JP3184258U - 携帯型洗浄器 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化と軽量化を図り、洗浄操作のときに、ユーザの手やノズル穴を汚すことを少なくする携帯型洗浄器を提供する。
【解決手段】携帯型洗浄器10は、片手で把持できる筒部で内部に洗浄液を収容する洗浄液タンク空間を有する把持部12と、把持部12から先端側に延び洗浄液を噴出するノズル穴22を有するノズル部20とを備え、ノズル部20は、把持部12から延びる方向を長手方向として、長手方向に平行な角度を0度とし長手方向に垂直な角度を90度として、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって洗浄液が噴出するノズル穴22を有する。把持部12の外形の最大径部分の寸法は35mm以上42mm以下、洗浄液タンクの洗浄液容積は80ml以上120ml以下に設定される。
【選択図】図1
【解決手段】携帯型洗浄器10は、片手で把持できる筒部で内部に洗浄液を収容する洗浄液タンク空間を有する把持部12と、把持部12から先端側に延び洗浄液を噴出するノズル穴22を有するノズル部20とを備え、ノズル部20は、把持部12から延びる方向を長手方向として、長手方向に平行な角度を0度とし長手方向に垂直な角度を90度として、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって洗浄液が噴出するノズル穴22を有する。把持部12の外形の最大径部分の寸法は35mm以上42mm以下、洗浄液タンクの洗浄液容積は80ml以上120ml以下に設定される。
【選択図】図1
Description
本考案は携帯型洗浄器に係り、特に、片手で把持し、洗浄液を人体の肛門付近に噴射して洗浄する携帯型洗浄器に関する。
特許文献1には、人体の肛門付近に洗浄液を噴射するノズルを備える人体洗浄装置を便器に設けることが開示されている。この洗浄機能を有する携帯型洗浄器も既に市販されている。
市販されている携帯型洗浄器は、片手で把持するものとなっているが、ノズルから噴射する洗浄液の方向がノズルの長手方向に対しほぼ垂直である。この場合、洗浄液の噴射方向を肛門付近の肌の表面に対し垂直として洗浄液を噴射すると、肌に当たった洗浄液は汚れた洗浄済み液として、ほぼノズルの長手方向に垂直な方向に跳ね返ってくる。ユーザは、ノズルの根元の把持部を把持しているので、汚れた洗浄済み液がユーザの手に当たり、ユーザの手を汚す。また、洗浄液を噴射するノズル穴に向かって戻ってくるので、ノズル穴が汚れる。
本考案の目的は、ユーザの手やノズル穴を汚すことを少なくできる携帯型洗浄器を提供することである。
本考案に係る携帯型洗浄器は、片手で把持できる筒部で内部に洗浄液を収容する洗浄液タンク空間を有する把持部と、把持部から先端側に延び洗浄液を噴出するノズル穴を有するノズル部と、を備え、ノズル部は、把持部から延びる方向を長手方向として、長手方向に平行な角度を0度とし長手方向に垂直な角度を90度として、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって洗浄液が噴出するノズル穴を有することを特徴とする。
本考案に係る携帯型洗浄器において、ノズル部は、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって互いに平行な方向に洗浄液が噴出する複数のノズル穴を有することが好ましい。
本考案に係る携帯型洗浄器において、洗浄液タンク空間は、洗浄液容積が80ml以上120ml以下であることが好ましい。
本考案に係る携帯型洗浄器において、把持部は、外形の最大径部分の寸法が35mm以上42mm以下であることが好ましい。
本考案に係る携帯型洗浄器において、把持部とノズル部の間に配置され、ノズル穴から噴射する洗浄液の噴射力の強弱を選択する電子スイッチが設けられるスイッチ筐体部を備えることが好ましい。
本考案に係る携帯型洗浄器において、スイッチ筐体部は、把持部側端面とノズル側端面のそれぞれに把持部を係止して固定する係止固定部を有し、把持部は、筒部の開口部端にスイッチ筐体部の係止固定部に係止する把持部側係止部を有することが好ましい。
本考案に係る携帯型洗浄器において、洗浄液タンク空間を空にした状態の把持部の内部空間を利用してノズル部を覆い、スイッチ筐体部のノズル側端面の係止固定部に把持部の把持部側係止部を係止固定してノズル部を保護状態とした携帯可能状態とし、携帯可能状態から係止固定を解除して把持部をスイッチ筐体部から取外し、把持部の洗浄液タンク空間に洗浄液を満たして、スイッチ筐体部の把持部端面側の係止固定部に把持部の把持部側係止部を係止固定して、把持部とスイッチ筐体部とスイッチ筐体部とノズル部とを一直線に接続した状態で電子スイッチを操作することで洗浄液を噴射させる使用可能状態とする構造を有し、これにより、ユーザはノズル部に触れることなく、携帯可能状態から使用可能状態とできることが好ましい。
上記構成により、ノズル部は、把持部から延びる方向を長手方向として、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって洗浄液が噴出するので、洗浄液が対象物に当たって跳ね返っても先端側よりさらに先端側に向かう。これにより、汚れた洗浄済み液がユーザの手やノズル穴を汚すことを少なくできる。
また、携帯型洗浄器において、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって互いに平行な方向に洗浄液が噴出する複数のノズル穴を有するので、ユーザの手やノズル穴を汚すことを少なくしながら十分な洗浄力を確保できる。
また、携帯型洗浄器において、洗浄液タンク空間の洗浄液容積が80ml以上120ml以下であるので、適度な軽量となる。したがって、重すぎることで洗浄操作中に落とすことがない。
また、携帯型洗浄器において、把持部は、外形の最大径部分の寸法が35mm以上42mm以下であるので、例えば子供等の小さな手でも十分に片手で把持できる。
また、携帯型洗浄器において、把持部とノズル部の間にスイッチ筐体部が配置され、スイッチ筐体部に、洗浄液の噴射力の強弱を選択する電子スイッチが設けられる。これにより、指先の簡単な操作で、洗浄液噴射の強度を選択できる。電子スイッチが洗浄液の噴射開始と終了のスイッチを兼ねることもできる。
また、携帯型洗浄器において、スイッチ筐体部は、把持部側端面とノズル側端面のそれぞれに把持部を係止して固定する係止固定部を有し、これに対応し、把持部は、把持部側係止部を有する。これにより、把持部をスイッチ筐体部の把持部側端面に取り付けることも、ノズル側端面に取り付けることもできる着脱自在とすることができる。
また、携帯型洗浄器において、スイッチ筐体部の係止固定部と把持部の把持部側係止部とを用いて、把持部の内部空間を利用してノズル部を覆い小型化とした携帯可能状態とし、また、把持部の内部空間に洗浄液を満たして、把持部とスイッチ筐体部とノズル部とを一直線に接続した状態で電子スイッチを操作することで洗浄液を噴射させる使用可能状態とする構造を有する。これにより、ユーザはノズル部に触れることなく、携帯可能状態から使用可能状態とできる。
以下に図面を用いて本考案に係る実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる形状、寸法、材質等は説明のための一例であって、携帯型洗浄器の仕様に応じて適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、携帯型洗浄器10の斜視図である。携帯型洗浄器10は、ユーザが片手で把持し、洗浄液を人体の肛門付近に噴射して洗浄する装置である。洗浄対象は、ユーザ自身の肛門付近であるが、乳幼児や被介護者の肛門付近であってもよく、その場合には、親や介護者が携帯型洗浄器10を操作することになる。
携帯型洗浄器10は、細長い筒状の形状を有し、内部に洗浄液、洗浄液噴射機構、電池等を内蔵する。携帯型洗浄器10は、長手方向に沿って、根元側が把持部12で、把持部12から先端側に向かって、スイッチ筐体部14、フロントケース17、ノズルカバー18、ノズル部20の順に、複数の部分で構成される。スイッチ筐体部14に洗浄液の噴射力の強弱を選択できる電子スイッチ24が設けられ、ノズル部20に洗浄液が噴射するノズル穴22が設けられる。各部分は、互いに防水機構を介して接続され一体化されている。なお、把持部12は、スイッチ筐体部14に対して着脱可能で、これにより、把持部12は、洗浄液タンクとしての機能と、スイッチ筐体部14よりも先端側の先端部16を保護する先端側キャップとしての機能を有する。
携帯型洗浄器10は、子供の手のように把持力はあるが小さい手であっても片手で十分に把持できる外形と、誤って落とすことのない重さを有する。一例を挙げると、把持部12の外形の最大径部分の寸法は35mm以上42mm以下に設定され、好ましくは約40mmの直径の円筒形が用いられる。また、内蔵される洗浄液の容積は、80ml以上120ml以下に設定され、好ましくは100mlである。洗浄液を満容量としたときの携帯型洗浄器10の全体の重さは約300gである。なお、従来の市販品の一例を示すと、把持部の外径は約50〜60mmあり、洗浄液の容量も200ml以上あって、子供等の小さな手では持ちづらく重いので、使用中に便器内に落とす恐れがあるものであった。
図2は、携帯型洗浄器10の三面図で、(a)は上面図、(b)は側面図を断面図として示した図、(c)は、底面図である。把持は、親指等で電子スイッチ24が操作できるようにして行われる。
把持部12は、一方端が開口部で他方端が底部の筒形状で、内部に洗浄液を収容する洗浄液タンク空間30を有する。洗浄液タンク空間30は、水道水等の洗浄液を収容する円筒状の空間である。換言すれば、携帯型洗浄器10は、洗浄液タンク空間30を有する筒部材の外周を把持するようにして用いられる。把持部12の外周に、把持しやすいように滑り止めの網目模様等の表面加工を施してもよい。洗浄液は、水道水の他、適度の温度に暖めた温水としてもよい。また、医師、薬剤師、看護師等の指導の下で適当な消毒液等の薬剤を含む液体を用いることも可能である。
把持部12は、先端側がスイッチ筐体部14と防水接続構造で接続され、着脱が可能である。着脱可能な防水接続構造としては、防水パッキングを介した係止固定構造が用いられる。係止固定構造としては、互いに係止される一方側に係止突起を設け、他方側に係止突起を受け入れるスライド溝と係止穴を設ける構造を用いることができる。これに代えて、互いに係止される一方側にオネジ、他方側にメネジを設け、ねじ込みによって係止する構造を用いてもよい。以下では、係止突起と係止穴を設ける構造を用いるものとする。
この着脱可能機能により、内部に洗浄液タンク空間30を有する把持部12をスイッチ筐体部14から外して洗浄液を洗浄液タンク空間30に注入することができ、また、洗浄液タンク空間30の内部を空にして、スイッチ筐体部14よりも先端側の先端部16であるフロントケース17、ノズルカバー18、ノズル部20を保護する先端側キャップとして用いることができる。
図3は、携帯型洗浄器10において、スイッチ筐体部14から把持部12を取り外した様子を示す図である。図3に示されるように、スイッチ筐体部14は、把持部側端面とノズル側端面のそれぞれに把持部12を係止して固定する係止固定部27,28を有する。係止固定部27,28は係止用の突起である。そして、この係止固定部27,28の係止突起に対応して、把持部12は、一方端の開口部側に把持部側係止部26を有する。把持部側係止部26は、スライド溝を伴う係止穴である。
図4は、図3で取り外した把持部12の洗浄液タンク空間30を空にして、スイッチ筐体部14よりも先端側の先端部16にかぶせて、先端側キャップとして用いる様子を示す図である。このようにすることで携帯型洗浄器10が小型化となり、持ち運ぶ際に便利となる。
把持部12の筒部の外形の断面形状は、外径が約40mmの円形形状である。把持しやすいように、やや長円形または楕円形の断面としてもよい。その場合でも外形の最大径部分の寸法は35mm以上42mm以下に設定される。把持部12において洗浄液タンク空間30を形成する円筒形の肉厚は約1mmから1.5mmである。洗浄水を収容できる内容積は、上記のように約100mlである。約100mlは、1回の洗浄に必要な洗浄水の量にほぼ同じである。つまり、洗浄液タンク空間30は、使い切りの洗浄水の量が収容される大きさに設定される。なお、これより容量を大きくする仕様でもよく、その場合は、洗浄液容量の仕様に応じ、把持部12長さを変更し、洗浄液タンク空間30の内容積を大きくする。その場合でも携帯型洗浄器10が重くなり過ぎないように、80ml以上120ml以下に設定される。
洗浄液タンク空間30に洗浄液を注入するには、上記のように、把持部12をスイッチ筐体部14から取り外し、図3のように把持部12の開口部を上方に向けて、その開口部に洗浄液を注ぐことで行われる。洗浄液タンク空間30に洗浄液が十分注がれると、洗浄液がこぼれないように把持部12を立てたまま、スイッチ筐体部14のノズル側端面の係止突起を把持部12の開口部に設けられた係止穴に嵌め込んで、しっかり固定する。固定することで防水機能が働き、洗浄液が外部に漏れることも、スイッチ筐体部14の内部に漏れることもない。
把持部12の後端部に設けられる吸気弁31は、洗浄液を噴出することで洗浄液タンク空間30の内部が負圧になることを防止する弁である。吸気弁31の機能により、後述する小型モータ32の負荷を軽減することができる。
把持部12、スイッチ筐体部14、フロントケース17に防水接続構造で接続されるノズルカバー18、ノズルカバー18に防水接続構造で接続されるノズル部20は、いずれも、プラスチック材料を用いて、所定の形状に成形したものを用いることができる。プラスチック材料としては、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。
再び図2(b)に戻り、小型モータ32は、駆動回路を介して電池電圧で回転し、ポンプ34を駆動する直流モータである。小型モータ32は、フロントケース17の内部に配置される。かかる小型モータとしては、外径が約25mmから約30mm程度の大きさで、動作電圧が約1Vから約3Vの範囲のものを用いることができる。
ポンプ34は、小型モータ32によって駆動され、洗浄液を洗浄液タンク空間30の側から吸い込んでノズル穴22の側に吐出する小型液体ポンプである。ポンプ34は、フロントケース17の内部に配置される。ポンプと小型モータ32との間に増減速用の歯車列を設けてもよい。かかるポンプ34は、外径が約25mmから約30mm程度の大きさのものを用いることができる。
供給管36は、一端が洗浄液タンク空間30の先端側に設けられる防水構造の供給口に接続され、他端がポンプ34の吸込口に接続されるパイプである。吐出管38は、一端がポンプ34の吐出口に接続され、他端がノズル穴22に接続されるパイプである。供給管36はスイッチ筐体部14とフロントケース17の内部に配置され、吐出管38は、ノズルカバー18の内部に配置される。かかる供給管36、吐出管38としては、プラスチックパイプを用いることができる。プラスチックパイプに代えて、可撓性のあるプラスチックチューブを用いてもよい。プラスチックパイプまたはプラスチックチューブとしては、外径が約2mm程度、内径が1mm程度のものを用いることができる。
電池40は、図示されていないが、小型モータ32を駆動する駆動回路に電力を供給する直流電源である。電池としては、開放端電圧が約1Vから3Vのアルカリ電池を用いることができる。図2(b)では円筒形の小型電池として図示されているが、角型電池、コイン型電池を用いてもよい。
電池40と小型モータ32との間に接続されて配置される駆動回路には、電子スイッチ24が接続され、電子スイッチ24の操作により、小型モータ32の回転数を変更できる。これにより、ポンプ34の吐出圧を変更できるので、ノズル穴22からの洗浄液の噴出力の強弱を変更できる。電子スイッチ24によって小型モータ32の動作のオンオフを行うものとすることもできる。例えば、電子スイッチ24は図2に示されるように2つの押しボタンが設けられるが、一方の押しボタンをオンオフ用とし、他方を洗浄水噴出力の強弱切替用とすることができる。
ノズル穴22は、洗浄水が噴出する小孔である。図5にノズル部20とノズルカバー18の先端側の拡大図を示す。図5(a)は、ノズル部20とノズルカバー18の先端側の断面図である。図5(b)は、ノズル部20とノズルカバー18の先端側をノズル穴22の側から見た図である。
ノズルカバー18の先端側には、吐出管38の先端部が配置される。ノズル部20には、携帯型洗浄器10の長手方向の中心軸42に平行に延びるノズル管路44が設けられる。ノズル管路44は、プラスチック材料で成形されたノズル部20に開けられた管路で、一方側は開口して吐出管38の先端部に接続され、他方側はノズル部20の先端部のところで行き止まりとなる袋管路である。
ノズル部20は、中心軸42に対し、所定の先端角度φを有する噴出斜面46を有する。先端角度φは鋭角で、90度から後述するθを減算した角度=(90度−θ)に設定される。θ=70度の場合は、噴出斜面46の先端角度φは20度である。この噴出斜面46に垂直に3つの小孔が設けられ、これらがノズル穴22である。すなわち、ノズル穴22の根元側は、ノズル管路44に接続し、他方側は噴出斜面46に開口する。
ノズル穴22は、把持部12から延びる方向を長手方向として、長手方向に平行な角度を0度とし長手方向に垂直な角度を90度として、長手方向に対し約70度の噴射角度θで、携帯型洗浄器10の先端側に向かって洗浄液が噴出する3つの小孔である。3つのノズル穴22の噴射角度θはいずれも同じ値に設定される。噴射角度θは、携帯型洗浄器10の仕様に応じて、30度から70度の範囲で設定される。
噴射角度θを鋭角とすることで、洗浄液はノズル穴22よりも携帯型洗浄器10の先端側に向かって噴出するようにできる。これによって、洗浄液が対象物に当たって跳ね返ってくる使用済み洗浄液は、携帯型洗浄器10の先端よりもさらに先端側に向かう。したがって、汚れた洗浄済み洗浄液が把持部12を把持しているユーザの手や、ノズル穴22を汚すことを少なくできる。
図6は、上記構成の携帯型洗浄器10の作用を示す図である。携帯型洗浄器10は、洗浄に備えて携帯するときにノズル部20を保護しながら小型化とする携帯可能状態と、実際に洗浄を行うときに、把持部12とスイッチ筐体部14とフロントケース17とノズルカバー18とノズル部20とを一直線とする使用可能状態とを取り得る構造を有する。
図3、図4で説明したように、携帯型洗浄器10は、洗浄液タンク空間30の洗浄液を空にした状態の把持部12の内部空間を利用してノズル部20等を覆い、スイッチ筐体部14のノズル側端面の係止固定部28に把持部12の把持部側係止部26を係止固定してノズル部20等を保護状態とした携帯可能状態とする構造を有する。また、携帯可能状態から係止固定を解除して把持部12をスイッチ筐体部14から取外し、把持部12の内部の洗浄液タンク空間30に洗浄液を満たして、スイッチ筐体部14の把持部端面側の係止固定部27に把持部12の把持部側係止部26を係止固定して、把持部12とスイッチ筐体部14とフロントケース17とノズルカバー18とノズル部20とを一直線に接続し、その状態で電子スイッチ24を操作することで洗浄液を噴射させる使用可能状態とする構造を有する。これにより、ユーザはノズル部20に触れることなく、携帯可能状態から使用可能状態とできる。
図6では、携帯型洗浄器10を使用可能状態として、便器50に腰かけたユーザ52が、片方の手54で携帯型洗浄器10を把持し、その先端側のノズル穴22を洗浄対象物である肛門56の付近に向けて、親指で電子スイッチ24を操作して、ノズル穴22から洗浄液60を噴出させる様子が示される。洗浄液60は、ノズル穴22から噴射角度θで噴射する。噴射角度θは鋭角で、30度から70度の範囲であるので、ノズル穴22よりも携帯型洗浄器10の先端側に向かって噴出する。したがって、携帯型洗浄器10を肛門56にあまり近づけなくてもよく、操作性が向上する。また、電子スイッチの操作で洗浄液の噴出力の強弱の変更が容易に行える。
噴出した洗浄液60は、携帯型洗浄器10の先端よりもさらに先端側にある洗浄対象物である肛門56付近の肌に当たって跳ね返ってくる。跳ね返ってきた使用済み洗浄液62は、肌の表面の丸みによるが、携帯型洗浄器10の先端よりもさらに先端側に向かうことになる。したがって、汚れた洗浄済み洗浄液62によって、把持部12を把持しているユーザ52の手54や、ノズル穴22を汚すことがほとんどなくなる。これにより、ユーザ52に不快感を与えることがなく、また、ノズル穴22が汚れて詰まることが少なくなる。
また、把持部12の外形の最大径部分の寸法を35mm以上42mm以下とし、洗浄液タンク空間30の洗浄液容積を80ml以上120ml以下としたので、ユーザ52が例えば手の小さい子供であっても、把持しやすく、軽くて、操作中に便器50に落とすことがない。また、小型軽量であるので、持ち運びに便利である。
なお、従来技術の例では、噴射角度がほぼ90度であったので、携帯型洗浄器を肛門の近くに持ってくる必要があり、また、洗浄液は肛門56近くの肌の表面にほぼ垂直にあたるので、跳ね返ってきた使用済み洗浄液がノズル穴を汚し、また把持部を持つユーザの手を汚していた。また、ノズル部を本体筐体に折りたたむ構造で、ノズル部を本体筐体から引き出す長さで洗浄液の噴出力の強弱を変更できるものであったので、操作性がよくなかった。また、把持部の外径が大きく、また洗浄液タンクの洗浄液容量も大きく、子供等の手では把持しにくく重いため、操作中に取り落とすことがあった。上記構成によれば、これらの問題がほとんど生じない。
10 携帯型洗浄器、12 把持部、14 スイッチ筐体部、16 先端部、17 フロントケース、18 ノズルカバー、20 ノズル部、22 ノズル穴、24 電子スイッチ、26 把持部側係止部、27,28 係止固定部、30 洗浄液タンク空間、31 吸気弁、32 小型モータ、34 ポンプ、36 供給管、38 吐出管、40 電池、42 中心軸、44 ノズル管路、46 噴出斜面、50 便器、52 ユーザ、54 手、56 肛門、60 洗浄液、62 使用済み洗浄液。
Claims (7)
- 片手で把持できる筒部で内部に洗浄液を収容する洗浄液タンク空間を有する把持部と、
把持部から先端側に延び洗浄液を噴出するノズル穴を有するノズル部と、
を備え、
ノズル部は、
把持部から延びる方向を長手方向として、長手方向に平行な角度を0度とし長手方向に垂直な角度を90度として、長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって洗浄液が噴出するノズル穴を有することを特徴とする携帯型洗浄器。 - 請求項1に記載の携帯型洗浄器において、
ノズル部は、
長手方向に対し30度以上70度以下の角度で先端側に向かって互いに平行な方向に洗浄液が噴出する複数のノズル穴を有することを特徴とする携帯型洗浄器。 - 請求項1に記載の携帯型洗浄器において、
洗浄液タンク空間は、
洗浄液容積が80ml以上120ml以下であることを特徴とする携帯型洗浄器。 - 請求項1に記載の携帯型洗浄器において、
把持部は、
外形の最大径部分の寸法が35mm以上42mm以下であることを特徴とする携帯型洗浄器。 - 請求項1に記載の携帯型洗浄器において、
把持部とノズル部の間に配置され、ノズル穴から噴射する洗浄液の噴射力の強弱を選択する電子スイッチが設けられるスイッチ筐体部を備えることを特徴とする携帯型洗浄器。 - 請求項5に記載の携帯型洗浄器において、
スイッチ筐体部は、把持部側端面とノズル側端面のそれぞれに把持部を係止して固定する係止固定部を有し、
把持部は、筒部の開口部端にスイッチ筐体部の係止固定部に係止する把持部側係止部を有することを特徴とする携帯型洗浄器。 - 請求項6に記載の携帯型洗浄器において、
洗浄液タンク空間を空にした状態の把持部の内部空間を利用してノズル部を覆い、スイッチ筐体部のノズル側端面の係止固定部に把持部の把持部側係止部を係止固定してノズル部を保護状態とした携帯可能状態とし、
携帯可能状態から係止固定を解除して把持部をスイッチ筐体部から取外し、把持部の洗浄液タンク空間に洗浄液を満たして、スイッチ筐体部の把持部端面側の係止固定部に把持部の把持部側係止部を係止固定して、把持部とスイッチ筐体部とスイッチ筐体部とノズル部とを一直線に接続した状態で電子スイッチを操作することで洗浄液を噴射させる使用可能状態とする構造を有し、
これにより、ユーザはノズル部に触れることなく、携帯可能状態から使用可能状態とできることを特徴とする携帯型洗浄器。
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- 2013-04-08 JP JP2013001970U patent/JP3184258U/ja not_active Expired - Lifetime
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