JP3453960B2 - 車両周囲モニタ装置 - Google Patents

車両周囲モニタ装置

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JP3453960B2
JP3453960B2 JP27598195A JP27598195A JP3453960B2 JP 3453960 B2 JP3453960 B2 JP 3453960B2 JP 27598195 A JP27598195 A JP 27598195A JP 27598195 A JP27598195 A JP 27598195A JP 3453960 B2 JP3453960 B2 JP 3453960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両周囲の状況を
表示する車両周囲モニタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両周囲モニタ装置としては、車
両周囲を撮影する広角カメラを車両の後部位置に取り付
け、車内に取り付けたモニタに前記広角カメラで撮影し
た画像を表示するような装置等が知られている(例え
ば、実開昭58-168938 号公報、特開昭60−88657 号公報
等参照)。
【0003】ここで、従来の車両周囲モニタ装置に使用
される広角カメラの一例について、図17の断面図を用い
て簡略に説明する。図において、車両周囲の光景を映出
する凸面鏡21は、例えば、球面、回転放物面、回転双曲
面、円錐等の形状の凸面を有し、その凸面は鏡面となる
ようにアルミ蒸着等の加工が施されている。撮影装置22
は、CCD等に代表される2次元イメージセンサと、2
次元イメージセンサ上に被写体の実像を結像するレンズ
系と、2次元イメージセンサを駆動し出力信号を処理す
る回路とで構成される。撮影装置22で撮影した画像信号
は、NTSC,PAL等の規格に適合したコンポジット
ビデオ信号で出力される。透明パイプ23は、凸面鏡21と
撮影装置22とを連結し、ガラス、透明樹脂等の材質で成
形されている。キャップ24は、凸面鏡21が固定されてい
て透明パイプ23の蓋となる。撮影装置22はケース25で覆
われており、撮影装置22の視線を26で示している。そし
て、撮影装置22の撮影範囲内全体を凸面鏡21が占めるよ
うにレンズ系及びそれぞれの部品の配置を決定すること
によって、撮影装置22で撮影した画像には凸面鏡21に映
出される反射虚像が占めるようになる。その反射虚像は
凸面鏡を用いるため縮小されているので、上記の構成と
することで広範囲を撮影する広角のカメラとなる。
【0004】この広角カメラ20を車両の図18に示した位
置に取り付けることによって、車両後方の安全確認用と
して使用することができる。車内には、例えば、LC
D、CRT等のモニタを取り付けておき、そのモニタに
広角カメラ20で撮影した画像を出力する。図19には、モ
ニタ画面に表示された画像の一例を示す。このモニタ画
面を運転者が見ることによって車両後方の安全確認が可
能となる。図8には、図19に示した画像が撮影されたと
きの撮影状況を示す。
【0005】また、上記の広角カメラ20に凸面鏡を使用
せず、従来の広角レンズを用いる場合もある。ただし、
この場合にはレンズ系が広角になればなるほど歪みは大
きくなる傾向にある。歪曲の程度はレンズ枚数や精度、
非球面レンズの使用、不使用等により異なる。従って、
歪曲を小さく抑えるためには、レンズの枚数を増やした
り、非球面レンズ等の特殊なレンズを使用する必要が生
じる。魚眼レンズ等がその一例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の車両周囲モニタ装置にあっては、広角カメラ20で遠
くのものと近くのものとを同時に撮影する場合、それぞ
れの画像の倍率が大きく異なってしまう。具体的には、
撮影された路面と自車両(特に、自車両のトランクリッ
ドやハッチバック等)とでは倍率が大きく異なるため、
画像内の自車両部分が大きく見えてしまい車両感覚と呼
ばれる車体サイズの把握が困難になる。また、撮影され
た車体の各部分(トランクリッドやバンパ等)において
も、それぞれ倍率が異なるため自車両の形状を把握する
ことも難しいという問題がある。
【0007】上記問題の解決策の一つとして、広角カメ
ラ20を車両より十分高い部分に取り付けることがあげら
れる。この場合には、広角カメラ20から路面までの距離
と、広角カメラ20から自車両のトランクリッドまでの距
離の比が近づく。従って、撮影される路面及び自車両の
画像それぞれの倍率も近づいて車体サイズの把握が容易
になる。例えば、無限遠にカメラを置いたと仮定する
と、図8に示す撮影状況と同等の撮影画像が得られるよ
うになる。
【0008】しかし、広角カメラ20を車両よりずっと高
い部分に取り付けるためには、例えば、電動伸縮式のポ
ール上に取り付けること等が必要であるため(天井の低
い駐車場での破損等保守面での問題を回避し、車体寸法
変更によって新たに車検を取ることを避けるため)、装
置が高価になってしまう。また、風や車体振動の影響を
除くためには大型で強度の高いポールが必要となり更に
高価となる。加えて、サイズ的にも大型化されるため取
付け場所が制限されてしまうという問題が生じる。
【0009】また、たとえ上記の問題を解決して自車両
のサイズや形状を把握し易くなったと仮定しても、撮影
した画像そのものが歪みを持っていると自車両のサイズ
や形状、路面上の被写体のサイズや形状等を正確に把握
することは依然として困難である。ただし、従来の画像
処理技術によって歪みの大きい画像を歪みが無くなるよ
うに処理することは可能である。歪んだ画像の例とし
て、図20には凸面鏡として回転放物面を使用した場合の
画像を示し、図21には凸面鏡として回転双曲面を使用し
た場合の画像を示す。また、図22には広角レンズの代表
である魚眼レンズを広角カメラ20に使用した場合の画像
を示す。いずれも被写体は格子を書いた平面とした。こ
の歪んだ画像を補正する画像処理を行えば、図23に示す
ような歪みのない画像に変換できる。しかし、このよう
な画像処理には高速演算が可能な信号処理装置が必要と
なり、装置のコストアップになることは避けられない。
【0010】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、車両周囲の被写体及び自車両の位置関係や形状を
容易に把握できる簡略な構成の車両周囲モニタ装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明のうちの
請求項1に記載の発明では、車両周囲の光景を映出する
凸面鏡部と、該凸面鏡部に映出した反射虚像を撮影する
撮影部とを有する広角撮影手段と、画像信号を再生表示
する2次元動画像表示手段とを備えて構成した車両周囲
モニタ装置において、前記2次元動画像表示手段の表示
画面上で前記広角撮影手段によって撮影された入力画像
のうちの車両周囲が撮影された部分の倍率に略等しい倍
率で前記車両を表示した、前記入力画像とは異なる車両
イメージを、前記入力画像のうちの前記車両が撮影され
た部分に大きさ及び位置を合わせて合成する画像合成手
段を備えて構成されることを特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、広角撮影手段の凸面
鏡部に車両周囲の光景が虚像として映出され、その凸面
鏡部の反射虚像が撮影部で撮影される。撮影された入力
画像は、画像合成手段において、入力画像のうちの車両
周囲が撮影された部分の倍率に略等しい倍率で前記車両
を表示した車両イメージが、入力画像のうちの前記車両
が撮影された部分に大きさ及び位置を合わせて合成され
て、その合成画像が2次元動画像表示手段に伝送され
る。2次元動画像表示手段は受信した合成画像を再生表
示し、その表示画像を運転者が見ることによって車両周
囲の安全確認が行われる。
【0013】また請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明の構成において、前記広角撮影手段が、そ
の撮影範囲内に位置する路面のうち少なくとも車両辺縁
の路面の平坦な任意の2点間の距離と、前記撮影部に結
像した実像の前記2点間の距離との比を一定にしたこと
を特徴とする。かかる構成によれば、請求項1に記載の
発明の作用に加えて、広角撮影手段で撮影された入力画
像において、少なくとも車両辺縁の路面画像の倍率が略
等しくなる。
【0014】また請求項3に記載の発明では、請求項2
に記載の発明の構成において、前記広角撮影手段が、そ
の撮影範囲内に位置する路面の平坦な任意の2点間の距
離と、前記撮影部に結像した実像の前記2点間の距離と
の比を一定にしたことを特徴とする。かかる構成によれ
ば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、広角撮影手
段で撮影された入力画像において、路面画像の倍率が略
等しくなる。
【0015】また請求項4に記載の発明では、請求項3
に記載の発明の具体的な構成として、前記広角撮影手段
が、路面に対して撮影方向を略垂直にして前記車両に取
り付けられ、前記凸面鏡部の凸面が回転体で構成され、
該回転体の中心軸と前記路面の法線方向とが略一致し、
前記撮影部の節点が前記中心軸上又はその近傍に位置
し、且つ前記凸面の形状が、凸面上の前記撮影部が撮影
可能な範囲内の任意の反射点及び前記節点を結んだ直線
と前記中心軸のなす角度のうち鋭角である画角、及び前
記凸面の反射点における法線と前記中心軸のなす角度の
うち鋭角である反射点角度において、前記画角をδと
し、前記反射点角度をθとしたときに、 tanδと、tan
(2・θ+δ)とが略比例する構成であることを特徴と
する。
【0016】かかる構成によれば、請求項3に記載の発
明の作用と同様に、広角撮影手段で撮影された入力画像
において、路面画像の倍率が略等しくなる。また請求項
5に記載の発明では、車両周囲の光景を映出する凸面鏡
部と、該凸面鏡部に映出した反射虚像を撮影する撮影部
とを有する広角撮影手段と、画像信号を再生表示する2
次元動画像表示手段とを備えて構成した車両周囲モニタ
装置において、前記広角撮影手段は、その撮影範囲内に
位置する路面のうち車両辺縁を含んだ路面の平坦な任
意の2点間の距離と、前記撮影部に結像した実像の前記
2点間の距離との比を一定にすると共に、路面に対して
撮影方向を略垂直にして前記車両に取り付けられ、前記
凸面鏡部の凸面が回転体で構成され、該回転体の中心軸
と前記路面の法線方向とが略一致し、前記撮影部の節点
が前記中心軸上又はその近傍に位置し、且つ前記凸面の
形状が、凸面上の前記撮影部が撮影可能な範囲内の任意
の反射点及び前記節点を結んだ直線と前記中心軸のなす
角度のうち鋭角である画角、及び前記凸面の反射点にお
ける法線と前記中心軸のなす角度のうち鋭角である反射
点角度において、前記画角をδとし、前記反射点角度を
θとしたときに、tanδと、tan(2・θ+δ)とが略比
例する構成であることを特徴とする。
【0017】かかる構成によれば、広角撮影手段の凸面
鏡部に車両周囲の光景が虚像として映出され、その凸面
鏡部の反射虚像は撮影部において撮影されて、車両辺縁
を含んだ路面の倍率が略等しい入力画像が得られる。そ
の入力画像は2次元動画像表示手段に伝送される。2次
元動画像表示手段は受信した画像を再生表示し、その表
示画像を運転者が見ることによって車両周囲の安全確認
が行われる。
【0018】また請求項6に記載の発明では、請求項1
〜5のいずれか1つに記載の発明の構成において、前記
広角撮影手段は、前記車両の4隅の少なくとも1ヶ所に
取り付けられたことを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】かかる構成によれば、請求項1〜のいず
れか1つに記載の発明の作用に加えて、広角撮影手段が
取り付けられている、車両の隅の部分及び車両2側面の
死角部分が広角撮影手段によって撮影されるようにな
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の第1の実施形態に係る車
両周囲モニタ装置は、広角撮影手段としての広角カメラ
Cと、2次元動画像表示手段としてのモニタとで構成さ
れる。図1には広角カメラCの外観図を示し、図2は図
1に示した広角カメラCの断面図を示している。
【0024】図において、広角カメラCは、車両周囲の
光景を映出する凸面鏡部としての凸面鏡1と、その凸面
鏡1の反射虚像を撮影する撮影部としての撮影装置2
と、凸面鏡1と撮影装置2とを連結する透明パイプ3
と、透明パイプ3の蓋となるキャップ4と、撮影装置2
を覆うケース5とで構成される。凸面鏡1は、凸面が鏡
面となるようにアルミ蒸着等の加工が施されている。透
明パイプ3は、ガラスや透明樹脂等の材質で成形されて
いる。キャップ4は、凸面鏡1が固定されており、その
固定方法は、例えば、一体成型や接着等による。また、
透明パイプ3とキャップ4、及び透明パイプ3とケース
5はそれぞれ接着剤、Oリング等で封止してあり気密
性、防水性を高めてある。6は撮影装置2の視線を示し
ている。
【0025】ここで、撮影装置2について詳細に説明す
る。撮影装置2は、例えば、CCD等に代表される2次
元イメージセンサと、凸面鏡1の反射虚像を被写体とし
て被写体の実像を2次元イメージセンサ上に結像するレ
ンズ系と、2次元イメージセンサを駆動する回路と、2
次元イメージセンサの出力信号を処理する画像処理回路
と、光学フィルタとで構成される。尚、光学フィルタは
必要に応じて使用し省略することも可能である。
【0026】画像処理回路は、2次元イメージセンサで
撮影した入力画像を左右反転して出力する機能、及び2
次元イメージセンサで撮影した入力画像以外の車両イメ
ージ、例えば、入力画像中の車両部分の倍率とは異なっ
た倍率で撮影された車両画像や、車両の形状を表す絵
等、を入力画像に重ね合わせる画像合成手段としての機
能を有している。前記入力画像を左右反転して出力する
機能は、凸面鏡1による左右反転虚像を2次元イメージ
センサで撮影するため、撮影された左右反転画像を補正
して出力する機能である。前記画像合成手段としての機
能は、例えば、スーパーインポーズ機能、或いはそれと
同等の機能であり、スーパーインポーズは公知の技術で
あるので説明を省略する。またスーパーインポーズと同
等の機能としては、例えば、モニタの画面上に絵や写真
等を貼付する機能や、前記2次元イメージセンサの結像
画面上に遮光マスク、フィルム等を貼付する機能等があ
る。撮影装置2で撮影され処理された画像は、例えば、
NTSCコンポジットカラービデオ信号の形式で撮影装
置2から出力される。尚、撮影装置2の出力信号は前記
NTSCコンポジットカラービデオ信号に限らず、CR
T、LCD等、後述するモニタの入力信号と適合してい
れば任意の規格の信号で出力することが可能であり、例
えば、上記のNTSCの他、PAL等の規格に適合した
コンポジットビデオ信号、或いは、RGB別の出力信号
等が可能である。また、モノクロ、カラーいずれの場合
も可能である。
【0027】そして、上記撮影装置2の撮影範囲内全体
を凸面鏡1が占めるように、レンズ系の焦点距離f及び
凸面鏡1と撮影装置2の間隔を決定する。このように設
定すると、撮影装置2で撮影した入力画像には凸面鏡1
に映出される反射虚像が占めるようになる。その反射虚
像は凸面鏡に映出されるため縮小されている。つまり、
上記の構成とすることで広範囲を撮影する広角のカメラ
となる。
【0028】次に、凸面鏡1について説明する。上述の
広角カメラCを、平坦な路面に対して撮影方向が略垂直
となるように車両に搭載し、そのときの路面平面をSと
し、路面平面S内の広角カメラCの撮影範囲をS1
し、撮影範囲S1 内の車両辺縁部分をS2 とする。凸面
鏡1の凸面の形状は、路面の車両辺縁部分S2 上の間隔
wで離れた任意の2点が2次元イメージセンサ上で間隔
w’となって結像するとき、w/w’の値が一定となる
ように設定する。
【0029】以下、この凸面鏡1の設定について詳細に
説明する。凸面鏡1を中心軸IO を中心とした回転体と
した場合を考える。この場合、中心軸IO は路面平面S
の法線に略一致するものとし、撮影装置2の一部をなす
レンズ系の節点HO が中心軸IO 上または中心軸IO
近傍に位置するものとする。また、凸面鏡1上の任意の
点を反射点Qとして中心軸IO と直線HO Qのなす角度
のうちの鋭角である角度を画角δとし、凸面鏡1の反射
点Qにおける法線をnO として中心軸IO と法線nO
なす角度のうちの鋭角である角度を反射点角度θとす
る。このとき、tan δとtan(2・θ+δ)が略比例する
ように凸面鏡1の凸面の形状を決定すれば、路面の車両
辺縁部分S2 上の間隔wで離れた任意の2点が2次元イ
メージセンサ上で間隔w’となって結像するとき、w/
w’の値が一定となる。この場合、路面の撮影範囲S1
上の間隔wで離れた任意の2点が、2次元イメージセン
サ上で間隔w’となって結像するときも、路面の車両辺
縁部分S2 上と同様にw/w’の値が一定となる。
【0030】尚、凸面鏡1を非回転体としても、凸面に
映出される路面の少なくとも車両辺縁部分S2 につい
て、上記 tanδとtan(2・θ+δ)が略比例する条件を
満たすようにすれば、路面の車両辺縁部分S2 の間隔w
で離れた任意の2点が、2次元イメージセンサ上で間隔
w’となって結像するとき、w/w’の値が一定とな
る。
【0031】次に、上記凸面鏡1の凸面の形状を数式に
置き換える。ここでは、凸面鏡1を中心軸IO を中心と
した回転体とし、図3に示すような中心軸方向をz、半
径方向をrとする円筒座標で記述する。また、図4に
は、中心軸IO を含む平面における広角カメラC及び被
写体の位置関係を示す。図4において、被写体7は、例
えば、路面であり、またr=0の点が凸面鏡1の最下点
となるように座標を設定する。凸面鏡1は回転体である
から凸面の形状はz及びrのみで表すことができ、以下
の数1で示す(1)式を満足する。
【0032】
【数1】
【0033】ただし、(1)式中で、定数hは凸面鏡1か
ら撮影装置2の一部をなすレンズ系の節点HO までの距
離、定数Hは凸面鏡1から被写体7までの距離、定数A
は被写体7と反射虚像の倍率とする。(1)式を微分方程
式として解くと、次の数2で示す(2)式を得る。
【0034】
【数2】
【0035】ただし、積分定数はr=0のとき、z=0
となるように決定した。ところで、この様な形状の凸面
鏡を実際に作製すると、公差等によって凸面の形状が上
式の形状と完全には一致しないことがある。このため、
(1)式において、倍率Aが所定の設定値AO に対して以
下の関係を満足するものとする。 0.9 ×AO ≦A≦1.1 ×AO 凸面鏡1を(1)式に従う凸面とした場合、撮影装置2は
凸面鏡1の中心軸IO上で撮影装置2の一部をなすレン
ズ系の節点HO と凸面鏡1の最下部との距離がhとなる
ように配置される。
【0036】ここで、凸面鏡1と撮影装置2の一部をな
すレンズ系について具体的に説明する。本実施形態で
は、広角カメラCを車両のトランクリッド程度の高さに
取り付けた場合を考える。一般に、路面からトランクリ
ッドまでの高さは車種により異なるが約1m程度であ
る。そこで、例えば、路面から凸面鏡1の最下部までの
高さHを1m、凸面鏡1の最大半径rmax を8mm、透
明パイプ3の外径20mm(半径10mm)、内径16
mm(半径8mm、凸面鏡1の最大半径rmax に一
致)、肉厚2mm、レンズ系の節点HO から凸面鏡1の
最下部までの距離hを120mmとする(図4参照)。
また、2次元イメージセンサの撮影サイズを、例えば、
1/3インチとすると、実際の縦横長は 3.6mm× 4.8
mm(アスペクト比3:4)となる。被写体のサイズが
9.6mm×12.8mm(凸面鏡1に内接する縦横比3:4
の長方形)であるから、レンズ系の焦点距離fは45m
mとすれば良い。また、前記被写体と反射虚像の倍率の
設定値AO を 1.6×10-3とすると、凸面鏡1には路面上
で約半径5mの範囲が虚像として映出される。アスペク
ト比3:4の前記2次元イメージセンサ上では縦横それ
ぞれ6m×8mの範囲の画像を得ることができる。上記
の条件において、(1)式に従う凸面鏡1の凸面の断面の
一部分をz、rの関数として図5に示す。
【0037】次に、広角カメラCの車両への搭載方法に
ついて説明する。図6の車両搭載位置に示すように、車
両の上方から見て車両の4隅のいずれか一ヶ所或いは複
数個所に広角カメラCを取り付けることが車両周囲の安
全を確認するのに有効である。特に、運転者から遠い位
置、例えば、右ハンドル車両の場合、左側の後端部及び
左側の前端部が運転者にとって見にくい位置であり、そ
のような位置に広角カメラCを取り付けることによっ
て、より安全確認の有効性が高くなる。図7は、車両の
左側後端部に広角カメラCを取り付けた場合の一例を示
す。
【0038】図において、路面から凸面鏡1の最下部ま
での高さHは約1mとし、広角カメラCの撮影方向が路
面に対して垂直となるように、具体的には、凸面鏡1の
回転中心軸IO を路面に垂直にして広角カメラCが設置
される。また、図示されていない前記モニタが車両内の
運転席付近に設置される。次に、第1の実施形態の作用
を説明する。
【0039】上述した車両周囲モニタ装置を搭載する車
両が、図8に示すような道路上に位置するとき、自車両
の左側後端部に取り付けられた広角カメラCの凸面鏡1
には路面上の約半径5mの範囲が虚像として映出され、
その凸面鏡1の反射虚像は撮影装置2の2次元イメージ
センサによって撮影される。撮影された入力画像は画像
処理回路で左右が反転され、スーパーインポーズ相当機
能によって後述する画像処理が行われ、NTSCコンポ
ジットカラービデオ信号の形式で出力される。その広角
カメラCの出力信号は車両内に取り付けられたモニタに
伝送され、モニタ画面上に車両周囲の画像が表示され
る。運転者はモニタの表示画面を見ることで車両周辺の
安全を確認する。
【0040】図9〜図11には、モニタに表示される画像
を、前記画像処理の方法に応じて例示したものである。
図9は、第1の画像処理による表示画像として、広角カ
メラCで撮影した画像の左右を反転した画像(即ち、ス
ーパーインポーズ相当機能による画像処理が行われてい
ない画像)の表示画面である。
【0041】図から、広角カメラCの撮影方向に対して
垂直な平面内のもの、例えば、路面上の白線等は歪みな
く撮影されていることがわかる。また、広角カメラCを
車両の左側後端部に取り付けたことによって、車両の隅
の部分及び2側面(左側面、後端面)の部分が同時に表
示されるようになる。従って、運転者はモニタの表示画
面を確認することによって車両周辺の障害物等の位置を
容易に把握することができる。例えば、車両の後退時や
幅寄せ時等において、障害物と接触する可能性が心配さ
れる車両の後部やタイヤハウス付近等の安全確認を確実
に行うことができる。また、装置の構成を簡略にできる
ので、安価な車両周囲モニタ装置を提供することが可能
になる。
【0042】一般に、車両周囲モニタ装置で車両周囲の
安全確認を行う場合、安全確認の対象となるものは路面
上にある障害物等がその殆どである。従って、上記第1
の画像処理において、障害物等の路面上での位置が確認
できれば運転者は車両周囲の安全確認を行うことは十分
可能ではあるが、例えば、路面に描かれた白線に合わせ
て駐車するようなとき等において、路面上の目印に対す
る自車両の位置関係やサイズの比較が正確にできる装置
の方がより有効である。しかし、第1の画像処理では、
例えば、路面上の白線と車体の見え方からわかるよう
に、白線と車体とでは撮影された画像の倍率が大きく異
なっており、また、車体の画像も位置により倍率が異な
っていて変形しているため、表示された画像より車体の
サイズや形状を把握することは難しい。
【0043】そこで、図10及び図11は、第2及び第3の
画像処理による表示画像として、スーパーインポーズ相
当機能によって、撮影した入力画像以外の車両イメージ
を入力画像の自車両部分に重ね合わせるように画像処理
を行った場合の表示画面を示している。図10は、車両イ
メージとして自車両をトップビューで見て線で表した図
を、スーパーインポーズによって撮影した画像の自車両
部分に重ね合わせる第2の画像処理による表示画像であ
る。表示画面上で見た自車両の図のサイズは、自車両を
路面上に垂直方向に投影して撮影したと仮定したときの
自車両のサイズと略等しくしている。図では重ね合わせ
た図をわかり易くするため、自車両の図の線を太くして
示してある。
【0044】また図11は、広角カメラCで撮影した入力
画像のうちの自車両の画像部分を消去した画像上に、ス
ーパーインポーズによって図10と同じ自車両の図を表示
させた第3の画像処理による表示画像である。この第3
の画像処理では、運転者は広角カメラCで撮影した歪ん
だ自車両の画像を見ないことになる。このように第2及
び第3の画像処理によれば、広角カメラCで撮影した画
像上に変形していない車両イメージを表示することで路
面と車両との歪みがなくなる。従って、運転者は路面上
の障害物と自車両の位置関係やサイズを正確に把握で
き、加えて、モニタの表示画面が車両のトップビューで
あることも把握し易くなる。
【0045】尚、広角カメラCで撮影した画像の処理は
上記の画像処理以外にも、例えば、図12に示す表示画面
のように、広角カメラCで撮影した画像から自車両の画
像部分を消去するだけの処理も可能である。この処理で
は、広角カメラCで撮影した車体の画像を表示しないこ
とで、表示画面内の画像の歪みが低減されて障害物と自
車両の位置関係やサイズを把握し易くなる効果を有す
る。
【0046】ここで、広角カメラCの撮影方向に対して
垂直な平面内のものが歪みなく撮影される原理について
詳細に説明する。まず、凸面鏡1による結像について考
える。凸面鏡1は回転体であるため、z軸を含む平面で
広角カメラCを切断した、図4を用いて説明する。f(r)
を上述の円筒座標系におけるrの関数とし、凸面鏡1の
凸面が次の(3)式で表されるものとする。
【0047】 z=f(r) (3) また、r=0の点が凸面鏡1の最下点となるように座標
をとり、f(0)=0とし、凸面鏡1のサイズ、即ち、凸面
鏡1の半径rの最大値をrmax とする。凸面鏡1の半径
方向の傾斜角θ、即ち、上述の中心軸IO と法線nO
なす反射点角度θはf(r)をrで微分したもので得られ
る。f(r)をrで1次微分したものをf'(r) と表すと、傾
斜角θは次の(4)式となる。
【0048】 θ=tan -1(f'(r)) (4) 撮影装置2は凸面鏡1の最下部と間隔hで離れている。
ここでh≫f(rmax )とする。これにより、凸面鏡1上
で半径rの部分は、撮影装置2から画角δで撮影されて
いるとすると、画角δはr、hを用いて以下の(5)式で
表される。 δ=tan -1(r/h) (5) 撮影装置2の視線6は、凸面鏡1で反射後、凸面鏡1の
回転軸(z軸)と角度(2・θ+δ)をなす。被写体7
と撮影装置2の視線6は、被写体7とz軸の交点Oから
距離Rの点Pで交差するものとする。即ち、撮影装置2
によってで画角δで撮影するのは点Pとなる。
【0049】ここで、交点Oから点Pまでの距離Rを計
算すると(6)式となる。 R= r+H・tan(2・θ+δ) = r+H・ 2・tan(θ)+tan(δ) -tan2(θ) ・tan(δ) / 1-tan2(θ) -2・tan(θ) ・tan(δ) = r+H・ 2・f'(r)+(r/h)-f'(r)2・(r/h) / 1-f'(r)2 -2・f'(r) ・(r/h) (6) (6)式に(1)式を代入し、計算すると以下の(7)式を得
る。
【0050】 R=(1/A)・r (7) つまり、(7)式よりRとrは比例する。次に、撮影装置
2の一部をなすレンズ系について考える。魚眼レンズ
等、一部の特殊なレンズ系を除き一般のレンズ系はF・
tan Θレンズと呼ばれるものである。ただし、Fはレン
ズの焦点距離、Θはカメラの画角を表す。F・tan Θレ
ンズは画角Θとレンズにより結像する実像の高さyの関
係式が以下の(8)式を満たすものである。
【0051】 y=F・tan Θ (8) つまり、画角Θで撮影したものは高さyの点に(結像面
の中心から距離yの点に)結像する。そこで、撮影装置
2の一部をなすレンズ系もF・tan Θレンズとする。撮
影装置2のレンズ系の焦点距離をfとすると、画角δで
撮影したものの高さyは(9)式で表される。
【0052】 y=f・tan δ =f・r/h (9) ところで、画角δの視線6が凸面鏡1で反射した後に撮
影するのは点Pであるから、(9)式に(7)式を代入する
と(10)式となる。 y=f・A・R/h (10) (10)式より、yとRが比例するのは明らかである。
【0053】また、凸面鏡1が回転体であることから、
点Pの方向が常に変化しないことは明らかである。上記
より、凸面鏡1の回転軸に垂直な平面上の線分は、直線
のまま、方向も同じままで、同じ倍率で2次元イメージ
センサ上に結像することがわかる。さらに、被写体7と
凸面鏡1の間の距離Hが変化したときを考える。
【0054】変化後の距離をα・Hとすると、変化後の
交点Oから点Pまでの距離R’は、(6)式より、 R’=r+α・H・tan(2・θ+δ) =(1−α) ・r+α・〔r+H・tan(2・θ+δ)〕 =(1−α) ・r+α・(1/A)・r ={1+α・〔(1/A)−1〕}・r =α・〔(1/A)−1+1/α〕・r ここで、広角カメラCであることから1/A≫1、1/
A≫1/αとすと、 R’〜(α/A)・r (11) 2次元イメージセンサ上では、 y=f・tan δ =(f/h)・r =〔f・A/(α・h)〕・R’ (12) (12)式より、yとR’の関係において、距離Hの変化に
よって比例定数(倍率)は変化するが、比例関係が成り
立っている。
【0055】上記より、この凸面鏡1を使用すれば、凸
面鏡1の回転軸に垂直な平面内のものは全て相似の関係
を保って2次元イメージセンサに撮影される。図13に
は、格子を書いた平面を被写体とし、その被写体を撮影
方向に垂直に置いて本実施形態の広角カメラCで撮影し
たときの画像を示す。図において、中央の点は広角カメ
ラCを示しており、平面内の格子が歪みなく撮影されて
いることがわかる。
【0056】尚、凸面鏡1の公差等のために、必ずしも
凸面鏡1の凸面の形状が(1)式に一致しない可能性があ
る。しかしこの場合(1)式において、 0.9 ×AO ≦A≦1.1 ×AO の関係を満足しているので、このとき、(10)式から、 0.9 ・f・AO ・R/h≦y≦1.1 ・f・AO ・R/h 倍率をm(=y/R)とすると、上記関係は次式とな
る。
【0057】 0.9 ・f・AO /h≦m≦1.1 ・f・AO /h mo =f・AO /hとすると、歪曲率D =( m/mo
1) ×100(%) は、 −10(%)≦D≦10(%) となる。図14及び図15には、図13で用いた格子を書いた
平面を歪曲率D=10%及び−10%で撮影した場合の画像
を示す。図より、歪曲率10%の場合に糸巻型、歪曲率−
10%の場合に樽型歪みとなっており、これ以上歪曲率が
大きいと、歪曲がないとは言うことは難しい。ただし、
一般的なレンズの歪曲率は、焦点距離fと結像面のサイ
ズにもよるが、±4%程度以下であり、上述のように歪
曲率を±10%程度に設定しておけば、歪みは分かるもの
の運転者が車両周囲の安全を確認する目的に対しては十
分許容されるレベルにあると言える。
【0058】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。第2の実施形態は、第1の実施形態の凸面鏡1に代
えて、従来より使用されている凸面が放物面をした凸面
鏡を用いて広角カメラCを構成した車両周囲モニタ装置
である。凸面鏡以外の構成は第1の実施形態の構成と同
一であるため、構成を示す図及び説明を省略する。ま
た、広角カメラCの取り付け位置も第1の実施形態の取
り付け位置と同様、図7に示すように、車両の左側後端
部に取り付けられている。図16は、第2の実施形態によ
って撮影された画像のモニタ表示画面を示す。
【0059】図に示すように、第2の実施形態では、モ
ニタに表示される画像に歪みが生じているため、車両周
辺の障害物等の正確な位置を判断することは難しいが、
運転者が表示画面を見ることによって、車両の左後方の
死角となる部分を車両の左側後端部を中心に確認するこ
とはできる。また、広角カメラCを取り付けた隅の部分
が障害物に接触するか否かを確認することも可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうちの請
求項1に記載の発明の効果は、広角撮影手段で撮影した
入力画像上の車両部分に、車両周囲部分の画像の倍率に
略等しい車両イメージを表示することで、車両周囲と車
両との歪みがなくなるので、運転者は車両周囲の被写体
と自車両との位置関係やサイズの比較が正確に把握で
き、加えて、表示画面が車両のトップビューであること
を把握し易くなる。また、装置の構成を簡略にできるた
め安価に装置を提供することができる。
【0061】また請求項2に記載の発明の効果は、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、路面平面内の少なく
とも車両辺縁の被写体が歪みなく撮影されることによっ
て、運転者は車両周囲の障害物及び自車両の位置やサイ
ズをより正確に把握することができる。また請求項3及
び4に記載の発明の効果は、請求項2に記載の発明の効
果に加えて、路面平面内の被写体が歪みなく撮影される
ことによって、運転者は車両周囲の障害物及び自車両の
位置やサイズを一層正確に把握することができる。
【0062】また請求項5に記載の発明の効果は、路面
平面内の車両辺縁を含んだ被写体が歪みなく撮影される
ことによって、運転者は車両周囲の障害物及び自車両の
位置やサイズを正確に把握することができる。また、装
置の構成を簡略にできるため安価に装置を提供すること
ができる
【0063】また請求項に記載の発明の効果は、上述
した発明の効果に加えて、広角撮影手段を車両の4隅の
少なくとも1ヶ所に取り付けることによって、車両の隅
の部分及び2側面の死角部分が同時に表示されるように
なり、運転者は車両の死角の安全確認を確実に行うこと
ができるので車両周囲の状況を一層正確に把握すること
ができる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る広角カメラの外
観図
【図2】図1に示した広角カメラの断面図
【図3】同上第1の実施形態における円筒座標系を説明
する図
【図4】同上第1の実施形態の広角カメラ及び被写体の
位置関係を示す図
【図5】同上第1の実施形態の凸面鏡の形状を示す図
【図6】同上第1の実施形態の広角カメラの車両取り付
け位置を示す図
【図7】同上第1の実施形態の広角カメラを搭載した車
両の外観図
【図8】同上第1の実施形態の撮影状況を示す図
【図9】同上第1の実施形態における第1の画像処理に
よる表示画面
【図10】同上第1の実施形態における第2の画像処理に
よる表示画面
【図11】同上第1の実施形態における第3の画像処理に
よる表示画面
【図12】入力画像の車両部分を消去した画像の表示画面
【図13】格子を書いた平面を第1の実施形態の広角カメ
ラで撮影したときの画像
【図14】格子を書いた平面を歪曲率+10%で撮影したと
きの画像
【図15】格子を書いた平面を歪曲率−10%で撮影したと
きの画像
【図16】本発明の第2の実施形態に係るモニタ表示画面
【図17】従来の広角カメラの断面図
【図18】従来の広角カメラを搭載した車両の外観図
【図19】従来の広角カメラによる画像の表示画面
【図20】凸面鏡を回転放物面とした場合の画像の表示画
【図21】凸面鏡を回転双曲面とした場合の画像の表示画
【図22】魚眼レンズを広角カメラに使用した場合の画像
の表示画面
【図23】歪曲補正後の表示画面
【符号の説明】
1 凸面鏡 2 撮影装置 6 視線 7 被写体 C 広角カメラ IO 回転体中心軸 Q 反射点 HO 節点 δ 画角 θ 反射点角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−88657(JP,A) 特開 昭58−110334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両周囲の光景を映出する凸面鏡部と、該
    凸面鏡部に映出した反射虚像を撮影する撮影部とを有す
    る広角撮影手段と、画像信号を再生表示する2次元動画
    像表示手段とを備えて構成した車両周囲モニタ装置にお
    いて、 前記2次元動画像表示手段の表示画面上で前記広角撮影
    手段によって撮影された入力画像のうちの車両周囲が撮
    影された部分の倍率に略等しい倍率で前記車両を表示し
    、前記入力画像とは異なる車両イメージを、前記入力
    画像のうちの前記車両が撮影された部分に大きさ及び位
    置を合わせて合成する画像合成手段を備えて構成される
    ことを特徴とする車両周囲モニタ装置。
  2. 【請求項2】前記広角撮影手段は、その撮影範囲内に位
    置する路面のうち少なくとも車両辺縁の路面の平坦な任
    意の2点間の距離と、前記撮影部に結像した実像の前記
    2点間の距離との比を一定にしたことを特徴とする請求
    項1記載の車両周囲モニタ装置。
  3. 【請求項3】前記広角撮影手段は、その撮影範囲内に位
    置する路面の平坦な任意の2点間の距離と、前記撮影部
    に結像した実像の前記2点間の距離との比を一定にした
    ことを特徴とする請求項2記載の車両周囲モニタ装置。
  4. 【請求項4】前記広角撮影手段は、路面に対して撮影方
    向を略垂直にして前記車両に取り付けられ、前記凸面鏡
    部の凸面が回転体で構成され、該回転体の中心軸と前記
    路面の法線方向とが略一致し、前記撮影部の節点が前記
    中心軸上又はその近傍に位置し、且つ前記凸面の形状
    が、凸面上の前記撮影部が撮影可能な範囲内の任意の反
    射点及び前記節点を結んだ直線と前記中心軸のなす角度
    のうち鋭角である画角、及び前記凸面の反射点における
    法線と前記中心軸のなす角度のうち鋭角である反射点角
    度において、前記画角をδとし、前記反射点角度をθと
    したときに、 tanδと、tan(2・θ+δ)とが略比例す
    る構成であることを特徴とする請求項3記載の車両周囲
    モニタ装置。
  5. 【請求項5】車両周囲の光景を映出する凸面鏡部と、該
    凸面鏡部に映出した反射虚像を撮影する撮影部とを有す
    る広角撮影手段と、画像信号を再生表示する2次元動画
    像表示手段とを備えて構成した車両周囲モニタ装置にお
    いて、 前記広角撮影手段は、その撮影範囲内に位置する路面の
    うち車両辺縁を含ん 路面の平坦な任意の2点間の距
    離と、前記撮影部に結像した実像の前記2点間の距離と
    の比を一定にすると共に、路面に対して撮影方向を略垂
    直にして前記車両に取り付けられ、前記凸面鏡部の凸面
    が回転体で構成され、該回転体の中心軸と前記路面の法
    線方向とが略一致し、前記撮影部の節点が前記中心軸上
    又はその近傍に位置し、且つ前記凸面の形状が、凸面上
    の前記撮影部が撮影可能な範囲内の任意の反射点及び前
    記節点を結んだ直線と前記中心軸のなす角度のうち鋭角
    である画角、及び前記凸面の反射点における法線と前記
    中心軸のなす角度のうち鋭角である反射点角度におい
    て、前記画角をδとし、前記反射点角度をθとしたとき
    に、tanδと、tan(2・θ+δ)とが略比例する構成で
    あることを特徴とする車両周囲モニタ装置。
  6. 【請求項6】 前記広角撮影手段は、前記車両の4隅の少
    なくとも1ヶ所に取り付けられたことを特徴とする請求
    項1〜のいずれか1つに記載の車両周囲モニタ装置。
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