JP3451126B2 - 水位設定器 - Google Patents
水位設定器Info
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- JP3451126B2 JP3451126B2 JP02449494A JP2449494A JP3451126B2 JP 3451126 B2 JP3451126 B2 JP 3451126B2 JP 02449494 A JP02449494 A JP 02449494A JP 2449494 A JP2449494 A JP 2449494A JP 3451126 B2 JP3451126 B2 JP 3451126B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田面水位が所定位置ま
で下降したとき給水栓を自動的に作動させて水田に給水
を開始し、田面水位が所定位置まで上昇したとき自動的
に給水を停止させることができる水位設定器に関する。
で下降したとき給水栓を自動的に作動させて水田に給水
を開始し、田面水位が所定位置まで上昇したとき自動的
に給水を停止させることができる水位設定器に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に実公昭60ー24131
号において、給水の開始を手動操作によって行なうと共
に、田面水位が所定位置まで上昇したとき自動的に給水
を停止できるようにした半自動給水栓装置を提供した。
号において、給水の開始を手動操作によって行なうと共
に、田面水位が所定位置まで上昇したとき自動的に給水
を停止できるようにした半自動給水栓装置を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
農村の都市化に伴い農家の兼業化が進行すると共に、就
業時間の短縮及び制限から農作業等の自動化及び省力化
の要請が強まっている。この様な時代背景において、従
来の半自動給水栓装置で使用されていた水位設定器は、
水田への給水の開始を手動操作によって行なわなければ
ならないという煩わしさがあった。
農村の都市化に伴い農家の兼業化が進行すると共に、就
業時間の短縮及び制限から農作業等の自動化及び省力化
の要請が強まっている。この様な時代背景において、従
来の半自動給水栓装置で使用されていた水位設定器は、
水田への給水の開始を手動操作によって行なわなければ
ならないという煩わしさがあった。
【0004】本発明はかかる課題を解決したものであっ
て、田面水位の上限位置と下限位置を設定するだけで、
給水栓を自動的に作動させて田面水位を所定の高さ範囲
に維持できる水位設定器を提供するものである。
て、田面水位の上限位置と下限位置を設定するだけで、
給水栓を自動的に作動させて田面水位を所定の高さ範囲
に維持できる水位設定器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するため手段】請求項1の発明は、水槽の
内部を垂直隔壁で仕切ってその一方を上限水槽とすると
共に他方を下限水槽となし、前記上限水槽の側壁の上方
適所に流入孔を設けると共に該側壁の内側に上限水位設
定バルブを固定する。そして、上限水位設定バルブは上
限水槽内の水位の上下動にしたがって浮子ボールが上下
動したとき弁体が給水栓と連通した導管の接続口を閉・
開するように形成する。また、下限水槽側内に下限水位
設定バルブを固定し、該下限水位設定バルブは下限水槽
内の水位の上下動にしたがって浮子ボールが上下動した
とき弁体が上限水槽と下限水槽とを連絡する通路を閉・
開するように形成する。更には、下限水槽の側壁適所に
通孔を設けたことを特徴とする。
内部を垂直隔壁で仕切ってその一方を上限水槽とすると
共に他方を下限水槽となし、前記上限水槽の側壁の上方
適所に流入孔を設けると共に該側壁の内側に上限水位設
定バルブを固定する。そして、上限水位設定バルブは上
限水槽内の水位の上下動にしたがって浮子ボールが上下
動したとき弁体が給水栓と連通した導管の接続口を閉・
開するように形成する。また、下限水槽側内に下限水位
設定バルブを固定し、該下限水位設定バルブは下限水槽
内の水位の上下動にしたがって浮子ボールが上下動した
とき弁体が上限水槽と下限水槽とを連絡する通路を閉・
開するように形成する。更には、下限水槽の側壁適所に
通孔を設けたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、上限水槽の側壁に沿っ
て上下方向に移動するスライド板を設け、該スライド板
に流入孔を設けると共に上限水位設定バルブを固定した
ことを特徴とする。
て上下方向に移動するスライド板を設け、該スライド板
に流入孔を設けると共に上限水位設定バルブを固定した
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明は、上限水槽内に上限水位設定
バルブを固定すると共に、下限水槽内に下限水位設定バ
ルブを固定したので、それぞれの水槽内の水位に応じて
バルブが開閉する。即ち、田面水位の下降にしたがって
下限水槽内の水が側壁に設けた通孔から放出され、該水
槽内の水位が下限設定水位まで下降すると、下限水位設
定バルブが作動して上限水槽と下限水槽とを連絡する通
路が解放する。この結果、上限水槽内の水が下限水槽に
流入すると共に通孔から水田に放出され、上限水槽内の
水位が急速に下降する。すると、上限水位設定バルブが
作動し、給水栓と連通した導管の接続口が解放して該給
水栓を作動させる。
バルブを固定すると共に、下限水槽内に下限水位設定バ
ルブを固定したので、それぞれの水槽内の水位に応じて
バルブが開閉する。即ち、田面水位の下降にしたがって
下限水槽内の水が側壁に設けた通孔から放出され、該水
槽内の水位が下限設定水位まで下降すると、下限水位設
定バルブが作動して上限水槽と下限水槽とを連絡する通
路が解放する。この結果、上限水槽内の水が下限水槽に
流入すると共に通孔から水田に放出され、上限水槽内の
水位が急速に下降する。すると、上限水位設定バルブが
作動し、給水栓と連通した導管の接続口が解放して該給
水栓を作動させる。
【0008】一方、給水栓から水田に給水が開始される
と田面水位が上昇し、この田面水位の上昇にしたがって
通孔から下限水槽内に水が流入する。そして、該水槽内
の水位が下限設定水位まで上昇すると、下限水位設定バ
ルブが作動して上限水槽と下限水槽とを連絡する通路が
閉じる。このため、田面水位が上昇しても上限水槽内の
水位は上昇せず、田面水位が更に上昇して上限水槽の側
壁に設けた流入孔の位置まで達すると、該流入孔から上
限水槽内に水田の水が流入する。すると、上限水槽内の
水位が急速に上昇して上限水位設定バルブが作動し、給
水栓と連通した導管の接続口が閉じることによって該給
水栓の作動が停止する。
と田面水位が上昇し、この田面水位の上昇にしたがって
通孔から下限水槽内に水が流入する。そして、該水槽内
の水位が下限設定水位まで上昇すると、下限水位設定バ
ルブが作動して上限水槽と下限水槽とを連絡する通路が
閉じる。このため、田面水位が上昇しても上限水槽内の
水位は上昇せず、田面水位が更に上昇して上限水槽の側
壁に設けた流入孔の位置まで達すると、該流入孔から上
限水槽内に水田の水が流入する。すると、上限水槽内の
水位が急速に上昇して上限水位設定バルブが作動し、給
水栓と連通した導管の接続口が閉じることによって該給
水栓の作動が停止する。
【0009】請求項2の発明は、スライド板に流入孔を
設けると共に上限水位設定バルブを固定したので、該ス
ライド板を上下動させるだけで田面水位の上限位置を適
宜設定できる。
設けると共に上限水位設定バルブを固定したので、該ス
ライド板を上下動させるだけで田面水位の上限位置を適
宜設定できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の水位設定器を用いた給水栓
の作動状態を説明する部分断面概略図、図2は上限水位
設定バルブを示す部分断面図、図3は下限水位設定バル
ブを示す部分断面図、図4は水位設定器の上限水槽の側
面図、図5は図4のaーa線断面図である。図中の符号
Aは水位設定器、Bは給水栓であって、水位設定器Aと
給水栓Bは水田に設置されるものである。
に説明する。図1は本発明の水位設定器を用いた給水栓
の作動状態を説明する部分断面概略図、図2は上限水位
設定バルブを示す部分断面図、図3は下限水位設定バル
ブを示す部分断面図、図4は水位設定器の上限水槽の側
面図、図5は図4のaーa線断面図である。図中の符号
Aは水位設定器、Bは給水栓であって、水位設定器Aと
給水栓Bは水田に設置されるものである。
【0011】水位設定器Aを構成する水槽1は、内部が
垂直隔壁11によって仕切られており、その一方が上限
水槽12、他方が下限水槽13となっている。上限水槽
12の側壁には図4及び図5に示す如く、上下方向に延
びる広幅スリット122と狭幅スリット123とが隣接
して設けられており、それぞれのスリット122,12
3を覆うようにして側壁の内側にスライド板14が水密
的に設けられている。
垂直隔壁11によって仕切られており、その一方が上限
水槽12、他方が下限水槽13となっている。上限水槽
12の側壁には図4及び図5に示す如く、上下方向に延
びる広幅スリット122と狭幅スリット123とが隣接
して設けられており、それぞれのスリット122,12
3を覆うようにして側壁の内側にスライド板14が水密
的に設けられている。
【0012】また、前記スライド板14は側壁の内側に
設けた一対の凹溝124に沿って上下方向にスライドで
きるようになっており、前記広幅スリット122と対応
する位置に流入孔121が設けられている。そして、ス
ライド板14の裏側には前記狭幅スリット123と対応
する位置に上限水位設定バルブ2が固定されている。
設けた一対の凹溝124に沿って上下方向にスライドで
きるようになっており、前記広幅スリット122と対応
する位置に流入孔121が設けられている。そして、ス
ライド板14の裏側には前記狭幅スリット123と対応
する位置に上限水位設定バルブ2が固定されている。
【0013】図2はスライド板14の内側に上限水位設
定バルブ2を固定した状態を示す部分断面図であって、
本体部21から水平に突き出た短管部211がスライド
板14を貫通すると共に、前記狭幅スリット123を通
過して外側に突出しており、該短管部211にスプリン
グ213を介して蝶ナット212が螺合している。即
ち、スライド板14及び上限水位設定バルブ2はスプリ
ング213の押圧力で側壁の内側に固定されており、蝶
ナット212を緩めるとスライド板14を上下方向にス
ライドさせることができるようになっている。このスラ
イド板14の上下移動によって流入孔121の高さ、言
換えれば田面水位の上限設定水位Hを適宜設定すること
ができる。
定バルブ2を固定した状態を示す部分断面図であって、
本体部21から水平に突き出た短管部211がスライド
板14を貫通すると共に、前記狭幅スリット123を通
過して外側に突出しており、該短管部211にスプリン
グ213を介して蝶ナット212が螺合している。即
ち、スライド板14及び上限水位設定バルブ2はスプリ
ング213の押圧力で側壁の内側に固定されており、蝶
ナット212を緩めるとスライド板14を上下方向にス
ライドさせることができるようになっている。このスラ
イド板14の上下移動によって流入孔121の高さ、言
換えれば田面水位の上限設定水位Hを適宜設定すること
ができる。
【0014】上限水位設定バルブ2は本体部21と浮子
ボール22とからなり、該浮子ボール22と連結したロ
ッド23の一端部が本体部21の下部で軸支されてい
る。そして、本体部21の内部には弁室が設けられてお
り、該弁室と連通して水平方向に短管部211が接続
し、上方の継手部25に給水栓Bと接続した導管4の端
部が接続している。
ボール22とからなり、該浮子ボール22と連結したロ
ッド23の一端部が本体部21の下部で軸支されてい
る。そして、本体部21の内部には弁室が設けられてお
り、該弁室と連通して水平方向に短管部211が接続
し、上方の継手部25に給水栓Bと接続した導管4の端
部が接続している。
【0015】本体部21の弁室内には弁体24が上下動
可能に設けられており、該弁体24が上昇して弁座に密
接したとき導管4との接続口が閉じられ、下降したとき
導管4との接続口が解放されるようになっている。図2
は上限水槽12内の水位の上昇にしたがって浮子ボール
22が上昇した状態を示すものであって、ロッド23の
一端側に設けた突起231が弁体24を押し上げている
ため導管4との接続口が閉じられている。一方、水槽1
2内の水位の下降にしたがって浮子ボール22が下降す
ると、弁体24が下方に移動して導管4からの水が短管
部211から水田に放出される。
可能に設けられており、該弁体24が上昇して弁座に密
接したとき導管4との接続口が閉じられ、下降したとき
導管4との接続口が解放されるようになっている。図2
は上限水槽12内の水位の上昇にしたがって浮子ボール
22が上昇した状態を示すものであって、ロッド23の
一端側に設けた突起231が弁体24を押し上げている
ため導管4との接続口が閉じられている。一方、水槽1
2内の水位の下降にしたがって浮子ボール22が下降す
ると、弁体24が下方に移動して導管4からの水が短管
部211から水田に放出される。
【0016】一方、下限水槽13側の垂直隔壁11には
下限水位設定バルブ3が固定されている。下限水位設定
バルブ3は本体部31と浮子ボール32とからなり、該
浮子ボール32と連結したロッド33の一端部が本体部
31の下部で軸支されている。そして、本体部31の内
部には弁室が設けられており、該弁室と連通して水平方
向に短管部311が接続している。短管部311は垂直
隔壁11を貫通して上限水槽12側に突出しており、フ
ランジ312とナット313との間に垂直隔壁11が挾
持固定されている。
下限水位設定バルブ3が固定されている。下限水位設定
バルブ3は本体部31と浮子ボール32とからなり、該
浮子ボール32と連結したロッド33の一端部が本体部
31の下部で軸支されている。そして、本体部31の内
部には弁室が設けられており、該弁室と連通して水平方
向に短管部311が接続している。短管部311は垂直
隔壁11を貫通して上限水槽12側に突出しており、フ
ランジ312とナット313との間に垂直隔壁11が挾
持固定されている。
【0017】本体部31の弁室内には弁体34が上下動
可能に設けられており、該弁体34が上昇して弁座に密
接したとき上限水槽12と下限水槽13とを連絡する短
管部311の通路が閉じられ、下降したとき通路が解放
されるようになっている。図3は下限水槽13内の水位
の上昇にしたがって浮子ボール32が上昇した状態を示
すものであって、ロッド33の一端側に設けた突起33
4が弁体34を押し上げているため通路が閉じられてい
る。一方、水槽13内の水位の下降にしたがって浮子ボ
ール32が下降すると、弁体34が下方に移動して上限
水槽12内の水が下限水槽13に流入するようになって
いる。
可能に設けられており、該弁体34が上昇して弁座に密
接したとき上限水槽12と下限水槽13とを連絡する短
管部311の通路が閉じられ、下降したとき通路が解放
されるようになっている。図3は下限水槽13内の水位
の上昇にしたがって浮子ボール32が上昇した状態を示
すものであって、ロッド33の一端側に設けた突起33
4が弁体34を押し上げているため通路が閉じられてい
る。一方、水槽13内の水位の下降にしたがって浮子ボ
ール32が下降すると、弁体34が下方に移動して上限
水槽12内の水が下限水槽13に流入するようになって
いる。
【0018】下限水位設定バルブ3は田面水位が下限設
定水位Lまで下降したとき作動するものであって、この
下限水位の設定は浮子ボール32の高さ位置を調整する
ことによって行なう。即ち、本体部31と浮子ボール3
2は水平ロッド331と垂直ロッド332を介して接続
しており、垂直ロッド332が挿通している連結棒33
3を上下に移動させ、浮子ボール32の高さを下限水位
に設定してからボルト35で固定するものである。
定水位Lまで下降したとき作動するものであって、この
下限水位の設定は浮子ボール32の高さ位置を調整する
ことによって行なう。即ち、本体部31と浮子ボール3
2は水平ロッド331と垂直ロッド332を介して接続
しており、垂直ロッド332が挿通している連結棒33
3を上下に移動させ、浮子ボール32の高さを下限水位
に設定してからボルト35で固定するものである。
【0019】また、下限水槽13の側壁には上下方向に
延びる通孔131が設けられている。この通孔131は
下限水槽13内の水位を常に田面水位と一致させるため
のものであって、場合によっては図1に示した上下方向
に延びる通孔131に代えて多数の小孔を上下方向に設
けてもよい。この様に多数の小孔を設けた場合には、風
等の影響を受けて水田の水面が波立つていても下限水槽
13内の水面を平静にできるという利点がある。
延びる通孔131が設けられている。この通孔131は
下限水槽13内の水位を常に田面水位と一致させるため
のものであって、場合によっては図1に示した上下方向
に延びる通孔131に代えて多数の小孔を上下方向に設
けてもよい。この様に多数の小孔を設けた場合には、風
等の影響を受けて水田の水面が波立つていても下限水槽
13内の水面を平静にできるという利点がある。
【0020】次に、本発明の水位設定器Aによる給水栓
Bの作動機構を説明する。給水栓Bは給水源と接続した
本体部51の上端にゴム等からなるダイアフラム弁53
を接離可能に設けたものであって、該ダイアフラム弁5
3はカバー体52によって覆われている。この給水栓B
はダイアフラム弁53の下面が当接する本体部51の内
径面積dと、ダイアフラム弁53の上面の面積Dの面積
差によってダイアフラム弁53を開閉するものである。
Bの作動機構を説明する。給水栓Bは給水源と接続した
本体部51の上端にゴム等からなるダイアフラム弁53
を接離可能に設けたものであって、該ダイアフラム弁5
3はカバー体52によって覆われている。この給水栓B
はダイアフラム弁53の下面が当接する本体部51の内
径面積dと、ダイアフラム弁53の上面の面積Dの面積
差によってダイアフラム弁53を開閉するものである。
【0021】まず、カバー体52と接続した導管4の他
端部が開放されている場合、ダイアフラム弁53の通孔
531を通過した水は導管4の他端部から放出される。
この結果、ダイアフラム弁53の上面には圧力が作用せ
ず、該ダイアフラム弁53は水圧によって上方に押し上
げられて水田に給水される。一方、導管4の他端部が閉
じられている場合には、ダイアフラム弁53の下面に作
用する圧力よりもダイアフラム弁53の上面に作用する
圧力の方が大きいため、ダイアフラム弁53の下面は本
体部51の上端に押し付けられて給水されない。
端部が開放されている場合、ダイアフラム弁53の通孔
531を通過した水は導管4の他端部から放出される。
この結果、ダイアフラム弁53の上面には圧力が作用せ
ず、該ダイアフラム弁53は水圧によって上方に押し上
げられて水田に給水される。一方、導管4の他端部が閉
じられている場合には、ダイアフラム弁53の下面に作
用する圧力よりもダイアフラム弁53の上面に作用する
圧力の方が大きいため、ダイアフラム弁53の下面は本
体部51の上端に押し付けられて給水されない。
【0022】さて、水田の水が引き田面水位W1 が下降
すると、これと同時に下限水槽13内の水位も下降す
る。そして、下限設定水位Lまで下降すると、浮子ボー
ル32が下降して下限水位設定バルブ3が作動し、上限
水槽12と下限水槽13とを連絡する通路が解放され
る。すると、上限水槽12内の水が下限水槽13を介し
て水田に放出される。このとき、容積の小さな上限水槽
12内の水が水田に放出されるため、上限水槽12内の
水位が急速に下降し、下限水槽13内の水位は上昇しな
い。このため、上限水位設定バルブ2の浮子ボール22
が下降し、給水栓Bと連通した導管4の接続口を解放す
る。この結果、給水栓Bのダイアフラム弁53が上方に
押し上げられて水田に給水が開始される。
すると、これと同時に下限水槽13内の水位も下降す
る。そして、下限設定水位Lまで下降すると、浮子ボー
ル32が下降して下限水位設定バルブ3が作動し、上限
水槽12と下限水槽13とを連絡する通路が解放され
る。すると、上限水槽12内の水が下限水槽13を介し
て水田に放出される。このとき、容積の小さな上限水槽
12内の水が水田に放出されるため、上限水槽12内の
水位が急速に下降し、下限水槽13内の水位は上昇しな
い。このため、上限水位設定バルブ2の浮子ボール22
が下降し、給水栓Bと連通した導管4の接続口を解放す
る。この結果、給水栓Bのダイアフラム弁53が上方に
押し上げられて水田に給水が開始される。
【0023】一方、給水栓Bからの給水によって田面水
位W2 が上昇すると、この田面水位W2 の上昇と共に下
限水槽13内の水位が上昇する。該水槽13内の水位が
下限設定水位Lまで上昇すると、下限水位設定バルブ3
の浮子ボール32が上昇し、上限水槽12と下限水槽1
3とを連絡する通路を閉じる。このため、田面水位が上
昇しても上限水槽12内の水位は上昇せず、田面水位が
更に上昇して上限水槽12の側壁に設けた流入孔121
の位置まで達すると、該流入孔121から上限水槽内に
水田の水が流入する。すると、容積の小さい上限水槽1
2内の水位が急速に上昇して上限水位設定バルブ2の浮
子ボール22を上昇させ、給水栓Bと連通した導管4の
接続口が閉じる。この結果、給水栓Bのダイアフラム弁
53の下面が本体部51の上端に押し付けられて水田へ
の給水が停止する。
位W2 が上昇すると、この田面水位W2 の上昇と共に下
限水槽13内の水位が上昇する。該水槽13内の水位が
下限設定水位Lまで上昇すると、下限水位設定バルブ3
の浮子ボール32が上昇し、上限水槽12と下限水槽1
3とを連絡する通路を閉じる。このため、田面水位が上
昇しても上限水槽12内の水位は上昇せず、田面水位が
更に上昇して上限水槽12の側壁に設けた流入孔121
の位置まで達すると、該流入孔121から上限水槽内に
水田の水が流入する。すると、容積の小さい上限水槽1
2内の水位が急速に上昇して上限水位設定バルブ2の浮
子ボール22を上昇させ、給水栓Bと連通した導管4の
接続口が閉じる。この結果、給水栓Bのダイアフラム弁
53の下面が本体部51の上端に押し付けられて水田へ
の給水が停止する。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の水位設定器
によれば、上限水位と下限水位を設定するだけで、田面
水位が設定水位に達したとき給水栓を作動させて自動的
に給水の開始と停止を行なうことができる。特に、給水
の開始及び停止は上限水槽内の水位を急速に変化させて
浮子ボールを大きく上下動させて行なうので、上限水位
設定バルブの誤動作が生じない。従って、本発明の水位
設定器を使用すると、水位設定バルブの作動が確実とな
り、水田への給水の開始及び停止を確実に行なうことが
できる。
によれば、上限水位と下限水位を設定するだけで、田面
水位が設定水位に達したとき給水栓を作動させて自動的
に給水の開始と停止を行なうことができる。特に、給水
の開始及び停止は上限水槽内の水位を急速に変化させて
浮子ボールを大きく上下動させて行なうので、上限水位
設定バルブの誤動作が生じない。従って、本発明の水位
設定器を使用すると、水位設定バルブの作動が確実とな
り、水田への給水の開始及び停止を確実に行なうことが
できる。
【図1】図1は本発明の水位設定器を用いた給水栓の作
動状態を説明する部分断面概略図である。
動状態を説明する部分断面概略図である。
【図2】図2は上限水位設定バルブを示す部分断面図で
ある。
ある。
【図3】図3は下限水位設定バルブを示す部分断面図で
ある。
ある。
【図4】図4は水位設定器の上限水槽の側面図である。
【図5】図5は図4のaーa線断面図である。
A 水位設定器
B 給水栓
1 水槽
2 上限水位設定バルブ
3 下限水位設定バルブ
4 導管
11 垂直隔壁
12 上限水槽
13 下限水槽
21 バルブ本体
22 浮子ボール
23 ロッド
24 弁体
31 バルブ本体
32 浮子ボール
33 ロッド
34 弁体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01G 25/00 501
Claims (2)
- 【請求項1】 給水栓を作動させるための水位設定器で
あって、水槽(1)の内部を垂直隔壁(11)で仕切っ
てその一方を上限水槽(12)とすると共に他方を下限
水槽(13)となし、前記上限水槽(12)の側壁の上
方適所に流入孔(121)を設けると共に該側壁の内側
に上限水位設定バルブ(2)を固定し、該上限水位設定
バルブ(2)は上限水槽(12)内の水位の上下動にし
たがって浮子ボール(22)が上下動したとき弁体(2
4)が前記給水栓と連通した導管(4)の接続口を閉・
開するように形成し、また下限水槽(13)内に下限水
位設定バルブ(3)を固定し、該下限水位設定バルブ
(3)は下限水槽(13)内の水位の上下動にしたがっ
て浮子ボール(32)が上下動したとき弁体(34)が
上限水槽(12)と下限水槽(13)とを連絡する通路
を閉・開するように形成し、更には下限水槽(13)の
側壁適所に通孔(131)を設けたことを特徴とする水
位設定器。 - 【請求項2】 上限水槽(12)の側壁に沿って上下方
向に移動するスライド板(14)を設け、該スライド板
(14)に流入孔(121)を設けると共に上限水位設
定バルブ(2)を固定したことを特徴とする請求項1記
載の水位設定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02449494A JP3451126B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 水位設定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02449494A JP3451126B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 水位設定器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07231729A JPH07231729A (ja) | 1995-09-05 |
JP3451126B2 true JP3451126B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=12139738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02449494A Expired - Fee Related JP3451126B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 水位設定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3451126B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114793680B (zh) * | 2022-04-01 | 2023-08-11 | 四川农业大学 | 一种用于建筑外立面推拉窗的模块式遮阳绿化系统 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP02449494A patent/JP3451126B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07231729A (ja) | 1995-09-05 |
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