JP3454277B2 - 電動モータ駆動式四輪操舵装置 - Google Patents

電動モータ駆動式四輪操舵装置

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JP3454277B2
JP3454277B2 JP21599593A JP21599593A JP3454277B2 JP 3454277 B2 JP3454277 B2 JP 3454277B2 JP 21599593 A JP21599593 A JP 21599593A JP 21599593 A JP21599593 A JP 21599593A JP 3454277 B2 JP3454277 B2 JP 3454277B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電動モータにより後輪
舵角を制御する電動モータ駆動式四輪操舵装置、特に後
輪舵角センサの異常検知技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、電動モータを用いたパワーステア
リング制御システムで、フィードバック情報として制御
に用いられる操舵力センサの異常検知技術としては、例
えば、特開昭63−82875号公報に記載のものが知
られている。 【0003】上記従来出典には、2個の操舵力センサを
用い、各センサ毎に変化率を演算する手段を有し、各セ
ンサ毎の変化率に差を生じた時に最小の変化率を示した
センサを異常とする異常検知技術が示されているし、ま
た、2個の操舵力センサからのセンサ出力が予め設定し
てある所定範囲を超えた時、超えたセンサを異常とする
異常検知技術が示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来技術にあっては、2つの操舵力センサからのセ
ンサ信号の変化率のみを見て検知するものであるため、
センサ信号が全く同様に変化するが、一方から出力され
るセンサ信号と他方から出力されるセンサ信号とに大き
なオフセットがあり、本来、一方のセンサが異常である
場合には、変化率のみを見たとしても正常と判断され、
センサ異常の誤検知をする。 【0005】また、後者の従来技術にあっては、予め設
定する所定範囲を超えているかどうかにより検知するも
のであるため、この所定範囲はセンサ出力としてあり得
る広い出力範囲に設定せざるを得ず、信号出力方向や信
号出力幅が異常であっても所定範囲内の信号出力を行な
っている限りセンサ異常を検出できず、事実上、信号線
の断線あるいはショートによるセンサ異常を検知できる
に過ぎない。 【0006】さらに、2つのセンサを設けてセンサ異常
を検知する場合、一般的な手法として両センサ信号の出
力の絶対値差を求め、その差が異常判断しきい値より大
きい時にセンサ異常を検知する方法が考えられる。 【0007】しかし、この場合、センサ信号の出力方向
が考慮されていないため、2つのセンサ信号が互いに逆
方向に出ている場合、センサ異常の発生から相当時間遅
れてセンサ異常が検知されることになる。 【0008】つまり、センサ異常の判断しきい値として
は、センサのバラツキや経時変化を考慮した場合、ある
程度大きな値に設定せざるを得なく、一方のセンサから
プラス方向に異常判断しきい値に相当するセンサ信号が
出て、他方のセンサからマイナス方向に異常判断しきい
値に相当するセンサ信号が出ている時、センサ信号の絶
対値比較ではゼロとなり正常と判断され、この状態から
さらに、両センサ信号が異常判断しきい値に相当する信
号離れた時、センサ異常の発生から相当時間遅れてやっ
とセンサ異常が検知されることになる。 【0009】この結果、後輪舵角センサ信号がフィード
バック情報として後輪舵角制御に直接用いられ、この後
輪舵角センサの異常が車両挙動に及ぼす影響の大きな電
動モータ駆動式四輪操舵装置にあっては、異常発生から
の検知遅れがあると、異常検知後のフェールセーフ処理
によりその時点での後輪舵角位置に固定されることにな
り、その後の車両挙動にとって好ましくない。 【0010】つまり、電動モータ駆動式四輪操舵装置で
は、誤検知なく早期に後輪舵角センサの異常検知が要求
されるのに対し、従来の異常検知手法ではこの要求に応
えることができない。 【0011】そこで、本出願人は、上記問題点を解決す
るべく、特願平5−9014号(平成5年1月22日出
願)において、メイン後輪舵角センサとサブメイン後輪
舵角センサからの2つのセンサ値の変化の方向及び量を
監視することでメイン後輪舵角センサの異常を検知する
技術を提案した。 【0012】しかし、この異常検知技術にあっても、セ
ンサ値のみを用いているため、例えば、メイン後輪舵角
センサは正常であるが、異常監視のために用いるサブ後
輪舵角センサにノイズが入力された場合、メイン後輪舵
角センサの固定故障モードと誤検知し、メイン後輪舵角
センサが異常であると判定するおそれがある。 【0013】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、電動モータにより後輪
舵角を制御する電動モータ駆動式四輪操舵装置におい
て、監視に用いられる後輪舵角センサにノイズが生じた
場合でも誤検知することなく早期に制御に用いられる後
輪舵角センサの異常検知することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の電動モータ駆動式四輪操舵装置では、図1のク
レーム対応図に示すように、モータ制御電流の印加によ
る駆動で後輪舵角を制御する電動モータaと、前記電動
モータaと後輪bとの間に介装される後輪ステアリング
機構cと、前記後輪ステアリング機構cの可動位置に設
けられ、そのセンサ値を後輪舵角制御の位置決めフィー
ドバック情報として制御に用いるメイン後輪舵角センサ
dと、前記メイン後輪舵角センサdとは別の位置の後輪
ステアリング機構cに設けられ、そのセンサ値をメイン
後輪舵角センサdの異常監視のために用いるサブ後輪舵
角センサeと、各種車両運動状態から後輪舵角目標値を
演算する後輪舵角目標値演算手段fと、リア舵角メイン
センサ値と後輪舵角目標値との差がゼロとなるように前
記電動モータaに対しサーボ電流を出力する後輪舵角駆
動制御手段gと、リア舵角サブセンサ値が同一方向にの
み変化している間のサーボ電流を積算するサーボ電流積
算手段hと、リア舵角サブセンサ値が所定舵角量まで変
化する間にサーボ電流積算値が所定値以上となった時、
前記メイン後輪舵角センサdが異常であると検知する後
輪舵角センサ監視手段iと、を備えていることを特徴と
する。 【0015】 【作用】旋回走行時、後輪舵角目標値演算手段fにおい
て、各種車両運動状態から後輪舵角目標値が演算され、
後輪舵角駆動制御手段gにおいて、メイン後輪舵角セン
サdからのリア舵角メインセンサ値と後輪舵角目標値と
の差がゼロとなるように電動モータaに対しサーボ電流
を出力する、つまり、リア舵角メインセンサ値を後輪舵
角制御の位置決めフィードバック情報として用いること
で後輪舵角が制御される。 【0016】そして、メイン後輪舵角センサdからのセ
ンサ値が固定故障等により異常となった時には、サーボ
電流積算手段hにおいて、サブ後輪舵角センサeからの
リア舵角サブセンサ値が同一方向にのみ変化している間
に後輪舵角駆動制御手段gから出力されるサーボ電流が
積算され、後輪舵角センサ監視手段iにおいて、リア舵
角サブセンサ値が所定舵角量まで変化する間にサーボ電
流積算値が所定値以上となった時、メイン後輪舵角セン
サdが異常であると検知される。 【0017】また、メイン後輪舵角センサdが正常であ
るにもかかわらず、サブ後輪舵角センサeにノイズが入
り、リア舵角サブセンサ値が急激に変化した場合には、
後輪舵角センサ監視手段iにおいて、リア舵角サブセン
サ値の変化量が所定舵角量を超えてしまうか、あるい
は、サーボ電流積算値が所定値未満となり、異常検知条
件を満足しないことで、メイン後輪舵角センサdは正常
と判定される。 【0018】したがって、メイン後輪舵角センサdから
のセンサ値が固定故障等により異常となった時、リア舵
角サブセンサ値にサーボ電流を加えた判断により、異常
検知条件を満足した時点で直ちにメイン後輪舵角センサ
dの異常が検知されると共に、リア舵角サブセンサ値に
ノイズが入った時にも誤判断することなく精度良く確実
にメイン後輪舵角センサdの異常を検知することができ
る。 【0019】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0020】まず、構成を説明する。 【0021】図2は本発明実施例の電動モータ駆動式四
輪操舵装置が適用された車両を示す全体システム図、図
3は実施例の電動モータ駆動式四輪操舵装置の電動式後
輪ステアリング機構を示す図、図4は実施例装置の4W
Sコントロールユニットを中心とする電子制御系システ
ム図である。 【0022】図2において、1,2は前輪、3,4は後
輪(後輪bに相当)、5は機械式前輪ステアリング機
構、6は電動式後輪ステアリング機構(後輪ステアリン
グ機構cに相当)である。 【0023】前記機械式前輪ステアリング機構5は、ド
ライバによって操舵されるステアリングホイール7から
ステアリングシャフト8を介して入力される操舵力を図
外のパワーステアリングにより増大し、増大した操舵力
をラックシャフト9からサイドロッド10,11及びナ
ックルアーム12,13を介して伝達し、前輪1,2に
舵角を与える機構としている。 【0024】前記電動式後輪ステアリング機構6は、4
WSコントロールユニット14からのモータ出力によっ
て制御されるハイキャスモータ15(電動モータaに相
当)の回転力をウォーム16及びウォームホイール17
により減速し、ウォームホイール17の回転運動をピニ
オンシャフト18のギア部とラックシャフト19のギア
部との噛合によりラックシャフト19の直線運動に変換
し、ラックシャフト19からサイドロッド20,21及
びナックルアーム22,23を介して伝達し、後輪3,
4に舵角を与える機構としている。 【0025】前記4WSコントロールユニット14は、
図4に示すように、電源回路14a、センサ電源回路1
4b、入力インターフェース14c、CPU1、CPU
2、監視回路14d、D/A変換14e,14f,14
g,14h,14i、CPU出力監視回路14j、リレ
ー出力ドライバ14k、モータ出力ドライバ14m、パ
ワステソレノイド出力ドライバ14nを有する。 【0026】前記電源回路14aには、バッテリ24か
ら直接のバッテリ電源と、イグニッションスイッチ25
からのイグニッション電源が入力される。 【0027】前記入力インターフェース14cには、ポ
テンショメータによるリア舵角メインセンサ26(メイ
ン後輪舵角センサdに相当)及びリア舵角サブセンサ2
7(サブ後輪舵角センサeに相当)からのセンサ信号
と、ステアリングセンサ28からのセンサ信号と、車速
センサ29からのセンサ信号と、ストップランプスイッ
チ30,ブレーキスイッチ31及びインヒビットスイッ
チ32からのスイッチ信号が入力される。ここで、リア
舵角メインセンサ26は前記ピニオンシャフト18の回
転量を検出するセンサであり、そのセンサ値を後輪舵角
制御の位置決めフィードバック情報として制御に用いら
れる。また、前記リア舵角サブセンサ27は前記ラック
シャフト19のストローク量を検出するセンサであり、
リア舵角メインセンサ26の異常監視のために用いられ
る。 【0028】前記リレー出力ドライバ14kは、監視回
路14dからの監視出力とワーニングバルブ33からの
ワーニングバルブ出力を入力し、ハイキャスリレー34
に対しハイキャスリレー出力を送出する。 【0029】前記モータ出力ドライバ14mは、ハイキ
ャスリレー34を介したモータ電源により駆動され、C
PU1からD/A変換14g,14hを介した後輪舵角
指令を入力し、ハイキャスモータ15に対しモータ出力
を送出する。 【0030】前記パワステソレノイド出力ドライバ14
nは、CPU1からD/A変換14iを介したパワステ
指令を入力し、パワステソレノイド35に対しパワステ
ソレノイド出力を送出する。 【0031】次に、作用を説明する。 【0032】[モータ制御電流監視作動]図5は4WS
コントロールユニット14のCPU2及び監視回路14
dにより行なわれるリア舵角センサ異常監視作動の流れ
を示すフローチャートで、以下、各ステップについて説
明する。 【0033】ステップ50では、リア舵角メインセンサ
26とリア舵角サブセンサ27からリア舵角メインセン
サ値θ1とリア舵角サブセンサ値θ2が読み込まれる。 【0034】ステップ51では、ステアリングセンサ2
8や車速センサ29からの情報に基づく各種運動状態に
より後輪舵角目標値θsが演算される(後輪舵角目標値
演算手段fに相当)。 【0035】ステップ52では、リア舵角メインセンサ
値θ1と後輪舵角目標値θsの偏差Δθに応じてΔθ=
0となるように、ハイキャスモータ15へサーボ電流I
outを出力してのサーボ制御が行なわれる(後輪舵角駆
動制御手段gに相当)。 【0036】ステップ53では、リア舵角サブセンサ値
θ2が同一方向に変化しているかどうかが判断される。
例えば、5msec前のリア舵角サブセンサ値θ2と今回の
リア舵角サブセンサ値θ2との差の符号により判断され
る。 【0037】ステップ54では、ステップ53でリア舵
角サブセンサ値θ2が同一方向に変化していると判断さ
れた時、サーボ電流積算値∫Iout が、∫Iout =∫I
out+Iout の式により演算される。但し、サーボ電流
積算値∫Iout は、左右方向の極性を有する。 【0038】ステップ55では、ステップ53でリア舵
角サブセンサ値θ2が同一方向に変化していないと判断
された時、∫Iout =0とされ、ステップ54で積算さ
れた値がクリアされる。 【0039】尚、ステップ53〜ステップ55は、サー
ボ電流積算手段hに相当する。 【0040】ステップ56では、リア舵角サブセンサ値
θ2の変化量が0.4°以下で、かつ、リア舵角メイン
センサ値θ1の変化方向がリア舵角サブセンサ値θ2と
同一方向の変化であり、変化量が0.1°以下であるか
どうかが判断される。 【0041】ステップ57では、ステップ56の条件を
満足する時、サーボ電流積算値∫Iout が設定値θ0を
超えているかどうかが判断される。 【0042】ここで、設定値θ0としては、例えば、リ
ア舵角サブセンサ値θ2と同一方向に0.4°操舵する
のに必要な電流値×50%の値により与えられる。 【0043】ステップ58では、ステップ57の条件を
2回連続して満足しているかどうかが判断される。 【0044】ステップ59では、ステップ58の条件を
満足した場合、リア舵角メインセンサ26が固定故障で
あると判定し、ハイキャスモータ15へのサーボ電流I
outの出力を遮断すると共に、ワーニングバルブ33
(警告灯)を点灯するフェールセーフ指令が出力され
る。 【0045】尚、ステップ56〜ステップ59は、後輪
舵角センサ監視手段iに相当する。 【0046】[通常の旋回走行時]通常の旋回走行時に
は、ステップ51において、ステアリング舵角や車速に
基づく各種運動状態により後輪舵角目標値θsが演算さ
れ、ステップ52において、リア舵角メインセンサ26
からのリア舵角メインセンサ値θ1と後輪舵角目標値θ
sとの偏差Δθがゼロとなるようにハイキャスモータ1
5へサーボ電流Iout を出力する、つまり、リア舵角メ
インセンサ値θ1を後輪舵角制御の位置決めフィードバ
ック情報として用いることで後輪舵角が制御され、所期
の旋回回頭性や旋回安定性が達成される。 【0047】この時、リア舵角メインセンサ26が正常
であり、リア舵角サブセンサ27へのノイズ入力もない
場合には、後輪舵角目標値θsの変化がなく、θs=θ
1が保たれている限りサーボ電流Iout はIout =0と
なるし(ステップ52)、例えば、逆相から同相という
ようにリア舵角サブセンサ値θ2の変化方向が変わって
しまうと、サーボ電流積算値∫Iout は∫Iout =0と
されることによって(ステップ55)、図5のフローチ
ャートで、リア舵角サブセンサ値θ2の変化量が0.4
°以下の領域でステップ56の異常検知条件を満足して
もステップ57のサーボ電流積算値の条件を満足せず、
また、リア舵角サブセンサ値θ2の変化量が0.4°を
超えたらステップ56の条件を満足せず、リア舵角メイ
ンセンサ26は正常と判定される。 【0048】[メイン後輪舵角センサのセンサ値固定故
障時]リア舵角メインセンサ26からのリア舵角メイン
センサ値θ1が、図6の時刻t1の時点で固定故障状態
となった時には、時刻t1の時点から後輪舵角目標値θ
sとリア舵角メインセンサ値θ1とに偏差Δθが生じる
ことでサーボ電流Iout が出力し続けられ、サーボ電流
積算値∫Iout が増大する。 【0049】同時に、リア舵角サブセンサ27からのリ
ア舵角サブセンサ値θ2は、サーボ電流Iout の出力に
よる後輪舵角の変化に応じて変化する。 【0050】したがって、リア舵角サブセンサ値θ2の
変化量が0.4°以下まで変化する間にサーボ電流積算
値∫Iout が設定値θ0を超える図6の時刻t2の時点
で、リア舵角メインセンサ26がセンサ値固定故障によ
り異常であると検知される。 【0051】つまり、図5のフローチャートで、ステッ
プ50→ステップ51→ステップ52→ステップ53→
ステップ54→ステップ56→ステップ57の作動が繰
り返され、ステップ57の条件を満足すると、ステップ
57の条件満足がステップ58で2回連続したことをチ
ェックしてステップ59へ進み、フェールセーフ処理が
行なわれることになる。 【0052】[サブ後輪舵角センサへのノイズ入力時]
メイン後輪舵角センサ26が正常であるにもかかわら
ず、サブ後輪舵角センサ27にノイズが入力され、リア
舵角サブセンサ値θ2が急激に変化した場合には、図7
に示すように、ノイズが入力される時刻t3〜t4の間
で、リア舵角サブセンサ値θ2の変化量が0.4°を超
えてしまう。 【0053】したがって、図5のフローチャートで、ノ
イズ入力によりステップ56の条件を満足せず、メイン
後輪舵角センサ26は正常であると判定される。 【0054】尚、サブ後輪舵角センサ27にノイズ入力
があってもリア舵角サブセンサ値θ2の変化量が0.4
°以下である時でも、θs=θ1が保たれている限りサ
ーボ電流Iout はIout =0であることで、サーボ電流
積算値条件であるステップ57の条件を満足せず、メイ
ン後輪舵角センサ26は正常であると判定される。 【0055】次に、効果を説明する。 【0056】(1)ハイキャスモータ15により後輪舵
角を制御する電動モータ駆動式四輪操舵装置において、
リア舵角サブセンサ値θ2が同一方向に変化していると
判断された時、サーボ電流積算値∫Iout が演算され、
リア舵角サブセンサ値θ2の変化量が0.4°以下の間
にサーボ電流積算値∫Iout が設定値θ0を超えている
かどうかでメイン後輪舵角センサ26が異常であると検
知する装置としたため、監視に用いられるサブ後輪舵角
センサ27にノイズが生じた場合でも誤検知することな
く早期に制御に用いられるメイン後輪舵角センサ26の
異常検知することができる。 【0057】(2)リア舵角サブセンサ値θ2の変化量
が0.4°以下という判断と同時に、リア舵角メインセ
ンサ値θ1の変化方向がリア舵角サブセンサ値θ2と同
一方向の変化であり、変化量が0.1°以下であるかど
うかの判断を加えているため、メイン後輪舵角センサ2
6の異常のうち、断線やショートに比べて検知が困難な
リア舵角メインセンサ26からのリア舵角メインセンサ
値θ1の固定故障を早期にしかも確実に検知することが
できる。 【0058】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。 【0059】例えば、実施例では、ステップ56でリア
舵角メインセンサ値変化条件を加え、断線やショートの
検知は2つのセンサ信号比較により別のルーチンにて行
なう例を示したが、このリア舵角メインセンサ値変化条
件を外して、リア舵角メインセンサ値θ1の固定故障ば
かりでなく、断線やショートの異常も検知するようにし
ても良い。 【0060】異常判断しきい値となる設定値θ0は適用
されるシステム等に応じて適宜設定することができる。 【0061】 【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、電動モータにより後輪舵角を制御する電動モータ駆
動式四輪操舵装置において、リア舵角メインセンサ値と
後輪舵角目標値との差がゼロとなるように電動モータに
対しサーボ電流を出力する後輪舵角駆動制御手段と、リ
ア舵角サブセンサ値が同一方向にのみ変化している間の
サーボ電流を積算するサーボ電流積算手段と、リア舵角
サブセンサ値が所定舵角量まで変化する間にサーボ電流
積算値が所定値以上となった時、メイン後輪舵角センサ
が異常であると検知する後輪舵角センサ監視手段とを設
けた装置としたため、監視に用いられる後輪舵角センサ
にノイズが生じた場合でも誤検知することなく早期に制
御に用いられる後輪舵角センサの異常検知することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の電動モータ駆動式四輪操舵装置を示す
クレーム対応図である。 【図2】本発明実施例の電動モータ駆動式四輪操舵装置
が適用された車両を示す全体システム図である。 【図3】実施例の電動モータ駆動式四輪操舵装置の電動
式後輪ステアリング機構を示す図である。 【図4】実施例装置の4WSコントロールユニットを中
心とする電子制御系システム図である。 【図5】実施例装置の4WSコントロールユニットのC
PU2及び監視回路で行なわれるモータ制御電流監視作
動の流れを示すフローチャートである。 【図6】メイン後輪舵角センサのセンサ値固定故障時の
センサ値及びサーボ電流の変化を示すタイムチャートで
ある。 【図7】リア後輪舵角センサにノイズが入力した時のセ
ンサ値及びサーボ電流の変化を示すタイムチャートであ
る。 【符号の説明】 a 電動モータ b 後輪 c 後輪ステアリング装置 d メイン後輪舵角センサ e サブ後輪舵角センサ f 後輪舵角目標値演算手段 g 後輪舵角駆動制御手段 h サーボ電流積算手段 i 後輪舵角センサ監視手段

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 モータ制御電流の印加による駆動で後輪
    舵角を制御する電動モータと、 前記電動モータと後輪との間に介装される後輪ステアリ
    ング機構と、 前記後輪ステアリング機構の可動位置に設けられ、その
    センサ値を後輪舵角制御の位置決めフィードバック情報
    として制御に用いるメイン後輪舵角センサと、 前記メイン後輪舵角センサとは別の位置の後輪ステアリ
    ング機構に設けられ、そのセンサ値をメイン後輪舵角セ
    ンサの異常監視のために用いるサブ後輪舵角センサと、 各種車両運動状態から後輪舵角目標値を演算する後輪舵
    角目標値演算手段と、 リア舵角メインセンサ値と後輪舵角目標値との差がゼロ
    となるように前記電動モータに対しサーボ電流を出力す
    る後輪舵角駆動制御手段と、 リア舵角サブセンサ値が同一方向にのみ変化している間
    のサーボ電流を積算するサーボ電流積算手段と、 リア舵角サブセンサ値が所定舵角量まで変化する間にサ
    ーボ電流積算値が所定値以上となった時、前記メイン後
    輪舵角センサが異常であると検知する後輪舵角センサ監
    視手段と、 を備えていることを特徴とする電動モータ駆動式四輪操
    舵装置。
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