JP3445335B2 - 並列処理装置及びその通信方法 - Google Patents

並列処理装置及びその通信方法

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JP3445335B2
JP3445335B2 JP30309293A JP30309293A JP3445335B2 JP 3445335 B2 JP3445335 B2 JP 3445335B2 JP 30309293 A JP30309293 A JP 30309293A JP 30309293 A JP30309293 A JP 30309293A JP 3445335 B2 JP3445335 B2 JP 3445335B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は並列処理装置及びその通
信方法に係り、特に、データ処理及びデータの格納を行
う複数の処理装置が通信路を介して全点対全点通信可能
に結合された並列処理装置及びその通信方法に関する。
本発明に係る技術は、複数の小型のプロセッサを通信路
を介して結合し、個々のプロセッサに磁気ディスクなど
の二次記憶装置を付加し、全体として1作業又は数作業
を遂行させる並列プロセッサシステムに関するものであ
る。データベース処理におけるいわゆるEquivalent-Joi
n (同業者には広く知れ渡っている用語なので説明を略
する。)を並列プロセッサシステムで高速に実行しよう
とするアルゴリズムの一つにハッシュジョインがある。
【0002】この処理は一般に以下の様に行なわれる。 個々のプロセッサはディスクから論理的に1固まり
として扱われるべきデータ(レコードあるいはタプルと
言う)を読み出し、これにハッシュ関数を適用してこの
データを処理すべきプロセッサ装置を指定する。 個々のプロセッサは指定されたのプロセッサにこ
のデータを転送する。 上記処理を全てのデータに適用すると、各プロセッ
サにはそれぞれの内部で処理されるべきデータが集中す
る。 各プロセッサ装置は以後独立して内部でジョイン処
理を行う。
【0003】
【従来の技術】従来例に係る並列処理装置について、図
10及び図11に基づいて説明する。図10に示すよう
に、従来例に係る並列プロセッサにあっては、各プロセ
ッサ900 〜90n は1作業について各々データの処理
及びデータの格納を行うとともに、バス900を介して
全点対全点通信可能である。各プロセッサ90i には、
1作業について各々データ処理を行うデータ処理部92
i と、データを格納するデータ格納部93i と、他のプ
ロセッサ90j との間のデータの送受信を行う入出力ポ
ート91i (i=0〜n)と、前記格納部93i に格納
されているデータを処理すべきプロセッサを、当該デー
タにハッシュ関数に基づいて指定し、指定したプロセッ
サに対し、当該プロセッサに転送されるべきデータの転
送の指示を行う送信指示部95i とを有する。
【0004】さらに、前記格納部93i は、図11に示
すように、内部磁気ディスク93b i と、主記憶装置9
3ai からなる。ここで、データ処理部92i (9
j )は図11に示すように、プロセス84 j にしたが
って動作するCPU96i により実現され、送信指示部
95i は、ハッシュ関数を用いてCPU96i により実
現されるものである。また、「ハッシュ(hash)関数」と
は、ハッシュ操作(hashing) を行うために使用する関数
であり、ハッシュ操作とは、キー値(K)からアドレス
(又はレコード値)Rを求める操作R=φ(K)をい
う。あるキー分布をもつレコードを物理的に一様に格納
位置をばらまかせること(ランダマイジング)を行う操
作をいう。
【0005】続いて、図10及び図11に基づいて、従
来例に係る並列プロセッサの動作について説明する。同
図に示すように、今、注目するプロセッサ90i とし、
処理例をハッシュジョインとした場合に処理は以下のよ
うに行われる。プロセッサ90i 内部で内部磁気ディス
ク93bi から1タプルが読み出され、格納部93i
主記憶部93ai に格納される。今、ハッシュジョイン
のハッシュ対象を図11に示すように会社名フィールド
とする。すると、前記送信指示部95i は、ハッシュ関
数をこのフィールドに適用し、例えば“j”という値を
得る。
【0006】このジョイン処理により表を作成するため
に必要なフィールドが会社名及び県名であったとする。
この場合には、ハッシュの結果値である“j”を転送宛
先として、これらのフィールドと共に、当該プロセッサ
90i は図11に示す入出力ポート91i を経由してバ
スBに載せ、プロセッサ90j に送付する。ここでは、
データ送付はメッセージ転送で行われるとする。このメ
ッセージは論理的な転送ターゲットである受信側のプロ
セッサ90j のデータ処理部92i を実現するためのプ
ログラムに相当するプロセス84j に対応して存在する
メッセージ・バッファ83j に前記CPU95j のOS
(オペレーティング・システム)により格納され、プロ
セス84j がアクティブな時点で処理が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上説明した従
来例に係る並列プロセッサの処理では、送信指示部96
i により、前記格納部93i から読み出した送信しよう
とする転送データにハッシュ関数を適用して転送先のプ
ロセッサを決定する。即ち、転送は任意のプロセッサの
1台からこのフィールドに適用して、転送は任意のプロ
セッサの1台から任意のプロセッサの1台に対して行わ
れる全点対全点通信であり、特定のプロセッサの組合せ
(送信側のプロセッサと受信側のプロセッサとの組合
せ)を使用する通信の頻度及び発生タイミングを予め予
測することができない。
【0008】従って、全体としてのデータ通信路性能が
十分であっても、特定のプロセッサあるいは通信路資源
が短期的に集中して使用されることが繰り返され、結果
として全システムの処理能力が低下するおそれがあると
いう問題点があった。この様な全点対全点通信は並列処
理システムではEquivalent-Join のみにだけでなく種々
のケースで用いられ、全点対全点通信で発生する輻輳現
象の回避はこの様なシステムの性能を向上させる為に必
須の要求である。しかも、多くの場合、各プロセッサ内
では複数のタスクあるいはプロセスが動作しており、現
在注目している処理に関連するタスクあるいはプロセス
が常にアクティブな状態(メッセージの送信又は受信が
可能な状態)にある訳ではない。
【0009】例えば、転送元と転送先の両プロセッサが
共にアクティブな状態でないとデータ転送が不可能であ
る様なプロトコルを採用すると、あるプロセッサがイン
アクティブな状態(休眠状態、スリープ状態)にある時
点で他のプロセッサから当該プロセッサへデータを転送
しようとしても、データ転送を行うことができず、デー
タ転送が滞り、転送元プロセッサの処理に悪影響を及ぼ
すおそれがあるという問題点があった。
【0010】一方、各プロセッサにおいては、各プロセ
ッサ間でデータの転送を行う必要のない処理(例えば、
特定データの更新処理)も存在する。そのため、各プロ
セッサの内部状態とも調整をとらないと、着目するプロ
セスが全てのプロセッサで同時にアクティブステートに
あることは一般に保証できない。以上の点を整理する
と、従来例にあっては、以下のような2つの問題点が生
じうる。
【0011】(i) 従来例に係る並列プロセッサシステム
に関する処理は各プロセッサAi のみに特有のタイミン
グで行なわれ、他のプロセッサAk (k≠i)の内部処理と
全くタイミング調整をしていない。従って、他のプロセ
ッサAk の内部でも全く同様のハッシュ値を得る異なる
タプルが同じタイミングで作成されている可能性を排除
することができない。この時、プロセッサAk は殆ど同
じタイミングでAj にデータを送信しようとし、A j
入出力ポート91j で競合を発生するおそれがあるとい
う問題点があった。さらに、競合が発生した場合には、
どちらかのプロセッサがリトライを行う必要があり、バ
スビジー率の上昇、あるいはリトライを実行した側のプ
ロセッサ内の作業量の増大につながるおそれがあるとい
う問題点があった。
【0012】(ii) 同様に、従来例に係る並列プロセッ
サシステムに関する処理はプロセッサAj の内部状態と
も無関係に行なわれている。従って、このデータが転送
されるべきプロセッサAj は現在そのCPUのOSによ
ってインアクティブ状態になっている可能性がある。通
常メッセージは有限の大きさであるメッセージバッファ
83j に投入されるが、プロセスが休眠状態にある時間
の長さがプロセッサA j のOSがこれらの送信に対して
受信の拒否をプロセッサAi あるいはAk に応答するだ
ろう。もし、プロセッサAi ,Ak が送信すべきデータ
を蓄積する領域を持たないならば、プロセッサAj 内の
プロセス84j が再度OSによりアクティブステートと
され、プロセッサAj 内のメッセージバッファ83j
空きができる迄、プロセッサAi 及びプロセッサAk
該ハッシュジョイント処理は停止することになり、勿論
リトライの為にバスビジー率の上昇、及びプロセッサA
i及びプロセッサAk の処理量が無駄に増大することに
なるおそれがあるという問題点があった。
【0013】そこで、本発明は、個々の処理装置の状
態、あるいは各処理装置内のプロセスの個々の状態が相
互に独立でありながら、全体としてデータ転送性能を保
証することのできるデータ転送機構を有する並列処理装
置及びその制御方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0014】即ち、本発明は、第一に、並列処理システ
ムでの全点対全点通信処理において、処理装置間通信関
係の過剰重複(単一の処理装置への送信が該処理装置の
受信性能により規定される数を上回る数の処理装置群に
より同時に実行される)による特定処理装置の負荷増
大、及びこれによるシステム全体の性能(特に処理装置
間通信性能)の低下の防止を図ることを目的とする。
【0015】また、本発明は、第二に、並列処理システ
ムでの全点対全点通信処理において、各処理装置内で該
処理を実行するタスク/プロセス等が予め予測できない
頻度及びタイミングで不活性な状態に一時的に陥ること
があった場合、該タスク/プロセスが休眠状態にある処
理装置に対して実行できないことを他処理装置が検出で
きずに該処理に関して通信処理を試行する為に発生する
システム全体の性能(特に処理装置間通信性能)の低下
の防止を図ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、第一の発明は、図1に示すように、データ
処理を行うデータ処理部12i ;i=0〜nと、データ
を格納するデータ格納部13i とを各々有する複数の処
理装置100 〜10n が、通信路100を介して全点対
全点通信可能に結合された並列処理装置である。各処理
装置10i には、他の処理装置10j との間の通信路1
00を介するデータの送受信及び自己の処理装置10i
内でのデータの転送を行う通信部11iと、当該処理装
置10i が受信可能状態にある場合には、受信するデー
タの格納領域をデータ格納部13i に確保し、全処理装
置100 〜10n の中から均等な頻度となるように選ん
だ任意の処理装置100 〜10n を指定し、指定された
処理装置10k に対し、前記格納領域への送信を許可す
る送信権限付与通知を発行する送信権限発行部15
i と、処理装置10j から発行された送信権限付与通知
を検出すると、当該処理装置10j に対して転送される
べきデータが所定量以上データ格納部13i に格納され
ているか否かを判定し、所定量以上格納されている場合
には発行元の処理装置10j に対し、受信可能な量のデ
ータの転送及び転送終了時の終了通知の指示を行い、所
定量格納されていない場合には自己及び発行元の処理装
置10i ,10j 以外の処理装置10k の中から均等な
頻度となるように選んだ任意の処理装置への送信権限付
与通知の回送を指示する送信権限検出判定指示部14i
とを有するものである。
【0017】ここで、「並列処理装置」とは、複数の処
理装置を通信路を介して結合させ、分担して1作業(又
は処理装置の総数よりも十分に小さい数の作業)につい
て処理を行う装置をいう。並列処理装は、各処理装置が
異なる作業を独立して行う分散処理装置とは異なる。
「処理装置」とは実施例でいうプロセッサに相当する。
「全点対全点通信可能」とは、通信システムを構成する
各要素が、各々自己を含めた全要素との通信が可能であ
ることをいう。また、「通信路」には、バスによる通信
路のみではなく、ネットワークによる通信網の場合等が
ある。「送信権限」とは、それを付与された処理装置
が、それを発行した処理装置に対してデータを転送する
ことができる権限をいう。データの転送を送信権限に基
づいて行うようにしたのは、並列処理の為のタスク/プ
ロセスが休眠状態にあった為転送の為に必要な資源(例
えばデータが格納されるべきバッファ)の準備ができて
いない等の理由でデータ転送処理を受理することができ
ない処理装置に対し、他処理装置からの送信を禁止する
ためである。これにより受信処理を実行可能な状態であ
る受信可能状態にある処理装置が自身への送信権限を発
行し、他処理装置にこれを伝達することにより通信が開
始される。
【0018】これは、受信側の処理装置は、いずれの処
理装置が自身に対して転送可能な状態にあるかを一般に
知ることができないということに起因する。もし、転送
可能な状態にある処理装置がいずれであるかの情報、及
び受理可能な状態にある処理装置がいずれであるかの情
報を1処理装置が各処理装置に伝達することによりこの
問題は解決できるが、この管理的な処理装置が故障した
りするとシステム全体に及ぼす影響が大きくなってしま
い信頼性が低くなり適当でない。
【0019】「均等な頻度となるように任意の処理装置
を指定する」のは、情報を一箇所に集めて制御すること
を避けるためであり、例えばラウンドロピン方式等によ
り、その起点を受信側の処理装置に設けられたポインタ
で移動しながら、通信が成功する度にポインタを更新す
ることにより、送信権限の発行を全処理装置間を均等な
頻度で巡回させるようにする。さらに、「送信権限」
は、過剰な数の複数の処理装置が単一の処理装置に対し
て転送を試みることがないように、限られた数の処理装
置に対してのみ発行される。この数は受信側の処理装置
の転送性能、及び通信の為に受信側の処理装置で準備さ
れた資源量に応じて決定される。例えば、第二の発明又
は第四の発明の場合には、受信可能状態にある格納領域
に対応する処理装置に対して、同時に送信権限が発行さ
れることになる。「送信権限検出判定指示部14により
所定量以上のデータがあるか否かの判定を行う」のは、
処理装置の入出力ポート等の資源競合が発生するため、
この通信処理性能低下を低く押さえる為には、データ転
送の為の通信処理(自己が送信処理を行う場合)と送信
権限付与の為の通信処理(自己が受信処理を行う場合)
で前者の処理時間が圧倒的に多くなるように制御を行う
必要があるからである。
【0020】「所定量」は、各処理装置や通信路等の資
源及びその性能に基づいて設定される。「通信部」は、
データ処理を行うデータ処理部とは別個に設け、通信処
理中に受信側の処理装置のタスク/プロセス等のデータ
処理部が休眠状態に入った場合に、送信側の処理装置の
処理に影響を与えないようにしている。これにより、送
信権限のある処理装置に取得された後のデータ転送処理
はデータ処理部、即ち、受信側のタスクのソフトウェア
処理を必要としないで実行されることになる。このた
め、DMA転送機構等が採用されることになる。「均等
な頻度」とは、完全な均等な頻度はもちろん、ほぼ均等
な場合をも含む。
【0021】第二の発明は、図2に示すように、データ
処理を行うデータ処理部22i ;i=0〜nと、データ
を格納する格納部23i とを各々有する複数の処理装置
20 0 〜20n が、通信路200を介して全点対全点通
信可能に結合された並列処理装置である。また、各処理
装置20i には、他の処理装置20j との間のデータの
送受信、及び、自己の処理装置20i 内でのデータの転
送を行う通信部21i と、当該処理装置20i が受信可
能状態にある場合には、1又は2以上の処理装置から受
信すべきデータの各格納領域28ijをデータ格納部23
i に確保し、各格納領域毎に、該当する処理装置200
〜20n の中から均等な頻度となるように選んだ任意の
1又は2以上の処理装置20k を指定し、自己の処理装
置20i の各格納領域毎の送信を許可する格納領域を特
定した送信権限付与通知を1又は2以上の指定した処理
装置に発行する領域特定送信権限発行部25i と、処理
装置20j から発行され、当該処理装置20j に対応す
る前記格納領域を特定した送信権限付与通知を検出する
と、当該処理装置20j に対して転送されるべきデータ
が所定量以上格納されているか否かを判定し、所定量以
上格納されている場合には発行元の処理装置20j に対
し、受信可能な量のデータの転送及び転送終了時の終了
通知の指示を行い、所定量格納されていない場合には自
己及び発行元の処理装置20i ,20j 以外の処理装置
20k の中から均等な頻度となるように選んだ任意の処
理装置へ、格納領域を特定した前記送信権限付与通知の
回送を指示する領域特定送信権限検出判定指示部24i
とを有するものである。
【0022】第三の発明は、図3に示すように、データ
処理及びデータの格納を行う複数の処理装置が通信路を
介して全点対全点通信可能に結合された並列処理装置の
通信方法において、自己の処理装置が受信可能状態とな
ると自己の処理装置内にデータを受信する格納領域を確
保し(S1)、全処理装置の中から、均等な頻度となる
ように任意の処理装置を指定し、指定された処理装置に
対し、自己の処理装置の前記格納領域への送信を許可す
る送信権限付与通知を発行し(S2)、当該送信権限付
与通知を受信した他の処理装置は、発行元の処理装置に
転送されるべきデータが所定量以上格納されているか否
かを判定し(S3)、転送されるべきデータが所定量以
上格納されている場合には、前記送信権限付与通知の発
行元の処理装置に対し、当該装置が受信可能な量のデー
タを転送し、転送終了時にその旨を当該装置に通知し
(S4)、転送されるべきデータが所定量格納されてい
ない場合には、前記送信権限付与通知を、自己及び発行
元の処理装置以外の処理装置の中から均等な頻度となる
ように選んだ任意の処理装置へ回送する(S5)ことで
ある。
【0023】第四の発明は図4に示すように、データ処
理及びデータの格納を行う複数の処理装置が通信路を介
して全点対全点通信可能に結合された並列処理装置の通
信方法において、自己の処理装置が受信可能状態となる
と、1又は2以上の処理装置から受信すべきデータの各
格納領域を確保し(S11)、各格納領域が受信可能な
対応をする1又は2以上の処理装置の中から、均等な頻
度となるように任意の処理装置を各々指定し、指定され
た各処理装置に対し、対応する格納領域への送信を許可
する格納領域を特定した送信権限付与通知を発行し(S
12)、格納領域を特定した送信権限付与通知を受信し
た1又は2以上の処理装置は、発行元の処理装置に転送
されるべきデータが所定量以上存在するか否かを判定し
(S13)、転送されるべきデータが所定量以上格納さ
れていると判断した処理装置は、前記発行元の処理装置
の格納領域に対し、当該格納領域を特定して受信可能な
量のデータを転送し、転送終了時にその旨を通知し(S
14)、転送されるべきデータが所定量格納されていな
いと判定された場合には、前記送信権限付与通知を、前
記格納領域に対応する自己及び発行元の処理装置以外の
処理装置の中から均等な頻度となるように選んだ任意の
処理装置への格納領域を特定して回送する(S16)こ
とである。
【0024】
【作用】第一及び第三の発明についての並列処理装置及
びその通信方法の動作について説明する。ステップS1
で、注目する処理装置10i について、前記転送終了通
知があって受信可能状態となると、そのデータ格納部1
i に受信データを格納する領域を確保する。ステップ
S2で、当該処理装置10i の前記送信権限発行部15
i は、全処理装置の中から、均等な頻度となるように選
んだ任意の処理装置を指定する。これにより、処理装置
間の通信関係の過剰重複による特定処理装置の負荷増大
及びこれによるシステム全体の性能(特に処理装置間通
信性能)の低下を防止することができる。指定された処
理装置10j に対し、当該送信権限発行部15i は、自
己の処理装置10i の前記格納領域への送信を許可する
送信権限付与通知を発行する。
【0025】ステップS3で、送信権限付与通知を通信
路100及び通信部11j を介して受信した処理装置1
j の送信権限検出判定指示部14j は、送信権限を検
出すると、発行元の処理装置10i へ転送すべきデータ
が前記データ格納部13j に所定量以上格納されている
か否かを判定する。所定量以上のデータが前記データ格
納部13j に格納されている場合には、ステップS4に
進み、当該送信権限検出判定指示部14j は、当該送信
権限付与通知を発行した発行元の処理装置10i に対し
て、当該装置10i が受信可能な量のデータを前記通信
部11j 及び通信路100を介して転送し、転送が終了
した時点で、送信終了通知を当該装置10i へ転送す
る。一方、ステップS3で、送信権限付与通知を受信し
た処理装置10j の前記データ格納部13j に、転送さ
れるべきデータが所定量格納されていない場合には、ス
テップS5に進み、受信した送信権限付与通知を、自己
処理装置10j 及び発行元の処理装置10i 以外の他の
処理装置10k (k≠i, k≠j)の中から均等な頻度となる
ように選んだ処理装置に回送する。
【0026】続いて、第二及び第四の発明についての並
列処理装置及びその通信方法の動作について説明する。
本発明の場合には、第一及び第三の発明と異なり、注目
する処理装置20i が受信可能状態となった場合には、
1又は2以上の処理装置から受信すべきデータの各格納
領域を確保し、各格納領域毎に、当該格納領域を特定し
た送信権限の付与を行う。従って、送信権限の付与は複
数の処理装置に対して発行される可能性がある。また、
1つの処理装置に複数の送信権限が付与される可能性も
ある。複数の送信権限が付与された処理装置は、発行元
の処理装置毎に、転送すべきデータ量の判定、データの
転送が行われることになる。また、各処理装置が受信可
能状態になった場合に当該処理装置内に確保される各格
納領域の個数は、必ずしも、他の処理装置の個数と一対
一に対応しなくても良く、1つの格納領域が複数の処理
装置に対応する場合であっても良い。これにより、第二
及び第四の発明に係る並列処理装置及びその通信方法
は、第一及び第三の発明と異なり、送信権限を複数又は
処理装置の最大個数分を同時に発行することができるこ
とになり、処理を高速に効率良く行うことができる。
【0027】
【実施例】続いて、本発明の実施例について、図面に基
づいて説明する。図5には、本実施例に係る全体機器構
成図を示す。同図に示すように、本実施例に係る並列処
理装置システムにあっては、n+1台の前記処理装置に
対応するプロセッサ(処理装置、プロセッサエレメン
ト、PE)300 〜30n (A0 〜An )と、当該プロ
セッサ300 〜30n を結合する単一のバス300と、
を有する。各プロセッサ30n には、同図右のプロセッ
サ内構成に示すように、種々のデータの処理を行うCP
U6n と、データを格納するデータ格納部3n と、他の
プロセッサ30n 〜30n との間の通信路300を介し
てのデータの送受信及び自己のプロセッサ装置30n
でのデータの転送を行う通信部1n と、を有する。即
ち、当該通信部1n はCPU6n とは別個に設けられて
おり、当該プロセッサ上で動作する特定ソフトウェアの
介在を必要としない。
【0028】前記データ格納部3n には、主記憶部3a
n と、二次記憶である磁気ディスク装置3bn とを有す
る。また、図6に示すように、前記CPU6i には、領
域特定送信権限検出判定指示部4i と、当該プロセッサ
30i が受信可能状態にある場合には、1又は2以上の
プロセッサ30j から受信すべきデータの各格納領域を
データ格納部3i に確保し、各格納領域毎に、該当する
プロセッサ30j の中から均等の頻度となるように選ん
だ任意の1又は2以上のプロセッサ30j を指定し、自
己のプロセッサ30i の各格納領域毎の送信を許可する
格納領域を特定した送信権限付与通知を1又は2以上の
指定したプロセッサ30j に発行する領域特定送信権限
発行部5i と、データ処理を行うデータ処理部2i とに
相当する機能を有する。本実施例に係る前記領域特定送
信権限発行部5i には、内部にプロセッサポインタを有
する。
【0029】前記領域特定送信権限検出判定指示部4j
は、他のプロセッサ30i から発行され、当該プロセッ
サ30i に対応する前記格納領域8ijを特定した送信権
限付与通知を検出する領域特定送信権限検出部4a
j と、当該領域特定送信権限検出部4aj により領域を
特定した送信権限が検出された場合に当該プロセッサ3
i に対して転送されるべきデータが該当する格納領域
に所定量以上格納されているか否かを判定する領域特定
判定部4bj と、該当する格納領域8jiに当該判定部4
j により所定量以上のデータが格納されていると判定
された場合には発行元のプロセッサ30i に対し、受信
可能な量のデータの転送及び転送終了時の終了通知の指
示を行い、前記データ格納部3j に所定量格納されてい
ない場合には前記領域を特定した送信権限付与通知を自
己及び発行元のプロセッサ30j 30 i 以外のプロセッ
サ30k について均等な頻度で順次回送を指示する領域
特定送信指示部4cj とを有する。
【0030】また、前記通信部1i には、他のプロセッ
サ装置30j との間の通信路300を介してのデータの
送受信を行う入出力ポート1ai と、自己のプロセッサ
装置1i 内でのデータの転送を行うDMA1bi とを有
する。DMA1bi は外部プロセッサ30 0〜30 n
ら対象プロセッサ装置30iのソフトウェアの介在なし
に対象プロセッサ装置30 iの主記憶部3ai にデータ
の格納を可能とする機構である。図7に示すようにこの
DMA1bj は、外部から到来したパケットの先頭部分
(図7の符号53,52のT0及びT1と示したフィー
ルド)の内容がある値(ここではT1)である時のみ動
作し、それ以外の値では到来したパケットはメッセージ
と解釈されて当該プロセッサ30i のCPU6i に割込
みを発生するものとする。
【0031】ここで、「パケット」とは、データや制御
信号を含むデータ列であって、列全体を1つの単位とし
て伝送したり交換したりされるもの。「メッセージ」と
は、情報伝達を目的としたデータ、但し、メッセージ交
換をするためには、プロトコルに従った形式が必要であ
る。さらに、図7に示すように、前記データ格納部3i
には、転送されたメッセージを処理するための前記領域
特定送信権限検出判定指示部4i 、領域特定送信権限発
行部5i 及びデータ処理部2i をCPU6i を用いて実
現するためのプログラムであるプロセス34i 及び、処
理すべきメッセージを保持するメッセージ・バッファ3
i が示されている。
【0032】また、本実施例にあっては、図7に示すよ
うに、当該プロセッサ30i のデータ処理部2i により
各転送先プロセッサ300 〜30n 毎に作成されたデー
タであり、あるプロセッサAk 30k に対して転送され
るべきと判断されたタプルをk番目のデータバッファ8
ikに格納され転送処理を待つデータバッファ群8i を有
する。また、符号51はディスク3bi から読み出され
たハッシュ処理を受ける前のタプルを表す。
【0033】符号53はここで考えるデータ転送先プロ
セッサAj 30j から転送元プロセッサ装置Ai 30i
に対して送られるデータ格納先ブロック8jiへの送信権
限を付与するためのメッセージのフォーマットを示す。
メッセージの種類を示すヘッダ部分(ここでは値T0
上記種類を指定するものとする)と、プロセッサ識別子
j 、及び格納領域であるデータ格納先ブロック8ji
プロセッサAj 30jの主記憶部3aj 内のアドレスが
記入されている(ここではプロセッサAi 30 i は格納
領域に相当するデータ格納先ブロック8ijの容量を知っ
ているものとする。可変量のデータ格納先ブロック8ij
を使用する場合には符号53のフォーマットにはさらに
データ格納先ブロック8ijの容量が追加されねばならな
い。)。
【0034】さらに、符号52はデータ転送元プロセッ
サAi 30i からデータ転送先プロセッサAj 30j
のデータ転送を行なう場合の物理パケットのフォーマッ
ト例であり、DMA機構1bj を使用する為のヘッダ値
T1、転送先プロセッサ識別子Ai 、及びデータが格納
されるべきデータ格納先ブロック8ij内領域の主記憶部
内アドレス、そして格納されるべきデータそのものより
なる。データ格納先ブロック8ijは上記の通りデータが
格納されるべきブロック、そして符号54はプロセッサ
j 30j 内のハッシュジョインプロセス34j が有す
る送信権限発行部5j が内部に管理する最初に送信権限
を転送すべきプロセッサ番号値である。以上の例では、
ここには、プロセッサ30i を表すiなる値が格納され
ていたとする。
【0035】続いて、本実施例の動作について図8に基
づいて説明する。ステップSJ1で、データ受理の準備
が整ったプロセッサAj 30j の送信権限発行部5j
に相当するハッシュジョインプロセス34j が、1又2
以上のデータ格納ブロックをデータ格納部3j の主記憶
部3aj に作成する。ステップSJ2で、プロセッサ3
j の領域特定送信権限発行部5j に相当するプロセス
34j は自身のプロセッサポインタ54を参照して、前
記データ格納ブロック8jiへの領域を特定した送信権限
付与通知をフォーマット53のメッセージの形式でプロ
セッサAi 30i に通知する。当該フォーマットには、
図7に示すように、いずれのプロセッサに対する送信権
限であるかが表示されている。すると、ステップSI1
で、プロセッサAi 30i の領域特定送信権限検出判定
指示部4i に相当するハッシュジョインプロセス34i
はこのメッセージを受理し、領域が特定された送信権限
付与通知を検出すると、ステップSI2で、自身内部の
データバッファ33i の内、送信権限の発行元であるプ
ロセッサAj 30j に対応するバッファ33i にデータ
が所定量以上蓄積されているか否かの判定を行う。
【0036】ステップSI3で、所定量、即ち、ある閾
値E以上のデータが該バッファ33 i に蓄積されていた
場合には、ステップSI3に進む。ステップSI3で、
プロセッサAi 30i の前記ハッシュジョインプロセス
34i の前記領域特定送信指示部4ci に相当する部分
が該バッファ33i に格納されている内容をプロセッサ
j 30j に対して転送の指示を行う。この転送の際に
は、図7のフォーマット52により転送を行う。転送開
始後に、ステップSI4で、前記領域特定送信権限の発
行元のプロセッサ30j の前記データ格納ブロック8ji
が格納可能な最大容量に達すると判断されるまで、前記
閾値E以上のデータ量についてステップSI5で、アド
レスの更新をパケット毎に行いながら転送を続行する。
【0037】一方、ステップSJ3で、領域特定送信権
限発行元のプロセッサ装置30j は、前記プロセッサA
i 30i から転送されたパケットは前記通信部1j の入
出力ポート1aj を介して受信される。当該パケットフ
ォーマットの先頭にはT1が含まれ、DMA使用を示し
ているので、前記DMA1bj により、CPU6j に割
込みを発生させることなく、到来したパケットに示され
たデータを同様にパケット内部に示されたアドレスの格
納位置が示す前記ブロック8jiに格納する。
【0038】前記領域を特定した送信権限が付与された
プロセッサAj 30j は、送信権限発行元のプロセッサ
i 30i に転送すべきデータをすべて正常に転送し終
わると、ステップSI6で、送信終了通知を発行元のプ
ロセッサAj 30j に通知する。ステップSJ4で、当
該送信終了通知を受信すると、プロセッサAj 30 j
のプロセス34j は、このメッセージを受信した時点
で、前記データ格納ブロック8jiの内容を前記データ格
納部3j のディスク3bj に格納し、当該データ格納ブ
ロック8jiを開放する。一方、領域を特定した送信権限
付与通知が受信された前記プロセッサAi 30 i が、ス
テップSI2で、転送先のプロセッサAj 30j に該当
するバッファ33i に所定量、即ち閾値Eのデータが蓄
積されていなかったと判断された場合には、ステップS
I7に進む。
【0039】ステップSI7で、前記プロセス34i
うち、領域特定送信権限検出判定指示部4i に該当する
部分は、自己及び発行元のプロセッサAi ,Aj 以外の
プロセッサの中から均等な頻度となるように選んだ任意
のプロセッサAj 30j へ、格納領域を特定した送信権
限付与通知の回送を指示する。領域を特定した送信権限
付与通知を回送すべきプロセッサ30k を決定するに
は、例えば、自己のプロセッサ番号iに対してシステム
内のプロセッサ300 〜30n の台数n+1と互いに素
なある整数値m(例えば1)を加算しさらにプロセッサ
台数n+1の剰余を取って新たなプロセッサ番号kを得
るようにすることができる。
【0040】ステップSI8で、当該プロセッサAi
i の前記プロセス34i のうち領域特定送信権限発行
部5i に相当する部分が、領域を特定した送信権限付与
通知をプロセッサAk 30k に回送する。こうして、領
域を特定した送信権限付与通知を受理したプロセッサA
k 30kは、図8のステップSI1〜ステップSI8に
相当する処理を、前記送信権限発行元のプロセッサAj
30j に対して行うことになり、当該プロセッサAj
j は図8のステップSJ1〜ステップSJ4の処理を
行うこととなる。
【0041】以上説明したように、本実施例にあって
は、各プロセッサ300 〜303 は、通信路としてバス
300を介して結合されている場合を説明したが、図9
に示すように、通信路として、ネットワーク400を用
いるようにしても良い。ネットワーク400を用いた場
合には、各プロセッサ300 〜303 間の切換を行う切
換スイッチ400a,400b,400c,400dを
用いて、切り換えるようにしている。この例では、プロ
セッサを4台用いた場合について説明したが、台数は、
この例に限られるものではない。その他、LAN等によ
り複数のプロセッサが結合されている場合でも良い。
【0042】以上説明した実施例の他、次のような場合
にも適用することができる。例えば、ステップSJ4に
よりディスクへの格納ブロックを開放した後、次のプロ
セッサ装置を指定する場合には、ステップSJ1で、新
たなポインタ値Fと古いポインタ値Cとの関係を、ある
0でない整数値iにより、F=(C+i)mod nとして
計算することにより次のプロセッサを指定することがで
きる。ここで、i(全体値)とnとは互いに素である。
さらに、ステップSJ4で、プロセッサAj 30j に対
しデータの転送を行ったプロセッサ30h の装置番号を
Hとした場合には、新たなポインタ値Fの値を、ある0
ではない整数値iによりF=(H+i) mod nとして
計算することにより新たなプロセッサを指定することが
できる。ここで、i(絶対値)とnとは互いに素であ
る。
【0043】また、処理ステップSI7で、領域Fへの
領域毎送信権限の回送先プロセッサ装置の装置番号G
と、回送元プロセッサ30の装置番号Cの関係を、ある
0ではない整数値j(j(の絶対値)とnは互いに素)
によりG=(C+j) mod nとして計算することによ
り新たなプロセッサ30を指定することができる。
【0044】以上の実施例の処理を要約すると次のよう
になる。ステップSJ1であるプロセッサAj がデータ
の受信が可能状態となった時、該プロセッサAj 自身の
内部にデータ量を受理することのできる複数個の格納領
域(F0 〜Fk-1 )を確保する。ステップSJ2で、格
納領域毎に設けられたプロセッサポインタ(B0 〜Bk-
1 )によりポイントされる、格納領域毎の他のプロセッ
サ(PE番号C0 〜C k -1)に対して上記格納領域毎に
各格納領域への送信権限を付与する為のメッセージ転送
を行う。当該送信権限には、前記格納領域を特定した情
報及びいずれのプロセッサAj に対する送信権限である
かが表示されている。
【0045】ステップS11で領域の特定されたk個の
送信権限付与通知をプロセッサAj(Co 〜Ck-1 )が
受信すると、ステップSI2で、当該プロセッサAj
身内部に、プロセッサAi に転送されるべきデータが、
ある所定量E以上蓄積されているか否かを判定し、もし
蓄積されているならば、ステップSI3に進み、該プロ
セッサCはDを越えない量で転送可能な最大量をプロセ
ッサAi に対し、格納領域を特定して、データを転送
し、前記領域Fに対して書込み、終了した場合には、ス
テップSI6でプロセッサCはプロセッサAi に対し終
了メッセージを転送し、ステップSJ3でプロセッサA
i が当該終了メッセージを受理すると自身内部の上記ポ
インタBを他のプロセッサHをポイントとするように変
更する。一方、蓄積されていないならば、プロセッサA
i はステップSI7で、上記送信権限を自身と異なるプ
ロセッサGに格納領域を特定して転送し、以下プロセッ
サGは、送信権限を前記プロセッサAj から直接送付さ
れた場合と同様に処理する。
【0046】尚、前述した実施例のステップSJ2にお
いて、送信権限の送付先プロセッサ番号ポインタB0
k-1 の値の更新時に、あるポインタBt の更新結果が
他のいずれかのポインタBj と同じ値となった場合に、
i に再び同様の更新アルゴリズムを施して両ポインタ
の値が同じ値とならない様にすることもできる。以上の
例では、送信権限を複数のプロセッサ装置に対して転送
することができるので、効率良く、かつ高速に、処理を
実行することができる。また、以上の例では、送信権限
は、そのプロセッサの格納領域を特定する情報を付加し
たが、データ量があまり多くない場合には、以上説明し
た例について、プロセッサの複数の格納領域を特定する
情報を付加しないで、1つの格納領域のみを特定するよ
うにして又は予め定めた格納領域に格納するように行う
ことも可能である。これにより、処理を簡単化すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、並列処理システムでの全点対全点通信処理におい
て、各処理装置は自己が受信可能状態になると、全処理
装置の中から均等な頻度となるように選んだ理装置を指
定して、送信権限を付与することにより、自己への送信
を許可する処理装置を決定している。従って、処理装置
間通信関係の過剰重複(単一処理装置への送信が該処理
装置の受信性能により規定される数を上回る数の処理群
により同時に実行される)による特定処理装置の負荷増
大、及びこれによるシステム全体の性能(特に処理装置
間通信性能)の低下を防止することができる。さらに、
各処理装置内での当該処理を実行するタスク/プロセス
等が予測できない頻度及びタイミングで不活性な状態に
一時的に陥ることがあった場合、当該タスク/プロセス
が休眠状態にある処理装置に対して実行できないことを
他処理装置が検出できずに該処理に関して通信処理を試
行する為に発生するシステム全体の性能(特に処理装置
間通信性能)の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明に係る原理ブロック図
【図2】第二の発明に係る原理ブロック図
【図3】第三の発明に係る原理流れ図
【図4】第四の発明に係る原理流れ図
【図5】実施例に係る全体ブロック図
【図6】実施例に係るブロック図
【図7】実施例に係る動作説明図
【図8】実施例に係る流れ図
【図9】実施例に係る他の通信路を示す図
【図10】従来例に係るブロック図
【図11】従来例に係る動作説明図
【符号の説明】
i CPU 100 〜10n ,200 〜20n (30o 〜30n
処理装置(プロセッサ) 11i ,21i ,1i (1ai ,1bi ) 通信部(入
出力ポート、DMA) 12i ,22i ,2i データ処理部(プロセス3
i ) 13i ,23i ,3i データ格納部 14i ,(24i ,4i ) 送信権限検出判定指示部
(領域特定送信権限検出判定指示部、プロセス34i ) 15i ,(25i ,5i ) 送信権限発行部(領域特定
送信権限発行部、プロセス34i
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 G06F 15/16 H04L 12/00 H04L 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ処理を行うデータ処理部(1
    i ;i=0〜n)と、データを格納するデータ格納部
    (13i )とを各々有する複数の処理装置(10 0 〜1
    n )が、通信路(100)を介して全点対全点通信可
    能に結合された並列処理装置において、 各処理装置(10i )には、 他の処理装置(10j )との間の通信路(100)を介
    するデータの送受信及び自己の処理装置(10i )内で
    のデータの転送を行う通信部(11i )と、 当該処理装置(10i )が受信可能状態にある場合に
    は、受信するデータの格納領域をデータ格納部(1
    i )に確保し、全処理装置(100 〜10n )の中か
    ら均等な頻度となるように選んだ任意の処理装置(10
    0 〜10n )を指定し、指定された処理装置(10k
    に対し、前記格納領域への送信を許可する送信権限付与
    通知を発行する送信権限発行部(15i )と、 処理装置(10j )から発行された送信権限付与通知を
    検出すると、当該処理装置(10j )に対して転送され
    るべきデータが所定量以上データ格納部(13 i )に格
    納されているか否かを判定し、所定量以上格納されてい
    る場合には発行元の処理装置(10j )に対し、受信可
    能な量のデータの転送及び転送終了時の終了通知の指示
    を行い、所定量格納されていない場合には自己及び発行
    元の処理装置(10i ,10j )以外の処理装置(10
    k )の中から均等な頻度となるように選んだ任意の処理
    装置への送信権限付与通知の回送を指示する送信権限検
    出判定指示部(14i )とを有することを特徴とする並
    列処理装置。
  2. 【請求項2】 データ処理を行うデータ処理部(2
    i ;i=0〜n)と、データを格納する格納部(23
    i )とを各々有する複数の処理装置(200 〜20n
    が、通信路(200)を介して全点対全点通信可能に結
    合された並列処理装置において、 各処理装置(20i )には、 他の処理装置(20j )との間のデータの送受信、及
    び、自己の処理装置(20i )内でのデータの転送を行
    う通信部(21i )と、 当該処理装置(20i )が受信可能状態にある場合に
    は、1又は2以上の処理装置から受信すべきデータの各
    格納領域(28ij)をデータ格納部(23i )に確保
    し、各格納領域毎に、該当する処理装置(200 〜20
    n )の中から均等な頻度となるように選んだ任意の1又
    は2以上の処理装置(20k )を指定し、自己の処理装
    置(20i )の各格納領域毎の送信を許可する格納領域
    を特定した送信権限付与通知を1又は2以上の指定した
    処理装置に発行する領域特定送信権限発行部(25i
    と、 処理装置(20j )から発行され、当該処理装置(20
    j )に対応する前記格納領域を特定した送信権限付与通
    知を検出すると、当該処理装置(20j )に対して転送
    されるべきデータが所定量以上格納されているか否かを
    判定し、所定量以上格納されている場合には発行元の処
    理装置(20j )に対し、受信可能な量のデータの転送
    及び転送終了時の終了通知の指示を行い、所定量格納さ
    れていない場合には自己及び発行元の処理装置(2
    i ,20j )以外の処理装置(20 k )の中から均等
    な頻度となるように選んだ任意の処理装置へ、格納領域
    を特定した前記送信権限付与通知の回送を指示する領域
    特定送信権限検出判定指示部(24i )とを有すること
    を特徴とする並列処理装置。
  3. 【請求項3】 データ処理及びデータの格納を行う複数
    の処理装置が通信路を介して全点対全点通信可能に結合
    された並列処理装置の通信方法において、 自己の処理装置が受信可能状態となると自己の処理装置
    内にデータを受信する格納領域を確保し(S1)、 全処理装置の中から、均等な頻度となるように任意の処
    理装置を指定し、指定された処理装置に対し、自己の処
    理装置の前記格納領域への送信を許可する送信権限付与
    通知を発行し(S2)、 当該送信権限付与通知を受信した他の処理装置は、発行
    元の処理装置に転送されるべきデータが所定量以上格納
    されているか否かを判定し(S3)、 転送されるべきデータが所定量以上格納されている場合
    には、前記送信権限付与通知の発行元の処理装置に対
    し、当該装置が受信可能な量のデータを転送し、転送終
    了時にその旨を当該装置に通知し(S4)、 転送されるべきデータが所定量格納されていない場合に
    は、前記送信権限付与通知を、自己及び発行元の処理装
    置以外の処理装置の中から均等な頻度となるように選ん
    だ任意の処理装置へ回送する(S5)ことを特徴とする
    並列処理装置の通信方法。
  4. 【請求項4】 データ処理及びデータの格納を行う複数
    の処理装置が通信路を介して全点対全点通信可能に結合
    された並列処理装置の通信方法において、 自己の処理装置が受信可能状態となると、1又は2以上
    の処理装置から受信すべきデータの各格納領域を確保し
    (S11)、 各格納領域が受信可能な対応する1又は2以上の処理装
    置の中から、均等な頻度となるように任意の処理装置を
    各々指定し、指定された各処理装置に対し、対応する格
    納領域への送信を許可する格納領域を特定した送信権限
    付与通知を発行し(S12)、 格納領域を特定した送信権限付与通知を受信した1又は
    2以上の処理装置は、発行元の処理装置に転送されるべ
    きデータが所定量以上存在するか否かを判定し(S1
    3)、 転送されるべきデータが所定量以上格納されていると判
    断した処理装置は、前記発行元の処理装置の格納領域に
    対し、当該格納領域を特定して受信可能な量のデータを
    転送し、転送終了時にその旨を通知し(S14)、 転送されるべきデータが所定量格納されていないと判定
    された場合には、前記送信権限付与通知を、前記格納領
    域に対応する自己及び発行元の処理装置以外の処理装置
    の中から均等な頻度となるように選んだ任意の処理装置
    への格納領域を特定して回送する(S16)ことを特徴
    とする並列処理装置の通信方法。
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