JP3453048B2 - 容器の漏洩検査装置 - Google Patents

容器の漏洩検査装置

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JP3453048B2
JP3453048B2 JP26927497A JP26927497A JP3453048B2 JP 3453048 B2 JP3453048 B2 JP 3453048B2 JP 26927497 A JP26927497 A JP 26927497A JP 26927497 A JP26927497 A JP 26927497A JP 3453048 B2 JP3453048 B2 JP 3453048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、容器の密封性を
判断するための漏洩検査装置に関するものである。特
に、可撓性材料により構成された容器の漏洩検査に適し
た漏洩検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の検査対象容器、例えば金属材料に
より構成された缶は、複数の構成部材を接続して一体化
されている。したがって、複数の構成部材の接続部分の
密封性を維持し、缶に充填される内容物の漏れを防止す
る必要性がある。そこで、缶に内容物が充填される前
に、漏洩検査が行われている。この漏洩検査に用いられ
る漏洩検査装置の一例が、実公平6−48373号公報
に記載されている。
【0003】上記公報に記載された装置は、容器の内部
に検査用ガスを加圧注入する充填装置(ガス注入機構)
と、容器の外部に配置されるガス検出センサ(漏洩検出
機構)と、容器を支持する回転装置とを備えている。ま
た、上記充填装置は、空気およびアルコールを供給する
ための構成として、パイプおよび排気管を備えている。
【0004】上記公報に記載された漏洩検査装置は、ま
ず、パイプおよび排気管が容器の開口部に挿入される。
ついで、パイプおよび排気管から容器の内部にアルコー
ル蒸気が供給される。そして、回転装置の動作により、
容器とガス検出センサとが相対回転されるとともに、容
器の外周に漏れ出るガスの有無が、ガス検出センサによ
り検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、密封性が要求さ
れる容器としては、上記のような缶の他に可撓性材料に
より構成された容器、例えば、ラミネートチューブ容器
がある。このラミネートチューブ容器には、予めそれぞ
れ形成しておいたヘッドピースと筒部材とを接合して形
成する場合があり、また、筒部材もシート材を接着して
中空形状に形成する場合がある。このラミネートチュー
ブ容器は、プラスチックおよび金属箔などのように、軽
量で可撓性を備えた材料により構成されている。したが
って、ラミネートチューブ容器は携帯性に優れている一
方、内容物の搾り出しを容易に行える利点がある。
【0006】上記ラミネートチューブ容器についても、
内容物が充填される前に、構成部材の接着部の漏洩検査
を行う必要がある。
【0007】このラミネートチューブ容器の接続部分の
密封性を検査する漏洩検査装置としては、ラミネートチ
ューブ容器の内部に挿入されるガス注入機構と、ラミネ
ートチューブ容器の外部に漏洩するガスを検出する漏洩
検出機構とを備えたものが提案されている。この漏洩検
査装置によれば、まず、ラミネートチューブ容器の内部
にガス注入機構が挿入される。ついで、ガス注入機構と
ラミネートチューブ容器との間を気密に維持した後、ガ
ス注入機構によりラミネートチューブ容器の内部に検査
ガスが注入され、漏洩検出機構によりガス漏れが検出さ
れる。
【0008】しかしながら、ラミネートチューブ容器は
可撓性を備えているため、ラミネートチューブ容器を把
持したり搬送したりする過程で、ラミネートチューブ容
器の開口端が変形しやすい。このため、ガス注入機構を
ラミネートチューブ容器の内部に挿入する場合に、ガス
注入機構と開口端とが接触する可能性がある。その結
果、ガス注入機構の挿入動作が阻害されて、漏洩検査が
遅延または中断する問題があった。
【0009】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであり、ラミネートチューブ容器の内部に、ガ
ス注入機構を円滑、かつ、確実に挿入することの可能な
容器の漏洩検査装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、可撓性を備え
た検査対象容器を把持する把持機構と、前記把持機構に
より把持された検査対象容器に対して相対移動可能に配
置され、かつ、前記検査対象容器の開口端から検査対象
容器の内部に挿入されて検査用ガスを注入するガス注入
機構と、前記検査対象容器の開口端の開口形状を前記ガ
ス注入機構の輪郭に対応する形状に矯正する矯正機構
と、前記検査対象容器に注入されたガスの漏洩を検出す
る漏洩検出機構とを備えた容器の漏洩検査装置におい
て、前記矯正機構が、前記把持機構と前記ガス注入機構
とが相対移動される移動領域内で前記ガス注入機構の先
端部が前記開口端に挿入される位置よりも前記把持機構
側に配置され、かつ、前記開口端が前記ガス注入機構側
に向けて相対的に移動する際に前記開口端を貫通させて
前記開口端の形状をその外周側から矯正する挿入孔を備
えていることを特徴とする。
【0011】請求項1の発明によれば、検査対象容器が
把持機構によって把持されてガス注入機構に対して相対
的に移動させられる場合に、その検査対象容器の開口端
にガス注入機構が挿入される以前に開口端が挿入孔に貫
通させられる。そして、挿入孔により開口端に対してそ
の外周側から矯正力が作用してその形状が矯正される。
このため、検査対象容器の内部にガス注入機構を挿入す
る場合に、検査対象容器の開口端とガス注入機構との接
触が抑制される。したがって、検査対象容器の内部にガ
ス注入機構を挿入する動作が、円滑、かつ、確実に行わ
れる。
【0012】請求項2の発明は、可撓性を備えた検査対
象容器を把持する把持機構と、前記把持機構により把持
された検査対象容器に対して相対移動可能に配置され、
かつ、前記検査対象容器の開口端から内部に挿入されて
検査用ガスを注入するガス注入機構と、前記検査対象容
器に注入されたガスの漏洩を検出する漏洩検出機構とを
備えた容器の漏洩検査装置において、前記把持機構と前
記ガス注入機構とが相対移動される移動領域内で前記ガ
ス注入機構が前記開口端に挿入される位置よりも前記把
持機構側の位置に、前記検査対象容器の開口端の円周方
向での複数箇所を掴んで前記開口端の開口形状を、前記
ガス注入機構に対応する形状に維持するチャック機構が
配置されていることを特徴とする。したがって請求項2
の発明では、検査対象容器が把持機構によって把持され
てガス注入機構に対して相対的に移動させられる場合
に、その検査対象容器の開口端にガス注入機構が挿入さ
れる以前に開口端の円周方向での複数箇所がチャック機
構によって掴まれ、ガス注入機構に対応する開口形状に
維持される。その状態で前記開口端にガス注入機構が挿
入されるので、検査対象容器の内部にガス注入機構を挿
入する動作が、円滑、かつ、確実に行われる。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記チャック機構よりも前記把持機構側の所定位置
に、前記開口端が前記ガス注入機構側に向けて相対的に
移動する際に前記開口端を貫通させて前記開口端の形状
をその外周側から矯正する挿入孔を備えた矯正機構が配
置されており、前記チャック機構が、前記検査対象容器
の開口端を、前記矯正機構の挿入孔の内周面との間に挟
み付けて固定するクランパーを備えていることを特徴と
する。
【0014】請求項3の発明によれば、チャック機構が
開口端を掴む前に、開口端の開口形状が矯正機構におけ
る挿入孔によって矯正され、その状態でクランパーが挿
入孔との間に前記開口端を挟み込んで固定する。したが
って形状の矯正された開口端を、その矯正状態で掴むこ
とになり、その結果、開口端の形状をガス注入機構に対
応する形状に維持した後、ガス注入機構を検査対象容器
の内部に挿入することが可能になる。したがって、開口
端とガス注入機構との接触が抑制され、検査対象容器の
内部にガス注入機構を挿入する動作が、円滑、かつ、確
実に行われる。
【0015】請求項4の発明は、請求項2または3の構
成に加え、前記チャック機構を前記検査対象容器および
前記ガス注入機構に対して相対移動可能に支持するチャ
ック支持機構と、前記チャック機構により前記検査対象
容器の開口端が掴まれていない場合は、前記チャック機
構と前記ガス注入機構との相対移動を防止する一方、前
記チャック機構により前記検査対象容器の開口端が掴ま
れた場合は、前記ガス注入機構と前記チャック機構との
相対移動を許容する相対移動制御機構とを備えているこ
とを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、請求項2または
の発明と同様の作用を得られる他、チャック機構によ
り開口端が掴まれていない場合は、ガス注入機構が検査
対象容器の内部に挿入されない。また、チャック機構に
より検査対象容器の開口端が掴まれた場合は、ガス注入
機構を検査対象容器の内部に挿入することが可能にな
る。したがって、開口端とガス注入機構との接触を確実
に防止でき、検査対象容器の内部にガス注入機構を挿入
する動作を、一層円滑に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を添付図面に基
づいて説明する。図1はこの発明の漏洩検査装置1が配
置された検査室2の外観斜視図、図2は検査室2の内部
構成を示す概略的な正面断面図である。検査室2は、共
通床3と、共通床3に接続された複数の枠体4とを有す
る。
【0018】そして、枠体4同士の間には、側板5と天
板6と開閉扉7とが嵌め込まれている。側板5および天
板6および開閉扉7は、透明な材料、例えばアクリル樹
脂などにより構成されている。したがって、作業者が検
査室2の外部A1から、検査室2の内部A2を目視する
ことが可能である。
【0019】開閉扉7は蝶番8により開閉可能に構成さ
れている。また、天板6には吸気口9が開口され、吸気
口9の外側には吸気ファン10が取り付けられている。
吸気ファン10は、検査室2の外部A1の空気を、検査
室2の内部A2に供給するためのものである。なお、天
板6の内部A2に対面する位置、具体的には開口部9の
外側には、偏向板11が取り付けられている。この偏向
板11は、吸気ファン10により供給された空気を漏洩
検査装置1側に案内するための機構である。
【0020】また、検査室2を形成する側板5のうち、
対向する位置に配置された側板5同士には、繰入口12
と繰出口13とが別個に開口されている。そして、検査
室2の外部A1および繰入口12および内部A2に亘
り、繰入コンベアー14が配置されている。繰入コンベ
アー14は、ラミネートチューブ容器(検査対象容器)
16を、検査室2の外部A1から内部A2に搬入するた
めの機構である。繰入コンベアー14は駆動機構(図示
せず)により駆動される。
【0021】さらに、検査室2の内部A2から繰出口1
3を経て外部A1に亘り、繰出コンベアー15が配置さ
れている。繰出コンベアー15は、ラミネートチューブ
容器16を、検査室2の内部A2から外部A1に搬出す
るための機構である。繰出コンベアー15と繰入コンベ
アー14とが、ほぼ同じ高さに設置されている。
【0022】一方、繰出口13における繰出コンベアー
15の下方には、検査室2の内部A2に連通する第1ダ
クト17が配置されている。また、検査室2の外部A1
にはダクトホース18および第2ダクト19が配置さ
れ、ダクトホース18が第1ダクト17に接続されてい
る。そして、第2ダクト19が工場の外部に連通してい
る。上記第1ダクト17およびダクトホース18ならび
に第2ダクト19は、検査室2の内部A2の雰囲気ガス
を、工場の外部に排気するための機構である。
【0023】検査室2の内部A2には、漏洩検査装置1
の下方に繰入装置20および繰出装置21が配置されて
いる。繰入装置20は、繰入コンベアー14により搬入
されるラミネートチューブ容器16を漏洩検査装置1側
に移送するための機構である。また、繰出装置21は、
漏洩検査装置1により漏洩検査が行われたラミネートチ
ューブ16を、繰出コンベアー15側に移送するための
機構である。繰入装置20が繰入コンベアー14に対応
する位置に配置され、繰出装置21が繰出コンベアー1
5に対応する位置に配置されている。
【0024】まず、繰入装置20の構成を、図3ないし
図6に基づいて具体的に説明する。図3は漏洩検査装置
1および繰入装置20および繰出装置21の構成を示す
正面図、図4は漏洩検査装置1および繰入装置20の構
成を示し、一部を破断した右側面図、図5は繰入装置2
0の具体的な構成を示し、一部を破断した右側面図、図
6は漏洩検査装置1および繰入装置20および繰出装置
21の駆動機構を示す背面図である。
【0025】まず、共通床3にはフレーム22が立設さ
れ、フレーム22にはベアリングケース23が固定され
ている。ベアリングケース23はパイプ状に構成され、
ベアリングケース23の軸線がほぼ水平に配置されてい
る。ベアリングケース23の繰入コンベアー14側の端
部には、環状のプレート24が固定されている。プレー
ト24のほぼ同一円周上には、複数のコラム25が固定
されている。そして、複数のコラム25の端部には単一
のカム板26が固定されている。
【0026】カム板26は環状に構成され、カム板26
の繰入コンベアー14側の表面には、カム溝27が形成
されている。図3に示すように、カム溝27は全体とし
て環状に、かつ、ほぼ楕円形に構成されている。カム溝
27は、カム板26の中心から漏洩検査装置1側に偏心
した位置に配置されている。
【0027】一方、ベアリングケース23の内部にはド
ライブシャフト28が配置されている。ドライブシャフ
ト28は、ベアリングケース23に取り付けられた軸受
(図示せず)により回転可能に支持されている。ドライ
ブシャフト28の一端側が、カム板26の内部を通過し
て繰入コンベアー14側に到達している。そして、カム
板26に取り付けられた軸受29により、ドライブシャ
フト28が回転可能に支持されている。
【0028】また、ドライブシャフト28の繰入コンベ
アー14側の端部には、ロータリーホイール30が固定
されている。ロータリーホイール30には、その厚さ方
向に貫通するガイド孔31が8箇所形成されている。各
ガイド孔31は、放射状にほぼ等間隔で配置されてい
る。
【0029】さらに、ロータリーホイール30における
繰入コンベアー14側の表面には、各ガイド孔31の側
方にレールプレート32が別個に固定されている。そし
て各レールプレート32の一方の側面には、ロータリー
ホイール30の表面とほぼ平行にリニアガイド33が別
個に固定されている。
【0030】そして、各レールプレート32のリニアガ
イド33毎に、スライダー34が移動可能に取り付けら
れている。各スライダー34にはアームバー35が別個
に固定されている。各アームバー35はほぼ水平に配置
されており、各アームバー35にはバキュームパット3
6が取り付けられている。各バキュームパット36の吸
入口は、ロータリーホイール30の外側に向けて配置さ
れている。
【0031】各バキュームパット36には第1吸気管3
7が接続されている。各第1吸気管37は、ドライブシ
ャフト28の内部に形成された通気路(図示せず)を介
して第2吸気管38に別個に接続されている。ドライブ
シャフト28の外周には環状のロータリーフランジ39
が取り付けられている。ドライブシャフト28と環状の
ロータリーフランジ39とが一体回転する構成になって
いる。各第2吸引管38はロータリーフランジ39の通
気路(図示せず)に別個に接続されている。
【0032】一方、ロータリーフランジ39の端面に
は、環状のセットホイールプレート40の端面が密着さ
れている。セットホイールプレート40は、回り止めピ
ン41により、プレート24に対して回転不能に取り付
けられている。つまり、ロータリーフランジ39と、セ
ットホイールプレート40とが相対回転可能に構成され
ている。
【0033】また、セットホイールプレート40におけ
るロータリーフランジ39との密着端面には、ロータリ
ーフランジ39の各通気路に対応する円周上に円弧状の
通気路(図示せず)が形成されている。さらに、セット
ホイールプレート40の通気路には、第3吸気管42が
接続されている。この第3吸気管42は真空ポンプ(図
示せず)などに接続されている。
【0034】上記構成により、ロータリーフランジ39
とセットホイールプレート40との相対回転に伴い、ロ
ータリーフランジ39の各通気路が、セットホイールプ
レート40の通気路に対して別個に連通または遮断され
る。
【0035】また、各スライダー34には軸43が別個
に固定されており、各軸43が各ガイド孔31の長さ方
向に移動可能に配置されている。各軸43の先端にはカ
ムフォロワ43Aが別個に取り付けられており、各カム
フォロワ43Aがカム溝27内に移動可能に配置されて
いる。
【0036】一方、前記ドライブシャフト28の他端に
は、ラジアル軸受(図示せず)を介してギヤ44が取り
付けられている。また、ギヤ44の側方にはクラッチ4
5が配置されている。そして、クラッチ45の係合また
は解放により、ギヤ44の回転がドライブシャフト28
に対して伝達または遮断される構成になっている。
【0037】前記共通床3には、図6に示すようにサー
ボモータ46が搭載されており、サーボモータ46の出
力軸47にはプーリー48が固定されている。また、前
記フレーム22のベアリングシャフト23の下方には、
ドライブシャフト49が回転可能に取付けられている。
ドライブシャフト49の軸線(図示せず)はほぼ水平に
配置され、ドライブシャフト49の一端にはプーリー5
0が取り付けられている。
【0038】そして、プーリー50およびプーリー48
にタイミングベルト51が巻き掛けられている。さら
に、プーリー50の側方にはクラッチ52が配置されて
いる。このクラッチ52の係合または解放により、プー
リー50の回転がドライブシャフト49に伝達または遮
断される。一方、ドライブシャフト49の他端にはギヤ
53が固定されている。このギヤ53とギヤ44とが噛
み合わされている。
【0039】つぎに、繰出装置21の構成を具体的に説
明する。なお、繰出装置21の構成は、繰入装置20の
構成とほぼ同様である。このため、図5に基づいて繰出
装置21の構成を説明する。したがって、図5には繰入
装置20についての参照符号と、繰出装置21について
の参照符号とが付してある。
【0040】まず、フレーム22にはベアリングケース
23Aが固定されている。ベアリングケース23Aはパ
イプ状に構成され、ベアリングケース23Aの軸線がほ
ぼ水平に配置されている。ベアリングケース23Aの繰
出コンベアー14A側の端部には、環状のプレート24
Aが固定されている。プレート24Aのほぼ同一円周上
には複数のコラム25Aが固定されている。複数のコラ
ム25Aの端部には単一のカム板26Aが固定されてい
る。
【0041】カム板26Aは環状に構成され、カム板2
6Aの繰出コンベアー14A側の表面には、カム溝27
Aが形成されている。図3に示すように、カム溝27A
は全体が環状に構成され、かつ、ほぼ楕円形に構成され
ている。また、カム溝27Aは、カム板26Aの中心に
対して漏洩検査装置1側に偏心して配置されている。つ
まり、カム溝27Aとカム溝27とが、ほぼ線対称に構
成されている。
【0042】一方、ベアリングケース23Aの内部には
ドライブシャフト28Aが配置されている。ドライブシ
ャフト28Aは、ベアリングケース23Aの内部に取り
付けられた軸受(図示せず)により回転可能に支持され
ている。ドライブシャフト28Aの一端側が、カム板2
6Aの内部を通過して繰出コンベアー15側に到達して
いる。また、カム板26Aに軸受29Aが取り付けられ
ており、軸受29Aによりドライブシャフト28Aが回
転可能に支持されている。
【0043】また、ドライブシャフト28Aの繰出コン
ベアー15側の端部には、ロータリーホイール30Aが
固定されている。ロータリーホイール30Aには、その
厚さ方向に貫通するガイド孔31Aが8箇所形成されて
いる。各ガイド孔31Aは、放射状にほぼ等間隔で配置
されている。
【0044】さらに、ロータリーホイール30Aにおけ
る繰出コンベアー15側の表面には、各ガイド孔31A
の側方にレールプレート32Aが別個に固定されてい
る。そして各レールプレート32Aの一方の側面には、
ロータリーホイール30Aの表面とほぼ平行にリニアガ
イド33Aが別個に固定されている。
【0045】各レールプレート32Aに対応するリニア
ガイド33A毎に、スライダー34Aが移動可能に取り
付けられている。各スライダー34Aにアームバー35
Aが別個に固定されている。各アームバー35Aはほぼ
水平に配置されており、各アームバー35Aにはバキュ
ームパット36Aが取り付けられている。各バキューム
パット36Aの吸入口は、ロータリーホイール30Aの
外側に向けて配置されている。
【0046】そして、各バキュームパット36Aには第
1吸気管37Aが接続されている。各第1吸気管37A
は、ドライブシャフト23Aの内部に形成された通気路
(図示せず)を介して第2吸気管38Aに別個に接続さ
れている。ドライブシャフト28Aの外周には環状のロ
ータリーフランジ39Aが取り付けられている。ドライ
ブシャフト28Aと環状のロータリーフランジ39Aと
が一体回転する構成になっている。各第2吸気管38A
はロータリーフランジ39Aの通気路(図示せず)に別
個に接続されている。
【0047】一方、ロータリーフランジ39Aの端面に
は、環状のセットホイールプレート40Aの端面が密着
されている。セットホイールプレート40Aは、回り止
めピン41Aにより、プレート24Aに対して回転不能
に取り付けられている。つまり、ロータリーフランジ3
9Aと、セットホイールプレート40Aとが相対回転可
能に構成されている。
【0048】また、セットホイールプレート40Aにお
けるロータリーフランジ39Aとの密着端面には、ロー
タリーフランジ39Aの各通気路に対応する円周上に円
弧状の通気路(図示せず)が形成されている。さらに、
セットホイールプレート40Aの通気路には、第3吸気
管42Aが接続されている。この第3吸気管42Aは真
空ポンプ(図示せず)などに接続されている。
【0049】上記構成により、ロータリーフランジ39
Aとセットホイールプレート40Aとの相対回転に伴
い、ロータリーフランジ39Aの各通気路が、セットホ
イールプレート40Aの通気路に対して別個に連通また
は遮断される。
【0050】また、各スライダー34Aには軸43Bが
別個に固定されており、各軸43Bが各ガイド孔31A
の長さ方向に移動可能に配置されている。各軸43Bの
先端にはカムフォロワ43Cが別個に取り付けられてお
り、各カムフォロワ43Cがカム溝27A内に移動可能
に配置されている。
【0051】一方、前記ドライブシャフト28Aの他端
には、ラジアル軸受(図示せず)を介してギヤ44Aが
取り付けられている。また、ギヤ44Aの側方にはクラ
ッチ45Aが配置されている。そして、クラッチ45A
の係合または解放により、ギヤ44Aの回転がドライブ
シャフト28Aに対して伝達または遮断される構成にな
っている。
【0052】さらに、図6に示すように、ギヤ44Aの
下方にはカウンターシャフト54が配置され、カウンタ
ーシャフト54がフレーム22により回転可能に支持さ
れている。カウンターシャフト54には、ギヤ55およ
びプーリー56が固定されている。
【0053】また、図4に示すように、フレーム22に
おけるカウンターシャフト54の上方には、エンコーダ
57が取り付けられている。そして、エンコーダ57の
プーリーと、プーリー56とにタイミングベルト58が
巻き掛けられている。このエンコーダ57によりギヤ5
5の回転が検出され、その検出信号が制御装置(図示せ
ず)に送られる。そして、この制御装置においてギヤ5
5の回転数が演算される。
【0054】つぎに、漏洩検査装置1の具体的な構成を
説明する。図7は、漏洩検査装置1の概略構成を示し、
一部を破断した右側面図である。まず、フレーム22に
はリフトカム59が固定されている。このリフトカム5
9は、円筒形状の内筒60と、円筒形状の外筒61とを
備えている。内筒60と外筒61とは同心状に配置され
ている。
【0055】外筒61の内径が内筒60の外径よりも大
きく設定され、外筒61の内部に内筒60が同心状に配
置されている。内筒60の長さは、外筒61の長さより
も長く設定されている。そして、内筒60と外筒61と
が、複数の接続部62により接続されている。また、内
筒60の開口端と、外筒61の開口端とが、環状の取付
ホイール63により接続されている。
【0056】内筒60および外筒61は、その軸線(図
示せず)がほぼ水平になる状態でフレーム22に固定さ
れている。外筒61の外周には、全周に亘りカム溝61
Aが形成されている。図8は外筒61の外周面の展開図
である。この図8に示すように、カム溝61Aは、第1
溝部61Bと第2溝部61Cと第3溝部61Dとにより
構成されている。
【0057】第1溝部61Bは、外筒61の外周面に同
一円周上に配置されている。また、第2溝部61Cは、
第1溝部61Bよりもフレーム22から離れた位置に同
一円周上に配置されている。さらに、第1溝部61Bと
第2溝部61Cとが、2つの第3溝部61Dにより接続
されている。2つの第3溝部61Dは螺旋方向に、か
つ、逆向きに傾斜している。そして、第1溝部61B
が、繰入装置20と繰出装置21との間に対面する位置
に形成されている。言い換えれば、外筒61がフレーム
22に固定された状態で、外筒61の下部に第1溝部6
1Bが形成されている。
【0058】図7に示すように、内筒60の内部にはメ
インシャフト64が配置されている。また、内筒60に
は軸受65が取り付けられており、軸受65によりメイ
ンシャフト64が回転可能に支持されている。メインシ
ャフト64の軸線B1方向の長さは、内筒60の軸線B
1方向の長さを越える値に設定されている。
【0059】図4に示すように、メインシャフト64の
フレーム22側の端部には、ギヤ66が固定されてい
る。また、図6に示すように、ギヤ66が、ギヤ44お
よびギヤ44Aに噛合されている。
【0060】一方、メインシャフト64の内部には、軸
線B1方向に空気供給管67が配置されている。また、
メインシャフト64の一端側には、キャップ68が嵌合
されている。キャップ68には通気路69が形成され、
通気路69と空気供給管67とが連通している。そし
て、メインシャフト64と空気供給管67との間には、
検査ガス供給路70が形成されている。さらに、メイン
シャフト64のフレーム22側には供給管71が接続さ
れている。この供給管71から空気供給管67および検
査ガス供給路70に対して、加圧空気および検査ガスが
供給される。検査ガスとしては、二酸化炭素ガスまたは
ヘリウムガスまたは窒素ガスなどが例示される。
【0061】また、図4に示すように、共通床3上に
は、フレーム22から所定間隔をおいた位置にスタンド
72が立設されている。このスタンド72のフレーム2
2に対向する位置には、補助スタンド73が固定されて
いる。図9は、漏洩検査装置1の要部を示し、一部を破
断した右側面図である。図9に示すように、補助スタン
ド73はほぼ円筒形状に構成されている。補助スタンド
73の内部にはスリップリング74が配置されている。
スリップリング74は、外部からメインシャフト64に
対して電流を供給するための機構である。
【0062】スリップリング74の一端が、ジョイント
75を介してスタンド72に接続されている。さらに、
スリップリング74の他端が、ジョイント76を介して
メインシャフト64に接続されている。なお、スリップ
リング74には回り止め74Aが設けられ、回り止め7
4Aが補助スタンド73の孔74Bに挿入されている。
このため、メインシャフト64が回転した場合でも、ス
リップリング74の回転が防止される。
【0063】一方、図7に示すように、通気路69には
空気供給管77が接続され、検査ガス供給路70にはガ
ス供給管78が接続されている。空気供給管77および
ガス供給管78は、メインシャフト64の円周方向に各
々12本接続されている。さらに、メインシャフト64
の外周には、円筒形状のカムフォロワ取付プレート79
が固定されている。
【0064】また、カムフォロワ取付プレート79と取
付ホイール63との間には、環状のセットホイールプレ
ート80が配置されており、セットホイールプレート8
0と取付ホイール63とが、回り止めピン81により回
転不能に接続されている。セットホイールプレート80
は、メインシャフト64に対して、相対回転可能に取り
付けられている。
【0065】前記カムフォロワ取付プレート79の外周
には、ロータリーフレーム82が固定されている。ロー
タリーフレーム82は、ほぼ円筒形状に構成されてい
る。ロータリーフレーム82の内径は、補助スタンド7
3の外径よりも大きく設定されている。ロータリーフレ
ーム82には、把持機構83とチャック機構84とガス
注入機構85とが取り付けられている。
【0066】ここで、把持機構83がロータリーフレー
ム82に対して軸線方向に移動不能に構成されている。
また、チャック機構84およびガス注入機構85がロー
タリーフレーム82に対して軸線方向に移動可能に構成
されている。さらに、チャック機構84とガス注入機構
85とが、ロータリーフレーム82の軸線B1方向に相
対移動可能に構成されている。
【0067】一方、ロータリーフレーム82のスタンド
72側の端部には、アッパーテーブル87が固定されて
いる。アッパーテーブル87には漏洩検出機構86が取
り付けられている。把持機構83およびチャック機構8
4およびガス注入機構85は、ロータリーフレーム82
の円周方向に各々12ユニットずつ配置されている。さ
らに、漏洩検出機構86は、アッパーテーブル87の円
周方向に12ユニット配置されている。各把持機構83
および各チャック機構84および各ガス注入機構85お
よび各漏洩検出機構86は、円周方向にほぼ等間隔で配
置されている。さらにまた、各把持機構83および各チ
ャック機構84および各ガス注入機構85および各漏洩
検出機構86は、円周方向のほぼ同一位置に配置されて
いる。
【0068】まず、把持機構83の構成を具体的に説明
する。把持機構83は、繰入装置20から漏洩検出装置
1に搬入されるラミネートチューブ容器16の外周面に
当接されて、ラミネートチューブ容器16を別個に把持
するための機構である。図10は漏洩検査装置1の要部
を示し、一部を破断した側面図、図11は把持機構83
を示し、一部を破断した正面図である。
【0069】ロータリーフレーム82のアッパーテーブ
ル87側の外周には、マウント88が固定されている。
マウント88の先端には把持面89が形成されている。
把持面89は円弧形状を備えている。把持面89の曲率
半径は、ラミネートチューブ容器16の円筒部が真円形
状に維持された状態で、その外周の曲率半径にほぼ近似
する値に設定されている。
【0070】前記マウント88には、ラミネートチュー
ブ容器16の有無を検出する容器検出センサ88Aが設
けられている。容器検出センサ88Aとしては、発光素
子と受光素子とを有するフォトインタラプタが例示され
る。このフォトインタラプタによりラミネートチューブ
容器16の有無が光学的に検出される。そして、容器検
出センサ88Aから出力された検出信号が、制御装置
(図示せず)に送られるように構成されている。容器検
出センサ88Aが、この発明の容器検出機構に相当す
る。
【0071】また、マウント88には2本のギヤシャフ
ト90が回転可能に取り付けられている。各ギヤシャフ
ト90の一端には、ギヤ91がそれぞれ固定されてい
る。そして、ギヤ91同士が噛み合わされている。さら
に、各ギヤシャフト90の他端には、チューブホルダー
(把持爪)92がそれぞれ固定されている。
【0072】各チューブホルダー92の対向面には、ラ
ミネートチューブ容器16との摩擦抵抗を軽減する材
料、例えば合成皮革のクラリーノ(株式会社クラレの商
品名)が取り付けられている。さらにまた、2本のギヤ
シャフト90の一方には、リンクレバー93が固定され
ている。上記マウント88とチューブホルダー92とに
より、把持機構83が構成されている。
【0073】一方、ロータリーフレーム82には半径方
向に貫通する孔94が形成されている。また、ロータリ
ーフレーム82の内周にはフランジ95が形成されてい
る。フランジ95には、ピン96を支点として回転する
リンクレバー97が取り付けられている。前記孔94に
はアームレバー98が移動可能に配置されている。アー
ムレバー98の一端がリンクレバー93に連結され、ア
ームレバー98の他端がリンクレバー97の一端に連結
されている。さらに、リンクレバー97の他端には、ロ
ーラーフォロワ99が回転可能に取り付けられている。
なお、ローラーフォロワ99は、弾性部材(図示せず)
の弾性力により、図11の時計方向に回転付勢されてい
る。
【0074】ところで、図7に示すように、アッパーテ
ーブル87には開口部100が形成されている。そし
て、図9および図10に示すように、補助スタンド73
の一端が開口部100を介してロータリーフレーム82
の内部に配置されている。補助スタンド73のロータリ
ーフレーム82側の端部にはカム板101が固定されて
いる。図3に示すようにカム板101は環状に構成さ
れ、カム板101の外周のほぼ300度の領域に、所定
半径の第1カム面102が形成されている。
【0075】また、カム板101の外周における第1カ
ム面102以外の領域には、第1カム面102の半径よ
りも大きな半径を備えた第2カム面103が形成されて
いる。つまり、第2カム面103は第1カム面102よ
りも外側に配置されている。なお、第1カム面102と
第2カム面103とは所定の曲面により接続されてい
る。
【0076】図3に示すように、漏洩検査装置1を正面
側から見た場合、第2カム面103は、繰入装置20と
繰出装置21とのほぼ中間に対応する位置に形成されて
いる。言い換えれば、カム板101の下部に第2カム面
103が形成されている。そして、ローラーフォロワ9
9がカム板101の外周面に当接されている。
【0077】上記カム板101とリンクレバー97とア
ームレバー98とリンクレバー93とギヤシャフト90
とギヤ91とにより、把持力制御機構90Aが構成され
ている。この把持力制御機構90Aは、ラミネートチュ
ーブ容器16を把持する把持力を制御するための機構で
ある。また、把持力制御機構90Aは、ラミネートチュ
ーブ容器16と漏洩検出機構86との相対関係を検出す
る機能をも兼備している。
【0078】前述したように、カム板101の第1カム
面102および第2カム面103の半径は、外筒61の
カム溝61Aに対応して一義的に設定されている。そし
て、カム溝61Aは、チャック機構84およびガス注入
機構85を軸線B1方向に移動または停止させるための
機構である。つまり、ローラーフォロワ99のカム板1
01上における円周方向の位相に基づいて、ラミネート
チューブ容器16と漏洩検出機構68との相対関係が一
義的に決定される。このため、ローラーフォロワ99の
カム板101の円周方向の位相に基づいて、ラミネート
チューブ容器16と漏洩検出機構86との相対関係を一
義的に検出することが可能である。
【0079】そして、把持力制御機構90Aにより検出
されるラミネートチューブ容器16と漏洩検出機構86
との相対関係に基づいて、ラミネートチューブ容器16
に対する把持力が制御されるように構成されている。つ
まり、カム板101の中心からのカム面の半径を小さく
設定するほど、各チューブホルダー92の把持力が増大
される。
【0080】この実施例では、ラミネートチューブ容器
16が移動する場合の把持力よりも、ラミネートチュー
ブ容器16のヘッドピース175が雰囲気ガス導入室1
63内で停止している場合の把持力の方が大きく設定さ
れるように、カム板101の第1カム面102の形状が
構成されている。つまり、第1カム面102のうち、第
3溝部61Dに対応する領域の半径よりも、第1カム面
102のうち、第2溝部61Cに対応する領域の半径の
方が小さく設定されている。なお、図3においては、便
宜上、第1カム面102の半径の変化は示されていな
い。
【0081】さらに、図9および図10に示すように、
アッパーテーブル87の内周端にはカムフォロワ取付プ
レート104が固定されている。カムフォロワ取付プレ
ート104は環状に構成され、カムフォロワ取付プレー
ト104には円周方向に複数のカムフォロワ105が回
転可能に取り付けられている。一方、補助スタンド73
の外周には、同一半径のカム面106が形成されてい
る。
【0082】そして、各カムフォロワ105がカム面1
06に当接されている。言い換えれば、ロータリーフレ
ーム82の軸線方向の一端側が、アッパーテーブル87
およびカムフォロワ105を介して補助スタンド73に
より支持されている。また、ロータリーフレーム82の
軸線方向のほぼ中央が、カムフォロワ取付プレート79
により支持されている。
【0083】つぎに、チャック機構84の構成を、図7
および図10および図12に基づいて具体的に説明す
る。図12は漏洩検査装置1の要部を示し、一部を破断
した平面図である。チャック機構84は、ラミネートチ
ューブ容器16の開口端を掴み、かつ、長さ方向に移動
させるための機構である。このチャック機構84は、把
持機構83とガス注入機構85との相対移動領域に配置
されている。言い換えれば、チャック機構84は、把持
機構83とガス注入機構85との間に配置されている。
【0084】まず、ロータリーフレーム82の外周に
は、その軸線方向にリニアガイド107が固定されてい
る。リニアガイド107にはスライダー108が移動可
能に取り付けられている。スライダー108およびリニ
アガイド107がチャック支持機構107Aに相当す
る。スライダー108における把持装置83側の端部に
は、ボトムガイド109が固定されている。ボトムガイ
ド109はほぼ円筒形状に構成され、把持機構83側か
らガス注入機構85側に貫通した挿入孔110を備えて
いる。挿入孔110の内周面は、テーパ部111とスト
レート部112とに区分される。
【0085】ストレート部112は、テーパ部111よ
りもガス注入機構85側に配置されている。テーパ部1
11には、把持機構83側からガス注入機構85側に向
けて縮径する方向のテーパが設定されている。ストレー
ト部112の内径はほぼ均一に設定されている。テーパ
部111の最大内径は、ラミネートチューブ容器16の
外径を越える値に設定されている。ストレート部112
の内径は、ラミネートチューブ容器16の外径とほぼ同
一に設定されている。
【0086】また、スライダー108の両側には、レバ
ー113が別個に取り付けられている。各レバー113
は支軸114を中心として回転可能に構成されている。
各レバー113は、異なる方向に延ばされた3本のアー
ム115,116,117を備えている。
【0087】各アーム115は、ロータリーフレーム8
2の外側に向けて突出され、各アーム115にはロッド
118が別個に連結されている。各ロッド118にはク
ランパー(チャック)119が別個に連結されている。
各クランパー119はほぼ90度に屈曲され、屈曲部分
の支軸120を中心として回転可能に構成されている。
各クランパー119の一部は挿入孔110の内部に配置
されている。上記ボトムガイド109とクランパー11
9とにより、チャック機構84が構成されている。ま
た、ボトムガイド109と挿入孔110とテーパ部11
1とが、この発明の矯正機構に相当する。
【0088】また、各アーム117はガス注入機構85
側に向けて突出され、各アーム117にはカムフォロワ
121が回転可能に取り付けられている。さらに、各ア
ーム116は把持機構83側に向けて突出されている。
一方、スライダー108にはばね受け122が固定され
ており、ばね受け122と各アーム116とが引っ張り
ばね123により接続されている。
【0089】一方、前記ロータリーフレーム82の外周
におけるリニアガイド107の両側には、ロータリーフ
レーム82の軸線方向にレバーカム124が別個に固定
されている。ロータリーフレーム82の円周方向におけ
る各レバーカム124の固定位置と、ロータリーフレー
ム82の円周方向における各カムフォロワ121の配置
位置とがほぼ同一に設定されている。各レバーカム12
4には、第1カム面125と第2カム面126とが形成
されている。
【0090】そして、第1カム面125は、第2カム面
126よりもチャック機構84に近い位置に配置されて
いる。ロータリーフレーム82の軸線B1方向における
第1カム面125および第2カム面126の配置位置
は、ラミネートチューブ容器16の長さに基づいて設定
されている。具体的には、把持機構83からチャック機
構84側に突出するラミネートチューブ容器16の突出
量に基づいて設定されている。
【0091】ロータリーフレーム82の外周面から第1
カム面125までの高さは、ロータリーフレーム82の
外周面から第2カム面126までの高さよりも低く設定
されている。ここで、ロータリーフレーム82の外周面
から第1カム面125までの高さは、アーム113が引
っ張りばね123により引かれた状態で、ロータリーフ
レーム82の外周面からカムフォロワ121までの距離
とほぼ同一に設定されている。
【0092】つぎに、ガス注入機構85の具体的な構成
を説明する。まず、図7および図10に示すように、リ
ニアガイド107に沿って移動可能なスライダー127
が配置されている。スライダー127の把持機構83側
の端部には、ノズルホルダー128が固定されている。
【0093】ノズルホルダー128には注入ノズル本体
129が固定されている。注入ノズル本体129は、ラ
ミネートチューブ容器16の内部に検査ガスを注入する
ためのものである。注入ノズル本体129はほぼ円柱形
状に構成されている。注入ノズル本体129の外径は、
ラミネートチューブ容器16の内径未満に設定されてい
る。
【0094】また、図13に示すように、注入ノズル1
29は中空に構成されている。注入ノズル本体129の
先端側には、空気供給路130およびガス供給路131
が形成されている。注入ノズル本体129の内部には、
空気供給管132およびガス供給管133の一端が配置
されている。空気供給管132の一端が空気供給路13
0に接続され、ガス供給管133の一端がガス供給路1
31に接続されている。
【0095】さらに、注入ノズル本体129の先端外周
には、環状のシール部材134が取り付けられている。
シール部材134はゴム状弾性材料(エラストマー)に
より構成されている。シール部材134の内周側には、
環状の膨張室135が形成されている。そして、空気供
給路130が膨張室135に連通されている。
【0096】注入ノズル本体129の先端にはヘッドピ
ース136が固定されている。ヘッドピース136には
ガス供給路137が形成されている。ガス供給路137
はガス供給路131に連通されている。上記スライダー
127と注入ノズル本体129とヘッドピース136と
プレート138とにより、この発明のガス注入機構85
が構成されている。
【0097】一方、図7および図12に示すように、前
記スライダー127にはプレート138が固定されてい
る。図14は、図12のXIV−XIV線における断面図で
ある。プレート138のフレーム22側の端部にはブラ
ケット139が固定されている。ブラケット139は、
一対の側板140と、一対の側板140同士の端部を接
続した接続板141とを備えている。接続板141のリ
フトカム59側には、ローラーフォロワ142が回転可
能に取り付けられている。
【0098】また、ロータリーフレーム82のフレーム
22側には、軸線方向にスリット143が形成されてい
る。スリット143はリニアガイド107の両側に2本
を1組として形成されている。そして、一対の側板14
0がスリット143内に軸線方向に移動可能に配置され
ている。さらに、ローラーフォロワ142が、カム溝6
1A内に転動可能に配置されている。したがって、ロー
タリーフレーム82が回転した場合は、ローラーフォロ
ワ142がカム溝61Aに沿って移動する。その結果、
ガス注入機構85がロータリーフレーム82の軸線B1
方向に移動する。
【0099】図15ないし図17は、把持機構83とチ
ャック機構84とガス注入機構85と漏洩検出機構86
との対応関係を示し、一部を破断した模式図である。そ
して、チャック機構84とガス注入機構85とが相対移
動制御機構138Eにより連結されている。
【0100】この相対移動制御機構138Eは、ラミネ
ートチューブ容器16の開口端178がチャック機構8
4により掴まれていない場合は、チャック機構84とガ
ス注入機構85との相対移動を防止する機能を備えてい
る。また、相対移動制御機構138Eは、ラミネートチ
ューブ容器16の開口端178がチャック機構84によ
り掴まれた場合は、チャック機構84とガス注入機構8
5との相対移動を許容する機能を備えている。
【0101】以下、相対移動制御機構138Eの構成を
具体的に説明する。スライダー108には、貫通孔が形
成されたガイド部108Aが固定されている。また、プ
レート138には突出部138Aが固定されている。そ
して、突出部138Aに固定されたロッド138Bが、
ガイド部108Aの貫通孔に挿入されている。
【0102】ロッド138Bは、ガイド部108Aに対
して長手方向に移動可能であり、自由端にはストッパー
138Cが形成されている。ストッパー138Cの外径
は、ガイド部108Aの貫通孔の開口径よりも大きく設
定されている。さらに、ロッド138Bの外周には圧縮
ばね138Dが巻き付けられている。上記突出部138
Aとロッド138Bとガイド部108Aとストッパー1
38Cと圧縮ばね138Dとにより、この発明の相対移
動制御機構138Eが構成されている。
【0103】前記プレート138のフレーム22側には
切換弁144が取り付けられている。切換弁144はガ
ス注入機構85の一部を構成している。また、プレート
138にはマニホールド145が取り付けられている。
そして、切換弁144の流入口(図示せず)には空気供
給管146およびガス供給管147が接続されている。
【0104】前記ロータリーフレーム82の外周には、
マニホールド148が取り付けられている。そして、空
気供給管149およびガス供給管150が、マニホール
ド145およびマニホールド148に接続されている。
空気供給管149およびガス供給管150は可撓性の材
料により構成され、かつ、螺旋形状に成形されている。
したがって、空気供給管149およびガス供給管150
は伸縮可能である。
【0105】さらに、ロータリーフレーム82における
マニホールド148の側方には、ロータリーフレーム8
2を半径方向に貫通する孔151が形成されている。そ
して、空気供給管77およびガス供給管78が孔151
を通過してマニホールド148に接続されている。前記
切換弁144の流出口(図示せず)には、空気供給管1
32およびガス供給管133が接続されている。
【0106】また、切換弁144には複数のアームレバ
ー152が取り付けられており、各アームレバー152
の動作により、流入口と流出口とが開閉される。各アー
ムレバー152の先端には、ローラ153が回転可能に
取り付けられている。
【0107】一方、図7および図12に示すように、前
記フレーム22には、切換弁144を動作させるガス注
入制御機構154が取り付けられている。リフトカム5
9の円周方向に対応するガス注入制御機構154の配置
位置は、図8に示す第2カム溝61Cに対応して設定さ
れている。以下、ガス注入制御機構154の構成を具体
的に説明する。
【0108】まず、フレーム22にはスタンド155が
固定されている。スタンド155はアッパーテーブル8
7側に向けて突出されている。スタンド155の自由端
にはストラットクランプ156が固定されている。スト
ラットクランプ156にはカム157が固定されてい
る。さらに、フレーム22にはユニットベース158が
固定されている。ユニットベース158は、フレーム2
2からアッパーテーブル87側に向けて突出されてい
る。
【0109】ユニットベース158の自由端にはシリン
ダ159が取り付けられている。シリンダ159は、出
没可能なプランジャ160を備えており、プランジャ1
60の先端にはカム161が固定されている。このよう
にして、カム157とカム161とが対向して配置され
ている。シリンダ159の動作は、制御装置(図示せ
ず)の制御信号により制御される。上記シリンダ159
とプランジャ160とカム157,161とにより、こ
の発明のガス注入制御機構154が構成されている。
【0110】ここで、図7および図9、図10ならびに
図13に基づいて、漏洩検出機構86の構成を説明す
る。アッパーテーブル87にはチューブガイド162が
固定されている。チューブガイド162は円筒形状に構
成され、一方の端面に開口する雰囲気ガス導入室163
を備えている。雰囲気ガス導入室163はラミネートチ
ューブ容器16のヘッドピース175に対応する形状に
構成されている。そして、チューブガイド162の外周
面と雰囲気ガス導入室163とを連通する通気路164
が形成されている。通気路164は、検査室2の内部A
2の雰囲気ガスを雰囲気ガス導入室163の内部に導入
するためのものである。
【0111】また、チューブガイド162の他方の端面
と雰囲気ガス導入室163とを連通する通気路165が
形成されている。さらに、チューブガイド162におけ
る通気路165の開口部側には、キャップ166が固定
されている。さらにまた、チューブガイド162には、
雰囲気ガス導入室163と、キャップ166側の端面と
を連通する通気路167が形成されている。そして、通
気路165およびキャップ166には吸引管168が接
続されている。
【0112】一方、アッパーテーブル87におけるスタ
ンド72側の側面には、濃度検出器169が取り付けら
れている。そして、吸引管168が濃度検出器169に
接続されている。濃度検出器169は、吸引管168に
接続された吸引ポンプ(図示せず)と、非分散型の赤外
線検出器(図示せず)とを備えている。つまり、雰囲気
ガス導入室163の雰囲気ガスが吸引ポンプにより吸引
され、この雰囲気ガスに赤外線が照射される。そして、
雰囲気ガスの赤外線の吸収度合いを電気的にピックアッ
プすることにより、雰囲気ガス中における検査用ガスの
濃度が検出される。
【0113】上記濃度検出器169は、マザーボードユ
ニット(コントローラ)169Aに接続されている。マ
ザーボードユニット169Aは、演算処理装置および記
憶装置および入出力インターフェースを備えたマイクロ
コンピュータにより構成されている。マザーボードユニ
ット169Aの記憶装置には、予めガス漏れの判断基準
となるデータが記憶されている。そして、濃度検出器1
69により検出されたデータと基準データとが比較さ
れ、その比較結果が外部に出力されるように構成されて
いる。
【0114】また、アッパーテーブル87には、マザー
ボードユニット169Aおよび濃度検出器169に対応
するブラケット170が取り付けられている。ブラケッ
ト170には伝送カプラ171が取り付けられている。
【0115】一方、スタンド72側にはステー172が
固定されており、ステー172には伝送カプラ173が
取り付けられている。ロータリーフレーム82の軸線方
向において、伝送カプラ171と伝送カプラ173とが
ほぼ同位置に配置されている。そして、ロータリーフレ
ーム82の回転に伴い、マザーボードユニット169A
から出力された信号が伝送カプラ171,173を介し
て制御装置に送られる。上記チューブガイド162とキ
ャップ166と吸引管168と濃度検出器169とマザ
ーボードユニット169Aとが漏洩検出機構86に相当
する。
【0116】なお、図1に示すように、繰出コンベアー
15側にはエアーノズル174が配置されている。この
エアーノズル174は、ガス漏れの検出されたラミネー
トチューブ容器16を繰出コンベアー15から除去する
ためのものである。このエアーノズル174は制御装置
により制御される。
【0117】ここで、漏洩検査装置1および繰入装置2
0ならびに繰出装置21により構成されるシステム全体
を制御する制御装置について説明する。この制御装置は
演算処理装置および記憶装置および入出力インターフェ
ースなどを主体とするマイクロコンピュータにより構成
されている。この制御装置には、エンコーダ57の出力
信号と、容器検出センサ88Aの出力信号と、マザーボ
ードユニット169Aの出力信号とが入力される。そし
て、制御装置は、入力された信号に基づいて、サーボモ
ータ46とシリンダ159とエアーノズル174とを制
御する。
【0118】また、図13に基づいて、漏洩検査装置1
で検査されるラミネートチューブ容器16の概略的な構
成を説明する。ラミネートチューブ容器16は、低酸性
の流動性食品、または栄養補助食品、または歯磨材など
の充填に使用される。また、ラミネートチューブ容器1
6は内容物のレトルト殺菌および長期保存が可能であ
る。ラミネートチューブ容器16はヘッドピース175
と円筒部176とを備えている。
【0119】ヘッドピース175は、金属箔と樹脂とを
積層した材料により円錐形状に一体成形されている。ま
た、円筒部176は樹脂膜と金属箔とを積層した材料か
ら構成されている。樹脂としてはポリプロピレンが例示
され、金属箔としてはアルミが例示される。そして、ヘ
ッドピース175と円筒部176とが接合されている。
また、ヘッドピース175の内面側に金属箔177が接
着されて、その開口部がシールされている。したがっ
て、円筒部176は可撓性を備えている。
【0120】つぎに、漏洩検出装置1および繰入装置2
0および繰出装置21の動作を説明する。まず、図1に
示すように、繰入コンベアー14によりラミネートチュ
ーブ容器16が搬送される。そして、図2に示すよう
に、ラミネートチューブ容器16が繰入口12を通過し
て検査室2の内部A2に搬入される。
【0121】一方、図6に示すように、サーボモータ4
6から出力された動力が、プーリ48およびタイミング
ベルト51およびドライブシャフト49およびギヤ53
を介してギヤ44に伝達される。その結果、ギヤ44お
よびギヤ66およびギヤ44Aおよびギヤ55が、各々
矢印方向に回転する。
【0122】ここで、ギヤ55の回転がエンコーダー5
7により検出され、エンコーダー57の検出信号が制御
装置に入力される。そして、繰入コンベアー14および
繰出コンベアー15の動作タイミングと、繰入装置20
および繰出装置21の動作タイミングとが同期するよう
に、サーボモータ46の回転数が制御される。
【0123】上記ギヤ44に動力が伝達されると、図3
に示すように、繰入装置20のドライブシャフト28お
よびロータリーホイール30が時計方向に回転する。す
ると、図5に示すように、カムフォロワ43Aがカム溝
27に沿って転動し、アームバー35がカム溝27に沿
って移動する。
【0124】そして、アームバー35が繰入コンベアー
14に接近すると、バキュームパット36による吸気が
開始される。このため、繰入コンベアー14により搬送
されているラミネートチューブ容器16が、バキューム
パット36により真空吸着される。そして、ラミネート
チューブ容器16は、ロータリーホイール30の回転に
よりカム溝27に形状に沿って漏洩検出装置1側に移送
される。
【0125】一方、ギヤ66の回転はメインシャフト6
4を介してロータリーフレーム82に伝達され、ロータ
リーフレーム82が、図3の反時計方向に回転する。そ
して、図3および図7に示すように、所定の把持機構8
3およびチャック機構84ならびにガス注入機構85
が、ロータリーフレーム82の下側に移動した場合、図
8に示すように、対応するガス注入機構85のローラー
フォロワ142が第1溝部61Bを転動する。したがっ
て、チャック機構84およびガス注入機構85が図7の
下側に示すように、フレーム22に最も近い箇所に位置
する。
【0126】また、把持機構83のローラーフォロワ9
9が第2カム面103に当接しながら転動する。このた
め、図11に示すように、リンクレバー97が二点鎖線
の位置に動作し、アームレバー98が下側に引かれてい
る。アームレバー98の動作はリンクレバー93に伝達
されてギヤ91が所定方向に回転し、一対のチューブホ
ルダー92が開放されている。
【0127】そして、ロータリーフレーム82の回転に
伴ってローラーフォロワ99が第2カム面103から第
1カム面102に移行する。すると、図11においてリ
ンクレバー97が時計方向に回転し、アームレバー98
が上側に動作する。アームレバー98の動作によりギヤ
91が回転し、一対のチューブホルダー92が閉じられ
る。
【0128】その結果、繰入装置20のバキュームパッ
ト36により吸着されているラミネートチューブ容器1
6が、把持面98および一対のチューブホルダー92に
より把持される。ここで、容器検出センサ88Aにより
ラミネートチューブ容器16の把持が検出され、容器検
出センサ88Aの出力信号が制御装置に送られる。な
お、ラミネートチューブ容器16を一対のチューブホル
ダー92に受け渡したバキュームパット36は、空気の
吸引が停止される。
【0129】さらにロータリーフレーム82が回転され
ると、ローラーフォロワ142が第1溝部61Bから第
3溝部61Dに移動する。このため、スライダー127
が把持機構83側に移動を開始する。また、図15に示
すように、スライダー127の移動力が圧縮ばね138
Dによりスライダー108に伝達され、スライダー12
7とスライダー108とがほぼ一体的に把持機構83側
に移動する。
【0130】スライダー127とスライダー108と
が、所定距離を把持機構83側に移動すると、ラミネー
トチューブ容器16の開口端178がボトムガイド10
9の挿入孔110内に進入する。ここで、ラミネートチ
ューブ容器16の開口端178が、ほぼ真円形状以外の
形状に変形していた場合は、テーパ部111に当接して
ほぼ真円形状に矯正される。
【0131】一方、スライダー108の移動中は、カム
フォロワ121がレバーカム124の第2カム面126
に沿って転動している。このため、図10に示すレバー
113が、引っ張りばね123の弾性力に抗して反時計
方向に回転付勢されている。つまり、ロッド118が把
持機構83側に動作し、一対のクランパー119が開放
されている。
【0132】そして、スライダー108およびスライダ
ー127が、さらに把持機構83側に移動すると、ラミ
ネートチューブ容器16の開口端178が一対のクラン
パー119に当接する。また、カムフォロワ121が第
2カム面126から第1カム面125に移動する。この
ため、図10に示すように、レバー113が引っ張りば
ね123の弾性力により時計方向に回転され、一対のク
ランパー119が閉じられる。したがって、図16に示
すように、ラミネートチューブ容器16の開口端178
が、一対のクランパー119とボトムガイド109とに
より挟持固定される。
【0133】ラミネートチューブ容器16の開口端17
8が一対のクランパー119に当接すると、スライダー
108およびスライダー127の移動力がラミネートチ
ューブ容器16に伝達される。ここで、ラミネートチュ
ーブ容器16に伝達される移動力の方が、把持機構83
らラミネートチューブ容器16に与えられる把持力よ
りも大きいため、ラミネートチューブ容器16がチュー
ブガイド162側に移動する。
【0134】その後、図13に示すように、ラミネート
チューブ容器16のヘッドピース175が、チューブガ
イド162の雰囲気ガス導入室163に進入し、ヘッド
ピース175が雰囲気ガス導入室163の内周面に当接
する。すると、ラミネートチューブ容器16が停止し、
かつ、ラミネートチューブ容器16の剛性によりスライ
ダー108が停止する。このため、図17に示すよう
に、スライダー127から圧縮ばね138Dに伝達され
る移動力が、圧縮ばね138Dの収縮により吸収され
る。したがって、ガス注入機構85だけが移動して注入
ノズル本体129がラミネートチューブ容器16の内部
に挿入される。
【0135】そして、ロータリーフレーム82の回転に
伴ってローラーフォロワ142が第2溝部61Cに到達
すると、スライダー127および注入ノズル本体129
が停止する。その結果、図13に示すように、注入ノズ
ル本体129のヘッドピース136が、ラミネートチュ
ーブ容器16のヘッドピース175の内部で停止する。
【0136】さらにロータリーフレーム82が回転され
ると、図12に示すように切換弁144がカム157と
カム161との間に進入する。ここで、容器検出センサ
88Aによりラミネートチューブ容器16が有ることが
検出されていた場合は、制御装置からシリンダ159に
制御信号が出力される。その結果、ラミネートチューブ
容器16が検出された後、ロータリーフレーム82が所
定角度回転された時点でプランジャ160が突出し、カ
ム157とカム161同士の間隔が狭められる。このた
め、ローラ153がカム157,161に当接して一対
のアームレバー152が動作し、切換弁144の流入口
と流出口とが開放される。
【0137】なお、容器検出センサ88Aによりラミネ
ートチューブ容器16の無いことが検出された場合は、
プランジャ160が没入位置に停止している。したがっ
て、一対のアームレバー152は動作せず、切換弁14
4の流入口と流出口とが閉じた状態に維持される。
【0138】切換弁144の流入口と流出口とが開放さ
れると、加圧空気が、空気供給管67と通気路69と空
気供給管77と空気供給管149と空気供給管146と
空気供給管132とを介して膨張室135に供給され
る。その結果、シール部材134が半径方向に拡径さ
れ、その押圧力によりラミネートチューブ容器16の円
筒部176が雰囲気ガス導入室163の内周面に密着す
る。このため、シール部材134とラミネートチューブ
容器16との接触面の気密性が確保される。
【0139】一方、二酸化炭素ガスが、ガス供給路70
とガス供給管78とガス供給管150とガス供給管13
3とを介してガス供給路131に供給される。このガス
はガス供給路131からガス供給路137を介してラミ
ネートチューブ容器16の内部に供給される。
【0140】ここで、図13に示すように、ガス吸引管
168により、検査室2の内部A2の雰囲気ガスが雰囲
気ガス導入室163に吸引される。そして、検査用ガス
の濃度が濃度検出器169により検出される。濃度検出
器169の検出信号はマザーボードユニット169Aに
送られ、検出ガスの濃度と基準データとが比較される。
この比較結果に基づいて、ラミネートチューブ容器16
の接着部分の密封性が判断される。
【0141】その後、ロータリーフレーム82が所定角
度回転されると、ローラ153がカム157およびカム
161から離れ、かつ、プランジャ160が没入位置に
復帰して切換弁144が閉じられる。その結果、膨張室
135に対する加圧空気の供給が停止され、シール部材
134が弾性力により拡径前の形状に復帰する。また、
ラミネートチューブ容器16内への検査ガスの供給も停
止される。
【0142】そして、ロータリーフレーム82の回転に
より、ローラーフォロワ142が第2溝部61Cから第
3溝部61Dに移動する。すると、スライダー127の
みががフレーム22側に移動し、注入ノズル本体129
がラミネートチューブ容器16の内部から退出する。か
つ、圧縮ばね138Dが弾性力により元の形状に復元し
ていく。
【0143】さらに、ストッパ138Cがガイド部10
8Aに当接すると、スライダー127の移動力がスライ
ダー108に伝達され、スライダー108およびスライ
ダー127が一体的にフレーム22側に移動する。する
と、カムフォロワ121が第1カム面125から第2カ
ム面126に移動する。つまり、図10において、レバ
ー113が反時計方向に回転し、一対のクランパ119
が開放される。したがって、ラミネートチューブ容器1
6の開口端178の固定が解除される。さらに、ロータ
リーフレーム82が回転されると、ローラーフォロワ1
42が第2溝部61Cから第3溝部61Dに移動する。
【0144】一方、ギヤ44Aの回転により、繰出装置
21ではドライブシャフト28Aおよびロータリーホイ
ール30Aが時計方向に回転する。すると、図5に示す
ようにカムフォロワ43Cがカム溝27Aに沿って転動
し、アームバー35Aがカム溝27Aに沿って移動す
る。
【0145】そして、所定のアームバー35Aが漏洩検
査装置1に接近すると、バキュームパット36Aによる
吸気が開始される。このため、把持機構83により把持
されているラミネートチューブ容器16が、バキューム
パット36Aにより真空吸着される。
【0146】その後、漏洩検査装置1側において、ロー
タリーフレーム82の回転によりローラーフォロワ99
が第1カム面102から第2カム面103に移動する。
すると、リンクレバー97およびアームレバー98およ
びリンクレバー93およびギヤ91の動作により一対の
チューブホルダー92が開放される。
【0147】このようにして、ラミネートチューブ容器
16がバキュームパット36Aにより吸着されると、ア
ームバー35Aがカム溝27Aに沿って移動する。そし
て、ロータリーホイール30Aが回転してラミネートチ
ューブ容器16が繰出コンベアー15に接近すると、バ
キュームパット36Aの吸気が解除される。その結果、
バキュームパット36Aにより吸着されていたラミネー
トチューブ容器16が、繰出コンベアー15上に移送さ
れる。
【0148】そして、繰出コンベアー15の動作により
ラミネートチューブ容器16が後工程に搬送される。こ
こで、このラミネートチューブ容器16が不良品である
との判断結果が制御装置に送られていた場合、制御装置
の制御信号によりエアーノズル174が動作して加圧空
気が噴射される。その結果、不良品と判断されたラミネ
ートチューブ容器16がライン外に除去される。
【0149】以下、繰入装置20においては、各アーム
バー35が前述と同様の動作を繰り返す。このため、繰
入コンベアー14上のラミネートチューブ容器16が、
順次漏洩検査装置1側に移送される。
【0150】また、漏洩検査装置1では、ロータリーフ
レーム82の回転に伴って、各把持機構83および各チ
ャック機構84および各ガス注入機構85および各漏洩
検出機構86が、前述と同様にメインシャフト64の周
囲を円弧状に移動する。言い換えれば、各把持機構83
および各チャック機構84および各ガス注入機構85お
よび各漏洩検出機構86が、メインシャフト64の軸線
B1の周囲を公転する。その結果、ラミネートチューブ
容器16も軸線B1の周囲を公転し、その公転途中でラ
ミネートチューブ容器16の漏洩検査が順次行われる。
【0151】さらに、繰出装置21では、各アームバー
35がカム溝27Aに沿って移動し、漏洩検査の終了し
たラミネートチューブ容器16を順次繰出コンベアー1
5上に移送する。
【0152】以上説明したように、この実施例の漏洩検
査装置1によれば、ラミネートチューブ容器16の内部
に注入ノズル本体129が挿入される前に、ラミネート
チューブ容器16の開口端178がボトムガイド109
のテーパ部111に当接してほぼ真円形状に矯正され
る。このため、ラミネートチューブ容器16の内部に注
入ノズル本体129を挿入する場合に、開口端178と
注入ノズル本体129との接触が抑制される。したがっ
て、ラミネートチューブ容器16の内部に注入ノズル本
体129を挿入する動作が円滑、かつ、確実に行われ
る。
【0153】また、この実施例の漏洩検査装置1によれ
ば、ほぼ真円形状に矯正されたラミネートチューブ容器
16の開口端178が、一対のクランパー119および
ボトムガイド109により掴まれる。このため、ラミネ
ートチューブ容器16の開口端178の形状がほぼ真円
形状に維持される。したがって、ラミネートチューブ容
器16の内部に注入ノズル本体129を挿入する動作
が、一層確実に行われる。
【0154】さらに、この実施例の漏洩検査装置1によ
れば、一対のクランパー119およびボトムガイド10
9により開口端178が掴まれた後、ガス注入機構85
とチャック機構84とが相対移動し、ラミネートチュー
ブ容器16の内部に注入ノズル本体129が挿入され
る。つまり、ラミネートチューブ容器16の開口端17
8の形状を注入ノズル本体129の形状に対応する形状
に設定されて初めて、ラミネートチューブ16の内部に
注入ノズル本体129が挿入される。したがって、ラミ
ネートチューブ容器16に対する注入ノズル本体129
の挿入性を一層向上させることができる。
【0155】さらにまた、この実施例の漏洩検査装置1
によれば、ロータリーフレーム82の回転により、ラミ
ネートチューブ容器16が軸線B1の周囲を公転する。
そして、ラミネートチューブ容器16の移動中は、把持
機構83の各チューブホルダー92がラミネートチュー
ブ容器16に当接して、その把持力によりラミネートチ
ューブ容器16が把持される。したがって、ラミネート
チューブ容器16が把持機構83に対して所定の位置に
把持され、ラミネートチューブ容器16がロータリーフ
レーム82から脱落することが防止される。
【0156】また、ロータリーフレーム82の回転中
は、把持力制御機構90Aにより、ラミネートチューブ
容器16と漏洩検出機構86との相対関係が検出され
る。そして、ラミネートチューブ容器16と漏洩検出機
構86との相対関係に基づいて、チューブホルダー92
の把持力が、把持力制御機構90Aにより制御される。
【0157】この実施例では、ラミネートチューブ容器
16に長さ方向の移動力が付与される場合の把持力より
も、ラミネートチューブ容器16のヘッドピース175
が雰囲気ガス導入室163内で停止している場合の把持
力の方が大きく設定されるように、グリッパーカム10
1の第1カム面102の形状が構成されている。
【0158】したがって、ラミネートチューブ容器16
とチューブホルダー92との摩擦抵抗が軽減されて、ラ
ミネートチューブ容器16のヘッドピース175を、雰
囲気ガス導入室163に挿入する動作、および雰囲気ガ
ス導入室163から抜き取る動作が円滑に行われる。一
方、ラミネートチューブ容器16のヘッドピース175
を雰囲気ガス導入室163に挿入した状態では、ラミネ
ートチューブ容器16の長さ方向および円周方向の移動
が抑制される。したがって、ラミネートチューブ容器1
6の漏洩検査を確実、かつ、迅速に行うことができる。
【0159】なお、この実施例では、各チューブホルダ
ー92の対向面に摩擦抵抗を軽減する材料、例えば合成
皮革のクラリーノ(株式会社クラレの商品名)が取り付
けられている。そして、クラリーノがラミネートチュー
ブ容器16に当接されるため、ラミネートチューブ容器
16が移動した場合でもラミネートチューブ容器16と
の摩擦抵抗が抑制される。したがって、チューブホルダ
ー92の耐久性が向上し、かつ、チューブホルダー92
のメンテナンスが不要になる。
【0160】ところで、漏洩検査装置1においては、雰
囲気ガスを雰囲気ガス導入室163に導入するため、雰
囲気ガス導入室163と外部とが通気路164により連
通されている。このため、ラミネートチューブ容器16
の無い状態で、検査ガスが雰囲気ガス導入室163に放
出された場合は、検査室2の内部A2の雰囲気ガス中に
おける検査ガスの濃度が上昇する。つまり、雰囲気ガス
導入室163に導入される雰囲気ガスの濃度が、ラミネ
ートチューブ容器16の漏れ如何に関わらず高まり、漏
洩検査精度が低下する可能性がある。
【0161】しかし、漏洩検査装置1によれば、容器検
出センサ88Aにより、ラミネートチューブ容器16が
有ることが検出された場合に限り、切換弁144が開放
されて検査ガスおよび加圧空気が注入ノズル本体129
に供給される。ラミネートチューブ容器16の無いこと
が検出された場合は、雰囲気ガス導入室163に検査ガ
スが注入されない。したがって、雰囲気ガス中における
検査ガスの濃度の上昇が抑制され、漏洩検査精度が可及
的に向上する。
【0162】なお、この実施例では、システム全体の稼
働中に吸気用ファン10が動作されて、外部A1の空気
が内部A2に供給される。そして、内部A2の雰囲気ガ
スが第1ダクト17およびダクトホース18および第2
ダクト19を介して工場の外部に排気される。このた
め、検査室2の内部A2の雰囲気ガスが拡散され、雰囲
気ガスの濃度がほぼ一定に維持される。したがって、ラ
ミネートチューブ容器16の漏洩検査が長時間に亘って
行われた場合でも、検査精度が維持される。
【0163】また、上記実施例において、容器検出機構
を漏洩検出機構86に取り付けることも可能である。具
体的には、チューブガイド162の雰囲気ガス導入室1
63の形成面にフォトインタラプタなどを取り付ける構
成を採用すればよい。なお、ラミネートチューブ容器1
6の有無を、機械的手段により検出する構成を採用する
ことも可能である。
【0164】さらに、上記実施例では検査用ガスの検出
器として、ガスクロマトグラフまたはオルザートガス分
析装置を採用することが可能である。さらに、また検査
対象容器を構成する材料としては、ポリエチレンまたは
ポリスチレンまたはポリカーボネートまたはABS樹脂
またはポリエステル等のプラスチックが例示される。ま
た、検査用ガスとしては、酸素または水素などの大気中
の気体や、ヘリウムまたはメタンなどの大気中に殆ど存
在しない特殊なガスを採用することも可能である。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、ガス注入機構を検査対象容器の開口端から
その内部に挿入して漏洩検査をおこなう場合、ガス注入
機構が開口端に挿入される以前に、矯正機構により検
対象容器の開口端がガス注入機構の形状に対応する形状
に矯正される。このため、検査対象容器の内部にガス注
入機構を挿入する場合に、検査対象容器の開口端とガス
注入機構との接触が抑制される。したがって、検査対象
容器の内部にガス注入機構を挿入する動作が円滑、か
つ、確実に行われる。
【0166】請求項2の発明によれば、検査対象容器が
把持機構によって把持されてガス注入機構に対して相対
的に移動させられる場合に、その検査対象容器の開口端
にガス注入機構が挿入される以前に開口端の円周方向で
の複数箇所がチャック機構によって掴まれ、ガス注入機
構に対応する開口形状に維持され、その状態で前記開口
端にガス注入機構が挿入され、したがって、検査対象容
器の開口端の形状を、確実に矯正することが可能にな
る。
【0167】請求項3の発明によれば、挿入孔によって
形状の矯正された開口端を、その矯正状態でクランパー
で掴むことになり、その結果、開口端の形状をガス注入
機構に対応する形状に維持した後、ガス注入機構を検査
対象容器の内部に挿入することが可能になるので、開
端とガス注入機構との接触が抑制され、検査対象容器の
内部にガス注入機構を挿入する動作が円滑、かつ、確実
に行われる。
【0168】請求項4の発明によれば、請求項2または
の発明と同様の効果を得られる他、チャック機構によ
り開口端が掴まれていない場合は、ガス注入機構が検査
対象容器の内部に挿入されず、また、チャック機構によ
り検査対象容器の開口端が掴まれた場合は、ガス注入機
構を検査対象容器の内部に挿入することが可能になるか
ら、開口端とガス注入機構との接触を確実に防止でき、
検査対象容器の内部にガス注入機構を挿入する動作を、
一層円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の漏洩検査装置が配置された検査室の
外観斜視図である。
【図2】図1の検査室の内部構成を示す正面断面図であ
る。
【図3】図1の検査室に配置される繰入装置および漏洩
検査装置および繰出装置の構成を示す正面図である。
【図4】図1の検査室の内部構成を示し、一部を破断し
た側面図である。
【図5】図3に示された繰入装置または繰出装置の構成
を示し、一部を破断した側面図である。
【図6】繰入装置および漏洩検査装置および繰出装置の
駆動機構を示す背面図である。
【図7】漏洩検査装置を示し、一部を破断した側面図で
ある。
【図8】図7に示された漏洩検査装置のリフトカムの展
開図である。
【図9】漏洩検査装置を示し、一部を破断した側面図で
ある。
【図10】漏洩検査装置を示し、一部を破断した側面図
である。
【図11】漏洩検査装置の把持機構を示し、一部を破断
した正面図である。
【図12】漏洩検査装置のチャック機構およびガス注入
機構を示し、一部を破断した平面図である。
【図13】漏洩検査装置の漏洩検出機構の側面断面図で
ある。
【図14】漏洩検査装置のガス注入機構を示し、図12
のXIV−XIV線における背面断面図である。
【図15】漏洩検査装置の漏洩検出機構と把持機構とチ
ャック機構とガス注入機構との対応関係を示し、一部を
破断した模式図である。
【図16】漏洩検査装置の漏洩検出機構と把持機構とチ
ャック機構とガス注入機構との対応関係を示し、一部を
破断した模式図である。
【図17】漏洩検査装置の漏洩検出機構と把持機構とチ
ャック機構とガス注入機構との対応関係を示し、一部を
破断した模式図である。
【符号の説明】
16…ラミネートチューブ容器容器、 84…チャック
機構、 85…ガス注入機構、 86…漏洩検出機構、
107A…チャック支持機構、 109…ボトムガイ
ド、 110…挿入孔、 111…テーパ部、 119
…クランパー、138E…相対移動制御機構、 178
…開口端。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/04 G01M 3/20 G01M 3/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を備えた検査対象容器を把持する
    把持機構と、前記把持機構により把持された検査対象容
    器に対して相対移動可能に配置され、かつ、前記検査対
    象容器の開口端から検査対象容器の内部に挿入されて検
    査用ガスを注入するガス注入機構と、前記検査対象容器
    の開口端の開口形状を前記ガス注入機構の輪郭に対応す
    る形状に矯正する矯正機構と、前記検査対象容器に注入
    されたガスの漏洩を検出する漏洩検出機構とを備えた容
    器の漏洩検査装置において、前記矯正機構が、前記把持機構と前記ガス注入機構とが
    相対移動される移動領域内で前記ガス注入機構の先端部
    が前記開口端に挿入される位置よりも前記把持機構側に
    配置され、かつ、前記開口端が前記ガス注入機構側に向
    けて相対的に移動する際に前記開口端を貫通させて前記
    開口端の形状をその外周側から矯正する挿入孔を備えて
    いる ことを特徴とする容器の漏洩検査装置。
  2. 【請求項2】 可撓性を備えた検査対象容器を把持する
    把持機構と、前記把持機構により把持された検査対象容
    器に対して相対移動可能に配置され、かつ、前記検査対
    象容器の開口端から内部に挿入されて検査用ガスを注入
    するガス注入機構と、前記検査対象容器に注入されたガ
    スの漏洩を検出する漏洩検出機構とを備えた容器の漏洩
    検査装置において、 前記把持機構と前記ガス注入機構とが相対移動される移
    動領域内で前記ガス注入機構が前記開口端に挿入される
    位置よりも前記把持機構側の位置に、前記検査対象容器
    の開口端の円周方向での複数箇所を掴んで前記開口端の
    開口形状を、前記ガス注入機構に対応する形状に維持す
    るチャック機構が配置されていることを特徴とする容
    の漏洩検査装置。
  3. 【請求項3】 前記チャック機構よりも前記把持機構側
    の所定位置に、前記開口端が前記ガス注入機構側に向け
    て相対的に移動する際に前記開口端を貫通させて前記開
    口端の形状をその外周側から矯正する挿入孔を備えた矯
    正機構が配置されており、 前記チャック機構が、前記検査対象容器の開口端を、前
    記矯正機構の挿入孔の内周面との間に挟み付けて固定す
    るクランパーを備えていることを特徴とする請求項2に
    記載の容 器の漏洩検査装置。
  4. 【請求項4】 前記チャック機構を前記検査対象容器お
    よび前記ガス注入機構に対して相対移動可能に支持する
    チャック支持機構と、 前記チャック機構により前記検査対象容器の開口端が掴
    まれていない場合は、前記チャック機構と前記ガス注入
    機構との相対移動を防止する一方、前記チャック機構に
    より前記検査対象容器の開口端が掴まれた場合は、前記
    ガス注入機構と前記チャック機構との相対移動を許容す
    る相対移動制御機構とを備えていることを特徴とする請
    項2または3に記載の容器の漏洩検査装置。
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