JP3448511B2 - ミスト回収方法及び装置 - Google Patents

ミスト回収方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の加工
時等に発生するミストを液化して回収するためのミスト
回収方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば旋盤やボール盤等の種々の工作機
械を用いて行う切削加工等において、クーラント(油や
水等)が飛び散って霧状のミストが発生する。このミス
トはそのままでは工場の作業環境を害し周辺の大気汚染
の因となるので、これを液化し回収する必要がある。従
来のこの種ミスト回収装置としては、通常、ミストをフ
ィルター等に吸入してミスト中に含まれる不純物を取り
除くとともに、該ミストを液化させその液化物を回収し
ている。
【0003】しかるに、従来のミスト回収方法において
は、粉塵等の不純物を含むミストを吸入してフィルター
等で液化させるので、ミストの液化が進むとその液化し
た液状物によって、又は該液状物と濾過された不純物と
が汚泥状となってフィルター等の目詰まり現象が生ず
る。このような目詰まり現象が起こると、当該回収装置
のミスト回収機能が低下するため、フィルター等を頻繁
に交換したりあるいは清掃する必要があり、作業効率が
悪かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、目詰まり現象を起こすことなく効
率良くミストを液化し回収することができる新規なミス
ト回収方法及び装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上の課題を解決するため
に、請求項1の発明はミスト発生部に対して配置された
フードと、前記フードの前部に配設され、ミストが付着
することができる透過部材と、前記フードの後部に接続
された吸引管と、前記吸引管に接続され、高圧エア源に
接続されて下流側の吐出部に向かって高圧エアを噴出し
上流側に吸引力を発生させるノズル部を有するエアエジ
ェクタからなる吸引装置と、前記吸引管の吐出部の端部
に設けられた回収部とを備えたことを特徴とするミスト
回収装置に係る。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記透過部材の前部に格子状フィンが設けられたミ
スト回収装置に係る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記回収部が前記ミスト発生部内に設けられたミス
ト回収装置に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従って本発明を
詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るミス
ト回収装置の断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図
3は同ミスト回収装置の部分分解斜視図、図4は同ミス
ト回収装置のエアエジェクタを示す断面図である。
【0009】まず、ミスト回収方法は、図1の断面図か
ら理解されるように、ミストMの発生部Gに対してフー
ド15を配置し、該フード15の前部にミストMが付着
することができる透過部材20を配設する。そして、前
記フード15の後部には吸引装置40に接続された吸引
管30を設け、ミスト発生部Gで生じたミストMを前記
透過部材20に吸着する。透過部材20に付着したミス
トMは該透過部材20と接触することによって、かつフ
ード後部の吸引管30を介して吸引され強制的に該透過
部材20内を通過する間に液状化され、液化物Maとし
て吸引管30に引き込まれていく。液化物Maは吸引管
30を経て回収部55で回収される。回収部55では必
要に応じて不純物を取り除くフィルター等の濾過装置3
5を設けてもよい。
【0010】この発明方法にあっては、上のように、ミ
スト発生部Gに対して配設された透過部材20によって
ミスト発生部G内において即座に液状化を図るものであ
る。ミストMは、前記のように、フード後部の吸引管3
0を介して吸引されることによって、透過部材20に付
着しかつ強制的に該透過部材20内を通過する間に液状
化される。透過部材20はミストの種類や性状によって
最適のものが選択される。例えば、油系のミストに対し
ては真綿状のものが好ましく、水系のミストに対しては
スポンジまたは通常のフィルター材が使用される。吸引
管30による吸引力は、ミストの液化物Maが透過部材
20内を強制的に通過できる力を必要とする。
【0011】次に請求項1の発明に係るミスト回収装置
の実施例とともに、さらに詳しく説明する。図1ないし
図3に示すミスト回収装置10は、旋盤等の工作機械W
を用いて行う切削加工等において、クーラントが飛び散
って発生したミストMを回収する装置として用いられる
ものである。図1の符号11は工作機械Wの加工空間を
覆うカバー、12は工作機械Wの下部に設けられたクー
ラントCのタンク、13は前記タンク12から工作機械
WへクーラントCを供給する供給部である。
【0012】この発明のミスト回収装置10は、フード
15と、透過部材20と、吸引管30と、吸引装置40
と、回収部55とを備える。フード15は、通常、工作
機械W全体を覆うカバー11の上部にミスト発生部Gに
対して配置される。フード15の形状は一般に屋根状に
傾斜しておりその頂部において、後述する吸引管30と
の接続部16を有する。
【0013】透過部材20は、ミストMが付着すること
ができる連通透過構造を有する部材で、前記フード15
の前部(工作機械W側)に配設される。この透過部材2
0は、前記したように、ミストMの種類や性状によって
材質、厚みなど最適のものが選択される。油系のミスト
に対しては真綿もしくはそれに類するものが好ましく、
また水系のミストに対してはスポンジまたは通常のフィ
ルター材が好ましく使用される。
【0014】透過部材20は、図のように、前側保持部
材21と後側保持部材22に挟持されて前記フード15
に保持される。前側保持部材21としては、適宜の格子
枠又はパイプ状物等を用いることができるが、請求項2
の発明として規定したように、格子状フィン部材21A
が好ましく用いられる。この格子状フィン部材21A
は、図2及び図3に図示したように、多数のフィン21
fによってミストMの接触面積が大になり、該ミストM
の液化を助長する。また、後側保持部材22としては、
吸引との関係で、図3に図示のような金属に多数の孔2
3を穿設したパンチングボードが使用される。
【0015】吸引管30は、前記透過部材20で液化さ
れたミストの液化物Maの流通路となるもので、前記フ
ード15の後部の連結部16に連通接続される。実施例
では、この吸引管30は、後述する吸引装置40のエア
エジェクタ42と接続される部分で分割され、エアエジ
ェクタ42よりも前側(フード15側)の管部が吸引部
31となり、エアエジェクタ42よりも後側(回収部5
5側)の管部が吐出部32となる。
【0016】吸引管30には、吸引装置40が接続され
る。この吸引装置40は、前記透過部材20に付着した
ミストMを強制的に該透過部材20内を通過させ、液化
物Maとして吸引するのに必要かつ十分な吸引能力を有
する。この実施例における吸引装置40は、請求項1
発明として規定したように、高圧エア源41に接続され
たノズル部48を有する公知のエアエジェクタ(真空発
生器)42からなっている。前記高圧エア源41として
は、エアコンプレッサー等が挙げられる。
【0017】実施例のエアエジェクタ42について説明
すると、図4の断面図に示したように、このエアエジェ
クタ42は、吸込側ケース部材43と吐出側ケース部材
45とノズル部材48を含んでいる。吸込側ケース部材
43は、外側から内側に向かって小径となる吸込流路4
4を有し、その大径側で前記吸引管30の吸引部31に
接続される。また、吐出側ケース部材45は、内側から
外側に向かって大径となる吐出流路46を有し、前部
(小径側)で前記吸込側ケース部材43と螺着され、か
つ、後部(大径側)で前記吸引管30の吐出部32に接
続される。
【0018】吐出側ケース部材45内の前記吸込側ケー
ス部材43との接続部にはノズル部材収容部47が設け
られていて、該ノズル部材収容部47にノズル部材48
が収容配置される。ノズル部材48には前記吸込流路4
4と吐出流路46とを連結する連結流路49が貫設され
ていて、該流路49に対してその外面から複数(この実
施例では4個)のノズル部50が吐出流路46側に傾斜
状に穿設されている。また、ノズル部材収容部47には
吐出側ケース部材45の外側から前記高圧エア源41か
らの高圧エア供給管41aが連結される。図示の符号5
1は高圧エア供給管41aの固定ナット、52はOリン
グである。
【0019】このように構成されたエアエジェクタ42
においては、高圧エア供給管41aからの高圧エアAが
ノズル部材48のノズル部50から流路49の吐出流路
46側に噴出されることによって、吐出側ケース部材4
5の吐出流路46にその下流である吐出部32に向かっ
て激しい気流の流れPが生ずるとともに、その上流側と
なる吸込側ケース部材43の吸込流路44内が負圧とな
り吸引部31に吸引力Qが発生する。このようにして、
吸引管30に吸引力が与えられる。
【0020】回収部55は、前記透過部材20で液化さ
れたミストの液化物Maを回収する部分であり、前記吸
引管30の吐出部32の端部34に設けられる。図1の
実施例では、この回収部55は、請求項3の発明として
規定したように、前記ミスト発生部G内に設けられてい
る。この場合には、特に回収部55をクーラントタンク
12とすることが望ましい。このように構成することに
より、クーラントの循環使用が可能となるばかりでな
く、前記吸引管30の端部から当該回収部55へミスト
の液化物Maが吹き出される際に、該液化物Maととも
に高圧エアAが吹き出されるため、そのエアAの流れ
(フード15方向へ向かう流れ)によりミスト発生部G
内のミストMは前記フード15側へ導き易くなる。もち
ろん、この回収部は、図1の二点鎖線で示す符号56の
ように、ミスト発生部Gの外部へ設けてもよい。
【0021】次に、この発明のミスト回収装置10の作
動例を説明する。まず、吸引装置40を作動させると
(実施例では高圧エア源の作動)、その吸引力によっ
て、前記ミスト発生部G内でフード15に向かう気流
(図示の例では上昇気流)が生じ、ミスト発生源である
工作機械Wから発生したミストMが前記フード15前部
に配設された透過部材20側へと導かれる。
【0022】透過部材20へ導かれたミストMは、透過
部材20の表面に付着し、さらに強制的に該透過部材2
0内を吸引される間に液状化される。実施例のように格
子状フィン部材21Aを設けた場合には、ミストMの接
触面積が大きくなり、効率良く液状化することができ
る。なお、透過部材20におけるミストMの液状化に際
しては、液化物Maの一部Mdが自重で滴下するが、こ
れは余剰のクーラントと同様に工作機械W下部に導入、
回収されるので全く問題とならない。
【0023】透過部材20で液状化されたミストの液化
物Maは、吸引装置40による吸引によって、前記透過
部材20を通過してフード15を経て吸引管30より回
収部55に回収される。必要により、液化物Maは、濾
過装置35により不純物が取り除かれる。
【0024】
【発明の効果】以上図示し説明したように、ここで開示
された発明のミスト回収方法によれば、ミストを透過部
材に付着させその液化物として前記透過部材より強制的
に吸引して回収するので、透過部材が目詰まりすること
がなく、効率良くミストを液化し回収することができ
る。すなわち、従来のように、フィルター部材を目詰ま
りのために交換したり清掃する必要が大幅に減少し、メ
ンテナンス性が従来に比し格段に向上する。
【0025】また、ここで開示されたミスト回収装置に
よれば、前記ミスト回収方法を容易に実施できるととも
に、構造が極めて簡単になりコスト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るミスト回収装置の断
面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】同ミスト回収装置の部分分解斜視図である。
【図4】同ミスト回収装置のエアエジェクタを示す断面
図である。
【符号の説明】
10 ミスト回収装置 15 フード 20 透過部材 21A 格子状フィン部材 30 吸引管 40 吸引装置 41 高圧エア源 42 エアエジェクタ 50 ノズル部 55 回収部 M ミスト Ma ミストの液化物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−104661(JP,A) 特開 昭62−173006(JP,A) 特開 平10−277336(JP,A) 特開 平9−220419(JP,A) 実開 昭49−15106(JP,U) 実開 平5−93519(JP,U) 実開 昭57−17716(JP,U) 実開 昭50−4058(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00 B23Q 11/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミスト発生部に対して配置されたフード
    と、 前記フードの前部に配設され、ミストが付着することが
    できる透過部材と、 前記フードの後部に接続された吸引管と、 前記吸引管に接続され、高圧エア源に接続されて下流側
    の吐出部に向かって高圧エアを噴出し上流側に吸引力を
    発生させるノズル部を有するエアエジェクタからなる
    引装置と、 前記吸引管の吐出部の端部に設けられた回収部とを備え
    たことを特徴とするミスト回収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記透過部材の前部
    に格子状フィンが設けられたミスト回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記回収部が
    前記ミスト発生部内に設けられたミスト回収装置。
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