JP3446774B2 - 脱酸素剤 - Google Patents

脱酸素剤

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、担体に担持された活性
化金属を主剤とする脱酸素剤に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、密閉包装体で食品を保存する方法
として様々な脱酸素剤による方法が開発され安価で手軽
な食品保存方法の一つとして注目されている。従来の脱
酸素剤は、酸化される主剤を酸化させて実用的な脱酸素
能を得るために、水以外の物質を触媒として添加するこ
とが必須であった。
【0003】例えば、実用的な脱酸素能を実現するため
に、特公昭47−19729では、ハイドロサルファイ
ト主剤に水の他に触媒としてアルカリ類の水酸化カルシ
ウム、重炭酸ナトリウムを用い、特開昭52−1044
89では、金属粉の主剤に水の他に触媒として腐食性物
質であるハロゲン化金属が用いられている。更に、これ
までの脱酸素剤は、再使用が事実上不可能なため使用済
みの脱酸素剤は全て廃棄処分されている。このため、脱
酸素剤の需要量の増加に伴って廃棄量も増大し、再使用
可能な脱酸素剤が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、上
記のような問題点を解消し、水以外の触媒を全く必要と
せず、単に金属系主剤と水だけによって実用的な脱酸素
能を実現でき、しかも、簡単な再生処理によって再使用
が可能で安全性の高い脱酸素剤及び食品の保存方法を提
供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するため検討した結果、金属を適当な担体に担
持して適当な方法で活性化した金属を主剤とする脱酸素
剤が、水以外に全く他の触媒を必要としないでも実用的
な脱酸素能を得ることができ、しかも、この脱酸素剤が
簡単な再生処理で再使用できることを見い出し本発明に
到った。
【0006】すなわち、本発明の脱酸素剤は、担体に担
持された活性化金属と水とから構成される。詳しくは、
上記の担体に担持された活性化金属がV、Mn、Fe、
Co、Ni、Mo、Wから選ばれる少なくとも1種類以
上の遷移金属である脱酸素剤である。また、本発明の脱
酸素剤は再活性化処理によって再使用可能な脱酸素剤で
もある。
【0007】本発明においては、活性化されるべき金属
は担体に担持されている必要があり、主剤の金属または
金属化合物と担体を単に添加、混合して活性化したもの
に水を添加しても実用的な脱酸素能を得ることはできな
い。なお、本発明において活性化とは、金属または金属
化合物を加熱還元または加熱分解することにより、主剤
の金属に脱酸素能を付与することをいう。以下に本発明
を詳しく説明する。
【0008】本発明において活性化される主剤の金属
は、V、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、Wから選ばれ
る少なくとも1種類以上の遷移金属であり、2種類以上
の金属を併用できる。上記の遷移金属は、その還元性化
合物または分解性化合物を担体に担持して加熱接触還元
または加熱分解還元することにより活性化して用いられ
る。
【0009】上記遷移金属の還元性化合物としては、遷
移金属の硫酸塩、硝酸塩、塩酸塩、炭酸塩などが用いら
れる。また、分解性化合物としては、遷移金属の蟻酸
塩、酢酸塩、蓚酸塩などが用いられる。遷移金属の還元
性化合物または分解性化合物はいずれにしても可溶性で
あることが好ましい。
【0010】本発明において用いられる担体としては、
特に限定されないが例えば、活性炭、二酸化珪素、珪藻
土、粘土、ゼオライト、セライト、酸性白土などの無機
担体を挙げることができる。これらの担体に、含浸法、
共沈法、イオン交換法などの公知の方法により、遷移金
属の還元性化合物または分解性化合物を担持させること
ができる。
【0011】担持量としては、遷移金属として5〜90
wt%が用いられるが、特に30〜80wt%が好まし
い。担体に担持された遷移金属の還元性化合物または分
解性化合物は、活性化する前に、粒状または粉体のま
ま、または、通常の成形法、たとえば加圧成形、押し出
し成形などにより適当な形に成形してから活性化され
る。
【0012】本発明における遷移金属化合物の活性化方
法として、還元性化合物の場合には、ホルマリン、蟻酸
などによる加熱化学還元やCO、水素などの還元性ガス
による加熱接触還元があげられるが、特に還元性ガスに
よる加熱接触還元が好ましい。また、分解性化合物の場
合には、不活性ガス中で加熱分解するだけでも活性化で
きるが、CO、水素などの還元性ガス中で加熱活性化し
ても良い。
【0013】上記の遷移金属化合物の活性化条件は、担
持される還元性化合物または分解性化合物によって異な
るが、通常100〜700℃で10分〜10時間、特に
200〜600℃で30分〜6時間が好適に用いられ
る。
【0014】本発明で得られる活性化された脱酸素剤
は、空気中では容易に酸化され易いので、通常、通気性
の制御された小袋に収納された後、収納された脱酸素剤
の1wt%以上、好ましくは5wt%以上の水を添加し
て食品と共に非通気性の密閉包装体に入れられ食品の保
存に用いられる。ただし、脱酸素剤の収納小袋と食品と
を密閉包装体とした場合に、食品から水分の移行が期待
できる場合や有機高分子製の包装体のように密閉包装体
が透湿性で外部から水分の移行が期待できる場合には、
特に水の添加は必要がない。
【0015】本発明の脱酸素剤は、使用済の脱酸素剤を
再活性化することにより再使用することが可能になる。
使用済み脱酸素剤の再活性化の方法としては、脱酸素剤
を収納してある小袋から取り出し、そのまま最初の活性
化方法を適用することにより活性化できるが、特にC
O、水素などの還元性ガス中で加熱接触還元する方法が
最も好ましい。
【0016】
【実施例】以下、実施例をあげて説明する。 実施例1 メタバナジン酸アンモニウム19.65gを約50℃の
水200mlに入れ、これにシュウ酸21.18gを5
0mlの水に溶解させた水溶液を加えた後、これにゼオ
ライト20gを入れ3時間撹拌した。 撹拌終了後、水
を減圧留去し、110℃で乾燥した。この乾燥品8.0
3gを磁器製ボ−トに入れ、電気炉で窒素中で200
℃、30分間予備加熱後、水素気流中700℃、4時間
還元した。 還元終了後、窒素雰囲気中で還元品5.0
2gを有孔ポリエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰め
た。この紙小袋に水2mlを注入してから、空気150
0mlの入ったKON/PE(塩化ビニリデンコ−トナ
イロン/ポエチレンフィルム)包装体(以下、KON包
装体という。)に密封し、包装体内の酸素濃度を経時的
に分析した。 この結果を表1に示した。
【0017】実施例2 硝酸マンガン・6水和物57.4gを70℃の水200
mlに溶解し、これにゼオライト20gを入れ撹拌し
た。次に、無水炭酸ナトリウム25.44gを水120
mlに溶解した水溶液を滴下し、その後、2時間撹拌し
た。 撹拌終了後、不溶物を濾取し、水で濾液が中性に
なるまで洗浄し、110℃で乾燥した。この乾燥品6.
82gを磁器製ボ−トに入れ窒素気流中200℃、30
分間予備加熱後、水素気流中450℃、3時間還元し
た。 還元終了後、窒素雰囲気中で還元品5.07gを
有孔ポリエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。こ
の紙小袋に水2mlを注入してから空気1500mlの
入ったKON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を経
時的に分析した。 結果を表1に示した。
【0018】実施例3 硫酸第1鉄・7水和物55.6gを60℃の水550m
lの水に溶解し、これにゼオライト20gを入れ撹拌し
た。次に、無水炭酸ナトリウム25.44gを水100
mlに溶解した水溶液を滴下し、その後、1時間30分
間撹拌した。撹拌後、不溶物を濾取し、水で濾液が中性
になるまで洗浄し、110℃で乾燥した。この乾燥品
7.36gを磁器製ボ−トに入れ窒素気流中200℃、
30分間予備加熱後、水素気流中450℃、2時間還元
した。 還元終了後、窒素雰囲気中で還元品5.68g
を有孔ポリエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。
この紙小袋に水2mlを注入してから空気1500ml
の入ったKON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を
経時的に分析した。 結果を表1に示した。
【0019】実施例4 硝酸コバルト・6水和物58.2gを80℃の水150
mlに溶解し、これにゼオライト20gを入れ撹拌し
た。次に、無水炭酸ナトリウム31.8gを水200m
lに溶解した水溶液を滴下し、その後、2時間撹拌し
た。 撹拌終了後、不溶物を濾取し、水で濾液が中性に
なるまで洗浄し、110℃で乾燥した。この乾燥品5.
17gを磁器製ボ−トに入れ窒素気流中200℃、30
分間予備加熱後、水素気流中450℃、3時間還元し
た。 還元終了後、窒素雰囲気中で還元品3.8gを有
孔ポリエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。この
紙小袋に水2mlを注入してから空気1500mlの入
ったKON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を経時
的に分析した。 結果を表1に示した。
【0020】実施例5 硝酸ニッケル・6水和物45.0gを60℃の水150
mlに溶解し、これにゼオライト20gを入れ撹拌し
た。次に、無水炭酸ナトリウム20.0gを水100m
lに溶解した水溶液を滴下し、その後、2時間撹拌し
た。 撹拌終了後、不溶物を濾取し、水で濾液が中性に
なるまで洗浄し、110℃で乾燥した。この乾燥品7.
9gを磁器製ボ−トに入れ窒素気流中200℃、30分
間予備加熱後、水素気流中450℃、3時間還元した。
還元終了後、窒素雰囲気中で還元品5.24gを有孔
ポリエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。この紙
小袋に水2mlを注入してから空気1500mlの入っ
たKON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を経時的
に分析した。 結果を表1に示した。
【0021】実施例6 モリブデン酸アンモニウム・4水和物19.48gを6
0℃の水200mlに溶解し、これにゼオライト20g
を入れ、このまま3時間撹拌した。 撹拌終了後、水を
減圧留去し、110℃で乾燥した。この乾燥品7.58
gを磁器製ボ−トに入れ窒素気流中200℃、30分間
予備加熱後、水素気流中650℃、4時間還元した。
還元終了後、窒素雰囲気中で還元品6.4gを有孔ポリ
エチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。この紙小袋
に水2mlを注入してから空気1500mlの入ったK
ON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を経時的に分
析した。 結果を表1に示した。
【0022】実施例7 タングステン酸アンモニウム・5水和物12.17gを
80℃の水200mlに溶解し、これにゼオライト20
g入れ、このまま3時間撹拌した。 撹拌終了後、水を
減圧留去し、110℃で乾燥した。この乾燥品7.55
gを磁器製ボ−トに入れ窒素気流中200℃、30分間
予備加熱後、水素気流中650℃、4時間還元した。
還元終了後、窒素雰囲気中で還元品6.88gを有孔ポ
リエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。この紙小
袋に水2mlを注入してから空気1500mlの入った
KON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を経時的に
分析した。 結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1〜2 比較例1は、メタバナジン酸アンモニウム9.83gと
ゼオライト10gをポリ袋中で均一に混合し、この混合
物8.0gを磁器製ボ−トに入れ、実施例1と全く同じ
く還元、仕込み、酸素濃度分析を行った。また、比較例
2は、五酸化バナジウム7.66gとゼオライト10g
をポリ袋中でよく混合し、この混合物6.59gを磁器
製ボ−トに入れて行った以外は実施例1と全く同じく還
元、仕込み、酸素濃度分析を行った。比較例1および比
較例2の結果を表2に示した。
【0025】比較例3 二酸化マンガン8.90gとゼオライト10gをポリ袋
中で均一に混合し、この混合物6.0gを磁器製ボ−ト
に入れ、実施例2と全く同じく還元、仕込み、酸素濃度
分析を行った。 この結果を表2に示した。
【0026】比較例4 比較例3においてゼオライト担体20gを用いない以外
は全く同じ反応を行い鉄化合物を調製した。この鉄化合
物2gとゼオフィル2.5gをポリ袋中で均一に混合
し、この混合物7.0gを磁器製ボ−ドに入れ、実施例
3と全く同じく還元、仕込み、酸素濃度分析を行った。
この結果を表2に示した。
【0027】比較例5 実施例4においてゼオライト担体20gを用いない以外
は全く同じ反応を行いコバルト化合物を調製した。この
コバルト化合物11.85gとゼオライト10gをポリ
袋中で均一に混合し、この混合物4.68gを磁器製ボ
−トに入れ、実施例4と全く同じく還元、仕込み、酸素
濃度分析を行った。 この結果を表2に示した。
【0028】比較例6 実施例5においてゼオライト担体20gを用いない以外
は全く同じ反応を行いニッケル化合物を調製した。この
ニッケル化合物2.5gとゼオフィル2.1gをポリ袋
中で均一に混合し、この混合物7.68gを磁器製ボ−
トに入れ、実施例5と全く同じく還元、仕込み、酸素濃
度分析を行った。 この結果を表2に示した。
【0029】比較例7 三酸化モリブデン6.44gとゼオフィル10gをポリ
袋中で均一に混合し、この混合物7.12gを磁器製ボ
−トに入れ、還元条件600℃、3時間以外は全く実施
例6と同じく仕込み、酸素分析を行った。 この結果を
表2に示した。
【0030】比較例8 三酸化タングステン5.41gとゼオフィル10gをポ
リ袋中で均一に混合し、この混合物4.96gを磁器製
ボ−トに入れ、還元条件600℃、4時間以外は全く実
施例7と同じく仕込み、酸素濃度分析を行った。この結
果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】表2の結果に対して表1の結果が示すよう
に、担持された活性化金属の脱酸素能は、担持されてい
ない活性化金属よりもはるかに大きいことがわかる。
【0033】実施例8 遷移金属がコバルトである実施例4において、担体ゼオ
ライトの代わりに、珪藻土、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、パ−ライト、酸性白土、シリカチタニア、活性炭を
用いた以外は、全く実施例4と同じくして各担持品を調
製した。これらの調製品、各々約1gを磁器製ボ−トに
入れ実施例4と全く同じく還元した後、窒素雰囲気中で
これらの還元品を有孔ポリエチレンでラミネ−トした紙
小袋に詰めた。担体の異なる脱酸素剤の入った各紙小袋
に水2mlを注入した後、各々、空気1000ml入り
KON包装体に密封し、包装体内の酸素濃度を経時的に
分析した。 この結果を表3に示した。
【0034】
【表3】
【0035】実施例9 硝酸コバルト・6水和物14.55gを約70℃の水5
0mlに溶解し、これに、担体としてCo担持率がそれ
ぞれ5、20、37、60、80、90wt%になるよ
うな量の酸性白土を入れ撹拌した。次いで、無水炭酸ナ
トリウム10.6gを水50mlに溶かした水溶液を滴
下した。滴下終了後そのまま2時間撹拌した。 撹拌
後、不溶物を濾別し、水で濾液が中性になるまで洗浄
し、110℃で乾燥した。このように調製した6種の担
持乾燥品各々約1gを磁器製ボ−トに入れ、実施例4と
全く同じく還元した後、窒素雰囲気中でこれらの還元品
を有孔ポリエチレンでラミネ−トした紙小袋に詰めた。
これらの各紙小袋に水2mlを注入した後、各々、空気
1000ml入りKON包装体に密封し、包装体内の酸
素濃度を経時的に分析した。この結果を表4に示した。
【0036】
【表4】
【0037】実施例10 実施例4において酸素分析して殆ど酸素濃度に変化が見
られなくなるまで実験を続けた後、KON包装体を開封
して紙小袋から担持品を空気中に取り出した。次に、こ
の使用済みの担持品を再び最初と全く同じく還元、仕込
みを行い、酸素濃度に変化が見られなくまで実験を続け
た後、再び担持品を空気中に取り出した。この操作を1
0回繰り返した。 最初の活性化を0回目とし、繰り返
し操作の5回目、10回目における脱酸素能を表5に示
した。
【0038】
【表5】 表5から、本発明の脱酸素剤は、還元により容易に再活
性化され、再使用が可能であることが分かる。
【0039】実施例11 実施例4で調製した乾燥品4.1gを実施例4と全く同
じく還元した後、窒素雰囲気中で有孔ポリエチレンでラ
ミネ−トした紙袋に詰め、これに水を0.5ml添加染
み込ませた。水を染み込ませた紙袋入り脱酸素剤をパン
とともに500mlのKON包装体に密封し、25℃の
室内に放置した。10時間後の包装体内の酸素濃度は、
0.1%以下になっていて、1カ月放置後もカビの発生
は認められなかった。一方、比較のため、パンだけをK
ON包装体に密封し25℃の室内で放置したものは、1
週間後には既にカビの発生が認められた。
【0040】
【発明の効果】本発明の脱酸素剤は、単に担体に担持し
て活性化してなる遷移金属と水とからなり、水以外には
アルカリ類又はハロゲン化金属のような触媒を全く必要
とせず極めて安全であり、食品の汚染を全く懸念するこ
となく食品の保存に用いることができる。しかも、従来
の脱酸素剤は再使用が不可能で使用済みの脱酸素剤は全
て廃棄処分されていたのに対して、本発明によれば、使
用済みの脱酸素剤は再活性化して繰り返し使用すること
ができ、資源有効利用の観点から地球環境の保全に寄与
できる脱酸素剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−109444(JP,A) 特開 昭61−216732(JP,A) 実開 平4−80869(JP,U) 特公 昭61−8741(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 20/00 - 20/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】V、Mn、Fe、Ni、Mo及びWからな
    る群から選ばれた少なくとも1種の遷移金属の還元性化
    合物または分解性化合物を担体に担持して加熱接触還元
    または加熱分解還元することにより得られた活性化金属
    と水からなる脱酸素剤。
  2. 【請求項2】加熱接触還元による再活性化処理によって
    再使用可能な脱酸素剤であることを特徴とする請求項1
    記載の脱酸素剤。
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