JP3447370B2 - ゼリー状健康食品 - Google Patents

ゼリー状健康食品

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JP3447370B2
JP3447370B2 JP10737694A JP10737694A JP3447370B2 JP 3447370 B2 JP3447370 B2 JP 3447370B2 JP 10737694 A JP10737694 A JP 10737694A JP 10737694 A JP10737694 A JP 10737694A JP 3447370 B2 JP3447370 B2 JP 3447370B2
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克裕 筬島
静次 片野
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仙味エキス株式会社
カタノ物産株式会社
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  • Edible Seaweed (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海藻類の酵素分解物をゼ
リー状に成型したゼリー状健康食品である。一般に、コ
ンブ飴などの健康食品はよく知られたものであるが、こ
れらはほとんど分解されておらず、体内で長時間かけて
分解して、どうにか摂取されるものであった。本発明の
ゼリー状健康食品は直ちに吸収されるように酵素分解さ
れており、老人や病人でも容易に食すことができるもの
であり、健康食品界に益するところ大なるものがある。
【0002】
【従来の技術】現在、市販されているコンブ飴などはコ
ンブをそのまま磨砕してのり状にして成型したものがほ
とんどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、植物繊維を含
有させた繊維性健康食品、オリゴ糖を含有させた整腸性
健康食品、カルシウムを含有させて健骨性健康食品など
種々の健康食品が開発されて来た。これは、老人や病人
などにおいて、薬にたよることなく日常を健康で過すた
めの大きな目的に向って食品界がしのぎをけずる道とも
いえる。本発明は、海洋性産物の海藻又は貝類又は/及
び魚類の機能性を生かした健康食品を目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、海藻
類を酵素分解した分解物をゼリー状に成型することによ
って、食べやすく、かつ、体内における吸収がきわめて
良好な健康食品とすることができたものである。
【0005】本発明における海藻類の酵素分解は、最初
にセルラーゼによる分解、そして後半にかけてプロテア
ーゼによる分解が好ましい。
【0006】酵素分解された海藻類、例えばワカメは多
くの必須ミネラルを含み、酵素分解された低分子多糖、
オリゴペプチドなどとともにすみやかな吸収をもたら
す。
【0007】本発明に使用する海藻類としては、コン
ブ、ワカメ、アマノリ、アサクサノリなど数多くのもの
があり、これらを単独又は組合せて用いることができ
る。
【0008】海藻類は適宜切断し、塩酸、クエン酸など
の酸で洗滌し、加圧滅菌し、倍量の水に懸濁し、これに
1%の程度セルラーゼを加え、50℃で4時間程度酵素
反応させ、次いで1%程度のプロテアーゼを加え、50
℃で15時間〜20時間酵素反応させる。得られた酵素
分解物は遠心分離などによって夾雑物を除去し、これに
カラギナンなどのゲル化剤と砂糖などの呈味料を加え、
加熱攪拌して均一にし、少量づつ容器に入れ、シールし
て製品とする。
【0009】また、本発明においては、海藻類の酵素分
解物に、貝類の酵素分解物又は/及び魚類の酵素分解物
を加えるのが好ましい。
【0010】貝類の酵素分解物は、タウリンなどの貝類
特有のアミノ酸類を供給し、また、マンガンなどの必須
金属イオンを供給し、更に魚類の酵素分解物は血圧降下
などに有用なオリゴペプチドを多量供給するものであ
る。
【0011】貝類としてはカキ、アコヤ貝など多くの貝
が使用できる。貝類は適宜切断し、塩酸、クエン酸など
酸で洗滌し、加圧滅菌し、倍量の水に懸濁し、これに1
%程度のセルラーゼを加え、50℃で4時間程度酵素反
応させ、次いで1%程度のプロテアーゼを加え、50℃
で15時間〜20時間酵素反応させ、得られた酵素分解
物は遠心分離などによって夾雑物を除去し、配合物とす
る。
【0012】魚類としては、イワシ、アジ、サバなど多
くの魚が使用できる。魚は肉身だけを分離し、急速凍結
させた後粉砕し、タンクに入れて100℃で10分程度
加熱し、これにアルカリプロテアーゼを1%程度加え、
45℃で15〜25時間酵素分解し、得られた酵素分解
物は遠心分離などによって夾雑物を除去し、配合物とす
る。
【0013】本発明は海藻類の酵素分解物を主体とし、
必要に応じて貝類の酵素分解物及び/又は魚類の酵素分
解物を添加して健康食品が構成される。混合比は海藻類
原料100重量部に対して貝類原料0〜100重量部又
は/及び魚類原料0〜100重量部で、それぞれの酵素
分解物において混合される。
【0014】海藻類の酵素分解物乃至はこれと貝類の酵
素分解物及び/又は魚類の酵素分解物の混合物は健康飲
料やゼリー状健康食品の形態に調製される。
【0015】健康飲料とする場合は、これらの酵素分解
物に果汁などの調味成分を加え、水を加えて、容器につ
め、加熱殺菌すれば飲用健康食品製品が得られる。
【0016】また、ゼリー状健康食品とする場合は、上
記各酵素分解物と砂糖、果汁などの調味成分と寒天、カ
ラギナン、ローカストビンガム、ジェランガム、キサン
タンガム、ペクチン、ゼラチン、グルコマンナンなどの
ゲル化剤を混合、加水、加熱し、小容器に分注し、密封
し、加熱滅菌し、冷却固形化してゼリー状健康食品とす
るものである。
【0017】
【実施例】
【0018】
【実施例1】コンブ1kg(分析値:ヨウ素870m
g、アルギン酸274g)を細切し、1%塩酸水又は2
%クエン酸水溶液でよく洗滌し、これをオートクレーブ
に入れ、120℃で2時間加熱殺菌し、5リットルの水
に入れ、市販のセルラーゼ(セルレースナガセ:ナガセ
生化学工業(株)製)10gを入れ、50℃で4時間ゆ
っくり攪拌しつつ酵素分解し、次いで、1%苛性ソーダ
又は、25%アンモニア水でpH8.5に調整後、市販
のプロテアーゼ(アルカラーゼ2.4L:ノボ社製)1
0gを添加し、50℃で17.5時間ゆっくり攪拌しつ
つ酵素分解し、分解物を濾別し、遠心分離して、清澄化
し、濾液をスプレードライし、コンブ酵素分解物200
g(分析値:ヨウ素350mg、アルギン酸105g)
を得た。
【0019】得られたコンブ酵素分解物80g、カラギ
ナン4g、グラニュー糖150g、水350ccを混
合、80℃10分間加熱、攪拌溶解し、混合物500g
を得た。これを容量16gのゼリー型に充填し、上面の
気泡を抜き、シール後、80℃、30分間殺菌し、ゼリ
ー状海藻健康食品を得た。
【0020】
【実施例2】アコヤ貝肉身1kg(分析値:タウリン1
850mg、亜鉛203mg)を細切し、1%塩酸水又
は2%クエン酸水溶液でよく洗滌し、これをオートクレ
ーブに入れ、120℃で2時間加熱殺菌し、5リットル
の水に入れ、市販のセルラーゼ(セルレースナガセ:ナ
ガセ生化学工業(株)製)10gを入れ、50℃で4時
間ゆっくり攪拌しつつ酵素分解し、次いで、1%苛性ソ
ーダ又は、25%アンモニア水でpH8.5に調整後、
市販のプロテアーゼ(アルカラーゼ2.4L:ノボ社
製)10gを添加し、50℃で17.5時間ゆっくり攪
拌しつつ酵素分解し、分解物を濾別し、遠心分離して、
清澄化し、濾液をスプレードライし、アコヤ貝酵素分解
物250g(分析値:タウリン1840mg、亜鉛20
2mg)を得た。
【0021】得られたアコヤ貝酵素分解物30g、実施
例1で得られたコンブ酵素分解物60g、カラギナン4
g、グラニュー糖150g、水350ccを混合、80
℃10分間加熱、攪拌溶解し、混合物500gを得た。
これを容量16gのゼリー型に充填し、上面の気泡を抜
き、シール後、80℃、30分間殺菌し、ゼリー状海藻
・貝健康食品を得た。
【0022】
【実施例3】イワシの肉身1kgを急速凍結し、これを
粉砕し、オートクレーブで120℃10分間加熱し、5
リットルの水に分散させて、アルカリプロテアーゼ(:
天野製薬(株)製)10gを添加し、50℃で4時間ゆ
っくり攪拌しつつ酵素分解し、分解物は濾別し、遠心分
離して、清澄化し、濾液をスプレードライし、イワシ酵
素分解物250gを得た。
【0023】得られたイワシ酵素分解物20g、実施例
2で得られたアコヤ貝酵素分解物30g、実施例1で得
られたコンブ酵素分解物40g、カラギナン4g、グラ
ニュー糖150g、水350ccを混合、80℃10分
間加熱、攪拌溶解し、混合物500gを得た。これを容
量16gのゼリー型に充填し、上面の気泡を抜き、シー
ル後、80℃、30分間殺菌し、ゼリー状海藻・貝・魚
健康食品を得た。
【0024】
【発明の効果】海藻類などの健康食品において、海藻類
などをすべて酵素分解してゼリー状に含有させたので、
食べやすく、きわめて短時間で分解し、無駄なく摂取す
ることが可能となり、健康促進に役立つ健康食品とする
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 1/337 A23L 1/337 Z (56)参考文献 特開 昭59−154966(JP,A) 特開 平6−105661(JP,A) 特開 平5−153937(JP,A) 特開 昭64−74962(JP,A) 特開 平2−257859(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/30 A23L 1/06 A23L 1/325 A23L 1/33

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海藻類を加圧加熱滅菌した後、セルラー
    ゼによる酵素分解を行い、次いでプロテアーゼによる酵
    素分解を行うことを特徴とする健康食品用海藻類の酵素
    分解物の製造法。
  2. 【請求項2】 海藻類を細切し、加圧加熱滅菌した後、
    セルラーゼによる酵素分解を行い、次いでプロテアーゼ
    による酵素分解を行うことを特徴とする健康食品用海藻
    類の酵素分解物の製造法。
  3. 【請求項3】 海藻類を細切し、加圧加熱滅菌し、50
    ℃で4時間程度セルラーゼによる酵素分解を行い、次い
    で50℃で15時間〜20時間プロテアーゼによる酵素
    分解を行うことを特徴とする健康食品用海藻類の酵素分
    解物の製造法。
  4. 【請求項4】 海藻類を細切し、加圧加熱滅菌し、1%
    程度セルラーゼを加え、50℃で4時間程度セルラーゼ
    による酵素分解を行い、次いで1%程度プロテアーゼを
    加え、50℃で15時間〜20時間プロテアーゼによる
    酵素分解を行うことを特徴とする健康食品用海藻類の酵
    素分解物の製造法。
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