JP3449909B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3449909B2 JP05845998A JP5845998A JP3449909B2 JP 3449909 B2 JP3449909 B2 JP 3449909B2 JP 05845998 A JP05845998 A JP 05845998A JP 5845998 A JP5845998 A JP 5845998A JP 3449909 B2 JP3449909 B2 JP 3449909B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、多極の雄,雌両コ
ネクタハウジング同士を相互にスムーズに嵌合させた
り、離脱させるのに好適なコネクタに関する。 【0002】 【先行技術】この種のコネクタを本出願人は特願平9−
215304号において出願した。これを、図19,図
20によって、簡単に説明すると、コネクタ1の一方の
コネクタハウジングを成す合成樹脂製の雄コネクタハウ
ジング2には、合成樹脂製で略四角筒状のフードカバー
3を圧入等により固定してある。このフードカバー3
は、図示しない車体パネル等の被取付体に取り付けられ
る合成樹脂製で略四角筒状のホルダー5内にスライド自
在に設けられている。また、フードカバー3の両側には
矩形の係合孔4aを有した可撓性係止片4を一体形成し
てある。さらに、ホルダ−5の両側には先端に上記係合
孔4aに係止、離脱される突起6aを有した可撓性アー
ム6を一体形成してある。 【0003】そして、フードカバー3の可撓性係止片4
の係合孔4aにホルダー5の可撓性アーム6の突起6a
を仮係止した該雄コネクタハウジング2の嵌合待機状態
(いわゆる待ち受け状態)で、他方のコネクタハウジン
グを成す合成樹脂製の雌コネクタハウジング7のフード
部7aを雄コネクタハウジング2とフードカバー3との
間に挿入して嵌合させた後、該雌コネクタハウジング7
の両側に突設した突起8でホルダー5の可撓性アーム6
を外側に撓ませて、雄コネクタハウジング2とホルダー
5の上記仮係止状態を解除するようになっている。これ
により、両コネクタハウジング2,7の嵌合状態で該両
コネクタハウジング2,7はホルダー5に対して被取付
体側にスライド自在になっている。 【0004】また、上記嵌合状態から両コネクタハウジ
ング2,7を離脱させる場合に、図20に示すように、
フードカバー3のストッパ凸部3aがホルダー5の内壁
面のガイド溝5aの前端部に突設したストッパ受部5b
に当たることにより、ホルダー5に対する雄コネクタハ
ウジング2の前方突出待機の位置が規制されるようにな
っている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記先行技術のコネク
タ1では、フードカバー3のストッパ凸部3aとホルダ
ー5のストッパ受部5bとによって両コネクタハウジン
グ2,7の離脱時の雄コネクタハウジング2のストッパ
としていたが、図20に示すように、ホルダー5のスト
ッパ受部5bのみ逆テーパ面付きでフードカバー3のス
トッパ凸部3aの断面形状が直角であるため、雄コネク
タハウジング2の離脱方向のストッパ保持力が弱く、フ
ードカバー3がホルダー5から外れる虞があり、また、
ホルダー5の可撓性アーム6の両側にスリットを形成し
てあるため、ホルダー5の嵌合開口側が拡がり易くて雄
コネクタハウジング2の離脱方向のストッパ保持力が弱
く、フードカバー3がホルダー5から外れる虞があっ
た。 【0006】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、雄,雌両コネクタハウジング
の離脱時にカバーがホルダーから外れるのを確実に防止
することができるコネクタを提供することを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、雄,
雌両コネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジ
ングをカバー内に嵌合待機状態に係止させ、このカバー
を収納するようにして仮係止させたホルダーを被取付体
に取り付け、これらホルダーとカバーの仮係止状態で該
カバー内の前記嵌合待機状態にある一方のコネクタハウ
ジングに他方のコネクタハウジングを嵌脱自在にしたコ
ネクタにおいて、前記ホルダー内に前記カバーを摺動自
在に設け、これらホルダーとカバーに前記一方のコネク
タハウジングの嵌合待機状態を保持する仮係止手段をそ
れぞれ設ける一方、前記ホルダーの内壁面側にガイド溝
を設けると共に、前記カバーの外壁側の前記ガイド溝に
対向する位置にストッパ凸部を設け、かつ前記ガイド溝
の前端部と前記ストッパ凸部とに互いに同方向の逆テー
パ面をそれぞれ設け、前記一方のコネクタハウジングの
嵌合待機状態時に前記ガイド溝の前端部の逆テーパ面と
前記ストッパ凸部の逆テーパ面とを当接自在にしたこと
を特徴とする。 【0008】このコネクタでは、ホルダーのガイド溝と
該ガイド溝に対応するカバーのストッパ凸部に互いに面
当接する同方向の逆テーパ面をそれぞれ設けたので、一
方のコネクタハウジングの離脱方向のストッパ保持力が
アップして両コネクタハウジングの離脱時にカバーがホ
ルダーから外れるのが確実に防止され、また、両コネク
タハウジングの嵌脱(嵌合、離脱)時にホルダー内にカ
バーが嵌脱方向にガタ付くことなくスムーズに摺動す
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 【0010】図1は本発明の一実施形態のコネクタを構
成する雄,雌両コネクタハウジングの嵌合前の状態を示
す斜視図、図2は同状態の断面図、図3は同雄コネクタ
ハウジング側の分解斜視図、図4は同雄コネクタハウジ
ング側の正面図である。尚、図中の説明において、雄,
雌両コネクタハウジングの嵌合側をそれぞれ前側とす
る。 【0011】図1〜図3に示すように、コネクタ10
は、車輌のインナパネル(被取付体)11の取付孔12
に取り付けられる合成樹脂製で略四角筒状のホルダー2
0と、このホルダー20内に略完全収納状態で仮係止さ
れると共に、その前後方向に摺動自在に設けられた合成
樹脂製で略四角筒状のカバー30と、このカバー30に
基端部が回動自在に支持されて後述する雄,雌両コネク
タハウジング50,60をてこ作用により嵌脱(嵌合、
離脱)させる合成樹脂製で一対のレバー40,40と、
上記カバー30内に嵌合待機状態(いわゆる待ち受け状
態)に仮係止されると共に、往復スライド移動自在に設
けられた合成樹脂製の雄コネクタハウジング(一方のコ
ネクタハウジング)50と、嵌合待機状態にある上記雄
コネクタハウジング50に嵌脱される合成樹脂製の雌コ
ネクタハウジング(他方のコネクタハウジング)60と
で構成されている。 【0012】図1〜図3に示すように、ホルダー20は
上,下壁20a,20bと両側壁20c,20cとで偏
平の略四角筒状に形成されていて、該ホルダー20内に
カバー30を摺動自在に支持してある。このホルダー2
0の各壁20a,20b,20cの後側開口の後端の四
隅のコーナ部及び上,下壁20a,20bの後端の中央
には外側に垂直に延びるストッパ部21をそれぞれ一体
突出形成してあると共に、該ホルダー20の上,下壁2
0a,20bの両側には前側より後側に斜め上方に延び
る可撓性係止部22をそれぞれ一体突出形成してある。
この各可撓性係止部22にはコ字状のスリット23を介
して調芯作用部24を後方に水平に延びるように一体突
出形成してある。 【0013】図2に示すように、ホルダー20の上,下
壁20a,20bの各調芯作用部24,24間の寸法は
インナパネル11の取付孔12の高さ方向の孔寸法と同
じに設定してある。そして、雄コネクタハウジング50
がカバー30内に仮係止され、該カバー30がホルダー
20内に仮係止された図1に示す組み付け状態で、図1
0,図11に示すように、インナパネル11の取付孔1
2の後方よりホルダー20が挿入されると、各可撓性係
止部22が内側に撓んで該各可撓性係止部22と各スト
ッパ部21間にインナパネル11の取付孔12の近傍の
前,後面11a,11b側が挾み込まれるように係止さ
れるようになっている。この際に、図2に示すように、
上下の各可撓性係止部22よりスリット23を介して一
体形成された上下の各調芯作用部24が取付孔12内に
弾性変形可能な状態で嵌め込まれるようになっている。 【0014】また、図1〜図3に示すように、ホルダー
20の各壁20a,20b,20cの前側開口の前端部
(雌コネクタハウジング60の嵌合側の端部)の全周に
は、雌コネクタハウジング60の嵌合案内用のテーパ面
25を形成してあると共に、該ホルダー20の各壁20
a,20b,20cの各中央部の中央から後側には、逆
コ字状のスリット26bを介してL字状の可撓性アーム
(仮係止手段)26をそれぞれ一体形成してある。図7
(c)に示すように、この各可撓性アーム26の先端内
側に断面台形状の突起(係止部)26aを一体突出形成
してある。さらに、ホルダー20の各壁20a,20
b,20cの各可撓性アーム26に対向する前側の位置
にホルダー開き防止用の凹部27を外側にコ字状に突出
するように一体形成してある。また、図1,図5に示す
ように、ホルダー20の各壁20a,20b,20cの
各凹部27の両側の内壁面の前側から中央には、後述す
るカバー30の可撓性係止片34の変形時の収納空間用
の一対の逃し部28,28をそれぞれ形成してある。 【0015】さらに、図3,図4に示すように、ホルダ
ー20の上壁20aの内壁面側の剛性の強い位置(中央
の凹部27の両側のレバー近傍の補強部分)及び下壁2
0bの内壁面側の剛性の強い位置(両側のストッパ部2
1の補強部の近傍)に各一対のガイド溝29,29をそ
れぞれ形成してある。図2,図18に示すように、各ガ
イド溝29の前端部には逆テーパ面29aを形成してあ
る。 【0016】図3,図7に示すように、カバー30は偏
平の略四角筒状の外壁31と該外壁31内に一体形成さ
れた偏平の略四角筒状の内壁32の二重構造になってい
て、前側が開口した外壁31と内壁32間より後述する
雌コネクタハウジング60のフード部61を収納すると
共に、該内壁32内に雄コネクタハウジング50を嵌合
待機状態に仮係止及び摺動自在にしてある。 【0017】図1〜図3及び図5,図6に示すように、
カバー30の外壁31の前側開口の前端部(雌コネクタ
ハウジング60の嵌合側の端部)の全周には、雌コネク
タハウジング60の嵌合案内用のテーパ面33を形成し
てある。このカバー30のテーパ面33とホルダー20
のテーパ面25とは、ホルダー20の可撓性アーム26
と後述するカバー30の仮係止手段34との仮係止時
に、略同一面(カバー30のテーパ面33の始まる端面
がホルダー20のテーパ面25の終りと同一か少し後
方)となるようにそれぞれ形成してある。即ち、図6に
示すように、ホルダー20のテーパ面25のテーパ角度
をXとし、カバー30のテーパ面33のテーパ角度をY
とした場合に、Y≧Xとなるように各テーパ面25,3
3をそれぞれ形成してある。 【0018】また、図3及び図7(a),(b),
(c)に示すように、カバー30の外壁31の上下壁の
前側中央及び両側壁部の前側中央には、雄コネクタハウ
ジング50の嵌合待機状態を保持する仮係止手段34を
それぞれ一体形成してある。この各仮係止手段34はホ
ルダー20の各可撓性アーム26の突起26aに係止、
離脱されるコ字状の可撓性係止片で構成されている。即
ち、仮係止手段としての各可撓性係止片34は中央の凹
部34bと略コ字状の切欠部34cとで外側に弾性変形
するようになっていて、その先端面34a側にホルダー
20の各可撓性アーム26の突起26aが当接係止、離
反自在になっている。 【0019】さらに、図2,図3,図4に示すように、
カバー30の外壁31の外面側のホルダー20の各ガイ
ド溝29に対向する位置にはストッパ凸部35をそれぞ
れ一体突出形成してある。この各ストッパ凸部35の前
側には、ホルダー20の各ガイド溝29の前端部の逆テ
ーパ面29aとは互いに同方向の逆テーパ面35aを形
成してあり、雄コネクタハウジング50の嵌合待機状態
時にホルダー20の各ガイド溝29の前端部の逆テーパ
面29aとカバー30の各ストッパ凸部35の逆テーパ
面35aとが当接自在になっている。 【0020】図7(a),(b),(c)に示すよう
に、カバー30の内壁32の両側壁部の中央には、仮係
止ストッパ部36をそれぞれ一体形成してある。この各
仮係止ストッパ部36には後述する嵌合待機状態にある
雄コネクタハウジング50の仮係止ロック部56が仮係
止されるようになっている。また、カバー30の内壁3
2の両側壁部の前側中央の仮係止ストッパ部36よりも
外側の前方位置には、先端外側に凸部37aを有した可
撓性の仮係止解除アーム37をそれぞれ一体形成してあ
る。この各可撓性の仮係止解除アーム37は、図8
(a)に示すように、後述する雌コネクタハウジング6
0の仮係止解除凸部65により内側に撓み変形され、該
各仮係止解除アーム37の撓み変形により雄コネクタハ
ウジング50の仮係止ロック部56が内側に押されて、
各仮係止ストッパ部36と雄コネクタハウジング50の
仮係止ロック部56との仮係止状態が解除されるように
なっている。 【0021】また、図3及び図7(a),(b),
(c)に示すように、カバー30の内壁32の上下壁部
の前側中央は切り欠かれていて、かつ嵌合待機状態の雄
コネクタハウジング50を略完全に内包する大きさに形
成してある。さらに、カバー30のコ字状となって変形
しにくい位置の近傍及びレバー付近の剛性の強い内壁3
2の上下壁部の内面側には、複数のガイド溝38a,3
8bをそれぞれ形成してある。また、図4に示すよう
に、カバー30の内壁32の上下壁部の中央寄りの両側
には、各一対のレバー逃し溝39a,39a及び39
b,39bをそれぞれ形成してあり、該各一対のレバー
逃し溝39a,39a及び39b,39b間にレバー4
0をそれぞれ配設してある。 【0022】図3,図4に示すように、各レバー40は
合成樹脂により略矩形板状に形成してあり、その円弧状
の基端部41の中央に枢支穴42を形成してある。この
枢支穴42に、図18に示すように、カバー30の内壁
32の上部壁側の各レバー逃し溝39a内に突出した支
軸39cを嵌め込むことにより、レバー40の基端部4
1を回動自在に支持してある。 【0023】図3に示すように、雄コネクタハウジング
50は、前面側から後部にかけて一対のレバー逃し溝5
1,51を有した合成樹脂製の略直方体状に形成してあ
り、その前後面間にかけて複数の端子収容室52をそれ
ぞれ形成してある。この各端子収容室52には、両コネ
クタハウジング50,60の嵌合時に、後述する雌コネ
クタハウジング60の各雄端子63と電気的に接続され
て両コネクタハウジング50,60相互の電気的導通が
図られる雌端子(端子)53をそれぞれ収容してある。
この各雌端子53には図10,図11に示すワイヤハー
ネスWを接続してある。 【0024】また、雄コネクタハウジング50の各レバ
ー逃し溝51の前側には、レバー引掛け部としての棒状
のガイド部(作用点部)54を一体突出形成してある。
このガイド部54は、図18に示すように、レバー40
の中途部43側が摺動して該レバー40の作用点となる
円弧面54aを有している。さらに、雄コネクタハウジ
ング50の各レバー逃し溝51の一側面の後側には、雄
コネクタハウジング50の嵌合待機状態時にレバー40
の中途部43側が当接摺動する略台形体状のレバー押出
部55を一体突出形成してある。これらガイド部54と
レバー押出部55との間隔は図18に示すように小さく
設定してある。 【0025】さらに、雄コネクタハウジング50の両側
面50a,50aの後部側には、該雄コネクタハウジン
グ50の嵌合待機状態時にカバー30の仮係止ストッパ
部36に仮係止される断面台形状の仮係止ロック部56
をそれぞれ設けてある。この各仮係止ロック部56は両
側面50a,50aにコ字状に一体突出形成された各可
撓性アーム57に一体突出形成されていて、前側にテー
パ面56aを有している。また、雄コネクタハウジング
50の上,下面50b,50cのカバー30の内壁32
の各ガイド溝38a,38bに対向する位置には、該ガ
イド溝38a,38b内を摺動するストッパ凸部58,
59を一体突出形成してある。この一方のストッパ凸部
58は雄コネクタハウジング50の前方の摺動を規制す
るものであり、他方のストッパ凸部59は雄コネクタハ
ウジング50の後方の摺動を規制するもので、相対向す
る位置にテーパ面58a,59aを形成してある。 【0026】図1,図9に示すように、雌コネクタハウ
ジング60は、四角筒状のフード部61内とL字状の両
脚部62,62間に複数の雄端子(端子)63を露出さ
せていて、該フード部61が両コネクタハウジング5
0,60の嵌合時にカバー30の外壁31と内壁32と
の間に挿入されて両コネクタハウジング50,60の各
端子53,63相互が電気的に接続されるようになって
いる。 【0027】また、図1,図9に示すように、雌コネク
タハウジング60のフード部61の両側壁61a,61
aの外面の前側中央及び上,下壁61b,61cの外面
の前側中央には、ホルダー20の各可撓性アーム26の
突起26aとカバー30の各可撓性係止片34の仮係止
状態を保持する保持手段及び両コネクタハウジング5
0,60の嵌合完了時及び離脱時にホルダー20の各可
撓性アーム26の突起26aとカバー30の各可撓性係
止片34の仮係止状態を解除する解除手段を兼ねた突起
64をそれぞれ一体突出形成してある。この各突起64
は略三角柱状に形成してあり、その前側がテーパ面(係
止面)64aになっていると共に、後側もテーパ面(離
脱面)64bになっている。 【0028】さらに、図8(a),(b)及び図9に示
すように、雌コネクタハウジング60のフード部61の
両側壁61a,61aの内面の前端には、カバー30の
仮係止解除アーム37の凸部37aに当接,離反する断
面略台形状の仮係止解除凸部65を一体突出形成してあ
る。また、フード部61の両側壁61a,61aの内面
の中央には、カバー30の仮係止解除アーム37の凸部
37aを収納案内する逃し溝66を形成してある。 【0029】また、図9,図18に示すように、雌コネ
クタハウジング60のフード部61の下壁61cの内面
前両側には、リブ(係合部)67を一体突出形成してあ
る。このリブ67の後面上端にはレバー40の先端部4
4側が摺動する突起67aを一体突出形成してある。こ
の突起67aは、カバー30の外壁31と内壁32との
間に雌コネクタハウジング60のフード部61をスライ
ド挿入して雄コネクタハウジング50に雌コネクタハウ
ジング60を引き込んで両コネクタハウジング50,6
0相互を嵌合、離脱させる際に、レバー40の先端部4
4側が摺動自在に当接して該レバー40の支点となるも
のである。さらに、フード部61の下壁61cのリブ6
7の後方から垂直の仕切壁61dにかけてレバー逃し溝
68を形成してあると共に、該仕切壁61dの下側には
レバー40の中途部43側が当接するレバー押出部69
を一体突出形成してある。 【0030】尚、図1,図4に示すように、ホルダー2
0の上壁20aの両側の各ガイド溝29は上方に逆凹状
に突出した位置に形成されていて、該凸部20eに対向
するカバー30の外壁31と内壁32の上壁側及び雌コ
ネクタハウジング60のフード部61の上壁61b側の
位置に上方に逆凹状に突出した凸部31e,32e,6
1eをそれぞれ形成してある。 【0031】以上実施形態のコネクタ10によれば、図
10,図11に示すように、ワイヤハーネスW側の雄コ
ネクタハウジング50側をホルダー20を介してインナ
パネル11の取付孔12に取り付ける場合に、該ホルダ
ー20をインナパネル11の取付孔12の後方より挿入
して押し付けると、ホルダー20の上下の各可撓性係止
部22と上下左右の各ストッパ部21との間にインナパ
ネル11の前,後面11a.11bが挾み込まれて固定
される。この嵌合の際、図2に示すように、ホルダー2
0の上下の各調芯作用部24がインナパネル11の取付
孔12の端面に突き当たることにより、ホルダー20が
取付孔12内の上下及び左右に動いた場合でも各調芯作
用部24が撓むことにより調芯して確実に嵌合される。
また、嵌合後もホルダー20の各調芯作用部24の弾性
効果により取付孔12内の中心に寄ろうとするため、可
撓性係止部22とインナパネル11との掛り代を一定に
保つことができ、インナパネル11のコネクタ取付部分
の省スペース化を図ることができる。 【0032】雄コネクタハウジング50側をホルダー2
0を介してインナパネル11の取付孔12に取り付けた
後で、雌コネクタハウジング60を嵌合待機状態にある
雄コネクタハウジング50に嵌合する。これら雄,雌両
コネクタハウジング50,60の嵌合を、図12(a)
〜(d)に沿って説明すると、図12(a)に示すよう
に、雌コネクタハウジング60のフード部61をカバー
30の外壁31と内壁32との間に挿入する両コネクタ
ハウジング50,60の嵌合初期状態において、雄コネ
クタハウジング50の嵌合待機状態は、ホルダー20の
各可撓性アーム26の突起26aとカバー30の各可撓
性係止片34の先端面34aの仮係止状態により保持さ
れる。この雌コネクタハウジング60のフード部61を
カバー30の外壁31と内壁32との間に挿入する際
に、雌コネクタハウジング60のフード部61をホルダ
ー20のテーパ面25とカバー30のテーパ面33によ
り雄コネクタハウジング50側にスムーズに導き入れる
ことができる。これにより、雌コネクタハウジング60
のフード部61の嵌合側の端部がホルダー20やカバー
30の各前端部に突き当たってホルダー20の各可撓性
アーム26の突起26aとカバー30の各可撓性係止片
34の先端面34aの仮係止状態が外れることはない。 【0033】また、両コネクタハウジング50,60が
嵌合し始めて、図12(a)に示すように、雌コネクタ
ハウジング60のフード部61の仮係止解除凸部65が
カバー30の可撓性の仮係止解除アーム37の凸部37
aに当たり、該仮係止解除アーム37が内側に撓むと、
雄コネクタハウジング50の仮係止ロック部56を内側
に押す。これにより、雄コネクタハウジング50の可撓
性アーム57が内側に撓んで仮係止ロック部56とカバ
ー30の仮係止ストッパ部36の仮係止ロックが解除さ
れ、雄コネクタハウジング50がカバー30の内壁32
内の後方にスライドするようになる。尚、カバー30の
可撓性の仮係止解除アーム37の凸部37aは嵌合が完
了すると、図12(c)に示すように、雌コネクタハウ
ジング60のフード部61の逃し溝66内に入るため、
上記仮係止解除アーム37は元の状態に復帰する。 【0034】次に、図12(b)に示すように、両コネ
クタハウジング50,60の嵌合途中において、雌コネ
クタハウジング60の各突起64の押圧力によりカバー
30の各可撓性係止片34が外側に弾性変形し、該カバ
ー30の各可撓性係止片34の先端面34aがホルダー
20の各可撓性アーム26の上端面にそれぞれ当たっ
て、上記ホルダー20の各可撓性アーム26の突起26
aとカバー30の各可撓性係止片34の先端面34aと
の仮係止状態はより確実に維持されている。 【0035】そして、図12(c)に示すように、両コ
ネクタハウジング50,60の嵌合が完了すると、雌コ
ネクタハウジング60の各突起64がカバー30の各可
撓性係止片34の後方の切欠部34c内に入る。この
時、雌コネクタハウジング60の各突起64のテーパ面
64aがホルダー20の各可撓性アーム26の突起26
aを外側に押圧し、該各可撓性アーム26が外側に弾性
変形して撓む。これにより、図12(c),(d)に示
すように、上記ホルダー20の各可撓性アーム26の突
起26aとカバー30の各可撓性係止片34の先端面3
4aとの仮係止状態は解除されて嵌合が完了した両コネ
クタハウジング50,60はカバー30内を共に後方に
スライドする。このスライドが完了すると、図12
(d),図13に示すように、コネクタ10は調芯状態
となる。 【0036】この両コネクタハウジング50,60の嵌
合初期状態から嵌合完了状態までの過程をレバー40と
の関係で説明すると、図17に示すように、雌コネクタ
ハウジング60のフード部61をカバー30の外壁31
と内壁32との間に挿入し、雌コネクタハウジング60
を両コネクタハウジング50,60の嵌合方向に押し込
むと、図16に示すように、レバー40の先端部44側
が雌コネクタハウジング60のフード部61内のリブ6
7のレバー支点用の突起67aに接してレバー40が回
転し始める。そして、図15に示すように、雌コネクタ
ハウジング60を嵌合方向に更に押し込むと、レバー4
0のてこ作用(レバー40の基端部41を回動自在に支
持する支軸39cを力点、雄コネクタハウジング50の
ガイド部54の円弧面54aを作用点、雌コネクタハウ
ジング60のリブ67の突起67aを支点とするてこ作
用)により、カバー30の外壁31と内壁32との間に
雌コネクタハウジング60のフード部61が引き込まれ
て両コネクタハウジング50,60相互が嵌合する。そ
の結果、レバー40のてこ作用により、雌コネクタハウ
ジング60を嵌合方向に小さな操作力によりスライド操
作するだけで、両コネクタハウジング50,60相互の
嵌合作業を容易に行うことができる。 【0037】また、保守・点検等において、図13,図
14に示す両コネクタハウジング50,60の完全嵌合
状態から両コネクタハウジング50,60を離脱させる
場合には、図13〜図17のように作動させる。即ち、
図14に示す両コネクタハウジング50,60の離脱の
始まりから、図17に示す雌,雄端子53,63の離脱
までの間、レバー40の先端部44側が雌コネクタハウ
ジング60のフード部61内のリブ67のレバー支点用
の突起67aに接して該レバー40が嵌合時とは逆方向
に回転し、雄コネクタハウジング50のガイド部54を
引き込みながら離脱して行く。そして、図17に示す状
態で、雌コネクタハウジング60のフード部61内のリ
ブ67がレバー40の先端部44の下を抜けると同時に
雌,雄端子53,63同士の離脱が完了する。その結
果、レバー40のてこ作用により、雌コネクタハウジン
グ60を離脱方向に小さな操作力により引き抜くスライ
ド操作だけで、両コネクタハウジング50,60相互の
離脱作業を容易に行うことができる。 【0038】このように、カバー30を収納するように
して仮係止させたホルダー20のガイド溝29と該ガイ
ド溝29に対応するカバー30のストッパ凸部35に互
いに面当接する同方向の逆テーパ面29a,35aをそ
れぞれ形成したので、雄コネクタハウジング50の離脱
方向のストッパ保持力を向上させることができて両コネ
クタハウジング50,60の離脱時にカバー30がホル
ダー20から外れるのを確実に防止することができ、ま
た、両コネクタハウジング50,60の嵌脱時にホルダ
ー20内に雄コネクタハウジング50を嵌合待機状態に
仮係止させたカバー30を嵌脱方向にガタ付くことなく
スムーズに摺動させることができる。 【0039】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、カバーを収納するようにして仮係止させたホル
ダーのガイド溝と該ガイド溝に対応するカバーのストッ
パ凸部に互いに面当接する同方向の逆テーパ面をそれぞ
れ設けたので、一方のコネクタハウジングの離脱方向の
ストッパ保持力を向上させることができて両コネクタハ
ウジングの離脱時にカバーがホルダーから外れるのを確
実に防ぐことができ、また、両コネクタハウジングの嵌
脱時にホルダー内にカバーを嵌脱方向にガタ付くことな
くスムーズに摺動させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態のコネクタを構成する雄,
雌両コネクタハウジングの嵌合前の状態を示す斜視図で
ある。 【図2】上記雄,雌両コネクタハウジングの嵌合前の状
態の断面図である。 【図3】上記雄コネクタハウジング側の分解斜視図であ
る。 【図4】上記雄コネクタハウジング側の正面図である。 【図5】上記雄コネクタハウジング側の要部の斜視図で
ある。 【図6】上記雄コネクタハウジング側の要部の説明図で
ある。 【図7】(a)は上記雄コネクタハウジングを保持する
カバーの断面図、(b)は同カバーの側面図、(c)は
同カバーを収納するホルダーの断面図である。 【図8】(a)は上記雄,雌両コネクタハウジングの嵌
合初期の要部の断面図、(b)は同両コネクタハウジン
グの嵌合完了後の要部の断面図である。 【図9】上記雌コネクタハウジングを正面側から見た斜
視図である。 【図10】上記コネクタをインナパネルに取り付ける前
の状態を示す斜視図である。 【図11】上記コネクタをインナパネルに取り付けた状
態を示す斜視図である。 【図12】(a)は上記コネクタの嵌合初期の状態を示
す説明図、(b)は同コネクタの嵌合途中の状態を示す
説明図、(c)は同コネクタの嵌合完了時の状態を示す
説明図、(d)は同コネクタの嵌合完了後の調芯状態を
示す説明図である。 【図13】上記コネクタの完全嵌合後の調芯状態を示す
断面図である。 【図14】上記コネクタの完全嵌合状態を示す断面図で
ある。 【図15】上記コネクタの離脱途中の状態を示す断面図
である。 【図16】上記コネクタの離脱途中の状態を示す断面図
である。 【図17】上記コネクタの離脱途中の端子離脱状態を示
す断面図である。 【図18】上記コネクタの離脱後の状態を示す断面図で
ある。 【図19】先行技術のコネクタの嵌合前の斜視図であ
る。 【図20】上記先行技術のコネクタの要部の部分断面図
である。 【符号の説明】 10 コネクタ 11 インナパネル(被取付体) 20 ホルダー 26 可撓性アーム(仮係止手段) 29 ガイド溝 29a 逆テーパ面 30 カバー 31 外壁 34 可撓性係止片(仮係止手段) 35 ストッパ凸部 35a 逆テーパ面 50 雄コネクタハウジング(一方のコネクタハウジン
グ) 60 雌コネクタハウジング(他方のコネクタハウジン
グ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−231831(JP,A) 特開 平9−283211(JP,A) 特開 平5−54934(JP,A) 特開 平9−306589(JP,A) 特開 平8−31513(JP,A) 実開 平7−1574(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 H01R 23/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 雄,雌両コネクタハウジングのうちの一
    方のコネクタハウジングをカバー内に嵌合待機状態に係
    止させ、このカバーを収納するようにして仮係止させた
    ホルダーを被取付体に取り付け、これらホルダーとカバ
    ーの仮係止状態で該カバー内の前記嵌合待機状態にある
    一方のコネクタハウジングに他方のコネクタハウジング
    を嵌脱自在にしたコネクタにおいて、 前記ホルダー内に前記カバーを摺動自在に設け、これら
    ホルダーとカバーに前記一方のコネクタハウジングの嵌
    合待機状態を保持する仮係止手段をそれぞれ設ける一
    方、前記ホルダーの内壁面側にガイド溝を設けると共
    に、前記カバーの外壁側の前記ガイド溝に対向する位置
    にストッパ凸部を設け、かつ前記ガイド溝の前端部と前
    記ストッパ凸部とに互いに同方向の逆テーパ面をそれぞ
    れ設け、前記一方のコネクタハウジングの嵌合待機状態
    時に前記ガイド溝の前端部の逆テーパ面と前記ストッパ
    凸部の逆テーパ面とを当接自在にしたことを特徴とする
    コネクタ。
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