JP3446857B2 - 音声認識装置 - Google Patents

音声認識装置

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JP3446857B2
JP3446857B2 JP04552896A JP4552896A JP3446857B2 JP 3446857 B2 JP3446857 B2 JP 3446857B2 JP 04552896 A JP04552896 A JP 04552896A JP 4552896 A JP4552896 A JP 4552896A JP 3446857 B2 JP3446857 B2 JP 3446857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、必要な音声認識の
精度を確保しながら、音声認識処理に要する消費電力を
大幅に低減させるようにした音声認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声認識を行なう音声認識装置は、音声
の特徴を抽出する特徴抽出部と、この特徴抽出部で得ら
れた特徴パターンがどの基準パターン(標準パターン)
と類似しているかを見出す類似度演算部と、この類似度
演算部で得られた各類似度に基づき、音声認識対象とな
っている音声がどの単語かを判定する判定部とを主要な
構成要素にしていることが多い。この場合、上記特徴抽
出部は、アナログ的には、バンドパスフィルタなどによ
って音声信号を構成する各周数成分の大きさなどの特徴
情報を抽出して、特徴パターンなどを生成する方法を使
用し、またデジタル的には、A/Dコンバータによって
音声信号(アナログ信号)を音声データ(デジタル信
号)に変換した後、DSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)などによって上記音声データをデジタル的に処理し
て特徴パターンを生成する方法を使用することが多い。
また、類似度演算部や判定部は、各種のデータ処理を行
なうことができるマイクロプロセッサなどによって類似
演算のアルゴリズムを実行することにより、類似度の演
算処理、最も近い単語を選択する判定処理などを行なう
方法、または専用のハードウェアによるロジック回路に
よって類似度の演算処理、最も近い単語を選択する判定
処理などを行なう方法のいずれかの方法を使用すること
が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の音声認識装置を使用した機器、特に音声認識を
利用した機器の中でも、携帯性を重視したものや、玩具
など、電池駆動を前提としたものでは、音声認識に係わ
る部分の消費電力が大きく、これを常時、動作させてい
ると、すぐに電池が無くなってしまうという問題があっ
た。そこで、このような問題を解決する方法として、従
来、特開昭62−245296号公報、特開平3−20
2899号公報に示す技術や特開昭58−55991号
公報に示す技術が提案されている。これらの各技術のう
ち、特開昭62−245296号公報、特開平3−20
2899号公報に示す技術では、音声が入力されている
かどうかを検出し、予め設定されている一定期間以上、
音声が入力されていないことが検出されたとき、回路各
部に対する電源供給を停止して、無駄な電力消費を無く
す。また、特開平3−202899号公報に示す技術で
は、予め設定されている一定期間以上、音声が入力され
ていないことが検出されたとき、回路各部に対する電源
供給を停止して、無駄な電力消費を無くするのみなら
、音声検出部を常時、動作させて、音声の入力が検出
されたとき、特徴抽出部などの音声認識部に対する電源
供給を開始して、音声認識処理を再開させることによ
り、無駄な電力消費を無くしながら、音声が入力された
とき、音声認識部をすぐに動作させて、上記音声を認識
させる。
【0004】しかしながら、これら特開昭62−245
296号公報、特開平3−202899号公報に示す技
術や特開昭58−55991号公報に示す技術では、次
に述べるような問題があった。すなわち、特開昭62−
245296号公報や特開平3−202899号公報に
示す技術では、音声が一定時間以上、入力されずに、電
源が切られると、音声認識動作をさせたいとき、その都
度、電源スイッチなどを操作しなければならず、操作が
煩雑になってしまうという問題があった。また、特開昭
58−55991号公報に示す技術では、一見、このよ
うな問題が無くなっているように見えるが、実際には、
非常に簡単な積分回路によって、低消費電力の音声検出
部を構成していることから、雑音が入力されたとき、こ
れによつて音声検出部が誤動作してしまうという問題が
ある。さらに、音声が入力されてから、音声検出部によ
って音声の入力が検知され、音声認識部で音声の認識処
理が開始されるまで、ある程度の時間がかかってしまう
ことから、音声認識部が音声認識処理を開始したとき、
音声の始端が欠落してしまい、音声認識精度が大幅に低
下してしまうという問題がある。そこで、BBD(バケ
ッドブリゲード形素子)などのアナログ遅延素子を音声
認識部の前段側に挿入し、音声検出部によって音声の入
力を検出した後、音声認識部に音声信号が入力されるよ
うにすることにより、上述した問題を解決することも考
えられるが、このような方法では、もはや低消費電力を
目指した構成とは言えなくなる。
【0005】さらに、このような従来の技術を実際の機
器に適用すると、次に述べるような問題があった。すな
わち、従来の技術を玩具などのアプリケーションに使用
する場合、音声認識部の電源が切れている場合でも、何
らかの方法を使用し、なるべく音声で動作させた方が望
ましいことが多いが、上述した特開昭62−24529
6号公報や特開平3−202899号公報に示す技術で
は、これに対応することができない。さらに、上述した
特開昭58−55991号公報に示す技術では、低消費
電力で音声認識部を動作させているとき、通常の消費電
力で音声認識部を動作させているときと同じ精度の高い
認識精度を確保することができない。また、従来の技術
を実際の機器などのアプリケーションに使用する場合、
常に同じ様な認識結果が必要とは限らないことがある。
例えば、クイズの答え(まる、ばつなど)を音声認識で
回答させる場合、非常に高い認識率が要求されるため、
このような要求に耐え得るだけの、認識特徴情報の抽出
やマッチングアルゴリズムの計算が必要になる。またあ
るときには、認識結果に偶然性を取り入れた方が好まし
いときがあり、このようなときには、比較的簡易な特徴
情報やアルゴリズムで十分である。さらに、入力音声の
量だけを判定して、「元気」、「意気消沈」などと判定
するものであれば、もっと少ない処理量ですむ。このよ
うに、音声認識装置を搭載する機器によって、必要とさ
れる認識結果の精度が異なるが、必要とされる認識精度
に応じて、動的に動作を切り換える音声認識装置は未
だ、開発されていない。
【0006】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、アプリケーションが要求する認識精度に応じて、音
声認識処理の種類を切り換え、これによって実際に使用
される音声認識処理で必要な処理量に応じたクロック周
波数で音声認識処理を行なわせて、必要な音声認識精度
と、低消費電力化とを達成することができる音声認識装
置を提供することを目的としている。請求項2では、ア
プリケーションが要求する認識精度に応じて、音声認識
処理の種類を切り換え、これによって実際に使用される
音声認識処理で必要な処理量に応じたクロック周波数、
電源電圧で音声認識処理を行なわせて、必要な音声認識
精度と、低消費電力化とを達成することができる音声認
識装置を提供することを目的としている。請求項3で
は、アプリケーションが要求する認識精度に応じて、音
声認識処理の種類を切り換え、これによって実際に使用
される音声認識処理で必要な処理量に応じたクロック周
波数、電源電圧で音声認識処理を行なわせるとともに、
認識処理動作に関与しない部分に対する給電を停止させ
て、必要な音声認識精度と、低消費電力化とを達成する
ことができる音声認識装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による音声認識装置は、請求項1では、入力
された音声を音声信号に変換するマイクロホンと、この
マイクロホンから出力される音声信号の特徴情報を相互
に異なる抽出方法で抽出する第1〜第N特徴抽出部と、
これら第1〜第N特徴抽出部に対して、クロック信号
供給して、指定された速度で動作させるクロック制御部
と、音声認識の精度に応じて、特徴量を求め、この特徴
量に応じて、上記クロック制御部から出力されるクロッ
信号の周波数を変化させる特徴量指定部とを備えたこ
とを特徴としている。また、請求項2では、請求項1に
記載の音声認識装置において、上記第1〜第N特徴抽出
部に対して、指定された電圧値を持つ電源電圧を供給す
る電圧制御部を備え、上記特徴量指定部で得られた特徴
量に応じて、上記電圧制御部から出力される電源電圧の
電圧値を変化させることを特徴としている。また、請求
項3では、請求項1または2に記載の音声認識装置にお
いて、上記クロック制御部および上記電圧制御部は、上
記第1〜第N特徴抽出部のうち、上記特徴量指定部で得
られた特徴量に対応し、特徴情報の抽出に関与しない部
分に対するクロック信号の供給、電源電圧の供給を選択
的に停止することを特徴としている。
【0008】上記の構成により、請求項1の音声認識装
置では、音声認識の精度に応じて、特徴量指定部によっ
て音声認識するのに必要な特徴量を求め、この特徴量に
応じて、クロック制御部から出力されるクロック信号
周波数を変化させて、相互に異なる抽出方法で特徴情報
を抽出する第1〜第N特徴抽出部の動作速度を変化させ
て、マイクロホンから出力される音声データの特徴情報
を抽出させることにより、アプリケーションにおいて、
実際に使用される音声認識処理で必要な処理量に応じた
動作速度で、音声認識処理を行なわせ、必要な音声認識
精度と、低消費電力化とを達成する。また、請求項2で
は、請求項1に記載の音声認識装置において、上記特徴
量指定部で得られた特徴量に応じて、電圧制御部から第
1〜第N特徴抽出部に供給される電源電圧の電圧値を変
化させることにより、アプリケーションにおいて、実際
に使用される音声認識処理で必要な処理量に応じた動作
速度、電源電圧で、音声認識処理を行なわせ、必要な音
声認識精度と、低消費電力化とを達成する。また、請求
項3では、請求項1または2に記載の音声認識装置にお
いて、上記クロック制御部および上記電圧制御部によっ
て、上記第1〜第N特徴抽出部のうち、上記特徴量指定
部で得られた特徴量に対応し、特徴情報の抽出に関与し
ない部分に対するクロック信号の供給、電源電圧の供給
を選択的に停止することにより、アプリケーションにお
いて、実際に使用される音声認識処理で必要な処理量に
応じた動作速度、電源電圧で、特徴情報の抽出に関与す
る部分のみを動作させて、音声認識処理を行なわせ、必
要な音声認識精度と、低消費電力化とを達成する。
【0009】
【発明の実施の形態例】以下、本発明を図面に示した形
態例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による音
声認識装置の一形態例を使用したロボット玩具の一例を
示す正面図である。この図に示すロボット玩具1は、円
柱状に形成される胴体部2と、この胴体部2の下部に可
動自在に取り付けられる2本の脚部3と、上記胴体部2
の上側部に可動自在に取り付けられる2本の腕部4と、
上記胴体部2の上部に固定される首部5と、この首部5
上に固定される頭部6と、この頭部6の側部に固定され
るマイクロホン7と、上記胴体部2内に内蔵される電池
8と、上記胴体部2内に内蔵され、上記電池8によって
得られる電力により、上記マイクロホン7に入力された
音声を認識処理する音声認識装置9と、上記胴体部2内
に内蔵され、上記音声認識装置9から出力される制御
(駆動信号)に応じた駆動電圧を生成するモータ制御
部10と、上記胴体部2内に内蔵され、上記モータ制御
部10から出力される駆動電圧に応じた駆動力を発生す
る複数のモータ11と、上記胴体部2内のうち、上記各
脚部3、各腕部4の付け根部分に内蔵され、上記各モー
タ11によって得られた駆動力により、脚部3を動かし
たり、腕部4を動かしたりする複数のアクチュエータ1
2とを備えている。
【0010】そして、ロボット玩具1の使用者が予め設
定されている単語のうちのいずれかを発声したとき、音
声認識処理に必要な部分のみに電源を供給しながら、上
記音声を音声認識して、この音声で指定された動作を行
なう。上記音声認識装置9は、図2に示す如く音声認識
処理部15と、処理制御部16とを備えており、指定さ
れた認識条件で、処理制御部16を動作させて、指定さ
れた音声認識精度を確保するのに必要なクロック周波
数、電源電圧の値で、音声認識処理部15の必要な部分
のみを選択的に動作させて、マイクロホン7に入力され
た音声を認識処理させるとともに、この処理結果に基づ
き、上記モータ制御部10を動作させて、上記音声の内
容に対応する動作を行なわせる。音声認識処理部15
は、音声入力部17と、音声区間検出部18と、スペク
トル抽出部19と、音量検出部20と、類似度演算部2
1と、音声スペクトル辞書22と、結果出力部23とを
備えており、上記処理制御部16から供給されるクロッ
信号と、電源電圧とに基づき、マイクロホン7から出
力される音声信号をデジタル化して音声データにした
後、この音声データに基づき、音声区間情報を抽出しな
がら、スペクトルによる音声認識処理が指定されていれ
ば、上記音声区間情報に基づき、上記音声データのスペ
クトルを抽出して、音声スペクトル辞書22を用いた類
似度演算処理により、上記音声データで示される単語を
特定し、また上記音声区間情報による音声認識処理が指
定されていれば、上記音声データの音声区間情報に基づ
き、上記音声データで示される単語を特定し、また音量
情報による音声認識処理が指定されていれば、上記音声
データの音量情報に基づき、上記音声データで示される
単語を特定した後、特定された単語に対応する駆動信号
を生成し、これを上記モータ制御部10に供給する。
【0011】上記音声入力部17は、上記マイクロホン
7から出力される音声信号を増幅する増幅回路、この増
幅回路から出力される音声信号をフィルタリングしてノ
イズなどを取り除くフィルタ回路、このフィルタ回路か
ら出力される音声信号を音声データに変換するA/D変
換回路などを備えており、上記マイクロホン7から出力
される音声信号を取り込んで、これを増幅するととも
に、フィルタリングして、ノイズを取り除いた後、A/
D変換して音声データにし、これを上記音量検出部20
と、上記音声区間検出部18と、スペクトル抽出部19
とに供給する。音量検出部20は、上記音声入力部17
から出力される音声データの音量を検出して、この音声
データの音量を示す音量情報を生成し、これを上記音声
区間検出部18と、結果出力部23とに供給する。
【0012】音声区間検出部18は、上記音声入力部1
7の出力と、上記音量検出部20の出力とに基づき、上
記マイクロホン7に音声が入力されたとき、これを検知
して音声検知情報を生成するとともに、この音声データ
中の無音区間、例えば音声と音声との境や「ストップ」
などの「スト」と「プ」との間にある「ッ」などの促音
などを検出して、これらの検出結果を無音区間情報と
し、これら音声検知情報、無音区間情報をスペクトル抽
出部19と、結果出力部23とに供給する。スペクトル
抽出部19は、上記無音区間検出部18から出力される
音声検知情報、無音区間情報に基づき、上記音声入力部
17から出力される音声データを音声区間毎に分けて周
波数分析し、タイムスペクトラムパターン、LPCケプ
ストラム係数、零クロス数、パワー値などの特徴情報を
抽出した後、これらの特徴情報に基づき、上記音声デー
タの特徴を示す特徴パターンを生成し、これを類似度演
算部21と、結果出力部23とに供給する。
【0013】また、音声スペクトル辞書22は、認識対
象となる単語、例えば「めざめよ」、「バスター」、
「進め」、「やっつけろ」などの特徴を示す標準パター
ンが格納されており、上記類似度演算部21から読み出
し指示が出されたとき、指定された単語の標準パターン
を読み出し、これを上記類似度演算部21に供給する。
類似度演算部21は、上記スペクトル抽出部19から上
記音声データの特徴を示す特徴パターンが出力されたと
き、この特徴パターンと、上記音声スペクトル辞書22
に格納されている各標準パターンとをパターンマッチン
グ処理して、これらの類似度を演算し、この演算処理に
よって、上記特徴パターンに対して、最も距離が小さ
く、かつ予め設定されている基準値より小さい距離を持
つ標準パターンがあれば、これを上記音声データに対応
する単語と判定し、この判定結果を結果出力部23に供
給する。
【0014】結果出力部23は、上記処理制御部16か
ら出力される音声認識指示に基づき、上記音量検出部2
0、音声区間検出部18、スペクトル抽出部19、類似
度演算部21、音声スペクトル辞書22のうち、必要な
部分を動作状態にして、音声認識処理を行なわせるとと
もに、この音声認識処理で得られた認識結果を取り込ん
で、上記音声データに対応する単語を決定し、この決定
結果に応じた駆動信号を生成し、これを上記モータ制御
部10に供給する。
【0015】上記処理制御部16から出力される音声認
識指示によってスペクトル抽出処理を使用した音声認識
が指定されていれば、上記音量検出部20、音声区間検
出部18、スペクトル抽出部19、類似度演算部21、
音声スペクトル辞書22の全てが動作状態にされて、図
3に示す如く上記音声データが「めざめよ」、「バスタ
ー」、「進め」、「やっつけろ」のいずれであるか判定
され、また上記音声認識指示によって無音区間数を使用
した音声認識が指定されていれば、上記音量検出部2
0、音声区間検出部18、スペクトル抽出部19、類似
度演算部21、音声スペクトル辞書22のうち、上記音
量検出部20、音声区間検出部18のみが動作状態にさ
れて、上記音声データが「ター」、「パッパッパ」のい
ずれであるか判定される。また、上記音声認識指示によ
って音量を使用した音声認識が指定されていれば、上記
音量検出部20、音声区間検出部18、スペクトル抽出
部19、類似度演算部21、音声スペクトル辞書22の
うち、上記音量検出部20のみが動作状態にされて、上
記音声データが「大きな声」、「小さな声」のいずれで
あるか判定される。
【0016】また、処理制御部16は、ロボット玩具1
の使用者によって指定された音声認識の指示に基づき、
指定された音声認識指示を出すとともに、この音声認識
指示に応じてクロック周波数指示信号と電圧値指示信号
とを生成する特徴量指定部24と、この特徴量指定部2
4から出力されるクロック周波数指示信号に応じた周波
数のクロック信号を生成するクロック制御部25と、上
記特徴量指定部24から出力される電圧値指示信号に応
じた電圧値を持つ電源電圧を生成する電圧制御部26と
を備えている。ロボット玩具1の使用者によってスペク
トル抽出を用いた音声認識が指示されているときには、
上記音声認識処理部15に対して、スペクトル抽出を用
いて音声認識処理を行なうことを示す音声認識指示を出
すとともに、最も高い周波数を持つクロック信号、最も
高い電圧値を持つ電源電圧を生成し、これを上記音声認
識処理部15に供給する。
【0017】また、ロボット玩具1の使用者によって無
音区間を用いた音声認識が指示されているときには、上
記音声認識処理部15に対して、無音区間を用いて音声
認識処理を行なうことを示す音声認識指示を出すととも
に、通常の周波数を持つクロック信号、通常の電圧値を
持つ電源電圧を生成し、これを上記音声認識処理部15
に供給する。これによって、音声認識装置9を構成して
いる各素子、例えばCMOS回路など、クロック信号
切り替わる際に、電力を消費する素子の消費電力が低く
押さえられるとともに、各素子で使用される電力(電流
×電圧)が低く押さえられて、消費電力の低減が図られ
る。また、ロボット玩具1の使用者によって音量区間を
用いた音声認識が指示されているときには、上記音声認
識処理部15に対して、音量を用いて音声認識処理を行
なうことを示す音声認識指示を出すとともに、最も低い
周波数を持つクロック信号、最も低い電圧値を持つ電源
電圧を生成し、これを上記音声認識処理部15に供給す
る。これによって、音声認識装置9を構成している各素
子、例えばCMOS回路など、クロック信号が切り替わ
る際に、電力を消費する素子の消費電力が低く押さえら
れるとともに、各素子で使用される電力(電流×電圧)
が低く押さえられて、さらに消費電力の低減が図られ
る。
【0018】このように、この形態例では、指定された
認識条件で、処理制御部16を動作させて、指定された
音声認識精度を確保するのに必要なクロック周波数、電
源電圧の値で音声認識処理部15の必要な部分のみを選
択的に動作させて、マイクロホン7に入力された音声を
認識処理させるとともに、この処理結果に基づき、上記
モータ制御部10を動作させて、上記音声の内容に対応
する動作を行なわせるようにしたので、アプリケーショ
ンが要求する認識精度に応じて、音声認識処理の種類を
切り換え、これによって実際に使用される音声認識処理
で必要な処理量に応じたクロック周波数、電源電圧で音
声認識処理を行なわせるとともに、認識処理動作に関与
しない部分に対する給電を停止させ、これによって必要
な音声認識精度と、低消費電力化とを達成することがで
きる。
【0019】また、上述した形態例においては、音声認
識処理の種類に応じて、クロック周波数、電源電圧、電
源の供給対象となる回路とを全て切り換えるようにして
いるが、これらのうちのいずれか、例えばクロック周波
数のみを切り換えたり、クロック周波数および電源電圧
のみを切り換えたりするようにしても、上述した形態例
とほぼ同様な効果を得ることができる。また、上述した
形態例においては、ロボット玩具1に対して、音声認識
装置9を装着するようにしているが、携帯性を重視した
電子機器、例えば電子手帳、ハンディターミナルなどに
搭載するようにしても良い。このような電子機器に音声
認識装置9を搭載すれば、必要な音声認識の精度を確保
するのに必要な最も低い消費電力で、音声認識を行なう
ことができ、これによって電池の消耗を最低にしなが
ら、長い時間、稼動させることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、アプリケーションが要求する認識精度に応
じて、音声認識処理の種類を切り換え、これによって実
際に使用される音声認識処理で必要な処理量に応じたク
ロック周波数で音声認識処理を行なわせて、必要な音声
認識精度と、低消費電力化とを達成することができる。
請求項2では、アプリケーションが要求する認識精度に
応じて、音声認識処理の種類を切り換え、これによって
実際に使用される音声認識処理で必要な処理量に応じた
クロック周波数、電源電圧で音声認識処理を行なわせ
て、必要な音声認識精度と、低消費電力化とを達成する
ことができる。請求項3では、アプリケーションが要求
する認識精度に応じて、音声認識処理の種類を切り換
え、これによって実際に使用される音声認識処理で必要
な処理量に応じたクロック周波数、電源電圧で音声認識
処理を行なわせるとともに、認識処理動作に関与しない
部分に対する給電を停止させて、必要な音声認識精度
と、低消費電力化とを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声認識装置の一形態例を使用し
たロボット玩具の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示す音声認識装置の詳細な回路構成例を
示すブロック図である。
【図3】図2に示す音声認識装置の処理例を示す表を示
す図である。
【符号の説明】
1…ロボット玩具、2…胴体部、3…脚部、4…腕部、
5…首部、6…頭部、7…マイクロホン、8…電池、9
…音声認識装置、10…モータ制御部、11…モータ、
12…アクチュエータ、15…音声認識処理部、16…
処理制御部、17…音声入力部、18…音声区間検出部
(第1〜第N特徴抽出部)、19…スペクトル抽出部
(第1〜第N特徴抽出部)、20…音量検出部(第1〜
第N特徴抽出部)、21…類似度演算部(第1〜第N特
徴抽出部)、22…音声スペクトル辞書(第1〜第N特
徴抽出部)、23…結果出力部、24…特徴量指定部、
25…クロック制御部、26…電圧制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 15/00 - 15/28 G06F 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声を音声信号に変換するマ
    イクロホンと、このマイクロホンから出力される音声信
    号の特徴情報を相互に異なる抽出方法で抽出する第1〜
    第N特徴抽出部と、これら第1〜第N特徴抽出部に対し
    て、クロック信号を供給して、指定された速度で動作さ
    せるクロック制御部と、音声認識の精度に応じて、特徴
    量を求め、この特徴量に応じて、上記クロック制御部か
    ら出力されるクロック信号の周波数を変化させる特徴量
    指定部と、を備えたことを特徴とする音声認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音声認識装置におい
    て、上記第1〜第N特徴抽出部に対して、指定された電
    圧値を持つ電源電圧を供給する電圧制御部を備え、上記
    特徴量指定部で得られた特徴量に応じて、上記電圧制御
    部から出力される電源電圧の電圧値を変化させることを
    特徴とする音声認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の音声認識装置
    において、上記クロック制御部および上記電圧制御部
    は、上記第1〜第N特徴抽出部のうち、上記特徴量指定
    部で得られた特徴量に対応し、特徴情報の抽出に関与し
    ない部分に対するクロック信号の供給、電源電圧の供給
    を選択的に停止することを特徴とする音声認識装置。
JP04552896A 1996-02-07 1996-02-07 音声認識装置 Expired - Fee Related JP3446857B2 (ja)

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