JP3444032B2 - 電子制御ユニットの調整装置 - Google Patents

電子制御ユニットの調整装置

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JP3444032B2
JP3444032B2 JP19300495A JP19300495A JP3444032B2 JP 3444032 B2 JP3444032 B2 JP 3444032B2 JP 19300495 A JP19300495 A JP 19300495A JP 19300495 A JP19300495 A JP 19300495A JP 3444032 B2 JP3444032 B2 JP 3444032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子制御式
の燃料噴射エンジンやトランスミッション等の制御対象
を制御する電子制御ユニットを開発段階で調整するため
の調整装置に関し、特に、電子制御ユニットの制御用C
PU内のRAMデータをモニタ装置を介してモニタする
ものに係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば車両に搭載される電子制
御式の燃料噴射エンジンにおいては、その制御のために
制御用CPU及びROMを有する電子制御ユニットを設
けて、上記ROMに対し制御プログラム及び各種の定数
や係数等の基本となる所定の制御データを記憶させ、上
記制御用CPUからの制御信号によりエンジンの燃料噴
射量等を制御するようにしている。
【0003】そして、上記ROMに記憶される各種の定
数や係数等のROMデータは、製品段階では所定値に固
定されるが、エンジンの開発段階では、チューニングの
ために或いはエンジンを搭載する車種に応じて変更さ
れ、これらの調整によって車両の加速性や燃費、騒音等
に応じた最適値が決定されるようになっている。このた
め、上記開発段階では、エンジンの運転状態で、電子制
御ユニットにおけるROMデータを書き換えるいわゆる
ROMエミュレーションを行う要求がある。
【0004】また、上記電子制御ユニットの制御用CP
Uに内蔵された内部RAMには、センサ類により検出さ
れて刻々変化する制御に必要な変数等が一時的に記憶さ
れるが、エンジンの開発段階では、このRAMの記憶内
容をモニタするいわゆるRAMモニタを行う必要もあ
る。このRAMモニタを行うモニタ装置としては、例え
ば特開平6−291662号公報に開示されるように、
電子制御ユニットの端末と接続されるモニタ装置内に、
RAMモニタデータを収集する収集部を設け、該収集部
で収集したRAMモニタデータをモニタ装置の画面上に
表示したり、FD(フロッピーディスク)等のメモリ部
に保存したりするものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
モニタ装置では、下記のような4つの問題点がある。す
なわち、 (1) 従来のモニタ装置では、電子制御ユニットの制御用
CPUのRAMデータのみしかモニタできなかったが、
電子制御ユニットの制御状態を把握するために、電子制
御ユニットに外部の計測器等から信号データ(例えばエ
ンジン制御の場合空燃比計からの空燃比信号(アナログ
信号)のデータ)と制御用CPUのRAMデータとを同
時にタイミングでモニタする必要があり、そのために
は、電子制御ユニットの空きのA/D変換ポートに計測
器からの信号を入力し、一旦、制御用CPUのRAMデ
ータに変換する必要があった。しかし、近年の制御シス
テム等は高機能化の一途をたどっており、電子制御ユニ
ットのA/D変換ポートの空きは皆無である。従って、
外部計測器の信号データと制御用CPUのRAMデータ
とを同時比較するためには、双方のデータをタイムチャ
ート上に出力し、そのチャートでの比較しか行えなかっ
た。このため、正確なデータの分析を行うことができ
ず、開発効率を著しく阻害していた。
【0006】(2) 従来、エンジンの開発段階では、モニ
タ装置で電子制御ユニットの制御用CPUのRAMデー
タをモニタすることとは別に、エンジンに取付けた各種
センサからの情報を外部の分析計等に入力し、エンジン
の運転状態を分析していたが、近年のエンジン制御の高
性能化に伴い、電子制御ユニットの制御用CPUのRA
Mデータ、例えばエンジンの充填効率等を用いてより詳
細な分析を行いたいという要求がある。上記例示の公報
(特開平6−291662号)には、モニタ装置内にD
/A変換器を設け、モニタ装置を通した後のRAMデー
タを外部に出力することが開示されているが、RAMデ
ータをモニタ装置を介さずに直接的にかつ迅速に外部に
出力するものはない。
【0007】(3) 従来、電子制御ユニットとモニタ装置
との間の通信はデジタル通信で行われているが、このデ
ジタル通信でのデータ転送方式として、電子制御ユニッ
ト及びモニタ装置の各内部で採用されているパラレル転
送方式をそのまま用いる場合、線間同士の影響によるノ
イズや外部からのノイズが入り易くなる。特に、通信距
離が長くなる程ノイズの問題が顕著なものになる。
【0008】(4) 従来のモニタ装置では、外部信号に同
期してモニタを行う場合には、電子制御ユニットにその
外部信号を入力するとともに、その信号が所定状態にな
ったときモニタデータをモニタ装置に送信するように制
御プログラムを変更し、同期をとっていた。しかし、上
記(1) でも述べたように、近年の制御システム等は高機
能化の一途をたどっており、電子制御ユニットの外部信
号入力ポートの空きは、A/D変換ポートと同様皆無で
ある。このため、外部信号に同期したモニタを行うこと
ができず、開発効率を著しく阻害してきている。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、従来のモニタ装置ない
し調整装置における上記4つの問題点を解決するもので
ある。
【0010】すなわち、本発明のうち、請求項1〜3
係る発明の目的は、上記(1) 及び(2) の問題点を解決
し、電子制御ユニットとモニタ装置との間の個所で計測
器や分析計等の外部機器との間の信号の入出力を行うこ
とにより、外部信号データと制御用CPUのRAMデー
タとを同時タイミングでモニタして正確なデータ分析を
行ったり、外部機器でRAMデータを用いて詳細な分析
を行ったりすることができるようにし、もって開発効率
の向上を図るものである。
【0011】また、上記請求項1〜3に係る発明の別の
目的は、上記(3) の問題点を解決し、電子制御ユニット
とモニタ装置との間のデジタル通信でノイズが入り難く
なるようにすることにより、モニタ上でのノイズの影響
を防止するものである。
【0012】さらに、上記請求項1〜3に係る発明の
う一つ別の目的は、上記の目的に加えて、上記(4) の問
題点を解決し、電子制御ユニットとモニタ装置との間の
個所で外部信号を入力し、かつ該外部信号に基づいてモ
ニタを行うことにより、開発効率の向上をより図るもの
である。
【0013】さらにまた、請求項に係る発明の目的
は、上記の請求項1〜3に係る発明のそれと同じく、上
(1)〜(4) の問題点を解決して、開発効率の向上をよ
り図るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜3のいずれかに係る発明は、少なくとも
制御用CPUを有し所定の制御対象を制御する電子制御
ユニットと、該電子制御ユニットの制御用CPU内のR
AMデータをモニタするモニタ装置とを備え、上記電子
制御ユニットとモニタ装置との間の通信をデジタル通信
で行うように構成された電子制御ユニットの調整装置に
おいて、上記電子制御ユニットとモニタ装置との間に、
外部機器との間で信号を送受信する中継手段を設ける構
成とする。これにより、中継手段で計測器や分析計等の
外部機器との間の信号の送受信を行うことにより、外部
信号データと制御用CPUのRAMデータとを同時タイ
ミングでモニタして正確なデータ分析を行ったり、外部
機器でRAMデータを用いて詳細な分析を行ったりする
ことができる。
【0015】さらに、上記電子制御ユニットとモニタ装
置との間に、上記中継手段とは別に、電子制御ユニット
及びモニタ装置のいずれか一方との間ではパラレル転送
方式のデジタル通信を、他方との間ではシリアル転送方
式のデジタル通信をそれぞれ行うための通信用CPU及
びICを有する通信中継部を設け、該通信中継部の電子
部品に上記中継手段を接続する構成とする。これによ
り、通信中継部と電子制御ユニット及びモニタ装置のい
ずれか一方との間で行われるシリアル転送方式のデジタ
ル通信は、パラレル転送方式のデジタル通信に比べて線
間同士の影響によるノイズや外部からのノイズが入り難
いものであるので、その分、電子制御ユニットとモニタ
装置との間のデジタル通信の耐ノイズ性が向上すること
になる。特に、シリアル転送方式のデジタル通信が行わ
れる間の距離が長い程耐ノイズ性が向上する
【0016】特に、上記請求項1の発明では、上記通信
中継部の通信用CPU、上記中継手段に入力された外
部機器からの信号に基づいて、電子制御ユニットの制御
用CPU内のRAMデータ及び外部機器からの信号デー
タをモニタ装置に転送する構成とすることで、外部信号
に基づいてRAMデータ及び外部信号データをモニタす
ることができる。
【0017】また、特に上記請求項に係る発明では、
上記中継手段は、外部機器であるパルス信号発生器から
のパルス信号を計測するパルスICからなり、上記通信
中継部の通信用CPUは、上記パルスICで計測したパ
ルス信号が所定の状態になった時点で電子制御ユニット
の制御用CPU内のRAMデータ及びパルス信号データ
をモニタ装置に転送するように設けられているものとす
ることで、外部パルス信号が所定の状態(例えば外部パ
ルス信号の立上り・立下りエッジの発生、パルス数、パ
ルス幅)になった時点でRAMデータ及び外部パルス信
号データをモニタすることができ、データ分析を所望通
り行うことができる。
【0018】また、特に上記請求項に係る発明では、
上記中継手段は、外部機器である計測器からのアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器からなり、
上記通信中継部の通信用CPUは、上記A/D変換器で
変換された外部信号データが所定条件を満たすときにの
み電子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデータ及
び外部信号データをモニタ装置に転送するように設けら
れているものとすることで、外部信号データが所定条件
を満たすとき(例えば連続したエンジンのリーン制御評
価を行う場合に空燃比が所定値以上になったとき)にの
みRAMデータ及び外部信号データをモニタすることが
でき、使用者が空燃比等を常に監視することなく、デー
タ分析を所望通り行うことができる。
【0019】請求項に係る発明は、少なくとも制御用
CPUを有し所定の制御対象を制御する電子制御ユニッ
トと、該電子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデ
ータをモニタするモニタ装置と、上記電子制御ユニット
とモニタ装置との間でデジタル通信を行う通信手段とを
備えた電子制御ユニットの調整装置において、上記電子
制御ユニットとモニタ装置との間に、外部機器との間で
信号を送受信する中継手段を設け、該中継手段を上記通
信手段に接続する。また、上記通信手段が、上記中継手
段に入力された外部機器からの信号に基づいて、電子制
御ユニットの制御用CPU内のRAMデータ及び外部機
器からの信号データをモニタ装置に転送する構成とす
る。これにより、中継手段で計測器や分析計等の外部機
器との間の信号の送受信を行うとともに、通信手段によ
り上記外部機器からの信号に基づいて、電子制御ユニッ
トの制御用CPU内のRAMデータ及び外部機器からの
信号データをモニタ装置に転送することにより、正確な
データ分析を行ったり、外部機器でRAMデータを用い
て詳細な分析を行ったりすることができ、また外部信号
に基づいてRAMデータ及び外部信号データをモニタす
ることもできる。
【0020】請求項及びに係る発明は、いずれも請
求項に係る発明のより具体的な形態を示すものであ
る。
【0021】すなわち、請求項に係る発明では、上記
中継手段は、外部機器であるパルス信号発生器からのパ
ルス信号を入力して計測するパルスICからなり、上記
通信手段は、上記パルスICで計測したパルス信号が所
定の状態になった時点で電子制御ユニットの制御用CP
U内のRAMデータ及びパルス信号データをモニタ装置
に転送するように設けられている。これにより、外部パ
ルス信号が所定の状態(例えば外部パルス信号の立上り
・立下りエッジの発生、パルス数、パルス幅)になった
時点でRAMデータ及び外部パルス信号データをモニタ
することができ、データ分析を所望通り行うことができ
る。
【0022】また、請求項に係る発明では、上記中継
手段は、外部機器である計測器からのアナログ信号を入
力してデジタル信号に変換するA/D変換器からなり、
上記通信手段は、上記A/D変換器で変換された外部信
号データが所定条件を満たすときにのみ電子制御ユニッ
トの制御用CPU内のRAMデータ及び外部信号データ
をモニタ装置に転送するように設けられている。これに
より、外部信号データが所定条件を満たすとき(例えば
連続したエンジンのリーン制御評価を行う場合に空燃比
が所定値以上になったとき)にのみRAMデータ及び外
部信号データをモニタすることができ、使用者が空燃比
等を常に監視することなく、データ分析を所望通り行う
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】図1は本発明の実施例に係る電子制御ユニ
ットの調整装置を示し、この調整装置は、制御対象の開
発段階で使用されるもので、電子制御ユニット(EC
U)1と中継ボックス2とモニタ装置3とで構成されて
おり、そのうち、電子制御ユニット1は制御対象に付随
して設けられるが、中継ボックス2及びモニタ装置3は
電子制御ユニット1とは切り離して装備される。
【0025】すなわち、図1において、電子制御ユニッ
ト1は所定の制御対象としてエンジンの電子制御式燃料
噴射装置を制御するもので、この電子制御ユニット1に
はエバボード11が搭載され、このエバボード11には
制御用CPU12、外部ROM13、エミュレーション
RAM14及びDP−RAM(デュアルポートRAM)
15が取付けられており、これらは互いに高速バス16
を介して接続されている。
【0026】上記制御用CPU12は、本来のエンジン
制御(詳しくは燃料噴射制御)を行うとともに、その制
御の合間にモニタ装置3との通信及びコマンド処理を行
うものである。この制御用CPU12には、図外のセン
サ類により検出されて刻々変化する制御に必要な変数を
記憶するRAM及びROM(共に図示せず)が内蔵され
ている。
【0027】上記外部ROM13は、上記制御用CPU
12が本来のエンジン制御を行うときに必要な制御プロ
グラム及び各種の定数や係数等の基本となる所定の制御
データを記憶する。一方、エミュレーションRAM14
は、上記外部ROM13の制御データを書き換えるため
に該制御データを一時的に記憶するようになっている。
【0028】更に、上記DP−RAM15は通常のRA
Mとは異なり、2つのポートを有していて各ポートの双
方向からアクセス可能なRAMで、所定の容量(例えば
32kバイト)を有する。その一方のポートは上記高速
バス16を介して制御用CPU12に接続され、他方の
ポートは、例えば16ビットの比較的短い長さ(例えば
10〜20cm)のパラレル通信ケーブル17を介して
中継ボックス2に接続されている。
【0029】尚、上記エバボード11上の外部ROM1
3、エミュレーションRAM14及びDP−RAM15
は、制御対象の開発段階で外部ROM13の制御データ
(詳しくは外部ROM13からエミュレーションRAM
14に書き込まれかつ変更調整された制御データ)が確
定するまで同エバボード11に設けられるもので、この
外部ROM13のデータが決定された制御対象の量産品
に対しては、これら外部ROM13等が搭載されていな
くて制御用CPU12のみが搭載されたエバボードが電
子制御ユニット1に装備され、確定した制御データ及び
制御プログラムは、制御用CPU12の内部ROMに記
憶される。
【0030】上記中継ボックス2には通信中継部21と
中継手段22とが設けられている。上記通信中継部21
は、ボード端部に配置されたパラレル通信用及びシリア
ル通信用の接続端子としてのバッファ23,24、通信
用CPU25及び通信用IC26を有している。上記パ
ラレル通信用のバッファ23は、上記パラレル通信ケー
ブル17を介して電子制御ユニット1のDP−RAM1
5に接続されている一方、上記シリアル通信用のバッフ
ァ24は、シリアル通信ケーブル31を介してモニタ装
置3に接続されている。上記シリアル通信ケーブル31
は、例えばデータを電流の大小に変換して送信する電流
駆動型のもので、そのケーブル長さは、例えば5〜6m
とされて上記パラレル通信ケーブル17のケーブル長よ
りも長く設定されている。
【0031】上記通信用CPU25は、本来の制御とし
てパラレル転送方式のデジタル通信データ(以下、単に
パラレル通信データという)とシリアル転送方式のデジ
タル通信データ(以下、単にシリアル通信データとい
う)とを変換するものであり、上記通信用IC26は、
該通信用CPU25に付設されるもので、通信用CPU
25の入/出力データをシリアル通信ケーブル31の規
格に合致させるためのものである。そして、中継ボック
ス2の通信中継部21においては、モニタ装置3からシ
リアル通信データが電子制御ユニット1に送信されると
き、通信用CPU25により、そのシリアル通信データ
をパラレル通信データに変換して電子制御ユニット1の
エバボード11上のDP−RAM15における所定のア
ドレスに書き込む一方、通信用CPU25により、電子
制御ユニット1のDP−RAM15の所定のアドレス上
のパラレル通信データを読み込んでそれをシリアル通信
データに変換した後、モニタ装置3に送信するようにな
っている。
【0032】また、上記中継手段22はA/D変換器2
7、パルスIC28及びD/A変換器29を有してお
り、これら中継手段22の電子部品27〜29と上記通
信中継部21の電子部品23〜26とは互いにバス30
を介して接続されている。A/D変換器27は、外部機
器としての計測器(例えばエンジンの空燃比を計測する
空燃比計等)51からのアナログ信号を入力してデジタ
ル信号に変換するものであり、パルスIC28は、外部
機器としてのパルス信号発生器(例えばエンジン回転に
伴ってパルス信号を発生する発生器等)からの入力され
る外部パルス信号を計測するものである。そして、通信
中継部21の通信用CPU25は、上記A/D変換器2
7及びパルスIC28を介して入力される外部信号を常
にモニタしておき、電子制御ユニット1側から送信され
てくるRAMデータと共にコントローラ3側に送信する
ようになっている。また、D/A変換器29は、上記R
AMデータ及び外部信号をアナログ化し外部機器である
分析計53に出力するものであり、この出力制御も上記
通信用CPU25により行われる。
【0033】一方、上記モニタ装置3は内蔵通信ボード
33とそれに接続されたパソコン34とを有している。
上記内蔵通信ボード33は、上記中継ボックス2とシリ
アル通信を行うためのもので、該ボード33には、その
ボード端部に配置されたシリアル通信用の接続端子とし
てのバッファ36、通信用CPU37、通信用IC38
及びDP−RAM39が取付けられている。上記バッフ
ァ36は、上記の如きシリアル通信ケーブル31を介し
て中継ボックス2のシリアル通信用バッファ24に接続
されている。上記通信用CPU37は、上記中継ボック
ス2における通信用CPU25と同じくパラレル通信デ
ータとシリアル通信データとを変換する。該通信用CP
U37の一方のポートは、通信用CPU37に付設され
る上記通信用IC38を介してバッファ36に接続され
ている。また、上記DP−RAM39は、電子制御ユニ
ット1のDP−RAM15と同様に2つのポートを有し
ていて各ポートの双方向からアクセス可能な所定の容量
を持つRAMからなり、その一方のポートは上記通信用
CPU37の他方のポートに接続され、他方のポートは
パソコン34に接続されている。
【0034】上記パソコン34は、データ解析用のCP
U41、データバッファ42、データ保存メモリ部4
3、ディスプレイ44及びキーボード等の外部入力装置
45を有している。上記解析用CPU41は、上記内蔵
通信ボード33上のDP−RAM39と接続されてい
て、該DP−RAM39を通して中継ボックス2ないし
電子制御ユニット1と通信をして該電子制御ユニット1
の制御用CPU12に対し各種コマンドを指令する一
方、DP−RAM39から入力される各種データを、デ
ィスプレイ44上に表示するとともに、データ保存メモ
リ部43に直接又はデータバッファ42を介して転送し
て記憶させるようになっている。
【0035】以上の構成によって、モニタ装置3のパソ
コン34において、電子制御ユニット1の外部ROM1
3に記憶した制御データ(詳しくはエミュレーションR
AM14に書き込まれた制御データ)の書換えのための
ROMエミュレーションや電子制御ユニット1の制御用
CPU12における内部RAMの各種データのモニタ
(RAMモニタ)をコマンドしたとき、そのコマンドに
応じてROMエミュレーションやRAMモニタが行われ
るようになっている。
【0036】(DP−RAMの構成) ここで、上記DP−RAM15,39の構成について具
体的に説明する。DP−RAM15,39は、図2に示
すように、電子制御ユニット1に対するコマンド処理に
使用するコマンドブロックと、電子制御ユニット1のR
AMモニタに使用するモニタブロックと、パソコン34
からの割込み処理に使用するステータスブロックとに割
り当てられている。
【0037】上記コマンドブロックにはコマンドエリ
ア、オプションエリア、データエリア及びステータスエ
リアが割り当てられている。コマンドエリアは、パソコ
ン34側から電子制御ユニット1に対してコマンドコー
ドを書き込むためのエリアで、電子制御ユニット1側の
読込みエラーを防ぐために、パソコン34側は同一のコ
ードを上位コード(H)及び下位コード(L)に書き込
む一方、電子制御ユニット1側はそれらを2度読みす
る。
【0038】オプションエリアは、コマンドに対する補
助情報としてのオプション(アドレスやデータ数等)を
格納するエリアである。また、データエリアは、コマン
ドに対するデータ(ROMデータやモニタアドレス等)
を格納するエリアである。ステータスエリアは、電子制
御ユニット1側のコマンドを処理した後、その終了結果
やエラー等のステータスのコードを格納するものであ
る。
【0039】モニタブロックにはモニタ設定エリア、モ
ニタアドレスエリア及びモニタデータエリアが割り当て
られている。モニタ設定エリアは、モニタをON/OF
Fするためのスイッチ及びチャンネル数を設定するモニ
タスイッチ/チャンネル数エリアと、電子制御ユニット
1側で予め設定された設定値をパソコン34側から設定
する(電子制御ユニット1側でこのデータを読み込み、
モニタ周期及びトリガモードを変更する)モニタ周期デ
ータ/トリガモードエリアと、モニタアドレス設定モー
ドを指定するアドレス設定モードスイッチエリアと、モ
ニタのアドレス設定モードスイッチが標準モードにある
ときにページ数(上位アドレス)を格納するページエリ
アとからなる。
【0040】モニタアドレスエリアは、チャンネル毎に
予備を含めて4バイトでモニタアドレスを指定する拡張
モードエリアと、モニタアドレスを3バイトで指定する
標準モードとからなる。モニタデータエリアは、モニタ
データを格納するエリアである。
【0041】ステータスブロックは、ステータスエリア
及びインタラプトエリアが割り当てられている。ステー
タスエリアはステータスコードエリア、モニタステータ
スコードエリア、モニタステータスエリア、コマンドチ
ェック用カウンタ及びモニタチェック用カウンタからな
る。上記ステータスコードエリアは、コマンドで処理さ
れるステータスコード(リターンコード)を格納するも
ので、パソコン34側はDP−RAM15,39からの
割込みを受けると、このコードで処理系を判別する。
【0042】モニタステータスコードエリアは、モニタ
処理におけるモニタステータスコードを格納するエリア
で、パソコン34側はDP−RAM15,39からの割
込みを受けると、このコードでモニタの処理系を判別す
る。また、モニタステータスエリアは、モニタサービス
ルーチン処理後のステータスを書き込むエリアである。
【0043】コマンドチェック用カウンタは、パソコン
34側でのインタラプト処理時に読み込まれるもので、
コマンドの通信エラー回数等のチェックを行うためと、
電子制御ユニット1からのモニタ系及びコマンド系のイ
ンタラプトとの時間差が僅かなときにパソコン34側の
インタラプト処理の優先度を決定するための情報を表
す。そして、電子制御ユニット1側ではコマンド処理が
実行され、ステータスを返す毎にカウンタがインクリメ
ントされる。
【0044】モニタチェック用カウンタも、パソコン3
4側でのインタラプト処理時に読み込まれるもので、モ
ニタのエラー等のチェックを行うためと、パソコン34
側のインタラプト処理の優先度を決定するための情報を
表す。そして、電子制御ユニット1側の後述のモニタデ
ータ転送処理が実行される毎にカウンタがインクリメン
トされる。
【0045】一方、上記インタラプトエリアは、電子制
御ユニット1側のインタラプト信号を発生させるための
データが書き込まれるもので、電子制御ユニット1側の
コマンド、モニタの処理終了タイミングをパソコン34
側に伝えるために使用される。つまり、このインタラプ
トエリアにデータが書き込まれると、DP−RAM1
5,39内でインタラプトフラグがセットされ、DP−
RAM15,39からインタラプト信号が出力され、パ
ソコン34側に伝達される。このインタラプト信号を受
けたパソコン34は、コマンド系かモニタ系の何れかの
処理を実行した後、インタラプトエリアを読み込む。こ
のとき、DP−RAM15,39のインタラプト信号が
リセットされる。このインタラプトエリアは、コマンド
インタラプト識別コードエリア、モニタインタラプト識
別コードエリア及びインタラプトコードエリアからな
る。
【0046】(RAMモニタ) 次に、上記電子制御ユニット1における制御用CPU1
2の内部RAMに一時的に記憶されたデータをモニタ装
置3のパソコン34でモニタするときの処理順序につい
て、図3に示す制御フローに従って説明する。
【0047】まず、モニタ装置3のパソコン34で所定
のモニタ設定を行った後、モニタ装置3から中継ボック
ス2に対し、モニタ条件及びD/A出力条件を送信する
とともに、電子制御ユニット1に対しモニタデータ送信
開始を指示する(図3の,)。中継ボックス2の通
信用CPU25は、モニタ装置3から送信されたモニタ
条件及びD/A出力条件を読取り、その内部RAMに記
憶する(図3の)。
【0048】また、電子制御ユニット1の制御用CPU
12は、モニタ装置3からのモニタデータ送信開始の指
示を受信した後、その内部RAMに一時的に記憶されて
いるRAMデータをモニタデータとして中継ボックス2
に送信する(図3の,)。一方、中継ボックス2の
通信用CPU25では、A/D変換器27又はパルスI
C28を通して入力される外部信号データと電子制御ユ
ニット1からのモニタデータ(ECU−RAMデータ)
とを合体し(図3の)、これをモニタデータとしてモ
ニタ装置3に送信するとともに、ECU−RAMデータ
に対しゲイン・オフセット処理をし(図3の)、その
処理後のデータをD/A変換器29を通して分析計53
に出力する。モニタ装置3では、受信したモニタデータ
をパソコン34のディスプレス44上に表示するととも
にデータ保存メモリ部43に記憶する(図3の)。
【0049】その後、使用者がモニタ装置3のパソコン
34でRAMモニタを停止するための操作をすると、該
モニタ装置3から電子制御ユニット1に対しモニタ停止
を指示する。電子制御ユニット1は、その指令に基づい
てモニタデータの送信を停止する。
【0050】次に、上記RAMモニタの各処理につい
て、図4〜図13に示すフローチャートを用いて詳細に
説明する。
【0051】図4はモニタ装置3においてモニタ条件等
の指示(図3の)に先立って行うモニタ設定のフロー
チャート図である。この図において、モニタ設定の場
合、まず、ステップS1 で初期設定を、ステップS2 で
同期設定を、ステップS3 で周期設定をそれぞれ行う。
初期設定は、モニタ設定の他のステップS2 〜S6 で設
定される以外のフラグやカウンタの初期値を設定するも
のである。同期設定は、電子制御ユニット1の制御プロ
グラムに同期してモニタするECU同期か、中継ボック
ス2の制御プログラムに同期してモニタする中継ボック
ス同期か、或いは中継ボックス2の所定の外部信号デー
タが所定条件を満たすときにのみモニタする条件同期か
を設定するものである。周期設定は、モニタ周期を設定
するもので、上記ECU同期の場合5.0msec、10ms
ec、20msec、40msec、80msec及びTDCの6種類
があり、中継ボックス同期の場合5.0msec、10msec
及び20msecの3種類がある。尚、TDCは、エンジン
の回転信号に基づいた割込の不規則周期を意味する。
【0052】続いて、ステップS4 でモニタ条件設定
を、ステップS5 でD/A出力条件設定を、ステップS
6 でゲイン・オフセット設定をそれぞれ行う。モニタ条
件設定は、モニタデータである外部信号データの所定チ
ャンネルのデータが所定の条件を満たすときモニタを自
動的に行う場合に該チャンネル及び条件を設定するもの
であり、例えば空燃比計である計測器51で計測したエ
ンジンの空燃比(A/F)が16以上のときにのみモニ
タをしたり、外部パルス信号がHi レベルからLo レベ
ルに下がった時点でモニタをしたりするときにその条件
等を設定する。D/A出力条件設定は、モニタデータで
あるECU−RAMデータ及び外部信号データのうち、
D/A変換器29から分析計53に出力するデータのチ
ャンネル等の条件を設定するものであり、ゲイン・オフ
セット設定は、D/A変換器29から出力するデータに
対し所定のゲイン及びオフセットを付与するものであ
る。
【0053】以上のような各種設定を行った後、ステッ
プS7 で各コマンドの送信を行い、終了する。コマンド
の送信は、例えばモニタスイッチ及びチャンネル数の送
信の場合図5に示すフローチャートに従って行われる。
すなわち、まず、ステップS11でDP−RAM39のコ
マンドブロックのコマンドエリアにコマンドコードを書
き込むとともに、ステップS12でDP−RAM39のコ
マンドブロックのオプションエリアにモニタスイッチ及
びチャンネル数を書き込む。続いて、ステップS13で中
継ボックス返答待ち処理を行い、終了する。
【0054】上記中継ボックス返答待ち処理は、図6に
示すフローチャートに従って行われる。すなわち、ま
ず、ステップS21でカウンタを零にリセットした後、ス
テップS22で中継ボックス2から返答があったか否かを
判定し、返答があったときにはステップS26でエラーフ
ラグFerr をリセットし、終了する。一方、返答がない
ときには、ステップS23でカウンタをインクリメントし
た後、ステップS24でカウンタが2sec 以上であるか否
かを判定し、その判定がNOのときにはステップS22に
戻るが、判定がYESのとき、つまり返答が2sec 以上
ないときには、ステップS25でエラーフラグFerr をセ
ットし、終了する。尚、エラーフラグFerr がセットさ
れたときには、パソコン34のディスプレイ44上にエ
ラーメッセージが表示される。
【0055】図7及び図8は電子制御ユニット1の制御
スケジュール処理を示すフローチャート図である。この
図において、まず、ステップS31で5msec割込フラグF
5ms及び5msecカウンタcnt5msをそれぞれ零にクリアし
た後、ステップS32で5msec割込フラグF5ms がセット
されるのを待つ。ここで、5msec割込フラグF5ms は、
電子制御ユニット1の制御用CPU12の内蔵するタイ
マーで5msecが経過する毎にセットされるものであり、
また、ステップS33ではこのフラグF5ms がクリアされ
る。従って、ステップS34以下の処理は5msec毎に繰り
返して行われるものである。
【0056】そして、ステップS34で5msecカウンタcn
t5msをインクリメントした後、ステップS35で5msec制
御処理を、ステップS36でコマンド処理をそれぞれ行
う。続いて、ステップS37で周期フラグFcmeps =0で
あるか否かを判定する。この周期フラグFcmeps は、上
述のモニタ設定でECU同期の場合に設定した周期(図
4のステップS3 )に応じて立てられるものであり、
5.0msec周期の場合はFcmeps =0、10msec周期の
場合はFcmeps =1、20msec周期の場合はFcmeps =
2、40msec周期の場合はFcmeps =3、80msec周期
の場合はFcmeps =4、TDCの場合はFcmeps =5で
ある。従って、ステップS37ではモニタ周期として5.
0msec周期が設定されているか否かを判定しているので
ある。この判定がYESの場合には、ステップS38でモ
ニタデータ転送処理を行った後、ステップS39へ移行す
る一方、判定がNOのときにはこの段階ではモニタデー
タ転送処理を行わずに直ちにステップS39へ移行する。
【0057】ステップS39では5msecカウンタcnt5ms=
2であるか、つまり10msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS40で10
msec制御処理を行う。続いて、ステップS41で周期フラ
グFcmeps =1であるか、つまりモニタ周期として10
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS42でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。一方、ステップS39での判定がNO
のときにはステップS43へ移行する。
【0058】ステップS43では5msecカウンタcnt5ms=
4であるか、つまり20msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS44で20
msec制御処理を行う。続いて、ステップS45で周期フラ
グFcmeps =2であるか、つまりモニタ周期として20
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS46でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。一方、ステップS43での判定がNO
のときにはステップS47へ移行する。
【0059】ステップS47では5msecカウンタcnt5ms=
8であるか、つまり40msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS48で40
msec制御処理を行う。続いて、ステップS49で周期フラ
グFcmeps =3であるか、つまりモニタ周期として40
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS50でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。一方、ステップS47での判定がNO
のときにはステップS51へ移行する。
【0060】ステップS51では5msecカウンタcnt5ms=
16であるか、つまり80msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS52で80
msec制御処理を行う。続いて、ステップS53で周期フラ
グFcmeps =4であるか、つまりモニタ周期として80
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS54でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。また、ステップS51での判定がNO
のときもステップS32に戻る。
【0061】図9はTDC割り込みの場合における電子
制御ユニット1の制御フローを示すフローチャート図で
ある。尚、この制御フローは、エンジンの回転信号がH
i レベルからLo レベルに下がる毎に起動される。
【0062】図9において、まず、ステップS61でTD
C割込制御処理を行う。続いて、ステップS62で周期フ
ラグFcmeps =5であるか、つまりモニタ周期としてT
DCが設定されているか否かを判定する。この判定がY
ESのときには、ステップS63でモニタデータ転送処理
を行い、終了する一方、判定がNOのときにはモニタデ
ータ転送処理を行わずに直ちに終了する。従って、TD
Cを設定した場合には、エンジンの回転信号がHi レベ
ルからLo レベルに下がる毎にモニタデータ転送処理が
行われることになる。
【0063】上記モニタデータ転送処理は、図3の,
に示す処理に相当するもので、具体的には図10に示
すフローチャートに従って行われる。
【0064】すなわち、まず、ステップS71でDP−R
AM15のモニタブロックのモニタ設定エリアにおいて
モニタを開始又は停止するか否か(情報を送るかどう
か)を決定するためのモニタスイッチを読み込み、次の
ステップS72でモニタスイッチがONかどうかを判定す
る。この判定がNOつまりモニタ停止状態のときにはそ
のまま終了するが、YESのときには、ステップS73に
進んでモニタチャンネル数Nを設定し、次いで、ステッ
プS74において、チャンネル数Nのカウンタnをn=N
として設定し、ステップS75で、nチャンネル分の上
位、中位及び下位のモニタアドレスをDP−RAM15
のモニタアドレスエリアから読み込む。ステップS76で
はDP−RAM15のモニタデータエリアにnチャンネ
ルの上位データを、またその後のステップS77ではnチ
ャンネルの下位データをそれぞれ書き込み、ステップS
78でチャンネル数のカウンタnをn−1に減算する。
【0065】その後、ステップS79において、nチャン
ネルの全てが終了してn≦0となったかどうかを判定す
る。この判定がNOのときには、ステップS75に戻り、
ステップS75〜S78を繰り返す。従って、ステップS75
〜S79はチャンネル数nだけ繰り返される。
【0066】そして、nチャンネル全部が終了してn≦
0となると、基本的なモニタ処理が終り、後処理に進
む。まず、ステップS80において、DP−RAM15の
ステータスブロックにおけるステータスエリアのモニタ
ステータスエリアにモニタステータス(例えば正常時は
モニタチャンネル数で、異常時は所定のコード)を書き
込む。次いで、ステップS81で、同ステータスエリアの
モニタステータスコードエリアにモニタステータスコー
ドを書き込み、ステップS82では、同ステータスエリア
のモニタチェック用カウンタをインクリメントする。こ
のことで、モニタ処理の実行を確認する。その後、ステ
ップS83で、インタラプトエリアのモニタインタラプト
識別コードエリアに所定コードを書き込み、ステップS
84でインタラプトコードエリアに所定コードを書き込ん
だ後、終了する。尚、DP−RAM15に書き込まれた
データ等は、中継ボックス2の通信用CPU25により
読み込まれて中継ボックス2に転送されことになる。
【0067】図11は中継ボックス2(通信用CPU2
5)の制御スケジュール処理を示すフローチャート図で
ある。この図において、まず、ステップS91で5msec割
込フラグF5mst及び5msecカウンタcnt5mtをそれぞれ零
にクリアした後、ステップS92で5msec割込フラグF5m
stがセットされるのを待つ。ここで、5msec割込フラグ
F5mstは、中継ボックス2の通信用CPU25の内蔵す
るタイマーで5msecが経過する毎にセットされるもので
あり、また、ステップS93ではこのフラグF5mstがクリ
アされる。従って、ステップS94以下の処理は5msec毎
に繰り返して行われるものである。
【0068】そして、ステップS94で5msecカウンタcn
t5mtをインクリメントした後、ステップS95で5msec処
理を、ステップS96でコマンド処理をそれぞれ行う。続
いて、ステップS97で周期フラグFcmepst=0であるか
否かを判定する。この周期フラグFcmepstは、上述のモ
ニタ設定で中継ボックス同期の場合に設定した周期(図
4のステップS3 )に応じて立てられるものであり、
5.0msec周期の場合はFcmepst=0、10msec周期の
場合はFcmepst=1、20msec周期の場合はFcmepst=
2である。従って、ステップS97ではモニタ周期として
5.0msec周期が設定されているか否かを判定している
のである。この判定がYESの場合には、更にステップ
S98でECU同期フラグFecut=0であるか否かを判定
するとともに、ステップS99で条件同期フラグFramt=
0であるか否かを判定する。ECU同期フラグFecut
は、上述のモニタ設定時の同期設定(図4のステップS
2 )でECU同期を設定したときにセットされるもので
あり、また条件同期フラグFramtは、同じくモニタ設定
時の同期設定で条件同期を設定したときにセットされる
ものである。そして、この両フラグが共にセットされて
おらず、モニタ設定時の同期設定で中継ボックス同期を
設定しているときには、ステップS100 でモニタデータ
転送を行った後、ステップS101 へ移行する一方、その
他のときにはこの段階ではモニタデータ転送を行わずに
直ちにステップS101 へ移行する。
【0069】ステップS101 では5msecカウンタcnt5mt
=2であるか、つまり10msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS102 で1
0msec処理を行う。続いて、ステップS103 で周期フラ
グFcmepst=1であるか、つまりモニタ周期として10
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、モニタ設定時の同期設定で中継ボ
ックス同期を設定していることを条件(ステップS98,
S99に相当する判定がYESのとき)に、ステップS10
4 でモニタデータ転送を行った後、ステップS92に戻
り、判定がNOのときにはこの段階ではモニタデータ転
送を行わずにステップS92に戻る。一方、ステップS10
1 での判定がNOのときにはステップS105 へ移行す
る。
【0070】ステップS105 では5msecカウンタcnt5mt
=4であるか、つまり20msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS106 で2
0msec処理を行う。続いて、ステップS107 で周期フラ
グFcmepst=2であるか、つまりモニタ周期として20
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、モニタ設定時の同期設定で中継ボ
ックス同期を設定していることを条件(ステップS98,
S99に相当する判定がYESのとき)に、ステップS10
8 でモニタデータ転送を行った後、ステップS92に戻
り、判定がNOのときにはこの段階ではモニタデータ転
送を行わずにステップS92に戻る。また、ステップS43
での判定がNOのときにもステップS92に戻る。
【0071】図12は電子制御ユニット1から中継ボッ
クス2にRAMデータが転送されて来る毎に該中継ボッ
クス2で実行されるモニタ割込処理のフローチャート図
である。この図において、まず、ステップS111 でEC
U同期フラグFecut=0であるか否かを判定する。この
判定がNOのとき、つまりモニタ設定時の同期設定でE
CU同期を設定している場合には、ステップS121 で電
子制御ユニット1から転送されて来たRAMデータを外
部信号データと共にモニタデータとして直ちにモニタ装
置3に転送し、割込処理を終了する。
【0072】一方、上記ステップS111 の判定がYES
のときには、更にステップS112 で条件同期フラグFra
mt=1であるか否かを判定し、その判定がNOのとき、
つまりモニタ設定時の同期設定で中継ボックス同期を設
定している場合には、割込処理を終了する。この場合、
電子制御ユニット1から転送されて来たRAMデータ
は、中継ボックス2の制御スケジュール処理に従って、
外部信号データと共にモニタ装置3に転送される。
【0073】上記ステップS112 の判定がYESのと
き、つまりモニタ設定時の同期設定で条件同期を設定し
ている場合には、ステップS113 でアップ条件フラグF
upt =1であるか否かを判定するとともに、ステップS
116 でダウン条件フラグFdown=1であるか否かを判定
する。アップ条件フラグFupt は、モニタ設定時のモニ
タ条件設定でモニタ条件として、外部信号データの所定
チャンネルのデータが所定値より大きいことを設定した
場合にセットされるものであり、ダウン条件フラグFdo
wnは、同じくモニタ条件として、外部信号データの所定
チャンネルのデータが所定値より小さいことを設定した
場合にセットされるものである。そして、ステップS11
3 の判定がYESのときには、ステップS114 で外部信
号データの所定チャンネルのデータが設定値dataよりも
大きいか否かを判定し、その判定がYESのモニタ条件
を満たすときにはステップS115 でモニタデータ転送を
行った後に終了するが、判定がNOのときにはモニタデ
ータ転送を行わずに終了する。また、ステップS114 の
判定がNOでステッフ116 の判定がYESのときには、
ステップS117 で外部信号データの所定チャンネルのデ
ータが設定値dataよりも小さいか否かを判定し、その判
定がYESのモニタ条件を満たすときにはステップS11
8 でモニタデータ転送を行った後に終了するが、判定が
NOのときにはモニタデータ転送を行わずに終了する。
更に、上記両ステップS113 ,S116 の判定が共にNO
のときには、ステップS119 で外部信号データの所定チ
ャンネルのデータが設定値dataと等しいか否かを判定
し、その判定がYESのモニタ条件を満たすときにはス
テップS120 でモニタデータ転送を行った後に終了する
が、判定がNOのときにはモニタデータ転送を行わずに
終了する。結局、ステップS113 〜S120 により、外部
信号データの所定チャンネルのデータがモニタ条件を満
たすときにのみモニタデータ転送を行うようにしてい
る。
【0074】図13は中継ボックス2で行うゲイン・オ
フセット処理のフローチャート図である。このゲイン・
オフセット処理は、ECU−RAMデータ値をD/A変
換器29に出力するに際して、ECU−RAMデータ値
に対し、各チャンネル毎に所定のゲイン及びオフセット
を付加して出力電圧幅を調整するためのものである。
【0075】すなわち、図13において、まず、ステッ
プS131 でモニタ設定時のゲイン・オフセット設定(図
4のステップS6 )で設定したゲイン設定値をgain
に、ステップS132 で同じくオフセット設定値をofs
に代入した後、ステップS133 でECU−RAMデータ
値を基にデータDAを下記の式により、DA=(ECU
−RAM値)×gain+ofs算出する。続いて、ス
テップS134 でA/D変換器29へこのデータDAを入
力する。
【0076】ここで、例えばアナログ出力電圧レンジが
0〜5V、D/A変換器29のLSDが5(V)/FF
FF(hex)、ECU−RAM値のワード型変数が0
〜FFFF(hex)、変動幅が0〜1000(he
x)である場合、ゲイン・オフセット処理をしないとき
はD/A変換器29から出力される電圧幅が0〜0.3
Vであるのに対し、ゲイン設定値gain=8、オフセ
ット設定値ofs=4000(hex)としてゲイン・
オフセット処理をしたときはD/A変換器29から出力
される電圧幅は0〜3.75Vである。
【0077】次に、上記実施例の作用・効果を説明する
に、電子制御ユニット1における制御用CPU12の内
部RAMに一時的に記憶されたRAMデータと外部機器
である計測器51及びパルス信号発生器52からの外部
信号データをモニタ装置3のパソコン34でモニタする
に際して、パソコン34の操作の中のモニタ設定の同期
設定でECU同期又は中継ボックス同期を設定した場合
には、図14に示すように、電子制御ユニット1からR
AMデータが設定周期で中継ボックス2に送信されると
ともに、計測器51及びパルス信号発生器52からの外
部信号データが中継ボックス2に所定周期で入力され
る。そして、中継ボックス2に入力したRAMデータ及
び外部信号データは、RAMデータが中継ボックス2に
受信された時点で直ちにパソコン34へ送信され、該パ
ソコン34のディスプレイ44上に表示されるととも
に、データ保存メモリ部43にモニタデータとして保存
される。
【0078】このように、電子制御ユニット1に空きの
A/D変換ポートがなくても電子制御ユニット1とモニ
タ装置3との間に設けた中継ボックス3(中継手段2
2)内のA/D変換器27及びパルスIC28を通して
外部信号データを入力し、この外部信号データと電子制
御ユニット1のRAMデータとを同時タイミングでモニ
タすることができるので、正確なデータ分析を行うこと
ができ、開発効率の向上を図ることができる。
【0079】また、上記中継ボックス3に入力したEC
U−RAMデータ(例えばエンジン制御データの中の充
填効率等のデータ)は、D/A変換器29でアナログ信
号に変換された後分析計53に出力され、該分析計53
での分析・計測等に利用して詳細な分析等を行うことが
できるので、開発効率の向上を一層図ることができる。
しかも、ECU−RAMデータをD/A変換器29に出
力するに際して、ECU−RAMデータ値に対し、各チ
ャンネル毎に所定のゲイン及びオフセットを付加するゲ
イン・オフセット処理を行って出力電圧幅を調整してい
るので、ECU−RAMデータ値の変動幅が極端に小さ
いときでも分析計53での分析等に支障が生じることは
なく、詳細な分析等を確実に行うことができる。
【0080】さらに、上記中継ボックス3に、通信用C
PU25及びIC26を有する通信中継部21を設け、
該通信中継部21と電子制御ユニット1との間ではパラ
レル通信ケーブル17を介してパラレル転送方式のデジ
タル通信を行い、通信中継部21とモニタ装置3との間
ではシリアル通信ケーブル31を介してシリアル転送方
式のデジタル通信を行っている。この場合、シリアル転
送方式では、パラレル転送方式に比べ線間同士の影響に
よるノイズや外部からのノイズが乗り難いので、その
分、全体として装置の耐ノイズ性を向上させることがで
きる。しかも、上記シリアル通信ケーブル31の長さが
パラレル通信ケーブル17の長さよりも長いので、外部
ノイズの乗り難い部分は長くなる一方、ノイズの乗り易
い部分は短くなり、装置全体の耐ノイズ性を一層向上さ
せることができる。
【0081】一方、モニタに際して、パソコン34の操
作の中のモニタ設定の同期設定で条件同期を設定すると
ともに、モニタ条件設定で例えば外部機器である計測器
(空燃比計)51が測定したエンジンの空燃比(A/
F)が16以上のときにのみモニタするようにモニタ条
件を設定した場合には、図15に示すように、電子制御
ユニット1と中継ボックス2との間では、エンジンの空
燃比の大小に拘らず、常にデータの送受信が行われる
が、中継ボックス2とモニタ装置3との間では、エンジ
ンの空燃比(A/F)が16以上のときにのみデータの
送受信が行われるので、ECU−RAMデータ及び外部
機器51,52からの外部信号データは、結局エンジン
の空燃比(A/F)が16以上のときにのみモニタ装置
3に転送され、モニタされる。また、モニタ条件設定で
外部機器であるパルス信号発生器52からの外部パルス
信号が例えばHi レベルからLo レベルに立ち下がった
時点でモニタするようにモニタ条件を設定した場合に
は、図16に示すように、電子制御ユニット1と中継ボ
ックス2との間では一定周期(例えば5msec)でデータ
の送受信が行われるが、中継ボックス2とモニタ装置3
との間では、外部パルス信号がHi レベルからLo レベ
ルに立ち下がった時点でのみデータの送受信が行われる
ので、ECU−RAMデータ及び外部機器51,52か
らの外部信号データは、結局外部パルス信号がHi レベ
ルからLo レベルに立ち下がった時点でのみモニタ装置
3に転送され、モニタされる。
【0082】このように、外部機器51,52からの外
部信号を基にした所望のモニタ条件を満たすときにのみ
ECU−RAMデータ及び外部信号データをモニタする
ことができるので、使用者がモニタ装置3を常に監視す
ることなく、所望のモニタデータを確実に確保すること
ができ、開発効率の向上を図ることができる。また、不
必要なデータのモニタを省くことができるので、容量の
少ない媒体でもって比較的長時間に亘って必要なデータ
をモニタすることができ、この面からも開発効率の向上
を図ることができる。
【0083】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば上記実施例では、中継ボックス2内に、通信用C
PU25及びIC26等からなる通信中継部21を設
け、該通信中継部21と電子制御ユニット1との間では
パラレル通信ケーブル17を介してパラレル転送方式の
デジタル通信を行い、通信中継部21とモニタ装置3と
の間ではシリアル通信ケーブル31を介してシリアル転
送方式のデジタル通信を行うように構成したが、これと
逆に、通信中継部21と電子制御ユニット1との間で
はシリアル通信ケーブルを介してシリアル転送方式のデ
ジタル通信を行い、通信中継部21とモニタ装置3との
間ではパラレル通信ケーブルを介してパラレル転送方式
のデジタル通信を行うように構成してもよい。この場
合、耐ノイズ性を高めるために、実施例の場合と同じく
シリアル通信ケーブルの長さをパラレル通信ケーブルの
それよりも長く設定するばよい。また、上記通信中継部
21を省略し、電子制御ユニット1とモニタ装置3との
間でパラレル転送方式のデジタル通信を行うように構成
しもよい。
【0084】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1〜3にお
ける電子制御ユニットの調整装置によれば、電子制御ユ
ニットとモニタ装置との間の中継手段で計測器や分析計
等の外部機器との間の信号の送受信を行うことにより、
外部信号データと制御用CPUのRAMデータとを同時
タイミングでモニタして正確なデータ分析を行ったり、
外部機器でRAMデータを用いて詳細な分析を行ったり
することができ、開発効率の向上を図ることができる。
【0085】さらに、電子制御ユニットとモニタ装置と
の間に通信中継部を設け、該通信中継部と電子制御ユニ
ット及びモニタ装置のいずれか一方との間ではパラレル
転送方式のデジタル通信を、他方との間ではシリアル転
送方式のデジタル通信を行うことにより、電子制御ユニ
ットとモニタ装置との間のデジタル通信の耐ノイズ性を
向上させることができるという効果をも併有する。
【0086】えて、外部信号に基づいてRAMデータ
及び外部信号データをモニタすることにより、データ分
析を所望通り行うことができる。特に請求項に係る発
明では、監視を要することく、外部信号データが所定
条件を満たすときにのみRAMデータ及び外部信号デー
タを確実にモニタすることができ、開発効率の向上をよ
り図ることができる。
【0087】また、請求項4〜6に係る発明では、外部
信号に基づいてRAMデータ及び外部信号データをモニ
タすることにより、データ分析を所望通り行うことがで
きる。特に請求項に係る発明では、監視を要すること
く、外部信号データが所定条件を満たすときにのみR
AMデータ及び外部信号データを確実にモニタすること
ができ、開発効率の向上をより図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子制御ユニットの調整
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】DPRAMにおける各ブロック及びそのエリア
を示す説明図である。
【図3】RAMモニタの場合の制御フローを示す図であ
る。
【図4】モニタ設定のフローチャート図である。
【図5】コマンド送信のフローチャート図である。
【図6】中継ボックス返答待ち処理のフローチャート図
である。
【図7】電子制御ユニット側制御スケジュール処理のフ
ローチャートの前半部を示す図である。
【図8】同フローチャートの後半部を示す図である。
【図9】電子制御ユニット側TDC割り込みのフローチ
ャート図である。
【図10】電子制御ユニット側モニタデータ転送処理の
フローチャート図である。
【図11】中継ボックス側制御スケジュール処理のフロ
ーチャート図である。
【図12】中継ボックス側モニタ割込処理のフローチャ
ート図である。
【図13】ゲイン・オフセット処理のフローチャート図
である。
【図14】ECU同期又は中継ボックス同期の場合にお
けるデータの送受信タイミング等を示すタイムチャート
図である。
【図15】空燃比が16以上のときにのみモニタするモ
ニタ条件を設定した場合のデータの送受信タイミング等
を示すタイムチャート図である。
【図16】外部パルス信号の立下り時点でモニタするモ
ニタ条件を設定した場合のデータの送受信タイミング等
を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット(ECU) 2 中継ボックス 3 モニタ装置 12 制御用CPU 17 パラレル通信ケーブル 21 通信中継部 22 中継手段 25 通信用CPU 26 通信用IC 27 A/D変換器 28 パルスIC 29 D/A変換器 31 シリアル通信ケーブル 51 計測器(外部機器) 52 パルス信号発生器(外部機器) 53 分析計(外部機器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/22 - 11/26 G06F 11/28 - 11/34 JSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも制御用CPUを有し所定の制
    御対象を制御する電子制御ユニットと、該電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータをモニタするモニ
    タ装置とを備え、上記電子制御ユニットとモニタ装置と
    の間の通信をデジタル通信で行うように構成された電子
    制御ユニットの調整装置において、 上記電子制御ユニットとモニタ装置との間には、 外部機器との間で信号を送受信する中継手段と、 上記中継手段とは別に、電子制御ユニット及びモニタ装
    置のいずれか一方との間ではパラレル転送方式のデジタ
    ル通信を、他方との間ではシリアル転送方式のデジタル
    通信をそれぞれ行うための通信用CPU及びICを有す
    る通信中継部と、が設けられ、 上記通信中継部の電子部品に上記中継手段が接続されて
    いるとともに、該通信中継部の通信用CPUは、上記中
    継手段に入力された外部機器からの信号に基づいて、電
    子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデータ及び外
    部機器からの信号データをモニタ装置に転送するように
    設けられている ことを特徴とする電子制御ユニットの調
    整装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも制御用CPUを有し所定の制
    御対象を制御する電子制御ユニットと、該電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータをモニタするモニ
    タ装置とを備え、上記電子制御ユニットとモニタ装置と
    の間の通信をデジタル通信で行うように構成された電子
    制御ユニットの調整装置において、 上記電子制御ユニットとモニタ装置との間には、外部機器との間で信号を送受信する中継手段と、 上記中継手段とは別に、電子制御ユニット及びモニタ装
    置のいずれか一方との間ではパラレル転送方式のデジタ
    ル通信を、他方との間ではシリアル転送方式のデジタル
    通信をそれぞれ行うための通信用CPU及びICを有す
    る通信中継部と、が設けられ、上記 通信中継部の電子部品に上記中継手段が接続されて
    いるとともに、該中継 手段は、外部機器であるパルス信
    号発生器からのパルス信号を入力して計測するパルスI
    Cからなり、 上記通信中継部の通信用CPUは、上記パルスICで計
    測したパルス信号が所定の状態になった時点で電子制御
    ユニットの制御用CPU内のRAMデータ及びパルス信
    号データをモニタ装置に転送するように設けられている
    ことを特徴とする電子制御ユニットの調整装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも制御用CPUを有し所定の制
    御対象を制御する電子制御ユニットと、該電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータをモニタするモニ
    タ装置とを備え、上記電子制御ユニットとモニタ装置と
    の間の通信をデジタル通信で行うように構成された電子
    制御ユニットの調整装置において、 上記電子制御ユニットとモニタ装置との間には、 外部機器との間で信号を送受信する中継手段と、 上記中継手段とは別に、電子制御ユニット及びモニタ装
    置のいずれか一方との間ではパラレル転送方式のデジタ
    ル通信を、他方との間ではシリアル転送方式のデジタル
    通信をそれぞれ行うための通信用CPU及びICを有す
    る通信中継部と、が設けられ、 上記通信中継部の電子部品に上記中継手段が接続されて
    いるとともに、該中継手段は、外部機器である計測器か
    らのアナログ信号を入力してデジタル信号に変換するA
    /D変換器からなり、 上記通信中継部の通信用CPUは、上記A/D変換器で
    変換された外部信号データが所定条件を満たすときにの
    み電子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデータ及
    び外部信号データをモニタ装置に転送するように設けら
    れている ことを特徴とする電子制御ユニットの調整装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも制御用CPUを有し所定の制
    御対象を制御する電子制御ユニットと、該電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータをモニタするモニ
    タ装置と、上記電子制御ユニットとモニタ装置との間で
    デジタル通信を行う通信手段とを備えた電子制御ユニッ
    トの調整装置において、 上記電子制御ユニットとモニタ装置との間には、外部機
    器との間で信号を送受信する中継手段が設けられ、該中
    継手段は上記通信手段に接続されており、 上記通信手段は、上記中継手段に入力された外部機器か
    らの信号に基づいて、電子制御ユニットの制御用CPU
    内のRAMデータ及び外部機器からの信号データをモニ
    タ装置に転送するように設けられている ことを特徴とす
    る電子制御ユニットの調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載の電子制御ユニットの調整
    装置において、上記中継手段は、外部機器であるパルス信号発生器から
    のパルス信号を入力して計測するパルスICからなり、 上記通信手段は、上記パルスICで計測したパルス信号
    が所定の状態になった時点で電子制御ユニットの制御用
    CPU内のRAMデータ及びパルス信号データをモニタ
    装置に転送するように設けられている ことを特徴とする
    電子制御ユニットの調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載の電子制御ユニットの調整
    装置において、上記中継手段は、外部機器である計測器からのアナログ
    信号を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器か
    らなり、 上記通信手段は、上記A/D変換器で変換された外部信
    号データが所定条件を満たすときにのみ電子制御ユニッ
    トの制御用CPU内のRAMデータ及び外部信号データ
    をモニタ装置に転送するように設けられている ことを特
    徴とする電子制御ユニットの調整装置
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