JP3454218B2 - インクジェット式記録ヘッド及びこれを用いた画像記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録ヘッド及びこれを用いた画像記録装置Info
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Description
リンタ或はインクジェットプロッタなどとして用いられ
るインクジェット式画像記録装置及びインクジェット式
記録ヘッドに関する。
る圧力発生室を複数並べて形成するとともに、これら圧
力発生室の配列方向に沿って細長い共通インク室を形成
し、この共通インク室と各圧力発生室との間をインク供
給路により連通し、各圧力発生室に振動板を介して圧力
発生素子を設け、この圧力発生素子による圧力発生室内
の圧力変動によりノズル開口からインク滴を吐出させる
構成を採る。そして、共通インク室は、ここにインクを
供給するインク供給管から最も遠い左右の端部で流路幅
を絞って先細りな形状にしているが、これは断面積を減
少させることによりインクの流速を高め、これによりイ
ンクを充填する際やノズル開口から吸引するクリーニン
グ時に残留気泡をなくすためである。
で区画することにより大きなコンプライアンスを与えて
いる。これは、インク吐出時にインク供給路から逆流す
るインクの圧力を吸収し、また、各圧力発生室に素早く
インクを供給するためである。
た従来の記録ヘッドでは、同一条件で圧力発生素子を駆
動しても、共通インク室の端部(インク供給管から遠い
端部)で連通している圧力発生室のノズル開口から吐出
されるインク滴の吐出特性が他のノズル開口の吐出特性
とは異なる現象が発生し、そのばらつき範囲は目標値に
対して+−15%程度となる。この様な現象は共通イン
ク室の端部で圧力損失が生じてインク供給路の入口に負
圧が生ずると推測される。そして、これを解消するに
は、共通インク室のコンプライアンスを大きくすること
が考えられるが、共通インク室の端部は、気泡排除性を
高めるために先細りにする必要があるので、単にコンプ
ライアンス部を拡張することは困難である。また、画像
記録速度の高速化、記録対象物の大型化などの要求から
一列当たりのノズル数を増加させる傾向にあるが、クリ
ーニング用ポンプを大型化して気泡排出能力を高めると
排除するインクの量が増加してしまうので、共通インク
室の先端部分を先細りにすることは避けられない。
で、その目的は、複数のノズル開口を有し、これらノズ
ル開口のそれぞれの吐出特性の均一化を図ることができ
るインクジェット式記録ヘッド、及びこの記録ヘッドを
用いた画像記録装置を提供しようとするものである。
に、 請求項1に記載のものは、ノズル開口を有する圧力
発生室を複数並べて形成するとともに、これら圧力発生
室の配列方向に沿って共通インク室を形成し、共通イン
ク室と各圧力発生室との間をインク供給路によりそれぞ
れ連通し、各圧力発生室に対応して圧力発生素子を設
け、共通インク室にはインク供給管を接続し、圧力発生
素子による圧力発生室内の圧力変動により当該圧力発生
室内のインクをノズル開口から吐出するインクジェット
式記録ヘッドにおいて、上記共通インク室は、その長手
方向端部近傍に、当該共通インク室の他の部分よりも断
面積を減少させた絞り領域を設定し、上記絞り領域に連
通しているインク供給路の入口から出口までの流路のイ
ナータンスと該入口から上記絞り領域の絞り始端までの
流路のイナータンスの和を、上記絞り領域以外で当該共
通インク室に連通している他のインク供給路の上記入口
から上記出口までの流路のイナータンスに揃えたことを
特徴とするインクジェット式記録ヘッドである。
小さく設定した前記インク供給路に連通した圧力発生室
の体積を、前記絞り領域以外で当該共通インク室に連通
している他の圧力発生室の体積に揃えたことを特徴とす
る請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッドであ
る。
共通インク室に連通している圧力発生室の体積を、前記
絞り領域以外で当該共通インク室に連通している他の圧
力発生室の体積に揃えたことを特徴とする請求項1に記
載のインクジェット式記録ヘッドである。
傍に位置するインク供給路の幅と長さの少なくとも一方
を、上記端部近傍以外に位置するインク供給路と異なら
せることによりイナータンスを設定したことを特徴とす
る請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット式
記録ヘッドである。
の前記出口の位置を圧力発生室の配列方向に沿った仮想
直線上に揃えることにより各圧力発生室の体積を揃えた
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のイ
ンクジェット式記録ヘッドである。
入口から出口までの長さを短縮することによりイナータ
ンスを、共通インク室の先端に位置するインク供給路ほ
ど小さく設定し、共通インク室のコンプライアンス領域
を、インク供給路の短縮長さに応じてインク供給路の入
口側に拡大したことを特徴とする請求項1から5のいず
れかに記載のインクジェット式記録ヘッドである。
は、複数段で先細りとなるように絞ったことを特徴とす
る請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット式
記録ヘッドである。
路が一つの圧力発生室に対して複数備えられていること
を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインク
ジェット式記録ヘッドである。
を、ノズル開口側の流路とその反対側の流路とに分けて
形成したことを特徴とする請求項1から8のいずれかに
記載のインクジェット式記録ヘッドである。
に位置する流路のインク供給路の出口の位置を調整する
ことにより各圧力発生室の体積を揃えたことを特徴とす
る請求項9に記載のインクジェット式記録ヘッドであ
る。
の流路のイナータンスとその反対側の流路のイナータン
スとをそれぞれ分けて設定したことを特徴とする請求項
9または10に記載のインクジェット式記録ヘッドであ
る。
11のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘッドを
備えたことを特徴とする画像記録装置である。
に基づいて説明する。図1はインクジェット式記録ヘッ
ド(以下、記録ヘッド1という。)を用いた画像記録装
置2の斜視図である。この画像記録装置2は、スキャナ
(図示せず)などと共にコンピュータ(図示せず)に接
続された状態で使用される。このコンピュータには、所
定のプログラムがロードされ、実行されることにより、
これらの装置全体が一体で記録装置として機能する。コ
ンピュータでは、所定のオペレーティングの下でアプリ
ケーションプログラムが動作し、スキャナから読み込ん
だ画像などに対して所定の処理を行ないつつCRTディ
スプレイ(図示せず)に画像を表示する。また、コンピ
ュータは、アプリケーションプログラムが印刷命令を発
すると、スキャナを介して読み込んだ画像データやキー
ボードを介して入力された文字データなどを画像記録装
置2に出力する。
ングベルト4を介してキャリッジモータ5に接続され、
ガイド部材6に案内されて記録用紙7の紙幅方向に往復
動するように構成されている。また、この画像記録装置
2には、紙送りローラ7′を用いた紙送り機構も設けら
れている。キャリッジ3には記録用紙7と対向する面、
すなわち本実施形態では下面に記録ヘッド1が取り付け
られており、記録ヘッド1は、キャリッジ3の上部に取
り付けられたホルダ8にセットされているインクカート
リッジ9からインクの供給を受けて、キャリッジ3の移
動に合わせて記録用紙7にインク滴を吐出することによ
り画像や文字等を印刷する。
(非記録領域)には、キャッピング装置10が配設さ
れ、印刷の休止中に記録ヘッド1のノズル開口を封止す
る。したがって、印刷の休止中、キャッピング装置10
によるノズル開口の封止によりインクが増粘あるいはイ
ンク膜を形成することを抑制することができる。また、
キャッピング装置10は、図面には示していないが吸引
パイプを介してポンプに接続しており、インクを充填す
る際やクリーニング時にノズル開口から吸引して記録ヘ
ッド1内のインク流路内にある気泡を排除する。そし
て、キャッピング装置10の近傍に配置されたワイピン
グ装置11により、記録ヘッド1の表面(ノズル開口の
ある下面)を払拭して、そこに付着したインク滓や紙粉
等を除去するように構成されている。
記録装置2の記録ヘッド1の分解斜視図、図3は記録ヘ
ッド1のアクチュエータの断面図、図4は、前記記録ヘ
ッド1の流路形成板12の平面図である。図2及び図3
に示す記録ヘッド1を製造するには、複数の列にノズル
開口13が形成されたノズルプレート14、ノズル開口
13のそれぞれに連通する圧力発生室20が形成された
流路形成板12、および圧力発生室20のそれぞれに重
なる振動領域が島状に形成された弾性板21をこの順に
積層して流路ユニット22を構成した後、流路ユニット
22を圧力発生素子23が支持されたヘッドケース24
に重ね合わせて、各圧力発生素子23の先端部分を弾性
板21の各振動領域にそれぞれ当接して接着し、ノズル
プレート14側に縁カバー25を被せる。
の薄板に直径20μmから30μmのノズル開口13が
ドット形成密度に対応したピッチで形成されたものであ
る。また、流路形成板12は、図4に示すように、厚さ
が400μm程度のシリコン基板に対してウエットエッ
チングなどによって貫通穴を形成したものであり、この
貫通穴により、共通インク室26、この共通インク室2
6からノズルプレート14のノズル開口13と重なる位
置まで細長く形成されたインク供給路27、および圧力
発生室20が構成される。
ィルム30からなる複合板に対して、圧力発生室20と
重なる領域にステンレス部分が島状の振動領域(アイラ
ンド部)31として残され、この振動領域31の周りは
樹脂フィルム30だけが残されている。また、この弾性
板21には、共通インク室26に重なる領域にインク供
給穴32が形成されている。
3が開設され、このヘッドケース24内に、ステンレス
製固定基板34に基端を固定して複数本櫛歯状に形成さ
れた圧力発生素子23を差し込むと、窓33の内側に圧
力発生素子23の先端部分が入り込む。なお、ヘッドケ
ース24にはインク供給管35が形成されている。
て、電圧パルスが圧力発生素子23に印加されると、圧
力発生素子23は圧力発生室20の容積を膨張させる方
に撓み、すなわち収縮し、圧力発生室20に負圧を発生
させる。その結果、インクのメニスカスはノズル開口1
3の内部に引き込まれ、共通インク室26からは各イン
ク供給路27を介して各圧力発生室20にインクが流れ
込む。一方、放電パルスを印加すると、圧力発生素子2
3は圧力発生室20の容積を収縮させる方向に撓み、す
なわち伸長し、圧力発生室20に正圧が発生する。その
結果、ノズル開口13からインク滴が吐出される。この
様な動作はいずれも、圧力発生素子23の伸長、収縮が
弾性板21の振動領域31を介して伝達される。
ける特徴は、インク供給管35が共通インク室26の一
方の端部に連通しているので、このインク供給管35か
ら遠く離隔した他方の端部の領域で連通しているインク
供給路27の幅がノズル番号#4から#1の方向に徐々
に広げられていることにある。換言すると、共通インク
室26中央側から先端に位置するものほどその幅が徐々
に広げられている。
26の深さは均一であるので、インク供給路27の入口
(#1〜#4に対応する供給口)の断面積が徐々に大き
くなり、ノズル番号#4〜#1にかけて生じるインク速
度とインク量の変動を抑制することができる。
る。Mn、Ms、Maは、それぞれノズル開口13、イ
ンク供給路27および圧力発生素子23のイナータンス
である。Rn、Rs、Raは、それぞれノズル開口1
3、インク供給路27および圧力発生素子23のレジス
タンスである。Cn、Cc、Caは、それぞれノズル開
口13、圧力発生室20,及び圧力発生素子23のコン
プライアンスである。Us、Unは、それぞれノズル開
口13側、インク供給路27側に流れるインクの体積速
度である。Uaは、圧力発生素子23が動作したときに
圧力発生室20の内部に生じる単位時間当たりのインク
の体積速度である。したがって、体積速度UnとUsの
和がUaとなる。
周波数(Fink)は次式で表される。 Fink=1/2π・√(Mn・Ms)/√{Cc(M
n+ms)} 本実施形態においては、Mn=1.27×108(kg
/m4)、Ms=1.50×108(kg/m4)、Cc
=2.44×10-20(m5/N)であるから、Fink
は約123kHzと導かれる。
ダンスZn、インク供給側のインピーダンスZsとの比
率によって決定されるが、Finkが非常に高速である
ため、Zn≒Mn、Zs≒Msと考えることができる。
り、インク供給口のMsを調整することによりUn/U
sをコントロールすることができる。ノズル開口13か
ら吐出するインク速度は、体積速度Un(m3/s)/
ノズル開口面積(m2)と考えることができるので、U
nを小さくすればインク速度を減少させることができ
る。インク量においても同様にUnを小さくすれば減少
させることができる。
きくすることによりMsは小さくなり、インク速度、イ
ンク量をコントロールすることが可能である。また、イ
ンク供給路27の長さを短くしても同様な効果を得るこ
とができるのは上述の通りである。
説明する。この第2実施形態の特徴は、インク供給管3
5が共通インク室26の長手方向に対して略中央に位置
することである。この様な構成にすると、インク供給管
35から共通インク室26の端部までの長さを、前記第
1実施形態の約半分にすることが可能となり、共通イン
ク室26の長さと断面積による損失水頭の問題をノズル
列が長くなっても回避することが可能となる。なお、本
実施形態においては、インク供給管35から共通インク
室26の端部までの距離が両方とも同じになるので、両
方の端部を、断面積が次第に減少する先細り形状とし、
この先細りにした端部の領域(絞り領域36)で連通し
ているインク供給路27の幅を中央側から先端に向かう
にしたがって、すなわち#4から#1になるにしたがっ
て徐々に広くしてある。
説明する。この第3実施形態の特徴は、インク供給路2
7が1つの圧力発生室20に対して複数形成されている
ことである。第1の実施形態の説明で、気泡排出性に優
れた共通インク室26であって、かつ、端部におけるイ
ンク量、インク速度を補正できることを説明したが、記
録速度を更に高速化しようとする場合、圧力発生室20
内でのインクの振動を効率良く減衰させる必要がある。
ができる。ここで、Rsは次式で表すことができる。 Rs=12×η×l/(W×t3) η:インクの粘度(Pa×s) l:供給口(インク供給路27)の長さ(m) W:供給口断面の長辺(供給口が長方形断面の時) t:供給口断面の短辺(供給口が長方形断面の時) である。
さは200〜500μmであり、インク供給路27の幅
は10〜50μmであるため、第1の実施形態で示した
ように、インク供給路27の幅でMsを小さくしようと
すると、Rsはその幅の3乗に比例して小さくなってし
まう。
クの振動を減衰させることができるが、インク供給路2
7の幅により、インク速度、インク量を小さくすること
ができても減衰が悪くなり、高速印字実現への障害とな
る。
は、1つの圧力発生室20に対して複数のインク供給路
27を備えることを特徴としているので、Mnを並列に
考えることが可能となり、インク供給路27の長さlと
幅Wと深さtを調整することにより減衰係数Mn/Rn
を補正しないインク供給路27と同等にしながら端部に
おけるMnを小さく調整することが可能となる。
の内部に仕切りなどが形成されていない構成であった
が、一つのインク供給路27内が上下、あるいは左右に
分かれて圧力発生室20で合流するように構成してもよ
い。
ク室26に連通しているインク供給路27のうち、共通
インク室26の端部に連通しているインク供給路27に
ついて、当該共通インク室26に前記端部以外の他の部
分で連通している同一形状の複数のインク供給路27に
比較して、断面積あるいは長さの少なくとも一方を異な
らせ、これにより各ノズル開口13から吐出されるイン
ク滴の吐出特性を揃えるように構成した。すなわち、イ
ンク供給量、およびインク滴の速度を揃えて記録品位を
高めるようにしたものであるが、これは、共通インク室
26に個々に連通し、インク供給路27からそれに連通
する圧力発生室20を介してそのノズル開口13に至る
インク経路のうち、前記絞り領域36で連通しているイ
ンク経路については、形状と長さと断面積との少なくと
も一つを、絞り領域36以外で当該共通インク室26に
連通しているインク経路のものと異ならせることによ
り、各ノズル開口13から吐出されるインク滴の速度が
揃うようにしたということである。そして、以下に説明
する各実施形態ではさらに記録品位を高めようとするも
のである。なお、理解を容易にするために、説明が前記
実施形態と一部重複するが、詳しく説明する。
実施形態と同様に、ヘッドケース24の収納室40内に
圧電振動子41を圧力発生素子として一方の開口から挿
入して櫛歯状先端を他方の開口(窓33)に臨ませ、こ
の開口側のヘッドケース24の表面(下面)に流路ユニ
ット22を接合するとともに、圧電振動子41の櫛歯状
先端をそれぞれ流路ユニット22の所定部位に当接固定
することにより概略構成されている。
に、流路形成板12を間に挟んでノズルプレート14と
弾性板21を両側に積層することにより構成されてい
る。
対応したピッチで複数のノズル開口13を列状に開設し
たステンレス製の薄いプレートであり、本実施形態では
0.141mmのピッチ(180dpi)で1列96個
のノズル開口13を5列開設してある。なお、このノズ
ルプレート14は、流路形成板12など他の部材と一体
に成形してもよい。
流路形成板12は、厚さが400μm程度のシリコン基
板に対してウエットエッチングなどにより、ノズルプレ
ート14のノズル開口13に対応して圧力発生室20と
なる空部を隔壁で区画した状態で複数並べて形成すると
ともに、これら圧力発生室20の配列方向に沿って共通
インク室26となる空部を形成し、この共通インク室2
6と各圧力発生室20とをそれぞれ連通するインク供給
路27となる空部を形成した板状の部材である。
9に貯留されたインクを各圧力発生室20に供給するた
めの室であり、長手方向のほぼ中央にインク供給管35
が連通し、このインク供給管35から遠い端の部分(左
右端部)に、図10に示すように、流路幅を狭く絞って
断面積を他の部分よりも減少させた絞り領域36を設定
する。この絞り領域36を形成するには、圧力発生室2
0側の辺を直線状としたまま、圧力発生室20とは反対
側に位置する辺を屈曲或は彎曲させて圧力発生室20側
に近付けることにより形成する。なお、インク供給管3
5の左右近傍部分(即ち、中央部分)と上記絞り領域3
6との間は適宜傾斜させて接続するが、本実施形態では
絞り領域36の手前部分の辺を他の部分よりも急な角度
で圧力発生室20側に傾斜させることにより複数段に分
けて形成している。
対して直交する方向に細長い室であり、その一部(ノズ
ル開口13側)が、流路形成板12の厚さ方向に貫通し
た矩形の貫通孔20aにより構成され、残りの部分は、
流路形成板12の厚さ方向の中央に形成した上下室隔壁
42で上下に区画された偏平な凹室で構成されている。
そして、本発明における圧力発生室20は、96個すべ
て同じ体積になるように形成してある。
各圧力発生室20とを連通する流路であり、図11に示
す実施形態では、共通インク室26側に開口した入口2
7aと圧力発生室20側に開口した出口27bとの間に
仕切り(中州部)43を形成し、該中州部43の寸法に
より流路幅と流路長さを調整し、これにより個々のイナ
ータンスを調整している。特に、本実施形態では前記絞
り領域36で連通しているインク供給路27の入口27
aと出口27bとの間におけるそれぞれのイナータンス
を、絞り領域36以外で共通インク室26に連通してい
る他のインク供給路27のイナータンスに比較して小さ
く設定するとともに、共通インク室26の上記先端側に
位置するインク供給路27ほど小さく設定し、尚且つ、
イナータンスを小さく設定した上記インク供給路27に
連通した圧力発生室20の体積を、上記絞り領域36以
外で当該共通インク室26に連通している他の圧力発生
室20の体積に揃えている。
域36で連通している3つの圧力発生室20A,20
B,20Cのうち、最も端のインク供給路27Aの中州
部43Aの幅を最小にするとともに、長さも最短に設定
し、これにより当該インク供給路27Aのイナータンス
を最小に設定し、このインク供給路27Aの隣りに位置
する端から2番目の中州部43Bの幅を上記中州部43
Aよりも少し幅広(標準幅)にするとともに、長さを最
短に設定し、これにより当該インク供給路27Bのイナ
ータンスを2番目に小さく設定し、このインク供給路2
7Bの隣りに位置する端から3番目の中州部43Cの幅
を標準幅にするとともに、長さを1番目や2番目よりも
少し長く(中間長さ)に設定し、これにより当該インク
供給路27Cのイナータンスを3番目に小さく設定して
ある。
ンク供給路27の入口27aと出口27bとの間の流路
断面積を変化させることによりそれぞれのイナータンス
を端部(絞り領域36の先端)ほど小さく設定したが、
インク供給路27の出口27bの位置、すなわち中州部
43の圧力室側端部の位置を、圧力発生室20の配列方
向に沿った仮想直線L1上に揃えることにより各圧力発
生室20の体積を揃えている。なお、絞り領域36以外
で連通している圧力発生室20D,20E…のインク供
給路27の中州部43は、幅を、前記2番目や3番目の
中州部43B,43Cと同じ標準幅とし、長さを、前記
3番目の中州部43Cと同じ標準長としてある。したが
って、これらインク供給路27のイナータンスは、絞り
領域36で連通している3つの圧力発生室20A,20
B,20Cのイナータンスよりも大きい値で揃ってい
る。
ように、ノズルプレート14とは反対側に位置する流路
形成板12の他方の面に積層され、上記圧力発生室20
の一方の開口面を封止する封止板と、同じく流路形成板
12の他方の面に積層され、共通インク室26の一方の
開口面を封止する弾性体膜(薄膜部)とを兼ねており、
ステンレス板29上にPPS等の高分子体フィルム30
をラミネート加工した二重構造である。そして、同一材
により封止板と弾性体膜とを構成するので、封止板とし
て機能する部分、すなわち圧力発生室20に重なる部分
のステンレス板29をエッチング加工して圧電振動子4
1の先端を当接固定するための厚肉部(アイランド部3
1)を島状に形成し、また、弾性体膜として機能する部
分、すなわち共通インク室26に重なる部分のステンレ
ス板29をエッチング加工で除去してフィルム30(弾
性体膜)だけにする。そして、共通インク室26に重な
る領域に、インク供給管35と連通してインクを共通イ
ンク室26内に供給するインク供給穴32(図10参
照)を開設する。
電振動子41を振動子長手方向に伸長させることによ
り、アイランド部31がノズルプレート14側に押圧さ
れ、アイランド部31周辺のフィルム(弾性体膜)30
が変形して圧力発生室20が収縮する。また、圧電振動
子41を振動子長手方向に収縮させると、弾性体膜32
の弾性により圧力発生室20が膨張する。そして、圧力
発生室20の膨張・収縮を制御することによりノズル開
口13からインク滴が吐出される。
グ時にキャッピング装置10の作動によりノズル開口1
3から吸引すると、共通インク室26においては左右の
端部に絞り領域36を形成してあるので、この部分のイ
ンク流速が高められ、これにより気泡が引っ掛かること
なく排除され、残留気泡をなくすことができる。
6の端部を絞って残留気泡の減少を図っており、また、
共通インク室26の端部を絞っても、インク供給路27
のイナータンスを調整(補正)することにより各ノズル
開口13の吐出特性の均一化を図っている。以下、この
吐出特性について説明する。
5に示す等価回路によって表すことができる。図5にお
いて、記号Mは媒質の慣性成分であるイナータンス〔Kg
/m 4〕であり、Maは圧電振動子41におけるイナー
タンス、Mnはノズル開口13におけるイナータンス、
Msはインク供給路27におけるイナータンスである。
記号Rは媒質の内部損失であるレジスタンス〔N・s/
m5〕であり、Rnはノズル開口13におけるレジスタ
ンス、Rsはインク供給路27におけるレジスタンスで
ある。記号Cは単位圧力あたりの容積変化であるコンプ
ライアンス〔m 5/N〕であり、Ccは圧力発生室20
のコンプライアンス、Caは圧電振動子41におけるコ
ンプライアンス、Cnはノズルプレート14のコンプラ
イアンスである。また、記号Pは圧電振動子41が経時
的に発生する圧力、換言すれば、圧電振動子41に印加
する電圧パルスを等価圧力に変換したものである。
スCcは、主に弾性板21のコンプライアンスCsとイ
ンクのコンプライアンスC.inkとからなる。圧力発生室
20の容積をV、インク密度をρ、インク中の音速をc
とすると、インクのコンプライアンスC.inkは、次式
(1)のように表すことができる。 C.ink=V/ρ・c2・・・(1) ここで、ρおよびcは一定であるから、 C.ink=k・V(k;定数)・・・(2) とも表すことができる。
Ccは、圧力発生室20を構成している、すなわち圧力
発生室20の内壁面として機能する流路形成板12の隔
壁、弾性板21、ノズルプレート14の各コンプライア
ンスに関係し、これら圧力発生室20構成部材のコンプ
ライアンスをC.strとすると、このC.strは圧力変化Δ
Pに対する容積変化ΔVであり、次式(3)のように表
すことができる。 C.str=ΔV/ΔP・・・(3) ここで、記録ヘッド1のコンプライアンス成分のうち、
圧力発生室20内のインクのコンプライアンスC.inkの
割合を、圧力発生室20を構成している上記隔壁、弾性
板21などの圧力発生室20構成部材のコンプライアン
スC.strの割合よりも大きくする(C.ink>C.str)
と、流路形成板12の隔壁、弾性板21など圧力発生構
成部材の加工精度、特に弾性板21のアイランド部31
の加工具合やフィルム30の厚さの誤差に影響され難く
なる。換言すれば、記録ヘッド1のコンプライアンスを
決定する要素のうち、圧力発生室20内のインクのコン
プライアンスに依存する割合を相対的に増大すれば、記
録ヘッド1の機械加工精度に依存する割合が相対的に低
下し、これにより記録ヘッド1のコンプライアンスの変
動を少なくすることができる。
接続した圧力発生室20のノズル開口13の吐出特性を
他の領域に接続した圧力発生室20のノズル開口13の
吐出特性に揃えることは、圧力発生室20の体積を一定
にすると、個々の圧力発生室20内のインク圧力共振周
期を揃えることによりなし得る。そして、このインク圧
力共振周期Tcは次式(4)で表すことができる。ま
た、インク供給路27のイナータンスMsは、インク密
度をρ、インク供給路27の断面積をS、インク供給口
24の並列な流路本数をnとすると、式(5)で表すこ
とができ、イナータンスMn、Msの並列計算は式(6)
で表すことができる。 Tc=2π√(MCc)・・・(4) Ms=ρ・L/n・S・・・・(5) M=(Mn+Ms)/(Mn・Ms)・・・(6) インク圧力共振周期Tcを揃えるには、上記(4)式か
ら、イナータンスと圧力を揃えることが必要であること
が分かる。この点において、本実施形態では、共通イン
ク室26の絞り領域36に接続したインク供給路27に
ついては、前記したように、インク供給路27の入口2
7aと出口27bとの間におけるイナータンスを、中州
部43の寸法を調整することにより、共通インク室26
の端部に配置されたものほど小さくなるように補正して
いる。
り)により、この部分で付加されたイナータンス分をイ
ンク供給路27のイナータンスを小さく補正することで
実質的なイナータンスを同一としている。さらに、イン
ク供給路27の出口27bの位置を揃えてあるので、圧
力発生室20のコンプライアンスCcも同一である。し
たがって、上記補正により共通インク室26の絞り領域
36で接続しているインク供給路27のインク圧力共振
周期が、絞り領域36以外の領域で接続しているインク
供給路27のインク圧力共振周期と同等になる。そし
て、これにより個々のノズル開口13の吐出特性を揃え
ることができ、良質な画像が期待できる。
は、共通インク室26の絞り領域36でそれぞれ連通し
ているインク供給路27の入口27aと出口27bとの
間の流路に上記絞り領域36の絞り始端から各入口27
aまでの長さを加えた流路をそれぞれのインク供給路2
7の仮想流路とし、これら仮想流路におけるそれぞれの
イナータンスを、絞り領域36以外で共通インク室26
に連通している他のインク供給路27の入口27aから
出口27bまでの流路におけるイナータンスに揃えるよ
うにする。
端部を絞って絞り領域36を形成したことにより付加さ
れるイナータンスを含めて調整することができ、残留気
泡の低減と各ノズル開口13の吐出特性の一定化を両立
することができる。
スについては、共通インク室26の端部を絞ると、絞り
領域36で接続しているインク供給路27近傍のフィル
ム30(コンプライアンス領域50)の幅が狭められる
ので、これらインク供給路27近傍においてはコンプラ
イアンスが局部的に低減している。このため、共通イン
ク室26の端部において、インク吐出時にインク供給路
27から逆流するインクの圧力を吸収する能力が減少
し、端部においてインク吐出特性が変化する一因となっ
ていた。これを補う目的で、例えば図12に示すよう
に、中州部43A,43B,43Cの共通インク室26
側の端部(入口27a側の端部)が圧力発生室20側に
後退している分(長さが短い分)、これに応じて共通イ
ンク室26のコンプライアンス領域50をインク供給路
27の短縮長さに応じてインク供給路27側に拡大して
もよい。
aを増加する構成を採ると、共通インク室26の絞り領
域36のコンプライアンスが補充され、絞り領域36の
付加イナータンスを実質的に低減し、絞り領域36に接
続したインク供給路27の補正量を減らすことができ
る。
13に示すように、共通インク室26の絞り領域36の
先端が圧力発生室20から離隔する方向に斜めに形成さ
れる場合があるが、この場合には、フィルム30(コン
プライアンス領域50)の圧力発生室20側の辺を端部
まで一直線にしたり、あるいは圧力発生室20側に拡大
してコンプライアンス補充領域50aを増加してもよ
い。
27を、ノズル開口13側(ノズルプレート14側)の
流路27dnと弾性板21側の流路27upとに分けて
形成する場合、アイランド部31との干渉を回避するた
めに、弾性板21側の流路27upに設ける中州部43
の位置に規制を受ける。そこで、図9に示すように、弾
性板21側の中州部43upを共通インク室26側に後
退させた分、ノズル開口13側の中州部43dnを圧力
発生室20側に前進させ、これにより圧力発生室20の
体積を一定に揃えてもよい。そして、弾性板21側のイ
ンク供給路27upの入口と出口の間のイナータンス
と、ノズル開口13側のインク供給路27dnの入口と
出口の間のイナータンスを、それぞれの中州部43u
p,43dnの幅や長さの寸法を調整することにより補
正してもよい。したがって、弾性板21側のインク供給
路27upのイナータンスと、ノズル開口13側のイン
ク供給路27dnのイナータンスとが異なってもよく、
設計の自由度が拡大する。
の途中に中州部43を設けてインク供給流路を分けた
が、本発明におけるインク供給路27はこれに限定され
るものではなく、インク供給路27の入口27aと出口
27bとの間におけるイナータンスを補正する構成でき
ればよい。例えば、図14に示すように、インク供給路
27の流路幅を変化させることにより、すなわち、絞り
領域36の先端に配置された流路ほど幅広に設定するこ
とにより補正してもよい。この様に、インク供給路27
の流路幅を変えると、前記式(5)から分かるように、
イナータンスを補正することができる。
インク供給路27の入口27aと出口27bとの間にお
けるイナータンスを補正したが、本願発明ではこれに限
らず、共通インク室26の絞り領域36まで含めた範囲
におけるイナータンスを調整してもよい。なお、各実施
形態では、圧力発生素子23として圧電振動子41を例
に挙げて説明したが、本発明の圧力発生素子23はこれ
に限定されるものでない。例えば、発熱素子を設けてイ
ンク中に気泡を発生させることにより圧力発生室20内
の圧力を変動させてもよい。
インク室26を1つ設けたが、図15に示すように、1
列のノズル開口13を複数のグループに区分けして、各
グループ毎に共通インク室を設けてもよい。すなわち、
1列のノズル開口に対して、共通インク室を複数(本実
施形態では3つ)設け、1列のノズル開口で複数の色彩
のインクが吐出されるように構成してもよい。この実施
形態においても、前記実施形態と同様に、インク供給管
35から遠い方の共通インク室26の端部に絞り領域3
6を形成し、この絞り領域36に連通しているインク供
給路27の断面積や長さを、絞り領域36以外で供給イ
ンク室26に連通しているインク供給路27のそれとは
異ならせて、各ノズル開口13から吐出するインク滴の
速度や量が均一になるように構成してある。
列当たりのノズル数を増加させて共通インク室の長さが
長くなっても気泡排出性に優れる共通インク室の理想形
状のままで端部のノズル開口におけるインク速度、イン
ク量の均等化を図ることができ、且つ、インクの振動を
効率良く減衰させることができ、これにより記録品位に
優れ、且つ、高速な画像記録を可能とすることができ
る。すなわち、共通インク室については、インク供給管
から遠い端の部分に、他の部分よりも断面積を減少させ
た絞り領域を設定して、インクを充填する際やノズル開
口から吸引するクリーニング時に気泡が残留することを
防止することができると共に、記録品質の向上を図るこ
とができる。そして、上記絞り領域で連通しているイン
ク供給路に関するイナータンスを、絞り領域以外で共通
インク室に連通している他のインク供給路のイナータン
スに比較して小さく設定するとともに、共通インク室の
先端に位置するインク供給路27ほど小さく設定し、尚
且つ、イナータンスを小さく設定した上記インク供給路
27に連通した圧力発生室の体積を、絞り領域以外で共
通インク室に連通している他の圧力発生室の体積に揃え
ると、個々の圧力発生室内のインク圧力共振周期を揃え
ることができる。したがって、端部に位置するノズル開
口の吐出特性と中央部分のノズル開口の吐出特性を揃え
ることができる。このため、画質が一層向上し、記録対
象の大型化や高速化にも応えることができる。この様
に、本発明によれば、共通インク室の端部の気泡排出性
と吐出特性の均一性を両立することができる。特に圧力
発生室を加圧部で実質的に同一の駆動信号を使って前記
圧力室を加圧した際に、前記ノズル開口からのインク滴
の吐出速度を目標値に対して+−5%の範囲内に収める
ことが出来る。
装置の斜視図である。
断面図である。
図である。
図である。
る。
ス補充領域を形成した実施形態の要部の説明図である。
ス補充領域を形成した他の実施形態の要部の説明図であ
る。
ンク供給路のコンプライアンスを補正した実施形態の説
明図である。
して各グループ毎に共通インク室を設けた実施形態の平
面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 ノズル開口を有する圧力発生室を複数並
べて形成するとともに、これら圧力発生室の配列方向に
沿って共通インク室を形成し、共通インク室と各圧力発
生室との間をインク供給路によりそれぞれ連通し、各圧
力発生室に対応して圧力発生素子を設け、共通インク室
にはインク供給管を接続し、圧力発生素子による圧力発
生室内の圧力変動により当該圧力発生室内のインクをノ
ズル開口から吐出するインクジェット式記録ヘッドにお
いて、 上記共通インク室は、その長手方向端部近傍に、当該共
通インク室の他の部分よりも断面積を減少させた絞り領
域を設定し、上記絞り領域に連通しているインク供給路
の入口から出口までの流路のイナータンスと該入口から
上記絞り領域の絞り始端までの流路のイナータンスの和
を、上記絞り領域以外で当該共通インク室に連通してい
る他のインク供給路の上記入口から上記出口までの流路
のイナータンスに揃えたことを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッド - 【請求項2】 イナータンスを小さく設定した前記イン
ク供給路に連通した圧力発生室の体積を、前記絞り領域
以外で当該共通インク室に連通している他の圧力発生室
の体積に揃えたことを特徴とする請求項1に記載のイン
クジェット式記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記絞り領域で共通インク室に連通して
いる圧力発生室の体積を、前記絞り領域以外で当該共通
インク室に連通している他の圧力発生室の体積に揃えた
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記
録ヘッド。 - 【請求項4】 長手方向端部近傍に位置するインク供給
路の幅と長さの少なくとも一方を、上記端部近傍以外に
位置するインク供給路と異ならせることによりイナータ
ンスを設定したことを特徴とする請求項1から3のいず
れかに記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項5】 各インク供給路の前記出口の位置を圧力
発生室の配列方向に沿った仮想直線上に揃えることによ
り各圧力発生室の体積を揃えたことを特徴とする請求項
1から4のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘッ
ド。 - 【請求項6】 インク供給路の入口から出口までの長さ
を短縮することによりイナータンスを、共通インク室の
先端に位置するインク供給路ほど小さく設定し、共通イ
ンク室のコンプライアンス領域を、インク供給路の短縮
長さに応じてインク供給路の入口側に拡大したことを特
徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェ
ット式記録ヘッド。 - 【請求項7】 前記絞り領域は、複数段で先細りとなる
ように絞ったことを特徴とする請求項1から6のいずれ
かに記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項8】 前記インク供給路が一つの圧力発生室に
対して複数備えられていることを特徴とする請求項1か
ら7のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項9】 インク供給路を、ノズル開口側の流路と
その反対側の流路とに分けて形成したことを特徴とする
請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット式記
録ヘッド。 - 【請求項10】 ノズル開口側に位置する流路のインク
供給路の出口の位置を調整することにより各圧力発生室
の体積を揃えたことを特徴とする請求項9に記載のイン
クジェット式記録ヘッド。 - 【請求項11】 ノズル開口側の流路のイナータンスと
その反対側の流路のイナータンスとをそれぞれ分けて設
定したことを特徴とする請求項9または10に記載のイ
ンクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
インクジェット式記録ヘッドを備えたことを特徴とする
画像記録装置。
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