JP3444363B2 - 図形編集装置および方法 - Google Patents
図形編集装置および方法Info
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Description
れた線図形を編集する図形編集装置および方法に関す
る。
処理が多用化し、特に図形等の処理を行うことで情報を
視覚的に処理するものが求められている。このような要
求に対して、従来よりコンピュータによる図形データの
作成及び編集をペンとタブレットを組み合わせた入力装
置を用い、エディタと呼ばれる編集ツールで行うものが
開発されている。
の移動、連結等の図形編集操作は、メニューに掲示され
ている該当ボタンを押して、図形入力モードから所望の
編集モードへ状態遷移することにより実現される。
筆記用具から当該編集操作の命令指示器へ変質させ、所
望の編集操作が必要とするデータの入力を行っている。
あるいは、ジェスチャと呼ばれる予めコンピュータ内で
定義されて特定の形状を入力することにより、所望の編
集モードに状態遷移をしてペンの用途を変えている。
たように、従来の図形編集では、まず編集モードに遷移
するための手続きを必要とするため、頻繁に図形入力と
図形編集を反復する操作場面においては、操作手続き
(モード遷移宣言)をその度に行う必要があり、操作性
が悪いといった問題がある。また、従来の編集モードに
おいて、ペンを編集パラメータを入力するための一般的
なポインティングデバイスとして取り扱っているため、
入力モード時における入力筆記用具としてのペンの概念
を編集時には別の概念に切り換えて取り扱う必要があ
り、使用者に心理的な負担をかけるといった問題もあ
る。
定義された特定形状は、エディタ開発者が固有に抱く編
集操作概念の抽象シンボルであるため、使用者がこうし
た開発者の編集概念に基づいた図形形状を記憶し使用す
ることは容易ではなく、結果的に操作習得に時間がかか
り、使用者に心理的な負担をかけるといった問題があ
る。
であり、図形入力と図形編集を同一手続きで行う、操作
性の優れた図形編集装置を提供することを目的としてい
る。
装置は、線分データを有する図形を入力する入力手段
と、図形を記憶する図形記憶手段と、図形記憶手段に記
憶された図形を表示する表示手段と、入力手段により入
力される略直線形状の線分を記憶する線分記憶手段と、
線分が図形記憶手段に記憶された図形の線分データと略
平行で、かつ図形の所定近傍内に位置しているかどうか
を判定し、判定結果に基づいて、図形の表示属性を変更
するための演算を行う演算手段とを備えたことを特徴と
する。
できる。本発明の第1の図形編集方法は、線分データを
有する図形を入力する入力ステップと、図形を記憶する
図形記憶ステップと、図形記憶ステップの処理で記憶さ
れた図形を表示する表示ステップと、入力ステップの処
理で入力される略直線形状の線分を記憶する線分記憶ス
テップと、線分が図形記憶ステップの処理で記憶された
図形の線分データと略平行で、かつ図形の所定近傍内に
位置しているかどうかを判定し、判定結果に基づいて、
図形の表示属性を変更するための演算を行う演算ステッ
プとを含むことを特徴とする。本発明の第1の図形編集
装置および方法においては、線分データを有する図形が
入力され、図形が記憶され、記憶された図形が表示さ
れ、入力される略直線形状の線分が記憶され、線分が記
憶された図形の線分データと略平行で、かつ図形の所定
近傍内に位置しているかどうかが判定され、判定結果に
基づいて、図形の表示属性を変更するための演算が行わ
れる。本発明の第2の図形編集装置は、線分データを有
する図形を入力する入力手段と、複数の図形を記憶する
図形記憶手段と、図形記憶手段に記憶された図形を表示
する表示手段と、入力手段により入力される略直線形状
の線分を記憶する線分記憶手段と、線分が図形記憶手段
に記憶された図形の線分データと略平行で、かつ図形の
所定近傍内に位置しているかどうかを判定し、判定結果
に基づいて、図形を連結するための演算を行う演算手段
とを備えたことを特徴とする。線分記憶手段に、複数の
線分を記憶すると共に、複数の線分の重心を算出する算
出手段を設け、図形の連結は重心に基づいて演算させる
ことができる。算出手段は、複数の線分の入力手段にお
ける入力条件に基づいて重心を算出することができる。
演算手段は、前記判定結果に基づいて、前記図形を連結
するか、または前記図形の位置を移動するかを判定し、
判定結果に基づいて、前記図形を連結するための演算ま
たは前記図形の位置を移動するための演算を行うことが
できる。本発明の第2の図形編集方法は、線分データを
有する図形を入力する入力ステップと、複数の図形を記
憶する図形記憶ステップと、図形記憶ステップの処理で
記憶された図形を表示する表示ステップと、入力ステッ
プの処理で入力される略直線形状の線分を記憶する線分
記憶ステップと、線分が図形記憶ステップの処理で記憶
された図形の線分データと略平行で、かつ図形の所定近
傍内に位置しているかどうかを判定し、判定結果に基づ
いて、図形を連結するための演算を行う演算ステップと
を含むことを特徴とする。本発明の第2の図形編集装置
および方法においては、線分データを有する図形が入力
され、複数の図形が記憶され、記憶された図形が表示さ
れ、入力される略直線形状の線分が記憶され、線分が記
憶された図形の線分データと略平行で、かつ図形の所定
近傍内に位置しているかどうかが判定され、判定結果に
基づいて、図形を連結するための演算が行われる。
ついて述べる。図1乃至図17は本発明の一実施例に係
わり、図1は本発明の図形編集装置の一実施例の構成を
示すブロック図、図2は図1の図形編集装置の作用を説
明するフローチャート、図3は図2のフローチャートで
検定される近接条件を説明する説明図、図4は図2の近
接直線ペアリスト作成処理により作成される近接直線ペ
アリストを説明する説明図、図5は図2の近接直線ペア
リスト作成処理の流れを示すフローチャート、図6は図
5のフローチャートによる具体例の近接直線ペアリスト
を説明する説明図、図7は図2の合成直線群作成処理に
より作成される合成直線群を説明する説明図、図8は図
2の合成直線群作成処理の流れを示すフローチャート、
図9は図8のフローチャートによる具体例の合成直線群
を説明する説明図、図10は図2の合成演算処理におい
て移動を生じさせる合成演算処理の流れを示すフローチ
ャート、図11は図2の合成演算処理において連結を生
じさせる合成演算処理の流れを示すフローチャート、図
12は図10及び図11のフローチャートによる合成演
算を説明する説明図、図13は図2の合成演算処理にお
いて切り換え制御により複数の編集効果を生じさせる変
形例の合成演算処理の流れを示すフローチャート、図1
4は図2の合成演算処理において属性を合成する変形例
の合成演算処理の流れを示すフローチャート、図15は
図14のフローチャートによる合成演算を説明する説明
図、図16は既存図形が円弧である場合の図2のフロー
チャートで検定される近接条件を説明する説明図、図1
7は図16の場合の合成演算を説明する説明図である。
において、CPU1はROM2に記憶されているプログ
ラムに従って各部を制御し、文字入力動作を実行する。
RAM3には必要に応じて所定のデータ、例えばストロ
ーク入力された入力直線データが記憶されるようになっ
ている。バックアップRAM4にはバッテリ5から常に
所定の電力が供給されており、装置の電源がオフした場
合においても、記憶しておきたい情報を記憶維持するよ
うになっている。タイマ6は水晶振動子7を基準にし
て、バッテリ5で常時動作するようになっている。
イン8を介してCPU1からの所望の図形データをV−
RAM12に展開し、そこに展開された画像をディスプ
レイ部13に表示するようになっている。入力タブレッ
ト15は、ペン16を操作することにより、入力された
座標位置データをタブレットインターフェイス14に出
力し、タブレットインターフェイス14は、このデータ
をバスライン8を介して、CPU1あるいはディスプレ
イコントローラ11に出力するようになっている。この
入力タブレット15及びペン16によりV−RAM12
に展開される図形データの指定やRAM3に記憶される
入力直線データの入力が行えるようになっている。
音処理回路17に出力し、記憶させる。また、固体録音
処理回路17が出力した音声信号は、加算器20を介し
てスピーカ21に供給され放音されるようになってい
る。ダイアラ19は、CPU1に制御され、所定のダイ
アル信号を加算器20を介してスピーカ21に出力する
ようになっている。
を切り換えるとき操作され、その操作に対応する信号が
キーインターフェイス23からバスライン8を介してC
PU1に出力されるようになっている。また、複数のキ
ースイッチ群24の所定のものを操作することにより電
源回路25をオンし、各部に電力を供給したり、固体録
音処理回路17による録音、再生、停止、音量調整等を
実行することができるようになっている。
Cカードを挿入することができるよになっており、IC
カードインターフェイス27は、このICカードに対し
てデータを授受するようになっている。
接続することができ、拡張インターフェイス28とこの
モデムを介して信号を授受できるようになっている。
により構成され、ディスプレイ部13の上に形成されて
いる。その結果ディスプレイ部13の表示が入力タブレ
ット15を介して見ることができるようになっている。
る、図形入力及び編集処理の流れについて説明する。
2におけるステップS1の入力直線データ生成処理から
ステップS7の入力登録処理へ単純に制御が移行する
が、本実施例では、図2に示すように点線枠内の処理が
付加されている。そこで付加された本実施例の特徴であ
る処理の流れを説明する。
ステップS1の入力直線データ生成処理においてペン1
6の入力タブレット15の筆跡より入力直線のデータを
生成し、続いて後述するステップS2の近接直線ペアリ
スト作成処理、ステップS3の合成直線群作成処理を経
て、ステップS4で合成直線群の生成是非判定を行う。
ステップS4で、もし合成直線群が生成されていないと
判定されるとステップS7の入力直線データ登録処理に
制御が移動し、通常のエディタの入力モードになる。ま
た、もし合成直線群が生成されていると判定されるとス
テップS5の合成演算処理に制御が移動し、図形の合成
処理が実行され、ステップS6の直線データ登録更新処
理でステップS5の合成演算処理の結果をエディタの管
理する直線データに反映させた後、ステップS7の入力
直線データ登録処理に制御が移動し、入力直線データを
確定する。これらの一連の処理は、エディタへのストロ
ーク入力が起きる度に実行される。
理(ステップS2)、合成直線群作成処理(ステップS
3)、合成演算処理(ステップS5)、直線データ登録
更新処理(ステップS6)の各処理を詳細に説明する。
以下に述べる近接条件に基づいて処理が行われる。
う場合、その特徴量として端点座標を持つことは必須で
ある。そこで、図3(a)に示すような2直線l1、l2
のなす角θ及び2直線l1、l2上の任意の点を結んで計
測される距離の中で最小値となる距離dを算出すること
ができる。すなわち、図3(a)において、2直線l
1、l2から算出されたθが θ<Θ<180° (Θはある定数、例えば30°) ……(1) であり、かつ、 d<D (Dはエディタの筆跡計測器による定数) ……(2) である場合、2直線が近接条件を満たしていると定義す
る。
力時のストロークデータを保持している場合は、図3
(c)のように筆跡点列を参照して算出された最小距離
をdとする方法を採用してもかまわない。また図3
(b)のように、ストロークデータを保持している直線
と保持していない直線を組み合わせてdを算出すること
もできる。
線を含むエディタ上のすべての直線の組に対して上記の
近接条件の検定を行う。図4(a)のマトリックスは、
n個の直線l1〜lnに対する検定結果の一例を示したも
のであり、○印がついている2直線の組み合わせは近接
条件を満たし、×印は近接条件を満たしていないことを
示している。そして組み合わせ結果により、近接条件を
満たす直線の組を近接ペアとして、図4(b)に示す近
接直線ペアリストに登録する。図4(b)ではm個の近
接ペアが存在し登録されたことを示している。
5に示すように、ステップS21でi=0とし、ステッ
プS22でiをインクリメントし、ステップS23でj
=0とし、ステップS24でjをインクリメントする。
そしてステップS25で直線liと直線ljとが近接条件
を満たすかどうか判定し、満たす場合はステップS26
で近接ペアとして近接ペアリストに登録し、そしてステ
ップS27でjが直線の総数n以下かどうか判断する。
ステップS25で近接条件を満たさない場合はステップ
S27に進む。ステップS27でj≦nならばステップ
S24に戻り処理を繰り返し、jがnを越えたならば、
ステップS28に進み、iが直線の総数n以下かどうか
判断する。そして、i≦nならばステップS24に戻り
処理を繰り返し、iがnを越えたならば処理を終了す
る。このような処理によりすべての組み合わせについて
近接条件を検定し近接直線ペアリストを作成する。
を、図6(a)に示すように幾何学的に分布した直線l
1〜l5に適用すると、各直線間におけるd及びθ(図3
参照)が d13、d23、d34、d45<D、d12≧Dで、かつ θ12、θ13、θ23、θ45<Θ、θ34≧Θ としたとき、式(1)、(2)より近接条件を満たすの
は(l1、l3)、(l2、l3)、(l4、l5)の3組と
なり、従って、これらの組が図6(b)に示すように近
接直線ペアリストに登録されることになる。
る。ここで合成直線群とは図7に示すように、近接条件
を満たし連鎖的に分布した直線の集合をいう。従って、
この合成直線群は上記の近接直線ペアリストを参照する
ことにより作成される。図7の場合、G1、G2、G3
の3つの合成直線群が生成された例を示している。例え
ばG1においては、(L1、l1)、(l1、l2)、(l
2、l3)、(l3、l4)、(l4、L2)の組はすべて近
接条件を満たしており(この場合、Θ=45゜)、これ
らの組は近接直線ペアリストに登録されている。そこで
以下に述べる図8の合成直線群作成処理に従ってG1が
生成され、生成された合成直線群は合成直線群インデッ
クスに登録され管理される。なおL1及びL2は既存直線
を示す。
図8に示すように、ステップS41で近接直線ペアリス
トを指し示す変数Pの初期値を近接直線ペアリストの先
頭アドレスにセットする。次にステップS42で、Pの
示す組の両方の直線が、すでに何らかの合成直線群に登
録されているかどうか判断し、登録されれているならば
ステップS43に進み、未登録ならばステップS44に
進む。ステップS43ではPの示す組の直線が登録され
ているそれぞれの合成直線群を1つの合成直線群に変換
し、ステップS47に進む。
か片方の直線が、すでに何らかの合成直線群に登録され
ているかどうか判断し、登録されれているならばステッ
プS45に進み、未登録ならばステップS46に進む。
ステップS45では、未登録の直線をすでに登録されて
いる直線の合成直線群に登録し、ステップS47に進
む。ステップS46では、Pの示す組の両直線で構成さ
れる新しい合成直線群を合成直線インデックスに登録
し、ステップS47に進む。
の最終ペアかどうか判断し、最終ペアならば処理を終了
し、そうでない場合は、ステップS48でPをインクリ
メントしステップS42に戻り処理を繰り返す。
スを調べることにより、上述した図2のステップS4で
合成直線群が新たに作成されたかどうか判断される。そ
してもし合成直線インデックスに何も登録されなければ
ステップS7の入力直線データ登録処理に制御は移行す
るが、合成直線インデックスに登録されたならば、ステ
ップS5の合成演算処理が行われることになる。次にこ
の合成演算処理について説明する。
して適用される情報加工処理であり、合成演算の入力は
合成直線群であって、出力は直線群となる。合成演算処
理の具体的な内容は開発者により任意に作成することが
できるが、以下に合成演算の例として図形の移動、連結
等の図形編集効果を生じるような合成演算について説明
する。
変換の例である。ここでL1、l1、l2、l3、l4は1
つの合成直線群Gaをなしているとする。
に、ステップS61で合成直線群Gaより入力直線群
(図9(a)の場合{l1、l2、l3、l4})Iを求め
る。次にステップS62で入力直線群Iの中から最後に
入力された直線le(図9(a)の場合はl4)を探す。
そしてステップS63でleの中点Mを求め、ステップ
S64で合成直線群Ga中の既存直線L1〜Ln(図9
(a)の場合はL1)と同等内容の直線データL1’〜L
n’を生成する。そしてステップS65でMを中点と
し、leと平行となるように直線データL1’〜Ln’の
位置情報を修正する。このような処理を行うことにより
図9(a)においては、L1に対して、l4の中点を中点
としたl4に平行でL1と同じ長さの直線L1’が生成さ
れ直線が移動することになる。
変換の例である。ここでL1、l1、l2、l3、l4、L2
は1つの合成直線群Gbをなしているとする。合成直線
群Gb中の既存直線L1、L2がほぼ平行であった場合
(例えばL1、L2の方向差45゜以内)、図11に示す
手順により連結された直線を算出する。
S71で合成直線群Gbの入力直線の端点p1〜p2mを
求め、ステップS72で端点p1〜p2mの重心gを求め
る。次にステップS73で合成直線群Gb中の既存直線
L1〜Lnの方向ベクトル(直線方向を0゜以上180゜
未満で表す単位ベクトル)V1〜Vnの和Vgを求める。
そしてステップS74でgを通りVgに平行な軸Aへ既
存直線の端点P1〜P2nを射影し、ステップS75で軸
Aの射影点の中で最小及び最大の位置にあるものを両端
点とする直線Lgを生成し直線の連結とする。こうする
ことで図9(b)においては、L1、L2より連結直線L
12が生成される。
1、L2のなす角が大きくほぼ平行といえる範囲を越えた
場合は、特殊合成演算(当該合成直線群の既存直線と同
じ直線を生成)を行う。また、図7の合成直線群G3の
ように、構成要素に全く既存直線を含まないようなもの
や、あるいは逆に構成要素がすべて既存直線の場合に対
しても上記の特殊合成演算を適用する。
ップS6の直線データ登録更新処理が行われる。この直
線データ登録更新処理では、合成直線群生成処理(図2
のステップS3)で生成された合成直線群に所属する既
存直線を直線データから削除する。その後、合成演算処
理(図2のステップS6)により生成された直線を直線
データに登録する。一方、合成直線群に所属する入力直
線は、入力直線データから削除される。すなわち、それ
らの直線データは、入力直線データ登録部に渡されるこ
とはない。ただし、上記特殊合成演算が適用された合成
直線群に所属する入力直線に関してはこの限りではな
い。この場合これらの入力直線の直線データが削除され
るか否かは任意とする(例えば初期設定により設定可
能)。
果を生んだ筆跡については図形入力としての作用を後段
で起こさせないことにある。上記特殊合成演算が行われ
る入力直線は、近接条件を満たし合成直線群を形成した
にもかかわらず、実質的な編集効果を生じなかった入力
であり、そのため削除はシステムの任意としている。
ば、図形入力モードにおいて、例えば図12(a)に示
すようにジャギー状のペンの筆跡により既存直線を最終
入力位置に移動させることができる。また図12(b)
に示すように、例えば2つの既存直線をジャギー状の入
力筆跡で結び付け、1本の直線に連結させることができ
る。さらに図12(c)に示すように、略平行な2本の
既存直線とこれらとは略直角な既存直線に対しても、ジ
ャギー状の入力筆跡により連結及び移動の効果をそれぞ
れ生じさせることができる。また、直線移動の効果は図
12(a)に限らず、図12(d)に示すように略平行
な2本の既存直線を、ジャギー状の入力筆跡により最終
入力位置にそれぞれ移動させることもできる。
おいて編集操作と同等の効果を得ることができるので、
操作性を向上させることができるとともに、図形入力結
果として編集効果が発生するので、通常の筆記用具とし
て意識したまま編集操作を行うことができるので心理的
負担が軽減できる。
したが、これに限らず、以下に示す切り換え制御により
合成演算を切り換えて処理するようにしても良い。ここ
で、以下の切り換え制御は、例えば初期設定により自動
切換に設定されているときに行われる。
S91で合成直線群の中に既存直線、入力直線とも1つ
以上あるかどうか判断し、ある場合はステップS92に
進み、ない場合にはステップS93に進む。ステップS
92では自動切換に設定されているがどうか判断し、自
動切換の場合はステップS94に進み、そうでない場合
はステップS95に進む。ステップS94では、既存直
線が2つ以上あるかどうか判断し、ある場合はステップ
S96に進み、ない場合にはステップS100に進む。
ステップS96では合成直線群内の既存直線で総当たり
の組をつくり、すべての組についてなす角を計算し、そ
の最大値θ(≧0)を得て、ステップS97に進む。ス
テップS97ではθがα(予め装置内で定義された値)
未満ならステップS98に進み、そうでないならばステ
ップS99に進む(この判断より合成直線群内の既存直
線が他のすべての既存直線に対して略平行かどうか判断
される)。ステップS98では連結を生じさせる合成演
算を行い、ステップS101に進み後述する追加処理を
行って処理を終了する。
テップS101に進み、ステップS95では初期設定さ
れた合成演算が移動に関するものかどうか判断し、移動
に関するものならばステップS100に進み移動を生じ
させる合成演算を行い、ステップS101に進む。そう
でないならばステップS96に進み上述した処理を行
う。
いるがどうか判断し、自動切換の場合はステップS10
0に進み、そうでない場合はステップS93に進む。
り、図12に示した各合成演算を自動的に行うことがで
きる。
る。一般に図形データの内容には図形の幾何学的な形状
データや位置データの他に属性と呼ばれるその図形の表
示装飾等に関するデータがある。この追加処理は、図形
の属性の合成に関する処理である。
プS110で入力直線の描画パターンが定義されている
かどうか判断し、定義されている場合はステップS11
1に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップ
S111では、合成演算で生成された直線の描画パター
ンデータを入力直線の描画パターンに変換し処理を終了
する。この問うな追加処理により、図15に示すよう
に、入力直線の描画パターンに当該合成直線群の既存直
線の描画パターンを変換するような合成演算が行われ、
この例では既存直線の実線パターンが入力直線の破線パ
ターンに変換されている。なお、属性については線種の
みならず、例えば色等も合成演算の対象となることはい
うまでもない。
直線として説明したが、これに限らず、直線以外の図形
に対しても合成演算を行うことができる。ここでは円弧
を用いて説明する。なお、演算対象図形と入力直線との
近接条件を検定するために各図形は代表線と呼ばれる仮
想直線を有している(これまでの説明では直線それ自体
が代表線であったため、特に代表線については言及しな
かった)。そしてこの代表線に対して近接条件について
検定し、代表線と入力直線とに対して近接直線ペアリス
トを作成し、さらに合成直線群を生成し合成演算を行
う。一般的に合成直線群は入力直線と既存図形の代表線
により構成される。
弦をその代表線とする。近接条件は入力直線と代表線と
の間で検討され、この場合の近接条件を示す(既存直線
と同じ)。そして図17に示すように、入力筆跡により
連結合成することができる。
合成演算においては、合成演算後に発生する直線の位置
を決めるための直線の通る点として入力直線の端点の重
心を求めたが、これに限らず、以下の算出方法により重
心点を求めても良い。
より重心を計算する方法においては、重心の計算は入力
直線の端点のみ参照し、重心を計算するに当たっては長
い入力直線の端点に重みwを付ける。この重みの計算方
法は、 Lave=(len1+len2+……+lenm)/m として、 wi=leni/Lava (leni;合成直線群の入力直
線liの長さ) となる。そして、この重みによる重心点gの計算は、 gx=(w1px1+w1px2+w2px3+w2px4+……+
wmpx2m)/2m gy=(w1py1+w1py2+w2py3+w2py4+……+
wmpy2m)/2m m:合成直線群の入力直線の個数 wi:合成直線群の入力直線liの重み pi:合成直線群の入力直線[(i+1)/2]の端点 ([]はガウスの括弧) となる。
を行うこともできる。この場合は、以下のようになる。
すなわち、重みの計算方法は、 Lave=(len1+……+lenm+LEN1+……LENn)/m+
n として、 wi=leni/Lava Wi=LENi/Lava (LENi;合成直線群の既存直
線Liの長さ) となる。そして、この重みによる重心点gの計算は、 gx=(w1px1+…+wmpx2m+W1Px1+…+WnPx2
n)/2(m+n) gy=(w1py1+…+wmpy2m+W1Py1+…+WnPy2
n)/2(m+n) n:合成直線群の既存直線の個数 Wi:合成直線群の既存直線liの重み Pi:合成直線群の既存直線[(i+1)/2]の端点 ([]はガウスの括弧) となる。
算出しても良い。この場合は、以下のようになる。すな
わち、重みの計算方法は、 Save=(seq1+seq2+……+seqm)/m として、 wi=seqi/Lava (seqi;合成直線群の入力直
線liの入力順番) となる。そして、この重みによる重心点gの計算は、 gx=(w1px1+w1px2+w2px3+w2px4+……+
wmpx2m)/2m gy=(w1py1+w1py2+w2py3+w2py4+……+
wmpy2m)/2m m:合成直線群の入力直線の個数 wi:合成直線群の入力直線liの重み pi:合成直線群の入力直線[(i+1)/2]の端点 ([]はガウスの括弧) となる。
じて算出しても良い。この場合は、以下のようになる。
すなわち、重みの計算方法は、 PRave=(pr1+pr2+……+prm)/m として、 wi=pri/Lave (pri;合成直線群の入力直線liの入力筆跡の平均筆
圧) となる。そして、この重みによる重心点gの計算は、 gx=(w1px1+w1px2+w2px3+w2px4+……+
wmpx2m)/2m gy=(w1py1+w1py2+w2py3+w2py4+……+
wmpy2m)/2m m:合成直線群の入力直線の個数 wi:合成直線群の入力直線liの重み pi:合成直線群の入力直線[(i+1)/2]の端点 ([]はガウスの括弧) となる。
応じて算出しても良い。この場合は、以下のようにな
る。すなわち、重みの計算方法は、 Tave=(t1+t2+……+tm)/m として、 wi=ti/Lave(ti;合成直線群の入力直線liの入
力筆跡の入力に要した時間) となる。そして、この重みによる重心点gの計算は、 gx=(w1px1+w1px2+w2px3+w2px4+……+
wmpx2m)/2m gy=(w1py1+w1py2+w2py3+w2py4+……+
wmpy2m)/2m m:合成直線群の入力直線の個数 wi:合成直線群の入力直線liの重み pi:合成直線群の入力直線[(i+1)/2]の端点 ([]はガウスの括弧) となる。
および方法によれば、記憶された線分が、記憶された図
形の線分データと略平行で、かつ図形の所定近傍内に位
置しているかどうかを判定し、判定結果に基づいて図形
に所定演算を行うようにしたので、図形入力と図形編集
を同一手続きで行うことができ、その結果、操作性を向
上させることができるという効果がある。
ブロック図である。
ャートである。
説明する説明図である。
される近接直線ペアリストを説明する説明図である。
すフローチャートである。
ペアリストを説明する説明図である。
成直線群を説明する説明図である。
チャートである。
群を説明する説明図である。
る合成演算処理の流れを示すフローチャートである。
る合成演算処理の流れを示すフローチャートである。
成演算を説明する説明図である。
より複数の編集効果を生じさせる変形例の合成演算処理
の流れを示すフローチャートである。
変形例の合成演算処理の流れを示すフローチャートであ
る。
明する説明図である。
ャートで検定される近接条件を説明する説明図である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 線分データを有する図形を入力する入力
手段と、 前記図形を記憶する図形記憶手段と、 前記図形記憶手段に記憶された前記図形を表示する表示
手段と、 前記入力手段により入力される略直線形状の線分を記憶
する線分記憶手段と、 前記線分が前記図形記憶手段に記憶された前記図形の前
記線分データと略平行で、かつ前記図形の所定近傍内に
位置しているかどうかを判定し、判定結果に基づいて、
前記図形の表示属性を変更するための演算を行う演算手
段とを備えたことを特徴とする図形編集装置。 - 【請求項2】 前記表示属性は表示色であることを特徴
とする請求項1に記載の図形編集装置。 - 【請求項3】 線分データを有する図形を入力する入力
ステップと、 前記図形を記憶する図形記憶ステップと、 前記図形記憶ステップの処理で記憶された前記図形を表
示する表示ステップと、 前記入力ステップの処理で入力される略直線形状の線分
を記憶する線分記憶ステップと、 前記線分が前記図形記憶ステップの処理で記憶された前
記図形の前記線分データと略平行で、かつ前記図形の所
定近傍内に位置しているかどうかを判定し、判定結果に
基づいて、前記図形の表示属性を変更するための演算を
行う演算ステップとを含むことを特徴とする図形編集方
法。 - 【請求項4】 線分データを有する図形を入力する入力
手段と、 複数の前記図形を記憶する図形記憶手段と、 前記図形記憶手段に記憶された前記図形を表示する表示
手段と、 前記入力手段により入力される略直線形状の線分を記憶
する線分記憶手段と、 前記線分が前記図形記憶手段に記憶された前記図形の前
記線分データと略平行で、かつ前記図形の所定近傍内に
位置しているかどうかを判定し、判定結果に基づいて、
前記図形を連結するための演算を行う演算手段と を備え
たことを特徴とする図形編集装置。 - 【請求項5】 前記線分記憶手段は、複数の前記線分を
記憶すると共に、前記複数の前記線分の重心を算出する
算出手段を備え、 前記図形の連結は前記重心に基づいて演算されることを
特徴とする請求項4に記載の図形編集装置。 - 【請求項6】 前記算出手段は、前記複数の前記線分の
前記入力手段における入力条件に基づいて前記重心を算
出することを特徴とする請求項5に記載の図形編集装
置。 - 【請求項7】 前記演算手段は、前記判定結果に基づい
て、前記図形を連結するか、または前記図形の位置を移
動するかを判定し、判定結果に基づいて、前記図形を連
結するための演算または前記図形の位置を移動するため
の演算を行うことを特徴とする請求項4に記載の図形編
集装置。 - 【請求項8】 線分データを有する図形を入力する入力
ステップと、 複数の前記図形を記憶する図形記憶ステップと、 前記図形記憶ステップの処理で記憶された前記図形を表
示する表示ステップと、 前記入力ステップの処理で入力される略直線形状の線分
を記憶する線分記憶ステップと、 前記線分が前記図形記憶ステップの処理で記憶された前
記図形の前記線分データと略平行で、かつ前記図形の所
定近傍内に位置しているかどうかを判定し、判定結果に
基づいて、前記図形を連結するための演算を行う演算ス
テップとを含むことを特徴とする図形編集方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23212093A JP3444363B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 図形編集装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23212093A JP3444363B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 図形編集装置および方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0785304A JPH0785304A (ja) | 1995-03-31 |
JP3444363B2 true JP3444363B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=16934325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23212093A Expired - Fee Related JP3444363B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 図形編集装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3444363B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP5377743B1 (ja) * | 2012-11-28 | 2013-12-25 | 株式会社東芝 | 電子機器および手書き文書処理方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0648492B2 (ja) * | 1988-08-09 | 1994-06-22 | 東京電力株式会社 | 図面補正装置 |
JPH0711826B2 (ja) * | 1988-12-02 | 1995-02-08 | 三菱電機株式会社 | 図面補正装置 |
JP2920195B2 (ja) * | 1989-03-10 | 1999-07-19 | 株式会社日立製作所 | 形状変換方法及び装置 |
JP2619962B2 (ja) * | 1990-02-28 | 1997-06-11 | 株式会社日立製作所 | 図形編集方法および装置 |
JPH04139585A (ja) * | 1990-10-01 | 1992-05-13 | Canon Inc | 画像処理装置 |
JP2859004B2 (ja) * | 1991-08-30 | 1999-02-17 | 東京瓦斯株式会社 | 図形処理装置 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP23212093A patent/JP3444363B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0785304A (ja) | 1995-03-31 |
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