JP3443737B2 - 美白化粧品 - Google Patents
美白化粧品Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる美白化粧品
(クリーム、乳状美容液、ファンデーション)に関する
ものである。 【0002】 【発明の背景】チロシナーゼの阻害物質は、生鮮食品の
褐変防止、メラニン色素生成抑制の作用をもち、化粧品
を含む幅広い応用が考えられる。この種の物質の一つで
あるアルブチン(ヒドロキノン−β−D−グルコシド)
は、感染性泌尿器疾患の治療薬として用いられてきた生
薬ウワウルシの有効成分として単離されたが、近年皮膚
炎等のアレルギー、及び炎症疾患に対しても用いられ、
その有効性が注目されている。 【0003】さらにこのものが最近大きくクローズアッ
プされてきたのは、美白化粧品の有効成分として、スキ
ンケアのためのクリーム,乳状美容液、日焼け防止用の
ファンデーション等の分野で、同じくチロシナーゼ阻害
活性を有するコウジ酸との共用を含めて、広範囲に使用
されるようになってきたことである。 【0004】一方、(+)−カテキンの配糖体の合成に
関しては、1991年船山等により、サイクロデキスト
リングルコーストランスフェラーゼ(CG Tase)
を使用し、また1992年北尾等により、シュクロース
ホスホリラーゼを使用し、いずれも酵素的に(+)−カ
テキンのモノグルコシドを合成した報告があるが収量
は、必ずしも高くない。 【0005】化学的な(+)−カテキンの配糖体の合成
は、K.Weingesが約30年前に(+)−カテキ
ンのモノグルコシドを合成した報告があるだけで、収量
はきわめて低かった。また船山等によると、CG Ta
seの利用により得られた(+)−カテキングルコシド
のチロシナーゼ阻害活性を検討した結果、アルブチンと
同程度であることが報告されている。 【0006】 【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、アルブチンよりもチロシナ
ーゼ阻害活性の高い物質を有効成分とする美白化粧品の
提供を試みたものである。 【0007】 【発明の構成】 【目的達成の手段】即ち本出願の美白化粧品は、一般式
化2 【化2】 (式中、Rは単糖または2糖残基を示す)で表される
(+)−カテキン−3−O−β−配糖体を有効成分とし
て含有することを特徴とするものであり、、この発明に
より前記目的を達成しようとするものである。 【0008】以下本発明について説明する。(+)−カ
テキンを始めとするカテキン類は生薬阿仙薬(整腸薬)
の主要成分であり、また茶の一成分でもあり、近年この
ものは生理活性として、抗菌作用、抗う蝕作用、血圧上
昇抑制作用、血中コレステロール上昇抑制作用、抗ガン
作用、インフルエンザウイルス感染阻止作用等を有する
こと、また機能性として強い抗酸化作用、消臭作用を示
すことが多くの研究者によって報告されている。 【0009】しかし、カテキンの誘導体の合成、並びに
合成化合物の生理活性についての報告は、きわめて少な
くカテキンのフェノール基をメトオキシに置換したもの
が、イネゴマ葉枯病菌に対し、強い殺菌作用をもつとい
う報告がある程度である。従って、カテキンの誘導体を
合成し、機能性や生理活性の向上がみられるかどうかを
追求することは、大変興味深い研究対象であると考えら
れる。 【0010】本発明は(+)−カテキンを使用し、グル
コース、マンノース、キシロース、ガラクトース、マル
トース、ラムノース等の3−O−β配糖体を化学的に合
成し、その生理活性、機能性等について究明したもので
ある。カテキンの合成に当たっては、過塩素酸銀および
シルバートリフレートを使うことにより合成法を簡略化
するとともに、収量を向上させ、また合成困難のマルト
シドの合成を可能にするものである。また(+)−カテ
キンの配糖体を合成する全く新しい手法として、糖を弗
素化する合成法を導入した。またこれら合成法によって
得られた(+)−カテキンの配糖体のうち、(+)−カ
テキンキシロシドは、アルブチンに匹敵するといわれる
カテキングルコシドを上回るチロシナーゼ阻害活性を有
することと、他の配糖体もアルブチンに匹敵するか、あ
るいはそれを若干上回る阻害活性を有することが認めら
れ、これらのものが美白化粧品の成分として有効である
ことがわかった。以下本発明の実施例を示す。 【0011】 【実施例】まず各実施例共通として、(+)−カテキン
の5, 7, 3′, 4′位のアセチル化、即ち5, 7,
3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキンの合成を
行なう。 【0012】〔5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル
(+)−カテキンの合成〕(+)−カテキン3gを乾燥
アセトン6mlに加温しながら溶かし、9mlの無水酢酸を
加え、1. 5mlの無水ピリジンを、さらに加えた後、1
分間激しく攪拌する。そのものを300mlの氷水に注
ぎ、30分〜1時間放置後、上清をこぼしクロロホルム
で抽出する。抽出物を分液ろ斗に入れ5%塩酸で2回、
水で2回、飽和重曹水で2回とさらに水で3回程度洗浄
し、中性にする。クロロホルム層は、無水硫酸マグネシ
ウムで脱水し濃縮する。目的物は、シリカゲル:セライ
ト(2:1) のカラムクロマトグラフィ、展開溶媒、ク
ロロホルム:酢酸エチル(10:1) で分画、精製、無
色のシロップ状物質として得られる。収率19%であ
り、NMRとIRで構造を確認した。 【0013】1H−NMR:δ2. 1〜2. 35(12
H、アセチル基) 、δ2. 5〜2.95(2H、H−4)
、δ3. 5(1H、H−3) 、δ4. 6〜4. 75
(1H、H−2) 、δ6. 4〜6. 6(2H、H−6、
H−8) 、δ7. 15〜7. 3(3H、H−2′,
5′, 6′) 【0014】次に実施例1〜5共通として、それぞれの
糖のアセチル化は、糖に無水酢酸ナトリウムと無水酢酸
とを加え、沸騰湯浴中で約2時間反応させた後、氷水中
に注ぐ常法に従って行なった。 【0015】またアセチル化した糖の1位の臭素化は、
臭化水素飽和氷酢酸を加え、密栓をして室温に放置後、
クロロホルムで抽出、濃縮する方法に従って行なった。 【0016】〔実施例1〕(+)−カテキン−3−グル
コシドの過塩素酸銀使用による合成 0. 5gの5, 7, 3′, 4′テトラアセチル(+)−
カテキンを無水クロロホルム10mlに溶かし、モレキュ
ラシーブ4A600mgを加え、室温で1時間攪拌する。
その後、過塩素酸銀0. 5gを加え、無水クロロホルム
12mlに溶かした2, 3, 4, 6−テトラ−O−アセチ
ル−α−D−グルコピラノシルブロマイドを分液ろ斗よ
り滴下しながら、1時間攪拌する。さらに3時間攪拌
後、反応液を飽和重曹水の入った容器に吸引ろ過し、ろ
液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄し、中性にし
て塩化カルシウムで脱水する。 【0017】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、できた油状物に0. 1Nのナトリウムメチラート2
5mlを加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液
に蒸留水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂によ
り反応液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量の
メタノールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メ
タノールを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィにより分離する。展開液には、酢酸エチル:メタ
ノール:水=80:7:3を使用した。目的物は朱色の
シロップ状物質として得られた。収量約70mg、収率1
4%であり、構造はNMR、IRにより確認した。 【0018】1H−NMR:δ2. 4〜2. 9(2H、
H−4) 、δ4. 3(1H、H−2) 、δ4. 8(1
H、糖C−1) 、δ3. 3〜5. 3(糖の環もしくはO
Hのプロトン) 、δ5. 6(1H、H−6) 、δ5. 9
(1H、H−8) 、δ6. 4〜6. 85(3H、H−
2′, 5′, 6′) 、δ8. 3〜9. 35(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0019】〔実施例2〕 (+)−カテキン−3−マ
ンノシドの合成 5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキン
1. 26gを無水クロロホルム20mlに溶かし、モレキ
ュラシーブ4A4. 0gを加え、室温で1時間攪拌す
る。その後、過塩素酸銀1. 5gを加え、無水クロロホ
ルム20mlに溶かした2, 3, 4, 6−テトラ−O−ア
セチル−α−D−マンノピラノシルブロマイド1. 5g
を分液ろ斗より滴下しながら1時間攪拌する。さらに3
時間攪拌後、反応液を飽和重曹水を入れた容器に吸引ろ
過し、ろ液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄し、
中性にして塩化カルシウムで脱水する。 【0020】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、できた油状物に0. 1Nのナトリウムメチラート5
0mlを加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液
に蒸留水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂によ
り反応液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量の
メタノールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メ
タノールを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール:水=8
0:2:1) により目的物を分離した。目的物はうすい
黄色のシロップ状物質として得られた。収量約220m
g、収率18%で、構造はNMR、IRにより確認し
た。 【0021】1H−NMR:δ2. 4〜2. 96(2
H、H−4) 、δ4. 4(1H、H−2) 、δ4. 7
(1H、糖C−1) 、δ3. 3〜4. 9(糖の環もしく
はOHのプロトン) 、δ5. 65(1H、H−6) 、δ
5. 8(1H、H−8) 、δ6.4〜6. 7(3H、H
−2′, 5′, 6′) 、δ8. 6〜9. 2(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0022】〔実施例3〕 (+)−カテキン−3−キ
シロシドの合成 5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキン
0. 5gを無水クロロホルム10mlに溶かし、モレキュ
ラシーブ4A600mgを加え、室温で1時間攪拌する。
その後、過塩素酸銀0. 5gを加え、無水クロロホルム
12mlに溶かした2, 3, 4−トリ−O−アセチル−α
−D−キシロピラノシルブロマイド0.5gを分液ろ斗
より滴下しながら1時間攪拌する。さらに3時間攪拌
後、反応液を飽和重曹水を入れた容器に、吸引ろ過し、
ろ液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄し、中性に
して塩化カルシウムで脱水する。 【0023】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、濃縮物に0. 1Nのナトリウムメチラート25mlを
加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液に蒸留
水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂により反応
液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量のメタノ
ールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メタノー
ルを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
(展開溶媒:酢酸エチル:メタノール:水=80:2:
1) により目的物を分離した。目的物は黄色のシロップ
状物質として得られた。収量約90mg、収率19%で、
構造はNMR、IRにより確認した。 【0024】1H−NMR:δ2. 3〜2. 95(2
H、H−4) 、δ4. 2(1H、H−2) 、δ4. 8
(1H、糖C−1) 、δ3. 5〜4. 95(糖の環、も
しくはOHプロトン) 、δ5. 65(1H、H−6) 、
δ5. 8(1H、H−8) 、δ6. 4〜6. 7(3H、
H−2′, 5′, 6′) 、δ8. 3〜9. 3(4H、O
H−5, 7, 3′, 4′) 【0025】〔実施例4〕 (+)−カテキン−3−ガ
ラクトシドの合成 5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキン
0. 5gを無水クロロホルム10mlに溶かし、モレキュ
ラシーブ4Aを600mgを加え、室温で1時間攪拌す
る。その後、過塩素酸銀0. 5gを加え、無水クロロホ
ルム12mlに溶かした2, 3, 4, 6−テトラ−O−ア
セチル−α−D−ガラクトピラノシルブロマイド0. 5
g分液ろ斗より滴下しながら1時間攪拌する。さらに3
時間攪拌後、反応液を飽和重曹水を入れた容器に、吸引
ろ過する。ろ液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄
し、中性にして塩化カルシウムで脱水する。 【0026】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、濃縮物に0. 1Nのナトリウムメチラート25mlを
加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液に蒸留
水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂により反応
液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量のメタノ
ールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メタノー
ルを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
(展開溶媒:酢酸エチル:メタノール:水=80:1
5:10) により目的物を分離した。目的物は黄色のシ
ロップ状物質として得られた。収量約100mg、収率2
0%で、構造はNMR、IRにより確認した。 【0027】1H−NMR:δ2. 3〜2. 7(2H、
H−4) 、δ4. 3(1H、H−2) 、δ4. 6(1
H、糖C−1) 、δ3. 3〜4. 9(糖の環、もしくは
OHプロトン) 、δ5. 65(1H、H−6) 、δ5.
75(1H、H−8) 、δ6.3〜6. 65(3H、H
−2′, 5′, 6′) 、δ8. 4〜9. 0(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0028】〔実施例5〕 (+)−カテキン−3−マ
ルトシドのシルバートリフレート使用による合成 1. 35gの5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル
(+)−カテキンを無水クロロホルム60mlに溶かし、
モレキュラシーブ4Aを4.0g、シルバートリフレー
ト(CF3 SO3 Ag) 1. 5gを加え、室温で1時間
攪拌する。つぎに2, 3, 6, 2′, 3′, 4′, 6′
−ヘプタ−O−アセチル−α−マルトシルブロマイド
2. 0gを反応液に加えた後、0℃にして、さらに1時
間攪拌する。室温にもどして、1時間攪拌した後、飽和
重曹水を入れた容器に、吸引ろ過し、ろ液を飽和重曹水
と水で洗浄し、中性にした後塩化カルシウムで脱水す
る。 【0029】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、濃縮物に0. 1Nのナトリウムメチラート50mlを
入れ、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液に蒸留
水を30ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂で反応液を
中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ(展開溶媒、酢酸エチル:メタノー
ル:水=80:15:10) にかけ目的物を分離した。
目的物は朱色のシロップ状物質として得られた。収量約
270mg、収率13%で、構造はNMR、IRにより確
認した。 【0030】1H−NMR:δ2. 35〜2. 8(2
H、H−4) 、δ4. 3(1H、H−2) 、δ4. 7
(1H、糖C−1) 、δ3. 5〜5. 4(糖の環、もし
くはOHプロトン) 、δ5. 6(1H、H−6) 、δ
5. 8(1H、H−8) 、δ6. 4〜6. 8(3H、H
−2′, 5′, 6′) 、δ8. 3〜9. 3(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0031】以下、糖の弗素化手法による(+)−カテ
キン配糖体の製造方法の実施例を掲げる。 〔実施例6〕 《5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキ
ンの3位のトリメチルシリル化》5, 7, 3′, 4′−
テトラアセチル(+)−カテキン0. 74gを無水ピリ
ジン2mlに溶かし、ヘキサメチルジシルアザン0. 5ml
とトリメチルクロロシラン0. 5mlを加えたものを栓を
して室温に4〜5時間放置する。反応液を濃縮し、濃縮
物を四塩化炭素に溶かし、ろ過、ろ液を濃縮する。目的
とする5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル−3−(ト
リメチルシリロキシ)-(+)−カテキンは黄白色のシロ
ップ状物質として得られる。収量0. 85g、収率99
%、トリメチルシリル化は、薄層クロマトグラフィ(展
開溶媒、トルエン:酢酸エチル=16. 3) で、5,
7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキンは原
点にとどまるのに対し、目的物はRf=0. 25である
ことにより確認した。 【0032】《2, 3, 4−トリ−O−アセチル−L−
ラムノースの合成》無水酢酸40mlと無水ピリジン4
0mlを三角フラスコにとり、0℃に冷却、攪拌しなが
らα−L−ラムノース10.0gを加え、1日室温に放
置する。反応液を氷水中に滴下し、冷蔵庫に放置後、ク
ロロホルムで抽出し、希塩酸、飽和重曹水、水で洗い、
中性にして濃縮した。 【0033】《2, 3, 4−トリ−O−アセチル−α−
L−ラムノピラノシルフルオライドの合成》2, 3, 4
−トリ−O−アセチル−L−ラムノース1. 31gを無
水テトラヒドロフランに攪拌して溶解させ、ドライアイ
スで冷やしたアセトンバスで−30℃にする。DAST
(ジエチルアミノサルファートリフルオライド) 0. 6
6mlを加え、密栓し、室温で60分攪拌後、再び−30
℃に冷却し、0. 66mlのDASTを加え室温で60分
攪拌する。薄層クロマトグラフィ(展開溶媒、クロロホ
ルム:アセトン=9:1) でRf0. 71の目的物が合
成されていることを確認した後、−30℃に冷却、メタ
ノール0. 3mlを加える。さらに、3倍量のクロロホル
ムを加え、飽和重曹水、蒸留水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで脱水し、ろ過、濃縮する。シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル:1,
2−ジクロロエタン=10:1:1) で目的物を分離す
る。目的物は無色のシロップ状物質として得られる。収
量は0. 64g、収率49%である。 【0034】《糖の弗素化手法による(+)−カテキン
−3−ラムノシドの合成》1mlの無水ベンゼン中に3フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル0. 2mlを溶かした溶液
に、2mlの無水ベンゼン中に2, 3, 4−トリ−O−ア
セチル−α−L−ラムノピラノシルフルオライド0. 4
8g、5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル−3−(ト
リメチルシリロキシ)−(+)−カテキン0. 85gを
溶かした溶液を混合し、12時間攪拌後、反応液をクロ
ロホルムで希釈し、蒸留水、飽和重曹水、蒸留水で洗
い、中性にして硫酸マグネシウムで脱水する。 【0035】脱水後、クロロホルム溶液を濃縮し、0.
1Nのナトリウムメチラート25mlと2時間反応させ脱
アセチルする。反応液に蒸留水を10ml加え、H+ イオ
ン交換樹脂で中性にした後、ろ過、濃縮する。濃縮物は
少量のメタノールに溶かし少量のシリカゲルに吸着さ
せ、メタノールを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィ(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール:水
=80:7:3) で目的物を分離した。目的物は黄色の
シロップ状物質として得られた収量250mg、収率34
%で、構造はNMR、IRにより確認した。 【0036】1NMR、δ1. 1(3H、CH3 ) 、δ
2. 4〜2. 7(2H、H−4) 、δ4. 3(1H、H
−2) 、δ4. 5(1H、糖C−1) 、3. 3〜4. 8
(糖の環、もしくはOHプロトン) 、δ5. 6(1H、
H−6) 、δ5. 8(1H、H−8) 、δ6. 5〜6.
8(3H、H−2′, 5′, 6) 、δ8. 6〜9. 2
(4H、OH−5, 7, 3′, 4′) 【0037】以上が(+)−カテキンの配糖体の製造方
法の実施例であり、以下各(+)−カテキンの配糖体の
チロシナーゼ阻害活性の検定について説明する。 《検定1》0. 9%NaClを含む2mM L−DOP
A含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6. 5) 1. 5ml
と被験液0. 3ml:(+)−カテキン−3−グルコシ
ド、(+)−カテキン−3−ガラクトシド、アルブチン
水溶液(いずれも10mg/ml) を混合し、0. 2mlのマ
シュルームチロシナーゼ水溶液(100μg /ml:Si
gma社の3870unit/mg固形量) を加え、25
℃でDOPAクローム生成に由来する475nmにおける
吸光度の増加を15分間追跡し、その抑制効果から阻害
活性を検定した。なお、対照はサンプル水溶液のかわり
に水を置き換えたものとした。 【0038】その結果、図1のように、テストした両配
糖体は、アルブチンを上まわるチロシナーゼ阻害活性を
示した。 【0039】《検定2》0. 9%Naclを含む2mM
L−DOPA含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6.
5) 1. 5mlと被験液0. 2ml:(+)−カテキン−3
−グルコシド、(+)−カテキン−3−ガラクトシド、
アルブチン水溶液(いずれも20mg/ml) を混合し、
0. 2mlのマシュルームチロシナーゼ水溶液(50μg
/ml:Sigma社の3870unit/mg固形量) を
加え、25℃でDOPAクローム生成に由来する475
nmにおける吸光度の増加を60分間追跡し、その抑制効
果から阻害活性を検定した。なお、対照はサンプル水溶
液のかわりに水を置き換えたものとした。 【0040】その結果、図2のように、60分間のテス
トにおいても、テストした両配糖体は、アルブチンを上
まわるチロシナーゼ阻害活性を示した。 【0041】《検定3》0. 9%Naclを含む2mM
L−DOPA含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6.
5) 1. 5mlと被験液0. 2ml:(+)−カテキン−3
−グルコシド、(+)−カテキン−3−ガラクトシド、
(+)−カテキン−3−キシロシド、アルブチン水溶液
(いずれも20mg/ml) を混合し、0. 2mlのマシュル
ームチロシナーゼ水溶液(50μg /ml:Sigma社
の3870unit/mg固形量)を加え、25℃でDO
PAクローム生成に由来する475nmにおける吸光度の
増加を60分間追跡し、その抑制効果から阻害活性を検
定した。なお、対照はサンプル水溶液のかわりに水を置
き換えたものとした。 【0042】その結果、図3のように、テストした3種
の配糖体は、いずれもアルブチンを上まわるチロシナー
ゼ阻害活性を示し、なかでも(+)−カテキン−3−キ
シロシドはグルコシド、ガラクトシドをさらに上まわっ
ていることが判明した。 【0043】《検定4》0. 9%Naclを含む2mM
L−DOPA含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6.
5) 1. 5mlと被験液0. 2ml:(+)−カテキン−3
−マンノシド、(+)−カテキン−3−マルトシド、
(+)−カテキン−3−ラムノシド、アルブチン水溶液
(いずれも20mg/ml) を混合し、0. 2mlのマシュル
ームチロシナーゼ水溶液(50μg /ml:Sigma社
の3870unit/mg固形量) を加え、25℃でDO
PAクローム生成に由来する475nmにおける吸光度の
増加を60分間追跡し、その抑制効果から阻害活性を検
定した。なお、対照はサンプル水溶液のかわりに水を置
き換えたものとした。 【0044】その結果、図4のように、テストした3種
の配糖体のうち、マンノシドとラムノシドがアルブチン
と同程度か、それを若干上まわる阻害活性、またマルト
シドがアルブチンを上まわる阻害活性を示した。 【0045】 【発明の効果】本発明では、カテキンの合成に当たって
過塩素酸銀またはシルバートリフレートを使うことによ
り合成法が簡略化できるとともに、従来法のように酸化
銀や炭酸銀を用いる場合に比べて収量が3倍以上に向上
し、また従来合成困難なマルトシドの合成を可能にし
た。また糖を弗素化して(+)−カテキンの配糖体を合
成する新しい手法の導入による配糖体の合成に成功し、
収量が大幅にアップできた。 【0046】また合成した配糖体について生理活性等を
検定した結果、(+)−カテキンのグルコシド、ガラク
トシド、キシロシド、マルトシドにアルブチンを上まわ
るチロシナーゼ阻害活性が認められ、なかでもキシロシ
ドはグルコシドを若干上まわっていることが認められ
た。他の配糖体のマンノシド、ラムノシドは、アルブチ
ンと同程度、もしくは若干上まわる阻害活性を示した。
従って(+)−カテキンの配糖体は、美白化粧品の成分
として有望であると考えられる。
(クリーム、乳状美容液、ファンデーション)に関する
ものである。 【0002】 【発明の背景】チロシナーゼの阻害物質は、生鮮食品の
褐変防止、メラニン色素生成抑制の作用をもち、化粧品
を含む幅広い応用が考えられる。この種の物質の一つで
あるアルブチン(ヒドロキノン−β−D−グルコシド)
は、感染性泌尿器疾患の治療薬として用いられてきた生
薬ウワウルシの有効成分として単離されたが、近年皮膚
炎等のアレルギー、及び炎症疾患に対しても用いられ、
その有効性が注目されている。 【0003】さらにこのものが最近大きくクローズアッ
プされてきたのは、美白化粧品の有効成分として、スキ
ンケアのためのクリーム,乳状美容液、日焼け防止用の
ファンデーション等の分野で、同じくチロシナーゼ阻害
活性を有するコウジ酸との共用を含めて、広範囲に使用
されるようになってきたことである。 【0004】一方、(+)−カテキンの配糖体の合成に
関しては、1991年船山等により、サイクロデキスト
リングルコーストランスフェラーゼ(CG Tase)
を使用し、また1992年北尾等により、シュクロース
ホスホリラーゼを使用し、いずれも酵素的に(+)−カ
テキンのモノグルコシドを合成した報告があるが収量
は、必ずしも高くない。 【0005】化学的な(+)−カテキンの配糖体の合成
は、K.Weingesが約30年前に(+)−カテキ
ンのモノグルコシドを合成した報告があるだけで、収量
はきわめて低かった。また船山等によると、CG Ta
seの利用により得られた(+)−カテキングルコシド
のチロシナーゼ阻害活性を検討した結果、アルブチンと
同程度であることが報告されている。 【0006】 【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、アルブチンよりもチロシナ
ーゼ阻害活性の高い物質を有効成分とする美白化粧品の
提供を試みたものである。 【0007】 【発明の構成】 【目的達成の手段】即ち本出願の美白化粧品は、一般式
化2 【化2】 (式中、Rは単糖または2糖残基を示す)で表される
(+)−カテキン−3−O−β−配糖体を有効成分とし
て含有することを特徴とするものであり、、この発明に
より前記目的を達成しようとするものである。 【0008】以下本発明について説明する。(+)−カ
テキンを始めとするカテキン類は生薬阿仙薬(整腸薬)
の主要成分であり、また茶の一成分でもあり、近年この
ものは生理活性として、抗菌作用、抗う蝕作用、血圧上
昇抑制作用、血中コレステロール上昇抑制作用、抗ガン
作用、インフルエンザウイルス感染阻止作用等を有する
こと、また機能性として強い抗酸化作用、消臭作用を示
すことが多くの研究者によって報告されている。 【0009】しかし、カテキンの誘導体の合成、並びに
合成化合物の生理活性についての報告は、きわめて少な
くカテキンのフェノール基をメトオキシに置換したもの
が、イネゴマ葉枯病菌に対し、強い殺菌作用をもつとい
う報告がある程度である。従って、カテキンの誘導体を
合成し、機能性や生理活性の向上がみられるかどうかを
追求することは、大変興味深い研究対象であると考えら
れる。 【0010】本発明は(+)−カテキンを使用し、グル
コース、マンノース、キシロース、ガラクトース、マル
トース、ラムノース等の3−O−β配糖体を化学的に合
成し、その生理活性、機能性等について究明したもので
ある。カテキンの合成に当たっては、過塩素酸銀および
シルバートリフレートを使うことにより合成法を簡略化
するとともに、収量を向上させ、また合成困難のマルト
シドの合成を可能にするものである。また(+)−カテ
キンの配糖体を合成する全く新しい手法として、糖を弗
素化する合成法を導入した。またこれら合成法によって
得られた(+)−カテキンの配糖体のうち、(+)−カ
テキンキシロシドは、アルブチンに匹敵するといわれる
カテキングルコシドを上回るチロシナーゼ阻害活性を有
することと、他の配糖体もアルブチンに匹敵するか、あ
るいはそれを若干上回る阻害活性を有することが認めら
れ、これらのものが美白化粧品の成分として有効である
ことがわかった。以下本発明の実施例を示す。 【0011】 【実施例】まず各実施例共通として、(+)−カテキン
の5, 7, 3′, 4′位のアセチル化、即ち5, 7,
3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキンの合成を
行なう。 【0012】〔5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル
(+)−カテキンの合成〕(+)−カテキン3gを乾燥
アセトン6mlに加温しながら溶かし、9mlの無水酢酸を
加え、1. 5mlの無水ピリジンを、さらに加えた後、1
分間激しく攪拌する。そのものを300mlの氷水に注
ぎ、30分〜1時間放置後、上清をこぼしクロロホルム
で抽出する。抽出物を分液ろ斗に入れ5%塩酸で2回、
水で2回、飽和重曹水で2回とさらに水で3回程度洗浄
し、中性にする。クロロホルム層は、無水硫酸マグネシ
ウムで脱水し濃縮する。目的物は、シリカゲル:セライ
ト(2:1) のカラムクロマトグラフィ、展開溶媒、ク
ロロホルム:酢酸エチル(10:1) で分画、精製、無
色のシロップ状物質として得られる。収率19%であ
り、NMRとIRで構造を確認した。 【0013】1H−NMR:δ2. 1〜2. 35(12
H、アセチル基) 、δ2. 5〜2.95(2H、H−4)
、δ3. 5(1H、H−3) 、δ4. 6〜4. 75
(1H、H−2) 、δ6. 4〜6. 6(2H、H−6、
H−8) 、δ7. 15〜7. 3(3H、H−2′,
5′, 6′) 【0014】次に実施例1〜5共通として、それぞれの
糖のアセチル化は、糖に無水酢酸ナトリウムと無水酢酸
とを加え、沸騰湯浴中で約2時間反応させた後、氷水中
に注ぐ常法に従って行なった。 【0015】またアセチル化した糖の1位の臭素化は、
臭化水素飽和氷酢酸を加え、密栓をして室温に放置後、
クロロホルムで抽出、濃縮する方法に従って行なった。 【0016】〔実施例1〕(+)−カテキン−3−グル
コシドの過塩素酸銀使用による合成 0. 5gの5, 7, 3′, 4′テトラアセチル(+)−
カテキンを無水クロロホルム10mlに溶かし、モレキュ
ラシーブ4A600mgを加え、室温で1時間攪拌する。
その後、過塩素酸銀0. 5gを加え、無水クロロホルム
12mlに溶かした2, 3, 4, 6−テトラ−O−アセチ
ル−α−D−グルコピラノシルブロマイドを分液ろ斗よ
り滴下しながら、1時間攪拌する。さらに3時間攪拌
後、反応液を飽和重曹水の入った容器に吸引ろ過し、ろ
液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄し、中性にし
て塩化カルシウムで脱水する。 【0017】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、できた油状物に0. 1Nのナトリウムメチラート2
5mlを加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液
に蒸留水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂によ
り反応液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量の
メタノールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メ
タノールを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィにより分離する。展開液には、酢酸エチル:メタ
ノール:水=80:7:3を使用した。目的物は朱色の
シロップ状物質として得られた。収量約70mg、収率1
4%であり、構造はNMR、IRにより確認した。 【0018】1H−NMR:δ2. 4〜2. 9(2H、
H−4) 、δ4. 3(1H、H−2) 、δ4. 8(1
H、糖C−1) 、δ3. 3〜5. 3(糖の環もしくはO
Hのプロトン) 、δ5. 6(1H、H−6) 、δ5. 9
(1H、H−8) 、δ6. 4〜6. 85(3H、H−
2′, 5′, 6′) 、δ8. 3〜9. 35(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0019】〔実施例2〕 (+)−カテキン−3−マ
ンノシドの合成 5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキン
1. 26gを無水クロロホルム20mlに溶かし、モレキ
ュラシーブ4A4. 0gを加え、室温で1時間攪拌す
る。その後、過塩素酸銀1. 5gを加え、無水クロロホ
ルム20mlに溶かした2, 3, 4, 6−テトラ−O−ア
セチル−α−D−マンノピラノシルブロマイド1. 5g
を分液ろ斗より滴下しながら1時間攪拌する。さらに3
時間攪拌後、反応液を飽和重曹水を入れた容器に吸引ろ
過し、ろ液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄し、
中性にして塩化カルシウムで脱水する。 【0020】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、できた油状物に0. 1Nのナトリウムメチラート5
0mlを加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液
に蒸留水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂によ
り反応液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量の
メタノールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メ
タノールを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール:水=8
0:2:1) により目的物を分離した。目的物はうすい
黄色のシロップ状物質として得られた。収量約220m
g、収率18%で、構造はNMR、IRにより確認し
た。 【0021】1H−NMR:δ2. 4〜2. 96(2
H、H−4) 、δ4. 4(1H、H−2) 、δ4. 7
(1H、糖C−1) 、δ3. 3〜4. 9(糖の環もしく
はOHのプロトン) 、δ5. 65(1H、H−6) 、δ
5. 8(1H、H−8) 、δ6.4〜6. 7(3H、H
−2′, 5′, 6′) 、δ8. 6〜9. 2(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0022】〔実施例3〕 (+)−カテキン−3−キ
シロシドの合成 5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキン
0. 5gを無水クロロホルム10mlに溶かし、モレキュ
ラシーブ4A600mgを加え、室温で1時間攪拌する。
その後、過塩素酸銀0. 5gを加え、無水クロロホルム
12mlに溶かした2, 3, 4−トリ−O−アセチル−α
−D−キシロピラノシルブロマイド0.5gを分液ろ斗
より滴下しながら1時間攪拌する。さらに3時間攪拌
後、反応液を飽和重曹水を入れた容器に、吸引ろ過し、
ろ液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄し、中性に
して塩化カルシウムで脱水する。 【0023】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、濃縮物に0. 1Nのナトリウムメチラート25mlを
加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液に蒸留
水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂により反応
液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量のメタノ
ールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メタノー
ルを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
(展開溶媒:酢酸エチル:メタノール:水=80:2:
1) により目的物を分離した。目的物は黄色のシロップ
状物質として得られた。収量約90mg、収率19%で、
構造はNMR、IRにより確認した。 【0024】1H−NMR:δ2. 3〜2. 95(2
H、H−4) 、δ4. 2(1H、H−2) 、δ4. 8
(1H、糖C−1) 、δ3. 5〜4. 95(糖の環、も
しくはOHプロトン) 、δ5. 65(1H、H−6) 、
δ5. 8(1H、H−8) 、δ6. 4〜6. 7(3H、
H−2′, 5′, 6′) 、δ8. 3〜9. 3(4H、O
H−5, 7, 3′, 4′) 【0025】〔実施例4〕 (+)−カテキン−3−ガ
ラクトシドの合成 5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキン
0. 5gを無水クロロホルム10mlに溶かし、モレキュ
ラシーブ4Aを600mgを加え、室温で1時間攪拌す
る。その後、過塩素酸銀0. 5gを加え、無水クロロホ
ルム12mlに溶かした2, 3, 4, 6−テトラ−O−ア
セチル−α−D−ガラクトピラノシルブロマイド0. 5
g分液ろ斗より滴下しながら1時間攪拌する。さらに3
時間攪拌後、反応液を飽和重曹水を入れた容器に、吸引
ろ過する。ろ液を飽和重曹水で1回、水で2〜3回洗浄
し、中性にして塩化カルシウムで脱水する。 【0026】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、濃縮物に0. 1Nのナトリウムメチラート25mlを
加え、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液に蒸留
水を10ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂により反応
液を中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物は少量のメタノ
ールに溶かし、少量のシリカゲルに吸着させ、メタノー
ルを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
(展開溶媒:酢酸エチル:メタノール:水=80:1
5:10) により目的物を分離した。目的物は黄色のシ
ロップ状物質として得られた。収量約100mg、収率2
0%で、構造はNMR、IRにより確認した。 【0027】1H−NMR:δ2. 3〜2. 7(2H、
H−4) 、δ4. 3(1H、H−2) 、δ4. 6(1
H、糖C−1) 、δ3. 3〜4. 9(糖の環、もしくは
OHプロトン) 、δ5. 65(1H、H−6) 、δ5.
75(1H、H−8) 、δ6.3〜6. 65(3H、H
−2′, 5′, 6′) 、δ8. 4〜9. 0(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0028】〔実施例5〕 (+)−カテキン−3−マ
ルトシドのシルバートリフレート使用による合成 1. 35gの5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル
(+)−カテキンを無水クロロホルム60mlに溶かし、
モレキュラシーブ4Aを4.0g、シルバートリフレー
ト(CF3 SO3 Ag) 1. 5gを加え、室温で1時間
攪拌する。つぎに2, 3, 6, 2′, 3′, 4′, 6′
−ヘプタ−O−アセチル−α−マルトシルブロマイド
2. 0gを反応液に加えた後、0℃にして、さらに1時
間攪拌する。室温にもどして、1時間攪拌した後、飽和
重曹水を入れた容器に、吸引ろ過し、ろ液を飽和重曹水
と水で洗浄し、中性にした後塩化カルシウムで脱水す
る。 【0029】脱水後ろ過したクロロホルム溶液を濃縮
し、濃縮物に0. 1Nのナトリウムメチラート50mlを
入れ、2時間反応させ、脱アセチルする。反応液に蒸留
水を30ml加え、さらにH+ イオン交換樹脂で反応液を
中性にし、ろ過、濃縮する。濃縮物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ(展開溶媒、酢酸エチル:メタノー
ル:水=80:15:10) にかけ目的物を分離した。
目的物は朱色のシロップ状物質として得られた。収量約
270mg、収率13%で、構造はNMR、IRにより確
認した。 【0030】1H−NMR:δ2. 35〜2. 8(2
H、H−4) 、δ4. 3(1H、H−2) 、δ4. 7
(1H、糖C−1) 、δ3. 5〜5. 4(糖の環、もし
くはOHプロトン) 、δ5. 6(1H、H−6) 、δ
5. 8(1H、H−8) 、δ6. 4〜6. 8(3H、H
−2′, 5′, 6′) 、δ8. 3〜9. 3(4H、OH
−5, 7, 3′, 4′) 【0031】以下、糖の弗素化手法による(+)−カテ
キン配糖体の製造方法の実施例を掲げる。 〔実施例6〕 《5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキ
ンの3位のトリメチルシリル化》5, 7, 3′, 4′−
テトラアセチル(+)−カテキン0. 74gを無水ピリ
ジン2mlに溶かし、ヘキサメチルジシルアザン0. 5ml
とトリメチルクロロシラン0. 5mlを加えたものを栓を
して室温に4〜5時間放置する。反応液を濃縮し、濃縮
物を四塩化炭素に溶かし、ろ過、ろ液を濃縮する。目的
とする5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル−3−(ト
リメチルシリロキシ)-(+)−カテキンは黄白色のシロ
ップ状物質として得られる。収量0. 85g、収率99
%、トリメチルシリル化は、薄層クロマトグラフィ(展
開溶媒、トルエン:酢酸エチル=16. 3) で、5,
7, 3′, 4′−テトラアセチル(+)−カテキンは原
点にとどまるのに対し、目的物はRf=0. 25である
ことにより確認した。 【0032】《2, 3, 4−トリ−O−アセチル−L−
ラムノースの合成》無水酢酸40mlと無水ピリジン4
0mlを三角フラスコにとり、0℃に冷却、攪拌しなが
らα−L−ラムノース10.0gを加え、1日室温に放
置する。反応液を氷水中に滴下し、冷蔵庫に放置後、ク
ロロホルムで抽出し、希塩酸、飽和重曹水、水で洗い、
中性にして濃縮した。 【0033】《2, 3, 4−トリ−O−アセチル−α−
L−ラムノピラノシルフルオライドの合成》2, 3, 4
−トリ−O−アセチル−L−ラムノース1. 31gを無
水テトラヒドロフランに攪拌して溶解させ、ドライアイ
スで冷やしたアセトンバスで−30℃にする。DAST
(ジエチルアミノサルファートリフルオライド) 0. 6
6mlを加え、密栓し、室温で60分攪拌後、再び−30
℃に冷却し、0. 66mlのDASTを加え室温で60分
攪拌する。薄層クロマトグラフィ(展開溶媒、クロロホ
ルム:アセトン=9:1) でRf0. 71の目的物が合
成されていることを確認した後、−30℃に冷却、メタ
ノール0. 3mlを加える。さらに、3倍量のクロロホル
ムを加え、飽和重曹水、蒸留水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで脱水し、ろ過、濃縮する。シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル:1,
2−ジクロロエタン=10:1:1) で目的物を分離す
る。目的物は無色のシロップ状物質として得られる。収
量は0. 64g、収率49%である。 【0034】《糖の弗素化手法による(+)−カテキン
−3−ラムノシドの合成》1mlの無水ベンゼン中に3フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル0. 2mlを溶かした溶液
に、2mlの無水ベンゼン中に2, 3, 4−トリ−O−ア
セチル−α−L−ラムノピラノシルフルオライド0. 4
8g、5, 7, 3′, 4′−テトラアセチル−3−(ト
リメチルシリロキシ)−(+)−カテキン0. 85gを
溶かした溶液を混合し、12時間攪拌後、反応液をクロ
ロホルムで希釈し、蒸留水、飽和重曹水、蒸留水で洗
い、中性にして硫酸マグネシウムで脱水する。 【0035】脱水後、クロロホルム溶液を濃縮し、0.
1Nのナトリウムメチラート25mlと2時間反応させ脱
アセチルする。反応液に蒸留水を10ml加え、H+ イオ
ン交換樹脂で中性にした後、ろ過、濃縮する。濃縮物は
少量のメタノールに溶かし少量のシリカゲルに吸着さ
せ、メタノールを蒸発させた後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィ(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール:水
=80:7:3) で目的物を分離した。目的物は黄色の
シロップ状物質として得られた収量250mg、収率34
%で、構造はNMR、IRにより確認した。 【0036】1NMR、δ1. 1(3H、CH3 ) 、δ
2. 4〜2. 7(2H、H−4) 、δ4. 3(1H、H
−2) 、δ4. 5(1H、糖C−1) 、3. 3〜4. 8
(糖の環、もしくはOHプロトン) 、δ5. 6(1H、
H−6) 、δ5. 8(1H、H−8) 、δ6. 5〜6.
8(3H、H−2′, 5′, 6) 、δ8. 6〜9. 2
(4H、OH−5, 7, 3′, 4′) 【0037】以上が(+)−カテキンの配糖体の製造方
法の実施例であり、以下各(+)−カテキンの配糖体の
チロシナーゼ阻害活性の検定について説明する。 《検定1》0. 9%NaClを含む2mM L−DOP
A含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6. 5) 1. 5ml
と被験液0. 3ml:(+)−カテキン−3−グルコシ
ド、(+)−カテキン−3−ガラクトシド、アルブチン
水溶液(いずれも10mg/ml) を混合し、0. 2mlのマ
シュルームチロシナーゼ水溶液(100μg /ml:Si
gma社の3870unit/mg固形量) を加え、25
℃でDOPAクローム生成に由来する475nmにおける
吸光度の増加を15分間追跡し、その抑制効果から阻害
活性を検定した。なお、対照はサンプル水溶液のかわり
に水を置き換えたものとした。 【0038】その結果、図1のように、テストした両配
糖体は、アルブチンを上まわるチロシナーゼ阻害活性を
示した。 【0039】《検定2》0. 9%Naclを含む2mM
L−DOPA含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6.
5) 1. 5mlと被験液0. 2ml:(+)−カテキン−3
−グルコシド、(+)−カテキン−3−ガラクトシド、
アルブチン水溶液(いずれも20mg/ml) を混合し、
0. 2mlのマシュルームチロシナーゼ水溶液(50μg
/ml:Sigma社の3870unit/mg固形量) を
加え、25℃でDOPAクローム生成に由来する475
nmにおける吸光度の増加を60分間追跡し、その抑制効
果から阻害活性を検定した。なお、対照はサンプル水溶
液のかわりに水を置き換えたものとした。 【0040】その結果、図2のように、60分間のテス
トにおいても、テストした両配糖体は、アルブチンを上
まわるチロシナーゼ阻害活性を示した。 【0041】《検定3》0. 9%Naclを含む2mM
L−DOPA含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6.
5) 1. 5mlと被験液0. 2ml:(+)−カテキン−3
−グルコシド、(+)−カテキン−3−ガラクトシド、
(+)−カテキン−3−キシロシド、アルブチン水溶液
(いずれも20mg/ml) を混合し、0. 2mlのマシュル
ームチロシナーゼ水溶液(50μg /ml:Sigma社
の3870unit/mg固形量)を加え、25℃でDO
PAクローム生成に由来する475nmにおける吸光度の
増加を60分間追跡し、その抑制効果から阻害活性を検
定した。なお、対照はサンプル水溶液のかわりに水を置
き換えたものとした。 【0042】その結果、図3のように、テストした3種
の配糖体は、いずれもアルブチンを上まわるチロシナー
ゼ阻害活性を示し、なかでも(+)−カテキン−3−キ
シロシドはグルコシド、ガラクトシドをさらに上まわっ
ていることが判明した。 【0043】《検定4》0. 9%Naclを含む2mM
L−DOPA含有、0. 1Mリン酸緩衝液(PH6.
5) 1. 5mlと被験液0. 2ml:(+)−カテキン−3
−マンノシド、(+)−カテキン−3−マルトシド、
(+)−カテキン−3−ラムノシド、アルブチン水溶液
(いずれも20mg/ml) を混合し、0. 2mlのマシュル
ームチロシナーゼ水溶液(50μg /ml:Sigma社
の3870unit/mg固形量) を加え、25℃でDO
PAクローム生成に由来する475nmにおける吸光度の
増加を60分間追跡し、その抑制効果から阻害活性を検
定した。なお、対照はサンプル水溶液のかわりに水を置
き換えたものとした。 【0044】その結果、図4のように、テストした3種
の配糖体のうち、マンノシドとラムノシドがアルブチン
と同程度か、それを若干上まわる阻害活性、またマルト
シドがアルブチンを上まわる阻害活性を示した。 【0045】 【発明の効果】本発明では、カテキンの合成に当たって
過塩素酸銀またはシルバートリフレートを使うことによ
り合成法が簡略化できるとともに、従来法のように酸化
銀や炭酸銀を用いる場合に比べて収量が3倍以上に向上
し、また従来合成困難なマルトシドの合成を可能にし
た。また糖を弗素化して(+)−カテキンの配糖体を合
成する新しい手法の導入による配糖体の合成に成功し、
収量が大幅にアップできた。 【0046】また合成した配糖体について生理活性等を
検定した結果、(+)−カテキンのグルコシド、ガラク
トシド、キシロシド、マルトシドにアルブチンを上まわ
るチロシナーゼ阻害活性が認められ、なかでもキシロシ
ドはグルコシドを若干上まわっていることが認められ
た。他の配糖体のマンノシド、ラムノシドは、アルブチ
ンと同程度、もしくは若干上まわる阻害活性を示した。
従って(+)−カテキンの配糖体は、美白化粧品の成分
として有望であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(+)−カテキンの配糖体のチロシナーゼ阻害
活性の検定結果を示すグラフであって、検定1の結果を
示すものである。 【図2】同上検定2の結果を示すものである。 【図3】同上検定3の結果を示すものである。 【図4】同上検定4の結果を示すものである。
活性の検定結果を示すグラフであって、検定1の結果を
示すものである。 【図2】同上検定2の結果を示すものである。 【図3】同上検定3の結果を示すものである。 【図4】同上検定4の結果を示すものである。
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
CA(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式化1 【化1】 (式中、Rは単糖または2糖残基を示す)で表される
(+)−カテキン−3−O−β−配糖体を有効成分とし
て含有することを特徴とする美白化粧品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001036183A JP3443737B2 (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 美白化粧品 |
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-
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- 2001-02-13 JP JP2001036183A patent/JP3443737B2/ja not_active Expired - Fee Related
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