JP3446170B2 - 紙継ぎ位置制御装置 - Google Patents

紙継ぎ位置制御装置

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JP3446170B2
JP3446170B2 JP04339995A JP4339995A JP3446170B2 JP 3446170 B2 JP3446170 B2 JP 3446170B2 JP 04339995 A JP04339995 A JP 04339995A JP 4339995 A JP4339995 A JP 4339995A JP 3446170 B2 JP3446170 B2 JP 3446170B2
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正孝 杉山
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H19/00Changing the web roll
    • B65H19/10Changing the web roll in unwinding mechanisms or in connection with unwinding operations
    • B65H19/18Attaching, e.g. pasting, the replacement web to the expiring web
    • B65H19/1805Flying splicing, i.e. the expiring web moving during splicing contact
    • B65H19/181Flying splicing, i.e. the expiring web moving during splicing contact taking place on the replacement roll
    • B65H19/1821Flying splicing, i.e. the expiring web moving during splicing contact taking place on the replacement roll the replacement web being accelerated or running prior to splicing contact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65H2511/10Size; Dimensions
    • B65H2511/11Length
    • B65H2511/114Remaining length of web roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2513/00Dynamic entities; Timing aspects
    • B65H2513/10Speed

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  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転印刷機などにおけ
るウエブを自動紙継ぎするときの紙継ぎ位置制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な輪転印刷機の例として、図4に
その概略構成を示したオフセット輪転印刷機において
は、給紙装置10に装着した巻取紙12から巻き戻され
るウェブ13が、印刷ユニット20で紙面に印刷され、
乾燥装置30および冷却部40を走行して折機50へ導
入され、裁断胴52で印刷ピッチに同期して裁断され、
突込み胴54および咬え胴56で1/2に折り畳まれ印
刷折丁となり排紙される。前記給紙装置10にはウェブ
13を巻き戻している旧巻取紙12が所定の残紙径まで
減少したときに、ウェブ13の走行速度に同調するよう
プリドライブさせた新巻取紙14を接合する自動紙継ぎ
装置18を装備しており、ウェブ13が連続して巻き戻
され走行する。この場合に、新巻取紙14は先端に接着
ノリを付けて待機され、旧巻取紙12が所定の残紙径に
なったときに出力される紙継ぎ信号でブラシローラ15
を作動して同調回転する新巻取紙14に走行するウェブ
13を押着けて貼り合せ、カッタ16を作動して旧巻取
紙12の後端部を切断することによって自動紙継ぎが行
なわれる。このように紙継ぎされて走行するウェブ13
における新巻取紙14の先端を接着ノリにより旧巻取紙
12に貼合した部分から旧巻取紙12の切断された後端
部までが紙継ぎ部分であって、特に新巻取紙14の先端
と旧巻取紙12との貼合部分を紙継ぎ位置と呼称する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記のように
自動紙継ぎされた紙継ぎ部分を有したウェブが走行して
折機へ導入され、順次裁断胴、突込み胴および咬え胴を
通過していくことになるが、この紙継ぎ部分の通過に起
因してトラブルが発生する。すなわち、前述の紙継ぎ部
分は新巻取紙を先端部に付着したノリを介在させて旧巻
取紙に貼り合せ、旧巻取紙の後端部を切断し重ね合せた
2枚重ねの状態で送り込まれるので、ノリを挟んだ新旧
巻取紙の2枚重ね部分が突込み胴の突込みヘラおよび咬
え胴の咬え板からなる咬え位置の位相に一致すると、咬
え不良を起こして紙詰まりの原因となり、また、旧巻取
紙の後端部が咬え位置(1/2)より手前で残るように
裁断されると、この後端部が折丁から遊離して突込み胴
や咬え胴に巻き付き紙詰まりの原因となる。
【0004】前者の原因である走行ウェブに対する紙継
ぎ位置と咬え位置位相とが一致することを解消するため
に、咬え胴の咬え位置位相を検出するセンサを備え、紙
継ぎ時のノリ位置から咬え位置までのウェブパスを算出
し咬え周期で等分する除算を行ない、余りがない場合に
は紙継ぎ位置と咬え位置位相とが一致することになるの
で、紙継ぎ装置から印刷ユニットまでの間に設けた位相
補正ロールを移動してウェブパスを変化させることによ
って、紙継ぎ位置と咬え位置位相とを強制的に一致させ
ないようにすることが提案されている。しかしながら、
この場合には、給紙装置の自動紙継ぎ装置から印刷ユニ
ットまでの比較的短く限られたウェブパス間に位相補正
ロールを設けることが必要となり、複雑なウェブパスと
なる上に走行するウェブに張力変動を発生させ、紙継ぎ
時の損紙の増加となるという問題がある。
【0005】後者の旧巻取紙の後端部が咬え胴に咬えら
れず紙詰まりとなることを解消するものとして、特開平
5−201592号公報に輪転印刷機のオートペースタ
装置が開示されている。この装置は、刷版の巻込み初め
を起点とする版胴の回転角をパルスジェネレータで検出
して、旧巻取紙の後端部の長さが版胴の周長の1/2以
上になるように切断するものであって、この場合、イン
フィード装置に備えたダンサローラの揺動による走行紙
の経路の変化量をダンサローラの揺動角を検出し、版胴
の回転角の検出と併せて演算装置によって切断タイミン
グを算出するというものである。しかしながら、この版
胴の回転角を検出して切断タイミングを算出する装置で
は、作動信号から実際の切断動作までのメカロスなどに
よる遅れ時間は補正値を設定できるとしても、紙継ぎ時
の走行紙の速度が異なると、同じ切断タイミングで作動
信号を受けても後端部の長さが違ってくる。例えば、運
転速度が500rpmと800rpmのように300r
pmの差がある場合、同じ0.1秒の切断タイミングで
あっても丁度版胴の周長の1/2に相当する長さの違い
が生じてしまうことになる。さらに、前者の原因をも併
せて解消することを兼ね備えた装置ではない。
【0006】本発明は、上記のような課題に鑑みて、新
・旧巻取紙を重ね継ぎした貼合部分となった紙継ぎ位置
が折機の咬え胴の咬え位置位相に一致して咬え不良を起
こし紙詰まりとなることを解消するため、紙継ぎ位置を
咬え位相と一致させないように制御するとともに、旧巻
取紙の後端部が1/2の咬え位置に到らずに咬えられな
いで遊離して紙詰まりの原因とならないように、ウェブ
走行速度の変化も考慮し所望する一定の後端部長さ(テ
ール長さ)に制御することのできる紙継ぎ位置制御装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係る紙継ぎ位置制御装置は、旧巻取紙の巻
径検出手段による紙継ぎ準備径到達信号で、新巻取紙の
巻径検出手段による巻径と印刷速度検出手段による印刷
速度とから前記新巻取紙のプリドライブ速度を演算し、
プリドライブを開始し、前記新巻取紙のプリドライブ周
速を前記印刷速度に同調し、前記旧巻取紙の巻径検出手
段による紙継ぎ径到達信号出力後の最初に新巻取紙先端
のノリ位置を検知する検出センサの信号により、旧巻取
紙から巻き戻される走行ウェブを新巻取紙先端のノリ位
置に押圧して貼合し旧巻取紙の後端部を切断するように
した輪転印刷機などの自動紙継ぎ制御装置を具備するも
のであって、折機の咬え胴の咬え位置位相検出センサを
設け、前記新巻取紙のプリドライブ周速が同調した同期
信号出力後の最初にノリ位置検出センサが検知されたタ
イミングにおける前記咬え胴の咬え位置位相検出センサ
の検出値と、前記タイミングにおける旧巻取紙の巻径
と、設定された紙継ぎ径と、ウェブの紙厚と、印刷速度
と、新巻取紙の巻径とによって、前記新巻取紙の同期信
号出力後の最初にノリ位置検知したタイミングから前記
旧巻取紙の紙継ぎ径到達信号出力後の最初に新巻取紙の
ノリ位置を検知するまでの間に旧巻取紙から巻き戻され
るウェブ総長さを演算し、このウェブ総長さにノリ位置
検知位置から咬え位置までのウェブ長さを加算すること
により前記タイミングにおいて新巻取紙のノリ位置で貼
合される紙継ぎ位置が咬え胴の咬え位置に到達したとき
の位相ずれを演算し、この位相ずれの値が設定範囲内に
あるときは紙継ぎ位置が咬え胴の咬え位置に一致しない
と判定して紙継ぎを行ない、前記設定範囲外であるとき
には前記新巻取紙の同期後の周速を微少だけ減速する速
度補正を行ない前記ウェブ総長さを変化させることによ
り前記位相ずれが設定範囲内に入るように走行ウェブに
対する前記紙継ぎ位置を補正することを特徴とする。
【0008】また、旧巻取紙の紙継ぎ径到達信号出力後
の最初に新巻取紙のノリ位置をノリ位置検出センサによ
り検知した信号が出力されてから旧巻取紙の走行ウェブ
を新巻取紙のノリ位置に貼合する押圧手段および旧巻取
紙の後端部を切断するカッタの作動信号を出力するまで
の時間は、ノリ位置検出センサ位置から貼合せ点前の設
定位置に達するまでの新巻取紙の外周上の距離を新巻取
紙の周速で除算し機械系の動作遅れ時間を差し引く演算
式により求めて計時することによって、ウェブ走行速度
に応じて前記押圧手段およびカッタの作動タイミングを
補正し旧巻取紙の後端部長さを一定に制御することを特
徴とする。
【0009】
【作用】自動紙継ぎ動作が開始され、新巻取紙がプリド
ライブされて同期信号を出力後の最初にノリ位置検知し
たタイミングにおける折機咬え胴の咬え位置位相を検出
センサの値により取る込むとともに、このタイミングに
おける旧巻取紙の巻径が巻径検出手段により検出され、
プリドライブ速度演算時の新巻取紙の巻径および印刷速
度、設定された紙継ぎ径、ウェブの紙厚の値により、前
記タイミングから旧巻取紙の紙継ぎ径到達信号出力後の
最初に新巻取紙のノリ位置を検知するまでに旧巻取紙か
ら巻き戻されるウェブ総長さが演算され、このウェブ総
長さを加算することにより前記タイミングにおいて新巻
取紙のノリ位置で貼合される紙継ぎ位置が咬え胴の咬え
位置に到達したときの位相ずれを演算され、この位相ず
れの値が設定範囲内にあるときは紙継ぎ位置が咬え胴の
咬え位置に一致しないと判定され、そのまま紙継ぎが行
なわれ、前記設定範囲外であるときには紙継ぎ位置が咬
え胴の咬え位置に一致すると判定され、新巻取紙同期後
の周速を微少だけ減速する速度補正が行なわれ前記ウェ
ブ総長さが変化されることにより走行ウェブに対する前
記紙継ぎ位置が補正され、前記位相ずれが前記設定範囲
内に入ることになり紙継ぎ位置が咬え胴の咬え位置に一
致しないように紙継ぎが行なわれる。
【0010】また、旧巻取紙の紙継ぎ径到達信号出力後
の最初に新巻取紙のノリ位置をノリ位置検出センサによ
り検知した信号が出力されてから旧巻取紙の走行ウェブ
を新巻取紙のノリ位置に貼合する押圧手段および旧巻取
紙の後端部を切断するカッタの作動信号を出力されるま
での時間が、ノリ位置検出センサ位置から貼合せ点前の
設定位置に達するまでの新巻取紙の外周上の距離を周速
で除算し機械系の動作遅れ時間を差し引いた演算式によ
り求めて計時されて、ウェブ走行速度に応じて前記押圧
手段およびカッタの作動タイミングが補正され、旧巻取
紙の後端部長さ(テール長さ)が一定に制御される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る紙継ぎ位置制御装置の実
施例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1
は、オフセット輪転印刷機などにおける給紙装置に装備
された自動紙継ぎ装置の主要部と折機の咬え胴のみを簡
略に図示したものである。なお、図4で説明したものと
同じ部分には同じ符号を付している。図において、給紙
装置の旋回アームの一側に装着された旧巻取紙12から
巻き戻されるウェブ13が、図示を省略した印刷胴、乾
燥および冷却部を走行し、咬え胴56のみを示した折機
へ導入され、裁断され折り畳まれて折丁となるものであ
る。そして、給紙装置の旋回アームの他側に装着された
新巻取紙14が、外周をウェブ13に近接する紙継ぎ定
位置に待機しており、近傍に従来から周知の自動紙継ぎ
装置が具備され、ブラシローラ15およびカッタ16が
配設されている。ノリ位置検出センサ17は、新巻取紙
14の先端に準備されるノリ位置を検知するもので、新
巻取紙14の外周に近接して固定されており、ブラシロ
ーラ15が旧巻取紙12から巻き戻されるウェブ13の
外側から新巻取紙14へ押着けられる貼合せ点Nまでの
位相角度θとなっている。巻径計測手段19は、旧巻取
紙12および新巻取紙14のそれぞれに対して設けられ
ており、それぞれの巻径を計測して信号を出力するもの
である。印刷速度検出手段22は、ウェブパスの途中に
あるガイドローラの1つに設けられ、走行するウェブ1
3の速度を検出している。この場合に、印刷速度検出手
段22はローラに近接しウェブ速度を直接に検出するも
の、あるいは、ローラ軸の回転数とローラ径からウェブ
速度を換算するものなど公知のものが用いられる。ま
た、設置箇所は、ガイドローラに限定するものではなく
ウェブ速度が検出可能な他のローラあるいは印刷胴であ
っても良い。咬え胴位相検出センサ57は、折機の咬え
胴56に対して設けられ、咬え胴56の外周における咬
え位置の位相を検出するものである。実際の折機では、
図4に示したように、ウェブ13が裁断胴52、突込み
胴54および咬え胴56の外周を巡り渡る間に裁断され
折り畳まれて印刷折丁となるのであるが、図1では、簡
明にするためウェブ13の走行を直線で示し、ウェブ1
3が咬え胴56の外周に接する点Pを咬え胴56の作用
点とし、咬え板を備えた咬え位置の位相が点Pに達した
とき咬え折りが成されるものとする。
【0012】自動紙継ぎ装置には、従来から周知の制御
装置が採用される。その自動紙継ぎ制御装置に本発明に
係る紙継ぎ位置制御装置を加えて図2に示したフローシ
ートを参照しながら自動紙継ぎの基本動作のみを説明す
る。ウェブ13を巻き戻し中の旧巻取紙12が巻径を次
第に減少させ、一連の紙継ぎ動作に必要十分な時間を見
込んで紙継ぎ準備を開始するように予め設定された所定
の紙継ぎ準備径に到達したことを旧巻取紙12側の巻径
計測手段19により検出して信号が出力される(STP
61)。そこで、旧巻取紙12および新巻取紙14を両
端部で軸支した旋回アームが回動され、新巻取紙14が
外周をウェブ13に近接する紙継ぎ側の定位置に停止さ
れる。次いで、新巻取紙14の巻径が巻径計測手段19
によって検出され(STP62)、同時に印刷速度が印
刷速度検出手段22によって検出され(STP63)、
この新巻取紙14の巻径と印刷速度の検出値から新巻取
紙14のプリドライブ速度、すなわち、プリドライブ系
のモータ回転数が演算され(STP64)、新巻取紙1
4のプリドライブが開始され(STP65)、新巻取紙
14の周速が印刷速度に同調すると同期信号が出力され
る(STP66)。次に、旧巻取紙12の巻径が予め設
定した所定の紙継ぎ径に到達したことを巻径計測手段1
9により検出して信号が出力され(STP71)、ブラ
シローラ15が作動してノリ着け準備された新巻取紙1
4の先端に走行するウェブ13を押圧して貼合するとと
もに、カッタ16を作動して旧巻取紙12の後端部を切
断することによって紙継ぎ動作が終了する(STP7
3)。本出願人による先行技術としては、プリドライブ
機構に関する実公平6−6129号公報、巻取径検出装
置に関する実公昭60−30264号公報が適用され
る。
【0013】次に、図1に示した構成を参照しながら、
本発明に係る紙継ぎ位置制御装置について説明する。こ
の制御の原理は、旧巻取紙から巻き戻される走行ウェブ
に新巻取紙をノリ位置で貼合する紙継ぎ位置から咬え胴
の咬え位置までのウェブパスを算出して、このウェブパ
スを咬え胴周長で除算して、余りがあることによって紙
継ぎ位置と咬え位相は一致しないと判定するものであ
る。先ず、新巻取紙14のノリ位置をノリ位置検出セン
サ17が検知した信号によりブラシローラ15を作動し
てノリ位置が貼合せ点Nに達して紙継ぎされる基本形に
ついて上記の原理を説明する。ここで、 θ:ノリ位置検出センサ17から貼合せ点Nまで位相角
度 Ln:新巻取紙14における位相角度θの周面長さ (m
m) Dn:新巻取紙14の直径 (mm) Lp:咬え作用点Pに対する咬え位置位相の咬え胴周面
長さ (mm) Dp:咬え胴56の直径 (mm) L:貼合せ点Nから咬え作用点Pまでのウエブパス長さ
(mm) %:除算の余りを求める演算記号 とすると、Lnは、次の (1)式となり、 Ln=πDn・θ/360 (1) 前述した自動紙継ぎ基本動作のSTP62で検出される
新巻取紙14の直径Dnをパラメータとして演算され
る。また、Lpは、同様の式によるが、Dpが機械固有
の定数であり、ノリ位置検出センサ17がノリ位置を検
出したタイミングにおける咬え位置位相センサ57の検
出値から換算することによって求められる。また、咬え
位置位相は咬え胴と同径で同一回転の他の胴、例えば印
刷胴の回転位相を検出するセンサで代替し検出値を対応
させてLpを換算することもできる。そこで、図1に示
した状態にあって、新巻取紙14のノリ位置をノリ位置
検出センサ17が検知した出力信号で、このタイミング
における咬え胴位相検出センサ57の検出値が出力さ
れ、次いで、ノリ位置が貼合せ点Nに達するとともにブ
ラシローラ15に押圧されて旧巻取紙12から巻き戻し
中のウェブ13に新巻取紙14が先端のノリ位置で貼合
されるという紙継ぎの基本形において、紙継ぎ位置から
咬え位置までのウエブパス長さを咬え胴周長で除算して
余りを求める式は、次の(2) 式で表される。
【0014】 (Ln+L−Lp)%πDp (2) そして、(2) 式=0となり余りが無いときは、紙継ぎ位
置と咬え位置が一致することになり、(2) 式≠0となり
余りが有るときは、紙継ぎ位置と咬え位置が一致しない
ことになる。ここで、紙継ぎ位置が咬え胴の作用点Pに
到達したときに咬え位置との位相ずれの咬え周長に対す
る割合と定義するkの値は、次の(3) 式で求められる。
【0015】 k=(((Ln+L−Lp)%πDp)/πDp) (3) この場合に、咬え位置の前後に若干の余裕幅を持たせる
ものとし、例えば、余裕幅を咬え周長の2割として、k
の値が、0.2<=k=<0.8の設定範囲内にあると
きは、紙継ぎ位置と咬え位置が一致しないものと判定す
る しかるに、前述の紙継ぎの基本形で、新巻取紙14のノ
リ位置を検出したタイミングで咬え胴位相検出センサ5
7の検出値からLpを求めて、(3) 式の演算を行なうこ
とによって紙継ぎ位置と咬え位置との位相ずれの咬え周
長に対する割合kの値を求めて、このkの値が0.2<
=k=<0.8の設定範囲外であるときは、すなわち、
紙継ぎ位置と咬え位置が一致するものとが判定できたと
しても、咬え胴位相を検出するタイミングと同じノリ位
置の出力信号でブラシローラ15を作動させノリ位置が
貼合せ点Nに達すると紙継ぎが実行される形では、紙継
ぎ前において紙継ぎ位置と咬え位置とが一致する状態を
解消するように紙継ぎ位置制御をすることができない。
そこで、上記の原理を実際の制御装置に適用させるため
に、新巻取紙14のプリドライブ速度同調後では新巻取
紙14の周速と旧巻取紙12から巻き戻される走行ウェ
ブ速度とが同期しているので、前述の紙継ぎの基本形に
おける新巻取紙14のノリ位置検出のタイミングを、紙
継ぎ時より前の新巻取紙14のプリドライブ同期信号が
出力された後の最初にノリ位置検出センサ17がノリ位
置検出するタイミングに遡って、このタイミングにおけ
る咬え位置位相センサ57の検出値から咬え位置位相L
pを取り込むとともに、プリドライブ同期時のノリ位置
検出タイミングから紙継ぎ径到達信号の後の最初にノリ
位置検出センサ17がノリ位置を検出するタイミングま
でに巻き戻される旧巻取紙12のウェブ長さLPR(mm)を
演算して、前述した紙継ぎの基本形のウエブパス長さに
加算し、前述の紙継ぎ位置が咬え胴の作用点Pに到達し
たときに咬え位置との位相ずれの咬え周長に対する割合
kの値を演算して、プリドライブ同期時のノリ位置検出
タイミングにおいて、このkの値が0.2<=k=<
0.8の設定範囲内にあるか、あるいは、設定範囲外で
あるかによって、紙継ぎ位置が咬え位置位相に一致しな
いものか、あるいは、一致するものとするかの判定を行
ない、設定範囲外である場合には、前記プリドライブ同
期後から紙継ぎ径到達までにプリドライブ速度を自動紙
継ぎが可能な許容範囲内で微少だけ減速して前記ウェブ
長さLPR(mm)を補正することによって走行ウエブに対す
る紙継ぎ位置が補正され咬え位置位相と一致しないよう
に制御するものである。
【0016】以下、その実施例において前記判定および
補正のための演算が行なわれる手順について説明する。
プリドライブ同期信号が出力後の最初にノリ位置検出セ
ンサ17がノリ位置を検出したタイミングにおける旧巻
取紙12の巻径計測手段19によって検出された巻径D
1 (mm)、設定された紙継ぎ径D0 (mm)、紙厚a(mm)とす
ると、旧巻取紙12がプリドライブ同期後の最初のノリ
位置検出から紙継ぎ径到達までに旧巻取紙12から巻き
戻されるウェブ長さLW (mm) は、次の(4) 式で求めら
れる。
【0017】 LW =π(D1 2 ーD0 2 )/4a (4) 旧巻取紙12のプリドライブ同期後の最初のノリ位置検
出から紙継ぎ径到達までの所要時間t(sec) は、ウェブ
走行速度をV(m/min) とすると、 t=LW /EV (5) 但し、E=1000/60(速度の単位 m/minをmm/sec
に換算する定数)であり、この時間tの間に新巻取紙1
4の回転に伴う位相ずれ量LnRTは、新巻取紙14の周
速をVn(m/min) とすると、次の(6) 式で表される。
【0018】 LnRT=EVn・t%πDn (6) さらに、旧巻取紙12の紙継ぎ径D0 に到達(時間t)
後の最初のノリ位置検出(LnRT=0の状態)までに旧
巻取紙12から巻出されるウエブの長さLWRは、 LWR=(πDnーLnRT)・V/Vn (7) したがって、旧巻取紙12のプリドライブ同期後の最初
のノリ位置検出から紙継ぎ時までに旧巻取紙12から巻
き戻されるウェブ総長さLPRは、 LPR=LW +LWR (8) 故に、最終的に紙継ぎ位置が咬え胴に到達したとき咬え
位置との位相ずれの咬え周長に対する割合kは、次の
(9) 式によって求められる。
【0019】 k=((Ln+L+LPR−Lp)%πDp)/πDp (9) よって、このkの値が、0.2<=k=<0.8の設定
範囲内である場合には、紙継ぎ位置が咬え位置に一致し
ないと判定し、k<0.2あるいはk>0.8である場
合には、紙継ぎ位置が咬え位置に一致するものと判定す
る。
【0020】そこで、(9) 式による演算の結果がk<
0.2あるいはk>0.8である場合には、0.2<=
k=<0.8の設定範囲内と入るように補正制御が行わ
れる。(9) 式において、LおよびDpは機械に固有の定
数、Lnは新巻取紙14の巻径計測手段19により検出
された直径Dnから求め、Lpはプリドライブ同期後の
最初のノリ位置検出タイミングにおける咬え胴位相検出
センサ57の検出値から得られる値であり、残りのLPR
を制御することになる。LPRは、(8) 式で与えられるも
のであり、そのLW は、(4) 式の通り、プリドライブ同
期後の最初のノリ位置検出タイミングにおける旧巻取紙
12の巻径計測手段19によって検出された直径D1
設定された紙継ぎ径D0 および紙厚aによって演算され
るものであるから、(8) 式における残りの項で表される
WRを制御することになり、VおよびDnは検出値であ
るから、新巻取紙14のプリドライブ周速Vnを変更す
ることによってプリドライブ同期後から紙継ぎ径到達ま
でに巻き戻されるウェブ長さが補正され、補正後のkの
値がk<0.2あるいはk>0.8とならないように制
御すれば良いことになる。
【0021】そこで、(9) 式で演算されたkの値が、k
<0.2あるいはk>0.8である場合には、新巻取紙
14のプリドライブ周速をVnからVnM に変更するよ
うプリドライブ速度補正制御を行なう。このとき、プリ
ドライブ周速がVnに同期後からVnM まで変更を終了
するとして設定される変速時間tM (sec) とすると、こ
のプリドライブ周速がVnからVnM に変化されている
変速時間tM の間は新巻取紙14が平均周速(Vn+V
M )/2で近似される周速で回転し、前述の(5) 式で
演算したプリドライブ周速がVnに同期後の最初のノリ
位置検出タイミングから紙継ぎ径到達までの所要時間t
における変速時間後tM 後から紙継ぎ径到達までの残り
の時間(tーtM )の間は新巻取紙14が周速VnM
回転することになるので、この変速時間tM の間にプリ
ドライブ周速をVnからVnM に変更する速度補正をす
ることによって、前述の(6) 式に相当する時間tの間に
新巻取紙14の回転に伴う位相ずれ量LnRTM は、次の
(10)式で表される。
【0022】 LnRTM =(E((Vn+VnM )・tM /2+Vn(tーtM )))%πDn (10) この(10)式から、(6) 式と同様にして旧巻取紙12の紙
継ぎ径到達(時間t)後の最初のノリ位置検出(Ln
RTM =0の状態)までに旧巻取紙12から巻出されるウ
エブの長さLWRM は、 LWRM =(πDnーLnRTM )・V/VnM (11) したがって、旧巻取紙12のプリドライブ同期後の最初
のノリ位置検出から前述の(4) 式から(9) 式までの演算
を行なった結果、k<0.2あるいはk>0.8となっ
たためにプリドライブ周速をVnからVnM に変更する
速度補正をして紙継ぎ径到達後の最初のノリ位置検出ま
でに旧巻取紙12から巻き戻されるウェブ総長さLPRM
は、 LPRM =LW +LWRM (12) となり、この(12)式で演算結果のLPRM を前述した(9)
式のLPRに代入してプリドライブ周速をVnからVnM
に速度補正した後のkの値を再び判定する。その結果、
このkの値が、0.2<=k=>0.8の設定範囲内と
なれば、プリドライブ周速を速度補正したことによって
紙継ぎ位置が咬え位置に一致しなくなったことになり、
依然としてk<0.2あるいはk>0.8であれば、上
記のプリドライブ周速を速度補正をさらに繰り返して、
0.2<=k=<0.8となるプリドライブ周速VnM
を求める。
【0023】ここで、プリドライブ周速をVnからVn
M に速度補正する際には自動紙継ぎが可能な許容範囲内
で微少だけ減速され、例えば、VnM =(Vn−1)と
し、VnM の値をVnより1〜2m/min程度少なく
するように制御する。通常、自動紙継ぎが可能とされる
プリドライブ周速Vnの同調速度は、V−Vn=5〜1
0m/minに制御されるものであり、微少の許容範囲
を有し、上記のVnMの値の速度補正も当然この範囲内
で制御される。
【0024】以上の手順を加えて図2に示したフローシ
ートを繰り返して説明する。先ず、所定の紙継ぎ準備径
の到達信号が出力され(STP61)、新巻取紙14の
巻径Dnが巻径計測手段19により検出され(STP6
2)、印刷速度Vが印刷速度検出手段22により検出さ
れ(STP63)、この検出した新巻取紙14の巻径D
nと印刷速度Vとから新巻取紙14をプリドライブ周速
Vnに制御するためのプリドライブモータ回転数が演算
され(STP64)、新巻取紙14のプリドライブが開
始され(STP65)、新巻取紙14の周速が印刷速度
に同調すると同期信号が出力される(STP66)。そ
こで、このプリドライブ同期信号出力後の最初にノリ位
置検出センサ17がノリ位置を検知したタイミングにお
ける咬え位置位相センサ57の検出値から咬え作用点P
と咬え位置位相の咬え胴周面長さLpを取り込むととも
に、このタイミングにおける旧巻取紙12の巻径計測手
段19によって検出された巻径D1 (mm)を求め(STP
67)、上記の(4) 式から(9) 式までの演算を行ない、
前記紙継ぎ準備径到達のタイミングにおいて所定の紙継
ぎ径到達後の最初のノリ位置検出で紙継ぎされる紙継ぎ
位置が咬え胴の作用点Pに到達するときの咬え位置との
位相ずれの咬え周長に対する割合kを演算し(STP6
8)、このkの値が0.2<=k=<0.8の設定範囲
内であるか、k<0.2あるいはk>0.8であるか、
を判定し(STP69)、k<0.2あるいはk>0.
8である場合はプリドライブ周速Vnの値を1〜2m/
min程度少なく補正する制御がされてから(STP7
0)、旧巻取紙12の紙継ぎ径到達信号を検出後の最初
のノリ位置検出信号が出力され(STP71)、後述す
るノリ位置タイミング補正が行なわれ(STP72)、
ブラシローラ15が作動しノリ着け準備された新巻取紙
14の先端に走行ウェブ13を押圧して接合し、カッタ
16が作動して旧巻取紙12の後端部を切断し(STP
73)、一連の紙継ぎ動作が終了する。
【0025】次に、上記の紙継ぎ時においてカッタ16
で切断される旧巻取紙12の後端部長さ(テール長さ)
をウェブ走行速度の如何に関わらず一定にする制御につ
いて説明をする。先ず、カッタ作動タイミングを制御す
るために、ブラシローラ作動タイミング補正の制御をす
る。前述した通り、旧巻取紙12の紙継ぎ径到達信号か
ら最初に新巻取紙14先端に準備されたノリ位置を検出
センサ17が検知した出力信号(STP71)によって
ブラシローラ15を作動させるわけであるが、実際に
は、電磁弁を含めた機械系の動作遅れ時間(メカロス)
Xt(sec) が有ることを考慮して、新巻取紙14の周速
Vnの如何に関わらず、ノリ位置が貼合せ点Nに到達す
る前にブラシローラ15が押接されるタイミングの余裕
量を新巻取紙14の周面上でC1 (mm)手前の距離とする
と、ノリ位置検知センサ17の信号からブラシローラ1
5の作動信号を出力するまでの補正する時間Tb(sec)
は、次の(13)式によって求められる。
【0026】 Tb=(1/EVn)・(Ln−C1 )−Xt (13) ここで、(13)式が成立する条件は、Vnは機械速度Vに
ほぼ等しく機械仕様範囲によってVが定まり、Xtおよ
びC1 は固有の定数であるから、前述の (1)式で得られ
るLn=πDn・θ/360において、新巻取紙14の
直径Dnを紙継ぎ可能な最小径とした場合にも成り立つ
θの値で、すなわち、ノリ位置検出センサ17の取付位
置に依るものとなる。このように、この(13)式で得られ
る補正時間Tbによれば、常に新巻取紙14の周面上で
貼合せ点NよりC1 (mm)手前の距離にノリ位置が達した
ときにブラシローラ15が押接されるというノリ位置タ
イミング補正が成される。そこで、一般的な構造上、カ
ッタ16はブラシローラ15に対して或る程度の間隔を
取って後方に位置しているので、ブラシローラ15の作
動するタイミングTbにより機械的あるいは電気的に連
動しカッタ16が作動する機構を採用することにより、
貼合せ点Nに到達したノリ位置をブラシローラ15で接
合した後に、連動するカッタ16で旧巻取紙12の後端
部が切断され、貼合せ点N(ブラシローラ15)とカッ
タ16との位置関係によって決まる一定の後端部長さ
(テール長さ)に制御される。
【0027】また、上記のブラシローラ作動に係るノリ
位置タイミング補正における余裕量C1 (mm)をカッタ1
6と貼合せ点Nとの距離より大きくしたい場合や、ある
いは旧巻取紙12の後端部長さ(テール長さ)を任意に
設定したい場合には、カッタ16の作動をブラシローラ
15の作動に連動する機構とはしないで、単独に作動す
る機構にして別のタイマカウント(時間)で制御するこ
とになる。このときに後端部長さ(テール長さ)の設定
を行なうパラメータをC2 (mm)とすると、ノリ位置検知
センサ17の信号からブラシローラ15の作動を経てカ
ッタ16の作動信号を出力するまでの時間Tc(sec)
は、次の(14)式によって求められる。
【0028】Tc=Tb+C2 /EV (14) この(14)式で得られる補正時間Tcによれば、紙継ぎ時
の印刷速度Vの如何に関わらず、旧巻取紙12の後端部
長さ(テール長さ)は一定に制御される。
【0029】次に、本発明に係る紙継ぎ位置制御装置の
回路構成を示した図3について説明する。プリドライブ
速度演算回路81は、紙継ぎ制御回路84からの指令に
従い巻径計測手段19および印刷速度検出手段22の出
力信号を導き、プリドライブ速度補正回路86を経てプ
リドライブモータ制御回路87に伝達され、プリドライ
ブモータを駆動する。紙継ぎ位置制御回路83は、紙継
ぎ制御回路84からの指令を受け巻径計測手段19、印
刷速度検出手段22、ノリ位置検出センサ17および咬
え位置位相センサ57の出力信号を取り込んで演算を行
ない、判定結果による出力信号がプリドライブ速度補正
回路86へ伝達される。ノリ位置タイミング補正回路8
2は、紙継ぎ制御回路84からの指令に従いノリ位置検
出センサ17および印刷速度検出手段22の信号により
演算を行ない、出力信号を紙継ぎ信号出力回路85に伝
達することにより、ブラシローラ15およびカッタ16
が作動される。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る紙継ぎ位
置制御装置によれば、自動紙継ぎ制御装置を具備する輪
転印刷機などにあって、折機咬え胴に咬え位置位相検出
センサを設け、新巻取紙のプリドライブ周速が同調した
同期信号出力後の最初にノリ位置検出センサが検知され
たタイミングにおける咬え胴の咬え位置位相を検知して
取り込むとともに、前記タイミングから旧巻取紙の紙継
ぎ径到達信号後の最初に新巻取紙のノリ位置を検知する
までに旧巻取紙から巻き戻されるウェブ総長さを演算
し、前記タイミングにおいて新巻取紙のノリ位置で貼合
される紙継ぎ位置が咬え胴の咬え位置に到達したときの
位相ずれを演算し、この位相ずれの値が設定範囲内にあ
るときは紙継ぎ位置が咬え胴の咬え位置に一致しないも
のと判定して紙継ぎを行ない、設定範囲外であるときに
は新巻取紙の同期後の周速を微少だけ減速する速度補正
を行ない前記ウェブ総長さを変化させることによって位
相ずれの値が設定範囲内に入るように走行ウェブに対す
る紙継ぎ位置を補正することができるので、新・旧巻取
紙がノリ位置で貼合されて2枚重ねとなった紙継ぎ部分
が折機の咬え胴に到達したとき咬え位置位相に一致して
咬え不良により紙詰まりとなることを解消することがで
きる。
【0031】また、旧巻取紙の紙継ぎ径到達信号後の最
初の新巻取紙のノリ位置検出信号が出力されてから旧巻
取紙の走行ウェブを新巻取紙のノリ位置に貼合する押圧
手段および旧巻取紙の後端部を切断するカッタの作動信
号を出力するまでの時間は、ノリ位置検出位置から貼合
せ点前の設定位置に達するまでの新巻取紙の外周上の距
離を新巻取紙の周速で除算し機械系の動作遅れ時間を差
し引く演算式で求めて計時され、ウェブ走行速度に応じ
て前記押圧手段およびカッタの作動タイミングを補正し
て旧巻取紙の後端部長さを一定に制御することができる
ので、旧巻取紙の後端部が咬え位置に至らず咬えられず
裁断後に遊離して紙詰まりとなることを解消することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙継ぎ位置制御装置の実施例を示
す概略構成図。
【図2】本発明に係る紙継ぎ位置制御装置の実施例を自
動紙継ぎ制御装置に加えて示すフローシート図。
【図3】本発明に係る紙継ぎ位置制御装置の実施例を示
す回路構成図。
【図4】オフセット輪転印刷機の概略構成を示す正面
図。
【符号の説明】
10 給紙装置 12 旧巻取紙 13 ウェブ 14 新巻取紙 15 ブラシローラ 16 カッタ 17 ノリ位置検出センサ 18 自動紙継ぎ装置 19 巻径計測手段 20 印刷ユニット 22 印刷速度検出手段 30 乾燥装置 40 冷却部 50 折機 52 裁断胴 54 突込み胴 56 咬え胴 57 咬え位置位相センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−91809(JP,A) 特開 平5−201592(JP,A) 特開 平5−286615(JP,A) 特開 昭62−185663(JP,A) 特開 昭59−167439(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 19/18 B65H 23/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旧巻取紙の巻径検出手段による紙継ぎ準
    備径到達信号で、新巻取紙の巻径検出手段による巻径と
    印刷速度検出手段による印刷速度とから前記新巻取紙の
    プリドライブ速度を演算し、プリドライブを開始し、前
    記新巻取紙のプリドライブ周速を前記印刷速度に同調
    し、前記旧巻取紙の巻径検出手段による紙継ぎ径到達信
    号出力後の最初に新巻取紙先端のノリ位置を検知する検
    出センサの信号により、旧巻取紙から巻き戻される走行
    ウェブを新巻取紙先端のノリ位置に押圧して貼合し旧巻
    取紙の後端部を切断するようにした輪転印刷機などの自
    動紙継ぎ制御装置を具備するものであって、折機の咬え
    胴の咬え位置位相検出センサを設け、前記新巻取紙のプ
    リドライブ周速が同調した同期信号出力後の最初にノリ
    位置検出センサが検知されたタイミングにおける前記咬
    え胴の咬え位置位相検出センサの検出値と、前記タイミ
    ングにおける旧巻取紙の巻径と、設定された紙継ぎ径
    と、ウェブの紙厚と、印刷速度と、新巻取紙の巻径とに
    よって、前記新巻取紙の同期信号出力後の最初にノリ位
    置検知したタイミングから前記旧巻取紙の紙継ぎ径到達
    信号出力後の最初に新巻取紙のノリ位置を検知するまで
    の間に旧巻取紙から巻き戻されるウェブ総長さを演算
    し、このウェブ総長さにノリ位置検知位置から咬え位置
    までのウェブ長さを加算することにより前記タイミング
    において新巻取紙のノリ位置で貼合される紙継ぎ位置が
    咬え胴の咬え位置に到達したときの位相ずれを演算し、
    この位相ずれの値が設定範囲内にあるときは紙継ぎ位置
    が咬え胴の咬え位置に一致しないと判定して紙継ぎを行
    ない、前記設定範囲外であるときには前記新巻取紙の同
    期後の周速を微少だけ減速する速度補正を行ない前記ウ
    ェブ総長さを変化させることにより前記位相ずれが設定
    範囲内に入るように走行ウェブに対する前記紙継ぎ位置
    を補正することを特徴とする紙継ぎ位置制御装置。
  2. 【請求項2】 旧巻取紙の巻径検出手段により紙継ぎ径
    到達信号を出力後の最初に新巻取紙先端のノリ位置をノ
    リ位置検出センサにより検知した信号が出力されてから
    旧巻取紙の走行ウェブを新巻取紙先端のノリ位置に貼合
    する押圧手段および旧巻取紙の後端部を切断するカッタ
    の作動信号を出力するまでの時間は、ノリ位置検出セン
    サの位置から貼合せ点前の設定位置に達するまでの新巻
    取紙の外周上の距離を周速で除算し機械系の動作遅れ時
    間を差し引く演算式により求めて計時することによっ
    て、ウェブ走行速度に応じて前記押圧手段およびカッタ
    の作動タイミングを補正し、旧巻取紙の後端部長さを一
    定に制御することを特徴とする請求項1記載の紙継ぎ位
    置制御装置。
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EP3812324A4 (en) * 2018-08-07 2022-03-23 Zuiko Corporation SHEET FEED SYSTEM AND SHEET FEED METHOD
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