JP3451515B2 - 光学式センサ装置 - Google Patents

光学式センサ装置

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JP3451515B2
JP3451515B2 JP11199596A JP11199596A JP3451515B2 JP 3451515 B2 JP3451515 B2 JP 3451515B2 JP 11199596 A JP11199596 A JP 11199596A JP 11199596 A JP11199596 A JP 11199596A JP 3451515 B2 JP3451515 B2 JP 3451515B2
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速美 細川
雅裕 黒川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に光を照射し
てその反射光を受光することにより、該物体の有無や表
面状態等を検出する光学式センサ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光学式センサ装置として
は、センサヘッド部とアンプ部で構成され、センサヘッ
ド内部は投光用LED等の発光素子、ラインセンサ、投
・受光レンズ、投・受光回路等で構成されたものが知ら
れている。この構成において、被検出物体からの反射光
の拡がり強度分布(位置情報)をラインセンサで受光
し、この光量差を検出することにより、被検出物体の光
沢等を検知し得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセンサ装置においては、センサヘッド部内に
投光用LED、ラインセンサ、投・受光回路等が内蔵さ
れているため、形状が大きくなり、また、組み立てが複
雑でコスト高となっていた。本発明は、上述した問題点
を解決するためになされたものであり、センサヘッド内
部に投光用の発光素子を内蔵することなく、投光及び受
光用の光ファイバを用い、センサヘッド内部の各光学素
子の位置決め、角度決めを容易かつ正確に、しかも省ス
ペースにて行え、組み立てが容易で低コスト化、センサ
ヘッド部の小形化が図れ、安定して被検出物体を検出す
ることが可能な光学式センサ装置を提供することを目的
とする。また、耐水性を向上した光学式センサ装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、照射光を直線偏光して検出域に照
射し、物体からの反射光を偏光分離手段により前記直線
偏光に対する平行成分と直交成分に分離し、それぞれの
偏光成分の受光出力に基づいて物体の有無、表面状態、
又は材質に関する信号を得る光学式センサ装置であっ
て、発光素子と、受光素子と、処理系回路とをもつアン
プ部と、発光素子の光をヘッド部に導く投光用光ファイ
バと、ヘッド部で受光した光を受光素子に導く受光用光
ファイバと、投光用光ファイバの端部と投光用光ファイ
バからの照射光を直線偏光する偏光素子と前記偏光分離
手段とそれにより分離された2成分の光をそれぞれ受光
する受光用光ファイバの端部とを単一のケースのベース
部材に収納して形成されるヘッド部と、から成り、前記
ファイバの先端部にスリーブを形成し、このスリーブ部
を前記ベース部材に圧入固定したものである。
【0005】上記構成においては、アンプ部の発光素子
から出射された光は投光用光ファイバによりヘッド部に
導かれ、偏光素子により直線偏光されて検出域に照射さ
れる。物体からの反射光は、ヘッド部の偏光分離手段に
より2成分の光に分離され、受光用光ファイバによりア
ンプ部に導かれ、受光素子にて受光される。アンプ部で
は、受光素子の信号が処理系回路に入力され、物体の有
無や表面状態等を検出することができる。ヘッド部は、
投光用光ファイバの端部と、偏光素子と、偏光分離手段
と、受光用光ファイバの端部とが単一のケースに収納さ
れて形成されているので、ヘッド部内での光学素子の位
置決めが安定し、また、ヘッド部の小形化が図れる。
た、省スペース化のために、センサヘッド内部で光学部
品を避けてファイバを湾曲させ、かつ、ファイバ端面を
光軸に対して所定角度傾けて配置するが、ファイバ先端
部にスリーブを形成し、これをベース部材に圧入固定す
るので、位置決め、角度決めが容易となる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の光学式
センサ装置において、ヘッド部が、偏光素子、偏光分離
手段、投光用及び受光用の光ファイバ等の光学素子を保
持するベース部材と、このベース部材に対し光学素子を
覆うように嵌め合わせるカバー部材とを含むものであ
り、ベース部材とカバー部材とはスナップフィット構造
により固定し、かつ、このスナップフィット構造を互い
に横方向にずれない位置に設けたものである。この構成
においては、光学素子の位置決め、角度決めが安定し、
また、容易に組み立てることが可能となる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載の光学式
センサ装置において、ベース部材が、一面に閉口及び該
開口に設けられた支持柱とを有し、該開口の外枠部及び
支持柱の周囲に形成された線状突起を有するものであ
り、前記カバー部材が、ベース部材側の面に設けられた
複数の突起と、ベース部材の外枠部及び支持柱の開口の
周囲に突出し、同一の高さを有するガイドとを有するも
のであり、カバー部材の突起部及びガイドに対応する部
分に開口を有するゴムシートを介してカバー部材をベー
ス部材に嵌め合わせ固定することにより、ゴムシートの
弾性によりヘッド部を気密に保ちつつ光学素子を保持す
るようにしたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項3記載の光学式
センサ装置において、ヘッド部に接続される投光用及び
受光用光ファイバのケーブルの取出し口を覆う筒状体
と、筒状体の外周部に設けられ光ファイバを覆う外皮部
と、外皮部を被い、外皮部によって押圧されてヘッド部
の光ファイバ接続部を気密に保つ筒状のゴムブッシュと
を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本実施形態によ
る光学式センサ装置の外観図である。光学式センサ装置
Aは、センサヘッド部1とアンプ部2と、これらを接続
する光ファイバケーブル23及びコネクタ24から構成
される。センサヘッド部1は、被検出物体4に光を投光
する投光部と、その反射光を受光する受光部とを備え、
アンプ部2は上記投光部への光を発光する発光部と、上
記受光部での受光量変化に応じた電気信号を得て、被検
出物体4の有無や光沢等の表面状態を判定する回路等を
備えている。
【0010】図2はセンサヘッド部1の詳細構成を示す
破断面図、図3(a)(b)はセンサヘッド部1の前面
図及び上面図、図4はセンサヘッド部1のカバー筐体2
1を内側面図、図5はセンサヘッド部1の分解斜視図で
ある。これらの図に示されるように、センサヘッド部1
は、互いに嵌め合わされるベース部材(筐体)20とカ
バー部材(筐体)21とから外郭が構成され、センサヘ
ッド部1に内蔵される各種の光学素子は主としてベース
部材20の所定の位置に固定され、カバー部材21はこ
れらを覆うように装着される。センサヘッド部1の内部
構成を説明すると、被検出物体4に光を投光する投光部
が投光用ファイバ11と投光レンズ12と偏光フィルタ
13とから構成され、受光部が偏向フィルタ14,15
と受光用ファイバ16,17とから構成され、被検出物
体4と受光部との間には、偏向ビームスプリッタ (以
下、PBSという)18が配置されている。PBS18
は、被検出物体4からの反射光が入射され、その入射光
についてS偏光成分を主とする光束と、P偏光成分を主
とする光束とに分離するものである。受光用ファイバ1
6、17は、その端面を光軸に対して所定角度だけ傾け
ている。
【0011】上記各光学素子はベース部材20に保持さ
れ、ベース部材20の開口側にはこれを覆うようにカバ
ー部材21が嵌合され、これにより各光学素子は両者間
に挟み込まれて固定されるようになっている。投光・受
光を行う前面側には、埃侵入防止用の透明窓ガラス22
が配置されている。投光用ファイバ11と受光用ファイ
バ16,17は、各々バンドルファイバにより構成さ
れ、ベース部材20に一体に形成されたファイバガイド
部材により適宜に湾曲させて、省スペースで収納可能と
し、小形化を図っている。これらの3本のファイバは、
互いに移動自在の状態で1本のチューブに束ねてファイ
バケーブル23とし、各ファイバの他端側はそれぞれコ
ネクタ24(図2では2本が重なって見えている)に接
続され、上述したアンプ部2に内蔵されている発光素
子、受光素子に結合される。
【0012】ベース部材20とカバー部材21には、そ
れらが互いに嵌合された時に嵌まり合う切欠き26aと
突部26bとからなるスナップフィット26が、側面視
で斜めの面を含む縁部に設けられており、これによりベ
ース部材20とカバー部材21とはガタが生じず、横方
向にずれない状態で固定される。しかも、この構造によ
り、少ない工数で容易に組み立てることができる。ま
た、ベース部材20とカバー部材21とはタッピングネ
ジ25により外れ止められる。また、図2、図5に示さ
れているように、主としてベース部材20には、投・受
光光路上での迷光を減らすための遮光部材27,28等
を一体的に形成しており、遮光部材28はセンサヘッド
部1を固定するための一方のネジ穴29と兼用した構成
とされている。また、他方のネジ穴30と光ファイバ1
6,17をガイドするための部材を兼用した構成として
いる。これらの構成により、光ファイバ16,17等を
小さな曲げRとすることが可能で、センサヘッド部1の
小形化が図れ、また、余分な部材によりコストアップを
回避でき、さらには、迷光を確実に減少させることがで
きる。
【0013】上記のように構成された光学式センサ装置
Aの動作を以下に説明する。投光用ファイバ11から出
射された光は、投光レンズ12にて被検出物体4上に集
光される。この時、偏光フィルタ13により、被検出物
体4への入射面に対して、S偏光成分の光のみ透過され
て出射される。被検出物体4からの反射光はPBS18
により、S偏光成分は反射され、受光用ファイバ16
へ、P偏光成分は透過され受光用ファイバ17に入射す
る。この時、被検出物体4からの反射光のうち、正反射
成分は偏光成分が保存され(S偏光のまま)、全て受光
用ファイバ16に、また、拡散反射成分は偏光方向がラ
ンダムとなり、約1/2ずつ、それぞれ受光用ファイバ
16,17に入射する。従って、ここで受光用ファイバ
16の受光量と受光用ファイバ17の受光量の差を取る
ことで、被検出物体4の正反射光量、すなわち、光沢度
を検出することができる。
【0014】そして、受光用ファイバ16、17の端面
を、図示のように光軸に対して所定角度(例えば、約2
5度)傾けたことにより、検出距離が変動しても受光量
変動が少なくなる。具体的には、検出距離l=10±3
mmにおいて、受光用ファイバ16、17の端面を光軸
に対して傾けていない場合は±50%程度の受光量変動
があったのに対して、受光用ファイバ16、17の端面
を光軸に対して傾けることで±20%程度の受光量変動
に低減される。また、上記のように受光用にファイバを
用いた場合、ファイバは指向特性が大きいことから、フ
ァイバを少し傾けるだけで所望の効果が得られ、ノイズ
に強く安定して被検出物体4を検出することが可能とな
る。
【0015】図6(a)(b)は、本実施例のようにス
ナップフィット26をセンサヘッド部1の斜めの面を含
む縁部に設けた場合と、斜めでない縁部に設けた場合と
の作用上の相違を説明するための図である。本実施例に
よる(a)の構成、すなわち、スナップフィット26を
斜めの面を含む縁部に設けた方が、そうでない(b)の
構成に比べて、矢印で示す横方向にずれにくくなり、各
光学素子での光学軸のずれが生じることがなくなり、組
み立て性が良くなる。
【0016】また、図7(a)(b)は、本実施例によ
る投光レンズ12と透明窓ガラス22とのベース部材2
0への固定構造部分と、これとの比較のための同部分を
示す。(a)に示す本実施例では、投光レンズ12の周
辺を折り曲げて透明窓ガラス22と一体的に固定してい
るのに対して、(b)では両者は別々に固定している。
前者の本実施例構造の方が後者の構造に較べて、センサ
ヘッド部1をより小形化することができる。なお、偏光
フィルタ13は投光レンズ12に密着固定している。ま
た、光ファイバ11,16,17の先端部に、スリーブ
を形成し、そのスリーブをベース部材20に圧入固定し
た構造としているので、センサヘッド部1を小形化で
き、しかも、これら光ファイバとその他の光学素子との
位置決め、角度決めが容易に行える。
【0017】次に、本発明の光学式センサ装置Aにおけ
るセンサヘッド部1とコネクタ24の間のファイバケー
ブル23部分の各種実施例構成について、図8乃至図1
2を参照して説明する。いずれも複数の受光(投光)フ
ァイバをまとめており、図8(a)に示す例は図2と同
等のものであり、ファイバケーブル23は、同図(b)
に示すように、投光・受光を行う3本のファイバ11,
16,17をまとめて可撓性材でなるチューブ状のジャ
ケット28内に挿通させたものとしている。図9の例
は、アンプ部2(図1)と接続されるファイバ11,1
6,17の端部をバラバラとしている。図10の例は、
3本のファイバ11,16,17の中間部をジャケット
で覆ったものである。図11の例は、図10の例に、さ
らにコネクタ24を装着したものである。図12(a)
の例は、3本のファイバ11,16,17を接着してお
り、その接着状態は、(b)(c)に示すように、各フ
ァイバが三角形状又は平面状とされる。
【0018】上記のような構成としたことにより得られ
る効果を以下に説明する。複数の受光(投光)ファイバ
がまとめられていない場合には、例えば、受光ファイバ
の一方に曲げやねじり等の応力が加えられると、そのフ
ァイバでの受光量の損失が生じ、正確な信号処理結果が
得られなくなり、また、受光ファイバの一方が破損した
場合に、センサの出力が誤った状態に保持されて、望ま
しくない信号を出力する可能性がある。それに対し、上
記実施例構成によれば、受光又は投光ファイバに応力が
加わった場合に、それぞれのファイバに同等、同相に加
わるようになり、従って、応力が信号処理に与える影響
が少なくなり、また、破損時にも安全な方向に動作す
る。さらには、複数のファイバをまとめているので、引
っ張り強度、曲げ耐力の向上が図れる。
【0019】本発明の光学式センサ装置Aは、図示して
いないが、例えば、瓶や容器、箱等の製造コンベア上に
配置されたラベル貼り装置によって、瓶等にラベルが正
しく貼付けられたか否かを光沢度の違いから検査する検
査装置のセンサとして使用可能であり、また、包装用レ
ジスタマークが商品に正しく付されているか否かをマー
ク自体、又は色の違いにより検査するカラーマークセン
サとしても使用可能である。
【0020】次に、本発明の第2の実施形態による光学
式センサ装置について説明する。図13はこの光学式セ
ンサ装置のヘッド部の縦断面図、図14(a)は同ヘッ
ド部の正面図、(b)は側面図、(c)は立面図であ
る。図15は同ヘッド部の組立構成図である。この光学
式センサ装置の全体構成は上述の図1と同等であり、ヘ
ッド部1は、光ファイバケーブル23及びコネクタ24
によって上記と同様のアンプ部に連結される。ヘッド部
1は検出物体に光を投光する投光部とその反射光を受光
する受光部とを備える。
【0021】ヘッド部1は図13、図15に示すよう
に、一面に開口を有するベース部材20と、その開口部
を被うカバー部材21によってヘッド部の筐体が構成さ
れる。アンプ部内に設けられた図示しない発光ダイオー
ド等の投光素子の光は光ファイバケーブル23内の投光
用光ファイバ11を介してヘッド部1に導かれる。ヘッ
ド部1内にはこの投光用光ファイバ11の出射方向にコ
リメートレンズ31、拡散板32が設けられ、これと一
定間隔を隔てて投光レンズ12及び偏光フィルタ13が
設けられる。投光レンズ12はP偏光又はS偏光のいず
れかの偏光成分の光を物体検知領域に照射するものであ
り、その反射光は受光部側の偏光ビームスプリッタ18
を介して偏光成分により分離され、一対の受光部に入射
される。夫々の受光部には偏光フィルタ14,15及び
受光レンズ33,34が設けられており、偏光ビームス
プリッタ18で分離されたP偏光及びS偏光の反射光成
分を夫々受光用光ファイバ16,17によって受光する
ものである。
【0022】そして、これらの光学部品は、図13に示
すようにベース部材20内の所定位置に配置される。ベ
ース部材20には、図16に斜視図を示すように、多数
の光学系部品を保持するための突起が設けられ、カバー
部材21の下面に当接する位置に固定用の複数の支持柱
38a,38b・・・38f(総称して38と記す)が
設けられている。これらの支持柱38には中央に開口が
設けられる。また、ベース部材20の中央の支持柱38
a,38e,38fの開口部分の外周部には、図18に
その拡大図を示すように、断面が山形形状の線状突起3
6が設けられている。また、ベース部材20の外枠部に
も同様に山形形状の線状突起37が設けられている。こ
れらの線状突起36,37はベース部材20の最上部に
同一の高さで形成される。
【0023】図17はカバー部材21の裏面を示す斜視
図である。カバー部材21は前述した光学部品を保持
し、更に光を遮光する多数の突起部44が形成される。
そしてカバー部材21の外周部には枠状のガイド45が
形成され、同様にして支持柱38に対応する位置にも貫
通孔とガイド40a〜40f(総称して40と記す)が
形成される。これらのガイド45,40の高さは同一で
あって、その面は前述した線状突起36,37に接する
位置に設けられる。カバー部材21は後述するようにタ
ッピングビス等でガイド40を通してベース部材20の
支持柱38に取付けられる。
【0024】ベース部材20に光学部品を取付けた後、
シールゴム41を介してカバー部材21を取付ける。シ
ールゴム41はカバー部材21の裏面に設けられている
光学部品保持及び遮光用の突起部44の位置に、図15
に示すような多数の開口が設けられた薄いゴムである。
また、カバー部材21の外枠部及びベース部材の支持柱
に対応する位置に設けられたガイド45,40a,40
e,40fはシールゴム41の厚さにほぼ等しい高さを
有している。
【0025】さて、ベース部材20の内部に光学部品と
光ファイバを取付けた後、シールゴム41を被せ、その
上部よりカバー部材21を被せる。このときカバー部材
21の突起部44はシールゴム41の開口を貫通して光
学部品を保持することができ、更に、遮光部としてベー
ス部材20内に入り込んで光の経路を規制することがで
きる。そして、カバー部材21の上部よりタッピングビ
ス42によりカバー部材21をベース部材20に固定す
る。図18に支持柱38eとカバー部材20の接触部分
の拡大断面図を示しており、ベース部材20の外枠部に
設けられた線状突起37がシールゴム41の下面に当接
し、ガイド40eがわずかに浮き上がった状態となる
(図では浮き上がりは示さず)。ここでタッピングビス
42を締め付けることによってシールゴム41を押圧す
ると、図示のように、ガイド40eの下面が支持柱38
eに接触するまでシールゴム41が弾性変形する。タッ
ピングビス42の各締め付け位置でこのような同一のシ
ールゴム41の変形が起こるため、ヘッド部1の内部を
気密に保つことができ、耐水性を向上することができ
る。
【0026】また、ヘッド部1の前面には透明のプラス
チック板35が設けられる。透明プラスチック板35は
ヘッド部1の前面を覆い、これを超音波溶着によって接
続してヘッド部1を気密にするようにしたものである。
超音波溶着に代えてカバー部材21と同様にシールゴム
を用いて固定してもよい。
【0027】次に、光ファイバの取付部分について説明
する。図19(a)は光ファイバケーブルのヘッド部1
からの取り出し部を示す断面図である。同図において、
光ファイバ11,16,17を外皮51で包み込み、そ
の外周部をゴムブッシュ52で覆ってゴムブッシュ52
を弾性変形させてヘッド部1のキャップに固定する。こ
の場合には、3本の光ファイバの外皮51に接する位置
からは外向きの力が加わるが、その間が隙間となり内部
からの外向きの力が加わらないため、この部分から水が
浸入し易く、耐水性が劣るという問題がある。本実施形
態では、図19(b)に示すように、これらの3本の光
ファイバ11,16,17の外周部を一定範囲だけ筒状
体、例えば、円筒形の金属パイプ(筒状体)53によっ
て覆い、その外周を外皮51で覆い、更に、その外側を
ゴムブッシュ52で覆って構成している。こうすれば、
図中矢印で示すように、ゴムブッシュ52には光ファイ
バの外周面だけでなく全ての部分から外向きの圧力が加
わり弾性変形するため、ゴムブッシュ52と外皮51と
の隙間からヘッド部1内に水が浸入しなくなり、耐水性
を向上させることができる。
【0028】なお、本実施形態は、投光用光ファイバよ
り光をヘッド部に導き、一定の偏光方向の光を検出物体
に照射すると共に、検出物体からの反射光を一対の受光
部で受光し、検出物体の光沢を検出するようにした光電
センサについて説明したが、本発明は、検出物体からの
反射光を受光し、その受光量に基づいて物体の有無を検
出する反射型光電センサに適用することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
投光用光ファイバの端部と、投光用光ファイバからの照
射光を直線偏光する偏光素子と、偏光分離手段と、分離
された2成分の光をそれぞれ受光する受光用光ファイバ
の端部とを単一のケースに収納してヘッド部を形成して
いるので、これらの光学素子はベース部材の一方向から
挿入して組立てることができるため、組立てが容易にな
るだけでなく、光学素子の位置決めを正確にすることが
でき、従って、安定して検出物体の有無や表面状態等を
検出することができる。また、ベース部材とカバー部材
によってヘッド部のケースとしており、また、このヘッ
ド部内に発光素子や受光素子を組み込んでいないため、
センサヘッドの小型化、低コスト化が図れる。また、フ
ァイバ先端部にスリーブを形成し、これをベース部材に
圧入固定したので、位置決め、角度決めが容易となる。
【0030】また、請求項2の発明によれば、投光及び
受光用の光ファイバ等の光学素子が保持されるベース部
材とカバー部材とがスナップフィット構造により互いに
横方向にずれることなく固定され、センサヘッドを構成
しているので、光学素子の位置や角度決めが容易かつ正
確に行え、被検出物体を安定して検出することができ、
また、組み立てが容易で、低コスト化が図れる。さらに
は、センサヘッドに発光素子を内蔵する必要がないの
で、省スペースとなりセンサヘッドの小形化が図れる。
また、請求項3の発明によれば、センサヘッド内を簡単
な構造で気密にすることができ、耐水性を向上させるこ
とができる。更に、請求項4の発明によれば、上記の効
果に加えて、光ファイバの取出し部分の耐水性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光学式センサ装
置の外観図である。
【図2】本実施例による光学式センサ装置のセンサヘッ
ド部の破断面図である。
【図3】(a)(b)は同センサヘッド部の前面図及び
上面図である。
【図4】同センサヘッド部の内側面図である。
【図5】同センサヘッド部の分解斜視図である。
【図6】(a)(b)はそれぞれ本実施例によるセンサ
ヘッド部の構造と他の構造との作用上の違いを説明する
ための図である。
【図7】(a)(b)はそれぞれ本実施例によるセンサ
ヘッド部における投光レンズ等のベース部材への固定構
造と他の構造との違いを示す図である。
【図8】(a)は光学式センサ装置のファイバケーブル
部分の実施例を示す外観図、(b)は(a)のA−A´
線断面図である。
【図9】光学式センサ装置のファイバケーブル部分の実
施例を示す外観図である。
【図10】光学式センサ装置のファイバケーブル部分の
実施例を示す外観図である。
【図11】光学式センサ装置のファイバケーブル部分の
実施例を示す外観図である。
【図12】(a)は光学式センサ装置のファイバケーブ
ル部分の実施例を示す外観図、(b)、(c)はそれぞ
れ(a)のB−B´線断面による別々の実施例による図
である。
【図13】第2の実施形態による光学式センサ装置のセ
ンサヘッド部の破断面図である。
【図14】(a)は同センサヘッド部の前面図、(b)
は側面図、(c)は立面図である。
【図15】同センサヘッド部の分解斜視図である。
【図16】同センサヘッド部の組立構成図である。
【図17】同センサヘッド部のカバー部材の裏面を示す
斜視図である。
【図18】支持柱とカバー部材の接続部分を示す拡大断
面図である。
【図19】光ファイバの引出し部を示す断面図である。
【符号の説明】
A 光学式センサ装置 1 センサヘッド部 4 被検出物体 11 投光用ファイバ 13,14,15 偏光フィルタ 16,17 受光用ファイバ 18 偏向ビームスプリッタ 20 ベース部材 21 カバー部材 26 スナップフィット 36,37 線状突起 38a,38b・・・38f 支持柱 40a〜40f,45 ガイド 41 シールゴム 44 突起部 51 外皮 52 ゴムブッシュ 53 金属パイプ(筒状体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01H 35/00 G01V 9/04 U (72)発明者 細川 速美 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 黒川 雅裕 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 冨田 公平 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 山中 規正 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−151717(JP,A) 特開 平6−11442(JP,A) 特開 平5−307117(JP,A) 特開 昭58−40509(JP,A) 実開 昭60−84910(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01J 3/00 - 4/04 G02B 6/00 G01V 8/10 - 8/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射光を直線偏光して検出域に照射し、
    物体からの反射光を偏光分離手段により前記直線偏光に
    対する平行成分と直交成分に分離し、それぞれの偏光成
    分の受光出力に基づいて物体の有無、表面状態、又は材
    質に関する信号を得る光学式センサ装置であって、 発光素子と、受光素子と、処理系回路とをもつアンプ部
    と、 発光素子の光をヘッド部に導く投光用光ファイバと、 ヘッド部で受光した光を前記受光素子に導く受光用光フ
    ァイバと、 前記投光用光ファイバの端部と、前記投光用光ファイバ
    からの照射光を直線偏光する偏光素子と、前記偏光分離
    手段と、それにより分離された2成分の光をそれぞれ受
    光する前記受光用光ファイバの端部と、を単一のケース
    のベース部材に収納して形成されるヘッド部と、から
    り、 前記ファイバの先端部にスリーブを形成し、このスリー
    ブ部を前記ベース部材に圧入固定した ことを特徴とする
    光学式センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド部は、偏光素子、偏光分離手
    段、投光用及び受光用の光ファイバ等の光学素子を保持
    するベース部材と、このベース部材に対し前記光学素子
    を覆うように嵌め合わせるカバー部材とを含むものであ
    り、 前記ベース部材とカバー部材とはスナップフィット構造
    により固定し、かつ、このスナップフィット構造を互い
    に横方向にずれない位置に設けたことを特徴とする請求
    項1記載の光学式センサ装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材は、一面に閉口及び該開
    口に設けられた支持柱とを有し、該開口の外枠部及び支
    持柱の周囲に形成された線状突起を有するものであり、 前記カバー部材は、前記ベース部材側の面に設けられた
    複数の突起部と、前記ベース部材の外枠部及び支持柱の
    開口の周囲に突出し、同一の高さを有するガイドと、を
    有するものであり、 前記カバー部材の突起部及びガイドに対応する部分に開
    口を有するゴムシートを介して前記カバー部材を前記ベ
    ース部材に嵌め合わせ固定することにより、前記ゴムシ
    ートの弾性によりヘッド部を気密に保ちつつ光学素子を
    保持するようにしたことを特徴とする請求項2記載の光
    学式センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド部に接続される投光用及び受
    光用光ファイバのケーブルの取出し口を覆う筒状体と、 前記筒状体の外周部に設けられ前記光ファイバを覆う外
    皮部と、 前記外皮部を被い、前記外皮部によって押圧されて前記
    ヘッド部の光ファイバ接続部を気密に保つ筒状のゴムブ
    ッシュと、 を有することを特徴とする請求項3記載の光学式センサ
    装置。
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