JP3443743B2 - 回転式切削刃物 - Google Patents
回転式切削刃物Info
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- JP3443743B2 JP3443743B2 JP04060193A JP4060193A JP3443743B2 JP 3443743 B2 JP3443743 B2 JP 3443743B2 JP 04060193 A JP04060193 A JP 04060193A JP 4060193 A JP4060193 A JP 4060193A JP 3443743 B2 JP3443743 B2 JP 3443743B2
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- Japan
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- cutting tool
- rotary
- rotary cutting
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- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Dry Shavers And Clippers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電気かみそり、電動式
鉛筆削り器、あるいは電動式毛玉取り器などに用いられ
る回転式切削刃物に関する。 【０００２】 【従来の技術】この種の回転式切削刃物として、たとえ
ば、特開平４−１９２００号公報に開示されているよう
にシリンダ状の基台の周面に複数のスパイラル状の切れ
刃をインサート成形したものがある。これによれば、ホ
ブ盤を使って管状または棒状の刃物素材からスパイラル
状の切れ刃を削り出していたこれまでの切削刃物に比べ
て、生産性を向上でき、コストも低減できて有利であ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、複数の切れ
刃を基台の周面にインサート成形する上記回転式切削刃
物では、軽量化のみを重視して基台を回転軸よりも比重
の小さい合成樹脂材で成形すると、刃物素材から切れ刃
を削り出した切削刃物に比べ、高速回転時に十分な慣性
力が得られない。特に、切削刃物の小型化に伴い基台の
小径化を図った場合に慣性力が落ちやすい。このため、
例えば、この切削刃物を電気かみそりのロータリ式内刃
に適用した場合、外刃から導入された毛は同一の切れ刃
の刃先上で一斉に切断することになるが、この切断時に
回転式内刃に作用する抵抗力が最も大きくなり、内刃の
回転速度が一時的に低下し、回転速度むらを生じやす
く、切れ味を悪くし、また振動する原因となっていた。 【０００４】本発明の目的は、上記のような、基台の周
面に複数の切れ刃を埋設するとともに、該基台の中心に
回転軸を備えてなる回転式切削刃物において、高速回転
時の慣性力のアップを図り、切れ味の向上を図る点にあ
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の回転式切削刃物
では、回転軸よりも基台の比重を大にしたものである。 【０００６】 【作用】しかるときは、高速回転時に慣性力をアップす
ることができ、切れ刃による被切削物の衝撃切り作用を
高めることができる。また、この刃物の同一の切れ刃に
よる被切削物の一斉切断による速度むらをできるだけ減
少でき、回転を円滑にする。 【０００７】 【実施例】図１は本発明に係る回転式切削刃物の一実施
例を示しており、これは、基台１をシリンダ状に成形す
ると同時に、該基台１の周面にスパイラル状の切れ刃２
を、該基台１の中心に回転軸３をそれぞれインサート成
形してある。上記回転軸３はステンレス鋼からなり、基
台１は鉄粉など金属粉のフィラーを複合化した、高比重
（８〜１３）のナイロン樹脂複合材料あるいはその他の
複合プラスチックで成形することによって、回転軸３よ
りも基台１の比重を大にしてある。 【０００８】金属製の回転軸３を基台１にインサート成
形するに代えて、二色（異材質）射出成形により、図２
に示すように回転軸３と基台１を比重の異なる合成樹脂
で一体成形することもできる。たとえば、基台１を上記
実施例の場合と同様に金属粉などのフィラーを複合化し
た、高比重（２〜１３）のナイロン樹脂複合材料で１次
成形し、該基台１の中心に回転軸３を、ナイロン樹脂複
合材よりも比重の小さいポリアセタール（比重約1.４）
で２次成形することによって回転軸３よりも基台１の比
重を大にすることができる。 【０００９】 【００１０】回転軸３の端部は基台１の端部の中心から
突出させるに代えて、図３に示すように回転軸３の端面
を基台１の端面と面一に形成して該回転軸３の端面の中
心にセンタ穴４を形成するものであってもよい。また、
回転軸３は基台１の内部にその全長にわたって貫通させ
るものでなくてもよく、例えば、図４に示すごとく基台
１の内部の両端寄りのみに埋設するものであってもよ
い。なお、上記切れ刃２はインサート成形に代えて、基
台１の周面にスパイラル状の溝を形成し、この溝に切れ
刃２を挿入固定するものであってもよい。 【００１１】 【発明の効果】本発明の回転式切削刃物によれば、回転
軸３よりも基台１の比重を大にしてあるので、高速回転
時に慣性の力を高めることができ、切れ刃２による被切
削物の衝撃切り作用を高めることができるとともに、回
転速度の変動を極力小さくできて回転を円滑にすること
もできるため、この点でも切れ味を向上させることがで
き、また振動を低減することもできて有利である。
鉛筆削り器、あるいは電動式毛玉取り器などに用いられ
る回転式切削刃物に関する。 【０００２】 【従来の技術】この種の回転式切削刃物として、たとえ
ば、特開平４−１９２００号公報に開示されているよう
にシリンダ状の基台の周面に複数のスパイラル状の切れ
刃をインサート成形したものがある。これによれば、ホ
ブ盤を使って管状または棒状の刃物素材からスパイラル
状の切れ刃を削り出していたこれまでの切削刃物に比べ
て、生産性を向上でき、コストも低減できて有利であ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、複数の切れ
刃を基台の周面にインサート成形する上記回転式切削刃
物では、軽量化のみを重視して基台を回転軸よりも比重
の小さい合成樹脂材で成形すると、刃物素材から切れ刃
を削り出した切削刃物に比べ、高速回転時に十分な慣性
力が得られない。特に、切削刃物の小型化に伴い基台の
小径化を図った場合に慣性力が落ちやすい。このため、
例えば、この切削刃物を電気かみそりのロータリ式内刃
に適用した場合、外刃から導入された毛は同一の切れ刃
の刃先上で一斉に切断することになるが、この切断時に
回転式内刃に作用する抵抗力が最も大きくなり、内刃の
回転速度が一時的に低下し、回転速度むらを生じやす
く、切れ味を悪くし、また振動する原因となっていた。 【０００４】本発明の目的は、上記のような、基台の周
面に複数の切れ刃を埋設するとともに、該基台の中心に
回転軸を備えてなる回転式切削刃物において、高速回転
時の慣性力のアップを図り、切れ味の向上を図る点にあ
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の回転式切削刃物
では、回転軸よりも基台の比重を大にしたものである。 【０００６】 【作用】しかるときは、高速回転時に慣性力をアップす
ることができ、切れ刃による被切削物の衝撃切り作用を
高めることができる。また、この刃物の同一の切れ刃に
よる被切削物の一斉切断による速度むらをできるだけ減
少でき、回転を円滑にする。 【０００７】 【実施例】図１は本発明に係る回転式切削刃物の一実施
例を示しており、これは、基台１をシリンダ状に成形す
ると同時に、該基台１の周面にスパイラル状の切れ刃２
を、該基台１の中心に回転軸３をそれぞれインサート成
形してある。上記回転軸３はステンレス鋼からなり、基
台１は鉄粉など金属粉のフィラーを複合化した、高比重
（８〜１３）のナイロン樹脂複合材料あるいはその他の
複合プラスチックで成形することによって、回転軸３よ
りも基台１の比重を大にしてある。 【０００８】金属製の回転軸３を基台１にインサート成
形するに代えて、二色（異材質）射出成形により、図２
に示すように回転軸３と基台１を比重の異なる合成樹脂
で一体成形することもできる。たとえば、基台１を上記
実施例の場合と同様に金属粉などのフィラーを複合化し
た、高比重（２〜１３）のナイロン樹脂複合材料で１次
成形し、該基台１の中心に回転軸３を、ナイロン樹脂複
合材よりも比重の小さいポリアセタール（比重約1.４）
で２次成形することによって回転軸３よりも基台１の比
重を大にすることができる。 【０００９】 【００１０】回転軸３の端部は基台１の端部の中心から
突出させるに代えて、図３に示すように回転軸３の端面
を基台１の端面と面一に形成して該回転軸３の端面の中
心にセンタ穴４を形成するものであってもよい。また、
回転軸３は基台１の内部にその全長にわたって貫通させ
るものでなくてもよく、例えば、図４に示すごとく基台
１の内部の両端寄りのみに埋設するものであってもよ
い。なお、上記切れ刃２はインサート成形に代えて、基
台１の周面にスパイラル状の溝を形成し、この溝に切れ
刃２を挿入固定するものであってもよい。 【００１１】 【発明の効果】本発明の回転式切削刃物によれば、回転
軸３よりも基台１の比重を大にしてあるので、高速回転
時に慣性の力を高めることができ、切れ刃２による被切
削物の衝撃切り作用を高めることができるとともに、回
転速度の変動を極力小さくできて回転を円滑にすること
もできるため、この点でも切れ味を向上させることがで
き、また振動を低減することもできて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】回転式切削刃物を一部切欠して示す正面図であ
る。 【図２】他の実施例を示す回転式切削刃物の断面図であ
る。 【図３】更に、他の実施例を示す回転式切削刃物の断面
図である。 【図４】更に又、他の実施例を示す回転式切削刃物の断
面図である。 【符号の説明】 １ 基台 ２ 切れ刃 ３ 回転軸
る。 【図２】他の実施例を示す回転式切削刃物の断面図であ
る。 【図３】更に、他の実施例を示す回転式切削刃物の断面
図である。 【図４】更に又、他の実施例を示す回転式切削刃物の断
面図である。 【符号の説明】 １ 基台 ２ 切れ刃 ３ 回転軸
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(56)参考文献 特開 平４−19200（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−132580（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−368899（ＪＰ，Ａ)
特公 昭60−29512（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B26B 19/00 - 19/48
B43L 1/00 - 12/02
B43L 15/00 - 27/04
D06C 13/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 シリンダ状に成形された基台（１）の周
面に複数の切れ刃（２）をスパイラル状に埋設するとと
もに、該基台（１）の中心に回転軸（３）を備えてなる
回転式切削刃物において、金属粉のフィラーを含む複合プラスチック材で基台
（１）を成形することにより、 回転軸（３）よりも基台
（１）の比重を大にしてあることを特徴とする回転式切
削物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04060193A JP3443743B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 回転式切削刃物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04060193A JP3443743B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 回転式切削刃物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06225980A JPH06225980A (ja) | 1994-08-16 |
| JP3443743B2 true JP3443743B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=12585039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04060193A Expired - Fee Related JP3443743B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 回転式切削刃物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3443743B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4807736B2 (ja) * | 2006-02-20 | 2011-11-02 | 九州日立マクセル株式会社 | 電気かみそりおよびその内刃の製造方法 |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP04060193A patent/JP3443743B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06225980A (ja) | 1994-08-16 |
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