JP3446325B2 - 織機の回転数制御装置及び回転数制御方法 - Google Patents

織機の回転数制御装置及び回転数制御方法

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JP3446325B2
JP3446325B2 JP19858094A JP19858094A JP3446325B2 JP 3446325 B2 JP3446325 B2 JP 3446325B2 JP 19858094 A JP19858094 A JP 19858094A JP 19858094 A JP19858094 A JP 19858094A JP 3446325 B2 JP3446325 B2 JP 3446325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織機の回転数制御装置及
び回転数制御方法に係り、詳しくはインバータ制御によ
りモータの回転数が制御される織機の回転数制御装置及
び回転数制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の織機の回転数制御装置を図7に示
す。織機71のメインシャフト72にはメインモータ7
3が設けられている。又、メインシャフト72にはエン
コーダ74が設けられ、メインシャフト72が1回転す
る毎に1つのパルス信号を出力する。又、織機71には
該織機71の各種の制御を行う織機制御装置75が設け
られている。織機制御装置75はメインモータ73を制
御してメインシャフト72の回転数を制御する回転数制
御装置76に接続されている。又、回転数制御装置76
にはエンコーダ74からのパルス信号が入力される。回
転数制御装置76にはメインモータ73の回転数を変化
させるためのインバータ回路77が設けられるととも
に、インバータ回路77を制御する制御部78が設けら
れている。
【0003】織機制御装置75は予め記憶された作業プ
ログラムに基づいてメインシャフト72を指令回転数
(例えば、600rpm)にて回転させる指令回転数信
号を回転数制御装置76に出力する。回転数制御装置7
6の制御部78は指令回転数信号に基づいたタイミング
でインバータ回路77をスイッチング制御し、所定の周
波数となる電源をメインモータ73に出力する。そのた
め、メインモータ73が制御されてメインシャフト72
が指令回転数にて回転する。
【0004】又、エンコーダ74はメインシャフト72
が1回転する毎にパルス信号を回転数制御装置76に出
力する。回転数制御装置76の制御部78はパルス信号
が入力された後、次のパルス信号が入力されるまでの時
間を計測し、メインシャフト72の平均回転数が指令回
転数と一致しているか判断する。
【0005】そして、メインシャフト72の平均回転数
が指令回転数より低い場合、制御部78はインバータ回
路77のスイッチング制御を速くして周波数を高くし、
メインモータ73の平均回転数を上昇させて指令回転数
と同じにする。又、メインシャフト72の平均回転数が
指令回転数より高い場合、制御部78はインバータ回路
77のスイッチング制御を遅くして周波数を低くし、メ
インモータ73の平均回転数を下降させて指令回転数と
同じにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、織機71の
メインシャフト72が1回転する間にある指令回転数か
ら100rpm上昇させたり下降させたりしたい場合、
織機制御装置75は指令回転数信号を回転数制御装置7
6に出力する。すると、制御部76は100rpm上昇
又は下降させた指令回転数に基づいてインバータ回路7
7をスイッチング制御する。このとき、織機71のメイ
ンシャフト72は負荷トルクが大きいため、メインモー
タ73はすぐに追従することができない。
【0007】そのため、メインモータ73に流れる負荷
電流が急激に増大する。この負荷電流がインバータ回路
77を構成する図示しないスイッチング素子の定格電流
を越えようとすると、制御部78はスイッチング素子の
保護を行うため、インバータ回路77のスイッチング制
御を停止し、織機71の運転を停止させてしまう。
【0008】従って、織機71のメインシャフト72が
1回転する間に急激に指令回転数を上昇させたり下降さ
せたりすることができないという問題がある。又、仮に
メインシャフト72が1回転する間に指令回転数を急激
に上昇させたり下降させても、メインシャフト72の1
回転に基づいて回転数を検出するので、メインシャフト
72の正確な回転数を検出することができない。従っ
て、メインシャフト71が1回転する間に指令回転数を
急激に上昇させ、パルス信号に基づいてメインシャフト
72の回転数を検出すると、メインシャフト72の回転
数が新たな指令回転数を上回ってしまってオーバーシュ
ートが発生するという問題がある。同じく、メインシャ
フト71が1回転する間に指令回転数を急激に下降さ
せ、パルス信号に基づいてメインシャフト72の回転数
を検出すると、メインシャフト72の回転数が新たな指
令回転数を下回ってしまってアンダーシュートが発生す
るという問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、織機又はモータが1
回転するまでの間に織機又はモータの回転数を急激に変
化させることができる織機の回転数制御装置及び回転数
制御方法を提供することにある。
【0010】第2の目的は、織機又はモータの回転数を
急激に変化させても、回転数にオーバーシュート又はア
ンダーシュートが発生しないようにすることができる織
機の回転数制御装置及び回転数制御方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、モータによって動作する織
機の回転数制御装置において、前記モータに出力される
指令周波数を変化させることにより、該モータの回転数
を制御して織機の回転数を制御するインバータ制御手段
と、前記織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を
出力する第1の回転検出手段と、前記織機又はモータが
1回転する間にパルス信号を所定の数だけ出力する第2
の回転検出手段と、前記織機又はモータが予め定められ
た指令回転数にて回転している状態にて、前記第1の回
転検出手段によってパルス信号が出力されてから次のパ
ルス信号が出力される間に前記第2の回転検出手段から
出力されるパルス信号の周期に基づいて織機又はモータ
のそのときどきの瞬時回転数を求めた後、最大及び最小
瞬時回転数を求め、最小瞬時回転数から最大瞬時回転数
へ移行する軽負荷移行領域及び最大瞬時回転数から最小
瞬時回転数へ移行する重負荷移行領域を求める領域判定
手段と、前記織機又はモータの指令回転数を上昇させる
とき、領域判定手段によって求められた軽負荷移行領域
内にてインバータ制御手段を用いてモータに出力される
指令周波数を上昇させ、前記織機又はモータの指令回転
数を下降させるとき、領域判定手段によって求められた
重負荷移行領域内にてインバータ制御手段を用いてモー
タに出力される指令周波数を下降させる周波数制御手段
とを備えたことをその要旨とする。
【0012】請求項2記載の発明は、モータによって動
作する織機の回転数制御装置において、前記モータに出
力される指令周波数を変化させることにより、該モータ
の回転数を制御して織機の回転数を制御するインバータ
制御手段と、前記織機又はモータが1回転する毎にパル
ス信号を出力する第1の回転検出手段と、前記織機又は
モータが1回転する間にパルス信号を所定の数だけ出力
する第2の回転検出手段と、前記織機又はモータが予め
定められた指令回転数にて回転している状態にて、前記
第1の回転検出手段によってパルス信号が出力されてか
ら次のパルス信号が出力される間に前記第2の回転検出
手段から出力されるパルス信号の周期に基づいて織機又
はモータのそのときどきの瞬時回転数を求めた後、最大
及び最小瞬時回転数並びに指令回転数と等しくなる同一
瞬時回転数を求め、同一瞬時回転数から最大瞬時回転数
を経て再び同一瞬時回転数へ移行する軽負荷領域及び同
一瞬時回転数から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回
転数へ移行する重負荷領域を求める領域判定手段と、前
記織機又はモータの指令回転数を上昇させるとき、領域
判定手段によって求められた軽負荷領域内にてインバー
タ制御手段を用いてモータに出力される指令周波数を上
昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を下降させる
とき、領域判定手段によって求められた重負荷領域内に
てインバータ制御手段を用いてモータに出力される指令
周波数を下降させる周波数制御手段とを備えたことをそ
の要旨とする。
【0013】請求項3記載の発明は、モータによって動
作する織機の回転数制御装置において、前記モータに出
力される指令周波数を変化させることにより、該モータ
の回転数を制御して織機の回転数を制御するインバータ
制御手段と、前記織機又はモータが1回転する毎にパル
ス信号を出力する第1の回転検出手段と、前記織機又は
モータが1回転する間にパルス信号を所定の数だけ出力
する第2の回転検出手段と、前記織機又はモータが予め
定められた指令回転数にて回転している状態にて、前記
第1の回転検出手段によってパルス信号が出力されてか
ら次のパルス信号が出力される間に前記第2の回転検出
手段から出力されるパルス信号の周期に基づいて織機又
はモータのそのときどきの瞬時回転数を求めた後、最大
及び最小瞬時回転数を求め、最小瞬時回転数から最大瞬
時回転数へ移行する軽負荷移行領域及び最大瞬時回転数
から最小瞬時回転数へ移行する重負荷移行領域を求める
領域判定手段と、前記第2の回転数検出手段からのパル
ス信号に基づいて最小瞬時回転数から最大瞬時回転数に
移行するまでの移行時間及び最大瞬時回転数から最小瞬
時回転数に移行するまでの移行時間を演算する移行時間
演算手段と、第1の回転数検出手段からのパルス信号に
基づいて織機又はモータの平均回転数を演算する平均回
転数演算手段と、前記平均回転数演算手段によって求め
られたそのときの織機又はモータの平均回転数と、その
ときモータに出力されているインバータ制御手段からの
指令周波数と、新たに変更したい新指令回転数とに基づ
いてインバータ制御手段からモータへ出力すべく新指令
周波数を演算する周波数演算手段と、前記周波数演算手
段によって演算された新指令周波数と、インバータ制御
手段から出力されている指令周波数及び移行時間とに基
づいて指令周波数を新指令周波数に変更すべく、インバ
ータ出力周波数の増減率を演算する増減率演算手段と、
前記織機又はモータの指令回転数を上昇させるとき、軽
負荷移行領域にて増減率演算手段にて求められた増減率
でインバータ制御手段を用いてモータに出力される指令
周波数を上昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を
下降させるとき、重負荷移行領域にて増減率演算手段に
て求められた増減率でインバータ制御手段を用いてモー
タに出力される指令周波数を下降させる周波数制御手段
とを備えたことをその要旨とする。
【0014】請求項4記載の発明は、モータによって動
作する織機の回転数制御装置において、前記モータに出
力される指令周波数を変化させることにより、該モータ
の回転数を制御して織機の回転数を制御するインバータ
制御手段と、前記織機又はモータが1回転する毎にパル
ス信号を出力する第1の回転検出手段と、前記織機又は
モータが1回転する間にパルス信号を所定の数だけ出力
する第2の回転検出手段と、前記織機又はモータが予め
定められた指令回転数にて回転している状態にて、前記
第1の回転検出手段によってパルス信号が出力されてか
ら次のパルス信号が出力される間に前記第2の回転検出
手段から出力されるパルス信号の周期に基づいて織機又
はモータのそのときどきの瞬時回転数を求めた後、最大
及び最小瞬時回転数並びに指令回転数と等しくなる同一
瞬時回転数を求め、同一瞬時回転数から最大瞬時回転数
を経て再び同一瞬時回転数へ移行する軽負荷領域及び同
一瞬時回転数から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回
転数へ移行する重負荷領域を求める領域判定手段と、前
記第2の回転数検出手段から出力されるパルス信号に基
づいて同一瞬時回転数から最大瞬時回転数を経て再び同
一瞬時回転数に移行するまでの移行時間及び同一瞬時回
転数から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数に移
行するまでの移行時間を演算する移行時間演算手段と、
第1の回転数検出手段からのパルス信号に基づいて織機
又はモータの平均回転数を演算する平均回転数演算手段
と、前記平均回転数演算手段によって求められたそのと
きの織機又はモータの平均回転数と、そのときモータに
出力されているインバータ制御手段からの指令周波数
と、新たに変更したい新指令回転数とに基づいてインバ
ータ制御手段からモータへ出力すべく新指令周波数を演
算する周波数演算手段と、前記周波数演算手段によって
演算された新指令周波数と、インバータ制御手段から出
力されている指令周波数及び移行時間とに基づいて指令
周波数を新指令周波数に変更すべく、インバータ出力周
波数の増減率を演算する増減率演算手段と、前記織機又
はモータの指令回転数を上昇させるとき、軽負荷領域内
にて増減率演算手段にて求められた増減率でインバータ
制御手段を用いてモータから出力される指令周波数を上
昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を下降させる
とき、重負荷領域内にて増減率演算手段にて求められた
増減率でインバータ制御手段を用いてモータから出力さ
れる指令周波数を下降させる周波数制御手段とを備えた
ことをその要旨とする。
【0015】請求項5記載の発明は、モータによって動
作する織機の回転数制御方法において、織機の負荷変動
によって予め定められた指令回転数に対する織機又はモ
ータの瞬時回転数の変化を検出し、織機又はモータが1
回転するまでの間にて織機又はモータの瞬時回転数が最
小となり、その瞬時回転数が最大となるまでの軽負荷移
行領域内にて指令回転数を上昇させて織機又はモータの
平均回転数を上昇させ、織機又はモータが1回転するま
での間にて織機又はモータの瞬時回転数が最大となり、
その瞬時回転数が最小となるまでの重負荷領域内にて指
令回転数を下降させて織機又はモータの平均回転数を下
降させるようにしたことをその要旨とする。
【0016】請求項6記載の発明は、モータによって動
作する織機の回転数制御方法において、織機の負荷変動
によって予め定められた指令回転数に対する織機又はモ
ータの瞬時回転数の変化を検出し、織機又はモータが1
回転するまでの間にて織機又はモータの瞬時回転数が指
令回転数に等しいときから最大瞬時回転数を経て再び指
令回転数に等しくなる軽負荷領域内にて指令回転数を上
昇させて織機又はモータの回転数を上昇させ、織機又は
モータが1回転するまでの間にて織機又はモータの瞬時
回転数が指令回転数に等しいときから最小瞬時回転数を
経て再び指令回転数に等しくなる重負荷領域にて指令回
転数を下降させて織機又はモータの回転数を下降させる
ようにしたことをその要旨とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明によれば、指令回転数とな
るようにインバータ制御手段はモータの回転数を制御し
て織機の回転数を制御する。第1の回転検出手段は織機
又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力する。第
2の回転検出手段は織機又はモータが1回転する間に所
定の数のパルス信号を出力する。領域判定手段は第1の
回転検出手段から出力されるパルス信号を基準に第2の
回転検出手段から出力されるパルス信号のカウントを行
うとともに、第2の回転検出手段からのパルス信号の周
期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬時回転
数を求める。領域判定手段は前記第1の回転検出手段に
よってパルス信号が出力されてから次のパルス信号が出
力される間、すなわち織機又はモータが1回転する間に
おいて、第2の回転検出手段から出力されるパルス信号
のカウント数に基づき最大及び最小瞬時回転数の発生す
る箇所を求めた後、最小瞬時回転数から最大瞬時回転数
へ移行する軽負荷移行領域及び最大瞬時回転数から最小
瞬時回転数へ移行する重負荷移行領域を求める。
【0018】周波数制御手段は織機又はモータが1回転
するまでの間に織機又はモータの指令回転数を上昇させ
るとき、第2の回転検出手段から出力されるパルス信号
のカウント数に基づいて軽負荷移行領域を判定し、軽負
荷移行領域内でインバータ制御手段を用いてモータに出
力される指令周波数を上昇させる。そして、周波数制御
手段は織機又はモータが1回転するまでの間に織機又は
モータの指令回転数を下降させるとき、第2の回転検出
手段から出力されるパルス信号のカウント数に基づいて
重負荷移行領域を判定し、重負荷移行領域内でインバー
タ制御手段を用いてモータに出力される指令周波数を下
降させる。
【0019】従って、織機又はモータが1回転する間に
おける最小瞬時回転数から最大瞬時回転数となるまでの
間に織機又はモータの回転数の上昇が行われる。又、織
機又はモータが1回転する間における最大瞬時回転数か
ら最小瞬時回転数となるまでの間に織機又はモータの回
転数の下降が行われる。この結果、モータの回転数が追
従し、織機又はモータの回転数を効率よく上昇又は下降
させることが可能となる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、指令回転数
となるようにインバータ制御手段はモータの回転数を制
御して織機の回転数を制御する。第1の回転検出手段は
織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力す
る。第2の回転検出手段は織機又はモータが1回転する
間に所定の数のパルス信号を出力する。領域判定手段は
第1の回転検出手段から出力されるパルス信号を基準に
第2の回転検出手段から出力されるパルス信号のカウン
トを行うとともに、第2の回転検出手段からのパルス信
号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
時回転数を求める。領域判定手段は前記第1の回転検出
手段によってパルス信号が出力されてから次のパルス信
号が出力される間、すなわち織機又はモータが1回転す
る間において第2の回転検出手段から出力されるパルス
信号のカウント数に基づき最大及び最小瞬時回転数並び
に指令回転数と等しくなる同一瞬時回転数となる箇所を
求めた後、同一瞬時回転数から最大瞬時回転数を経て再
び同一瞬時回転数へ移行する軽負荷領域及び同一瞬時回
転数から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数へ移
行する重負荷領域を求める。
【0021】周波数制御手段は織機又はモータが1回転
するまでの間に織機又はモータの指令回転数を上昇させ
るとき、第2の回転検出手段から出力されるパルス信号
のカウント数に基づいて軽負荷領域を判定し、軽負荷領
域内でインバータ制御手段を用いてモータに出力される
指令周波数を上昇させる。そして、周波数制御手段は織
機又はモータが1回転するまでの間に織機又はモータの
指令回転数を下降させるとき、第2の回転検出手段から
出力されるパルス信号のカウント数に基づいて重負荷領
域を判定し、重負荷領域内でインバータ制御手段を用い
てモータに出力される指令周波数を下降させる。
【0022】従って、織機又はモータが1回転する間に
おける同一瞬時回転数から最大瞬時回転数を経て再び同
一瞬時回転数となるまでの間に織機又はモータの回転数
の上昇が行われる。織機又はモータが1回転する間にお
ける同一瞬時回転数から最小瞬時回転数を経て再び同一
瞬時回転数となるまでの間に織機又はモータの回転数の
下降が行われる。この結果、インバータ制御手段の制御
にモータの回転数が追従し、織機又はモータの回転数を
効率よく上昇又は下降させることが可能となる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、指令回転数
となるようにインバータ制御手段はモータの回転数を制
御して織機の回転数を制御する。第1の回転検出手段は
織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力す
る。第2の回転検出手段は織機又はモータが1回転する
間に所定の数のパルス信号を出力する。領域判定手段は
第1の回転検出手段から出力されるパルス信号を基準に
第2の回転検出手段から出力されるパルス信号のカウン
トを行うとともに、第2の回転検出手段からのパルス信
号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
時回転数を求める。領域判定手段は第2の回転検出手段
から出力されるパルス信号のカウント数に基づいて最大
及び最小瞬時回転数の発生する箇所を求めた後、最小瞬
時回転数から最大瞬時回転数へ移行する軽負荷移行領域
及び最大瞬時回転数から最小瞬時回転数へ移行する重負
荷移行領域を求める。
【0024】又、移行時間演算手段は第2の回転検出手
段から出力されるパルス信号に基づいて最小瞬時回転数
から最大瞬時回転数に移行するまでの移行時間、最大瞬
時回転数から最小瞬時回転数に移行するまでの移行時間
を演算する。平均回転数演算手段は第1の回転検出手段
からのパルス信号に基づいて織機又はモータの平均回転
数を演算する。周波数演算手段はそのときの織機又はモ
ータの平均回転数と、そのときにモータに出力されてい
るインバータ制御手段からの指令周波数と、新たに変更
したい指令回転数に基づいてインバータ制御手段からモ
ータへ出力する新指令周波数を演算する。増減率演算手
段は移行時間内において指令周波数を新指令周波数に変
更するためのインバータ出力周波数の増減率を演算す
る。
【0025】周波数制御手段は織機又はモータが1回転
するまでの間に織機又はモータの指令回転数を上昇させ
るとき、第2の回転検出手段から出力されるパルス信号
のカウント数に基づいて軽負荷移行領域を判定し、軽負
荷移行領域内でインバータ出力周波数の増減率にてイン
バータ制御手段を用いてモータに出力される指令周波数
を上昇させる。そして、周波数制御手段は織機又はモー
タが1回転するまでの間に織機又はモータの指令回転数
を下降させるとき、第2の回転検出手段から出力される
パルス信号のカウント数に基づいて重負荷移行領域を判
定し、重負荷移行領域内でインバータ出力周波数の増減
率にてインバータ制御手段を用いてモータに出力される
指令周波数を下降させる。
【0026】従って、織機又はモータが1回転する間に
おける最小瞬時回転数から最大瞬時回転数となるまでの
間に増減率に基づき、指令周波数を上昇させて織機又は
モータの回転数の上昇が行われる。又、織機又はモータ
が1回転する間の織機における最大瞬時回転数から最小
瞬時回転数となるまでの間に増減率に基づき、指令周波
数を下降させて織機又はモータの回転数の下降が行われ
る。この結果、モータの回転数が追従し、織機又はモー
タの回転数を効率よく上昇又は下降させることが可能と
なる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、指令回転数
となるようにインバータ制御手段はモータの回転数を制
御して織機の回転数を制御する。第1の回転検出手段は
織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力す
る。第2の回転検出手段は織機又はモータが1回転する
間に所定の数のパルス信号を出力する。領域判定手段は
第1の回転検出手段から出力されるパルス信号を基準に
第2の回転検出手段から出力されるパルス信号のカウン
トを行うとともに、第2の回転検出手段からのパルス信
号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
時回転数を求める。領域判定手段は第2の回転検出手段
から出力されるパルス信号のカウント数に基づいて最大
及び最小瞬時回転数並びに指令回転数と等しくなる同一
瞬時回転数となる箇所を求めた後、同一瞬時回転数から
最大瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数へ移行する軽
負荷領域及び同一瞬時回転数から最小瞬時回転数を経て
再び同一瞬時回転数へ移行する重負荷領域を求める。
【0028】又、移行時間演算手段は第2の回転検出手
段から出力されるパルス信号に基づいて同一瞬時回転数
から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数に移行す
るまでの移行時間、同一瞬時回転数から最大瞬時回転数
を経て再び同一瞬時回転数に移行するまでの移行時間を
演算する。平均回転数演算手段は第1の回転検出手段か
らのパルス信号に基づいて織機又はモータの平均回転数
を演算する。周波数演算手段はそのときの織機又はモー
タの平均回転数と、そのときにモータに出力されている
インバータ制御手段からの指令周波数と、新たに変更し
たい新指令回転数に基づいてインバータ制御手段からモ
ータへ出力する新指令周波数を演算する。増減率演算手
段は移行時間内において指令周波数を新指令周波数に変
更するためのインバータ出力周波数の増減率を演算す
る。
【0029】周波数制御手段は織機又はモータが1回転
するまでの間に織機又はモータの指令回転数を上昇させ
るとき、第2の回転検出手段から出力されるパルス信号
のカウント数に基づいて軽負荷領域を判定し、軽負荷領
域内でインバータ出力周波数の増幅率にてインバータ制
御手段を用いてモータに出力される指令周波数を上昇さ
せる。そして、周波数制御手段は織機又はモータが1回
転するまでの間に織機又はモータの指令回転数を下降さ
せるとき、第2の回転検出手段から出力されるパルス信
号のカウント数に基づいて重負荷領域を判定し、重負荷
領域内でインバータ出力周波数の増幅率にてインバータ
制御手段を用いてモータに出力される指令周波数を下降
させる。
【0030】従って、織機又はモータが1回転する間に
おける同一瞬時回転数から最大瞬時回転数を経て再び同
一瞬時回転数となるまでの間に増幅率に基づいて指令周
波数が上昇され、織機又はモータの回転数の上昇が行わ
れる。織機又はモータが1回転する間における同一瞬時
回転数から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数と
なるまでの間に増幅率に基づいて指令周波数が下降さ
れ、織機又はモータの回転数の下降が行われる。この結
果、インバータ制御手段の制御にモータの回転数が追従
し、織機又はモータの回転数を効率よく上昇又は下降さ
せることが可能となる。
【0031】請求項5記載の発明によれば、織機の負荷
変動によって指令回転数に対する織機又はモータの瞬時
回転数を検出する。織機又はモータが1回転するまでの
間にて織機又はモータの瞬時回転数が最小となり、その
瞬時回転数が最大となるまでの軽負荷移行領域内にて指
令回転数を上昇させて織機又はモータの回転数を上昇さ
せる。織機又はモータが1回転するまでの間にて織機又
はモータの瞬時回転数が最大となり、その瞬時回転数が
最小となるまでの重負荷移行領域内にて指令回転数を下
降させて織機又はモータの回転数を下降させる。
【0032】請求項6記載の発明によれば、織機の負荷
変動によって指令回転数に対する織機又はモータの瞬時
回転数を検出する。織機又はモータが1回転するまでの
間にて織機又はモータの瞬時回転数が指令回転数に等し
いときから最大瞬時回転数を経て再び等しくなるまでの
軽負荷領域内にて指令回転数を上昇させて織機又はモー
タの回転数を上昇させる。織機又はモータが1回転する
までの間にて織機又はモータの瞬時回転数が指令回転数
に等しいときから最小瞬時回転数を経て再び指令回転数
と等しくなるまでの重負荷領域内にて指令回転数を下降
させて織機又はモータの回転数を下降させる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。図1,図2に示すように、織
機1にはメインモータ2が設けられている。このメイン
モータ2は織機1のメインシャフト3に接続されてい
る。前記メインモータ2を回転させることによりメイン
シャフト3が回転し、織機1を動作させることができる
ようになっている。又、織機1には織機制御装置5が設
けられている。織機制御装置5にはメインシャフト3の
回転数を予め定めた指令回転数rpm0で回転させる指
令回転数信号を出力したり、メインシャフト3以外の織
機1に設けられた各種装置を制御するようになってい
る。その他に、織機制御装置5はメインシャフト3の指
令回転数rpm0を新指令回転数rpm01,rpm0
2に変更する新指令回転数信号を出力するようになって
いる。
【0034】前記メインシャフト3には第1及び第2の
回転検出手段としてのエンコーダ6が接続され、メイン
モータ2によって回転するメインシャフト3の回転数、
即ち、織機1の回転数を検出するようになっている。そ
して、エンコーダ6からはメインシャフト3が1回転す
ると180個のA相パルス信号SG1が出力されるよう
になっている。同じく、エンコーダ6からはメインシャ
フト3が1回転する毎に1個のZ相パルス信号SG2が
出力されるようになっている。
【0035】前記メインモータ2は回転数制御装置7に
接続されている。回転数制御装置7はメインモータ2を
駆動制御してメインシャフト3の回転数を制御するよう
になっている。次に、回転数制御装置7の構成について
説明する。
【0036】回転数制御装置7には波形整形回路8,9
が設けられている。波形整形回路8,9は領域判定手
段、周波数制御手段、移行時間演算手段、平均回転数演
算手段及び増減率演算手段としてのコントローラ10に
接続されている。波形整形回路8にはエンコーダ6から
のA相及びZ相パルス信号SG1,SG2がそれぞれ入
力される。波形整形回路8はA相及びZ相パルス信号S
G1,SG2を変換してコントローラ10に出力するよ
うになっている。波形整形回路9には織機制御装置5か
ら出力されるメインシャフト3の指令回転数rpm0の
信号が入力される。波形整形回路9は指令回転数rpm
0の信号を変換してコントローラ10に出力するように
なっている。
【0037】又、回転数制御装置7にはインバータ制御
手段としてのインバータ制御装置11が設けられてい
る。インバータ制御装置11は整流回路13、平滑回路
14、スイッチング回路15とから構成されている。整
流回路13には三相電源12が接続され、交流電源が直
流電源に変換される。整流回路13によって直流に変換
された直流電源は平滑回路14によって平滑化される。
平滑回路14によって平滑化された直流電源はスイッチ
ング回路15に出力される。
【0038】前記コントローラ10にはスイッチング回
路15の図示しないスイッチング素子をスイッチング制
御するドライブ回路16が接続されている。そして、コ
ントローラ10はドライブ回路16を介してスイッチン
グ回路15の図示しないスイッチング素子をスイッチン
グ制御し、指令周波数f0となる三相交流電源をスイッ
チング回路15からメインモータ2に出力するようにな
っている。
【0039】織機1の織機制御装置5は、該織機1のメ
インシャフト3を指令回転数rpm0にて回転させて織
機1を運転させるため、指令回転数rpm0に対応した
指令回転数信号を波形整形回路9に出力するようになっ
ている。波形整形回路9は指令回転数信号を変換してコ
ントローラ10に出力する。コントローラ10は指令回
転数信号に基づいてメインシャフト3を指令回転数rp
m0にて回転させるための指令周波数f0を演算するよ
うになっている。この指令周波数f0となるようにコン
トローラ10はドライブ回路16を介してインバータ制
御装置11におけるスイッチング回路15の図示しない
スイッチング素子をスイッチング制御するようになって
いる。すると、指令周波数f0となるインバータ出力が
メインモータ2に出力されるようになっている。
【0040】指令周波数f0となるインバータ出力によ
ってメインモータ2が駆動されてメインシャフト3が回
転すると、エンコーダ6はA相及びZ相パルス信号SG
1,SG2を回転数制御装置7の波形整形回路8に出力
するようになっている。波形整形回路8はA相及びZ相
パルス信号SG1,SG2のパルス信号を変換してコン
トローラ10に出力するようになっている。メインシャ
フト1が1回転する毎に出力されるZ相パルス信号SG
の1パルス信号から次の1パルス信号までのZ相パル
ス信号時間間隔tzをコントローラ10は計測し、この
時間間隔tzに基づいてメインシャフトの平均回転数
rpm1を演算するようになっている。この平均回転数
rpm1は(1)式に基づいてコントローラ10が演算
する。
【0041】平均回転数rpm1(rpm)=60/時間間
隔tz…(1)式 例えば、Z相パルス信号SGの1パルス信号から次の
1パルス信号までのZ相パルス信号時間間隔tzが0.
1(s)となったことをコントローラ10が計測する
と、該コントローラ10は(1)式に基づいて平均回転
数rpm1を演算する。この場合、メインシャフト3の
平均回転数rpm1=600(rpm)となる。
【0042】ところで、織機1のメインシャフト3が1
回転する間に図示しない筬が所定位置から縦糸に通され
た横糸を打ち込みに行き、その後筬は所定位置に戻る1
往復動作を行う。そして、筬の動作により負荷が大きく
なる場合、メインモータ2にかかる負荷トルクが大きく
なる。すると、メインモータ2のすべり量が増えて瞬時
回転数rpm2は減少する。又、筬の動作により負荷が
小さくもしくはマイナス負荷になる場合には、メインモ
ータ2にかかる負荷トルクは小さくなる。すると、メイ
ンモータ2のすべり量が減少して瞬時回転数rpm2は
増加する。従って、筬等の動作によりメインシャフト3
が1回転するとき、該メインシャフト3のそのときどき
の瞬時回転数rpm2は変化することになる。又、メイ
ンシャフト3のそのときどきの回転数の変動特性は周期
変化になっている。
【0043】コントローラ10はZ相パルス信号SG
が入力されると、A相パルス信号SGのカウントをリ
セットし、その後順次入力されるA相パルス信号SG
のカウントを開始するようになっている。そして、次の
Z相パルス信号SGが入力されると、再びカウントを
リセットし、上記と同様のカウントを行うようになって
いる。又、コントローラ10はZ相パルス信号SG
入力され、次のZ相パルス信号SGが入力される間、
即ち、メインシャフトが1回転する間に180個のA
相パルス信号SGの1周期のA相パルス信号時間間隔
tAを計測するようになっている。コントローラ10は
A相パルス信号時間間隔tAに基づいてメインシャフト
3のそのときどきの瞬時回転数rpm2を演算するよう
になっている。この瞬時回転数rpm2は(2)式に基
づいてコントローラ10が演算する。
【0044】 瞬時回転数rpm2(rpm) =60/時間間隔tA ×180…(2)式 180:メインシャフト3が1回転したときに出力され
るA相パルス信号SG2の数 例えば、A相パルス信号SG2の1周期のA相パルス信
号時間間隔tA が0.5(ms)となったことをコント
ローラ10が計測すると、該コントローラ10は(2)
式に基づいて瞬時回転数rpm2を演算する。この場
合、メインシャフト3の瞬時回転数rpm2=約667
(rpm) となる。
【0045】コントローラ10はメインシャフト3が1
回転する間のそのときどきのメインシャフト3の瞬時回
転数rpm2を演算した後、最も瞬時回転数rpm2が
最大となる最大瞬時回転数MAXrpm2、最も瞬時回
転数rpm2が最小となる最小瞬時回転数MINrpm
2及び瞬時回転数rpm2と指令回転数rpm0とが等
しくなる同一瞬時回転数Hrpm2を求める。更に、コ
ントローラ10はZ相パルス信号SG2が入力された
後、メインシャフト3が最大瞬時回転数MAXrpm
2、最小瞬時回転数MINrpm2及び同一瞬時回転数
Hrpm2となる位置(箇所)をA相パルス信号SG1
のカウントに基づいて検出するようになっている。
【0046】ここで、例えば、最大瞬時回転数MAXr
pm2となったときのA相パルス信号SG1のカウント
数をN1とし、同一瞬時回転数Hrpm2となったとき
のA相パルス信号SG1のカウント数をN2とし、更
に、最小瞬時回転数MINrpm2となったときのA相
パルス信号SG1のカウント数をN3とする。つまり、
A相パルス信号SG1のカウント数がN1となればメイ
ンシャフト3の瞬時回転数rpm2が最大瞬時回転数M
AXrpm2となり、A相パルス信号SG1のカウント
数がN2となればメインシャフト3の瞬時回転数rpm
2が同一瞬時回転数Hrpm2となり、更に、A相パル
ス信号SG1のカウント数がN3となればメインシャフ
ト3の瞬時回転数rpm2が最小瞬時回転数MINrp
m2となる。
【0047】そして、コントローラ10は最大瞬時回転
数MAXrpm2から最小瞬時回転数MINrpm2ま
での負荷トルクが増加(大きく)する領域を重負荷移行
領域HGと判定し、最小瞬時回転数MINrpm2から
最大瞬時回転数MAXrpm2までの負荷トルクが減少
(小さく)する領域を軽負荷移行領域RGと判定するよ
うになっている。
【0048】又、重負荷移行領域HGにおいて、コント
ローラ10はA相パルス信号SG1に基づいて最大瞬時
回転数MAXrpm2から同一瞬時回転数Hrpm2と
なるまでの第1重負荷移行時間th1、同一瞬時回転数
Hrpm2から最小瞬時回転数MINrpm2となるま
での第2重負荷移行時間th2を演算するようになって
いる。同様に、軽負荷移行領域RGにおいて、コントロ
ーラ10はA相パルス信号SG1に基づいて最小瞬時回
転数MINrpm2から同一瞬時回転数Hrpm2とな
るまでの第1軽負荷移行時間tr1、同一瞬時回転数H
rpm2から最大瞬時回転数MAXrpm2となるまで
の第2軽負荷移行時間tr2を演算するようになってい
る。
【0049】織機1の織機制御装置5から出力される指
令回転数rpm0が上昇されて新指令回転数rpm01
となると、コントローラ10は指令回転数rpm0と新
指令回転数rpm01を比較し、その増加分を演算する
ようになっている。この増加分をコントローラ10が軽
負荷移行領域RG内にて増加させるようになっている。
本実施例においては、コントローラ10は軽負荷移行領
域RG内における同一瞬時回転数Hrpm2から最大瞬
時回転数MAXrpm2の間にて指令回転数rpm0を
新指令回転数rpm01とするようになっている。
【0050】このとき、コントローラ10は指令回転数
rpm0、指令周波数f0及び新指令回転数rpmp0
1とに基づいて新指令周波数f1を(3)式に基づいて
演算するようになっている。
【0051】 新指令周波数f1=f0×rpm01/rpm0…(3)式 次に、コントローラ10は(3)式にて求められた新指
令周波数f1から指令周波数f0を差し引き、その増加
分を第2軽負荷移行時間tr2にて割り、新指令周波数
f1に変更するための単位時間当たりの周波数の増加率
αを演算するようになっている。
【0052】そして、コントローラ10はA相パルス信
号SG1に基づいて軽負荷移行領域RGにおける同一瞬
時回転数Hrpm2から最大瞬時回転数MAXrpm2
の領域を判定する。本実施例においては、Z相パルス信
号SG2の発生点と軽負荷移行領域RGにおける同一瞬
時回転数Hrpm2となる位置が同じであるので、A相
及びZ相パルス信号SG1,SG2がコントローラ10
に同時に入力されたとき、該コントローラ10は軽負荷
移行領域RGにおける同一瞬時回転数Hrpm2になっ
たと判断する。すると、コントローラ10はドライブ回
路16を介してスイッチング回路15のスイッチング制
御を行い、指令周波数f0を新指令周波数f1に変更す
る。即ち、コントローラ10は指令周波数f0を単位時
間当たりの増加率αに基づいて増加し、第2軽負荷移行
時間tr2を経過したときには新指令周波数f1となる
ようにドライブ回路16を介してスイッチング回路15
をスイッチング制御するようになっている。
【0053】逆に、織機1の織機制御装置5から出力さ
れる指令回転数rpm0が下降されて新指令回転数rp
m02となると、コントローラ10は指令回転数rpm
0と新指令回転数rpm02とを比較し、その減少分を
演算するようになっている。この減少分をコントローラ
10が重負荷移行領域HG内にて減少させるようになっ
ている。本実施例においては、コントローラ10は重負
荷移行領域HG内における同一瞬時回転数Hrpm2か
ら最小瞬時回転数MINrpm2の間にて指令回転数r
pm0を新指令回転数rpm02とするようになってい
る。
【0054】このとき、コントローラ10は指令回転数
rpm0、指令周波数f0及び新指令回転数rpmp0
2とに基づいて新指令周波数f2を(4)式に基づいて
演算するようになっている。
【0055】 新指令周波数f2=f0×rpm02/rpm0…(4)式 次に、コントローラ10は指令周波数f0から(4)式
にて求められた新指令周波数f2を差し引き、その減少
分を第2重負荷移行時間th2にて割り、新指令周波数
f2に変更するための単位時間当たりの周波数の減少率
βを演算するようになっている。
【0056】そして、コントローラ10はA相パルス信
号SG1に基づいて重負荷移行領域HGにおける同一瞬
時周波数Hrpm2から最小瞬時回転数MINrpm2
の領域を判定する。この場合、Z相パルス信号SG2が
コントローラ10に入力されるとコントローラ10はA
相パルス信号SG1のカウントを開始する。そして、A
相パルス信号SG1のカウント数がN2となったとき、
コントローラ10は重負荷移行領域HGにおける同一瞬
時周波数Hrpm2であると判定する。すると、コント
ローラ10はドライブ回路16を介してスイッチング回
路15のスイッチング制御を行い、指令周波数f0を新
指令周波数f2に変更する。即ち、コントローラ10は
指令周波数f0を単位時間当たりの減少率βに基づいて
減少し、第2重負荷移行時間th2を経過したときには
新指令周波数f2となるようにドライブ回路16を介し
てスイッチング回路15をスイッチング制御するように
なっている。
【0057】又、新指令周波数f1,f2に変更した
後、コントローラ10に入力される最初のZ相パルス信
号SG2から次のパルス信号SG2が入力されるまで、
コントローラ10は新指令周波数f1,f2を変更しな
いようになっている。そして、新指令周波数f1,f2
に変更した後、コントローラ10に入力される最初のZ
相パルス信号SG2と次のパルス信号SG2とのZ相パ
ルス信号時間間隔tz に基づいてメインシャフト3の平
均回転数rpm1を演算するようになっている。
【0058】そして、コントローラ10は平均回転数r
pm1と新指令回転数rpm01,rpm02とが等し
くなるか否かを判断し、等しい場合には指令周波数f
1,f2を固定する。又、平均回転数rpm1が新指令
回転数rpm01,rpm02と等しくない場合、コン
トローラ10は指令周波数f1,f2を変化させ、平均
回転数rpm1と新指令回転数rpm01,rpm02
とを等しくするようにフィードバック制御するようにな
っている。
【0059】次に、上記のように構成された織機の回転
数制御装置7の作用について説明する。織機1を動作さ
せるべく、織機制御装置5は予め定められた指令回転数
rpm0に対応した指令回転数信号を波形整形回路9に
出力する。波形整形回路9は指令回転数信号を変換して
コントローラ10に出力する。コントローラ10は指令
回転数信号に基づいた指令周波数f0を演算する。コン
トローラ10は指令周波数f0となるインバータ出力を
スイッチング回路15から出力するようにドライブ回路
16を介して該スイッチング回路15の図示しないスイ
ッチング素子をスイッチング制御する。
【0060】指令周波数f0となるインバータ出力はメ
インモータ2に出力され、該メインモータ2が動作して
メインシャフト3が回転する。メインシャフト3の回転
をエンコーダ6が検出する。又、エンコーダ6はメイン
シャフト3が1回転する毎にZ相パルス信号SG2を波
形整形回路8に出力する。同様に、エンコーダ6はメイ
ンシャフト3が1回転する間に180個のA相パルス信
号SG1を波形整形回路8に均等間隔にて出力する。波
形整形回路8はA相及びZ相パルス信号SG1,SG2
を変換してコントローラ10に出力する。そして、コン
トローラ10はZ相パルスSGのZ相パルス信号時間
間隔tzを計測するとともに、このZ相パルス信号時間
間隔tz及び(1)式に基づいて平均回転数rpm1を
演算する。
【0061】コントローラ10は平均回転数rpm1と
指令回転数rpm0とが等しいかを比較する。平均回転
数rpm1と指令回転数rpm0とが等しい場合、コン
トローラ10はスイッチング回路15におけるスイッチ
ング素子のスイッチング制御を行うタイミングを固定
し、指令周波数f0を固定する。又、平均回転数rpm
1と指令回転数rpm0とが等しくない場合、コントロ
ーラ10はスイッチング回路15におけるスイッチング
素子のスイッチング制御を行うタイミングを変化させ、
平均回転数rpm1と指令回転数rpm0とが等しくな
るようにフィードバック制御する。
【0062】又、図2に示すように、コントローラ10
はメインシャフト3が1回転する間において、該メイン
シャフト3のそのときどきの瞬時回転数rpm2をA相
パルス信号SG1の1周期及び(2)式に基づいて演算
する。一方、コントローラ10はZ相パルス信号SG2
が入力されると同時に、カウンタをリセットした後、A
相パルス信号SG1の数を順次カウントする。そして、
コントローラ10はメインシャフト3の最大瞬時回転数
MAXrpm2、指令回転数rpm0と等しくなる同一
瞬時回転数Hrpm2及び最小瞬時回転数MINrpm
2を求める。そして、コントローラ10は最大瞬時回転
数MAXrpm2となるときのA相パルス信号SG2の
カウント数、同一瞬時回転数Hrpm2となるときのA
相パルス信号SG2のカウント数及び最小瞬時回転数M
INrpm2となるときのA相パルス信号SG2のカウ
ント数を検出する。
【0063】この実施例の場合、A相パルス信号SG1
のカウント数がN1となればメインシャフト3の瞬時回
転数rpm2が最大瞬時回転数MAXrpm2となり、
A相パルス信号SG1のカウント数がN2となればメイ
ンシャフト3の瞬時回転数rpm2が同一瞬時回転数H
rpm2となる。更に、A相パルス信号SG1のカウン
ト数がN3となればメインシャフト3の瞬時回転数rp
m2が最小瞬時回転数MINrpm2となる。
【0064】そして、コントローラ10は最大瞬時回転
数MAXrpm2から最小瞬時回転数MINrpm2ま
での負荷トルクが増加する領域を重負荷移行領域HGと
判定し、最小瞬時回転数MINrpm2から最大瞬時回
転数MAXrpm2までの負荷トルクが減少する領域を
軽負荷移行領域RGと判定する。
【0065】又、重負荷移行領域HGにおいて、コント
ローラ10はA相パルス信号SG1に基づいて最大瞬時
回転数MAXrpm2から同一瞬時回転数Hrpm2と
なるまでの第1重負荷移行時間th1、同一瞬時回転数
Hrpm2から最小瞬時回転数MINrpm2となるま
での第2重負荷移行時間th2を演算する。同様に、軽
負荷移行領域RGにおいて、コントローラ10はA相パ
ルス信号SG1に基づいて最小瞬時回転数MINrpm
2から同一瞬時回転数Hrpm2となるまでの第1軽負
荷移行時間tr1、同一瞬時回転数Hrpm2から最大
瞬時回転数MAXrpm2となるまでの第2軽負荷移行
時間tr2を演算する。
【0066】上記のような処理がコントローラ10によ
って瞬時に行われ、メインシャフト3の平均回転数rp
m1が指令回転数rpm0と等しくなっている状態で、
図3に示すように、時間t1において織機制御装置5か
ら指令回転数rpm0よりも高い新指令回転数rpm0
1に対応する新指令回転数信号が波形整形回路9を介し
てコントローラ10に出力されたとする。すると、コン
トローラ10は指令回転数rpm0と新指令回転数rp
m01を比較し、その増加分を演算する。この増加分を
コントローラ10が軽負荷移行領域RG内における同一
瞬時回転数Hrpm2から最大瞬時回転数MAXrpm
2の間にて指令回転数rpm0を新指令回転数rpm0
1にする。そのため、コントローラ10は指令回転数r
pm0、指令周波数f0及び新指令回転数rpmp01
とに基づいて新指令周波数f1を(3)式に基づいて演
算する。
【0067】次に、コントローラ10は(3)式にて求
められた新指令周波数f1から指令周波数f0を差し引
き、その増加分を第2軽負荷移行時間tr2にて割り、
新指令周波数f1に変更するための単位時間当たりの周
波数の増加率αを演算する。そして、コントローラ10
はA相及びZ相パルス信号SG1,SG2がコントロー
ラ10に同時に入力されたとき、該コントローラ10は
軽負荷移行領域RGにおける同一瞬時周波数Hrpm2
となったと判定する。すると、コントローラ10は指令
周波数f0を単位時間当たりの増加率αに基づいて増加
し、第2軽負荷移行時間tr2を経過したときには新指
令周波数f1となるようにドライブ回路16を介してス
イッチング回路15をスイッチング制御する。
【0068】又、新指令周波数f1に変更した後、コン
トローラ10に入力される最初のZ相パルス信号SG2
から次のパルス信号SG2が入力されるまで、コントロ
ーラ10は新指令周波数f1を変更しない。そして、新
指令周波数f1に変更した後、コントローラ10に入力
される最初のZ相パルス信号SG2と次のパルス信号S
G2とのZ相パルス信号時間間隔tz と(1)式に基づ
いてメインシャフト3の平均回転数rpm1を演算す
る。
【0069】そして、コントローラ10は平均回転数r
pm1と新指令回転数rpm01とが等しくなるか否か
を判断し、等しい場合には新指令周波数f1を固定す
る。又、平均回転数rpm1が新指令回転数rpm01
と等しくない場合、コントローラ10は新指令周波数f
1を変化させ、平均回転数rpm1と新指令回転数rp
m01とを等しくするようにフィードバック制御する。
【0070】又、メインシャフト3の平均回転数rpm
1が指令回転数rpm0と等しくなっている状態で、図
4に示すように、時間t2において織機制御装置5から
指令回転数rpm0よりも低い新指令回転数rpm02
に対応する新指令回転数信号が波形整形回路9を介して
コントローラ10に出力されたとする。すると、コント
ローラ10は指令回転数rpm0と新指令回転数rpm
02を比較し、その減少分を演算する。この減少分をコ
ントローラ10が重負荷移行領域HG内における同一瞬
時回転数Hrpm2から最大瞬時回転数MINrpm2
の間にて指令回転数rpm0を新指令回転数rpm02
にする。そのため、コントローラ10は指令回転数rp
m0、指令周波数f0及び新指令回転数rpmp02と
に基づいて新指令周波数f2を(4)式に基づいて演算
する。
【0071】次に、コントローラ10は(4)式にて求
められた新指令周波数f2から指令周波数f0を差し引
き、その減少分を第2重負荷移行時間th2にて割り、
新指令周波数f2に変更するための単位時間当たりの周
波数の減少率βを演算する。そして、コントローラ10
はA相及びZ相パルス信号SG1,SG2がコントロー
ラ10に入力され、A相パルス信号のカウント数がN2
となったとき、該コントローラ10は重負荷移行領域H
Gにおける同一瞬時周波数Hrpm2となったと判定す
る。すると、コントローラ10は指令周波数f0を単位
時間当たりの減少率βに基づいて減少し、第2重負荷移
行時間th2を経過したときには新指令周波数f2とな
るようにドライブ回路16を介してスイッチング回路1
5をスイッチング制御する。
【0072】又、新指令周波数f2に変更した後、コン
トローラ10に入力される最初のZ相パルス信号SG2
から次のパルス信号SG2が入力されるまで、コントロ
ーラ10は新指令周波数f2を変更しない。そして、新
指令周波数f2に変更した後、コントローラ10に入力
される最初のZ相パルス信号SG2と次のパルス信号S
G2とのZ相パルス信号時間間隔tz と(1)式に基づ
いてメインシャフト3の平均回転数rpm1を演算す
る。
【0073】そして、コントローラ10は平均回転数r
pm1と新指令回転数rpm02とが等しくなるか否か
を判断し、等しい場合には新指令周波数f2を固定す
る。又、平均回転数rpm1が新指令回転数rpm02
と等しくない場合、コントローラ10は新指令周波数f
2を変化させ、平均回転数rpm1と新指令回転数rp
m02とを等しくするようにフィードバック制御する。
【0074】従って、メインシャフト3が1回転する間
の軽負荷移行領域RGにてメインシャフト3の平均回転
数rpm1を新指令回転数rpm01に上昇させてい
る。この結果、メインシャフト3にかかる負荷トルクは
徐々に減少していくときなので、スイッチング回路15
により指令周波数f0を新指令周波数f1に向かって上
昇させてもメインモータ2の回転数はスムーズに上昇し
てメインシャフト3の平均回転数rpm1を新指令回転
数rpm01と等しくすることができる。
【0075】又、メインシャフト3が1回転する間の重
負荷移行領域HGにてメインシャフト3の平均回転数r
pm1を新指令回転数rpm02に下降させている。こ
の結果、メインシャフト3にかかる負荷トルクは徐々に
増加していくときなので、スイッチング回路15により
指令周波数f0を新指令周波数f2に向かって下降させ
てもメインモータ2の回転数はスムーズに下降してメイ
ンシャフト3の平均回転数rpm1を新指令回転数rp
m02と等しくすることができる。
【0076】この結果、メインシャフト1が1回転する
間に、メインシャフト3の指令回転数rpm0と等しい
平均回転数rpm1を新指令回転数rpm01と等しい
平均回転数rpm1にすることができる。同様に、メイ
ンシャフト1が1回転する間に、メインシャフト3の指
令回転数rpm0と等しい平均回転数rpm1を新指令
回転数rpm02と等しい平均回転数rpm1にするこ
とができる。
【0077】更に、指令周波数f0を急激に変化させて
もメインモータ2の回転は追従する。この結果、スイッ
チング回路15のスイッチング素子に過電流が流れ、該
スイッチング回路15が保護動作を行い、メインモータ
2を停止させてしまうことを防止することができる。
【0078】又、本実施例においては、軽負荷移行領域
RGにおける同一瞬時回転数Hrpm2から最大瞬時回
転数MAXrpm2の間でメインシャフト3の回転数を
上昇させるようにした。即ち、負荷トルクが小さく、か
つ、メインシャフト3の瞬時回転数rpm2が指令回転
数rpm0よりも大きくなったときメインシャフト3の
回転数を上昇させるようにした。この結果、メインシャ
フト3の回転数をスムーズに、かつ、効率よく上昇させ
て変更させることができる。
【0079】同様に、本実施例においては、重負荷移行
領域HGにおける同一瞬時回転数Hrpm2から最小瞬
時回転数MINrpm2の間でメインシャフト3の回転
数を上昇させるようにした。即ち、負荷トルクが大き
く、かつ、メインシャフト3の瞬時回転数rpm2が指
令回転数rpm0よりも小さくなったときメインシャフ
ト3の回転数を下降させるようにした。この結果、メイ
ンシャフト3の回転数をスムーズに、かつ、効率よく下
降させて変更させることができる。
【0080】又、メインシャフト3の回転数を上昇又は
下降させるのに適した領域をA相パルス信号SG1に基
づいて求め、その領域内での単位時間当たりの増減率
α,βに基づいてメインシャフト3の回転数を上昇又は
下降させた。即ち、メインシャフト3の回転数を変更す
る際、Z相パルス信号SG2を使用せず、A相パルス信
号SG1に基づいて行っている。そして、メインシャフ
ト3の回転数の上昇又は下降が行われ、安定した後、Z
相パルス信号SG2によってメインシャフト3の回転数
の制御を行うようにしている。この結果、メインシャフ
ト3の回転数を上昇又は下降させたとき、該メインシャ
フト3の回転数にオーバーシュートやアンダーシュート
を発生させないようにすることができる。
【0081】本実施例においては、織機1のメインシャ
フト3の回転数を制御する回転制御装置7に具体化した
が、メインモータ2の回転数を制御して織機1の運転を
制御する回転数制御装置7としてもよい。
【0082】本実施例においては、軽負荷移行領域RG
における同一瞬時回転数Hrpm2から最大瞬時回転数
MAXrpm2の間にてメインシャフト3の回転数を上
昇させるようにした。この他に、軽負荷移行領域RG全
体にてメインシャフト3の回転数を上昇させるようにし
てもよい。更に、軽負荷移行領域RGの任意の領域を設
定し、その領域内でメインシャフト3の回転数を上昇さ
せるようにすることも可能である。
【0083】同様に、重負荷移行領域HGにおける同一
瞬時回転数Hrpm2から最小瞬時回転数MINrpm
2の間にてメインシャフト3の回転数を下降させるよう
にした。この他に、重負荷移行領域HG全体にてメイン
シャフト3の回転数を下降させるようにしてもよい。更
に、重負荷移行領域HGの任意の領域を設定し、その領
域内でメインシャフト3の回転数を上昇させるようにす
ることも可能である。
【0084】又、本実施例においては、メインシャフト
3の回転数を上昇又は下降させるのに適した領域にて一
度に目標となる回転数に変更した。この他に、メインシ
ャフト3の回転数を上昇又は下降させるのに適した領域
にて目標となる回転数に段階的に上昇させるようにして
もよい。例えば、メインシャフト3の回転数が600r
pmとなっており、目標となる回転数が700rpmと
した場合、メインシャフト3の回転数を上昇させるのに
適した領域にて取り合えず650rpmに上昇させる。
次に、メインシャフト3の回転数を上昇させるのに適し
た領域にて700rpmに上昇させる。この場合は、2
段階で600rpmの回転数を700rpmとしている
が、これを更に複数段階に分けてもよい。逆に、メイン
シャフト3の回転数が600rpmで、目標となる回転
数が500rpmの場合、メインシャフト3の回転数を
下降させるのに適した領域にて取り合えず550rpm
に上昇させ、次のメインシャフト3の回転数を下降させ
るのに適した領域にて500rpmに下降させてもよ
い。
【0085】次に、本発明の別例について説明するが、
織機1及び回転数制御装置7の構成は図1と同様のた
め、説明を省略する。図5に示すように、この別例で
は、メインシャフト3が1回転する間において、コント
ローラ10はA相パルス信号SG1に基づいて負荷トル
クが減少するときの同一瞬時回転数Hrpm2及び負荷
トルクが増加するときの同一瞬時回転数Hrpm2を検
出し、その間の領域を軽負荷領域RAとする。又、コン
トローラ10はA相パルス信号SG1に基づいて軽負荷
領域RA内における予め定められた領域(本実施例にお
いては、最大瞬時回転数MAXrpm2から回転数が減
少し、同一瞬時回転数Hrpm2となるまでの間)の軽
負荷領域移行時間tr3を演算する。
【0086】同様に、図6に示すように、メインシャフ
ト3が1回転する間において、コントローラ10はA相
パルス信号SG1に基づいて負荷トルクが増加するとき
の同一瞬時回転数Hrpm2及び負荷トルクが減少する
ときの同一瞬時回転数Hrpm2を検出し、その間の領
域を重負荷領域HAとする。又、コントローラ10はA
相パルス信号SG1に基づいて重負荷領域HA内におけ
る予め定められた領域(本実施例においては、最小瞬時
回転数MINrpm2から回転数が増加し、同一瞬時回
転数Hrpm2となるまでの間)の重負荷領域移行時間
tr4を演算する。
【0087】そして、図5に示すように、メインシャフ
ト3の平均回転数rpm1が指令回転数rpm0となっ
ている状態で、時間t1にて新指令回転数rpm01と
なる指示があったとする。すると、コントローラ10は
新指令回転数rpm01に対応する新指令周波数f1を
(3)式に基づいて演算するとともに、その新指令周波
数f1から指令周波数f0を差し引き、その増加分を軽
負荷領域移行時間tr3にて割り、新指令周波数f1に
変更するための周波数の増加率αを演算する。
【0088】そして、コントローラ10はA相パルス信
号SG1に基づいて軽負荷領域RAを判定し、その領域
内で指令周波数f0を増加率αに基づいて増加させて新
指令周波数f1とし、指令回転数rpm0を新指令回転
数rpm01としてメインシャフト3の平均回転数rp
m1を上昇させる。
【0089】この場合、メインシャフト3の負荷トルク
が減少する領域からメインシャフト3の回転数の上昇を
開始させ、メインシャフト3の負荷トルクが増加してい
く領域も含んだ範囲で回転数の変更を行っている。しか
し、負荷トルクが増加していく領域においてもメインシ
ャフト3の負荷トルクの増加はまだわずかであり、しか
も、メインシャフト3の瞬時回転数Hrpm2は指令回
転数rpm0よりも高い状態にある。この結果、指令周
波数f0を新指令周波数f1に上昇してもメインモータ
2はその上昇に追従して駆動し、メインシャフト3の回
転数を新指令回転数rpm01にスムーズに上昇させる
ことができる。
【0090】逆に、図6に示すように、メインシャフト
3の平均回転数rpm1が指令回転数rpm0となって
いる状態で、時間t2にて新指令回転数rpm02とな
る指示があったとする。すると、コントローラ10は新
指令回転数rpm02に対応する新指令周波数f2を
(4)式に基づいて演算するとともに、指令周波数f0
から(4)式にて求められた新指令周波数f2を差し引
き、その減少分を重負荷領域移行時間tr4にて割り、
新指令周波数f2に変更するための周波数の減少分βを
演算する。
【0091】そして、コントローラ10はA相パルス信
号SG1に基づいて重負荷領域HAを判定し、その領域
内で指令周波数f0を減少率βに基づいて減少させて新
指令周波数f2とし、指令回転数rpm0を新指令回転
数rpm02としてメインシャフト3の平均回転数rp
m1を下降させる。
【0092】この場合、メインシャフト3の負荷トルク
が増加する領域からメインシャフト3の回転数の下降を
開始させ、メインシャフト3の負荷トルクが減少してい
く領域も含んだ範囲で回転数の変更を行っている。しか
し、負荷トルクが減少していく領域においてもメインシ
ャフト3の負荷トルクの減少はまだわずかであり、しか
もメインシャフト3の瞬時回転数rpm2は指令回転数
rpm0よりも低い状態にある。この結果、指令周波数
f0を新指令周波数f2に下降してもメインモータ2は
その下降に追従して駆動し、メインシャフト3の回転数
を新指令回転数rpm02にスムーズに上昇させること
ができる。
【0093】この別例においては、軽負荷領域RAにて
メインシャフト3の回転数を上昇させたが、この領域内
の任意の領域を設定し、その任意の領域にてメインシャ
フト3の回転数を上昇させるようにしてもよい。同じ
く、重負荷領域HAにてメインシャフト3の回転数を下
降させたが、この領域内の任意の領域を設定し、その任
意の領域にてメインシャフト3の回転数を下降させるよ
うにしてもよい。
【0094】本実施例においては、メインシャフト3が
1回転する間にA相パルス信号SG1が180個出力さ
れるエンコーダ6を使用したが、このA相パルス信号S
G1の数は必要に応じて変更してもよい。
【0095】又、本実施例においては、A相パルス信号
SG1のカウント数に基づいて最大瞬時回転数MAXr
pm2、最小瞬時回転数MINrpm2、同一瞬時回転
数Hrpm2、重負荷移行領域HG、軽負荷移行領域R
G、重負荷領域HA、軽負荷領域RAを検出したり判定
したりした。この他に、A相パルス信号SG1のカウン
ト数によってメインシャフト3がZ相パルス信号SG2
を基準に何度回転したとき、最大瞬時回転数MAXrp
m2、最小瞬時回転数MINrpm2、同一瞬時回転数
Hrpm2が発生するかを検出し、角度に基づいて重負
荷移行領域HG、軽負荷移行領域RG、重負荷領域H
A、軽負荷領域RAを判定するようにしてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、織機又はモータが1回転するまでの間の軽
負荷移行領域、重負荷移行領域を判定し、軽負荷移行領
域内でインバータ制御手段からモータに出力される指令
周波数を急激に上昇させるので、織機又はモータの回転
数をスムーズに上昇させて追従させることができる。
又、重負荷移行領域内でインバータ制御手段からモータ
に出力される指令周波数を急激に下降させるので、織機
又はモータの回転数をスムーズに下降させて追従させる
ことができる。
【0097】請求項2記載の発明によれば、織機又はモ
ータが1回転するまでの間の軽負荷領域、重負荷領域を
判定し、負荷が小さい軽負荷領域内でインバータ制御手
段からモータに出力される指令周波数を急激に上昇させ
るので、織機又はモータの回転数をスムーズに上昇させ
て追従させることができる。又、負荷が大きい重負荷領
域内でインバータ制御手段からモータに出力される指令
周波数を急激に下降させるので、織機又はモータの回転
数をスムーズに下降させて追従させることができる。
【0098】請求項3記載の発明によれば、織機又はモ
ータが1回転するまでの間の軽負荷移行領域、重負荷移
行領域を判定し、軽負荷移行領域内で増減率演算手段に
より求められた増減率にてインバータ制御手段からモー
タに出力される指令周波数を急激に上昇させるので、織
機又はモータの回転数をスムーズに上昇させてオーバー
シュートを発生させないようにすることができる。又、
重負荷移行領域内で増減率演算手段により求められた増
減率にてインバータ制御手段からモータに出力される指
令周波数を急激に下降させるので、織機又はモータの回
転数をスムーズに下降させてアンダーシュートを発生さ
せいないようにすることができる。
【0099】請求項4記載の発明によれば、織機又はモ
ータが1回転するまでの間の軽負荷領域、重負荷領域を
判定し、負荷が小さい軽負荷領域内で増減率演算手段に
より求められた増減率にてインバータ制御手段からモー
タに出力される指令周波数を急激に上昇させるので、織
機又はモータの回転数をスムーズに上昇させてオーバー
シュートを発生させないようにすることができる。又、
負荷が大きい重負荷領域内で増減率演算手段により求め
られた増減率にてインバータ制御手段からモータに出力
される指令周波数を急激に下降させるので、織機又はモ
ータの回転数をスムーズに下降させてアンダーシュート
を発生させないようにすることができる。
【0100】請求項5記載の発明によれば、織機又はモ
ータが1回転するまでの間の軽負荷移行領域内にて指令
回転数を急激に上昇させるので織機又はモータの回転数
をスムーズに上昇させることができる。又、織機又はモ
ータが1回転するまでの間の重負荷移行領域内にて指令
回転数を急激に下降させるので、織機又はモータの回転
数をスムーズに下降させることができる。
【0101】請求項6記載の発明によれば、織機又はモ
ータが1回転するまでの間の軽負荷領域内にて指令回転
数を急激に上昇させるので織機又はモータの回転数をス
ムーズに上昇させることができる。又、織機又はモータ
が1回転するまでの間の重負荷領域内にて指令回転数を
急激に下降させるので、織機又はモータの回転数をスム
ーズに下降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】織機におけるメインシャフトの回転数の制御を
行う回転数制御装置の電気的構成を示す電気ブロック図
である。
【図2】メインシャフトが1回転する間のそのときどき
の瞬時回転数、メインシャフトの負荷トルク、A相及び
Z相パルス信号を示す説明図である。
【図3】軽負荷移行領域内にてメインシャフトの回転数
を上昇させることを説明する説明図である。
【図4】重負荷移行領域内にてメインシャフトの回転数
を下降させることを説明する説明図である。
【図5】軽負荷領域内にてメインシャフトの回転数を上
昇させることを説明する説明図である。
【図6】重負荷領域内にてメインシャフトの回転数を下
降させることを説明する説明図である。
【図7】従来の織機におけるメインシャフトの回転数を
制御する回転数制御装置の電気的構成を示す電気ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…織機、2…(メイン)モータ、6…第1及び第2の
回転数検出手段としてのエンコーダ、7…回転数制御装
置、10…領域判定手段、周波数制御手段、移行時間演
算手段及び平均回転数演算手段としてのコントローラ、
11…インバータ制御手段としてのインバータ装置、S
G1…A相パルス信号、SG2…Z相パルス信号、f0
…指令周波数、f1,f2…新指令周波数、rpm0…
指令回転数、rpm1…平均回転数、rpm2…瞬時回
転数、rpm01,rpm02…新指令回転数、MAX
rpm2…最大瞬時回転数、MINrpm2…最小瞬時
回転数、Hrpm2…同一瞬時回転数、RG…軽負荷移
行領域、HG…重負荷移行領域、RA…軽負荷領域、H
A…重負荷領域、tr1…移行時間としての第1軽負荷
移行時間、tr2…移行時間としての第2軽負荷移行時
間、th1…移行時間としての第1重負荷移行時間、t
h2…移行時間としての第2重負荷移行時間、tr3…
移行時間としての軽負荷領域移行時間、tr4…移行時
間としての重負荷領域移行時間、α…増減率としての増
加率、β…増減率としての減少率

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって動作する織機の回転数制
    御装置において、 前記モータに出力される指令周波数を変化させることに
    より、該モータの回転数を制御して織機の回転数を制御
    するインバータ制御手段と、 前記織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力
    する第1の回転検出手段と、 前記織機又はモータが1回転する間にパルス信号を所定
    の数だけ出力する第2の回転検出手段と、 前記織機又はモータが予め定められた指令回転数にて回
    転している状態にて、前記第1の回転検出手段によって
    パルス信号が出力されてから次のパルス信号が出力され
    間に前記第2の回転検出手段から出力されるパルス信
    号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
    時回転数を求めた後、最大及び最小瞬時回転数を求め、
    最小瞬時回転数から最大瞬時回転数へ移行する軽負荷移
    行領域及び最大瞬時回転数から最小瞬時回転数へ移行す
    る重負荷移行領域を求める領域判定手段と、 前記織機又はモータの指令回転数を上昇させるとき、領
    域判定手段によって求められた軽負荷移行領域内にてイ
    ンバータ制御手段を用いてモータに出力される指令周波
    数を上昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を下降
    させるとき、領域判定手段によって求められた重負荷移
    行領域内にてインバータ制御手段を用いてモータに出力
    される指令周波数を下降させる周波数制御手段とを備え
    た織機の回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 モータによって動作する織機の回転数制
    御装置において、 前記モータに出力される指令周波数を変化させることに
    より、該モータの回転数を制御して織機の回転数を制御
    するインバータ制御手段と、 前記織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力
    する第1の回転検出手段と、 前記織機又はモータが1回転する間にパルス信号を所定
    の数だけ出力する第2の回転検出手段と、 前記織機又はモータが予め定められた指令回転数にて回
    転している状態にて、前記第1の回転検出手段によって
    パルス信号が出力されてから次のパルス信号が出力され
    間に前記第2の回転検出手段から出力されるパルス信
    号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
    時回転数を求めた後、最大及び最小瞬時回転数並びに指
    令回転数と等しくなる同一瞬時回転数を求め、同一瞬時
    回転数から最大瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数へ
    移行する軽負荷領域及び同一瞬時回転数から最小瞬時回
    転数を経て再び同一瞬時回転数へ移行する重負荷領域を
    求める領域判定手段と、 前記織機又はモータの指令回転数を上昇させるとき、領
    域判定手段によって求められた軽負荷領域内にてインバ
    ータ制御手段を用いてモータに出力される指令周波数を
    上昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を下降させ
    るとき、領域判定手段によって求められた重負荷領域内
    にてインバータ制御手段を用いてモータに出力される指
    令周波数を下降させる周波数制御手段とを備えた織機の
    回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 モータによって動作する織機の回転数制
    御装置において、 前記モータに出力される指令周波数を変化させることに
    より、該モータの回転数を制御して織機の回転数を制御
    するインバータ制御手段と、 前記織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力
    する第1の回転検出手段と、 前記織機又はモータが1回転する間にパルス信号を所定
    の数だけ出力する第2の回転検出手段と、 前記織機又はモータが予め定められた指令回転数にて回
    転している状態にて、前記第1の回転検出手段によって
    パルス信号が出力されてから次のパルス信号が出力され
    間に前記第2の回転検出手段から出力されるパルス信
    号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
    時回転数を求めた後、最大及び最小瞬時回転数を求め、
    最小瞬時回転数から最大瞬時回転数へ移行する軽負荷移
    行領域及び最大瞬時回転数から最小瞬時回転数へ移行す
    る重負荷移行領域を求める領域判定手段と、 前記第2の回転数検出手段からのパルス信号に基づいて
    最小瞬時回転数から最大瞬時回転数に移行するまでの移
    行時間及び最大瞬時回転数から最小瞬時回転数に移行す
    るまでの移行時間を演算する移行時間演算手段と、 第1の回転数検出手段からのパルス信号に基づいて織機
    又はモータの平均回転数を演算する平均回転数演算手段
    と、 前記平均回転数演算手段によって求められたそのときの
    織機又はモータの平均回転数と、そのときモータに出力
    されているインバータ制御手段からの指令周波数と、新
    たに変更したい新指令回転数とに基づいてインバータ制
    御手段からモータへ出力すべく新指令周波数を演算する
    周波数演算手段と、 前記周波数演算手段によって演算された新指令周波数
    と、インバータ制御手段から出力されている指令周波数
    及び移行時間とに基づいて指令周波数を新指令周波数に
    変更すべく、インバータ出力周波数の増減率を演算する
    増減率演算手段と、 前記織機又はモータの指令回転数を上昇させるとき、軽
    負荷移行領域にて増減率演算手段にて求められた増減率
    でインバータ制御手段を用いてモータに出力される指令
    周波数を上昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を
    下降させるとき、重負荷移行領域にて増減率演算手段に
    て求められた増減率でインバータ制御手段を用いてモー
    タに出力される指令周波数を下降させる周波数制御手段
    とを備えた織機の回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 モータによって動作する織機の回転数制
    御装置において、 前記モータに出力される指令周波数を変化させることに
    より、該モータの回転数を制御して織機の回転数を制御
    するインバータ制御手段と、 前記織機又はモータが1回転する毎にパルス信号を出力
    する第1の回転検出手段と、 前記織機又はモータが1回転する間にパルス信号を所定
    の数だけ出力する第2の回転検出手段と、 前記織機又はモータが予め定められた指令回転数にて回
    転している状態にて、前記第1の回転検出手段によって
    パルス信号が出力されてから次のパルス信号が出力され
    間に前記第2の回転検出手段から出力されるパルス信
    号の周期に基づいて織機又はモータのそのときどきの瞬
    時回転数を求めた後、最大及び最小瞬時回転数並びに指
    令回転数と等しくなる同一瞬時回転数を求め、同一瞬時
    回転数から最大瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数へ
    移行する軽負荷領域及び同一瞬時回転数から最小瞬時回
    転数を経て再び同一瞬時回転数へ移行する重負荷領域を
    求める領域判定手段と、 前記第2の回転数検出手段から出力されるパルス信号に
    基づいて同一瞬時回転数から最大瞬時回転数を経て再び
    同一瞬時回転数に移行するまでの移行時間及び同一瞬時
    回転数から最小瞬時回転数を経て再び同一瞬時回転数に
    移行するまでの移行時間を演算する移行時間演算手段
    と、 第1の回転数検出手段からのパルス信号に基づいて織機
    又はモータの平均回転数を演算する平均回転数演算手段
    と、 前記平均回転数演算手段によって求められたそのときの
    織機又はモータの平均回転数と、そのときモータに出力
    されているインバータ制御手段からの指令周波数と、新
    たに変更したい新指令回転数とに基づいてインバータ制
    御手段からモータへ出力すべく新指令周波数を演算する
    周波数演算手段と、 前記周波数演算手段によって演算された新指令周波数
    と、インバータ制御手段から出力されている指令周波数
    及び移行時間とに基づいて指令周波数を新指令周波数に
    変更すべく、インバータ出力周波数の増減率を演算する
    増減率演算手段と、 前記織機又はモータの指令回転数を上昇させるとき、軽
    負荷領域内にて増減率演算手段にて求められた増減率で
    インバータ制御手段を用いてモータから出力される指令
    周波数を上昇させ、前記織機又はモータの指令回転数を
    下降させるとき、重負荷領域内にて増減率演算手段にて
    求められた増減率でインバータ制御手段を用いてモータ
    から出力される指令周波数を下降させる周波数制御手段
    とを備えた織機の回転数制御装置。
  5. 【請求項5】 モータによって動作する織機の回転数制
    御方法において、 織機の負荷変動によって予め定められた指令回転数に対
    する織機又はモータの瞬時回転数の変化を検出し、織機
    又はモータが1回転するまでの間にて織機又はモータの
    瞬時回転数が最小となり、その瞬時回転数が最大となる
    までの軽負荷移行領域内にて指令回転数を上昇させて織
    機又はモータの平均回転数を上昇させ、織機又はモータ
    が1回転するまでの間にて織機又はモータの瞬時回転数
    が最大となり、その瞬時回転数が最小となるまでの重負
    荷領域内にて指令回転数を下降させて織機又はモータの
    平均回転数を下降させるようにした織機の回転数制御方
    法。
  6. 【請求項6】 モータによって動作する織機の回転数制
    御方法において、 織機の負荷変動によって予め定められた指令回転数に対
    する織機又はモータの瞬時回転数の変化を検出し、織機
    又はモータが1回転するまでの間にて織機又はモータの
    瞬時回転数が指令回転数に等しいときから最大瞬時回転
    数を経て再び指令回転数に等しくなる軽負荷領域内にて
    指令回転数を上昇させて織機又はモータの回転数を上昇
    させ、織機又はモータが1回転するまでの間にて織機又
    はモータの瞬時回転数が指令回転数に等しいときから最
    小瞬時回転数を経て再び指令回転数に等しくなる重負荷
    領域にて指令回転数を下降させて織機又はモータの回転
    数を下降させるようにした織機の回転数制御方法。
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