JP3451232B2 - 肩関節用装具 - Google Patents

肩関節用装具

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JP3451232B2
JP3451232B2 JP2000031248A JP2000031248A JP3451232B2 JP 3451232 B2 JP3451232 B2 JP 3451232B2 JP 2000031248 A JP2000031248 A JP 2000031248A JP 2000031248 A JP2000031248 A JP 2000031248A JP 3451232 B2 JP3451232 B2 JP 3451232B2
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公宏 中原
すみか 大平
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医療法人 潤心会 熊本セントラル病院
公宏 中原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は肩関節用装具に関す
る。特に、麻痺等により、肩部から上腕部にかけての筋
肉(主に三角筋)の筋力が低下した患者に使用するのに
好適なものであり、前記患者において、装着したまま痛
みが和らげられた状態でリハビリができるようにして、
筋力の低下した筋肉の筋力が早期に回復できるようにし
たものに関する。また、患者がリハビリを避けるような
心理状態にならないようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】脳血栓や脳梗塞、脳出血などの脳疾患に至
った場合、後遺症として腕や脚などに麻痺が残ることが
ある。腕や脚が麻痺すると、その箇所の筋肉の運動量が
減ることから筋力が低下し、関節等に過度の負担がかか
るようになり、痛みを伴うようになる。
【0003】麻痺が、肩部から上腕部にかけての筋肉
(三角筋等)にある場合では、筋力が低下することによ
り、この筋肉で肩関節を支えきれなくなり、そのままで
は肩関節が脱臼してしまうことがある(いわゆる麻痺性
脱臼)。
【0004】従来、このような患者には、肩関節にかか
る負担を軽減するために、例えば、図6に示すような装
具9が装着されている。この装具9は、麻痺した筋肉を
含む上腕部を強制的に上方に吊り上げて、肩関節が正常
な位置で保持されるようにするものである。この装具9
によれば、肩関節に生じる痛みは和らげることができ
る。
【0005】上記した装具9は、可撓性を有する合成樹
脂製の薄板を略輪状に曲げて形成してある装具本体90
と、肩当てパット91を備えている。肩当てパット91
は、麻痺側と反対側の脇下部に固定ベルト92をくぐら
せて肩部上に載せてある。装具本体90は、面ファスナ
ー900等により麻痺側の上腕部にきつく締め付けて装
着してあり、肩当てパット91に設けてある吊りベルト
93によって吊り上げられて、この吊り上げ位置から下
がらないようにしてある。
【0006】この装具9によれば、上記したように肩関
節に生じる痛みは、和らげることができる。しかし、装
具9を装着しているだけでは、可動制限が生じるため低
下した筋肉の筋力を回復させることはできない。まして
や、装具9を装着したままで筋肉を使用しなければ、更
に筋力の低下を進行させてしまう。
【0007】このため装具9を装着した患者は、定期的
に筋力回復のためのリハビリテーション(以下、単に
「リハビリ」という)を行い、筋力の低下を進行させな
いように、更には回復するようにつとめなければならな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の装具には、次のような課題があった。従来の装具9
は、麻痺した筋肉を含む上腕部を強制的に上方に吊り上
げて、肩関節を正常な位置で保持し下がらないようにし
てあるだけであり、しかも、装具本体90が上腕部にき
つく締め付けた状態で装着してあるので、麻痺のある患
者にとってはいわば上腕部が拘束され可動制限されたよ
うになっていた。このため麻痺のある患者が、装具9を
装着したまま自らの筋肉で上腕部を動かすことは困難で
あった。即ち、肩部から上腕部にかけての筋肉に麻痺を
有する患者にとって、従来の装具9は、構造的に取り外
さなければリハビリが自由かつ十分にできないものであ
った。
【0009】従って、リハビリは、装具9を取り外して
痛みを伴った状態で行われており、患者にとってつらい
ものであった。このため短期間で十分な量のリハビリを
行うことが困難であり、通常、日常生活動作ができる程
度に回復するまでには、長い期間が必要であった。
【0010】また、リハビリを痛みを伴った状態で行わ
なければならないので、リハビリの時間が近づいてくる
と、装具9を取り外すと痛みがよみがえるという心理が
働いて、精神面で患者が不安感や緊張感を持つようにな
り、潜在的にリハビリを遠ざけるようになることがあっ
た。更には、患者の中にはリハビリを嫌がって回復を放
棄してしまう人もいた。
【0011】本発明の目的は、麻痺等により、肩部から
上腕部にかけての筋肉の筋力が低下した患者において、
装着したまま痛みが和らげられた状態でリハビリができ
るようにして、筋力の低下した筋肉の筋力が早期に回復
できるようにする肩関節用装具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、患者がリハビリを避けるよ
うな心理状態にならないようにし、精神面からも有用な
肩関節用装具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、肩部から上腕部にかけての部分を所要の力
で締め付けた状態で装着可能な伸縮性を有する装具本体
部と、上記装具本体部を両側の肩部から上腕部にかけて
の部分に装着したときに、該両装具本体部の双方を、
腕部を引き上げようとするときの肩部から上腕部にかけ
ての筋肉の収縮方向と同一または本質的に同一方向に
き寄せるための伸縮性を有する引き寄せ手段と、を備え
ていることを特徴とする、肩関節用装具である。
【0013】第2の発明にあっては、装具本体部には、
装着時において脇部を圧迫しないようにするための手段
が設けてあることを特徴とする、第1の発明に係る肩関
節用装具である。
【0014】第3の発明にあっては、引き寄せ手段は、
胴部を挟む胸部側と背部側とに設けてあることを特徴と
する、第1または第2の発明に係る肩関節用装具であ
る。
【0015】第4の発明にあっては、引き寄せ手段の所
要位置には、連結と分離が可能な連結手段が設けてある
ことを特徴とする、第1,第2または第3の発明に係る
肩関節用装具である。
【0016】第5の発明にあっては、肩関節を正常な位
置で保持することができるようにした肩関節用装具(S)
であって、 筒状に形成されており、肩部から上腕部にか
けての部分を所要の力で締め付けた状態で装着可能な、
伸縮性を有する一対の装具本体部(1a,1b) と、胴部を挟
む胸部側と背部側とに設けてあり、上記装具本体部(1a,
1b) を両側の肩部から上腕部にかけての部分に装着した
ときに、該両装具本体部(1a,1b) の双方を、上腕部を引
き上げようとするときの肩部から上腕部にかけての筋肉
の収縮方向と同一または本質的に同一方向に引き寄せる
ための伸縮性を有する引き寄せバンド(2a,2b) と、を備
ており、上記装具本体部(1a,1b) には、装着時におい
て脇部を圧迫しないようにするための手段が設けてあ
り、上記引き寄せバンドの胸部側または背部側には、連
結と分離が可能な連結手段が設けてあることを特徴とす
る、肩関節用装具である。
【0017】本明細書でいう「肩部から上腕部にかけて
の筋肉」は、主に三角筋のことを指すが、これに限定さ
れない。
【0018】本発明に係る肩関節用装具は、主に、肩部
から上腕部にかけての筋肉の筋力が低下した患者におい
て、肩関節にかかる負担を軽減するために使用される。
しかし、本発明に係る肩関節用装具の用途は、これに限
定するものではなく、肩部から上腕部にかけての筋肉の
筋力が低下していない例えば健常者に装着させることも
できる。この場合では、引き寄せ手段によって引き寄せ
られた肩部から上腕部にかけての筋肉を、該引き寄せ手
段の引き寄せ力に反発するように伸ばすように動かすこ
とで、該筋肉を鍛錬することができる。このように本発
明に係る肩関節用装具はトレーニングのための道具とし
て使用することもできる。
【0019】(作 用) 本発明に係る肩関節用装具であって、装具本体部を両側
の肩部から上腕部にかけての部分に装着するタイプのも
のは、次のようにして患者に装着される。まず、装具本
体部を伸ばして変形させながら、両側の肩部から上腕部
にかけての部分に、この部分を所要の力で締め付けた状
態で装着する。なお、両側に装着するタイプのものは、
筋力の低下した筋肉が片側だけである場合でも、装具本
体部は両側の肩部から上腕部にかけての部分に装着する
ようにする。これにより装着した装具本体部の双方が、
引き寄せ手段によって上腕部を引き上げようとするとき
の肩部から上腕部にかけての筋肉の収縮方向と同一また
は本質的に同一方向に引き寄せられる。
【0020】装具本体部が引き寄せられることで、装具
本体部によって締め付けられている肩部から上腕部にか
けての部分も筋肉の収縮方向と同一または本質的に同一
方向に引き寄せられる。これにより肩関節が正常な位置
で保持されるようになり、肩関節にかかる負担を軽減す
ることができ、肩関節の脱臼を防止し、肩関節に生じる
痛みを和らげることができる。
【0021】本発明に係る肩関節用装具は、装具本体部
が伸縮性を有する材料で形成してあり、従来の装具のよ
うに可撓性を有する合成樹脂製の薄板を略輪状に曲げて
形成したようなものではないので、肩部から上腕部にか
けての部分を締め付けている状態でも、上腕部が拘束さ
れ可動制限されたようにはならない。従って、麻痺のあ
る患者でも、装具を装着したまま自らの筋肉で上腕部を
動かすことが可能であり、この状態で、即ち痛みが和ら
げられた状態でリハビリを行うことができるようにな
る。
【0022】このように本発明に係る肩関節用装具を装
着すれば、痛みが和らげられた状態でリハビリを行うこ
とができ、リハビリのつらさを緩和することができるの
で、従来よりも短期間でより多くの量のリハビリを行う
ことが可能になる。これにより日常生活動作ができる程
度に回復するまでの期間を短縮することが期待できる。
【0023】装具を装着して痛みが和らげられた状態で
リハビリができるので、患者の精神面での心理的不安が
除去でき、安心感を持ってリハビリに臨むようになるこ
とが期待できる。また、リハビリを嫌がって放棄する患
者も少なくなることが期待できる。
【0024】また、装具本体部が引き寄せられて、肩関
節が正常な位置で保持された状態において、装具本体部
及びこれが締め付けている肩部から上腕部にかけての部
分には、引き寄せ手段が伸縮性を有していることによ
り、筋肉の走る方向に沿って引き寄せようとする”引っ
張り力”が継続的にかかっている。この”引っ張り力”
の引っ張り方向は、肩部から上腕部にかけての筋肉が上
腕部を引き上げようとするときの筋肉の収縮方向と略同
一である。つまり、この場合の”引っ張り力”は、収縮
するときの筋肉と同じような作用を奏することができ、
いわば筋肉の代用のような働きをし、これにより患者自
身が上腕部を上げようとするときの筋力を補助すること
ができる。従って、本発明に係る肩関節用装具を装着し
た場合では、上腕部が動かし易くなるため、上肢操作が
行い易くなり、リハビリが行い易くなる。なお、従来の
装具は、上腕部を吊り上げて肩関節に負担がかからない
ようにしてあるだけであり、筋肉の筋力を補助するよう
にはなっていない。
【0025】装具本体部に、装着時において脇部を圧迫
しないようにするための手段が設けてあるものは、脇部
を通る血の流れが悪くならないようにしたり、脇部を通
る神経を圧迫しないようにしたりでき、腕部を生理的な
状態にすることができる。これにより肩関節用装具は、
連続して長い期間の装着が可能になる。
【0026】引き寄せ手段が、胴部を挟む胸部側と背部
側とに設けてあるものは、装着されたそれぞれの装具本
体部を、胸部側と背部側とで略均等な力で引き寄せるこ
とができるように設定可能である。これによると装着し
た患者は違和感を感じにくく、自然な無理のない姿勢を
とることができる。
【0027】引き寄せ手段の所要位置に、連結と分離が
可能な連結手段が設けてあるものは、装具本体部のそれ
ぞれを両側の肩部から上腕部にかけての部分に装着した
後に、連結手段を連結して装具本体部が引き寄せ合うよ
うにすることができる。これにより肩関節用装具の装着
及び取り外しがし易くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る肩関
節用装具の一実施の形態を示しており、装具本体部が円
筒状に丸まった状態を示す説明図、図2は図1に示す肩
関節用装具の一端側を拡大して示しており、装具本体部
が平らな状態を示す説明図である。
【0029】符号Sは肩関節用装具を示している。肩関
節用装具Sは、肩部から上腕部にかけての部分に装着す
るための二つの装具本体部1a,1bを備えている。装
具本体部1a,1bは、前記部分の全体を所要の力で略
均一に締め付けた状態で装着できるように、いずれの方
向にも伸縮可能な弾性及び柔軟性を有するニット(例え
ばサポーターのようなもの)で形成してある。
【0030】装具本体部1a,1bは、装着したときに
肩部から上腕部にかけての部分の外形状に沿い易く、装
着し易いように、基部側から先部側へ緩やかに窄まるよ
うな略筒形状に形成してある。なお、装具本体部1a,
1bは、伸縮性を有し、肩部から上腕部にかけての部分
を所要の力で締め付けた状態で装着できれば、上記した
材料や形状のものに限定されない。また、装具本体部1
a,1bの大きさ及び周径は、面ファスナーや長さの調
節可能なベルト等の調節手段を使用したりすることで、
患者の肩部から上腕部にかけての部分の外形状の大きさ
に合わせて調節可能なようにすることもできる。
【0031】装具本体部1a,1bの基部部分には、装
着時において脇部を圧迫しないようにするための手段を
構成する切り欠き部10a,10bが形成してある。切
り欠き部10a,10bは、装着したときに装具本体部
1a,1bが脇部に当たらないような大きさで、カーブ
を有する山形に切り欠いて形成してある。また、装具本
体部1a,1bの基部側と先部側の両縁部及び切り欠き
部10a,10bの縁部は、やや内部側に折り曲げて縫
いつけてあり、ニットの糸がほつれにくいようにしてあ
る。
【0032】装具本体部1a,1b間には、引き寄せ手
段である引き寄せバンド2a,2bが設けてある。引き
寄せバンド2a,2bは、伸縮性を有しており、装具本
体部1a,1bを装着したときに背部側と胸部側との二
カ所に配置され、装具本体部1a,1bの背部側と胸部
側とを略均等な力で引き寄せることができるように設け
てある。
【0033】詳しくは、引き寄せバンド2a,2bは、
両端側を装具本体部1a,1bの内側で切り欠き部10
a,10bを挟んだ両側に、先部側から基部側にかけて
略「ハ」字状に拡がるように縫いつけてある(図2参
照)。そうして、装着時において、装具本体部1a,1
bの双方及び装着により締め付けられている肩部から上
腕部にかけての部分を、本質的に肩部から上腕部にかけ
ての筋肉(例えば、三角筋を挙げることができる。以
下、実施の形態では、この部分の筋肉を「三角筋」と記
載する)の走る方向に沿って互いに引き寄せることがで
きるようにしてある(後述する図3,図4,図5参
照)。なお、引き寄せバンド2a,2bの端部は、装具
本体部1a,1bの先部側近くまでくるように入れてあ
り、装具本体部1a,1bの略全長が引っ張られるよう
にしてある。
【0034】引き寄せバンド2a,2bは、装具本体部
1a,1bの柔軟性を損なわないようにするために、縫
い付け箇所Nが所要間隔を有するようにスポット的に縫
い付けてあり、しかも、その間隔は、先部側の方が狭
く、基部側の方が広くなるようにしてある。
【0035】なお、引き寄せバンド2a,2bの両端側
は、切り欠き部10a,10bより入った内部側に縫い
つけて設けてあるが、取り付け位置は、これに限定する
ものではなく、外部側に設けることもできる。また、引
き寄せバンド2a,2bの取り付け方法も縫い付けに限
定するものではなく、例えば、接着剤や他の固定手段に
より固定することもできる。更に、装具本体部1a,1
bは、柔軟性を損なわなければ、スポット的ではなく連
続して固定することもできる。
【0036】背部側に設けてある引き寄せバンド2a
は、略中央に合成樹脂製の接続具20aを設けて、その
両側にゴムバンド21a,21aをつないで形成してあ
る。ゴムバンド21a,21aは、端側を接続具20a
の所要位置に通して折り返し、縫いつけることで接続具
20aとつないである。
【0037】胸部側に設けてある引き寄せバンド2b
は、略中央に合成樹脂製の連結手段である連結具22b
を設けて、その両側にゴムバンド23b,23bをつな
いで形成してある。このゴムバンド23b,23bは、
背部側のゴムバンド21a,21aと略同様に、端側を
連結具22bの所要位置に通して折り返し、縫いつける
ことで連結具22bとつないである。
【0038】胸部側の引き寄せバンド2bは、連結具2
2bにより略中間部で二つに分離でき、かつ連結するこ
とができる(図1は分離した状態を示している)。この
連結具22bは、公知のものを使用しているので、詳細
な説明は省略する。
【0039】なお、連結具22bは、胸部側の引き寄せ
バンド2bに設けたが、これに限定するものではなく、
背部側または両側の引き寄せバンドに設けることもでき
る。また、背部側や胸部側に設けられる引き寄せバンド
2a,2bとも、上記した構造を有するものに限定する
ものではなく、例えば、ゴムバンドのみで形成してあ
り、接続具や連結具を備えていないものを使用すること
もできる。
【0040】図3は図1に示す肩関節用装具の装着状態
を胸部側から見た説明図、図4は図1に示す肩関節用装
具の装着状態を背部側から見た説明図、図5は図1に示
す肩関節用装具を装着して、麻痺のある右側の腕部を上
げた状態を示す説明図である。
【0041】(作 用) 図1ないし図を参照して、右側の三角筋に麻痺がある
患者に肩関節用装具を装着する方法と肩関節用装具の作
用を説明する。まず、引き寄せバンド2bに設けてある
連結具22bを二つに分離して、装具本体部1a,1b
が装着可能な状態にする。そして、麻痺のある右側の肩
部から上腕部にかけての部分に、一方の装具本体部1a
を装着する。その後に、反対側の麻痺のない左側の肩部
から上腕部にかけての部分に、他方の装具本体部1bを
装着する。
【0042】装具本体部1a,1bは、略筒状に形成し
てあるので、腕を手首側から内部に通して上方に移動さ
せるだけで、伸びて変形しながら装着することができ
る。装具本体部1a,1bは、上部側が肩部にかかり、
下部側が肘部よりやや上方に位置するまで移動させる。
このとき脇部が装具本体部1a,1bで圧迫されないよ
うに、切り欠き部10a,10bが下側にくるようにし
ておく。そして、肩部から上腕部にかけての部分が、装
具本体部1a,1bの全体で適度な力で締め付けられる
ようにする。
【0043】次に、胸部側に配置されている引き寄せバ
ンド2bの連結具22bを連結する。これにより引き寄
せバンド2bと、背部側に配置されている引き寄せバン
ド2aによって、装具本体部1a,1bの双方及び締め
付けられている肩部から上腕部にかけての部分が、三角
筋の走る方向に沿って互いに内側に引き寄せられ、肩関
節が正常な位置で保持されるようになる。このようにし
て肩関節にかかる負担を軽減することができ、肩関節の
脱臼を防止し、肩関節に生じる痛みを和らげることがで
きる。
【0044】右側の三角筋に麻痺がある患者の場合で
は、このように動かしにくい麻痺のある右側から先に装
具本体部1aを装着して、後から自由に動く左側に装具
本体部1bを装着するようにすれば、介助者を必要とせ
ずに、肩関節用装具Sを患者一人で装着することも可能
である。なお、連結具22bを連結する操作は、訓練を
重ねることにより慣れれば麻痺のない左側の腕だけでも
行うことが可能である。肩関節用装具Sの装着方法は、
これに限定するものではなく、患者や介助者が適宜し易
いようにして装着することができる。
【0045】装具本体部1a,1bは、伸びて変形した
状態で肩部から上腕部にかけての部分に装着してあり、
従来の装具のように可撓性を有する合成樹脂製の薄板を
略輪状に曲げて形成したようなものではないので、肩部
から上腕部にかけての部分を締め付けている状態でも、
上腕部が拘束され可動制限されたようにはならない。従
って、麻痺のある患者でも、肩関節用装具Sを装着した
まま自らの筋肉で上腕部を動かすことが可能であり、こ
の状態で、即ち痛みが和らげられた状態でリハビリを行
うことができるようになる。
【0046】このように肩関節用装具Sを装着すれば、
痛みが和らげられた状態でリハビリを行うことができ、
リハビリのつらさを緩和することができるので、従来よ
りも短期間でより多くの量のリハビリを行うことが可能
になる。これにより日常生活動作ができる程度に回復す
るまでの期間を短縮することが期待できる。
【0047】肩関節用装具Sを装着して痛みが和らげら
れた状態でリハビリができるので、患者の精神面での心
理的不安が除去でき、安心感を持ってリハビリに臨むよ
うになることが期待できる。また、リハビリを嫌がって
放棄する患者も少なくなることが期待できる。
【0048】また、装具本体部1a,1b及びこれが締
め付けている肩部から上腕部にかけての部分には、引き
寄せバンド2a,2bが伸縮性を有していることによ
り、三角筋の走る方向に沿って引き寄せようとする”引
っ張り力”が継続的にかかっている。
【0049】この”引っ張り力”の引っ張り方向は、三
角筋が上腕部を引き上げようとするときの収縮方向と略
同一である。つまり、”引っ張り力”は、収縮するとき
の三角筋と同じような作用を奏することができ、いわば
三角筋の代用のような働きをし、これにより患者自身が
上腕部を上げようとするときの筋力を補助することがで
きる。従って、肩関節用装具Sを装着した場合では、上
腕部が動かし易くなるため、上肢操作が行い易くなり、
リハビリが行い易くなる。
【0050】装具本体部1a,1bに設けてある切り欠
き部10a,10bにより脇部が圧迫されないようにし
てあるので、肩関節用装具Sを装着しても脇部を通る血
の流れが悪くならないようにでき、かつ脇部を通る神経
も圧迫しないようにでき、き、腕部を生理的な状態にす
ることができる。これにより肩関節用装具Sは、連続し
て長い期間の装着が可能になる。
【0051】引き寄せバンド2a,2bが、それぞれの
装具本体部1a,1bを、胸部側と背部側とで略均等な
力で引き寄せているので、装着した患者は違和感を感じ
にくく、自然な無理のない姿勢をとることができる。
【0052】引き寄せバンド2bに連結具22bが設け
てあるので、肩関節用装具Sは、それぞれの装具本体部
1a,1bを両側の肩部から上腕部にかけての部分に装
着した後に、連結具22bを連結して装具本体部1a,
1bが引き寄せ合うようにすることができる。これによ
り肩関節用装具Sの装着及び取り外しがし易くなる。
【0053】肩関節用装具Sは、主にニットとゴムバン
ドでつくられているので、汚れたら洗ってきれいにする
ことができる。また、ニットで肩部から肘部までが覆わ
れるので、その保温機能でこの部分が冷えるのを防止す
ることができる。
【0054】肩関節用装具Sを装着した場合では、痛み
が和らげられており、上腕部が拘束されていないので、
リハビリ以外のときでも自然に腕を使うようになる。こ
れによって、普段の動作がリハビリの代わりのようにな
り、日常生活動作の中で自然に筋力が回復できるように
なることが期待できる。
【0055】なお、装具本体部1a,1bの内部側に
は、引き寄せバンド2a,2bを覆うような当て布を設
けることもできる。この場合では、装具本体部1a,1
bを装着したときにおいて、引き寄せバンド2a,2b
の感触が感じられにくくなるので装着感が向上する。ま
た、引き寄せバンド2a,2bを装具本体部1a,1b
の外部側に設けたものの場合も、引き寄せバンド2a,
2bを覆うような当て布を設けることができる。この場
合では、引き寄せバンド2a,2bが外部から直接見え
なくなるようにできるので、肩関節用装具Sの外観を向
上させることができる。
【0056】表1には、肩関節用装具Sを装着した状態
における肩関節の痛みの改善度を、装着前で痛みが伴っ
ている状態を100とした場合の棒グラフを示してい
る。
【0057】
【表1】
【0058】表2には、肩関節用装具Sの使用感を、
(1)大変良い、(2)良い、(3)どちらともいえない、(4)悪
い、(5)非常に悪い、の5つに分類して、その統計をま
とめた円グラフを示している。
【0059】
【表2】
【0060】表3には、肩関節用装具Sの簡易性を、
(1)大変良い、(2)良い、(3)どちらともいえない、(4)悪
い、(5)非常に悪い、の5つに分類して、その統計をま
とめた円グラフを示している。
【0061】
【表3】
【0062】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る肩関節用装具であって、装具本体部
を両側の肩部から上腕部にかけての部分に装着するタイ
プのものは、次のようにして患者に装着される。まず、
装具本体部を伸ばして変形させながら、両側の肩部から
上腕部にかけての部分に、この部分を所要の力で締め付
けた状態で装着する。なお、両側に装着するタイプのも
のは、筋力の低下した筋肉が片側だけである場合でも、
装具本体部は両側の肩部から上腕部にかけての部分に装
着するようにする。これにより装着した装具本体部の双
方が、引き寄せ手段によって上腕部を引き上げようとす
るときの肩部から上腕部にかけての筋肉の収縮方向と同
一または本質的に同一方向に引き寄せられる。装具本体
部が引き寄せられることで、装具本体部によって締め付
けられている肩部から上腕部にかけての部分も筋肉の収
縮方向と同一または本質的に同一方向に引き寄せられ
る。これにより肩関節が正常な位置で保持されるように
なり、肩関節にかかる負担を軽減することができ、肩関
節の脱臼を防止し、肩関節に生じる痛みを和らげること
ができる。
【0064】(b)本発明に係る肩関節用装具は、装具
本体部が伸縮性を有する材料で形成してあり、従来の装
具のように可撓性を有する合成樹脂製の薄板を略輪状に
曲げて形成したようなものではないので、肩部から上腕
部にかけての部分を締め付けている状態でも、上腕部が
拘束され可動制限されたようにはならない。従って、麻
痺のある患者でも、装具を装着したまま自らの筋肉で上
腕部を動かすことが可能であり、この状態で、即ち痛み
が和らげられた状態でリハビリを行うことができるよう
になる。このように本発明に係る肩関節用装具を装着す
れば、痛みが和らげられた状態でリハビリを行うことが
でき、リハビリのつらさを緩和することができるので、
従来よりも短期間でより多くの量のリハビリを行うこと
が可能になる。これにより日常生活動作ができる程度に
回復するまでの期間を短縮することが期待できる。
【0065】(c)装具を装着して痛みが和らげられた
状態でリハビリができるので、患者の精神面での心理的
不安が除去でき、安心感を持ってリハビリに臨むように
なることが期待できる。また、リハビリを嫌がって放棄
する患者も少なくなることが期待できる。
【0066】(d)装具本体部が引き寄せられて、肩関
節が正常な位置で保持された状態において、装具本体部
及びこれが締め付けている肩部から上腕部にかけての部
分には、引き寄せ手段が伸縮性を有していることによ
り、筋肉の走る方向に沿って引き寄せようとする”引っ
張り力”が継続的にかかっている。この”引っ張り力”
の引っ張り方向は、肩部から上腕部にかけての筋肉が上
腕部を引き上げようとするときの筋肉の収縮方向と略同
一である。つまり、この場合の”引っ張り力”は、収縮
するときの筋肉と同じような作用を奏することができ、
いわば筋肉の代用のような働きをし、これにより患者自
身が上腕部を上げようとするときの筋力を補助すること
ができる。従って、本発明に係る肩関節用装具を装着し
た場合では、上腕部が動かし易くなるため、上肢操作が
行い易くなり、リハビリが行い易くなる。
【0067】(e)装具本体部に、装着時において脇部
を圧迫しないようにするための手段が設けてあるもの
は、脇部を通る血の流れが悪くならないようにしたり、
脇部を通る神経を圧迫しないようにしたりでき、腕部を
生理的な状態にすることができる。これにより肩関節用
装具は、連続して長い期間の装着が可能になる。
【0068】(f)引き寄せ手段が、胴部を挟む胸部側
と背部側とに設けてあるものは、装着されたそれぞれの
装具本体部を、胸部側と背部側とで略均等な力で引き寄
せることができるように設定可能である。これによると
装着した患者は違和感を感じにくく、自然な無理のない
姿勢をとることができる。
【0069】(g)引き寄せ手段の所要位置に、連結と
分離が可能な連結手段が設けてあるものは、装具本体部
のそれぞれを両側の肩部から上腕部にかけての部分に装
着した後に、連結手段を連結して装具本体部が引き寄せ
合うようにすることができる。これにより肩関節用装具
の装着及び取り外しがし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る肩関節用装具の一実施の形態を示
しており、装具本体部が円筒状に丸まった状態を示す説
明図。
【図2】図1に示す肩関節用装具の一端側を拡大して示
しており、装具本体部が平らな状態を示す説明図。
【図3】図1に示す肩関節用装具の装着状態を胸部側か
ら見た説明図。
【図4】図1に示す肩関節用装具の装着状態を背部側か
ら見た説明図。
【図5】図1に示す肩関節用装具を装着して、麻痺のあ
る右側の腕部を上げた状態を示す説明図。
【図6】従来の肩関節用装具を示す説明図。
【符号の説明】
S 肩関節用装具 N 縫い付け箇所 1a,1b 装具本体部 10a 切り欠き部 2a,2b 引き寄せバンド2a 20a 接続具 21a ゴムバンド 22b 連結具 23b ゴムバンド 9 装具 90 装具本体 900 面ファスナー 91 肩当てパット 92 固定ベルト 93 吊りベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−131006(JP,A) 特開 昭63−161963(JP,A) 実開 昭56−30910(JP,U) 実開 平4−11013(JP,U) 実開 平4−71914(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 5/042 A61F 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肩部から上腕部にかけての部分を所要の
    力で締め付けた状態で装着可能な伸縮性を有する装具本
    体部と、 上記装具本体部を両側の肩部から上腕部にかけての部分
    に装着したときに、該両装具本体部の双方を、上腕部を
    引き上げようとするときの肩部から上腕部にかけての筋
    肉の収縮方向と同一または本質的に同一方向に引き寄せ
    るための伸縮性を有する引き寄せ手段と、を備えている
    ことを特徴とする、 肩関節用装具。
  2. 【請求項2】 装具本体部には、装着時において脇部を
    圧迫しないようにするための手段が設けてあることを特
    徴とする、 請求項1記載の肩関節用装具。
  3. 【請求項3】 引き寄せ手段は、胴部を挟む胸部側と背
    部側とに設けてあることを特徴とする、 請求項1または2記載の肩関節用装具。
  4. 【請求項4】 引き寄せ手段の所要位置には、連結と分
    離が可能な連結手段が設けてあることを特徴とする、 請求項1,2または3記載の肩関節用装具。
  5. 【請求項5】 肩関節を正常な位置で保持することがで
    きるようにした肩関節用装具(S) であって、 筒状に形成されており、 肩部から上腕部にかけての部分
    を所要の力で締め付けた状態で装着可能な、伸縮性を有
    する一対の装具本体部(1a,1b) と、胴部を挟む胸部側と背部側とに設けてあり、 上記装具本
    体部(1a,1b) を両側の肩部から上腕部にかけての部分に
    装着したときに、該両装具本体部(1a,1b) の双方を、
    腕部を引き上げようとするときの肩部から上腕部にかけ
    ての筋肉の収縮方向と同一または本質的に同一方向に
    き寄せるための伸縮性を有する引き寄せバンド(2a,2b)
    と、 を備えており、 上記装具本体部(1a,1b) には、装着時において脇部を圧
    迫しないようにするための手段が設けてあり、 上記引き寄せバンドの胸部側または背部側には、連結と
    分離が可能な連結手段が設けてあることを特徴とする、 肩関節用装具。
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