JP3443872B2 - 放熱体一体型回路成形体の製造方法 - Google Patents

放熱体一体型回路成形体の製造方法

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好幸 安藤
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    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
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    • H05K1/0284Details of three-dimensional rigid printed circuit boards

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は実装部品用の放熱体を射
出成形により一体に成形した回路成形体を製造する方法
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、プリント配線板には実装部品の熱
を放熱するための放熱体が備えられている場合が多く、
これは、そのまま立体的に形成された回路成形体にも流
用されている。この放熱体は、例えば銅またはアルミニ
ウム等の熱伝導性に優れた金属からなっており、実装さ
れるハードウェア等の部品のマウントした面に密着させ
て取り付けられている。また、その範囲は熱を発生する
部品をボルトで留めた金属の平板のような簡単なものか
ら部品を取り巻くチューブを通して流れる冷却液を制御
するのに熱的フィードバックセンサーを用いたシステム
のような複雑なものまであり、その形はフィン構成を模
倣しているものが用いられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにプリント配線板に用いられている従来の放熱体を、
立体的に様々な形に形成された回路成形体に用いる場合
には、その形及び大きさに自由度が少ないため、回路成
形体の設計を行う場合の一つの制約条件となっていた。
例えば、小型の回路成形体を設計するに際して、この放
熱体の設置方法などを考えた場合、どうしてもその取り
付け位置、取り付けボルトの大きさなどの都合によって
ある程度の設置スペースが必要であるため、回路成形体
の小型化が困難であった。また、この放熱体は手作業に
よって取り付けられることになっているが、この回路成
形体は3次元構造であるため、取り付ける放熱体が小型
化するほどその作業の効率化を妨げていた。 【0004】そこで、本発明はこの問題点を有効に解決
するために案出されたものであり、その目的は放熱体を
備えた回路成形体の製造作業効率の向上及び小型化が容
易に達成できる新規な放熱体一体型回路成形体の製造方
法を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明は、実装部品の熱を放熱するための放熱体を備え
た回路成形体の製造方法において、予め所定の形状に形
成された放熱体を他の回路部と一体に成形すべく金型内
に配置した後、該金型内に樹脂を充填して上記放熱体を
一体的に備えた射出成形体を形成し、その後、該射出成
形体の表面に必要な回路を形成すると共に上記実装部品
を備えたものである。 【0006】すなわち、この放熱体一体型回路形成体を
作る方法として放熱体(特に、冷却用フィン部分)を予
め形成した後、これを金型内に入れ、射出成形によりそ
のまわりを樹脂で覆い、希望する射出成形体を形成す
る。次に、この成形体の表面の回路部分に導電性を付与
して放熱体一体型回路成形体を作成する。これらの工程
において放熱体の部分には一般に用いられているもので
何等差し支えない。回路成形体に用いる基材は剛性、寸
法安定性、電気特性、熱的特性を考慮しエンジニアリン
グプラスチックと称される樹脂が用いられる。成形後の
表面回路形成方法としては従来方法と同様にメッキ触媒
入りの樹脂と、触媒なし樹脂とを組み合わせた2色形成
法、表面に触媒を塗布した後、回路以外の部分に永久マ
スクを被せてメッキ法により形成する方法などが用いら
れている。 【0007】 【作用】発明の製造方法は上述したように、予め形成
された放熱体を金型に配置し他の回路部と一体に成形す
るようにしたため、従来方法のように、後から放熱体を
取り付ける必要がなくなり、ボルトや接着剤等の成形部
品点数の削減および成形体のコンパクト化、作業の効率
化を図ることができる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
ながら詳述する。 【0009】(実施例1)図1(A)に示すようにエン
ジニアリングプラスチックの一つであるポリエーテルサ
ルフォンからなる成形樹脂1を用い、放熱体2として市
販のものを金型内に入れた後、射出成形により立体形状
の射出成形体3を作成した。次に、図1(B)に示すよ
うに、この射出成形体3の表面にメッキ膜形成のための
メッキ前処理を施した後、回路形成部分にメッキ触媒を
付与して金属層4を形成し、無電解メッキにより回路を
形成し、その後、図1(C)に示すように、放熱体2が
設けられた射出成形体3のスルホール5に実装部品6を
挿着し、そのリード線7を回路にはんだ付け8をして実
装部品6を取り付け、回路成形体を作成した。 【0010】(実施例2)図2(A)に示すように、液
晶ポリエステルの触媒入り樹脂からなる一次成形樹脂9
aを用いて、冷却用のフィンを備えた放熱体2と回路形
成部分とからなる射出成形体3を成形した後、図2
(B)に示すように、この射出成形体3の回路形成外部
分を触媒なしのポリフェニレンスルフィド樹脂からなる
二次成形樹脂9bで被覆し、その回路部分にメッキ膜形
成のためのメッキ前処理を行った後、図2(C)に示す
ように無電解メッキにより回路部分及びフィンの部分に
金属層4を設けて放熱体2を形成し、その後、図2
(D)に示すように、放熱体2が設けられた射出成形体
3のスルホール5に実装部品6を挿着し、そのリード線
7を回路にはんだ付け8をして実装部品6と放熱体2を
熱的に接続し、回路成形体を作成した。 【0011】そして、これら実施例1及び実施例2で得
られた回路成形体を実際に用いた結果、従来のように放
熱体を後付けした回路成形体と同様に良好な放熱効果を
示した。また、このように、放熱体を他の回路形成部分
と同時に一体的に得ることができるため、放熱体を取り
付けるための成形部品や手作業が不要となり、従来の製
造方法に比較して大巾に製造効率が向上し、さらに、放
熱体の取り付け位置や大きさを自由に設定することがで
きるため、取り付けの自由度が増し、小型化が容易に達
成できた。 【0012】 【発明の効果】以上要するに本発明によれば、放熱体を
後付けする手作業が不要となるため、従来の製造方法に
比較して大巾に製造効率が向上するため、コストの低減
が達成され、さらに、放熱体の取り付け位置や大きさを
も自由に設定することができるため、取り付けの自由度
が増し、小型化が容易に達成できる等といった優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】 【図1】発明の一実施例を示す工程図である。 【図2】の実施例を示す工程図である。 【符号の説明】 1,9a,9b 成形樹脂 2 放熱体 3 射出成形体 4 金属層 5 スルホール 6 実装部品 7 リード線 8 はんだ付け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 亮 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 浅野 秀樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社パワーシステム研究所内 (56)参考文献 特開 平4−253390(JP,A) 特開 平4−335594(JP,A) 実開 昭61−9866(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/02 H05K 1/05 H05K 3/00 H05K 3/10 - 3/26 H05K 3/44 B29C 45/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】実装部品の熱を放熱するための放熱体を備
    えた回路成形体の製造方法において、予め所定の形状に
    形成された放熱体を他の回路部と一体に成形すべく金型
    内に配置した後、該金型内に樹脂を充填して上記放熱体
    を一体的に備えた射出成形体を形成し、その後、該射出
    成形体の表面に必要な回路を形成すると共に上記実装部
    品を備えたことを特徴とする放熱体一体型回路成形体の
    製造方法。
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