JP3446340B2 - スロットル制御装置 - Google Patents

スロットル制御装置

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JP3446340B2
JP3446340B2 JP25258494A JP25258494A JP3446340B2 JP 3446340 B2 JP3446340 B2 JP 3446340B2 JP 25258494 A JP25258494 A JP 25258494A JP 25258494 A JP25258494 A JP 25258494A JP 3446340 B2 JP3446340 B2 JP 3446340B2
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のスロットル
制御装置に関するもので、特に、スロットルバルブの開
度をモータ等で電気的に制御するスロットル制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクセルペダルの踏込量等に応じ
てDCモータによりスロットルバルブを電気的に制御す
る電子スロットルシステムでは、バルブ位置をスロット
ル開度センサで検出し、位置F/B(フィードバック)
を行っている。このため、スロットル開度センサの出力
に誤差があると制御されるバルブ位置がその誤差分だけ
ずれることとなる。特に、ISC制御(Idle Speed Con
trol:アイドル回転数制御)時のようなスロットルバル
ブの低開度領域では開度誤差に対する空気量変化が大き
いためスロットル開度センサの出力に高い精度が要求さ
れる。
【0003】このような要求に対処しようとするスロッ
トル制御装置に関連する先行技術文献としては、特開昭
63−247609号公報にて開示されたものが知られ
ている。
【0004】このものでは、低開度検出用及び高開度検
出用の2つの出力を備えたスロットルバルブ開度検出装
置が提案され、スロットルバルブの開度検出精度を良く
しようとする技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、電子スロット
ルシステムにおいて、複数のセンサ出力により低開度域
及び高開度域の精度を高めるためには開度に応じてセン
サ出力を切換える必要がある。ところが、アナログ回路
で位置F/Bを行う電子スロットルシステムにあって
は、複数のセンサ出力を選択し切換える回路を追加する
必要があった。また、切換時に複数のセンサ出力の相対
的な誤差によりスロットルバルブが階段状に開方向また
は閉方向に変化して開度がスムーズに切換わらず機関回
転数が大きく変化して車両ショック等が生じ、ドライバ
ビリティ(Drivability)が悪化するという不具合があっ
た。
【0006】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、複数のセンサ出力を用いて
スロットル開度の低開度域及び高開度域の精度を高める
ために、特別な切換回路を追加することなく、それらセ
ンサ出力の切換えがスムーズでドライバビリティが良好
なスロットル制御装置の提供を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるスロッ
トル制御装置は、複数の磁電変換素子と磁石とからな
り、前記複数の磁電変換素子は前記磁石から受ける磁界
の向きが前記磁電変換素子毎に異なる位置に配置され、
前記磁電変換素子はスロットル開度の変化に伴って前記
磁石から受ける磁界の方向または強さが変化することで
前記スロットル開度に応じた検出信号を出力するスロッ
トル開度センサと、前記複数の磁電変換素子のうち1つ
の磁電変換素子の出力に基づいて前記スロットル開度を
検出するスロットル開度検出手段と、運転状態に応じて
目標スロットル開度を設定する目標スロットル開度設定
手段と、前記スロットル開度を検出するために用いる前
記磁電変換素子の検出信号と他の磁電変換素子の検出信
号との出力差に基づき前記目標スロットル開度を補正す
る目標スロットル開度補正手段と、前記目標スロットル
開度となるように前記スロットル開度をフィードバック
制御するスロットル開度制御手段とを具備するものであ
る。
【0008】請求項2にかかるスロットル制御装置は、
請求項1の具備する手段に加えて、前記目標スロットル
開度補正手段が、前記目標スロットル開度を補正するた
めの前記出力差を連続的に変化させるものである。
【0009】請求項3にかかるスロットル制御装置は、
請求項1または請求項2の具備する手段に加えて、前記
目標スロットル開度補正手段が、前記スロットル開度の
低開度域での出力精度を高くした前記磁電変換素子及び
前記スロットル開度の高開度域での出力精度を高くした
前記磁電変換素子からの各検出信号の出力差に基づき前
記目標スロットル開度を補正するものである。
【0010】請求項4にかかるスロットル制御装置は、
出力特性の異なる複数のスロットル開度センサと、前記
複数のスロットル開度センサのうち一方のスロットル開
度センサの出力に基づいてスロットル開度を検出するス
ロットル開度検出手段と、運転状態に応じて目標スロッ
トル開度を設定する目標スロットル開度設定手段と、前
記一方のスロットル開度センサの出力と他方のスロット
ル開度センサの出力との出力差に基づき前記目標スロッ
トル開度を補正する目標スロットル開度補正手段と、前
記目標スロットル開度となるように前記スロットル開度
をフィードバック制御するスロットル開度制御手段とを
具備するものである。
【0011】
【作用】請求項1のスロットル制御装置においては、ス
ロットル開度検出手段で複数の磁電変換素子のうち1つ
の磁電変換素子の出力に基づいてスロットル開度が検出
され、目標スロットル開度設定手段で運転状態に応じて
目標スロットル開度が設定される。また、目標スロット
ル開度補正手段でスロットル開度を検出するために用い
る磁電変換素子の検出信号と他の磁電変換素子の検出信
号との出力差に基づき目標スロットル開度が補正され
る。そして、スロットル開度制御手段にて目標スロット
ル開度となるようにスロットル開度がフィードバック制
御される。
【0012】請求項2のスロットル制御装置の目標スロ
ットル開度補正手段では、請求項1の作用に加えて、目
標スロットル開度を補正する出力差が複数の磁電変換素
子からの検出信号に応じて連続的に変化される。
【0013】請求項3のスロットル制御装置の目標スロ
ットル開度補正手段では、請求項1または請求項2の作
用に加えて、スロットル開度の低開度域または高開度域
で出力精度が高くされた磁電変換素子からの各検出信号
の出力差に基づいて目標スロットル開度が補正される。
【0014】請求項4のスロットル制御装置において
は、スロットル開度検出手段で出力特性の異なる複数の
スロットル開度センサのうち一方のスロットル開度セン
サの出力に基づいてスロットル開度が検出され、目標ス
ロットル開度設定手段で運転状態に応じて目標スロット
ル開度が設定される。また、目標スロットル開度補正手
段で一方のスロットル開度センサの出力と他方のスロッ
トル開度センサの出力との出力差に基づき目標スロット
ル開度が補正される。そして、スロットル開度制御手段
にて目標スロットル開度となるようにスロットル開度が
フィードバック制御される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0016】図2は本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置が適用されるスロットルバルブ周辺を示す斜
視図である。
【0017】図2において、内燃機関に吸入空気を導入
するための吸気管1には、スロットル軸2が貫設されて
おり、吸気管1内においてスロットル軸2には円形弁板
型のスロットルバルブ3が固定されている。また、スロ
ットル軸2にはL字形をなす一対の回動部材4,5が固
定されている。吸気管1に対して右方に位置する回動部
材4の折曲片4aには、バルブスプリング6が取付けら
れている。このバルブスプリング6はスロットルバルブ
3を開放させる方向の力を回動部材4に付与している。
なお、本実施例では、バルブスプリング6が収縮される
方向でありスロットルバルブ3が開放される方向を開方
向、逆に、バルブスプリング6が伸長される方向であり
スロットルバルブ3が閉鎖される方向を閉方向とする。
【0018】スロットル軸2の左端部には、スロットル
バルブ3の開度を検出するためのスロットル開度センサ
7が設けられている。スロットル軸2において、スロッ
トルバルブ3と回動部材5との間には玉軸受11を介し
て駆動伝達ギヤ10が回動可能に支持されている。駆動
伝達ギヤ10の図示上部には、突出片10aが設けられ
ており、この突出片10aは回動部材5の折曲片5aに
対向している。ここで、バルブスプリング6により回動
部材5が開方向に付勢されるため、駆動伝達ギヤ10の
突出片10aと回動部材5の折曲片5aとが当接した状
態に保持される。また、突出片10aにはモータスプリ
ング12が取付られており、このモータスプリング12
は駆動伝達ギヤ10を開方向に回動させるための力を付
与している。
【0019】一方、駆動伝達ギヤ10の円弧部分に設け
られたギヤ部10bには減速ギヤ9が歯合されており、
更に、この減速ギヤ9にはDCモータ8が歯合されてい
る。そして、DCモータ8はバルブスプリング6及びモ
ータスプリング12の開方向への力に抗して駆動され、
駆動伝達ギヤ10を閉方向に回動させる。駆動伝達ギヤ
10が閉方向に回動されると、駆動伝達ギヤ10の突出
片10aにより回動部材5の折曲片5aが押圧され、ス
ロットルバルブ3が閉方向に回動される。
【0020】また、回動部材4が閉方向に回動する途中
の位置には、全閉ストッパ片13が設けられている。そ
して、DCモータ8の駆動に従いスロットルバルブ3が
閉方向に回動され、回動部材4の折曲片4aが全閉スト
ッパ片13に当接すると、スロットルバルブ3は、それ
以上閉方向に回動できずにその当接位置がスロットルバ
ルブ3の全閉位置となる。
【0021】更に、スロットル軸2と同軸線上にはガー
ド軸15が回動自在に支持されている。ガード軸15の
端部には、折曲片16aを有するガードプレート16が
固定され、このガードプレート16の折曲片16aは回
動部材4の折曲片4aに対向されている。そして、スロ
ットルバルブ3が開方向に回動されると、回動部材4の
折曲片4aがガードプレート16の折曲片16aに当接
するため、スロットルバルブ3はそれ以上開方向に回動
できない。即ち、ガードプレート16の折曲片16aの
位置によりスロットルバルブ3の最大許容開度が決定さ
れる。ガードプレート16にはガードスプリング17が
取付けられており、このガードスプリング17によりガ
ードプレート16は閉方向に付勢されている。
【0022】アクセルペダル20には、ガード軸15に
固定されたアクセルレバー21が連結されている。そし
て、アクセルペダル20の踏込み操作に応じて、アクセ
ルレバー21は開方向であるスロットルバルブ3の最大
許容開度を大きくする方向に回動される。なお、アクセ
ルペダル20の踏込みに応じたアクセル操作量はアクセ
ルポジションセンサ22にて検出される。
【0023】また、ダイヤフラムアクチュエータ18
は、クルーズコントロール走行時において、そのロッド
18aが収縮し、ガードプレート16を開方向であるス
ロットルバルブ3の最大許容開度を大きくする方向に回
動させる。更に、サーモワックス19は、内燃機関の冷
却水温によりそのロッド19aが収縮し、例えば、コー
ルドスタート時のように冷却水温が低い場合には、収縮
してガードプレート16を開方向であるスロットルバル
ブ3の最大許容開度を大きくする方向に回動させる。な
お、ガード軸15の図示右方の端部には、ガードプレー
ト16の位置を検出するためのガードセンサ23が配設
されている。
【0024】次に、図2のスロットル制御装置のスロッ
トルバルブ周辺の構成を模式的に示す図3を用いて、そ
の動作を説明する。なお、図3の上下方向がスロットル
バルブ3の開閉方向であり、図示上方が開方向、図示下
方が閉方向を示している。
【0025】図3において、アクセルペダル20のアク
セル操作量、ダイヤフラムアクチュエータ18の変位量
またはサーモワックス19の変位量によりガードプレー
ト16のガード位置であるスロットルバルブ3の開方向
への最大許容開度が決定される。そして、例えば、アク
セルペダル20が踏込まれると、ガードプレート16が
図示上方に引上げられ、スロットルバルブ3の最大許容
開度が大きくなる。
【0026】また、スロットルバルブ3はバルブスプリ
ング6により開方向に引張られている。そして、DCモ
ータ8の閉方向への駆動力とバルブスプリング6及びモ
ータスプリング12の開方向への付勢力とのバランスに
よってスロットルバルブ3の開度が決定される。つま
り、スロットルバルブ3を所定の開度に維持するときに
は、バルブスプリング6及びモータスプリング12の開
方向への力に抗して、DCモータ8が閉方向に駆動力を
発生する。なお、DCモータ8が閉方向に駆動されてス
ロットルバルブ3が全閉位置に到達すると、回動部材4
の折曲片4aが全閉ストッパ片13に当接される。
【0027】次に、本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置の電気的構成を示す図1を参照して説明す
る。
【0028】図1において、ECU(Electronic Contr
ol Unit:電子制御装置)25は、主として、CPU2
6、D/A変換器27、A/D変換器28及びバックア
ップメモリ34等により構成されている。そして、CP
U26には、スロットル開度センサ7及びアクセルポジ
ションセンサ22からの信号がA/D変換器28を介し
て入力され、CPU26はこれらの入力信号に基づい
て、後述のセンサ出力Va(低開度制御用センサ出
力)、センサ出力Vb(高開度制御用センサ出力)及び
アクセル操作量Apを検知する。また、CPU26に
は、回転数センサ35からの信号が入力され、CPU2
6はこの入力信号に基づいて機関回転数Neを検知す
る。
【0029】また、DCモータ駆動回路29は、PID
制御回路30、PWM(パルス幅変調)回路31及びド
ライバ32から構成されている。このうち、PID制御
回路30では、CPU26にて算出されたスロットル指
令電圧Vcmd とスロットル開度センサ7にて検出された
センサ出力Vaとに基づいて、その偏差を小さくすべく
比例・積分・微分動作が実施され、スロットルバルブ3
の制御値が算出される。そして、PWM回路31では、
PID制御回路30から出力された制御値信号がデュー
ティ比信号Duty に変換され、このデューティ比信号D
uty に基づきドライバ32によりDCモータ8が駆動さ
れる。
【0030】また、PWM回路31のデューティ比信号
Duty は、CPU26にも送られるようになっており、
このデューティ比信号Duty に基づいて、CPU26で
はスロットルバルブ3が全閉位置に到達した際に発生す
るロック電流が検出される。つまり、ロック電流とDC
モータ8の駆動信号としてのデューティ比信号Dutyと
は相関関係を有しており、ロック電流が発生するとデュ
ーティ比信号Duty にも同様の変化が現れる。そこで、
本実施例装置では、ロック電流の検出基準をデューティ
比信号Duty が所定値(85%)以上のときとしてい
る。
【0031】スロットル開度センサ7は、ホール素子を
用いた非接触センサであり、その構成を図4に示す。本
実施例のスロットル開度センサ7は、主として、2つの
ホール素子41a,41bと永久磁石42a,42bと
から構成されている。図4は、2つのホール素子41
a,41bと永久磁石42a,42bとの位置関係を示
す説明図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は図
4(a)の右側面図である。
【0032】永久磁石(N極)42aと永久磁石(S
極)42bとはスロットルバルブ3の回転中心2aに対
して対称となるように、ロータ45上に互いに対向配設
されている。ロータ45はスロットルバルブ3のスロッ
トル軸2の先端に固定され、スロットルバルブ3の回転
に伴って回転される。2つのホール素子41a,41b
は、スロットルバルブ3のスロットル軸2の軸心線2b
上にあって、スロットル軸2の軸受(図示略)側に固定
されている。スロットルバルブ3が全閉位置(図4
(a)及び図4(b))にあるとき、一方のホール素子
41aの感磁面は永久磁石42a,42bが形成する磁
界に対してスロットルバルブ3の回転方向(図4(b)
の矢印方向)にオフセット角αをなして固定されてい
る。
【0033】このように構成されたスロットル開度セン
サ7では、スロットルバルブ3のスロットル軸2の回転
に伴って永久磁石42a,42bがホール素子41a,
41bの回りを回転するため、ホール素子41a,41
bの感磁面に対する磁界方向が変化する。このとき、2
つの永久磁石42a,42bで形成される平行磁界の強
度は常に一定である。この結果、ホール素子41a,4
1bの感磁面に対する磁界の入射角度を回転角θとする
と、各ホール素子41a,41bからのセンサ出力V
a,Vbは次式(1),(2)の如く変化する。
【0034】
【数1】 Va=VHA・sin θ ・・・(1)
【0035】
【数2】 Vb=VHA・sin(θ−α) ・・・(2) ここで、VHAは磁束、素子電流、ホール係数等に依存す
る出力最大値である。
【0036】このように、永久磁石42a,42bの回
転に伴って2つのホール素子41a,41bに印加され
る磁界の角度がそれぞれ独立に変化し、2つのホール素
子41a,41bは、図5に示すような正弦波を出力す
る。このため、2つのホール素子41a,41bはセン
サ出力の上下限に対して中点での出力精度が高くなり
(誤差が小)、上下限端で出力精度が低くなる(誤差が
大)。よって、2つのホール素子41a,41bの出力
誤差ΔVa,ΔVbはスロットルバルブ3の低開度域で
はΔVa<ΔVbとなり、スロットルバルブ3の高開度
域ではΔVa>ΔVbとなる。したがって、センサ出力
Vaを低開度制御用センサ出力、センサ出力Vbを高開
度制御用センサ出力として使用する。
【0037】次に、低開度制御用センサ出力Va及び高
開度制御用センサ出力Vbによるスロットル制御につい
て図6のフローチャートに基づき、図7のブロック図を
参照して説明する。なお、図7の破線で囲まれた部分が
CPUによる図6の演算処理に対応している。
【0038】ステップS101で、そのときのアクセル
操作量Ap及び機関回転数Neが読込まれる。次にステ
ップS102に移行して、図8に示すように、アクセル
操作量Ap、機関回転数Ne及びスロットル開度指令値
θcmd の関係を用いて、そのときのアクセル操作量Ap
及び機関回転数Neからスロットル開度指令値θcmdが
算出される(図7の目標開度演算のブロック100参
照)。次にステップS103に移行して、ステップS1
02で算出されたスロットル開度指令値θcmd に基づ
き、図9に示すアナログF/B回路としてのDCモータ
駆動回路29に入力される低開度制御用センサ出力Va
の特性図に従って補正前のスロットル指令電圧Vcmd ′
が算出される(図7の目標開度→電圧変換のブロック4
00参照)。このとき、低開度制御用センサ出力Vaは
全閉位置でのオフセット出力としての全閉学習値Vao
により補正される。低開度制御用センサ出力Vaの全閉
位置での全閉学習値Vao は図7の全閉位置学習Laブ
ロック200において、また、高開度制御用センサ出力
Vbの全閉位置での全閉学習値Vbo は図7の全閉位置
学習Lbブロック300において、後述の全閉位置学習
ルーチンにより求められる。
【0039】ここまでの処理が従来制御に相当するもの
であり、図7に示す二点鎖線の部分が本実施例装置にお
ける補正部であり、この補正部の処理により、後述する
ように、高開度制御時に擬似的に全閉位置でオフセット
が揃えられた高開度制御用センサ出力Vb′を用いてF
/Bしたのと同等の制御性を得ることができる。
【0040】次にステップS104に移行して、求めら
れたセンサ出力Va,Vb及び全閉学習値Vao ,Vb
o からVa′=Va−Vao ,Vb′=Vb−Vbo が
算出され2つのセンサ出力のオフセットが揃えられる。
このオフセットが揃えられた2つのセンサ出力Va′,
Vb′は、図5より図10のような特性図となり、本実
施例では位相が25°(=30°−5°)ずれた正弦波
であるためΔvの特性ずれが存在する。オフセットが揃
えられた2つのセンサ出力Va′,Vb′の誤差が共に
0のときVa′−Vb′はΔvとなる。よって、図7の
ブロック500でスロットル開度指令値θcmd に対する
Δvが図10に示す特性図に基づいて算出され、誤差Δ
V=Va′−Vb′−Δvが算出される。
【0041】次にステップS105に移行して、図7の
ブロック600において、切換係数Ko が高開度制御用
センサ出力Vb′に基づいて算出される。なお、図7の
ブロック600は低開度制御用センサ出力Va′による
スロットル制御と高開度制御用センサ出力Vb′による
スロットル制御との切換係数Ko を算出するブロックで
あり、Ko =0のとき低開度制御用センサ出力Va′の
みでスロットル制御(補正なし)、Ko =1のとき高開
度制御用センサ出力Vb′でスロットル制御される。こ
こで、2つのセンサ出力Va′,Vb′をスムーズに切
換えるため、切換係数Ko の値はスロットル開度指令値
θcmd の増加に伴って徐々に1に近づく特性になってい
る。
【0042】次にステップS106に移行して、補正前
のスロットル指令電圧Vcmd ′を切換係数Ko と誤差Δ
Vとに基づいて補正することでスロットル指令電圧Vcm
d が算出され、本ルーチンを終了する。即ち、Va′−
Vb′がΔvとなるようにF/B補正すれば、擬似的に
センサ出力Vb′でF/Bしたことになる。ここで、セ
ンサ出力Va′,Vb′が線形特性を有し、傾き及びゲ
インが同一であれば図7のブロック500は省略でき
る。
【0043】次に、本実施例装置の作用について図11
を参照して説明する。判り易くするため全閉位置学習後
のオフセットが揃えられた2つのセンサ出力Va′,V
b′が線形特性(傾きも同じ)と仮定し、図7のブロッ
ク500を省略したときの作用を説明する。
【0044】図11において、補正しないときの誤差Δ
θ′は次式(3)で算出される。
【0045】
【数3】 Δθ′=(Vcmd ′−Va′)・Kth ・・・(3) なお、Kthは低開度制御用センサ出力の傾き〔deg/V〕
である。
【0046】そして、高開度制御用センサ出力Vb′で
補正するときの誤差Δθは次式(4)で算出される。
【0047】
【数4】 Δθ=〔Vcmd ′−{(Vcmd ′−Va′)−(Vcmd ′−Vb′)} −Va′〕・Kth =〔Vcmd ′−{−Va′+Vb′}−Va′〕・Kth =〔Vcmd ′−Vb′〕・Kth ・・・(4) 即ち、高開度制御用センサ出力Vb′でアナログF/B
した場合と同じ誤差となる。
【0048】次に、本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置で使用されているCPU26の全閉位置学習
La200及び全閉位置学習Lb300の処理手順を図
12のフローチャートに基づき、図13のタイミングチ
ャートを参照して説明する。
【0049】図12のフローチャートはスロットルバル
ブ3の全閉基準電圧V0 を学習するためのルーチンを示
し、このルーチンはCPU26により所定時間毎に起動
されるものである。また、図13のタイミングチャート
は各タイミングにおけるスロットル開度(スロットル指
令電圧Vcmd 及びセンサ出力Vth)、アクセル操作量A
p、モータ負荷電流、デューティ比信号Duty 、カウン
タ値ti 及び学習実行フラグXLRNの状態をそれぞれ
表している。なお、図12において、図13のT1 タイ
ミングまでは所望のスロットル開度に操作されており、
T1 タイミングにてアクセルペダル20の踏込みが停止
され、それ以後、スロットルバルブ3がDCモータ8の
駆動により閉方向に回動されるものとする。
【0050】まず、ステップS201でフェイルフラグ
XFAILが1であるかが判定される。なお、このフェ
イルフラグXFAILはフェイル検出ルーチン(図示
略)によりセットされるものであり、フェイルフラグX
FAILが1であることは、フェイル時であることを意
味する。ステップS201の判定条件が成立せずフェイ
ル時でないときには、ステップS202に移行し、アク
セルポジションセンサ22にて検出されたアクセル操作
量Apが0を越えているかが判定される。ここで、ステ
ップS201の判定条件が成立するときまたはステップ
S202の判定条件が成立するときには、ステップS2
03に移行し、学習実行フラグXLRNを0にリセット
し、本ルーチンを終了する。
【0051】一方、ステップS202の判定条件が成立
しないときには、ステップS204に移行する。このよ
うに、ルーチンがスタートされてからステップS204
に至る過程において、図13のT1 タイミング以前はス
ロットル開度が所定開度に保持されているため、モータ
負荷電流及びデューティ比信号Duty は閉側への所定値
に保持される。つまり、図8に示すように、アクセル操
作量Apと機関回転数Neとからスロットル開度指令値
θcmd が算出され、更に、図9に示すように、スロット
ル開度指令値θcmd から補正前のスロットル指令電圧V
cmd ′が算出される。この補正前のスロットル指令電圧
Vcmd ′が切換係数Ko と誤差ΔVとに基づいて補正さ
れ、スロットル指令電圧Vcmd が算出される。DCモー
タ駆動回路29は、このスロットル指令電圧Vcmd によ
りDCモータ8を駆動してスロットルバルブ3が所定の
開度となるように調節する。
【0052】そして、図13のT1 タイミングでアクセ
ルペダル20の踏込みが停止されると、モータ負荷電流
及びデューティ比信号Duty は閉側に急激に増加する。
その後、T2 タイミングでアクセル操作量Apが0にな
ると、スロットル指令電圧Vcmd が所定値KVthまで低
下すると共に、モータ負荷電流及びデューティ比信号D
uty が一旦閉側から開側へ変動される。
【0053】ステップS204では、スロットル開度セ
ンサ7によるセンサ出力値Vthが所定値KVth以下であ
るかが判定される。ここで、図13のT3 タイミングで
センサ出力値Vthが所定値KVth以下となると、ステッ
プS205に移行する。ステップS205では、機関回
転数Neが所定回転数として例えば、1500rpm以
上であるかが判定される。ステップS205の判定条件
が成立するときには、ステップS206に移行する。ス
テップS206では、学習実行フラグXLRNが0であ
るかが判定される。ステップS206の判定条件が成立
するときには、ステップS207に移行する。一方、ス
テップS204〜ステップS206の判定条件が成立し
ないときには、本ルーチンを終了する。
【0054】ステップS207では、前回のルーチンで
算出されたスロットル開度指令値θcmd i-1 から微小開
度値Δθcmd (例えば、0.1°)が減算され、今回の
スロットル開度指令値θcmd i が求められる。そして、
図9を用いて、スロットル開度指令値θcmd i からスロ
ットル指令電圧Vcmd i が算出され、このスロットル指
令電圧Vcmd i がDCモータ駆動回路29に出力され
る。DCモータ駆動回路29は、スロットル指令電圧V
cmd i をデューティ比信号Duty にパルス幅変調し、D
Cモータ8を駆動させる。つまり、ステップS207の
処理によって、図13のT3 タイミングとT4 タイミン
グとの間に表されるように、スロットルバルブ3が微小
開度値Δθcmd 分ずつ、閉方向に回動される。
【0055】次にステップS208に移行して、DCモ
ータ駆動回路29から出力されたデューティ比信号Dut
y が予め設定された所定値としての85%以上であるか
が判定される。ステップS208で、スロットルバルブ
3が全閉位置に到達しておらず(図13のT3 タイミン
グとT4 タイミングとの間の期間)、デューティ比信号
Duty が85%未満であるときには、ステップS209
に移行し、カウンタ値ti が0にリセットされ、本ルー
チンを終了する。
【0056】一方、T4 タイミングでスロットルバルブ
3が全閉位置に到達し、回動部材4の折曲片4aが全閉
ストッパ片13に当接されると、モータ負荷電流が閉側
に増加してロック電流が発生されると共にデューティ比
信号Duty が閉側へ急激に増加される。このようにし
て、ステップS208でデューティ比信号Duty が85
%以上となるとステップS210に移行し、カウンタ値
ti が「1」インクリメントされる。
【0057】次にステップS211に移行して、カウン
タ値ti が所定時間Kt 以上であるかが判定される。ス
テップS211で、カウンタ値ti が所定時間Kt 未満
であるとステップS212に移行し、スロットル開度セ
ンサ7によるセンサ出力値Vthを用いて次式(5)によ
り全閉基準電圧V0 が算出される。即ち、今回のスロッ
トル開度センサ7のセンサ出力値Vth iと前回のスロッ
トル開度センサ7のセンサ出力値Vth i-1との相加平均
値が算出され、全閉基準電圧V0 とされる。
【0058】
【数5】 V0 =(Vth i-1+Vth i)/2 ・・・(5) この算出された全閉基準電圧V0 がバックアップメモリ
34の全閉基準電圧V0 として更新される。
【0059】一方、図13のT5 タイミングでカウンタ
値ti が所定値Kt 以上となると、ステップS211か
らステップS213に移行し、学習実行フラグXLRN
が「1」とされ、本ルーチンを終了する。このように、
全閉位置学習がセンサ出力Va,Vb同時に実行され、
Vao ,Vbo が求められる。
【0060】次に、ノイズ等による誤学習対策のための
ルーチンについて、図14に従って説明する。
【0061】まず、ステップS301で、フェイルフラ
グXFAILが0であるかが判定される。ステップS3
01の判定条件が成立するときには、ステップS302
に移行し、スロットル開度指令値θcmd が0°であるか
が判定される。ステップS302の判定条件が成立する
ときには、ステップS303に移行し、スロットル開度
センサ7によるセンサ出力値Vthが所定値KVth以下で
あるかが判定される。ステップS303の判定条件が成
立するときには、ステップS304に移行し、デューテ
ィ比信号Duty が85%以上であるかが判定される。こ
こで、デューティ比信号Duty が85%以上であること
は、スロットルバルブ3が全閉位置になったときに、回
動部材4の折曲片4aが全閉ストッパ片13に当接して
いるにもかかわらず、DCモータ8が更に閉方向に駆動
させようとしており、バックアップメモリ34の全閉基
準電圧V0 が過小であったことを意味する。このため、
ステップS304の判定条件が成立するときには、全閉
基準電圧V0 の修正が必要であるためステップS305
に移行し、全閉基準電圧V0 に微小電圧値ΔV(例え
ば、1mV)を加算した値を全閉基準電圧V0 (=V0
+ΔV)とし、以降デューティ比信号Duty が85%未
満に低下するまでステップS304〜ステップS305
の処理が繰返される。ここで、ステップS301〜ステ
ップS304の判定条件が成立しないときには、本ルー
チンを終了する。
【0062】このような処理が実行されることにより、
スロットル開度センサ7の出力ラインにノイズが重畳し
て、全閉基準電圧V0 が誤って小さな値に誤学習された
ときにも、その値は適切な値に修正される。
【0063】上述するように、本実施例のスロットル全
閉位置学習においては、スロットルバルブ3が全閉位置
に到達する際に、DCモータ8を指令値によって閉方向
に駆動させ、スロットルバルブ3に連動する回動部材4
の折曲片4aと全閉ストッパ片13とを当接させるよう
にした。そして、この当接の際に発生するロック電流を
デューティ比信号Duty の増加として検出し、全閉位置
を検出するようにした。また、全閉位置における全閉基
準電圧V0 を更新可能とし、その更新値に基づいてスロ
ットルバルブ3の開度が調節されるようにした。
【0064】このように、本実施例のスロットル制御装
置は、2つのホール素子41a,41bからなる磁電変
換素子と永久磁石42a,42bである磁石とからな
り、前記複数の磁電変換素子は前記磁石から受ける磁界
の向きが前記磁電変換素子毎に異なる位置に配置され、
前記磁電変換素子はスロットル開度の変化に伴って前記
磁石から受ける磁界の方向または強さが変化することで
前記スロットル開度に応じた検出信号Va,Vbを出力
するスロットル開度センサ7と、前記複数の磁電変換素
子のうち1つの磁電変換素子の出力に基づいて前記スロ
ットル開度を検出するCPU26にて達成されるスロッ
トル開度検出手段と、運転状態に応じて目標スロットル
開度を設定するCPU26にて達成される目標スロット
ル開度設定手段と、前記スロットル開度を検出するため
に用いる前記磁電変換素子の検出信号と他の磁電変換素
子の検出信号との出力差に応じた補正量ΔVに基づき目
標スロットル開度に対応するスロットル指令電圧Vcmd
′を補正するCPU26にて達成される目標スロット
ル開度補正手段と、前記目標スロットル開度となるよう
に前記スロットル開度をフィードバック制御するCPU
26にて達成されるスロットル開度制御手段とを具備す
るものであり、これを請求項1の実施例とすることがで
きる。
【0065】したがって、スロットル開度検出手段でス
ロットル開度センサ7の2つのホール素子41a,41
bのうちの1つのホール素子の検出信号に基づいてスロ
ットル開度が検出され、目標スロットル開度設定手段で
運転状態に応じて目標スロットル開度が設定される。ま
た、目標スロットル開度補正手段でスロットル開度を検
出するために用いるホール素子の検出信号と他のホール
素子の検出信号との出力差に応じた補正量ΔVに基づき
目標スロットル開度に対応するスロットル指令電圧Vcm
d ′が補正される。そして、スロットル開度制御手段に
て目標スロットル開度となるようにスロットル開度がフ
ィードバック制御される。
【0066】故に、センサ出力の検出精度が劣る領域に
対しては他のセンサ出力にて補正されることでスロット
ル開度の低開度域から高開度域まで精度良くフィードバ
ック制御され、切換時における2つのセンサ出力の相対
的な誤差がなくなりドライバビリティが良好となる。
【0067】また、本実施例のスロットル制御装置は、
CPU26にて達成される目標スロットル開度補正手段
が、補正量ΔVを前記目標スロットル開度に応じて連続
的に変化させるものであり、これを請求項2の実施例と
することができる。
【0068】したがって、目標スロットル開度に対応す
るスロットル指令電圧Vcmd ′を補正する補正量ΔVが
2つのホール素子41a,41bからなる磁電変換素子
からの検出信号Va,Vbの出力差に応じて連続的に変
化される。故に、低開度域から高開度域まで切換時にお
ける2つのセンサ出力の相対的な誤差がなくなりドライ
バビリティが極めて良好となる。
【0069】そして、本実施例のスロットル制御装置
は、CPU26にて達成される目標スロットル開度補正
手段が、前記スロットル開度の低開度域での出力精度を
高くしたホール素子41aからなる磁電変換素子及び前
記スロットル開度の高開度域での出力精度を高くしたホ
ール素子41bからなる磁電変換素子からの各検出信号
Va,Vbの出力差に応じた補正量ΔVに基づき目標ス
ロットル開度に対応するスロットル指令電圧Vcmd ′を
補正するものであり、これを請求項3の実施例とするこ
とができる。
【0070】したがって、2つのホール素子41a,4
1bからなる磁電変換素子からの検出信号Va,Vbに
よりスロットル開度の低開度域から高開度域までの出力
精度が高く維持されることとなる。故に、2つの磁電変
換素子からの検出信号の出力差に応じて算出される補正
量ΔVの信頼性を向上することができる。
【0071】更に、請求項1の実施例におけるスロット
ル開度センサ7を出力特性の異なる複数のスロットル開
度センサにて構成したものを請求項4の実施例とするこ
とができる。このものにおいても、請求項1の実施例と
同様の作用・効果を得ることができる。
【0072】ところで、上述の実施例では、2つのホー
ル素子41a,41bからなるスロットル開度センサ7
からの2つの検出信号を用いて補正しスロットル指令電
圧Vcmd を得ているが、更にホール素子を追加し、3つ
以上の検出信号を用いて補正しスロットル指令電圧Vcm
d を得ることも可能である。
【0073】また、上記実施例のスロットル開度センサ
は、磁電変換素子としてホール素子からなるとしたが、
本発明を実施する場合には、これに限定されるものでは
なく、スロットル開度の変化に伴って前記磁石から受け
る磁界の方向または強さが変化することでスロットル開
度に応じた検出信号を出力するものであればよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のスロッ
トル制御装置によれば、目標スロットル開度設定手段に
て設定された目標スロットル開度が、目標スロットル開
度補正手段でスロットル開度を検出するために用いる磁
電変換素子の検出信号と他の磁電変換素子の検出信号と
の出力差に基づき補正される。即ち、スロットル開度を
検出するために用いる磁電変換素子の検出精度が劣る領
域においても、他の磁電変換素子の検出信号にて補正さ
れるため、スロットル開度の低開度域から高開度域まで
精度良くスロットル開度をフィードバック制御すること
ができる。
【0075】請求項2のスロットル制御装置によれば、
請求項1の効果に加えて、目標スロットル開度補正手段
にて目標スロットル開度を補正する出力差が複数の磁電
変換素子からの検出信号に応じて連続的に変化される。
これにより、低開度域から高開度域まで切換時における
複数のセンサ出力の相対的な誤差をなくすことができ
る。
【0076】請求項3のスロットル制御装置によれば、
請求項1または請求項2の効果に加えて、目標スロット
ル開度補正手段にて複数の磁電変換素子からの検出信号
によりスロットル開度の低開度域から高開度域までの出
力精度が高く維持されることとなる。これにより、複数
の磁電変換素子からの検出信号の出力差に基づき補正さ
れる目標スロットル開度の信頼性を向上することができ
る。
【0077】請求項4のスロットル制御装置によれば、
目標スロットル開度設定手段にて設定された目標スロッ
トル開度が、目標スロットル開度補正手段でスロットル
開度を検出するために用いるスロットル開度センサの検
出信号と他のスロットル開度センサの検出信号との出力
に基づき補正される。即ち、スロットル開度を検出す
るために用いるスロットル開度センサの検出精度が劣る
領域においても、他のスロットル開度センサの検出信号
にて補正されるため、スロットル開度の低開度域から高
開度域まで精度良くスロットル開度をフィードバック制
御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置の電気的構成を示す概略図である。
【図2】図2は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置が適用されるスロットルバルブ周辺を示す斜視図
である。
【図3】図3は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置のスロットルバルブ周辺の構成を示す模式図であ
る。
【図4】図4は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置で用いられるスロットル開度センサの構成を示す
説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置で用いられるスロットル開度センサの出力を示す
特性図である。
【図6】図6は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置で使用されているCPUのスロットル制御の処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置のスロットル制御を示すブロック図である。
【図8】図8は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置で用いられるアクセル操作量、機関回転数及びス
ロットル開度指令値の関係を示す特性図である。
【図9】図9は本発明の一実施例にかかるスロットル制
御装置で用いられるスロットル開度指令値とスロットル
指令電圧との関係を示す特性図である。
【図10】図10は本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置で用いられるスロットル開度指令値に対する
2つのセンサ出力の間の特性ずれを示す説明図である。
【図11】図11は本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置のスロットル制御における補正前のスロット
ル指令電圧と補正後のスロットル指令電圧との関係を示
す説明図である。
【図12】図12は本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置で使用されているCPUの全閉位置学習の処
理手順を示すフローチャートである。
【図13】図13は図12のタイミングチャートであ
る。
【図14】図14は本発明の一実施例にかかるスロット
ル制御装置で使用されているCPUのスロットル制御に
おけるノイズ等による誤学習対策の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 吸気管 2 スロットル軸 3 スロットルバルブ 4,5 回動部材 7 スロットル開度センサ 8 DCモータ 13 全閉ストッパ片 22 アクセルポジションセンサ 25 ECU(電子制御装置) 26 CPU 29 DCモータ駆動回路 35 回転数センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−93921(JP,A) 特開 平6−42396(JP,A) 特開 平4−110704(JP,A) 特開 平6−74709(JP,A) 特開 平4−248404(JP,A) 特開 昭61−89937(JP,A) 特開 昭63−247609(JP,A) 特開 昭63−282602(JP,A) 実公 平3−33085(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/30 G05D 5/00,5/12 - 5/252 F02D 41/00 - 41/40 F02D 43/00 - 45/00 F02D 29/00 - 29/06 F02D 13/00 - 28/00 F02M 25/06 - 25/07 F02D 9/00 - 11/10 F02M 39/00 - 71/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁電変換素子と磁石とからなり、
    前記複数の磁電変換素子は前記磁石から受ける磁界の向
    きが前記磁電変換素子毎に異なる位置に配置され、前記
    磁電変換素子はスロットル開度の変化に伴って前記磁石
    から受ける磁界の方向または強さが変化することで前記
    スロットル開度に応じた検出信号を出力するスロットル
    開度センサと、 前記複数の磁電変換素子のうち1つの磁電変換素子の出
    力に基づいて前記スロットル開度を検出するスロットル
    開度検出手段と、 運転状態に応じて目標スロットル開度を設定する目標ス
    ロットル開度設定手段と、 前記スロットル開度を検出するために用いる前記磁電変
    換素子の検出信号と他の磁電変換素子の検出信号との出
    力差に基づき前記目標スロットル開度を補正する目標ス
    ロットル開度補正手段と、 前記目標スロットル開度となるように前記スロットル開
    度をフィードバック制御するスロットル開度制御手段と
    を具備することを特徴とするスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標スロットル開度補正手段は、前
    記目標スロットル開度を補正するための前記出力差を連
    続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載のス
    ロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記目標スロットル開度補正手段は、前
    記スロットル開度の低開度域での出力精度を高くした前
    記磁電変換素子及び前記スロットル開度の高開度域での
    出力精度を高くした前記磁電変換素子からの各検出信号
    の出力差に基づき前記目標スロットル開度を補正するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスロッ
    トル制御装置。
  4. 【請求項4】 出力特性の異なる複数のスロットル開度
    センサと、 前記複数のスロットル開度センサのうち一方のスロット
    ル開度センサの出力に基づいてスロットル開度を検出す
    るスロットル開度検出手段と、 運転状態に応じて目標スロットル開度を設定する目標ス
    ロットル開度設定手段と、 前記一方のスロットル開度センサの出力と他方のスロッ
    トル開度センサの出力との出力差に基づき前記目標スロ
    ットル開度を補正する目標スロットル開度補正手段と、 前記目標スロットル開度となるように前記スロットル開
    度をフィードバック制御するスロットル開度制御手段と
    を具備することを特徴とするスロットル制御装置。
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