JP3453027B2 - ポリアセタール樹脂成形品用熱接着フィルム及びその成形品並びに成形品の製造方法 - Google Patents

ポリアセタール樹脂成形品用熱接着フィルム及びその成形品並びに成形品の製造方法

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に装飾を施し
得るポリアセタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテ
レフタレートフィルム及び該フィルムを熱接着したポリ
アセタール樹脂成形品からなる加飾性ポリアセタール成
形品並びに該成形品の製造方法に関するものであり、さ
らには、予め表面に装飾が施された該フィルム及び該フ
ィルムを熱接着した該ポリアセタール成形品並びにその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、エンジニアリン
グ樹脂の中でも、バランスのとれた機械的性質、耐疲労
性、摩擦・摩耗特性、耐薬品性、耐熱性等に優れた特性
を有する樹脂であり、自動車、電機、電子、建材、機能
雑貨等の部品を中心に用途を拡大している。しかし、そ
の表面に印刷、絵付け、凹凸模様、スパッタリング等の
装飾を加える(加飾という)場合には、インキ、ペイン
トやプライマーが付着しにくいとか、加工温度条件の範
囲が狭く模様をつけにくい等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
アセタール樹脂成形品を加飾するための樹脂フィルム及
び該樹脂フィルムを接着したポリアセタール樹脂成形品
並びにその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のポ
リブチレンテレフタレート樹脂を使用することにより、
ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムとポリアセタ
ール樹脂成形品との接着性がよく、且つ本ポリブチレン
テレフタレート樹脂は加飾性がよいことから、ポリアセ
タール樹脂成形品の表面に本ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂を積層することにより加飾性のよいポリアセター
ル樹脂成形品が得られることを見いだし本発明を完成す
るに至った。
【0005】すなわち本発明の第1は、ポリブチレンテ
レフタレートを主体とし、それに共重合可能なコモノマ
ー単位を含むポリブチレンテレフタレートコポリマーで
あり、該コポリマーの融点Tmが170〜220℃且つ
融点Tmと結晶化温度Tcとの温度差が37℃以上であ
り、ポリアセタール樹脂成形品の表面に熱プレス法によ
り接着したときの接着強度が、1.5kg/25mm以
上であるポリアセタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂フィルムに関する。本発明の第2
は、フィルムが他の樹脂フィルム及び/又は金属箔と積
層された本発明の第1のポリアセタール樹脂成形品用熱
接着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムに関す
る。本発明の第3は、他の樹脂がポリエチレンテレフタ
レート樹脂、又はポリブチレンテレフタレート樹脂であ
る本発明の第のポリアセタール樹脂成形品用熱接着ポ
リブチレンテレフタレート樹脂フィルムに関する。本発
明の第4は、予め加飾されている本発明の第1のポリア
セタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂フィルムに関する。本発明の第5は、ポリアセタ
ール樹脂成形品と本発明の第1〜4のいずれかのポリア
セタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂フィルムとからなる加飾性ポリアセタール樹脂成
形品に関する。本発明の第6は、ポリアセタール樹脂成
形品に本発明の第1〜4のいずれかのポリアセタール樹
脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィ
ルムを載せて、模様付き金型面に該熱接着ポリブチレン
テレフタレート樹脂フィルムが接触するようにして加熱
成形して得られたポリアセタール樹脂成形品に関する。
本発明の第7は、ポリアセタール樹脂成形品に本発明の
第1〜4のいずれかのポリアセタール樹脂成形品用熱接
着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムを載せて、
230℃以下で加熱成形する加飾性ポリアセタール樹脂
成形品の製造方法に関する。本発明の第8は、本発明の
1〜4のいずれかのポリアセタール樹脂成形品用熱接着
ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムをポリアセタ
ール樹脂成形品に載せ模様付き金型面に該熱接着ポリブ
チレンテレフタレート樹脂フィルムが接触するようにし
て230℃以下で加熱成形する加飾性ポリアセタール樹
脂成形品の製造方法に関する。本発明の第9は、金型キ
ャビティに、ポリブチレンテレフタレートを主体とし、
それに共重合可能なコモノマー単位を含むポリブチレン
テレフタレートコポリマーであり、該コポリマーの融点
Tmが170〜220℃且つ融点Tmと結晶化温度Tc
との温度差が37℃以上であり、ポリアセタール樹脂成
形品の表面に熱プレス法により接着したときの接着強度
が、1.5kg/25mm以上であるポリアセタール樹
脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィ
ルムをセットし、ポリアセタール樹脂をキャビティ内に
インジェクション成形する加飾性ポリアセタール樹脂成
形品の製造方法に関する。本発明の第10は、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂が、融点が210℃以下である
ポリブチレンテレフタレート樹脂と熱可塑性樹脂との組
成物である本発明の第9の加飾性ポリアセタール樹脂成
形品の製造方法に関する。本発明の第11は、熱可塑性
樹脂がポリカーボネート樹脂である本発明の第10の加
飾性ポリアセタール樹脂成形品の製造方法に関する。本
発明の第12は、フィルムが他の樹脂フィルム及び/又
は金属箔と積層された熱接着ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂フィルムである本発明の第9〜11のいずれかの
加飾性ポリアセタール樹脂成形品の製造方法に関する。
本発明の第13は、他の樹脂がポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、又はポリブチレンテレフタレート樹脂である
本発明の第12の加飾性ポリアセタール樹脂成形品の製
造方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明において使用されるポリアセタール(PO
M)は、オキシメチレン構造単位のみからなるポリアセ
タールホモポリマー、また構造単位がオキシメチレンの
他にオキシエチレン、1,3−ジオキソラン、1,4−
ブタンジオール、及び/又はジエチレングリコールホル
マール等のものでオキシメチレン単位と共重合し得る構
造単位を含有するポリアセタールコポリマーであり、本
発明では、両者を含めてPOMと略称する。
【0007】なお、本発明に使用するPOM樹脂の剛性
をさらに向上させる必要がある場合には、有機充填剤や
無機充填剤をPOM樹脂に配合することも可能である。
このような有機充填剤や無機充填剤としては、カーボン
繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、ガラスビーズ、ウォ
ラストナイト、チタン酸カリウム繊維、タルク、マイカ
等が挙げられるが、なんらこれらに限定されるものでは
ない。
【0008】さらに、本発明に用いるPOM樹脂に、一
般的に合成樹脂に添加される公知の物質、即ち酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染
料や顔料等の着色剤、潤滑剤、離型剤および結晶促進
剤、結晶核剤等も要求性能に応じ添加できる。
【0009】さらにまた、本発明に用いるPOM樹脂
に、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂等の樹脂成分を配合することも
できる。
【0010】本発明に使用するPOM樹脂は塩化ビニル
樹脂等他の樹脂との複合体であってもよいが、熱接着用
ポリブチレンテレフタレート樹脂との接着面にはPOM
樹脂がなければならない。
【0011】POM樹脂は耐溶剤性が高いために接着性
がよくない。したがって、これに熱接着して加飾性を与
える場合には、融点が225℃のポリブチレンテレフタ
レートホモポリマーでは結晶性が高く、POM樹脂との
熱接着性がよくない。
【0012】本発明において使用されるポリアセタール
樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレート(以下
熱接着PBTと略す)樹脂は、ポリアセタール樹脂成形
品の表面に熱プレス法により接着したときの接着強度
が、1.5kg/25mm以上であるポリブチレンテレ
フタレート樹脂である。このような樹脂は、融点Tmが
170−220℃であり、さらに、融点Tmと結晶化温
度Tcとの温度差が37℃以上であるポリブチレンテレ
フタレート系樹脂を主成分としている。
【0013】この、接着強度が1.5kg/25mm以
上であるポリブチレンテレフタレート樹脂を使用するこ
とにより、更には、前記温度差が37℃以上、好ましく
は42℃以上であるポリブチレンテレフタレート樹脂を
使用することにより、POM樹脂成形品の加飾性が十分
に発揮される。
【0014】本発明において使用される熱接着PBT樹
脂はポリブチレンテレフタレートを主体とし、それに共
重合可能なコモノマー単位を含むポリブチレンテレフタ
レートコポリマー、又は、ポリブチレンテレフタレート
コポリマーを主体としてこれと他の熱可塑性樹脂との組
成物であってもよい。
【0015】これにより母体であるPBT樹脂単独より
融点が低く、さらに結晶化温度も下がり、これらの温度
差が大きくなり、POM樹脂との接着性が良好で、得ら
れる成形品の加飾性も外観も良好となる。
【0016】具体的にはテレフタル酸またはそのエステ
ル形成性誘導体と、1,4−ブタンジオールまたはその
エステル形成性誘導体を主成分とすると、これらの成分
と共重合し得るコモノマー成分とを重縮合して得られる
ポリブチレンテレフタレート共重合体であり、例えばポ
リブチレンテレフタレートを主成分とし、これに5〜4
0モル%の共重合可能な他のコモノマーを導入した共重
合体が挙げられる。
【0017】ポリブチレンテレフタレートに共重合可能
な他のコモノマーとしては、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン
酸、ドデカン二酸のような公知のジカルボン酸およびこ
れらのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等が
挙げられる。
【0018】また、これらのジカルボン酸化合物は、エ
ステル形成可能な誘導体、例えばジメチルエステルのよ
うな低級アルコールエステルの形で重縮合に使用してコ
モノマー成分として導入することも可能である。また、
共重合可能な他のコモノマーとして使用されるジヒドロ
キシ化合物の例を示すと、エチレングリコール,1,3
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、ヒドロ
キノン、レゾルシン、ジヒドロキジフェニル、ナフタレ
ンジオール、ジヒドロキシジフェニルエーテル、シクロ
ヘキサンジオール,2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ジエトキシ化ビスフェノールAのよう
な比較的低分子量のジヒドロキシ化合物、およびこれら
のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等であ
る。これらのコモノマー成分は2種以上混合して導入し
たものであってもよい。
【0019】ポリブチレンテレフタレートコポリマーを
主体としてこれに加えられる他の熱可塑性樹脂として
は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリアルキルアクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリアミド系重合体、スチレン系重合体(共重合体
も含む)、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリサルホン、ポ
リエーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルケトン等の樹脂を挙げることができる。これらの熱可
塑性樹脂は2種以上混合して使用することができる。こ
れらのうち好ましい熱可塑性樹脂としてはポリカーボネ
ート樹脂である。
【0020】熱可塑性樹脂と上記ポリブチレンテレフタ
レートコポリマー樹脂との比率は、ポリブチレンテレフ
タレートコポリマー樹脂100重量部に対して90重量
部以内が好ましい。
【0021】本発明に用いる熱接着PBT樹脂に、一般
的に合成樹脂に添加される公知の物質、即ち酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染
料や顔料等の着色剤、潤滑剤、離型剤および結晶促進
剤、結晶核剤等も要求性能に応じ添加できる。
【0022】本発明で使用される熱接着PBT樹脂フィ
ルムは多層フィルムであってもよいが、少なくとも、P
OM樹脂に接着する側の面は熱接着PBT樹脂フィルム
である。PBT樹脂フィルムに積層される層としてはポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキルア
クリレート、ポリカーボネート、ポリアミド系重合体、
スチレン系重合体(共重合体も含む)、ポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
アセタール、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポ
リエ一テルイミド、ポリエーテルケトン、ポリフェニレ
ンサルファイド等の樹脂、溶融時に液晶性を示すポリエ
ステルもしくはポリエステルアミド、その他熱硬化性樹
脂のフィルム、アルミ箔等の金属製の層状物が挙げられ
る。金属製の層状物に代わって、金属を上記樹脂層に蒸
着したものでもよい。
【0023】これらのフィルムとの積層は、予め作製し
たフィルム同士を熱や接着剤を利用して接着したり、共
押出しやインフレーション等の方法で行うことができ
る。
【0024】アルミ箔との多層フィルムを使用する場合
には、光線の透過、酸素の透過を少なくすることができ
るし、熱接着するPBT樹脂層と反対側にアクリル樹脂
がコーティングされている場合には、耐候性を上げた
り、表面光沢をよくすることができる。
【0025】本発明では、PBT樹脂はフィルム状とし
たが、例えば塗布して使用することもできる。したがっ
て、例えば加飾したPETの上に本PBT樹脂を塗布
し、それをPOM樹脂層に熱接着したものも本発明に含
まれる。
【0026】本発明の熱接着PBT樹脂フィルムはその
表面に、予め、絵、柄、文字、記号、凹凸、更には彩色
等の加飾を施しておくことができるし、成形時に金型の
表面に凹凸等の模様を与えておくことにより、得られた
成形品の表面に模様を施すことができる。
【0027】成形品を得るための出発材料は、POMペ
レット、樹脂成形品、好ましくは平板であり、熱接着P
BT樹脂はフィルム(シートも含む)、粉末又はペレッ
トであり、好ましくはフィルムである。フィルムには層
状に塗布して得られたものも含まれる。
【0028】熱プレス法としては、フィルムと成形品を
熱圧着する方法やフィルムと溶融樹脂を圧着する方法等
が挙げられる。例えば、POM樹脂平板の両面又は片面
に熱接着PBT樹脂フィルムを載せ、230℃以下の温
度でプレス成形する。また、本発明の成形品は射出成
形、射出圧縮成形、ガスインジェクション成形、ブロー
成形法等により成形することもできる。例えば、熱接着
PBT樹脂フィルムを射出成形用金型のキャビティに取
り付け、POM樹脂を射出成形によりキャビティに充填
することにより熱接着PBT樹脂フィルムを接着した成
形品を得ることができる。本発明による成形品は接着強
度および表面の加飾性を大幅に改善することが出来る。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】(融点および結晶化温度)測定サンプル5
mgを採取し、PERKIN−ELMER社製DSC
(7‐series)を使い、昇温速度5℃/minで
昇温し、融解時の吸熱量が最大である時の温度を融点
(Tm)とした。また、融点を測定した後、5℃/mi
nで降温し、結晶化に伴う発熱が最大である時の温度を
結晶化温度(Tc)とした。DSCを使用し、温度上昇
時の吸熱ピークトップを融点Tmとし、温度下降時の発
熱ピークトップを結晶化温度Tcとした。 (接着強度測定) 180度剥雛 サンプル幅:25mm。 引張速度:50mm/min。 (接着方法及び条件) プレス機:シリンダー径150mm。 接着温度:220℃。 予熱時間:1分。 プレス圧:70kg/cm2。 加圧時間:2分。
【0031】(実施例1〜3)表1に示された各種熱接
着PBT樹脂フィルム(厚さ30μm、縦100mm、
横100mm)を厚さ0.3mmのPOM樹脂平板(縦
100mm、横100mm)に載せ、熱プレス機により
両者を熱接着した。POM樹脂平板と熱接着PBT樹脂
フィルムの接着強度を測定した。結果を表1に示す。さ
らに、表1の各種成形物の表面にカラー印刷を行った
が、良好に印刷を行うことができた。
【0032】(比較例1)PBT樹脂フィルムを用いて
実施例1〜3と同様に試験片を作製し、接着評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】(実施例4〜6)実施例1〜3で、表面に
凹凸模様を持つ熱プレス機を用いた他は実施例1〜3と
同様に行った。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】(実施例7)厚さ30μmのP1フィルム
に、予め彩色して模様を施した厚さ20μmのポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムを積層したフィルムを
用いた他は、実施例1と同様に行った。POM樹脂平板
と熱接着PBT樹脂フィルムの接着強度は3600g/
25mmであり界面の接着は良好であり、彩色模様を有
するPOM樹脂成形品が得られた。
【0037】(実施例8)厚さ30μmのP2フィルム
に、厚さ5μmのアルミ箔を積層したフィルムを用いた
他は、実施例1と同様に行った。POM樹脂平板と熱接
着PBT樹脂フィルムの接着強度は3750g/25m
mであり界面の接着は良好であり、アルミ箔の上に彩色
模様を施すことができた。
【0038】
【発明の効果】本発明により、表面に印刷、絵付け、凹
凸模様、彩色等の装飾を加えたPOM樹脂成形品を得る
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/36 B32B 27/36 C08J 5/12 C08J 5/12 7/04 CEZ 7/04 CEZB // B29K 59:00 B29K 59:00 67:00 67:00 B29L 9:00 B29L 9:00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリブチレンテレフタレートを主体と
    し、それに共重合可能なコモノマー単位を含むポリブチ
    レンテレフタレートコポリマーであり、該コポリマーの
    融点Tmが170〜220℃且つ融点Tmと結晶化温度
    Tcとの温度差が37℃以上であり、ポリアセタール樹
    脂成形品の表面に熱プレス法により接着したときの接着
    強度が、1.5kg/25mm以上であるポリアセター
    ル樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレート樹脂
    フィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムが他の樹脂フィルム及び/又は
    金属箔と積層された請求項1記載のポリアセタール樹脂
    成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 他の樹脂がポリエチレンテレフタレート
    樹脂、又はポリブチレンテレフタレート樹脂である請求
    2に記載のポリアセタール樹脂成形品用熱接着ポリブ
    チレンテレフタレート樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 予め加飾されている請求項1記載のポリ
    アセタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレ
    ート樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリアセタール樹脂成形品と請求項1〜
    4のいずれかに記載のポリアセタール樹脂成形品用熱接
    着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムとからなる
    加飾性ポリアセタール樹脂成形品。
  6. 【請求項6】 ポリアセタール樹脂成形品に請求項1〜
    4のいずれかに記載のポリアセタール樹脂成形品用熱接
    着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムを載せて、
    模様付き金型面に該熱接着ポリブチレンテレフタレート
    樹脂フィルムが接触するようにして加熱成形して得られ
    たポリアセタール樹脂成形品。
  7. 【請求項7】 ポリアセタール樹脂成形品に請求項1〜
    4のいずれかに記載のポリアセタール樹脂成形品用熱接
    着ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムを載せて、
    230℃以下で加熱成形する加飾性ポリアセタール樹脂
    成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリア
    セタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレンテレフタレー
    ト樹脂フィルムをポリアセタール樹脂成形品に載せ模様
    付き金型面に該熱接着ポリブチレンテレフタレート樹脂
    フィルムが接触するようにして230℃以下で加熱成形
    する加飾性ポリアセタール樹脂成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 金型キャビティに、ポリブチレンテレフ
    タレートを主体とし、それに共重合可能なコモノマー単
    位を含むポリブチレンテレフタレートコポリマーであ
    り、該コポリマーの融点Tmが170〜220℃且つ融
    点Tmと結晶化温度Tcとの温度差が37℃以上であ
    り、ポリアセタール樹脂成形品の表面に熱プレス法によ
    り接着したときの接着強度が、1.5kg/25mm以
    上であるポリアセタール樹脂成形品用熱接着ポリブチレ
    ンテレフタレート樹脂フィルムをセットし、ポリアセタ
    ール樹脂をキャビティ内にインジェクション成形する加
    飾性ポリアセタール樹脂成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 ポリブチレンテレフタレート樹脂が、
    融点が210℃以下であるポリブチレンテレフタレート
    樹脂と熱可塑性樹脂との組成物である請求項9に記載の
    加飾性ポリアセタール樹脂成形品の製造方法。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂がポリカーボネート樹脂
    である請求項10に記載の加飾性ポリアセタール樹脂成
    形品の製造方法。
  12. 【請求項12】 フィルムが他の樹脂フィルム及び/又
    は金属箔と積層された熱接着ポリブチレンテレフタレー
    ト樹脂フィルムである請求項9〜11のいずれかに記載
    の加飾性ポリアセタール樹脂成形品の製造方法。
  13. 【請求項13】 他の樹脂がポリエチレンテレフタレー
    ト樹脂、又はポリブチレンテレフタレート樹脂である請
    求項12に記載の加飾性ポリアセタール樹脂成形品の製
    造方法。
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