JP3453102B2 - 携帯用肛門洗浄器 - Google Patents

携帯用肛門洗浄器

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JP3453102B2
JP3453102B2 JP2000099685A JP2000099685A JP3453102B2 JP 3453102 B2 JP3453102 B2 JP 3453102B2 JP 2000099685 A JP2000099685 A JP 2000099685A JP 2000099685 A JP2000099685 A JP 2000099685A JP 3453102 B2 JP3453102 B2 JP 3453102B2
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portable
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irrigator
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憲介 鈴木
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エスエスケー産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は携帯用に構成した
肛門洗浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用肛門洗浄器の一例として実開平0
7−39687号がある。この携帯用肛門洗浄器には、
洗浄液が充填される弾性容器と、この容器内の洗浄液を
噴射するためのノズルとを備え、容器の側部を押して内
圧を上昇させることによりノズルの先端部に形成した噴
射口より洗浄液を噴射するようになっている。また、ノ
ズルは抜き出し自在であり、不使用時には一度抜き出し
てから反転させて噴射口側を容器内へ収納し、その後ノ
ズルの取付口である容器の入り口をキャップで閉めるよ
うになっている。また、特開平11−18995号に
は、洗浄液が充填される容器と、携帯時に容器内へ収納
されるノズルと、このノズルを出入可能に支持するとと
もに容器の入り口へ着脱自在に取付けられるノズルキャ
ップと、携帯時にノズルキャップに蓋をするための漏水
防止キャップを備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の肛門洗浄
器を携帯する場合には、鞄やポケットの中に入れて携帯
することになるから、内部の洗浄液が漏れ出してはな
ず、十分に水密な構造でなければならない。一方、上記
各従来例はそれぞれ別体のキャップを設けることにより
水密性を確保するものであるが、このようにするといち
いちキャップを着脱しなければならないため使用時の操
作が煩雑であったり構造が複雑なる。そのうえ専用のキ
ャップを設けるとそれだけ部品点数が多くなってコスト
アップを招く。
【0004】そこで本発明は、専用のキャップを不要と
するにもかかわらず十分な水密性を確保できる携帯用肛
門洗浄器を提供することを目的とし、あわせて使い捨て
式の携帯用肛門洗浄器を提供することも目的とする。
【0005】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明における携帯用肛門洗浄器に係る第1の発明
は、弾性がある中空のボディと、ボディに対して出入自
在なノズルを備え、ノズルをボディから引き出して使用
し、不使用時にノズルをボディ内へ収納するようにした
携帯用肛門洗浄器において、ノズルを収納したときボデ
ィの底部でノズルの入り口を塞ぐとともに、ボディに設
けられたノズル出入用開口部をノズルの外周部で閉じる
ことにより内溶液の漏れ出しを防止することを特徴とす
る。
【0006】このとき、収納時のノズルとボディの底部
とを双方に設けたテーパー部によりテーパー接合させる
ようにすることができる。また、使用時におけるボディ
入り口側とノズルとの間を同様に設けたテーパー部によ
テーパー接合させることもできる。また、これらの
ーパー部間のテーパー接合部Oリングでシールさせて
もよい。
【0007】さらに、前記ノズルの外周部に雄ねじを設
け、使用時及び不使用時にそれぞれボディ側の雌ねじへ
ねじ止めすることによりノズルを固定するようにもで
き、さらには前記ノズルのボディ内部分にノズルを引き
出して使用するとき前記ボディの内部へ当接して抜け出
しを防止しするための抜け止め部を設けるとともに、前
記ボディにはその開口部として前記ノズル出入用開口部
だけを設け、この開口部を除くボディの外形部を連続一
体の分割不能に設けて使い捨て用に構成することもでき
る。
【0008】
【発明の効果】本願発明によれば、不使用時にノズルを
ボディ内へ収納したとき、ボディの底部でノズルの入り
口を塞ぐとともに、ボディに設けられたノズル出入用開
口部をノズルの外周部で閉じるので、ボディ内の洗浄液
がノズルを通って及びボディのノズル出入用開口部から
外部へ漏れ出さない。このため、ノズルだけで液漏れを
防止できることになり、従来必要であった専用のキャッ
プを省略できる。その結果、キャップの着脱を不要にす
るので操作性を向上させるとともに、コストダウンが可
能になりかつ十分な水密性を確保できることにより携帯
用に適した肛門洗浄器が得られる。
【0009】このとき、収納時におけるノズルとボディ
の底部との接合部又は使用時におけるボディ入り口側と
ノズルとの接合部もしくは双方の接合部を、ノズルとボ
ディの双方に設けたテーパー部を接合させてなるテーパ
ー接合にすれば、さらに水密性を高くすることができ、
これらのテーパー接合するテーパー部間にOリングを介
在させればさらに一層水密性を高くすることができる。
【0010】また、前記ノズルの外周部に雄ねじを設
け、使用時及び不使用時にそれぞれボディ側の雌ねじへ
ねじ止めすると、ノズルを使用時及び不使用時のそれぞ
れの位置で固定できるため、確実に水密性を確保できか
つノズルの確実な固定構造を簡単に構成できる。
【0011】そのうえ、ボディの開口部としてノズルの
出入を許容するノズル用開口部のみを設け、ノズルを引
き出そうとしてもノズルの抜け止め部により抜き出せな
ようにすると、ボディとノズルを分解できず、かつボ
ディに内容液である洗浄液を補充できないから、全体が
一体化した使い捨て構造になる。その結果、使用者に反
復使用を断念させ、割り切って使い捨てさせることがで
きるから、この種用途に問題となる入念な清掃等のメン
テナンスを不要にでき並びに完全な清掃を担保できるた
めの構造等に対する配慮も不要にできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて使い捨て式
の携帯用肛門洗浄器として構成された第1実施例を説明
する。図1は本実施例に係る携帯用肛門洗浄器のノズル
を収納した状態での断面図、図2はノズルを引き出した
状態における断面図、図3はノズル部分の断面図、図4
はノズルの先端に取り付けられた口金部の断面図、図5
はその平面図、図6は使用状態を表す図である。
【0013】図1に示す符号1は、略壷型の弾性中空ボ
ディであって、弾性のある適宜樹脂等で一体成形された
柔軟な弾性容器である。このボディ1の側面を手で押圧
したときは内側に変形し、押圧していた力を抜いた場合
には、ボディ1自体の弾性により元の形状に復帰する。
【0014】このボディ1は、図1に示すような携帯に
便利となる大きさ及び適宜形状に設定されるが、例え
ば、比較的偏平で横断面が略直方体状の形状にして手で
握り易くすることができる。このボディ1の内部には、
肛門を洗浄するに好適な洗浄液2を充填してある。この
洗浄液2は水や消毒液等であってもよく、さらには痔疾
などに有効な薬剤を混合したものでもよい。
【0015】ノズル4及び洗浄液2を入れるために設け
られたボディ1の入口側開口部1aには、樹脂等で別体
に作られた略円筒状の首部3がはめ込まれ、その外周部
を入口側開口部1aへ融着若しくは接着等の適宜手段に
より接合一体化してあり、その接合部は水密かつ分離不
能に保たれている。
【0016】なお、首部3の取付は、後述するノズル4
の一般部分外径よりも大きな端末肥大部12を通した後
で行われる。但し、ノズル4の一端が後からボディ1内
へ挿入できる寸法である場合には、ブロー成形等により
首部3をボディ1の一部として連続一体に成形すること
もでき、この場合には入口側開口部1aは当初から形成
されず、ノズル出入用開口部となる。
【0017】この首部3は有底円筒状であってその内周
部は2段に径が変化し、中央の小径部はノズル出入用開
口部3aをなし、ノズル4を進退自在に貫通するための
貫通口になっている。その内径はノズル4の外径と略一
致するとともに、ノズル出入用開口部3aの内周面には
雌ねじ5が形成されている。
【0018】さらに、大径部3bとノズル出入用開口部
3aの間はノズル出入用開口部3aに向かって収束する
テーパ状に形成されたテーパー部6なし、その一部には
Oリング収納用のリング状溝6aが形成されている。
【0019】また、ボディ1の内周側の底部1bの略中
央には、収納時のノズル4をはめ込み固定するための有
底円筒状をなすノズル閉鎖部8が形成されている。この
ノズル閉鎖部8はボディ1の底部と一体に作られ、内側
に円形凹部8aを設け、さらにこの円形凹部8aの内部
には底部1bの中心へ向って傾斜するようにテーパが付
けられたテーパー部8bが設けられ、このテーパー部8
bの一部にリング状溝8cが設けられている。
【0020】ノズル4は適宜の樹脂等で作られた円形断
面の細長い管であって、その管の中央部より先端側に鈍
角に曲がる屈曲部4aを設け、これを挟んで大直線部4
bと小直線部4cを設けることにより全体として略くの
字形をしている。大直線部4bは小直線部4cよりも長
くなっている。
【0021】ノズル4の大直線部4bはボディ1内へ出
入自在であり、その一端は厚肉の端末肥大部12をなし
ている。この端末肥大部12のうち、首部3側及び底部
1b側の各面はテーパが付けられ、このうち首部3側を
第1テーパー部7とし、底部1b側を第2テーパー部9
とする。
【0022】この第1テーパー部7及び第2テーパー部
9にはそれぞれOリング(オーリング)10乃び11が
取付けられている。これらのOリング10乃び11は、
第1テーパー部7及び第2テーパー部9に設けられたリ
ング状溝7a及び9aへそれぞれはめ込まれる(図
3)。
【0023】第1テーパー部7はノズル4の首部3から
引き出されたとき首部3のテーパー部6へテーパー接合
し、このとき、Oリング10がリング状溝6aへ密には
まるようになっている。首部3の太径部3bと端末肥大
部12との寸法関係は双方が密にはまるように設定され
る。また、ノズル4の端末肥大部側端部の軸心部に形成
されている管路の開口端はボディ1内に開放されてノズ
ル4の入り口4dをなし、ノズル4とボディ1とを連通
してボディ1内の洗浄液2をノズル4内へ送り出すこと
ができるようになってい。
【0024】端末肥大部12の第2テーパー部9は、ノ
ズル4をボディ1内へ収納してノズル閉鎖部8の円形凹
部8a内へはまり込んだとき、テーパー部8bへテーパ
ー接合し、かつOリング11がリング状溝8cへ密には
まる。なお、円形凹部8aの内径は端末肥大部12が密
にはまり込む寸法関係に設定されている。
【0025】ノズル4の大直線部4bの外周上には、屈
曲部4aの近傍部分外周に第1雄ねじ13が一体に形成
され、さらに第1テーパー部7近傍にも第2雄ねじ14
が一体に形成されている。これらの第1雄ねじ13,第
2雄ねじ14はいずれも首部3の雌ねじ5とねじ止め可
能になっている。
【0026】第1雄ねじ13の位置は、ノズル4をボデ
ィ1内へ収納し、端末肥大部12をノズル閉鎖部8の円
形凹部8a内へはめたとき、首部3の雌ねじ5とねじ止
め可能になるよう設定される。また、第2雄ねじ14の
位置は、ノズル4をボディ1から引き出して端末肥大部
12を首部3の太径部3bへはめたとき首部3の雌ねじ
5とねじ止め可能になるよう設定される。
【0027】さらに図3に示すように、このノズル4の
屈曲部4aより先端側の部分である小直線部4cの先端
には樹脂等若しくは金属で作られた口金部15が付設さ
れており、その接合部は水密が保たれるように融着若し
くは接着等により取り付けられている。但しノズル4と
一体に形成することも可能である。図4乃び図5に示す
ように、この口金部15には複数の噴射口16が穿孔さ
れている。
【0028】本実施例では口金部15に直径が約0.8
mmの噴射口16が4つ穿孔され、洗浄液2が一点に集
中する噴射となるように設定されている。すなわち、1
つの噴射口16を中心に他の3つが120度間隔でその
回りへ同心円上に位置し、これら同心円上の3つの噴射
口16は、それぞれ噴射が一点へ集中するように図示断
面における表面に対して噴射方向へ向かって傾斜する角
度(例えば約60度)が付されている。残りの1つの噴
射口16はその同心円の中心に位置し、角度を付けずに
ストレートに開けられている。当然ながら各噴射口16
の断面積はノズル4の内径より小さくなっている。次
に、本実施例に係る携帯用肛門洗浄器の使用方法につい
て、図1乃び図2を参照して説明する。この 携帯用肛
門洗浄器を携帯するときは、図1に示すように、ノズル
4の大直線部4bをボディ1内へ収納し、ノズル4を回
転させることにより外周部の第1雄ねじ13を首部3の
雌ねじ5にねじ止めして、ノズル4をボディ1に収納状
態で固定する。
【0029】このとき、端末肥大部12はノズル閉鎖部
8の円形凹部8a内へはまり、かつ第2テーパー部9が
ノズル閉鎖部8のテーパー部8bと密にテーパー接合す
るので、ノズル4の入り口である端末肥大部12の開口
端4dは、ボディ1の底部1b、より正確にはノズル閉
鎖部8で洗浄液2が侵入しないように塞がれ、さらにO
リング10がノズル閉鎖部8のリング状溝8cへはまり
込むことによりシールされるので、密着度がより一層高
い水密構造になる。
【0030】よって、ボディ1の内部に充填してある洗
浄液2がノズル4へ入り込むことはできず、ノズル4か
らの液漏れを防止できる。また、このとき同時に首部3
のノズル出入用開口部3aにおける水密構造も、雌ねじ
5へ第1雄ねじ13がねじ止めすることにより保たれて
いる。その結果、ノズル出入用開口部3aからの液漏れ
も確実に防止でき、十分に携帯を可能にする。
【0031】しかも、第1雄ねじ13を雌ねじ5へねじ
止めすることにより、ノズル4を不使用時の収納状態で
固定でき、かつ第2テーパー部9をノズル閉鎖部8のテ
ーパー部8bへ持続的に圧接させることができるため、
確実に水密性を確保できかつノズル4の固定構造を簡単
に構成できる。このため、この状態で製品として出荷で
きる。
【0032】携帯用肛門洗浄器を使用するときは、ノズ
ル4を回転させてノズル4の第1雄ねじ13を首部3の
雌ねじ5から外して引き出す。すると、今までノズル閉
鎖部8に塞がれていたノズル4の端末肥大部12は、ノ
ズル閉鎖部8から抜けで出て首部3へ向かって移動する
ので、ノズル4の入り口4dが開放され、ボディ1の内
部とノズル4の内部が連通され、洗浄液2をノズル4へ
送り込めるようになる。
【0033】次に、進退自在となったノズル4を、端末
肥大部12が首部3の太径部3bへはまり込むまで十分
に引き出し、再びノズル4を回転させて今度はノズル4
の第2雄ねじ14を首部3の雌ねじ5へねじ止めし、ノ
ズル4を引き出した状態で固定する。
【0034】このとき、ノズル4の第1テーパー部7は
ボディ1の首部3に設けられたテーパー部6へテーパー
接合で密着される。さらに、Oリング10がリング状溝
6aへはまり込んで接合部をさらに確実にシールし、ノ
ズル4の端末肥大部12と首部3の隙間から洗浄液2が
漏れ出さないようにする。
【0035】しかも、第2雄ねじ14を雌ねじ5へねじ
止めすることにより、ノズル4を使用時の引き出し状態
で固定でき、かつ第1テーパー部7を首部3のテーパー
部6へ持続的に圧接させることができるため、使用時に
おける確実な水密性を確保できかつノズル4の固定構造
を簡単に構成できる。
【0036】このように組み立てられたものを図6に示
すように、ボディ1を逆さにしてノズル3側を下にし、
大直線部4bを斜め下方へ向けることにより、小直線部
4cを斜め上向きにして口金部15を肛門へ向ける。ノ
ズル4の先端は、適宜な角度で折曲しているので、洋式
便器に腰掛けたり和式便器にしゃがんでいる状態でも無
理な姿勢を強いることなく口金部15を肛門近くへ位置
させることができる。
【0037】次に、ボディ1の側部を押すと、ボディ1
は弾性のある樹脂で作られており、かつ噴射口16の断
面積がノズル4の内径より小さくなっているので、その
押圧によりボディ1の内部に充填してある洗浄液2は入
り口4dからノズル4内を通り、噴射口16から勢いよ
く噴出する。さらに、これらの噴射口16から圧出され
た洗浄液2は前記したように一点へ集中するため、十分
な水圧で肛門の洗浄を良好に行なうことができる。
【0038】したがって、肛門を清潔に保てるととも
に、ボディ1を押圧する力は使用者が加減することによ
ってその噴射の勢いを自由に調節できるので、痔等の障
害がある場合でも快適に使用できる。
【0039】このように本実施例の携帯用肛門洗浄器を
構成したので、ノズル4だけで液漏れを防止できること
になり、従来必要であった専用のキャップを省略でき
る。その結果、キャップの着脱を不要にするので操作性
を向上させるとともに、コストダウンが可能でかつ十分
な水密性を確保できることにより携帯用に適した肛門洗
浄器が得られる。
【0040】また、自由に携帯できるため、固定式の肛
門洗浄器の付いていないトイレであっても、固定式の肛
門洗浄器と同等で十分な肛門の洗浄が無理な姿勢を強い
ること無く可能となり、衛生的かつ健康上にも良好であ
る。したがって、あまり衛生設備の整っていない地域へ
旅行するような場合において特に有効である。
【0041】そのうえ本実施例では、ボディ1の入り口
側開口部1aと首部3とが分割不能に一体化しており、
ボディの開口部としてノズル4の出入を許容するノズル
用開口部3aのみを設け、ノズル4を引き出そうとして
も端末肥大部12が首部3へ当接することによりノズル
4の抜け止め部として機能するので、ノズル4を抜き出
せない。このためボディと1ノズル4を分解できず、か
つボディ1に内容液である洗浄液を補充できないから、
全体が一体化した使い捨て構造になる。
【0042】その結果、使用者に反復使用を断念させ、
割り切って使い捨てさせることができるから、この種用
途に問題となる入念な清掃等のメンテナンスを不要にで
き並びに完全な清掃を担保できるための構造等に対する
困難な配慮も不要にできる。しかも使い捨式とすること
により、洗浄液2の液量を洗浄1回分だけ充填すればよ
いので少量で足り、かつボディ1も小型になるので、全
体として小型かつ軽量にすることができ、携帯用肛門洗
浄器の携帯性の機能がより高まる。
【0043】次に 図7に基づいて第2実施例を説明す
る。図7は図1と同様の図であり、本実施例はノズルを
収納したときの固定構造のみが前実施例と相違する。す
なわち本実施例は、第2雄ねじ14と端末肥大部12の
第2テーパー部9を廃し、その代わりに端末肥大部12
の外周部に雄ねじ20と、これに対応してノズル閉鎖部
8の円筒部内周面に雌ねじ21を設け、ノズル4を回転
させながら収納したとき、端末肥大部12は雄ねじ20
を雌ねじ21へねじ止めしながら円形凹部8a内へはま
り込んで端末肥大部12の開口端であるノズル4の入り
口4dをノズル閉鎖部8で塞ぐようになっている。
【0044】このとき、ボディ1における首部3のノズ
ル出入用開口部3aは前実施例と同様であり、ノズル4
の第1雄ねじ13が雌ねじ5へねじ止めされることによ
り塞がれる。このようにすると、ノズル4の収納時に端
末肥大部12をその開口端へ可能な限り近い位置で固定
できるので、収納時における固定がより確実になり、か
つねじ止めをさらに強固にできるからノズル収納時の液
漏れ可能性をさらに小さくして携帯時の信頼性をより一
層高めることができる。
【0045】なお、端末肥大部12に前実施例の図1及
び図2等におけると同様の第2テーパー部9を設け、こ
れと対応するノズル閉鎖部8の円形凹部8a内にもテー
パー部8bを設けることは自由であり、こうすればさら
に水密性を高めることができる。また首部3の太径部3
b内周面にも雌ねじ22を形成し、使用時に端末肥大部
12の雄ねじ20をねじ止めできるようにすることも可
能であり、この場合には使用時における第1テーパー部
7と首部3側のテーパー部6とのテーパー接合部におけ
る水密性をより高めることができる。
【0046】さらに、 ボディ1やノズル4等を樹脂製
にするとともに、その材料として塩化ビニール等の塩素
を含んだ樹脂材料を用いず、使い捨てた後にゴミとして
焼却してもダイオキシン等の有害物質を発生させること
はないようにしたり、生分解樹脂を用いて埋め立て可能
としたり、さらには洗浄液2についても水またはこれに
に近い性質のものを使用し燃焼や通常ゴミとして廃棄可
能にすれば、自然環境を汚染したり破壊することがない
環境に対して十分に配慮した使い捨て可能な製品が得ら
れる。。
【0047】なお、本願発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、細部の構成、形状、素材等において、
本願発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
例えば、各雄ねじのうち、ノズル4を引き出したときに
ねじ止めして固定するだけのものは省略することができ
る。
【0048】また、第1雄ねじ13若しくは第2雄ねじ
14と雌ねじ5は、水密性を増すためにどちらか一方が
テーパ付きのねじで、他方がテーパのないストレートの
ねじであってもよい。
【0049】しかも、ノズル4を引き出したときのボデ
ィ1との固定構造を、第1雄ねじ13と雌ねじ5のねじ
止め構造に代えて接合又は係合で固定してもよい。
【0050】さらに、本願発明に係る携帯用肛門洗浄器
を構成する部品の全てを樹脂で製作することも可能であ
り、この場合には、樹脂の比重が小さいので製品重量が
軽くなり携帯性を高めることができる。また、金属の切
削工程を用いず少数のパーツを融着や接着するなどして
組み立てることができるので、構造が簡単で製作も容易
となり、コストダウンを可能にし、容易に使い捨て式に
できる。このとき、首部3をボディ1と一体に成形すれ
ば、両部の接合を不要にできるが、その代わりにノズル
4には端末肥大部12を形成せず、ボディ1の成形後に
挿入し、第1雄ねじ13や第2雄ねじ14によるねじ止
めや前記係合構造でのみ固定することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例(〜6)に係る携帯用肛門洗浄器の
不使用時断面図
【図2】その使用時断面図
【図3】ノズルの断面図
【図4】口金部の断面図
【図5】口金部の平面図
【図6】使用状態を示す図
【図7】第2実施例に係る図1と同様の図
【符号の説明】
1:ボディ、1a:入口側開口部、2:洗浄液、3:首
部、3a:ノズル出入用開口部、3b:大径部、4:ノ
ズル、4a:屈曲部、4b:大直線部、4c:小直線
部、4d:ノズルの入り口、5:雌ねじ、6:テーパー
部、6a:リング状溝、7:第1テーパー部、7a:リ
ング状溝、8:ノズル閉鎖部、8a:円形凹部、8b:
テーパー部、8c:リング状凹部、9:第2テーパー
部、 10:Oリング、11:Oリング、12:端末肥
大部、13:第1雄ねじ、14:第2雄ねじ、15:口
金部、16:噴射口、20:雄ねじ、21:雌ねじ、2
2:雌ねじ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の弾性ボディと、このボディに対し
    て出入自在なノズルを備え、ノズルをボディから引き出
    して使用し、不使用時にノズルをボディ内へ収納するよ
    うにした携帯用肛門洗浄器において、 前記ノズルを収納したときボディの底部でノズルの入り
    口を塞ぐとともに、ボディに設けられたノズル出入用開
    口部をノズルの外周部で閉じることにより内溶液の漏れ
    出しを防止することを特徴とする携帯用肛門洗浄器。
  2. 【請求項2】 前記ノズルのボディ内部分に肥大部を設
    け、 この肥大部と対応するボディの底部の双方にテーパー部
    を設け、 ノズルをボディ内へ収納したとき、ノズルの肥大部と底
    の各テーパー部をテーパ接合させることを特徴とす
    る請求項1に記載した携帯用肛門洗浄器。
  3. 【請求項3】 ノズルを引き出したときテーパ接合す
    テーパー部をボディの入り口部分及びノズルのボディ
    内部分双方に設けたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の携帯用肛門洗浄器。
  4. 【請求項4】 前記テーパー部間のテーパ接合部
    リングでシールしたことを特徴とする請求項2又は3に
    記載の携帯用肛門洗浄器。
  5. 【請求項5】 前記ノズルの外周部に雄ねじを設け、使
    用時及び不使用時にそれぞれボディ側の雌ねじへねじ止
    めすることによりノズルを固定するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載した携帯用肛門洗浄器。
  6. 【請求項6】 前記ノズルのボディ内部分にノズルを引
    き出して使用するとき前記ボディの内部へ当接して抜け
    出しを防止するための抜け止め部を設けるとともに、前
    記ボディにはその開口部として前記ノズル出入用開口部
    だけを設け、この開口部を除くボディの外形部を連続一
    体の分割不能に設けて使い捨て用に構成したことを特徴
    とする請求項1に記載した携帯用肛門洗浄器器。
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