JP3447794B2 - 光導電性画像形成部材及びその製造方法 - Google Patents

光導電性画像形成部材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、概ね、分子分散顔料、
分子分散顔料を含む薄フィルムの製造及びその画像形成
部材に関する。特に、本発明は、加工溶液をコートした
感光性顔料層並びに、その光−及びオプト−電子装置及
び画像形成部材に、ルイス酸−顔料の可溶化を用いた方
法に関する。本発明の具体例では、改良されたゼログラ
フィック特性を有する積層光導電性画像形成部材が提供
され、この特性には約400〜約900nmの波長域に
おける高い電荷許容性、低い暗減衰、高い光感度が、ま
た、約600〜約800nmの波長域における最大の又
はピークの光感度が含まれ、近赤外波長に感受性を有す
る電子写真、特にゼログラフィック画像形成システム及
びプリンタに対する選択を可能とする。本出願発明の具
体例では、ここで説明される分子分散顔料を含む光導電
性層と、特にアリールアミンを含む電荷若しくは正孔輸
送層とを有する画像形成部材が提供され、これは約70
0〜約820nmの波長域で光に対して感受性を有する
部材である。得られた部材は、発光ダイオード(LE
D)印刷装置よってもたらされる赤照明に反応性を有
する。本発明の方法により製造される画像形成部材は、
オプトエレクトロニック装置例えば発光ダイオード、有
機電圧発光エミッター、電界効果トランジスタ、真空発
光ディスプレー、薄フィルムトランジスタ及び液晶ディ
スプレーに、又はこれらと組み合わせて用いられ得る。
本発明の光反応性画像形成部材は、本文中で説明される
ような分子分散光励起顔料を含む光導電性組成物を、例
えば、光励起層及び電荷輸送層間に配置して又は該光励
起層及び光励起層に接触した電荷輸送層と共に支持体間
に配置して含むことができる。
【0002】本発明の具体例では、従来の高エネルギー
顔料磨砕及び高真空顔料昇華方法と異なり、光感受性積
層装置を含む顔料の加工に対して、変更され単純化され
た方法が提供される。
【0003】本発明の具体例では、ここで説明されるよ
うな分子分散顔料を含む光導電性層を有する画像形成部
材、即ち、電荷発生層と輸送層の両方として同時に機能
する層を有する画像形成部材が提供される。
【0004】
【従来の技術】既知の顔料磨砕方法は、高エネルギーの
粉砕又は磨砕による、典型的には、分散溶媒中で行われ
る顔料粒子寸法の減少化に関連する。微粉体顔料粒子
を、磨砕加工を延長することによって得ることができる
が、この得られた顔料分散物は、しばしば、すぐに再凝
集(リアグリメレート)してしまう。多種多様な顔料分
散剤が、一定しない成功率で、迅速な凝集体形成を避け
るために用いられている。顔料昇華方法は、顔料粒子を
高真空下で加熱し、該顔料粒子を蒸発し、その後、この
顔料粒子は顔料層を形成するために冷えた基体上に濃縮
される。高度な均一性を有する純粋な顔料層は、昇華方
法によって得られる。しかし、昇華加工は、大規模の作
製操作としては複雑で高価な構成となり得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分子分散状
態の特定の光導電性及び光励起顔料、並びにこの画像形
成部材を提供することを目的とし、該部材は、約400
〜約900nm、また好ましくは約600〜約800n
mの波長に感度を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光導電性画像形
成部材の製造方法は、可溶化された顔料−ルイス酸錯体
と非プロトン性溶媒系を含む溶液を提供し、この溶液を
基体上にコーティングして前記基体上に光励起フィルム
又はコーティング層を形成し、このフィルム層又はコー
ティング層を乾燥させ、乾燥したフィルム層を非プロト
ン性溶媒系で洗浄して前記ルイス酸を除去し、コーティ
ングされた基体を乾燥させることを含む。
【0007】また、本発明の光導電性画像形成部材は、
支持体と、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニ
ン、キナクリドン、ベンズイミダゾールペリレン、ペリ
レンテトラカルボキシルジイミド、置換2,4−ジアミ
ノトリアジン、スクアライン、多核芳香族キノン、チオ
ピリリウム化合物及びこれらの混合物からなる群より選
択され随意にバインダ樹脂に分散された分子分散顔料を
含み且つ該支持体に接触している光励起層と、随意の電
荷輸送層と、その上に、随意の最上又は保護的上塗り層
とを含み、ここで分子分散顔料層は約10〜約1000
0ppmの残留ルイス酸含量を含む。
【0008】本発明の顔料可溶化方法は、具体例におい
て、例えばジェネク(Jenekhe) の米国特許第4,94
5,156号及び同第4,963,616号並びにジェ
ネク及びジョンソンのマクロモレキュルス(Macromolecu
les)、第23巻、4419ページ(1990)及びその
参考文献特に参考文献第16から第24に記載されてい
るルイス酸による、複素環ラダー及び硬質ロッドポリマ
ーの可溶化に類似している。
【0009】本発明の顔料の可溶化方法は、顔料、ルイ
ス酸及び極性非プロトン性溶媒を含む溶液を提供する1
つ又は2つのステップを含み得る。1ステップ工程で
は、顔料錯体形成及び可溶化が同時に起こる。2ステッ
プ工程では、最初のステップは、固体顔料−メタロイド
錯体を好ましい錯体化反応のいずれかによって形成する
ことに関している。次のステップは、好ましい有機溶媒
における該固体錯体の可溶化に関している。関連してい
る2ステップ工程は、米国特許第4,963,616号
第10欄第4行に記載されており、この開示内容を全て
援用して本文の一部とする。次いで、1及び2ステップ
可溶化工程のいずれかにより得られた溶液は、例えばス
プレー、スピン、ディップ等のコーティング方法によっ
て、選択された基体上に単数又は複数の着色層を溶媒コ
ートするために用いることができる可溶化された顔料錯
体を含む。
【0010】本発明による光導電性画像形成部材は、顔
料又は顔料混合物を、電荷又は光励起層の0.5〜10
0重量%の量で存在する光励起物質として含み、ここで
該顔料混合物は、少なくとも第1の顔料を、顔料混合物
の約10〜約50重量%で含み、第2の顔料を顔料混合
物の約40〜約90重量%で含む。
【0011】典型的な有機光導電性顔料には、チタン及
びバナジウムフタロシアニン並びに他のフタロシアニン
化合物、米国特許第3,357,989号に記載の無金
属フタロシアニン、金属フタロシアニン例えば銅フタロ
シアニン、モナストラル・レッド、モナストラル・バイ
オレット及びモナストラル・レッドYの商品名でデュポ
ンから市販のキナクリドン、米国特許第3,442,7
81号に記載の置換2,4−ジアミノトリアジン、スク
アライン顔料、インドファスト・ダブル・スカーレッ
ト、インドファスト・バイオレット・レイクB、インド
ファスト・ブリリアント・スカーレット及びインドファ
スト・オレンジの商品名でアライド・ケミカル・コーポ
レーションから市販の多核芳香族キノン、チオピリリウ
ム顔料等、並びにこれらの混合物が含まれる。
【0012】一般にルイス酸は、電子受容体であり、ド
ナー分子又はイオンからの2つの電子と配位化学結合を
形成することによって、ドナー分子又はイオンと結合し
得る。典型的なルイス酸には、三塩化アルミニウム即ち
AlCl3 、三塩化鉄即ちFeCl3 、四塩化スズ即ち
SnCl4 、三フッ化ホウ素即ちBF3 、ZnCl2
TiCl4 、SbCl5 、CuCl2 、SbF5 、VC
4 、TaCl5 、ZrCl4 等、並びにこれらの混合
物が含まれる。他の好適な錯化剤には、ニトロシル(N
+ )塩、NO+ - であってA=BF4 、HSO4
PF6 、SbCl6 、AsF6 等が含まれる。選択され
るルイス酸又は他の錯化剤は、好ましくは極性非プロト
ン性溶媒において可溶であり、プロトン性溶媒により溶
解し反応し、又はプロトン性溶媒中で制御可能に分解し
得る。
【0013】極性非プロトン性溶媒又は極性非プロトン
性溶媒の混合物は、本発明の顔料錯体溶液の製造のため
に用いられることができる。約2〜約10の溶媒の混合
物の使用は、顔料粒子の可溶化の挙動を改変し得る。可
溶化顔料粒子の凝集の挙動、得られた溶液混合物の粘度
並びに得られた単数又は複数の着色層の相形態的及び電
気的特性も、可溶化方法に用いられる溶媒の選択によっ
て影響され得る。実施例において好適な極性非プロトン
性溶媒は、ニトロメタン、ニトロエタン、1−ニトロプ
ロパン、1,2−ジクロロエタン、塩化メチレン、ベン
ゼン、トルエン等並びにこれらの混合物の群から選択さ
れ得る。加えて有用な溶媒は、例えば前述の米国特許第
4,963,616号第8欄第54行に開示されてい
る。
【0014】1〜約10のバインダ樹脂は、顔料−ルイ
ス酸錯体溶液中に、可溶化形態及び/又はコロイド状に
分散された形態で存在し得る。他のバインダ樹脂も、錯
体化された顔料溶液に用いられるものと同一又は異なり
得、顔料錯体含有溶液の付着の前に、選択された基体上
に薄フィルムとして予めコートされることができる。バ
インダ樹脂は、付着された着色層に所望の機械特性を付
与するため随意に用いられ、次に付着される層に対す
る接着特性を提供する。バインダ樹脂は、また、コーテ
ィング方法を改良するように、錯体化された顔料溶液の
粘度を改変するために用いられ得、また付着された着色
層の相形態的及び電気的特性を改変するために用いられ
得る。バインダ樹脂又は樹脂の混合物は、分子分散顔料
電荷発生層の全重量の約0.1〜約99.8重量%の量
で用いられ得る。
【0015】好適な樹脂バインダ物質は、全て電荷発生
層に用いられ得る。典型的な有機樹脂状バインダには、
米国特許第3,121,006号及び同第4,439,
507号に記載されているように、ポリカーボネート、
アクリレートポリマー、ビニルポリマー、ポリビニルカ
ルバゾール、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリアミ
ド、ポリウレタン、エポキシ等並びにこれらの混合物が
含まれる。有機樹脂状ポリマーは、ブロック、ランダム
又は交互共重合体であり得る。
【0016】光導電性顔料及び樹脂状バインダ物質を含
む光励起層は、概ね、約0.1〜約5.0μmの厚みの
範囲であり、好ましくは約0.3〜約3μmの厚みを有
する。他の厚みもまた選択され得る。
【0017】錯体顔料溶液は、選択された基体上に混合
着色層をコーティングするために、2〜約10の可溶化
顔料の混合物を随意に含有し得る。例えばベンズイミダ
ゾールペリレンとチタンフタロシアニンとの混合顔料錯
体溶液は、単一層に顔料の混合分子分散を形成するため
に、本発明の具体例において溶媒コーティング用に製造
されることができる。更に、錯体顔料の異なる混合物を
含む複数の溶液も、ここで記載されるように層状にコー
ト又は付着され、例えば独特な多層構造を用いた画像形
成において有用な装置を提供し得る。例えばベンズイミ
ダゾールペリレン−ルイス酸錯体溶液とチタンフタロシ
アニン−ルイス酸錯体溶液とを、別々に製造し、次い
で、連続してコートするために用いて、例えば前述の異
なる顔料の交互層を有する装置を形成することができ
る。
【0018】前述の分子分散顔料は、半導体分野におい
て既知のp及びn型成分のいずれかによって、顔料の全
重量に対して約0.01〜約50重量%の量でドープさ
れ得、これの成分には例えばI2 、AsF5 、FeCl
3 、K等が含まれ、所望のその導電性が付与される。
【0019】また、具体例において本発明は、単層又は
複数層を有するその画像形成部材の提供によって達成さ
れることができる。より詳細には、本発明は、光導電性
顔料例えばベンズイミダゾールペリレン及びその類似
物、ペリレンテトラカルボキシルジイミド誘導体、キナ
クリドン誘導体、ポリアゾ顔料並びにオリゴメリックフ
タロシアニン及びその混合物を含むフタロシアニン化合
物を有する光導電性画像形成部材に関する。本発明の画
像形成部材を加工するために、完全に又は部分的にルイ
ス酸の存在下の有機溶媒において可溶化され得る光励起
顔料の例には、図7〜9に記載されている式の化合物が
含まれる。他の好適な光導電性顔料は、例えばオルガニ
ック・フォトコンダクターズ:リーセント・トレンズ・
アンド・デヴェロップメント(Organic Photoconductor
s:Recent Trends and Development)、ケミカル・レヴュ
ー、第93巻、第1号(1993)、1月/2月、にお
いてK.L.ロウ(Law) が記載している。
【0020】本発明の分子分散顔料層の加工の概説は、
低沸点有機溶媒例えばニトロメタン、クロロホルム、塩
化メチレン等において、顔料−ルイス酸錯体溶液を顔料
とルイス酸とを混合することによって提供し;該錯体溶
液を基体の上にコーティングし;得られたコーティング
を乾燥し;そして、例えば洗浄によって、実質量のルイ
ス酸を除去することを含む。
【0021】分子分散顔料を有する画像形成部材の他の
製造方法は、顔料−ルイス酸錯体溶液を、バインダ樹脂
を随意に含む低沸点有機溶媒中で顔料及びルイス酸を混
合することによって提供し;該顔料−ルイス酸錯体溶液
をフィルム又は層に流し込む又はコーティングし;例え
ば蒸発によって残留溶媒を除去し;そして、該フィルム
又は層を、極性非プロトン性溶媒例えば水、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、酢
酸及びこれらの混合物を用いて、例えばホルムアミド、
アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、N
−メチル−2−ピロリドン及びこれらの混合物を添加し
て洗浄し、ルイス酸成分を分解、溶解し、次いで着色層
又はフィルムから実質的な量のルイス酸成分を除去する
ことを含む。顔料−錯体溶液中の好適な顔料重量%は、
約0.005〜約20%、好ましくは約1〜約10%で
ある。ルイス酸又はルイス酸分子混合物の顔料粒子に対
するモル比は、顔料分子中に存在する電子供与成分の数
と等しい又はこれより多いことが好ましい。具体例にお
いて、ルイス酸−顔料錯体の形成に用いられる顔料に対
するルイス酸のモル比は、約1:1〜約20:1であ
る。
【0022】薄フィルムは、ガラス基体上に、例えばニ
トロメタン及び塩化メチレンに可溶化された例えば1.
0〜2重量%のルイス酸錯体顔料の稀釈溶液によって、
スピンコーティングにより特徴付けられて簡便に製造さ
れた。
【0023】得られた分子分散顔料は、溶液又は薄フィ
ルムとして、既知の方法例えば固有粘度、熱重量分析、
赤外スペクトル又は電子吸収スペクトルによって、特徴
付けされた。
【0024】本発明の方法によって製造されて得られた
分子分散顔料層は、エネルギー分散X線解析及び関連分
光法によって測定可能な微量なルイス酸種が含有されて
得られた。薄フィルム又層に残存する残りのルイス酸由
来イオンは、選択された製造工程に依存して、約10〜
約10000ppmの範囲となり得る。
【0025】ある具体例では、支持体、ここで説明され
る分子分散顔料を含む光導電性層並びに、支持体及び光
導電性層の間に配置された電荷輸送層を含む積層光反応
性部材が提案されている。特定実施例において、光反応
性装置は、(1)支持体、(2)正孔遮断層、(3)随
意の接着界面層、(4)分子分散顔料又はこれらの混合
物を含む光励起層、(5)電荷輸送層、並びに(6)随
意の保護上塗り層を含み得る。従って、本発明の特別な
光反応装置は、導電性支持体、これに接触する正孔遮断
金属酸化物層、接着層、随意の接着層に重層され且つ分
子分散顔料若しくは分子分散顔料混合物を含む光励起
層、並びに最上層として樹脂状マトリクスに分散された
特定のジアミンを含む正孔輸送層を含むことができる。
この光導電層組成物は、正孔輸送層と接触した場合に
は、光励起層によって発生された正孔を輸送させること
が可能である。光導電性装置に選択され得るアリールア
ミン正孔輸送分子の例は、米国特許第4,265,99
0号に説明されている。また、電荷輸送分子の例は、米
国特許第4,921,773号及びここで述べられた特
許に記載されている。
【0026】電荷発生体として分子分散顔料を用いる他
の利益は、均質であり且つ所望により非粒子である電荷
発生層の形成能を含む。電荷発生体層は、均質及び非粒
子であり、発生層の粒子性質例えばコーティング分散の
安定性、粒子寸法、粒子寸法の分布に関連した再現不能
性を排除し、慣用の電荷発生体顔料粒子のやり方は、そ
れ自身、コーティング及び硬化工程において配置され
る。粒子の配置は、電荷移動過程に影響し得る。本発明
の分子分散顔料により製造される電荷発生層は、不均質
及び粒子電荷発生層に関連した不利益を実質的に示さな
い。
【0027】ここで説明される光反応性装置は、例えば
ゼログラフィック画像形成方法として、従来知られてい
るような種々の画像形成システムに組み込み得る。更に
本発明の画像形成部材は、近赤及び/又は赤外光による
画像形成及び印刷システムに選択され得る。この具体例
では、光反応性装置は、約400〜約900nm、好ま
しくは600〜800nmの波長域の光に対して連続又
は同時に露光されて、負又は正に帯電され得、次いで得
られた画像は現像され、紙に転写される。更に、本発明
の画像形成部材は、可視光による画像形成及び印刷シス
テムに選択されることができる。この具体例では、光反
応性装置は、約400〜約700nmの波長域の光に露
光されて負又は正に帯電され得る。分子分散顔料は、こ
の領域に非感受性となるように随意に選択され得、従っ
て、電荷発生方法に関与することはなく、それゆえ、複
数露光を選択する画像形成方法を可能にする。
【0028】図1は、本発明の光導電性画像形成部材を
示し、これは、支持体1、図7〜9に示される化学式、
好ましくはここで示されるように図7又は8の式から実
施例において選択される分子分散顔料又は分子分散顔料
混合物を含む光励起層3並びに、随意の電荷キャリア正
孔輸送層5を含み、随意の電荷キャリア正孔輸送層5
は、不活性樹脂状バインダ組成物9に分散された正孔電
荷輸送分子7を含む。層5は、単一の随意の正孔輸送ポ
リマー例えばポリ(メチルフェニルシリレン)、ポリ
(アリールアミンカルボネート)、ポリ(エーテルカル
ボネート)等を含み得る。
【0029】図2は、図1に示された部材と、正孔輸送
層が支持体と光励起層との間に置かれている以外は、本
質的に同一である。より詳しくは、この図には、支持体
11、不活性樹脂状バインダ組成物17に分散されたア
リールアミン正孔輸送分子16を含む正孔輸送層15、
並びにここで説明される図7の式、特に図7若しくは8
に示されるもの又はこれらの混合物である単数又は複数
の分子分散顔料化合物21を含む光励起層19を含む光
導電性画像形成部材が示されている。
【0030】図3は、本発明の光導電性画像形成部材が
示され、これは、支持体31、分子分散顔料33を含む
光導電性層32、並びに、MAKROLON(商標名)
ポリカーボネートバインダ37に分散されたアリールジ
アミン分子36を含む随意の(図示していない)電荷輸
送層35を含む。
【0031】図4は、本発明の分子分散顔料含有画像形
成装置のサイクルに伴う電圧(−V)安定性を示してい
る。例えばサイクルによる装置の電圧が、帯電後を3つ
即ち40(0.19秒)、42(0.75秒)及び44
(1.13秒)、並びに光消去後を1つ即ち46
(VR )、従って4つの電圧について示されている。図
から示されるように、電圧は、サイクルに対して非常に
安定している。10ボルトより低いランダム変化は、1
ボルト未満の電圧の場合のコロトロン帯電及びシステム
変化における1%変化のためのである。この装置は、1
000以上の累積サイクル及び10ボルト未満の変化し
た電圧で、一定の帯電条件下において用いられた。この
残留電圧(VR )は、累積1000サイクルに亘って、
5ボルト未満を維持していた。
【0032】図5は、帯電−消去サイクル後の典型的な
暗放電を示し、10秒を越える暗放電の平均は約27ボ
ルト毎秒であった。
【0033】図6は、本発明の方法によって製造された
光導電性画像形成部材の、帯電した後0.75秒及び6
70nm光に露光した後0.375秒で認められた典型
的な放電曲線を示している。
【0034】図7、8及び9は、チタンフタロシアニ
ン、ベンズイミダゾールペリレン、及びペリレン誘導体
を各々示し、これらの光活性顔料化合物は、本発明の方
法及び画像形成部材実施例において有用である。
【0035】この画像形成部材の支持体は、絶縁体例え
ば市販されているポリマーであるMYLAR(商標名)
及びチタン添加MYLAR(商標名)を含む無機若しく
は有機重合体物質;半導体表面層例えばインジウムスズ
酸化物若しくはその上に配置されたアルミニウムを有す
る有機若しくは無機物質;又は、導電性物質例えばアル
ミニウム、チタン、クロム、ニッケル、黄銅等を含み得
る。基体は、可撓性、シームレス又は硬質であり得、種
々の異なる構成例えばプレート、円筒ドラム、スクロー
ル、エンドレス可撓性ベルト等をとり得る。実施例にお
いて、該基体は、エンドレス可撓性ベルトの形態にして
いる。ある場合には、抗カール層例えばMAKROLO
N(商標名)として市販されているポリカーボネート物
質を、特に基体が有機重合体物質の場合に、基体の背側
に被覆することが望ましいとされ得る。
【0036】基体層の厚みは、経済的考慮、他の層の成
分等を含む種々の因子に依存する。従って、この層は、
実質的な厚み例えば、得られる画像形成装置若しくは方
法に対して悪影響がない限り、125ミルまで又は最小
の厚みとし得る。具体例では、この層の厚みは、約3〜
約20ミルである。
【0037】一般に、光励起又は光導電層は、約0.0
5〜約25μm以上、好ましくは1〜約5μmの厚みを
有する。分子分散顔料を有する電荷発生層の厚みは、ま
ず、入射光の波長に主として依存する。例えばゼログラ
フィック画像形成が可視光(400〜700nm)を用
いて行われ且つ選択された顔料化合物が強く吸収し得る
場合には、薄い発生層(約0.2〜2μm)が供給さ
れ;780nm付近の固体レーザにより生成されるよう
な近赤外光が画像形成に用いられる場合には、より厚い
発生層(典型的には5〜30μm)が必要とされ得る。
随意に、コーティング溶液に分子分散された又は可溶性
ポリマーバインダを含むコーティング溶液に分子分散さ
れた単一の光活性顔料分子を含む単一層の光導電体を用
いることができる。一般に、この層を画像形成又は印刷
露光ステップにおいて向けられている入射放射光の例え
ば約80〜約90%以上の実質的な量を吸収するために
十分な厚みで提供することが所望される。この層の最大
の厚みは、また、例えば機械的な考慮、他の層の厚み、
可撓性光導電性画像形成部材が所望されているか否かの
ような因子に依存する。
【0038】電荷輸送層は、例えば電荷(正孔)を効率
よく輸送することを提供する種々の成分例えば樹脂状バ
インダに分散されたアリールアミン化合物及び他の成分
(前述の’773号特許及び米国特許第4,933,2
45号を参照のこと)を含み得る。正孔輸送層において
好適な不活性バインダ物質には、既知の高絶縁性樹脂が
含まれ、これらは一般に、少なくとも1012 ohm-cm の
抵抗率を有し、過度の暗減衰を阻止する。前記アリール
アミン化合物には、N,N′−ジフェニル−N,N′−
ビス(アルキルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)
−4,4′−ジアミンが含まれ、ここでアルキルは、2
−メチル、3−メチル及び4−メチルのようなメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル等からなる群より
選択される。ハロ置換では、該アミンはN,N′−ジフ
ェニル−N,N′−ビス(ハロフェニル)−(1,1′
−ビフェニル)−4,4′−ジアミンであり、ここでハ
ロは2−クロロ、3−クロロ又は4−クロロである。該
電気的に不活性の樹脂に分散され得、正孔を輸送する層
を形成し得る他の電気的に活性の小分子には、ビス(4
−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタ
ン、4′,4″−ビス(ジエチルアミノ)−2′,2″
−ジメチルトリフェニルメタン、ビス−4−(ジエチル
アミノフェニル)フェニルメタン及び4,4′−ビス
(ジエチルアミノ)−2,2′−ジメルトリフェニルメ
タンが含まれる。一般に、正孔輸送層は、約5〜約75
μm、好ましくは約10〜約40μmの厚みを有する。
【0039】電荷輸送層はこの技術分野においてよく知
られている。典型的な輸送層は、例えば米国特許第4,
265,990号;同第4,609,605号;同第
4,297,424号及び同第4,921,773号に
記載されている。有機電荷輸送物質も、用いられ得る。
典型的な電荷特に正孔輸送物質には、下記のものが含ま
れる。
【0040】米国特許第4,306,008号;同第
4,304,829号;同第4,233,384号;第
第4,115,116号;同第4,299,897号及
び同第4,081,274号並びに同第5,139,9
10号に開示されているタイプの正孔輸送分子は、本発
明の画像形成部材に選択され得る。典型的なジアミン正
孔輸送分子には、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビ
ス(3−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)
−4,4′−ジアミン等が含まれる。
【0041】米国特許第4,315,982号;同第
4,278,746号及び同第3,837,851号に
開示されているようなピラゾリン輸送分子も、また選択
され得る。
【0042】米国特許第4,245,021号に開示さ
れているような置換フルオレン電荷輸送分子も、また選
択され得る。
【0043】例えば2,5−ビス(4−ジエチルアミノ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、ラゾリ
ン、イミダゾール、トリアゾール等のオキサジアゾール
輸送分子も、実施例において電荷輸送分子として選択さ
れ得る。他の典型的なオキサゾール輸送分子は、例えば
独国特許第1,058,836号;同第1,060,2
60号及び同第1,120,875号に記載され、これ
らもまた、選択され得る。
【0044】他の特別の正孔輸送体には、ヒドラゾン輸
送分子例えばp−ジエチルアミノベンズアルデヒド−
(ジフェニルヒドラゾン)、4−メトキシナフタレン−
1−カルボアルデヒド、1−メチル−1−フェニルヒド
ラゾン等が含まれる。他の典型的なヒドラゾン輸送分子
は、例えば米国特許第4,150,987号;同第4,
385,106号;同第4,338,338号;同第
4,387,147号;同第4,256,821号及び
同第4,297,426号に開示されている。他の特別
の輸送分子は、米国特許第3,895,944号;同第
3,820,989号及び同第3,870,516号に
開示されている。
【0045】選択され得る他の有用な電荷輸送分子に
は、米国特許第4,806,443号、同第4,81
8,650号、同第4,806,444号、同第4,9
35,487号、同第4,956,440号、同第4,
801,517号、同第5,028,687号及び同第
5,030,532号に記載されているものが含まれ
る。
【0046】更に他の電荷輸送ポリマーのクラスは、例
えば米国特許第4,839,451号に記載されている
ようなポリシリレンである。
【0047】前記ポリシリレン輸送層の説明例には、ポ
リ(メチルフェニルシリレン)、ポリ(メチルフェニル
シリレン−ジメチルシリレン)共重合体、ポリ(シクロ
ヘキシルメチルシリレン)、ポリ(t−ブチルメチルシ
リレン)、ポリ(フェニルエチルシリレン)等が含ま
れ、該ポリシリレンは一般に、約100000〜約20
00000の重量平均分子量を有する。
【0048】輸送層のための高絶縁及び樹脂状成分又は
不活性バインダ樹脂状物質の例には、米国特許第3,1
21,006号に記載されているような物質が含まれ
る。好適な有機樹脂状物質の特定例には、ポリカーボネ
ート、アクリレートポリマー、ビニルポリマー、セルロ
ポリマー、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリア
ミド、ポリウレタン及びエポキシが、これらのブロッ
ク、ランダム又は交互共重合体で含まれる。好ましい電
気的に不活性なバインダ物質は、約20000〜約10
0000の分子量を有するポリカーボネート樹脂であ
り、特に好ましくは約50000〜約100000の範
囲の分子量を有する。本発明の実施例において電気的に
不活性な樹脂状物質として最も好ましい物質は、LEX
AN 145(商品名)として入手可能である重量平均
分子量が約35000〜約40000のポリ(4,4′
−ジプロピリジン−ジフェニリンカーボネート);LE
XAN141(商品名)として入手可能である重量平均
分子量が約40000〜約45000のポリ(4,4′
−イソプロピリジン−ジフェニリンカーボネート);M
AKROLON(商標名)として入手可能な重量平均分
子量が約50000〜約100000のポリカーボネー
ト樹脂;及びMERLON(商品名)として入手可能な
重量平均分子量が約20000〜約50000のポリカ
ーボネートである。一般に、この樹脂状バインダは、約
10〜約75重量%の前記活性物質を含み、好ましくは
この約35〜約50重量%でこの物質を含む。
【0049】光導電性画像形成部材は、正孔遮断層を随
意に含み、この層は支持体と光励起層の間に配置され
る。この層は、金属酸化物例えば酸化アルミニウム等、
又は物質例えばシラン、ナイロン等を含み得る。この層
の第1の目的は、帯電の間及びその後に基質から正孔が
注入することを阻止することである。典型的には、この
層は約5〜約300Åの厚さであり、一方、ある場合に
は2μmの厚さにし得る。
【0050】更に、該光導電性画像形成部材は、また接
着界面層を随意に含み得、この層は正孔遮断層と光励起
層との間に配置される。この層は、重合体物質例えばポ
リエステル、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリ
ドン等を含み得る。典型的には、この層は例えば約0.
6μm未満の厚みであり、好ましくは約0.05〜約1
μmの厚み範囲が好ましい。
【0051】本発明の画像形成部材における光感度値
(750nmでE0.5ddp)が、許容可能であり、ある場
合には優れ、例えば約2〜約25erg/cm2 とする
ことができる。許容可能な光感度値は、画像形成部材が
含まれる画像形成装置のデザインに依存して変化し、従
って、ある場合には、40又は50の高さの値が許容さ
れ、約5未満の値が好ましいとされ得る。
【0052】具体例において、特に赤外領域で、本発明
の画像形成部剤によって認められる高感度は、真空蒸着
方法において認められるパッキングと同様の顔料結晶パ
ッキングに由来すると思われる。
【0053】本発明は、ここで開示される光導電性画像
形成部材を有する画像生成方法も包含する。この方法
は、静電画像を本発明の光導電性画像形成部材上に生成
するステップ、次いで該静電画像を、米国特許第4,5
58,108号、同第4,560,635号;同第3,
590,000同第;同第4,264,672同第;同
第3,900,588号及び同第3,849,182号
に参照される樹脂粒子、顔料粒子、電荷制御剤を含む添
加剤、及びキャリア粒子を含む既知の現像液組成物によ
り現像するステップ、該現像された静電画像を好適な基
体に転写するステップ、並びに、該転写された画像を該
基体に永久定着するステップを含む。該画像の現像は、
種々の方法例えばカスケード、ダッチダウン、パウダー
クラウド、磁気ブラシ等によって達成され得る。現像さ
れた画像の基体への転写は、コロトロン又はバイアスロ
ールが選択される方法を含む全ての方法により成され得
る。定着ステップは、全ての好ましい方法例えばフラッ
シュ融着法、加熱融着法、加圧融着法、蒸気融着法等に
より実施され得る。
【0054】分子分散顔料が添加された発生体層薄フィ
ルムを製造する本発明の方法は、以下のことを可能にす
る:即ち、慣用のコーティング技術を用いた可溶化顔料
の分子分散溶媒コーティング;顔料粒子寸法の制御及び
顔料凝集(アグロメレーション)の排除;錯体形成にお
ける溶解ステップ及び次のろ過ステップによる顔料若し
くは顔料混合物の精製;並びに、分子的着色層の化学分
析が、例えば既知の薄フィルム分光技術を用いて実施さ
れ得る。
【0055】「分子分散」という語は、実施例で、顔料
含有発生層が、顔料分子の不均質分布を引き起こす、よ
り大きな粒子状物体への顔料粒子のアグロメレーション
又はアグリゲーションを殆どなく又は全く伴うことな
く、個々の顔料分子の均質即ち単一分布を本質的に示す
ことを意味する。
【0056】本発明において製造された分子分散顔料薄
フィルムの無作為抽出及びX線回折解析により、約50
〜約100Åより大きい粒子体又は結晶体が全く検出さ
れないことが示された。
【0057】エネルギー分散X線解析(EDXA)を用
いた本発明の方法により製造された薄フィルムの解析に
より、典型的にはルイス酸錯化剤の加溶媒分解又は加水
分解により由来する残留イオン性種の存在が検出され
た。本発明のルイス酸−顔料錯体溶液から作られた薄フ
ィルム中に残存し、検出可能な残留種の量は、幾つかの
方法及び装置変更例えば加溶媒分解及び該フィルムの洗
浄により得られるイオン性種の溶解度、用いたルイス酸
−顔料錯体の濃度、フィルム厚み、洗浄の範囲、選択さ
れる非プロトン性及びプロトン性溶媒等に依存する。E
DXAにより検出された残留イオン性生成物は、製造さ
れた最も薄いフィルムを繰り返し洗浄した場合の約10
0カウント(これは、約2000ppmより大きい又は
等しいことに相当する)の低い検出限度から、洗浄しな
い若しくは迅速に一度洗浄した試料の場合のアルミニウ
ム種に対する約110〜200カウントまでの範囲を有
する。従って、選択された変更可能な前述の方法及び装
置に依存して、残留イオン性種産物含量を高い再現性及
び確実性で制御することが可能である。主な測定は、行
われた実施例即ち表6に、装置5、6及び7において、
既知の昇華及び分散コーティング方法論によって製造さ
れた装置に対する対象データと共に与えられている。
【0058】高純度塩化アルミニウム及び無水ニトロメ
タンがアルドリッヒ・ケミカル社から得られ、試薬レベ
ルの塩化メチレン、テトラヒドロフラン及びシクロヘキ
サンノン溶媒はフィッシャー・サイエンティフィックか
ら得られた。MAKROLON(商標名)樹脂は約50
000〜100000の平均分子量を有する。全ての試
薬は、更に精製することなく、そのままで用いられた。
銅フタロシアニンであるPV ファスト・ブルー(Fast
Blue) 、アゾ顔料であるパーマネント・イエローFGL
及びキナクリドン顔料であるホスタパーム・ピンク(Hos
taperm Pink)Eは、ヘキストから得られた。水性W40
4樹脂溶液(40重量%)は、ウィトコ・コーポレーシ
ョン(Witco Corp.) から得られた。
【0059】輸送層コーティング溶液は、下記のように
して製造された。N,N′−ジフェニル−N,N′−ビ
ス(3−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)
−4,4′−ジアミン(5g)、MAKROLON(商
標名)(5g)及び塩化メチレン(56.5g)を、琥
珀ビン中で固体が完全に可溶化するまでロールミルし
た。W404の下塗り層溶液を、W404の水性40重
量%溶液(1g)、テトラヒドロフラン(69.3
g)、シクロヘキサノン(29.7g)を混合すること
によって製造した。全層コーティングを、付属カバー付
きのプレキシガラスアクリルボックス中に収納されてい
るガードナー機械式駆動フィルムアプリケータ(Gardner
mechanical driven film applicator) によって行っ
た。違う寸法のバードフィルムアプリケータ(Bird film
applicator)(7.5インチ長)を所望のフィルム厚み
を得るため用いた。200〜300ÅのTi−Zr合
金コーティングを有するMYLAR(商標名)(75μ
m)基体を、インペリアル・ケミカル・インダストリー
スから得た。基体は、シリコン遮断層(2−アミノプロ
ピルトリエトキシシランから誘導され且つ200〜50
0Åの厚みを有する)、次いでPE100若しくは49
K(共にデュポンから入手)の接着下塗り層(200〜
500Å)で重層した。得られた基体を、「PE100
/シラン遮断層/Ti−Zr/MYLAR(商標名)」
及び「49K/シラン遮断層/Ti−Zr/MYLAR
(商標名)」と名付けて識別した。W404コーティン
グ溶液を、シラン遮断層/Ti−Zr/MYLAR(商
標名)基体上に0.0005の寸法のバードフィルムア
プリケータにより薄W404層(200〜500Å)を
コートするために用い、次いで、強制通風オーブン中で
30分間の100℃での乾燥によって、「W404/シ
ラン遮断層/Ti−Zr/MYLAR(商標名)」基体
を得た。全ての顔料錯体溶液を、窒素雰囲気下において
グローブボックス中で製造した。顔料層コーティング
を、ガードナーフィルムアプリケータを用いて、周囲条
件下で実施した。
【0060】本発明の画像形成部材は、優れたゼログラ
フィック特性をその実施例で示した。例えば、暗現像(d
ark development)電位(Vddp ) の値は、両極共に約2
00〜約1000ボルトの範囲とすることができた。極
性は、前述の正孔輸送層が、輸送層及び接地電極の間に
挟まれている電荷発生層との接続に用いられる場合には
負であり、反対の状態即ち前述の正孔輸送層が電荷発生
層と基体物質との間に挟まれているときに正孔輸送層が
分子分散電荷発生顔料との接続に用いられる場合には正
に、又は電荷発生顔料層が単層光導電体として用いられ
る場合には両極性である。本発明の画像形成部材におけ
る暗現像電位の好ましい範囲は、通常約200〜約10
00ボルトであり、具体例において好ましくは800ボ
ルトである。高い暗現像電位は、高いコントラスト電位
を可能にし、高品質で本質的に背景の現像がない画像を
もたらす。本発明の画像形成部材は、その具体例におい
て、低い暗減衰値例えば約50ボルト毎秒以下も示す。
暗減衰は受光体を帯電した後に消失する電荷の量を測定
しているため、低い暗減衰値は高品質の画像を現像する
ために重要であり、受光体の露光部と非露光部との間の
電荷における大きな差が高いコントラストを有する画像
をもたらす。更に、低い暗放電は、温度及びサイクリン
グが変化しても、より安定した電圧を導く。暗減衰の許
容値は、該画像形成部材を含む画像形成装置のデザイン
に依存して変化する。暗減衰は、100ボルト毎秒のよ
うに高くなり得るが、実施例において50ボルトであ
り、好ましくは10〜20ボルト毎秒である。
【0061】実施例における本発明の画像形成部材の残
留電位値(VR )は優れており、例えば約1〜約20ボ
ルトの範囲である。残留電位は、投光照明の露光による
消失の後及び画像形成の前に、画像形成部材上に維持さ
れている帯電量の測定値である。5から15ボルトの残
留電位が優れており、好ましいと考えられる。
【0062】具体例における本発明の画像形成部材の感
光度(800〜100ボルト/erg/cm2 に放電す
るために必要な放電Sボルト/erg/cm2 の傾き)
は、許容可能であり、ある場合には優れ、且つ例えば約
20〜約50erg/cm2とすることができる。許容
可能な感光度は、この画像形成部材を含む画像形成装置
のデザインに依存して変化する;従って、ある場合に
は、40又は50のような高い露光値が許容され、また
約10未満の値が好ましいとされ得る。
【0063】
【実施例】
〔実施例1〕顔料/塩化アルミニウム錯体溶液を、顔料
混合物と、塩化アルミニウム(AlCl3 )とニトロメ
タン若しくはニトロメタン及び塩化メチレンの混合溶媒
との混合物を、窒素雰囲気下において室温で12〜16
時間、グローブボックス内の密栓した20mlバイアル
中で、電磁攪拌することによって製造した。1組の顔料
溶液を表1にまとめられた組成物によって製造した。該
顔料とAlCl3 とのモル比は、全ての場合において
1:6であった。これらの溶液は、約2重量%の顔料を
含み、容易に0.45マイクロフィルタを通過した。表
1に示されていないが、顔料混合物を含有する溶液7
を、2gのろ過済溶液1及び6を混合することによって
製造し、各々約1重量%のベンズイミダゾールペリレン
及びチタンフタロシアニンを含有する溶液を得た。選択
されたろ過済溶液を、実施例2において説明される着色
層を被覆する溶媒に用いた。
【0064】
【表1】
【0065】〔実施例2〕表2は、実施例1及び表1で
示された選択されたろ過済溶液を用いた5つの装置のた
めの加工パラメータをまとめている。3タイプの基体即
ち、W404/SBL/Ti−Zr/MYLAR(商標
名)、PE100/SBL/Ti−Zr/MYLAR
(商標名)及び49K/SBL/Ti−Zr/MYLA
R(商標名)を、これらの装置の製造に用いた。200
〜300ÅのTi−Zr合金コーティングを有するMY
LAR(商標名)フィルム(75μm)を、シラン即ち
2−アミノプロピルトリエトキシシラン−遮断層(SB
L)(200〜500Å)、次いで、ポリエステルPE
100又は49K(共にデュポンから入手)の接着下塗
り層(200〜500Å)で重層して、各々PE100
/SBL/Ti−Zr/MYLAR(商標名)又は49
K/SBL/Ti−Zr/MYLAR(商標名)基体を
得た。W404コーティング溶液を、ウィトコ社から入
手された水性40重量%のW404溶液(1g)、テト
ラヒドロフラン(69.3g)、シクロヘキサンノン
(29.7g)を混合することによって製造した。この
W404コーティング溶液を、SBL/Ti−Zr/M
YLAR(商標名)基体上に、0.0005の寸法のバ
ードフィルムアプリケータを用いて薄W404層(20
0〜500Å)をコートするために用いて、この後、強
制通風オーブン中で30分間、100℃で乾燥し、W4
04/SBL/Ti−Zr/MYLAR(商標名)基体
を得た。装置1及び4の製造工程は、下記の代表的な過
程に示されている。PE100/SBL/Ti−Zr/
MYLAR(商標名)基体を、ガードナーコータの真空
板の上に置き、0.0005の寸法のバードフィルムア
プリケータを該基体の頂部に置いた。約1mlの顔料溶
液1を、基体上へ、該バードフィルムアプリケータに従
って、ピペットを用いて投入した。プレキシガラスダス
トカバーを、コーティングの前にコーティングボックス
上に被せた。収納ボックス内での溶媒の蒸発(約2〜3
分)の後、コートされた基体を、周囲温度で30分間、
ヒュームフード中に吊し、その後錯体化され未反応のA
lCl3 を加水分解するために、水道水のトレイ中に5
分間置いた。洗浄されたフィルムを、空気乾燥し、その
後、琥珀ボトル中でN,N′−ジフェニル−N,N′ビ
ス(3−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)
−4,4′−ジアミン(5g)、MAKROLON(商
標名)(5g)及び塩化メチレン(56.5g)の混合
物を完全な固体の可溶化が起こるまでロールミルして製
造した溶液を用いて、0.003寸法のバードフィルム
アプリケータを使用して収納コーティングボックス内
で、輸送層によってコートした。得られた装置を、強制
通風オーブン中で30分間、100℃で乾燥した。顔料
及び輸送層の厚みは、各々、透過型電子顕微鏡(TE
M)により約0.3〜0.5μm及び顕微鏡により1
7.0μmであると測定された。装置4を、溶液1を用
いてチタンフタロシアニン/AlCl3 錯体層による最
初の付着と同様に加工した。溶媒蒸発後、その上に、第
2のベンズイミダゾールペリレン/AlCl3 層を溶液
6を用いてコートした。その後、水洗し、風乾し、輸送
層コーティングを行い、オーブン乾燥を行って装置4を
得た。走査型電子顕微鏡(SEM)によると、顔料層
は、検出可能な独立した顔料粒子を有しない高度に均一
(コヒーレント)で、フィルム状の画像を示し、分子分
散顔料層における高い程度の均一性を示した。
【0066】
【表2】
【0067】〔実施例3〕ベンズイミダゾールペリレン
/塩化アルミニウム(AlCl3 )溶液を、ベンズイミ
ダゾールペリレンと、塩化アルミニウムと、ニトロメタ
ン若しくはニトロメタン及び塩化メチレンの混合溶媒と
の混合物を、グローブボックス内の20mlバイアル
中、窒素雰囲気下で12〜16時間、電磁攪拌して製造
した。表3は、7つの代表的な顔料溶液における組成物
をまとめている。ベンズイミダゾールペリレンと塩化ア
ルミニウムとのモル比は、溶液8〜13では1:6であ
り、溶液14では1:4であった。溶液8、9及び14
は、約2重量%の可溶化顔料を有し、簡単に0.45マ
イクロフィルタを通過した;しかし、より高い顔料濃度
の溶液10〜13は、簡単にはろ過されなった。これは
ベンズイミダゾールペリレンが約2重量%で、ほぼ完全
に可溶化され得ること並びに、ベンズイミダゾールペリ
レン/AlCl3 錯体は、高い顔料濃度では凝集体を形
成し得ることを示した。表1に示された全ての溶液は、
実施例4で説明されるように、ベンズイミダゾールペリ
レン層のコーティングに好適であった。
【0068】
【表3】
【0069】〔実施例4〕表4は、実施例3で得られた
未ろ過ベンズイミダゾールペリレン/AlCl3溶液に
より製造された7つのベンズイミダゾールペリレン含有
装置における加工パラメータをまとめている。この装置
における製造工程は、実施例2において説明されたもの
と本質的に同一であった。しかし、装置6及び7の顔料
層を、水で2回洗浄した。最初の洗浄は室温での水道水
を用い、次の洗浄は10分間50℃での脱イオン水を用
いた。該顔料層は、走査型電子顕微鏡により、検出可能
な独立した顔料粒子を有しない高度に均一なフィルム状
の画像を示し、これは、顔料層における非常に高い程度
の均一性を示すものである。顔料及び輸送層の各装置に
おける厚みも、表4に示されている。
【0070】
【表4】
【0071】〔実施例5〕 電気的特性評価 ゼログラフィック測定を、回転ドラムスキャナにおい
て、ここで説明されたように製造された画像形成部材の
3インチ×4インチ試料を用いて実施した。該試料は、
20rpmで105ナノクーロン/cm2 の平均電荷で
回転しているような定電流帯電条件下で負コロナにより
帯電された。この平均電荷は、40ボルト/μmの電界
に等しい。該試料の表面電位は、帯電からの種々の時間
に相当する、ドラムの円周の種々の位置に置かれたモン
ロー・エレクトロニクス(Monroe Electronics)非接触型
電圧計(モデル144)を用いて測定された。単色光に
対する露光を、帯電から45度即ち帯電後375ミリセ
カンドの位置に置き、白色光消去を帯電後2.531秒
の位置に置き、電圧プローブを露光及び消去の後の電荷
をモニタするために置いた。電圧計のアウトプットは、
コンピュータによってデジタル化され、一連の全サイク
リングテスト値がコンピュータ制御下で、デジタル的に
集められた。単色光露光波長は、10nm半値幅を有す
る一次干渉フィルタを用いて整合され、中密度フィルタ
を用いて光の強度が調節された。単色及び中密度フィル
タを、共に、コンピュータ又は手動により所望の波長及
び強度に合わせることが可能な回転ホイール上に載せ
た。試料を回転させ、図4はサイクリングによる装置電
圧の例であり、4つの電圧即ち帯電後に3つ及び除光後
に1つが示されている。図4に示される様に、電圧は、
サイクリングに対して非常に安定であり、10ボルト未
満のランダムな変化はコロトロン帯電における1%変化
のためであり、電圧のシステム的な変化は1ボルト未満
である。1000回の累積サイクルにわたって、電圧
は、一定の帯電条件下で10ボルト未満だけ変化した。
残留電圧(VR )は、累積された1000サイクルにわ
たって5ボルト未満で維持されていた。消去光を解除し
て帯電し、数回のサイクルにわたる電圧観察することに
よって、暗放電をモニタした。図5は、典型的な暗放電
を示し、これは、10秒にわたる約27ボルト毎秒の平
均暗放電を有していた。
【0072】光放電曲線は、各サイクル毎にシャッタを
開閉すること並びに、露光の強度を変更することによっ
て得られた。図6は、帯電後0.75秒及び670nm
光による露光後0.375秒に、装置第7において認め
られた典型的な放電曲線である。放電の傾き(S)は、
60ボルト/erg/cm2 であり、800ボルトから
100ボルトまで放電するために必要な露光(Exp)
は21erg/cm2である。測定を630及び780
nmでも行い、得られた感度(S)及び700ボルト放
電に対する露光(Exp)は、各々、58及び16ボル
ト/erg/cm2 (S)並びに22及び70erg/
cm2 (Exp)であった。他の試料の相当するデータ
を、表5にまとめる。残留電圧(VR )及び0.2秒で
測定された初期電圧(V0.2 )は示された通りである。
暗放電値はボルト毎秒で測定される。
【0073】
【表5】
【0074】装置5、6及び7のBZP層を、エネルギ
ー分散X線解析(EDXA)により、10kVのX線光
電位を用いて試験した。結果は添付の表6にまとめられ
ている。検出されたTi−Zrカウントは、X線がBZ
P含有層(単数又は複数)の全体に浸透し、下塗りされ
たTi−Zr層に到達したことを示している。積分され
たピークカウントは、バックグラウンドを引いた後に得
られた。本発明のルイス酸−顔料可溶化を適用せず、既
知のBZP昇華及び分散方法によって製造された各々の
装置におけるEDXAデータ(コントロール値)を、表
6の最終段に示されたように二重反復で得た。昇華及び
分散されたBZPのいずれかを用いた対象試料を、前述
の49K/SBL/Ti−Zr基体を用いて製造した。
全ての対象試料においてAl又はCl種は、検出されな
かった。
【0075】
【表6】
【0076】
【発明の効果】本発明は、安定で簡便な、均一分散性の
顔料加工法を用いて、改良されたゼログラフィック特性
を有する光導電性画像形成部材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光導電性画像形成部材の実施例の部分
的概要図である。
【図2】本発明の光導電性画像形成部材の実施例の部分
的概要図である。
【図3】本発明の光導電性画像形成部材の実施例の部分
的概要図である。
【図4】本発明の実施例に係る画像形成装置のサイクル
による電圧(−V)安定性を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例に係る画像形成装置の帯電−消
去サイクル後の暗放電を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例に係る画像形成装置の放電曲線
を示すグラフである。
【図7】本発明において有効に用いられるチタンフタロ
シアニン化合物を表す化学式である。
【図8】本発明において有効に用いられるベンズイミダ
ゾールペリレン化合物を表す化学式である。
【図9】本発明において有効に用いられるペリレン誘導
体を表す化学式である。
【符号の説明】
1 支持体 3 光励起層 5 電荷キャリア正孔輸送層 7 正孔電荷輸送分子 9 不活性樹脂状バインダ組成物 11 支持体 15 電荷キャリア正孔輸送層 16 アリールアミン正孔輸送分子 17 不活性樹脂状バインダ組成物 19 光励起層 21 顔料化合物 31 支持体 32 光励起層 33 分子分散顔料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 5/06 384 G03G 5/06 384 (72)発明者 エドワード エフ.グラボウスキ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウェブスター シェアボーン ロード 479 (72)発明者 アンドルー アール.メルニク アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14610 ロチェスター ウィンデメア ロード 140 (56)参考文献 特開 平3−171053(JP,A) 特開 昭51−54440(JP,A) 特開 昭56−40837(JP,A) 特開 昭63−250655(JP,A) 特開 昭62−177069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶化された顔料−ルイス酸錯体と非プ
    ロトン性溶媒系を含む溶液を提供し、この溶液を基体上
    にコーティングして前記基体上に光励起フィルム又はコ
    ーティング層を形成し、このフィルム層又はコーティン
    グ層を乾燥させ、乾燥したフィルム層を非プロトン性溶
    媒系で洗浄して前記ルイス酸を除去し、コーティングさ
    れた基体を乾燥させる光導電性画像形成部材の製造方
  2. 【請求項2】 前記溶液がさらにバインダ樹脂を含む請
    求項1記載の光導電性画像形成部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 電荷輸送層及び/又は保護的上塗り層を
    コーティングされた前記基体に形成することをさらに含
    む請求項1又は2記載の光導電性画像形成部材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 支持体と、金属フタロシアニン、無金属
    フタロシアニン、キナクリドン、ベンズイミダゾールペ
    リレン、ペリレンテトラカルボキシルジイミド、置換
    2,4−ジアミノトリアジン、スクアライン、多核芳香
    族キノン、チオピリリウム及びこれらの混合物からなる
    群より選択された分子分散顔料を含み且つ支持体に接触
    している光励起層を含み、ここで分子分散顔料層は10
    〜10000ppmの残留ルイス酸含量を含む、光導電
    性画像形成部材。
  5. 【請求項5】 支持体と、金属フタロシアニン、無金属
    フタロシアニン、キナクリドン、ベンズイミダゾールペ
    リレン、ペリレンテトラカルボキシルジイミド、置換
    2,4−ジアミノトリアジン、スクアライン、多核芳香
    族キノン、チオピリリウム及びこれらの混合物からなる
    群より選択されバインダ樹脂に分散された分子分散顔料
    を含み且つ支持体に接触している光励起層と、電荷輸送
    層と、その上に最上又は保護的上塗り層とを含み、ここ
    で分子分散顔料層は10〜10000ppmの残留ルイ
    ス酸含量を含む、光導電性画像形成部材。
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