JP3444720B2 - 杭頭と基礎の結合方法 - Google Patents

杭頭と基礎の結合方法

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JP3444720B2 JP07028896A JP7028896A JP3444720B2 JP 3444720 B2 JP3444720 B2 JP 3444720B2 JP 07028896 A JP07028896 A JP 07028896A JP 7028896 A JP7028896 A JP 7028896A JP 3444720 B2 JP3444720 B2 JP 3444720B2
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敏男 榎
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敏男 榎
榎 キヌエ
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、地中に打設した
コンクリート杭の杭頭と基礎フーチングの結合方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】日本列島の活断層は、北海道から九州ま
で全国に分布しており、主なものだけでも約1500ヵ
所あると言われている。活断層の活動で起きた最近の主
な地震では、福井地震、伊豆大島近海地震、北海道西岸
地震、ごく最近の阪神淡路大地震による大災害では、鉄
筋、鉄骨の建造物の基礎構造が不完全なため、大小の建
物が崩壊している。今次阪神淡路大震災の調査による
と、PHCコンクリート杭や場所打コンクリート杭と建
築物の基礎フーチングとの水平、垂直結合応力が不足の
ため中高層の建物の崩壊が多数生じたと専門家の結論が
うたわれている。 【0003】地震によって生ずる建築物の基礎フーチン
グの上下動応力、水平動応力にPHCコンクリート杭と
の結合が強固であることが要求され、このため、従来よ
り杭頭とフーチング基礎との結合方法がすでに提案され
ている。 【0004】図6(A)と(B)は従来の結合方法を示
し、図6(A)に示すものは、低層用、図6(B)は中
高層用の例であり、PHCコンクリート杭1の杭頭を捨
てコンクリート2上に所定長さ突出させた状態で、該杭
頭上にプレストレス鋼線3を所定長さ突出させ、この鋼
線3に基礎用鉄筋4を溶接し、この後のプレストレス鋼
線3と鉄筋4を埋込むように基礎フーチング5を構築
し、杭1の頭部と基礎フーチング5を結合するようにし
ている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
結合方法は、鋼棒及び鉄筋を用いて杭頭と基礎フーチン
グを結合しているが、鋼棒や鉄筋はコンクリートとの接
触及び結合面積が少なく、このため、杭頭と基礎フーチ
ングの結合力が弱く、地震による垂直応力や水平応力に
対して不安がある。 【0006】そこで、この発明の課題は、杭頭と基礎フ
ーチングを強固に結合することができ、地震による垂直
応力や水平応力に対して十分に耐える結合が得られる杭
頭と基礎の結合方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、コンクリート杭の杭頭に設けて
ある鋼製座板に、この鋼製座板に設けてあるプレストレ
ス導入用ねじ孔を利用して鋼棒を立設固定し、この鋼棒
群にコンクリート杭の内外径と略同径の環状座板を、杭
頭との間に所定の間隔を設けて固定し、この鋼棒群と環
状座板を基礎フーチングに埋込んで結合する構成を採用
したものである。 【0008】ここで、鋼製座板に対する鋼棒の固定及び
鋼棒に対する環状座板の固定は、ナットによる締結や溶
接によって行なわれると共に、杭頭と環状座板の間隔
は、杭外径の1〜1.5倍程度に設定される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図5に基づいて説明する。 【0010】図示のように、PHCコンクリート杭11
は、主筋鋼線12を緊張させてプレストレスを導入する
ために、杭頭に鋼製座板13が設けられている。この座
板13には、主筋鋼線12にプレストレスを導入するた
めの緊張手段との結合用のねじ孔14が同一円上に所定
の間隔で多数設けられている。 【0011】上記座板13の各ねじ孔14には鋼棒15
(ボルト)を螺合立設し、この鋼棒15群の上端に環状
座板16が固定されている。 【0012】図示の場合、座板13に対して螺合した鋼
棒15の固定は、鋼棒15の下部雄ねじ17に螺合した
ナット18の締結によって行ない、また、鋼棒15群に
対する環状座板16の固定は、鋼棒15の上部雄ねじ1
9に螺合したナット20で環状座板16を支持し、鋼棒
15とナット20及び環状座板16を溶接することによ
り行っている。なお、鋼棒15の上端は環状座板16上
に突出しないようになっている。 【0013】上記環状座板16は、適当な厚み、例え
ば、厚みが10mm以上の鋼板を用い、コンクリート杭
11の内外径と略同径の内外径を有し、鋼棒15の挿通
孔21を鋼棒15群の配置に合わせて設けると共に、ヤ
ットコ(延長部材)24を連結するためのタップ孔22
を複数設けた構造からなり、この環状座板16の配置位
置は、コンクリート杭11の杭頭との間にコンクリート
杭11の外径の1〜1.5倍程度の間隔を保つように鋼
棒15の長さが設定されている。 【0014】次に、杭頭と基礎の結合方法を説明する。 【0015】先ず、ケーシングと、このケーシング内に
挿入したアースオーガとで構成した掘削機により、地面
から地中の所定深さまで、コンクリート杭11の挿入孔
を掘削する。この挿入孔の掘削は、アースオーガの先端
から削孔用ミルクを注出し、掘削が所定深さに達すると
削孔用ミルクを根固め用セメントミルクに切換え、挿入
孔の底部をモルタル化し、その後に挿入孔内にコンクリ
ート杭11を挿入して埋設する。 【0016】上記挿入孔に対して挿入するコンクリート
杭11の吊込みは、該杭11の直接的な吊込みと鋼棒1
5群上の環状座板16に接続した円筒状のヤットコ24
を補助的に使用する。このヤットコ24は図4と図5の
如く、筒状本体27の下端に十字プレート28を介して
設けたフランジ25を環状座板16上に重ね、ヤットコ
24を上下に貫通するボルト26をタップ孔22に螺合
して環状座板16とフランジ25を締結し、コンクリー
ト杭11の上端にヤットコ24を延長状となるよう固定
し、コンクリート杭11の上端を直接及びヤットコ24
の上端に設けた吊下部29をワイヤを介してクレーンで
吊下げることにより、コンクリート杭11を吊下げて挿
入孔内へ静かに挿入し、コンクリート杭11の周囲が安
定硬化後にヤットコ24の周囲を掘削し、ヤットコ24
は取外す。 【0017】挿入孔内にコンクリート杭11を挿入して
杭頭の周囲を掘削した後、該杭11の上端が適当な長さ
突出するように捨てコンクリート2を打設し、この後、
捨てコンクリート2上から杭頭上に基礎フーチング5を
構築し、鋼棒15群と環状座板16を基礎フーチング5
内に埋込む。 【0018】環状座板16は、多数本の鋼棒15を介し
てコンクリート杭11と結合一体化され、上下面は平坦
面となっているためコンクリートとの接触面積を十分に
確保でき、これによって基礎フーチング5とコンクリー
ト杭11とを強固に結合することが可能になり、この結
合部分は地震によって生じる上下動応力や水平動応力に
十分に耐えることになる。 【0019】 【発明の効果】以上のように、この発明によると、地中
に打設したコンクリート杭の杭頭と基礎フーチングを、
鋼棒群とこれに固定した環状座板によって強固に結合一
体化することができ、コンクリート杭と基礎フーチング
との水平、垂直応力に十分に耐え、中高層建物の地震に
よる崩壊の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の結合方法を施工した縦断面図 【図2】図1矢印II−IIに沿う横断面図 【図3】環状座板の平面図 【図4】ヤットコを接続した要部拡大正面図 【図5】ヤットコを接続した正面図 【図6】(A)と(B)は従来の結合方法を示す説明図 【符号の説明】 5 基礎フーチング 11 コンクリート杭 13 座板 14 ねじ孔 15 鋼棒 16 環状座板 18、20 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎 敏男 福岡県粕屋郡新宮町大字三代755番地の 9 (56)参考文献 特開 昭59−210125(JP,A) 特開 昭58−58319(JP,A) 特開 平2−161010(JP,A) 実開 昭60−36430(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/12 E02D 5/58

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コンクリート杭の杭頭に設けてある鋼製
    座板に、この鋼製座板に設けてあるプレストレス導入用
    ねじ孔を利用して鋼棒を立設固定し、この鋼棒群にコン
    クリート杭の内外径と略同径の環状座板を、杭頭との間
    に所定の間隔を設けて固定し、この鋼棒群と環状座板を
    基礎フーチングに埋込んで結合することを特徴とする杭
    頭と基礎の結合方法。
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