JP3450611B2 - 障害情報管理装置 - Google Patents

障害情報管理装置

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JP3450611B2 JP24637996A JP24637996A JP3450611B2 JP 3450611 B2 JP3450611 B2 JP 3450611B2 JP 24637996 A JP24637996 A JP 24637996A JP 24637996 A JP24637996 A JP 24637996A JP 3450611 B2 JP3450611 B2 JP 3450611B2
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  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図21〜図28) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 (A)障害情報の説明(図2) (B)インタフェース処理部の説明(図3〜図20) (C)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク内の
伝送装置における障害情報を監視するシステムに用いて
好適な、障害情報管理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、SDH(Synchronous Digital Hi
erarchy )伝送網をはじめとするネットワークに使用さ
れる伝送装置は、複雑化及び大容量化しつつあり、それ
に伴って障害の管理や監視の精度も向上している。そこ
で、これらの伝送装置上で発生する大量の障害情報を漏
らすことなく正確にしかも高速に処理することは必要不
可欠な条件となっている。
【0004】図21は伝送装置監視システムの一例を示
すブロック図であるが、この図21に示すように、伝送
装置監視システム60は、監視装置(NMS )50及び伝
送装置(NE:Network Element )51−1〜51−n
(nは自然数)をそなえて構成されており、監視装置5
0は、伝送装置51−1〜51−n上で生じた障害情報
をWS(ワークステーション)等を用いて集中的に監視
するもので、1つの監視装置50で複数の伝送装置51
−i(ただし、i=1〜n)をネットワークを介し一括
して監視できるようになっている。なお、上述のシステ
ム60では、SDH伝送方式が適用されているものとす
る。
【0005】そして、図22に示すように、各伝送装置
51−iは、主信号ユニット52,主信号ユニット制御
部53及び障害情報管理装置としてのインタフェース処
理部54をそなえて構成されており、主信号ユニット5
2は、例えば、図示しない交換機から送信される電気信
号を多重化して光信号に変換し、他の伝送装置51−i
へ送信するための処理等を施すもので、この際に伝送障
害や装置内における障害情報等を検出することができる
ようになっている。
【0006】このため、具体的に、上記の主信号ユニッ
ト52は、例えば、図23に示すように、STM1光ユ
ニット(STM1スロット)52a,多重化ユニット
(TSIスロット)52c,D12チャンネルユニット
(D12スロット)52e,52f,D12チャンネル
切り替えユニット(CHSWスロット)52g及び電源
ユニット(PWRスロット)52hをそなえて構成され
ている。
【0007】ここで、STM1光ユニット52aは、光
・電気変換を行なうもので、交換機から送信された電気
信号を他の伝送装置51−i及び監視装置50に伝送す
るために光信号に変換するようになっており、多重化ユ
ニット(TSI)52cは、STM1光ユニット52a
とD12チャンネルユニット52e(52f)との回線
接続を行なうもので、STM1光ユニット52aからの
多重信号(STM1フレーム)を多重されているチャン
ネル毎に分離して該当するD12チャンネルユニット5
2e(52f)に送信する一方、各D12チャンネルユ
ニット52e(52f)からの信号を多重化してSTM
1に送信するようになっている。
【0008】また、各D12チャンネルユニット52e
は、それぞれ、PDH(Presiochronous Digital Hiera
rchy) に基づくC12信号(2Mb/s)を21チャン
ネル(ch)分扱うことのできるインタフェースユニッ
トであり、ここでは、全体で最大63ch分のC12信
号を多重化できるよう3つ分用意されている。なお、D
12チャンネルユニット52fは、これらの各D12チ
ャンネルユニット52eの何れかが故障等により機能し
なくなった際に代行して機能するもので、D12チャン
ネルのプロテクションユニット(予備用ユニット)とし
て設けられている。
【0009】さらに、D12チャンネル切り替えユニッ
ト52gは、上述したようにD12チャンネルユニット
52eをプロテクションユニット52fに切り替えるた
めの処理を行なうものであり、電源ユニット52hは、
伝送装置51−iを作動させるために必要な電流及び電
圧を供給するものである。また、図23に示す主信号ユ
ニット52において、空領域(空スロット)52bには
STM1光ユニット52aと同じものを装着することが
可能であり、例えば、各空領域52bにそれぞれSTM
1光ユニット52aを装着した場合は、既存のSTM1
光ユニット52aと合わせて、最大で、上記のチャンネ
ル数(2Mb/s×63ch)の2倍の信号を処理でき
るようになる。なお、上述のSTM1,TSI及びD1
2の各ユニット52a,52c,52eは、それぞれ、
自身の障害を検出できる機能を有している。
【0010】ところで、各伝送装置51−i間の光伝送
は、この場合、光ケーブル等を通じて行なわれるように
なっており、例えば、図24に示すように、PDHのC
12信号(最大63ch分:電気信号)を伝送装置51
−iが受けると、伝送装置51−iでは、D12チャン
ネルユニット52e,TSIユニット52cを通じて、
各チャンネルのC12信号を多重化して、多重化フレー
ムに組み上げ、STM1光ユニット52aにおいて、光
信号に変換したのち、その多重化フレームを他の伝送装
置51−iに送信するようになっている。なお、この図
24においては、伝送装置51−i間における光伝送
は、SDHのSTM1フレームを用いているため、上記
多重化フレームはビットレート150Mb/sの光信号
として伝送される。
【0011】さらに、図22に示す主信号ユニット制御
部53(図23ではMPLユニットに相当する)は、各
主信号ユニット52の動作状態を内部のCPU(Centra
l Processing Unit:図示略) からバス(図22の矢印A
参照)等を介して制御するものであるが、この場合は、
主信号ユニット52に障害が発生するとの旨の通知を受
けて障害情報を収集できるようになっている。
【0012】また、インタフェース処理部54は、ネッ
トワークを介して監視装置50との接続処理を行なうも
ので、ここでは、主信号ユニット52において障害が発
生する毎に主信号ユニット制御部53を通じて送られて
くる障害情報から障害についての履歴を作成し、その履
歴に基づいて、障害情報を監視装置50の通信方式(R
232C,X.25等の接続規格)に適したフォーマッ
トで送信できるようになっている。なお、このインタフ
ェース処理部54は、図23ではSACユニット(SA
C)54a,SVインタフェース制御ユニット(NM
L)54bを有して構成されている。
【0013】このため、上記インタフェース処理部54
は、例えば、図25に示すように、MPL通信処理部5
4A,アラーム処理部54B,TL1処理部54C,ユ
ーザ管理部54D,232C通信部54E及びX.25
通信部54Fをそなえて構成されている。ここで、MP
L通信処理部54Aは、主信号ユニット制御部53から
障害情報(アラーム情報:障害発生情報及び障害回復情
報)を受信すると、例えば、図28に示すように、メイ
ル(mail)54A−i(i=1〜n:nは自然数)
を作成し、そのメイル54A−iにより受信したアラー
ム情報を、アラーム処理部54Bへ通知するものであ
る。なお、複数のアラーム情報を受信した場合は、図2
8からも分かるように、複数のメイル54A−iが作成
され、これらが相互にリンクされてアラーム処理部54
Bへ送られるようになっている。
【0014】また、アラーム処理部54Bは、MPL通
信処理部54Aからの上記のメイル54A−i(アラー
ム情報)を受けると、そのメイル54A−iをインタフ
ェース処理部54内のメモリ等の資源に展開してアラー
ム情報をテーブル(履歴テーブル)54Gに、順次、登
録してゆくことにより、障害に関する履歴を作成し、そ
の履歴に基づいて、障害情報を監視装置50に通知(レ
ポート)するための処理を行なうもので、レポート通信
部54Rをそなえて構成されている。なお、このレポー
ト通信部54Rは、テーブル54Gを参照して、監視装
置50に通知すべきアラーム情報を取得して、その情報
をユーザ管理部54Dに提供するものである。
【0015】また、TL1処理部54Cは、UNIXマ
シン等を用いてネットワークを介してアクセス(log i
n)している者(ユーザ)毎にユーザ管理部54Dによ
って作成されるもので、例えば、ユーザがパスワードを
入力することにより、1つのTL1処理部54Cが対応
付けられるようになっている。なお、TL1処理部54
Cの設定可能数は資源量とCPUの性能に応じて決定さ
れる。
【0016】さらに、ユーザ管理部54Dは、各伝送装
置51−i間の通信状態を管理するもので、アクセスし
ているユーザ数分のTL1処理部54Cを機能させ、そ
のTL1処理部54Cと連携して処理を行なうことによ
り、複数のユーザ(監視装置50も含む)との通信を同
時に管理することができるようになっている。また、2
32C通信部54E及びX.25通信部54Fは、それ
ぞれ、ユーザ管理部54Dからの情報(アラーム情報)
を監視装置50への通信方式に適したフォーマットで送
信し、監視装置50からのアラーム情報の要求をユーザ
管理部54Dへの通信に適したフォーマットで受信する
ためのもので、232C通信部54E及びX.25通信
部54Fのそれぞれから通知される情報は、ユーザ管理
部54Dによって、対応するTL1処理部54Cと遣り
取りされるようになっている。
【0017】ところで、上述した履歴テーブル54G
は、具体的には、例えば、図26に示すように、“障害
箇所”,“障害(障害名称)”,“情報”,“発生時
刻”,“回復時刻”,“発生通知”及び“回復通知”が
書き込まれる領域を有しており、障害が発生すると上記
の各情報が1から順に登録されるようになっている。な
お、この履歴テーブル54Gの履歴容量(N)は、監視
装置50側での必要に応じて設定されるが、この履歴容
量(N)が満たされた場合は、古いものから順に消去す
るようにしてもよいし、全て消去し1から順に書き込む
ようにしてもよい。
【0018】ここで、上記の“障害箇所”とは障害の発
生した主信号ユニット52の場所を表すもので、障害の
発生した装置名等が数値に置き変えられて書き込まれる
ようになっており、上記の“障害”とは障害の内容を示
すもので、ここでは、障害名称が数値に置き換えられて
書き込まれるようになっている。また、上記の“情報
(関連情報)”とは障害の内容の特徴を示すもので、例
えば、回線のレベル(Facility),属性(Severity) 及
び信号の方向等の詳細な情報が数値に置き換えられて書
き込まれるようになっている。
【0019】さらに、上記の“発生時刻”とは障害が発
生した時刻を表すもので、“回復時刻”とは発生した障
害に対しその障害が回復した時刻を表すもので、それぞ
れ、日付や時刻等が書き込まれるようになっている。ま
た、上記の“発生通知”とは障害が発生した旨を監視装
置50に通知済か否かを表すもので、発生した旨を監視
装置50に通知済の場合は、その旨を示す情報として、
例えば“済”が書き込まれるようになっており、発生し
た旨が監視装置50に通知されてない場合は、例えば
“未”が書き込まれるようになっている。
【0020】さらに、上記の“回復通知”とは障害が回
復した旨を監視装置50に通知済か否かを表すもので、
“発生通知”と同様に回復した旨を監視装置50に通知
済の場合は“済”が書き込まれるようになっており、回
復した旨を監視装置50に通知してない場合は“未”が
書き込まれるようになっている。なお、監視装置50へ
は、上記“発生通知”又は“回復通知”が“未”となっ
ている番号の障害情報がレポートされるが、監視装置5
0から履歴状況を要求された時には、履歴情報(LOG)と
して履歴テーブル54G上の全履歴内容が通知されるよ
うになっている。
【0021】具体的に、この履歴テーブル54Gには、
例えば、図27(a)に示すように、時刻T1において
名称Kの障害(以下、障害Kという)が発生すると、ア
ラーム処理部54Bによって履歴順としてX番目の“障
害”領域に“K”が書き込まれるとともに、“発生時
刻”の領域に“T1”が書き込まれる。そして、障害の
発生した旨が監視装置50に通知されていない状態で
は、“発生通知”の領域には“未”が書き込まれ、“回
復通知”についてもその領域には“未”が書き込まれ
る。
【0022】その後、時刻T2に障害Kの回復情報が主
信号ユニット制御部53から通知されると、履歴テーブ
ル54G上において、既に発生時刻(T1)の書き込ま
れている障害Kの登録領域がアラーム処理部54Bによ
って検索され、例えば、図27(b)に示すように、障
害Kが書き込まれているX番目の“回復時刻”の領域に
“T2”が書き込まれる。
【0023】そして、この図27(b)に示すように、
障害Kが発生した旨については監視装置50に通知され
ているが、障害Kの回復については監視装置50に通知
されていない状態では、“発生通知”の領域には“済”
が書き込まれ、“回復通知”の領域には“未”が書き込
まれ、監視装置50へのレポート時には、この“未”と
なっている回復情報(回復時刻“T2”など)が通知さ
れる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなインタフェース処理部(障害情報管理装置)54
においては、履歴テーブル54Gに“発生時刻”の書き
込まれた障害が回復した際に、回復時刻を書き込むべき
履歴テーブル54G上の履歴領域を検索しなければなら
ないので、履歴テーブル54Gの履歴容量(N)が大き
い程、この検索に多大な時間を要し、処理の遅延を招く
という課題がある。
【0025】また、主信号ユニット制御部53の交換等
により主信号ユニット制御部53が挿抜され主信号ユニ
ット制御部53が再起動(RESTART )した場合、この主
信号ユニット制御部53は、既に障害発生中である障害
箇所を新たな障害として見つけ出し、インタフェース処
理部54に再び同じ障害を通知する可能性があるので、
この場合、インタフェース処理部54では、履歴テーブ
ル54G上に重複して同じ障害情報が書き込まれること
になり、監視装置50にも同一の障害情報が重複して通
知されてしまうことになる。
【0026】このような、障害情報の重複を防ぐには、
上記、再起動後に主信号ユニット53から通知される障
害情報が既に履歴テーブル54Gに書き込まれているか
をチェックすればよいのだが、この場合も、アラーム処
理部54Bが履歴テーブル54G内の障害情報を全て検
索しなければならず、同様に、履歴容量(N)が大きい
程、この検索に多大な時間を要してしまう。
【0027】さらに、インタフェース処理部54と主信
号ユニット制御部53の間の通信断や履歴テーブル54
Gの破壊等の異常が発生すると、その間に主信号ユニッ
ト52で発生した障害に関する情報がテーブル54Gに
書き込まれないため、復旧時に履歴テーブル54Gにお
いて欠落している障害情報をチェックするために、この
場合も、履歴テーブル54G上の障害情報について全て
検索しなければならず、同様に、履歴容量(N)が大き
い程、この検索に多大な時間を要してしまう。
【0028】ところで、伝送装置51−iと監視装置5
0との間の通信断や監視装置50自体に障害等の異常が
発生すると、インタフェース処理部54では、監視装置
50との通信が不可能な間に主信号ユニット52で発生
した障害情報を履歴テーブル54Gに順次蓄えておき、
復旧時に“発生通知”,“回復通知”が“未”となって
いる情報をまとめて監視装置50に通知するようになっ
ている。
【0029】ところが、このとき、履歴テーブル54G
上の障害情報は障害の発生順(発生時刻順)に記録され
ているが、回復時刻については記録順序が不定になるた
め、“回復通知”は、実際の回復時刻順とは異なる順序
で通知されてしまうことになる。このため、インタフェ
ース処理部54では、複雑なソーティング処理を行なう
必要があり、監視装置50への通知処理に大幅な遅延が
生じてしまう。
【0030】さらに、インタフェース処理部54では、
図28により前述したように、主信号ユニット制御部5
3からの通知(アラーム情報)をMPL通信処理部54
Aにおいて受信すると、メイル(mail)54A−i
によりそのアラーム情報をアラーム処理部54Bに送信
しているが、主信号ユニット制御部53から大量の通知
を受けると、大量のメイル54A−iが相互にリンクさ
れてアラーム処理部54Bに送信されるので、上述した
ようなアラーム処理部54Bでの履歴の作成から通知ま
での処理の遅延により、メイル54A−iを蓄える(展
開する)メモリ資源が不足してしまう。
【0031】即ち、上述のインタフェース処理部54
は、履歴テーブル54Gの作成処理及び監視装置50の
通知処理をアラーム処理部54B内において一連の処理
で実行しているため、履歴テーブル54Gの作成処理が
遅延すると、監視装置50への通知処理まで遅延してし
まい、この結果、メイル54A−iのための資源が不足
し、主信号ユニット制御部53から通知される全ての情
報を漏らすことなくアラーム処理部54Bに通知するこ
とが困難となる。
【0032】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、障害に関する履歴を作成する処理と障害に関
する情報を通知するための処理とを独立させて、上記の
履歴作成処理を高速に行なうことにより、これらの処理
を高速、且つ、効率的に行なえるようにした、障害情報
管理装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示す障害情報監視装置1は、ネッ
トワーク内において情報を伝送する伝送装置に使用さ
れ、その伝送装置内で生じた障害に関する情報を管理し
その障害情報を伝送装置用の監視装置50へ提供しうる
もので、障害履歴作成部2及び通知処理部3を独立して
そなえて構成されている。
【0034】ここで、障害履歴作成部2は、障害情報を
受けて監視装置50のための障害履歴を作成するもので
あり、通知処理部3は、障害履歴作成部2において作成
された障害履歴に基づいて、監視装置50への障害情報
通知のための処理を障害履歴作成部2での障害履歴作成
処理とは独立して行なうものである。即ち、障害情報管
理装置1は、障害情報を受けて監視装置50のための障
害履歴を作成するとともに、障害履歴とは別個に、監視
装置50へ障害情報を通知するための処理に必要な通知
用情報を作成し、作成した通知用情報に基づいて、監視
装置50への障害情報の通知のための処理を上記の障害
履歴作成処理とは独立して行なうことができるようにな
っている。
【0035】具体的に、上述の障害履歴作成部2は、以
下に示すものをそなえて構成される。・伝送装置内で障
害が生じた場合に受ける障害発生情報とその障害が回復
した場合に受ける障害回復情報とを組にして保持する履
歴テーブル・障害発生情報の履歴テーブル上の登録位置
障害名称を表す障害番号別に保持する障害発生テーブ
ル・障害発生情報,障害回復情報の履歴テーブルへの登
録処理,障害発生情報の履歴テーブル上の登録位置の障
害発生テーブルへの登録処理を制御する障害情報処理部
また、この場合、上述の障害情報処理部は、障害発生情
報を受けると、上記の障害発生テーブルを参照して当該
障害の障害番号に対応する領域に履歴テーブルの登録位
置が登録されているか否かを判断し、登録されていなけ
れば、障害発生情報を履歴テーブルの該当する領域に登
録するとともに、その登録位置を障害発生テーブルの該
障害番号に対応する領域に登録し、登録されていれば、
既に同一種別の障害発生情報についての上記登録位置が
登録されていると判断して、該障害発生情報を該履歴テ
ーブルに登録しないように構成される(請求項)。
【0036】さらに、上述の障害情報処理部は、障害の
回復により障害回復情報を受けると、障害発生テーブル
を参照して上記障害番号に対応する領域に該履歴テーブ
ルの登録位置が登録されているか否かを判断し、登録さ
れていれば、当該登録位置が示す履歴テーブルの該当領
域に障害回復情報を登録するように構成されていてもよ
い(請求項2)。また、履歴テーブルの該当領域に障害
回復情報を登録すると、障害発生テーブルに登録された
上記障害番号に対応する登録位置をリセットするように
構成されていてもよい(請求項
【0037】また、上述の障害情報処理部は、障害回復
情報を受けた時点で、障害発生テーブルに障害発生情報
についての登録位置が登録されていない場合には、履歴
テーブルの該当する領域に障害発生情報と障害回復情報
とを登録するように構成される(請求項)。さらに、
上述の障害履歴作成部2は、以下に示すものをそなえて
構成してもよい(請求項)。・伝送装置内で障害が生
じた場合に受ける障害発生情報とその障害が回復した場
合に受ける障害回復情報とを組にして保持する履歴テー
ブル・履歴テーブルへ障害発生情報及び障害回復情報の
いずれかが登録される毎にその登録位置を登録順保持
する登録順テーブル・障害発生情報又は障害回復情報の
履歴テーブルへの登録処理,上記登録順の登録順テーブ
ルへの登録処理を制御する障害情報処理部ただし、この
場合は、通知処理部3が、上述の登録順テーブルに基づ
いて、履歴テーブルへの登録順で監視装置50への障害
発生情報又は障害回復情報の通知を行なうための処理を
行なうように構成される。
【0038】なお、上述の障害履歴作成部2は、登録順
テーブルに次に登録すべき登録順情報の登録順テーブル
上の登録位置を保持する次登録位置保持部を更にそなえ
てもよく、この場合は、上述の障害情報処理部が、この
次登録位置保持部に登録された登録位置の示す登録順テ
ーブルの領域に登録順情報を登録するとともに、次登録
位置保持部に登録順テーブル上の次の登録位置を登録す
るように構成される(請求項)。
【0039】また、上述の障害履歴作成部2は、登録順
テーブルに最後に登録された登録順情報の登録順テーブ
ル上の登録位置を保持する最終登録位置保持部を更にそ
なえてもよく、この場合は、通知処理部3が、最終登録
位置保持部に登録された登録位置の示す登録順テーブル
の領域に保持された登録順情報に対応する障害発生情報
又は障害回復情報を履歴テーブルから取得して監視装置
50へ通知するための処理を行なうように構成される
(請求項)。
【0040】さらに、上述の障害履歴作成部2は、上述
の次登録位置保持部と最終登録位置保持部の両方をそな
えてもよく、この場合は、上述の障害情報処理部が、次
登録位置保持部に登録された登録位置の示す登録順テー
ブルの領域に登録順情報を登録するとともに、次登録位
置保持部に登録順テーブル上の次の登録位置を登録する
ように構成され、且つ、通知処理部3が、最終登録位置
保持部に登録された登録位置と、次登録位置保持部に登
録された登録位置とが異なる場合に、各登録位置の差分
の登録位置情報に対応する障害発生情報又は障害回復情
報を履歴テーブルから取得して監視装置50へ通知する
ための処理を行なうように構成される(請求項)。
【0041】また、上述の障害履歴作成部2は、さら
に、以下に示すものをそなえて構成してもよい(請求項
)。・伝送装置内で障害が生じた場合に受ける障害発
生情報とその障害が回復した場合に受ける障害回復情報
とを組にして保持する履歴テーブル・障害発生情報の履
歴テーブル上の登録位置を保持する障害発生テーブル・
履歴テーブルへの障害発生情報,障害回復情報の登録順
を保持する登録順テーブル・障害発生情報又は障害回復
情報の履歴テーブルへの登録処理,上記登録位置の障害
発生テーブルへの登録処理,上記登録順の登録順テーブ
ルへの登録処理を制御する障害情報処理部ただし、この
場合は、通知処理部3が、上述の登録順テーブルに基づ
いて、履歴テーブルへの登録順で監視装置50への障害
発生情報又は障害回復情報の通知を行なうための処理を
行なうように構成される。
【0042】そして、この場合も、上述の障害情報処理
部は、障害発生情報を受けると、障害発生情報を履歴テ
ーブルの該当する領域に登録するとともに、その登録位
置を障害発生テーブルに登録し、その障害の回復により
障害回復情報を受けると、障害発生テーブルを参照し
て、登録位置が示す履歴テーブルの該当領域に障害回復
情報を登録するように構成される(請求項1)。
【0043】また、同様に、上述の障害情報処理部は、
履歴テーブルの該当領域に障害回復情報を登録すると、
障害発生テーブルに登録された登録位置をリセットする
ように構成され(請求項1)、障害発生情報を履歴テ
ーブルに登録する際、障害発生テーブルを参照し、既に
同一種別の障害発生情報についての登録位置が登録され
ていた場合には、障害発生情報を履歴テーブルに登録し
ないように構成される(請求項1)。
【0044】さらに、上述の障害情報処理部は、障害回
復情報を受けた時点で、障害発生テーブルに障害発生情
報についての登録位置が登録されていない場合には、履
歴テーブルの該当する領域に障害発生情報と回復情報と
を登録するように構成される(請求項1)。また、上
述の障害履歴作成部2も、上述の次登録位置保持部と最
終登録位置保持部の両方をそなえてもよく、この場合
は、上述の障害情報処理部が、次登録位置保持部に登録
された登録位置の示す登録順テーブルの領域に登録順情
報を登録するとともに、次登録位置保持部に登録順テー
ブル上の次の登録位置を登録するように構成され、且
つ、通知処理部3が、最終登録位置保持部に登録された
登録位置と、次登録位置保持部に登録された登録位置と
が異なる場合に、各登録位置の差分の登録位置情報に対
応する障害発生情報又は障害回復情報を履歴テーブルか
ら取得して監視装置50へ通知するための処理を行なう
ように構成される(請求項1)。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)障害情報の説明 まず、ここでは、本発明の一実施形態にかかる障害情報
管理装置(インタフェース処理部)が適用される伝送装
置51−i(図22参照)内の主信号ユニット52にお
いて生じうる障害について詳述する。
【0046】図2は上述の主信号ユニット52の構成を
示すブロック図で、この図2に示すように、主信号ユニ
ット52は、光ユニット(S1CH) 52A,回線接続
・多重化ユニット(TSI)52B及びD12チャンネ
ルユニット(D1CH)52Cをそなえて構成されてお
り、これらは、それぞれ、図23に示すSTM1光ユニ
ット52a,TSIユニット52c及びD12チャンネ
ルユニット52eに相当するものである。
【0047】ここで、光ユニット52Aは、SDHにお
ける多重化フレームのSOH(Section Over Head )部
分に対する終端処理を施すもので、例えば、入力多重化
フレームとしてSTM1フレームを考えると、そのST
M1フレームのSOH部分を終端することにより、ST
M1フレームがAU4レベル単位にまで分解されるよう
になっている。なお、ここでは、この光ユニット52A
として、現用光ユニット(S1CHX)52A−1と予
備用光ユニット(S1CHY)52A−2とがそなえら
れている。そして、この光ユニット52Aは、現用光ユ
ニット52A−1と予備用光ユニット52A−2とがス
イッチ制御部(MSP)52A−3により切り替えられ
るようになっており、例えば、現用光ユニット52A−
1が異常等により機能しなくなると、スイッチ制御部5
2A−3による切り替え制御が行なわれて、予備用光ユ
ニット52A−2が現用光ユニット52A−1に代行し
て機能するようになっている。
【0048】また、この光ユニット52Aでは、上述の
ごとくSTM1フレームをAU4レベル単位までに分解
する過程において、中継セクションのオーバヘッドであ
るRSOH(Regenerator Section Over Head )や多重
化(端局)セクションのオーバヘッドであるMSOH
(Multiplex Section Over Head )を解析する(つま
り、終端する)ことにより、各セクションでの障害チェ
ックを行なうようになっている。
【0049】例えば、この終端処理過程で、RSOHよ
り検出されうる障害(アラーム)には、"LOS","LOF","M
IS-STI","DCC-FAIL"等があり、"LOS" は光信号(STM
1フレーム)の入力断を表すアラームであり、"LOF" は
STM1フレームの同期外れ状態を表すアラームで、R
SOH内に固定ビットパターンとして挿入されているA
1バイトとA2バイトとが検出できない場合に発生する
ようになっている。
【0050】また、上記の"MIS-STI" はRSセクション
のトレース誤りを表すアラームで、RSOHのL1バイ
トを使用して伝送装置51−i間で接続装置の名称を任
意の文字列(ASCII コード等)で互いに送信する際に、
送信側と受信側で、それぞれ送信値と受信期待値とを設
定しておき、受信側において実際の受信値と受信期待値
とを比較して、各値が異なる場合に検出されるようにな
っている。"DCC-FAIL"はLAPD(Link Access Proced
ure on the D-channel)の通信異常を表すものである。
【0051】つまり、上記のRSOHは、主に光ケーブ
ルの接続誤りを監視するための運用・保守情報を有して
おり、このRSOHを終端(監視)することにより、上
記の各種アラームが検出されうるようになっているので
ある。また、MSOHより検出されうるアラームに
は、"AIS","E-ERR","STEP","SD","DEP","DCC-FAIL"等が
あり、"AIS" は自局伝送装置51−iよりも先(下流
側)の伝送装置51−iに対して信号断障害が発生した
ことを通知するためのアラームで上記"LOS" 等のアラー
ムを受けて、自局装置51−iよりも先の伝送装置51
−iに送信すべき信号が不定になった場合に検出される
ようになっている。
【0052】さらに、上記の"E-ERR","STEP","SD","DE
P" はそれぞれ信号の劣化状態を表すアラームで、"E-ER
R" はMSOHのB2バイトを用いてパリティチェック
を行ない、光信号のエラー数(パリティエラー)が、瞬
間的(一秒以内)にある一定値(しきい値)を越えた場
合に発生するようになっており、"SD"はこの"E-ERR" と
同様にMSOHのB2バイトを用いてパリティチェック
を行ない、パリティエラーが、“E-ERR"に比べて少ない
しきい値を越えた場合に発生するようになっている。
【0053】また、上記の"STEP"はパリティエラー"E-E
RR" や"SD"よりさらに少ないしきい値を超えた状態が1
0秒以上連続した場合に発生するようになっており、"D
EP"はこの"STEP"に比べてさらに軽度なエラー数を例え
ば、15分又は24時間単位に集計し、その値がしきい
値を越えた場合に発生するようになっている。つまり、
上記の"STEP"と"DEP" は、基本的に信号断ではない雑音
受信状態が長時間継続する場合に発生するようになって
いる。
【0054】さらに、AU4レベルで検出されうるアラ
ームには、AU4ポインタの断(損失)を示す"LOP" が
あり、この"LOP" は、SOHの終端後のポインタ操作時
に検出されるようになっている。なお、これらの各アラ
ームは、いずれも光ケーブルから受信した信号に対する
障害を表している。さらに、MSOHより検出されうる
アラームとしては、他に、図2からも分かるように、"A
PS BYTE FAIL","CHM FAIL"等があり、これらのアラーム
が検出されると、上記の現用, 予備用切り替え制御が行
なわれるようになっている。なお、これらのアラームの
うち、"APS BYTE FAIL" は、対向局装置側とのコード
〔APS(Automatic Protection Switch )バイト〕を
用いた情報交換において、対向局装置側から未定義なコ
ードを受信した際に発生するようになっている。
【0055】次に、多重化ユニット52Bは、光ユニッ
ト52AとD12チャンネルユニット52Cとの間で遣
り取りされる多重化フレームを、時間スイッチ(T),
空間スイッチ(S)を組み合わせた3段スイッチ(T−
S−T)を用いて、TU12(VC12)単位に制御
(クロスコネクト)するもので、光ユニット52Aから
のAU4単位の信号は、ポインタ処理(AU4ポインタ
の取り外し)によりVC4単位の信号に分解されたの
ち、さらに、TU12単位の信号に分解されてD12チ
ャンネルユニット52Cへ出力され、逆に、D12チャ
ンネルユニット52CからのTU12単位の信号は、V
C4単位の信号に多重されたのち、AU4ポインタが付
加されて、AU4単位の信号として光ユニット52Aへ
出力されるようになっている。
【0056】ここで、上記AU4ポインタに対する処理
において検出されうるアラームには"AU AIS"がある。こ
の"AU AIS"はAU4レベルにおいてAIS 信号を受信する
と検出されるアラームで、自局装置51−iよりも先の
伝送装置51−iでAU4の信号断障害が発生したこと
を表すようになっている。また、VC4単位の信号をT
U12単位の信号に分解する際にVC4のパスオーバヘ
ッド(POH)より検出されうるアラームとしては、"M
IS-PTI","MIS-PSL","HO-FERF","HO-UNEQ","LOM","STE
P","DEP"等がある。
【0057】そして、上記の"MIS-PTI" は、VC4レベ
ルのトレース誤りを表すアラームで、VC4のPOHに
含まれるJ1バイトを使用して伝送装置51−i間で任
意の文字列を互いに送信する際に、送信側と受信側でそ
れぞれ、送信値と受信期待値を設定しておき、受信側に
おいて実際の受信値と受信期待値を比較して、比較結果
が異なる場合に検出されるようになっている。
【0058】さらに、上記の"MIS-PSL" は、同じくVC
4のPOHに含まれるC2バイト値(パスシグナルラベ
ル)の異常を意味するアラームで、VC4レベルまでの
信号の構築(VC4のマッピング構造)が受信期待値と
異なる場合に検出されるようになっており、"HO-FERF"
は、VC4の段階における対向局装置51−i側でのパ
リティチェック結果(パリティエラー)をアラーム情報
として自局装置51−iで表示するためのものである。
【0059】また、上記の"HO-UNEQ" は、上記C2バイ
ト値が“0”である場合に検出されるアラームで、その
VC4には意味のある信号がない(VC4がペイロード
を未収容である)ことを表すようになっている。さら
に、"LOM" は、VC4内におけるTU信号が断となった
ときに検出されるアラームであり、"STEP"は、VC4の
POHに含まれるB3バイトに対するパリティチェック
結果(パリティエラー数)が、或るしきい値を超えた状
態が10秒以上連続した場合に発生するアラームであ
る。"DEP" は、上記の"STEP"に比べて軽度なエラー数を
例えば15分又は24時間単位に集計し、その値が或る
しきい値を超えた場合に発生するアラームである。
【0060】そして、TU12単位に分解された信号
は、TUポインタに基づき、それぞれのチャンネル情報
が該当する装置51−iに送信されるよう、T−S−T
スイッチによりクロスコネクト〔スロット(チャンネ
ル)入れ替え〕されるが、この際にTU12ポインタが
断となっていると"LOP(Loss Of Pointer)"が検出され
る。なお、これらの多重化ユニット52Bにおける各ア
ラームは、全てAU4(VC4)をTU12単位に分解
する際に検出されるもので、逆方向、つまり、TU12
からAU4(VC4)を組み上げる際には検出されな
い。
【0061】次に、図2に示すD12チャンネルユニッ
ト52Cは、多重化ユニット52BからのTU12信号
をTU12ポインタに基づいてVC12に分解し、VC
12単位にSW制御(パスSW) を行なったのち、最小
コンテナであるPDHのC12信号として装置外部に出
力する一方、PDHのC12信号からTU12信号を構
築して、多重化ユニット52Bに送出するもので、この
図2からも分かるように、上記の処理を2系統で行なえ
るようになっている。
【0062】そして、これら2系統のうちの1系統で、
1つ分の光ユニット52Aに対応するTU12(VC1
2)信号を処理することができ、これにより、例えば、
図23に前述したように、空領域52bに光ユニット5
2Aがもう1つ装着された場合にも対応できるようにな
っている。なお、このD12チャンネルユニット52C
は、通常、TU12信号を21ch分処理できるように
なっており、図23に示すように3つ分装着されること
により、VC4に最大で63ch分多重されているTU
12信号を全て処理できるようになっている。
【0063】また、各系統を経て出力されるVC12信
号は、PSW(パススイッチ選択部)52C−1におい
て、信号品質の良い方が選択出力されるようになってお
り、何れか一方の系統に障害が発生した場合は、正常な
系統からのVC12信号がパススイッチ選択部52C−
1を経由して出力されるようになっている。ここで、上
述のごとくTU12ポインタに基づいてTU12信号を
VC12信号に分解する際に検出されうるアラームとし
ては、"TU AIS"がある。この"AIS"は、TU12レベル
におけるAIS 信号を受信すると検出されるアラームで、
自局装置51−iの先でTU12信号の信号断障害が発
生したことを意味する。
【0064】一方、VC12レベルで検出されうるアラ
ームとしては、"MIS-PTI","MIS-PSL","LO-FERF","LO-UN
EQ","STEP","DEP"等があり、"MIS-PTI" は、VC12信
号のトレース誤り(トレースミスマッチ障害)を表すア
ラームで、上述したVC4レベルにおける"MIS-PTI" と
同様に、実際に受信したVC12のJ2バイト値と受信
期待値を比較して、各値が異なる場合に検出されるよう
になっている。また、上記の"MIS-PSL" は、VC12の
V5バイト内におけるVC12の信号種別を定義したシ
グナルラベル値の異常を表すアラームで、未定義の値と
なっているときに検出されるようになっている。
【0065】また、上記の"LO-FERF" は、VC12レベ
ルでの対向局装置51−i側のパリティチェック結果
(パリティエラー数)を自局装置51−i側で表示する
ためのアラーム情報で、上述したVC4レベルでの"HO-
FERF" と同様な障害内容を表しており、"LO-UNEQ" はV
C12信号に意味がない(ペイロードが収容されていな
い)ことを表すアラームで、VC12信号のV5バイト
内の該当ビットが“0”となっているときに検出される
ようになっている。
【0066】さらに、上記の“STEP”は、上述した光ユ
ニット52Aにおける"STEP"と同様に、パリティエラー
数が或る少ないしきい値を超えた状態が10秒以上連続
した場合に発生するアラームである。ただし、このとき
のパリティエラーは、VC12のV5バイトを用いた B
IP-2(Bit Interleaved Parity 2) 演算により検出され
る。
【0067】また、上記の"DEP" は、上述した光ユニッ
ト52Aにおける"DEP" と同様に、上記の"STEP"に比べ
てさらに軽度なパリティエラー数を15分又は24時間
単位に集計し、その値が或るしきい値を超えた場合に発
生するアラームである。ただし、この場合の上記のパリ
ティエラー数は、V5バイトを用いたBIP-2 演算により
検出される。
【0068】さらに、その他このVC12レベルで検出
されうるアラームには、"BIP MJ"及び"BIP MN"があ
り、"BIP MJ"は、上述した光ユニット52Aにおける"E
-ERR" と同様のアラーム内容であり、"BIP MN"は、上述
した光ユニット52Aにおける"SD"と同様のアラーム内
容で、いずれも、V5バイトを用いたBIP-2 演算により
得られたパリティエラー数が或るしきい値を超えると検
出されるようになっている。
【0069】なお、主信号ユニット52内の全ユニット
共通に発生しうるアラームとしては、"EQPT-FAIL" 及
び"MISMNT A"等があり、"EQPT-FAIL" は、各ユニット内
に使用されているLSI(Large Scale Integration )
等の故障やクロックの断を意味するアラームで、ユニッ
ト自身の故障を表すようになっており、"MISMNT A"は、
ユニットの誤実装を意味するアラームである。
【0070】(B)インタフェース処理部の説明 図3は本発明の一実施形態にかかる障害情報管理装置と
してのインタフェース処理部の構成を示すブロック図で
あるが、この図3に示すインタフェース処理部1は、図
22に示す伝送装置51−iにおけるインタフェース処
理部54に相当し、この図3に示すように、本実施形態
では、障害履歴作成部2とレポート通信部3とを個別に
そなえるとともに、図25より前述したものと同様のM
PL通信処理部54A,TL1処理部54C,ユーザ管
理部54D,232C通信部54E及びX.25通信部
54Fをそなえて構成されている。
【0071】ここで、障害履歴作成部2は、主信号ユニ
ット52で発生した障害に関する情報(障害の発生/回
復)を主信号ユニット制御部53を通じて受けて監視装
置50のための障害履歴を作成するもので、テーブル群
2A及びアラーム処理部2Bを有して構成されており、
さらにテーブル群2Aは、例えば、図4に示すように、
履歴(HISTORY)テーブル21,障害発生テーブル22,
通知順テーブル23,NEXT通知セーブ領域24,N
EXT通知領域25及びNEXT履歴領域(NEXT HISTO
RY)26を有している。
【0072】そして、履歴テーブル21は、伝送装置5
1−i内で上述のような障害が生じた場合に受ける障害
発生情報(発生時刻,障害箇所など)とその障害が回復
した場合に受ける障害回復情報(回復時刻など)とを組
にして保持するもので、障害発生順に障害箇所,障害
(障害名称),情報(障害情報),発生時刻及び回復時
刻などを保持できるようになっている。つまり、本実施
形態の履歴テーブル21は、図26に示す履歴テーブル
54Gで管理されていた障害の発生/回復通知を監視装
置50に対して行なったか否かの情報を保持する領域が
削除された構成となっている。
【0073】なお、この履歴テーブル21の履歴容量
(N)は、監視装置50側での必要に応じて設定され、
例えば、1万件の履歴が必要なら、N=10,000が
予め設定される。また、この履歴容量(N)が満たされ
た場合は、古いものから順に消去するようにしてもよい
し、全て消去したのち1から順に書き込むようにしても
よい。
【0074】ところで、上記の“障害箇所”とは障害の
発生した伝送装置51−i内の場所(発生位置)を表す
もので、この領域には、障害の発生した箇所名等が数値
に置き変えられて書き込まれるようになっている。具体
的には、例えば、図5(a)に示すように、この“障害
箇所(発生位置)”の領域には、AIDTYPE値(1
バイト)とAID値(2バイト)の2種類の数値が書き
込まれるようになっており、AIDTYPE値は、例え
ば、図6に示すようなAIDTYPEテーブル27上の
項目番号に相当し、AID値は、例えば、図7,図8に
示すようなAIDテーブル28〜31上の項目番号に相
当する。
【0075】ここで、上記のAIDTYPEテーブル2
7とは、発生した障害を伝送上において大分類したもの
で、図6に示すように、STM1RS(RSOH終端処
理時),STM1MS(MSOH終端処理時),AU
4,VC4,TU12,VC12,C12という各信号
処理レベル毎に障害箇所を特定できるよう固定長nの領
域に各文字列が登録されており、履歴テーブル21に
は、それぞれに割り当てられた番号(項目番号)が上記
AIDTYPE値として書き込まれるようになってい
る。なお、このAIDTYPEテーブル27上の末登録
部分には"null"が入るようになっている。
【0076】そして、このAIDTYPEテーブル27
は、履歴テーブル21上の登録番号Xnの位置によって
先頭ポインタが求められ、監視装置50へのレポートや
データの読み出しに使用される。また、上記のAIDテ
ーブル28〜31は、それぞれ、上述のAIDTYPE
テーブル27上の項目(つまり、障害の発生位置)をさ
らに詳細に分類したもので、例えば、AIDテーブル2
8は、図7(a)に示すように、STM1レベルの障害
がどの光ユニット52Aで発生したのかを表すために、
装置(スロット)名毎に項目化されており、AIDTY
PE値として履歴テーブル21に書き込まれた数値がS
TM1RS又はSTM1MSに該当する数値である場
合、即ち、STM1RS又はSTM1MSにおいて障害
が発生した場合には、さらに、そのSTM1レベルの障
害が発生した光ユニット52Aを示すAIDテーブル2
8上の装置名(1−X,1−Y,2−X,2−Yの何れ
か)に該当する項目番号がAID値として履歴テーブル
21に書き込まれるようになっている。
【0077】なお、この図7(a)に示す各項目(装置
名)は、図23により前述したように空領域52b(空
きスロット)に光ユニット52Aがそれぞれ装着された
場合のものであり、合計4つのSTM1スロットの左か
ら順にそれぞれ、上記の1−X,1−Y,2−X,2−
Yが対応している。さらに、AIDテーブル29は、A
U4又はVC4レベルの障害がどのスロットで発生した
のかを表すためのテーブルで、例えば、図7(b)に示
すように、スロット名毎に項目化されており、AIDT
YPE値として履歴テーブル21に書き込まれた数値が
AU4又はVC4に該当する数値である場合、即ち、A
U4又はVC4レベルで障害が発生した場合に、このA
IDテーブル29上の障害発生スロット名(ここでは、
1−1〜7−1の7パターンの何れか)に該当する項目
番号がAID値として履歴テーブル21に書き込まれ
る。
【0078】なお、この図7(b)に示すAIDテーブ
ル29において、左列の数値(“1”〜“7”)は、図
23に示す主信号ユニット52おける各スロットの位置
を表しており、例えば、“1”,“2”,“3”は、そ
れぞれ、図23中に示すスロット52a,52b,52
dに対応し、“4”〜“7”は、図23中に示すスロッ
ト52e,52fの計4つのスロットに対応している。
【0079】一方、この図7(b)に示すAIDテーブ
ル29において、右列の数値(“1”)は、AU4の数
を示しているが、STM1フレームにおいては、1つの
AU4から構成されているため、ここでは、全て“1”
となっている。従って、例えば、STM4フレームの場
合は、4つのAU4がマッピングされるため、上記右列
の各数値は、それぞれ“1”〜“4”のいずれかが設定
されることになる。
【0080】また、上記のAIDテーブル30は、VC
4信号を最小単位のC12信号にまで分解する際にTU
12又はVC12レベルの障害がどのスロットのどの信
号レベルで発生したのかを表すためのテーブルで、例え
ば、図8(a)に示すように項目化されている。そし
て、例えば、AIDTYPE値として履歴テーブル21
に書き込まれた数値がTU12又はVC12に該当する
数値である場合、即ち、TU12又はVC12レベルで
障害が発生した場合には、このAIDテーブル30上の
障害発生スロット,信号レベル〔ここでは、1−1−1
−1−1〜7−1−3−7−3(a−b−c−d−e:
1≦a≦7,b=1,1≦c≦3,1≦d≦7,1≦e
≦3)までの441パターンの何れか〕に該当する項目
番号がAID値として履歴テーブル21に書き込まれる
ことになる。
【0081】なお、上記のパターン数(441パター
ン)はSTM1フレームをC12に分解するまでの最大
分解数と各スロット52a,52b,52e,52fの
数との組み合わせの数に相当する。ここで、具体的に、
上記の5桁の値(a,b,c,d,e)のうち、“a”
はスロット番号、“b”はSTM1フレーム内のAU4
フレームの数、“c”はAU4フレーム内のTUG3フ
レームの番号(数)、“d”はTUG3フレーム内のT
UG2フレームの番号(数)、“e”はTU12フレー
ムの番号(数)をそれぞれ表している。
【0082】さらに、上記のAIDテーブル31は、C
12レベルの障害がどのスロットのどのチャンネルで発
生したのかを表すためのテーブルで、例えば、図8
(b)に示すように、スロット番号とチャンネル番号と
の組み合わせにより項目化されている。そして、上記の
AIDTYPE値として履歴テーブル21に書き込まれ
た数値がC12に該当する数値である場合、即ち、C1
2レベルで障害が発生した場合には、このAIDテーブ
ル31上の障害発生スロット,チャンネル番号〔ここで
は、4−1〜6−21(a−b:4≦a≦6,1≦b≦
21)までの63パターンの何れか〕に該当する項目番
号がAID値として履歴テーブル21に書き込まれるよ
うになっている。
【0083】なお、この図8(b)に示すAIDテーブ
ル31において、左列の数値(“4”〜“6”)は、図
23に示すD12スロット52eのスロット番号“4”
〜“6”を表しており、右列の数値(“1”〜“2
1”)は、チャンネル番号を表している。次に、図4に
示す履歴テーブル21上の“障害”とは障害の内容を示
すもので、例えば、図9に示すように、項目(A)にて
上述した各種アラーム("LOS","LOF","E-ERR","AIS","L
OP",...,"E-SD"等)の文字列が登録された障害名称テー
ブル32に基づいて、発生したアラームに該当する番号
(項目番号:2バイト)がこの領域に書き込まれるよう
になっている。
【0084】さらに、履歴テーブル21上の“情報”と
は障害内容の特徴を示すもので、この領域には、例えば
図5(a)に示すように、" SRVEFF”,“NTF
CNCDE”,“LOCN”,“DIRN”等の情報が
書き込まれるようになっている。ここで、上記の“SR
VEFF”とは発生したアラーム(障害)のサービス影
響度を表す情報(1バイト)で、“SA(サービスに影
響がある場合 )”と“NSA(サービスに影響がない場
合) ”の2種類の情報が、それぞれ、所定の数値(例え
ば、SA=1,NSA=2など)に置き換えられて、こ
の領域に書き込まれるようになっている。なお、監視装
置50へは、“SA”及び“NSA”と表示されて通知
される。
【0085】また、上記の“NTFCNCDE”とは発
生したアラームの緊急度を表す情報(1バイト)で、こ
こでは、例えば、CR(Critical Alarm ),MJ(Major
Alarm ),MN(Minor Alarm )及びWR(Warning )の4
種類の情報が、それぞれ、所定の数値(例えば、CR=
1,MJ=2,MN=3,WR=4)に置き換えられ
て、この領域に書き込まれるようになっている。なお、
上記アラームが回復した際には、CL(Clear Alarm )を
示す値が書き込まれる。また、監視装置50へは、それ
ぞれ、“CR”,“MJ”,“MN”,“WR”及び
“CL”と表示されて通知される。
【0086】さらに、上記の“LOCN”とは該当する
アラームが発生した装置を表す情報(1バイト)で、
“NEND(自局装置)”及び“FEND(対向局装
置)”の2種類があり、それぞれ、所定の数値(例え
ば、NEND=0,FEND=1)に置き換えられて、
この領域に書き込まれるようになっている。なお、監視
装置50へは、“NEND”及び“FEND”と表示さ
れて通知される。
【0087】また、上記の“DIRN”とは該当するア
ラーム項目の送受信方向の属性を表す情報(1バイト)
で、“TRMT(送信方向)”,“RCV(受信方
向)”及び“NA(送受信方向に関与しない)”の3種
類があり、それぞれ、所定の数値(例えば、TRNT=
2,RCV=1,NA=0)に置き換えられて、この領
域に表示されるようになっている。なお、監視装置50
へは、“TRMT”,“RCV”及び“NA”と表示さ
れて通知される。
【0088】さらに、履歴テーブル21上の“時刻”に
は障害の“発生時刻”及び“回復時刻”が、それぞれ、
日付(年,月,日)及び時刻(時,分,秒)が6バイト
の数値として書き込まれるようになっている。つまり、
上述の履歴テーブル21は、これらの各種情報(合計2
1バイト)が、図5(b)に示すように、メモリ(図示
略)上に順次展開されてゆくことによって、図4に示す
ようなイメージで作成されるようになっているのであ
る。
【0089】そして、上述の履歴テーブル21上の各種
情報は、例えば、「<ALMCDE><ATAG> REPT ALM
<AIDTYPE > cr If " <AID > :<NIFCNCDE>, <CO
NDTYPE> ,<SRVEFF>,,, <LOCN> ,<DIRN>:\" <CO
NDDESCR >\"" cr If 」というレポートフォーマットに
より監視装置50へアラーム発生毎に自動的に提供され
るようになっている。
【0090】なお、レポートフォーマット中の<ALMCDE
>は、上述した履歴テーブル21上の“情報”の“NT
FCNCDE”と同様に、該当するアラームの緊急度を
表すもので、このレポートフォーマット中では、緊急度
を示す“CR”,“MJ”,“MN”,“WR”及び
“CL”が、それぞれ、例えば "*C","**", "*^","*W"
及び"A^" と表現されて監視装置50通知されるように
なっている。
【0091】また、<ATAG>は各情報の通知順番を表す
もので、6桁の数値で表現されるようになっており、<
CONDTYPE>は、該当するアラームの名称を表すもので、
発生したアラーム名称が最大15文字の略称によって表
現されるようになっている。例えば、上記のレポートフ
ォーマットが、「*C 000001 REPT ALM STM1RS "1-X:CR,
LOS,SA,,,NEND,RCV:\LOS OF SIGNAL\"" 」となっている
場合、このレポートは、最初に発生したアラーム情報で
あり(000001)、自局装置(NEND)の受信方
向(RCV)において、図23に示す左端(1−X)の
STM1スロット52aでのSTM1フレームのRSO
Hの終端処理時に光信号の入力断(LOS)が発生し、
このアラーム(LOS)はサービスに影響があるとともに
(SA)、緊急度を最大としている(CR)ことを示し
ている。
【0092】ところで、この履歴テーブル21上の各種
情報は、上述のごとく自動的に監視装置50へ通知され
る以外に監視装置50から履歴状況を要求に応じて履歴
情報(LOG)として履歴テーブル21上の全履歴内容が監
視装置50へ通知されるようにもなっている。例えば、
監視装置50から伝送装置51−iへの履歴要求(コマ
ンド)として、「RTRV-ALM-ALL<TID >::<CTAG
>::,,,,,; "<AID > :<NTFCNCDE>,<CONDTYPE>,
<SRVEFF>,,<LOCN>, <DIRN>: \ <CONDDESCR >
\""cr If」というフォーマットのデータを伝送装置51
−iが受けると、その伝送装置51−iは、レスポンス
として「" <AID >: <AIDTYPE > ,<NTFCNCDE>, <
CONDTYPE>, <SRVEFF>,,, <LOCN>, <DIRN>: \ <
CONDDESCR > \""cr If 」というフォーマットで履歴テ
ーブル21上の各種情報を監視装置50へ返送するよう
になっている。
【0093】次に、図4において、障害発生テーブル2
2は、障害発生情報の履歴テーブル21上の登録位置を
保持するもので、装置51−i内で発生しうる全障害分
の容量(ここではM=障害の種類×チャンネル数)を有
しており、履歴テーブル21上の“障害名称”に書き込
まれた数値(“障害番号”)とその“障害番号”の履歴
テーブル21上の登録位置とを対応付けて保持するよう
になっている。
【0094】なお、その障害が回復したときには、後述
するように、書き込まれた番号(履歴テーブル番号)は
クリアされる(0が書き込まれる)ようになっている。
さらに、通知順テーブル23は、監視装置50への障害
発生通知,障害回復通知の通知順を、履歴テーブル21
への障害発生情報,障害回復情報の登録順として保持す
るもので、発生/回復に対応して、履歴テーブル21の
容量(N)の倍の容量を有しており、監視装置50へ通
知すべき障害情報(障害発生情報又は障害回復情報)の
履歴テーブル21上の登録位置(履歴テーブル番号)が
発生/回復の旨とともに履歴テーブル21に登録された
順(書き込まれた時刻順)に書き込まれるようになって
いる。
【0095】また、NEXT通知セーブ領域(次登録位
置保持部)24は、この通知順テーブル23に次に登録
すべき登録順情報(履歴テーブル番号,発生/回復)の
登録順テーブル23上の登録位置を保持するものであ
り、NEXT通知領域(最終登録位置保持部)25は、
通知順テーブル23に最後に登録された(監視装置50
に最後に通知された)登録順情報の通知順テーブル23
上の登録位置を保持するものであり、NEXT履歴領域
26は、次に履歴テーブル21に登録すべき障害情報の
書き込み位置(履歴テーブル番号)を保持するものであ
る。
【0096】次に、図3において、アラーム処理部(障
害情報処理部)2Bは、上記の障害情報(障害発生情報
又は障害回復情報)の履歴テーブル21への登録(書き
込み)処理,障害発生情報の履歴テーブル21上の登録
位置の障害発生テーブル22への登録処理,履歴テーブ
ル21への障害情報の登録順を通知順テーブル23に登
録する処理,NEXT通知セーブ領域24,NEXT通
知領域25,NEXT履歴領域26への登録処理をそれ
ぞれ制御するものである。
【0097】また、アラーム処理部2Bは、主信号ユニ
ット制御部53より障害発生情報を受けると、その障害
発生情報をNEXT履歴領域26に保持されている履歴
テーブル番号の示す履歴テーブル21上の該当領域に登
録するとともに、その登録位置(履歴テーブル番号)を
障害発生テーブル22に登録し、その障害の回復により
障害回復情報(回復時刻など)を受けると、障害発生テ
ーブル22を参照して、登録された履歴テーブル番号が
示す履歴テーブル21の該当領域に障害回復情報を登録
する(回復時刻を書き込む)ようになっている。
【0098】なお、このアラーム処理部2Bは、上述の
ごとく履歴テーブル21の該当領域に障害回復情報を登
録すると、障害発生テーブル22に登録された履歴テー
ブル番号をリセットするようになっており、障害の発生
及び回復を明確に把握できるようにしている。さらに、
このアラーム処理部2Bは、後述するように、障害発生
情報を履歴テーブル21に登録する際、障害発生テーブ
ル22を参照し、既に同一種別の障害発生情報について
の履歴テーブル番号が登録されていた場合には、その障
害発生情報を履歴テーブル21に登録しないようになっ
ている。即ち、既に発生中である障害箇所と同一種別の
障害についての情報は、履歴テーブル21に重複して書
き込まないようになっている。
【0099】また、このアラーム処理部2Bは、主信号
ユニット制御部53より障害回復情報を受けた時点で、
障害発生テーブル22に回復した障害に対応する障害発
生情報についての履歴テーブル番号が登録されていない
場合には、履歴テーブル21の該当する領域に障害発生
情報と障害回復情報とを登録するようになっている。さ
らに、アラーム処理部2Bは、NEXT通知セーブ領域
24に登録された登録位置の示す通知順テーブル23の
領域に登録順情報として履歴テーブル番号と障害発生/
回復の旨とを登録するとともに、NEXT通知セーブ領
域24に通知順テーブル23上の次の登録位置を登録す
るようになっており、これにより、通知順テーブル23
には、履歴テーブル21への登録順で、障害発生又は回
復情報の履歴テーブル21上の登録位置が書き込まれる
ようになる。
【0100】また、図3に示すレポート通信部3は、障
害履歴作成部2において作成された障害履歴(テーブル
群2A)に基づいて、監視装置50への障害情報通知の
ための処理を障害履歴作成部2での障害履歴作成処理と
は独立して行なうもので、後述するように、NEXT通
知領域25に登録された登録位置情報と、NEXT通知
セーブ領域24に登録された登録位置情報とが異なる場
合に、各登録位置情報の差分に対応する障害発生情報又
は障害回復情報を履歴テーブル21から取得して監視装
置50へ通知するための処理を行なうようになってい
る。なお、監視装置50への通知は、上述のレポートフ
ォーマットに従ったレポートアラーム、あるいはレスポ
ンスフォーマットに従ったレスポンスにより行なわれ
る。
【0101】上述の構成により、本発明の一実施形態に
かかる障害情報管理装置としてのインタフェース処理部
1では、図3に示すように、主信号ユニット制御部53
から送信されてくる障害情報は、アラーム処理部2Bに
おいて解析されたのち、その障害情報が障害発生情報で
ある場合には、テーブル2Aの履歴テーブル21の該当
する領域に登録され、さらに、その登録位置が障害発生
テーブル22に登録される一方、その障害の回復により
障害回復情報が送信されると、障害発生テーブル22が
参照され、登録位置が示す履歴テーブル21の該当領域
に障害回復情報が登録される。
【0102】その後、レポート通信部3では、通知順テ
ーブル23に基づいて履歴テーブル21への登録順で監
視装置50への履歴情報(障害発生情報又は障害回復情
報)の通知するための処理が施され、ユーザ管理部54
Dを通して監視装置50へ送信される。以下、上述のア
ラーム処理部2Bによるアラーム処理について詳述す
る。
【0103】(B1)通常時の処理 通常時の処理について、図10に示すフローチャート
(ステップS1〜S4)に従って説明する。まず、主信
号ユニット制御部53からメイル等により障害情報(障
害発生情報又は障害回復情報)が受信されると(mai
l受信待ち:ステップS1)、アラーム処理部2Bで
は、そのメイルが障害発生情報であるか障害回復情報で
あるかを判断する(mail解析:ステップS2)。
【0104】その結果、主信号ユニット制御部53から
受信した障害情報が障害発生情報である場合には、上述
したように、テーブル群2Aの履歴テーブル21の該当
する領域にその情報(障害箇所,発生時刻など)が登録
され、さらに、その履歴テーブル21上の登録位置(履
歴テーブル番号)が障害発生テーブル22に登録される
(ステップS3)。
【0105】その後、上記の障害の回復によりインタフ
ェース制御部53から障害回復情報を受信すると、アラ
ーム処理部2Bは、障害発生テーブル22を参照して、
履歴テーブル21を検索することなく、上記の履歴テー
ブル番号が示す履歴テーブル21の領域に回復時刻等の
障害回復情報を登録する(ステップS4)。ここで、例
えば、図11に示すテーブル群2Aにおいて、履歴テー
ブル21に次に登録すべき領域がX、障害発生テーブル
22の障害番号Kの領域にデータが未登録、通知順テー
ブル23に次に登録される領域がY、NEXT通知セー
ブ領域24に登録された値がY、NEXT通知領域25
に登録された値がY、NEXT履歴領域26に登録され
た値がXである状態において、時刻T1に番号Kの障害
(以下、障害Kという)が発生した場合のアラーム処理
部2Bの動作について、図12及び図13を用いて説明
する。
【0106】まず、障害発生情報を受信すると、アラー
ム処理部2Bでは、障害発生テーブル22の障害Kに該
当する領域(履歴テーブル番号)が“0”でないかが判
断され(図12のステップS5)、障害Kに該当する領
域が“0”である場合(図12のステップS5でNOと
判定された場合)、NEXT履歴領域26に登録された
履歴テーブル21に次に登録すべき登録位置の値“X”
に基づいて、履歴テーブル21のHP値(HISTORY POIN
T 値:X)、即ち、履歴テーブル番号が指定される(図
12のステップS6)。
【0107】すると、履歴テーブル21のHP領域〔H
Pポイント(X番目の領域)〕に障害発生情報(障害
“K”及び発生時刻“T1”など)が書き込まれるとと
もに(図12のステップS7,図13のステップA
1)、障害発生テーブル22の障害Kに該当する領域に
HP値(“X”)が書き込まれる(図12のステップS
8,図13のステップA2)。
【0108】さらに、アラーム処理部2Bは、NEXT
通知セーブ領域24に登録された通知順テーブル23に
次に登録すべき登録位置の値“Y”に基づいて、通知順
テーブル23のRP値(REPORT POINT値:Y)を指定す
る(図12のステップS9)。すると、通知順テーブル
23のRP領域〔RPポイント(Y番目の領域)〕に登
録順情報(“X発生”)が書き込まれ(図12のステッ
プS10,図13のステップA3)、履歴テーブル21
上の次の書き込み位置を指示するNEXT履歴領域26
の値が1つ増加(“X+1”)されるとともに(図12
のステップS11,図13のステップA4)、通知順テ
ーブル23上の次の書き込み位置を指示するNEXT通
知セーブ領域24の値が1つ増加(“Y+1”)される
(図12のステップS12,図13のステップA5)。
【0109】一方、このときレポート通信部3では、図
14に示すように監視装置50と通信状態であるか否か
を判断しており(ステップS13)、監視装置50と通
知可能である場合(ステップS13でYESと判定され
た場合)、NEXT通知セーブ領域24に保持されてい
る値とNEXT通知領域25に登録されている値とを比
較する(ステップS14)。
【0110】ここで、今、NEXT通知セーブ領域24
に登録されている値(“Y+1”)とNEXT通知領域
25に登録されている値(“Y”)とに差があるので
(ステップS14でYESと判定されるので)、レポー
ト通信部3は、NEXT通知領域25に登録されている
登録位置に基づいて差分のRP値を指定し(ステップS
15)、そのRP値に基づいて該当するHP値を指定す
る(ステップS16)。
【0111】これにより、差分に該当するHP領域の履
歴テーブル21のデータが監視装置50へ通知され(ス
テップS17)、最後に監視装置50へ通知したデータ
の通知順テーブル23上の登録位置を示すNEXT通知
領域25の値が1つ増加される(ステップS18)。即
ち、図13においては、ステップA6に示すように、N
EXT通知領域25の値が“Y+1”となる。
【0112】なお、監視装置50との通信が不可能であ
る場合(ステップS13でNOと判定された場合)やN
EXT通知セーブ領域24に登録されている値とNEX
T通知領域25に登録されている値とに差がない場合、
つまり、未通知のデータがない場合(ステップS14で
NOと判定された場合)、このレポート通信部3による
通知処理は行なわれない。
【0113】次に、上述の障害Kが回復して、主信号ユ
ニット制御部53から障害Kについての回復情報を受け
た場合の処理について、図15及び図16を用いて説明
する。まず、障害Kについての回復情報を受信すると、
アラーム処理部2Bは、図15に示すように障害発生テ
ーブル22を参照して、その障害Kに対応する領域が
“0”でないかを判断し(図15のステップS19)、
その領域が“0”でない場合(ステップS19でYES
と判定された場合)、その値(履歴テーブル番号)が回
復情報を書き込むべき履歴テーブル21上の位置を指示
するHP値(この場合は“X”)として指定される(ス
テップS20)。
【0114】これにより、アラーム処理部2Bは、HP
値が示す履歴テーブル21の領域〔HPポイント(X番
目の領域)〕の該当箇所に履歴テーブル21を検索する
ことなく障害回復情報(回復時刻“T2”)を書き込み
(図15のステップS21,図16のステップA7)、
障害発生テーブル22の障害Kに該当する領域のHP値
(“X”)をクリアする(“0”にする)(図15のス
テップS22,図16のステップA8)。
【0115】そして、アラーム処理部2Bは、NEXT
通知セーブ領域24に登録された通知順テーブル23に
次に登録すべき登録位置の値“Y+1”を通知順テーブ
ル23のRP値(“Y+1”)として指定し(図15の
ステップS23)、このRP値が指示する領域〔RPポ
イント(Y+1番目の領域)〕に“X回復”を書き込ん
だ後(図15のステップS24,図16のステップA
9)、NEXT通知セーブ領域24の値を1つ増加
(“Y+2”)する(図15のステップS25,図16
のステップA10)。
【0116】一方、この場合も、レポート通信部3で
は、上述したような監視装置50へ通知するための処理
(図14のステップS13〜S18参照)が行なわれ、
NEXT通知セーブ領域24とNEXT通知領域25の
値が異なる場合に、その差分に該当する未通知データが
監視装置50へ通知されて、NEXT通知領域25の値
が1つ増加(“Y+2”)される(図16のステップA
11)。
【0117】このように、上述の障害情報管理装置とし
てのインタフェース処理部1によれば、アラーム2Bに
よって、障害情報を受けて監視装置50のための障害履
歴(履歴テーブル21)を作成するとともに、障害履歴
とは別個に、監視装置50へ障害情報を通知するための
処理に必要な通知用情報(通知順テーブル23)を作成
し、さらに、レポート通信部3によって、その通知用情
報に基づいて、監視装置50への障害情報の通知のため
の処理を上記の障害履歴作成処理とは独立して行なうこ
とができるので、それぞれの処理を迅速に、且つ、正確
に行なうことができる。従って、主信号ユニット制御部
53より受信した情報を漏らすことなく監視装置50へ
通知することができ、本装置の処理能力を大幅に向上さ
せることができる。
【0118】また、上述のインタフェース処理部1によ
れば、障害発生情報を受けると、アラーム処理部2B
が、その障害発生情報を履歴テーブル21の該当する領
域に登録するとともに、その登録位置(履歴テーブル番
号)を障害発生テーブル22に登録し、その障害の回復
により障害回復情報を受けると、障害発生テーブル22
を参照して、上記の履歴テーブル番号が示す履歴テーブ
ル21の該当領域に障害回復情報を登録するので、障害
の回復時に、その障害発生情報を書き込むべき履歴テー
ブル21上の位置が一意に定まり履歴テーブル21を検
索する時間を省くことができ、迅速に障害回復情報の履
歴処理を実行することができる。
【0119】さらに、履歴テーブル21の該当領域に障
害回復情報を登録すると、障害発生テーブル22に登録
された登録位置をリセットするので、障害の発生及び回
復を明確に把握することができ、後述するように同一障
害が重複して発生した場合においても、履歴テーブル2
1を検索する時間を要することなく、迅速に対処するこ
とができる。
【0120】また、上述のインタフェース処理部1によ
れば、履歴テーブル21と通知順テーブル(登録順テー
ブル)23をそなえて構成されるとともに、NEXT通
知セーブ領域(次登録位置保持部)24をそなえて構成
されているので、NEXT通知セーブ領域24に登録さ
れた登録位置の示す通知順テーブル23の領域に履歴テ
ーブル21への障害情報の登録順で、その登録位置とと
もに障害発生/回復の旨を登録順情報として登録すると
ともに、NEXT通知セーブ領域24の次の登録位置を
登録するので、障害発生/回復の順を自動的に正しい順
序で登録しておくことができる。
【0121】さらに、上述のインタフェース処理部1に
よれば、NEXT通知領域(最終登録位置保持部)25
に登録された登録順情報に対応する障害発生情報又は障
害回復情報を履歴テーブル21から取得して監視装置5
0へ通知するための処理を行なうので、これらの情報の
監視装置50への通知状況を自動的に、且つ、正確に把
握することができる。
【0122】(B2)主信号ユニット制御部53がRE
STARTした場合の処理 ところで、上述したように、障害発生情報を受信する
と、アラーム処理部2Bは、障害発生テーブル22の該
当する障害Kの領域が“0”でないかを判断するが(図
12のステップS5)、このとき、障害発生テーブル2
2を参照して障害Kに該当する領域が“0”でない場合
(図12のステップS5でYESと判定された場合,図
17のステップA12参照)、その障害発生情報は履歴
テーブル21に登録しない。
【0123】つまり、アラーム処理部2Bは、主信号ユ
ニット制御部53の挿抜により主信号ユニット制御部5
3が再起動(RESTART)する等して、同じ障害Kの発生が
通知されても、その障害発生情報を履歴テーブル21に
登録する際、障害発生テーブル22を参照し、既に同一
種別の障害発生情報についての登録位置が登録されてい
た場合には、同じ障害Kについての発生情報が重複して
通知されたものと判断て、障害発生情報を履歴テーブル
21に登録しないのである。従って、重複して同じ障害
情報が履歴テーブル21に登録されることがなく、履歴
テーブル21に必要な資源量を最小限に抑えることがで
きる。
【0124】次に、例えば、図17のステップA13に
示すように、障害K+1が回復中(回復済あるいは障害
未発生時)に時刻T3において障害K+1についての回
復通知を主信号ユニット制御部53より受けた場合を考
える。この場合、アラーム処理部2Bは、まず、障害発
生テーブル22を参照するが、今、障害発生テーブル2
2の障害K+1に該当する領域が“0”であるので(図
15のステップS19でNOと判定されるので)、図1
2のステップS5〜A12により前述した障害発生情報
の登録処理が行なわれたのち(図15のステップS2
6)、図15のステップS20〜S25に示す処理と同
様の障害回復情報の登録処理が行なわれる。
【0125】具体的に、このとき、アラーム処理部2B
は、図18に示すように、障害発生テーブル22上の障
害K+1の領域が“0”であるため(ステップA1
5)、何らかの原因(インタフェース処理部1と主信号
ユニット制御部53との間の通信断や履歴テーブル21
の破壊など)で障害K+1が登録されなかった(LOS
Tした)と判断し、NEXT履歴領域26の値“X+
1”が示す履歴テーブル21の領域に障害発生情報とし
て障害“K+1”及び発生時刻“T3”等を書き込むと
ともに、障害回復情報として回復時刻“T3”等を書き
込んだ後(ステップA14)、NEXT履歴領域26の
値を1つ増加(“X+2”)する(ステップA18)。
【0126】そして、このとき、障害発生テーブル22
上の障害K+1に該当する領域には、履歴テーブル21
上の登録位置を示すHP値として“X+1”が書き込ま
れ(ステップA16)、NEXT通知セーブ領域24の
RP値(“Y+1”)が示す通知順テーブル23の領域
(Y+1番目の領域)に“X+1発生”が書き込まれる
とともに、次の領域(Y+2番目の領域)に“X+1回
復”が書き込まれ(ステップA17)、NEXT通知セ
ーブ領域24が2つ増加される(ステップA19)。
【0127】この結果、この場合も、レポート通信部3
では、上述したような監視装置50へ通知するための処
理(図14のステップS13〜S18参照)が行なわ
れ、NEXT通知セーブ領域24とNEXT通知領域2
5の差分(この場合は、“ Y+1”,“Y+2”)に
対応する履歴テーブル21上の未通知データが監視装置
50へ通知されて、NEXT通知領域25の値が未通知
データを通知した数(2つ)だけ増加(“Y+3”)さ
れる(ステップA20)。
【0128】このように、上述のインタフェース処理部
1によれば、障害K+1についての回復情報を受けた時
点で、障害発生テーブル22にその障害K+1の発生情
報についての履歴テーブル21上の登録位置が登録され
ていない(“0”の)場合には、履歴テーブル21の該
当する領域に障害発生情報と障害回復情報とを登録する
ので、発生した障害についての情報を漏らすことなく正
確に履歴テーブル21に登録することができるととも
に、監視装置50へ通知することができ、本インタフェ
ース処理部1の信頼性の向上に大いに寄与する。
【0129】(B3)監視装置50への通信が不通の場
合の処理 ところで、インタフェース処理部1は、監視装置50と
の通信が不通で、障害情報を監視装置50へ通知できな
い場合には、監視装置50との通信が回復するまでの
間、主信号ユニット制御部53より受信した障害情報を
順次履歴テーブル21に書き込んで蓄えておく。
【0130】例えば、上記のアラーム処理部2A(履歴
テーブル21,障害発生テーブル22,通知順テーブル
23,NEXT通知セーブ領域24,NEXT通知領域
25,NEXT履歴領域26)が、図19に示すような
状態で監視装置50への通信が不通になったとする。こ
の状態で、例えば、時刻T1に障害K発生→時刻T2に
障害K+4発生→時刻T3に障害K回復という情報が続
いて主信号ユニット制御部53より通知された場合、こ
れらの情報は、それぞれ、上述のステップS1〜S26
に従って、NEXT通知セーブ領域24のHP値が順次
インクリメント(+1)されながらそのHP値が示す履
歴テーブル21の領域(X番目及びX+1番目の領域)
に書き込まれてゆく。
【0131】即ち、図20に示すように、まず、履歴テ
ーブル21上のX番目の領域に、障害Kの発生情報とし
て障害“K”及び発生時刻“T1”が書き込まれ、その
障害Kについての回復情報として回復時刻“T3”が書
き込まれるとともに(ステップA21)、次のX+1番
目の領域に障害K+4の障害発生情報として障害“K+
4”及び発生時刻“T2”が書き込まれる(ステップA
22)。
【0132】このとき、障害発生テーブル22において
は、時刻T3に障害Kが回復しているので、障害Kに該
当する領域の履歴テーブル番号(“X”)がクリアされ
る一方(ステップA23)、障害K+4の該当する領域
に障害K+4の履歴テーブル21上の登録位置(“X+
1”)が書き込まれる(ステップA24)。さらに、通
知順テーブル23においては、NEXT通知セーブ領域
24に登録された値“Y”が示す通知順テーブル23上
のY番目の領域に“X発生”が書き込まれたのち、Y+
1番目の領域に“X+1発生”が書き込まれ、さらに、
Y+2番目の領域に“X回復”が書き込まれて監視装置
50への通知順(履歴テーブル21への登録順)につい
ての情報が作成される(ステップA25)。
【0133】この結果、NEXT履歴領域26の値は2
つ増加した状態(“X+2”)となり(ステップA2
6)、NEXT通知セーブ領域に登録される値は3つ増
加した状態(“Y+3”)となる(ステップA27)。
そして、この間、レポート通信部3は、監視装置50と
の通信が不可能な状態(図14のステップS13のNO
ルート)であるため、監視装置50へ上記の障害情報を
通知できないが、通信可能状態となった時点(図14の
ステップS13でYESと判定された時点)で、NEX
T通知セーブ領域24の値(“Y+3”)とNEXT通
知領域25の値(“Y”)とを比較する(ステップA2
7,A28参照)。
【0134】この結果、今、上記の“Y+3”と“Y”
の差分(3つ)に対応する履歴テーブル21上の障害情
報が監視装置50へ未通知であることが分かり、該当す
る障害情報を通知順テーブル23に登録された履歴テー
ブル番号に基づいて履歴テーブル21から取得して、監
視装置50へ通知する。このように、上述のインタフェ
ース処理部1によれば、NEXT通知領域25に登録さ
れた値とNEXT通知セーブ領域24に登録された値と
が異なる場合に、各値の差分の値に対応する障害発生情
報又は障害回復情報を履歴テーブル21から取得して監
視装置50へ通知するので、監視装置50へ通知されて
いない情報を容易に把握することができるとともに、履
歴された全ての障害情報を漏らすことなく正確に監視装
置50へ通知することができる。
【0135】以上のように、本実施形態のインタフェー
ス処理部1によれば、監視装置50のための障害履歴を
作成する処理と、その障害情報を監視装置50へ通知す
るための処理を上記障害履歴作成処理とは独立して行な
うことができるので、それぞれの処理を迅速に、且つ、
正確に行なうことができる。従って、受信した障害情報
を漏らすことなく監視装置50へ通知することができ、
本装置の処理能力を大幅に向上させることができる。
【0136】(C)その他 なお、上述の本実施形態では、履歴テーブル21,障害
発生テーブル22及び通知順テーブル(登録順テーブ
ル)23をそなえたテーブル群2Aについて詳述した
が、テーブル群2Aが履歴テーブル21と障害発生テー
ブル22のみをそなえても、障害の回復時に、その障害
回復についての情報を書き込むべき履歴テーブル21上
の位置を検索する時間を省くことができ、迅速に障害回
復情報の履歴処理を行なえる効果を奏する。また、この
場合も、履歴テーブル21上に重複して同じ障害情報が
書き込まれることはなく、監視装置50へ同一の障害情
報が重複して通知されることを防止できる。
【0137】さらに、テーブル群2Aが履歴テーブル2
1と通知順テーブル23のみをそなえた場合でも、障害
情報(特に、発生時刻と回復時刻)の登録順序を不定に
することなく通知順テーブル23に順次蓄えて、常に正
しい順序で障害情報を監視装置50へ通知できるという
効果を奏する。なお、本実施形態では、1つの監視装置
50が複数の伝送装置51−iを一括して監視する構成
となっているが、伝送装置51−iを個々に監視するよ
うに構成しても本発明は適用できる。また、本実施形態
のインタフェース処理部1は、SDH伝送網に適用され
ているが、本発明はこれに限定されず、その他のネット
ワークに適用してもよい。
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
障害情報を受けて監視装置のための障害履歴を作成する
とともに、障害履歴とは別個に、監視装置へ障害情報を
通知するための処理に必要な通知用情報を作成し、その
通知用情報に基づいて、監視装置への障害情報の通知の
ための処理を上記の障害履歴作成処理とは独立して行な
うので、それぞれの処理を迅速に、且つ、正確に行なう
ことができる。従って、受信した障害情報を漏らすこと
なく監視装置へ通知することができ、その処理能力を大
幅に向上させることができる。
【0139】また、本発明によれば、障害発生情報を受
けると、その障害発生情報を履歴テーブルの該当する領
域に登録するとともに、その登録位置を障害発生テーブ
ルに登録し、その発生した障害の回復により障害回復情
報を受けると、障害発生テーブルを参照して、上記の登
録位置が示す履歴テーブルの該当領域に障害回復情報を
登録するので、障害回復時に、上記の障害回復情報を登
録すべき履歴テーブルの位置を検索する時間を省くこと
ができ、迅速に障害回復情報の履歴処理を行なうことが
できる。
【0140】さらに、履歴テーブルの該当領域に障害回
復情報を登録すると、障害発生テーブルに登録された登
録位置をリセットするので、障害の発生及び回復を明確
に把握することができる。また、障害発生情報を履歴テ
ーブルに登録する際、障害発生テーブルを参照し、既に
同一種別の障害発生情報が登録されていた場合には、障
害発生情報を履歴テーブルに登録しないようにすること
ができるので、重複して同じ情報が履歴テーブルに登録
されることはなく、履歴テーブルに必要な資源量を最小
限に抑えることができる。
【0141】さらに、障害回復情報を受けた時点で、障
害発生テーブルに障害発生情報についての登録位置が登
録されていない場合には、履歴テーブルの該当する領域
に障害発生情報と障害回復情報とを登録するので、発生
した障害情報を漏らすことなく正確に履歴テーブルに登
録することができるとともに、監視装置へ通知すること
ができ、本障害情報管理装置の信頼性の向上に大いに寄
与する。
【0142】また、本発明によれば、次登録位置保持部
に登録された登録位置の示す登録順テーブルの領域に登
録順情報を登録するとともに、次登録位置保持部に登録
順テーブル上の次の登録位置を登録するので、障害及び
回復の発生した順を自動的に正しい順序で登録しておく
ことができる。さらに、本発明によれば、最終登録位置
保持部に登録された登録位置の示す登録順テーブルの領
域に保持された登録順情報に対応する障害発生情報又は
障害回復情報を履歴テーブルから取得して監視装置へ通
知するための処理を行なうので、これらの情報の監視装
置への自動的、且つ、正確に把握することができる。
【0143】また、最終登録位置保持部に登録された登
録位置と次登録位置保持部に登録された登録位置とが異
なる場合に、各登録位置の差分の登録位置情報に対応す
る障害発生情報又は障害回復情報を履歴テーブルから取
得して監視装置へ通知するので、監視装置へ通知されて
いない情報を容易に把握することができるとともに、履
歴された全ての障害情報を漏らすことなく正確に監視装
置へ通知することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる伝送装置(主信号
ユニット)内で生じる障害情報を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態にかかる障害情報管理装置
としてのインタフェース処理部の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるテーブル群の構成
を示す図である。
【図5】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形態
にかかる履歴テーブルの構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるAIDTYPEテ
ーブルの構成を示す図である。
【図7】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形態
にかかるAIDテーブルの構成を示す図である。
【図8】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形態
にかかるAIDテーブルの構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる障害名称テーブル
の構成を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態にかかるテーブル群にお
ける履歴内容の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するための図である。
【図14】本発明の一実施形態にかかるレポート通信部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するための図である。
【図17】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するための図である。
【図18】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するための図である。
【図19】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するための図である。
【図20】本発明の一実施形態にかかるアラーム処理部
の動作を説明するための図である。
【図21】伝送装置監視システムの一例を示すブロック
図である。
【図22】伝送装置の内部構成の一例を示すブロック図
である。
【図23】伝送装置の詳細構成を示すブロック図であ
る。
【図24】伝送装置間の光伝送方式を説明するための図
である。
【図25】伝送装置内のインタフェース処理部の構成を
示すブロック図である。
【図26】履歴テーブルの構成を示す図である。
【図27】(a),(b)はそれぞれ履歴テーブルへの
障害情報の登録例を示す図である。
【図28】インタフェース処理部の動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1,54 障害情報管理装置(インタフェース処理部) 2 障害履歴作成部 2A テーブル群 2B,54B 障害情報処理部(アラーム処理部) 3,54R 通知処理部(レポート通信部) 21,54G 履歴(HISTORY)テーブル 22 障害発生テーブル 23 登録順テーブル(通知順テーブル) 24 次登録位置保持部(NEXT通知セーブ領域) 25 最終登録位置保持部(NEXT通知領域) 26 NEXT履歴領域 27 AIDTYPEテーブル 28 AIDテーブル(STM1RS/STM1MS) 29 AIDテーブル(AU4/VC4) 30 AIDテーブル(TU12/VC12) 31 AIDテーブル(C12) 32 障害名称テーブル 50 監視装置 51−1〜51−n 伝送装置 52 主信号ユニット 52A 光ユニット(S1CH) 52A−1 現用光ユニット(S1CHX) 52A−2 予備用光ユニット(S1CHY) 52A−3 スイッチ制御部(MSP) 52B,52c 多重化ユニット(TSI) 52C,52e,52f D12チャンネルユニット
(D1CH) 52C−1 パススイッチ選択部(PSW) 52a STM1光ユニット 52b,52d 空領域 52g D12チャンネル切り替えユニット(CHSW
スロット) 52h 電源ユニット(PWRスロット) 53 主信号ユニット制御部 54A 主信号ユニット制御部通信処理部(MPL通信
処理部) 54A−1〜54A−n メイル(mail) 54C TL1処理部 54D ユーザ管理部 54E 232C通信部 54F X.25通信部 54a SACユニット(SAC) 54b SVインタフェース制御ユニット(NML) 60 伝送装置監視システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/24 H04L 29/14 G06F 13/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク内において情報を伝送する
    伝送装置に使用され、該伝送装置内で生じた障害に関す
    る情報を管理しその障害情報を該伝送装置用の監視装置
    へ提供しうる障害情報管理装置において、 該障害情報を受けて該監視装置のための該障害履歴を作
    成する障害履歴作成部と、 該障害履歴作成部において作成された該障害履歴に基づ
    いて、該監視装置への障害情報通知のための処理を該障
    害履歴作成部での障害履歴作成処理とは独立して行なう
    通知処理部とが設けられるとともに、 該障害履歴作成部が、 該伝送装置内で障害が生じた場合に受ける障害発生情報
    と当該障害が回復した場合に受ける障害回復情報とを組
    にして保持する履歴テーブルと、 該障害発生情報の該履歴テーブル上の登録位置を障害名
    称を表す障害番号別に保持する障害発生テーブルと、 該障害発生情報,該障害回復情報の該履歴テーブルへの
    登録処理,該障害発生情報の該履歴テーブル上の登録位
    置の該障害発生テーブルへの登録処理を制御する障害情
    報処理部とをそなえ、 該障害情報処理部が、 該障害発生情報を受けると、該障害発生テーブルを参照
    して当該障害の障害番号に対応する領域に該履歴テーブ
    ルの登録位置が登録されているか否かを判断し、登録さ
    れていなければ、該障害発生情報を該履歴テーブルの該
    当する領域に登録するとともに、その登録位置を該障害
    発生テーブルの該障害番号に対応する領域に登録し、登
    録されていれば、既に同一種別の障害発生情報について
    の上記登録位置が登録されていると判断して、該障害発
    生情報を該履歴テーブルに登録しないように構成され
    ことを特徴とする、障害情報管理装置
  2. 【請求項2】 該障害情報処理部が、 障害の回復により該障害回復情報を受けると、該障害
    発生テーブルを参照して該障害番号に対応する領域に該
    履歴テーブルの登録位置が登録されているか否かを判断
    し、登録されていれば該登録位置が示す該履歴テー
    ブルの該当領域に該障害回復情報を登録するように構成
    されたことを特徴とする、請求項記載の障害情報管理
    装置。
  3. 【請求項3】 該障害情報処理部が、 該履歴テーブルの該当領域に該障害回復情報を登録する
    と、該障害発生テーブルに登録された該障害番号に対応
    する該登録位置をリセットするように構成されたことを
    特徴とする、請求項記載の障害情報管理装置
  4. 【請求項4】 ネットワーク内において情報を伝送する
    伝送装置に使用され、該伝送装置内で生じた障害に関す
    る情報を管理しその障害情報を該伝送装置用の監視装置
    へ提供しうる障害情報管理装置において、 該障害情報を受けて該監視装置のための該障害履歴を作
    成する障害履歴作成部と、 該障害履歴作成部において作成された該障害履歴に基づ
    いて、該監視装置への障害情報通知のための処理を該障
    害履歴作成部での障害履歴作成処理とは独立して行なう
    通知処理部とが設けられるとともに、 該障害履歴作成部が、 該伝送装置内で障害が生じた場合に受ける障害発生情報
    と当該障害が回復した場合に受ける障害回復情報とを組
    にして保持する履歴テーブルと、 該障害発生情報の該履歴テーブル上の登録位置を保持す
    る障害発生テーブルと、 該障害発生情報,該障害回復情報の該履歴テーブルへの
    登録処理,該障害発生情報の該履歴テーブル上の登録位
    置の該障害発生テーブルへの登録処理を制御する障害情
    報処理部とをそなえて構成され、 該障害情報処理部が、 該障害回復情報を受けた時点で、該障害発生テーブルに
    該障害発生情報についての登録位置が登録されていない
    場合には、該履歴テーブルの該当する領域に該障害発生
    情報と該障害回復情報とを登録するように構成されたこ
    とを特徴とする、障害情報管理装置。
  5. 【請求項5】 ネットワーク内において情報を伝送する
    伝送装置に使用され、該伝送装置内で生じた障害に関す
    る情報を管理しその障害情報を該伝送装置用 の監視装置
    へ提供しうる障害情報管理装置において、 該障害情報を受けて該監視装置のための該障害履歴を作
    成する障害履歴作成部と、 該障害履歴作成部において作成された該障害履歴に基づ
    いて、該監視装置への障害情報通知のための処理を該障
    害履歴作成部での障害履歴作成処理とは独立して行なう
    通知処理部とが設けられるとともに、 該障害履歴作成部が、 該伝送装置内で障害が生じた場合に受ける障害発生情報
    と当該障害が回復した場合に受ける障害回復情報とを組
    にして保持する履歴テーブルと、 該履歴テーブルへ該障害発生情報及び該障害回復情報の
    いずれかが登録される毎にその登録位置を登録順保持
    する登録順テーブルと、 該障害発生情報又は該障害回復情報の該履歴テーブルへ
    の登録処理,上記登録順の登録順テーブルへの登録処理
    を制御する障害情報処理部とをそなえて構成されるとと
    もに、 該通知処理部が、 該登録順テーブルに基づいて、該履歴テーブルへの登録
    順で該監視装置への該障害発生情報又は該障害回復情報
    の通知を行なうための処理を行なうように構成されたこ
    とを特徴とする、障害情報管理装置。
  6. 【請求項6】 該障害履歴作成部が、 該登録順テーブルに次に登録すべき登録順情報の該登録
    順テーブル上の登録位置を保持する次登録位置保持部を
    更にそなえるとともに、 該障害情報処理部が、 該次登録位置保持部に登録された該登録位置の示す該登
    録順テーブルの領域に該登録順情報を登録するととも
    に、該次登録位置保持部に該登録順テーブル上の次の登
    録位置を登録するように構成されたことを特徴とする、
    請求項記載の障害情報管理装置。
  7. 【請求項7】 該障害履歴作成部が、 該登録順テーブルに最後に登録された登録順情報の該登
    録順テーブル上の登録位置を保持する最終登録位置保持
    部を更にそなえるとともに、 該通知処理部が、 該最終登録位置保持部に登録された該登録位置の示す該
    登録順テーブルの領域に保持された該登録順情報に対応
    する該障害発生情報又は障害回復情報を該履歴テーブル
    から取得して該監視装置へ通知するための処理を行なう
    ように構成されたことを特徴とする、請求項記載の障
    害情報管理装置。
  8. 【請求項8】 該障害履歴作成部が、 該登録順テーブルに次に登録すべき登録順情報の該登録
    順テーブル上の登録位置を保持する次登録位置保持部
    と、 該登録順テーブルに最後に登録された登録順情報の該登
    録順テーブル上の登録位置を保持する最終登録位置保持
    部とを更にそなえるとともに、 該障害情報処理部が、 該次登録位置保持部に登録された該登録位置の示す該登
    録順テーブルの領域に該登録順情報を登録するととも
    に、該次登録位置保持部に該登録順テーブル上の次の登
    録位置を登録するように構成され、且つ、 該通知処理部が、 該最終登録位置保持部に登録された該登録位置と、該次
    登録位置保持部に登録された該登録位置とが異なる場合
    に、各登録位置の差分の登録位置情報に対応する該障害
    発生情報又は障害回復情報を該履歴テーブルから取得し
    て該監視装置へ通知するための処理を行なうように構成
    されたことを特徴とする、請求項記載の障害情報管理
    装置。
  9. 【請求項9】 ネットワーク内において情報を伝送する
    伝送装置に使用され、該伝送装置内で生じた障害に関す
    る情報を管理しその障害情報を該伝送装置用の監視装置
    へ提供しうる障害情報管理装置において、 該障害情報を受けて該監視装置のための該障害履歴を作
    成する障害履歴作成部と、 該障害履歴作成部において作成された該障害履歴に基づ
    いて、該監視装置への障害情報通知のための処理を該障
    害履歴作成部での障害履歴作成処理とは独立して行なう
    通知処理部とが設けられるとともに、 該障害履歴作成部が、 該伝送装置内で障害が生じた場合に受ける障害発生情報
    と当該障害が回復した場合に受ける障害回復情報とを組
    にして保持する履歴テーブルと、 該障害発生情報の該履歴テーブル上の登録位置を保持す
    る障害発生テーブルと、 該履歴テーブルへの該障害発生情報,該障害回復情報の
    登録順を保持する登録順テーブルと、 該障害発生情報又は該障害回復情報の該履歴テーブルへ
    の登録処理,上記登録位置の該障害発生テーブルへの登
    録処理,上記登録順の登録順テーブルへの登録処理を制
    御する障害情報処理部とをそなえて構成されるととも
    に、 該通知処理部が、 該登録順テーブルに基づいて、該履歴テーブルへの登録
    順で該監視装置への該障害発生情報又は該障害回復情報
    の通知を行なうための処理を行なうように構成されたこ
    とを特徴とする、障害情報管理装置。
  10. 【請求項10】 該障害情報処理部が、 該障害発生情報を受けると、該障害発生情報を該履歴テ
    ーブルの該当する領域に登録するとともに、その登録位
    置を該障害発生テーブルに登録し、当該障害の回復によ
    り該障害回復情報を受けると、該障害発生テーブルを参
    照して、該登録位置が示す該履歴テーブルの該当領域に
    該障害回復情報を登録するように構成されたことを特徴
    とする、請求項記載の障害情報管理装置。
  11. 【請求項11】 該障害情報処理部が、 該履歴テーブルの該当領域に該障害回復情報を登録する
    と、該障害発生テーブルに登録された該登録位置をリセ
    ットするように構成されたことを特徴とする、請求項1
    記載の障害情報管理装置。
  12. 【請求項12】 該障害情報処理部が、 該障害発生情報を該履歴テーブルに登録する際、該障害
    発生テーブルを参照し、既に同一種別の障害発生情報に
    ついての上記登録位置が登録されていた場合には、該障
    害発生情報を該履歴テーブルに登録しないように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項1記載の障害情報管理
    装置。
  13. 【請求項13】 該障害情報処理部が、 該障害回復情報を受けた時点で、該障害発生テーブルに
    該障害発生情報についての登録位置が登録されていない
    場合には、該履歴テーブルの該当する領域に該障害発生
    情報と該回復情報とを登録するように構成されたことを
    特徴とする、請求項記載の障害情報管理装置。
  14. 【請求項14】 該障害履歴作成部が、 該登録順テーブルに次に登録すべき登録順情報の該登録
    順テーブル上の登録位置を保持する次登録位置保持部
    と、 該登録順テーブルに最後に登録された登録順情報の該登
    録順テーブル上の登録位置を保持する最終登録位置保持
    部とを更にそなえるとともに、 該障害情報処理部が、 該次登録位置保持部に登録された該登録位置の示す該登
    録順テーブルの領域に該登録順情報を登録するととも
    に、該次登録位置保持部に該登録順テーブル上の次の登
    録位置を登録するように構成され、且つ、 該通知処理部が、 該最終登録位置保持部に登録された該登録位置と、該次
    登録位置保持部に登録された該登録位置とが異なる場合
    に、各登録位置の差分の登録位置情報に対応する該障害
    発生情報又は障害回復情報を該履歴テーブルから取得し
    て該監視装置へ通知するための処理を行なうように構成
    されたことを特徴とする、請求項記載の障害情報管理
    装置
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