JP3573375B2 - ひざに装着する姿勢矯正用整体具 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ひざに装着して姿勢を矯正するとともに、頚部や腰、ひざの痛みなどを軽減するひざに装着する姿勢矯正用整体具に関する。
【0002】
【従来の技術】
スポーツ障害等でひざ関節を損傷したり、ひざ関節に連動する筋肉群の炎症や痛みがあると、その痛みをかばうため体重心の落下位置が中心からずれ、これが長期化した場合、ひざ関節が変形し、ひいては体全体の姿勢が不良となってくる。また、姿勢が不良となると運動器疾患等の病気が現れ、逆にこれらの病気による姿勢不良が生じ、ますます正しい姿勢を維持するのが困難となる。
【0003】
身体に装着して損傷部位を保護し、あるいは損傷を防止する器具としては、いわゆるサポーターが知られている。しかし、例えばひざ関節等の損傷部位を保護するサポーターは、関節全体を包み込み緊締することからその部分に血行障害を起こし易く、また、緊締する必要のない部位まで同時に緊締するため機能的負担が増し、長時間の装着が苦痛であり、さらに、夏になると汗により使用しずらくなるという問題がある。そして、これは姿勢不良を直接防止又は矯正する作用は持っていない。
【0004】
姿勢を矯正する器具としては、例えば背骨を中心にタスキ掛けに巻いて矯正する背骨矯正ベルト、背骨や骨盤に装着するいわゆるコルセット等が知られている。しかし、背骨矯正ベルトは、長時間装着すると胸部の張り過ぎにより呼吸補助筋を痛め、身体的苦痛を伴うという問題があり、またコルセットは、いうまでもなく長時間の装着には一層の苦痛が伴う。そして、これらはそれぞれ背骨のみ、骨盤のみを固定し矯正するもので、全体姿勢を矯正する機能を持っていない。
さらに、その他の身体に装着する器具としては、骨盤の周りに巻くベルトも知られている。これは骨盤に掛かる体重負荷を少しでも軽減するため骨盤を締めるものであるが、これは姿勢不良を矯正する作用を持っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来のサポーター等の問題点に鑑みてなされたもので、装着が容易で、長時間装着しても苦痛がなく、姿勢矯正作用の大きい整体具を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
先に述べたように、スポーツ障害等でひざ関節を損傷したり、ひざ関節に連動する筋肉群の炎症や痛みがあると、ひざ関節の変形や姿勢不良を引き起こす。また、本発明者らの研究によれば、腰痛等に基づく姿勢不良があると、これがひざ関節の変形の原因となる。そのほか、ひざ関節の変形は、日常生活における立居振舞いの中からでも引き起こされる。例えば個人個人のくせによって左右の足に掛かる負担は通常どちらかに片寄っており(一種の姿勢不良)、体重心の掛かる方の筋肉が酷使されるが、その場合片寄った体重心がひざ関節に連動する筋肉群に作用し、長い間にひざ関節の変形を引き起こす。そして、このようなひざ関節の変形は、多くの場合、ひざ関節のねじれ(ひざ関節をはさんで大腿部と下腿部がねじれる)や、膝蓋骨の位置のずれとなって現れる。
【0007】
本発明者らは、ひざ関節の変形と姿勢不良の因果関係を詳細に検討した結果、ひざ関節の変形、具体的にはひざ関節のねじれを矯正することで、姿勢不良を矯正できるのではないかと考え、本発明に到達したものである。
【0008】
すなわち、本発明はひざに装着する姿勢矯正用整体具に関わり、大腿部に装着される緊締部と、ふくらはぎ部に装着される緊締部と、両緊締部を装着時において斜めにつなぎ、両緊締部に作用してひざ関節にねじれ作用を与える連結部からなり、前記両緊締部及び連結部が伸縮性をもつバンドであることを特徴とする姿勢矯正用整体具である。上記姿勢矯正用整体具の装着時、両緊締部を大腿部及びふくらはぎ部に固定し、ひざを伸ばしたとき又は曲げたときに連結部が張るようにしておくと、そのときひざ関節をはさんで大腿部とふくらはぎ部にねじれ作用が与えられ、その結果ひざ関節にねじれ作用が与えられる。
【0009】
【実施例】
図1及び図2に示す姿勢矯正用整体具は本発明の好適な実施例であり、大腿部に装着される緊締部1と、ふくらはぎ部に装着される緊締部2と、両緊締部を斜めにつなぐ連結部3からなる。緊締部1はバンド部4とパット部5からなり、バンド部4の基端はパット部5の表側に縫いつけられる。バンド部4の表側には装着用の一対の平面ファスナー6a、6bが取り付けられ、パット部5の表側にはバンド部4を差し通すリング7が取り付けられる。また、緊締部2も同じくバンド部8とパット部9からなり、バンド部8の基端はパット部9の表側に縫いつけられ、さらに、バンド部4には一対の平面ファスナー6a、6bが取り付けられ、パット部5にはリング7が取り付けられる。
【0010】
連結部3の両端はそれぞれパット部5とパット部9に縫いつけられている。なお、この実施例において、バンド部4、連結部3、バンド部8はもともと一本の連続したバンド状部材であり、それが図1のように2箇所で折り曲げられ、かつ両パット部5、9に縫いつけられ、それぞれバンド部4、連結部3、及びバンド部8を構成している。なお、いうまでもなく3本の別々のバンド状部材をそれぞれ両パット部5、9に縫いつけたものでもよい。バンド状部材は伸縮性を有する材質からなり、装着時バンド部4及びバンド部8がそれぞれ大腿部及びふくらはぎ部を弾性的に締め付け、緊締部1、2が位置ずれを起こさないようになっている。また、パット部5、9の裏側には位置ずれ防止のための滑り止め(図2にドットで示す微小突起)が形成されている。
【0011】
この整体具はひざ関節の変形(ねじれ)を解消する方向にねじれ作用が働くように装着する。左右いずれのひざ関節がどちらの向きに変形しているかは、専門家に判定してもらうのがよいが、例えば次のような簡略判定法に従って装着してもよい。すなわち、▲1▼椅子に座り両足のひざを伸ばして前に投げ出し、▲2▼左右いずれかの膝蓋骨が外側(又は内側)に向き、他方が真上に向いていれば、外側(又は内側)に向いた方が変形しているので、こちらに対し、膝骸骨を真上に向けるようなねじれ作用が働くように装着する。つまり、ひざ関節に対し大腿部が内側(又は外側)に、ふくらはぎ部が外側(又は内側)になるようなねじれ作用を与える。また、▲3▼左右いずれかの膝骸骨が他方より下がっているとすればそちらに装着する。
しかし、本発明の整体具は、装着の向きが正しければ、後述するように装着してすぐに一定の効果が現れるので、とりあえずいずれかの向きに装着してみることで正しい向きを判定してもよい。また、両方のひざ関節が変形しているときは両方に装着するとよい。
【0012】
図3及び図4を参照して装着の手順の例を説明する。ここでは、左足のひざ関節が変形し、膝蓋骨が外側に向いていたとする。まず、図3(a)に示すように、バンド部4を大腿部に巻き付け、その端をリング7に通して締め付け、その状態でファスナー6a、6bにより固定する。次に図3(b)に示すように、足を曲げた状態でバンド部8をふくらはぎ部に巻き付け、同じようにして固定する。図4は装着状態を示すもので、(a)は前方からみた図、(b)は後方からみた図である。前方からみた図(a)において、矢印の通り、大腿部が内側に、ふくらはぎ部が外側になるようなねじれ作用が働いている。ねじれ作用の向きについては図2にも示している。
【0013】
なお、足を曲げて装着するときは連結部3は緩んだ状態でもよいが、少なくとも図4のようにひざを伸ばしたとき連結部3が張るようにしておき、両緊締部1、2間に引っ張り合う力が働くようにする必要がある。整体具をこのように装着することにより、例えば足を投げ出しているとき、あるいは歩行中に、大腿部とふくらはぎ部にねじれ作用が与えられ、ひざ関節が矯正されるに伴い体全体の姿勢も矯正され、痛みも軽減される。
【0014】
なお、上記実施例では、バンド部4、バンド部8、連結部3は伸縮作用を持つ材質を使用した。バンド部4、8の伸縮作用は緊締部1、2の位置ずれを有効に防止し、連結部3の伸縮作用は大腿部及びふくらはぎ部に弾性力に基づくねじれ作用を与える。
さらに、上記実施例では、連結部3がひざの裏側にくるように装着したが、連結部3がひざの表側にくるように装着することもでき、この場合、ひざを曲げたとき連結部が張り、ひざ関節にねじり作用が与えられる。
そのほか、連結部を2本以上のバンド状部材で構成するなどの改変は自在になし得るものである。
【0015】
本発明の上記整体具を装着すると、次のような反応がその場で現れる。▲1▼起立位で両肩の高さを比較すると、下降していた方の肩が上がり、左右差が少なくなるか解消する、▲2▼首を左右に回すとき、回しにくかった側が回しやすくなる、▲3▼起立位で上体を前屈すると、装着前より前屈が柔軟にできるようになる。
そして、この整体具を続けて装着することにより、▲4▼正しい姿勢が楽に維持できるようになり、▲5▼変形していた膝の負担が軽減されてひざ関節の変形が矯正される、▲6▼装着した側の膝が伸びて骨盤が水平になり、背骨の歪みが軽減される、▲7▼姿勢不良に基づく首の痛み、腰の痛みが軽減される等の効果が現れ、さらに、▲8▼O脚、X脚の矯正も期待できる。
【0016】
図5及び図6に示す整体具は、本発明の別の実施例であり、ベルト状の緊締部31、連結部33、緊締部32が各々の端部で縫いつけられ連結された簡易構造の整体具であり、装着の方法は図1及び図2に示す実施例とほぼ同じである。なお、34は固定用の平面ファスナーである。
【0017】
【発明の効果】
本発明の整体具によれば、ひざ関節の変形を矯正するとともに姿勢を矯正し、姿勢不良に基づくひざ関節の痛み、首や背中、腰の痛み等を軽減することができる。また、装着が容易で長時間装着しても苦痛がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わる整体具を展開した平面図である。
【図2】同じく装着状態(但し、被装着部は図示せず)の斜視図である。
【図3】同じく装着の手順を示す図である。
【図4】同じく装着状態を示す図である。
【図5】他の実施例に関わる整体具の展開した平面図である。
【図6】その装着状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2、31、32 緊締部
3、33 連結部
【産業上の利用分野】
本発明は、ひざに装着して姿勢を矯正するとともに、頚部や腰、ひざの痛みなどを軽減するひざに装着する姿勢矯正用整体具に関する。
【0002】
【従来の技術】
スポーツ障害等でひざ関節を損傷したり、ひざ関節に連動する筋肉群の炎症や痛みがあると、その痛みをかばうため体重心の落下位置が中心からずれ、これが長期化した場合、ひざ関節が変形し、ひいては体全体の姿勢が不良となってくる。また、姿勢が不良となると運動器疾患等の病気が現れ、逆にこれらの病気による姿勢不良が生じ、ますます正しい姿勢を維持するのが困難となる。
【0003】
身体に装着して損傷部位を保護し、あるいは損傷を防止する器具としては、いわゆるサポーターが知られている。しかし、例えばひざ関節等の損傷部位を保護するサポーターは、関節全体を包み込み緊締することからその部分に血行障害を起こし易く、また、緊締する必要のない部位まで同時に緊締するため機能的負担が増し、長時間の装着が苦痛であり、さらに、夏になると汗により使用しずらくなるという問題がある。そして、これは姿勢不良を直接防止又は矯正する作用は持っていない。
【0004】
姿勢を矯正する器具としては、例えば背骨を中心にタスキ掛けに巻いて矯正する背骨矯正ベルト、背骨や骨盤に装着するいわゆるコルセット等が知られている。しかし、背骨矯正ベルトは、長時間装着すると胸部の張り過ぎにより呼吸補助筋を痛め、身体的苦痛を伴うという問題があり、またコルセットは、いうまでもなく長時間の装着には一層の苦痛が伴う。そして、これらはそれぞれ背骨のみ、骨盤のみを固定し矯正するもので、全体姿勢を矯正する機能を持っていない。
さらに、その他の身体に装着する器具としては、骨盤の周りに巻くベルトも知られている。これは骨盤に掛かる体重負荷を少しでも軽減するため骨盤を締めるものであるが、これは姿勢不良を矯正する作用を持っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来のサポーター等の問題点に鑑みてなされたもので、装着が容易で、長時間装着しても苦痛がなく、姿勢矯正作用の大きい整体具を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
先に述べたように、スポーツ障害等でひざ関節を損傷したり、ひざ関節に連動する筋肉群の炎症や痛みがあると、ひざ関節の変形や姿勢不良を引き起こす。また、本発明者らの研究によれば、腰痛等に基づく姿勢不良があると、これがひざ関節の変形の原因となる。そのほか、ひざ関節の変形は、日常生活における立居振舞いの中からでも引き起こされる。例えば個人個人のくせによって左右の足に掛かる負担は通常どちらかに片寄っており(一種の姿勢不良)、体重心の掛かる方の筋肉が酷使されるが、その場合片寄った体重心がひざ関節に連動する筋肉群に作用し、長い間にひざ関節の変形を引き起こす。そして、このようなひざ関節の変形は、多くの場合、ひざ関節のねじれ(ひざ関節をはさんで大腿部と下腿部がねじれる)や、膝蓋骨の位置のずれとなって現れる。
【0007】
本発明者らは、ひざ関節の変形と姿勢不良の因果関係を詳細に検討した結果、ひざ関節の変形、具体的にはひざ関節のねじれを矯正することで、姿勢不良を矯正できるのではないかと考え、本発明に到達したものである。
【0008】
すなわち、本発明はひざに装着する姿勢矯正用整体具に関わり、大腿部に装着される緊締部と、ふくらはぎ部に装着される緊締部と、両緊締部を装着時において斜めにつなぎ、両緊締部に作用してひざ関節にねじれ作用を与える連結部からなり、前記両緊締部及び連結部が伸縮性をもつバンドであることを特徴とする姿勢矯正用整体具である。上記姿勢矯正用整体具の装着時、両緊締部を大腿部及びふくらはぎ部に固定し、ひざを伸ばしたとき又は曲げたときに連結部が張るようにしておくと、そのときひざ関節をはさんで大腿部とふくらはぎ部にねじれ作用が与えられ、その結果ひざ関節にねじれ作用が与えられる。
【0009】
【実施例】
図1及び図2に示す姿勢矯正用整体具は本発明の好適な実施例であり、大腿部に装着される緊締部1と、ふくらはぎ部に装着される緊締部2と、両緊締部を斜めにつなぐ連結部3からなる。緊締部1はバンド部4とパット部5からなり、バンド部4の基端はパット部5の表側に縫いつけられる。バンド部4の表側には装着用の一対の平面ファスナー6a、6bが取り付けられ、パット部5の表側にはバンド部4を差し通すリング7が取り付けられる。また、緊締部2も同じくバンド部8とパット部9からなり、バンド部8の基端はパット部9の表側に縫いつけられ、さらに、バンド部4には一対の平面ファスナー6a、6bが取り付けられ、パット部5にはリング7が取り付けられる。
【0010】
連結部3の両端はそれぞれパット部5とパット部9に縫いつけられている。なお、この実施例において、バンド部4、連結部3、バンド部8はもともと一本の連続したバンド状部材であり、それが図1のように2箇所で折り曲げられ、かつ両パット部5、9に縫いつけられ、それぞれバンド部4、連結部3、及びバンド部8を構成している。なお、いうまでもなく3本の別々のバンド状部材をそれぞれ両パット部5、9に縫いつけたものでもよい。バンド状部材は伸縮性を有する材質からなり、装着時バンド部4及びバンド部8がそれぞれ大腿部及びふくらはぎ部を弾性的に締め付け、緊締部1、2が位置ずれを起こさないようになっている。また、パット部5、9の裏側には位置ずれ防止のための滑り止め(図2にドットで示す微小突起)が形成されている。
【0011】
この整体具はひざ関節の変形(ねじれ)を解消する方向にねじれ作用が働くように装着する。左右いずれのひざ関節がどちらの向きに変形しているかは、専門家に判定してもらうのがよいが、例えば次のような簡略判定法に従って装着してもよい。すなわち、▲1▼椅子に座り両足のひざを伸ばして前に投げ出し、▲2▼左右いずれかの膝蓋骨が外側(又は内側)に向き、他方が真上に向いていれば、外側(又は内側)に向いた方が変形しているので、こちらに対し、膝骸骨を真上に向けるようなねじれ作用が働くように装着する。つまり、ひざ関節に対し大腿部が内側(又は外側)に、ふくらはぎ部が外側(又は内側)になるようなねじれ作用を与える。また、▲3▼左右いずれかの膝骸骨が他方より下がっているとすればそちらに装着する。
しかし、本発明の整体具は、装着の向きが正しければ、後述するように装着してすぐに一定の効果が現れるので、とりあえずいずれかの向きに装着してみることで正しい向きを判定してもよい。また、両方のひざ関節が変形しているときは両方に装着するとよい。
【0012】
図3及び図4を参照して装着の手順の例を説明する。ここでは、左足のひざ関節が変形し、膝蓋骨が外側に向いていたとする。まず、図3(a)に示すように、バンド部4を大腿部に巻き付け、その端をリング7に通して締め付け、その状態でファスナー6a、6bにより固定する。次に図3(b)に示すように、足を曲げた状態でバンド部8をふくらはぎ部に巻き付け、同じようにして固定する。図4は装着状態を示すもので、(a)は前方からみた図、(b)は後方からみた図である。前方からみた図(a)において、矢印の通り、大腿部が内側に、ふくらはぎ部が外側になるようなねじれ作用が働いている。ねじれ作用の向きについては図2にも示している。
【0013】
なお、足を曲げて装着するときは連結部3は緩んだ状態でもよいが、少なくとも図4のようにひざを伸ばしたとき連結部3が張るようにしておき、両緊締部1、2間に引っ張り合う力が働くようにする必要がある。整体具をこのように装着することにより、例えば足を投げ出しているとき、あるいは歩行中に、大腿部とふくらはぎ部にねじれ作用が与えられ、ひざ関節が矯正されるに伴い体全体の姿勢も矯正され、痛みも軽減される。
【0014】
なお、上記実施例では、バンド部4、バンド部8、連結部3は伸縮作用を持つ材質を使用した。バンド部4、8の伸縮作用は緊締部1、2の位置ずれを有効に防止し、連結部3の伸縮作用は大腿部及びふくらはぎ部に弾性力に基づくねじれ作用を与える。
さらに、上記実施例では、連結部3がひざの裏側にくるように装着したが、連結部3がひざの表側にくるように装着することもでき、この場合、ひざを曲げたとき連結部が張り、ひざ関節にねじり作用が与えられる。
そのほか、連結部を2本以上のバンド状部材で構成するなどの改変は自在になし得るものである。
【0015】
本発明の上記整体具を装着すると、次のような反応がその場で現れる。▲1▼起立位で両肩の高さを比較すると、下降していた方の肩が上がり、左右差が少なくなるか解消する、▲2▼首を左右に回すとき、回しにくかった側が回しやすくなる、▲3▼起立位で上体を前屈すると、装着前より前屈が柔軟にできるようになる。
そして、この整体具を続けて装着することにより、▲4▼正しい姿勢が楽に維持できるようになり、▲5▼変形していた膝の負担が軽減されてひざ関節の変形が矯正される、▲6▼装着した側の膝が伸びて骨盤が水平になり、背骨の歪みが軽減される、▲7▼姿勢不良に基づく首の痛み、腰の痛みが軽減される等の効果が現れ、さらに、▲8▼O脚、X脚の矯正も期待できる。
【0016】
図5及び図6に示す整体具は、本発明の別の実施例であり、ベルト状の緊締部31、連結部33、緊締部32が各々の端部で縫いつけられ連結された簡易構造の整体具であり、装着の方法は図1及び図2に示す実施例とほぼ同じである。なお、34は固定用の平面ファスナーである。
【0017】
【発明の効果】
本発明の整体具によれば、ひざ関節の変形を矯正するとともに姿勢を矯正し、姿勢不良に基づくひざ関節の痛み、首や背中、腰の痛み等を軽減することができる。また、装着が容易で長時間装着しても苦痛がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わる整体具を展開した平面図である。
【図2】同じく装着状態(但し、被装着部は図示せず)の斜視図である。
【図3】同じく装着の手順を示す図である。
【図4】同じく装着状態を示す図である。
【図5】他の実施例に関わる整体具の展開した平面図である。
【図6】その装着状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2、31、32 緊締部
3、33 連結部
Claims (1)
- 大腿部に装着される緊締部と、ふくらはぎ部に装着される緊締部と、両緊締部を斜めにつなぎ両緊締部に作用してひざ関節にねじれ作用を与える連結部からなり、前記両緊締部及び連結部はいずれも伸縮性をもつバンドであることを特徴とするひざに装着する姿勢矯正用整体具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16691595A JP3573375B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ひざに装着する姿勢矯正用整体具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16691595A JP3573375B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ひざに装着する姿勢矯正用整体具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332196A JPH08332196A (ja) | 1996-12-17 |
JP3573375B2 true JP3573375B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=15840009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16691595A Expired - Lifetime JP3573375B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ひざに装着する姿勢矯正用整体具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3573375B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006223845A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-31 | Masanori Aichi | 四肢矯正具 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4617740B2 (ja) * | 2004-06-25 | 2011-01-26 | パナソニック電工株式会社 | マッサージ装置 |
US20120010548A1 (en) * | 2010-07-08 | 2012-01-12 | Scholtes Sara A | Knee Brace to Limit Rotation Between the Femur and Tibia |
JP5771009B2 (ja) * | 2011-01-07 | 2015-08-26 | ダイヤ工業株式会社 | 膝サポータ |
JP6133047B2 (ja) * | 2012-12-10 | 2017-05-24 | 株式会社長崎かなえ | 片側支柱長下肢装具 |
KR101508579B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2015-04-07 | 박윤미 | 밸트형 척추 측만증 교정기 |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP16691595A patent/JP3573375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006223845A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-31 | Masanori Aichi | 四肢矯正具 |
JP4582523B2 (ja) * | 2005-01-24 | 2010-11-17 | 政則 愛知 | 四肢矯正具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08332196A (ja) | 1996-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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