JP3448227B2 - セルフスパッタリング方法 - Google Patents

セルフスパッタリング方法

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JP3448227B2 JP31064198A JP31064198A JP3448227B2 JP 3448227 B2 JP3448227 B2 JP 3448227B2 JP 31064198 A JP31064198 A JP 31064198A JP 31064198 A JP31064198 A JP 31064198A JP 3448227 B2 JP3448227 B2 JP 3448227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルフスパッタリ
ング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの高集積化に伴い
配線パターンの微細化が進み、スパッタリング法により
コンタクトホール及びビアホール等に効率よく配線膜を
形成することが困難になりつつある。例えば、標準的な
マグネトロン式スパッタリング装置において、上記の微
細なホールを有する半導体ウエハ表面に対して成膜を行
った場合、ホールの入り口部にオーバーハングが生じ、
ボトムカバリッジ率が損なわれるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めにコリメーションスパッタリング法、遠隔スパッタリ
ング法等の技術が開発されている。また、セルフスパッ
タリング(自己スパッタリング)法も、コリメーション
スパッタリング法および遠隔スパッタリング法にない長
所を有しているため、このような問題を解決する今後と
技術として有望である。
【0004】しかしながら、セルフスパッタリングの発
生メカニズムには解明されていない部分もあるため、セ
ルフスパッタリングを安定して制御することが課題とし
て残されている。
【0005】セルフスパッタリング現象は、ターゲット
をスパッタリングするイオンが、ターゲットからスパッ
タリングされた粒子自体によって行われる現象をいう。
この現象をスパッタリングに利用するためには、まず、
アルゴンをプロセスガスとして導入して、従来と同様に
スパッタリング粒子を発生させて、セルフスパッタリン
グに移行した後に、プロセスガスの供給を停止して、セ
ルフスパッタリングのみによってスパッタリングが進行
するようにすることが必要である。
【0006】そこで、本発明の目的は、セルフスパッタ
リングへ安定して移行可能なセルフスパッタリング方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、セルフスパッ
タリングを成膜技術に適用するために様々な試行錯誤を
行ってきた。その結果として、従来ではアルゴンのスパ
ッタリング用ターゲット上にターゲットの表面と水平方
向な磁場成分を高めるように設計を行っていた。ところ
が、セルフスパッタリングを発生し易くするためには、
ターゲット表面に垂直方向の磁場成分を水平方向の磁場
成分に比べて高くすることが必要であることが明らかに
なった。一方、セルフスパッタリングを発生し易い垂直
方向の磁場成分を高くすると、アルゴンの放電電圧を低
電圧化し難くなる。このため、スパッタリングを維持す
るために必要なプラズマの発生がセルフスパッタリング
に移行する途中で途切れてしまう場合があることが分か
った。したがって、発明者は、このような問題を解決す
るためには、スパッタリングのための磁場を適切に発生
し、また制御することが必要であるとの結論に至った。
【0008】そこで、本発明を以下のような構成とし
た。
【0009】本発明に係わるセルフスパッタリング方法
は、真空チャンバ内に配置されたターゲットからスパッ
タリングされた粒子によってターゲットからスパッタリ
ングされる粒子が生成されるセルフスパッタリング方法
であって、真空チャンバ内にプロセスガスを供給する供
給工程と、ターゲットのエロージョン面と略直交する基
準軸に交差する方向の磁場成分が基準軸の方向の磁場成
分より大きい第1の磁場を利用して、ターゲットのエロ
ージョン面の近傍領域においてプロセスガスをプラズマ
化するプラズマ工程と、基準軸の方向の磁場成分が基準
軸に交差する方向の磁場成分より大きい第2の磁場を
ラズマ工程の開始後に真空チャンバ内の領域に発生する
磁場発生工程と、を備える。
【0010】このように、真空チャンバ内にプロセスガ
スを供給した後に、ターゲットのエロージョン面の近傍
領域において第1の磁場を利用してプロセスガスをプラ
ズマ化するようにしたので、エロージョン面からスパッ
タリングされた粒子が生成される。また、エロージョン
面と略直交する基準軸に沿った第2の磁場をかかる近傍
領域とは異なる真空チャンバ内の領域に発生させるよう
にしたので、基準軸と平行な方向の磁場成分がこれと直
交する成分に比べて優勢な領域が真空チャンバ内に形成
される。この領域内では、スパッタリングされた粒子は
容易にイオン化される。イオン化された粒子はターゲッ
トに向けて加速されて、この粒子がエロージョン面に到
達すると、別のスパッタリング粒子を発生させる。この
ため、通常のスパッタリングと共に、セルフスパッタリ
ングが連続的に進行する。
【0011】本発明に係わるセルフスパッタリング方法
では、磁場発生工程の後に、プロセスガスの供給を停止
する停止工程を更に備えるようにしてもよい。
【0012】このように、プロセスガスの供給を停止す
ると、プロセスガスの分圧だけ真空度が減圧される。一
方、磁場発生工程において所定の磁場が発生されている
ので、プロセスガスの供給がなくてもセルフスパッタリ
ングによってスパッタリング粒子の生成を維持される。
また、プロセスガスの粒子がスパッタリング粒子と衝突
することがなくなるので、ボトムカバリッジ率が更に向
上する。
【0013】本発明に係わるセルフスパッタリング方法
では、磁場発生工程は第2の磁場をパルス状に発生する
工程を含むことができる。
【0014】セルフスパッタリング方法では、磁場発生
工程はプラズマ工程の後であるようにしてもよい。
ず、磁場発生工程に先だってプラズマ工程を実行する
と、磁場発生工程において発生される磁場の大きさ及び
方向に係わらずプロセスガスのプラズマを安定して生成
可能である。この後に、磁場発生工程を実行すれば、プ
ラズマ工程において生成されたスパッタリング粒子をも
とにしてスムーズにセルフスパッタリングに移行可能と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。可能な場合には、同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0016】本発明の実施の形態に係るスパッタリング
装置について説明する。図1は、本発明に従うマグネト
ロン式スパッタリング装置の概略構成図である。スパッ
タリング装置10は、内部に真空チャンバ12を形成す
るハウジング14と、ハウジング14の上部開口部を閉
じるように配置されたターゲット16を備えている。ハ
ウジング14およびターゲット16は両方とも導電性材
料から作られているので、ハウジング14とターゲット
16との間には絶縁部材13aが挟まれている。図1に
示す実施の形態では、ハウジング14は円形状の底面
と、この円形状の底面の周辺から所定の距離だけ延び出
した管状部を有し、例えば管状部は円柱殻状を有する。
ターゲット16の形状は円盤形である。ターゲット16
の円形状の一表面16a(以下、下面という)は、スパ
ッタリングによってエロージョンを受けるエロージョン
面となっている。
【0017】真空チャンバ12内には、支持手段として
ペディスタル18が配置されている。ペディスタル18
は、真空チャンバ12内において基板15を支持する。
このため、ペディスタル18は、処理されるべき基板1
5、例えば半導体ウエハW、をその一表面(以下、上面
という)18a上において保持する。ペディスタル18
の上面18aは、ターゲット16の下面16aに対面す
るように配置されている。ペディスタル18上の所定の
位置に保持された基板15(ウエハW)の堆積されるべ
き面15aは、ターゲット16の下面16aに対して平
行に配置される。基板15は、その中心がターゲット1
6の中心に合うように配置されている。本実施の形態で
は、ターゲット16の寸法、およペディスタル18とタ
ーゲット16との間隔については、従来の標準的なスパ
ッタリング装置と同様の値を有することができる。
【0018】スパッタリング装置10は、被スパッタリ
ング粒子から真空チャンバ12の内壁面を保護するため
に、被スパッタリング粒子が内壁面に到達するのを防止
するシールド26を有している。シールド26の一辺の
縁部はハウジング14と絶縁部材13aとによって挟ま
れ、シールド26の一辺はハウジングの上部開口部の縁
端において固定されている。シールド26は、その一辺
の縁部から延在して、別の辺はペディスタル18の側面
に至る。別辺の縁部はペディスタル18の側面に沿って
絶縁部材13bを介して固定されている。このため、シ
ールド26は、ペディスタル18と電気的に絶縁されて
いる。
【0019】ハウジング14には排気ポート20が形成
されている。本実施の形態の場合には、排気ポート20
には、クライオポンプ等の真空ポンプ21が接続されて
いる。この真空ポンプ21を作動させることによって、
真空チャンバ12内が減圧されることができる。排気ポ
ート20および真空ポンプ21は減圧手段を構成する。
プロセスガスとしてアルゴンガスが、供給ポート22を
通してプロセスガス供給源25から真空チャンバ12内
に供給される。供給ポート22は、バルブ23によって
開閉可能である。このバルブ23を開閉すると、プロセ
スガスの供給量および供給タイミングを制御できる。供
給ポート22およびプロセスガス供給源25は、ガス供
給手段を構成する。
【0020】ターゲット16とシールド26とには、プ
ラズマ化手段として加速用電源24の陰極および陽極が
それぞれ接続されている。真空チャンバ12内にプロセ
スガスであるアルゴンガスを導入して、ターゲット16
とシールド18との間に電圧を加えると、グロー放電が
起こりプラズマ状態となる。この放電によって発生した
アルゴンイオンがターゲット16の下面16aに衝突す
ると、ターゲット16を構成する原子がはじき出され
る。このターゲット原子(被スパッタリング粒子)がウ
エハW上に到達して堆積されると、ウエハW上に薄膜が
形成される。
【0021】ターゲット16の下面16aとは反対の
側、つまりターゲット16の上方には、ターゲット16
の近傍のプラズマ密度を高めるためのマグネトロンユニ
ット30が配置されている。図2は、各マグネトロンユ
ニットの配置位置を示すための上面図である。図2を参
照すると、マグネトロンユニット30は、円形のベース
プレート32と、ベースプレート32上に所定の配列で
固定された複数のマグネット34と、を備える。ベース
プレート32は、ターゲット16の上方に配置され、そ
の上面の中心には駆動用モータ36の回転軸38が接続
されている。したがって、駆動モータ36を作動させて
ベースプレート32を回転させると、各マグネット34
はターゲット16の上面に沿って旋回して、マグネット
34によって発生される磁界が一カ所に静止されること
を防止することができる。
【0022】図3は、1個のマグネットの部分を拡大し
たマグネトロンユニットの拡大図である。各マグネット
34は、図3に明示するように、強磁性体から成る平板
状のヨーク部材40と、ヨーク部材40の各端部に固着
された棒磁石42、44とから構成されている。2本の
棒磁石42、44は同一方向に延び、マグネット34の
全体形状は略U字状となっている、また、一方の棒磁石
42の自由端はN極、他方の棒磁石44の自由端はS極
となっている。
【0023】各マグネット34(34o、34i)は、
これらの自由端がそれぞれターゲット16の下面16a
に対向する面16bと対面するようにターゲット16の
上方に配置されている。このようなマグネット34は、
ヨーク部材40の背面をベースプレート32に接触させ
た状態で適当な固定手段、例えばねじ46等によってベ
ースプレート32に固定されている。かかる構成では、
マグネット34は固定位置を自由に変更することが可能
である。マグネット34の配置は種々考えられるが、図
示されている実施の形態では、マグネット34は図2に
示されるように二重の環状配列に成っている。全環状マ
グネットは、内側環状マグネット34i群(添え字iは
内側の環状配列を表す)および外側環状マグネット34
o群(添え字oは外側の環状配列を表す)からなる。各
マグネット34i、34oは、ターゲット16の下面1
6a近傍の空間に磁界を形成することによって、当該空
間に形成されるプロセスガスのプラズマを制御すること
ができる。
【0024】再び、図1および図2を参照すると、スパ
ッタリング装置10は、コイル27を更に備える。コイ
ル27は、スパッタリング装置10の真空チャンバ12
の外部に設けられ、またハウジング14の外側面に沿っ
て配置されている。図1および図2に示された実施の形
態では、コイル27は、2つの端部27a、27bを有
する導線27cがハウジング14の側面の周りに複数回
巻きまわされている。導線27cの両端部27a、27
bは、コイル用電源28の陰極および陽極にそれぞれ接
続されている。
【0025】また、コイル27は、所定の基準軸の周り
に導線27cが順次に巻き回されながら基準軸に沿って
一方向に伸びていく。所定の基準軸は、ターゲット16
のエロージョン面16aと、ペディスタル18によって
支持されるウエハWの表面とを結ぶ軸の1つとして決定
されることが好ましい。この基準軸は、ペディスタル1
8の上面上に配置されたウエハWの中心点を通過するこ
とが好ましい。このような基準軸は、コイル27がエロ
ージョン面に垂直な磁場成分を真空チャンバ12内に主
に発生させることを目的とするので、エロージョン面と
所定の角度をなす方向であり、この方向は、好ましくは
エロージョン面に垂直な方向である。このようなコイル
27は内側の中空部分に磁場を閉じ込めることができる
ので、ソレノイドコイルであることが好ましい。本実施
の形態に好適なソレノイドコイル27は、ソレノイドコ
イル27の下端から基準軸の周りにソレノイドコイル2
7の上端に達するまで順次に導線27cを巻き回して形
成されている。断面が円形の中空領域を有し、この円筒
形の領域に真空チャンバ12が配置されている。本実施
の形態では、ソレノイドコイル27は単一のコイルとし
て形成されているけれども、同一の基準軸の周りに巻き
回された複数のコイルからなるコイル群(ソレノイドコ
イル群)として成形されることができる。
【0026】ソレノイドコイル27またはソレノイドコ
イル群は、その上端の位置を含む平面がエロージョン面
16aと平行になるように、またその下端の位置を含む
平面がペディスタル18の上面18a、つまりウエハW
の表面に平行になるように配置されている。このように
配置すると、ソレノイドコイル27によって発生される
磁場Hの基準軸の方向の成分(垂直成分Hv)の大きさ
を最大化することができる。
【0027】ソレノイドコイル27の上端の位置および
下端の位置はコイル27の長さを決定する。この長さ
は、エロージョン面16aとペディスタル18の上面1
8aとの間にある真空チャンバ12内の空間(以下、セ
ルフスパッタリング空間という)に形成される磁場Hの
垂直成分Hvの水平成分Hhに対する比率を主に支配す
る。ソレノイドコイル27を基準軸方向に相対的に長く
形成すると、中空部分に磁場が閉じ込められるので、基
準軸と平行な磁場成分を効率的に発生する。このため、
ソレノイドコイル27の両端部から離れたセルフスパッ
タリング空間内の各点においては、磁場Hの垂直成分H
vを水平成分Hhに比べて大きくできる。
【0028】コイルの胴径方向の巻き数はコイルの厚み
を決定する。この巻き数は、セルフスパッタリング空間
内の各点における磁場Hの強度を主に支配する。このた
め、磁場Hを強くすると、その強度に比例して垂直成分
Hvの大きさも強くなる。このため、セルフスパッタリ
ング空間内の各点、特にエロージョン面16aおよびペ
ディスタル18の上面18aとの間の中間領域において
磁場Hの垂直成分Hvを大きくするためには、ソレノイ
ドコイル27の胴径方向の巻き数を多くすることが好ま
しい。
【0029】このように形成されたソレノイドコイル2
7は、加えられる電流方向に応じて、エロージョン面1
6aからペディスタル18の上面18aに向かう方向、
またはペディスタル18の上面18aからエロージョン
面16aに向かう方向、つまり基準軸に沿った方向に磁
場Hを発生する。この磁場Hは、自己スパッタリング空
間の多くの領域において、Hv>>Hh、すなわち垂直
成分が水平成分に比べて十分に大きいという関係を満た
すように発生されることが好ましい。
【0030】このようなスパッタリング装置では、マグ
ネトロンユニット30によってプロセスガスはエロージ
ョン面16aの近傍においてプラズマ化される。このた
め、ターゲット16のエロージョン面16aから被スパ
ッタリング粒子が生成される。また、基準軸の周りに導
線を巻き回して形成されたコイル27を設けたので、エ
ロージョン面16aに垂直方向の磁場成分が水平方向の
磁場成分に比べて大きいような磁場が真空チャンバ12
内においてエロージョン面16aの近傍とは異なる領域
に発生される。スパッタリングされた粒子は、垂直成分
が水平成分に比べて優勢な真空チャンバ12内の領域に
おいて効率的にイオン化される。このため、コイル27
を用いて発生された磁場によってイオン化された粒子
は、エロージョン面16aに向けて加速され、エロージ
ョン面16aに衝突すると別のスパッタリングされた粒
子が生成される。このため、セルフスパッタリングが連
続的に生じる。
【0031】ソレノイドコイル用電源28は、制御器2
9に接続されている。このように制御器29はマイクロ
コンピュータ、タイマ等を有しているため、電流のオン
及びオフの制御、電流値の変更等を時間的な制御も含め
て行うことができる。制御器29は、また、バルブ2
3、加速用電源24、および駆動用モータ36にも接続
されている。このため、これらの機器に対しても同様な
制御を行うことができる。さらに、バルブ23、加速用
電源24、ソレノイドコイル用電源28、および駆動用
モータ36は、同一の制御器29に制御線29aを介し
て接続されているので、これらの機器を相互に関連させ
ながら制御することがでいる。このため、プロセスガス
の供給、プロセスガスのプラズマ発生、セルフスパッタ
リングへの移行、等を所定のタイミングに対して同期し
て制御することができる。
【0032】また、コイル用電源28は、パルス電圧を
発生可能である電源をあるようにしてもよい。このよう
に、パルス電圧が発生可能になると、発生される磁場が
パルス電圧の値に応じて変更される。このため、磁場が
十分に大きいときはセルフスパッタリングが十分に生じ
て、多数のスパッタリングされた粒子が発生する。磁場
が小さいとき叉は磁場がないときはスパッタリングされ
た粒子は基板の表面に到達して、その上に膜を形成す
る。
【0033】図4を参照しながら、本実施の形態のスパ
ッタリング装置においてセルフスパッタリングが起こる
メカニズムについて説明する。図4は、図1に示された
スパッタリング装置10に形成される磁場を示した構成
図である。図4では、マグネトロンユニット30が有す
る各マグネット34、およびソレノイドコイル27のそ
れぞれによって発生される磁場を破線で示している。な
お、マグネトロンユニット30は駆動モータ36によっ
て回転されるので、各マグネット34i、34oによっ
て発生される磁場は実際のスパッタリング装置では駆動
軸38の周りに回転している。
【0034】以下の説明では、ターゲットは銅を主構成
元素としている場合について説明する。つまり、ウエハ
W上には、銅薄膜がスパッタリングによって堆積され
る。しかしながら、本実施の形態のスパッタリング装置
10が適用されるターゲット材料としては、銅に限られ
るものではない。このほかの元素でもセルフスパッタリ
ングを利用して成膜可能である。
【0035】マグネトロンユニット30が有する各マグ
ネット34(34i、34o)は、図3において破線を
用いて示されるように、トロイダル磁場Aを形成する。
この環状の磁場Aは、ターゲット16のエロージョン面
16a近傍においては、この面16aに平行な磁場の成
分Hah(水平成分)が主要な成分である。この磁場成分
Hahは、ターゲット16のエロージョン面16a近傍に
アルゴンの放電によって形成されるプラズマ密度を高め
るように作用するため、この磁場成分Hahが大きい領域
(図1の破線領域P)では、アルゴンによるスパッタリ
ングが促進される。ところが、この磁場成分Hahは、被
スパッタリング粒子Cuに対してはイオン化、つまりプ
ラズマ化を促進しない。
【0036】一方、エロージョン面16aと、ペディス
タル18の上面18aの間にあり、エロージョン面16
aの近傍領域とは異なる場所にあるセルフスパッタリン
グ空間では、ソレノイドコイル27が磁場Bを生成す
る。磁場Bは、この空間において、ソレノイドコイル2
7の軸方向に向く磁場成分(垂直成分)Hbvが主要な成
分となる。この成分は、エロージョン面16aに対して
垂直な磁場成分Hbvである。この磁場成分Hbvは、エロ
ージョン面16aに対して垂直な速度成分を有する銅原
子Cu(被スパッタリング粒子)から電子が脱離させて
銅原子Cuのイオン化を促進する作用がある。このた
め、ソレノイドコイル27によって発生される磁場B
は、以下のように作用する。
【0037】まず、アルゴンによってスパッタリングさ
れた銅原子Cuは、セルフスパッタリング空間をウエハ
Wに向かって進んでいく。この途中で、磁場Bの垂直成
分Hbvの作用を受けて、銅原子Cuは、ある割合でイオ
ン化され銅イオンCu+を生成する。イオン化された銅
Cu+は、シールド26からターゲット16へ向かう電
界と相互作用してクーロン力を受ける。このため、イオ
ン化した時に持っていた運動エネルギがポテンシャルエ
ネルギに比較して小さい原子は、ターゲット16のエロ
ージョン面16aの向きに運動方向を変える。そして、
それぞれのCu+のポテンシャルエネルギに応じて加速
されて、イオン化された時の運動エネルギおよびポテン
シャルエネルギに応じた運動エネルギでエロージョン面
16aに衝突する。この衝突の際のエネルギがターゲッ
トから別の原子をスパッタリングさせるために十分であ
るときは、Cu+によるスパッタリングによって次の被
スパッタリング原子が生成される。この原子は、その初
速度に応じて、セルフスパッタリング空間をウエハWに
向かって進んでいく。
【0038】つまり、(1)スパッタリングによる銅原子
Cuの生成、(2)生成された銅原子の磁場中の飛行、
(3)このCu原子の垂直磁場成分によるイオン化、(4)
銅イオンCu+の電界による加速、(5)この銅イオンCu
+のターゲットへの衝突、(6)セルフスパッタリングによ
る別の銅原子の生成、(7)生成された銅原子の磁場中
の飛行、という順にプロセスが進行する。生成された銅
原子の一部は、イオン化されたものおよびイオン化され
なかったものも含めて、ウエハWの表面に到達し、そこ
に堆積される。
【0039】このようなプロセスが進行して、イオン化
された銅イオン数が、イオン化されていない銅原子数よ
りも多くなると、セルフスパッタリングが維持される。
しかし、アルゴンガスの供給を停止してプロセスガスに
よって生成される銅原子の数をなくしてしまうと、銅原
子および銅イオンの数が十分でなくなりセルフスパッタ
リングが起こらなくなってしまう場合もある。一方、プ
ロセスガスを供給しなくても、イオン化された銅イオン
数がイオン化されていない銅原子数よりも多い状態が維
持されると、セルフスパッタリングが維持される。この
状態になると、プロセスガスとしてアルゴンガスを供給
しなくても、スパッタリングが進行する。つまり、セル
フスパッタリングが進行している。このような条件を整
えるために、ターゲットに対して垂直方向の磁場成分が
存在するという条件は重要である。また、この状態にい
たるまで、アルゴンガスを適切にプラズマ化して、初期
的に銅原子を供給することもまた重要である。
【0040】このようなセルフスパッタリング現象を本
実施の形態のスパッタリング装置において、好適に実現
する方法を説明する。図5は、スパッタリング装置を操
作するタイミングチャートを示している。図5は、バル
ブ23によって行われるアルゴン流量の制御、電源24
によって行われるターゲット16とシールド26との間
に電圧(パワー)の制御、コイル27の磁場の制御、を
横軸に時間軸をとって示している。
【0041】図5を参照すると、時刻t0において、電
源24からターゲット16とシールド26との間に電圧
をを加える。時刻t1において、バルブ23を開けて真
空チャンバ12内にプロセスガス(アルゴンガス)の供
給を開始する。時刻t2において、グロー放電するため
に好適な真空度に達したので、バルブ23を固定する。
ここまでの過程において、また、今後も、真空ポンプに
よって真空排気は連続的に行われている。図3には示さ
ないが、マグネトロンユニット30を動作させると、ア
ルゴンのプラズマがエロージョン面26a近傍(図1の
P領域)に効率よく形成される。このときに、電源24
からは、パワーP1が投入されている。アルゴンプラズ
マの働きによって、ターゲット16のエロージョン面1
6aからはスパッタリングされた銅原子が発生される。
この状態は、図6(a)に模式的に示されている。つま
り、アルゴンイオンがターゲットに衝突して、銅原子が
スパッタリングされる(通常スパッタリング状態)。
【0042】次いで、時刻t3から時刻t4にかけて、電
源24からさらにパワーを上昇する。時刻t4における
パワーは、P2である。このときの、アルゴンによるス
パッタリングは維持されている。
【0043】続いて、時刻t5において磁場Bを発生さ
せ、時刻t6にかけて徐々に上昇させる。このような過
程で、磁場Bがある程度の値になると、セルフスパッタ
リングが起こり出す。このとき、スパッタリングされた
銅原子は、アルゴンイオンによるものと、銅イオン自体
によるものとがある。しかしながら、磁場Bが適切な向
きになるように発生されているので、セルフスパッタリ
ングが維持される条件が満たされている。この状態は、
図6(b)に模式的に示されている。つまり、アルゴン
イオンがターゲットに衝突して銅原子がスパッタリング
される場合と、銅イオンがターゲットに衝突して銅原子
がスパッタリングされる場合とが共存している(遷移状
態)。
【0044】一方、時刻t7からアルゴンの流量を減ら
しはじめて、時刻t8においてアルゴンの供給を停止す
る。時刻t6において、プロセスガスの供給が完全に停
止されると、セルフスパッタリングのみによって銅原子
は供給される。この状態は、図6(c)に模式的に示さ
れている。つまり、銅イオンがターゲットに衝突して、
銅原子がスパッタリングされる(セルフスパッタリング
状態)。
【0045】以上、プロセスガスのプラズマを発生し
て、このプラズマによって被スパッタリング粒子をした
後に、垂直磁場を発生させて、被スパッタリング粒子を
イオン化させるようにした。このため、通常スパッタリ
ング状態から遷移状態に移行できる。遷移状態において
は、プロセスガスのプラズマ領域と被スパッタリング粒
子のイオン化領域が異なっているので、相互に干渉する
ことなくセルフスパッタリングが安定して進行する。故
に、プロセスガスのプラズマを除いても、セルフスパッ
タリング状態が維持される。
【0046】以上、説明したように、セルフスパッタリ
ング方法は、真空チャンバ内にプロセスガスを供給する
工程と、ターゲットのエロージョン面近傍においてプロ
セスガスをプラズマ化する工程と、基板表面と所定の角
度をなす基準軸に沿った磁場を真空チャンバ内に発生す
る工程と、を備える。このような所定の角度とは、被ス
パッタリング粒子が到達すべき基板表面に垂直であるこ
とが好ましい。
【0047】このように、真空チャンバ12内にプロセ
スガスを供給した後に、ターゲット16のエロージョン
面16aの近傍領域においてプロセスガスをプラズマ化
するようにしたので、エロージョン面16aから被スパ
ッタリング粒子が生成される。また、エロージョン面1
6aと略直交する基準軸に沿った磁場を上記の近傍領域
とは異なる真空チャンバ12内の領域に発生させるよう
にしたので、基準軸と平行な方向の磁場成分がこれと直
交する成分に比べて優勢な領域が真空チャンバ内12に
形成される。この領域内では、被スパッタリング粒子は
容易にイオン化される。イオン化された粒子はターゲッ
ト16に向けて加速されて、この粒子がエロージョン面
16aに到達すると、別の被スパッタリング粒子を発生
させる。このため、通常のスパッタリングと共に、セル
フスパッタリングが連続的に進行する。
【0048】また、プロセスガスの供給を停止すると、
プロセスガスの分圧だけ真空度が高くなる。一方、磁場
発生工程において所定の磁場が発生されているので、プ
ロセスガスの供給がなくてもセルフスパッタリングによ
って被スパッタリング粒子の生成を維持される。また、
プロセスガスの粒子がスパッタリング粒子と衝突するこ
とがなくなる。
【0049】更に、磁場発生工程に先だってプラズマ工
程を実行すると、磁場発生工程において発生される磁場
の大きさ及び方向に係わらずプロセスガスのプラズマを
安定して生成可能である。この後に、磁場発生工程を実
行すれば、プラズマ工程において生成されたスパッタリ
ング粒子をもとにしてスムーズにセルフスパッタリング
に移行可能となる。
【0050】このように、プロセスガスのプラズマをエ
ロージョン面近傍に形成するようにしたので、エロージ
ョン面からスパッタリングされた粒子が生成される。タ
ーゲットのエロージョン面と基板の表面とを結ぶ基準軸
に沿った磁場をターゲットと基板との間の領域に発生す
るようにしたので、ターゲットからスパッタリングされ
た粒子がイオン化される。イオン化された粒子がエロー
ジョン面に達すると、別の粒子をスパッタリングする。
このようにしてスパッタリング粒子を発生するようにし
たので、プロセスガスの供給を停止してもセルフスパッ
タリングが連続的に進行される。ターゲットからセルフ
スパッタリングされた粒子の一部は上記基準軸の沿って
進行し、基板の成膜されるべき表面に到達する。このた
め、セルフスパッタリングによって発生された粒子が順
次に基板の表面に堆積される。したがって、ボトムカバ
リッジが良好な膜が基板上に堆積される。
【0051】このようなセルフスパッタリングを成膜方
法に適用すると、次のようになる。真空チャンバ内に設
けられたターゲットからスパッタリングされた粒子によ
ってターゲットからスパッタリングされる粒子を用いて
膜を形成する成膜方法であって、成膜されるべき表面を
有する基板を真空チャンバ内に配置する工程と、真空チ
ャンバ内にプロセスガスを供給する供給工程と、エロー
ジョン面の近傍においてプロセスガスのプラズマを形成
して、ターゲットからスパッタリング粒子を発生させる
するプラズマ工程と、ターゲットのエロージョン面と基
板の表面とを結ぶ基準軸に沿った磁場をターゲットのエ
ロージョン面と基板の表面との間の空間に発生して、セ
ルフスパッタリングによってターゲットからスパッタリ
ング粒子を発生するセルフスパッタリング工程と、プロ
セスガスの供給を停止する停止工程と、を備える。
【0052】このように、セルフスパッタリングによっ
て発生された粒子が順次に基板の表面に堆積させると、
ボトムカバリッジが良好な膜が基板上に堆積される。ま
た、プロセスガスの供給がなくても、適切な磁場および
電流が加えられているので、セルフスパッタリングによ
って被スパッタリング粒子の生成を維持される。一方、
プロセスガスの供給を停止すると、プロセスガスの分圧
だけ真空度が高くなる。このため、プロセスガスの粒子
がスパッタリング粒子と衝突することがなくなるので、
ボトムカバリッジ率が更に向上する。加えて、磁場がパ
ルス状に発生すようにすると、セルフスパッタリングと
成膜を交互に進行する。つまり、磁場が十分に大きいと
きはセルフスパッタリングが十分に生じて、多数のスパ
ッタリングされた粒子が発生する。磁場が小さいときま
たは磁場がないときはスパッタリングされた粒子は基板
の表面に到達して、その上に膜を形成する。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わるセルフスパッタリング方法では、真空チャンバ内に
プロセスガスを供給した後に、ターゲットのエロージョ
ン面の近傍領域において第1の磁場を利用してプロセス
ガスをプラズマ化するようにしたので、エロージョン面
からスパッタリングされた粒子が生成される。また、基
準軸に沿った第2の磁場をかかる近傍領域とは異なる真
空チャンバ内の領域に発生させるようにしたので、基準
軸と平行な方向の磁場成分がこれと直交する成分に比べ
て優勢な領域が真空チャンバ内に形成される。この領域
内では、スパッタリングされた粒子は容易にイオン化さ
れる。イオン化された粒子はターゲットに向けて加速さ
れて、この粒子がエロージョン面に到達すると、別のス
パッタリング粒子を発生させる。このため、通常のスパ
ッタリングと共に、セルフスパッタリングが連続的に進
行する。
【0054】つまり、プロセスガスをプラズマ化と、被
スパッタリング粒子のイオン化を時間的および空間的に
分離して行うことを可能にした。このため、プロセスガ
ス放電を比較的低い電圧において発生させることができ
る。また、プロセスガスの放電が存在するときにセルフ
スパッタリングを維持するために好適な条件に設定可能
なので、プロセスガスの放電がセルフスパッタリングへ
の移行中に切れてしまうことが防止された。
【0055】したがって、セルフスパッタリングへ安定
して移行可能なセルフスパッタリング方法が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従うマグネトロン式スパッタ
リング装置の概略構成図である。
【図2】図2は、各マグネトロンユニットの配置位置を
示すための上面図である。
【図3】図3は、1個のマグネットの部分を拡大したマ
グネトロンユニットの拡大図である。
【図4】図4は、本発明に係わるスパッタリング装置に
形成される磁場を示した構成図である。
【図5】図5は、スパッタリング装置を操作するタイミ
ングチャートを示している。
【図6】図6は、通常スパッタリング状態、遷移状態お
よびセルフスパッタリング状態を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
10…スパッタリング装置、12…真空チャンバ、13
a、13b…絶縁部材、14…ハウジング、15…基
板、16…ターゲット、18…ペディスタル、20…排
気ポート、21…真空ポンプ、22…供給ポート、23
…バルブ、24…加速用電源、25…プロセスガス供給
源、26…シールド、27…コイル、28…ソレノイド
コイル用電源、29…制御器、30…マグネトロンユニ
ット、32…ベースプレート、34…マグネット、36
…駆動モータ、38…駆動用モータ、40…ヨーク部
材、42、44…棒磁石、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−28485(JP,A) 特開2000−144411(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58 H01L 21/203 H01L 21/285

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバ内に配置されたターゲット
    からスパッタリングされた粒子によって前記ターゲット
    からスパッタリングされる粒子を生成するセルフスパッ
    タリング方法であって、 前記真空チャンバ内にプロセスガスを供給する供給工程
    と、 前記ターゲットの前記エロージョン面と略直交する基準
    軸に交差する方向の磁場成分が前記基準軸の方向の磁場
    成分より大きい第1の磁場を利用して、前記ターゲット
    のエロージョン面の近傍の領域において前記プロセスガ
    スをプラズマ化するプラズマ工程と、 前記基準軸の方向の磁場成分が前記基準軸に交差する方
    向の磁場成分より大きい第2の磁場を前記プラズマ工程
    の開始後に前記真空チャンバ内の領域に発生する磁場発
    生工程と、 を備える、セルフスパッタリング方法。
  2. 【請求項2】 前記磁場発生工程の後に、前記プロセス
    ガスの供給を停止する停止工程を、更に備える請求項1
    に記載のセルフスパッタリング方法。
  3. 【請求項3】 前記磁場発生工程は前記第2の磁場をパ
    ルス状に発生する工程を含む、請求項1または請求項2
    に記載のセルフスパッタリング方法。
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