3454358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス繊維強化不
飽和ポリエステル樹脂成形板及びその製造方法に関し、
特に屋根被覆に用いるのに好適な難燃性のガラス繊維強
化不飽和ポリエステル樹脂成形板及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス繊維強化不飽和ポリエ
ステル樹脂成形板が、採光窓、採光屋根、温室の壁や屋
根、ベランダ屋根等に使用されている。また、その成形
板の製造方法としては、連続的に走行する第一のキャリ
アフィルムの上に不飽和ポリエステル樹脂液を供給し、
次いでガラス繊維を供給してガラス繊維に不飽和ポリエ
ステル樹脂を含浸させ、その上に第二のキャリアフィル
ムを供給して、前記不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊
維とを第一及び第二のキャリアフィルムではさみ、その
後、成形、加熱硬化工程を経て不飽和ポリエステル樹脂
成形板を連続成形する方法が、任意長さの成形板を低コ
ストで製造できるので広く行われている(例えば、特公
昭58−33085号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、屋根
材、窓材等として用いられているガラス繊維強化不飽和
ポリエステル樹脂成形板の成分は、ガラス繊維以外はほ
とんどが不飽和ポリエステル樹脂であるので、難燃性を
備えていなかった。
【0004】最近、本出願人等は、ガラス繊維強化不飽
和ポリエステル樹脂成形板を、スレート、鉄板等の屋根
を保護するための屋根被覆材として使用する用途を開発
した(例えば、特開2001−20467号公報参
照)。ところが、屋根に用いる材料は、工場に用いる場
合など、使用場所によっては飛び火試験に合格する必要
があり、十分な難燃性が要求されるが、従来のガラス繊
維強化不飽和ポリエステル樹脂成形板では、この要求を
満たしていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ガラス繊維強
化不飽和ポリエステル樹脂成形板を難燃化することが考
えられ、その方法には、塩素、臭素などのハロゲン物を
混入させ、難燃化する方法、水酸化アルミニウム粉末を
混入して難燃化させる方法が考えられる。
【0006】しかしながら、ハロゲン物を混入させて難
燃化した不飽和ポリエステル樹脂成形板は、例えば、塩
素を含むものでは焼却時にダイオキシンが発生するなど
公害の問題が生じ、採用できない。
【0007】一方、水酸化アルミニウムを混入する方法
は、成形板を連続成形により製造する場合に適用が困難
であるという問題が生じた。すなわち、水酸化アルミニ
ウム入のガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂成形板
を連続成形するには、不飽和ポリエステル樹脂液に水酸
化アルミニウム粉末を混入して混合樹脂液を作成し、そ
れを第一のキャリアフィルム上に供給し、その上にガラ
ス繊維を供給すれば良いと考えられるが、所望の難燃性
を発揮させるのに必要な量の水酸化アルミニウム粉末を
単に不飽和ポリエステル樹脂液に混入すると、樹脂液の
粘度が急激に上昇して均一に混ざらず、水酸化アルミニ
ウム粉末がかたまり状となって樹脂液内に分散してしま
う。このような樹脂液を第一のキャリアフィルム上に供
給し、その上にガラス繊維を供給して含浸させようとし
ても、樹脂液がガラス繊維に含浸しにくく、しかもかた
まり状の水酸化アルミニウム粉末がガラス繊維を押し広
げながら入るため、得られた成形板には水酸化アルミニ
ウムの多い部分と少ない部分が存在するのみならず、ガ
ラス繊維の多い部分と少ない部分も存在することとな
り、難燃性にばらつきが生じると共に強度にもばらつき
が生じる。このように連続成形方法では、水酸化アルミ
ニウム入の良好な品質の成形板を製造できないという問
題が生じた。
【0008】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
で、公害問題を起こすことなく、難燃性を付与すること
ができ且つ連続成形方法で製造可能な屋根被覆用の不飽
和ポリエステル樹脂成形板を提供することを目的とす
る。また、本発明は難燃性の不飽和ポリエステル樹脂成
形板を連続成形方法によって製造する方法を提供するこ
とも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根被覆用不飽
和ポリエステル樹脂成形板は、ガラス繊維強化不飽和ポ
リエステル樹脂に難燃性を付与するため、水酸化アルミ
ニウム粉末を混入する構成とし、更に、連続成形方法で
の製造を可能とするため水酸化アルミニウム粉末の粒径
を、6μm〜25μmとしたものである。この粒径が6
μm未満では、成形板の製造に当たって不飽和ポリエス
テル樹脂に水酸化アルミニウム粉末を混入した時に樹脂
液の粘度が高くなり、40°C程度まで加熱しても依然
として粘度がかなり高く、このため水酸化アルミニウム
が均一に混合せず、製品内における水酸化アルミニウム
の分布が不均一となる。一方、粒径が25μmを越える
と、水酸化アルミニウム粉末を混入した樹脂液をガラス
繊維に含浸させる際に、ガラス繊維が濾紙の役目をして
水酸化アルミニウム粉末の進入を阻止してしまい、やは
り製品内における水酸化アルミニウムの分布が不均一と
なる。これらの点より、粒径を6μm〜25μmとす
る。水酸化アルミニウム粉末の混合割合は、不飽和ポリ
エステル樹脂樹脂100重量部に対して、70〜200
重量部とする。70重量未満では難燃性付与効果が低
く、200重量部を越えると製造が困難となるため、前
記範囲とする。
【0010】本発明に係る樹脂成形板の厚みは、屋根被
覆材としての必要な強度、耐久性を備え且つあまり重く
ならないようにするため、0.6mm〜3.0mmに選
定する。樹脂成形板の形状は、被覆すべき屋根の形状に
合った形状とすればよく、具体的には、波板、折版、瓦
棒、平板等を挙げることができる。この構成の樹脂成形
板は、防水性、耐久性、難燃性等を備えているので、屋
根を被覆することにより、その下の屋根材を長期間に渡
って保護することができると共に飛び火試験にも合格で
き、優れた防火効果を発揮することができる。
【0011】次に、本発明に係る、水酸化アルミニウム
入りのガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂成形板の
製造方法を説明する。前記したように、所望の難燃性を
発揮させるのに必要な量の水酸化アルミニウム粉末を単
に不飽和ポリエステル樹脂液に混入すると、樹脂液の粘
度が急激に上昇して均一に混ざらず、水酸化アルミニウ
ム粉末がかたまり状となって樹脂液内に分散してしま
い、ガラス繊維に対して良好に含浸させることができな
い。そこで、本発明者等はこの問題を回避するため鋭意
検討の結果、不飽和ポリエステル樹脂液に混合する水酸
化アルミニウム粉末の粒径を6μm〜25μmとすると
共に、その水酸化アルミニウム粉末を混合した混合樹脂
液の粘度を15ポイズ以下に調整することで、水酸化ア
ルミニウム粉末を不飽和ポリエステル樹脂液内に均一に
混合させることができると共にガラス繊維に対して良好
に含浸させることができることを見出し、本発明を完成
した。すなわち、本発明方法は、連続的に走行する第一
のキャリアフィルムの上に不飽和ポリエステル樹脂液を
供給し、次いでガラス繊維を供給してガラス繊維に不飽
和ポリエステル樹脂を含浸させ、その上に第二のキャリ
アフィルムを供給して、前記不飽和ポリエステル樹脂と
ガラス繊維とを第一及び第二のキャリアフィルムではさ
み、その後、成形、加熱硬化工程を経て不飽和ポリエス
テル樹脂成形板を連続成形する方法において、前記不飽
和ポリエステル樹脂液を前記第一のキャリアフィルム上
に供給する前に、前記不飽和ポリエステル樹脂液内に、
平均粒径が6μm〜25μmの水酸化アルミニウム粉末
を供給、混合して粘度が1〜15ポイズの混合樹脂液を
作成し、その混合樹脂液を前記第一のキャリアフィルム
の上に供給することを特徴とする。そして、この構成に
より、不飽和ポリエステル樹脂液及び水酸化アルミニウ
ム粉末をガラス繊維内に容易に且つ均一に含浸させるこ
とができ、難燃性や強度にむらのない難燃性ガラス繊維
強化不飽和ポリエステル樹脂成形板を連続成形方法で製
造することができる。ここで、水酸化アルミニウム粉末
混合の不飽和ポリエステル樹脂液の粘度を15ポイズ以
下とした理由は、上記したようにガラス繊維に良好に含
浸させるためであり、一方、1ポイズ以上としたのは、
それ未満では粘度が低過ぎて粘度調整が困難であり、且
つキャリアフィルム上で流れ過ぎる恐れがあるからであ
る。
【0012】不飽和ポリエステル樹脂液と水酸化アルミ
ニウム粉末を混合して作成する混合樹脂液の粘度を1〜
15ポイズに調整するには、温度を調整する方法、適当
な希釈材を加える方法等を用いればよいが、特に、不飽
和ポリエステル樹脂液と水酸化アルミニウム粉末を混合
する前に、前記水酸化アルミニウム粉末を20〜40°
Cに加熱し、前記不飽和ポリエステル樹脂液も20〜4
0°Cに加熱しておくことが好ましい。このように混合
前に両者を加熱しておくと、粘度が低下した状態の不飽
和ポリエステル樹脂液に水酸化アルミニウム粉末が混合
され、しかも、水酸化アルミニウム粉末自体も温度が高
いので、低温の粉末を混入した場合のように混合直後に
不飽和ポリエステル樹脂液を冷却させて粘度を高くする
ということがなく、これによって、水酸化アルミニウム
粉末の均一な混合を容易に行うことができると共に混合
した後の粘度を所望の範囲内とすることができる。ここ
で、水酸化アルミニウム粉末及び不飽和ポリエステル樹
脂液を共に20〜40°Cに設定した理由は、この温度
が20°C未満では、粘度が高くなり過ぎて混合が困難
となり、一方、40°Cを越えると樹脂液中のスチレン
等の揮発成分が揮発して作業しにくくなると共に、硬化
剤の反応が始まるので、これらを避けるためである。な
お、上記したように混合樹脂液の粘度は1〜15ポイズ
に選定するが、一層良好な混合及び含浸を行うには、粘
度を10ポイズ以下とすることが好ましく、そのために
は、混合前の不飽和ポリエステル樹脂液及び水酸化アル
ミニウム粉末の温度を共に、30〜40°Cとすること
が一層好ましい。また、不飽和ポリエステル樹脂液及び
水酸化アルミニウム粉末の温度の設定に当たっては、混
合比率、粉末の粒径、混合樹脂液の所望粘度等を考慮し
て、上記温度範囲内でそれぞれ適当に定めれば良いが、
その際、両者を同一温度とする必要はなく、水酸化アル
ミニウム粉末の温度を不飽和ポリエステル樹脂液の温度
以上とすることが好ましい。すなわち、水酸化アルミニ
ウム粉末の温度を不飽和ポリエステル樹脂液よりも低く
した場合には、樹脂液に粉末を投入した時に、その粉末
に接触した樹脂液が冷却されることで粘度が高くなり、
粉末のかたまりを形成しやすく、均一な混合が困難とな
る場合があるので、水酸化アルミニウム粉末温度は高く
設定することが好ましい。
【0013】本発明方法の実施に当たって、各材料の混
合比率は、最終製品である成形板に要求される混合比率
に基づいて定めればよい。その一例として、不飽和ポリ
エステル樹脂液に混合する水酸化アルミニウム粉末の量
を、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して水酸
化アルミニウム粉末70〜200重量部とし、その後に
供給するガラス繊維の量を、不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部に対してガラス繊維10〜50重量部とする
場合を挙げることができ、これにより、上記した本発明
の屋根被覆用の樹脂成形板を製造できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施の形態に係
る屋根被覆用難燃性ガラス繊維強化不飽和ポリエステル
樹脂成形板1を示す概略斜視図、図3はその樹脂成形板
1の断面形状例を示す概略断面図である。この樹脂成形
板1は、ガラス繊維で強化された水酸化アルミニウム入
りの不飽和ポリエステル樹脂成形板であって、不飽和ポ
リエステル樹脂100重量部に対し、平均粒径が6μm
〜25μmの水酸化アルミニウム粉末70〜200重量
部と、ガラス繊維10〜50重量部を含有しており、且
つ樹脂成形板の厚みが0.6〜3.0mmに選定されて
いる。樹脂成形板1の形状は、図3(a)に断面を示す
波板、図3(b)に断面を示す折版、図3(c)に断面
を示す瓦棒、断面が直線状の平板等とすることができ
る。樹脂成形板1の平面形状は、通常長尺の矩形状であ
る。その寸法は、特に限定するものではないが、運搬、
施工等の作業性から、幅が600〜1000mm、長さ
が2〜4mm程度に選定することが好ましい。
【0015】次に、上記構成の樹脂成形板1の製造方法
を説明する。図1はその製造方法の概略工程図である。
この製造工程は、大別すると、配合、混合工程A、マッ
ト成形工程B、含浸、脱泡工程C、成形、加熱硬化工程
D、アフターキュア工程E、切断工程F等を備えてい
る。配合、混合工程Aには、不飽和ポリエステル樹脂液
供給タンク5、水酸化アルミニウム粉末供給タンク6及
び混合タンク7が配置されており、混合タンク7に不飽
和ポリエステル樹脂液と水酸化アルミニウム粉末が供給
され、混合される。この不飽和ポリエステル樹脂液供給
タンク5及び水酸化アルミニウム粉末供給タンク6に
は、内容物を加熱する加熱手段8、9が設けられてお
り、混合タンク7に供給する前に、不飽和ポリエステル
樹脂液と水酸化アルミニウム粉末をそれぞれ所望温度に
加熱している。かくして、加熱された状態の不飽和ポリ
エステル樹脂液と水酸化アルミニウム粉末とが混合タン
ク7に供給され、混合タンク7内で均一に混合される。
また、混合タンク7には、少量の硬化剤、顔料、希釈
剤、減粘剤、消泡剤も投入され、一緒に混合される。な
お、混合タンク7にも内容物を加熱する加熱手段を設け
ておき、内容物の温度調整を行うようにしてもよい。
【0016】ここで、混合タンク7に供給される不飽和
ポリエステル樹脂液の量及び水酸化アルミニウム粉末の
量は、最終製品に要求される割合となるように定められ
るものであり、不飽和ポリエステル樹脂液100重量部
に対して水酸化アルミニウム粉末70〜200重量部に
選定される。水酸化アルミニウム粉末の粒径は上記した
ように、6μm〜25μmとする。不飽和ポリエステル
樹脂液の温度及び水酸化アルミニウム粉末の温度は、両
者を混合タンク7で混合した際の粘度が1〜15ポイズ
の範囲内となって良好な混合を確保でき、且つ混合液を
ガラス繊維に良好に含浸させることができるように定め
るものであり、具体的には、20〜40°Cに、より好
ましくは、30〜40°C程度に選定しておく。この条
件設定により、不飽和ポリエステル樹脂液に対して水酸
化アルミニウム粉末を均一に且つ容易に混合させること
ができる。
【0017】配合、混合工程Aには、PET、ポリアミ
ド等のフィルムで構成された第一のキャリアフィルム1
1をロール11Aから繰り出す供給部が設けられてお
り、そのキャリアフィルム11は、含浸、脱泡工程C、
成形、加熱硬化工程D、アフターキュア工程E等を経て
水平に走行するように配置されている。そして、混合タ
ンク7で作成された混合樹脂液12は、ノズル13から
キャリアフィルム11上に供給され、キャリアフィルム
11上に混合樹脂液層14が形成される。
【0018】マット成形工程Bはガラス繊維マットを形
成する工程であり、ここにはガラスロービング15を2
5〜50mm程度の短繊維に切断するロービングカッタ
ー16及びそのロービングカッター16で切断されたガ
ラス繊維を受け取るコンベア17が設けられており、ロ
ービングカッター16で切断されたガラス繊維をコンベ
ア17上にマット状に集積することで、ガラス繊維マッ
ト18が形成される。
【0019】含浸、脱泡工程Cでは、コンベア17上の
ガラス繊維マット18が、キャリアフィルム11上の混
合樹脂液層14上に供給され、そのガラス繊維マット1
8と混合樹脂液層14がキャリアフィルム11によって
走行してゆく途中で、ガラス繊維マット18内に混合樹
脂液が含浸されてゆき、且つ脱泡が行われる。この際、
混合樹脂液の粘度を低く調整しているため、不飽和ポリ
エステル樹脂液のみならず、水酸化アルミニウム粉末も
良好にガラス繊維マット内に含浸してゆく。かくして、
キャリアフィルム11上には、気泡の少ない且つ均一に
混合樹脂液が含浸したガラス繊維複合層20が形成され
る。
【0020】この含浸、脱泡工程Cでは更に、ポリアミ
ド糸等の連続繊維22が多数、平行に並べた状態でガラ
ス繊維複合層20上に供給される。この連続繊維22
は、製造される成形板を補強するために用いたものであ
り、必要なければ省略してもよい。更に、連続繊維22
の供給位置の下流には、PET、ポリアミド等のフィル
ムで構成された第二のキャリアフィルム24をロール2
4Aから繰り出す供給部が設けられており、そのキャリ
アフィルム24はガラス繊維複合層20の上面に供給さ
れる。かくして、ガラス繊維複合層20は両面を第一キ
ャリアフィルム11及び第二キャリアフィルム24では
さまれた状態で、それらのキャリアフィルム11、24
と共に下流に走行してゆく。
【0021】成形、加熱硬化工程Dには、キャリアフィ
ルム11、24で挟まれた状態のガラス繊維複合層20
を所望断面形状に成形するためのダイス26が多段に配
置され且つガラス繊維複合層20を熱風で加熱する構成
となっている。かくして、この成形、加熱硬化工程Dを
通過することで、キャリアフィルム11、24で挟まれ
た状態のガラス繊維複合層20が所望断面に成形され、
且つ加熱硬化される。アフターキュア工程Eは、硬化を
一層進めるためのものであり、ガラス繊維複合層20を
熱風で加熱する構成となっている。このアフターキュア
工程Eを出たガラス繊維複合層20は所望形状に成形さ
れ且つ十分に硬化した状態となっている。
【0022】切断工程Fには、キャリアフィルム11、
24を剥がしてロール11B、24Bに巻き取る巻取
部、成形板を所望サイズに切断する切断装置33、洗浄
装置34が設けられている。アフターキュア工程Eを出
たガラス繊維複合層20は切断工程Fにおいて、キャリ
アフィルム11、24を剥がされ、所望サイズの樹脂成
形板1に切断され、洗浄された後、排出され、集積され
る。以上の工程により、水酸化アルミニウム粉末を大量
に含有して難燃性の樹脂成形板1を連続的に成形でき
る。
【0023】以上の工程によって製造された樹脂成形板
1は、例えば、特開2001−20467号公報に記載
のように、既設屋根を被覆するように適当な接着剤、取
付治具等によって取り付けられる。また、屋根に多数の
樹脂成形板1を並べて配置した際の継ぎ目の領域には、
必要に応じ、繊維強化樹脂ライニングを施して防水す
る。このようにして構成した屋根被覆構造は、水酸化ア
ルミニウム入りの不飽和ポリエステル樹脂成形板で構成
されるため、優れた難燃性を備えており、飛び火試験に
合格でき、延焼しない屋根とすることができる。また十
分な防水性を備えているので、その下の屋根材を長期間
に渡って保護することができる。
【0024】
【実施例】[実施例1]図1に示す混合タンク7に次の
配合比率にて不飽和ポリエステル樹脂液、水酸化アルミ
ニウム粉末及びその他の配合剤を入れて混合し、混合樹
脂液12を作成した。 (1)不飽和ポリエステル樹脂液 NA−136(大日本インキ株式会社製) 100重量部 35〜38°Cに温調 (2)硬化剤 BPO−SP(川口薬品株式会社製) 1.0重量部 CHP(日本油脂株式会社製) 0.45重量部 P−16(ペースト)(化薬アクゾ株式会社製) 0.5重量部 (3)希釈剤(スチレン) RS−500(大日本インキ株式会社製) 5.0重量部 (4)減粘剤 BYK−W−996(ビック・ケミー・ジャパン株式会社製) 1.5重量部 (5)消泡剤 BYK−A−515(ビック・ケミー・ジャパン株式会社製) 0.3重量部 (6)水酸化アルミニウム粉末 B−308(アルコア化成株式会社製,平均粒径 9μm) 150重量部 35〜40°Cに温調
【0025】上記配合比率での混合を行った結果、水酸
化アルミニウム粉末が均一に混合した混合樹脂液12を
得ることができた。この混合樹脂液の温度は約35°C
であり、粘度は約9ポイズであった。
【0026】この混合樹脂液を用いて、図1に示す工程
で平板状の樹脂成形板1を連続的に製造した。使用した
ガラス繊維は、RS480 HS−555(日東紡績株
式会社製)(平均線径13μm)であり、これを繊維長
50mmに切断してガラス繊維マットを形成し、キャリ
アフィルム11上の混合樹脂液に供給した。ガラス繊維
の供給量は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対
して20重量部とした。
【0027】得られた樹脂成形板1は厚さが約1mmで
あり、ガラス繊維、不飽和ポリエステル樹脂及び水酸化
アルミニウム粉末が均一に混ざり合ったものであり、且
つボイドもほとんど見られなかった。この樹脂成形板1
を用いて飛び火試験を行ったところ、火種を樹脂成形板
1に乗せても、着火することはほとんどなく、また、着
火してもすぐ消えて燃え広がるということがなく、良好
な難燃性を備えていた。
【0028】[比較例1]図1に示す混合タンク7に実
施例1と同一の材料を同一の配合比率にて、但し、不飽
和ポリエステル樹脂液及び水酸化アルミニウム粉末を加
熱することなく、投入し、混合樹脂液を作成したとこ
ろ、水酸化アルミニウム粉末が良好に混合せず、多数の
かたまり状になって分散した状態となっていた。また、
この樹脂液の粘度を測定したところ、約10ポイズであ
った。
【0029】[比較例2]水酸化アルミニウムを混入し
ない通常のガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂成形
板(不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対するガラ
ス繊維含有率は28重量部、板厚1mm)を用いて飛び
火試験を行ったところ、火種を樹脂成形板に乗せると、
短時間で着火し、しかも、着火したあと燃え広がってし
まい、難燃性を備えていなかった。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の屋根被覆用不飽
和ポリエステル樹脂成形板は、水酸化アルミニウム粉末
を混合しているため、優れた難燃性を備えており、屋根
を被覆することでその下の屋根材を長期間に渡って保護
することができ、屋根の寿命を長くすると共に、延焼し
ない屋根とすることができるといった効果を有してい
る。
【0031】また、本発明方法は、樹脂成形板を連続成
形方法で製造するに際し、不飽和ポリエステル樹脂液を
第一のキャリアフィルム上に供給する前に、前記不飽和
ポリエステル樹脂液内に、平均粒径が6μm〜25μm
の水酸化アルミニウム粉末を供給、混合して粘度が1〜
15ポイズの混合樹脂液を作成し、その混合樹脂液を前
記第一のキャリアフィルムの上に供給する構成としたこ
とにより、不飽和ポリエステル樹脂液及び水酸化アルミ
ニウム粉末を容易に且つ均一にガラス繊維に含浸させる
ことができ、従って、連続成形方法によって、水酸化ア
ルミニウム粉末入の不飽和ポリエステル樹脂成形板を製
造でき、軽量で長尺、且つ品質上にばらつきのほとんど
見られない、極めて優れた難燃性を有する不飽和ポリエ
ステル樹脂成形板を効率良く、低コストで生産すること
ができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施の形態に係る製造方法を示す
概略工程図
【図2】本発明の実施の形態に係る樹脂成形板の概略斜
視図
【図3】樹脂成形板の形状例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 樹脂成形板 5 不飽和ポリエステル樹脂液供給タンク 6 水酸化アルミニウム粉末供給タンク 7 混合タンク 8、9 加熱手段 11 第一のキャリアフィルム 12 混合樹脂液 13 ノズル 14 混合樹脂液層 15 ガラスロービング 16 ロービングカッター 18 ガラス繊維マット 20 ガラス繊維複合層 22 連続繊維 24 第二のキャリアフィルム 26 ダイス 33 切断装置 34 洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/06 - 67/07

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維で強化された水酸化アルミニ
    ウム入りの不飽和ポリエステル樹脂成形板であって、不
    飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、平均粒径が
    6μm〜25μmの水酸化アルミニウム粉末70〜20
    0重量部と、ガラス繊維10〜50重量部を含有してお
    り、且つ樹脂成形板の厚みが0.6〜3.0mmであっ
    て、波板、折版、瓦棒、平板のいずれかの形状に作られ
    ていることを特徴とする屋根被覆用難燃性ガラス繊維強
    化不飽和ポリエステル樹脂成形板。
  2. 【請求項2】 連続的に走行する第一のキャリアフィル
    ムの上に不飽和ポリエステル樹脂液を供給し、次いでガ
    ラス繊維を供給してガラス繊維に不飽和ポリエステル樹
    脂を含浸させ、その上に第二のキャリアフィルムを供給
    して、前記不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維とを第
    一及び第二のキャリアフィルムではさみ、その後、成
    形、加熱硬化工程を経て不飽和ポリエステル樹脂成形板
    を連続成形する方法において、前記不飽和ポリエステル
    樹脂液を前記第一のキャリアフィルム上に供給する前
    に、前記不飽和ポリエステル樹脂液内に、平均粒径が6
    μm〜25μmの水酸化アルミニウム粉末を供給、混合
    して粘度が1〜15ポイズの混合樹脂液を作成し、その
    混合樹脂液を前記第一のキャリアフィルムの上に供給す
    ることを特徴とする難燃性ガラス繊維強化不飽和ポリエ
    ステル樹脂成形板の製造方法。
  3. 【請求項3】 不飽和ポリエステル樹脂液と水酸化アル
    ミニウム粉末を混合する前に、前記水酸化アルミニウム
    粉末を20〜40°Cに加熱し、前記不飽和ポリエステ
    ル樹脂液を20〜40°Cに加熱しておくことを特徴と
    する請求項2記載の難燃性ガラス繊維強化不飽和ポリエ
    ステル樹脂成形板の製造方法。
  4. 【請求項4】 不飽和ポリエステル樹脂液に混合する水
    酸化アルミニウム粉末の量を、不飽和ポリエステル樹脂
    100重量部に対して水酸化アルミニウム粉末70〜2
    00重量部とし、その後に供給するガラス繊維の量を、
    不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対してガラス繊
    維10〜50重量部としたことを特徴とする請求項2又
    は3記載の難燃性ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹
    脂成形板の製造方法。
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