JP3451112B2 - 3−メチル−1−ブテン系重合体組成物 - Google Patents

3−メチル−1−ブテン系重合体組成物

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JP3451112B2 JP16903893A JP16903893A JP3451112B2 JP 3451112 B2 JP3451112 B2 JP 3451112B2 JP 16903893 A JP16903893 A JP 16903893A JP 16903893 A JP16903893 A JP 16903893A JP 3451112 B2 JP3451112 B2 JP 3451112B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−メチル−1−ブテ
ン系重合体組成物に関し、特に、良好な靱性および耐熱
性を有し、各成分の相溶性が良好であり成形時に層状剥
離を生じないため、射出成形、フィルム成形等に有用な
3−メチル−1−ブテン系重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】3−メチル−1−ブテン系重合体、特
に、3−メチル−1−ブテンと1−ブテンの共重合体
は、耐熱性、表面硬度、耐薬品性および電気特性が優れ
た重合体であり、その特性を活かして各種用途への展開
が期待されている。しかし、3−メチル−1−ブテン系
重合体は、引張破断伸びが小さく脆いことが欠点であ
り、その靭性の改良が求められていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】ところで、従来、ポリオレフィンの破断伸
びを改良する方法として、ポリオレフィンにゴム成分を
配合する方法が採用されている。しかし、3−メチル−
1−ブテン系重合体、特に、3−メチル−1−ブテン・
1−ブテン共重合体は多くのゴム成分との相溶性が劣る
など、3−メチル−1−ブテン系重合体にゴム成分を配
合した組成物は、しばしば成形時に層状剥離を生じるこ
とがあった。
【0004】そこで、本発明の第一の目的は、良好な靱
性を有する3−メチル−1−ブテン系重合体組成物を提
供することにある。
【0005】本発明の第二の目的は、成形時に層状剥離
を生じない3−メチル−1−ブテン系重合体組成物を提
供することにある。
【0006】本発明の第三の目的は、3−メチル−1−
ブテン系重合体の特徴である耐熱性を保持した3−メチ
ル−1−ブテン系重合体組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】前記課題を解決するために、本発明は、
(A)3−メチル−1−ブテン系重合体99〜70重量
部、(B)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合
体1〜30重量部、および(C)エラストマー成分1〜
30重量部を含む3−メチル−1−ブテン系重合体組成
物を提供するものである。
【0008】前記(A)3−メチル−1−ブテン系重合
体が、3−メチル−1−ブテンの含有率が70重量%以
上のものであると、好ましい。
【0009】前記(A)3−メチル−1−ブテン系重合
体が、3−メチル−1−ブテン・1−ブテンランダム共
重合体であると、好ましい。
【0010】前記(B)プロピレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体が、プロピレン・1−ブテンランダム共
重合体であると、好ましい。
【0011】前記(B)プロピレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体が、プロピレン含有率50〜80モル
%、および結晶融解熱量が10〜80ジュール/gであ
るランダム共重合体であると、好ましい。
【0012】前記(C)エラストマー成分が、エチレン
・α−オレフィンランダム共重合体であると、好まし
い。
【0013】前記(C)エラストマー成分が、エチレン
・プロピレンランダム共重合体およびエチレン・1−ブ
テン共重合体から選ばれる少なくとも1種であると、好
ましい。
【0014】前記(C)エラストマー成分が、エチレン
・α−オレフィン・ジエン化合物ランダム共重合体であ
ると、好ましい。
【0015】前記(C)エラストマー成分が、ジシクロ
ペンタジエンおよびエチリデンノルボルネンから選ばれ
る少なくとも1種をジエン化合物とするランダム共重合
体であると、好ましい。
【0016】以下、本発明の3−メチル−1−ブテン系
重合体組成物(以下、「本発明の組成物」という)につ
いて詳細に説明する。
【0017】本発明の組成物の(A)成分である3−メ
チル−1−ブテン系重合体としては、3−メチル−1−
ブテンの単独重合体、3−メチル−1−ブテンと他のα
−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。α−オレフ
ィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−
テトラデセン、1−オクタデセン等の炭素数2〜20の
α−オレフィンが挙げられる。これらのα−オレフィン
は1種単独でも2種以上の組合せが3−メチル−1−ブ
テン系重合体中に含まれていてもよい。これらのα−オ
レフィンの中でも、1−ブテンが好ましい。この(A)
3−メチル−1−ブテン系重合体における3−メチル−
1−ブテンの含有量は、通常、70重量%以上である。
【0018】この(A)3−メチル−1−ブテン系重合
体(A)は、用途に応じて適宜選択されるが、通常、メ
ルトフローレート(MFR)が、0.1〜100g/1
0分の範囲にあるものである。本発明において、メルト
フローレート(MFR)は、ASTM D 1238に
準拠して、荷重:2. 16kg、温度:320℃の条件
で測定した値である。
【0019】本発明の組成物の(B)成分であるプロピ
レン・α−オレフィンランダム共重合体(B)は、プロ
ピレンと、少量の炭素数4〜10のα−オレフィン等と
のランダム共重合体である。炭素数4〜10のα−オレ
フィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、
1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン
等とが挙げられる。これらのα−オレフィンは1種単独
でも2種以上がプロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体中に含まれていてもよい。これらのうちで好まし
いα−オレフィンは、1−ブテンである。
【0020】このプロピレン・α−オレフィンランダム
共重合体は、メルトフローレート(ASTM D 12
38;L)が、好ましくは、0.1〜40g/10分の
ものである。
【0021】また、このプロピレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体は、3−メチル−1−ブテン系重合体お
よびエラストマー成分に対して相溶性が優れる点で、プ
ロピレン含有率が50〜85モル%のものが好ましく、
さらに好ましくは、60〜80モル%のものである。
【0022】さらに、プロピレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体は、十分な引張破断伸びを有し、機械特性
および耐熱性に優れ、べたついた感触がない組成物が得
られる点で、結晶融解熱量が10〜80ジュール/gで
あるものが好ましく、特に20〜70ジュール/gであ
るものが好ましい。
【0023】本発明において、結晶融解熱量は、示差走
査型熱量計による共重合体試料を200℃で5分間放置
後、10℃/分の冷却速度で−40℃まで冷却し、−4
0℃で5分間放置する。その後20℃/分の昇温速度で
−40℃から200℃まで昇温して、測定される完全溶
融状態の比熱曲線(好ましくは160℃〜240℃の範
囲で示される比熱曲線)を低温側に直接外挿して得られ
る直線をベースラインとして計算される値である。
【0024】本発明の組成物の(C)成分であるエラス
トマーは、ゴム類のような弾力性の顕著なオレフィンを
主成分とする高分子材料であり、例えば、エチレン・α
−オレフィンランダム共重合体またはエチレン・α−オ
レフィン・ジエン化合物ランダム共重合体が挙げられ
る。
【0025】エチレン・α−オレフィンランダム共重合
体は、エチレンと他のα−オレフィンとのランダム共重
合体である。他のα−オレフィンとしては、例えば、プ
ロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン等の炭素数3〜
10のα−オレフィンが挙げられる。これらのうちで、
好ましくはプロピレンおよび1−ブテンである。
【0026】このエチレン・α−オレフィンランダム共
重合体として、組成物の耐衝撃性と引張伸びを改良する
効果が大きい点で、エチレン含有率が35〜95モル%
であるものが好ましく、特に、40〜92モル%である
ものが好ましい。
【0027】このエチレン・α−オレフィンランダム共
重合体は、組成物の耐衝撃性を改良する効果が大きい点
で、X線回折法により測定される結晶化度が0〜30%
であるものが好ましく、特に、0〜20%であるものが
好ましい。
【0028】このエチレン・α−オレフィンランダム共
重合体の具体例としては、三井石油化学工業(株)から
商品名タフマーP0180、P0280、A4085等
で上市されているものなどを挙げることができる。
【0029】また、エチレン・α−オレフィン・ジエン
化合物ランダム共重合体は、エチレン、α−オレフィン
およびジエン化合物の3成分からなる共重合体である。
α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブ
テン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
オクテン、1−デセン等の炭素数3〜10のα−オレフ
ィンが挙げられる。これらのうちで、好ましくはプロピ
レンである。また、ジエン化合物としては、例えば、ジ
シクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン類等が挙
げられる。
【0030】このエチレン・α−オレフィン・ジエン化
合物ランダム共重合体は、組成物の耐衝撃性と引張伸び
を改良する効果が大きい点で、エチレン含有率35〜9
5モル%のものが好ましく、特に40〜92モル%のも
のが好ましい。
【0031】また、このエチレン・α−オレフィン・ジ
エン化合物ランダム共重合体は、組成物の耐衝撃性を改
良する効果が大きい点で、α−オレフィン含有率5〜6
5モル%のものが好ましく、特に8〜60モル%のもの
が好ましい。
【0032】さらに、このエチレン・α−オレフィン・
ジエン化合物ランダム共重合体は、組成物の耐衝撃性を
改良する効果が大きい点で、ジエン化合物の含有率が1
0モル%以下のものが好ましい。
【0033】さらにまた、エチレン・α−オレフィン・
ジエン化合物ランダム共重合体は、ヨウ素価が5〜30
の範囲であるものが好ましく、また、そのムーニー粘度
ML1+4 (100℃)が10以上であるものが好まし
い。
【0034】本発明において、エチレン・α−オレフィ
ン・ジエン化合物ランダム共重合体のヨウ素価とムーニ
ー粘度は、それぞれ、JIS K0070およびAST
MD1646に準じて測定されるものである。
【0035】このエチレン・α−オレフィン・ジエン化
合物ランダム共重合体の具体例としては、日本合成ゴム
(株)から商品名JSR EP07P、JSR EP5
7Pで上市されているもの、または、三井石油化学工業
(株)から商品名EPT 3012P、3070で上市
されているものなどを挙げることができる。
【0036】本発明の組成物は、(A)3−メチル−1
−ブテン系重合体と、(B)プロピレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体と、(C)エラストマー成分からな
る。(B)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合
体は、(A)成分と(C)エラストマー成分との相溶化
剤としての働きをする。また、引張伸び向上効果は、
(B)成分と(C)成分の両者が担う。
【0037】本発明の組成物における各成分の配合割合
は、(A)3−メチル−1−ブテン系重合体99〜70
重量部、好ましくは98〜80重量部、(B)プロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体1〜30重量部、
好ましくは2〜20重量部、(C)エラストマー1〜3
0重量部、好ましくは2〜20重量部の割合である。
【0038】(B)プロピレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体の配合割合が1重量部未満であると、(A)
3−メチル−1−ブテン系重合体と、(B)プロピレン
・α−オレフィンランダム共重合体による(C)エラス
トマーとの相溶性向上効果が得られず、組成物を、成
形、例えば射出成形に供した場合、層状剥離を生じ易く
なる。また、(C)エラストマーの配合割合も少ない場
合、耐衝撃性に優れた組成物が得られない。一方、
(B)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の
量が30重量部を越えると、得られる組成物の引張破断
伸びが低下する。
【0039】(C)エラストマーの量が1重量部未満で
あり、かつ、(B)プロピレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体成分が1重量部未満であると、引張破断伸び
に優れた組成物が得られない。一方、(B)プロピレン
・α−オレフィン共重合体+(C)エラストマーの配合
割合が30重量部を超えると、耐熱性に優れた組成物が
得られない。
【0040】本発明の組成物には、通常、ポリオレフィ
ンに添加して使用される各種配合剤を本発明の目的を損
なわない範囲で添加してもよい。例えば、耐候安定剤、
耐熱安定剤、スリップ剤、核剤、顔料、染料等を配合し
てもよい。また、必要に応じて、CaCO3 やタルク等
の無機フィラーを10〜150重量部まで配合して使用
することもできる。
【0041】本発明の組成物の製造は、(A)3−メチ
ル−1−ブテン系重合体、(B)プロピレン・α−オレ
フィン共重合体と、必要に応じて(C)エラストマーと
を、前記割合で、また、必要に応じて前記各種配合剤、
無機フィラー等を、種々公知の方法、例えばV型ブレン
ダー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブ
ラーブレンダーで混合する方法、あるいは、前記ブレン
ダーで混合後、単軸押出機、複軸押出機、または、ニー
ダー、バンバリーミキサー等で溶融混練し、造粒あるい
は粉砕する方法にしたがって行うことができる。
【0042】また、本発明の組成物は、耐熱性と機械的
強度が優れるため食器、ハーネスコネクターや各種の構
造材料等の射出成形品また離型性にも優れるため人工皮
靴製造用の工程紙等のラミ紙の用途に好適に使用するこ
とができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例によって
本発明を具体的に説明するが、本発明はその要旨を越え
ない限りこれらの実施例になんら限定されるものではな
い。
【0044】(実施例1)3−メチル−1−ブテン・1
−ブテン共重合体(1−ブテン含有率:5重量%、MF
R:1. 1g/10分、融点296℃)90重量部と、
プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(プロピレン
含有率:75モル%、MFR:6. 0g/10分)3重
量部、およびエチレン・プロピレン共重合体(エチレン
含有率:81モル%、MFR:1. 8g/10分)7重
量部に、安定剤として、テトラキス[メチレン−3
(3,5−ジ−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン(チバガイギー(株)、イルガノッ
クス1010)0. 20重量部、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)4,4−ビ
フェニレン ジフォスフォナイト(サンド(株)、P−
EPQ)0. 20重量部およびハイドロタルサイト(協
和化学(株)DHT−4A)0. 05重量部の配合割合
で、ヘンシェルミキサーを用いて混合した後、40mm
φ押出機で溶融混練して組成物−Iを調製した。得られ
た組成物−Iについて、下記の方法に従って、熱変形温
度(HDT)および引張特性を測定し、また、目視によ
り外観(剥離)を評価した。その結果を表1に示す。
【0045】熱変形温度(HDT) 射出成形機(名機製作所(株)、M−100)を用い
て、成形温度:330℃、金型温度:80℃の条件で、
127mm×12. 7mm×6. 4mmの試験片を成形
し、ASTM D648に準じて測定した。ただし、荷
重は66psiとし、150℃×30分間のアニール処
理後、HDTを測定した。
【0046】引張特性 熱変形温度の測定用試験片と同等の条件で、射出成形機
を用いて ASTMTYPE IVの試験片を成形し、A
STM D638に準拠して降伏応力、初期弾性率およ
び引張破断伸びを測定した。
【0047】(実施例2)配合処方を下記の通りとした
以外は、実施例1と同様にして、組成物−IIを調製し、
その熱変形温度および引張特性を測定し、また、目視に
より外観(剥離)を評価した。結果を表1に示す。 3−メチル−1−ブテン・1−ブテン共重合体 90重量部 (1−ブテン含有率:5重量%、MFR:1. 1g/10分、融点:296℃) プロピレン・1−ブテンランダム共重合体 3重量部 (プロピレン含有率:75モル%、MFR:6. 0g/10分) エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体 7重量部 (エチレン含有率:68モル%、ヨウ素価:13、ムーニー粘度ML1+4 (1 00℃):69)
【0048】(実施例3)配合処方を下記の通りとした
以外は実施例1と同様にして、組成物−III を調製し、
その熱変形温度および引張特性を測定し、また、目視に
より外観(剥離)を評価した。 3−メチル−1−ブテン・1−ブテン共重合体 85重量部 (1−ブテン含有率:5重量%、MFR:1. 1g/10分、融点:296℃) プロピレン・1−ブテンランダム共重合体 5重量部 (プロピレン含有率:75モル%、MFR:6. 0g/10分) エチレン・プロピレン共重合体 (エチレン含有率:81モル%、MFR:1. 8g/10分) 10重量部
【0049】(比較例1)3−メチル−1−ブテン・1
−ブテン共重合体(1−ブテン含有率:5重量%、MF
R:1. 1g/10分、融点:296℃)100重量部
に、安定剤として、テトラキス[メチレン−3(3,5
−ジ−t−ブチル−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネ
ート]メタン(チバガイギー(株)、イルガノックス1
010)0. 20重量部、テトラキス(2,4−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)4,4−ビフェ
ニレン ジフォスフォナイト(サンド(株)、P−EP
Q)0. 20重量部およびハイドロタルサイト(協和化
学(株)DHT−4A)0.05重量部配合で、ヘンシ
ェルミキサーを用いて混合した後、40mmφ押出機で
溶融混練して組成物−IVを得た。得られた組成物−IVに
ついて、実施例1と同様にして、熱変形温度(HDT)
および引張特性を測定し、また、目視により外観(剥
離)を評価した。その結果を表1に示す。
【0050】(比較例2)3−メチル−1−ブテン・1
−ブテン共重合体(1−ブテン含有率:5重量%、MF
R:1. 1g/10分、融点:296℃)85重量部
と、エチレン・プロピレン共重合体(エチレン含有率:
81モル%、MFR:1. 8g/10分)15重量部
に、安定剤として、テトラキス[メチレン−3(3,5
−ジ−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン(チバガイギー(株)、イルガノックス10
10)0. 20重量部、テトラキス(2,4−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)4,4−ビフェニレ
ン ジフォスフォナイト(サンド(株)、P−EPQ)
0. 20重量部およびハイドロタルサイト(協和化学
(株)DHT−4A)0. 05重量部配合で、ヘンシェ
ルミキサーを用いて混合した後、40mmφ押出機で溶
融混練して組成物−Vを得た。得られた組成物−Vにつ
いて、実施例1と同様にして、熱変形温度(HDT)お
よび引張特性を測定し、また、目視により外観(剥離)
を評価した。その結果を表1に示す。
【0051】 単位: 降伏応力、初期弾性率、 Kg/cm2 引張破断伸び % アニール条件: 150℃×30分間 *これのみ破断応力 外観 ○ 層状剥離なし × 層状剥離あり
【0052】
【発明の効果】本発明の3−メチル−1−ブテン系重合
体組成物は、3−メチル−1−ブテン系重合体の特徴で
ある耐熱性をほとんど維持したままで、従来、3−メチ
ル−1−ブテン系重合体の欠点であった靱性、特に引張
破断伸びに優れたものである。そのため、本発明の組成
物は、例えば、食器、ハーネスコネクター等の射出成形
品や人工皮靴製造用の工程紙等の紙ラミの用途に好適に
使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 部 雅 行 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 相 根 敏 裕 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 岩 田 健 治 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−650(JP,A) 特開 平3−76738(JP,A) 特開 平1−287158(JP,A) 特開 昭61−7349(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)3−メチル−1−ブテン系重合体9
    9〜70重量部、(B)プロピレン・α−オレフィンラ
    ンダム共重合体1〜30重量部、および(C)エラスト
    マー成分1〜30重量部を含む3−メチル−1−ブテン
    系重合体組成物。
  2. 【請求項2】前記(A)3−メチル−1−ブテン系重合
    体が、3−メチル−1−ブテンの含有率が70重量%以
    上のものである請求項1記載の3−メチル−1−ブテン
    系重合体組成物。
  3. 【請求項3】前記(A)3−メチル−1−ブテン系重合
    体が、3−メチル−1−ブテン・1−ブテンランダム共
    重合体である請求項1または2記載の3−メチル−1−
    ブテン系重合体組成物。
  4. 【請求項4】前記(B)プロピレン・α−オレフィンラ
    ンダム共重合体が、プロピレン・1−ブテンランダム共
    重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の3−メチ
    ル−1−ブテン系重合体組成物。
  5. 【請求項5】前記(B)プロピレン・α−オレフィンラ
    ンダム共重合体が、プロピレン含有率50〜80モル
    %、および結晶融解熱量が10〜80ジュール/gであ
    るランダム共重合体である請求項1〜4のいずれかに記
    載の3−メチル−1−ブテン系重合体組成物。
  6. 【請求項6】前記(C)エラストマー成分が、エチレン
    ・α−オレフィンランダム共重合体である請求項1〜5
    のいずれかに記載の3−メチル−1−ブテン系重合体組
    成物。
  7. 【請求項7】前記(C)エラストマー成分が、エチレン
    ・プロピレンランダム共重合体およびエチレン・1−ブ
    テン共重合体から選ばれる少なくとも1種である請求項
    1〜6のいずれかに記載の3−メチル−1−ブテン系重
    合体組成物。
  8. 【請求項8】前記(C)エラストマー成分が、エチレン
    ・α−オレフィン・ジエン化合物ランダム共重合体であ
    る請求項1〜7のいずれかに記載の3−メチル−1−ブ
    テン系重合体組成物。
  9. 【請求項9】前記(C)エラストマー成分が、ジシクロ
    ペンタジエンおよびエチリデンノルボルネンから選ばれ
    る少なくとも1種をジエン化合物とするランダム共重合
    体である請求項1〜8のいずれかに記載の3−メチル−
    1−ブテン系重合体組成物。
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