JP3446623B2 - バスシステム - Google Patents

バスシステム

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JP3446623B2
JP3446623B2 JP25722598A JP25722598A JP3446623B2 JP 3446623 B2 JP3446623 B2 JP 3446623B2 JP 25722598 A JP25722598 A JP 25722598A JP 25722598 A JP25722598 A JP 25722598A JP 3446623 B2 JP3446623 B2 JP 3446623B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、保温効果と節水効
果の両立を図り得るバスシステムに関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】昨今で
は、様々な場面での入浴が想定される。その一例として
移動入浴車による入浴形態について以下に考察する。 【0003】移動入浴車は、入浴介助を必要とする障害
者等に入浴サービスを提供する目的で都市部を中心に導
入されている。内容的には、車両に装備された固定式の
バスタブに適温のお湯を所定量溜めて、介助者等によっ
て入浴者を入浴させるというものである。 【0004】かかる移動入浴車による入浴形態による場
合、固定式のバスタブにお湯を溜めて使用するため、予
め多量の水を準備しておかなければならない。また、入
浴者の体を冷やさないようにするためにはバスタブの中
で体を洗うことになるが、そうすると入浴者ごとにその
お湯を捨てる必要があり、前記問題点が助長されること
になる。 【0005】従って、総括的には入浴者の体に対する保
温性を良好に維持しつつ、充分な節水効果を期待できる
バスシステムの案出が待望されていた。 【0006】本発明は上記事実を考慮し、入浴者の体に
対する保温性を良好に維持しつつ、しかも充分な節水効
果が得られるバスシステムを得ることが目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るバスシステムは、底部及び側部を有すると共に、当
該底部及び側部の少なくとも側部については折り畳み可
能かつ膨張可能に構成され、更に側部のみが膨張可能に
構成されている場合には当該側部に気体注入口が設けら
れており、底部及び側部の双方が膨張可能に構成されて
いる場合には当該底部及び当該側部の少なくとも一方に
気体注入口が設けられたバスタブと、作動することによ
り気体を所定方向へ送給する気体供給源と、バブリング
されることにより泡を発生する泡液を収容した温泡発生
器と、気体供給源と温泡発生器とを接続する気体送給路
と、気体供給源の下流側又は上流側に配置されると共に
作動することにより気体を加熱して温める加熱手段と、
温泡発生器で発生した温泡をバスタブ内へ導く温泡供給
路と、を含んで構成された温泡供給手段と、前記気体送
給路の途中部位と前記気体注入口とを接続する分岐路
と、この分岐路と気体送給路との接続部位付近に設けら
れ、開放状態とされることにより気体供給源から送給さ
れた気体を温泡発生器側へ導き、閉止状態とされること
により気体供給源から送給された気体を気体注入口側へ
導く切り替え手段と、を有することを特徴としている。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】請求項1記載の本発明によれば、泡内に温
かい気体を含んだ温泡が、温泡供給手段によってバスタ
ブ内へ供給される。供給された温泡は消泡する前は断熱
作用を発揮するため、入浴者の体が冷えるのを防止する
役割(保温効果)を果たす。さらに、温泡が消泡するこ
とにより、内部の温かい気体が解放されるため、入浴者
の体を温めることができる。 【0013】また、温泡の元になる泡液の体積を仮に1
とした場合、温泡の体積は約50〜100倍程度にもな
る。このため、本発明によれば、バスタブにお湯を溜め
る従来の方法に比し、使用水量が格段に少なくて済む。 【0014】すなわち、本発明は、お湯をバスタブに溜
めるという従来の固定観念を脱却して温泡をバスタブに
充満させるという斬新な発想によって案出されたバスシ
ステムといえる。 【0015】また、本発明によれば、前述したバスタブ
は、底部及び側部を有すると共に底部及び側部の少なく
とも側部については折り畳み可能かつ膨張可能に構成さ
れている。このため、不使用時にはバスタブを折り畳ん
でコンパクトにすることができる。従って、バスタブひ
いてはバスシステムの可搬性及び収納性を向上させるこ
とができる。 【0016】なお、使用に際しては、側部のみが膨張可
能に構成されている場合には当該側部に設けられた気体
注入口から気体を注入して膨張させ、底部及び側部の双
方が膨張可能に構成されている場合には当該底部及び当
該側部の少なくとも一方に設けられた気体注入口から気
体を注入して膨張させればよい。 【0017】さらに、本発明によれば、気体供給源の下
流側に加熱手段が配置されている場合には、気体供給源
が作動することにより送給された気体が加熱手段によっ
て加熱されて温められる。一方、気体供給源の上流側に
加熱手段が配置されている場合には、最初に加熱手段に
よって加熱されて温められた気体が気体供給源に取り込
まれて送給されることになる。 【0018】いずれにしろ、このようにして温められた
気体は、気体送給路を介して温泡発生器へと送給され
る。温泡発生器には泡液が収容されており、当該泡液は
送給されてきた温められた気体によってバブリングされ
る。これにより、泡内に温かい気体を含んだ温泡が発生
される。発生した温泡は温泡供給路を介してバスタブ内
へ導かれ、当該バスタブ内に充満される。 【0019】このように本発明では、温泡供給手段を気
体供給源、温泡発生器、気体送給路、加熱手段、温泡供
給路といった5つの要素の組み合わせとしてシステム化
することができる。 【0020】また、本発明によれば、最初にバスタブを
膨張させる。この場合、加熱手段が非作動状態にされる
と共に、切り替え手段が閉止状態とされる。この状態で
気体供給源を作動させると、気体は加熱されることなく
分岐路を通ってバスタブへ送給される。これにより、バ
スタブが膨張される。次に、バスタブ内へ温泡が供給さ
れる。この場合、加熱手段が作動状態とされると共に、
切り替え手段が開放状態とされる。この状態で気体供給
源を作動させると、気体は加熱されて温められてから気
体送給路を通って温泡発生器へ送給される。これによ
り、温泡発生器内の泡液がバブリングされ、温泡が発生
される。発生した温泡は、温泡供給路を通ってバスタブ
内へ供給される。 【0021】このように本発明では、切り替え手段を使
って気体の送給経路を切り替えることにより、単一の気
体供給源でバスタブの膨張と温泡の供給の両方を行うこ
とができる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を用いて、本
発明の一実施形態に係る温泡バスシステム10について
説明する。 【0023】図1には、本実施形態に係る温泡バスシス
テム10の全体構成図が示されている。この図に示され
るように、温泡バスシステム10は、「温泡供給手段」
としての温泡バスユニット12と、空気膨張式バスタブ
14(以下、単に「バスタブ14」と称す)と、によっ
て構成されている。 【0024】バスタブ14は、底部を構成する矩形平板
状のスポンジマット16と、側部を構成する複数の円筒
状のチューブ18と、によって構成されている。上下に
隣接して配置されたチューブ18同士は、接着剤等の図
示しない固着手段によって相互に固着されていると共
に、図示しない連通孔を介して相互に連通されている。
また、最下部に配置されたチューブ18Aの下縁はスポ
ンジマット16の上面に固着されていると共に、当該チ
ューブ18Aには「気体注入口」としてのエア注入口2
0が形成されている。さらに、バスタブ14の短辺側の
一方の側部の最上部には、入浴者の頭部を載せるヘッド
レスト用のチューブ18Bが1本余分に取り付けられて
いる。 【0025】図2には、温泡バスユニット12の全体構
成図が示されている。この図に示されるように、温泡バ
スユニット12は、温泡発生器22を備えている。温泡
発生器22は、所定量の泡液24を収容した容器26を
主要部として備えている。なお、ここでいう「泡液2
4」とは、水と界面活性剤を所定の比率で混合した溶液
のことである。 【0026】温泡発生器22の容器26内には、その高
さ方向の所定位置に二枚の泡発生用多孔板28、30が
上下に離間して配置されている。なお、泡発生用多孔板
は一枚のみでもよい。また、容器26の上端部には、キ
ャップ32によって開閉される泡液注入口34が形成さ
れている。さらに、容器26の上端部側には容器底面に
対して略平行に延出されたパイプ状の温泡吐出口36が
一体に形成されていると共に、下端部側には容器高さ方
向に沿って立ち上がるL字パイプ状の温風流入口38が
一体に形成されている。 【0027】また、温泡バスユニット12は、「気体供
給源」としてのブロワ40を備えている。ブロワ40と
温泡発生器22の温風流入口38とは、「気体送給路」
としてのエア送給路42によって相互に連通されてい
る。エア送給路42におけるブロワ40の下流側には、
「加熱手段」としてのヒータ44が配設されている。 【0028】さらに、エア送給路42の途中部位には、
バイパス路46の一端部が接続されている。エア送給路
42におけるバイパス路46の一端部側には、「切り替
え手段」としての切り替え弁48が配設されている。切
り替え弁48は開放状態とされることにより、ブロワ4
0から送給されたエアを温泡発生器22側へ導き、又閉
止状態とされることにより、ブロワ40から送給された
エアをエア注入口20側へ導くようになっている。な
お、バイパス路46の他端側には、逆止弁50が配設さ
れている。 【0029】上述した温泡バスユニット12の主たる構
成要素である温泡発生器22、ブロワ40、ヒータ4
4、エア送給路42、及びバイパス路46等は、所定形
状のケーシングをその外郭として備えたバスユニット本
体52(図1参照)内に収容されている。 【0030】バスユニット本体52の頂壁には温泡発生
器22の容器26のキャップ32が取り外し可能に突出
状態で配置されており、又バスユニット本体52の一方
の側壁からは温泡吐出口36及びバイパス路46の他端
部が突出状態で配置されている。さらに、バスユニット
本体52の他方の側壁からはAC又はDC電源コード5
4が引き出されており、又バスユニット本体52の正面
壁には電源スイッチ56、泡液残量メータ58、風量調
整器60、温度調整器62、空気回路切り替え器64等
が配設されている。 【0031】さらに、上述したバスユニット本体52か
ら突出された温泡吐出口36には、可撓性を有する「温
泡供給路」としての温泡供給ホース66の一端部が接続
されている。この温泡供給ホース66の他端部は、バス
タブ14内へ挿入されている。また、バスユニット本体
52から突出されたバイパス路46の他端部には、バイ
パス路46と共に「分岐路」を構成するバスタブ膨張用
ホース68の一端部が接続されている。このバスタブ膨
張用ホース68の他端部は、前述したバスタブ14のエ
ア注入口20に接続されている。 【0032】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。 【0033】まず、温泡バスシステム10をスタンバイ
状態とする。具体的には、バスタブ14のエア注入口2
0に、温泡バスユニット12のバスタブ膨張用ホース6
8の他端部を接続する。また、AC又はDC電源コード
54をコンセントに差し込む。さらに、泡液残量メータ
58による残量表示が少ない場合には、キャップ32を
外して泡液24を予め補充しておく。 【0034】次に、電源スイッチ56をONにすると共
に空気回路切り替え器64を「ブロワ」側にする。な
お、空気回路切り替え器64を「ブロワ」側にすると、
切り替え弁48が閉止状態にされると共に、ヒータ44
も自動的に連動してOFFにされる。また、このとき、
風量調整器60による風量設定をしておく。なお、入浴
者がバスタブ14の側部を跨ぐのが困難な例えば下半身
が不自由な障害者等である場合には、バスタブ14のチ
ューブ18を膨張させる前に、スポンジマット16上に
自力で又は介助を得て載っておくとよい。 【0035】この状態でブロワ40が作動されると、外
部エアがブロワ40によって吸引される。吸引されたエ
アはエア送給路42を途中まで通った後、バイパス路4
6へ流入される。バイパス路46へ流入したエアは逆止
弁50を通過した後、バスタブ膨張用ホース68を介し
てエア注入口20からバスタブ14のチューブ18内へ
流入していく。これにより、バスタブ14の各チューブ
18は順次膨張していき、バスタブ14の側部が構成さ
れる。 【0036】バスタブ14がある程度膨張してきたら、
バスタブ14内へ温泡供給ホース66の他端部を挿入す
る。そして、バスタブ14のチューブ18が丁度良い硬
さになったら、空気回路切り替え器64を「泡」側に切
り替える。なお、空気回路切り替え器64を「泡」側に
すると、切り替え弁48が開放状態にされると共に、ヒ
ータ44も自動的に連動してONにされる。また、この
とき、温度調整器62による温度設定をしておく。 【0037】ブロワ40で吸引された外部エアはヒータ
44によって加熱される。これにより、エアは設定温度
の温風となり、温泡発生器22の温風流入口38から容
器26内へ流入される。容器26内へ流入された温風は
泡液24をバブリングさせる。バブリングによって生じ
た温泡70は、二枚の泡発生用多孔板28、30を通過
する過程でほぼ同じ大きさの温泡70となり、温泡吐出
口36から吐出される。吐出された温泡70は温泡供給
ホース66を介してバスタブ14内へ充満していく。バ
スタブ14内の温泡70の量が所定量に達したら、電源
スイッチ56をOFFにする。なお、温泡70の発生量
は、泡液24の量や風量調整器60を調整することによ
り調整可能である。 【0038】上記の如くしてバスタブ14内に温泡70
が充満されると、充満した温泡70は消泡する前は断熱
作用を発揮するため、入浴者の体が冷えるのを長時間に
わたって防止する役割(保温効果)を果たす。さらに、
本実施形態に係る温泡70の泡内には設定温度に温めら
れたエアが封入されているため、温泡70が消泡するこ
とにより、内部の温かいエアが解放される。このため、
入浴者の体を温めることができ、ひいてはサウナ効果も
得られる。入浴者は、前記の如く保温効果が持続される
間に、バスタブ14内で体を洗う。 【0039】体を洗い終わったら、入浴者はバスタブ1
4から上がって、別途設置された図示しないシャワーを
浴びて体に付着した消泡後の泡液24等を洗い流せばよ
い。なお、泡液24の選定次第では、特にシャワーを浴
びなくても、そのままタオルで拭き取るだけでも充分で
ある。 【0040】その後、温泡バスユニット12のバスタブ
膨張用ホース68の他端部をバスタブ14のエア注入口
20から取り外す。バスタブ膨張用ホース68を取り外
せば、バスタブ14のチューブ18内のエアは抜け、簡
単にフラットな状態になる。なお、入浴者が前述した下
半身が不自由な障害者等である場合には、バスタブ14
をフラットにすることにより自力でもバスタブ14外へ
出ることができる。 【0041】最後に、バスタブ14を簡単に水洗いする
か又はタオルで拭き取るかした後、折り畳んで任意の置
場まで運んで収納しておけばよい。なお、エア抜きした
バスタブ14を暫く放置しておけば、温泡70はすべて
消泡して、1〜2リットルの泡液24が残るのみとな
る。従って、水洗いしたとしても残存水分量は少なく、
バケツ等の小さな容器に移すだけでよく、排水の手間も
かからない。また、この程度の残存水分量であるので、
前記の如くタオルで拭き取ってしまうことも可能であ
る。 【0042】このように本実施形態に係る温泡バスシス
テム10では、温泡バスユニット12で温泡70を発生
させ、これをバスタブ14内へ充満させる構成としたの
で、お湯を使わなくても、前述した温泡70による保温
効果が得られる。その結果、本実施形態によれば、入浴
者の体に対する保温性を良好に維持することができる。 【0043】さらに、本実施形態に係る温泡バスシステ
ム10によれば、温泡70の元になる泡液24の体積を
仮に1とした場合、温泡70の体積は約50〜100倍
程度にもなる。ちなみに、100リットルの容量のバス
タブ14を使用した場合、温泡70で当該バスタブ14
を充満させるには1〜2リットルの泡液24があれば充
分である。このため、本実施形態によれば、バスタブ1
4にお湯を溜める従来の方法に比し、使用水量が格段に
少なくて済む。その結果、本実施形態によれば、充分な
節水効果が得られる。 【0044】すなわち、本実施形態に係る温泡バスシス
テム10は、お湯をバスタブに溜めるという従来の固定
観念を脱却し、温泡70をバスタブ14に充満させると
いう斬新な発想によって案出されたバスシステムであ
り、保温効果と節水効果の両方を同時に得ることができ
る画期的なバスシステムといえる。 【0045】上記以外にも、本実施形態に係る温泡バス
システム10によれば、種々の効果が得られる。 【0046】第1に、本実施形態では、バスタブ14の
側部を折り畳み可能かつ膨張可能な複数のチューブ18
によって構成したので、不使用時にはバスタブ14を折
り畳んでコンパクトにすることができる。しかも、本実
施形態に係るバスタブ14は底部がスポンジマット16
で構成され、側部が複数のチューブ18によって構成さ
れているため、極めて軽量でもある。従って、バスタブ
14ひいては温泡バスシステム10の可搬性及び収納性
を向上させることができる。その結果、本実施形態に係
る温泡バスシステム10は、アウトドアライフ嗜好者に
よる車内での使用や被災者のための応急的な使用にも供
することができる。 【0047】第2に、本実施形態では、温泡供給手段と
しての温泡バスユニット12を気体供給源(ブロワ4
0)、温泡発生器22、気体送給路(エア送給路4
2)、加熱手段(ヒータ44)、温泡供給路(バイパス
路46及び温泡供給ホース66)といった5つの要素の
組み合わせとしてシステム化することができる。その結
果、本実施形態によれば、温泡70を安定的に発生させ
ることができると共に使用性及びメンテナンス性を向上
させることができる。 【0048】第3に、本実施形態では、切り替え弁48
及びバイパス路46を配設することにより、単一の気体
供給源(ブロワ40)で、バスタブ14の膨張と温泡7
0の供給の両方を行うことができる。その結果、本実施
形態によれば、システム全体の簡素化を図ることができ
る。 【0049】第4に、本実施形態では、従来のようにバ
スタブにお湯を溜めて沸かす必要がないので、消費電力
や使用燃料を大幅に削減することができる。従って、こ
の点におけるコストダウン効果が得られる。また、お湯
が沸くまで待つ必要がないので、入浴者を待たせること
もない。 【0050】第5に、前述したように本実施形態のバス
タブ14の側部は複数のチューブ18によって構成され
ているため、膨張前の段階で障害者や高齢者等の入浴者
をスポンジマット16に座らせ、収縮後の段階で当該入
浴者をスポンジマット16から移動させるようにすれ
ば、バスタブ14の側部を跨ぐ必要がなくなる。従っ
て、このような入浴者に対して非常に優しいバスシステ
ムといえる。 【0051】次に、図3及び図4を用いて、本発明の別
の実施形態に係る温泡バスシステム100について説明
する。なお、前述した図1及び図2に示される実施形態
と同一構成部分については、同一番号を付してその説明
を省略する。 【0052】図3及び図4に示されるように、この実施
形態に係る温泡バスシステム100では、温泡発生器2
2の温風流入口38が前述した実施形態よりも長くとら
れている。この部分には、内部に泡液24を収容しかつ
上端部に逆止弁102を備えた泡液タンク104が、泡
液送給ポンプ106及び泡液送給管108を介して接続
されている。なお、泡液タンク104の上端部の泡液注
入口110には、キャップ112が螺合されている。 【0053】この泡液送給ポンプ106は、バスユニッ
ト本体52に設けられた温泡追加ボタン114を押すこ
とによって作動するようになっている。また、バスユニ
ット本体52には、ブロワスイッチ116が設けられて
いる。さらに、温泡供給ホース66の先端部には、メッ
シュ材等の編み目材料によって構成された再発泡用バッ
グ118が取り付けられている。 【0054】また、温泡発生器22の容器26の底部に
は、別のヒータ120が接続されている。このヒータ1
20は、バスユニット本体52に設けられた温度調整器
62の設定温度に連動して作動するようになっている。 【0055】上述した温泡バスシステム100の作用並
びに効果を以下に説明する。 【0056】バスタブ14内で入浴者が体を洗うまでの
手順及び温泡バスシステム100の作動については、前
述した実施形態と同様である。 【0057】ここで、バスタブ14内で入浴者が体が体
を洗っている最中に、温泡70の量が足りないと思うこ
とがある。この場合、本実施形態では、温泡追加ボタン
114を押す。温泡追加ボタン114が押されると、泡
液送給ポンプ106が作動し、泡液タンク104内の泡
液24が泡液送給管108を介して温泡発生器22内へ
補充される。なお、入浴者が温度調整器62の設定温度
を高くした場合には、これに連動して温泡発生器22内
のヒータ120が作動して補充された泡液24を加熱す
る。その後は、前述した実施形態と同様にして温泡発生
器22内で温泡70が追加生成される。追加生成された
温泡70は温泡供給ホース66を通った後に、再発泡用
バッグ118内へ供給される。このとき、温泡70は再
発泡用バッグ118と接触することによって一旦消泡す
るが、再発泡用バッグ118を出る際に再び温泡70と
なってバスタブ14内へ供給される。 【0058】一方、温泡70の供給量は丁度良いが温度
が低いと思った場合には、温泡追加ボタン114を押さ
ずに、ブロワスイッチ116のみを押す。これにより、
ブロワ40が再駆動され、ヒータ44で加熱された温風
が空の温泡発生器22内へ送給され、そのまま温泡供給
ホース66及び再発泡用バッグ118を介してバスタブ
14内へ送られる。 【0059】なお、このとき、再発泡用バッグ118は
体を洗った際に消泡して泡液24となった液体に漬かっ
ているため、再発泡用バッグ118内へ温風が送給され
ると、再び温泡70も生成される。つまり、消泡後の泡
液24も再利用して、できるだけ節水しようという訳で
ある。 【0060】このように本実施形態によれば、温泡70
の量が不足の場合や温泡70の量は丁度良くても温度が
低いときに、これらを補うことができる。また、更なる
節水効果も得られる。 【0061】なお、上述した実施形態では、底部がスポ
ンジマット16で構成され、側部が複数のチューブ18
で構成されたバスタブ14を使用したが、請求項1記載
の本発明との関係では、これに限らず、種々のバスタブ
を使用することができる。 【0062】例えば、折り畳み可能かつ膨張可能な幼児
用プールをバスタブとして使ってもよい。さらには、
害用布浴槽等をバスタブとして使用してもよい。つま
り、バスタブの選択は、使用する局面(被災地での使用
か、アウトドアでの使用か、介護としての使用か等)に
よって任意に選択が可能である。その意味では、上述し
た実施形態に係る温泡バスシステム10、100は、適
用の自由度が極めて高く、特に給水設備が破壊された被
災地や気候変動によって生じた干ばつ地域等においては
極めて有効に機能すると思われる。 【0063】また、上述した実施形態では、断熱性を確
保すべく底部がスポンジマット16で構成され、形状自
在性を確保すべく側部が複数のチューブ18で構成され
たバスタブ14を使用したが、請求項1記載の本発明と
の関係では、少なくともバスタブの側部が折り畳可能か
つ膨張可能に構成されていればよい。従って、上述した
実施形態におけるスポンジマット16に替えて、エアー
マットを使用してもよい。この場合、エアーマット及び
チューブ18の少なくとも一方にエア注入口20が設け
られていればよい。 【0064】 【0065】また、上述した実施形態では、利便性及び
使用性を向上させるべく電動式の温泡バスユニット12
を使用したが、請求項1記載の本発明との関係では、こ
れに限らず、電源を必要としない構成を採ってもよい。
例えば、ブロワ40を手動式とし、又電気式のヒータ4
4をカセット式ボンベ等を利用したガス加熱方式や石油
等を利用した液体燃料方式、或るいは固形燃料等を利用
した固体燃料方式等に変更すれば、電源は不要になり、
屋外使用への適性を高めることができる。 【0066】さらに、泡液24自体や泡液24に吹き込
むエア中に香料を混入させて、リフレッシュ効果を付加
してもよいし、泡液24に吹き込むエア中にオゾンガス
を混入させて殺菌効果や消臭効果、汚れ防止効果を付加
してもよい。また、泡液24の界面活性剤の種類の選定
如何では、各種入浴治療等にも応用することができる。 【0067】また、上述した実施形態では、加熱手段と
してのヒータ44をブロワ40の下流側に配置したが、
これに限らず、ヒータ44をブロワ40の上流側に配置
してもよい。この場合、ヒータ44で予め加熱された外
部エアをブロワ40で吸引して送給するシステムとな
る。 【0068】以上説明してきた上述した実施形態に係る
温泡バスシステム10、100はそれぞれ本発明に係る
バスシステムの一実施形態であり、又上記に列挙したバ
スタブの他の種類への適用の可能性についての言及等は
本発明に係るバスシステムの外延を個別具体的(構成要
素ごと)に示すものとして位置付けられるが、本発明を
更に以下の如く拡張発展させることも可能であることか
ら、ここに付記しておく。 【0069】 【0070】 【0071】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るバスシステムは、温泡供給手段によって泡内に
温かい気体を含んだ温泡をバスタブ内へ供給することと
したので、入浴者の体に対する保温性を良好に維持しつ
つ、しかも充分な節水効果が得られるという優れた効果
を有する。 【0072】また、本発明に係るバスシステムは、バス
タブは底部及び側部を有すると共に、当該底部及び側部
の少なくとも側部については折り畳み可能かつ膨張可能
に構成されており、側部のみが膨張可能に構成されてい
る場合には当該側部に気体注入口を設け、底部及び側部
の双方が膨張可能に構成されている場合には当該底部及
び当該側部の少なくとも一方に気体注入口を設けること
としたので、バスタブの可搬性を向上させることがで
き、その結果、アウトドアライフ嗜好者や被災者用とし
ても使用することができるという優れた効果を有する。 【0073】さらに、本発明に係るバスシステムは、
述した温泡供給手段を、作動することにより気体を所定
方向へ送給する気体供給源と、バブリングされることに
より泡を発生する泡液を収容した温泡発生器と、気体供
給源と温泡発生器とを接続する気体送給路と、気体供給
源の下流側又は上流側に配置され、作動することにより
気体を加熱して温める加熱手段と、温泡発生器で発生し
た温泡をバスタブ内へ導く温泡供給路と、を含んで構成
したので、温泡供給手段をシステム化することができ、
その結果、温泡を安定的に発生させることができると共
に使用性及びメンテナンス性を向上させることができる
という優れた効果を有する。 【0074】さらにまた、本発明に係るバスシステム
は、気体送給路の途中部位と気体注入口とを接続する分
岐路と、この分岐路と気体送給路との接続部位付近に設
けられ、開放状態とされることにより気体供給源から送
給された気体を温泡発生器側へ導き、閉止状態とされる
ことにより気体供給源から送給された気体を気体注入口
側へ導く切り替え手段と、を更に備えているので、単一
の気体供給源でバスタブの膨張と温泡の供給の両方を行
うことができ、その結果、システム全体の簡素化を図る
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施形態に係る温泡バスシステムの全体構成
図である。 【図2】図1に示される温泡バスユニットの全体構成図
である。 【図3】別の実施形態に係る温泡バスシステムの全体構
成図である。 【図4】図3に示される温泡バスユニットの全体構成図
である。 【符号の説明】 10 温泡バスシステム 12 温泡バスユニット(温泡供給手段) 14 バスタブ 16 スポンジマット(バスタブの底部) 18 チューブ(バスタブの側部) 20 エア注入口(気体注入口) 22 温泡発生器 24 泡液 40 ブロワ(気体供給源) 42 エア送給路(気体送給路) 44 ヒータ(加熱手段) 46 バイパス路(分岐路) 48 切り替え弁(切り替え手段) 66 温泡供給ホース(温泡供給路) 68 バスタブ膨張用ホース(分岐路) 70 温泡 100 温泡バスシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−90522(JP,A) 特開 平6−47080(JP,A) 実開 昭49−52828(JP,U) 実開 昭64−3631(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 3/00,3/02 A61H 23/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 底部及び側部を有すると共に、当該底部
    及び側部の少なくとも側部については折り畳み可能かつ
    膨張可能に構成され、更に側部のみが膨張可能に構成さ
    れている場合には当該側部に気体注入口が設けられてお
    り、底部及び側部の双方が膨張可能に構成されている場
    合には当該底部及び当該側部の少なくとも一方に気体注
    入口が設けられたバスタブと、 作動することにより気体を所定方向へ送給する気体供給
    源と、バブリングされることにより泡を発生する泡液を
    収容した温泡発生器と、気体供給源と温泡発生器とを接
    続する気体送給路と、気体供給源の下流側又は上流側に
    配置されると共に作動することにより気体を加熱して温
    める加熱手段と、温泡発生器で発生した温泡をバスタブ
    内へ導く温泡供給路と、を含んで構成された温泡供給手
    段と、 前記気体送給路の途中部位と前記気体注入口とを接続す
    る分岐路と、 この分岐路と気体送給路との接続部位付近に設けられ、
    開放状態とされることにより気体供給源から送給された
    気体を温泡発生器側へ導き、閉止状態とされることによ
    り気体供給源から送給された気体を気体注入口側へ導く
    切り替え手段と、 を有することを特徴とするバスシステム。
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