JP3453021B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3453021B2
JP3453021B2 JP00851296A JP851296A JP3453021B2 JP 3453021 B2 JP3453021 B2 JP 3453021B2 JP 00851296 A JP00851296 A JP 00851296A JP 851296 A JP851296 A JP 851296A JP 3453021 B2 JP3453021 B2 JP 3453021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用感に優れると
ともに、中性領域においても乾燥後の毛髪に柔軟性を付
与することができる毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には毛髪の感触を良好
にする目的で、モノ又はジ直鎖型長鎖アルキル第4級ア
ンモニウム塩やモノ又はジ分岐型長鎖アルキル第4級ア
ンモニウム塩等のカチオン界面活性剤が配合されてい
る。
【0003】しかしながら、これら従来の毛髪化粧料
は、毛髪の感触、すなわちコンディショニング効果であ
るしっとり感、平滑性等は優れるものの、柔軟性に関し
ては不充分であるという欠点があった。すなわち、濡れ
ている状態では柔らかさを感じることができても、乾燥
した状態ではその効果感はほとんど失われてしまってい
た。そこで、かかる欠点を解決する目的で、高級アルコ
ール、グリセライド、流動パラフィン等の油脂類などを
併用することが行われてきた。これらの方法は、毛髪表
面に疎水性分子を残留させることにより、表面張力を下
げて感触的に柔軟感を付与するもので、これら毛髪表面
に残留した物質は、日常生活において経時的に接触、あ
るいは洗髪等の作用により脱落してしまうため、柔軟性
に於いては、その効果を持続的に維持することは困難で
あった。また硬い髪は、毛髪の弾性が大きいためにまと
まりも悪いことが多く、従来の表面的な対応では、消費
者の要求を満たすことは困難であった。また、最近毛髪
の柔軟性を向上させる手段として、炭素数6以上の2−
ヒドロキシ脂肪酸をコンディショニング成分として使用
する毛髪コンディショニング組成物が提案されている
(例えば、特開平3−48607号公報、特開平3−4
8609号公報)。しかし、この方法でも柔軟性を持続
的に維持する点においては、未だ充分な効果は得られな
かった。更に、中性領域においては、乾燥後の毛髪に柔
軟性を付与することは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、良好な使用感を有すると共に、優れた柔軟性、特に
中性領域においても乾燥後の毛髪に柔軟性を付与するこ
とができる毛髪化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結
果、特定のグアニジン誘導体又はその酸付加塩を用いれ
ば、使用感に優れるとともに、柔軟性、特に中性領域に
おいても乾燥後の毛髪に柔軟性を付与することができる
毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(1)又
は(2);
【0007】
【化3】
【0008】〔式(1)中、A及びBは同一又は異なっ
ていてもよい炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは
結合手、−CO−又は置換基を有していてもよい炭素数
1〜6のアルキレン基を示し、Eは水素原子、低級アル
キル基、アラルキル基又は置換基を有していてもよいア
リール基を示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6の
数を示し、R1 は水素原子、低級アルキル基又は−(A
O)m−(BO)n−D−Eを示す。ただし、R1がメチ
ル基の場合、−(AO)m−(BO)n−D−Eはヒドロ
キシエチル基ではない。式(2)中、lは1〜10の数
を示し、Gは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル
基、スルホン酸基又はリン酸基を示し、R1は前記と同
じ意味を示す。ただし、R 1 がメチル基の場合、−(C
2 l −Gはヒドロキシエチル基ではない。〕で表わさ
れるグアニジン誘導体又はその酸付加塩を含有すること
を特徴とする毛髪化粧料を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いるグアニジン誘導体
又はその酸付加塩は、前記一般式(1)又は(2)で表
わされるものである。一般式(1)中、A及びBで示さ
れる炭素数2〜8のアルキレン基としては、直鎖及び分
岐鎖のいずれでもよく、例えば、エチレン基、トリメチ
レン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサ
メチレン基、プロピレン基等を挙げることができ、これ
らのなかでも炭素数2〜6のものが好ましく、特に炭素
数2〜4のもの、エチレン基、トリメチレン基、プロピ
レン基が好ましい。
【0010】Dで示される炭素数1〜6のアルキレン基
としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、例えば、
メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチ
レン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、プロピ
レン基等を挙げることができる。
【0011】E又はR1 で示される低級アルキル基とし
ては、例えば、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基等を挙げ
ることができ、これらのなかでも、特にメチル基が好ま
しい。Eで示されるアラルキル基としては、例えば、ベ
ンジル基、フェネチル基、ナフチルアミノ基等の炭素数
7〜12のものを挙げることができる。Eで示されるア
リール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基を
挙げることができ、それらの置換基としては、メチル基
のような低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ
基;ニトロ基;シアノ基;ヒドロキシル基;低級アルキ
ル基、ハロゲン化低級アルキル基又はアラルキル基でエ
ステル型となっていてもよいカルボン酸残基;カルバモ
イル基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原
子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
等の低級アルキル基;メトキシ基、エトキシ基等の低級
アルコキシル基等を挙げることができる。
【0012】mは1〜6の数を示すが、1〜4の数が好
ましい。nは0〜6の数を示すが、0〜4が好ましい。
【0013】一般式(2)中、R1 の意味は上記と同じ
である。lは1〜10の数を示すが、1〜5の数が好ま
しい。また、Gとしてはヒドロキシル基、カルボキシル
基、リン酸基が好ましい。
【0014】このような一般式(1)又は(2)で表わ
されるグアニジン誘導体としては、例えば2−ヒドロキ
シグアニジン、3−ヒドロキシグアニジン、2−ヒドロ
キシプロピルグアニジン、4−ヒドロキシブチルグアニ
ジン、5−ヒドロキシペンチルグアニジン、6−ヒドロ
キシヘキシルグアニジン、2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチルグアニジン、2−[2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エトキシ]エチルグアニジン、1−(3−ヒド
ロキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(2−
ヒドロキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−
(4−ヒドロキシブチル)−1−メチルグアニジン、1
−(5−ヒドロキシペンチル)−1−メチルグアニジ
ン、1−(6−ヒドロキシヘキシル)−1−メチルグア
ニジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル]−1−メチルグアニジン、1−[2−(2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]−1−メチル
グアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシエチル)グ
アニジン、1,1−ビス(3−ヒドロキシプロピル)グ
アニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシプロピル)グ
アニジン、1,1−ビス(4−ヒドロキシブチル)グア
ニジン、1,1−ビス(5−ヒドロキシペンチル)グア
ニジン、1,1−ビス(6−ヒドロキシヘキシル)グア
ニジン、1,1−ビス[2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−(2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]グアニ
ジン、(2−メトキシエチル)グアニジン、(2−エト
キシエチル)グアニジン、(3−メトキシプロピル)グ
アニジン、(2−メトキシプロピル)グアニジン、(4
−メトキシブチル)グアニジン、(5−メトキシペンチ
ル)グアニジン、2−(2−メトキシエトキシ)エチル
グアニジン、[2−(2−(メトキシエトキシ)エトキ
シ)エチル]グアニジン、1,1−ビス(2−メトキシ
エチル)グアニジン、1,1−ビス(2−エトキシエチ
ル)グアニジン、1,1−ビス(3−メトキシプロピ
ル)グアニジン、1,1−ビス(2−メトキシプロピ
ル)グアニジン、1,1−ビス(4−メトキシブチル)
グアニジン、1,1−ビス(5−メトキシペンチル)グ
アニジン、1,1−ビス(6−メトキシヘキシル)グア
ニジン、1,1−ビス[2−(2−メトキシエトキシ)
エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−(2−(2−
メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]グアニジン、1
−(2−メトキシエチル)−1−メチルグアニジン、1
−(2−エトキシエチル)−1−メチルグアニジン、1
−(3−メトキシプロピル)−1−メチルグアニジン、
1−(2−メトキシプロピル)−1−メチルグアニジ
ン、1−(4−メトキシブチル)−1−メチルグアニジ
ン、1−(5−メトキシペンチル)−1−メチルグアニ
ジン、1−(6−メトキシヘキシル)−1−メチルグア
ニジン、1−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル−
1−メチルグアニジン、1−[2−(2−(2−メトキ
シエトキシ)エトキシ)エチル]−1−メチルグアニジ
ン、酢酸2−グアニジノエチル、酢酸3−グアニジノプ
ロピル、酢酸2−グアニジノ−2−プロピル、酢酸4−
グアニジノ−1−ブチル、酢酸5−グアニジノ−1−ペ
ンチル、酢酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、酢酸2−
(2−グアニジノエトキシ)エチル、酢酸2−[2−
(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、酢酸2
−(1−メチルグアニジノ)エチル、酢酸3−(1−メ
チルグアニジノ)プロピル、酢酸2−(1−メチルグア
ニジノ)−1−メチルエチル、酢酸4−(1−メチルグ
アニジノ)ブチル、酢酸5−(1−メチルグアニジノ)
ペンチル、酢酸6−(1−メチルグアニジノ)ペンチ
ル、酢酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキ
シ]エチル、酢酸2−[2−(2−(1−メチルグアニ
ジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、安息香酸2−グア
ニジノエチル、安息香酸3−グアニジノプロピル、安息
香酸2−グアニジノ−2−プロピル、安息香酸4−グア
ニジノ−1−ブチル、安息香酸5−グアニジノ−1−ペ
ンチル、安息香酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、安息
香酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、安息香酸
2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチ
ル、安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、安
息香酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピル、安息香
酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、
安息香酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、安息香
酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、安息香酸6
−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、安息香酸2−
[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、安
息香酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エト
キシ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−グアニジノエ
チル、サリチル酸3−グアニジノプロピル、サリチル酸
2−グアニジノ−2−プロピル、サリチル酸4−グアニ
ジノ−1−ブチル、サリチル酸5−グアニジノ−1−ペ
ンチル、サリチル酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、サ
リチル酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、サリ
チル酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキ
シ]エチル、サリチル酸2−(1−メチルグアニジノ)
エチル、サリチル酸3−(1−メチルグアニジノ)プロ
ピル、サリチル酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−
メチルエチル、サリチル酸4−(1−メチルグアニジ
ノ)ブチル、サリチル酸5−(1−メチルグアニジノ)
ペンチル、サリチル酸6−(1−メチルグアニジノ)ペ
ンチル、サリチル酸2−[2−(1−メチルグアニジ
ノ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−[2−(2−
(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチ
ル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−グアニジノエチ
ル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸3−グアニジノプロ
ピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−グアニジノ−
2−プロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸4−グア
ニジノ−1−ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸5
−グアニジノ−1−ペンチル、m又はp−ヒドロキシ安
息香酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、m又はp−ヒド
ロキシ安息香酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチ
ル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(2−グ
アニジノエトキシ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒド
ロキシ安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、
m又はp−ヒドロキシ安息香酸3−(1−メチルグアニ
ジノ)プロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−
(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、m又は
p−ヒドロキシ安息香酸4−(1−メチルグアニジノ)
ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸5−(1−メチ
ルグアニジノ)ペンチル、m又はp−ヒドロキシ安息香
酸6−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、m又はp−
ヒドロキシ安息香酸2−[2−(1−メチルグアニジ
ノ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸
2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)
エトキシ]エチル等を挙げることができる。
【0015】これらのグアニジン誘導体のうち、特に、
グアニジノエトキシエタノール、グアニジノペンタノー
ル、グアニジノプロパン酸、グアニジノエチルリン酸が
好ましい。
【0016】また、グアニジン誘導体の酸付加塩を形成
するための酸としては、有機酸又は無機酸のいずれでも
良く、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、
デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香
酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリド
ンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、ピメリン
酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン
酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン
酸;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、o、m又はp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ
酸;グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイ
シン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニ
ン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒ
ドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、ア
スパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミ
ン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、ア
ミノ安息香酸等のアミノ酸;メタンスルホン酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリ
ールスルホン酸;フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨ
ウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;過塩素酸、硫酸、硝
酸、リン酸、炭酸等の無機酸を挙げることができる。
【0017】これらのうち式(1)で表わされるグアニ
ジン誘導体又はその酸付加塩は、例えば次の反応式で示
される製造方法により得ることができる。
【0018】
【化4】
【0019】(式中、A、B、D、E、m、n及びR1
の意味は上記と同じである)
【0020】すなわち、アミン誘導体(4)に、グアニ
ジル化試薬を反応させることにより、グアニジン誘導体
(1)又はその酸付加塩を得ることができる。
【0021】原料であるアミン誘導体(4)の具体例と
しては、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−
(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エタノール、
1−アミノ−2−プロパノール、2−(2−N−メチル
アミノエトキシ)エタノール、2−(2−(2−N−メ
チルアミノエトキシ)エトキシ)エタノール、1−N−
メチルアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス−(2
−ヒドロキシエトキシ)エチルアミン、N,N−ビス−
(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エ
チルアミン、N,N−ジ−(2−ヒドロキシプロピル)
アミン、3−N−メチルアミノ−1−プロパノール、4
−N−メチルアミノ−1−ブタノール、5−N−メチル
アミノ−1−ペンタノール、6−N−メチルアミノ−1
−ヘキサノール、ジ−3−プロパノールアミン、ジ−4
−ブタノールアミン、ジ−5−ペンタノールアミン、ジ
−6−ヘキサノールアミン、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアミン、2−〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ〕エチルアミン、2−メトキシ−1−プロ
ピルアミン、N−メチル−2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアミン、N−メチル−2−〔2−(2−メト
キシエトキシ)エトキシ〕エチルアミン、N−メチル−
2−メトキシプロピルアミン、N,N−ビス−〔2−
(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、N,N−ビ
ス−〔2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)
エチル〕アミン、N,N−ジ−2−メトキシプロピルア
ミン、N−メチル−3−メトキシプロピルアミン、N−
メチル−4−メトキシブチルアミン、N−メチル−5−
メトキシペンチルアミン、N−メチル−6−メトキシヘ
キシルアミン、N,N−ジ−3−メトキシプロピルアミ
ン、N,N−ジ−4−メトキシブチルアミン、N,N−
ジ−5−メトキシペンチルアミン、N,N−ジ−6−メ
トキシヘキシルアミン等が挙げられる。
【0022】グアニジル化試薬としては、公知のグアニ
ジル化試薬、例えばシアナミド、S−アルキルイソチオ
尿素、O−アルキルイソ尿素、アミノイミノメタンスル
ホン酸、3,5−ジメチル−1−グアニルピラゾール、
1H−ピラゾール−1−カルボアミジン等が挙げられ
る。
【0023】反応は、例えばS−アルキルイソチオ尿
素、O−アルキルイソ尿素、3,5−ジメチル−1−グ
アニルピラゾール、1H−ピラゾール−1−カルボアミ
ジンを用いる場合、水酸化バリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、アンモニア水;トリエチルアミン、N,N−
ジメチルアニリン、N,N−ジメチルピペラジン、N−
メチルピペラジン等の3級アミン;ピリジンなどの塩基
の存在下に、25℃〜200℃、1時間〜72時間攪拌
すればよい。また、シアナミドを用いる場合には、0℃
〜100℃、1時間〜72時間攪拌するか、あるいは前
記グアニジンの酸付加物で例示した酸の存在下に、25
℃〜200℃、1〜72時間攪拌すればよい。
【0024】反応終了後、必要に応じて常法により酸を
添加して酸付加塩として単離することができる。
【0025】また、式(2)で表わされるグアニジン誘
導体又はその酸付加塩は、前記方法に準じて製造するこ
とができる。
【0026】これらのグアニジン誘導体又はその酸付加
塩は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、全組成中に0.001〜50重量%(以下、単に%
で示す)配合するのが好ましく、特に0.001〜30
%、更に0.01〜20%配合すると、中性領域での柔
軟化効果が増すとともに、他の成分との相溶性にも優れ
るので好ましい。
【0027】本発明の毛髪化粧料には、更に界面活性剤
を配合することができる。かかる界面活性剤としては、
アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界
面活性剤、カチオン性界面活性剤等のいずれをも用いる
ことができ、例えば以下のものが挙げられる。
【0028】〔アニオン性界面活性剤〕 (1)平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖
又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩。 (2)平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ル又はアルケニルエーテル硫酸塩。 (3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩。 (4)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。 (5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 (6)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽
和又は不飽和脂肪酸塩。 (7)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モルのエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが0.
1/9.9〜9.9/0.1の比で、あるいはエチレン
オキサイドとブチレンオキサイドが0.1/9.9〜
9.9/0.1の比で付加したアルキル又はアルケニル
エーテルカルボン酸塩。 (8)平均10〜20の炭素原子から成るアルキル基又
はアルケニル基を有するα−スルホン脂肪酸塩又はエス
テル。 (9)炭素数8〜24のアシル基、及び遊離カルボン酸
残基又はスルホン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型
界面活性剤。 (10)炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基
又はそれらのエトキシレートを有するリン酸モノ又はジ
エステル型界面活性剤。 (11)炭素数8〜22の高級アルコール若しくはその
エトキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級
脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。 (12)炭素数8〜20の高級脂肪酸モノエタノールア
ミド又は、ジエタノールアミド又は、それらのエトキシ
レートなどのスルホン酸塩。 (13)炭素数8〜20のモノグリセライドのスルホン
酸塩。 (14)炭素数8〜20の高級脂肪酸とイセチオン酸と
の縮合物の塩。
【0029】〔両性界面活性剤〕 (15)炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基若
しくはアシル基を有するα位付加型、2級アミド、若し
くは3級アミド型のイミダゾリン系両性界面活性剤。 (16)炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基若
しくはアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタ
イン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン
系、若しくはアミドスルホベタイン系両性界面活性剤。
【0030】〔非イオン性界面活性剤〕 (17)平均炭素数10〜24の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド又はブチレンオキサイドを付加し
たポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキ
シアルキレンアルケニルエーテル。 (18)炭素数8〜20のモノグリセライドのエトキシ
レート。 (19)炭素数8〜20の高級脂肪酸ショ糖エステル。 (20)炭素数8〜20のアシル基を有するポリグリセ
リン脂肪酸エステル。 (21)炭素数8〜20の高級脂肪酸モノエタノールア
ミド又は、ジエタノールアミド又はそれらのエトキシレ
ート。 (22)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (23)炭素数8〜20のアシル基を有するポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (24)炭素数8〜20のアシル基を有するポリオキシ
エチレンソルビット脂肪酸エステル。 (25)炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を有するアル
キルサッカライド系界面活性剤。 (26)炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基、アルケニル基を有するアルキルアミンオキサイド、
又はアルキルアミドアミンオキサイド。 (27)炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基を有する多価アルコールのエーテル化
合物又はエステル化合物。
【0031】〔カチオン性界面活性剤〕 (28)炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基
を有するイミダゾリン開環型4級アンモニウム塩。 (29)炭素数8〜24の、場合によっては酸素原子若
しくは酸アミド基によって中断されているか、又は水酸
基に置換されていてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基を有するモノ長鎖アルキル4級アンモ
ニウム塩。 (30)炭素数8〜24の、場合によっては酸素原子若
しくは酸アミド基によって中断されているか、又は水酸
基に置換されていてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基を有するジ長鎖アルキル4級アンモニ
ウム塩。 (31)分岐鎖を有する総炭素数8〜28の、場合によ
っては酸素原子若しくは酸アミド基によって中断されて
いるか又は水酸基に置換されていてもよいアルキル基
と、直鎖の炭素数8〜22の場合によっては酸素原子若
しくは酸アミド基によって中断されているか又は水酸基
に置換されていてもよいアルキル基又はアルケニル基と
を同一分子内に有する、非対称型のジ長鎖アルキル基若
しくはアルケニル基を有する4級アンモニウム塩。
【0032】これらの界面活性剤のアニオン性残基の対
イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類
金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のア
ルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例
えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)
を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオン
としては、塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメ
トサルフェート、サッカリネートイオンを挙げることが
できる。
【0033】これらの界面活性剤のうち、特に(2)ア
ルキルエーテル硫酸塩、(3)アルキル硫酸塩、(6)
飽和又は不飽和脂肪酸塩、(9)N−アシル化アミノ酸
型界面活性剤、(10)リン酸モノエステル型界面活性
剤、(11)スルホコハク酸エステル、(12)アミド
エーテルサルフェート、(15)2級アミド型イミダゾ
リン系両性界面活性剤、特に脱塩してポリマーの溶解性
を向上させたアミドアミノ酸型両性界面活性剤(特開昭
63−128100号)、(16)アミドベタイン又は
ヒドロキシスルホベタイン系両性界面活性剤、(17)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、(25)アルキ
ルサッカライド系界面活性剤、(26)アルキルアミン
オキサイド、(27)分岐鎖アルキルグリシジルエーテ
ルと多価アルコールの付加反応で得られる付加物、(2
8)アルキルイミダゾリン開環型4級アンモニウム塩、
(29)モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、(3
0)ジアルキルジメチルアンモニウム塩又は(31)非
対称型ジアルキルジメチルアンモニウム塩が主活性剤と
して好ましい。
【0034】これらの界面活性剤のうち、更に好適なも
のの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル硫酸ナトリウム(エチレンオキサイド平均2〜3モ
ル付加)、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ヤシ油
脂肪酸のナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸アマイドエーテル
サルフェート、ラウロイル−N−メチルタウリン、ラウ
ロイル−N−メチル−β−アラニン、ポリオキシエチレ
ンスルホコハク酸ラウリルジナトリウム(3〜7E.
O.)、ラウリルリン酸、N−ラウロイル−N′−カル
ボキシメチル−N′−(2−ヒドロキシエチル)エチレ
ンジアミントリエタノールアミン塩、N−ラウロイル−
N−(2−ヒドロキシエチル)−N′,N′−ビス(カ
ルボキシメチル)エチレンジアミンナトリウム塩、デシ
ルポリグルコシド、ラウリルヒドロキシスルホベタイ
ン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、
ラウリルアミンオキサイド、2−ヒドロキシ−3−
〔(2−ヒドロキシエチル)〔2−〔(1−オキソテト
ラデシル)アミノ〕エチル〕アミノ〕プロピル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、セチルト
リメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、ジセチルジメチルアンモニ
ウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムク
ロライド、2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、炭素数12〜15の市販オキソ法合
成アルコール(ドバノール23と45の等量混合物,三
菱油化(株)製)に由来する分岐率20%の分岐ジアル
キルジメチルアンモニウムクロライド、N−2−(3−
メチルヘキシル)−7−メチルデシル−N−ドデシル−
N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−2−
(3−メチルヘキシル)−7−メチルデシル−N−オク
チル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−
2−ヘキシルデシル−N−ドデシル−N,N−ジメチル
アンモニウムクロライド、ペンタエリスリトールグリセ
リルイソステアリルエーテルのモノエーテル体等が挙げ
られる。
【0035】これらの界面活性剤は単独で又は2種以上
を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜
50%、特に1〜40%配合するのが好ましい。
【0036】本発明の毛髪化粧料には、更に一般式
(3)
【0037】
【化5】
【0038】〔式中、R2 は水素原子、メチル基又はメ
トキシ基を示し、Xは単結合又は炭素数1〜3の直鎖若
しくは分岐鎖のアルキレン基若しくはアルケニレン基を
示し、Yは水素原子又は水酸基を示し、p及びqはそれ
ぞれ0〜5の数を示す〕で表わされる芳香族アルコール
類を配合することができ、多成分系での相溶性をより向
上させるという効果を得ることができる。
【0039】かかる芳香族アルコール類(3)として
は、具体的には、例えばベンジルアルコール、シンナミ
ルアルコール、フェネチルアルコール、p−アニシルア
ルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェノキシ
エタノール、2−ベンジルオキシエタノール等が挙げら
れ、これらのうち、特に2−ベンジルオキシエタノール
が好ましい。
【0040】これらの芳香族アルコール類は単独で又は
2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に
0.1〜30%、特に1〜15%配合するのが好まし
い。
【0041】本発明の毛髪化粧料には、更にグリコール
酸を配合することができ、十分な効果が得られるpH領域
を拡大することができる。かかるグリコール酸は、全組
成中に0.1〜20%、特に5〜20%配合するのが好
ましい。
【0042】更に、本発明の毛髪化粧料には、本発明の
効果を損なわない範囲で、必要に応じて、ヒドロキシエ
チルセルロース等の増粘剤、香料、パール化剤、色素、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤等を配合することが
できる。また、毛髪の感触を更に向上させるために、カ
チオン化セルロースなどのカチオン性ポリマーや、ジメ
チルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエー
テル変性シリコーンなどのシリコーン誘導体等を配合す
ることもできる。
【0043】また、本発明の毛髪化粧料は、必要に応じ
てリン酸、塩酸等の無機酸;水酸化ナトリウム等の無機
アルカリ;トリエタノールアミン等の有機アルカリによ
りpH調整を行うことができ、この場合のpHは、5%水溶
液のpHが3〜11、特にpH5〜8となるようにするのが
好ましい。
【0044】本発明の毛髪化粧料は常法に従って製造す
ることができる。また、その剤型は特に限定されず、用
途に応じて、エマルジョン、サスペンジョン、ゲル、透
明溶液、エアゾール等各種剤型とすることができる。更
に、用途としては毛髪化粧料一般、すなわちプレシャン
プー剤、シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメン
ト、ヘアコンディショナー、コンディショニングブロー
剤等とすることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、使用感に優れる
と共に、柔軟性、特に中性領域においても乾燥後の毛髪
に柔軟性を付与することができるものである。
【0046】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
実施例において行った毛髪化粧料の評価方法は以下のと
おりである。
【0047】(1)シャンプーの場合:コールドパーマ
等の美容処理を施したことのない日本人女性の毛髪20
g(長さ15cm)を束ね、この毛髪束にシャンプー1g
を塗布して1分間泡立てた時の泡立ちと、その後、30
秒間流水ですすいだ後の柔軟性、更に乾燥後の柔軟性に
ついて、以下の基準に従って評価した。
【0048】(泡立ち) ○:泡立ちがよい。 △:泡立ちが不充分。 ×:泡立ちが不良。 (すすぎ時の柔軟性) ○:柔らかい。 △:柔軟感が不充分。 ×:柔軟感が感じられない。 (乾燥後の柔軟性) ○:柔らかい。 △:柔らかさが不充分。 ×:柔らかくない。
【0049】(2)ヘアリンス等のアフターシャンプー
剤の場合:コールドパーマ等の美容処理を施したことの
ない日本人女性の毛髪20g(長さ15cm)を束ね、シ
ャンプーで洗浄した後、すすぎ流すタイプのアフターシ
ャンプー剤についてはこの毛髪束に2gの剤を均一に塗
布し、次いで30秒間流水ですすぎ、タオルドライを行
った後、ドライヤーにて乾燥した。また、すすがないタ
イプのアフターシャンプー剤の場合については、この毛
髪束に所定量の剤を塗布した後、風乾した。これらの毛
髪束について、その柔軟性、平滑性、油性感の少なさ
を、以下の基準に従って評価した。
【0050】(柔軟性) ○:柔らかい。 △:柔らかさが不充分。 ×:柔らかくない。 (平滑性) ○:滑りがよい。 △:滑り感が不充分。 ×:滑り感が無い。 (油性感の少なさ) ○:油性感が少ない。 △:油性感がやや多い。 ×:油性感が多い。
【0051】実施例1(ヘアコンディショナー) 表1に示す組成のヘアコンディショナーを常法により製
造し、毛髪処理後の柔軟性を評価した。結果を表1に示
す。
【0052】
【表1】
【0053】実施例2(シャンプー) 表2に示す組成のシャンプーを常法により製造し、泡立
ち、すすぎ時及び乾燥後の柔軟性について評価した。結
果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】実施例3(シャンプー) 下記に示す組成のシャンプーを常法により製造した。
【0056】
【表3】 (成分) (%) (1)N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′− (2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリエ タノールアミン塩 15 (2)ポリオキシエチレン(5)ラウリルスルホコハク酸 ジナトリウム 15 (3)N−5−ヒドロキシペンチル−N−メチルグアニジ ン・酢酸塩 2 (4)ベンジルアルコール 2 (5)クエン酸 0.6 (6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1 (7)モノデカン酸グリセリド 1 (8)香料 0.5 (9)色素 適量 (10)精製水 バランス (pH6.8)
【0057】得られたシャンプーは、洗髪時の泡立ちが
良く、すすぎ時及び乾燥時の感触に優れ、乾燥後の毛髪
に十分な柔軟性を付与した。
【0058】実施例4(抗フケシャンプー) 下記に示す組成の抗フケシャンプーを常法により製造し
た。
【0059】
【表4】 (成分) (%) (1)ポリオキシエチレン(3)ラウリル硫酸トリエタノ 15 ールアミン塩 (2)ポリオキシエチレン(2)ラウリルスルホコハク酸 ジナトリウム 5 (3)2−ベンジルオキシエタノール 2 (4)グリコール酸 2 (5)コハク酸 1 (6)ラウリルヒドロキシスルホベタイン 2 (7)ペンタエリスリトールグリセリル・イソステアリル エーテル(モノエーテル体)1付加体 2 (8)カチオン性ポリマー(ガフコート755N、GAF社製) 0.2 (9)オクトピロックス 0.2 (10)香料・色素 適量 (11)水酸化ナトリウム 適量 (12)精製水 バランス (pH7.0)
【0060】得られたシャンプーは洗髪時の泡立ちが良
く、すすぎ時及び乾燥時の感触に優れ、乾燥後の毛髪に
十分な柔軟性を付与した。また、抗フケ効果も良好であ
った。
【0061】実施例5(ヘアリンス) 表5に示す組成のヘアリンスを常法により製造し、毛髪
処理後の柔軟性、平滑性及び油性感の少なさを評価し
た。結果を表5に示す。
【0062】
【表5】
【0063】実施例6(ヘアトリートメント) 下記に示す組成のヘアトリートメントを常法により製造
した。
【0064】
【表6】 (成分) (%) (1)N−2−ヘキシル−1−デシル−N−ドデシル−N, N−ジメチルアンモニウムクロライド 1 (2)トリメチルアンモニウムクロライド 0.5 (3)ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド*1 0.5 (4)[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジ ン]炭酸塩 10 (5)セチルアルコール 6 (6)プロピレングリコール 3 (7)トリエタノールアミン 0.5 (8)ヒドロキシエチルセルロース 0.5 (9)香料 適量 (10)精製水 バランス (pH7.0) *1:炭素数12〜15のオキソ法市販アルコール(三菱油化社製、ドバノー ル23と45の等量混合物)に由来する分岐第4級アンモニウム塩で、 その分岐率は20%である。
【0065】得られたトリートメントは、使用感に優
れ、毛髪の乾燥後も十分な柔軟性を示した。
【0066】実施例7(ヘアトリートメント) 表7に示す組成のヘアトリートメントを常法により製造
した。
【0067】
【表7】
【0068】得られたヘアトリートメントはいずれも、
使用感に優れ、乾燥後の毛髪に十分な柔軟性を付与し
た。
【0069】実施例8(ヘアコンディショニングブロー
剤) 下記に示す組成のヘアコンディショニングブロー剤を常
法により製造した。
【0070】
【表8】 (成分) (%) (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5 (2)α−モノステアリルグリセリルエーテル 0.1 (3)メチルフェニルポリシロキサン(500cs) 0.5 (4)[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジ ン]炭酸塩 1 (5)ポリオキシエチレンステアレート 0.2 (6)エタノール 20 (7)香料 0.5 (8)精製水 バランス (pH7.0)
【0071】得られたブロー剤は使用感に優れ、乾燥後
の毛髪に十分な柔軟性を付与した。
フロントページの続き (56)参考文献 特許2853020(JP,B2) 特許3018137(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/06 - 7/155

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1)又は(2); 【化1】 〔式(1)中、A及びBは同一又は異なっていてもよい
    炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは結合手、−C
    O−又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアル
    キレン基を示し、Eは水素原子、低級アルキル基、アラ
    ルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
    し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6の数を示し、R
    1 は水素原子、低級アルキル基又は−(AO)m−(B
    O)n−D−Eを示す。ただし、R1がメチル基の場合、
    −(AO)m−(BO)n−D−Eはヒドロキシエチル基
    ではない。式(2)中、lは1〜10の数を示し、Gは
    水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホン
    酸基又はリン酸基を示し、R1は前記と同じ意味を示
    す。ただし、R 1 がメチル基の場合、−(CH 2 l −G
    はヒドロキシエチル基ではない。〕で表わされるグアニ
    ジン誘導体又はその酸付加塩を含有することを特徴とす
    る毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、界面活性剤を含有する請求項1記
    載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 更に、一般式(3) 【化2】 〔式中、R2 は水素原子、メチル基又はメトキシ基を示
    し、Xは単結合又は炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖
    のアルキレン基若しくはアルケニレン基を示し、Yは水
    素原子又は水酸基を示し、p及びqはそれぞれ0〜5の
    数を示す〕で表わされる芳香族アルコール類を含有する
    請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 更に、グリコール酸を含有する請求項1
    〜3のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
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