JP3448323B2 - 噴霧装置 - Google Patents

噴霧装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体送り用パイプから
ハウジング内に流体を噴霧する装置であって、流体とし
て液体、ペースト、スラリー等を噴霧し、その噴霧され
た流体の乾燥や造粒を行なう場合に利用でき、例えば、
固形石鹸の製造工程においてニートソープをフラッシュ
乾燥するのに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】図7は、ペースト状あるいはスラリー状
のニートソープのフラッシュ乾燥に用いられる従来の噴
霧装置101であって、流体送り用パイプ102と、こ
のパイプの一端側を覆う乾燥機ハウジング103とを備
える。そのバイプ102の一端には略均一径の噴霧粒子
を得るための噴霧ノズル102′が取り付けられ、その
ノズル102′の噴霧口の口径は一定とされている。そ
のハウジング103の内部は配管104を介し真空ポン
プ(図示省略)に接続されることで減圧される。そのハ
ウジング103の下部に逆円錐形の回転コーン105が
軸受106を介し支持され、その軸受106の回転輪1
06aの外周に形成された歯に噛み合う歯車107を回
転駆動する駆動装置108が設けられている。その回転
コーン105の内周面に対面するスクレーパ109がハ
ウジング103に固定されている。その回転コーン10
5の下方に真空プロッダー110が配置されている。そ
の真空プロッダー110は、駆動装置111により回転
駆動される排出スクリュー112を有し、その内部は減
圧される。
【0003】そのパイプ102内に送り込まれるニート
ソープは、そのノズル102′の噴霧口からハウジング
103内に噴霧され、ハウジング103内が減圧されて
ニートソープの温度における飽和水蒸気圧力以下とされ
ることで、その噴霧粒子は冷却されると共にフラッシュ
乾燥され、その乾燥粒子は回転コーン105の内周面に
堆積する。その乾燥粒子は回転コーン105の回転によ
ってスクレーパ109により掻き落とされて真空プロッ
ダー110に供給され、その真空プロッダー110によ
り脱気とチップ化が行なわれ、石鹸チップ115として
排出される。この石鹸チップ115が混練工程やダイス
成形工程等を経て固形石鹸になる。
【0004】上記噴霧装置101にあってはノズル10
2′の噴霧口の口径が一定であるため、パイプ102に
送り込まれる流体の粘度(水分、温度、組成比等に応じ
定まる)や流量等が変化すると噴霧圧力が変化し、噴霧
された流体粒子の径が変化する。そのため、上記のよう
に固形石鹸の製造工程においてニートソープを噴霧する
ような場合、ノズル102′を交換しないと、ニートソ
ープの原料組成比の変動による粘度や流量等の変化に基
づき噴霧圧力の変動が生じ、所望の粒径の乾燥粒子を得
ることができず粗大な乾燥粒子が生成される。そのよう
な粗大な乾燥粒子は内部まで充分に冷却されないため、
その内部温度により表面が過度の乾燥状態(表面水分が
3〜6%)になり、これが混練工程でもつぶされずに固
形石鹸のザラツキとして残ってしまう。また、上記噴霧
装置101により流体を噴霧して造粒を行なう場合、噴
霧圧力が変化すると均一な粒子を形成することができな
い。また、流体が噴霧口から噴霧される初期においてパ
イプ102の内部でフラッシュ乾燥してしまい、その乾
燥粒子により噴霧口が詰まってしまう。
【0005】そこで、図6に示すように、パイプ102
の一端の噴霧口はラッパ状として上記のようなノズル1
02′を設けず、ハウジング103の外部においてパイ
プ102の途中に圧力制御バルブ122を設け、この圧
力制御バルブ122の上流においてパイプ102内の流
体圧力を検知するセンサー123を設け、このセンサー
123の検出値に応じて予め設定されたプログラムに従
い制御信号を圧力制御バルブ122のアクチュエータ1
22aに送る圧力指示コントローラ124を設けた噴霧
装置121がニートソープのフラッシュ乾燥のために従
来より用いられている。他は上記噴霧装置101と同様
で同一部分は同一符号で示す。その圧力指示コントロー
ラ124からの制御信号により圧力制御バルブ122を
アクチュエータ122aによって制御することで、噴霧
圧力を一定に保持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す噴
霧装置121では、圧力制御バルブ122の下流側近傍
におけるパイプ102内でニートソープの一部がフラッ
シュ乾燥を開始するので、パイプ102内で乾燥粒子が
成長し噴霧口から粗大な乾燥粒子が噴霧され、このよう
な粗大な乾燥粒子は前述のように固形石鹸のザラツキの
原因になると共に、パイプ102の汚れおよび噴霧口の
詰まりの原因になる。
【0007】そこで、図5に示すように、ハウジング1
03の内部においてパイプ102の途中に圧力制御バル
ブ132を設け、この圧力制御バルブ132の上流にお
いてパイプ102内の流体圧力を検知するセンサー13
3を設け、このセンサー133の検出値に応じて予め設
定されたプログラムに従い制御信号を圧力制御バルブ1
32のアクチュエータ132aに送る圧力指示コントロ
ーラ134を設け、その圧力制御バルブ132の下流近
傍に均一径の噴霧粒子を得るための口径が固定された噴
霧ノズル102′を設けた噴霧装置131を用いること
が考えられる。他は図7に示す噴霧装置101と同様で
同一部分は同一符号で示す。その圧力指示コントローラ
134からの制御信号により圧力制御バルブ132を制
御することで、その圧力制御バルブ132の上流側にお
いて圧力をニートソープの温度における水の飽和蒸気圧
より大きくしてニートソープのフラッシュ乾燥が生じな
いようにし、流体の粘度や流量が一定であれば噴霧口か
らの噴霧圧力を一定に保持することができる。また、そ
の圧力制御バルブ132と噴霧口との間が短いので、粗
大な乾燥粒子が噴霧されるのを防止し、噴霧口の詰まり
もある程度は防止している。
【0008】しかし、図5の噴霧装置131において
は、流体の粘度や流量が変化すると噴霧圧力が変化する
ので所望の粒径の乾燥粒子を得ることができず異なる口
径のノズルに交換することが必要になり、また、流体が
噴霧口から噴霧される前にノズル102′の内部でフラ
ッシュ乾燥するのを完全になくすことはできず、噴霧口
の詰まりが生じる。また、ハウジング103の内部に圧
力制御バルブ132とそのアクチュエータ132aを配
置すると、ハウジング103の内部における気体の流れ
が乱れ、パイプ102、圧力制御バルブ132、アクチ
ュエータ132aの上部等に乾燥粒子が付着して堆積す
ることで劣化し、その劣化した乾燥粒子が製品中に混入
して製品品質を低下させるという問題がある。また、そ
のようなアクチュエータ132aをハウジング103の
内部に設けると保守点検が困難である。さらに、近年ニ
ートソープの高濃度化(低水分化)によりハウジング1
03を小型化して省エネルギー化が図られているが、圧
力制御バルブ132やアクチュエータ132aは小型乾
燥機のハウジング103には大き過ぎて収納できない。
【0009】そこで、図4に示すように、ハウジング1
03の内部においてパイプ102の一端に噴霧口の開度
を調節可能なノズル装置142を取り付けた噴霧装置1
41が考えられる。そのノズル装置142は、パイプの
一端に接続されるボディ143と、このボディ143の
一端に形成されるノズル144と、そのボディ143内
で往復移動可能なシャフト145と、このシャフト14
5に取り付けられると共に往復移動することで前記ノズ
ルの噴霧口の開度を調節可能な弁部材146と、そのシ
ャフト145を往復駆動するアクチュエータ147とを
有する。このノズル装置142の上流においてパイプ1
02内の流体圧力を検知するセンサー148を設け、こ
のセンサー148の検出値に応じて予め設定されたプロ
グラムに従い制御信号をアクチュエータ147に送る圧
力指示コントローラ149を設けている。他は上記噴霧
装置101と同様で同一部分は同一符号で示す。その圧
力指示コントローラ149からの制御信号によりアクチ
ュエータ147を制御して弁部材146を移動させるこ
とで噴霧口の開度を調節し、流体の粘度や流量等が変化
しても噴霧圧力を一定に保持することができる。
【0010】図4の噴霧装置141においては、流体の
粘度や流量が変化しても噴霧圧力を一定にできるので所
望の粒径の乾燥粒子を得ることができる。また、噴霧口
の口径が乾燥粒子の付着あるいは噴霧原料中の固形不純
物の付着により小さくなっても、弁部材146の移動に
より噴霧口の口径を大きくして噴霧圧力を一定に保持で
き、しかも、その流体の噴流により噴霧口近傍に付着し
た乾燥粒子あるいは固形不純物を排出除去できるので噴
霧口が詰まることはない。しかし、ハウジング103の
内部にノズル装置142を配置すると、ハウジング10
3の内部における気体の流れが乱れ、パイプ102やノ
ズル装置142の上部等に乾燥粒子が付着して堆積する
ことで劣化し、その劣化した乾燥粒子が製品中に混入し
て製品品質を低下させるという問題がある。また、その
ようなノズル装置142をハウジング103の内部に設
けると保守点検が困難である。さらに、ニートソープの
高濃度化によりハウジング103を小型化して省エネル
ギー化を図ろうとしても、そのようなノズル装置142
が邪魔になってハウジング103を小型化できない。
【0011】本発明は、上記技術的課題を解決すること
のできる噴霧装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の噴霧装置は、
ウジング内における洗剤原料流体のフラッシュ乾燥に用
いられる噴霧装置であって、一端が流体噴霧ノズルとさ
れている洗剤原料流体送り用パイプと、そのパイプの中
心軸に沿って往復移動するシャフトと、このシャフトに
取り付けられると共にパイプの中心軸に沿って移動する
ことで前記ノズルの噴霧口の開度を調節可能な弁部材
と、そのシャフトをパイプの中心軸に沿って駆動するア
クチュエータと、その弁部材がパイプに送り込まれる洗
剤原料流体の圧力に応じて変位するようにそのアクチュ
エータを制御するコントローラとを備え、そのパイプの
一端側が前記ハウジングにより覆われることを特徴とす
る。そのアクチュエータは前記ハウジングの外部に配置
されているのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の構成によれば、弁部材をシャフトを介
しアクチュエータにより移動させることで噴霧口の開度
を調節し、流体の粘度や流量等が変化しても噴霧圧力を
一定に保持して噴霧される流体粒子の径を均一化でき
る。そのシャフトはパイプの中心軸に沿って往復移動す
るので、パイプ内における洗剤原料流体の噴霧口までの
流れがそのシャフトにより乱されることはなく均一なも
のになり、噴霧される洗剤原料流体粒子の径が不均一に
なるのを防止できる。その噴霧口の口径が乾燥粒子の付
着あるいは噴霧原料中の固形不純物の付着により小さく
なって噴霧圧力が上昇しようとしても、弁部材の移動に
より噴霧口の口径を大きくして噴霧圧力を一定に保持で
き、また、その流体の噴流により噴霧口近傍に付着した
乾燥粒子あるいは固形不純物を排出除去できる。その弁
部材のアクチュエータをハウジングの外部に配置するこ
とで、そのアクチュエータによりハウジングの内部にお
ける気体の流れが乱れることはなく、パイプの上部に乾
燥粒子が付着して堆積するのを防止できる。また、その
アクチュエータはハウジングの外部に設けられるため保
守点検が容易であり、ハウジングの小型化の邪魔になる
ことはない。
【0014】
【実施例】図1は、ペースト状あるいはスラリー状のニ
ートソープのフラッシュ乾燥に用いられる噴霧装置1で
あって、ニートソープの送り用パイプ2と、このパイプ
2の一端側を覆う乾燥機ハウジング3とを備える。その
ハウジング3の内部は配管4を介し真空ポンプ(図示省
略)に接続されることで減圧される。そのハウジング3
の下部に逆円錐形の回転コーン5が軸受6を介し支持さ
れ、その軸受6の回転輪6aの外周に形成された歯に噛
み合う歯車7を回転駆動する駆動装置8が設けられてい
る。その回転コーン5の内周面に対面するスクレーパ9
がハウジング3に固定されている。その回転コーン5の
下方に真空プロッダー10が配置されている。その真空
プロッダー10は、駆動装置11により回転駆動される
排出スクリュー12を有し、その内部は減圧される。
【0015】図2に示すように、そのパイプ2の中心軸
は一直線上にあるものとされ、ハウジング3の内部に位
置する円筒状第1部材2aと、この第1部材2aに連結
されると共にハウジング3を貫通する円筒状第2部材2
bと、この第2部材2bに連結されると共にハウジング
3の外部に位置する第3部材2cとを有する。その第2
部材2bを囲む筒状部3aがハウジング3に設けられ、
その筒状部3aのフランジ3a′と第3部材2cのフラ
ンジ2c′とがボルト(図示省略)により連結されるこ
とでパイプ2はハウジング3に固定される。そのハウジ
ング3の外部に位置する第3部材2cの側面に流入口2
c″が形成され、その流入口2c″に連結パイプ13が
接続され、この連結パイプ13を介しニートソープが図
外供給源からパイプ2内に送り込まれる。このパイプ2
内に送りこまれたニートソープは、噴霧ノズル2′とさ
れた第1部材2aの端部からハウジング3内に噴霧され
る。
【0016】その噴霧ノズル2′の噴霧口2″の開度は
調節可能とされている。すなわち、パイプ2の中心軸に
沿って往復移動可能なシャフト15が設けられ、このシ
ャフト15の一端に弁部材16が取り付けられている。
図3の(1)に示すように、その弁部材16は先端が尖
鋭の円錐形状で、その噴霧口2″の内周は弁部材16の
外周に沿う円錐面とされると共に第1部材2aの端部に
形成した開口の内周全域に亘りゴム等の弾性材製シール
17を張り付けることで構成されている。そのシャフト
15の他端は、筒状のカップリング18を介し複動空圧
シリンダ21の伸縮ロッド21aに連結されている。そ
の空圧シリンダ21は、そのカップリング18を覆う筒
状部材24を介しパイプ2に連結されている。その空圧
シリンダ21によりシャフト15を介し弁部材16をパ
イプ2の中心軸に沿って駆動することで噴射口2″の開
度を調節することができる。なお、パイプ2の第2部材
2bの内周に、シャフト15の振れ止め片23が周方向
等間隔3箇所に取り付けられ、第3部材2cの端部とシ
ャフト15との間にグランドパッキン25が介在する。
【0017】図1に示すように、そのパイプ2に送り込
まれるニートソープの圧力を検知するセンサー30と、
このセンサー30の検出値に応じて予め設定されたプロ
グラムに従い電気信号を発生する圧力指示コントローラ
31と、この圧力指示コントローラ31から出力される
電気信号を空気信号に変換する電空変換器32と、この
電空変換器32から出力される空気信号に応じ作動する
ポジショナー33とが設けられている。そのポジショナ
ー33は、その電空変換器32からの空気信号に従い空
圧源34から前記空圧シリンダ21への圧力空気の供給
を制御し、シャフト15をニートソープの圧力に応じ変
位させるもので、市販のものを用いることができる。こ
れにより、弁部材16はパイプ2に送り込まれるニート
ソープの圧力に応じ変位し、この変位により噴霧口2″
からのニートソープの噴霧圧力は一定に保持される。
【0018】その噴霧口2″からハウジング内に噴霧さ
れるニートソープ粒子は、ハウジング3内が減圧されて
ニートソープの温度における飽和水蒸気圧力以下とされ
ることで、冷却されると共にフラッシュ乾燥され、その
乾燥粒子は回転コーン5の内周面に堆積する。その乾燥
粒子は、回転コーン5の回転によってスクレーパ9によ
り掻き落とされて真空プロッダー10に供給され、その
真空プロッダー10により脱気とチップ化が行なわれ、
石鹸チップ13として排出される。この石鹸チップ13
が混練工程やダイス成形工程等を経て固形石鹸になる。
【0019】上記構成によれば、パイプ2に送り込まれ
るニートソープの粘度や流量が変化しても、弁部材16
をシャフト15を介し空圧シリンダ21により移動させ
ることで噴霧口2″の開度を自動的に調節し、噴霧圧力
をニートソープの温度における水の飽和蒸気圧力より大
きく設定すれば、パイプ2内でフラッシュ乾燥は起こら
ず、パイプ2内を汚すことはなく製品品質を維持でき
る。また、噴霧圧力を一定に保ちながら噴霧口2″の微
少隙間から噴霧を行なうことで、常に略一定粒径の微粒
化された乾燥粒子を得ることができる。また、噴霧粒子
の径は噴霧口2″の開度とニートソープの粘度に比例
し、噴霧圧力に逆比例することから、パイプ2に送り込
まれるニートソープの粘度や流量が変化する場合、ニー
トソープ圧力に応じ噴霧口2″の開度を変化させること
で、ニートソープ粒子の径を均一化でき、乾燥ムラのな
い石鹸チップ13を得ることができ、石鹸にザラツキが
残るのを防止できる。そのシャフト15はパイプ2の中
心軸に沿って往復移動するので、パイプ2内におけるニ
ートソープの噴霧口2″までの流れがそのシャフト15
により乱されることはなく均一なものになり、噴霧され
るニートソープ粒子の径が不均一になるのを防止でき
る。その噴霧口2″の口径が乾燥粒子の付着あるいは噴
霧原料中の固形不純物の付着により小さくなって噴霧圧
力が上昇しようとしても、弁部材16の移動により噴霧
口2″の口径を大きくして噴霧圧力を一定に保持でき、
また、ニートソープの噴流により噴霧口2″の近傍に付
着した乾燥粒子あるいは固形不純物を排出除去でき、ノ
ズル詰まりを防止して適正な噴霧口での径に戻すことが
できる。その空圧シリンダ21はハウジング3の外部に
配置されているので、その空圧シリンダ21によりハウ
ジング3の内部における気体の流れが乱れることはな
く、パイプの上部に乾燥粒子が付着して堆積するのを
防止し、製造される固形石鹸の品質を維持できる。ま
た、その空圧シリンダ21はハウジング3の外部に設け
られるため保守点検が容易であり、ハウジング3の小型
化の邪魔になることはない。また、弁部材16により噴
霧口2″を密閉する場合、弁部材16は弾性材製シール
17に押し付けられるので、その押し付け力が小さくて
も確実に密閉することができる。
【0020】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、図3の(2)に示すように、弁部材16′
を先端がパイプ2の軸心方向に直角な平板状とし、その
平板の端面に弾性材製シール17′を張り付け、噴霧口
2″の周縁にパイプ2の内方に向かう環状凸部2eを形
成し、その凸部2eに弁部材16′を弾性材製シール1
7′を介し押し付けることで噴霧口2″を密閉するよう
にしてもよい。また、図3の(3)に示すように、弁部
材16″を先端が尖鋭の円錐形状で基部にフランジ16
aを有するものとし、そのフランジ16aの端面に弾性
材製シール17″を張り付け、噴霧口2″の周縁に弁部
材16′を弾性材製シール17″を介し押し付けること
で噴霧口2″を密閉するようにしてもよい。また、アク
チュエータとして空圧シリンダ21を用いたが、例え
ば、電動モータの回転をスクリューとナットとを介しシ
ャフト15の直線移動に変換するものを用いてもよい。
また、圧力センサー30によるニートソープ圧力の検出
値に応じ圧力指示コントローラ31によって噴霧圧力が
一定になるようアクチュエータを制御したが、流量セン
サーによるニートソープ流量の検出値に応じ流量指示コ
ントローラによってニートソープ流量が一定になるよう
にアクチュエータを制御することで、噴霧粒子の粒径が
一定になるようにしてもよい。また、ニートソープ以外
の流体の噴霧装置にも本発明は適用でき、例えば、粉末
洗剤の製造工程において洗剤原料流体を乾燥機ハウジン
グに噴霧して造粒を行なう場合に適用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明の噴霧装置によれば、パイプに送
り込まれる洗剤原料流体の粘度や流量等が変化しても噴
霧される流体粒子の径を均一化でき、ノズルの詰まりを
防止でき、洗剤原料流体のフラッシュ乾燥が行われる
ウジング内での気体の流れの乱れを防止でき、アクチュ
エータの保守点検が容易であり、装置の小型化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の噴霧装置の構成説明図
【図2】本発明の実施例の噴霧装置の要部の断面図
【図3】(1)は本発明の実施例の噴霧ノズルの断面
図、(2)および(3)は本発明の変形例の噴霧ノズル
の断面図
【図4】比較例の噴霧装置の構成説明図
【図5】比較例の噴霧装置の構成説明図
【図6】従来例の噴霧装置の構成説明図
【図7】従来例の噴霧装置の構成説明図
【符号の説明】
2 パイプ 2′ 噴霧ノズル 2″ 噴霧口 3 ハウジング 15 シャフト 16、16′、16″ 弁部材 21 空圧シリンダ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−260070(JP,A) 実開 昭61−75862(JP,U) 実公 昭35−18658(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 1/32 B05B 11/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内における洗剤原料流体のフラ
    ッシュ乾燥に用いられる噴霧装置であって、一端が流体
    噴霧ノズルとされている洗剤原料流体送り用パイプと
    のパイプの中心軸に沿って往復移動するシャフトと、
    このシャフトに取り付けられると共にパイプの中心軸に
    沿って移動することで前記ノズルの噴霧口の開度を調節
    可能な弁部材と、そのシャフトをパイプの中心軸に沿っ
    て駆動するアクチュエータと、その弁部材がパイプに送
    り込まれる洗剤原料流体の圧力に応じて変位するように
    そのアクチュエータを制御するコントローラとを備え
    そのパイプの一端側が前記ハウジングにより覆われる噴
    霧装置。
  2. 【請求項2】前記アクチュエータは前記ハウジングの外
    部に配置されている請求項1に記載の噴霧装置。
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