JP3446900B2 - 鉄骨仕口部の自動溶接装置 - Google Patents

鉄骨仕口部の自動溶接装置

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JP3446900B2
JP3446900B2 JP34171393A JP34171393A JP3446900B2 JP 3446900 B2 JP3446900 B2 JP 3446900B2 JP 34171393 A JP34171393 A JP 34171393A JP 34171393 A JP34171393 A JP 34171393A JP 3446900 B2 JP3446900 B2 JP 3446900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄骨仕口部の自動溶接方
法及び装置に係り、特に建築物の柱と梁の接合部である
鉄骨仕口部を工場において自動で溶接する方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の柱と梁の接合部には柱
に接合される角パイプからなるコラムの側面に梁との接
続部となるH型鋼を溶接接合した鉄骨仕口を用いるよう
にしている。このような鉄骨仕口部は予め工場で溶接す
る場合が多く、この場合にはコラムにH型鋼を仮溶接し
た状態で、まず片側を本溶接し、その後クレーンで吊り
上げて鉄骨仕口部を反転し、もう片側の本溶接を行って
いる。
【0003】このようなクレーンで鉄骨仕口部を反転さ
せる作業には危険が伴うばかりでなく、クレーン待ちな
どの時間ロスが生じ、作業効率が悪いものとなる。ま
た、ワークを反転させるための場所が別途に必要であ
り、スペース効率が非常に悪いものとなっている。更
に、この種の装置では、配置される鉄骨仕口部はその場
所において溶接されることから、お互いを所定量離さな
くてはならない上、その間隔やワーク数に応じてロボッ
トの走行台車も長くしなくてはならず、一層スペース効
率上の問題となっている。そのため、鉄骨仕口部をクラ
ンプして反転させるポジショナや、そのポジショナによ
って位置決めされた鉄骨仕口部をロボットによって溶接
するための自動溶接装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の自動
溶接装置では鉄骨仕口部をクレーンで吊り上げてポジシ
ョナにセットしなければならない。そのため、常に作業
者が近くにいて、溶接が終了するとポジショナから鉄骨
仕口部を取り外し、次の鉄骨仕口部をセットしなければ
ならないので、複数の鉄骨仕口部を連続で自動溶接する
ことができないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に着目し、連
続的に複数の鉄骨仕口部を自動溶接させることができる
ようにした鉄骨仕口部の自動溶接装置を提供することを
目的とする。また、複数の鉄骨仕口部の全本溶接箇所に
対して、連続的にかつ小スペースで自動溶接させること
ができる鉄骨仕口部の自動溶接方法及び装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、溶接装置と、ベースに立設されたフレ
ームに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2
軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アー
ムを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナ
と、鉄骨仕口部を前記ポジショナまで搬送しかつ必要に
応じて位置決めおよび姿勢変更を行い、溶接が終了した
鉄骨仕口部をポジショナから搬出する搬送装置と、前記
溶接装置とポジショナおよび搬送装置のそれぞれの運
動、停止を統括制御する制御手段とを備え、前記搬送装
置は、ジャッキの上に設置された置き台と、鉄骨仕口部
を把持する、前記置き台上面に設けられた把持爪とを備
え、床面上を任意移動可能な自動走行車である構成とし
た。
【0007】第2発明は、溶接装置と、ベースに立設さ
れたフレームに設けられ回転部材および該回転部材の直
交する2軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の
把持アームを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジ
ショナと、複数の鉄骨仕口部の中から溶接対象の鉄骨仕
口部を探し、その鉄骨仕口部を前記ポジショナまで搬送
しかつ必要に応じて位置決めおよび姿勢変更を行い、溶
接が終了した鉄骨仕口部をポジショナから搬出する搬送
装置と、前記溶接装置とポジショナおよび搬送装置のそ
れぞれの運動、停止を統括制御する制御手段とを備え、
前記搬送装置は、走行レールに案内される門型フレーム
と、この門型フレームのアームに沿って案内移動する把
持装置を有し、前記把持装置は、上下可動な伸縮機と、
水平回転する回転盤と、鉄骨仕口部を把持するための複
数の把持爪が接離駆動可能に設けた把持部とを備えた構
成とした。
【0008】第3発明は、溶接装置と、ベースに立設さ
れたフレームに設けられ回転部材および該回転部材の直
交する2軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の
把持アームを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジ
ショナと、回転移動体と当該移動体上に取り外し可能に
設けられた鉄骨仕口部を置くための複数のパレットを備
えた、鉄骨仕口部を蓄積するストッカと、該ストッカか
ら鉄骨仕口部をパレットとともに受け取り、前記ポジシ
ョナまで搬送しかつ必要に応じて位置決めおよび姿勢変
更を行い、溶接が終了した鉄骨仕口部をポジショナから
搬出し前記ストッカに戻す働きを有する搬送装置と、前
記溶接装置、ポジショナ、ストッカおよび搬送装置のそ
れぞれの運動、停止を統括制御する制御手段とを備えた
構成とした。
【0009】第4発明は、溶接装置と、ベースに立設さ
れたフレームに設けられ回転部材および該回転部材の直
交する2軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の
把持アームを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジ
ショナと、回転するテーブル状回転移動体と当該移動体
上に取り外し可能に設けられた鉄骨仕口部を置くための
複数のパレットを備えた、鉄骨仕口部を蓄積するストッ
カと、該ストッカから鉄骨仕口部をパレットともに受け
取り、前記ポジショナまで搬送しかつ必要に応じて位置
決めおよび姿勢変更を行い、溶接が終了した鉄骨仕口部
をポジショナから搬出し前記ストッカに戻す働きを有す
る搬送装置と、前記溶接装置、ポジショナ、ストッカお
よび搬送装置のそれぞれの運動、停止を統括制御する制
御手段とを備えた構成とした。
【0010】第5発明は、溶接装置と、ベースに立設さ
れたフレームに設けられ回転部材および該回転部材の直
交する2軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の
把持アームを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジ
ショナと、回転するテーブル状回転円盤および当該回転
盤上に設けられ、鉄骨仕口部におけるH型鋼の端部を支
持することにより該鉄骨仕口部を片持ちで保持する治具
を備えたストッカと、アーム状の形状を有し、片端を中
心に旋回することによって他の片端で把持し得る鉄骨仕
口部を搬送する搬送装置と、前記溶接装置、ポジショ
ナ、ストッカおよび搬送装置のそれぞれの運動、停止を
統括制御する制御手段とを備え、鉄骨仕口部は前記スト
ッカ上に複数個蓄積されておりストッカの回転により、
前記搬送装置によって受け取られる位置に移動されて搬
送装置に受け渡されて前記ポジショナに把持できる程度
に位置決めおよび姿勢変更させた状態で当該ポジショナ
まで搬送可能とし、溶接終了後の鉄骨仕口部を再び搬送
装置によりストッカに戻して次の鉄骨仕口部がストッカ
の回転により搬送装置によって受け取られる位置に移動
可能としてなる構成とした。
【0011】第6発明は、溶接装置と、ベースに立設さ
れたフレームに設けられ回転部材および該回転部材の直
交する2軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の
把持アームを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジ
ショナと、敷設されたレールにより案内移動され、少な
くとも1台につき1つの鉄骨仕口部を鉛直に保持し得る
台車およびこの台車と前記ポジショナとの間で鉄骨仕口
部の授受をなす搬送機構を有する搬送装置と、前記溶接
装置とポジショナおよび搬送装置のそれぞれの運動、停
止を統括制御する制御手段とを備え、鉄骨仕口部を前記
台車上に蓄積させ当該台車が前記レール上を移動するこ
とにより、前記搬送機構によって受け取られる位置に移
動して鉄骨仕口部を搬送機構に受け渡し前記ポジショナ
に把持できる程度に位置決め、および姿勢変更された後
当該ポジショナまで搬送するとともに、溶接終了後の鉄
骨仕口部を再び搬送機構により台車に戻し台車の移動に
より本溶接終了した鉄骨仕口部を送り出して次の溶接対
象の鉄骨仕口部を搬送機構によって受け取られる位置に
移動可能としてなる構成とした。
【0012】第7発明は、溶接装置と、ベースに立設さ
れたフレームに設けられ回転部材および該回転部材の直
交する2軸に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の
把持アームを有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジ
ショナと、敷設された案内レールにより案内移動され、
鉄骨仕口部を梁部のウェブ端部で吊るして保持する複数
の吊り装置および当該吊り装置と前記ポジショナとの間
で鉄骨仕口の授受をなす搬送機構を有する搬送装置と、
前記溶接装置とポジショナおよび搬送装置のそれぞれの
運動、停止を統括制御する制御手段とを備え、鉄骨仕口
部を前記吊り装置に1つずつ蓄積させつつ当該吊り装置
が前記案内レール上を移動することにより前記搬送機構
への授受位置に移動して前記搬送機構に受け渡し、前記
ポジショナに把持できる程度に位置決め、および姿勢変
更された後当該ポジショナまで搬送されるとともに、溶
接終了後の鉄骨仕口部を再び搬送機構により吊り装置に
戻し移動して吊り装置の移動により本溶接終了した鉄骨
仕口部を送り出し、次の溶接対象の鉄骨仕口部を搬送機
構によって受け取られる位置に移動可能としてなる構成
とした。
【0013】第8発明は、第1乃至第7発明のいずれか
において、前記溶接装置は移動手段を有する多関節溶接
ロボットとし、前記制御手段は当該移動手段および前記
ロボット、前記ポジショナ、および前記搬送装置のそれ
ぞれの運動、停止を制御させる構成とした。
【0014】
【0015】
【作用】上記構成によれば、搬送装置により自動的にポ
ジショナに鉄骨仕口部が供給されるので、予め複数の鉄
骨仕口部を並べておけば、作業者が鉄骨仕口部をクレー
ンで吊り上げてポジショナにセットしたり、作業者が近
くにいて、溶接が終了するとポジショナから鉄骨仕口部
を取り外し、次の鉄骨仕口部をセットしたりする必要が
ない。そのため作業者がいなくても複数の鉄骨仕口部を
連続で自動溶接することができる。
【0016】また、溶接ロボットはオフラインまたはC
ADリンクで入力したデータおよびワイヤタッチセンサ
等で得られたデータに基づき、ポジショナの姿勢に対応
した溶接位置、姿勢、およびトーチの姿勢を決定できる
ので、ティーチング作業が非常に簡略化されるものとな
っており、現場でティーチングする作業者は不要であ
る。
【0017】更に、複数の鉄骨仕口部を積載する回転円
盤等からなるストッカとこれらから鉄骨仕口を授受する
搬送機構を含む搬送装置を用いることによって自動的に
ポジショナに鉄骨仕口部が供給されると共に、供給され
た鉄骨仕口部はポジショナによって自在な角度に回転さ
せられ得る。よって、予め複数の鉄骨仕口部をストッカ
に蓄積しておけば、作業者がクレーンを作動させること
なく複数の鉄骨仕口部の全溶接箇所を連続で自動溶接す
ることが可能になる。加えて、反転スペースが省略でき
る上、ロボットの走行台車は1ワークを溶接するのに必
要な長さだけで複数のワークを対象とすることができ、
また、ストッカに蓄積される鉄骨仕口部は直接溶接され
ない分お互いを密着させることができるので、従来の連
続自動溶接装置よりも小スペースで稼働させることが可
能である。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係る鉄骨仕口部の自動溶接
装置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は第1実施例に係る鉄骨仕口部の自動
溶接装置の構成図である。当該自動溶接装置は図2に示
す鉄骨仕口部10を溶接対象とするものであり、これは
柱に接合される角パイプ12の両端面にダイアフラム1
4を接合一体化したコラム16に対し、その四方側面の
各々に梁との接続部となるH型鋼18を十字形状に溶接
することによって構成される。このような鉄骨仕口部1
0における溶接線は、上面ダイアフラム14UとH型鋼
フランジ18FUとの接合部Y1 〜Y4 、下面ダイアフラ
ム14LとH型鋼フランジ18FLとの接合部Y5 〜Y8
、並びに前部H型鋼ウェブ18WF、右方H型鋼ウェブ
18WR、および後部H型鋼ウェブ18WBと、角パイプ1
2の側面との接合部Y9 〜Y12、かつこれと反対側の前
部H型鋼ウェブ18WF、左方H型鋼ウェブ18WL、およ
び後部H型鋼ウェブ18WBと、角パイプ12の側面との
接合部Y13〜Y16となっている。このような鉄骨仕口部
10は、要所を仮溶接され仮組みされた状態で実施例の
自動溶接装置に搬入される。
【0020】自動溶接装置は、図1に示すように、多関
節溶接ロボット20を具備し、これを走行台車22に搭
載して任意の位置に移動可能としている。溶接ロボット
20はオフラインまたはCADリンクで基本移動デー
タ、溶接姿勢、トーチ24の姿勢データが決定されて動
作プログラムが生成され、これによって溶接作業をなす
ものとなっている。
【0021】上記のような溶接ロボット20に対向して
ポジショナ30が設置されている。このポジショナ30
は鉄骨仕口部10を片持ち保持可能としたもので、起立
フレームに垂直面で回転される回転部材32を有してい
る。回転部材32はフレーム内部に設けた回転駆動源に
より回転かつ任意の角度で固定が自在とされ、また該回
転部材32の直交2軸に沿って相互に油圧駆動により接
離駆動可能とされる複数の把持アーム34を有してい
る。把持アーム34は後述する搬送装置によって搬入さ
れた鉄骨仕口部10におけるH型鋼18の端部を挟着し
て保持するが、これは図示のようにウェブ部分を一対の
アームによって挟持しつつフランジ外面を一つのアーム
で押え付けるように構成され、H型鋼18のT形断面部
を挟着するものとしている。したがって、このポジショ
ナ30によって、溶接する鉄骨仕口部10のロボットに
対する位置決めを行って保持するのである。尚、溶接対
象の鉄骨仕口部の形状によっては、仕口部を把持するポ
ジッショナはフレームに設けられ回転部材及び該回転部
材の直交しない交差する2軸に沿って接離駆動される場
合もある。
【0022】前記溶接ロボット20とポジショナ30の
側方部分には、ポジショナ30に溶接すべき鉄骨仕口部
10を供給する搬送装置40が設置されている。この搬
送装置40は仮溶接を終えて並べられた鉄骨仕口部10
の向きをポジショナ30で把持できる程度に正し、搬入
する。そして溶接が終了するとその鉄骨仕口部10を搬
出し、次の鉄骨仕口部10を搬入する。すなわち、搬送
装置40は1ライン上に並べて設置された搬入コンベア
41と搬出コンベア42とを有し、これらの間に横行駆
動可能な移動コンベア43を備えている。移動コンベア
43は搬出入コンベア41、42のラインと、ポジショ
ナ30の正面部分との間を往復するもので、床面に敷設
された横行レール44によって案内移動される。移動コ
ンベア43は搬入コンベア41から溶接対象の鉄骨仕口
部10を受取ってポジショナ30まで搬送するが、受取
りに際して鉄骨仕口部10の位置決めをなすことができ
るものとなっており、このため、搬送面上に出入り可能
な複数(実施例では4個)の把持爪45が設けられてい
る。把持爪45は鉄骨仕口部10におけるコラム16の
側縁を把持するものとされ、図3(1)に示すように、
搬出コンベア42側の一対の爪45によってコラム16
の前縁を、搬入コンベア41側の一対の爪45によって
コラム16の両側縁を挟み込み可能としている。これに
よって移動コンベア43上に移載された鉄骨仕口部10
の姿勢が正され、位置決めが行われるのである。把持爪
45の配置パターンはコラム16の周縁に対して、図3
(2)あるいは(3)に示すように配置してもよく、い
ずれの場合にも位置決めを行うことができ、また3個の
把持爪によって位置決めを行わせてもよい。更に、把持
爪45はポジショナ30に対する鉄骨仕口部10の送り
出しと受取り、および搬出コンベア42への送り出しの
ために、前後方向に移動可能とされている。このため移
動コンベア43の搬送面の側部に爪45の移動スペース
を形成しており、図示しない駆動機構によって搬送方向
に沿った方向に独立して移動できるものとなっている。
この搬送装置のコンベアのラインは図1ではポジショナ
の回転軸と平行に設置されているが、直角方向に設置さ
れてもよい。また、搬送装置は、自走式搬送台車でもク
レーンであってもよい。
【0023】更に、連続溶接のために溶接ロボットの動
作範囲にノズルクリーナ50が設けられている。ロボッ
トはノズルにスパッタが一定量以上付着すると、ノズル
クリーナ50によって自動的にこれを取除く。
【0024】また、前述した溶接ロボット20、ポジシ
ョナ30、並びに搬送装置40を作動制御する制御盤2
6が設けられている。この制御盤26には把持する鉄骨
仕口部10のH型鋼18(梁)を指定し、ポジショナ3
0の姿勢に応じた溶接箇所が入力されるようになってい
る。これは把持するH型鋼18の端部を原点として設定
した(x、y、z)座標等に基づいて入力すればよい。
この入力により、制御盤26では溶接ロボット20およ
びトーチ24の位置姿勢を決め、ロボット20、ポジシ
ョナ30、搬送装置40、および走行台車22などを統
括制御するプログラムを生成する。
【0025】また、ポジショナ30に鉄骨仕口部10の
梁部分を把持させるが、この把持位置は前述したように
回転部材32の回転中心から偏位している。このため溶
接位置の補正手段60が設けられている。制御盤26に
は回転部材の回転中心からの偏位量と仕口寸法メモリ6
2からのデータを入力する偏位量算出器64が設けら
れ、その算出量は回転部材32の回転位置によって異な
るトーチ高さを補正する演算部66に出力するようにし
ている。この補正演算部66による補正信号は制御盤2
6に出力され、制御盤26では鉄骨仕口部10の保持状
態をポジショナ30によって変更した場合の溶接ロボッ
ト20のプログラム補正処理をなすようにしている。
【0026】制御盤26は上記プログラムにしたがって
ロボット20を移動させ、溶接開始点および終点の正確
な位置をワイヤタッチセンサなどで検索し、ロボット2
0の溶接姿勢、およびトーチ24の姿勢を補正する。仕
口部10の組立誤差やクランプ時に生じる誤差などはこ
れにより補正される。そして、ロボット20は補正され
たデータに基づき溶接を開始するのである。
【0027】鉄骨仕口部10の形状により、仕口部10
が水平な位置から任意の角度に回転固定させることで全
ての溶接箇所をカバーできる。溶接の段取は図2に示し
ているように、まず、上面ダイアフラム14Uの周縁に
沿った溶接線Y1 〜Y4 を溶接した後、ロボット20を
待避させ、仕口部10を180度回転させる。ロボット
20を所定の位置に移動させた後、下面ダイアフラム1
4Lの周縁に沿った溶接線Y5 〜Y8 を溶接する。この
ときトーチ24の高さ位置は仕口部10の反転によって
変更するが、補正手段60による補正信号が制御盤26
に入力されているので、自動的に姿勢および高さが補正
されて適正な位置に設定される。
【0028】再度ロボット20を待避させた後、鉄骨仕
口部10を溶接線が水平になるよう回転させて固定し、
ロボット20を所定位置に移動させ、コラム16の側面
とウェブ18との接合部分の溶接線Y9 〜Y12を溶接さ
せる。他の半部における溶接線Y13〜Y16も同様に仕口
部10を回転固定させて行う。このような作業手順にお
いてポジショナ30の回転時には仕口部10の高さが変
化するが、その偏位量は補正手段60によって制御盤2
6に入力されロボット20に対する補正指令がなされる
ので、鉄骨仕口部10の回転操作の度にロボット20へ
の制御データを作成させる必要がなくなる。
【0029】図4に溶接開始までの処理フローチャート
を示す。まず、鉄骨仕口部10の形状を選択する(ステ
ップ100)。これはコラム16に対して梁部分が全面
に設けられている場合(十字型)、3面に設けられてい
る場合(T字型)、あるいは2面に設けられている場合
(L字型)などに対応させるためである。次に、梁部と
溶接箇所に名札を付け(ステップ101)、作業対象の
要素を決定しておく。また、鉄骨仕口部10の各梁がコ
ラムセンターから左右方向にオフセットされている場合
や上下方向に段差が付けられている場合があるのでこれ
らのオフセット量、段差量を入力しておく(ステップ1
02)。そして予め設定された条件により把持する梁を
決定し(ステップ103)、それぞれの溶接線や鉄骨仕
口部10の姿勢に対して溶接開始位置や終了位置の座標
点を算出する(ステップ104)。このとき、ポジショ
ナ30による把持位置が偏心されており、仕口部10の
サイズに応じて偏心量が変化するので、これを加味して
算出する。そして、各座標点でのロボット20の位置、
姿勢、およびトーチ24の姿勢を、予め入力しておいた
溶接条件との関係データすなわちある座標点間を良好に
溶接するためのトーチ24の位置、姿勢などのデータと
照合し、選択する(ステップ105)。続いて作業手順
を予め設定された条件により決定し(ステップ10
6)、これに基づいて周辺装置を含む統括制御データを
生成してフロッピディスク等の記憶装置に保存する(ス
テップ107)。以上は、オフラインプログラマを使用
した場合であり、CADシステムとリンクすることによ
って鉄骨仕口部10のデータを自動的に入力することも
可能である。
【0030】このような準備作業の後、搬送装置によっ
て鉄骨仕口部10がポジショナ30にセットされるが
(ステップ108)、このセット作業は次のように行わ
れる。溶接ロボット20から搬送許可の信号が出力さ
れ、これが受信されると(ステップ200)、搬送装置
40の搬入コンベア41によって次の鉄骨仕口部10を
搬送させる(ステップ201)。このとき移動コンベア
43は搬送ライン上に移動している。鉄骨仕口部10が
移動コンベア43に移載された後、これが移動しないよ
うに把持爪45を搬送面上に突出させてその固着を図る
(ステップ202)。次いで、把持爪45を操作してラ
ンダムな姿勢となっているコラム16を水平回転させ、
姿勢変更および位置決めを行う(ステップ203)。こ
れによってコラム16に仮溶接されているH型鋼18が
ポジショナ30の把持中心線と平行に設定される。この
後、移動コンベア43を横行レール44に沿って移動
し、ポジショナクランプ位置まで搬送する(ステップ2
04)。そして、把持爪45の全体を前進させ、鉄骨仕
口部10におけるH型鋼18の先端を把持アーム34側
に差込んでクランプさせ(ステップ205)、ワークセ
ットを完了するのである(ステップ206)。
【0031】ワークのセットが完了すると、回転部材3
2の回転中心に対する実際の偏位量よりトーチ位置の補
正量を算出する。この算出値と準備作業によって求めた
トーチ位置データとの比較によって偏差がある場合には
ステップ104に戻って溶接開始値座標点の補正をな
し、制御データを補正する(ステップ109)。そして
ロボット20の運転を開始し(ステップ110)、ロボ
ット20およびポジショナ30の原点を確認の上、走行
台車22を所定量だけ移動させ(ステップ111)、次
いで、ワイヤタッチセンシング等で実溶接位置を検知す
る(ステップ112)。このとき補正手段60によって
鉄骨仕口部10の把持偏位が正確に補正されているた
め、実溶接位置の誤差は極めて微量となっている。この
ようなセンシングにより入力データを補正し(ステップ
113)、溶接時のロボット20、トーチ24の姿勢、
および動作手順を決定し、溶接作業を行うのである(ス
テップ114)。一つのワークの全溶接が終了するまで
繰り返し作業を行い終了する(ステップ115)。そし
て、搬送装置上にワークがあるかを判断し、残りがある
場合には引続き全ワークが終了するまでこの作業を行う
(ステップ116)。尚、一定形状のコラムを自動溶接
する場合には、多関節溶接ロボットを使用しなくても、
専用溶接装置でも可能である。
【0032】図5〜6には第2実施例に係る自動溶接装
置を示す。この実施例はポジショナを移動可能とさせた
ものである。まず、自動溶接装置は図5に示すように、
多間接溶接ロボット20を具備し、これを走行台車22
に搭載して任意の位置に移動可能としている。溶接ロボ
ット20はオフラインまたはCADリンクで基本デー
タ、溶接姿勢、トーチ24の姿勢データが決定されて動
作プログラムが生成され、これによって溶接作業をなす
ものとなっている。
【0033】上記のような溶接ロボット20に対向して
移動可能のポジショナ150が待機している。このポジ
ショナ150は鉄骨仕口部10を片持ち保持可能とした
もので、上下動可能な起立フレーム151と該起立フレ
ーム151に垂直面で回転される円盤体152を有して
いる。円盤体152はフレーム内部に設けた回転駆動源
により回転かつ任意の角度で固定が自在とされ、また該
円盤体152の交差する2軸に沿って相互に油圧駆動に
より接離駆動可能とされる複数の把持アーム154を有
している。把持アーム154は鉄骨仕口部10における
H型鋼18の端部を挟着して保持するが、これは図示の
ようにフランジ外面を一つのアームで支承しつつウェブ
部分を一対のアームによって挟持するように構成され、
H型鋼18のT形断面部を挟着するものとしている。し
たがって、このポジショナ150によって、溶接する鉄
骨仕口部10のロボットに対する位置決めを行って保持
するのである。
【0034】また、ポジショナ150は床面を自在に走
行することができ、仮溶接を終えた鉄骨仕口部10を受
け取るために所定の位置まで移動し、ワークを受け取っ
た後、その向きや高さを正しつつ鉄骨仕口部10を溶接
位置まで搬入できるよう搬送機構155を備えている。
そして溶接が終了するとその鉄骨仕口部10を所定の場
所まで搬出し、次の鉄骨仕口部10をストッカから搬入
する。このとき、ワークの向きの矯正はポジショナ15
0の自走機構により行い、高さの調節は起立フレーム1
51を作動させることによって行うものとする。
【0035】制御盤26は、溶接ロボット20ととも
に、移動可能のポジショナ150を作動制御するものと
なっている。この制御盤26には把持する鉄骨仕口部1
0のH形鋼18(梁)を指定し、ポジショナ150の姿
勢に応じた溶接箇所が入力されるようになっている。こ
れは把持するH型鋼18の端部を原点として設定した
(x,y,z)座標等に基づいて入力すればよい。この
入力により、制御盤26では溶接ロボット20およびト
ーチ24の位置姿勢を決め、ロボット20、ポジショナ
150、および走行台車22などを統括制御するプログ
ラムを生成するのである。
【0036】このような移動可能のポジショナ150を
用いたワークセットの作業の詳細を図6に示す。まず、
第1実施例の場合と同様に、仕口形状の選択するステッ
プ100から開始され、統括制御データの生成・保存作
業ステップ107までの準備作業の後、溶接ロボット2
0から搬送許可の信号が出力され(ステップ110
0)、これを受信したポジショナ150は装備している
移動可能機構155により移動を開始し、溶接対象の鉄
骨仕口部10に接近する(ステップ1101)。鉄骨仕
口部10に正対したことを確認した後、起立フレーム1
51を作動させ、把持アーム154をワークのクランプ
に適した高さにする。ポジショナ150をさらに前進さ
せ、鉄骨仕口部10におけるH型鋼18の先端を把持ア
ーム154に差し込んだ後、最も奥まで差し込めたこと
を確認して把持アーム154をクランプさせる(ステッ
プ1102)。起立フレーム151を作動させ、ワーク
を所定量浮上させた後、溶接ロボット20に向かって移
動を開始し、鉄骨仕口部10の姿勢を正しつつ溶接位置
に接近する(ステップ1103)。そして、ポジショナ
150が所定の位置(ワーク溶接時におけるポジショナ
の位置)に到達したことを確認した後、起立フレーム1
51を作動させて、ワークを溶接ロボット20使用時に
適した高さにする。以上でワークセットを完了する(ス
テップ1104)。
【0037】ワークセットの完了後はメインルーチンに
戻り、一つのワークの全容接が終了するまで繰り返し作
業を行い終了する(ステップ109〜115)が、その
後は回転円盤32を初期位置まで回転させ、ポジショナ
150側は鉄骨仕口部10をクランプしたまま所定の位
置(本溶接終了ワークをストックしておく場所)に向か
って移動を開始する。ワークの向きを調節しつつ移動
し、所定の位置に到達したことを確認した後、起立フレ
ーム151を作動し、ワークを床またはパレット等の上
に置き、把持アーム154のクランプを解放する。ポジ
ショナ150を後退させ、ワークが把持アーム154か
ら完全に離脱した後、起立フレーム151を作動させ、
把持アーム154を所定の高さ(ポジショナ移動時に適
した把持アームの高さ)にする(ステップ116)。そ
して、仮溶接のワークがあるかを判断し、残りがある場
合には引き続き一連の作業を行うのである(ステップ1
17)。
【0038】上記実施例では、搬送装置としてローラコ
ンベアを用いた例について説明したが、図7に自走式ク
レーンによる搬送装置を用いた第3実施例の構成例を示
す。搬送装置70はクレーン71と把持装置72を有
し、かつ、該クレーン71はその作業範囲内にポジショ
ナ30を含むものである(図7は門型クレーンの形状を
しているが、ジブクレーン等の形状でも良い)。この搬
送装置70は仮溶接を終えた鉄骨仕口部10の向きをポ
ジショナ30で把持できる程度に正し、搬入する。そし
て溶接が終了するとその鉄骨仕口部10を搬出し、次の
鉄骨仕口部10を搬入する。このとき、溶接対象の鉄骨
仕口部はクレーン71の作業範囲内に置かれているもの
とする。同様に、溶接が終了した鉄骨仕口部10も上記
作業範囲内に置かれることになる。把持装置72はクレ
ーン71のアーム73に沿って設置されたレール等によ
って案内移動される。そして該把持装置72は、その伸
縮方向を常にZ軸と平行に保つ伸縮機74、その下端に
おいて水平回転する回転盤75、そして回転盤75の下
面で接離駆動する複数の把持爪76、のそれぞれを有す
る。つまり、把持された鉄骨仕口部10はクレーン71
の移動と把持装置72の移動によってX、Y方向で位置
決めされ、把持装置72の伸縮によってZ方向で位置決
めされる。そして、回転盤75によってその姿勢が変更
される。このとき、把持爪76は鉄骨仕口部10におけ
る上面ダイアフラムの各コーナを把持するものとし、ま
た、その開閉方向は回転盤75と共に回転するものとす
る。以上説明した搬送装置70は、視覚センサ等を用い
ることによって溶接対象の鉄骨仕口部10を判別すると
共に、該ワークをその位置と方向に合わせて把持するこ
とを可能にしている。よって、仮溶接のワークをストッ
クする際、作業者は位置や向きをあまり気にせずワーク
を置くことができる。ただし、ワークが置かれる位置は
搬送装置70の作業範囲内とする。
【0039】このようなクレーン式搬送装置70を用い
て行われる溶接開始までの作業手順は第1実施例で示し
た図4のフローチャートとほぼ同様であるが、ワークセ
ット作業において異なり、これを図8を参照して説明す
る。
【0040】仕口形状の選択するステップ100から開
始され、統括制御データの生成・保存作業ステップ10
7までの準備作業の後、搬送装置によって鉄骨仕口部1
0がポジショナ30にセットされるが(ステップ10
8)、このセット作業は次のように行われる。溶接ロボ
ット20から搬送許可の信号が出力され、これが受信さ
れると(ステップ300)、クレーン71と把持装置7
2が所定量移動する(ステップ301)。把持装置72
の下に溶接対象の鉄骨仕口部10があるかを判別(ステ
ップ302)し、ある場合には把持装置72が対象ワー
クにおけるダイアフラムの真上にくるようにクレーンお
よび把持装置を微動させ、その後、伸縮機74を作動さ
せて把持爪76を鉄骨仕口部10の所定量手前まで下げ
る。回転盤75を作動することによって把持爪76とダ
イアフラムのコーナとを合わせた後、把持爪76をさら
に降下させ、そして該把持爪76が所定の位置まで下げ
たことを確認した後、把持爪76を作動して鉄骨仕口部
10を把持部に固着する(ステップ303)。再び伸縮
機74を作動させ、鉄骨仕口部10を浮上させると共
に、Z方向の位置決めを行った後、回転盤75によりそ
の姿勢を変更する(ステップ304)。そして把持装置
72とクレーン71を移動させ、鉄骨仕口部10をポジ
ショナ30へ搬送しつつ、そのX、Y方向の位置決めを
行う(ステップ305)。鉄骨仕口部10をポジショナ
30に対してさらに前進させ、鉄骨仕口部10における
H型鋼18の先端を把持アーム34側に差し込んだ後、
最も奥まで差し込んだことを確認して把持爪76を開
き、把持アーム34をクランプさせる(ステップ30
6)。そして、把持装置72を所定量縮め、かつ必要に
応じてクレーン71をポジショナ30から待避させ、溶
接作業の際にワークと搬送装置が接触しないようにして
おく。以上でワークセットを完了する(ステップ30
7)。
【0041】ワークセットが完了すると、メインルーチ
ンに戻り、回転部材32の回転中心に対する実際の偏位
量よりトーチ位置の補正量を算出する。この算出値と準
備作業によって求めたトーチ位置データとの比較によっ
て偏差がある場合にはステップ104に戻って溶接開始
値座標点の補正をなし、制御データを補正する(ステッ
プ109)。そしてロボット20の運転を開始し(ステ
ップ110)、ロボット20およびポジショナ30の原
点を確認の上、走行台車22を所定量だけ移動させ(ス
テップ111)、次いで、ワイヤタッチセンシング等で
実溶接位置を検知する(ステップ112)。このとき補
正手段60によって鉄骨仕口部10の把持偏位が正確に
補正されているため、実溶接位置の誤差は極めて微量と
なっている。このようなセンシングにより入力データを
補正し(ステップ113)、溶接時のロボット20、ト
ーチ24の姿勢、および動作手順を決定し、溶接作業を
行うのである(ステップ114)。一つのワークの全溶
接が終了するまで繰り返し作業を行い終了する(ステッ
プ115)。
【0042】回転部材32を初期位置まで回転させた
後、クレーン71をポジショナ30側に移動させる。ク
レーン71が所定の位置(すなわち、前述のワーク挿入
時の位置)に接近したことを確認した後、把持爪76を
所定の位置(すなわち、前述のワーク挿入時の高さ)ま
で降下させる。そして、把持アーム34のクランプを解
放した後、把持爪76を作動して鉄骨仕口部10におけ
るダイアフラム上面の各コーナを挟持させる。鉄骨仕口
部10が把持装置72に固着された後、クレーン71を
所定の方向に所定量だけ移動させる。移動の途中で、必
要に応じて把持装置72の移動や、回転盤75の作動を
行う。そして、所定の位置に接近したことを確認した
後、伸縮機74を作動させて把持爪76を降下させ、鉄
骨仕口部10を所定の場所に置く。そして、把持爪76
を開いた後、把持装置72を所定量縮め、次にクレーン
71が移動する際に把持装置72と他の鉄骨仕口部とが
接触しないようにしておく。そして、作業範囲内に仮溶
接のワークがあるかを判断し、残りがある場合には引き
続き一連の作業を行う(ステップ116)。
【0043】図9は搬送装置として自動走行車を用いた
第4実施例の構成例を示している。図示のように、ポジ
ショナの周辺には、ポジショナ30に溶接すべき鉄骨仕
口部10を供給する搬送装置80が待機している。すな
わち、搬送装置80は床面を自在に走行できる複数の自
動走行車81からなる。また自動走行車81は、鉄骨仕
口部10を把持するための複数の把持爪82と、鉄骨仕
口部重量を支えるための置き台83と、鉄骨仕口部をZ
方向に位置決めするためのジャッキ84を有する。この
とき、把持爪82は置き台83の面上を接離駆動し、鉄
骨仕口部10における下面ダイアフラム各コーナを挟持
するものとする。また、置き台83はジャッキ84の上
に設置され、ジャッキ84は台車85の上に設置され
る。この搬送装置80によれば、それぞれ自動走行車8
1に載せられた鉄骨仕口部は自動走行車81の走行およ
びジャッキ84の作動によってその向きやY、Z方向に
おける位置をポジショナ30で把持できる程度に正さ
れ、搬入される。そして溶接が終了すると、その鉄骨仕
口部1は挿入持と同じ自動走行車81によって搬出さ
れ、次の鉄骨仕口部10が別の自動走行車81によって
搬入される。
【0044】このような自動走行車81を用いた作業手
順は、特にワークセット作業において特有であり、次の
ように行われる。仕口形状の選択するステップ100か
ら開始され、統括制御データの生成・保存作業ステップ
107までの準備作業の後、搬送装置によって鉄骨仕口
部10がポジショナ30にセットされるが(ステップ1
08)、このセット作業は図10に示すごとく次のよう
に行われる。溶接ロボット20から搬送許可の信号が出
力され、これが受信されると(ステップ400)、溶接
対象の鉄骨仕口部を載せた自動走行車81がポジショナ
30に向かって搬送を開始する(ステップ401)。搬
送の途中においてジャッキ84を作動させ、鉄骨仕口部
をZ方向に置いて位置決めする(ステップ402)。鉄
骨仕口部10の姿勢を正しつつポジショナクランプ位置
に接近し(ステップ403)、鉄骨仕口部10の位置決
めが正しいことを確認した後、自動走行車81をポジシ
ョナ30に対してさらに前進させ、鉄骨仕口部10にお
けるH型鋼18の先端を把持アーム34側に差し込んだ
後、最も奥まで差し込んだことを確認して把持爪82を
開き、把持アーム34をクランプさせる(ステップ40
4)。そして、ジャッキ84を下げて置き台83を鉄骨
仕口部10から離した後、該自動走行車81を所定の場
所に待避させ、溶接作業の際にワークと自動走行車81
が接触しないようにしておく。以上でワークセットを完
了する(ステップ405)。
【0045】ワークセットが完了すると、回転部材32
の回転中心に対する実際の偏位量よりトーチ位置の補正
量を算出する。この算出値と準備作業によって求めたト
ーチ位置データとの比較によって偏差がある場合にはス
テップ104に戻って溶接開始値座標点の補正をなし、
制御データを補正する(ステップ109)。そしてロボ
ット20の運転を開始し(ステップ110)、ロボット
20およびポジショナ30の原点を確認の上、走行台車
22を所定量だけ移動させ(ステップ111)、次い
で、ワイヤタッチセンシング等で実溶接位置を検知する
(ステップ112)。このとき補正手段60によって鉄
骨仕口部10の把持偏位が正確に補正されているため、
実溶接位置の誤差は極めて微量となっている。このよう
なセンシングにより入力データを補正し(ステップ11
3)、溶接時のロボット20、トーチ24の姿勢、およ
び動作手順を決定し、溶接作業を行うのである。(ステ
ップ114)。一つのワークの全溶接が終了するまで繰
り返し作業を行い終了する(ステップ115)。
【0046】回転部材32を初期位置まで回転させた
後、待避していた自動走行車81をポジショナ30側に
移動させる。自動走行車81が所定の位置、すなわち前
述のワーク挿入持の位置に接近したことを確認した後、
置き台83を所定の高さまで、すなわち前述のワーク挿
入時の高さまでジャッキ84によりジャッキアップす
る。そして、把持アーム34のクランプを解放した後、
把持爪82を作動して鉄骨仕口部10における下面ダイ
アフラムの各コーナを挟持させる。鉄骨仕口部10が自
動走行車81に移載された後、自動走行車81は所定の
位置、すなわち次以降の搬送の邪魔にならない位置まで
移動し、ジャッキ84を最下位までさげておく。そし
て、仮溶接のワークを載せた自動走行車81があるかを
判断し、残りがある場合には引き続き一連の作業を行う
(ステップ116)。
【0047】図11は搬送装置として自走フォークリフ
トを用いた第5実施例の構成例を示している。ポジショ
ナの周辺には、ポジショナ30に溶接すべき鉄骨仕口部
10を供給する搬送装置90が待機している。すなわ
ち、搬送装置は床面を自在に走行できる自走フォークリ
フト車90(図11参照)であり、鉄骨仕口部10をパ
レット91ごと持ち上げてポジショナ30まで搬送した
り、溶接が終了した鉄骨仕口部をポジショナ30から受
け取って別の場所へ運送したりするものである。よって
作業者は、フォークリフト車90の作業範囲内であれ
ば、自由にワークを置くことができる。ただし、ワーク
はパレット91に載せるものとする。フォークリフト9
0はパレット91を上げ降ろしする際、その姿勢を水平
に維持するものである。このためパレット91の上面に
は複数の治具92が設けられており、フォークの昇降や
搬送装置の移動による振動でワークが水平面内で移動し
てしまうことを防いでいる。ところで、鉄骨仕口部を複
数用意して置くことも可能であり、その場合、フォーク
リフト車90は予め指定されてある順番にしたがって搬
送を行うことになる。このとき、フォークリフト車90
は次に溶接すべきワークを載せたパレット91を自動で
探し出すものとする。
【0048】このような自走フォークリフト車90を用
いた作業は、ワークセット作業において特有であり、次
のように行われる。仕口形状の選択するステップ100
から開始され、統括制御データの生成・保存作業ステッ
プ107までの準備作業の後、図12に示すごとく次の
ように行われる。溶接ロボット20から搬送許可の信号
が出力され、これが受信されると(ステップ500)、
搬送装置が動きだし、溶接対象の鉄骨仕口部を載せたパ
レット91に接近する(ステップ501)。パレット9
1に正対したことを確認した後、フォークをパレット9
1に挿入するのに適した位置まで降ろし、さらに前進し
てフォークをパレット91に充分潜り込ませる。ワーク
をパレット91ごと持ち上げ、ポジショナ30に把持さ
せるのに適切な高さに到達したことを確認した(ステッ
プ502)後、フォークを停止し、ポジショナ30に向
けて搬送を開始する。鉄骨仕口部10の姿勢を正しつつ
ポジショナクランプ位置に接近し、鉄骨仕口部10の位
置決めが正しいことを確認した(ステップ503)後、
フォークリフト車91をポジショナ30に対してさらに
前進させ、鉄骨仕口部10におけるH型鋼18の先端を
把持アーム34側に差し込んだ後、最も奥まで差し込ん
だことを確認し、把持アーム34をクランプさせる(ス
テップ504)。そして、フォークを下げてパレット9
1を鉄骨仕口部10から離した後、搬送装置を所定の場
所に待避させ、溶接作業の際にワークと搬送装置が接触
しないようにしておく。以上でワークセットを完了する
(ステップ505)。
【0049】ワークセットが完了した後は、先の実施例
と同様にメインルーチンに戻って補正処理を行い(ステ
ップ109)、そしてロボット20の運転を開始し(ス
テップ110)、ロボット20およびポジショナ30の
原点を確認の上、走行台車22を所定量だけ移動させ
(ステップ111)、次いで、ワイヤタッチセンシング
等で実溶接位置を検知する(ステップ112)。そし
て、センシングにより入力データを補正し(ステップ1
13)、溶接時のロボット20、トーチ24の姿勢、お
よび動作手順を決定し、溶接作業を行うのである(ステ
ップ114)。一つのワークの全溶接が終了するまで繰
り返し作業を行い終了する(ステップ115)。回転円
盤32を初期位置まで回転させた後、待避していたフォ
ークリフト車90をポジショナ30側に移動させる。フ
ォークリフト車90が所定の位置、すなわち前述のワー
ク挿入持の位置に接近したことを確認した後、パレット
91を所定の高さまで、すなわち前述のワーク挿入時の
高さまでリフトアップする。そして、把持アーム34の
クランプを解放した後、鉄骨仕口部10がパレット91
に移載されたことを確認して、搬送装置は該ワークを所
定の場所へ搬送する。ワークをパレット91ごと降ろし
た後、搬送装置は所定の場所に戻り、待機する。そし
て、仮溶接のワークを載せたパレット91があるかを判
断し、残りがある場合には引き続き一連の作業を行う
(ステップ116)。
【0050】図13はコンベア手段を有する搬送装置を
用いた第6実施例の構成例を示している。この実施例で
は、前記溶接ロボット20と前記ポジショナ30の側方
部分には、ポジショナ30に溶接すべき鉄骨仕口部10
を供給する搬送装置100が設置されている。この搬送
装置100は仮溶接を終えて並べられた鉄骨仕口部10
の向きをポジショナ30で把持できる程度に正し、搬入
する。そして溶接が終了するとその鉄骨仕口部10を搬
出し、次の鉄骨仕口部10を搬入する。すなわち、搬送
装置100は鉄骨仕口部を搬入および搬出するコンベア
101と、当該コンベア101により送られてきた鉄骨
仕口部をポジショナクランプ位置に搬送するハンドリン
グロボット102を有する。ハンドリングロボット10
2はポジショナクランプ位置とコンベア101の一部を
その作業範囲内に持ち、4つ以上の自由度を有すると共
に、先端で接離駆動する複数の把持爪103を有する。
この把持爪103は該ハンドリングロボット102を駆
動することにより、X、Y、Zの3方向において自在に
位置決めされ、また、その開閉方向も水平面上であれば
自在に変化させられ得る。このため、該把持爪103は
ランダムな向きでコンベア101上に置かれたワークの
上面ダイアフラムのコーナを確実に把持することが可能
であると共に、把持したワークをポジショナ30に合わ
せて位置決め、姿勢変更を行うことが可能である。
【0051】このような搬送装置100を用いたワーク
セットの作業の詳細を図14に示す。仕口形状の選択す
るステップ100から開始され、統括制御データの生成
・保存作業ステップ107までの準備作業の後、搬送装
置100によって鉄骨仕口部10がポジショナ30にセ
ットされるが(ステップ108)、このセット作業は次
のように行われる。溶接ロボット20から搬送許可の信
号が出力され、これが受信されると(ステップ60
0)、搬送装置100のコンベア101を作動させ、溶
接対象の鉄骨仕口部をハンドリングロボット102の作
業範囲内に搬入する(ステップ601)。鉄骨仕口部が
所定の位置に到達したことを確認した後、コンベア10
1を停止し、ハンドリングロボット102を作動させて
把持爪103を鉄骨仕口部に接近させる。把持爪103
の開閉方向を調整し、ワークの上面ダイアフラムのコー
ナを把持できるようにした後、把持爪103をワークに
さらに接近させ、所定の位置まで接近したことを確認し
てワークを把持する(ステップ602)。把持された鉄
骨仕口部をその支持梁の端部をポジショナ30に向けつ
つポジショナ30のクランプ位置まで搬送し、その向き
と位置を正した(ステップ603)後、ハンドリングロ
ボット102をポジショナ30に対してさらに前進さ
せ、鉄骨仕口部10におけるH型鋼18の先端を把持ア
ーム34側に差し込んだ後、最も奥まで差し込んだこと
を確認して把持爪103を開き、把持アーム34をクラ
ンプさせる(ステップ604)。そして、把持爪103
を開いた後、ハンドリングロボット102を溶接作業の
際にワークと接触しない姿勢にしておく。以上でワーク
セットを完了する(ステップ605)。
【0052】ワークセットの完了後は先の実施例と同様
に一つのワークの全溶接が終了するまで繰り返し作業を
行い終了する(ステップ109〜115)が、回転円盤
32を初期位置まで回転させた後、ハンドリングロボッ
ト102を作動させ、把持爪103を前述のワーク挿入
持の位置および角度に設定する。把持アーム34のクラ
ンプを解放した後、把持爪103を作動して鉄骨仕口部
10における上面ダイアフラムのコーナを挟持する。そ
して、挟持した鉄骨仕口部をコンベア101側に搬送
し、溶接前に置かれていたときと同じ位置に所定の向き
で接面させた後、把持爪の挟持を解放する(ステップ1
16)。その後、ハンドリングロボット102を待機の
姿勢にし、コンベア101の作動の際にハンドリングロ
ボット102とワークの接触が起こらないようにする。
そして、コンベア101上に仮溶接のワークがあるかを
判断し、残りがある場合には引き続き一連の作業を行う
(ステップ117)。
【0053】図15〜図18には第7実施例を示す。こ
の第7実施例は搬送装置として複数の鉄骨仕口部10を
小スペースでストックさせておいた状態でポジショナと
の間で往復搬送させるようにしたものである。前記ポジ
ショナの前方には、ポジショナ30に溶接すべき鉄骨仕
口部10を供給する搬送装置110が設置されている。
この搬送装置110は仮溶接を終えて並べられた鉄骨仕
口部10の向きをポジショナ30で把持できる程度に正
し、搬入する。そして溶接が終了するとその鉄骨仕口部
10を搬出し、次の鉄骨仕口部10を搬入する。すなわ
ち、搬送装置110はストッカ111と搬送台車112
を有する。ストッカ111はある1点を中心として回転
するテーブル113を有すると共に、その上面には複数
のパレット114を配置している。各パレット114は
テーブル113の回転中心を中心とした同一円周上に配
置されており、その上面にはストックすべきワークを載
せることができる。このときテーブル113は、パレッ
ト114同士の間隔を制御できるものでも、制御できな
いものでも良い。制御できないテーブルの場合、各パレ
ット114はある決められた間隔で配置されることにな
る。また、図16で示すように、各パレット114の中
心線は必ずしも回転中心を通らなくても良い。すなわ
ち、パレットはテーブル中心より完全に放射状になって
いなくても良い。
【0054】搬送台車112は、床面に敷設されたレー
ル115に案内移動されることによって、ストッカ11
1とポジショナ30の正面部分との間をX方向に往復す
ることが可能であり、テーブル113から溶接対象の鉄
骨仕口10をパレット114に載せたまま受け取ってポ
ジショナ30まで搬送したり、ポジショナ30から鉄骨
仕口10をパレットに載せる形で受け取ってストッカ1
11に搬送したりする。図17に搬送台車の詳細を示
す。搬送台車112は、その上面にパレット114を載
せるための1本以上のフォーク116とY方向に開閉可
能な複数の把持爪117を有しており、フォーク116
が鉄骨仕口部10とパレット114の重量を支えつつ、
把持爪117がH型鋼18における下面フランジの両側
縁を挟持することによって、搬送時における鉄骨仕口部
10やパレット114の落下を防ぐと共に、鉄骨仕口部
10の姿勢を矯正することを可能としている。つまり、
ワークの重心近傍でその重量を支える部分と、重心から
離れた位置でワークの姿勢を矯正する部分とは別々にな
っているわけだが、その方が、重心から離れた位置だけ
でワークを支え、かつ矯正する装置に比べて大幅に簡単
化し得る。また、搬送台車112はY方向にスライドす
るトランスレーションステージ118を有すると共に、
その上にジャッキ119を設置しており、鉄骨仕口部1
0をパレットごとY方向とZ方向に位置決めすることを
可能としている。このとき、ジャッキ119の上にトラ
ンスレーションステージ118を設置する方法を採用し
ても良い。
【0055】このような搬送装置110を用いたワーク
セットの作業の詳細を図18に示す。まず、仕口形状の
選択するステップ100から開始され、統括制御データ
の生成・保存作業ステップ107までの準備作業の後、
搬送装置110によって鉄骨仕口部10がポジショナ3
0にセットされるが(ステップ108)、このセット作
業は次のように行われる。溶接ロボット20から搬送許
可の信号が出力され、これが受信されると(ステップ7
00)、ストッカ111が1パレット間分回転する(ス
テップ701)。ストッカ111の回転が停止した後、
搬送台車112はストッカ111に向かって移動を開始
する。移動の途中においてトランスレーションステージ
118とジャッキ119を作動させ、フォーク116が
パレット114の下にもぐり込み、かつH型鋼18が把
持爪117によって把持できる位置にくるようにする
(ステップ702)。フォーク116がパレット114
に充分潜り込んだことを確認した後、ジャッキ119を
作動してフォーク116をリフトアップさせ、鉄骨仕口
部10をパレット114ごとテーブル113から浮上さ
せる。把持爪117を操作してランダムな姿勢となって
いるコラム16を水平回転させ、姿勢変更を行った(ス
テップ703)後、搬送台車112をレール115に沿
って移動させて、パレット114に載せたままの鉄骨仕
口部10をポジショナクランプ位置まで搬送する。この
とき、搬送の途中においてトランスレーションステージ
118とジャッキ119を作動させ、鉄骨仕口部10の
位置決めを行っておく(ステップ704)。搬送台車1
12をポジショナ30に対してさらに前進させ、鉄骨仕
口部10におけるH型鋼18の先端を把持アーム34側
に差し込んだ後、最も奥まで差し込んだことを確認して
把持爪117を開き、把持アーム34をクランプさせる
(ステップ705)。そして、ジャッキ119を下げて
パレット114を鉄骨仕口部10から離した後、パレッ
ト114を載せたままの搬送台車112をレール115
に沿ってストッカ111側に待避させ、溶接作業の際に
ワークと搬送台車112が接触しないようにしておく。
以上でワークセットを完了する(ステップ706)。
【0056】ワークセットの完了後は先の実施例と同様
にメインルーチンに戻り、一つのワークの全溶接が終了
するまで繰り返し作業を行い終了する(ステップ109
〜115)が、回転円盤32を初期位置まで回転させた
後、パレット114を載せた搬送台車をレール115に
沿ってポジショナ30側に所定量だけ移動させる。搬送
台車112が所定の位置に接近したことを確認した後、
パレット114を所定の位置まで、すなわち前述のワー
ク挿入時の高さまでジャッキアップする。そして、把持
アーム34のクランプを解放した後、把持爪117を作
動して鉄骨仕口部10におけるH型鋼18の下面フラン
ジの両側縁を挟持させる。鉄骨仕口部10が搬送台車1
12のパレット114上に移載された後、搬送台車11
2をレール115に沿ってストッカ111側に所定量だ
け移動させる。移動の途中で、トランスレーションステ
ージ118を作動させ、テーブル113のパレット待機
位置中心線上にパレット114の中心線がくるようにす
る。そして、搬送台車112が所定の位置に接近したこ
とを確認した後、ジャッキ119を作動させてフォーク
116を降下させ、鉄骨仕口部10の乗ったパレット1
14をテーブル113の上に置く(ステップ116)。
そして、搬送台車112をレール115に沿ってポジシ
ョナ30側に待避させ、ストッカ111の回転の際にワ
ークまたはテーブル113が搬送台車112に接触しな
いようにした後、ストッカ111に仮溶接のワークがあ
るかを判断し、残りがある場合には引き続き一連の作業
を行うのである(ステップ117)。
【0057】ここで、図19、図20はそれぞれ、スト
ッカを想定して5つのワークを円形に配置した様子を上
部より観察したものである。図19においては各ワーク
の中心線がある1点(ストッカの回転中心に相当)を通
るようにワークが配置されており、図20においては各
ワークの中心線がある1点(ストッカの回転中心に相
当)から一様にオフセットするようにワークを配置して
いる。また、それぞれ、搬送機構による引き抜き(図1
9、図20における矢印方向)を可能にしつつ、外円の
直径(図19、図20参照)が最小になるように配置し
ている。このとき、各ワークのサイズは図21に示した
もので統一されている。図21における想像線は梁のオ
フセットを表すものだが、これは図19、図20につい
ても同様である。
【0058】図19と図20とを比較すると図20の方
が小スペースでワークをストックしている。これより、
ワークを円形に配置してストックする場合、各ワークの
中心線をストッカの回転中心から所定量オフセットさせ
ることによって、小スペース化をさらに促進できること
が分かる。
【0059】次に、図22、図23には第8実施例を示
す。この第8実施例は搬送装置として、複数の鉄骨仕口
部10をストックしておき、これを順次ポジショナ30
との間で搬送授受させるようにしたものである。前記ポ
ジショナの前方には、ポジショナ30に溶接すべき鉄骨
仕口部10を供給する搬送装置120が設置されてい
る。この搬送装置120は仮溶接を終えて並べられた鉄
骨仕口部10の向きをポジショナ30で把持できる程度
に正し、搬入する。そして溶接が終了するとその鉄骨仕
口部10を搬出し、次の鉄骨仕口部10を搬入する。す
なわち、搬送装置120はストッカ121とローダ12
2を有する。ストッカ121はある1点を中心として回
転するテーブル123を有すると共に、その上面には複
数の治具124を配置している。このとき、各治具12
4はテーブル123の回転中心を中心とした同一円周上
に配置されている。また、各治具124はH型項18の
端部を2点支持することにより、ストックすべきワーク
を片持ちで保持することができる。このとき、治具12
4により支持される梁は、本溶接の際、ポジショナ30
によって挟持される側の梁である。また、テーブル12
3は、治具124同士の間隔を制御できるものでも、制
御できないものでも良い。制御できないテーブルの場
合、各治具124はある決められた間隔で配置されるこ
とになる。また、各治具124の中心線は必ずしも回転
中心を通らなくても良い(すなわち、治具124はテー
ブル中心より完全に放射状になっていなくても良い)。
ローダ122は、アームの形状を有すると共に、その片
端には、ワークの梁を掴むべく開閉駆動する複数の把持
爪125と、該把持爪125をアームに沿って所定量移
動させるためのスライダ126を有する。このとき、把
持爪125はスライダ126の側面もしくは上面に設置
され、スライダ126はローダの上面に設置されるもの
とする。そして、もう一方の端部を支点として水平回転
(完全に水平でなくても良い)できるようになってお
り、それにより、把持爪125をストッカ121とポジ
ショナ30の間を往復させることが可能である。そし
て、テーブル123から溶接対象の鉄骨仕口部10を治
具124から抜き取ってポジショナ30まで搬送し、そ
れを治具124に差し込んだりする。このとき把持爪1
25は、ポジショナ30によって挟持される側の梁にお
ける下面フランジを把持するものであり、搬送時におけ
る鉄骨仕口部10の落下を防ぐと共に、必要に応じて鉄
骨仕口部10の姿勢を矯正する働きを有する。また、ス
ライダ126および開いている把持爪125は、ストッ
カ121で保持されているワークまたはポジショナ30
で挟持しているワークの下面より若干低い程度の高さに
設定されている。
【0060】このような搬送装置120を用いたワーク
セットの作業の詳細を図23に示す。まず、第1実施例
の場合と同様に、仕口形状の選択するステップ100か
ら開始され、統括制御データの生成・保存作業ステップ
107までの準備作業の後、搬送装置によって鉄骨仕口
部10がポジショナ30にセットされるが(ステップ1
08)、このセット作業は次のように行われる。溶接ロ
ボット20から搬送許可の信号が出力され、これが受信
されると(ステップ800)、ストッカ121が1治具
間分回転する(ステップ801)。ストッカ121の回
転が停止した後、把持爪125を作動させ、ワークをロ
ーダに固着した後、スライダ126を作動させてワーク
をストッカ121から引き抜き(ステップ802)、そ
の後ローダを180度旋回させ、鉄骨仕口部10をポジ
ショナクランプ位置まで搬送する。このとき、ローダが
旋回することによって自動的にワークの位置決めおよび
姿勢変更が行われるものとする(ステップ803)。ロ
ーダ122の旋回が停止した後、ワークをポジショナ3
0に対してさらに前進させ、鉄骨仕口部10におけるH
型鋼18の先端を把持アーム34側に差し込んだ後、最
も奥まで差し込んだことを確認して把持爪125を開
き、把持アーム34をクランプさせる(ステップ80
4)。そして、ローダ122を180度旋回させてスト
ッカ121側に待避させ、溶接作業の際にワークとロー
ダ122が接触しないようにしておく。以上でワークセ
ットを完了する(ステップ805)。
【0061】ワークセットの完了後は先の実施例と同様
にメインルーチンに戻り、一つのワークの全溶接が終了
するまで繰り返し作業を行い終了する(ステップ109
〜115)が、回転円盤32を初期位置まで回転させた
後、ローダを180度旋回させる。把持爪125が所定
の位置、すなわち前述のワーク挿入持の位置に接近した
ことを確認した後、把持アーム34のクランプを解放す
る。そして、把持爪125を作動して鉄骨仕口部10に
おけるH型鋼18の下面フランジの両側縁を挟持させる
と共に、ワーク姿勢を前述のワーク挿入持と同様にす
る。鉄骨仕口部10がローダ122に固着された後、ロ
ーダ122を180度旋回させてストッカ121側にワ
ークを搬送させる。このとき、ローダの旋回によって自
動的にワークの位置決めおよび姿勢変更が行われる。そ
して、ローダ122が所定の位置に接近したことを確認
した後、スライダ126を作動させてワークを治具12
4に挿入する(ステップ116)。把持爪125を開い
た後、ストッカ121に仮溶接のワークがあるかを判断
し、残りがある場合には引き続き一連の作業を行う(ス
テップ117)。
【0062】次に、図24〜図26には第9実施例を示
す。この第9実施例は搬送装置として、複数の鉄骨仕口
部10をストックしておき、これを順次ポジショナ30
との間で搬送授受させるようにしたものである。前記ポ
ジショナ30の前方には、ポジショナ30に溶接すべき
鉄骨仕口部10を供給する搬送装置130が設置されて
いる。この搬送装置130は仮溶接を終えて並べられた
鉄骨仕口部10の向きをポジショナ30で把持できる程
度に正し、搬入する。そして溶接が終了するとその鉄骨
仕口部10を搬出し、次の鉄骨仕口部10を搬入する。
すなわち、搬送装置130はストッカ131とローダ1
32を有する。ストッカ131は、複数台の台車133
を有し、それらはY軸と平行等に敷設されたレール13
4等によって案内移動される。ここで、レール134は
直線と曲線のどちらでも良いが、ローダ132のレール
135(後に記載)と交差する位置、すなわち搬送位置
においては完全にY軸と平行であるものとする。各台車
133はH型鋼18のT型断面部を支持することによ
り、鉄骨仕口部10を鉛直保持する。このとき、支持梁
のH断面が鉄骨仕口部10の全自重を支える状態にな
り、また、支持梁の両隣にある梁は、その中心線がレー
ル134と垂直になるように維持される。これによりス
トックに必要なスペースは、ワークを寝かせる場合に比
べてかなり小さくなる。なお、この場合において支持さ
れるT型断面部は、後にポジショナ30によって把持さ
れる部分である。台車133がレール134上を移動す
ることにより、鉄骨仕口部10はポジショナ30に対し
てY方向に位置決めされる。そして、位置決めされた鉄
骨仕口部10はローダ132に移載される。尚、台車上
には鉄骨仕口部とバランス良く複数個おくことは勿論の
ことである。
【0063】図25にローダ132の詳細を示す。ロー
ダ132は、床面に敷設されたレール135に案内移動
されることによって、ストッカとポジショナ30の正面
部分との間をX軸と平行に移動することが可能であり、
台車133から溶接対象の鉄骨仕口部10を受け取って
ポジショナ30に搬送したり、ポジショナ30から溶接
完了した鉄骨仕口部10を受け取って台車133に搬送
したりする。それ故、ローダ132には、台車133に
保持されたワークを引き抜き、かつローダ132に固着
させるための複数の把持爪136、ワークの姿勢を変更
させるために起立フレーム面上で垂直回転する回転盤1
37、そしてZ方向に位置決めするためのジャッキ13
8、のそれぞれを有する。このとき、上記把持爪136
は上記回転盤137上で接離駆動でき、H型鋼18にお
けるフランジの両側縁等を挟持し、それによってワーク
の重量を支えると共にその姿勢を決定することができる
(すなわち、把持爪136の開閉方向は回転盤137と
共に回転する)。なお、この場合において挟持されるフ
ランジは、把持梁が有する二つのフランジの内、ポジシ
ョナ30によって把持されない側である。
【0064】このような搬送装置130を用いたワーク
セットの作業の詳細を図26に示す。まず、第1実施例
の場合と同様に、仕口形状の選択するステップ100か
ら開始され、統括制御データの生成・保存作業ステップ
107までの準備作業の後、搬送装置によって鉄骨仕口
部10がポジショナ30にセットされるが(ステップ1
08)、このセット作業は次のように行われる。溶接ロ
ボット20から搬送許可の信号が出力され、これが受信
されると(ステップ900)、ローダ132はストッカ
131に向かって移動を開始する(ステップ901)。
ローダ132が搬送位置に来たことを確認した後、溶接
対象の鉄骨仕口部10を載せた台車133がY方向に移
動し、搬送位置で停止する。このとき、鉄骨仕口部10
のY方向の位置決めは終了したものとする(ステップ9
02)。把持爪136を作動して台車133上の鉄骨仕
口部10を挟持する。ジャッキ138を作動して、鉄骨
仕口部10を台車133の支持部から完全に浮上させ、
所定量のジャッキ138アップすなわちZ方向の位置決
めを行った(ステップ903)後、ローダは鉄骨仕口部
10を把持したままポジショナクランプ位置まで移動す
る。移動の途中で、回転盤137を90度回転させ、鉄
骨仕口部10の支持梁の端部をポジショナ30側に向け
ておく(ステップ904)。ローダ132をポジショナ
30に対してさらに前進させ、鉄骨仕口部10における
H型鋼18の先端を把持アーム34側に差し込んだ後、
最も奥まで差し込んだことを確認して把持爪136を開
き、把持アーム34をクランプさせる(ステップ90
5)。そして、ローダ132をレール135に沿ってス
トッカ131側に待避させると共に、ジャッキ138を
最下位まで下げ、溶接作業の際にワークとローダ132
が接触しないようにしておく。以上でワークセットを完
了する(ステップ906)。
【0065】ワークセットの完了後は先の実施例と同様
にメインルーチンに戻り、一つのワークの全溶接が終了
するまで繰り返し作業を行い終了する(ステップ109
〜115)が、回転円盤32を初期位置まで回転させた
後、ローダ132をレール135に沿ってポジショナ3
0側に所定量だけ移動させる。ローダ132が所定の位
置に接近したことを確認した後、把持爪136を所定の
位置まで、すなわち前述のワーク挿入時の高さまでジャ
ッキ138アップする。そして、把持アーム34のクラ
ンプを解放した後、把持爪136を作動して鉄骨仕口部
10におけるH型鋼18のフランジを挟持させる。ロー
ダ132をレール135に沿ってストッカ131側に所
定量だけ移動させる。移動の途中で、回転盤137を前
回とは反対方向に90度回転させ、支持梁の端部を落下
方向に向ける。そして、ローダ132が所定の位置に接
近したことを確認した後、ジャッキ138を作動させて
鉄骨仕口部10を降下させ、台車133上の支持部にセ
ットする(ステップ116)。ここで、ジャッキ138
は最下位まで下げるものとする。そして、台車133を
ローダ132から所定量後退させて、ローダの移動の際
に把持爪136とワークの接触が起こらないようにした
後、ローダをレール135に沿ってポジショナ30側に
待避させ、台車133の移動の際、台車133または台
車133上のワークがローダに接触しないようにする。
そして、本溶接終了ワークを載せた台車133をY方向
に一定量送り出し、その後、全台車133をY方向に台
車1台分移動させる。最後にストッカ131に仮溶接の
ワークがあるかを判断し、残りがある場合には引き続き
一連の作業を行う(ステップ117)。
【0066】次に、図27〜図29には第10実施例を
示す。この第10実施例は搬送装置として、鉄骨仕口部
10を吊り搬送させつつ、これを順次ポジショナ30と
の間で搬送授受させるようにしたものである。前記ポジ
ショナ30の前方には、ポジショナ30に溶接すべき鉄
骨仕口部10を供給する搬送装置140が設置されてい
る。この搬送装置140は仮溶接を終えて並べられた鉄
骨仕口部10の向きをポジショナ30で把持できる程度
に正し、搬入する。そして溶接が終了するとその鉄骨仕
口部10を搬出し、次の鉄骨仕口部10を搬入する。す
なわち、搬送装置140はストッカ141とローダ14
2を有する。ストッカ141は、複数台の吊り具143
を有し、それらはY軸と平行等に設置された空中レール
144によって案内移動される。このとき、空中レール
144は直線と曲線のどちらでも良いが、ローダ142
のレール145(後に記載)と交差する位置、すなわち
搬送位置においてはY軸と平行であるものとする。各吊
り具143はフック146を1つ以上有し、H型鋼18
のウェブの端部に予め開けておいた穴に該フック146
を通すことにより、鉄骨仕口部10を鉛直に吊るし、か
つ保持する。このとき、支持梁の両隣にある梁は、その
中心線が空中レール144と垂直になるように維持され
る。これによりストックに必要なスペースは、ワークを
寝かせる場合に比べてかなり小さくなる。なお、この場
合においてフック146を通す梁は、後にポジショナ3
0によって把持される梁である。吊り具143が空中レ
ール144上を移動することにより、鉄骨仕口部10は
ポジショナ30に対してY方向に位置決めされる。そし
て、位置決めされた鉄骨仕口部10はローダ142に移
載される。
【0067】図28にローダ142の詳細を示す。ロー
ダ142は、床面に敷設されたレール145に案内移動
されることによって、ストッカとポジショナ30の正面
部分との間をX軸と平行に移動することが可能であり、
吊り具143から溶接対象の鉄骨仕口部10を受け取っ
てポジショナ30に搬送したり、ポジショナ30から溶
接完了した鉄骨仕口部10を受け取って吊り具143に
搬送したりする。それ故、ローダ142には、吊り具1
43に保持されたワークをローダ142に固着させるた
めの複数の把持爪147、ワークの姿勢を変更させるた
めに起立フレームの垂直面上でX軸に平行な軸を中心に
回転する回転盤148、そしてZ方向に位置決めするた
めのジャッキ149、を有する。このとき、上記把持爪
147は上記回転盤148上で接離開閉駆動して、H型
鋼18におけるフランジの両側縁等を挟持し、それによ
ってワークの重量を支えると共にその姿勢を決定するこ
とができる(すなわち、把持爪147の開閉方向は回転
盤148と共に回転する)。なお、この場合において挟
持されるフランジは、把持梁が有する二つのフランジの
内、ポジショナ30によって把持されない側である。
【0068】このような搬送装置140を用いたワーク
セットの作業の詳細を図29に示す。まず、第1実施例
の場合と同様に、仕口形状の選択するステップ100か
ら開始され、統括制御データの生成・保存作業ステップ
107までの準備作業の後、搬送装置によって鉄骨仕口
部10がポジショナ30にセットされるが(ステップ1
08)、このセット作業は次のように行われる。溶接ロ
ボット20から搬送許可の信号が出力され、これが受信
されると(ステップ1000)、ローダ142はストッ
カ141に向かって移動を開始する。また、移動の途中
でジャッキ149を作動させ、把持爪147を所定の高
さ、すなわちワーク受取に必要な高さにする(ステップ
1001)。ローダ142が搬送位置に来たことを確認
した後、溶接対象の鉄骨仕口部10を吊るした吊り具1
43がY方向に移動し、搬送位置で停止する。このと
き、鉄骨仕口部10のY方向の位置決めは終了したもの
とする(ステップ1002)。把持爪147を作動して
鉄骨仕口部10におけるH型鋼18を挟持し、挟持した
ことを確認した後、吊り具143はフック146を鉄骨
仕口部から外す(ステップ1003)。そして、ローダ
142は鉄骨仕口部10をポジショナクランプ位置まで
搬送する。搬送の途中で、回転盤148を90度回転さ
せ、鉄骨仕口部10の支持梁の端部をポジショナ30側
に向けておくと共に、ジャッキ149を作動させてZ方
向の位置決めも行う(ステップ1004)。ローダ14
2をポジショナ30に対してさらに前進させ、鉄骨仕口
部10におけるH型鋼18の先端を把持アーム34側に
差し込んだ後、最も奥まで差し込んだことを確認して把
持爪147を開き、把持アーム34をクランプさせる
(ステップ1005)。そして、ローダ142をレール
145に沿ってストッカ141側に待避させると共に、
ジャッキ149を最下位まで下げ、溶接作業の際にワー
クとローダ142が接触しないようにしておく。以上で
ワークセットを完了する(ステップ1006)。
【0069】ワークセットの完了後はメインルーチンに
戻り、一つのワークの全溶接が終了するまで繰り返し作
業を行い終了する(ステップ109〜115)が、回転
円盤32を初期位置まで回転させた後、ローダ142を
レール145に沿ってポジショナ30側に所定量だけ移
動させる。ローダ142が所定の位置に接近したことを
確認した後、把持爪147を所定の位置まで、すなわち
前述のワーク挿入時の高さまでジャッキ149アップす
る。そして、把持アーム34のクランプを解放した後、
把持爪147を作動して鉄骨仕口部10におけるH型鋼
18のフランジを挟持させ、そのままローダ142をレ
ール145に沿ってストッカ141側に所定量だけ移動
させる。移動の途中で、回転盤148を前回とは反対方
向に90度回転させ、支持梁の端部を真上(Z方向)に
向ける。同時に、ジャッキ149を作動させ、回転の際
にワークと床が接触しないようにすると共に、ワークを
ストッカに受け渡すのに必要な高さにまで移動させる。
そして、ローダ142が所定の位置に接近したことを確
認した後、フック146を作動させて鉄骨仕口部10を
吊り具143にセットし、把持爪147を開く。(ステ
ップ116)。そして、吊り具143をローダ142か
ら所定量後退させて、ローダの移動の際に把持爪147
とワークの接触が起こらないようにした後、ローダをレ
ール145に沿ってポジショナ30側に待避させ、吊り
具143の移動の際、吊るされているワークがローダに
接触しないようにする。そして、本溶接終了ワークを吊
るした吊り具143を送り出し方向に一定量移動させ、
その後、全吊り具143を上記方向と同方向に吊り具1
台分移動させる。最後にストッカ141に仮溶接のワー
クがあるかを判断し、残りがある場合には引き続き一連
の作業を行う(ステップ117)。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送装置により自動的にポジショナに鉄骨仕口部が供給
されるので、予め複数の鉄骨仕口部を並べておけば、作
業者が鉄骨仕口部をクレーンで吊り上げてポジショナに
セットしたり、作業者が近くにいて溶接が終るとポジシ
ョナから鉄骨仕口部を取り外し、次の鉄骨仕口部をセッ
トしたりする必要がない。それ故、作業者がいなくても
複数の鉄骨仕口部を連続で自動溶接できる。また、溶接
ロボットはオフラインまたはCADリンクで入力したデ
ータおよびワイヤタッチセンサ等で得られたデータに基
づき、ポジショナの姿勢に対応した溶接位置、姿勢およ
びトーチの姿勢を決定できるので、ティーチング作業が
非常に簡略化されるものとなっており、現場でティーチ
ングする作業者は不必要となる。よって、本発明では自
動連続溶接作業を効果的に行わせることができ、無人化
率が向上するという優れた効果が得られる。
【0071】また、本発明によれば、搬送装置により自
動的にポジショナに鉄骨仕口部が供給されると共に、供
給された鉄骨仕口はポジショナによって自在な角度に回
転させられ得る。よって、予め複数の鉄骨仕口部をスト
ッカに並べておけば、作業者をクレーンを作動させるこ
となく複数の鉄骨仕口部の全溶接箇所を連続で自動溶接
することが可能になる。加えて、反転スペースが省略で
きる上、ロボットの走行台車は、1ワークを溶接するの
に必要な長さだけで複数のワークを対象とすることがで
き、また、ストッカに蓄積される鉄骨仕口部は、直接溶
接されない分お互いを密着させることができるので、従
来の連続自動溶接装置よりも小スペースで稼働させるこ
とが可能である。よって、本発明では自動連続溶接作業
を小スペースで効率良く行わせることができ、無人化率
も向上するという優れた効果も得られる。また、移動可
能なポジッショナを使用することによって、搬送装置分
のスペースがいらなくなり、さらに小スペースで稼働さ
せることが可能であり、システムとしてコストが下がる
という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置の
構成を示す斜視図である。
【図2】鉄骨仕口部の構造を示す斜視図である。
【図3】把持爪の配置パターンの説明図である。
【図4】溶接作業のフローチャートである。
【図5】第2実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置の
構成を示す斜視図である。
【図6】第2実施例の装置による溶接作業のフローチャ
ートである。
【図7】第3実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置の
構成を示す斜視図である。
【図8】第3実施例の装置による溶接作業のフローチャ
ートである。
【図9】第4実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置の
構成を示す斜視図である。
【図10】第4実施例の装置による溶接作業のフローチ
ャートである。
【図11】第5実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置
の構成を示す斜視図である。
【図12】第5実施例の装置による溶接作業のフローチ
ャートである。
【図13】第6実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置
の構成を示す斜視図である。
【図14】第6実施例の装置による溶接作業のフローチ
ャートである。
【図15】第7実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置
の構成を示す斜視図である。
【図16】同装置の搬送装置平面構成図である。
【図17】同装置に用いる搬送台車の斜視図である。
【図18】第7実施例の装置による溶接作業のフローチ
ャートである。
【図19】同装置のストッカへの鉄骨仕口部搭載形態図
である。
【図20】同じく他の搭載形態図である。
【図21】搭載される鉄骨仕口部の寸法構成の説明図で
ある。
【図22】第8実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置
の構成を示す斜視図である。
【図23】第8実施例の装置による溶接作業のフローチ
ャートである。
【図24】第9実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装置
の構成を示す斜視図である。
【図25】同実施例に用いるローダの斜視図である。
【図26】第9実施例の装置による溶接作業のフローチ
ャートである。
【図27】第10実施例に係る鉄骨仕口部の自動溶接装
置の構成を示す斜視図である。
【図28】同実施例に用いるローダの斜視図である。
【図29】第10実施例の装置による溶接作業のフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 鉄骨仕口部 45
把持爪 12 角パイプ 60
補正手段 14 ダイアフラム 62
仕口部寸法メモリ 16 コラム 64
偏位量算出器 18 H型鋼 66
補正演算部 20 多関節溶接ロボット 22 走行台車 24 溶接トーチ 26 制御盤 30 ポジショナ 32 回転部材 34 把持アーム 40 搬送装置 41 搬入コンベア 42 搬出コンベア 43 移動コンベア 44 横行レール
フロントページの続き (72)発明者 岡部 達 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 (72)発明者 浅田 寿士 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 (72)発明者 高橋 生和 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 (56)参考文献 特開 平4−274873(JP,A) 特開 昭61−132298(JP,A) 特開 平5−146979(JP,A) 特開 平2−251373(JP,A) 実開 昭62−10987(JP,U) 実開 平5−70779(JP,U) 実開 昭63−190291(JP,U) 実開 昭58−4290(JP,U) 実公 昭57−29983(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 37/00 B23K 37/04 - 37/047

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    鉄骨仕口部を前記ポジショナまで搬送しかつ必要に応じ
    て位置決めおよび姿勢変更を行い、溶接が終了した鉄骨
    仕口部をポジショナから搬出する搬送装置と、前記溶接
    装置とポジショナおよび搬送装置のそれぞれの運動、停
    止を統括制御する制御手段とを備え、前記搬送装置は、
    ジャッキの上に設置された置き台と、鉄骨仕口部を把持
    する、前記置き台上面に設けられた把持爪とを備え、床
    面上を任意移動可能な自動走行車であることを特徴とす
    鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  2. 【請求項2】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    複数の鉄骨仕口部の中から溶接対象の鉄骨仕口部を探
    し、その鉄骨仕口部を前記ポジショナまで搬送しかつ必
    要に応じて位置決めおよび姿勢変更を行い、溶接が終了
    した鉄骨仕口部をポジショナから搬出する搬送装置と、
    前記溶接装置とポジショナおよび搬送装置のそれぞれの
    運動、停止を統括制御する制御手段とを備え、前記搬送
    装置は、走行レールに案内される門型フレームと、この
    門型フレームのアームに沿って案内移動する把持装置を
    有し、前記把持装置は、上下可動な伸縮機と、水平回転
    する回転盤と、鉄骨仕口部を把持するための複数の把持
    爪が接離駆動可能に設けた把持部とを備えたことを特徴
    とする鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  3. 【請求項3】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    回転移動体と当該移動体上に取り外し可能に設けられた
    鉄骨仕口部を置くための複数のパレットを備えた、鉄骨
    仕口部を蓄積するストッカと、該ストッカから鉄骨仕口
    部をパレットとともに受け取り、前記ポジショナまで搬
    送しかつ必要に応じて位置決めおよび姿勢変更を行い、
    溶接が終了した鉄骨仕口部をポジショナから搬出し前記
    ストッカに戻す働きを有する搬送装置と、前記溶接装
    置、ポジショナ、ストッカ および搬送装置のそれぞれの
    運動、停止を統括制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  4. 【請求項4】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    回転するテーブル状回転移動体と当該移動体上に取り外
    し可能に設けられた鉄骨仕口部を置くための複数のパレ
    ットを備えた、鉄骨仕口部を蓄積するストッカと、該ス
    トッカから鉄骨仕口部をパレットともに受け取り、前記
    ポジショナまで搬送しかつ必要に応じて位置決めおよび
    姿勢変更を行い、溶接が終了した鉄骨仕口部をポジショ
    ナから搬出し前記ストッカに戻す働きを有する搬送装置
    と、前記溶接装置、ポジショナ、ストッカおよび搬送装
    置のそれぞれの運動、停止を統括制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  5. 【請求項5】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    回転するテーブル状回転円盤および当該回転盤上に設け
    られ、鉄骨仕口部におけるH型鋼の端部を支持すること
    により該鉄骨仕口部を片持ちで保持する治具を備えた
    トッカと、アーム状形状を有し、片端を中心に旋回す
    ることによって他の片端で把持し得る鉄骨仕口部を搬送
    する搬送装置と、前記溶接装置、ポジショナ、ストッカ
    および搬送装置のそれぞれの運動、停止を統括制御する
    制御手段とを備え、鉄骨仕口部は前記ストッカ上に複数
    個蓄積されておりストッカの回転により、前記搬送装置
    によって受け取られる位置に移動されて搬送装置に受け
    渡されて前記ポジショナに把持できる程度に位置決めお
    よび姿勢変更させた状態で当該ポジショナまで搬送可能
    とし、溶接終了後の鉄骨仕口部を再び搬送装置によりス
    トッカに戻して次の鉄骨仕口部がストッカの回転により
    搬送装置によって受け取られる位置に移動可能としてな
    ることを特徴とする鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  6. 【請求項6】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    敷設されたレールにより案内移動され、少なくとも1台
    につき1つの鉄骨仕口部を鉛直に保持し得る台車および
    この台車と前記ポジショナとの間で鉄骨仕口部授受を
    なす搬送機構を有する搬送装置と、前記溶接装置とポジ
    ショナおよび搬送装置のそれぞれの運動、停止を統括制
    御する制御手段とを備え、鉄骨仕口部を前記台車上に蓄
    積させ当該台車が前記レール上を移動することにより、
    前記搬送機構によって受け取られる位置に移動して鉄骨
    仕口部を搬送機構に受け渡し前記ポジショナに把持でき
    る程度に位置決め、および姿勢変更された後当該ポジシ
    ョナまで搬送するとともに、溶接終了後の鉄骨仕口部を
    再び搬送機構により台車に戻し台車の移動により本溶接
    終了した鉄骨仕口部を送り出して次の溶接対象の鉄骨仕
    口部を搬送機構によって受け取られる位置に移動可能
    してなることを特徴とする鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  7. 【請求項7】 溶接装置と、ベースに立設されたフレー
    ムに設けられ回転部材および該回転部材の直交する2軸
    に沿って相互に接離駆動可能とされる複数の把持アーム
    を有し鉄骨仕口部を片持ちで保持し得るポジショナと、
    敷設された案内レールにより案内移動され、鉄骨仕口部
    梁部のウェブ端部で吊るして保持する複数の吊り装置
    および当該吊り装置と前記ポジショナとの間で鉄骨仕口
    の授受をなす搬送機構を有する搬送装置と、前記溶接装
    置とポジショナおよび搬送装置のそれぞれの運動、停止
    を統括制御する制御手段とを備え、鉄骨仕口部を前記吊
    り装置に1つずつ蓄積させつつ当該吊り装置が前記案内
    レール上を移動することにより前記搬送機構への授受位
    置に移動して前記搬送機構に受け渡し、前記ポジショナ
    に把持できる程度に位置決め、および姿勢変更された後
    当該ポジショナまで搬送されるとともに、溶接終了後の
    鉄骨仕口部を再び搬送機構により吊り装置に戻し移動し
    て吊り装置の移動により本溶接終了した鉄骨仕口部を送
    り出し、次の溶接対象の鉄骨仕口部を搬送機構によって
    受け取られる位置に移動可能としてなることを特徴とす
    鉄骨仕口部の自動溶接装置。
  8. 【請求項8】 前記溶接装置は移動手段を有する多関節
    溶接ロボットとし、前記制御手段は当該移動手段および
    前記ロボット、前記ポジショナ、および前記搬送装置の
    それぞれの運動、停止を制御させることを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載の鉄骨仕口部の自動溶接
    装置。
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