JP3447251B2 - 二成分系現像剤用現像装置 - Google Patents
二成分系現像剤用現像装置Info
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Description
ファクシミリなどの電子写真装置に使用される現像装置
に関するものであり、特に二成分系現像剤を用いて感光
体上に形成された静電像の現像を行う現像装置に関す
る。
ては、感光体ドラム表面を一様に帯電し、画像露光によ
り感光体ドラム表面に原稿像に対応する静電潜像を形成
し、次いで現像剤により該静電潜像を現像して感光体ド
ラム表面にトナー像を形成し、このトナー像を感光体ド
ラム表面から紙等の転写材上に転写し、転写されたトナ
ー像を熱、圧力等により定着させることによって、画像
の形成が行われる。
の現像に用いる現像剤としては、磁性キャリヤとトナー
とから成る二成分系現像剤が広く使用されており、マグ
ネット内蔵の現像スリーブを備えた現像装置により、該
現像剤を磁気ブラシの形で感光体ドラム表面に摺擦し
て、該ドラム表面に形成されている静電像の現像が行わ
れるようになっている。
に、現像スリーブ以外に、スパイラルやパドルなどの現
像剤の攪拌送り部材が、一般に複数設けられており、こ
れにより、トナーと磁性キャリヤとの均一混合及びトナ
ーの摩擦帯電が十分に行われるようになっている。とこ
ろで、現在では、コンパクトな画像形成装置が望まれて
おり、従って、現像装置もよりコンパクトなものが望ま
れている。
て、例えば特公平4−39073号公報や特開平10−
142942号公報などには、縦循環方式の現像装置が
開示されている。これらの現像装置では、現像スリーブ
を収容する現像ハウジングが、上下に区画されており、
下部側に現像スリーブが配置されていると共に、上部側
及び下部側のそれぞれに、現像スリーブの軸方向に沿っ
て且つ互いに反対方向に現像剤の送りを行うスパイラル
が設けられている。即ち、上部側と下部側との間で現像
剤を攪拌しながら循環送りしながら、下部側の配置され
ている現像スリーブ上に現像剤を供給し、現像スリーブ
により、現像剤の磁気ブラシを感光体表面に摺擦させる
ことにより現像を行うものである。このような縦循環方
式の現像装置は、非常にコンパクトな大きさでありなが
ら、現像剤の攪拌送りが十分に行われるため、トナーと
磁性キャリヤとの均一混合、及びトナーの摩擦帯電を十
分に行うことができる。
た先行技術に開示された縦循環方式の現像装置において
は、補給されたトナーの均一混合性に問題がある。即
ち、二成分系現像剤を用いて現像を行う場合、現像に消
費されるのはトナーのみであり、現像後のキャリヤは現
像スリーブより回収される。従って、現像が繰り返し行
われるにしたがってトナー濃度が低下するため、現像ハ
ウジング、特に現像スリーブが配置されている部分のト
ナー濃度をセンサにより検知し、トナー濃度が一定値以
下となった場合に、現像ハウジング内にトナーを補給す
る必要がある。しかるに、上記先行技術の装置では、セ
ンサからの検知信号にしたがってトナーを補給した時、
補給されたトナーが均一に混合されてトナー濃度が安定
になるまでにかなりの時間を要する。このため、トナー
補給時において、得られる画像の濃度にムラを生じ易い
という問題がある。
混合性に優れ、トナーが補給されてから短時間で装置内
現像剤のトナー濃度が一定値以上に安定し、トナー補給
時における画像の濃度ムラが有効に防止された縦循環方
式による現像装置を提供することにある。
ャリヤとトナーとから成る二成分系現像剤を感光体ドラ
ム表面に供給して感光体ドラム表面上に形成された静電
像の現像を行う現像装置において、下部室と上部室とに
区画された現像ハウジングを備え、前記下部室には、感
光体ドラムに対面して配置されるマグネット内蔵の現像
スリーブと、該現像スリーブと間隔を置いて配置され且
つ該現像スリーブの軸方向に沿って現像剤の送りを行う
第1の現像剤攪拌送り機構とが収容されており、前記上
部室には、前記第1の現像剤攪拌送り機構とは反対方向
に現像剤の送りを行う第2の現像剤攪拌送り機構が収容
されており、前記下部室と上部室とは、第1の現像剤攪
拌送り機構による送り方向先端部分及び第2の現像剤攪
拌送り機構による送り方向先端部分において、それぞれ
互いに連通しており、第1の現像剤攪拌送り機構による
送り方向先端部分に位置する下部室と上部室との連通部
には、第1の現像剤攪拌送り機構と第2の現像剤攪拌送
り機構との間に挟まれるようにして、現像剤を下部室か
ら上部室に汲み上げるマグネットローラが設けられてお
り、該連通部に通じる上部室端部には、トナー補給口が
設けられ、該トナー補給口から該マグネットローラ上に
トナーが補給されて該ローラによる補給トナーと現像剤
との混合攪拌が行われるとともに、前記現像スリーブ
は、下部室の全体にわたっては延びておらず、少なくと
も前記連通部には現像スリーブが隣接していないことを
特徴とする現像装置が提供される。
装置と同様、上部室と下部室との間で現像剤の攪拌及び
送りが循環して行われながら、下部室の現像スリーブ上
に現像剤が供給されて現像が行われるが、下部室から上
部室の汲み上げのためにマグネットローラを使用し、且
つ、このマグネットローラによる混合攪拌力が及ぶ上部
室内にトナーを補給することが顕著な特徴である。即
ち、下部室から上部室に向かって、現像剤はマグネット
ローラにより磁気ブラシの形で汲み上げられるが、この
磁気ブラシの回転作用のため、マグネットローラの攪拌
混合力はかなり強いものとなっている。従って、このマ
グネットローラによる磁気ブラシの攪拌作用が及ぶ上部
室の端部にトナー補給口を設けてトナーを補給すること
により、補給されたトナーは、迅速に現像剤中に均一に
分散されることになり、トナー濃度が所定値以上の適正
範囲で安定化するものである。例えば、上記のマグネッ
トローラの代わりにスパイラルを用いた場合には、磁気
ブラシが形成されないため、その攪拌混合力が不十分と
なり、トナー濃度が所定値以上に安定化するには長時間
を要することになる。また、トナーの補給場所をマグネ
ットローラの下側(即ち、現像剤流れ方向上流側)に設
定した場合には、補給されたトナーの一部は、マグネッ
トローラの下側に滞留してしまうため、やはりトナー濃
度が一定値以上に安定化するには長時間を要する様にな
ってしまう。
いて詳細に説明する。図1は、本発明の現像装置を上面
から見た時の概略配置を示す図であり、図2は、図1の
現像装置における要部正面断面を示す図であり、図3
は、図2のA−A側断面を感光体ドラムと共に示す図で
あり、図4は、図2のB−B側断面を感光体ドラムと共
に示す図である。
置は、全体として1で示す現像ハウジングを備えてお
り、特に図2乃至図4の断面図から明らかな通り、この
現像ハウジング1は、仕切り壁2よって下部室3と上部
室4とに区画されている。下部室3には外方(感光体ド
ラム側)への張り出し部3’が形成されており、この張
り出し部3’内に内部にマグネットを備えた現像スリー
ブ5が配置されており、且つ現像スリーブ5の表面との
間に一定間隔を置いて穂切りブレード6が配置されてい
る。即ち、この現像スリーブ5は、マグネット固定−ス
リーブ回転或いはマグネット回転−スリーブ固定によ
り、穂切りブレード6により一定の長さに調整された現
像剤の磁気ブラシを現像域に搬送する。
び図4に示す様に、回転感光体ドラム10に対面するよ
うに配置される。図示されていないが、感光体ドラム1
0の回転方向上流側には、主帯電装置及び画像露光を行
う光学系が配置されており、その下流側には、転写チャ
ージヤ或いは転写ローラから成る転写機構、除電機構及
びクリーニングブレードなどのクリーニング装置が配置
されている。即ち、主帯電装置により感光体ドラム表面
が一様に帯電され、光学系による画像露光により感光体
ドラム10表面に静電像が形成され、前述した現像スリ
ーブにより現像域(現像スリーブ5と感光体ドラム10
との間)に搬送された現像剤の磁気ブラシが静電像に摺
擦され、この結果、感光体ドラム10の表面にトナー像
が形成される。このトナー像は、転写機構により、所定
の転写紙表面に転写される。転写トナー像は、転写紙の
排出経路上に設けられている定着機構により、熱、圧力
等の公知の手段により、転写紙表面に定着される。一
方、トナー像の転写が終了した後の感光体ドラム10の
表面は、除電機構により除電されて主帯電前の電位に戻
され、更にクリーニング機構により、感光体ドラム表面
に残存するトナーが除去され、これにより、画像形成の
1サイクルが完了する。
ング1の下部室3内には、例えば現像剤の透磁率から現
像剤中のトナー濃度を検知するセンサ15が配置されて
いると共に、現像ローラ5と間隔を置いて、該現像スリ
ーブ5の軸方向に沿って延びている第1のスパイラル
(第1の現像剤攪拌送り機構)16が設けられている。
更に、上部室4には、やはり現像スリーブ5の軸方向に
沿って延びている第2のスパイラル(第1の現像剤攪拌
送り機構)17が設けられている。この現像装置の上面
から見ての概略配置構造を示す図1を参照して、下部室
3内の第1のスパイラル16と上部室4内の第2のスパ
イラル17とは、現像スリーブ5の軸方向に沿って互い
に反対方向に現像剤を送る様に、その羽根或いは回転方
向が設定されており、例えば、第1のスパイラル16は
図1中の矢線Xの方向に現像剤の攪拌送りを行い、第2
のスパイラル17は、図1中の矢線Yの方向に現像剤の
攪拌送りを行うように設定されている。 (尚、図1の上面からみた図の場合、第1のスパイラル
16と第2のスパイラル17とは、実際上は完全にオー
バーラップするが、説明の便宜上、図1では、両スパイ
ラル16,17を並置して示した。)
収容されている下部室3の張り出し部3’は、現像ハウ
ジング1の長手方向の一部に形成されており、下部室3
及び上部室4の長手方向両端に位置する部分には、張り
出し部3’(現像スリーブ5)は配置されていない。
部には、下部室3と上部室4との連通部20,21が形
成されている。上部室4内の第2のスパイラル17の送
り方向(Y)の先端となる部分に位置する連通部20に
おいては、図示されていないが、仕切り壁2が設けられ
ていないか或いは仕切り壁2に適当な大きさの開口が形
成されており、これにより、第2のスパイラル17によ
って攪拌送りされてきた現像剤は、上部室4から下部室
3内に落下するようになっている。
イラル16の送り方向(X)の先端に位置する連通部2
1は、図1及び4に示されている様に、現像スリーブ5
とは反対側に張り出しており、その内部には、現像剤汲
み上げ用のマグネットローラ25が収容されている。こ
のマグネットローラ25は、現像スリーブ5と同様、内
部にマグネットを備えた非磁性スリーブから形成されて
おり、マグネット回転或いはスリーブ回転により、下部
室3内の現像剤を磁気ブラシの形で上部室4内に汲み上
げるように設定されている。
の先端(送り方向先端)には、パドル16aが設けられ
ており、先端部に送られてきた現像剤を連通部21内の
マグネットローラ25側に撥ね飛ばすようになっている
(図2,図4参照)。更に、マグネットローラ25によ
り汲み上げられた現像剤は、図4に示されている様に、
仕切り壁2の先端で上部室4内に掻き取られ、上部室4
内に導入されて第2のスパイラル17により、図1中の
Y方向に攪拌送りされる。
室3と上部室4との間で現像剤が循環して攪拌送りさ
れ、下部室3内の現像剤の一部が現像スリーブ5上に供
給されて現像が行われることになる。尚、上述した現像
装置において、下部室3と上部室4との連通部20,2
1には、現像スリーブ5が隣接していないが、これは、
連通部20,21では、現像剤の流れが不均一となりや
すいため、現像スリーブ5が隣接していると、現像スリ
ーブ5への現像剤の供給ムラを生じ易くなるからであ
る。
は、連通部21に連なる上部室4の上壁にトナー補給用
の開口30が設けられており、この開口30を介して所
定量のトナーが補給されるようになっている。
よって、下部室3内のトナー濃度が所定値以下に減少し
たことがセンサ15により検知された場合、上部室4の
上壁にトナーカートリッジ(図示せず)を装着し、トナ
ー補給用開口30から上部室4内の所定量のトナーが補
給され、これにより、再び一定のトナー濃度を確保する
様になっている。マグネットローラ25では、現像剤の
磁気ブラシが絶えず回転しており、この回転磁気ブラシ
による攪拌混合作用により、上記開口30から補給され
たトナーは、速やかに既に存在する現像剤中に均一に混
合し、上部室4及び連通部20を通って下部室3内に補
給され、下部室3内のトナー濃度は所定値以上の適正ト
ナー濃度に速やかに上昇して安定化する。従って、トナ
ー補給時での画像濃度ムラが有効に防止されることにな
る。
の代わりにスパイラルを用いて現像剤の汲み上げを行う
場合には、磁気ブラシが形成されていないため、補給さ
れたトナーの均一混合に時間がかかり、下部室3内のト
ナー濃度が上昇して安定化するまでに長時間を要する。
(例えば、トナー濃度が安定化するのに、補給されたト
ナーが現像ハウジング1内を数回循環しなければならな
い。)また、マグネットローラ25の下側にトナーを補
給するような構造とすると、補給トナーの一部はマグネ
ットローラ25の下部に滞留してしまうため、やはり、
トナー濃度が上昇して安定化するにはかなりの時間を要
する様になってしまう。
ローラ25が設けられている連通部21に通じる上部室
4の端部にトナーを補給することにより、補給されたト
ナーは速やかに均一に混合される。従って、クリーニン
グブレードなどのクリーニング装置によって感光体ドラ
ム10の表面から回収されたトナーを、再利用する場
合、回収されたトナーを、トナーカートリッジ内に供給
し、開口30から供給するような構造とすることが好ま
しい。即ち、このような構造とすることにより、回収さ
れたトナーも速やかに均一に混合されるからである。
部室から上部室への現像剤の汲み上げをマグネットロー
ラにより行うと共に、このマグネットローラ上にトナー
を補給することにより、補給されたトナーが速やかに均
一混合され、トナー濃度が速やかに上昇して安定化する
ため、トナー補給時の画像濃度ムラが有効に防止され
る。
を示す図。
図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 磁性キャリヤとトナーとから成る二成分
系現像剤を感光体ドラム表面に供給して感光体ドラム表
面上に形成された静電像の現像を行う現像装置におい
て、 下部室と上部室とに区画された現像ハウジングを備え、 前記下部室には、感光体ドラムに対面して配置されるマ
グネット内蔵の現像スリーブと、該現像スリーブと間隔
を置いて配置され且つ該現像スリーブの軸方向に沿って
現像剤の送りを行う第1の現像剤攪拌送り機構とが収容
されており、 前記上部室には、前記第1の現像剤攪拌送り機構とは反
対方向に現像剤の送りを行う第2の現像剤攪拌送り機構
が収容されており、 前記下部室と上部室とは、第1の現像剤攪拌送り機構に
よる送り方向先端部分及び第2の現像剤攪拌送り機構に
よる送り方向先端部分において、それぞれ互いに連通し
ており、 第1の現像剤攪拌送り機構による送り方向先端部分に位
置する下部室と上部室との連通部には、第1の現像剤攪
拌送り機構と第2の現像剤攪拌送り機構との間に挟まれ
るようにして、現像剤を下部室から上部室に汲み上げる
マグネットローラが設けられており、該連通部に通じる
上部室端部には、トナー補給口が設けられ、該トナー補
給口から該マグネットローラ上にトナーが補給されて該
ローラによる補給トナーと現像剤との混合攪拌が行われ
るとともに、 前記現像スリーブは、下部室の全体にわたっては延びて
おらず、少なくとも前記連通部には現像スリーブが隣接
していないことを特徴とする現像装置。 - 【請求項2】 前記第1及び第2の現像剤攪拌送り機構
がスパイラルである請求項1に記載の現像装置。 - 【請求項3】 前記現像ハウジングの下部室には、トナ
ー濃度センサが設けられている請求項1に記載の現像装
置。
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JP29790499A JP3447251B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 二成分系現像剤用現像装置 |
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JP5229608B2 (ja) * | 2007-09-27 | 2013-07-03 | 株式会社リコー | 現像装置および画像形成装置 |
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1999
- 1999-10-20 JP JP29790499A patent/JP3447251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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