JP3449058B2 - 自動車用ドアグラスランのコーナー部接続構造および接続方法 - Google Patents
自動車用ドアグラスランのコーナー部接続構造および接続方法Info
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- JP3449058B2 JP3449058B2 JP23268095A JP23268095A JP3449058B2 JP 3449058 B2 JP3449058 B2 JP 3449058B2 JP 23268095 A JP23268095 A JP 23268095A JP 23268095 A JP23268095 A JP 23268095A JP 3449058 B2 JP3449058 B2 JP 3449058B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ドアグラス
ランコのコーナー部接続構造および接続方法に関する。
ランコのコーナー部接続構造および接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の自動車用ドアグラスランを
示すもので、グラスラン1はドアサッシュ2の内周に装
着されて、ドアウインドウパネル3の昇降ガイドと、ド
アウインドウパネル3の全閉時に車室内,外をシールす
るシール機能とを併有している。
示すもので、グラスラン1はドアサッシュ2の内周に装
着されて、ドアウインドウパネル3の昇降ガイドと、ド
アウインドウパネル3の全閉時に車室内,外をシールす
るシール機能とを併有している。
【0003】このグラスラン1はゴム,合成樹脂等の弾
性材で成形されていて、ドアウインドウパネル3の周縁
部を収容するガイドチャンネル部4と、ドアサッシュ2
の内周縁フランジ2aに嵌着するフランジ嵌着溝部5と
を備えている。
性材で成形されていて、ドアウインドウパネル3の周縁
部を収容するガイドチャンネル部4と、ドアサッシュ2
の内周縁フランジ2aに嵌着するフランジ嵌着溝部5と
を備えている。
【0004】ガイドチャンネル部4は外側壁6と内側壁
7およびこれら外側壁6と内側壁7とを連設する周側壁
8とで断面略コ字形に形成してある。
7およびこれら外側壁6と内側壁7とを連設する周側壁
8とで断面略コ字形に形成してある。
【0005】フランジ嵌着溝部5は前記内側壁7の端部
に、ガイドチャンネル部4と逆向きに断面略コ字形に連
設成形してある。
に、ガイドチャンネル部4と逆向きに断面略コ字形に連
設成形してある。
【0006】ガイドチャンネル部4の開口縁部にはドア
ウインドウパネル3面に密接するシールリップ9,9を
付設してある一方、フランジ嵌着溝部5の背面側縁に
は、ドアサッシュ2の車室側の内周縁に密接する装飾リ
ップ10を付設してある。
ウインドウパネル3面に密接するシールリップ9,9を
付設してある一方、フランジ嵌着溝部5の背面側縁に
は、ドアサッシュ2の車室側の内周縁に密接する装飾リ
ップ10を付設してある。
【0007】グラスラン1は押出し成形によって前記所
定の形状,構造に連設成形されるが、フロントドアのサ
ッシュ後側辺やリヤドアのサッシュ前側辺のように、略
垂直に立上がるサッシュ縦辺部2Bとサッシュ上辺部2
Aとのコーナー部分では、グラスラン1を上辺部1Aと
縦辺部1Bとを略垂直に曲折して装着することが不可能
なため、これら上辺部1Aと縦辺部1Bとは分離して、
別途型成形されるコーナピース11を介して一体に接続
するようにしている。
定の形状,構造に連設成形されるが、フロントドアのサ
ッシュ後側辺やリヤドアのサッシュ前側辺のように、略
垂直に立上がるサッシュ縦辺部2Bとサッシュ上辺部2
Aとのコーナー部分では、グラスラン1を上辺部1Aと
縦辺部1Bとを略垂直に曲折して装着することが不可能
なため、これら上辺部1Aと縦辺部1Bとは分離して、
別途型成形されるコーナピース11を介して一体に接続
するようにしている。
【0008】グラスラン1には、そのガイドチャンネル
部4からフランジ嵌着溝部5に亘って断面略S字状に芯
金12を埋設して保形および補強しているが、上辺部1
Aおよび縦辺部1Bの各端面を略直角に切り揃えてコー
ナーピース11と一体に連設したのでは、該コーナーピ
ース11で接続した連設コーナー部Cに芯金12が存在
しなくなって該連設コーナー部Cの剛性が低下してしま
うため、通常、捩り荷重および曲げ荷重が比較的大きく
作用する傾向にある縦辺部1Bの上端部に芯金12の一
部を残して一体に接続するようにしている。
部4からフランジ嵌着溝部5に亘って断面略S字状に芯
金12を埋設して保形および補強しているが、上辺部1
Aおよび縦辺部1Bの各端面を略直角に切り揃えてコー
ナーピース11と一体に連設したのでは、該コーナーピ
ース11で接続した連設コーナー部Cに芯金12が存在
しなくなって該連設コーナー部Cの剛性が低下してしま
うため、通常、捩り荷重および曲げ荷重が比較的大きく
作用する傾向にある縦辺部1Bの上端部に芯金12の一
部を残して一体に接続するようにしている。
【0009】具体的には図6に示すように、縦辺部1B
の上端部にガイドチャンネル部4の外側壁6を残して、
周側壁8からフランジ嵌着溝部5に亘る部分を所要の高
さ位置まで芯金12と共に正面略L字状に切欠し、この
縦辺部1Bの上端部と上辺部1Aの端部とを図外の成形
型にセットしてコーナーピース11を型成形することに
よって、これら縦辺部1Bと上辺部1Aとをコーナーピ
ース11と一体に融着(グラスラン1がゴムの場合は加
硫接着となる)するようにしている。
の上端部にガイドチャンネル部4の外側壁6を残して、
周側壁8からフランジ嵌着溝部5に亘る部分を所要の高
さ位置まで芯金12と共に正面略L字状に切欠し、この
縦辺部1Bの上端部と上辺部1Aの端部とを図外の成形
型にセットしてコーナーピース11を型成形することに
よって、これら縦辺部1Bと上辺部1Aとをコーナーピ
ース11と一体に融着(グラスラン1がゴムの場合は加
硫接着となる)するようにしている。
【0010】この類似構造は、例えば特開平4−221
224号公報に示されている。
224号公報に示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにグラスラ
ン1の上辺部1Aと縦辺部1Bとを接続した連設コーナ
ー部Cには、縦辺部1Bの上端部の外側壁6が芯金12
と共に残存しているためある程度の剛性が得られるとし
ても、該縦辺部1Bの上端部を芯金12と共に正面略L
字状に切欠してあるため、残存した外側壁6の上端部の
芯金12は短冊片状となっていてその根元部分から車室
内,外方向に曲がり易く、従って、該連設コーナー部C
の剛性を十分に確保することはできない。
ン1の上辺部1Aと縦辺部1Bとを接続した連設コーナ
ー部Cには、縦辺部1Bの上端部の外側壁6が芯金12
と共に残存しているためある程度の剛性が得られるとし
ても、該縦辺部1Bの上端部を芯金12と共に正面略L
字状に切欠してあるため、残存した外側壁6の上端部の
芯金12は短冊片状となっていてその根元部分から車室
内,外方向に曲がり易く、従って、該連設コーナー部C
の剛性を十分に確保することはできない。
【0012】そこで、本発明は簡単な構造により専用の
補強部材を用いることなくドアグラスランコーナー部の
剛性を高めることができるドアグラスランコーナー部の
接続構造および接続方法を提供するものである。
補強部材を用いることなくドアグラスランコーナー部の
剛性を高めることができるドアグラスランコーナー部の
接続構造および接続方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の構造に
あっては、外側壁と内側壁およびこれら外側壁と内側壁
とを連設する周側壁とで断面略コ字形に形成されてドア
ウインドウパネルの周縁部を収容するガイドチャンネル
部、および前記内側壁に隣設されてドアサッシュの内周
縁フランジに嵌着するフランジ嵌着溝部を備えた弾性材
からなるドアグラスランの上辺部と、該上辺部に連なる
略垂直な縦辺部とを型成形されたコーナーピースを介し
て一体に接続すると共に、少くとも縦辺部にはガイドチ
ャンネル部からフランジ嵌着溝部に亘って断面略S字状
に芯金を埋設したドアグラスランにおいて、前記縦辺部
のコーナーピースと接続した上端部は、外側壁を残して
周側壁からフランジ嵌着溝部に亘る部分を所要の高さ位
置まで切欠形成してあると共に、この切欠部分の周側壁
上縁は斜状に切欠形成して、残存した外側壁の根元部分
で周側壁の幅寸法を切欠部分の下側に至るに従って漸次
広げたことを特徴としている。
あっては、外側壁と内側壁およびこれら外側壁と内側壁
とを連設する周側壁とで断面略コ字形に形成されてドア
ウインドウパネルの周縁部を収容するガイドチャンネル
部、および前記内側壁に隣設されてドアサッシュの内周
縁フランジに嵌着するフランジ嵌着溝部を備えた弾性材
からなるドアグラスランの上辺部と、該上辺部に連なる
略垂直な縦辺部とを型成形されたコーナーピースを介し
て一体に接続すると共に、少くとも縦辺部にはガイドチ
ャンネル部からフランジ嵌着溝部に亘って断面略S字状
に芯金を埋設したドアグラスランにおいて、前記縦辺部
のコーナーピースと接続した上端部は、外側壁を残して
周側壁からフランジ嵌着溝部に亘る部分を所要の高さ位
置まで切欠形成してあると共に、この切欠部分の周側壁
上縁は斜状に切欠形成して、残存した外側壁の根元部分
で周側壁の幅寸法を切欠部分の下側に至るに従って漸次
広げたことを特徴としている。
【0014】この請求項1の構成によれば、縦辺部の切
欠により残存した外側壁上端部の根元部は、上縁を斜状
に形成した周側壁が梁部材として機能して補強されるか
ら、車室内,外方向の曲げ剛性が高められ、この結果、
コーナーピースで接続した上辺部と縦辺部との連設コー
ナー部の剛性を十分に確保することができる。
欠により残存した外側壁上端部の根元部は、上縁を斜状
に形成した周側壁が梁部材として機能して補強されるか
ら、車室内,外方向の曲げ剛性が高められ、この結果、
コーナーピースで接続した上辺部と縦辺部との連設コー
ナー部の剛性を十分に確保することができる。
【0015】請求項2にあっては、請求項1に記載の縦
辺部の外側壁上端縁には、芯金を突出配置したことを特
徴としている。
辺部の外側壁上端縁には、芯金を突出配置したことを特
徴としている。
【0016】この請求項2の構成によれば、コーナーピ
ースの型成形時に、縦辺部の外側壁上端部に突出した芯
金が型成形されたコーナーピース内に埋設されて、該コ
ーナーピースとの有機的な結合が得られるから、接合強
度を高めることができる。
ースの型成形時に、縦辺部の外側壁上端部に突出した芯
金が型成形されたコーナーピース内に埋設されて、該コ
ーナーピースとの有機的な結合が得られるから、接合強
度を高めることができる。
【0017】請求項3の発明の方法にあっては、外側壁
と内側壁およびこれら外側壁と内側壁とを連設する周側
壁とで断面略コ字状に形成されてドアウインドウパネル
の周縁部を収容するガイドチャンネル部、および前記内
側壁に隣設されてドアサッシュの内周縁フランジに嵌着
するフランジ嵌着溝部を備えた弾性材からなるドアグラ
スランの上辺部と、該上辺部に連なり、かつ、ガイドチ
ャンネル部からフランジ嵌着溝部に亘って断面略S字状
に芯金を埋設した略垂直な縦辺部とを、コーナーピース
の型成形時に該コーナーピースを介して接続する方法に
おいて、前記縦辺部の上端部を外側壁を残して周側壁か
らフランジ嵌着溝部に亘る部分を、周側壁の上縁が斜状
となるように所要の高さ位置まで該周側壁の面直方向か
ら切欠して、残存した外側壁の根元部分で周側壁の幅寸
法が切欠部分の下側に至るに従って漸次広がるように形
成する第1トリミング工程と、前記縦辺部の外側壁の上
端縁を該外側壁の面直方向から切欠する第2トリミング
工程とを包含してなることを特徴としている。
と内側壁およびこれら外側壁と内側壁とを連設する周側
壁とで断面略コ字状に形成されてドアウインドウパネル
の周縁部を収容するガイドチャンネル部、および前記内
側壁に隣設されてドアサッシュの内周縁フランジに嵌着
するフランジ嵌着溝部を備えた弾性材からなるドアグラ
スランの上辺部と、該上辺部に連なり、かつ、ガイドチ
ャンネル部からフランジ嵌着溝部に亘って断面略S字状
に芯金を埋設した略垂直な縦辺部とを、コーナーピース
の型成形時に該コーナーピースを介して接続する方法に
おいて、前記縦辺部の上端部を外側壁を残して周側壁か
らフランジ嵌着溝部に亘る部分を、周側壁の上縁が斜状
となるように所要の高さ位置まで該周側壁の面直方向か
ら切欠して、残存した外側壁の根元部分で周側壁の幅寸
法が切欠部分の下側に至るに従って漸次広がるように形
成する第1トリミング工程と、前記縦辺部の外側壁の上
端縁を該外側壁の面直方向から切欠する第2トリミング
工程とを包含してなることを特徴としている。
【0018】この請求項3の方法によれば、第1トリミ
ング工程で縦辺部の上端部を周側壁からフランジ嵌着溝
部に亘って、該周側壁の面直方向から切欠し、第2トリ
ミング工程でこの第1トリミング工程とは切欠方向を変
えて外側壁の上端縁を、該外側壁の面直方向から切欠す
るため、縦辺部上端部の切欠形成を容易に、かつ、整然
と行うことができる。
ング工程で縦辺部の上端部を周側壁からフランジ嵌着溝
部に亘って、該周側壁の面直方向から切欠し、第2トリ
ミング工程でこの第1トリミング工程とは切欠方向を変
えて外側壁の上端縁を、該外側壁の面直方向から切欠す
るため、縦辺部上端部の切欠形成を容易に、かつ、整然
と行うことができる。
【0019】請求項4の方法にあっては、請求項3に記
載の第2トリミング工程が、刃先の合わせ面間に所要の
クリアランスを設定した一対のカット刃間に縦辺部の外
側壁を挾んで切断することを特徴としている。
載の第2トリミング工程が、刃先の合わせ面間に所要の
クリアランスを設定した一対のカット刃間に縦辺部の外
側壁を挾んで切断することを特徴としている。
【0020】この請求項4の方法によれば、カット刃の
刃先の合わせ面間にクリアランスが設定されているた
め、外側壁の切断時に芯金両側面の弾性被覆材は刃先の
進入位置で切断される一方、芯金は刃先間で破断される
ようになって芯金端が弾性被覆材の切断面よりも上方に
突出するようになると共に、芯金の破断端縁が刃先の進
入方向に垂れ変形するようになり、外側壁上端縁からの
芯金の突出配置を容易に行え、かつ、芯金突出端の垂れ
変形部がコーナーピースの型成形時に該コーナーピース
内に喰い込むようになって接合強度をより一層高めるこ
とができる。
刃先の合わせ面間にクリアランスが設定されているた
め、外側壁の切断時に芯金両側面の弾性被覆材は刃先の
進入位置で切断される一方、芯金は刃先間で破断される
ようになって芯金端が弾性被覆材の切断面よりも上方に
突出するようになると共に、芯金の破断端縁が刃先の進
入方向に垂れ変形するようになり、外側壁上端縁からの
芯金の突出配置を容易に行え、かつ、芯金突出端の垂れ
変形部がコーナーピースの型成形時に該コーナーピース
内に喰い込むようになって接合強度をより一層高めるこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
共に詳述する。
【0022】図1〜3において、グラスラン1はゴム、
合成樹脂等の弾性材で成形されていて、外側壁6,内側
壁7、これら外側壁6と内側壁7とを連設する周側壁8
とで断面略コ字形に形成されてドアウインドウパネル3
の周縁部を収容するガイドチャンネル部4と、前記内側
壁7の端部にガイドチャンネル部4と逆向きに断面略コ
字形に連設成形されてドアサッシュ2の内周縁フランジ
2aに嵌着するフランジ嵌着溝部5を備えている点、こ
のグラスラン1の上辺部1Aと、該上辺部1Aに連なる
略垂直な縦辺部1Bとを、型成形されたコーナーピース
11を介して一体に接続してある点、少なくとも前記縦
辺部1Bにはガイドチャンネル部4からフランジ嵌着溝
部5に亘って断面略S字状に芯金12を埋設してある
点、等の基本的構成は前記従来と同様である。
合成樹脂等の弾性材で成形されていて、外側壁6,内側
壁7、これら外側壁6と内側壁7とを連設する周側壁8
とで断面略コ字形に形成されてドアウインドウパネル3
の周縁部を収容するガイドチャンネル部4と、前記内側
壁7の端部にガイドチャンネル部4と逆向きに断面略コ
字形に連設成形されてドアサッシュ2の内周縁フランジ
2aに嵌着するフランジ嵌着溝部5を備えている点、こ
のグラスラン1の上辺部1Aと、該上辺部1Aに連なる
略垂直な縦辺部1Bとを、型成形されたコーナーピース
11を介して一体に接続してある点、少なくとも前記縦
辺部1Bにはガイドチャンネル部4からフランジ嵌着溝
部5に亘って断面略S字状に芯金12を埋設してある
点、等の基本的構成は前記従来と同様である。
【0023】ここで、前記縦辺部1Bのコーナーピース
11と接続した上端部は、外側壁6を残して周側壁8か
らフランジ嵌着溝部5に亘る部分を所要の高さ位置まで
切欠形成してあると共に、この切欠部分の周側壁8の上
縁は斜状に切欠形成して、残存した外側壁6の根元部分
の周側壁8の幅寸法が切欠部分の下側に至るに従って漸
次広がって、該切欠部分の下側止端部の若干上方位置に
傾斜止端を合わせてある。
11と接続した上端部は、外側壁6を残して周側壁8か
らフランジ嵌着溝部5に亘る部分を所要の高さ位置まで
切欠形成してあると共に、この切欠部分の周側壁8の上
縁は斜状に切欠形成して、残存した外側壁6の根元部分
の周側壁8の幅寸法が切欠部分の下側に至るに従って漸
次広がって、該切欠部分の下側止端部の若干上方位置に
傾斜止端を合わせてある。
【0024】また、外側壁6の上端縁には芯金12を弾
性被覆材1aの端縁から若干突出配置してある。
性被覆材1aの端縁から若干突出配置してある。
【0025】前述の上辺部1Aと縦辺部1Bとの接続は
次のようにして行われる。
次のようにして行われる。
【0026】縦辺部1Bはその上端部を前述の所定形状
に切欠形成するが、始めに第1トリミング工程で図4に
示すように周側壁8からフランジ嵌着溝部5に亘る斜線
で示した部分を、周側壁8の面直方向からカット刃13
によって切欠する。
に切欠形成するが、始めに第1トリミング工程で図4に
示すように周側壁8からフランジ嵌着溝部5に亘る斜線
で示した部分を、周側壁8の面直方向からカット刃13
によって切欠する。
【0027】次に第2トリミング工程で外側壁6の上端
縁を図5に示すように外側壁6の面直方向から所定高さ
に切り揃える。
縁を図5に示すように外側壁6の面直方向から所定高さ
に切り揃える。
【0028】この場合一対のカット刃として、外側壁6
を定置する固定カット台14のカットエッジ14aと、
可動カット刃15の刃先の合わせ面間に所要のクリアラ
ンスaを設定した截断機を用いて、これら固定カット台
14とカット刃15との間に外側壁6を挾んで、外側壁
6の面直方向から切欠する。
を定置する固定カット台14のカットエッジ14aと、
可動カット刃15の刃先の合わせ面間に所要のクリアラ
ンスaを設定した截断機を用いて、これら固定カット台
14とカット刃15との間に外側壁6を挾んで、外側壁
6の面直方向から切欠する。
【0029】このカット台14とカット刃15とによる
外側壁6の切欠過程では、芯金12の両側面の弾性被覆
材1aがカット台14のカットエッジ14a位置および
カット刃15の刃先の進入位置で切断される一方、芯金
12はカット台14のカットエッジ14aとカット刃1
5の刃先の合わせ面間のクリアランスa内で延伸、破断
されるようになって、芯金12端が弾性被覆材1aの切
断面よりも上方に突出するようになると共に、芯金12
の破断端縁がカット刃15の刃先の進入方向に垂れ変形
するようになる。
外側壁6の切欠過程では、芯金12の両側面の弾性被覆
材1aがカット台14のカットエッジ14a位置および
カット刃15の刃先の進入位置で切断される一方、芯金
12はカット台14のカットエッジ14aとカット刃1
5の刃先の合わせ面間のクリアランスa内で延伸、破断
されるようになって、芯金12端が弾性被覆材1aの切
断面よりも上方に突出するようになると共に、芯金12
の破断端縁がカット刃15の刃先の進入方向に垂れ変形
するようになる。
【0030】そして、予めこのようにして上端部を所定
形状に切欠した縦辺部1Bの上端部と、端面を略直角に
切り揃えた上辺部1Aの端部とを図外の成形型にセット
してコーナーピース11を型成形することによって、こ
れら縦辺部1Bと上辺部1Aとがコーナーピース11と
一体に融着(グラスラン1がゴムの場合は加硫接着とな
る)して接続される。
形状に切欠した縦辺部1Bの上端部と、端面を略直角に
切り揃えた上辺部1Aの端部とを図外の成形型にセット
してコーナーピース11を型成形することによって、こ
れら縦辺部1Bと上辺部1Aとがコーナーピース11と
一体に融着(グラスラン1がゴムの場合は加硫接着とな
る)して接続される。
【0031】このようにして得られた本実施形態の構造
によれば、縦辺部1Bの切欠により残存した外側壁6の
上端部の根元部は、上縁を斜状に切欠形成した周側壁8
が下方に至るに従って幅広に存在して、該周側壁8が前
記残存した外側壁6の梁部材として機能して補強される
から、車室内,外方向の曲げ剛性が高められ、この結
果、コーナーピース11で接続した上辺部1Aと縦辺部
1Bとの連設コーナー部Cの剛性を十分に確保すること
ができる。
によれば、縦辺部1Bの切欠により残存した外側壁6の
上端部の根元部は、上縁を斜状に切欠形成した周側壁8
が下方に至るに従って幅広に存在して、該周側壁8が前
記残存した外側壁6の梁部材として機能して補強される
から、車室内,外方向の曲げ剛性が高められ、この結
果、コーナーピース11で接続した上辺部1Aと縦辺部
1Bとの連設コーナー部Cの剛性を十分に確保すること
ができる。
【0032】また、この縦辺部1Bの外側壁6上端縁に
突出した芯金12が型成形されたコーナーピース11内
に埋設されて、該コーナーピース11との有機的な結合
が得られるから、接合強度を高めることができ、前記残
存した外側壁6の曲げ剛性が高められることと相俟っ
て、外側壁6上端縁とコーナーピース11との接続線部
分に破断,亀裂等が生じるのを回避することができる。
突出した芯金12が型成形されたコーナーピース11内
に埋設されて、該コーナーピース11との有機的な結合
が得られるから、接合強度を高めることができ、前記残
存した外側壁6の曲げ剛性が高められることと相俟っ
て、外側壁6上端縁とコーナーピース11との接続線部
分に破断,亀裂等が生じるのを回避することができる。
【0033】とりわけ、本実施形態によれば外側壁1B
の上端縁は第2トリミング工程で芯金12の突出端縁を
カット刃15の刃先の進入方向に垂れ変形させてあるの
で、この芯金12の突出端の垂れ変形部がコーナーピー
ス11内に喰い込むようになって接合強度をより一層高
めることができる。
の上端縁は第2トリミング工程で芯金12の突出端縁を
カット刃15の刃先の進入方向に垂れ変形させてあるの
で、この芯金12の突出端の垂れ変形部がコーナーピー
ス11内に喰い込むようになって接合強度をより一層高
めることができる。
【0034】なお、上辺部1Aにそのガイドチャンネル
部4からフランジ嵌着溝部5に亘って断面略S字状に芯
金12を埋設してあれば、該上辺部1Aの縦辺部1Bと
の連設側端部を前記縦辺部1Bの上端部と同様の構造と
してもよい。
部4からフランジ嵌着溝部5に亘って断面略S字状に芯
金12を埋設してあれば、該上辺部1Aの縦辺部1Bと
の連設側端部を前記縦辺部1Bの上端部と同様の構造と
してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上、本発明によれは次に述べる効果を
奏せられる。
奏せられる。
【0036】請求項1によれば、縦辺部の切欠により残
存した外側壁上端部の根元部は、上縁を斜状に切欠形成
した周側壁が下方に至るに従って幅広に存在して、該周
側壁が残存した外側壁の梁部材として機能して補強され
るから、その車室内,外方向の曲げ剛性が高められ、こ
の結果、コーナーピースで接続した上辺部と縦辺部との
連設コーナー部の剛性を十分に確保できて、品質感およ
び信頼性を一段と高めることができる。
存した外側壁上端部の根元部は、上縁を斜状に切欠形成
した周側壁が下方に至るに従って幅広に存在して、該周
側壁が残存した外側壁の梁部材として機能して補強され
るから、その車室内,外方向の曲げ剛性が高められ、こ
の結果、コーナーピースで接続した上辺部と縦辺部との
連設コーナー部の剛性を十分に確保できて、品質感およ
び信頼性を一段と高めることができる。
【0037】また、縦辺部上端の切欠形態を変えるだけ
で専用の補強材を用いることなく剛性向上を実現できる
ため些かもコスト的に不利になることはない。
で専用の補強材を用いることなく剛性向上を実現できる
ため些かもコスト的に不利になることはない。
【0038】請求項2によれば、コーナーピースの型成
形時に、縦辺部の外側壁上端部に突出した芯金が型成形
されたコーナーピース内に埋設されて、該コーナーピー
スとの有機的な結合が得られるから、接合強度を高める
ことができる。
形時に、縦辺部の外側壁上端部に突出した芯金が型成形
されたコーナーピース内に埋設されて、該コーナーピー
スとの有機的な結合が得られるから、接合強度を高める
ことができる。
【0039】請求項3によれば、第1トリミング工程で
縦辺部の上端部を周側壁からフランジ嵌着溝部に亘っ
て、該周側壁の面直方向から切欠し、第2トリミング工
程で外側壁の上端部を、該外側壁の面直方向から切欠す
るため、縦辺部上端部の切欠形成を容易に、かつ、整然
と行うことができる。
縦辺部の上端部を周側壁からフランジ嵌着溝部に亘っ
て、該周側壁の面直方向から切欠し、第2トリミング工
程で外側壁の上端部を、該外側壁の面直方向から切欠す
るため、縦辺部上端部の切欠形成を容易に、かつ、整然
と行うことができる。
【0040】請求項4によれば、一対のカット刃の刃先
の合わせ面間にクリアランスが設定されているため、外
側壁の切断時に芯金両側面の弾性被覆材が刃先の進入位
置で切断される一方、芯金は刃先間で破断されるように
なって芯金端が弾性被覆材の切断面よりも上方に突出す
るようになると共に、芯金の破断端縁が刃先の進入方向
に垂れ変形するようになり、外側壁上端縁からの芯金の
突出配置を容易に行え、かつ、芯金突出端の垂れ変形部
がコーナーピースの型成形時に該コーナーピース内に喰
い込むようになって接合強度を更に高めることができ
る。
の合わせ面間にクリアランスが設定されているため、外
側壁の切断時に芯金両側面の弾性被覆材が刃先の進入位
置で切断される一方、芯金は刃先間で破断されるように
なって芯金端が弾性被覆材の切断面よりも上方に突出す
るようになると共に、芯金の破断端縁が刃先の進入方向
に垂れ変形するようになり、外側壁上端縁からの芯金の
突出配置を容易に行え、かつ、芯金突出端の垂れ変形部
がコーナーピースの型成形時に該コーナーピース内に喰
い込むようになって接合強度を更に高めることができ
る。
【図1】本発明の一実施形態を示す要部の破断斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】縦辺部の上端部を示す斜視図。
【図4】第1トリミング工程を示す説明図。
【図5】第2トリミング工程を示す説明図。
【図6】従来の構造の要部を示す破断斜視図。
1 グラスラン
1A 上辺部
1B 縦辺部
2 ドアサッシュ
3 ドアウインドウパネル
4 ガイドチャンネル部
5 フランジ嵌着溝部
6 外側壁
7 内側壁
8 周側壁
11 コーナーピース
12 芯金
14,15 カット刃
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60J 10/00
Claims (4)
- 【請求項1】 外側壁と内側壁およびこれら外側壁と内
側壁とを連設する周側壁とで断面略コ字形に形成されて
ドアウインドウパネルの周縁部を収容するガイドチャン
ネル部、および前記内側壁に隣設されてドアサッシュの
内周縁フランジに嵌着するフランジ嵌着溝部を備えた弾
性材からなるグラスランの上辺部と、該上辺部に連なる
略垂直な縦辺部とを型成形されたコーナピースを介して
一体に接続すると共に、少くとも縦辺部にはガイドチャ
ンネル部からフランジ嵌着溝部に亘って断面略S字状に
芯金を埋設したドアグラスランにおいて、前記縦辺部の
コーナーピースと接続した上端部は、外側壁を残して周
側壁からフランジ嵌着溝部に亘る部分を所要の高さ位置
まで切欠形成してあると共に、この切欠部分の周側壁上
縁は斜状に切欠形成して、残存した外側壁の根元部分で
周側壁の幅寸法を切欠部分の下側に至るに従って漸次広
げたことを特徴とする自動車用ドアグラスランのコーナ
ー部接続構造。 - 【請求項2】 縦辺部の外側壁上端縁には、芯金を突出
配置したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドア
グラスランのコーナー部接続構造。 - 【請求項3】 外側壁と内側壁およびこれら外側壁と内
側壁とを連設する周側壁とで断面略コ字状に形成されて
ドアウインドウパネルの周縁部を収容するガイドチャン
ネル部、および前記内側壁に隣設されてドアサッシュの
内周縁フランジに嵌着するフランジ嵌着溝部を備えた弾
性材からなるグラスランの上辺部と、該上辺部に連な
り、かつ、ガイドチャンネル部からフランジ嵌着溝部に
亘って断面略S字状に芯金を埋設した略垂直な縦辺部と
を、コーナピースの型成形時に該コーナピースを介して
接続する方法において、前記縦辺部の上端部を外側壁を
残して周側壁からフランジ嵌着溝部に亘る部分を、周側
壁の上縁が斜状となるように所要の高さ位置まで該周側
壁の面直方向から切欠して、残存した外側壁の根元部分
で周側壁の幅寸法が切欠部分の下側に至るに従って漸次
広がるように形成する第1トリミング工程と、前記縦辺
部の外側壁の上端縁を該外側壁の面直方向から切欠する
第2トリミング工程とを包含してなることを特徴とする
自動車用ドアグラスランのコーナー部接続方法。 - 【請求項4】 第2トリミング工程が、刃先の合わせ面
間に所要のクリアランスを設定した一対のカット刃間に
縦辺部の外側壁を挾んで切断することを特徴とする請求
項3記載の自動車用ドアグラスランのコーナー部接続方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23268095A JP3449058B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 自動車用ドアグラスランのコーナー部接続構造および接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23268095A JP3449058B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 自動車用ドアグラスランのコーナー部接続構造および接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976752A JPH0976752A (ja) | 1997-03-25 |
JP3449058B2 true JP3449058B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=16943116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23268095A Expired - Fee Related JP3449058B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 自動車用ドアグラスランのコーナー部接続構造および接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3449058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5098755B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2012-12-12 | マツダ株式会社 | 自動車のトノカバー装置 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP23268095A patent/JP3449058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0976752A (ja) | 1997-03-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |